以下、図面を参照しながら、本開示に係るハンズフリー装置、ハンズフリーシステムおよびデータ転送方法の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るハンズフリー装置1の使用形態の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、車両3に搭載可能である。ハンズフリー装置1は、携帯電話機2との間で通信接続する。また、携帯電話機2は、携帯電話網を介して基地局40と無線通信する。携帯電話機2は、例えばスマートフォンであり、近距離無線通信手段であるBluetooth(登録商標)方式による通信機能を有する。なお、携帯電話機2は、Bluetooth方式による通信機能を有するものであれば、スマートフォン以外の種類の携帯電話機でも良い。
ハンズフリー装置1は、携帯電話機2を介して携帯電話網に接続する。これにより、例えば、車両3のドライバーは、携帯電話機2を操作しなくとも、ハンズフリー装置1を操作することによって、電話の発着信をすることができる。ハンズフリー装置1は、例えば、車両3に搭載されたナビゲーション装置の一機能として実現されても良い。
図2は、本実施形態に係るハンズフリー装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。ハンズフリー装置1は、制御装置12、Bluetooth通信部13、操作部14、表示部15、作業メモリ16、記憶メモリ17、マイクロホン18およびスピーカ19を備えて構成されている。
制御装置12は、ハンズフリー装置1の通信動作やデータ管理動作などの動作全般を制御する。制御装置12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。
Bluetooth通信部13は、近距離無線通信手段であるBluetooth方式に対応しており、Bluetooth無線通信圏内に存在している携帯電話機2との間で無線通信回線を確立して、Bluetoothの通信規格に準拠した通信を行う。なお、この場合、携帯電話機2が、Bluetooth通信機能を有し、かつハンズフリー装置1のBluetooth無線通信圏内に存在していることを前提とする。
本例でのBluetooth通信部13は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFP(Hands Free Profile)および、電話帳データの転送、発着信履歴データの転送を行うためのPBAP(Phone Book Access Profile)に対応している。これらプロファイルは、機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。
携帯電話機2は、周知のように単独(ハンズフリー機器たるハンズフリー装置1との間でHFPを接続していない状態)では、携帯電話網の基地局40と携帯電話回線を確立して電話の発信処理および着信処理を行うことが可能に構成されている。この場合、携帯電話機2は、発信処理としては例えばユーザがダイアルキー(「0」~「9」の数字キー)(図示せず)を操作して発信先の電話番号を入力し、続いて発信キー(図示せず)を操作すると、当該電話番号を発信先として発信することでき、発信先の携帯電話機との間で通話を行うことが可能となる。
また、携帯電話機2は、着信処理としては発信元の携帯電話機が当該携帯電話機2を発信先として発信したことに応じて基地局40から着信信号を受信すると、基地局40から発信元の携帯電話機の電話番号を着信電話番号として受信し、ユーザが受話キー(図示せず)を操作すると、発信元の携帯電話機に応答することができ、発信元の携帯電話機との間で通話を行うことが可能となる。
また、携帯電話機2は、日時(日付時刻)を計時する時計部(図示せず)を有しており、発信処理でダイアルキーから入力した発信電話番号と時計部が計時している日時に基づく発信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の発信履歴データを記憶保持している。また、携帯電話機2は、着信処理で基地局40から受信した着信電話番号と時計部が計時している日時に基づく着信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の着信履歴データを記憶保持している。
また、携帯電話機2は、着信に対して応答しなかったときに基地局40から受信した着信電話番号と時計部が計時している日時に基づく着信日時との対応を1件分のデータとして複数件分の不在着信履歴データを記憶保持している。さらに携帯電話機2は、電話番号と登録名との対応を1件分のデータとして複数件分の電話帳データを保持している。電話帳データとは、ユーザが電話番号と登録名とを入力し、これら電話番号と登録名とを対応付けて例えば500件程度、不揮発性メモリ(図示せず)に記憶させておくものである。
携帯電話機2が電話帳データを保有している場合、発信履歴データおよび着信履歴データには、登録名が含まれる。具体的には、携帯電話機2は、着信処理をした場合、基地局40から受信した着信電話番号が電話帳データに登録された電話番号であり、この電話番号に登録名が電話帳データに登録されているかチェックする。そして、携帯電話機2は、登録されている場合には、電話番号と、着信日時と、登録名とを対応付けて1件分のデータとして着信履歴データに登録する。携帯電話機2は、着信に対して応答しなかった場合も、同様な処理で、電話番号と、着信日時と、その登録名とを対応付けて1件分のデータとして不在着信履歴データに登録する。携帯電話機2は、発振処理をした場合、発信された電話番号が、電話帳データに登録された電話番号であるかチェックする。そして、携帯電話機2は、登録されている場合には、発信日時と、発信電話番号と、その登録名とを対応付けて1件分のデータとして発信履歴データに登録する。
そして、ユーザは、電話帳データを読出して1つの電話番号を選択して発信することにより、電話番号を構成する数字に対応する全ての数字キーを一々入力しなくとも簡単な操作で間違いなく発信することができる。なお、携帯電話機2は、これら発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データをそれぞれ例えば最新の20件分を記憶可能であり、発信処理や着信処理や不在着信を行う毎に最古のデータを自動的に消去し、発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データを更新する。そして、携帯電話機2は、ハンズフリー通話を行うための周知のHFPおよび、電話帳データの転送、発着信履歴データの転送を行うためのPBAPに対応している。
携帯電話機2が、発着信履歴データの自動転送を規定しているPBAPに対応している場合には、Bluetooth通信部13との間で通信回線を確立した直後にPBAPを接続し、その時点で記憶している電話帳データを自動転送し、さらに、その時点で記憶している発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データを自動転送する。これにより、携帯電話機2は、ハンズフリー装置1がBluetooth通信圏内に存在している場合には、単独で過去に発信処理を行って記憶した最大で20件分の発信履歴データや単独で過去に着信処理を行って記憶した最大で20件分の着信履歴データや単独で過去に不在着信処理を行って記憶した最大で20件分の不在着信履歴データをハンズフリー装置1に自動転送する。
本実施形態においては、発信履歴データ、着信履歴データ、および不在着信履歴データを総称する場合、単に履歴データという場合がある。ここでは、履歴データは、発信履歴データおよび着信履歴データを少なくとも含む。履歴データは、発信履歴データ、着信履歴データから構成される形態であってもよいし、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データから構成される形態であってもよい。
操作部14は、ユーザが操作するための操作手段であって、例えば表示部15に形成されるタッチキーから構成され、ユーザの操作を検出し、その操作内容を表す操作信号を制御装置12に出力する。表示部15は、表示手段であって、制御装置12から表示信号を入力すると、その入力した表示信号に基づいて表示画面を表示し、例えばユーザが電話番号を入力する表示画面として「0」~「9」に対応したダイアルキーが配列された表示画面を表示する。
作業メモリ16は、揮発性のメモリから構成される。作業メモリ16は、携帯電話機2からユーザが何ら操作することなく自動転送された発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データを記憶する。この場合、作業メモリ16は、これら発信履歴データや着信履歴データや不在着信履歴データをそれぞれ例えば5件分を記憶可能である。作業メモリ16は、例えばRAM(Random Access Memory)等である。
記憶メモリ17は、不揮発性のメモリから構成され、各種データを記憶する。記憶メモリ17は、例えばROM(Read Only Memory)である。また、記憶メモリ17は、HDD(Hard Disk Drive)、またはフラッシュメモリ等の書き込み可能な記憶媒体であっても良い。
この場合、制御装置12は、ユーザが発信履歴データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている発信履歴データを表示部15に表示させ、ユーザが着信履歴データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている着信履歴データを表示部15に表示させ、ユーザが電話帳データの表示要求を操作部14にて行うと、作業メモリ16に記憶されている電話帳データを表示部15に表示させる。なお、本実施形態のハンズフリー装置1では、例えば作業メモリ16に記憶される発信履歴データおよび着信履歴データはそれぞれ5件であり、表示部15に表示される最大表示件数もそれぞれ5件とする。なお、作業メモリ16に記憶されるこれらのデータの件数は一例であり、上述の例に限定されるものではない。
マイクロホン18は、音声を入力する音声入力手段であって、携帯電話機2を用いたハンズフリー通話を行うときに、ユーザが発した音声を入力し、スピーカ19は、音声出力手段であって、携帯電話機2を用いたハンズフリー通話を行うときに、通話相手の受話音声を出力する。すなわち、Bluetooth通信部13と携帯電話機2との間でBluetooth通信回線を確立してHFPでの無線通信を接続すると、制御装置12は、マイクロホン18が入力した音声をBluetooth通信部13から携帯電話機2に送信させて携帯電話機2から携帯電話網に送信させると共に、携帯電話機2が携帯電話網から受信した音声を携帯電話機2からBluetooth通信部13に受信させてスピーカ19から出力させる。
なお、ハンズフリー装置1は、図示した機能ブロックの他に、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部としてのGPS装置、現在位置から目的地までの経路を探索する経路探索部、地図データが記録さている記録媒体から地図データを読取る地図データ読取部、VICS(登録商標)センターから配信されたVICS情報を受信するVICS情報受信部、ユーザが発した音声を音声認識する音声認識部などのナビゲーション動作に必要な機能ブロックをも備えて構成されていても良い。この場合、ハンズフリー装置1は、GPS衛星からGPS装置が受信したGPS無線信号からGPS日時情報を抽出して日時を取得し、その取得した日時を発信日時や着信日時として利用しても良い。
ハンズフリー装置1は、ACCスイッチ(車両機器への電源供給をオンオフするスイッチ)のオンオフに連動して起動・停止するように構成されている。ハンズフリー装置1は、例えばユーザが操作したことに応じてACCスイッチがオンからオフに切替わると、電源供給が停止され、この結果、装置電源がオンからオフに移行する。この場合、その直前に記憶メモリ17に記憶されている各種データは消去されないが(記憶保持されるが)、その直前に作業メモリ16に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データは消去されるように構成されている。
次に、本実施形態のハンズフリー装置1の機能の詳細について説明する。
図3は、本実施形態に係るハンズフリー装置1が備える機能の一例を示す図である。なお、ハンズフリー装置1が有する機能は図3の例に限られるものではなく、さらに他の機能を有していてもよい。図3の例では、本実施形態のハンズフリー装置1は、受付部101、制御部102、データ受信部103、記憶部104を備える。
本実施形態では、受付部101、制御部102、データ受信部103の各々の機能は、制御装置12が記憶メモリ17からプログラムを読み出して実行することにより、実現される。ただし、これに限らず、例えば受付部101、制御部102、データ受信部103の機能のうちの一部または全部が専用のハードウェア回路で実現されてもよい。また記憶部104は、例えば記憶メモリ17により実現される。
受付部101は、ユーザから各種の操作を受け付ける。例えば、受付部101は、ユーザによる操作部14の操作に応じた入力を受け付ける。より具体的には、受付部101は、表示部15に表示された各種の画像に対する指示操作(例えばアイコンを押下する操作等)を受け付ける。
制御部102は、ハンズフリー機能に関する各種の制御を行う。この例では、制御部102は、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する機能、携帯電話機2が無線接続エリアに存在する場合に、携帯電話機2に記憶された着信履歴データ、発信履歴データおよび電話帳データの転送を実現するための転送プロトコルでのデータ転送に関する制御を行う機能等を有している。実施形態において、転送プロトコルは、PBAPである。
制御部102は、履歴データまたは電話帳データの少なくとも一方の受信中にPBAPによる携帯電話機2との接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、ユーザによるPBAPによる携帯電話機2との再接続の指示を受け付けるための再接続画面を表示部15に表示させる。そして、制御部102は、再接続画面を介して、ユーザから再接続の指示を受け付けた場合、PBAPによる再接続を実行して、履歴データおよび電話帳データを受信する。また、制御部102は、再接続画面を介して、ユーザから中断の指示を受け付けた場合、履歴データおよび電話帳データの受信を中断する。
また、制御部102は、履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2の例えばセキュリティ設定機能によって設定されている場合、履歴データおよび電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。この場合、データ受信部103は、携帯電話機2が無線接続エリアに存在する場合であっても、携帯電話機2から、PBAPにより履歴データおよび電話帳データを受信しない。また、制御部102は、履歴データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2の例えばセキュリティ設定機能によって設定されている場合、履歴データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。この場合、データ受信部103は、携帯電話機2が無線接続エリアに存在する場合であっても、携帯電話機2から、PBAPにより履歴データを受信しない。また、制御部102は、電話帳データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2の例えばセキュリティ設定機能によって設定されている場合、電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。この場合、データ受信部103は、携帯電話機2が無線接続エリアに存在する場合であっても、携帯電話機2から、PBAPにより電話帳データを受信しない。
また、携帯電話機2が記憶する履歴データに、着信電話番号、発信電話番号、および、不在着信電話番号を統合した全発着信履歴データを含まない場合、制御部102は、受信した着信履歴データに含まれる着信電話番号、受信した発信電話番号に含まれる発信電話番号および受信した不在着信履歴データに含まれる不在着信電話番号に基づき、全発着信履歴データを作成してもよい。この場合、制御部102は、例えば、受信した着信履歴データに含まれる着信電話番号、受信した発信電話番号に含まれる発信電話番号および受信した不在着信履歴データを、日時情報によりソートした全発着信履歴データを作成してもよい。また、この場合、制御部102は、例えば、受信した着信履歴データに含まれる着信電話番号、受信した発信電話番号に含まれる発信電話番号および受信した不在着信履歴データを、受信した順によりソートした全発着信履歴データを作成してもよい。
図4は、制御部102の詳細な機能の一例を示す図である。図4に示すように、制御部102は、ハンズフリー通話接続制御部111、データ転送制御部112、表示制御部113を有する。なお、制御部102が有する機能はこれに限られず、ハンズフリー機能を実現するための他の機能をさらに有していてもよい。
ハンズフリー通話接続制御部111は、HFPに準じて、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。より詳細には、ハンズフリー通話接続制御部111は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。
データ転送制御部112は、転送プロトコル(実施形態においてはPBAP)でのデータ転送を制御する。データ転送制御部112は、携帯電話機2から転送された発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを纏めて最新の時刻順にしたがって表示する全発着履歴データを生成する機能も有していてもよい。ただし、これに限らず、例えば制御部102は、データ転送制御部112とは別に、全発着履歴データを生成する機能を個別に有していてもよい。表示制御部113は、各種の画面を表示部15に表示する制御を行う。例えば表示制御部113は、再接続画面、メッセージ等を表示部15に表示する制御を行う。
なお、本実施形態では、ハンズフリー装置1が有する各種の機能は、1台の装置で実現される形態であるが、これに限らず、例えばハンズフリー装置1が有する各種の機能が複数の装置に分散される形態であってもよい。つまり、ハンズフリー装置1が有する各種の機能は、複数の装置から構成されるシステム(ハンズフリーシステム)により実現されてもよい。
次に、ハンズフリー装置1の動作について説明する。
本実施形態では、携帯電話機2は、最大記憶可能件数である20件分の発信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の着信履歴データ、最大記憶可能件数である20件分の不在着信履歴データを既に保持(記憶)しており、この状態で、携帯電話機2を携帯するユーザが車両3に近づいて車内に乗り込み、ACCスイッチがオンされることで、携帯電話機2がハンズフリー装置1のBluetooth通信圏内に進入したことを前提として説明する。
なお、ユーザは、ハンズフリー装置1にて、Bluetooth通信の相手となる携帯電話機2を予め登録している。例えば、ユーザは、初期通信設定時に、携帯電話機2毎に4桁のパスワードをハンズフリー装置1に入力する。ハンズフリー装置1と携帯電話機2は、互いの接続に使用するリンクキーを生成し、該リンクキーを保持する。そして、ハンズフリー装置1は、初期接続時にリンクキーの認証を行うことで、通信接続すべき携帯電話機2を選択している。つまり、ハンズフリー装置1と、未登録の携帯電話機2との間では、HFPでの通信接続およびPBAPでの通信接続が行われることは無い。基本的に、車両3の所有者の携帯電話機2が事前登録され、該携帯電話機2とハンズフリー装置1との間でBluetooth通信が行われることとなる。なお、ハンズフリー装置1の通信対象の携帯電話機2の事前登録について、上述の手法は一例であり、これに限定されるものではない。
本例では、ハンズフリー装置1には、通信接続対象となる複数の携帯電話機2が登録されているものとする。また、複数の携帯電話機2に対して例えばユーザが操作部14を操作して優先順位を予め設定しており、作業メモリ16または記憶メモリ17は当該優先順位を記憶している。例えば、ドライバーによっては、複数の携帯電話機2を所有している場合があるため、ハンズフリー装置1には、このように複数の携帯電話機2の登録を可能とする。
本例の前提として、ハンズフリー装置1のBluetooth通信部13は、HFPでの無線通信、PBAPでの無線通信の両プロトコルに対応し、且つ、これらを二つのプロファイルを同時接続(マルチプロファイル接続)に接続することができる。しかし、あえて、この同時接続処理を行わないようにしている。この理由としては、主として以下の3つが挙げられる。
(1)通信相手である携帯電話機2が、ハンズフリー装置1と同様に、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応しているものの、同時接続には対応していない可能性があること。
(2)通信相手である携帯電話機2が、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信には対応し、かつ同時接続にも対応しているかもしれないが、同時接続を維持するためには、ハンズフリー装置1のBluetooth通信部13のソフトウェア処理が複雑になり、通信接続の安定性に不安があること。
(3)携帯電話機2は、世界で多数のメーカーが製造しており、ハンズフリー装置1としては、HFPでの無線通信およびPBAPでの無線通信に対応した全ての携帯電話機2と接続することが求められること。
以上の理由のため、本例でのハンズフリー装置1は、HFPでの無線通信、PBAPでの無線通信のための、より確実な処理手順として、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信との同時接続をできる限り無くすため、HFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とは時間的に分割したシリアル接続を行う。
(第1例)
図5は、実施形態に係るデータ転送処理の流れの第1例を示す図である。ハンズフリー装置1は、例えば、図5に示す流れで、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データを受信する。
制御部102は、優先順位が上位の携帯電話機2をHFPでの無線通信での通信接続対象として選択する(S1)。ここで、本例では、最初にPBAPでの通信接続を行わずに、先ずはHFPでの初期通信を自動的に試み、接続を開始する。
次に、制御部102は、その選択した携帯電話機2に対してHFPでの初期通信を自動的に接続する処理を実行する(S2)。また、制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功したか否かを判定する(S3)。
制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功しなかった(失敗した)旨を判定すると(S3“No”)、優先順位が次位の携帯電話機2が存在するか否かを判定する(S4)。
制御部102は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在する旨を判定した場合(S4“Yes”)、優先順位が次位の携帯電話機2を無線通信の接続対象として選択し(S5)、S2に戻り、処理を繰返して行う。なお、制御部102は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在しない旨を判定した場合(S4“No”)、このフローチャートの処理を終了する。
制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功したと判定した場合(S3“Yes”)、接続したHFPでの無線通信を自動的に切断する(S6)。
次に、制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する(S7)。
次に、制御部102は、携帯電話機2に対して、履歴データの転送処理を開始するように、履歴データ転送要求を送信する(S8)。履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、履歴データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された(ダウンロードした)履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
履歴データの転送中において、制御部102は、PBAPでの接続が中断したか否かを判定する(S9)。制御部102は、PBAP接続が中断したと判定した場合(S9“Yes”)、履歴データの転送を中断する(S10)。そして、制御部102は、エラーを表示するとともに、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けるための再接続画面を表示部15に表示する制御を行う(S11)。例えば再接続画面には、再接続指示の入力を受け付けるためのアイコンまたはボタン等が表示される形態であってもよい。アイコン等が押下されて、再接続を指示する入力を受け付けた場合(S12“Yes”)、制御装置12は、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を再接続する(S13)。そして、制御装置12は、履歴データの転送を再開する(S14)。以降は、S9以降の処理となる。なお、S14の履歴データの転送再開の形態は任意であり、例えば中断した途中から履歴データの転送を再開してもよいし、最初から履歴データの転送をやり直してもよい。
一方、再接続を指示する入力を受け付けなかった場合(S12“No”)、制御部102は、処理をS25に移行する。例えば、例えば再接続画面には、履歴データの受信を中断する指示を受け付けるためのアイコンまたはボタン等が表示される形態であってもよい。この場合、履歴データの受信を中断する指示を受け付けるためのアイコンまたはボタン等が押下された場合、制御部102は、処理をS25に移行する。
このように、制御部102は、履歴データの転送中にPBAPでの接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けるための再接続画面を表示する。そして、制御部102は、再接続画面を介して、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けた場合、PBAPでの再接続を実行して、履歴データを受信する。この構成によれば、制御部102は、履歴データの転送中においてPBAPでの接続が途中で中断したこと(エラーの発生)をユーザに知らせることができるとともに、PBAPでの再接続を実施するか否かをユーザに選択させることができる。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。
S9において、PBAP接続が中断していないと判定した場合(S9“No”)、制御部102は、履歴データの転送が完了したか否かを判定する(S15)。制御部102は、履歴データの転送が完了したと判定した場合(S15“Yes”)、携帯電話機2に対して、電話帳データの転送処理を開始するように、電話帳データ転送要求を送信する(S16)。
電話帳データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、電話帳データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
次に、電話帳データの転送中において、制御部102は、PBAPでの接続が中断したか否かを判定する(S17)。制御部102は、PBAP接続が中断したと判定した場合(S17“Yes”)、電話帳データの転送を中断する(S18)。そして、制御部102は、エラーを表示するとともに、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けるための再接続画面を表示部15に表示する制御を行う(S19)。再接続画面を介して、再接続を指示する入力を受け付けた場合(S20“Yes”)、制御部102は、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を再接続する(S21)。そして、制御部102は、電話帳データの転送を再開する(S22)。以降は、S17以降の処理となる。
一方、再接続を指示する入力を受け付けなかった場合(S20“No”)、制御部102は、処理をS25に移行する。例えば、例えば再接続画面には、電話帳データの受信を中断する指示を受け付けるためのアイコンまたはボタン等が表示される形態であってもよい。この場合、電話帳データの受信を中断する指示を受け付けるためのアイコンまたはボタン等が押下された場合、制御部102は、処理をS25に移行する。
S17において、PBAP接続が中断していないと判定した場合(S17“No”)、制御部102は、電話帳データの転送が完了したか否かを判定する(S23)。制御部102は、電話帳データの転送が完了したと判定した場合(S23“Yes”)、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を切断する(S24)。
このように、制御部102は、電話帳データの転送中にPBAPでの接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けるための再接続画面を表示する。そして、制御部102は、再接続画面を介して、PBAPでの再接続を指示する入力を受け付けた場合、PBAPでの再接続を実行して、電話帳データを受信する。この構成によれば、制御部102は、電話帳データの転送中においてPBAPでの接続が途中で中断したこと(エラーの発生)をユーザに知らせることができるとともに、PBAPでの再接続を実施するか否かをユーザに選択させることができる。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、制御部102は、再び、携帯電話機2に対してHFPでの無線通信を自動的に接続する(S25)。
そして、制御部102は、携帯電話機2とのHFPによる無線通信が確立すると、ハンズフリー(HF)待受処理に移行する(S26)。制御部102は、S26まで処理を進めると、本フローの処理を終了する。ハンズフリー待受処理の実行中は、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2を介した電話の発信または受信が可能な状態となる。ハンズフリー装置1の電源が切断される、または携帯電話機2とのHFPによる無線通信が解除されるまで、ハンズフリー待受処理は継続する。携帯電話機2とのHFPによる無線通信が解除される場合とは、ユーザによってハンズフリー装置1または携帯電話機2に対して接続解除の操作が行われた場合、または、携帯電話機2がハンズフリー装置1のBluetooth通信圏内から退出した場合等である。
このような処理を実行することにより、ハンズフリー装置1は、HFP→PBAP→HFPの順に無線通信をシリアルに自動的に切り替えることができる。これにより、ハンズフリー装置1は、多数のメーカーのHFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とに対応した携帯電話機2に対して、通信処理を確実に安定して行うことが可能となる。また、このような手法により、ハンズフリー装置1は、ソフトウェア処理の複雑化を低減することができる。
なお、本実施形態では、履歴データおよび電話帳データの双方について、データ転送中にPBAPでの接続が中断した場合に、再接続画面を表示する制御を行っているが、これに限らず、例えば履歴データおよび電話帳データの何れか一方のみについて、制御を行う形態であってもよい。
(第2例)
図6は、実施形態に係るデータ転送処理の流れの第2例を示す図である。ハンズフリー装置1は、例えば、図6に示す流れで、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データを受信してもよい。
まず、制御部102は、S101~S106の処理を実行する。S101~S106の処理は、図5のS1~S6の処理と同様であるので、説明を省略する。
次に、制御部102は、履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されているか否かを判定する(S107)。この例では、制御部102は、履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されているか否かを判定する。携帯電話機2における履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能としては、例えば携帯電話機2のメモリへのアクセスが禁止される設定などが挙げられる。
S107の判定結果が肯定の場合(S107“Yes”)、制御部102は、携帯電話機2に履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限する設定がされているために転送が不可であることを示す情報、例えば、エラーを表すメッセージを表示部15に表示する制御を行う(S108)。このメッセージには、例えばさらなる詳細な理由が含まれていてもよい。制御部102は、S108の処理を終えると、処理をS113に移行する。
S107の判定結果が否定の場合(S107“No”)、制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する(S109)。
次に、制御部102は、携帯電話機2に対して、履歴データの転送処理を開始するように、履歴データ転送要求を送信する(S110)。履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、履歴データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された(ダウンロードした)履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
履歴データの転送が完了したと判定した場合、次に、制御部102は、携帯電話機2に対して、電話帳データの転送処理を開始するように、電話帳データ転送要求を送信する(S111)。電話帳データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、電話帳データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
制御部102は、電話帳データの転送が完了した場合、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を切断する(S112)。制御部102は、PBAPによる無線通信を切断すると、処理をS113に移行する。
S113において、制御部102は、再び、携帯電話機2に対してHFPでの無線通信を自動的に接続する。そして、制御部102は、携帯電話機2とのHFPによる無線通信が確立すると、ハンズフリー(HF)待受処理に移行する(S114)。制御部102は、S26まで処理を進めると、本フローの処理を終了する。
このような処理を実行することによっても、ハンズフリー装置1は、HFP→PBAP→HFPの順に無線通信をシリアルに自動的に切り替えることができる。これにより、ハンズフリー装置1は、多数のメーカーのHFPでの無線通信とPBAPでの無線通信とに対応した携帯電話機2に対して、通信処理を確実に安定して行うことが可能となる。また、このような手法により、ハンズフリー装置1は、ソフトウェア処理の複雑化を低減することができる。
さらに、ハンズフリー装置1は、履歴データおよび電話帳データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2に設定されている場合、履歴データおよび電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。そして、この場合、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から、履歴データおよび電話帳データを受信しない。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、履歴データまたは電話帳データがダウンロードできない理由を知らせることができる。この結果、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、携帯電話機2内の履歴データまたは電話帳データが意図せずハンズフリー装置1に転送されることがないことを確認させることができるので、ユーザを安心させることができる。
なお、図6に示したS107およびS108の処理は、図5に示した第1例に係る処理に組み込むこともできる。この場合、制御部102は、S6に続いて、S107の処理を実行する。そして、S107の判定結果が否定の場合(S107“No”)、制御部102は、処理をS7に移行する。さらに、制御部102は、S108の処理に続いて、処理をS25に移行する。
(第3例)
図7は、実施形態に係るデータ転送処理の流れの第3例を示す図である。ハンズフリー装置1は、例えば、図7に示す流れで、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データを受信してもよい。なお、第3例の処理の流れは、第2例の処理の流れとほぼ同一である。従って、対応する処理に第2例と同一のステップ番号を付けて、相違点について説明する。
第3例では、S107において、制御部102は、履歴データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されているか否かを判定する。より詳しくは、制御部102は、履歴データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されており、電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されていないことを確認する。
S107の判定結果が肯定の場合(S107“Yes”)、制御部102は、携帯電話機2に履歴データの転送を禁止または制限する設定がされているために転送が不可であることを示す情報、例えばエラーを示すメッセージを表示部15に表示する制御を行う(S108)。このメッセージには、例えばさらなる詳細な理由が含まれていてもよい。制御部102は、S108の処理を終えると、処理をS120に移行する。
S120において、制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する。続いて、S121において、制御部102は、携帯電話機2に対して、電話帳データの転送処理を開始するように、電話帳データ転送要求を送信する。電話帳データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、電話帳データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。制御部102は、S121の処理を終えると、処理をS112に移行する。
このようなハンズフリー装置1は、履歴データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2に設定されている場合、履歴データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。そして、この場合、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から、履歴データを受信しない。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、履歴データがダウンロードできない理由を知らせることができる。この結果、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、携帯電話機2内の履歴データが意図せずハンズフリー装置1に転送されることがないことを確認させることができるので、ユーザを安心させることができる。
なお、図7に示したS107、S108、S120およびS121の処理は、図5に示した第1例に係る処理に組み込むこともできる。この場合、制御部102は、S6に続いて、S107の処理を実行する。そして、S107の判定結果が否定の場合(S107“No”)、制御部102は、処理をS7に移行する。さらに、制御部102は、S121の処理に続いて、処理をS17に移行する。
(第4例)
図8は、実施形態に係るデータ転送処理の流れの第4例を示す図である。ハンズフリー装置1は、例えば、図8に示す流れで、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データを受信してもよい。なお、第4例の処理の流れは、第2例の処理の流れとほぼ同一である。従って、対応する処理に第2例と同一のステップ番号を付けて、相違点について説明する。
第4例では、S107において、制御部102は、電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されているか否かを判定する。より詳しくは、制御部102は、電話帳データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定されており、履歴データの転送を禁止または制限するセキュリティ機能が携帯電話機2に設定はされていないことを判断する。
S107の判定結果が肯定の場合(S107“Yes”)、制御部102は、携帯電話機2に電話帳データの転送を禁止または制限する設定がされているために転送が不可であることを示す情報、例えばエラーを示すメッセージを表示部15に表示する制御を行う(S108)。このメッセージには、例えばさらなる詳細な理由が含まれていてもよい。制御部102は、S108の処理を終えると、処理をS130に移行する。
S130において、制御部102は、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対してPBAPでの無線通信を自動的に接続する。続いて、S131において、制御部102は、携帯電話機2に対して、履歴データの転送処理を開始するように、履歴データ転送要求を送信する。履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、履歴データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。制御部102は、S131の処理を終えると、処理をS112に移行する。
このようなハンズフリー装置1は、電話帳データの転送を禁止または制限することが携帯電話機2に設定されている場合、電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部15に表示させる。そして、この場合、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から、電話帳データを受信しない。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、電話帳データがダウンロードできない理由を知らせることができる。この結果、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ハンズフリー装置1は、ユーザに対して、携帯電話機2内の電話帳データが意図せずハンズフリー装置1に転送されることがないことを確認させることができるので、ユーザを安心させることができる。
なお、図8に示したS107、S108、S130およびS131の処理は、図5に示した第1例に係る処理に組み込むこともできる。この場合、制御部102は、S6に続いて、S107の処理を実行する。そして、S107の判定結果が否定の場合(S107“No”)、制御部102は、処理をS7に移行する。さらに、制御部102は、S131の処理に続いて、処理をS9からS15の処理と同一の処理を実行する。そして、S15で履歴データの転送を完了したと判断した場合(S15“Yes”)、制御部102は、処理をS24に移行する。
(第5例)
図9は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび全発着履歴データの一例を示す図である。
携帯電話機2は、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データに加えて、全発着履歴データをさらに記憶している場合がある。この場合、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび全発着履歴データを含む履歴データを受信する。全発着履歴データは、着信電話番号、発信電話番号および不在着信電話番号を統合したデータである。
図10は、実施形態に係るデータ転送処理の流れの第5例を示す図である。携帯電話機2が全発着信履歴データを記憶している可能性がある場合、ハンズフリー装置1は、例えば、図10に示す流れで、携帯電話機2から履歴データおよび電話帳データを受信してもよい。
まず、制御部102は、S201~S207の処理を実行する。S201~S207の処理は、図5のS1~S7の処理と同様であるので、説明を省略する。制御部102は、S207の処理を終えると、処理をS208に移行する。
S208において、制御部102は、携帯電話機2が全発着履歴データを記憶しており、携帯電話機2が全発着信履歴データを転送可能か否かを判定する。
携帯電話機2が全発着履歴データを記憶しており、全発着信履歴データを転送可能である場合(S208“Yes”)、制御部102は、携帯電話機2に対して、履歴データ(この例では発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび全発着信履歴データ)の転送処理を開始するように、履歴データ転送要求を送信する(S209)。履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、履歴データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された(ダウンロードした)履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
履歴データの転送が完了したと判定した場合、次に、制御部102は、携帯電話機2に対して、電話帳データの転送処理を開始するように、電話帳データ転送要求を送信する(S210)。電話帳データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、電話帳データをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された電話帳データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
制御部102は、電話帳データの転送が完了した場合、携帯電話機2との間のPBAPによる無線通信を切断する(S211)。制御部102は、PBAPによる無線通信を切断すると、処理をS212に移行する。
S212において、制御部102は、再び、携帯電話機2に対してHFPでの無線通信を自動的に接続する。そして、制御部102は、携帯電話機2とのHFPによる無線通信が確立すると、ハンズフリー(HF)待受処理に移行する(S213)。制御部102は、S26まで処理を進めると、本フローの処理を終了する。
S208の結果が否定である場合(S208“No”)、すなわち、携帯電話機2が全発着履歴データを記憶していない場合、制御部102は、処理をS214に移行する。
S214において、制御部102は、携帯電話機2に対して、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データのそれぞれを、予め設定された件数ずつ転送させるために、履歴データ転送要求を送信する(S214)。この履歴データ転送要求を受けた携帯電話機2は、PBAPに準じたBluetooth通信によって、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データのそれぞれを、予め設定された件数ずつハンズフリー装置1に転送する。例えば、携帯電話機2は、発信履歴データのうちの最新の発信日時の所定件数分(X件分)のデータと、着信履歴データのうちの最新の受信日時の所定件数分(Y件分)のデータと、不在着信履歴データのうちの最新の受信日時の所定件数分(X件分)のデータとをハンズフリー装置1に転送する。制御部102は、携帯電話機2から転送された履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。
次に、制御部102は、受信した所定件数分の発信履歴データ、所定件数分の着信履歴データおよび所定件数分の不在着信履歴データを1つのリストに纏めたデータを生成する。そして、制御部102は、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データに含まれるそれぞれの電話番号に日時情報が付加されている場合、まとめたデータに含まれる各電話番号を、日時情報によりソートすることにより全発着信履歴データを作成する。
また、発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データに含まれるそれぞれの電話番号に日時情報が付加されていな場合、まとめたデータに含まれる各電話番号を、携帯電話機2から受信した順によりソートすることにより全発着信履歴データを作成する。なお、ハンズフリー装置1が発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを受信する順、すなわち、携帯電話機2が発信履歴データ、着信履歴データおよび不在着信履歴データを送信する順は、どのような順であってもよい。
そして、制御部102は、作成した全発着信履歴データを作業メモリ16または記憶メモリ17に保存する。制御部102は、S215の処理を終えると、処理をS210に移行する。
すなわち、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2が全発着履歴要求に対応していない場合であっても、全発着履歴データを生成することができる。さらに、ハンズフリー装置1は、携帯電話機2から転送された履歴データに日時情報が設定されていない場合であっても、履歴データに含まれる着信履歴データ、発信履歴データ、不在着信履歴データの各々の受信順に基づいて、全発着履歴データを生成することができる。これにより、ハンズフリー装置1は、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、制御部102は、第5例に係る処理に、第1例から第4例に示した処理を組み込んだ処理を実行することも可能である。
例えば、制御部102は、S209およびS214のそれぞれの処理に代えて、第1例に係る図5のS9からS15までの処理を実行してもよい。この場合、制御部102は、S12において、再接続をしない指示を受け付けた場合、処理をS212に移行する。また、例えば、制御部102は、S210の処理として、図5に示すS16からS23までの処理を実行してもよい。この場合、制御部102は、S20において、再接続をしない指示を受け付けた場合、処理をS212に移行する。
また、例えば、制御部102は、図10のフローに、第2例に係る図6のS107およびS108の処理を組み込んでもよいし、第3例に係る図7のS107、S108、S120およびS121の処理を組み込んでもよいし、第4例に係る図8のS107、S108、S130およびS131の処理を組み込んでもよい。この場合、制御部102は、S206に続いて、S107の処理を実行する。そして、S107の判定結果が否定の場合(S107“No”)、制御部102は、処理をS207に移行する。さらに、制御部102は、図6のS108に続いて、処理をS212に移行する。また、制御部102は、図7のS121または図8のS131に続いて、処理をS211に移行する。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係るハンズフリー装置1について説明する。第2の実施形態に係るハンズフリー装置1は、第1実施形態と同様に図1に示すような使用形態を有する。
図11は、第2の実施形態に係るハンズフリー装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、第2実施形態のハードウェア構成は、図11に示す第2実施形態と同様であるので、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態において、作業メモリ16は、第1のロックフラグを記憶する。第1のロックフラグは、制御装置12によって設定されるフラグであり、作業メモリ16に記憶された携帯電話機2から転送されたデータに対するロックの有無を示す。例えば、第1のロックフラグは、“1”=“アクセス許可”、“0”=“アクセス不許可”を意味する。第1のロックフラグが“1”である場合は作業メモリ16に記憶された携帯電話機2から転送されたデータはロックされておらず、第1のロックフラグが“0”である場合は作業メモリ16に記憶された携帯電話機2から転送されたデータはロックされているものとする。
本実施形態において、データがロックされるとは、当該データに対するアプリケーションプログラムによるアクセスが許可されないことをいう。作業メモリ16に記憶された第1のデータ、つまり発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データがロックされている場合、例えば、電話帳データを表示部15に表示させること、および発着信履歴を表示部15に表示させることは不可となる。例えば、作業メモリ16の第1のデータがロックされている場合、作業メモリ16に記憶された第1のデータを閲覧またはハンズフリー装置1の外部にコピーする処理は禁止される。
記憶メモリ17は、携帯電話機2から転送された発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データを記憶する。
また、記憶メモリ17は、第2のロックフラグを記憶する。第2のロックフラグは、制御装置12によって設定されるフラグであり、記憶メモリ17に記憶された携帯電話機2から転送された第1のデータに対するロックの有無を示す。例えば、第2のロックフラグが“1”である場合、記憶メモリ17に記憶された第1のデータはロックされる。この場合、例えば、記憶メモリ17に記憶された第1のデータを閲覧またはハンズフリー装置1の外部にコピーする処理は禁止される。
また、記憶メモリ17は、ハンズフリー装置1と前回接続した携帯電話機の識別情報を記憶する。より詳細には、記憶メモリ17は、前回のHFP接続でハンズフリー装置1と接続した携帯電話機の識別情報を記憶する。
携帯電話機の識別情報とは、携帯電話機を特定可能な情報であり、例えば、電話番号、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)、またはUSIM(Universal Subscriber Identity Module)カードの内部情報等である。
なお、USIMカードとは、SIMカードに機能拡張が行われたものである。また、USIMカードの内部情報とは、例えば、USIMカードを含むSIMカードに付与されたIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれる固有の番号である。
また、記憶メモリ17は、携帯電話機の識別情報として、メールアドレスを記憶しても良い。メールアドレスは、携帯電話機に対するユニークな情報ではないが、携帯電話機のユーザに紐つくユニークな情報である。また、携帯電話機または携帯電話機のユーザを特定可能な情報であり、かつ、携帯電話機に記憶可能な情報であれば、上述の例以外であっても、携帯電話機の識別情報として記憶メモリ17に記憶されても良い。
なお、ハンズフリー装置1と前回接続した携帯電話機の識別情報の記憶先は、不揮発性の記憶媒体であればよく、電話帳データ等の記憶先とは異なっても良い。例えば記憶メモリ17以外の記憶部に、前回接続した携帯電話機の識別情報が保存されても良い。
作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶された発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データは、本実施形態における第1のデータの一例である。なお、図11では、作業メモリ16および記憶メモリ17は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データを記憶するものとして図示しているが、これらのデータ全てが記憶されていなくとも良い。例えば、作業メモリ16および記憶メモリ17は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データのうち少なくともいずれか1つを第1のデータとして記憶すればよいものとする。また、作業メモリ16および記憶メモリ17は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データまたは電話帳データ以外に、携帯電話機2から転送された他のデータをさらに記憶しても良い。
また、作業メモリ16および記憶メモリ17のいずれかまたは両方が、ハンズフリー装置1の外部に設けられた記憶装置であっても良い。
次に、本実施形態のハンズフリー装置1の機能の詳細について説明する。図12は、本実施形態に係るハンズフリー装置1が備える機能の一例を示す図である。図12に示すように、本実施形態のハンズフリー装置1は、受付部301、ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、ロック制御部305、表示制御部306、および報知部307を備える。
受付部301、ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、ロック制御部305、表示制御部306、および報知部307は、制御装置12が記憶メモリ17からプログラムを読み出して実行することにより、実現される。
なお、図12に示す機能は一例であり、ハンズフリー装置1の制御装置12はさらに他の機能を実現しても良い。また、図11では、ハンズフリー装置1は、制御装置12、作業メモリ16、および記憶メモリ17をそれぞれ1つずつ備えるように記載したが、制御装置12、作業メモリ16、および記憶メモリ17の数は限定されるものではない。例えば、受付部301、ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、ロック制御部305、表示制御部306、および報知部307の一部が、他のプロセッサ等によって実行されても良い。
受付部301は、操作部14を介して、ユーザによる操作を受け付ける。例えば、受付部301は、ユーザによる電話の発着信の操作を受け付ける。また、受付部301は、ユーザによる、作業メモリ16に保存された発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、または電話帳データの照会の処理を受け付ける。
ハンズフリー通話接続部302は、HFPに準じて、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。より詳細には、ハンズフリー通話接続部302は、Bluetooth通信部13を制御することにより、携帯電話機2とハンズフリー通話可能に接続する。
また、ハンズフリー通話接続部302は、HFP接続後に、Bluetooth通信部13を介して、携帯電話機2から当該携帯電話機2の識別情報を受信し、当該識別情報を、作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。
データ転送制御部303は、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含む第1のデータを、PBAPに準じた通信プロトコルによって携帯電話機2から受信する。本実施形態においては、データ転送制御部303は、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データの全てを、携帯電話機2から受信するものとする。つまり、本実施形態においては、第1のデータは、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データを含む。
また、データ転送制御部303は、携帯電話機2から受信した第1のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。
また、データ転送制御部303は、後述の判定部304によって携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された第1のデータとの差分である第2のデータを携帯電話機2から受信し、受信した第2のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。
第2のデータは、第1のデータと同様に、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含むデータである。本実施形態においては、第2のデータは携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データのうちハンズフリー装置1の作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶されていないデータである。例えば、データ転送制御部303は、携帯電話機2に記憶されている各データに含まれる発着信時刻または更新時刻等に基づいて、ハンズフリー装置1に転送済みであるか否かを判定する。データ転送制御部303は、まだハンズフリー装置1に転送されていない新しいデータが携帯電話機2に記憶されている場合、当該データを第2のデータとしてハンズフリー装置1に転送する。
判定部304は、ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機2と同一の携帯電話機2であるか否かを判定する。
より詳細には、判定部304は、ハンズフリー通話接続部302によって受信された携帯電話機2の識別情報が、記憶メモリ17に記憶された前回接続した携帯電話機の識別情報と一致するか否かを判定する。
判定部304は、ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2の識別情報が、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された前回接続した携帯電話機の識別情報と一致する場合、ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機2と同一の携帯電話機2であると判定する。
判定部304は、ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機2と同一の携帯電話機2であるか否かの判定結果をロック制御部305に通知する。
また、記憶メモリ17に前回接続した携帯電話機の識別情報が保存されていない場合、判定部304は、今回接続した携帯電話機2が、ハンズフリー装置1にとって1台目に接続した携帯電話機2であることを、ロック制御部305およびデータ転送制御部303に通知する。
ロック制御部305は、所定の条件が満たされた場合に、作業メモリ16に記憶された第1のデータをロックする。例えば、ロック制御部305は、データ転送制御部303によって作業メモリ16に第1のデータが保存された後、所定の条件が満たされたと判定した場合、作業メモリ16の第1のロックフラグを“0”に設定する。
本実施形態において、所定の条件は、ハンズフリー装置1と携帯電話機2との接続が切断することである。本実施形態においては、所定の条件が満たされた場合、ロック制御部305は、作業メモリ16の第1のロックフラグを“0”に設定する。
また、ハンズフリー装置1と携帯電話機2との接続が切断することとは、さらに具体的には、ハンズフリー装置1と携帯電話機2とのBluetoothによる無線接続が切断したことである。
このため、作業メモリ16の第1のロックフラグは、作業メモリ16に第1のデータが保存されていて、かつ、ハンズフリー装置1に携帯電話機2が接続されていない状態では“0”の状態であるものとする。つまり、作業メモリ16の第1のデータは、当該第1のデータの取得元である携帯電話機2がハンズフリー装置1に接続されていない場合はロックされる。また、本実施形態においては、ハンズフリー装置1の起動時は、作業メモリ16の第1のロックフラグは“0”に設定されているものとする。例えば、第1のロックフラグの初期値が“0”であり、作業メモリ16の初期状態において第1のロックフラグに何も設定されていない状態で自動的に“0”の値をとるようにしても良い。あるいは、起動時にロック制御部305によって“0”が設定されても良い。
また、ロック制御部305は、記憶メモリ17に記憶された第1のデータをロックする。ロック制御部305は、記憶メモリ17に記憶された第1のデータに関しては、所定の条件が満たされるか否かに関わりなくロックするものとする。なお、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックは、データ転送制御部303が実行しても良い。
また、ロック制御部305は、判定部304によって今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合、作業メモリ16に記憶された第1のデータのロックを解除する。つまり、この場合、ロック制御部305は、作業メモリ16の第1のロックフラグを“0”から“1”に変更する。
また、ロック制御部305は、判定部304によって今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に第1のデータが記憶されていない場合は、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。
また、ロック制御部305は、判定部304によって今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機ではないと判定された場合、作業メモリ16および記憶メモリ17から第1のデータを削除する。なお、作業メモリ16および記憶メモリ17から第1のデータを削除する処理は、ロック制御部305とは異なる機能部、例えば削除部等が実行しても良い。
表示制御部306は、表示部15に各種の画面を表示させる。例えば、表示制御部306は、ユーザが電話番号を入力する表示画面としてダイアルキーが配列された表示画面を表示部15に表示させる。また、表示制御部306は、受付部301によって受け付けられたユーザの操作に従って、発信履歴データ、着信履歴データ、または電話帳データを表示部15に表示させる。
報知部307は、作業メモリ16に記憶された第1のデータがロックされている場合であって、受付部301が第1のデータへのアクセスに関するユーザによる操作を受け付けた場合、第1のデータへのアクセスが不可であることを報知する。
図13は、第2の実施形態に係る報知の一例を示す図である。例えば、ユーザが電話帳データの照会の操作をした場合、報知部307は、「電話帳データにアクセスできません」というメッセージM1を表示部15に表示させる。なお、報知の手法はこれに限定されるものではない。例えば、報知部307は、スピーカ19に、メッセージM1を音声で出力させても良い。
なお、作業メモリ16だけではなく、記憶メモリ17に記憶された第1のデータに対してユーザが閲覧等のアクセスをする可能性があれば、記憶メモリ17に対するアクセスも報知の対象としても良い。例えば、報知部307は、記憶メモリ17に記憶された第1のデータがロックされている場合に、受付部301が第1のデータへのアクセスに関するユーザによる操作を受け付けた場合、第1のデータへのアクセスが不可であることを報知する。
また、メッセージM1の内容は図13に示す例に限定されるものではなく、ユーザが電話帳データにアクセスできない理由をより具体的に説明するものでもよい。例えば、メッセージM1は、携帯電話機2とハンズフリー装置1との無線接続が切断されたため、電話帳データをハンズフリー装置1の表示部15に表示することが許可できないことを伝える文章でも良い。また、図12では報知部307を表示制御部306とは異なる機能部として図示したが、メッセージM1を表示部15に表示させる機能は表示制御部306の機能であっても良い。
次に、以上のように構成された本実施形態のハンズフリー装置1で実行されるデータ転送処理の流れについて説明する。
図14は、第2の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。なお、ユーザは、ハンズフリー装置1にて、Bluetooth通信の相手となる1台または2台の携帯電話機を予め登録しているものとする。また、このフローチャートの開始時点においては、第1のロックフラグおよび第2のロックフラグのいずれも“0”が設定されているものとする。
まず、ハンズフリー通話接続部302は、優先順位が上位の携帯電話機2をHFPでの無線通信での通信接続対象として選択する(S301)。ここで、本例では、最初にPBAPでの通信接続を行わずに、先ずはHFPでの初期通信を自動的に試み、接続を開始する。
次に、ハンズフリー通話接続部302は、その選択した携帯電話機2に対してHFPによる無線接続の処理を実行する(S302)。また、ハンズフリー通話接続部302は、HFPでの無線通信接続に成功したか否かを判定する(S303)。
ハンズフリー通話接続部302は、HFPでの無線通信接続に成功したと判定した場合(S303“YES”)、接続先である携帯電話機2から、当該携帯電話機2の識別情報を受信する。そして、判定部304は、ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報と、記憶メモリ17に記憶された前回接続した携帯電話機の識別情報とに基づいて、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であるか否かを判定する(S304)。また、ハンズフリー通話接続部302は、今回接続した携帯電話機2の識別情報を記憶メモリ17に記憶させる。
なお、図14では図示を省略したが、記憶メモリ17に前回接続した携帯電話機の識別情報が保存されていない場合、判定部304は、今回接続した携帯電話機2が、ハンズフリー装置1にとって1台目に接続した携帯電話機2であると判定する。この場合、判定部304は、今回接続した携帯電話機2がハンズフリー装置1にとって1台目に接続した携帯電話機2であることを、ロック制御部305およびデータ転送制御部303に通知する。また、この場合、S305~S308の処理は実行されず、後述のS309の処理に進む。
また、判定部304が、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定した場合(S304“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16に第1のデータがあるか否かを判定する(S305)。
作業メモリ16に第1のデータがある場合、(S305“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16に保存された第1のデータのロックを解除する(S306)。例えば、ロック制御部305は、作業メモリ16の第1のロックフラグを“0”から“1”に変更する。なお、作業メモリ16に保存された第1のデータのロックを解除することを、単に作業メモリ16のロックを解除する、ともいう。
また、作業メモリ16に第1のデータがない場合、(S305“No”)、ロック制御部305は、記憶メモリ17に保存された第1のデータのロックを解除し、記憶メモリ17に保存された第1のデータを作業メモリ16に展開する(S307)。
また、判定部304が、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機2ではないと判定した場合(S304“No”)、ロック制御部305は、前回接続した携帯電話機から転送された第1のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17から削除する(S308)。また、作業メモリ16または記憶メモリ17に、前回接続した携帯電話機から転送された第1のデータ以外に、ハンズフリー装置1が前回接続した携帯電話機と接続中に発着信した電話に関する発信履歴データ、着信履歴データ、または不在着信履歴データが含まれる場合、ロック制御部305は、これらのデータも削除する。なお、これらのハンズフリー装置1が前回接続した携帯電話機と接続中に発着信した電話に関する発信履歴データ、着信履歴データ、または不在着信履歴データも第1のデータと称されても良い。
そして、HFPでの無線通信接続に成功した携帯電話機2に対して、PBAPによる無線接続の処理を実行する(S309)。次に、データ転送制御部303は、携帯電話機2からの第1のデータの転送処理を実行する。上述のように、本実施形態においては第1のデータは発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データを含む。まず、データ転送制御部303は、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、および不在着信履歴データをハンズフリー装置1へ転送させる(S310)。
また、データ転送制御部303は、携帯電話機2から電話帳データをハンズフリー装置1へ転送させる(S311)。
なお、S306またはS307の処理を経由して、作業メモリ16に前回の接続時の第1のデータが保存されている場合、S310およびS311の処理では、データ転送制御部303は、携帯電話機2から前回からの差分である第2のデータのみをハンズフリー装置1へ転送させ、第2のデータを、作業メモリ16に既に記憶されている第1のデータに追加する。
また、データ転送制御部303は、携帯電話機2から第1のデータとして転送した発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データを、記憶メモリ17に退避、つまり保存する。そして、ロック制御部305は、記憶メモリ17の第2のロックフラグに“0”を設定する等により、記憶メモリ17に記憶された第1のデータをロックする(S312)。なお、S310およびS311の処理で携帯電話機2から前回からの差分である第2のデータのみが転送された場合、データ転送制御部303は、作業メモリ16で第1のデータと第2のデータとが結合された後に、結合後のデータを作業メモリ16から記憶メモリ17に保存する。
そして、ハンズフリー通話接続部302は、HFP接続を継続し、ハンズフリーでの電話の発着信が可能なHF(ハンズフリー)待ち受け状態で待機する(S313)。なお、この場合、表示制御部306は、表示部15に、電話の発着信が可能なハンズフリー待ち受け画面を表示させても良い。図15は、第2の実施形態に係るハンズフリー待ち受け画面の一例を示す図である。図15に示す例では、例えば、表示制御部306は、表示部15にダイアルキー(「0」~「9」の数字キー)を表示させる。ユーザが当該ダイアルキーを操作して電話番号を入力することにより、電話の発信が可能となる。なお、ハンズフリー待ち受け画面は、履歴ボタン4aおよび電話帳ボタン4bを含んでも良い。履歴ボタン4aは、ユーザによる発信履歴データ、着信履歴データ、または不在着信履歴データを照会する操作を受け付け可能なボタンである。また、電話帳ボタン4bは、ユーザによる電話帳データを照会する操作を受け付け可能なボタンである。
なお、本実施形態においては、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データをハンズフリー装置1に転送した後も、携帯電話機2とハンズフリー装置1とのPBAP接続を継続するが、データ転送制御部303は、これらのデータの転送完了後に携帯電話機2とハンズフリー装置1とのPBAP接続を切断しても良い。
次に、ロック制御部305は、ACC電源がOFF状態になったか否かを判定する(S314)。ACC電源がON状態である場合は(S314“No”)、ロック制御部305は、携帯電話機2とハンズフリー装置1との間のBluetooth通信が切断されたか否かを判定する(S315)。
ACC電源がON状態であり、携帯電話機2とハンズフリー装置1との間のBluetooth通信が接続中である場合(S315“No”)、S313に戻り、待ち受け状態を継続する。
また、ACC電源がOFF状態になった場合は(S314“Yes”)、ハンズフリー装置1の電源もOFF状態となり(S317)、このフローチャートの処理は終了する。
また、携帯電話機2とハンズフリー装置1との間のBluetooth通信が切断された場合(S315“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16の第1のロックフラグを“0”にして作業メモリ16の第1のデータをロックする(S316)。そして、S301の処理に戻り、接続相手の携帯電話機の探索を開始する。
また、ハンズフリー通話接続部302は、HFPでの無線通信接続に失敗したと判定すると(S303“No”)、優先順位が次位の携帯電話機2が存在するか否かを判定する(S318)。
ハンズフリー通話接続部302は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在する旨を判定した場合(S318“Yes”)、優先順位が次位の携帯電話機2を無線通信の接続対象として選択し(S319)、上記したS302に戻り、上記した処理を繰返して行う。
また、ハンズフリー通話接続部302は、優先順位が次位の携帯電話機2が存在しないと判定した場合(S318“No”)、このフローチャートの処理を終了する。
このように、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、所定の条件が満たされた場合に、作業メモリ16に記憶された第1のデータをロックすることにより、携帯電話機2から転送されたデータに含まれる個人情報に対する保護のレベルを向上させることができる。
例えば、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、運転者の交代等により携帯電話機2のユーザが携帯電話機2と共に車両3を降車した場合、ハンズフリー装置1に保存された前回の運転者の電話帳データ等に対する交代後の他の運転者によるアクセスを禁止することができる。あるいは、複数の搭乗者が車両3に乗車している場合において、携帯電話機2のユーザが携帯電話機2と共に一時的に車両3を降車した場合、携帯電話機2のユーザが戻るまでの間は他の搭乗者によるハンズフリー装置1に保存された電話帳データ等に対するアクセスを禁止することができる。このため、ユーザの意図しない状況で、電話帳データ等に含まれる個人情報が他者に紹介されることを低減させることができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であるか否かを判定し、今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定した場合、作業メモリ16に記憶された第1のデータのロックを解除する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、例えば、携帯電話機2のユーザが携帯電話機2と共に一時的に車両3を降車した場合、降車中はハンズフリー装置1に保存された第1のデータへのアクセスをロックすることにより他者に閲覧されることを禁止し、携帯電話機2のユーザが携帯電話機2と共に車両3に戻った場合、再びロックを解除するため、既に転送済みの分の電話帳データ等を再度転送する必要がない。このため、車両3に戻ったユーザが迅速にハンズフリー装置1を利用することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、第1のデータを不揮発性の記憶メモリ17に記憶させ、当該第1のデータをロックする。揮発性の作業メモリ16に記憶されたデータがハンズフリー装置1の電源がOFF状態となった場合に消えるのに対して、記憶メモリ17は、ハンズフリー装置1の電源がOFF状態となった場合においてもデータを保持するため、不揮発性の記憶メモリ17に第1のデータを保存することにより、ハンズフリー装置1の電源がOFF状態となっても、第1のデータを継続して保存し続けることができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定した場合であって、かつ、作業メモリ16に第1のデータが記憶されていない場合は、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。例えば、運転者が降車の際にACC電源をOFF状態にしたことによりハンズフリー装置1の電源がOFF状態になった後に、運転者が再び乗車し、ACC電源をON状態にしたことにより再びハンズフリー装置1の電源がON状態になったと仮定する。本実施形態のハンズフリー装置1によれば、その後、前回と同一の携帯電話機2がハンズフリー装置1と接続した場合、既に転送済みの分の電話帳データ等を再度転送する必要がない。また、記憶メモリ17に保存された第1のデータは、作業メモリ16にコピーされる場合以外はロックされているため、記憶メモリ17に保存された第1のデータが直接的に閲覧されること、およびハンズフリー装置1の外部にコピーされることを低減することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機ではないと判定した場合、作業メモリ16および記憶メモリ17から第1のデータを削除する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、運転者の交代等により、ハンズフリー装置1に接続される携帯電話機2が変更された場合、変更前の携帯電話機2から転送されたデータを削除することで、これらのデータに含まれる個人情報が変更前の携帯電話機2のユーザの意図しない状況で閲覧されることを低減することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定した場合、第1のデータとの差分である第2のデータを携帯電話機2から受信し、受信した第2のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、同一の携帯電話機2が連続して接続した場合、前回の接続で転送されたデータについては再転送をせず、差分のみ更新することで、データ転送時間を低減することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、作業メモリ16に記憶された第1のデータがロックされている場合であって、第1のデータへのアクセスに関するユーザによる操作を受け付けた場合、第1のデータへのアクセスが不可であることを報知する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、ユーザが、ハンズフリー装置1に保存された電話帳データ等がロックされていることを把握することができる。
(第3の実施形態)
上述の第2の実施形態では、今回接続した携帯電話機2が、前回接続した携帯電話機2と同一であるか否かによってロックの解除の有無が判定されていた。この第3の実施形態では、前回の接続に限らず、今回接続した携帯電話機2が、過去にハンズフリー装置1と接続したことがあるか否かによってロックの解除の有無が判定される。
本実施形態では、ハンズフリー装置1が搭載された車両3が、例えば、家族や同じ会社の社員等、複数のメンバーにより使用される可能性がある場合を想定して説明する。
図16は、第3の実施形態に係るハンズフリー装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態のハンズフリー装置1は、第2の実施形態と同様に、制御装置12、Bluetooth通信部13、操作部14、表示部15、作業メモリ16、記憶メモリ17、マイクロホン18、およびスピーカ19を備える。
また、本実施形態のハンズフリー装置1の作業メモリ16は、第2の実施形態と同様の情報に加え、前回接続した携帯電話機の識別情報を記憶する。本実施形態における前回接続した携帯電話機の識別情報とは、つまり、作業メモリ16に現在記憶されている第1のデータである発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データの取得元の携帯電話機の識別情報である。
また、本実施形態においては、作業メモリ16に、今回接続する携帯電話機2とは異なる携帯電話機の識別情報に対応付けられた発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、および電話帳データが記憶されている場合、これらのデータを第3のデータという。
また、本実施形態の記憶メモリ17は、過去にハンズフリー装置1に接続した複数の携帯電話機から転送されたデータ、過去にハンズフリー装置1に接続した複数の携帯電話機の識別情報、過去にハンズフリー装置1に接続した複数の携帯電話機ごとの第2のロックフラグを対応付けて記憶する。
図16では、一例として、記憶メモリ17は、記憶領域170a、記憶領域170b、および記憶領域170cを備える。記憶領域170aには、過去にハンズフリー装置1に接続した携帯電話機Aの識別情報、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ、およびこれらのデータに関する第2のロックフラグが記憶される。
また、記憶領域170bには、過去にハンズフリー装置1に接続した携帯電話機Bの識別情報、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ、およびこれらのデータに関する第2のロックフラグが記憶される。
また、記憶領域170cには、過去にハンズフリー装置1に接続した携帯電話機Cの識別情報、発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ、電話帳データ、およびこれらのデータに関する第2のロックフラグが記憶される。
本実施形態では、過去にハンズフリー装置1に接続した3台の携帯電話機に関するデータが記憶メモリ17に記憶されているが、記憶対象の携帯電話機の台数はこれに限定されるものではない。例えば、記憶メモリ17に記憶される過去にハンズフリー装置1に接続した携帯電話機の台数の上限が定められていても良い。この場合、例えば、最後に接続された時期が古い携帯電話機に関するデータから順に削除されても良い。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、第2の実施形態と同様に、受付部301、ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、ロック制御部305、表示制御部306、および報知部307を備える。受付部301、ハンズフリー通話接続部302、表示制御部306、および報知部307は、第2の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の判定部304は、第2の実施形態の機能を備えた上で、今回接続した携帯電話機2と過去に接続したことがあるか否かを判定する。より詳細には、判定部304は、ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報と、記憶メモリ17に保存された複数の携帯電話機の識別情報とを比較する。ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報に一致する識別情報が記憶メモリ17に記憶されている場合、判定部304は、今回接続した携帯電話機2と過去に接続したことがあると判定する。
本実施形態のデータ転送制御部303は、第2の実施形態の機能を備えた上で、今回接続した携帯電話機2から取得した第1のデータを、第1のデータの取得元の携帯電話機2を特定可能な識別情報と対応付けて作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。
また、本実施形態のデータ転送制御部303は、判定部304によって携帯電話機2と過去に接続したことがあると判定された場合、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含むデータであって、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された第1のデータとの差分である第2のデータを受信し、受信した第2のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。
本実施形態のロック制御部305は、第2の実施形態の機能を備えた上で、判定部304によって携帯電話機2と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に携帯電話機2の識別情報に対応付けられた第1のデータが記憶されている場合、第1のデータのロックを解除する。
また、ロック制御部305は、判定部304によって携帯電話機2と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に携帯電話機2とは異なる携帯電話機の識別情報に対応付けられた第3のデータが記憶されている場合、第3のデータを削除した上で、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。
また、ロック制御部305は、判定部304によって携帯電話機2と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に第1のデータも第3のデータも記憶されていない場合、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。
また、ロック制御部305は、判定部304によって携帯電話機2と過去に接続したことはないと判定された場合、作業メモリ16から第1のデータを削除し、記憶メモリ17からは第1のデータを削除しない。
図17は、第3の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。S301の優先順位が上位の携帯電話機を選択する処理から、S303のHFPの接続の成功の有無の判定までの処理は、図14で説明した第2の実施形態の処理と同様である。
ハンズフリー通話接続部302は、HFPでの無線通信接続に成功したと判定した場合(S303“YES”)、接続先である携帯電話機2から、当該携帯電話機2の識別情報を受信する。そして、判定部304は、ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報と、記憶メモリ17に記憶された過去に接続した複数の携帯電話機の識別情報とに基づいて、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続したことのある携帯電話機であるか否かを判定する(S401)。
今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続した携帯電話機Aである場合(S401“Yes”、S402“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16に携帯電話機Aから転送されたデータが記憶されているか否かを判定する(S403)。例えば、ロック制御部305は、作業メモリ16に記憶された前回接続した携帯電話機の識別情報と、ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報とが一致する場合、作業メモリ16に携帯電話機Aから転送されたデータが記憶されていると判定する。
作業メモリ16に携帯電話機Aから転送されたデータが記憶されていると判定した場合(S403“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16のロックを解除する(S404)。
また、作業メモリ16に携帯電話機Aから転送されたデータが記憶されていない場合は、作業メモリ16には、いずれの携帯電話機から転送されたデータも記憶されていないか、あるいは、携帯電話機A以外の携帯電話機から転送されたデータ、つまり第3のデータが記憶されている。作業メモリ16にいずれの携帯電話機から転送されたデータも記憶されていない場合、ロック制御部305は、記憶メモリ17の記憶領域170aに記憶された携帯電話機Aのデータを作業メモリ16に展開する(S405)。なお、携帯電話機A以外の携帯電話機から転送されたデータ、つまり第3のデータが記憶されている場合は、ロック制御部305は、作業メモリ16に記憶された第3のデータを削除した上で、記憶メモリ17の記憶領域170aに記憶された携帯電話機Aのデータを作業メモリ16に展開する。
また、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続した携帯電話機Aではない場合(S402“No”)、ロック制御部305は、今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続した携帯電話機Bか否かを判定する(S406)。
今回ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続した携帯電話機Bである場合(S406“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16に携帯電話機Bから転送されたデータが記憶されているか否かを判定する(S407)。
作業メモリ16に携帯電話機Bから転送されたデータが記憶されている場合(S407“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16のロックを解除する(S408)。
また、作業メモリ16に携帯電話機Bから転送されたデータが記憶されていない場合(S407“No”)、ロック制御部305は、記憶メモリ17の記憶領域170bに記憶された携帯電話機Bのデータを作業メモリ16に展開する(S409)。なお、携帯電話機B以外の携帯電話機から転送されたデータ、つまり第3のデータが記憶されている場合は、ロック制御部305は、作業メモリ16に記憶された第3のデータを削除した上で、記憶メモリ17の記憶領域170bに記憶された携帯電話機Bのデータを作業メモリ16に展開する。
ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、過去に接続した携帯電話機Bでもない場合(S406“No”)、ロック制御部305は、ハンズフリー通話接続部302が受信した携帯電話機2の識別情報が記憶メモリ17に記憶された過去に接続した他の携帯電話機の識別情報と一致するか否かの判定を繰り返す。
ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2が、ハンズフリー装置1と過去に接続したことがない場合(S401“No”)、ロック制御部305は、作業メモリ16にある他の携帯電話機からの転送データを削除する。
S309のPBAP接続処理以降の処理については、第2の実施形態と同様である。
このように、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が過去にハンズフリー装置1と接続したことがあると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に携帯電話機2の識別情報に対応付けられた第1のデータが記憶されている場合、第1のデータのロックを解除する。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、ハンズフリー装置1に接続する可能性のある携帯電話機の候補が複数存在する場合においても、過去に携帯電話機からハンズフリー装置1に転送したデータを活用することができ、データ転送時間を低減させることができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が過去にハンズフリー装置1と接続したことがあると判定した場合であって、かつ、作業メモリ16に携帯電話機2とは異なる携帯電話機の識別情報に対応付けられた第3のデータが記憶されている場合、第3のデータを削除した上で、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、他の携帯電話機2から転送されたデータが現在のユーザに閲覧されることがないよう、接続された携帯電話機2に応じて適切にデータを削除することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が過去にハンズフリー装置1と接続したことがあると判定された場合であって、かつ、作業メモリ16に第1のデータも第3のデータも記憶されていない場合、記憶メモリ17に記憶された第1のデータのロックを解除し、第1のデータを記憶メモリ17から作業メモリ16にコピーする。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、記憶メモリ17にバックアップされた複数の携帯電話機から転送されたデータを利用することで、既に転送済みの分の電話帳データ等について、携帯電話機2から再転送しなくとも良い。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が過去にハンズフリー装置1と接続したことがないと判定された場合、作業メモリ16から第1のデータを削除し、記憶メモリ17からは第1のデータを削除しない。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、新たに接続された携帯電話機2が増えても、過去に接続したことのある携帯電話機から転送されたデータは記憶メモリ17で保持することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、今回接続した携帯電話機2が過去にハンズフリー装置1と接続したことがあると判定された場合、携帯電話機2に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データおよび電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含むデータであって、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された第1のデータとの差分である第2のデータを受信し、受信した第2のデータを作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶させる。このため、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、過去に接続したことのある携帯電話機2が再度接続した場合、過去の接続で転送されたデータについては再転送をせず、差分のみ更新することで、データ転送時間を低減することができる。
(第4の実施形態)
上述の第1、第3の実施形態では、作業メモリ16をロックする所定の条件の一例として、Bluetooth通信が切断されたことを挙げた。この第4の実施形態では、Bluetooth通信の受信レベルに応じて、作業メモリ16のロックを制御する。
本実施形態のハンズフリー装置1は、第2の実施形態と同様に、制御装置12、Bluetooth通信部13、操作部14、表示部15、作業メモリ16、記憶メモリ17、マイクロホン18、およびスピーカ19を備える。
また、本実施形態のハンズフリー装置1は、第2の実施形態と同様に、受付部301、ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、ロック制御部305、表示制御部306、および報知部307を備える。ハンズフリー通話接続部302、データ転送制御部303、判定部304、表示制御部306、および報知部307は、第2の実施形態と同様の機能を備える。
図18は、第4の実施形態に係るBluetooth通信の受信レベルの一例を示す図である。Bluetooth通信の受信レベルとは、Bluetooth通信部13が携帯電話機2から受信するBluetoothの信号強度であり、単位はdBmとする。また、Bluetooth通信の受信レベルは、本実施形態における無線接続の通信強度の一例である。
本実施形態における所定の条件は、携帯電話機2からのBluetooth通信の受信レベルが閾値以下になることを含む。また、当該閾値は、ユーザにより変更可能であるものとする。
例えば、本実施形態においては、受付部301は、第2の実施形態の機能を備えた上で、作業メモリ16をロックするBluetooth通信の受信レベルの閾値を変更するユーザの操作を受け付ける。例えば、予め用意された複数の閾値の選択肢から、ユーザが任意のものを選択可能であっても良い。
本実施形態のロック制御部305は、第2の実施形態の機能を備えた上で、携帯電話機2からのBluetooth通信の受信レベルが閾値以下になった場合、作業メモリ16に記憶された第1のデータをロックする。
設定される閾値の大きさによって、作業メモリ16のロックされるタイミングが異なる。
図18に示すように、ハンズフリー装置1は、例えば、車両3のダッシュボード近傍に設けられる。ハンズフリー装置1に近い位置に携帯電話機2が位置する程、Bluetooth通信の受信レベルが強くなる。
図18に示す第1の領域91は、Bluetooth通信の受信レベルが-50dBmよりも大きくなる領域である。また、第2の領域92は、Bluetooth通信の受信レベルが-50dBm以下で-60dBmより大きい領域である。また、第3の領域93は、Bluetooth通信の受信レベルが-60dBm以下で-70dBmより大きい領域である。また、第3の領域93よりも外側は、Bluetooth通信の受信レベルが-70dBm以下となる領域である。なお、図18に示す閾値の数値は一例であり、これに限定されるものではない。
第1の領域91は、例えば、運転席および助手席を含む。また、第2の領域92は、例えば、後部座席を含む。また、第3の領域93は、例えば、車両3の周囲を含む。-50dBm、-60dBm、-70dBmのいずれの閾値をユーザが選択するかに応じて、作業メモリ16がロックされない距離が変化する。
例えば、-50dBmが閾値として選択された場合、携帯電話機2が第1の領域91を出ると、作業メモリ16がロックされる。このため、例えば運転者が携帯電話機2と共に後部座席に移動した場合、作業メモリ16がロックされる。また、-60dBmが閾値として選択された場合、携帯電話機2が第2の領域92を出ると、作業メモリ16がロックされる。この場合、携帯電話機2が後部座席に置かれていても、作業メモリ16はロックされない。また、-70dBmが閾値として選択された場合、携帯電話機2が第3の領域93を出ると、作業メモリ16がロックされる。この場合、運転者が携帯電話機2を持って車両3を降車しても、車両3の周囲にいる場合は、作業メモリ16はロックされない。
図19は、第4の実施形態に係るデータ転送処理の流れの一例を示す図である。S301の優先順位が上位の携帯電話機を選択する処理から、S314のACC電源がOFF状態か否かの判定の処理までは、図14で説明した第2の実施形態の処理と同様である。
本実施形態のロック制御部305は、ACC電源がON状態である場合は(S314“No”)、携帯電話機2とハンズフリー装置1との間のBluetooth通信の受信レベルが閾値以下であるか否かを判定する(S501)。
Bluetooth通信の受信レベルが閾値以下であると判定した場合(S501“Yes”)、ロック制御部305は、作業メモリ16をロックする(S316)。
また、Bluetooth通信の受信レベルが閾値より大きいと判定した場合(S501“No”)、ロック制御部305は、S313の処理に戻る。S316からS319までの処理は、図14で説明した第2の実施形態の処理と同様である。
このように、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、携帯電話機2とのBluetooth通信の受信レベルが閾値以下になった場合に、作業メモリ16をロックする。このため、携帯電話機2とハンズフリー装置1との接続が切断されていない場合でも、携帯電話機2とハンズフリー装置1との距離の変化に応じて、作業メモリ16に記録されたデータを保護することができる。
また、本実施形態のハンズフリー装置1によれば、閾値はユーザにより変更可能であるため、携帯電話機2がハンズフリー装置1とどの程度離れた場合に作業メモリ16をロックするかについて、ユーザの用途等に応じた調整が可能である。
なお、本実施形態では閾値はユーザが選択可能であるものとしたが、ハンズフリー装置1の出荷時に規定の値に設定されていても良い。また、Bluetooth通信の受信レベルに応じた作業メモリ16のロックの機能を有効にするか否かを、ユーザが選択可能であっても良い。
(変形例1)
上述の各実施形態では、作業メモリ16および記憶メモリ17に記憶された電話帳データ等のデータへのアクセス、つまり読み込みを禁止する手段として第1、第2のロックフラグを例示したが、第1、第2のロックフラグ以外の手法が用いられても良い。例えば、作業メモリ16および記憶メモリ17内のメモリ領域ごとのアクセス権限を各アプリケーションプログラムに設定し、電話帳データ等をロックする場合には、当該権限を変更するものとしても良い。
(変形例2)
また、上述の各実施形態では、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された第1のデータがロックされている場合であって、受付部301が第1のデータへのアクセスに関するユーザによる操作を受け付けた場合、第1のデータへのアクセスが不可であることを報知するものとしたが、当該報知をしない構成を採用しても良い。
例えば、ハンズフリー装置1は、作業メモリ16または記憶メモリ17に記憶された第1のデータがロックされている場合、ユーザの操作に基づく第1のデータへのアクセスは禁止するが、禁止していることをユーザに対して明示しなくとも良い。
(変形例3)
また、上述の第3の実施形態においては、過去にハンズフリー装置1と接続したことのある携帯電話機の識別情報を記憶メモリ17が記憶する例を説明したが、過去における接続の有無に関わらず、ユーザによってハンズフリー装置1に複数の携帯電話機の識別情報が登録される構成を採用しても良い。この場合、ロック制御部305は、ハンズフリー装置1と接続した携帯電話機2の識別情報が、事前に記憶メモリ17に登録された複数の携帯電話機の識別情報と一致するか否かを判定する。
(変形例4)
また、各実施形態では、ハンズフリー装置1の通信接続対象となる複数の携帯電話機2の優先順位が予め登録される例を説明したが、上述のように、未登録の携帯電話機との間でHFPでの通信接続およびPBAPでの通信接続を可能としても良い。
また、ハンズフリー装置1のBluetooth接続圏内に複数の携帯電話機2が存在する場合、携帯電話機からのBluetooth通信の受信レベルが高い程、優先順位を高くしても良い。この場合、ハンズフリー装置1といずれかの携帯電話機2の接続が確立した後も、複数の携帯電話機2間の位置関係の変化等により、受信レベルが最も高い携帯電話機2が代わった場合は、ハンズフリー装置1と優先的に接続する携帯電話機2が変化しても良い。また、表示制御部306は、Bluetooth通信の受信レベルが最も高い携帯電話機2の識別情報、例えば電話番号等を表示部15に表示させても良い。
(その他の実施形態)
本開示は、各実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
ハンズフリー装置1は、ハンズフリー機能を主として実現するハンズフリー専用装置から構成されていても良いし、CDやラジオを再生する車両用オーディオ装置にハンズフリー機能を搭載した装置であっても良い。また、ハンズフリー装置1がポータブル性を有する(可搬タイプの)構成であっても良い。
携帯電話機2とハンズフリー装置1とがBluetooth通信を行う構成に限らず、他の近距離無線通信を行う構成であっても良く、また、有線通信を行う構成であっても良い。
携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを記憶メモリ17に記憶し、携帯電話機2から発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを受信する毎に発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを更新記憶する構成であっても良い。また、携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを作業メモリ16と記憶メモリ17との双方に記憶し、記憶メモリ17をバックアップメモリとして使用する構成であっても良い。
作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数は1件であっても良い。この場合は、ハンズフリー装置1での発信処理、着信処理があると、必ずPBAPでの無線通信接続で受信した発信履歴データ、着信履歴データが消去されることとなる。
また、ハンズフリー装置1において、複数の発信履歴データ、複数の着信履歴を同時に表示するようにしたが、1件ずつ表示するようにしても良い。この場合、例えば、先ず、最初に、最新のデータを表示し、操作部14の操作により、次に最新のデータを順に表示するようにしても良い。
作業メモリ16に記憶可能な発信履歴データや着信履歴データの件数は1件であっても良い。この場合は、ハンズフリー装置1での発信処理、着信処理があると、必ずPBAPでの無線通信接続で受信した発信履歴データ、着信履歴データが消去されることとなる。
携帯電話機2とハンズフリー装置1とがBluetooth通信回線を確立した場合に、発信履歴データや着信履歴データを自動転送する構成に限らず、ユーザがハンズフリー装置1や携帯電話機2を操作することを条件として発信履歴データや着信履歴データや電話帳データを転送する構成であっても良い。
携帯電話機2から受信した発信履歴データ、着信履歴データおよび電話帳データを当該携帯電話機2毎に区別して作業メモリ16に記憶させる場合に、携帯電話機2と作業メモリ16に記憶させているデータとをリンクキーを生成する方法により対応付ける構成に限らず、両者を他の方法により対応付ける構成であっても良い。
なお、上述の実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上述の各実施形態のハンズフリー装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
(技術案)
なお、上記の実施形態を、以下の技術案にまとめることができる。
技術案1
着信した着信元である着信電話番号を表す着信履歴データおよび発信した発信先である発信電話番号を表す発信履歴データを含む履歴データと、電話番号に対応して登録名が登録された電話帳データとを記憶した携帯電話機と無線接続されることで、ハンズフリー通話を可能とさせるハンズフリー装置であって、
前記履歴データおよび前記電話帳データの転送するための転送プロトコルにより、前記携帯電話機に接続する制御を実行する制御部と、
前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合に、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記履歴データおよび前記電話帳データを受信するデータ受信部と、
を備え、
前記制御部は、前記履歴データまたは前記電話帳データの少なくとも一方の受信中に前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、ユーザによる前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との再接続の指示を受け付けるための再接続画面を表示部に表示させる
ハンズフリー装置。
技術案2
前記制御部は、
前記再接続画面を介して、前記ユーザから前記再接続の指示を受け付けた場合、前記転送プロトコルによる再接続を実行して、前記転送プロトコルにより前記履歴データおよび前記電話帳データを受信し、
前記再接続画面を介して、前記ユーザから中断の指示を受け付けた場合、前記履歴データおよび前記電話帳データの受信を中断する
技術案1に記載のハンズフリー装置。
技術案3
前記制御部は、前記履歴データおよび前記電話帳データの転送を禁止または制限することが前記携帯電話機に設定されている場合、前記履歴データおよび前記電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部に表示させ、
前記データ受信部は、前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合であっても、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記履歴データおよび前記電話帳データを受信しない
技術案1または2に記載のハンズフリー装置。
技術案4
前記制御部は、前記履歴データの転送を禁止または制限することが前記携帯電話機に設定されている場合、前記履歴データの転送が不可であることを示す情報を表示部に表示させ、
前記データ受信部は、前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合であっても、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記履歴データを受信しない
技術案1または2に記載のハンズフリー装置。
技術案5
前記制御部は、前記電話帳データの転送を禁止または制限することが前記携帯電話機に設定されている場合、前記電話帳データの転送が不可であることを示す情報を表示部に表示させ、
前記データ受信部は、前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合であっても、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記電話帳データを受信しない
技術案1または2に記載のハンズフリー装置。
技術案6
前記履歴データは、着信に対して応答しなかった不在着信電話番号を表す不在着信履歴データをさらに含み、
前記履歴データに、前記着信電話番号、前記発信電話番号、および、前記不在着信電話番号を統合した全発着信履歴データを含まない場合、前記制御部は、受信した前記着信履歴データに含まれる前記着信電話番号、受信した前記発信電話番号に含まれる前記発信電話番号および受信した前記不在着信履歴データに含まれる前記不在着信電話番号に基づき、前記全発着信履歴データを作成する
技術案1~5の何れか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案7
前記制御部は、受信した前記着信履歴データに含まれる前記着信電話番号、受信した前記発信電話番号に含まれる前記発信電話番号および受信した前記不在着信履歴データを、日時情報によりソートした前記全発着信履歴データを作成する
技術案6に記載のハンズフリー装置。
技術案8
前記制御部は、受信した前記着信履歴データに含まれる前記着信電話番号、受信した前記発信電話番号に含まれる前記発信電話番号および受信した前記不在着信履歴データを、受信した順によりソートした前記全発着信履歴データを作成する
技術案6に記載のハンズフリー装置。
技術案9
前記転送プロトコルは、PBAP(Phone Book Access Profile)である
技術案1から8の何れか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案10
着信した着信元である着信電話番号を表す着信履歴データおよび発信した発信先である発信電話番号を表す発信履歴データを含む履歴データと、電話番号に対応して登録名が登録された電話帳データとを記憶した携帯電話機と無線接続されることで、ハンズフリー通話を可能とさせる複数の装置から構成されるハンズフリーシステムであって、
前記履歴データおよび前記電話帳データの転送するための転送プロトコルにより、前記携帯電話機に接続する制御を実行する制御部と、
前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合に、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記履歴データおよび前記電話帳データを受信するデータ受信部と、
を備え、
前記制御部は、前記履歴データまたは前記電話帳データの少なくとも一方の受信中に前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、ユーザによる前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との再接続の指示を受け付けるための再接続画面を表示部に表示させる
ハンズフリーシステム。
技術案11
着信した着信元である着信電話番号を表す着信履歴データおよび発信した発信先である発信電話番号を表す発信履歴データを含む履歴データと、電話番号に対応して登録名が登録された電話帳データとを記憶した携帯電話機と無線接続されることで、ハンズフリー通話を可能とさせるハンズフリー装置において実行されるデータ転送方法であって、
前記ハンズフリー装置は、
前記履歴データおよび前記電話帳データの転送するための転送プロトコルにより、前記携帯電話機に接続する制御を実行する制御部と、
前記携帯電話機が無線接続エリアに存在する場合に、前記携帯電話機から、前記転送プロトコルにより前記履歴データおよび前記電話帳データを受信するデータ受信部と、
を備え、
前記履歴データまたは前記電話帳データの少なくとも一方の受信中に前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との接続が中断した場合、エラーを表示するとともに、ユーザによる前記転送プロトコルによる前記携帯電話機との再接続の指示を受け付けるための再接続画面を表示部に表示させるステップを含む
データ転送方法。
技術案12
携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続するハンズフリー通話接続部と、
前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含む第1のデータを受信し、受信した前記第1のデータを第1の記憶部に記憶させるデータ転送制御部と、
所定の条件が満たされた場合に、前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータをロックするロック制御部と、
を備えるハンズフリー装置。
技術案13
前記携帯電話機が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であるか否かを判定する判定部、をさらに備え、
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合、前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータのロックを解除する、
技術案12に記載のハンズフリー装置。
技術案14
前記携帯電話機と過去に接続したことがあるか否かを判定する判定部、をさらに備え、
前記データ転送制御部は、前記第1のデータを、前記第1のデータの取得元の携帯電話機を特定可能な識別情報と対応付けて前記第1の記憶部に記憶させ、
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、前記第1の記憶部に前記携帯電話機の識別情報に対応付けられた前記第1のデータが記憶されている場合、前記第1のデータのロックを解除する、
技術案12に記載のハンズフリー装置。
技術案15
前記第1の記憶部は揮発性であり、
前記データ転送制御部は、さらに、前記第1のデータを不揮発性の第2の記憶部に記憶させ、
前記ロック制御部は、前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータをロックする、
技術案13または14に記載のハンズフリー装置。
技術案16
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合であって、かつ、前記第1の記憶部に前記第1のデータが記憶されていない場合は、前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータのロックを解除し、前記第1のデータを前記第2の記憶部から前記第1の記憶部にコピーする、
技術案15に記載のハンズフリー装置。
技術案17
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機ではないと判定された場合、前記第1の記憶部および前記第2の記憶部から前記第1のデータを削除する、
技術案15または16に記載のハンズフリー装置。
技術案18
前記データ転送制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機が前回接続した携帯電話機と同一の携帯電話機であると判定された場合、前記携帯電話機に記憶されている前記発信履歴データ、前記着信履歴データ、前記不在着信履歴データおよび前記電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含むデータであって、前記第1の記憶部または前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータとの差分である第2のデータを受信し、受信した前記第2のデータを前記第1の記憶部および前記第2の記憶部に記憶させる、
技術案15から17のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案19
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、前記第1の記憶部に前記携帯電話機とは異なる携帯電話機の識別情報に対応付けられた第3のデータが記憶されている場合、前記第3のデータを削除した上で、前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータのロックを解除し、前記第1のデータを前記第2の記憶部から前記第1の記憶部にコピーする、
技術案15に記載のハンズフリー装置。
技術案20
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機と過去に接続したことがあると判定された場合であって、かつ、前記第1の記憶部に前記第1のデータも前記第3のデータも記憶されていない場合、前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータのロックを解除し、前記第1のデータを前記第2の記憶部から前記第1の記憶部にコピーする、
技術案19に記載のハンズフリー装置。
技術案21
前記ロック制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機と過去に接続したことはないと判定された場合、前記第1の記憶部から前記第1のデータを削除し、前記第2の記憶部からは前記第1のデータを削除しない、
技術案15、19または20に記載のハンズフリー装置。
技術案22
前記データ転送制御部は、前記判定部によって前記携帯電話機と過去に接続したことがあると判定された場合、前記携帯電話機に記憶されている前記発信履歴データ、前記着信履歴データ、前記不在着信履歴データおよび前記電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含むデータであって、前記第1の記憶部または前記第2の記憶部に記憶された前記第1のデータとの差分である第2のデータを受信し、受信した前記第2のデータを前記第1の記憶部および前記第2の記憶部に記憶させる、
技術案19から21のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案23
前記所定の条件は、前記携帯電話機との接続が切断することを含む、
技術案12から22のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案24
前記携帯電話機とハンズフリー装置とは無線接続し、
前記所定の条件は、前記携帯電話機からの前記無線接続の通信強度が閾値以下になることを含む、
技術案12から23のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案25
前記閾値はユーザにより変更可能である、
技術案24に記載のハンズフリー装置。
技術案26
ユーザによる操作を受け付ける受付部と、
前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータがロックされている場合であって、前記受付部が前記第1のデータへのアクセスに関する前記ユーザによる操作を受け付けた場合、前記第1のデータへのアクセスが不可であることを報知する報知部、をさらに備える、
技術案12から25のいずれか1項に記載のハンズフリー装置。
技術案27
携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続するハンズフリー通話接続ステップと、
前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含む第1のデータを受信する受信ステップと、
受信した前記第1のデータを第1の記憶部に記憶させる記憶制御ステップと、
所定の条件が満たされた場合に、前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータをロックするロック制御ステップと、
を含む方法。
技術案28
コンピュータに、
携帯電話機とハンズフリー通話可能に接続するハンズフリー通話接続ステップと、
前記携帯電話機に記憶されている発信履歴データ、着信履歴データ、不在着信履歴データ及び電話帳データのうち少なくともいずれか1つを含む第1のデータを受信する受信ステップと、
受信した前記第1のデータを第1の記憶部に記憶させる記憶制御ステップと、
所定の条件が満たされた場合に、前記第1の記憶部に記憶された前記第1のデータをロックするロック制御ステップと、
を実行させるプログラム。