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JP7739535B1 - 信号処理方法、信号処理装置、及び信号処理システム - Google Patents

信号処理方法、信号処理装置、及び信号処理システム

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JP7739535B1
JP7739535B1 JP2024098998A JP2024098998A JP7739535B1 JP 7739535 B1 JP7739535 B1 JP 7739535B1 JP 2024098998 A JP2024098998 A JP 2024098998A JP 2024098998 A JP2024098998 A JP 2024098998A JP 7739535 B1 JP7739535 B1 JP 7739535B1
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Abstract

【課題】フローサイトメトリーにおいてデータのばらつきを簡易な計算で精度よく評価すること。
【解決手段】データ処理装置12は、光電子増倍管11a~11dの出力を処理し、プロセッサを備える信号処理装置であって、プロセッサは、複数の試験サンプルを対象としたフローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した光電子増倍管11a~11dの出力した強度信号を時系列に取得し、時系列の強度信号のデジタル値DNを基に、強度信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた光電子増倍管11a~11dの出力した強度信号を対象にして、ρ値を用いてデータ解析を実行するように構成されている。
【選択図】図3

Description

実施形態の一側面は、信号処理方法、信号処理装置、及び信号処理システムに関する。
従来から、細胞等の試料を対象にレーザ光を利用して計数、選別、及び特性解析する技術としてフローサイトメトリーが知られている。例えば、下記特許文献1には、光源に対して軸方向に配置され、前方散乱成分を感知する第1のセンサと、第1のセンサに対してある角度に置かれ、側方散乱成分及び/又は蛍光成分を感知する第2のセンサとを具備するフローサイトメトリーシステムが開示されている。また、下記非特許文献1には、DNA染色試料を用いた細胞周期解析に、蛍光信号のヒストグラムに対してガウス分布を用いてフィッティングを行う技術が開示されている。
特表2013-504051号公報
James V. Watson, et al., "APragmatic Approach to the Analysis of DNA Histograms", Cytometry 8:l-8 (1987)
上述したような従来のフローサイトメトリーにおいては、センサの出力する強度信号値を解析する際には、強度信号値のばらつきにおいて様々な影響因子が存在するために解析のための計算が複雑になりがちである。その結果、強度信号値のばらつきの評価の計算時間が長くなる傾向にあった。一方で、従来のフィッティング技術によれば、強度信号値の分布を適切に評価できない場合がある。
そこで、実施形態の一側面は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、フローサイトメトリーにおいてデータのばらつきを簡易な計算で精度よく評価することが可能な信号処理方法、信号処理装置、及び信号処理システムを提供することを課題とする。
実施形態の第一の側面に係る信号処理方法は、フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理する信号処理方法であって、複数の試験サンプルを対象としたフローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、時系列の電流信号の値を基に、電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた光検出器の出力電流信号を対象にして、ρ値を用いてデータ解析を実行する。
あるいは、実施形態の第二の側面に係る信号処理装置は、フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理し、プロセッサを備える信号処理装置であって、プロセッサは、複数の試験サンプルを対象としたフローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、時系列の電流信号の値を基に、電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた光検出器の出力電流信号を対象にして、ρ値を用いてデータ解析を実行するように構成されている。
あるいは、実施形態の第三の側面に係る信号処理システムは、上述した信号処理装置と、光検出器と、信号光を光検出器に導く光学系と、を備える。
上記第一の側面、上記第二の側面、あるいは上記第三の側面によれば、複数の試験サンプルを対象にした際にフローサイトメータの光検出器が出力する電流信号の値を時系列に集計してヒストグラムが生成され、そのヒストグラムが指数関数によってフィッティングされることで、度数分布の各ピークのばらつきを表すρ値が計算され、対象サンプルを対象にした際にフローサイトメータの光検出器が出力する電流信号を対象に、ρ値を用いてデータ解析が実行される。これにより、光検出器の出力値のデータのばらつきを、簡易な計算で精度よく評価することができる。その結果、データ解析の計算コストを低減でき、データ解析の精度も維持できる。
上記第一の側面及び上記第二の側面においては、指数関数は、強度に対応する変数xに対して、所定の変数xの範囲で指数関数的に上昇し、所定の変数xの範囲以外の範囲では零となる関数である、ことが好適である。この場合、光検出器の出力値のデータのばらつきを、より精度よく評価することができる。
また、上記第一の側面及び上記第二の側面においては、指数関数は、式(1);

[上記式中、Aは分布の範囲上限、Bは分布の範囲下限を定めるパラメータであり、τは分布の時定数を定めるパラメータであり、uはステップ関数である。]
で表される関数psingle(x)である、ことが好適である。この場合、光検出器の出力値のデータのばらつきを、より精度よく評価することができる。
また、上記第一の側面においては、指数関数をフィッティングさせる際には、度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、関数psingle(x)を1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、ことも好適である。また、上記第二の側面においては、プロセッサは、指数関数をフィッティングさせる際には、度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、関数psingle(x)を1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、ことも好適である。この場合、光検出器の出力する電流信号の値を基としたヒストグラムに対して指数関数を用いてフィッティングさせる際に、パラメータA,Bとパラメータτを順番に決定することによって、安定してフィッティングされた指数関数を求めることができる。その結果、度数分布のピークに合ったρ値を安定して計算することができる。
また、上記第一の側面においては、ヒストグラムの各ピークを指数関数でフィッティングした後に、指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークのρ値を計算する、ことも好適である。また、上記第二の側面においては、プロセッサは、ヒストグラムの各ピークを指数関数でフィッティングした後に、指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークのρ値を計算する、ことも好適である。この場合、指数関数のピークの幅を近似するために好適な近似式を選択してその幅を計算することができるので、度数分布に含まれる複数のピークに合ったρ値を、簡易な計算で精度よく評価することができる。
また、上記第一の側面においては、ヒストグラムの各ピークを関数psingle(x)でフィッティングした後に、関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークのρ値を計算する、ことも好適である。また、上記第二の側面においては、プロセッサは、ヒストグラムの各ピークを関数psingle(x)でフィッティングした後に、関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークのρ値を計算する、ことも好適である。この場合、指数関数のピークの幅を近似するために好適な近似式を、フィッティングで決定した2つのパラメータA,τに応じて選択して、その幅を計算することができるので、度数分布に含まれる複数のピークに合ったρ値を、簡易な計算で精度よく評価することができる。
また、上記第一の側面あるいは上記第二の側面においては、複数の近似式は、式(2)~(4)で表される近似式を含む、

ことも好適である。この場合、指数関数のピークの幅を近似するために好適な近似式を、フィッティングで決定した2つのパラメータA,τに応じて、式(2)~(4)の中から選択して、その幅を計算することができるので、度数分布に含まれる複数のピークに合ったρ値を、簡易な計算で精度よく評価することができる。
また、上記第一の側面あるいは上記第二の側面においては、データ解析は、解析対象の集団の境界を画定するゲーティング処理を含む、ことも好適である。この場合、ゲーティング処理の計算コストを低減でき、ゲーティング処理の精度も維持できる。
実施形態の信号処理方法は、[1]「フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理する信号処理方法であって、複数の試験サンプルを対象とした前記フローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した前記光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、時系列の前記電流信号の値を基に、前記電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、前記ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、前記度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた前記光検出器の出力電流信号を対象にして、前記ρ値を用いてデータ解析を実行する、信号処理方法」である。
実施形態の信号処理方法は、[2]「前記指数関数は、前記強度に対応する変数xに対して、所定の変数xの範囲で指数関数的に上昇し、前記所定の変数xの範囲以外の範囲では零となる関数である、上記[1]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[3]「前記指数関数は、式(1)で表される関数psingle(x)である、上記[2]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[4]「前記指数関数をフィッティングさせる際には、前記度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、前記関数psingle(x)を前記1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、上記[3]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[5]「前記ヒストグラムの各ピークを前記指数関数でフィッティングした後に、前記指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、上記[1]~[4]のいずれかに記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[6]「前記ヒストグラムの各ピークを前記関数psingle(x)でフィッティングした後に、前記関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、上記[3]又は[4]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[7]「前記複数の近似式は、式(2)~(4)で表される近似式を含む、上記[6]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理方法は、[8]「前記データ解析は、解析対象の集団の境界を画定するゲーティング処理を含む、上記[1]~[7]のいずれかに記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[9]「フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理し、プロセッサを備える信号処理装置であって、前記プロセッサは、複数の試験サンプルを対象とした前記フローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した前記光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、時系列の前記電流信号の値を基に、前記電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、前記ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、前記度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた前記光検出器の出力電流信号を対象にして、前記ρ値を用いてデータ解析を実行するように構成されている、信号処理装置」である。
実施形態の信号処理装置は、[10]「前記指数関数は、前記強度に対応する変数xに対して、所定の変数xの範囲で指数関数的に上昇し、前記所定の変数xの範囲以外の範囲では零となる関数である、上記[9]に記載の信号処理装置」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[11]「前記指数関数は、式(1)で表される関数psingle(x)である、上記[10]に記載の信号処理装置」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[12]「前記指数関数をフィッティングさせる際には、前記度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、前記関数psingle(x)を前記1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、上記[3]に記載の信号処理方法」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[13]「前記プロセッサは、前記ヒストグラムの各ピークを前記指数関数でフィッティングした後に、前記指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、上記[9]~[12]のいずれかに記載の信号処理装置」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[14]「前記プロセッサは、前記ヒストグラムの各ピークを前記関数psingle(x)でフィッティングした後に、前記関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、上記[11]又は[12]に記載の信号処理装置」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[15]「前記複数の近似式は、式(2)~(4)で表される近似式を含む、上記[14]に記載の信号処理装置」であってもよい。
実施形態の信号処理装置は、[16]前記データ解析は、解析対象の集団の境界を画定するゲーティング処理を含む、上記[9]~[15]のいずれかに記載の信号処理装置」であってもよい。
本発明のいずれかの側面によれば、複数の蛍光成分を対象とした出力信号のばらつきを精度よく評価することができる。
実施形態にかかるフローサイトメータであるフローサイトメータシステム1の概略構成図である。 図1のデータ処理装置12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 データ処理装置12の機能構成を示すブロック図である。 図3の計算部202によって生成されたヒストグラムの一例を示すグラフである。 図5は、計算部202が用いるフィッティング関数psingle(x)を表すグラフである。 式(5)で計算されるρ値と式(2)~(4)で計算されるρ値との誤差を表すグラフである。 図3の解析部203によるデータ解析において生成および出力されたドットプロットの例を示すグラフである。 図3の解析部203によるデータ解析において生成および出力されたドットプロットの例を示すグラフである。 実施形態に係る信号処理方法の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る信号処理方法の手順を示すフローチャートである。 式(5)で計算されるρ値と式(7)~(8)で計算されるρ値との誤差を表すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態にかかるフローサイトメータ(信号処理システム)であるフローサイトメータシステム1の概略構成図である。フローサイトメータシステム1は、フローサイトメトリーを実施するためのシステムであり、流体システム2、光学システム(光学系)3、及び電子システム(信号処理装置)4によって構成される。
流体システム2は、細胞あるいは粒子等の分析対象物を含むサンプル流体が注入され、サンプル流体に含まれる分析対象物(対象サンプル)を細いチャネル5内に整列させて通過させることが可能なフローセル6を含んで構成される。このフローセル6には、ゲーティングされた分析対象物を電場制御等によってソーティング(分類および振り分け)する機能(図示せず)も設けられている。
光学システム3は、フローセル6内を通過する分析対象物をフローサイトメトリーにより光学的に分析するシステムである。この光学システム3は、レーザ光源7、レンズ8、フィルタ9a,9b,9c,9d、ダイクロイックミラー10b,10c、光電子増倍管(光検出器)11a,11b,11c,11dを含んで構成され、フローサイトメトリーによって分析対象物から発生した各種の光を光電子増倍管11a,11b,11c,11dに導光する。レーザ光源7は特定周波数で単一波長帯のレーザ光(励起光)を生成する光源装置であり、レンズ8はレーザ光源7から出射されたレーザ光をフローセル6内のチャネル5に集光する。フィルタ9aは、レーザ光の照射によってサンプル流体から生じた前方散乱光を透過させる。ダイクロイックミラー10bは、レーザ光の照射によってサンプル流体から生じた側方散乱光を反射し、サンプル流体から生じた蛍光を透過させる。ダイクロイックミラー10cは、ダイクロイックミラー10bを透過した蛍光のうちの第一の波長帯の蛍光を反射し、透過した蛍光のうちの残余の波長帯の蛍光を透過させる。フィルタ9bは、ダイクロイックミラー10bによって反射された側方散乱光を透過させ、フィルタ9cは、ダイクロイックミラー10cによって反射された第一の波長帯の第一の蛍光を透過させる。フィルタ9dは、ダイクロイックミラー10cを透過した蛍光のうち第二の波長帯の第二の蛍光を透過させる。光電子増倍管11a,11b,11c,11dは、それぞれ、前方散乱光、側方散乱光、第一の蛍光、及び第二の蛍光の光軸上に設けられ、前方散乱光、側方散乱光、第一の蛍光、及び第二の蛍光のそれぞれの強度を測定する。
電子システム4は、データ処理装置12を含んで構成され、光学システム3によって測定された光の強度を解析するための装置である。具体的には、データ処理装置12は、複数の光電子増倍管11a,11b,11c,11dに電気的に接続され、複数の光電子増倍管11a,11b,11c,11dの各チャネルで検出された強度を示す強度信号を基にヒストグラムあるいはドットプロット(サイトグラムともいう。)等を作成するデータ解析を実行するとともにゲーティング処理を実行する。また、データ処理装置12は、ゲーティング処理を基に、サンプル流体に含まれる分析対象物を対象にソーティング(分類および振り分け)を実行する。
次に、図2および図3を参照して、データ処理装置12の構成を説明する。図2は、データ処理装置12のハードウェア構成の一例を示すブロック図であり、図3は、データ処理装置12の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、データ処理装置12は、物理的には、プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)101、記録媒体であるRAM(Random Access Memory)102又はROM(Read Only Memory)103、通信モジュール104、及び入出力モジュール106等を含んだコンピュータ等であり、各々は電気的に接続されている。なお、データ処理装置12は、入出力デバイスとして、ディスプレイ、キーボード、マウス、タッチパネルディスプレイ等を含んでいてもよいし、ハードディスクドライブ、半導体メモリ等のデータ記録装置を含んでいてもよい。また、データ処理装置12は、複数のコンピュータによって構成されていてもよい。
図3に示すように、データ処理装置12は、機能的な構成要素として、信号取得部201、計算部202、及び解析部203を備えている。図3に示すデータ処理装置12の各機能部は、CPU101及びRAM102等のハードウェア上にプログラムを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで、通信モジュール104、及び入出力モジュール106等を動作させるとともに、RAM102におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。データ処理装置12のCPU101は、プログラムを実行することによって図3の各機能部を機能させ、後述する信号処理方法に対応する処理を順次実行する。なお、CPU101は、単体のハードウェアでもよく、ソフトプロセッサのようにFPGAのようなプログラマブルロジックの中に実装されたものでもよい。RAMやROMについても単体のハードウェアでもよく、FPGAのようなプログラマブルロジックの中に内蔵されたものでもよい。プログラムの実行に必要な各種データ、及び、プログラムの実行によって生成された各種データは、全て、ROM103、RAM102等の内蔵メモリ、又は、ハードディスクドライブなどの記録媒体に格納される。以下、データ処理装置12の機能的な構成要素の機能について詳細に説明する。
信号取得部201は、複数の光電子増倍管11a,11b,11c,11dの各チャネルから出力された強度信号(出力電流信号)を取得する。取得する強度信号は、それぞれの光電子増倍管において、フローサイトメトリーによって生じた前方散乱光、側方散乱光、あるいは、蛍光等の信号光に強度に応じた増倍電子による電流を検出することによって得られたアナログ信号である。信号取得部201は、取得した各チャネルの強度信号をデジタル値DNに変換して計算部202に出力する。なお、信号取得部201のA/D変換の機能は、データ処理装置12の外付けの回路部によって実現されてもよい。
計算部202は、サンプル流体に含まれる複数の試験サンプルをチャネル5内に整列させて通過させた際に信号取得部201から出力された各チャネルのデジタル値DNを用いて、各チャネルに入射した光子(ホトン)の集団を規定するためのパラメータを計算する機能を有する。以下、計算部202によるパラメータ計算機能の詳細について説明する。
計算部202は、信号取得部201によって取得された1つのチャネルの時系列のデジタル値DNを基に、強度信号の示す強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成する。図4には、計算部202によって生成されたヒストグラムの一例を示す。このように計算部202によって生成されたヒストグラムにおいては、強度を示すデジタル値DNごとの頻度の分布が表されており、光子の集団を示す複数のピークが現れている。
また、計算部202は、生成したヒストグラムに現れた複数のピークのうちのそれぞれのピークを対象に、指数関数であるフィッティング関数を用いてフィッティングする。このとき、計算部202は、下記式(1)で示されるフィッティング関数psingle(x);

を用いてフィッティングする。ここで、上記式(1)中、xは強度に対応した変数を示し、Aは分布の範囲上限、Bは分布の範囲下限を定める正のパラメータであり、τは分布の時定数を定める正のパラメータであり、uはステップ関数、すなわち、x<0の場合u(x)=0となり、x≧0の場合u(x)=1となる関数を示す。このフィッティング関数psingle(x)は、変数xに対してB≦x≦Aの範囲で指数関数的に値が上昇し、その以外の範囲では零の値を持つ関数である。図5は、フィッティング関数psingle(x)を表すグラフである。フィッティング関数psingle(x)は、パラメータA,Bによってその分布のピークの幅が決まり、パラメータτによってピークの傾き度合いが決まる(τが大きければ緩やかになり、τが小さければ急峻になる。)。
具体的には、計算部202は、次のようにしてフィッティングを実行する。まず、計算部202は、ヒストグラムにおける1つのピークを選択し、そのピークの幅PW(図4参照)を決定する。幅PWの決定は、度数分布を基に自動で実行されてもよいし、ディスプレイ等の出力デバイス上に表示された度数分布のグラフを基にしたユーザの入力を介して行われてもよい。次に、計算部202は、決定された幅PWを利用してパラメータA及びパラメータBをPWに対応した値に決定する。
その後、計算部202は、パラメータA,Bに決定された値が代入されたフィッティング関数psingle(x)を、ヒストグラムにおける上記1つのピークにフィッティングさせて、パラメータτの値を順次変更しながら、そのピークに近似するフィッティング関数psingle(x)を探索する。この際、計算部202は、フィッティング関数psingle(x)に対して範囲PW内のヒストグラムの積分値を掛ける事で、範囲PW内のヒストグラムと同じ面積でフィッティング関数psingle(x)を扱うことができる。そして、計算部202は、ピークに近似するフィッティング関数psingle(x)が探索できた時点のパラメータA,B,τと、フィッティングさせた際のフィッティング関数psingle(x)の強度軸上の位置を記憶する。
さらに、計算部202は、ヒストグラムにおける上記1つのピークを対象にしたフィッティング結果を用いて、そのピークのばらつき(幅)を表すρ値、及びそのピークにおける強度の平均値を計算する。ρ値は、ピークにおける平均値に対する標準偏差σの比率である。
本願発明者らは、ρ値の理論値を導出することにより、フィッティング関数psingle(x)によって表されるピークに関するρ値は、下記式(5);

によって計算されることを見出した。また、本願発明者らは、上記式(5)で計算されるρ値は、下記式(2)~(4)によって表される近似式によっても近似可能であることを見出した。
図6は、上記式(5)で計算されるρ値と上記式(2)~(4)で計算されるρ値との誤差を表すグラフである。このグラフは、2つのパラメータA,τの比τ/Aを変化させた場合の式(5)の値で規格化した各式(2)~(4)の値の変化を示している。本願発明者らにより、式(2)で計算される値は、τ/A≦所定値TH1(=0.4~0.6)の範囲で誤差が小さく、式(3)で計算される値は、τ/A≦所定値TH2(=0.2~0.3)の範囲で誤差が小さく、式(4)で計算される値は、τ/A≦所定値TH3(=0.1~0.2)の範囲で誤差が小さいことが明らかにされた。
上記性質を利用して、計算部202は、1つのピークを対象にしたフィッティング結果である2つのパラメータA,τの値を基に、τ/A≦所定値TH3の場合には式(4)を選択して用いてρ値を計算する。一方、計算部202は、所定値TH3<τ/A≦所定値TH2の場合には式(3)を選択して用いてρ値を計算する。また、計算部202は、所定値TH2<τ/A≦所定値TH1の場合には式(2)を選択して用いてρ値を計算する。それ以外の場合には、計算部202は、式(5)を選択して用いてρ値を計算する。加えて、計算部202は、1つのピークを対象にしたフィッティング結果を用いて、そのピークにおける平均値(期待値)Eを、下記式(6)により計算し、その平均値Eにフィッティング時のフィッティング関数psingle(x)の強度軸上の位置を反映することによって、ピークにおける強度の平均値を計算する。
さらに、計算部202は、ヒストグラムにおける複数のピークを対象にフィッティングを繰り返し実行し、各ピークに関するρ値および強度の平均値を計算し、それらを記憶する。
再び図3を参照して、解析部203は、サンプル流体に含まれる複数の対象サンプルをチャネル5内に整列させて通過させた際に信号取得部201から出力された各チャネルのデジタル値DNを用いて、各チャネルに入射した光子(ホトン)の集団を解析するデータ解析を実行する機能を有する。すなわち、解析部203は、計算部202によって計算されたチャネル毎の強度の平均値及びρ値を基に、データ解析を実行する。具体的には、複数のチャネルのデジタル値DNを基にドットプロットを生成し、それらを入出力デバイスに出力する。また、解析部203は、生成したドットプロットを対象に、チャネル毎の強度の平均値及びρ値を用いてゲーティング処理を行い、異なる対象サンプルの集団の境界を画定する。さらに、解析部203は、流体システム2を制御することにより、対象サンプルの集団の境界を基に、集団を分類及び振り分けするソーティング処理を実行させることもできる。
図7及び図8は、解析部203によるデータ解析において生成および出力されたドットプロットの例を示すグラフである。図7には、抗体Aに対応する蛍光チャネルの仮想ホトン数と抗体Bに対応する蛍光チャネルの仮想ホトン数との関係をプロットしたドットプロットが示され、ゲーティング処理によって画定された境界が実線で示されている。このように、ゲーティング処理により検出対象の全体の分析対象物中の集団の割合が計算及び出力され、抗体A及び抗体Bの両方が陰性の集団の割合“36.6%”、抗体Bのみが陽性の集団の割合“34.7%”、抗体Aのみが陽性の集団の割合“27.7%”、抗体A,Bの両方が陽性の割合“1.05%”と出力される。図8には、蛍光色素Cy5を用いた蛍光チャネルの仮想ホトン数と蛍光色素TRを用いた蛍光チャネルの仮想ホトン数との関係をプロットしたドットプロットが示されている。このように、ゲーティング処理によって集団の境界を画定する際には、集団の仮想ホトン数の平均値を中心とした、その平均値に対応するρ値で決定されるゲート区間の範囲Wの境界を自動で画定することができる。ρ値で決定される範囲Wは、例えば、(強度の平均値)±3×ρ×(強度の平均値)によって計算される範囲に設定される。
次に、図9及び図10を参照して、フローサイトメータシステム1を用いた光電子増倍管の出力信号の処理方法の手順を説明する。図9には、フローサイトメータシステム1によるチャネル毎のパラメータ計算の処理を示し、図10には、サンプル流体を対象としたフローサイトメトリーによる分析処理を示す。
まず、図9を参照して、サンプル流体に含まれる複数の試験サンプルを対象に、データ処理装置12の信号取得部201により、各チャネルの時系列のデジタル値DNが取得される(ステップS101)。その後、データ処理装置12の計算部202によって、1つのチャネルの時系列のデジタル値DNを基にヒストグラムが生成される(ステップS102)。そうすると、計算部202によって、ヒストグラムの各ピークのフィッティング範囲である幅PWが決定され、これにより各ピークのパラメータA,Bが決定される(ステップS103)。
その後、計算部202により、各ピークのフィッティング範囲に対してフィッティング関数psingle(x)をフィッティングさせることにより、各ピークのパラメータτが決定される(ステップS104)。さらに、計算部202により、各ピークの2つのパラメータA,τを基に比τ/Aが計算される(ステップS105)。そして、計算部202により、計算した比τ/Aに応じて、式(2)~(5)の中からρ値を計算する1つの近似式が、ピーク毎に選択される(ステップS106)。
その後、計算部202により、式(6)を用いて計算した各ピークの平均値Eを基に各ピークの強度の平均値が計算されるとともに、選択した近似式を用いて各ピークのρ値が計算され、各ピークの強度平均値及びρ値がデータ処理装置12内に記憶される(ステップS107)。上記ステップS102~S107の処理が各チャネルの時系列のデジタル値を対象に繰り返されて(ステップS108)パラメータ計算の処理が終了する。ただし、上記ステップS102~S107の処理は、1つのチャネルのみで実行されてもよい。
図10を参照して、フローサイトメータシステム1において複数の対象サンプルを含むサンプル流体のフローサイトメトリーによる検出が開始されると、それに応じて、データ処理装置12によって、各チャネルのデジタル値DNのデータが取得される(ステップS201)。次に、データ処理装置12において、各チャネルのデジタル値DNを用いて、ドットプロットが生成される(ステップS202)。
その後、データ処理装置12によって、生成したドットプロットに対して、計算した各チャネルの強度平均値及びρ値を用いたゲーティング処理が施される(ステップS203)。そして、データ処理装置12によって、ゲーティング処理の結果に基づいて、ドットプロットに示されるデータ中の分析対象物の集団(ターゲット集団)の分類分けが行われる(ステップS204)。
次に、データ処理装置12においてソーティングが実行されるように設定されている場合(ステップS205;Yes)には、データ処理装置12によって、分類分けされたターゲット集団に対してソーティングが行われるように制御される(S206)。一方、データ処理装置12においてソーティングが実行されないように設定されている場合(ステップS205;No)には、データ処理装置12によって、分類分けされたターゲット集団に対して全体に対する割合の計算等のデータ解析処理が行われる(S207)。
以上説明した実施形態に係るフローサイトメータシステム1の作用効果について説明する。
フローサイトメータシステム1においては、複数の試験サンプルを対象にした際に光電子増倍管11a,11b,11c,11dが出力する強度信号のデジタル値DNを時系列に集計してヒストグラムが生成される。また、そのヒストグラムが指数関数によってフィッティングされることで、度数分布の各ピークのばらつきを表すρ値が計算され、複数の対象サンプルを対象にした際に光電子増倍管11a,11b,11c,11dが出力する強度信号のデジタル値DNを対象に、ρ値を用いてデータ解析が実行される。これにより、光電子増倍管の出力値のデータのばらつきを、簡易な計算で精度よく評価することができる。その結果、データ解析の計算コストを低減でき、データ解析の精度も維持できる。つまり、フローサイトメータシステム1によれば、従来では解析することが困難であった分析対象物の集団を、高精度で扱うことが可能となり、実用的なレベルの計算処理を用いて集団の解析が実現される。例えば、フローサイトメータシステム1によって取得されたρ値を機械学習モデルに入力することによりデータ解析を行うことも可能とされる。
また、フローサイトメータシステム1においては、フィッティングで用いる指数関数として、式(1)で表される関数が用いられている。この場合、光電子増倍管の出力値のデータのばらつきを、より精度よく評価することができる。
また、フローサイトメータシステム1においては、光電子増倍管の出力する強度信号のデジタル値DNを基としたヒストグラムに対して指数関数を用いてフィッティングさせる際に、パラメータA,Bとパラメータτを順番に決定することによって、安定してフィッティングされた指数関数を求めることができる。その結果、度数分布のピークに合ったρ値を安定して計算することができる。
また、フローサイトメータシステム1においては、関数psingle(x)のピークの幅を近似するために好適な近似式を、フィッティングで決定した2つのパラメータA,τに応じて式(2)~(5)の中から選択して、その幅を計算することができるので、度数分布に含まれる複数のピークに合ったρ値を、簡易な計算で精度よく評価することができる。
また、フローサイトメータシステム1によれば、ゲーティング処理の計算コストを低減でき、ゲーティング処理の精度も維持できる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、ドットプロットにおけるゲーティング処理は、電子システム4による自動設定に限らず、作業者の入力によって設定してもよいし、自動設定されたものを作業者の入力によって調整してもよい。
また、実施形態における光電子増倍管は、他の種類の光検出器に置換されてもよく、例えば、APD(avalanche photodiode)、SiPM(Silicon Photo Multiplier)に置換されてもよい。
また、上記実施形態のデータ処理装置12の計算部202は、上記式(5)で表されるρ値を下記式(7)、(8)によって表される多項式展開による近似式を用いて計算するように機能してもよい。
図11は、上記式(5)で計算されるρ値と上記式(7)、(8)で計算されるρ値との誤差を表すグラフである。このグラフは、2つのパラメータA,τの比τ/Aを変化させた場合の式(5)の値で規格化した各式(7)、(8)の値の変化を示している。本願発明者らにより、式(8)で計算される値は、τ/A≦所定値TH4(≒0.5)の範囲で誤差が小さく、式(7)で計算される値は、τ/A≦所定値TH5(≒0.2)の範囲で誤差が小さいことが明らかにされた。
上記性質を利用して、計算部202は、次のように機能してもよい。すなわち、計算部202は、1つのピークを対象にしたフィッティング結果である2つのパラメータA,τの値を基に、τ/A≦所定値TH5の場合には式(7)を選択して用いてρ値を計算する。一方、計算部202は、所定値TH5<τ/A≦所定値TH4の場合には式(8)を選択して用いてρ値を計算する。それ以外の場合には、計算部202は、式(5)を選択して用いてρ値を計算する。
また、上記実施形態のデータ処理装置12の計算部202は、次のように機能してもよい。すなわち、1つのピークを対象にしたフィッティング結果である2つのパラメータA,τの値を基に、τ/A≦所定値TH3の場合には式(4)を選択して用いてρ値を計算する代わりに、下記式(9)、(10)に示す近似式を用いて平均値E及び標準偏差√Vを計算してもよい。
1…フローサイトメータシステム、2…流体システム、3…光学システム、4…電子システム(信号処理装置)、5…チャネル、6…フローセル、7…レーザ光源、8…レンズ、9a,9b,9c,9d…フィルタ、10b,10c…ダイクロイックミラー、11a,11b,11c,11d…光電子増倍管(光検出器)、12…データ処理装置、201…信号取得部、202…計算部、203…解析部。

Claims (17)

  1. フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理する信号処理方法であって、
    複数の試験サンプルを対象とした前記フローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した前記光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、
    時系列の前記電流信号の値を基に、前記電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、
    前記ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、前記度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、
    複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた前記光検出器の出力電流信号を対象にして、前記ρ値を用いてデータ解析を実行する、
    信号処理方法。
  2. 前記指数関数は、前記強度に対応する変数xに対して、所定の変数xの範囲で指数関数的に上昇し、前記所定の変数xの範囲以外の範囲では零となる関数である、
    請求項1に記載の信号処理方法。
  3. 前記指数関数は、式(1);

    [上記式中、Aは分布の範囲上限、Bは分布の範囲下限を定めるパラメータであり、τは分布の時定数を定めるパラメータであり、uはステップ関数である。]
    で表される関数psingle(x)である、
    請求項2に記載の信号処理方法。
  4. 前記指数関数をフィッティングさせる際には、前記度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、前記関数psingle(x)を前記1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、
    請求項3に記載の信号処理方法。
  5. 前記ヒストグラムの各ピークを前記指数関数でフィッティングした後に、前記指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、
    請求項2に記載の信号処理方法。
  6. 前記ヒストグラムの各ピークを前記関数psingle(x)でフィッティングした後に、前記関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、
    請求項3又は4に記載の信号処理方法。
  7. 前記複数の近似式は、式(2)~(4)で表される近似式を含む、

    請求項6に記載の信号処理方法。
  8. 前記データ解析は、解析対象の集団の境界を画定するゲーティング処理を含む、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の信号処理方法。
  9. フローサイトメータを構成する光検出器の出力を処理し、プロセッサを備える信号処理装置であって、
    前記プロセッサは、
    複数の試験サンプルを対象とした前記フローサイトメータを用いたフローサイトメトリーによって生じた信号光を検出した前記光検出器の出力電流信号を時系列に取得し、
    時系列の前記電流信号の値を基に、前記電流信号の強度の度数分布を集計してヒストグラムを生成し、
    前記ヒストグラムを指数関数を用いてフィッティングさせることにより、前記度数分布における各ピークのばらつきを表すρ値を計算し、
    複数の対象サンプルを対象にフローサイトメトリーによって得られた前記光検出器の出力電流信号を対象にして、前記ρ値を用いてデータ解析を実行するように構成されている、
    信号処理装置。
  10. 前記指数関数は、前記強度に対応する変数xに対して、所定の変数xの範囲で指数関数的に上昇し、前記所定の変数xの範囲以外の範囲では零となる関数である、
    請求項9に記載の信号処理装置。
  11. 前記指数関数は、式(1);

    [上記式中、Aは分布の範囲上限、Bは分布の範囲下限を定めるパラメータであり、τは分布の時定数を定めるパラメータであり、uはステップ関数である。]
    で表される関数psingle(x)である、
    請求項10に記載の信号処理装置。
  12. 前記プロセッサは、
    前記指数関数をフィッティングさせる際には、前記度数分布における1つのピークの範囲を定めることによりパラメータAとパラメータBを決定した後に、前記関数psingle(x)を前記1つのピークにフィッティングさせることによりパラメータτを決定する、
    請求項11に記載の信号処理装置。
  13. 前記プロセッサは、
    前記ヒストグラムの各ピークを前記指数関数でフィッティングした後に、前記指数関数のピークの幅を近似する複数の近似式から選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、
    請求項9に記載の信号処理装置。
  14. 前記プロセッサは、
    前記ヒストグラムの各ピークを前記関数psingle(x)でフィッティングした後に、前記関数psingle(x)のピークの幅を近似する複数の近似式から、1つの近似式をパラメータA及びパラメータτに応じて選択して計算することにより、各ピークの前記ρ値を計算する、
    請求項11又は12に記載の信号処理装置。
  15. 前記複数の近似式は、式(2)~(4)で表される近似式を含む、

    請求項14に記載の信号処理装置。
  16. 前記データ解析は、解析対象の集団の境界を画定するゲーティング処理を含む、
    請求項9~13のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  17. 請求項9~13のいずれか1項に記載の信号処理装置と、
    前記光検出器と、
    前記信号光を前記光検出器に導く光学系と、
    を備える信号処理システム。
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