JP7726575B1 - 装身具用合金及びその製造方法 - Google Patents
装身具用合金及びその製造方法Info
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Abstract
【解決手段】装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀及び銅の配合割合を数十重量%とし、前記4種類並びに亜鉛及び白金の配合割合を前記数十重量%よりも桁違いに少ない割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を調整することによって、白色、銀白色、濃ピンク色、淡ピンク色を選択する装身具用合金、並びに銀及び銅を装飾用金属とし、前記4種類の金属とによる装身具用合金につき、各成分に対する加熱を伴う混合、鋳造及び3段階の研磨という製造方法を介して前記課題を達成する構成。
【選択図】なし
Description
尚、装飾用金属とは文字通り装飾効果を発揮する金属であって、通常、金、銀、白金を代表とする白金族金属、パラジウムを代表とするパラジウム族金属のような貴金属、更には銅が採用されている。
特に、装身具用合金の場合には、身体に装着した場合、汗等によって装飾用金属である銀、銅等が変色する状態が少なからず発生し、そのために装身具用合金に対する鍍金を必要不可欠とするが、このような変色を防止し、かつ鍍金を不要とする装身具用合金の構成は、開発されていない。
(1)装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、92.00~94.00の全数値範囲にて選択された数値:5.00~7.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、白色を呈する装身具用合金。
(2)装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、94.50~96.00の全数値範囲にて選択された数値:3.00~4.50の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、銀白色を呈する装身具用合金。
(3)装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、24.00~34.00の全数値範囲にて選択された数値:65.00~75.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、濃ピンク色を呈する装身具用合金。
(4)装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、40.00~55.00の全数値範囲にて選択された数値:44.00~59.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、淡ピンク色を呈する装身具用合金。
(5)以下の工程による前記(1)、(2)、(3)、(4)の何れか一項に記載の装身具用合金の製造方法。
1 銀、銅、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウム、亜鉛、白金の全てによる混合物の作製。
2 加熱による前記1の混合物に対する鋳造。
3 以下の順序による研磨。
(1)回転容器内における鋳造物同士の衝突によって各鋳造物の表面における突起を除去するバレル研磨。
(2)凹凸表面を有する回転器具による中途段階の研磨。
(3)凹凸表面を備えていない回転器具による光沢発揮を実現する最終段階の研磨。
のみならず、基本構成(1)、(2)、(3)、(4)においては、以下のような効果を発揮することができる。
a イリジウムを含有することによって、特許文献1の場合と同様に、装飾用金属の耐蝕性の向上に寄与するだけでなく、イリジウムがペン先等に使用されていることからも明らかなように、摩耗し難い機能を発揮することができる。
しかも、イリジウムは、鋳巣が少ない状態にあり緊密性が高いことから、所定の含有量、具体的には、3.00重量%以上に設定することによって、緻密な合金を形成することができる。
b パラジウムを含有することによって、特許文献2の場合と同様に、耐腐食性の向上に寄与することができる。
c タングステンは、合金の硬度を向上させるが、基本構成(1)、(2)、(3)、(4)のように装飾用金属として銅が採用された場合には、当該向上の効果は顕著である。
d インジウムは、特許文献2の場合と同様に、耐腐食性の向上に寄与するだけでなく、所定の含有量、具体的には、2.00重量%以上を設定することによって合金の透明化に寄与することができる。
e 前記4種類の金属の含有によって、装飾用金属に対する汗の付着などを原因とする変色を防止することができ、当該防止のために鍍金を不要とすることができる。
しかも、このような含有によって、光沢も向上することができる。
f しかも前記4種類以外の金属として亜鉛を採用することによって高い耐曲げ応力を実現することができる一方、複数の装飾用金属を均一に混合させると共に、表面の孔が微小であることによって高い光沢を得ることができ、白金を採用することによって錆びにくいという耐腐食性及び加工し易いという機能を実現することができる。
但し、前記4個の金属のうち、1個でも欠如した場合に、このような効果が不可能であることによって、当該効果を確認することができる。
但し、前記a、dにおいて所定の含有量を必要とする場合には、前記下限値は基準値に該当しない。
但し、発明者らの経験では、4種類の金属のうち、最小の配合量が最大の配合量に比し、1/3以上の場合には、前記a、b、c、d、eの効果を発揮し得ることが確認されている。
但し、前記a、dにおいて所定の含有量を必要とする場合には、必ずしも前記比率は基準値に該当しない。
鎖状の装身具用合金は、ネックレス、腕輪、指輪等に採用されているが、特にネックレスの場合には、装着した段階にて揺動し、その結果、成形によって鎖状を構成する単位同士の摩擦を避けることができない。
然るに、前記実施形態においては、前記aによる摩耗し難い機能を発揮することができる。
ゲルマニウムは、装飾用金属における耐硫化性及び加工し易いという機能に寄与することができる。
レニウムは、耐腐食性及び硬度の向上に寄与することができる。
0.01重量%の下限値は、前記各機能発揮に必要不可欠な量として設定されており、1.00重量%の上限値は、前記4種類の金属に更に加えた場合における装飾効果に対する支障が発生しないことを考慮したことに由来している。
但し、タングステンの含有によって高い硬度を実現した上で、イリジウムの含有によって摩耗し難い状態による比較的なめらかな表面の実現という原因を想定することができる。
基本構成(1)の合金の製造に際し、従前の混合工程の温度は約1000℃であるが、前記1850℃の温度の場合には、段落[0002]に記載されている全ての装飾用金属の融点を超えており、極めて均一な混合状態を実現することができる。
従前の合金における鋳造の温度は約750℃であるが、前記のような1100℃の温度の設定によって短時間かつ効率的な鋳造を実現することができる。
因みに、段落[0002]記載の装飾用金属のうち、金、銀、銅の融点は1100℃よりも低い状態にあることから、これらの装飾用金属を採用して鋳造を行った場合には速やかな金属の流動の下に鋳造を行うことができる。
以下、実施例に即して説明する。
銀:93.50重量%
銅:6.11重量%
亜鉛:0.31重量%
白金:0.01重量%
インジウム:0.02重量%
タングステン:0.02重量%
パラジウム:0.02重量%
イリジウム:0.01重量%
このような配合によって、前記a、b、c、d、eの効果のうち、a、dによる所定の含有量を必要とする場合以外の効果を確認することができ、しかも当該配合を伴う製造工程については、基本構成(5)のような効率的な研磨効果を確認することができる。
銀:95.60重量%
銅:3.93重量%
亜鉛:0.38重量%
白金:0.02重量%
インジウム:0.02重量%
タングステン:0.02重量%
パラジウム:0.02重量%
イリジウム:0.01重量%
このような配合によって、前記a、b、c、d、eの効果のうち、a、dによる所定の含有量を必要とする場合以外の効果を確認することができ、しかも当該配合を伴う製造工程については、基本構成(5)のような効率的な研磨効果を確認することができる。
銀:29.60重量%
銅:69.76重量%
亜鉛:0.40重量%
白金:0.04重量%
イリジウム:0.10重量%
タングステン:0.06重量%
インジウム:0.02重量%
パラジウム:0.02重量%
このような配合によって、前記a、b、c、d、eの効果のうち、a、dによる所定の含有量を必要とする場合以外の効果を確認することができ、しかも当該配合を伴う製造工程については、基本構成(5)のような効率的な研磨効果を確認することができる。
銀:42.77重量%
銅:56.48重量%
亜鉛:0.52重量%
白金:0.05重量%
イリジウム:0.08重量%
タングステン:0.06重量%
インジウム:0.02重量%
パラジウム:0.02重量%
このような配合によって、前記a、b、c、d、eの効果のうち、a、dによる所定の含有量を必要とする場合以外の効果を確認することができ、しかも当該配合を伴う製造工程については、基本構成(5)のような効率的な研磨効果を確認することができる。
Claims (8)
- 装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、92.00~94.00の全数値範囲にて選択された数値:5.00~7.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、白色を呈する装身具用合金。
- 装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、94.50~96.00の全数値範囲にて選択された数値:3.00~4.50の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、銀白色を呈する装身具用合金。
- 装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、24.00~34.00の全数値範囲にて選択された数値:65.00~75.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、濃ピンク色を呈する装身具用合金。
- 装飾用金属として、銀、銅のみを採用しており、当該装飾用金属以外に、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウムによる4種類の金属を採用しており、かつ銀の配合割合を29.60~95.60重量%とし、銅の配合割合を3.93~69.76重量%とし、前記4種類の金属についてのそれぞれの配合割合を0.01~0.10重量%とし、合計の配合割合を0.07~0.20重量%としており、当該装飾用金属及び当該4種類の金属以外に、亜鉛及び白金をそれぞれ0.31~0.52重量%及び0.01~0.05重量%の割合にて配合している装身具用合金であって、銀と銅との重量比を、40.00~55.00の全数値範囲にて選択された数値:44.00~59.00の全数値範囲にて選択された数値と設定することによって、淡ピンク色を呈する装身具用合金。
- 装身具用合金が両端にて留着器具を備えた鎖状であることを特徴とする請求項1、2、3、4の何れか一項に記載の装身具用合金。
- 装飾用金属以外の金属として、前記4種類の金属のみならず、ゲルマニウム、レニウムの何れか1つ以上を、それぞれ0.01~1.00重量%の割合にて含有していることを特徴とする請求項1、2、3、4の何れか一項に記載の装身具用合金。
- 以下の工程による請求項1、2、3、4の何れか一項に記載の装身具用合金の製造方法。
1 銀、銅、イリジウム、タングステン、インジウム、パラジウム、亜鉛、白金の全てによる混合物の作製。
2 加熱による前記1の混合物に対する鋳造。
3 以下の順序による研磨。
(1)回転容器内における鋳造物同士の衝突によって各鋳造物の表面における突起を除去するバレル研磨。
(2)凹凸表面を有する回転器具による中途段階の研磨。
(3)凹凸表面を備えていない回転器具による光沢発揮を実現する最終段階の研磨。 - 真空状態における混合工程の温度が1850℃であり、鋳造の温度が1100℃であることを特徴とする請求項7記載の装身具用合金の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2025040104A JP7726575B1 (ja) | 2025-03-13 | 2025-03-13 | 装身具用合金及びその製造方法 |
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| JP2025040104A JP7726575B1 (ja) | 2025-03-13 | 2025-03-13 | 装身具用合金及びその製造方法 |
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