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JP7718751B1 - 織物生地 - Google Patents

織物生地

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JP7718751B1
JP7718751B1 JP2025076729A JP2025076729A JP7718751B1 JP 7718751 B1 JP7718751 B1 JP 7718751B1 JP 2025076729 A JP2025076729 A JP 2025076729A JP 2025076729 A JP2025076729 A JP 2025076729A JP 7718751 B1 JP7718751 B1 JP 7718751B1
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warp
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正司 伊澤
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Izawa Towel Co Ltd
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Izawa Towel Co Ltd
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Abstract

【課題】経糸と緯糸のみで構成し、密度もあり風合いもやわらかい薄手の織物生地を提供する。
【解決手段】パイル糸を使用せず、経糸と緯糸のみで構成した織物であり、経糸は均一太さの紡績糸であり、緯糸は均一太さの紡績糸と太さ斑のある紡績糸であり、緯糸の太さ斑のある紡績糸は、経糸及び緯糸の均一太さの紡績糸よりも繊度(番手)が太く、織物生地の表面は凹凸が形成されている。この織物生地はタオル、パジャマ、シャツ、シーツなどに好適である。
【選択図】図3

Description

本発明は、パイル糸を使用しない織物生地に関する。
従来から、タオル生地は、経パイル糸と経地糸、及び緯地糸を使用し、パイル織物とするのが基本である。また、タオル生地は吸水性を良好にするため、目付(単位面積当たりの質量)が高く、構成糸も太く、繊度の高い糸が使用されている。特許文献1~2には、甘撚りのサイロスパン紡績糸を使用してパイル編地とすることが提案されている。特許文献3には、複数本の糸を撚ったパイル糸を使用してタオル織物とすることが提案されている。
特開2019-137941号公報 特開2019-137942号公報 特開2021-188173号公報
しかし、前記従来技術はパイル糸を経糸と緯糸で固定するため、風合いが硬く、ガサつく肌ざわりとなり、織り密度もゆるく、水の拭き取り性も良好ではなく、薄手のタオルには向かないという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、経糸と緯糸のみで構成し、密度があり、薄手であり、風合いはやわらかく、水の拭き取り性の良好な織物生地を提供する。
本発明の一実施形態は、パイル糸を使用せず、経糸と緯糸のみで構成した織物生地であって、
前記経糸は均一太さの紡績糸であり、
前記緯糸は均一太さの紡績糸と太さ斑のある紡績糸であり、
前記緯糸の太さ斑のある紡績糸は、前記経糸及び前記緯糸の均一太さの紡績糸よりも繊度が太く、
前記織物生地の表面は凹凸が形成されている織物生地に関する。
本発明はパイル糸を使用せず、経糸と緯糸のみで構成し、経糸は均一太さの紡績糸が配置され、緯糸は均一太さの紡績糸と太さ斑のある紡績糸が配置され、緯糸の太さ斑のある紡績糸は、経糸及び前記緯糸の均一太さの紡績糸よりも太く、織物生地の表面は凹凸が形成されていることにより、密度があり、生地の肉厚感はパイルタオルと遜色ない。パイルが無いことで、毛羽落ちは少なく、洗濯直後の残留水分率も少ない。また、薄手であり、風合いはやわらかく、水の拭き取り性の良好な織物生地を提供できる。
図1は本発明の一実施形態の太さ斑のある紡績糸の模式的平面図である。 図2は本発明の一実施形態の太さ斑のある紡績糸の製造装置の模式的説明図である。 図3は本発明の一実施形態の織物生地の織物組織図である。 図4は本発明の実施例1のタオル生地の平面写真(倍率2.5倍)である。 図5は本発明の実施例1のタオル生地の断面写真(倍率20倍)である。 図6は比較例1のタオル生地の断面写真(倍率20倍)である。 図7は比較例2のタオル生地の断面写真(倍率20倍)である。 図8は本発明の実施例1の太さ斑のある紡績糸の太い部分の平面写真(倍率2.5倍)である。 図9は本発明の実施例1の太さ斑のある紡績糸の細い部分の平面写真(倍率2.5倍)である。
本発明はパイル糸を使用せず、経糸と緯糸のみで構成した織物生地である。パイル糸を使用するとパイル糸は経糸と緯糸で固定する必要があり、風合いが硬くなり、ガサつく肌ざわりとなり、織り密度もゆるく、薄手のタオルには向かないなどの問題がある。経糸には均一太さの紡績糸を配置し、緯糸は均一太さの紡績糸と太さ斑のある紡績糸を配置し、太さ斑のある紡績糸は、経糸及び前記緯糸の均一太さの紡績糸よりも太くすることにより、織物生地の表面には凹凸が形成されている。前記において、紡績糸が太いということは、繊度(番手)が大きいことと同じである。
経糸、緯糸の均一太さの紡績糸及び太さ斑のある紡績糸はそれぞれ単糸であることが好ましい。これによりコストを安くできる。
経糸、緯糸の均一太さの紡績糸及び太さ斑のある紡績糸は、撚り係数Kが0.5~5.0が好ましく、より好ましくは1.0~4.5であり、さらに好ましくは1.5~4.0てある。これにより、毛羽落ち、抗ピリング性を向上できる。
但し、撚り係数(K)は下記式(数1)で算出する。
緯糸の太さ斑のある紡績糸は、均一太さの紡績糸よりも1.2~4.0倍繊度が太い(高い)ことが好ましく、より好ましくは1.5~3.5倍太い。これにより、生地表面の凹凸を大きくでき、汗を拭いた時の肌との接触抵抗を低くできる。
経糸のカバーファクターは、緯糸のカバーファクターより1.1倍以上高いことが好ましく、より好ましくは1.2倍以上であり、さらに好ましくは1.3倍以上である。上限は5倍以下である。これにより透け感はなく、タオルだけでなくシャツなどのインナー衣料、Tシャツに適用しても見栄えが良好である。
但し、カバーファクターは下記式(数1)で算出する。
カバーファクターとは別名空隙率とも言い、隙間がどの程度なのか、透け感がどの程度なのかの目安になる。
織物生地の経糸密度は25~55本/インチが好ましく、より好ましくは30~55本/インチであり、さらに好ましくは35~50本/インチである。緯糸密度は20~50本/インチが好ましく、より好ましくは22~45本/インチであり、さらに好ましくは25~40本/インチである。経糸は細く、緯糸は太い繊度の糸が配置されることから、経糸密度<経緯糸密度の関係にすることが好ましい。
太さ斑のある紡績糸は、太い部分は細い部分に比べて繊度が1.05以上大きいことが好ましい。これにより生地の凹凸を大きくできる。
本発明の織物生地はコットン繊維で構成される。コットン繊維は吸水性に優れ、従来から織物生地には常用されている。ポリビニルアルコール(PVA)などの水溶性繊維は含まない。水溶性繊維は後に水に溶かして捨ててしまうものであり、コストが高いという問題だけではなく、環境汚染の問題もある。
前記経糸及び緯糸は、それぞれ50質量%以上が長繊維及び超長繊維からなる群から選ばれる少なくとも一つのコットン繊維であることが好ましい。具体例は下記の表1に示す長繊維又は超長繊維である。長繊維又は超長繊維であると、クリンプが多くクリンプ強度も高いので、ソフトで膨らみのある風合いの紡績糸となる。
前記経糸及び緯糸の均一太さの紡績糸は、リング紡績糸、空気紡績糸(結束紡績糸)、オープンエンド紡績糸等を使用できる。
太さ斑のある紡績糸は一例として次のようにして得られる。リング精紡工程においてドラフト装置のバックローラのスピードを10rpm~50rpmの間で変速させ、それに伴いミドルローラのスピードをバックローラのスピードの1.5~2倍に設定し、さらにフロントローラのスピードをバックローラのスピードの20倍に設定する。このように各ローラのスピードを変速させることによって糸に凹凸部分を形成する。ドラフト比で言うと、バックローラ、ミドルローラ、フロントローラの順で1:2:50の比率で繊維束(粗糸)を引き伸ばす。
本発明の効果を発揮できる目付を例示すると、単位面積当たりの質量(目付)は100~370g/m2が好ましく、より好ましくは110~350g/m2であり、さらに好ましくは120~300g/m2である。
本発明の織物は、平織り、綾織り(斜文織り)、朱子織り、変化織り等どのような織物組織であってもよい。好ましくは綾織り(斜文織り)、朱子織りであり、さらに好ましくは緯斜文(よこしゃもん)織り、朱子織り、である。緯斜文織り、朱子織りは緯糸が織物表面に多くあらわれ、緯糸の特徴を引き出せる利点がある。
本発明の織物生地は、密度があり風合いもやわらかく、水をふき取りやすいことから、バスタオル(湯上りタオル)、浴用タオル、フェイスタオル、ハンドタオル、タオルハンカチ(タオルチーフ)、おしぼりタオル、ウォッシュタオル、ハンドタオル、バスマット、スポーツタオル、ビーチタオル(ボディタオル)等に好適である。また、密度があり風合いもやわらかく薄手であり、濡れても肌に引っ付かず肌離れが良いことから、インナー衣類(シャツ、パンツ等)、Tシャツ、ジャンパー、上着、パジャマ、靴下などの衣類、シーツ、布団カバー、枕カバーなどの寝具類、テーブルクロス、布巾、食器ふきなどに好適である。
本発明の織物生地は、タオルとしての風合い、吸水性、吸湿性、取り扱い性の点から綿が最も優れるが、綿に麻、レーヨン、キュプラ、アセテート、ウールの素材を少量混紡しても構わない。レーヨン、キュプラ、アセテートを混紡したものは吸湿性が、ウールは保温性が得られる。
織り上がった生機は綿の加工工程に準じて、液流式染色機で糊抜きし、次いで常法の綿の精練条件(95~98℃の一定温度で、キープ時間50分、希苛性ソーダ溶液、アルコールエトキシレート添加浴)で精練する。次いで、精練に続いて常法の条件で漂白加工する(98℃、50分、過酸化水素溶液)。次いで脱水して、テンターでセットして仕上げる(オフホワイト仕上げ)。この漂白工程でも熱水処理を受ける。化学繊維の捲縮糸を含ませたい場合は、前記精練で仮撚糸の捲縮を発現させた上で、そのままで仕上げる。
次いで、精練、漂白に続いて染色する場合は、綿については反応染料で染色する(60~80℃、40分)。また、ポリエステル繊維については分散染料で染色(130℃、40分)する。綿とポリエステルを含む生地を染色する場合は、この二浴で無地染めすることの他に、分散染料と反応染料の染料を使い分けて異色やシャンブレー(濃淡)にも染色することができる。また、精練、漂白したオフホワイト生地にプリント加工も可能である。なお、先染めのポリエステル糸の場合は糸で精練と同時に捲縮発現させることもでき、漂白、染色し、これを製織して先染め織物生地を得ることができる。先染めの綿糸の場合は、精錬、漂白、染色し、これを製織して先染め織物生地を得ることができる。このように、いずれも本発明は多様な染色での色彩性、デザイン性に優れた商品化が図れる。
以下図面を用いて説明する。以下の図面において、同一符号は同一物を示す。
図1は本発明の一実施形態の太さ斑のある紡績糸1の模式的平面図である。この紡績糸1は、繊度の太い部分2と繊度の細い部分3が糸の長さ方向に沿って配置されており、全体に実撚りが掛かっている。
図2は本発明の一実施形態の太さ斑のある紡績糸の製造装置の模式的説明図である。この紡績装置10は、クリール(粗糸供給具)に粗糸ボビン11が吊下され、粗糸ボビン11から供給される粗糸12はバックローラ14の上流側(粗糸ボビン側)に設けられたトランペットガイド13を通ってドラフト装置15へ送られる。粗糸12は所定間隔を隔てた状態でバックローラ14とエプロン16の間、及びエプロン16とフロントローラ17の間でそれぞれドラフトされてフリース18とされる。そして、フリース18はフロントローラ17から紡出され、紡績糸19の単糸となり、スネルワイヤ20を通過した後、スピンドル21の回転による撚りかけ機構により実撚りが掛けられ、ボビン22に巻き取られる。
図3は本発明の一実施形態の織物生地の織物組織図である。この組織図は緯斜文(よこしゃもん)織りの例である。図3において、経糸から見て、黒と×印は浮き糸を示し、白は沈み糸を示す。またAは緯糸の太さ斑のある紡績糸を示し、Bは緯糸の均一太さの紡績糸を示す。
以下、実施例を用いてさらに具体的に説明する。本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
仕上げ生地の評価は次のとおりとした。
<ソフトな風合いの評価>
風合いのソフトさを生地1g当たりの体積で表し、次式のかさ高度で求める。値が高いほどソフトな風合いであり、良好である。なお、厚みはJIS L-1096(2010)8.5 かさ高性試験に従って測定し、目付は1m角の重さを精秤した。測定個所は5ヶ所でその平均値で表した。
かさ高度(cm3/g)=厚み(mm)/目付(g/m2)×1000
<洗濯での水切り性の評価>
幅35cmの生地を80gになるように長さをカットし、それを小数点1桁までの重さを精秤し、これを水に20分浸漬した。その後濡れた生地を取り上げて、洗濯機の脱水槽で4分間、遠心脱水し、重さを精秤、次式で生地の残留水分率(%)を求めた。値が小さいほど水切り性が良好である。水切り性が良いほどその後の乾燥速度が速くなる傾向を示す。測定数は3点でその平均値で表した。
生地の残留水分率(%)=(水に浸漬し、脱水した後の生地の重さ(W1))-(水に浸漬する前の生地の重さ(W0))/(水に浸漬する前の生地の重さ(W0))×100
<生地の洗濯による毛羽落ち性評価>
洗濯による毛羽落ちはJIS L0217(1995)、103法に従って測定した。毛羽落ち率(%)は次式で求め、値が小さいほど毛羽落ちが少なく、良好である。測定数は5点でその平均値で表した。
毛羽落ち率(%)=(洗濯後に脱落した毛羽の重さ(g1))/(洗濯前の生地の重さ(g0))×100
<吸水性評価(改良ラローズ法)>
JIS L 1907(2010)の改良ラローズ法に従って5回測定し、その平均値を求めた。ラローズ指数(吸水指数)は下記式に従って算出した。
ラローズ指数(吸水指数)=2545V×1411W+79
V:最大吸水速度(ml/s)、W:最大吸水速度時点の吸水量(ml)
値が高いほど皮膚に付いている水分を素早く、且つ沢山の水分量を吸収するので、好ましい。
<吸水速度(滴下法)>
織物生地の吸水速度の測定はJIS L 1907(2010)の滴下法;ヴューレット法に基づいて評価した。試験の概要は水滴1滴を10cmの高さから織物生地に滴下し、水滴の鏡面が消失する吸水時間(秒)を3回測定し、その平均値を求めた。時間が短いほど吸水が速く、良好である。
<濡れ戻り率試験方法>
水の濡れ戻り率とは、本出願人が提案した特許第6991633号公報に記載されており、生地の試験検体に水滴を落とし吸収させ、濾紙で水分を吸い取り、生地が水分を離さない特性、すなわち水の濡れ戻り率として評価することにより、タオルなどの繊維製生地の使用時に人が感じる吸水性の良し悪しの評価と合致する試験方法である。水の濡れ戻り率は低いほど、生地の吸水性は大きく、優れていると評価できる。
(1)試験環境、その他の条件
・試験環境は標準状態環境下、温度20±4℃、相対湿度65±4%RHとした。
・濾紙は標準状態環境下、温度20±4℃、相対湿度65±4%RHで24時間以上保管したものを使用した。
・試験検体は標準状態環境下、温度20±4℃、相対湿度65±4%RHで24時間以上保管したものを使用した。
・滴下する水は温度20±15℃、(5~35℃)を使用した。
(2)操作手順
・生地の試験検体1の大きさは縦10cm、横10cmとした。試験検体1は試料台(図示省略)に置いた。
・濾紙はJIS P 3801 1種規格のαセルロースを原料とする直径110mm、厚さ0.22mmを使用し、濾紙の重量を計った。濾紙はアドバンテック社製、商品名"円形定性濾紙No.1"を使用した。
・ピペットに水量0.8mlを計り、試験検体1に落とし、5秒待機して試験検体1に吸水させた。
・濾紙を置いて、その上から1.3kg(1274Pa)の荷重を載せた。
・5秒待機して荷重を外した。
・吸水後の濾紙の重量を計った。
(3)水の濡れ戻り率の算出
下記の式により算出した。
W=[(B-A)/A]×100
但し、W:水の濡れ戻り率(%)
A:測定する前の濾紙の重量(g)
B:吸水後の濾紙の重量(g)
<凹凸の測定>
光学顕微鏡で生地の断面写真(倍率20倍)を撮影し、厚い部分と薄い部分それぞれ10か所測定した。
<ふき取り時の貼りつき感の試験方法>
・乾燥状態と湿潤状態の試料で実施した。湿潤状態は水分率75%に試料を調製した。
・測定器:多機能型摩擦試験機 TL201Tt(トリニティーラボ社製)を用い、摩擦子が生地の試料表面を一定荷重および速度で直線的に移動したときの平均動摩擦係数を求めた。測定個所は10ヶ所でその平均値で表した。
平均動摩擦係数は生地を摩擦した時の貼りつき度合のことで、値が小さいほど生地の張り付き感が少なく、肌離れが良いことを示し、拭き心地が良好である。
<ふき取り時のざらつき粗さ感の試験方法>
・乾燥状態と湿潤状態の試料に実施した。湿潤状態は水分率75%に試料を調製した。
・測定器:多機能型摩擦試験機 TL201Tt(トリニティーラボ社製)を用い、摩擦子が生地の試料表面を一定荷重および速度で直線的に移動したときの標準偏差を求めた。測定個所は10ヶ所でその平均値で表した。
標準偏差は生地を摩擦した時のすべり状態のざらつき粗さ度合で、値が小さいほど生地のざらつき感が少なく、拭き心地が良好である。
(実施例1)
(1)原綿
前記表1に示すアメリカピマ超長綿と長綿のインド綿を質量割合1:1の割合でブレンドした。
(2)経糸及び緯糸の均一太さの紡績糸
図2に示すリング紡績装置を使用して紡績糸とし、綿番手20番の単糸使いとした。
(3)緯糸の不均一糸の紡績糸
図2に示すリング紡績装置を使用し、ドラフト装置のバックローラのスピードを10rpm~50rpmの間で変速させ、それに伴いミドルローラのスピードをバックローラのスピードの1.5~2倍に設定し、さらにフロントローラのスピードをバックローラのスピードの20倍に設定した。このように各ローラのスピードを変速させることによって糸に凹凸部(繊度の太い部分と細い部分)を作りあげた。ドラフト比は、バックローラ、ミドルローラ、フロントローラの順で1:2:50の比率で糸を引き伸ばした。このようにして綿番手10番の紡績糸とし、単糸使いとした。図8はこの紡績糸の太い部分の平面写真(倍率2.5倍)、図9は細い部分の平面写真(倍率2.5倍)である。
(4)織物
経糸:綿番手20番、単糸(撚り係数K=4.0、撚り数18回/インチ)
緯糸の均一太さの紡績糸:綿番手20番、単糸(撚り係数K=3.4、撚り数15回/インチ)
緯糸の不均一太さの紡績糸:綿番手10番、単糸(撚り係数K=3.2、撚り数10回/インチ)
以上の紡績糸を使用し、図3に示す緯斜文(よこしゃもん)織り組織の織物をドビー織機により作製した。経糸密度は47本/インチ、緯糸密度は30本/インチであった。また経糸のカバーファクターは766(47×√265)、緯糸のカバーファクターは566(307×√265)であった。
得られた織物はタテ(経糸方向)78cm、ヨコ(緯糸方向)38cm、重量49g、目付165.6g/m2であった。この織物の平面写真は図4に示し、断面写真(倍率20倍)は図5に示すとおりである。図5の断面写真の測定から、厚い部分の厚みは1.26~1.31mm、薄い部分の厚みは0.74~0.84mmであった。図4~5~明らかなとおり、しっかりとした凹凸が形成されていた。
(比較例1)
オープンエンド紡績糸、経糸綿100質量%20番手単糸、緯糸綿100質量%20番手単糸、経パイル糸綿100質量%20番手単糸を使用し、パイルタオル(目付183.8g/m2)とした。経糸密度は28本/インチ、緯糸密度は28本/インチであった。また経糸のカバーファクターは456(28×√265)、緯糸のカバーファクターは456(28×√265)であった。
得られた織物はタテ(経糸方向)80cm、ヨコ(緯糸方向)34cm、重量50g、目付183.8g/m2であった。この織物の断面写真(倍率20倍)は図6に示すとおりであり、厚い部分の厚みは1.04~1.96mm、薄い部分の厚みは0.86~0.93mmであった。
(比較例2)
リング紡績糸、経糸綿100質量%、40番手単糸、緯糸綿100質量%、40番手単糸を使用し、ガーゼタオルとした。また経糸のカバーファクターは554(48×√133)、緯糸のカバーファクターは577(50×√133)であった。
得られた織物はタテ(経糸方向)88cm、ヨコ(緯糸方向)34cm、重量34g、目付113.6g/m2であった。この 得られたガーゼタオルの断面写真(倍率20倍)は図7に示すとおりであり、厚みは0.49mmであった。ガーゼタオルは均一厚さであった。
以上の結果を表2に示す。
表2から明らかなとおり、実施例1の織物生地は、下記の効果が確認できた。
(1)経糸のカバーファクターは、緯糸のカバーファクターより1.35倍高いことにより透け感はなく、見栄えが良好であった。
(2)実施例1の織物生地は比較例2の生地に比べてかさ高度が高く、ソフトな風合いであった。比較例1の生地がかさ高度が高いのはパイル糸を使っているためである。
(3)実施例1の織物生地の湿潤時の平均動摩擦係数が低く、濡れたときの生地の張り付き感が少なく、肌離れが良いことを示し、拭き心地が良好であることを示している。
(4)実施例1の織物生地は乾燥時と湿潤時の標準偏差が比較例1及び2より低かった。このことは、生地のざらつき感が少なく、拭き心地が良好であることを示している。
(5)実施例1の織物生地の洗濯での水切り性及び残留水分率は良好であった。水切り性が良いほどその後の乾燥速度が速く、好都合である。
(6)実施例1の織物生地の濡れ戻り率はほぼ比較例1(パイル生地)と同等であり、吸水性は良好であった。
(7)実施例1の織物生地の肉厚感は、比較例1のパイルタオルと遜色なかった。また、パイルが無いことで毛羽落ちは少なく、洗濯直後の残留水分率も少なかった。
(実施例2)
実施例1の緯斜文(よこしゃもん)織り組織の織物に換えて、平織り組織の織物を作製した。この織物生地をフェイスタオルとして使用したところ、密度があり、薄手であり、風合いはやわらかく、水の拭き取り性の良好なタオル生地であることが確認できた。
(実施例3)
実施例1で得られた織物生地を用いてシャツを縫製し着用したところ、密度があり、薄手であり、風合いはやわらかく、汗の吸収性が良好であり、着心地が良いシャツであることが確認できた。
(実施例4)
実施例1で得られた織物生地を用いてパジャマを縫製し着用したところ、密度があり、薄手であり、風合いはやわらかく、汗の吸収性が良好であり、着心地が良いパジャマであることが確認できた。
(実施例5)
実施例1で得られた織物生地を用いて寝具用シーツを縫製し、敷き布団にかけて着用したところ、密度があり、薄手であり、風合いはやわらかく、汗の吸収性が良好であり、寝心地が良いシーツであることが確認できた。
本発明の織物生地は、密度があり風合いもやわらかいことから、バスタオル(湯上りタオル)、浴用タオル、フェイスタオル、ハンドタオル、タオルハンカチ(タオルチーフ)、おしぼりタオル、ウォッシュタオル、ハンドタオル、バスマット、スポーツタオル、ビーチタオル(ボディタオル)等に好適である。また、密度があり風合いもやわらかく薄手であり、濡れても肌に引っ付かず肌離れが良いことから、インナー衣類(シャツ、パンツ等)、Tシャツ、ジャンパー、上着、パジャマ、靴下などの衣類、シーツ、布団カバー、枕カバーなどの寝具類、テーブルクロス、布巾(ふきん)、食器ふきなどに好適である。
1 太さ斑のある紡績糸
2 繊度の太い部分
3 繊度の細い部分
10 リング紡績装置
11 粗糸ボビン
12 粗糸
13 トランペットガイド
14 バックローラ
15 ドラフト装置
16 エプロン
17 フロントローラ
18 フリース
19 紡績糸
20 スネルワイヤ
21 スピンドル
22 ボビン

Claims (10)

  1. パイル糸を使用せず、経糸と緯糸のみで作成した織物生地であって、
    前記経糸は均一太さの紡績糸であり、
    前記緯糸は均一太さの紡績糸と太さ斑のある紡績糸であり、
    前記緯糸の太さ斑のある紡績糸は、前記経糸及び前記緯糸の均一太さの紡績糸よりも繊度が太く、
    前記織物生地の表面は凹凸が形成されていることを特徴とする織物生地。
  2. 前記経糸及び緯糸は、それぞれ50質量%以上が長繊維及び超長繊維からなる群から選ばれる少なくとも一つのコットン繊維である請求項1に記載の織物生地。
  3. 前記経糸、緯糸の均一太さの紡績糸及び太さ斑のある紡績糸はそれぞれ単糸である請求項1又は2に記載の織物生地。
  4. 前記経糸、緯糸の均一太さの紡績糸及び太さ斑のある紡績糸は、撚り係数Kが0.5~5.0である請求項1又は2に記載の織物生地。
    但し、撚り係数(K)は下記式(数1)で算出する。
  5. 前記緯糸の太さ斑のある紡績糸は、前記緯糸の均一太さの紡績糸よりも平均繊度が1.2~4.0倍太い請求項1又は2に記載の織物生地。
  6. 前記経糸のカバーファクターは、緯糸のカバーファクターより1.1倍以上高い請求項1又は2に記載の織物生地。
    但し、カバーファクターは下記式(数2)で算出する。
  7. 前記織物生地の経糸密度は25~55本/インチ及び緯糸密度は20~50本/インチである請求項1又は2に記載の織物生地。
  8. 前記太さ斑のある紡績糸は、太い部分は細い部分に比べて繊度が1.05以上太い請求項1又は2に記載の織物生地。
  9. 前記織物生地の単位面積当たりの質量(目付)は100~370g/m2である請求項1又は2に記載の織物生地。
  10. 前記織物生地はタオル用生地である請求項1又は2に記載の織物生地。
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