JPH05320803A - 高強度Al合金 - Google Patents
高強度Al合金Info
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- JPH05320803A JPH05320803A JP15607092A JP15607092A JPH05320803A JP H05320803 A JPH05320803 A JP H05320803A JP 15607092 A JP15607092 A JP 15607092A JP 15607092 A JP15607092 A JP 15607092A JP H05320803 A JPH05320803 A JP H05320803A
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- alloys
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C21/00—Alloys based on aluminium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C45/00—Amorphous alloys
- C22C45/08—Amorphous alloys with aluminium as the major constituent
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/04—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of aluminium or alloys based thereon
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度なAl合金を提供する。
【構成】 Al合金は、Alマトリックスと、そのAl
マトリックスに分散する粒径1.0μm以下の金属間化
合物Al8 REFe4 (ただし、REはY、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Gd、Dyから選択される少な
くとも一種)とを有し、Al8 REFe4 の体積分率V
fが13%≦Vf≦38%である。このようにAl8 R
EFe4 の体積分率Vfを13%≦Vfに設定すると、
Al合金のビッカース硬さHvを上昇させてその高強度
化を図ることができる。またAl8 REFe4 の体積分
率VfをVf≦38%に設定することによってAl合金
の高靱性化を達成することができる。
マトリックスに分散する粒径1.0μm以下の金属間化
合物Al8 REFe4 (ただし、REはY、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Gd、Dyから選択される少な
くとも一種)とを有し、Al8 REFe4 の体積分率V
fが13%≦Vf≦38%である。このようにAl8 R
EFe4 の体積分率Vfを13%≦Vfに設定すると、
Al合金のビッカース硬さHvを上昇させてその高強度
化を図ることができる。またAl8 REFe4 の体積分
率VfをVf≦38%に設定することによってAl合金
の高靱性化を達成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高強度Al合金に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種Al合金としては急冷凝固
Al合金が知られている。
Al合金が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら急冷凝固
Al合金は高強度である反面、靱性が低い、という問題
がある。
Al合金は高強度である反面、靱性が低い、という問題
がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、高強度であると共に
高靱性化を達成された前記Al合金を提供することを目
的とする。
高靱性化を達成された前記Al合金を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高強度Al
合金は、Alマトリックスと、そのAlマトリックスに
分散する粒径1.0μm以下の金属間化合物Al8 RE
Fe4 (ただし、REはY、La、Ce、Pr、Nd、
Sm、Gd、Dyから選択される少なくとも一種)とを
有し、Al8 REFe4 の体積分率Vfが13%≦Vf
≦38%であることを特徴とする。
合金は、Alマトリックスと、そのAlマトリックスに
分散する粒径1.0μm以下の金属間化合物Al8 RE
Fe4 (ただし、REはY、La、Ce、Pr、Nd、
Sm、Gd、Dyから選択される少なくとも一種)とを
有し、Al8 REFe4 の体積分率Vfが13%≦Vf
≦38%であることを特徴とする。
【0006】
【作用】前記のように、AlマトリックスにAl8 RE
Fe4 を分散させると、Al合金の硬さを上昇させてそ
の高強度化を図り、また高靱性化を達成することが可能
である。
Fe4 を分散させると、Al合金の硬さを上昇させてそ
の高強度化を図り、また高靱性化を達成することが可能
である。
【0007】ただし、Al8 REFe4 の体積分率Vf
がVf<13%ではAl合金の硬さ上昇程度が低いため
高強度化を図ることができず、一方、Vf>38%では
Al合金の破断ひずみεfが極めて低くなり、高靱性化
を達成することができない。
がVf<13%ではAl合金の硬さ上昇程度が低いため
高強度化を図ることができず、一方、Vf>38%では
Al合金の破断ひずみεfが極めて低くなり、高靱性化
を達成することができない。
【0008】
【実施例】本発明に係るAl合金は化学式Ala Feb
REc で表わされ、a,b,cがそれぞれ原子%で、8
5≦a≦95、3≦b≦9、1≦c≦6と設定される。
REはY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Dy
から選択される少なくとも一種である。
REc で表わされ、a,b,cがそれぞれ原子%で、8
5≦a≦95、3≦b≦9、1≦c≦6と設定される。
REはY、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Dy
から選択される少なくとも一種である。
【0009】またAl合金の製造に当っては、非晶質単
相組織、または非晶質相および結晶質相よりなる混相組
織を有する金属組織を備えたAl合金素材を製造し、次
いでそのAl合金素材に熱処理を施す、といった手段が
採用される。この熱処理過程で、金属間化合物であるA
l8 REFe4 が析出し、それはAlマトリックスに分
散する。
相組織、または非晶質相および結晶質相よりなる混相組
織を有する金属組織を備えたAl合金素材を製造し、次
いでそのAl合金素材に熱処理を施す、といった手段が
採用される。この熱処理過程で、金属間化合物であるA
l8 REFe4 が析出し、それはAlマトリックスに分
散する。
【0010】さらに本発明に係るAl合金には、化学式
Ala Feb REc Mnd で表わされるものも包含さ
れ、a,b,c,dはそれぞれ原子%で85≦a≦9
5、2≦b≦8、1≦c≦6、0.5≦d≦6と設定さ
れる。この場合、Al合金の高強度化に寄与する金属間
化合物はAl8 RE(FeMn)4 であり、Feの一部
をMnが置換した構造を有する。
Ala Feb REc Mnd で表わされるものも包含さ
れ、a,b,c,dはそれぞれ原子%で85≦a≦9
5、2≦b≦8、1≦c≦6、0.5≦d≦6と設定さ
れる。この場合、Al合金の高強度化に寄与する金属間
化合物はAl8 RE(FeMn)4 であり、Feの一部
をMnが置換した構造を有する。
【0011】〔実施例1〕REとしてDyを選択し、A
l92Fe5 Dy3 (数値は原子%)の組成を有する溶湯
を高周波溶解炉により調製し、次いでその溶湯を用いて
単ロール法の適用下、幅2mm、厚さ約20μmのリボン
状Al合金素材を製造した。単ロール法の条件は、Cu
製ロールの直径 250mm、ロール回転数 4000rp
m 、石英ノズルの噴射口の直径 0.5mm、石英ノズル
とロールとのギャップ 0.3mm、溶湯噴射圧 0.4
kgf/cm2 、雰囲気 −40cmHgArである。
l92Fe5 Dy3 (数値は原子%)の組成を有する溶湯
を高周波溶解炉により調製し、次いでその溶湯を用いて
単ロール法の適用下、幅2mm、厚さ約20μmのリボン
状Al合金素材を製造した。単ロール法の条件は、Cu
製ロールの直径 250mm、ロール回転数 4000rp
m 、石英ノズルの噴射口の直径 0.5mm、石英ノズル
とロールとのギャップ 0.3mm、溶湯噴射圧 0.4
kgf/cm2 、雰囲気 −40cmHgArである。
【0012】図1はAl合金素材のX線回折図であり、
また図2はAl合金素材の示差熱量分析図(DSC)で
ある。図1,図2から、Al合金素材は非晶質相および
結晶質相よりなる混相組織を備えていることが判る。な
お、非晶質相の結晶化温度Txは624.2Kである。
また図2はAl合金素材の示差熱量分析図(DSC)で
ある。図1,図2から、Al合金素材は非晶質相および
結晶質相よりなる混相組織を備えていることが判る。な
お、非晶質相の結晶化温度Txは624.2Kである。
【0013】リボン状Al合金素材を切断して、長さ約
50mmの薄片状Al合金素材を複数製作し、それらAl
合金素材に熱処理を施して各種Al合金を得た。
50mmの薄片状Al合金素材を複数製作し、それらAl
合金素材に熱処理を施して各種Al合金を得た。
【0014】図3は熱処理法を示し、その熱処理法は、
約298Kより590Kまで昇温速度約15K/分にて
昇温する1次昇温過程P1 、590KにてA分間保持す
る1次恒温保持過程P2 、590Kから723Kまで昇
温速度約9K/分にて昇温する2次昇温過程P3 、72
3Kにて1時間保持する2次恒温保持過程P4 、723
Kから急冷する急冷過程P5 を順次経て行われ、1次恒
温保持過程における時間、即ちAを変化させた。
約298Kより590Kまで昇温速度約15K/分にて
昇温する1次昇温過程P1 、590KにてA分間保持す
る1次恒温保持過程P2 、590Kから723Kまで昇
温速度約9K/分にて昇温する2次昇温過程P3 、72
3Kにて1時間保持する2次恒温保持過程P4 、723
Kから急冷する急冷過程P5 を順次経て行われ、1次恒
温保持過程における時間、即ちAを変化させた。
【0015】表1は、各種Al合金(1)〜(6)に関
する1次恒温保持過程P2 の時間A、その過程P2 を終
了したときの金属組織、つまり中間金属組織、急冷過程
P5を終了したときの金属組織、つまり最終金属組織を
それぞれ示す。これらの組織観察には、主としてX線回
折が用いられ、一部透過型電子顕微鏡および蛍光X線分
析が用いられた。表1において、amoは非晶質相を、
fccはAl結晶を、IMCは金属間化合物をそれぞれ
意味し、また「○」印は未同定AlFe等が存在するこ
とを示す。
する1次恒温保持過程P2 の時間A、その過程P2 を終
了したときの金属組織、つまり中間金属組織、急冷過程
P5を終了したときの金属組織、つまり最終金属組織を
それぞれ示す。これらの組織観察には、主としてX線回
折が用いられ、一部透過型電子顕微鏡および蛍光X線分
析が用いられた。表1において、amoは非晶質相を、
fccはAl結晶を、IMCは金属間化合物をそれぞれ
意味し、また「○」印は未同定AlFe等が存在するこ
とを示す。
【0016】
【表1】 表1から次のような事実が判る。時間Aを10分間、3
0分間に設定されて中間金属組織がamo+fccであ
ったAl合金(1),(2)においては最終金属組織中
にAl8 DyFe4 が存在していない。また時間Aを6
0分間、90分間に設定されて中間金属組織がfcc+
IMCであったAl合金(3),(4)においては最終
金属組織中に未同定AlFe、Al3 DyおよびAl8
DyFe4 が観察された。さらに時間Aを120分間、
150分間に設定されて中間金属組織がfcc+IMC
であったAl合金(5),(6)においては最終金属組
織中にAl3 DyおよびAl8 DyFe4 が観察され
た。これらの事実は、最終金属組織の構成は中間金属組
織の構成によって変化する、ということを示している。
0分間に設定されて中間金属組織がamo+fccであ
ったAl合金(1),(2)においては最終金属組織中
にAl8 DyFe4 が存在していない。また時間Aを6
0分間、90分間に設定されて中間金属組織がfcc+
IMCであったAl合金(3),(4)においては最終
金属組織中に未同定AlFe、Al3 DyおよびAl8
DyFe4 が観察された。さらに時間Aを120分間、
150分間に設定されて中間金属組織がfcc+IMC
であったAl合金(5),(6)においては最終金属組
織中にAl3 DyおよびAl8 DyFe4 が観察され
た。これらの事実は、最終金属組織の構成は中間金属組
織の構成によって変化する、ということを示している。
【0017】図4は、時間Aとビッカース硬さHvとの
関係を示し、図中の符号(1)〜(6)はAl合金
(1)〜(6)にそれぞれ該当する。
関係を示し、図中の符号(1)〜(6)はAl合金
(1)〜(6)にそれぞれ該当する。
【0018】図4から、時間Aが長くなるほど、硬さが
上昇することが判る。この現象は、各Al合金(1)〜
(6)の金属組織の大きさにはそれ程差がないことか
ら、IMCの違いおよびその存在量に起因する。
上昇することが判る。この現象は、各Al合金(1)〜
(6)の金属組織の大きさにはそれ程差がないことか
ら、IMCの違いおよびその存在量に起因する。
【0019】そこで、各Al合金(1)〜(6)におけ
るAl8 DyFe4 の体積分率VfおよびAl3 Dyの
体積分率Vf1 を走査型電子顕微鏡写真(一部は透過型
電子顕微鏡写真および蛍光X線分析写真)から求めたと
ころ表2の結果が得られた。
るAl8 DyFe4 の体積分率VfおよびAl3 Dyの
体積分率Vf1 を走査型電子顕微鏡写真(一部は透過型
電子顕微鏡写真および蛍光X線分析写真)から求めたと
ころ表2の結果が得られた。
【0020】
【表2】 表2から、Al3 Dyの体積分率Vf1 が減少すると、
Al8 DyFe4 の体積分率Vfが増加することが判
る。
Al8 DyFe4 の体積分率Vfが増加することが判
る。
【0021】図5は、Al合金(1),(3)〜(6)
におけるAl3 Dyの体積分率Vf 1 とビッカース硬さ
Hvとの関係を示し、また図6はAl合金(1),
(3)〜(6)におけるAl8 DyFe4 の体積分率V
fとビッカース硬さHvとの関係を示す。図5,図6に
おける符号(1),(3)〜(6)はAl合金(1),
(3)〜(6)にそれぞれ該当する。図5,図6から、
Al3 Dyの体積分率Vf1 が減少し、またAl8 Dy
Fe4 の体積分率Vfが増加することによってAl合金
のビッカース硬さが上昇することが判る。この場合、A
l8 DyFe4 の粒径は100〜300nmであった。
におけるAl3 Dyの体積分率Vf 1 とビッカース硬さ
Hvとの関係を示し、また図6はAl合金(1),
(3)〜(6)におけるAl8 DyFe4 の体積分率V
fとビッカース硬さHvとの関係を示す。図5,図6に
おける符号(1),(3)〜(6)はAl合金(1),
(3)〜(6)にそれぞれ該当する。図5,図6から、
Al3 Dyの体積分率Vf1 が減少し、またAl8 Dy
Fe4 の体積分率Vfが増加することによってAl合金
のビッカース硬さが上昇することが判る。この場合、A
l8 DyFe4 の粒径は100〜300nmであった。
【0022】図7はAl合金(6)の金属組織を示す走
査型電子顕微鏡写真(72,000倍)であり、図8は
図7の写図である。図7,図8において、Al3 Dyは
19個であり、他はAl8 DyFe4 である。両図面よ
り、AlマトリックスMにAl8 DyFe4 が分散して
いることが判る。
査型電子顕微鏡写真(72,000倍)であり、図8は
図7の写図である。図7,図8において、Al3 Dyは
19個であり、他はAl8 DyFe4 である。両図面よ
り、AlマトリックスMにAl8 DyFe4 が分散して
いることが判る。
【0023】次に、前記Al合金と同一系の各種Al合
金(7)〜(15)を前記と同一方法により製造した。
金(7)〜(15)を前記と同一方法により製造した。
【0024】表3は、各種Al合金(7)〜(15)の
組成および1次恒温保持過程P2 における時間Aを示
す。
組成および1次恒温保持過程P2 における時間Aを示
す。
【0025】
【表3】 図9は、Al合金(7)〜(15)におけるAl3 Dy
の体積分率Vf1 とビッカース硬さHvとの関係を示
し、また図10は、Al合金(7)〜(15)における
Al8 DyFe4 の体積分率Vfとビッカース硬さHv
との関係を示す。図9,図10における符号(7)〜
(15)はAl合金(7)〜(15)にそれぞれ該当す
る。
の体積分率Vf1 とビッカース硬さHvとの関係を示
し、また図10は、Al合金(7)〜(15)における
Al8 DyFe4 の体積分率Vfとビッカース硬さHv
との関係を示す。図9,図10における符号(7)〜
(15)はAl合金(7)〜(15)にそれぞれ該当す
る。
【0026】図9,図10から、Al合金の組成を変え
ても、Al3 Dyの体積分率Vf1が減少し、またAl
8 DyFe4 の体積分率Vfが増加することによってA
l合金のビッカース硬さHvが上昇することが確認され
た。
ても、Al3 Dyの体積分率Vf1が減少し、またAl
8 DyFe4 の体積分率Vfが増加することによってA
l合金のビッカース硬さHvが上昇することが確認され
た。
【0027】さらに、REの種類を変えた各種Al合金
(16)〜(25)を前記と同一方法により製造した。
(16)〜(25)を前記と同一方法により製造した。
【0028】表4は、各種Al合金(16)〜(25)
の組成、1次恒温保持過程P2 における時間Aおよび金
属間化合物Al8 REFe4 を示す。
の組成、1次恒温保持過程P2 における時間Aおよび金
属間化合物Al8 REFe4 を示す。
【0029】
【表4】 図11は各種Al合金(16)〜(25)および前記A
l合金(1)〜(15)におけるAl8 REFe4 の体
積分率Vfとビッカース硬さHvとの関係を示す。図1
1における符号(1)〜(25)はAl合金(1)〜
(25)にそれぞれ該当する。
l合金(1)〜(15)におけるAl8 REFe4 の体
積分率Vfとビッカース硬さHvとの関係を示す。図1
1における符号(1)〜(25)はAl合金(1)〜
(25)にそれぞれ該当する。
【0030】図11から明らかなように、各種Al合金
において、Al8 REFe4 の体積分率VfがVf≧1
3%にてビッカース硬さHvの上昇率が高くなる。した
がって、Al合金の高強度化を図るために必要なAl8
REFe4 の体積分率Vfの下限値はVf=13%に設
定される。
において、Al8 REFe4 の体積分率VfがVf≧1
3%にてビッカース硬さHvの上昇率が高くなる。した
がって、Al合金の高強度化を図るために必要なAl8
REFe4 の体積分率Vfの下限値はVf=13%に設
定される。
【0031】次に、各種Al合金(1)〜(25)の靱
性を調べるため、それら合金の破断ひずみεfを測定し
た。
性を調べるため、それら合金の破断ひずみεfを測定し
た。
【0032】図12は各種Al合金(1)〜(25)に
おけるAl8 REFe4 の体積分率Vfと破断ひずみε
fとの関係を示す。図12における符号(1)〜(2
5)はAl合金(1)〜(25)にそれぞれ該当する。
おけるAl8 REFe4 の体積分率Vfと破断ひずみε
fとの関係を示す。図12における符号(1)〜(2
5)はAl合金(1)〜(25)にそれぞれ該当する。
【0033】図12から明らかなように、Al8 REF
e4 の体積分率VfがVf>38%になると、破断ひず
みεfがεf≦0.01となってAl合金の高靱性化を
達成することができなくなる。したがって、Al8 RE
Fe4 の体積分率Vfの上限値はVf=38%に設定さ
れる。
e4 の体積分率VfがVf>38%になると、破断ひず
みεfがεf≦0.01となってAl合金の高靱性化を
達成することができなくなる。したがって、Al8 RE
Fe4 の体積分率Vfの上限値はVf=38%に設定さ
れる。
【0034】次に、Al8 REFe4 の粒径について述
べる。
べる。
【0035】前記と同様の組成、Al92Fe5 Dy
3 (数値は原子%)を有する複数の薄片状Al合金素材
に、1次恒温保持過程P1 における時間AをA=120
分間に、また温度を前記同様に590Kにそれぞれ設定
して中間体を得、2次恒温保持過程P4 における温度を
723〜823Kに、また時間を1〜30時間に設定し
てAl8 DyFe4 の粒径を異にする各種Al合金(2
6)〜(30)を製造した。他の過程P1 ,P3 ,P5
の条件は図3の場合と同じに設定された。
3 (数値は原子%)を有する複数の薄片状Al合金素材
に、1次恒温保持過程P1 における時間AをA=120
分間に、また温度を前記同様に590Kにそれぞれ設定
して中間体を得、2次恒温保持過程P4 における温度を
723〜823Kに、また時間を1〜30時間に設定し
てAl8 DyFe4 の粒径を異にする各種Al合金(2
6)〜(30)を製造した。他の過程P1 ,P3 ,P5
の条件は図3の場合と同じに設定された。
【0036】表5は、各種Al合金(26)〜(30)
におけるAl8 DyFe4 の体積分率Vfを示す。
におけるAl8 DyFe4 の体積分率Vfを示す。
【0037】
【表5】 図13は各種Al合金(26)〜(30)におけるAl
8 DyFe4 の粒径とビッカース硬さHvとの関係を示
す。図13における符号(26)〜(30)はAl合金
(26)〜(30)にそれぞれ該当する。図13から明
らかなように、Al8 DyFe4 の粒径を1.0μm以
下に設定することによってAl合金のビッカース硬さH
vを上昇させてAl合金の高強度化を図ることができ
る。
8 DyFe4 の粒径とビッカース硬さHvとの関係を示
す。図13における符号(26)〜(30)はAl合金
(26)〜(30)にそれぞれ該当する。図13から明
らかなように、Al8 DyFe4 の粒径を1.0μm以
下に設定することによってAl合金のビッカース硬さH
vを上昇させてAl合金の高強度化を図ることができ
る。
【0038】〔実施例2〕Al92Fe5 Dy3 (数値は
原子%)の組成において、Feの全部または一部をMn
で置換した組成を有する各種溶湯を高周波溶解炉により
調製し、次いでそれら溶湯を用いて実施例1と同一条件
で単ロール法を行うことにより各種Al合金素材を製造
した。
原子%)の組成において、Feの全部または一部をMn
で置換した組成を有する各種溶湯を高周波溶解炉により
調製し、次いでそれら溶湯を用いて実施例1と同一条件
で単ロール法を行うことにより各種Al合金素材を製造
した。
【0039】表6は各種Al合金素材(31)〜(3
5)の組成を示す。
5)の組成を示す。
【0040】
【表6】 X線回折および示差熱量分析(DSC)の結果、Al合
金素材(31)〜(34)は非晶質相および結晶質相よ
りなる混相組織を備えていたが、Al合金素材(35)
はその組成に起因して結晶質単相組織であった。またA
l合金素材(31)〜(34)はリボン状に形成されて
靱性を示したが、Al合金素材(35)はリボン状に形
成されてはいたが非常に脆いものであった。
金素材(31)〜(34)は非晶質相および結晶質相よ
りなる混相組織を備えていたが、Al合金素材(35)
はその組成に起因して結晶質単相組織であった。またA
l合金素材(31)〜(34)はリボン状に形成されて
靱性を示したが、Al合金素材(35)はリボン状に形
成されてはいたが非常に脆いものであった。
【0041】次いで、Al合金素材(35)を除いて、
他のAl合金素材(31)〜(34)に熱処理を施して
各種Al合金(31)〜(34)(便宜上、Al合金素
材に対応するAl合金には同一符号を用いた)を製造し
た。熱処理条件は、1次恒温保持過程P2 の時間AをA
=120分間に設定した以外は図3の場合と同じであ。
他のAl合金素材(31)〜(34)に熱処理を施して
各種Al合金(31)〜(34)(便宜上、Al合金素
材に対応するAl合金には同一符号を用いた)を製造し
た。熱処理条件は、1次恒温保持過程P2 の時間AをA
=120分間に設定した以外は図3の場合と同じであ。
【0042】Al合金(31)〜(34)における金属
間化合物はAl3 DyとAl8 Dy(FeMn)4 であ
り、またAl8 Dy(FeMn)4 の体積分率Vf3 は
表7の通りである。
間化合物はAl3 DyとAl8 Dy(FeMn)4 であ
り、またAl8 Dy(FeMn)4 の体積分率Vf3 は
表7の通りである。
【0043】
【表7】 表7から、各Al合金(31)〜(34)におけるAl
8 Dy(FeMn)4の体積分率Vf3 は13%≦Vf
3 ≦38%の範囲内にあることが判る。
8 Dy(FeMn)4の体積分率Vf3 は13%≦Vf
3 ≦38%の範囲内にあることが判る。
【0044】図14は、各種Al合金(31)〜(3
4)におけるMn添加量とビッカース硬さHvとの関係
を示す。図14における符号(31)〜(34)はAl
合金(31)〜(34)にそれぞれ該当する。また符号
(5)は前記Al合金(5)に該当する。
4)におけるMn添加量とビッカース硬さHvとの関係
を示す。図14における符号(31)〜(34)はAl
合金(31)〜(34)にそれぞれ該当する。また符号
(5)は前記Al合金(5)に該当する。
【0045】図14から明らかなように、Al8 DyF
e4 におけるFeの一部をMnで置換したAl合金(3
1)〜(34)は、Mnを含有しないAl合金(5)に
比べてビッカース硬さHv、したがって強度が向上して
いることが判る。これは、Mnの添加により結晶粒界に
おける変形抵抗が大きくなったことに起因する、と考え
られる。
e4 におけるFeの一部をMnで置換したAl合金(3
1)〜(34)は、Mnを含有しないAl合金(5)に
比べてビッカース硬さHv、したがって強度が向上して
いることが判る。これは、Mnの添加により結晶粒界に
おける変形抵抗が大きくなったことに起因する、と考え
られる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、前記のようにAlマト
リックスに特定の金属間化合物を特定量分散させること
によって、高強度で、且つ高靱性なAl合金を提供する
ことができる。
リックスに特定の金属間化合物を特定量分散させること
によって、高強度で、且つ高靱性なAl合金を提供する
ことができる。
【図1】Al合金素材のX線回折図である。
【図2】Al合金素材の示差熱量分析図である。
【図3】熱処理における時間と温度との関係を示すグラ
フである。
フである。
【図4】時間Aとビッカース硬さHvとの関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図5】Al3 Dyの体積分率Vf1 とビッカース硬さ
Hvとの関係を示すグラフである。
Hvとの関係を示すグラフである。
【図6】Al8 DyFe4 の体積分率Vfとビッカース
硬さHvとの関係を示すグラフである。
硬さHvとの関係を示すグラフである。
【図7】Al合金の金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図8】図7の写図である。
【図9】Al3 Dyの体積分率Vf1 とビッカース硬さ
Hvとの関係を示すグラフである。
Hvとの関係を示すグラフである。
【図10】Al8 DyFe4 の体積分率Vfとビッカー
ス硬さHvとの関係を示すグラフである。
ス硬さHvとの関係を示すグラフである。
【図11】Al8 REFe4 の体積分率Vfとビッカー
ス硬さHvとの関係を示すグラフである。
ス硬さHvとの関係を示すグラフである。
【図12】Al8 REFe4 の体積分率Vfと破断ひず
みεfとの関係を示すグラフである。
みεfとの関係を示すグラフである。
【図13】Al8 DyFe4 の粒径とビッカース硬さH
vとの関係を示すグラフである。
vとの関係を示すグラフである。
【図14】Mn含有量とビッカース硬さHvとの関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次いで、Al合金素材(35)を除いて、
他のAl合金素材(31)〜(34)に熱処理を施して
各種Al合金(31)〜(34)(便宜上、Al合金素
材に対応するAl合金には同一符号を用いた)を製造し
た。熱処理条件は、1次恒温保持過程P2 の時間AをA
=120分間に設定した以外は図3の場合と同じであ
る。
他のAl合金素材(31)〜(34)に熱処理を施して
各種Al合金(31)〜(34)(便宜上、Al合金素
材に対応するAl合金には同一符号を用いた)を製造し
た。熱処理条件は、1次恒温保持過程P2 の時間AをA
=120分間に設定した以外は図3の場合と同じであ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 Alマトリックスと、そのAlマトリッ
クスに分散する粒径1.0μm以下の金属間化合物Al
8 REFe4 (ただし、REはY、La、Ce、Pr、
Nd、Sm、Gd、Dyから選択される少なくとも一
種)とを有し、Al8 REFe4 の体積分率Vfが13
%≦Vf≦38%であることを特徴とする高強度Al合
金。 - 【請求項2】 Alマトリックスと、そのAlマトリッ
クスに分散する粒径1.0μm以下の金属間化合物Al
8 RE(FeMn)4 (ただし、REはY、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Gd、Dyから選択される少な
くとも一種)とを有し、Al8 RE(FeMn)4 の体
積分率Vf3 が13%≦Vf3 ≦38%であることを特
徴とする高強度Al合金。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15607092A JPH05320803A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 高強度Al合金 |
| EP93108092A EP0570911A1 (en) | 1992-05-22 | 1993-05-18 | High strength aluminum alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15607092A JPH05320803A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 高強度Al合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05320803A true JPH05320803A (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=15619650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15607092A Pending JPH05320803A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 高強度Al合金 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0570911A1 (ja) |
| JP (1) | JPH05320803A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07179974A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Takeshi Masumoto | アルミニウム合金およびその製造方法 |
| CN109295346B (zh) * | 2017-07-24 | 2021-04-16 | 中南大学 | 一种高导电率的柔软铝合金及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4743317A (en) * | 1983-10-03 | 1988-05-10 | Allied Corporation | Aluminum-transition metal alloys having high strength at elevated temperatures |
| JPH01240631A (ja) * | 1988-03-17 | 1989-09-26 | Takeshi Masumoto | 高力、耐熱性アルミニウム基合金 |
| JPH0621326B2 (ja) * | 1988-04-28 | 1994-03-23 | 健 増本 | 高力、耐熱性アルミニウム基合金 |
| JP2619118B2 (ja) * | 1990-06-08 | 1997-06-11 | 健 増本 | 粒子分散型高強度非晶質アルミニウム合金 |
| DE69115394T2 (de) * | 1990-08-14 | 1996-07-11 | Ykk Corp | Hochfeste Legierungen auf Aluminiumbasis |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP15607092A patent/JPH05320803A/ja active Pending
-
1993
- 1993-05-18 EP EP93108092A patent/EP0570911A1/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0570911A1 (en) | 1993-11-24 |
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