JP7794055B2 - 紫外線吸収剤、およびその用途 - Google Patents
紫外線吸収剤、およびその用途Info
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Description
一般式(1) *-X-Y-Z
(式中、Xは、-COO-、または、-CONH-を示し、Yは2価の連結基を示し、Zは、重合性不飽和基を示し、*は、ヒドロキシナフチル基との結合手を示す。)
本発明の紫外線吸収剤は、トリアジン環に結合するナフタレン環の作用により、400nm未満の紫外線領域に加え400~420nm程度の可視光短波長領域の光を吸収できる。なお、ナフタレン環は、トリアジン環と連結基なしに直接結合することが好ましい。また、トリアジンに直接結合する1または2または3個のナフタレン環の内、少なくとも一つのナフタレン環の2位にヒドロキシ基を含むことがより好ましい。さらに、トリアジン環に直接結合する2位のヒドロキシ基を有するナフタレン環は、1個がより好ましい。トリアジン環に直接結合する2位のヒドロキシ基を有するナフタレン環が多くなると、耐熱性は向上する傾向にあるが、着色性が高くなりやすい。
一般式(1) *-X-Y-Z
(式中、Xは、-COO-、または、-CONH-を示し、Yは2価の連結基を示し、Zは、重合性不飽和基を示し、*は、ヒドロキシナフチル基との結合手を示す。)
(A-11)
本発明の紫外線吸収剤は、ポリマー形状であってもよい。一般式(1)で表わされるモノマー形状の紫外線吸収剤は、重合性不飽和基を有するため、当該重合性不飽和基を重合させて紫外線吸収性ポリマーとすることができる。
紫外線吸収性ポリマーは、本発明のモノマー形状の紫外線吸収剤を単量体成分に含むことで、400nm未満の紫外線領域および400~420nmの可視光短波長領域の光を吸収する。紫外線吸収剤をポリマー化することで、耐熱性、耐ブリード性に優れた紫外線吸収剤とすることができ、成形用樹脂組成物やコーティング組成物により適した材料となる。
2-〔2’-ヒドロキシ-5’-(β-メタクリロイルオキシエトキシ)-3’-tert-ブチルフェニル〕-4-tert-ブチル-2H-ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系不飽和単量体類等が挙げられる。
また、紫外線吸収性ポリマーは、紫外線吸収性成型剤として利用できる。紫外線吸収性成型剤は、単独で使用してもよいが、ポリオレフィンと紫外線吸収性ポリマーとからなる成形用樹脂組成物としてもよい。単独使用する場合、あるいはポリオレフィンと混合する場合、紫外線吸収性ポリマーは、その共重合組成に、一般式(5)及び/又は(6)に表される不飽和単量体を含むことが好ましい。
この一般式(5)で表される不飽和単量体は、ポリオレフィンとの相溶性を確保する役割を果たす。R9が炭素数18以下の炭化水素基であることで、一般式(5)で表される不飽和単量体の結晶性が比較的抑えられ、ポリオレフィンとの高い相溶性を確保する。
一般式(5)中、炭素数18以下の炭化水素基であるR9としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、3-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、2,2-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、n-ヘプチル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、2,2-ジメチルペンチル基、2,3-ジメチルペンチル基、2,4-ジメチルペンチル基、3,3-ジメチルペンチル基、3-エチルペンチル基、2,2,3-トリメチルブチル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、イソオクチル基、tert-オクチル基、n-ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等直鎖又は分枝鎖のアルキル基;シクロドデシル基等の脂環式炭化水素基;イソボルニル基、ジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、アダマンチル基等の多環式炭化水素基等が挙げられる。これらの中でも、炭素数10以下の炭化水素基であることが好ましい。
(参考文献1)Fukudaら、Prog.Polym.Sci.2004,29,329
(参考文献2)Matyjaszewskiら、Chem.Rev.2001,101,2921
(参考文献3)Matyjaszewskiら、J.Am.Chem.Soc.1995,117,5614
(参考文献4)Macromolecules 1995,28,7901,Science,1996,272,866
(参考文献5)国際公開第96/030421号
(参考文献6)国際公開第97/018247号
(参考文献7)特開平9-208616号公報
(参考文献8)特開平8-41117号公報
ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン-1、およびポリ-4-メチルペンテン、ならびにこれらの共重合体が挙げられる。
ポリエチレンは、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンが挙げられる。
ポリプロピレンは、例えば、結晶性または非晶性ポリプロピレンが挙げられる。
これらを用いた共重合体は、例えば、エチレン-プロピレンのランダム、ブロックあるいはグラフト共重合体、α-オレフィンとエチレンあるいはプロピレンの共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体およびエチレン-アクリル酸共重合体等が挙げられる。
これらの中でも結晶性または非晶性ポリプロピレン、エチレン-プロピレンのランダム、ブロックあるいはグラフト共重合体が好ましく、プロピレン-エチレンブロック共重合体がより好ましい。また安価で、比重が小さいために成形品を軽量化できる観点からはポリプロピレン系樹脂が好ましい。
成形用樹脂組成物をマスターバッチとして作製する場合、ポリオレフィン100質量部に対して、紫外線吸収性ポリマーを1~30質量部配合することが好ましい。マスターバッチ(x)と希釈用樹脂(y)との質量比は、x/y=1/5~1/100が好ましい。この範囲にすると成形品は、良好な光特性が得やすい。
溶融混練は、例えば単軸混練押出機、二軸混練押出機、タンデム式二軸混練押出機等を用が好ましい。溶融混錬温度は、ポリオレフィンの種類により異なるが、通常150~250℃程度である。
ポリオレフィン以外の熱可塑性樹脂は、例えば、ポリカーボネート、ポリアクリル、ポリエステル、シクロオレフィン樹脂等が挙げられる。
ポリカーボネートは、2価のフェノールとカーボネート前駆体とを公知の方法で合成した化合物である。2価のフェノールは、例えば、ハイドロキノン、レゾルシノール、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4-ビドロキシフェニル)メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、ビス(4-ビドロキシフェニル)サルファイド等が挙げられる。これらの中でビス(4-ビドロキシフェニル)アルカン系が好ましく、ビスフェノールAと称される2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンがより好ましい。
カーボネート前駆体は、例えば、ホスゲン、ジフェニルカーボネート、2価のフェノールのジハロホルメート等が挙げられる。この中でもジフェニルカーボネートが好ましい。
ポリアクリルは、メタクリル酸メチルおよび/またはメタクリル酸エチル等のモノマーを公知の方法で重合した化合物である。例えば、エチレン-アクリル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共重合体およびエチレン-アクリル酸共重合体等が挙げられる。前記モノマーの他に、例えば、ブタジエン、α-メチルスチレン、無水マレイン酸等のモノマーを加えて重合することもでき、モノマー量と分子量によって耐熱性、流動性、衝撃性を調整することができる。
ポリエステルは、分子の主鎖にエステル結合を有する樹脂であり、ジカルボン酸(その誘導体を含む)と、ジオール(2価アルコールまたは2価フェノール)とから合成した重縮合物;、ジカルボン酸(その誘導体を含む)と、環状エーテル化合物とから合成した重縮合物;、環状エーテル化合物の開環重合物等が挙げられる。ポリエステルは、ジカルボン酸とジオールでの重合体によるホモポリマー、複数の原料を使用するコポリマー、これらを混合するポリマーブレンド体が挙げられる。なお、ジカルボン酸の誘導体とは、酸無水物、エステル化物である。ジカルボン酸は、脂肪族および芳香族の2種類のジカルボン酸があるところ、耐熱性が向上する芳香族がより好ましい。
脂肪族ジカルボン酸は、例えば、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、コルク酸、マゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
2価フェノールは、例えば、ヒドロキノン、レゾルシノール、ビスフェノールA等が挙げられる。
環状エーテル化合物は、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等が挙げられる。
シクロオレフィン樹脂は、エチレン又はα-オレフィンと環状オレフィンとの重合体である。α-オレフィンはC4~C12のαオレフィンから誘導されるモノマーであり、例えば、1-ブテン、1-ペンテン、1-へキセン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-へキセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-へキセン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン等が挙げられる。環状オレフィンはノルボルネンから誘導されるモノマーであり、水素基、ハロゲン原子、1価又は2価の炭化水素基の置換物が挙げられる。これらの中でも無置換のノルボルネンが好ましい。
また、ディスプレイ用途(例えば、テレビ、パソコン、スマホ等)は、熱可塑性樹脂に、例えば、ポリアクリルやポリカーボネート等を使用することが好ましい。これら成形体は、バックライトに含まれる紫外線や可視光の短波長領域の光を吸収することで、目への悪影響を抑制することができ、また、太陽光に含まれる紫外線や可視光の短波長領域の光を吸収することで、ディスプレイの表示素子の劣化を抑制することができ、さらにマイグレーションによる透明性低下を抑制することができる。
成形方法は、例えば、押出成形、射出成形、ブロー成形などが挙げられる。押出成形は、例えばコンプレッション成形、パイプ押出成形、ラミネート成形、Tダイ成形、インフレーション成形、溶融紡糸等が挙げられる。
本発明の紫外線吸収性剤は、紫外線吸収性コーティング剤として用いることができる。外線吸収性コーティング剤は、単独で使用してもよいが、混合してコーティング組成物としてもよい。
紫外線吸収性コーティング剤は、具体的には、粘着シートまたは接着シートとして基材に上に粘着剤層または接着剤層をコーティングするための粘着剤または接着剤であったり、基材の上に塗工層をコーティングするための塗料であったりする。
当該粘着剤は、本発明の紫外線吸収性ポリマーおよび硬化剤を含有することが好ましい。
紫外線吸収性ポリマーは、紫外線吸収性不飽和単量体、(メタ)アクリル酸エステル、ならびに酸性基含有単量体および/または水酸基含有単量体等をラジカル重合で合成するポリマーである。
酸性基含有単量体は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
水酸基含有単量体は、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
粘着シートは、本発明の紫外線吸収材料を含むことで、バックライトに含まれる紫外線や可視光の短波長領域の光を吸収し、目への悪影響を抑制することができる。また、太陽光に含まれる紫外線や可視光の短波長領域の光を吸収することで、ディスプレイの表示素子の劣化を抑制することができ、さらにマイグレーションによる透明性低下を抑制することができる。なお、シート、フィルムおよびテープは同義語である。
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)は、RI検出器を装備したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した。装置としてHLC-8320GPC(東ソー社製)を用い、分離カラムを2本直列に繋ぎ、両方の充填剤には「TSK-GEL SUPER HZM-N」を2連でつなげて使用し、オーブン温度40℃、溶離液としてTHF溶液を用い、流速0.35ml/minで測定した。サンプルは1wt%の上記溶離液からなる溶剤に溶解し、20マイクロリットル注入した。分子量はいずれもポリスチレン換算値である。
不揮発分は、試料0.5gをアルミ容器に秤量し、電気オーブンで200℃雰囲気下1
0分後の乾燥前後の重量比から算出した。
不揮発分%=(乾燥後の重量)/(乾燥前の重量)×100
(実施例1)
〔紫外線吸収剤(A-1)〕
温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、2-クロロ-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジンを44.0部、塩化アルミニウムを87.7部、クロロベンゼンを660部仕込み、室温で撹拌して溶解させた。次に、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチル49.9部を少しずつ添加した後、90℃に加熱し、2時間撹拌した。反応終了後、別途用意したビーカーにメタノール2000部、水500部を仕込み、先の反応溶液を滴下した。析出した沈殿物を濾別し、得られたウェットケーキをメタノール1000部中に戻して、室温で1時間リスラリーを行い、濾別した。得られたウェットケーキを80℃で終夜乾燥し、メチルエステル中間体を62.8部得た。
次に、温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、メチルエステル中間体を62.8部、メタノールを630部、25%水酸化ナトリウム水溶液を314部、水を314部仕込み、60℃に加熱し、3時間撹拌した。反応終了後、別途用意したビーカーに15%塩酸1000部を仕込み、先の反応溶液を滴下した。析出した沈殿物を濾別し、得られたウェットケーキを水1000部で1時間リスラリーを行い、濾別した。得られたウェットケーキを80℃で終夜乾燥し、カルボン酸中間体を59.1部得た。
続いて、温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、カルボン酸中間体を59.1部、メタクリル酸グリシジルを40.1部、N,N-ジメチルベンジルアミンを1.9部、メチルヒドロキノンを0.06部、N-メチル-2-ピロリドンを590部仕込み、空気雰囲気下で100℃に加熱し、4時間撹拌した。反応終了後、別途用意したビーカーにメタノール600部、水300部、35%塩酸300部を仕込み、先の反応溶液を滴下した。析出した沈殿物を濾別し、得られたウェットケーキをメタノール1000部中に戻して、室温で1時間リスラリーを行い、濾別した。得られたウェットケーキを60℃で終夜減圧乾燥し、紫外線吸収剤(A-1)を63.3部得た。
<測定条件>
装置:BRUKER AVANCE400
共振周波数:400MHz(1H-NMR)
溶媒:ジメチルスルホキシド-d6
1H-NMRの内部標準物質として、テトラメチルシランを用い、ケミカルシフト値はδ値(ppm)、カップリング定数はHertzで示した。また、sはsinglet、dはdoublet、ddはdoubledoublet、tはtriplet、mはmultiplet、brはbroadの略とする。得られたNMRスペクトルの内容は以下のとおりである。
δ=1.90(s,3H,-CH3),4.16(m,1H,-CH-OH),4.24(m,2H,-O-CH2-),4.34(m,2H,-O-CH2-),5.50(br,1H,-CH-OH),5.70(d,J=1.6Hz,1H,C=CH2),6.10(d,J=1.6Hz,1H,C=CH2),7.40(d,J=9.0Hz,1H,naphthalene ring-H),7.67(t,J=7.3Hz,4H,benzene ring-H),7.70-7.80(m,2H,benzene ring-H),7.70-7.80(m,1H,naphthalene ring-H),8.03(dd,J=9.2,2.0Hz,1H,naphthalene ring-H),8.24(d,J=9.0Hz,1H,naphthalene ring-H),8.62(d,J=7.3Hz,4H,benzene ring-H),8.64(d,J=2.0Hz,1H,naphthalene ring-H),12.00-13.00(br,1H,naphthalene ring-OH)
〔紫外線吸収剤(A-2)〕
実施例1において、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルの代わりに6-ヒドロキシ-1-ナフトエ酸メチルを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-2)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-3)〕
実施例1において、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルの代わりに7-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-3)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-4)〕
実施例1において、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルの代わりに3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸メチルを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-4)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-5)〕
温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、実施例1のカルボン酸中間体を20.0部、N,N-ジメチルホルムアミドを0.3部、クロロベンゼンを200部仕込み、冷却しながら撹拌した。次に、塩化チオニル11.4部を0℃で少しずつ滴下し、60℃で2時間撹拌した。次に、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル9.3部、トリエチルアミン9.7部を少しずつ滴下し、60℃で6時間撹拌した。反応終了後、別途用意したビーカーに10%塩酸300部を仕込み、先の反応溶液を滴下した。析出した沈殿物を濾別し、得られたウェットケーキをメタノール300部中に戻して、室温で1時間リスラリーを行い、濾別した。得られたウェットケーキを60℃で終夜減圧乾燥し、紫外線吸収剤(A-5)を20.3部得た。
〔紫外線吸収剤(A-6)〕
実施例5において、メタクリル酸2-ヒドロキシエチルの代わりにメタクリル酸2-アミノエチルを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-6)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-7)〕
実施例5において、メタクリル酸2-ヒドロキシエチルの代わりにアリルアルコールを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-7)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-8)〕
温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、紫外線吸収剤(A-1)を20.0部、ジオクチルスズジラウレートを0.05部、ジブチルヒドロキシトルエンを0.0006部、クロロベンゼンを200部仕込み、室温で撹拌した。次に、反応溶液を70℃に加熱後、メタクリル酸2-イソシアナトエチル5.5部を少しずつ滴下し、5時間撹拌した。反応終了後、別途用意したビーカーに水300部を仕込み、先の反応溶液を滴下した。析出した沈殿物を濾別し、得られたウェットケーキをメタノール300部中に戻して、室温で1時間リスラリーを行い、濾別した。得られたウェットケーキを60℃で終夜減圧乾燥し、紫外線吸収剤(A-8)を22.9部得た。
〔紫外線吸収剤(A-9)〕
実施例5において、メタクリル酸2-ヒドロキシエチルの代わりにグリセロールジメタクリレートを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-9)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-10)〕
実施例5において、メタクリル酸2-ヒドロキシエチルの代わりにトリアクリル酸ペンタエリトリトールを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-10)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-11)〕
実施例1において、2-クロロ-4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジンの代わりに塩化シアヌルを使用した以外は同様な方法で製造し、紫外線吸収剤(A-11)を得た。
〔紫外線吸収剤(A-12)〕
公知化合物の2-(4,6-ジフェニル-1,3,5-トリアジン-2-yl)-5-[2-(2-エチルヘキサノイルオキシ)エトキシ]フェノールをそのまま評価に使用した。
〔紫外線吸収剤(A-13)〕
続いて、温度計、撹拌機、冷却管を具備した4つ口フラスコに、上記の中間体を20.0部、テトラヒドロフランを100部仕込み、室温で撹拌した。その後、アクリロイルクロリド5.7部を少しずつ滴下した。その後、トリエチルアミン8.6部を少しずつ滴下し、室温で1時間撹拌した。一方、ビーカーに水を300部仕込み、先の反応液を滴下し、加熱撹拌して紫外線吸収剤が析出するまでテトラヒドロフランを揮発させ、ろ過した。得られたウェットケーキを水300部中に戻して室温で1時間リスラリーを行い、ろ過した。得られたウェットケーキを60℃で減圧乾燥を行い、下記の紫外線吸収剤(A-13)を得た。
実施例1~11の紫外線吸収剤、比較例1~2の紫外線吸収剤について、熱重量示差熱分析装置を用いた評価結果を表1に示す。また、測定条件は次の通りである。
<測定条件>
装置:TG-DTA8122(RIGAKU社製)
測定雰囲気:窒素
昇温条件:10℃/min
測定範囲:40~500℃
〇:50%重量減少温度が420℃以上
△:50%重量減少温度が370℃以上420℃未満
×:50%重量減少温度が370℃未満。実用不可
実施例1~11の紫外線吸収剤、比較例1~2の紫外線吸収剤について、紫外・可視吸収スペクトルを測定した結果を表1に示す。また、測定容器の調製方法、測定条件は以下の通りである。なお、これらの紫外線吸収剤は、全て320nm以上400nm未満の波長域で透過率10%未満を確認した上で可視光吸収性等を評価した。
紫外線吸収剤1部、クロロホルム1000部を混合し、完全溶解させた。続いて、先の溶液1部、クロロホルム99部を均一に混合し、濃度10ppmの測定溶液を調製した。
装置:U-3500(日立製作所社製)
測定波長:260~700nm
〇:400~420nmの可視光線領域の光を吸収し、340~420nm領域の最大吸収波長が360nm以上
×:400nm未満の紫外線領域の光のみの吸収。実用不可
純度は、UV検出器を装備した高速液体クロマトグラフィー測定で評価した。装置として、ACQUITY UPLC H-Class(Waters社製)を用い、カラムにはACQUITY UPLC BEH C18を使用し、温度40度、溶離液として50mM酢酸アンモニウム水溶液とDMFを用い、流速0.4ml/minでグラジエント測定した。測定サンプルはDMFに溶解し、1μL注入した。
〇:過剰反応物のピークなし、純度が95%以上
△:過剰反応物ピークなし、純度が85%以上95%未満
×:過剰反応物ピークあり。実用不可
なお、過剰反応物は、反応が過剰に進行し、紫外線吸収剤が重合性部位で多置換化されたものを意味する。
得られた紫外線吸収剤の色味を目視評価した。なお評価基準は以下の通りである。
〇:薄い黄色。良好
△:黄色。実用域
×:濃い黄色。実用不可
(実施例12)
〔紫外線吸収性ポリマー(B-1)〕
温度計、撹拌機、冷却管、滴下ロートを具備した4つ口セパラブルフラスコに、紫外線吸収剤(A-1)40.0部、チオグリコール酸2-エチルヘキシル0.4部、シクロヘキサノン56.9部を仕込み窒素気流下で100℃に昇温した。別途、2,2’-アゾビス(イソ酪酸ジメチル)0.4部、シクロヘキサノン2.3部を混合して完全溶解させ、重合開始剤溶液を調製した後、滴下ロートに仕込んだ。重合開始剤溶液を6時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了2時間後、固形分から転化率が98%以上であることを確認し、冷却することで重合反応を終了した。得られた紫外線吸収性ポリマー(B-1)は、不揮発分が40.8%、重量平均分子量(Mw)が30,000、数平均分子量(Mn)が15,000、分子量分布(Mw/Mn)が2.00であった。
実施例12~27、比較例4の紫外線吸収性ポリマーについて、熱重量示差熱分析装置を用いた評価結果を表2に示す。また、測定条件は次の通りである。
<測定条件>
装置:TG-DTA8122(RIGAKU社製)
測定雰囲気:窒素
昇温条件:10℃/min
測定範囲:40~500℃
〇:50%重量減少温度が360℃以上
×:50%重量減少温度が360℃未満。実用不可
実施例12~27、比較例4の紫外線吸収性ポリマーについて、紫外・可視吸収スペクトルを測定した結果を表2に示す。また、測定容器の調製方法、測定条件は以下の通りである。なお、これらの紫外線吸収性ポリマーは、全て320nm以上400nm未満の波長域で透過率10%未満を確認した上で可視光吸収性等を評価した。
紫外線吸収剤1部、クロロホルム1000部を混合し、完全溶解させた。続いて、先の溶液5部、クロロホルム95部を均一に混合し、濃度10ppmの測定溶液を調製した。
装置:U-3500(日立製作所社製)
測定波長:260~700nm
〇:400~420nmの可視光線領域の光を吸収し、340~420nm領域の最大吸収波長が360nm以上
×:400nm未満の紫外線領域の光のみの吸収
MMA:メチルメタクリレート
LA:ラウリルアクリレート
ISTA:イソステアリルアクリレート
CHMA:シクロヘキシルメタクリレート
DCPMA:ジシクロペンタニルメタクリレート
BzMA:ベンジルメタクリレート
MAnh:無水マレイン酸
AA:アクリル酸
HEMA:2-ヒドロキシエチルメタクリレート
比較モノマー:2-〔2-ヒドロキシ-5-[2-(メタクリロイルオキシ)エチル]フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール
<マスターバッチの製造>
ワックス(C‐1)100部、および紫外線吸収性ポリマー(B-1)の乾燥品100部を混合し、3本ロールミルを使用して160℃で混練を行い紫外線吸収性ポリマー(B-1)の分散体を得た。次いで、ポリオレフィン(D-1)97.8部と共に得られた上記分散体12.2部をヘンシェルミキサーで混合した。次いで、スクリュー径30mmの単軸押出機にて180℃で溶融混練した後、ペレタイザーを用いてペレット状にカッティングしてマスターバッチを得た。なお、紫外線吸収性ポリマーの乾燥品は、公知の方法で再沈殿精製を行い、60℃で24時間真空乾燥して得たものである。
<フィルム成形>
希釈樹脂としてポリオレフィン(D-1)100部に対して、得られたマスターバッチ10部を混合した。次いで、T-ダイ成形機(東洋精機製)を用いて、温度180℃で溶融混合し成形を行い厚さ1mmのフィルムを得た。
実施例28の材料を表3に示す材料および配合量に変更した以外は、実施例28と同様にして、マスターバッチを製造し、次いで実施例29~43、比較例5のフィルムをそれぞれ製造した。なお、フィルム中の紫外線吸収剤濃度(UVA濃度)が実施例28と同じになるように、マスターバッチ中の紫外線吸収性ポリマーと希釈樹脂の配合量を調整した。
<紫外線吸収性成型剤であるマスターバッチの製造>
ポリカーボネート(E-1)100部と紫外線吸収性ポリマー(B-8)乾燥品20部とを同じ供給口からスクリュー径30mmの二軸押出機(日本製鋼所社製)に投入し、280℃で溶融混錬した上で、ペレタイザーを用いてペレット状にカッティングしてマスターバッチを作製した。なお、紫外線吸収性ポリマーの乾燥品は、公知の方法で再沈殿精製を行い、60℃で24時間真空乾燥して得たものである。
<フィルム成形>
希釈樹脂のポリカーボネート(E-1)103.4部に対して、得られたマスターバッチ6.6部を混合し、T-ダイ成形機(東洋精機製)を用いて、温度280℃で溶融混合し、厚さ1mmのフィルムを成形した。
実施例44の材料を表4に示す材料に変更した以外は、実施例44と同様にして、マスターバッチを製造し、次いで実施例45~47、比較例6~9のフィルムをそれぞれ製造した。なお、フィルム中の紫外線吸収剤濃度(UVA濃度)が実施例44と同じになるように、マスターバッチ中の紫外線吸収性ポリマーと希釈樹脂の配合量を調整した。
得られたフィルムの透過率を、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製)を用いて測定した。透過率は白色標準板に対しての分光透過率を測定した。
以下の条件を満たすか否かを評価した。
〇:波長380~400nmの光透過率が全領域にわたって2%未満
×:波長380~400nmの光透過率が領域域にわたって2%以上。実用不可
得られたフィルムの透過性を目視評価した。なお評価基準は以下のりである。
◎:濁りが全く認められない。非常に良好
〇:濁りがほとんど認められない。良好
△:濁りが若干認められる。実用域
×:明らかに濁りが認められる。実用不可
得られたフィルムをキセノンウェザーメーターで、300~400nmが60W/m2の照度で1500時間暴露した。
〇:黄変が全く認められない。
△:黄変がわずかに認められる。
×:明らかに黄変が認められる。実用不可
得られたフィルムを軟質塩化ビニルシートで挟み、熱プレス機を使用して圧力100g/cm2・温度170℃30秒間の条件で加熱圧着した。次いで、直ちにフィルムを外して軟質塩化ビニルシートへのマイグレーションを紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製)を用いて評価した。評価は、上記の処理を行った軟質塩化ビニルシート上の場所5点を選び、紫外領域の吸光度を測定し、その平均を算出することで行った。
〇:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05未満
△:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05以上0.2未満
×:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.2以上。実用不可
得られたフィルムについて、光吸収性の熱経時変化を評価した。
<評価方法>
槽内温度が80℃のオーブンに得られたフィルムを1週間設置した後、紫外・可視吸収スペクトルの形状変化を評価した。評価基準は以下の通りである。
〇:熱履歴を加える前後でスペクトル形状に変化が見られない
×:熱履歴を加える前後でスペクトル形状が変化する。実用不可
(C-1)ポリエチレンワックス(サンワックス131-P 平均分子量3500、融点105℃、三洋化成工業社製)
(D-1)ポリエチレン(サンテックLD M2270、MFR=7g/10min、旭化成ケミカルズ社製)
(E-1)ポリカーボネート(ユーピロンS3000、MFR=15g/10min、三菱エンジニアリングプラスチックス社製)
(E-2)ポリメタクリル樹脂(アクリペットMF、MFR=14g/10min、三菱レイヨン社製)
(E-3)ポリエステル(三井ペットSA135、三井化学社製)
(E-4)シクロオレフィン樹脂(TOPAS5013L-10、三井化学社製)
撹拌機、還流冷却機、窒素導入管、温度計、滴下管を備えた反応装置を使用して、窒素雰囲気下にてn-ブチルアクリレート96.0部と、2-ヒドロキシルエチルアクリレート4.0部の合計量のうちの50%、及び重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチルニトリルを0.2部、溶剤として酢酸エチルを150部反応槽に仕込み、前記合計量の残りの50%と適量の酢酸エチルを滴下槽に仕込んだ。次いで、加熱を開始して反応槽内での反応開始を確認してから、還流下、滴下管の内容物、及び0.01部の2,2’-アゾビスイソブチルニトリルの酢酸エチル希釈液を滴下した。滴下終了後、還流状態を維持したまま5時間反応を行った。反応終了後、冷却し、適量の酢酸エチルを添加することで、アクリル系樹脂である粘着性樹脂の製造例F-1を得た。得られた製造例F-1の粘着剤樹脂の重量平均分子量は50万、不揮発分は40%、粘度は3,200mPa・sであった。
粘着性樹脂として、製造例F-1の粘着性樹脂の不揮発分100部に対して、紫外線吸収性ポリマー(B-1)2部を混合し、シランカップリング剤としてKBM-403(信越化学工業製)を0.1部、硬化剤(D)としてトリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体(略号:TDI-TMP、NCO価=13.2、不揮発分=75%)を0.4部加え、よく撹拌し粘着剤を得た。その後、この粘着剤を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート基材の剥離フィルム上に、乾燥後の厚みが50μmになるように塗布し、100℃の熱風オーブンで2分間乾燥させた。そして、粘着剤層側に25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合せ、この状態で室温にて7日間エージングさせ、粘着シートを得た。
表5に示すように、実施例50と同様に調整して、それぞれ実施例51~65、比較例10の粘着シートを得た。なお、乾燥塗膜中の紫外線吸収剤濃度(UVA濃度)が実施例50と同じになるように紫外線吸収性ポリマーの配合量を調整した。
[粘着力]
得られた粘着シートを幅25mm・縦150mmの大きさに準備した。23℃、相対湿度50%雰囲気下、前記粘着シートから剥離性フィルムを剥がして露出した粘着剤層をガラス板に貼り付け、2kgロールで1往復圧着した。24時間放置した後に引張試験機を用いて180度方向に300mm/分の速度で引き剥がす180°ピール試験において粘着力を測定し、下記の評価基準に基づいて評価を行った。(JIS Z0237:2000に準拠)
◎:粘着力が15N以上であり、非常に良好。
○:粘着力が10N以上15N未満であり、良好。
×:粘着力が10N未満であり、実用不可。
得られた粘着シートを幅25mm・縦150mmの大きさに準備した。JIS Z0237:2000に準拠して前記粘着シートから剥離性シートを剥がして、研磨した幅30mm・縦150mmのステンレス板の下端部幅25mm・横25mmの部分に粘着剤層を貼着し、2kgロールで1往復圧着した後、40℃雰囲気で1kgの荷重をかけ、7万秒放置することで保持力を測定した。評価は、粘着シート貼付面上端部が下にずれた長さを測定した。
評価基準
○:ずれた長さが0.5mm未満である。良好。
×:ずれた長さが0.5mm以上である。実用不可。
得られた粘着シートから剥離性シートを剥がして、粘着剤層の透明性を目視にて評価した。粘着剤層の外観に関しては、下記の3段階の評価 基準に基づいて評価を行った。
○:粘着剤層は透明で良好
△:粘着剤層はわずかに白化しているが、実用域
×:粘着剤層が白化しており、実用不可である
得られた粘着シートを幅100mm・縦100mmの大きさに準備した。23℃、相対湿度50%雰囲気下、前記粘着シートから剥離性フィルムを剥がして露出した粘着剤層をガラス板に貼り付け、2kgロールで1往復圧着した。ついで、同環境下で48時間放置し、ついで粘着シートを剥がして、ガラスへの紫外線吸収材料のマイグレーション性に関して、紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製)を用いて評価した。評価は、上記の処理を行ったガラス上の場所5点を選び、紫外領域の吸光度を測定し、その平均を算出することで行った。
〇:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05未満
△:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05以上0.2未満
×:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.2以上。実用不可
粘着シートについて、光吸収性の熱経時変化を評価した。
<評価方法>
槽内温度が80℃のオーブンに粘着シートを1週間設置した後、紫外・可視吸収スペクトルの形状変化を評価した。評価基準は以下の通りである。
〇:熱履歴を加える前後でスペクトル形状に変化が見られない
×:熱履歴を加える前後でスペクトル形状が変化する。実用不可
(実施例66)
以下の組成で、撹拌混合を行い塗料を調製した。
紫外線吸収性ポリマー(B-1) 1.0部
ポリエステル(バイロンGK250、東洋紡社製) 9.0部
メチルエチルケトン 90.0部
表6に示すように、実施例66と同様に調整し、それぞれ実施例67~81、比較例11の塗料を得た。なお、乾燥塗膜中の紫外線吸収剤濃度(UVA濃度)が実施例66と同じになるように、紫外線吸収性ポリマーの配合量を調整した。
得られた塗料を厚さ1000μmのガラス基板にバーコーターを用いて乾燥膜厚で6μmとなるよう塗布し、100℃2分で乾燥させて塗膜を形成した。
(塗工物の評価)
得られた塗工物を、以下の方法で評価した。
得られた基板の透明性を目視評価した。
○:まったく濁りが認められない。良好
×:濁りが認められる。実用不可
得られた塗工物の塗膜面に1枚の軟質塩化ビニルシートを載せ、熱プレス機を使用して圧力100g/cm2・温度170℃30秒間の条件で加熱圧着した。次いで、直ちにフィルムを外して軟質塩化ビニルシートへのマイグレーションを紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製)を用いて評価した。評価は、上記の処理を行った軟質塩化ビニルシート上の場所5点を選び、紫外領域の吸光度を測定し、その平均を算出することで行った。
〇:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05未満
△:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05以上0.2未満
×:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.2以上。実用不可
得られた塗工物について、光吸収性の熱経時変化を評価した。
<評価方法>
槽内温度が80℃のオーブンに得られた塗工物を1週間設置した後、紫外・可視吸収スペクトルの形状変化を評価した。評価基準は以下の通りである。
〇:熱履歴を加える前後でスペクトル形状に変化が見られない
×:熱履歴を加える前後でスペクトル形状が変化する。実用不可
(実施例82)
以下の組成で、各原料を混合、撹拌し、光硬化性組成物を調整した。
紫外線吸収剤(A-1) 10.0部
光重合性化合物(多官能アクリレート「KAYARAD DPHA」日本化薬社製)
9.0部
光重合開始剤(IGM ResinBV製「Omnirad184」)1.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 80.0部
表7に示すように、実施例82と同様に調整し、それぞれ実施例83~88、比較例12~13の光硬化性組成物を得た。なお、乾燥塗膜中の紫外線吸収剤濃度(UVA濃度)が実施例82と同じになるように、紫外線吸収剤または紫外線吸収性ポリマーの配合量を調整した。
上記の光硬化性組成物をバーコーターを用いて厚さ1mmのガラス基板に乾燥膜厚で6μmとなるよう塗布した。得られた塗布層を、100℃1分で乾燥したのち、高圧水銀ランプで400mJ/cm2の紫外線を照射して硬化し塗工物を作製した。
(塗工物の評価)
得られた塗工物を、以下の方法で評価した。
塗工物を学振試験機にセットし、スチールウールを用いて、荷重250gで10回学振させた。取り出した塗工物について、キズのつき具合を以下の5段階の目視評価に従って判断した。数値が大きいほど、硬化膜の耐擦傷性が良好であることを示す。
5:キズが全くない。
4:僅かにキズが付いている。
3:キズは付いているが、基材は見えていない。
2:キズが付き、一部硬化膜が剥がれている。
1:硬化膜が剥がれてしまい、基材が剥き出しの状態。実用不可
JIS-K5600に準拠し、鉛筆硬度試験機(HEIDON社製Scratching Tester HEIDON-14)を用い、鉛筆の芯の硬さを種々変えて、塗工物の硬化膜に対して荷重500gにて5回試験をした。5回中、1回も傷がつかない、もしくは1回のみ傷が付く時の芯の硬さを、その硬化膜の鉛筆硬度とした。評価基準は以下の通りである。
A:2H以上。
B:H。
C:Hより低い。実用不可
得られた塗工物の透明性を、目視評価した。
○:まったく濁りが認められない。良好
△:わずかに濁りが認められる。実用域
×:濁りが多く認められる。実用不可
得られた塗工物を2枚の軟質塩化ビニルシートで挟み、熱プレス機を使用して圧力100g/cm2・温度170℃30秒間の条件で加熱圧着した。次いで、直ちにフィルムを外して軟質塩化ビニルシートへのマイグレーションを紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所社製)を用いて評価した。評価は、上記の処理を行った軟質塩化ビニルシート上の場所5点を選び、紫外領域の吸光度を測定し、その平均を算出することで行った。
〇:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05未満
△:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.05以上0.2未満
×:400nm未満および400~420nmにおける吸光度が0.2以上。実用不可
得られた塗工物について、光吸収性の熱経時変化を評価した。
<評価方法>
槽内温度が80℃のオーブンに得られた塗工物を1週間設置した後、紫外・可視吸収スペクトルの形状変化を評価した。評価基準は以下の通りである。
〇:熱履歴を加える前後でスペクトル形状に変化が見られない
×:熱履歴を加える前後でスペクトル形状が変化する。実用不可
Claims (6)
- ヒドロキシナフチル基と直接結合するトリアジン環を有する紫外線吸収剤であって、前記ヒドロキシナフチル基が、下記一般式(1)で示す構造を有する基である、紫外線吸収剤。
一般式(1) *-X-Y-Z
(式中、Xは、-COO-、または、-CONH-を示し、Yは2価の連結基を示し、Zは、重合性不飽和基を示し、*は、ヒドロキシナフチル基との結合手を示す。) - 前記重合性不飽和基が、ビニル基、(メタ)アリル基および(メタ)アクリロイル基からなる群より選択される1種である、請求項1記載の紫外線吸収剤。
- 請求項1または2記載の紫外線吸収剤の重合物である、紫外線吸収剤。
- 請求項1または2記載の紫外線吸収剤およびその他単量体との共重合物である、紫外線吸収剤。
- 請求項1~4いずれかに記載の紫外線吸収剤を含むことを特徴とする、紫外線吸収性成型剤。
- 請求項1~4いずれかに記載の紫外線吸収剤を含むことを特徴とする、紫外線吸収性コーティング剤。
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