JPH0511807U - NiTi合金製締付け具 - Google Patents
NiTi合金製締付け具Info
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- JPH0511807U JPH0511807U JP6046691U JP6046691U JPH0511807U JP H0511807 U JPH0511807 U JP H0511807U JP 6046691 U JP6046691 U JP 6046691U JP 6046691 U JP6046691 U JP 6046691U JP H0511807 U JPH0511807 U JP H0511807U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 NiTi合金の超弾性を利用して、締付け時圧迫
感のない締付け具を提供する。 【構成】 超弾性域の収縮力のレベルが10-2〜10-1N で
あるバネ体から成り、該バネ体を45℃〜−5℃で超弾性
特性を付与したNiTi合金から構成する。
感のない締付け具を提供する。 【構成】 超弾性域の収縮力のレベルが10-2〜10-1N で
あるバネ体から成り、該バネ体を45℃〜−5℃で超弾性
特性を付与したNiTi合金から構成する。
Description
【0001】
本考案は、バンド、ベルトなどの締付け具、特に超弾性を付与したNiTi合金製 締付け具に関する。
【0002】
従来より、バンドおよびベルトなどの締付け具は、革、プラスチック、金属等 で作られ、それを止めるためには、止め金等による引っ掛け、止め歯等による噛 み込み等機械的固定手段を必ず用いてきた。しかし、そのような機械的固定手段 は動作が煩わしい。更に、止める位置は、止め金による引っ掛けの場合、適宜等 間隔に付けられており、使用者はある位置で止めると緩く、その前後の位置では きつく感ずるなど一定しない。この点、止め歯による噛み込みの場合には、止め る位置は連続的に任意に決めることができるが、歯が摩耗するなどして経時的に 緩みが生じてしまう。
【0003】 ところで、NiTi合金はいわゆる形状記憶合金として知られ、その特異な物性に 着目して多くの応用例が開示されている。 すなわち、形状記憶性は、予め形状を記憶させておくことによって、その後は どのような形に変形しても加熱することによって完全に100 %元の形に戻ってし まう現象であって、これは比較的良く知られ、例えば時計バンドなどへの応用が みられる。 特開昭59−85335 号公報には形状記憶合金を使った時計バンドが開示されてい るが、これは超弾性ではなくその形状記憶特性を利用するものであって、いわゆ る時計バンドの駒に設けた孔内に形状記憶合金から構成した可撓帯を通過させる ためにその形状記憶性を利用するのである。
【0004】 特開平1−262803号公報には、線径0.2 〜3.0mm の線材、もしくは板厚0.1 〜 2.5mm 、幅1 〜5.5 mmの板材をスパイラルまたはヘリカルに構成した腕時計用バ ンドが開示されているが、これももっぱらNiTi系合金の形状記憶特性を利用する ものである。この場合の記憶処理は、400 ℃で30分間加熱後空冷して行った。
【0005】 一方、NiTi合金のもつ特性の1つに超弾性というのがある。これはひずみが変 化しても応力はほとんど変化しない現象として現われ、余り応用例は多くないが 、歯列矯正ワイヤなどいくつか実用例がみられる。 特開平1−236004号公報には形状記憶合金の有する超弾性特性を利用した腕時 計用バンドが開示されている。なお、この場合の超弾性発現処理は400 〜500 ℃ で30分ないし4時間熱処理して行っている。
【0006】
本考案の目的は、バンドまたはベルトを機械的に止めなければならない煩わし さおよび使用時の緩さ、きつさのないバンドおよびベルト等の締付け具を提供す ることである。
【0007】
本考案者は、上記課題を解決する手段としてNiTi系2元合金およびNiTiX 系3 元合金 (以下NiTi合金と総称する) の有する超弾性( 以下PEと称する) を利用す ることに着目し、種々検討を重ねた。 ここに、NiTi合金の超弾性とは、通常、熱間加工を加えた、例えば56wt%NiTi 合金板または線を300 ℃以上500 ℃以下の温度で熱処理し、As点以上の温度で引 張り、数%以下の歪み量を付与した後、除荷すると、歪みが残らないで元の形に 戻ることを言う。いわゆる形状記憶特性との違いは、形状記憶特性の場合、除荷 しても歪は残り、加熱することで歪がなくなりもとの形状に戻ることである。
【0008】 そこで本考案者は、このように一定応力で数%の歪み変化の得られる性質は、 NiTi合金以外に有しないが、これを利用することによって緩さ、きつさを感じな い快適なバンドおよびベルトが得られる筈であると考えた。 しかし、PE曲線の加歪時の収縮力レベルは290 〜340 MPa 、除歪時の収縮力レ ベルは145 〜170 MPa と高く、板または棒をそのまま用いると非常にきついベル トまたはバンドとなる。
【0009】 超弾性を利用した例としては、前述の特開平1−236004号公報に開示された腕 時計用バンドがあるが、実際に製作して使用してみると実用的とは言えなかった 。つまり、この腕時計バンドは、具体的にはバンド全体を板状体で構成しており 、これでは締付け力が強すぎて実用に供することはできない。板材として超弾性 を示す除歪時の収縮力レベルがほゞ150MPaと、かなり大きいためであることが判 明した。 ここに、本考案によれば、これらの収縮力レベルを下げ、かつより広いPE域を 得るには、板または線を細片または細径化してそれらを組み合わせることにより 全体としてバネ体を構成し、例えば同一外径バネ体であっても素線径を細くすれ ばよいことを見出し、本考案を完成した。
【0010】 なお、すでに述べたように従来にあっても形状記憶合金でバネ体を構成して時 計バンドとすることは公知であったが、それはもっぱら形状記憶特性を利用する ものであって、上述の超弾性を利用するものとはあらかじめ設定された形状のみ が再現されるにすぎない点で大きく異なるのである。また、超弾性を利用するも のであっても、それは板材そのものをバネ体とするものであり、本考案とはその 形態が異なるばかりでなく、超弾性域における収縮力レベルが大きく異なってい る。 よって本考案は、超弾性域の収縮力のレベルが10-2〜10-1N であるバネ体から 成り、該バネ体を45℃〜−5℃で超弾性特性を呈するNiTi合金から構成したNiTi 合金製締付け具である。 ここに、上記「バネ体」としては、NiTi合金の例えば細線をラセン状に巻いた もの、薄板を折り曲げたもの、あるいは折り畳んだもの、そしてこれらを組み合 わせたもの等多くの形態が考えられる。
【0011】
【作用】 次に、本考案を添付図面を参照しながらさらに具体的に説明する。 図1は、本考案にかかる締付け具の代表例としての時計バンドの内部構造の概 略説明図であり、図中、NiTi合金製の細線10をラセン状に巻いてバネ体12を構成 してあり、このバネ体12は伸縮自在の外覆14内に収められている。外覆14は例え ば伸縮自在のネット状の袋体で構成されているが、伸縮自在である限り、特定の ものに制限されない。外覆14の両端に設けられているのは時計本体 (図示せず) への取り付け部18である。
【0012】 このようにすることによって、細線でも除歪時の収縮力レベルは145 〜170MPa であるが、バネ体12としては10-1〜10-2N 程度にまで低下させることができ、こ の範囲であれば腕に嵌めたときに圧迫感は受けない。経験的に云って、この範囲 を外れると、ゆるすぎたり、きつすぎたりする。 図2は、ラセン状に巻いた細線10に代えて2枚の薄板20を折り曲げてバネ体22 を構成した場合を示す。その他は、図1に実質上同じである。この場合にも、薄 板としては除歪時の収縮力レベルはほゞ150MPaであるが、バネ体22としては2× 10-2〜12×10-1N 程度にまで低下させることができる。
【0013】 図3は、図2の変更例であって一体的に構成された締め付具をいくつかの要素 30に分け、それらを複数組み合わせることによって全体として締め付具を構成す る例を示す。各要素30の構成は図2のバネ体22に同じである。 次に、本考案にかかるNiTi合金製のバネ体の製造法について説明する。
【0014】 NiTi合金製の細線、好ましくは直径0.1 〜0.8 mm、あるいは薄板、好ましくは 板厚0.1 〜0.8 mmを用意し、これをラセン状に曲げたり、折り曲げたりしてバネ の形態とする。このときバネ体としての収縮力は容易に10-2〜10-1のレベルに調 節できる。好ましくは5×10-2〜1×10-1N 程度とする。次いで、これを伸縮性 外覆内に収容し、全体としてバネ体を構成する。このとき、250 〜350 ℃の熱処 理を加えることによってNiTi合金製の細線および薄板は、45℃〜−5℃の温度領 域で超弾性を示すようになり、5×10-2〜1×10-1N の収縮力レベルで常にバネ 作用が働くことになる。なお、45℃〜−5℃という温度範囲は、対象となる締付 け具の使用環境を想定して限定するものであり、少なくともこの温度領域で超弾 性を示せばよい。 本考案を腕時計のバンドを例にとって説明してきたが、いわゆるベルトであっ ても同様に機能することはこれまでの説明からも当業者には明らかであろう。
【0015】
以上説明してきたように、本考案によれば、常に圧迫を感じない程度の応力で 締め付けられている締付け具が得られ、特に腕時計のバンドとして使用する場合 には優れた作用効果を発揮する。
【図1】本考案にかかる締付け具である時計バンドの内
部構造の概略説明図である。
部構造の概略説明図である。
【図2】本考案にかかる締付け具としての時計バンドの
別の例の概略説明図である。
別の例の概略説明図である。
【図3】本考案にかかる締付け具としての時計バンドの
さらに別の例の概略説明図である。
さらに別の例の概略説明図である。
10 : 細線 12 : バネ体 14 : 外覆 18 : 取り付け部 20 : 薄板 22 : バネ体
Claims (2)
- 【請求項1】 超弾性域の収縮力のレベルが10-2〜10-1
N であるバネ体から成り、該バネ体を45℃〜−5℃で超
弾性特性を呈するNiTi合金から構成したNiTi合金製締付
け具。 - 【請求項2】 前記バネ体を直径0.1 〜0.8 mmのNiTi合
金細線または板厚0.1 〜0.8 mmのNiTi合金板から構成し
た請求項1記載のNiTi合金製締付け具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046691U JPH0511807U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | NiTi合金製締付け具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6046691U JPH0511807U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | NiTi合金製締付け具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0511807U true JPH0511807U (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=13143076
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6046691U Withdrawn JPH0511807U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | NiTi合金製締付け具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0511807U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2016166897A1 (ja) * | 2015-04-17 | 2018-01-18 | 富士通株式会社 | 電子機器の装着バンド及び電子機器 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6046691U patent/JPH0511807U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2016166897A1 (ja) * | 2015-04-17 | 2018-01-18 | 富士通株式会社 | 電子機器の装着バンド及び電子機器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |