JPH05339005A - 重炭酸ソーダの製造方法 - Google Patents
重炭酸ソーダの製造方法Info
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- JPH05339005A JPH05339005A JP14731592A JP14731592A JPH05339005A JP H05339005 A JPH05339005 A JP H05339005A JP 14731592 A JP14731592 A JP 14731592A JP 14731592 A JP14731592 A JP 14731592A JP H05339005 A JPH05339005 A JP H05339005A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01D—COMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
- C01D7/00—Carbonates of sodium, potassium or alkali metals in general
- C01D7/10—Preparation of bicarbonates from carbonates
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】粒度が大きくかさ密度の高い重炭酸ソーダ結晶
を製造する。 【構成】重炭酸ソーダの水溶液中にアルカリ土類金属化
合物、またはさらに必要に応じてポリアクリル酸塩を併
用して添加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させる。
を製造する。 【構成】重炭酸ソーダの水溶液中にアルカリ土類金属化
合物、またはさらに必要に応じてポリアクリル酸塩を併
用して添加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子径が大きく、かさ
密度の高い重炭酸ソーダの製造方法に関するものであ
る。
密度の高い重炭酸ソーダの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、苛性ソーダおよび/または炭酸ソ
ーダの水溶液と炭酸ガスを反応させて、重炭酸ソーダを
製造する方法は知られている。例えば、苛性ソーダを予
め炭酸ガスと反応させて生成した炭酸ソーダを炭酸ガス
で重炭酸化し、この水溶液を冷却して重炭酸ソーダを析
出させる方法、あるいは重炭酸ソーダ結晶の懸濁液中に
炭酸ソーダと炭酸ガスを供給して重炭酸ソーダを析出さ
せる方法などが知られている。
ーダの水溶液と炭酸ガスを反応させて、重炭酸ソーダを
製造する方法は知られている。例えば、苛性ソーダを予
め炭酸ガスと反応させて生成した炭酸ソーダを炭酸ガス
で重炭酸化し、この水溶液を冷却して重炭酸ソーダを析
出させる方法、あるいは重炭酸ソーダ結晶の懸濁液中に
炭酸ソーダと炭酸ガスを供給して重炭酸ソーダを析出さ
せる方法などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
得られた重炭酸ソーダの結晶は、微細な針状や偏平板状
となり易く、そのために析出工程に続くろ過工程におけ
る目詰まりや液切れ不良、乾燥工程における微粉の飛散
による歩留まりの低下、さらには乾燥温度の上昇による
重炭酸ソーダの熱分解、スケールの生成など種々のトラ
ブルの原因となっていた。また、使用に際しては、粉立
ち、流動性の不良、固結などの問題が生じていた。
得られた重炭酸ソーダの結晶は、微細な針状や偏平板状
となり易く、そのために析出工程に続くろ過工程におけ
る目詰まりや液切れ不良、乾燥工程における微粉の飛散
による歩留まりの低下、さらには乾燥温度の上昇による
重炭酸ソーダの熱分解、スケールの生成など種々のトラ
ブルの原因となっていた。また、使用に際しては、粉立
ち、流動性の不良、固結などの問題が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、重炭酸ソーダの
結晶を析出させるときに、アルカリ土類金属化合物を媒
晶剤として使用することにより、粒度が大きく、かさ密
度の高い重炭酸ソーダの結晶が得られることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、重炭酸ソーダの
結晶を析出させるときに、アルカリ土類金属化合物を媒
晶剤として使用することにより、粒度が大きく、かさ密
度の高い重炭酸ソーダの結晶が得られることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、重炭酸ソーダの水溶液に
アルカリ土類金属化合物を添加し、重炭酸ソーダの結晶
を析出させることを特徴とする重炭酸ソーダの製造方法
である。
アルカリ土類金属化合物を添加し、重炭酸ソーダの結晶
を析出させることを特徴とする重炭酸ソーダの製造方法
である。
【0006】本発明において用いられる重炭酸ソーダの
水溶液としては、その製法に特に制限されず、重炭酸ソ
ーダの製造工程において得られる通常のものを使用でき
る。
水溶液としては、その製法に特に制限されず、重炭酸ソ
ーダの製造工程において得られる通常のものを使用でき
る。
【0007】次に、本発明において使用されるアルカリ
土類金属化合物は、公知の化合物を何等制限なく採用す
ることができる。例えば、ベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムなどのアル
カリ土類金属の塩化物、酸化物、水酸化物、炭酸化物、
硫酸塩および硝酸塩などである。具体的には、塩化マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウ
ム、塩化カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウ
ム、塩化バリウム、酸化バリウム、水酸化バリウム、炭
酸バリウム、硝酸バリウム等を例示することができる。
土類金属化合物は、公知の化合物を何等制限なく採用す
ることができる。例えば、ベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムなどのアル
カリ土類金属の塩化物、酸化物、水酸化物、炭酸化物、
硫酸塩および硝酸塩などである。具体的には、塩化マグ
ネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウ
ム、塩化カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硝酸カルシウ
ム、塩化バリウム、酸化バリウム、水酸化バリウム、炭
酸バリウム、硝酸バリウム等を例示することができる。
【0008】これらのアルカリ土類金属化合物は、通常
は水溶液の形で用いられるために、水に比較的易溶性の
塩化物、酸化物、水酸化物または硝酸塩等が好ましく、
さらに、入手の容易さ、毒性、排水処理などの問題か
ら、塩化カルシウム、酸化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、酸化マグネシウムなどが好適に使用される。
は水溶液の形で用いられるために、水に比較的易溶性の
塩化物、酸化物、水酸化物または硝酸塩等が好ましく、
さらに、入手の容易さ、毒性、排水処理などの問題か
ら、塩化カルシウム、酸化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、酸化マグネシウムなどが好適に使用される。
【0009】本発明において用いられるアルカリ土類金
属化合物は、一種のみを使用してもよく、また、2種以
上を混合して使用してもよい。複数のアルカリ土類金属
化合物を使用するときは、元素の種類の異なる化合物を
使用することが好ましく、特にカルシウム化合物と他の
アルカリ土類金属化合物とを併用することにより、アル
カリ土類金属化合物の合計の使用量が単独の化合物を使
用するときに比べて少なくても十分に結晶の大きい重炭
酸ソーダを得ることができるために好ましい。この場
合、カルシウム化合物と他のアルカリ土類金属化合物の
配合割合は、Ca/M(モル比)=3〜7(ただし、M
=Mg、Ba、Be、Sr)の範囲から選ぶことが、そ
の媒晶作用が特に顕著となる傾向があるために好適であ
る。
属化合物は、一種のみを使用してもよく、また、2種以
上を混合して使用してもよい。複数のアルカリ土類金属
化合物を使用するときは、元素の種類の異なる化合物を
使用することが好ましく、特にカルシウム化合物と他の
アルカリ土類金属化合物とを併用することにより、アル
カリ土類金属化合物の合計の使用量が単独の化合物を使
用するときに比べて少なくても十分に結晶の大きい重炭
酸ソーダを得ることができるために好ましい。この場
合、カルシウム化合物と他のアルカリ土類金属化合物の
配合割合は、Ca/M(モル比)=3〜7(ただし、M
=Mg、Ba、Be、Sr)の範囲から選ぶことが、そ
の媒晶作用が特に顕著となる傾向があるために好適であ
る。
【0010】本発明において用いられるアルカリ土類金
属化合物の重炭酸ソーダ水溶液中の濃度は、得られる重
炭酸ソーダの純度や粒径などに影響を及ぼすために、所
望の純度や粒径となるようにその濃度を選べばよい。ア
ルカリ土類金属化合物を一種類のみ使用する場合は、酸
化物に換算して50〜1000ppmの範囲内であれば
有効に作用し、特に媒晶剤としての効果と重炭酸ソーダ
の純度を上げるためには50〜100ppmで存在させ
るのが好ましい。アルカリ土類金属化合物を二種類以上
を併用する場合は、合計量で10〜50ppmもあれば
十分である。
属化合物の重炭酸ソーダ水溶液中の濃度は、得られる重
炭酸ソーダの純度や粒径などに影響を及ぼすために、所
望の純度や粒径となるようにその濃度を選べばよい。ア
ルカリ土類金属化合物を一種類のみ使用する場合は、酸
化物に換算して50〜1000ppmの範囲内であれば
有効に作用し、特に媒晶剤としての効果と重炭酸ソーダ
の純度を上げるためには50〜100ppmで存在させ
るのが好ましい。アルカリ土類金属化合物を二種類以上
を併用する場合は、合計量で10〜50ppmもあれば
十分である。
【0011】本発明においては、上記したアルカリ土類
金属化合物に加えて、ポリアクリル酸塩またはその誘導
体を併用することにより、十分な大きさの重炭酸ソーダ
の結晶を析出させるのに必要なアルカリ土類金属化合物
の使用量を1〜50ppm程度まで減少させることがで
き、その結果、得られる重炭酸ソーダの純度を上げるこ
とができる。
金属化合物に加えて、ポリアクリル酸塩またはその誘導
体を併用することにより、十分な大きさの重炭酸ソーダ
の結晶を析出させるのに必要なアルカリ土類金属化合物
の使用量を1〜50ppm程度まで減少させることがで
き、その結果、得られる重炭酸ソーダの純度を上げるこ
とができる。
【0012】ポリアクリル酸塩は通常入手し得るもので
あればよく、特に限定されるものではないが、平均分子
量が小さすぎると媒晶作用が弱くなる傾向があるので、
一般的には、平均分子量が1000以上から水に溶ける
までの範囲内のものが好適である。
あればよく、特に限定されるものではないが、平均分子
量が小さすぎると媒晶作用が弱くなる傾向があるので、
一般的には、平均分子量が1000以上から水に溶ける
までの範囲内のものが好適である。
【0013】ポリアクリル酸塩としては、ポリアクリル
酸ソーダ、ポリアクリル酸カリウム等を例示することが
できる。また、ポリアクリル酸塩の誘導体は、加水分解
等によりポリアクリル酸塩になりうる化合物であればよ
く、例えば、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸エ
ステルなどを例示することができる。
酸ソーダ、ポリアクリル酸カリウム等を例示することが
できる。また、ポリアクリル酸塩の誘導体は、加水分解
等によりポリアクリル酸塩になりうる化合物であればよ
く、例えば、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸エ
ステルなどを例示することができる。
【0014】本発明において用いられるポリアクリル酸
塩またはその誘導体の使用量は、重炭酸ソーダの粒子径
を大きくし、且つ重炭酸ソーダの純度を大きく低下させ
ないためには、重炭酸ソーダの水溶液中の濃度で0.0
1〜10ppmの範囲内であることが好ましく、さら
に、0.05〜2ppmの範囲内であることが好まし
い。
塩またはその誘導体の使用量は、重炭酸ソーダの粒子径
を大きくし、且つ重炭酸ソーダの純度を大きく低下させ
ないためには、重炭酸ソーダの水溶液中の濃度で0.0
1〜10ppmの範囲内であることが好ましく、さら
に、0.05〜2ppmの範囲内であることが好まし
い。
【0015】本発明においては、上記したアルカリ土類
金属化合物、さらにポリアクリル酸塩またはその誘導体
は、重炭酸ソーダの水溶液の結晶が析出しはじめる前に
添加されていることが好ましいが、重炭酸ソーダの水溶
液の結晶の析出中に添加することもできる。
金属化合物、さらにポリアクリル酸塩またはその誘導体
は、重炭酸ソーダの水溶液の結晶が析出しはじめる前に
添加されていることが好ましいが、重炭酸ソーダの水溶
液の結晶の析出中に添加することもできる。
【0016】上記したアルカリ土類金属化合物、さらに
ポリアクリル酸塩またはその誘導体の添加の後、重炭酸
ソーダの水溶液を冷却するか、または、重炭酸化反応に
引続いて炭酸ガスを導入することによって重炭酸ソーダ
の結晶を析出させることができる。冷却する方法を採用
する場合は、冷却前の温度は一般には40〜100℃の
範囲であり、これを0〜40℃に冷却することによっ
て、重炭酸ソーダの結晶を析出させることができる。
ポリアクリル酸塩またはその誘導体の添加の後、重炭酸
ソーダの水溶液を冷却するか、または、重炭酸化反応に
引続いて炭酸ガスを導入することによって重炭酸ソーダ
の結晶を析出させることができる。冷却する方法を採用
する場合は、冷却前の温度は一般には40〜100℃の
範囲であり、これを0〜40℃に冷却することによっ
て、重炭酸ソーダの結晶を析出させることができる。
【0017】本発明におけるアルカリ土類金属化合物の
媒晶作用は、出発原料中にしばしば共存するアルカリ金
属イオン、アルカリ土類金属イオン、その他の多価金属
イオン、さらには塩素イオン、アンモニウムイオン等に
よって妨害されることはない。したがって本発明の方法
は、例えば、天然ソーダ灰を出発原料とした重炭酸ソー
ダの製造方法またはアンモニアソーダ法の粗重炭酸ソー
ダ製造工程においても利用することができる。
媒晶作用は、出発原料中にしばしば共存するアルカリ金
属イオン、アルカリ土類金属イオン、その他の多価金属
イオン、さらには塩素イオン、アンモニウムイオン等に
よって妨害されることはない。したがって本発明の方法
は、例えば、天然ソーダ灰を出発原料とした重炭酸ソー
ダの製造方法またはアンモニアソーダ法の粗重炭酸ソー
ダ製造工程においても利用することができる。
【0018】また、本発明の方法により、重炭酸ソーダ
の比較的小さい結晶を得た後に、これを種結晶として用
いてアルカリ土類金属化合物の存在しない水溶液から重
炭酸ソーダの結晶を成長させることも可能である。
の比較的小さい結晶を得た後に、これを種結晶として用
いてアルカリ土類金属化合物の存在しない水溶液から重
炭酸ソーダの結晶を成長させることも可能である。
【0019】本発明によって重炭酸ソーダを製造する工
程を具体的に示すと次のようである。苛性ソーダおよび
/または炭酸ソーダの水溶液の濃度を調整する工程、濃
度調整された苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水
溶液を重炭酸化して重炭酸ソーダの水溶液を得る工程、
重炭酸ソーダの水溶液にアルカリ土類金属化合物、さら
に必要に応じてポリアクリル酸塩またはその誘導体を添
加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させる工程、重炭酸ソ
ーダの結晶を母液から分離する工程、分離されたろ液を
苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水溶液の濃度を
調整する工程に回収する工程よりなる方法である。
程を具体的に示すと次のようである。苛性ソーダおよび
/または炭酸ソーダの水溶液の濃度を調整する工程、濃
度調整された苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水
溶液を重炭酸化して重炭酸ソーダの水溶液を得る工程、
重炭酸ソーダの水溶液にアルカリ土類金属化合物、さら
に必要に応じてポリアクリル酸塩またはその誘導体を添
加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させる工程、重炭酸ソ
ーダの結晶を母液から分離する工程、分離されたろ液を
苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水溶液の濃度を
調整する工程に回収する工程よりなる方法である。
【0020】上記の苛性ソーダおよび/または炭酸ソー
ダの水溶液の濃度を調整する工程(以下、濃度調整工程
という。)では、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、またはこれ
らの混合物は、後述する回収工程で母液より重炭酸ソー
ダ結晶を分離した残りのろ液で所定の濃度に希釈され
る。希釈されて濃度調整された苛性ソーダおよび/また
は炭酸ソーダの水溶液中に含まれるナトリウムイオン量
は、析出工程などでのスラリー濃度を適当な範囲として
操作性を良好にするためには、一般的には、Na2CO3
に換算して150〜250g/lの範囲が好適である。
ダの水溶液の濃度を調整する工程(以下、濃度調整工程
という。)では、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、またはこれ
らの混合物は、後述する回収工程で母液より重炭酸ソー
ダ結晶を分離した残りのろ液で所定の濃度に希釈され
る。希釈されて濃度調整された苛性ソーダおよび/また
は炭酸ソーダの水溶液中に含まれるナトリウムイオン量
は、析出工程などでのスラリー濃度を適当な範囲として
操作性を良好にするためには、一般的には、Na2CO3
に換算して150〜250g/lの範囲が好適である。
【0021】次に、濃度調整工程において濃度調整され
た苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水溶液を炭酸
ガスと反応させ、重炭酸ソーダの水溶液を得る(以下、
反応工程という。)。この反応は、炭酸ガスの吸収効率
を上げて反応速度を速くし、また、次の析出工程との温
度差を充分にとるために、40〜100℃、特に45〜
80℃の温度範囲で行うのが好ましい。
た苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水溶液を炭酸
ガスと反応させ、重炭酸ソーダの水溶液を得る(以下、
反応工程という。)。この反応は、炭酸ガスの吸収効率
を上げて反応速度を速くし、また、次の析出工程との温
度差を充分にとるために、40〜100℃、特に45〜
80℃の温度範囲で行うのが好ましい。
【0022】次に、重炭酸ソーダの結晶を析出させる工
程(以下、析出工程という。)では、既述の方法にした
がって、アルカリ土類金属化合物、またはさらにポリア
クリル酸塩またはその誘導体が添加される。
程(以下、析出工程という。)では、既述の方法にした
がって、アルカリ土類金属化合物、またはさらにポリア
クリル酸塩またはその誘導体が添加される。
【0023】さらに、重炭酸ソーダの結晶を母液から分
離する工程(以下、分離工程という。)では、通常、フ
ィルタープレス、遠心ろ過器、ドラムフィルター等を用
いて行われる。この時に得られるろ液には、アルカリ土
類金属イオンや重金属イオンがほとんど含まれない。こ
れは、析出工程で重炭酸ソーダが析出するときに、これ
らのイオンが結晶内に取り込まれることによる。
離する工程(以下、分離工程という。)では、通常、フ
ィルタープレス、遠心ろ過器、ドラムフィルター等を用
いて行われる。この時に得られるろ液には、アルカリ土
類金属イオンや重金属イオンがほとんど含まれない。こ
れは、析出工程で重炭酸ソーダが析出するときに、これ
らのイオンが結晶内に取り込まれることによる。
【0024】次に分離されたろ液を苛性ソーダおよび/
または炭酸ソーダの水溶液の濃度を調整する工程に回収
する工程(以下、回収工程という。)は、分離工程にお
いて結晶を分離した後のろ液を回収して苛性ソーダ、炭
酸ソーダまたはこれらの混合物の水溶液の濃度を調整す
る工程に戻す工程である。
または炭酸ソーダの水溶液の濃度を調整する工程に回収
する工程(以下、回収工程という。)は、分離工程にお
いて結晶を分離した後のろ液を回収して苛性ソーダ、炭
酸ソーダまたはこれらの混合物の水溶液の濃度を調整す
る工程に戻す工程である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、粒度が大きくかさ密度
の高い重炭酸ソーダ結晶を得ることができる。その結
果、析出工程での運転操作が楽になり、ろ過工程におけ
る目詰まりや液切れ不良がなくなり、乾燥工程における
微粉の飛散が減少し歩留りが向上し、さらには乾燥温度
の上昇による重炭酸ソーダの熱分解、スケールの生成な
どのトラブルも減少する。さらに、使用時の粉立ち、流
動性の不良、固結などの問題がなくなる。
の高い重炭酸ソーダ結晶を得ることができる。その結
果、析出工程での運転操作が楽になり、ろ過工程におけ
る目詰まりや液切れ不良がなくなり、乾燥工程における
微粉の飛散が減少し歩留りが向上し、さらには乾燥温度
の上昇による重炭酸ソーダの熱分解、スケールの生成な
どのトラブルも減少する。さらに、使用時の粉立ち、流
動性の不良、固結などの問題がなくなる。
【0026】さらに、析出した重炭酸ソーダの結晶を母
液から分離した後のろ液中にはナトリウムイオンが多量
に残存しているが、本発明の方法によって該ろ液を回収
することによりナトリウムイオンの使用効率(歩留り)
がよく、また、ナトリウムイオンや重炭酸イオンを含む
排水を放出することなく、重炭酸ソーダを製造すること
ができる。
液から分離した後のろ液中にはナトリウムイオンが多量
に残存しているが、本発明の方法によって該ろ液を回収
することによりナトリウムイオンの使用効率(歩留り)
がよく、また、ナトリウムイオンや重炭酸イオンを含む
排水を放出することなく、重炭酸ソーダを製造すること
ができる。
【0027】以上のように、本発明は運転操作上、経済
上、品質上、公害防止上および取扱い上多くの利点を有
している。
上、品質上、公害防止上および取扱い上多くの利点を有
している。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を掲げて
本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0029】実施例1 苛性ソーダ944gを水4956gに溶解させて、16
重量%の苛性ソーダ水溶液(Na2CO3換算21重量
%)5.0リットルを調整した(濃度調整工程)。次
に、この水溶液を撹拌器付き反応晶析槽に入れ、温度を
80℃に保持しながら、炭酸ガスを20Nリットル/分
の速度で吹き込み、苛性ソーダを炭酸化した。さらに、
炭酸ガスを吹き込み、重炭酸化を行った(反応工程)。
水溶液から重炭酸ソーダ結晶が析出する直前に、塩化カ
ルシウム0.60g(CaO換算で50ppm)を添加
して、さらに炭酸ガスを吹き込み撹拌を続けながら温度
を30℃まで3時間かけて冷却し、結晶を析出させた
(析出工程)。次いで、得られたスラリー溶液から遠心
ろ過器を用いて結晶を分離し、乾燥して重炭酸ソーダ結
晶1327gを得た(分離工程)。この時のろ液は、全
量回収して最初の濃度調整工程に戻した。回収されたろ
液は5210gで、Na2CO3換算で7.9重量%のナ
トリウムを含んでいた(回収工程)。濃度調整工程で
は、回収工程から回収されたろ液に、苛性ソーダ632
gと水160gを追加して、Na2CO3換算で21重量
%のナトリウム水溶液を調整し(濃度調整工程)、引続
き上記の操作を行った。
重量%の苛性ソーダ水溶液(Na2CO3換算21重量
%)5.0リットルを調整した(濃度調整工程)。次
に、この水溶液を撹拌器付き反応晶析槽に入れ、温度を
80℃に保持しながら、炭酸ガスを20Nリットル/分
の速度で吹き込み、苛性ソーダを炭酸化した。さらに、
炭酸ガスを吹き込み、重炭酸化を行った(反応工程)。
水溶液から重炭酸ソーダ結晶が析出する直前に、塩化カ
ルシウム0.60g(CaO換算で50ppm)を添加
して、さらに炭酸ガスを吹き込み撹拌を続けながら温度
を30℃まで3時間かけて冷却し、結晶を析出させた
(析出工程)。次いで、得られたスラリー溶液から遠心
ろ過器を用いて結晶を分離し、乾燥して重炭酸ソーダ結
晶1327gを得た(分離工程)。この時のろ液は、全
量回収して最初の濃度調整工程に戻した。回収されたろ
液は5210gで、Na2CO3換算で7.9重量%のナ
トリウムを含んでいた(回収工程)。濃度調整工程で
は、回収工程から回収されたろ液に、苛性ソーダ632
gと水160gを追加して、Na2CO3換算で21重量
%のナトリウム水溶液を調整し(濃度調整工程)、引続
き上記の操作を行った。
【0030】分離工程からは重炭酸ソーダ結晶が663
0g得られた。重炭酸ソーダの結晶は、表1に示したと
おり、平均粒径が130μm×230μmの柱状結晶
で、結晶表面は平滑であり、かさ密度は1.0g/cc
であった。また、各工程において排液の放出はなく、ナ
トリウムの使用効率(歩留り)は、ほぼ理論量であっ
た。
0g得られた。重炭酸ソーダの結晶は、表1に示したと
おり、平均粒径が130μm×230μmの柱状結晶
で、結晶表面は平滑であり、かさ密度は1.0g/cc
であった。また、各工程において排液の放出はなく、ナ
トリウムの使用効率(歩留り)は、ほぼ理論量であっ
た。
【0031】実施例2〜4 実施例1において、析出工程で添加した塩化カルシウム
を他のアルカリ土類金属化合物に変えたこと以外は、実
施例1と全く同様にして行った。結果を表1にまとめて
示した。
を他のアルカリ土類金属化合物に変えたこと以外は、実
施例1と全く同様にして行った。結果を表1にまとめて
示した。
【0032】比較例1 実施例1において、塩化カルシウムを添加しない以外
は、実施例1と全く同様にして行った。結果は、表1に
併せて示した。
は、実施例1と全く同様にして行った。結果は、表1に
併せて示した。
【0033】実施例5〜7 実施例1において、表1に示したアルカリ土類金属化合
物とポリアクリル酸ソーダとを併用したこと以外は実施
例1と全く同様にして行った。結果を表1にまとめて示
した。
物とポリアクリル酸ソーダとを併用したこと以外は実施
例1と全く同様にして行った。結果を表1にまとめて示
した。
【0034】
【表1】
Claims (4)
- 【請求項1】重炭酸ソーダの水溶液にアルカリ土類金属
化合物を添加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させること
を特徴とする重炭酸ソーダの製造方法。 - 【請求項2】重炭酸ソーダの水溶液にアルカリ土類金属
化合物とポリアクリル酸塩またはその誘導体とを添加
し、重炭酸ソーダの結晶を析出させることを特徴とする
重炭酸ソーダの製造方法。 - 【請求項3】苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水
溶液の濃度を調整する工程、濃度調整された苛性ソーダ
および/または炭酸ソーダの水溶液を重炭酸化して重炭
酸ソーダの水溶液を得る工程、重炭酸ソーダの水溶液に
アルカリ土類金属化合物を添加し、重炭酸ソーダの結晶
を析出させる工程、重炭酸ソーダの結晶を母液から分離
する工程、分離されたろ液を苛性ソーダおよび/または
炭酸ソーダの水溶液の濃度を調整する工程に回収する工
程よりなることを特徴とする重炭酸ソーダの製造方法。 - 【請求項4】苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水
溶液の濃度を調整する工程、濃度調整された苛性ソーダ
および/または炭酸ソーダの水溶液を重炭酸化して重炭
酸ソーダの水溶液を得る工程、重炭酸ソーダの水溶液に
アルカリ土類金属化合物とポリアクリル酸塩またはその
誘導体とを添加し、重炭酸ソーダの結晶を析出させる工
程、重炭酸ソーダの結晶を母液から分離する工程、分離
されたろ液を苛性ソーダおよび/または炭酸ソーダの水
溶液の濃度を調整する工程に回収する工程よりなること
を特徴とする重炭酸ソーダの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14731592A JPH05339005A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 重炭酸ソーダの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14731592A JPH05339005A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 重炭酸ソーダの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05339005A true JPH05339005A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15427417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14731592A Pending JPH05339005A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 重炭酸ソーダの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05339005A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010159208A (ja) * | 2002-03-29 | 2010-07-22 | Asahi Glass Co Ltd | 固結性の小さい炭酸水素ナトリウム結晶粒子の製造方法 |
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| US8865096B2 (en) | 2010-06-22 | 2014-10-21 | Solvay Sa | Process for the joint production of sodium carbonate and sodium bicarbonate |
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| CN114538478A (zh) * | 2022-03-15 | 2022-05-27 | 南京安淮创新药物研究院有限公司 | 一种碳酸氢钠颗粒的制备方法 |
| CN115092943A (zh) * | 2022-03-03 | 2022-09-23 | 湖南银桥食品添加剂有限公司 | 一种碳酸氢钠制备方法 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP14731592A patent/JPH05339005A/ja active Pending
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| US9868644B2 (en) | 2011-12-23 | 2018-01-16 | Solvay Sa | Process for the joint production of sodium carbonate and sodium bicarbonate |
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