JP7705261B2 - パン粉付き調理食品の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]パン粉と結着材を含有する水溶液とを混合する工程と、前記水溶液との混合により吸水したパン粉をその吸水を保った状態で具材に付着させる工程とを有する、パン粉付き調理食品の製造方法。
[2]本発明においては、前記パン粉を付着させた具材を加熱調理して加熱調理されたパン粉付き調理食品を得る、上記[1]に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
[3]本発明においては、前記パン粉を付着させた具材をそのまま又は加熱調理した後、冷凍して冷凍されたパン粉付き調理食品を得る、上記[1]に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
[4]本発明においては、前記結着材がセルロースエーテル、卵白、及び乳清蛋白からなる群から選ばれた1種又は2種以上である、上記[1]~[3]のいずれか1項に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
[5]本発明においては、前記セルロースエーテルがメチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースである、上記[4]に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
[6]本発明においては、前記水溶液との混合により吸水したパン粉を水分が14質量を超え、40質量%以下の状態で前記具材に付着させる、上記[1]~[6]のいずれか1項に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
[7]本発明においては、前記パン粉が水分14質量%以下の乾燥パン粉である、上記[1]~[7]のいずれか1項に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
〔1.結着材〕
表1に示す各種の結着材を水に溶解し、その結着材を含有する水溶液を調製した。
調製例1~11の結着材を含有する水溶液を、表2に示す配合で乾燥パン粉(場合によっては更に脱脂大豆加工品)と混合して水分を吸水させた(実施例1~16、比較例2)。また、生パン粉(参考例1)又は乾燥パン粉(比較例1)を、処理を加えずに使用した。
結着材を含有する水溶液による吸水の処理を施したパン粉、又は未処理のパン粉を使用して、豚カツを調理した。具体的には、1cm幅にカットした豚ヒレ肉の2~3枚(約30g)を打ち粉して、バッター液にくぐらせ、パン粉を付着させた。フライパンにおよそ1200mLの食用油を入れ、170℃に加温して、パン粉を付した豚ヒレ肉を入れて、5分間揚げた。
乾燥パン粉に吸水させた後のパン粉組成物について、下記測定条件により水分を測定した。
(測定条件)
マイクロ波油分/水分計:SMART TURBO(CEM社)
POWER:60%
温度:MAX 120℃
Constant Weight法
・Delta Weight:0.5mg
・Delta Time:15秒
衣付き%=〔(全体の重量)-(肉の重量)〕/(肉の重量)×100
(衣の見栄え)
4点 非常に剣立ちがある
3点 剣立ちがある
2点 やや剣立ちがある
1点 剣立ちがない
(結着材を含有しない比較例1を1点とした。)
(衣のサクミ)
4点 かなりサクミがある
3点 サクミがある
2点 ややサクミが残っている
1点 サクミがない
(結着材を含有しない比較例1を1点とした。)
(1)参考例1と比較例1の結果にみられるとおり、生パン粉に比べて乾燥パン粉を使用すると、衣付き、剣立ち、衣のサクミの点で、いずれも評価が悪くなった。
(2)実施例1、2の結果にみられるとおり、結着材としてグアーガム又はもち米澱粉(α化)を含有する水溶液を用いて乾燥パン粉に吸水させると、衣付き、衣のサクミの評価の点で、評価が改善する傾向がみられた。ただし、剣立ちの評価の改善はみられなかった。
(3)実施例3~8の結果にみられるように、結着材としてヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、乾燥卵白、又は乳清蛋白濃縮物を含有する水溶液を用いて乾燥パン粉に吸水させると、衣付き、剣立ち、衣のサクミの評価の点で、評価が改善する傾向がみられた。
(4)実施例4~8の結果にみられるように、結着材としてメチルセルロース(MCE-400)、メチルセルロース(MCE-100TS)、メチルセルロース(MCE-4000)を含有する水溶液を用いて乾燥パン粉に吸水させると、剣立ち、衣のサクミの評価の点で、いずれも生パン粉を用いたときと同等か、または、評価の改善がみられた。
(5)実施例9の結果にみられるように、結着材としてメチルセルロース(MCE-400)を含有する水溶液を用いて乾燥パン粉に吸水させ、更に脱脂大豆加工品を配合すると、衣付き、剣立ち、衣のサクミの評価の点で、いずれも生パン粉を用いたときより、更に評価の改善がみられた。これは、実施例4の結果にみられた、メチルセルロース(MCE-400)を単独で配合するより、より顕著な改善効果であった。
(6)実施例6と実施例10,11とを比較した結果にみられるように、結着材としてメチルセルロース(MCE-4000)を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉に添加する添加量を減らしたり、増やしたりすると、衣付きの評価の点で、やや評価が悪くなる傾向がみられたが、剣立ち、サクミの評価はいずれも良好であった。
(7)実施例6と実施例12とを比較した結果にみられるように、結着材としてメチルセルロース(MCE-4000)を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉に添加する際の結着材の濃度を2倍にすると、衣付きの評価の点で、やや評価が悪くなる傾向がみられたが、剣立ち、サクミの評価はいずれも良好であった。
(8)実施例7と実施例13,14とを比較した結果にみられるように、結着材として乾燥卵白を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉に添加する添加量を減らしたり、増やしたりすると、衣付きの評価の点で、やや評価が悪くなる傾向がみられたが、剣立ち、サクミの評価はいずれも良好であった。
(9)実施例7と実施例15とを比較した結果にみられるように、結着材として乾燥卵白を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉に添加する際の結着材の濃度を2倍にすると、衣付きの評価の点で、やや評価が悪くなる傾向がみられたが、剣立ち、サクミの評価はいずれも良好であった。
(10)実施例8と実施例16とを比較した結果にみられるように、結着材として乳清蛋白濃縮物を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉に添加する際の結着材の濃度を2倍にすると、剣立ち、衣のサクミの評価の点でより高い評価となり、衣付きは同等であった。
試験例1の実施例6と同様にして、結着材としてメチルセルロース(MCE-4000)を含有する水溶液を用いて、乾燥パン粉を吸水させた。そのパン粉組成物を、バットに広げ、室温で1.5時間または4時間放置して乾燥させた。このようにして一旦吸水させてなるパン粉組成物を乾燥させた以外、試験例1の実施例6と同様にして、豚カツを調理して評価した。その結果を、試験例1の実施例6及び比較例1の結果とともに表4に示す。
Claims (5)
- パン粉と結着材を含有する水溶液とを混合する工程と、前記水溶液との混合により吸水したパン粉をその吸水を保った状態で具材に付着させる工程とを有する、パン粉付き調理食品の製造方法であって、
前記結着材がセルロースエーテル、卵白、及び乳清蛋白からなる群から選ばれた1種又は2種以上であり、
前記パン粉が水分14質量%以下の乾燥パン粉である、製造方法。 - 前記パン粉を付着させた具材を加熱調理して加熱調理されたパン粉付き調理食品を得る、請求項1に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
- 前記パン粉を付着させた具材をそのまま又は加熱調理した後、冷凍して冷凍されたパン粉付き調理食品を得る、請求項1に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
- 前記セルロースエーテルがメチルセルロースまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項1に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
- 前記水溶液との混合により吸水したパン粉を水分が14質量%を超え、40質量%以下の状態で前記具材に付着させる、請求項1~4のいずれか1項に記載のパン粉付き調理食品の製造方法。
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| JP2021050324A JP7705261B2 (ja) | 2021-03-24 | 2021-03-24 | パン粉付き調理食品の製造方法 |
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