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JP7779891B2 - シューズのソール - Google Patents

シューズのソール

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JP7779891B2
JP7779891B2 JP2023180850A JP2023180850A JP7779891B2 JP 7779891 B2 JP7779891 B2 JP 7779891B2 JP 2023180850 A JP2023180850 A JP 2023180850A JP 2023180850 A JP2023180850 A JP 2023180850A JP 7779891 B2 JP7779891 B2 JP 7779891B2
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    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/14Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the constructive form
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/02Soles; Sole-and-heel integral units characterised by the material
    • A43B13/12Soles with several layers of different materials

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、シューズのソールに関し、詳細には、接地後に踵の挙上が急がされることによってフォアフット動作が阻害されることなく、走行時により一層自然なフォアフット走法を実現できるようにするための構造の改良に関する。
近年、長距離を効率よく走る上で、足の前足部(フォアフット)から着地するフォアフット走法が主流になってきている。フォアフット走法は、ひざへの負担を軽減できるとともに、接地時間が短くなって筋肉への負担を和らげることができるといった利点がある。フォアフット走行時には、アキレス腱およびふくらはぎの筋肉のばね的ふるまい(すなわち、筋肉の収縮/弛緩およびアキレス腱の伸び縮み)を上手に利用することにより、効率の良い動きを実現して、優れたランニングエコノミー(Running Economy)を達成できると考えられている。ここで、ランニングエコノミーとは、ある速度帯をいかに少ないエネルギー(酸素摂取量)で走ることができるかという指標であって、ランニングエコノミーが優れている(つまり高い)ほど、酸素摂取量が少なく、効率のよい走りが実現できていることになる。
しかしながら、フォアフット走法の習得には、一定レベル以上のスキルが要求される。具体的には、まず、接地直前の局面において、前足部/中足部で接地できるようにするための接地スキルが必要であり、次に、接地中の局面において、踵の落ち込み(降下)を抑えて筋腱の引き伸ばしに耐え得る脚力(筋力および持久力)が必要になるとともに、足首のロックが必要になる。そのため、初級ランナーにとってフォアフット走法の習得は容易ではなく、フォアフット走法を持続的に行えるかは、主にランナーの能力に委ねられていた。
ところで、踵の落ち込み時に踵をサポートするために、ソールに高剛性のプレート(たとえばCFRP製プレート)を内蔵したものが実用に供されている。このようなソールにおいては、荷重が前足部に移動した際に、プレートの前足部位が下方に押される結果、シーソー効果によってプレートの踵部位が上方に持ち上げられることにより、踵をサポートするようになっている。
しかしながら、このようなプレート内蔵のソールは、ソール単体としてフォアフット走法を自然に促すようには構成されておらず、フォアフット走法を持続可能にするには不十分であった。
そこで、本願出願人により、フォアフット走法を実現するためのシューズのソールとして、特開2020-163084号公報に示すようなものが提案されている(同公報の段落[0020]~[0024]、[0028]~[0030]、図9参照)。このソールにおいては、足裏当接側の面の最後端の位置を原点とし、足裏当接側の面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、足裏当接側の面における踵底面を水平面と平行に配置した状態で、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みをh、(0.3~0.5)×Lの位置Sm2のソール厚みをm2、(0.4~0.6)×Lの位置Sm1(ただし、m1はSm2よりも前方に配置)のソール厚みをm1、0.7×Lの位置Sfのソール厚みをfとするとき、m2≧m1 かつ m1≧f かつ m1≧hの関係式が成立するとともに、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度をθ1とし、位置Sm1から引いた鉛直線が接地面と交わる位置をSm1’、位置Shから引いた鉛直線が接地面と交わる位置をSh’として、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度をθ2とするとき、θ2≧θ1の関係式が成立しており、接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有している。
上記公報に記載のソールによれば、原点から0.16×Lの位置Shのソール厚みhが、原点から(0.4~0.6)×Lの位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、位置Sm1’と位置Sh’を結ぶ線が水平面となす角度θ2が、位置Sm1と位置Shを結ぶ線が水平面となす角度θ1よりも大きくなっており、これにより、着地時に踵が接地せず、ヒールストライクを生じさせないようにして、着地時に前足部での接地を促進できる。また、位置Sm2のソール厚みm2が位置Sm1のソール厚みm1よりも大きくなっており、これにより、ソール接地面上の位置Sm1’で初期接地したとき、ソールが後方に傾いて踵が下方に落ち込むのを規制して、初期接地後に速やかにソールの前方への転がりに移行することができる。さらに、原点から0.7×Lの位置Sfのソール厚みfが、位置Sm1のソール厚みm1よりも小さくなっており、しかも、ソール接地面が前足部において下に凸の湾曲形状を有しており、これにより、ソールの前方への転がりをスムーズに行える。
本願発明者は、フォアフット走法を実現するためのソールについてさらに鋭意研究を重ねた結果、走行時にフォアフット走法を自然に促すことができかつ持続可能にするとともに、フォアフット走行時の走行効率を高めるためには、上記公報に記載のソールにおいてさらに改良の余地があることを見出した。
そこで、本願出願人により、特開2023-96397号公報および特開2023-95714号公報に示すようなものが提案されている。
特開2023-96397号公報に示すものでは、ソール1が点Cで地面Rと接地した接地時の局面において、基準姿勢を維持しており、当該基準姿勢において、踵部およびつま先部のソール下面31が地面Rから離れて配置されている。これにより、意図しない踵部の地面接触を防止でき、自然なフォアフット姿勢を促して持続可能にすることができる。また、基準姿勢において、ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置20hと原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、不等式θ≧5°を満足している。これにより、ソール1において踵部を前足部に対して上方に配置して(つまりヒールアップの状態にして)、フォアフット姿勢に合致させることができる(上記公報の段落[0025]~[0026]、[0033]~[0034]、図4、図5、図8(a)参照)。
次に、ソール1の接地直後の局面においては、ソール1の踵部は、距離dだけ地面R側に向かって落ち込むつまり降下するが、ソール1は、接地の際に足関節よりも前方側で原点Oから0.45×Lの位置の点Cで地面Rと接地した基準姿勢におかれているので(図8(a)参照)、接地時からソール下面31による自然な支持効果を発揮できるだけでなく、シューズ着用者が足の筋腱のばね的ふるまいを行うことができ、これにより、踵部の過度の落ち込みを防止して降下量dを小さくでき、シューズ着用者への負荷を低減して走行効率を向上できる(上記公報の段落[0035]、図8(b)参照)。その結果、ソール1の接地後、踵部を持ち上げるまでの距離を短くすることができ、速やかに図8(c)の踵部持ち上げの局面に移行することができる。このようにして、接地後に踵部から前足部への乗り換えをスムーズに行えるようになり、踵部からつま先部に向かってスムーズな重心移動を実現することができる(上記公報の段落[0036]、図8(c)参照)。
また、特開2023-96397号公報に示すものでは、ミッドソールの圧縮剛性を中足趾節関節位置で低くかつ踵部で高く設定する点が記載されている。この場合、走行中の載荷時には、ミッドソールの中足趾節関節位置が踵部よりも大きく下方に変形することになり、これにより、ソール接地後の踵部の過度の降下を防止でき、前方への荷重移動をスムーズに行えるようになる(同公報の段落[0045]~[0047]、図10~図11等参照)。
一方、特開2023-95714号公報に示すものでは、ソール1の内部に湾曲プレートPが配置されるとともに(同公報の段落[0023]、図1参照)、ソール本体1Aの圧縮剛性を中足趾節関節(MP関節)位置20jにおいて相対的に低くしている(同公報の段落[0033]、図3、図3A参照)。
この場合には、ソール接地後にソール1に最大荷重が作用したとき、ソール前足下部2Bが相対的に大きく圧縮変形してソール1が下方に沈み込む。すると、足指が大きく屈曲して足底腱膜PFが引き伸ばされ、その結果、アーチSAが挙上して、ウィンドラス効果を促進でき、走行時の推進力をアップできる。また、ソール接地後には、踵部が下方に沈み込もうとするとき、湾曲プレートPにより踵部を支持することができ、これにより、踵部の落込み量(降下量)を低減できる。さらに、最大荷重の作用時には、足裏に対する支持角度が増すので、中足部から踵部における支持・挙上効果をより一層高めることができるとともに、足部の剛性がさらにアップして安定性を一層向上できる。次に、足指が最大屈曲状態に移行して、ソール1が最大屈曲した局面になると、足底腱膜PFがさらに引き伸ばされることにより、アーチSAがさらに挙上して、ウィンドラス効果をさらに促進できる(上記公報の段落[0039]~[0046]、図3参照)。
本願発明者は、上述した各公報に記載のシューズについて、さらに鋭意研究を重ねてきた結果、以下のような事実が明らかになった。すなわち、
これまでのシューズにおいては、走行中にソールが最大沈込み量に達するとき、足部の接地面に対する角度を維持できるように、後足部(踵部)が変形せずに、前足部が相対的に大きく変形するように構成することにより、自然なフォアフット走法の実現を目指してきた。
ところが、シューズを着用したランナーに実際に走行してもらって、走行時の官能評価を行うと、これまでのシューズにおいては、走行中にソールが最大沈込み量に達したとき、踵の挙上が急がされ、その結果、自然なフォアフット走行が却って阻害されていることが分かった。これは、足部の接地面に対する角度が、ゲイトサイクル(接地から離地までの走行周期)の後半の動作段階まで維持され過ぎてしまうことにより、自然なフォアフット走行時の動作からの乖離が大きくなることが原因と考えられた。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、接地後に踵の挙上が急がされることによってフォアフット動作が阻害されることなく、より一層自然なフォアフット走行を実現することができるシューズのソールを提供することにある。
本発明に係るシューズのソールは、踵部から中足部をへて前足部まで延設され、ソール上面およびソール下面を有するとともに、ソール上面の最後端の位置とつま先先端の位置を結ぶ直線を基準線Sとし、最後端の位置を原点Oとして、原点Oからソール上面に沿って測ったつま先先端の位置までの道程をLとし、原点Oからソール上面に沿って0.45×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面との交点をCとし、原点Oからソール上面に沿って0.60×Lの位置を通って基準線Sと直交する線とソール下面との交点をDとし、シューズが着用者によって着用されておらず、着用者の足からの荷重がソールに作用していない状態で、ソールが点Cおよび点Dで地面と接地したソール姿勢を安定姿勢とソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置と原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、安定姿勢において、θ≧5°に設定されており、点Cおよび点Dがソール下面の少なくとも外甲側縁部に配置され、ソール下面において点Cから点Dに至る領域が平坦状に形成された安定領域を構成しており、安定姿勢において安定領域が地面と接地しており、原点Oからソール上面に沿って0.45×Lの位置に相当するソール下面上の点Cおよび原点Oからソール上面に沿って0.68×Lの位置に相当するソール下面上の点Dを含む平坦状の安定領域が地面と接地した安定姿勢において、ソール下面が、つま先部において地面から離れるとともに、踵部において地面から離れ始めるヒールアップ開始位置を有し、ヒールアップ開始位置から後方側において地面から離れており、上下方向のソール圧縮剛性が、中足趾節関節位置よりも安定姿勢における踵部のヒールアップ開始位置において相対的に低くなっている。
本発明によれば、ソールの地面との接地時には、ソールが、原点Oから0.45×Lの踵中心位置に対応する点C、および、原点Oから0.6×Lの中足趾節関節位置に対応する点Dの2点で地面と接地するので、安定したソール姿勢(安定姿勢)をとることができ、これにより、タイムロスおよびパワーロスが生じないようにすることができる。
また、本発明によれば、安定姿勢においてつま先部および踵部のソール下面が地面から離れている(すなわち、踵部にいては、ヒールアップ開始位置から後方側がヒールアップしている(つまり地面から離れている))ので、接地の際に、意図しない踵部の地面接触を防止できる。さらに、本発明によれば、安定姿勢において踵中心位置と中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面に対して5度以上の角度をなしているので、踵部のヒールアップを維持でき、フォアフット姿勢に合致させることができる。
しかも、本発明によれば、上下方向のソール圧縮剛性が、中足趾節関節位置よりも安定姿勢における踵部のヒールアップ開始位置において相対的に低くなっているので、走行中にソールが最大沈込み量に達したとき、後足部(踵部)側が前足部側よりも相対的に大きく下方に変形できるようになる。これにより、足部の接地面に対する角度が、ゲイトサイクル(接地から離地までの走行周期)の後半の動作段階まで維持され過ぎてしまうのを回避でき、その結果、接地後に踵の挙上が急がされることでフォアフット動作が阻害されることがないようにして、筋腱のばね的ふるまいを活用した、より一層自然なフォアフット走行を実現できるようになる。
ここで、本明細書において、「ソール圧縮剛性」とは、圧縮荷重に対するソールの変形のしにくさを表す概念であって、同じ圧縮荷重を作用させた際、圧縮剛性が高いものは変形量が小さく、圧縮剛性が低いものは変形量が大きい。
本発明では、ヒールアップ開始位置が、ソール上面に沿って原点Oから0.27×Lの位置にある踝位置よりも後方側に配置されている。
本発明では、安定姿勢においては、ヒールアップ開始位置がソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にあり、当該ヒールアップ開始位置から後方側領域におけるソール下面が地面から離れているとともに、ソール上面に沿って原点Oから0.68×Lの位置から前方側領域におけるソール下面が地面から離れており、ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置から前方、かつ、ソール上面に沿って原点Oから0.68×Lの位置から後方の領域において、ソール下面が地面と接地している。
本発明では、安定姿勢において、着用者のシューズ着用時の静的立位姿勢時には、θ<5°になるように、ソール圧縮剛性が設定されている。
ここで、本明細書において、「静的立位姿勢」とは、非運動時において両足に均等に体重をかけて真っ直ぐに立った姿勢をいう。
本発明では、踵部が開孔を有し、前足部が開孔を有していない。
本発明では、踵部および前足部が開孔を有しており、踵部における開孔の開口幅が前足部における開孔の開口幅より大きく設定されている。
本発明では、踵部および前足部が開孔を有しており、踵部の開孔率が前足部の開孔率より大きく設定されている。
ここで、本明細書において、「開孔率」は、開孔の容積の全容積に対する割合をいう。
本発明では、踵部が相対的に低硬度の材料から構成され、前足部が相対的に高硬度の材料から構成されている。
本発明では、踵部および前足部がいずれも、相対的に低硬度の材料領域および相対的に高硬度の材料領域を有しており、踵部においては相対的に低硬度の材料領域の占有率が相対的に高く設定され、前足部においては相対的に高硬度の材料領域の占有率が相対的に高く設定されている。ここで、本明細書において、「占有率」とは、各材料領域の全体領域に占める割合をいう。
本発明では、点Cおよび点Dがソール下面の少なくとも外甲側縁部に配置されている。
本発明では、ソール下面において点Cから点Dに至る領域が平坦状に形成された安定領域を構成しており、安定姿勢において安定領域が地面と接地している。
この場合には、点Cから点Dに至る平坦状の領域(安定領域)により、接地時のソール姿勢を安定させることができ、フォアフット姿勢を安定させることができる。
以上のように、本発明によれば、接地後に踵の挙上が急がされることによってフォアフット動作が阻害されることなく、より一層自然なフォアフット走行を実現することができるシューズのソールを実現できる。
本発明の一実施例によるソール(左足用)の全体斜視図であって、斜め上方から見た図である。 前記ソール(図1)を斜め下方から見た底面側の全体斜視図である。 前記ソール(図1)を斜め下方から見た底面側の全体斜視図である。 前記ソール(図1)を斜め下方から見た底面側の全体斜視図である。 前記ソール(図1)を踵後方から見た後面図である。 前記ソール(図1)の平面概略図である。 前記ソール(図1)の底面概略図である。 前記ソール(図1)の内甲側側面概略図である。 前記ソール(図1)の外甲側側面概略図である。 図7のX-X線縦断面図である。 図7のXI-XI線横断面図である。 図7のXII-XII線横断面図である。 図7のXIII-XIII線横断面図である。 図7のXIV-XIV線横断面図である。 図7のXV-XV線横断面図である。 前記ソール(図1)に設けられたプレートの全体斜視図であって、斜め上方から見た図である。 前記プレート(図16)の側面概略図である。 前記プレート(図16)を斜め下方から見た底面側の斜視部分図である。 本発明によるソールを採用したシューズの側面概略図である。 前記ソール(図19)の側面概略図であって、着用者の足の骨格図とともに示す図である。 前記ソール(図19)の底面概略図である。 前記ソール(図20)において、着用者の足から荷重が作用した静的立位姿勢における状態を示す図である。 前記シューズ(図19)の走行時の状態を説明するための図であって、地面に対するシューズの動きを(a)~(d)の順に時系列的に示している。 比較例としてのシューズの走行時の状態を説明するための図であって、地面に対するシューズの動きを(a)~(d)の順に時系列的に示している。 本発明の一実施例によるソールの底面概略図であって、図7に相当する図である。 本発明の変形例1によるソールの底面概略図である。 本発明の変形例2によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例3によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例4によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例5によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例6によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例7によるソールの縦断面概略図である。 本発明の変形例8によるソールの縦断面概略図である。 本発明品による走行中の足関節底屈トルクの負の仕事を比較例および従来品と対比して示すグラフである。 前足部の変形率が40%の場合において、支え台の変形率と変形後の角度θ(変形前11°)との相関関係を示すグラフである。 前足部の変形率が45%の場合において、支え台の変形率と変形後の角度θ(変形前11°)との相関関係を示すグラフである。 前足部の変形率が40%の場合において、支え台の変形率と変形後の角度θ(変形前4°)との相関関係を示すグラフである。 前足部の変形率が45%の場合において、支え台の変形率と変形後の角度θ(変形前4°)との相関関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図25は、本発明の一実施例によるソールおよびこれを備えたシューズを説明するための図である。これらの図において、図1ないし図5はソールの外観を示す図、図6ないし図15はソールの平面図、底面図、側面図および断面図、図16ないし図18はプレートの外観を示す図、図19ないし図22はソールの形状を詳細に示す側面概略図および底面概略図、図23はシューズの走行時の状態を時系列的に示す図、図24は、図23との対比のために、比較例としてのシューズの走行時の状態を時系列的に示す図である。ここでは、シューズとしてスポーツシューズ、とくに中長距離用のランニングシューズを例にとる。
なお、以下の説明中(後述する変形例1ないし8においても同様)、上方(上側/上)および下方(下側/下)とは、シューズの上下方向の位置関係を表し、前方(前側/前)および後方(後側/後)とは、シューズの前後方向の位置関係を表しており、幅方向とはシューズの左右方向を指すものとする。すなわち、図19を例にとった場合、上方および下方は、同図の方および方をそれぞれ指し、前方および後方は、同図の方および左方をそれぞれ指し、幅方向は、同図の紙面垂直方向を指している。
図1ないし図5に示すように、本実施例によるソール1は、ソール全長にわたって延設されたミッドソール2と、その下方に配設されたアウトソール3とを備えている。ミッドソール2は、上側に配置された上部ミッドソール2aと、その下方に配置された下部ミッドソール2bとを有している。上部ミッドソール2aの上面(ソール上面)20は、着用者の足の足裏が直接またはインソール等を介して間接的に当接する足裏当接面を構成している。上面20の外周縁部には、上方に立ち上がる立上げ部20aが設けられている。下部ミッドソール2bの下面には、アウトソール3が接着剤等により固着されている。
ミッドソール2(つまり上下部ミッドソール2a、2b)は、好ましくは軟質弾性部材から構成されており、具体的には、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。アウトソール3は、好ましくは硬質弾性部材から構成されており、具体的には、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、またはラバーから構成されている。なお、ミッドソール2およびアウトソール3の構成材料はこれらには限定されず、その他の任意の適切な材料を選択し得る。
また、ミッドソール2は、通常の射出発泡成形法に限らず、超臨界発泡により成形するようにしてもよい。ここで、「超臨界発泡」とは、高温・高圧力下で樹脂を超臨界流体の状態にして射出発泡成形を行う手法をいう。超臨界発泡により、ミッドソール2のさらなる軽量化が可能になる。
上部ミッドソール2aおよび下部ミッドソール2b間には、プレート4が挿入されており、プレート4は上下部ミッドソール2a、2bにより挟持されている(プレート4の詳細は後述)。
ソール1の下面(底面)には、上下方向の穴(開孔)5が形成されている。穴5は、アウトソール3を上下方向に貫通しているが、ミッドソール2を貫通していない。この例では、穴5は、底面視紡錘状(つまり両凸レンズ状)の形状を有しており、踵部から中足部の長手方向中央部まで前後方向に延びている。また、この例では、穴5の開口幅は、ソール1の下面(底面)において最大であって、ソール1の内部に向かうに従い徐々に小さくなるテーパー状に設定されている。
図6(ソール平面図)および図7(ソール底面図)に示すように、ソール1は、着用者の足の踵領域、中足領域(土踏まず領域)、前足領域にそれぞれ対応する踵部H、中足部M、前足部Fを有しており、踵部Hから中足部Mをへて前足部Fまで延設されている。プレート4は、ソール1の踵部Hから中足部Mをへて前足部Fの前端部(つま先部)の手前側まで延設されている。プレート4の前側領域には、湾曲しつつ前後方向に延びる複数のリブ40が設けられている(詳細は後述)。なお、図7では、図示の便宜上、プレート4のリブ40の図示を省略している。また、図7には、穴5の底面50が現れている。
図8(ソール内甲側側面図)および図9(ソール外甲側側面図)においては、ソール側面に意匠(たとえば凹凸模様)が施された部分と、意匠が施されていない部分(各図中の白抜き部分)とが併せて示されている。
図10(ソール縦断面図)に示すように、穴5は、ミッドソール2の下部ミッドソール2bを上下方向(同図左右方向)に貫通しており、その底面50は、プレート4の下面により構成されている。また、図10および図13ないし図15(ソール横断面図)には、穴5が前後方向および左右方向にテーパー状に形成されている点が示されている。プレート4は、図10に示すように、湾曲しつつ前後方向に延びており、各リブ40はその下面に設けられている。上部ミッドソール2aは、プレート4の上面と接触しており(図10、図12~図15参照)、下部ミッドソール2bは、プレート4の各リブ40と接触している(図10、図12参照)。
図16ないし図18に示すように、プレート4は、薄肉のシート状部材であって、その厚みはたとえば1~2mm程度である。プレート4は、たとえば、インサート成形によりミッドソール2の内部に配設されるか、または、上下部ミッドソール2a、2bの界面に接着剤等により接着される。プレート4の前後方向中央部には、上方に立ち上がる左右一対の立壁部41が形成されている。プレート4の下面に配設されかつ下方に隆起する各リブ40は、プレート4の下面から下方に突出しつつ前後方向に延びている。各リブ40の横断面形状としては、この例のような矩形状に限らず、任意の適切な形状を採用し得る。また、各リブ40は、図6および図18に示す例では、前後方向の中心線の左右両側に左右対称に設けられており、これら左右の各リブ40により底面視紡錘状または両凸面状に構成されている。プレート4は、図17および図10に示すように、前足部側および踵部側ではわずかに下凸状に湾曲しつつ、中足部側では、わずかに上凸状に湾曲している。
プレート4は、たとえば、比較的弾性に富む素材である熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂あるいはエポキシ樹脂等や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から構成されている。また、プレート4の素材としては、たとえば炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を強化用繊維とし、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とした繊維強化プラスチック(FRP)を用いるようにしてもよい。
次に、本発明によるソールおよびこれを備えたシューズの詳細を図19ないし図22を用いて説明する。
図19に示すように、シューズSHは、ソール1を有し、ソール1の上側にアッパー(甲被部)Uを接着や縫製等で固着することにより構成されている。同図においては、図示および説明の簡略化のために、ソール1が、単一層のミッドソール2と、その下側に配置されたアウトソール3とから構成された例が示されている。
図19に示すように、ソール上面20の最後端(踵後端)の位置Soとつま先先端の位置Seを結ぶ直線を基準線Sとする。ここで、ソール上面20は、シューズSHの組立時に使用するラスト(靴型)の底面の形状と一致している。次に、最後端の位置Soを原点Oとして原点Oからソール上面20に沿って測ったつま先先端の位置Seまでの道程をLとし、ソール上面20に沿って原点Oから0.45×Lの位置20mを通って基準線Sと直交する線とソール下面31との交点をCと、ソール上面20に沿って原点Oから0.60×Lの位置20nを通って基準線Sと直交する線とソール下面31との交点をDとする。同図では、位置20mを通って基準線Sと直交する線と基準線Sとの交点がSpで示され、位置20nを通って基準線Sと直交する線と基準線Sとの交点がSqで示されている。
ソール1が点Cおよび点Dで地面Rと接地したソール姿勢を安定姿勢とするとき、安定姿勢において、ソール下面31は踵部およびつま先部で地面Rから離れている(浮いている)。よって、踵部におけるソール下面31はヒールアップしており、ソール下面31が踵部においてヒールアップを開始する(つまり、地面Rから離れ始める)位置をヒールアップ開始位置と定義する。
図20は、図19に着用者の足の骨格図を追加した図である。同図に示すように、ソール上面20に沿って原点Oから0.60×Lの位置20nの下方に位置するソール下面31上の点Dは、シューズ着用者の足の小指球(つまり第5足指(小指)の付け根付近)の位置に対応している。
図20に示すように、ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置20hと原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線Tが地面Rとなす角度(鋭角側の角度)をθとするとき、安定姿勢において、
θ≧5°
に設定されている。
ここで、ソール1の上下方向の圧縮剛性(ソール圧縮剛性:圧縮荷重に対するソールの変形のしにくさ)については、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置において相対的に低くなっている。したがって、同じ圧縮荷重が作用したとき、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置において、ソール1の圧縮変形量が大きい。
踵部におけるソール下面31のヒールアップ開始位置は、好ましくは、図20に示すように、安定姿勢において、ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置20hである。この場合、位置20hから後方側領域においてソール下面31が地面Rから離れている。また、好ましくは、同図に示すように、ソール上面20に沿って原点Oから0.68×Lの位置から前方側領域において、ソール下面31が地面Rから離れている。さらに、好ましくは、ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置から前方、かつ、ソール上面20に沿って原点Oから0.68×Lの位置から後方の領域において、ソール下面31が地面Rと接地している(図20参照)。
踵部におけるソール下面31のヒールアップ開始位置は、より好ましくは、図20に示すように、安定姿勢において、ソール上面20に沿って原点Oから0.27×Lの位置20kにある踝位置よりも後方側に配置されている。言い換えれば、安定姿勢においては、ソール上面20に沿って原点Oから0.27×Lの位置(踝位置)20kにおいて、ソール下面31は地面Rと接地している。この踝位置20kは、後述するように、踵部Hと中足部Mとの略境界位置に相当している。これにより、安定姿勢においては、地面Rに対するソール下面31の接地領域を前後方向に拡張することができ、フォアフット姿勢をより安定させることができる。図20中、一点鎖線で囲んだ領域は、足の外踝LMを示している。外踝LMは、腓骨FBの下部に配置されている。また、同図中、符号TB、TL、CCは、それぞれ脛骨、距骨、踵骨を示している。
図20中の足の骨格図は、ソール1の形状を足の骨格と関連付けて説明するために、便宜上描き入れたものである。一方、図22においては、ソール1の上に着用者の足が実際に置かれて荷重が作用した状態を示している。このとき、安定姿勢において、着用者のシューズ着用時の静的立位姿勢(すなわち、非運動時において両足に均等に体重をかけて真っ直ぐに立った姿勢)時には、θ<5°になるように、ソール圧縮剛性が設定されている。
図22に示すように、ソール上面20に足からの荷重が作用した載荷状態においては、前足部側よりも踵部側においてソール圧縮剛性が小さくなっているので、前足部側の圧縮変形量が相対的に小さく、踵部側の圧縮変形量が相対的に大きくなっている。そのため、ソール上面20は、中足趾節関節位置20jの位置においてはほとんど沈降しないが、踵中心位置20hにおいて大きく沈降し、その結果、荷重載荷後の踵中心位置は20hからその下方の20h’に下降する。
ここで、踵中心位置20h’と中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線(一点鎖線)T’が地面Rとなす角度(鋭角側の角度)をθ’とするとき、安定姿勢において、
θ’<θ つまり θ’<5°
になっている。なお、図22中、踵中心位置20h(図20)と中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線Tは、二点鎖線で示されている。
次に、図21に示すように、ソール1の踵部H、中足部Mおよび前足部Fを、原点Oからソール上面20に沿って測ったつま先先端の位置Seまでの道程Lを用いて表すと、以下のようになる。
i) 踵部: 0~0.25×Lおよび踵後端縁部
ii) 中足部: 0.25×L~0.60×L
iii)前足部: 0.60×L~1.00×L
図21に示す例では、ソール下面31上の点Cおよび点Dが、原点Oから0.45×Lの位置および0.60×Lの位置において、アウトソール31の外甲側縁部(外甲側縁部寄りの位置または幅方向中央寄りの位置含む)および内甲側縁部(内甲側縁部寄りの位置または幅方向中央寄りの位置含む)にそれぞれ配置されている。
好ましくは、図21中の斜線領域および図19、図20に示すように、ソール下面31において、原点Oから0.45×Lの位置から0.60×Lの位置に至る領域は平坦状に形成されており、安定領域を構成している。ソール1が点Cおよび点Dで地面Rと接地した安定姿勢においては、好ましくは、ソール下面31の斜線領域(安定領域)全体が地面Rと接地している。
次に、本実施例の作用効果について、図23を用いて説明する。
図23は、地面Rに対するシューズSHの動きを(a)~(d)の順に時系列的に示している、同図(a)は、ソール1の初期接地時の局面を示している。このとき、ソール1はソール下面31の点Cおよび点D(図19~図22)で、たとえばソール下面31の外甲側の点Cおよび点D(図21)の2点で地面Rと接地したソール姿勢をとっており、安定姿勢を維持している。
上述したように、ソール1が点Cおよび点Dの2点で地面Rと接地した安定姿勢において、ソール下面31が踵部およびつま先部において地面Rから離れて(浮いて)配置されている(図19参照)。
これにより、初期接地時には、踵部の意図しない地面接触を防止して、フォアフット走法を自然に促し、フォアフット姿勢を安定させることができるとともに、つま先への転がりがスムーズに行われるようにして、フォアフット走法を自然に促すことができるようになる。
好ましくは、原点Oから0.15×Lの位置から後方側領域、および原点Oから0.68×Lの位置から前方側領域において、ソール下面31が地面Rから離れて(浮いて)配置されており、より好ましくは、原点Oから0.27×Lの位置においては、ソール下面31は地面Rと接地している(図20参照)。これにより、初期接地時に踵部の前端側で接地した場合でも、ソール1が踵側に倒れ込むのを防止して、フォアフット姿勢を維持でき、フォアフット走法をサポートできる。その結果、ランナーの負担を軽減して、走行時の安心感をアップできる。
また、安定姿勢においては、上述したように、図20中、ソール上面20に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置20hと原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置20jとを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、不等式θ≧5°を満足している。図23(a)中の角度αが角度θに相当している(この例では、角度αは角度θよりも大きな角度に設定されている)。これにより、ソール1において踵部を前足部に対して上方に配置して(つまりヒールアップの状態にして)、フォアフット姿勢に合致させることができる。
図23(b)は、ソール1の初期接地後の中間動作の局面を示している。このとき、同図に示すように、ソール1に最大荷重が作用してソール1が上下方向に最大圧縮されるが、その場合には、ソール下面31の外甲側の点Cおよび点Dのみならず、ソール下面31の内甲側の点Cおよび点Dが地面Rと接地しており、これにより、ソール1の安定姿勢が維持され、フォアフット姿勢が維持されている。
また、このとき、上述したように、ソール1の上下方向の圧縮剛性(ソール圧縮剛性:圧縮荷重に対するソールの変形のしにくさ)が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。そのため、ソール1の初期接地後にソール1に荷重が作用したとき、ソール1は、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵中心位置20hにおいて大きく圧縮変形する。そのため、図23(b)中の角度βは初期接地時の角度α(同図(a))よりも小さくなる(つまりβ<α)。
このように、ソール1の初期接地後の荷重作用時において、ソール1が最大沈込み量に達したとき、ソール1の後足部(踵部)側が前足部側よりも相対的に大きく下方に変形する。これにより、足部の接地面に対する角度が、ゲイトサイクル(接地から離地までの走行周期)の後半の動作段階まで維持され過ぎてしまうのを回避でき、その結果、接地後に踵の挙上が急がされることでフォアフット動作が阻害されることがなくなって、踵部の自然な挙上動作に移行できるようになり、筋腱のばね的ふるまいを活用した、より一層自然なフォアフット走行を実現できる。
次に、図23(c)は、踵部の挙上開始後の局面を示している。このとき、同図に示すように、ソール下面31のつま先部が地面Rと離地しようとしている。同図の局面に移行する直前の図23(b)の局面では、点Cおよび点Dで接地していることにより安定したフォアフット姿勢が維持されているので、この状態から図23(c)への移行はスムーズに行うことができる。これにより、走行中には、ランナーを無駄なくかつ無理なく自然な挙上動作に導くことができるようになる。次に、図23(d)において、ソール1が地面Rから完全に離地する。
ここで、本願発明の比較例としてのシューズの走行時の状態を図24に示す。このシューズSH’のソール1’は、図23のシューズSHのソール1と同様の形状を有しているが(図20参照)、本願発明と異なり、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、踵部のヒールアップ開始位置よりも中足趾節関節位置20jの位置において相対的に低くなっている。この場合、同じ圧縮荷重が作用したとき、踵部のヒールアップ開始位置よりも中足趾節関節位置20jの位置において、ソール1の圧縮変形量が大きくなる。
図24においては、図23と同様に、地面Rに対するシューズSH’の動きを(a)~(d)の順に時系列的に示している。図24中の各局面(a)~(d)は、図23中の各局面(a)~(d)にそれぞれ対応している。また、図24中、図23と同一符号は同一または相当部分を示している。
図24(a)は、ソール1’の初期接地時の局面を示している。このとき、ソール1’は、図23(a)と同様に、ソール下面31’の点Cおよび点D(図19~図22参照)で地面Rと接地したソール姿勢をとっており、安定姿勢を維持している。ソール下面31’は、踵部およびつま先部において地面Rから離れて(浮いて)配置されている。また、図24(a)中の角度α’は図20中の角度θ(≧5°)に相当している。この場合、角度α’は角度αに等しくなっている。
図24(b)は、ソール1の初期接地後の中間動作の局面を示しており、このとき、ソール1に最大荷重が作用してソール1が上下方向に最大圧縮されている。また、このとき、上述したように、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)よりも中足趾節関節位置20jの位置において相対的に低くなっているので、ソール1に最大荷重が作用したとき、ソール1は、踵中心位置20hよりも中足趾節関節位置20jの位置において大きく圧縮変形する。そのため、図24(b)中の角度β’は初期接地時の角度α’(同図(a))よりも大きくなる(つまり、β’>α’)。
このように、ソール1の初期接地後の荷重作用時において、ソール1が最大沈込み量に達したとき、前足部側が後足部(踵部)側よりも相対的に大きく下方に変形する。その結果、足部の接地面に対する角度が、ゲイトサイクル(接地から離地までの走行周期)の後半の動作段階まで維持され過ぎてしまうことになって、踵の挙上が急がされ、自然なフォアフット走行が却って阻害される。
図24(c)の局面においては、踵部が挙上を開始した後、ソール下面31のつま先部が地面Rと離地しようとしている。そして、同図(d)において、ソール1が地面Rから完全に離地する。
次に、本願発明によるソールを備えたシューズ(本発明品)について、着用者の下腿三頭筋に対する負担軽減効果を確認するために、以下のようなパフォーマンス実験を行った。
実験の概要は以下のとおり。
i) ランナー2名(N=2)。
接地パターンの内訳は、フォアフット1名、ミッドフット1名。
ii) 用意したシューズは以下の3タイプ。
本発明品、比較例(段落[0070]参照)、従来品(本発明品および比較例のようなヒールアップのソール形状を有しておらず、ソール下面が踵部から前足部にかけてフラットな形状を有する)。
iii)各シューズを着用して走行速度20.0±1.0km/h(レースペース)で定速走行。
iv) Motion Analysis社製のモーション・キャプチャー・システム(MAC 3D system)およびKistler社製の床反力計を用いて、ランニング動作中の各ランナーの身体の特徴点および床反力を測定。
v) 身体の特徴点および床反力の情報から、逆動力学計算により足関節底屈トルクを計算した後、下腿三頭筋の伸張性収縮の一般的な指標である足関節底屈トルクの負の仕事を算出。
各シューズについて、足関節底屈トルクの算出結果は図34に示すとおりである。同図から明らかなように、比較例は従来品よりも下腿三頭筋負担軽減効果がアップしており、本発明品は比較例よりもさらに下腿三頭筋負担軽減効果がアップしていることが分かった。
次に、前足部および後足部(踵部)の変形率と上述した角度θとの相関関係をグラフにしたものを図35ないし図38に示す。
ここで、「変形率」とは、
変形率=[(変形量)/(変形前のソール厚み)]×100(%)
により定義される量である。たとえば、変形前のソール厚みが50mmで、変形後のソール厚みが30mmであれば、変形量が20mmなので、
変形率=(20/50)×100=40%
となる。変形率が大きくなるほど、圧縮剛性は小さくなる関係にある。
また、支え台とは、地面と接地するソール下面の後足部(踵部)領域を指している。
図35および図36はいずれも変形前の角度θが11°(つまりHigh)の場合の例を、図37および図38はいずれも変形前の角度θが4°(つまりLow)の場合の例をそれぞれ示している。また、図35および図37は、いずれも前足部の変形率が40%の場合において、支え台の変形率を40→55%に変化させたときの角度θの変化を示している。同様に、図36および図38は、いずれも前足部の変形率が45%の場合において、支え台の変形率を40→55%に変化させたときの角度θの変化を示している。なお、各図中、点線で囲んだ領域は、実際に複数のランナーにフォアフット走行してもらい、走行後に各ランナーから入手した官能評価に基づいて設定した領域であって、各ランナーの評価の分かれ目となる範囲を示している。すなわち、角度θが当該領域から下方に位置している場合には、より自然なフォアフット走行が実現できたと各ランナーにより評価された。
図35に示すように、変形前の角度θが11°(High)で前足部変形率が40%の場合、支え台の変形率が47%を超えると(グラフより、変形後の角度θが約5.5°より小さくなると)、官能評価が良くなる。また、図36に示すように、変形前の角度θが11°(High)で前足部変形率が45%の場合、支え台の変形率が49%を超えると(グラフより、変形後の角度θが約5.5°より小さくなると)、官能評価が良くなる。すなわち、いずれの場合も、変形前の角度(初期角度)θが変形後に約半分になると、官能評価が良くなることが分かった。
一方、図37のように、変形前の角度θが4°(Low)で前足部変形率が40%の場合、支え台の変形率が45%を超えると(グラフより、変形後の角度θが約1.8°より小さくなると)、官能評価が良くなる。また、図38に示すように、変形前の角度θが4°(Low)で前足部変形率が45%の場合、支え台の変形率が49%を超えると(グラフより、変形後の角度θが約1.8°より小さくなると)、官能評価が良くなる。すなわち、いずれの場合も、変形前の角度(初期角度)θが変形後に約半分になると、官能評価が良くなることが分かった。
次に、図25は、ソール1の底面概略図であって(図7に対応)、同図に示すように、ソール1の踵部Hから中足部Mの前後方向略中央に至る領域には、ソール下面31に開口する穴(開孔)5が形成されており、ソール1の中足部Mの前後方向略中央から前足部Fに至る領域には穴(開孔)が形成されていない。これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。
<変形例1>
図26は、本発明の変形例1によるソールを示している。同図において、図25と同一符号は同一または相当部分を示している。図26に示すように、ソール1の踵部Hから中足部Mの前後方向略中央に至る領域には、ソール下面31に開口する穴(開孔)50が形成されており、ソール1の中足部Mの前後方向略中央から前足部Fに至る領域には、ソール下面31に開口しかつ穴(開孔)50と連通する穴(開孔)51が形成されている。穴50の開口幅Wは、穴51の開口幅wよりも大きくなっている(つまりW>w)。これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。
<変形例2>
図27は、本発明の変形例2によるソールの縦断面概略図である。前記実施例および前記変形例1では、ソール1に上下方向の穴が形成された例を示したが、この変形例2においては、図27に示すように、ソール1のミッドソール2に幅方向の穴(開孔)52が複数個形成されている。各穴52は、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域に形成されているが、ソール1の中足部Mの大部分の領域および前足部Fには穴(開孔)が形成されていない。これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。なお、各穴52は、ソール1の内甲側側面および/または外甲側側面に開口していてもよい。
<変形例3>
図28は、本発明の変形例3によるソールの縦断面概略図である。前記実施例では、ソール1に上下方向の穴が一つ形成された例を示したが、この変形例3においては、図28に示すように、ソール1のミッドソール2に上下方向の穴(開孔)53が複数個形成されている(穴53の個数はこれに限定されない)。各穴53は、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域に形成されているが、ソール1の中足部Mの大部分の領域および前足部Fには穴(開孔)が形成されていない。これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。なお、各穴53は、ソール1の下面に開口していてもよい。
<変形例4>
図29は、本発明の変形例4によるソールの縦断面概略図である。前記変形例2では、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域にのみ幅方向の複数の穴52が形成された例を示したが、この変形例4においては、図29に示すように、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域に複数の穴52が形成されるとともに、ソール1の中足部Mの大部分の領域および前足部Fに幅方向の複数の穴52’が形成されている(穴52、52’の個数はこれに限定されない)。各穴52の径は各穴52’の径より大きい。この場合、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において、穴の開孔率が大きくなっている。ここで、「開孔率」とは、開孔の容積の全容積に対する割合(この例では、各穴52(または52’)の総容積の全容積(穴総容積+ミッドソール容積)に対する割合)をいう。
これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。なお、各穴52、52’は、ソール1の内甲側側面および/または外甲側側面に開口していてもよい。また、図26に示す例においても同様に、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において、穴の開孔率が大きくなっている。
図30は、本発明の変形例5によるソールの縦断面概略図である。前記変形例3では、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域にのみ上下方向の複数の穴53が形成された例を示したが、この変形例5においては、図30に示すように、ソール1の踵部Hから中足部Mにかけての領域に上下方向の複数の穴53が形成されるとともに、ソール1の前足部Fに上下方向の複数の穴53’が形成されている。各穴53の径は各穴53’の径より大きい。この場合、前記変形例4と同様に、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において、穴の開孔率が大きくなっている。
これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。なお、各穴53、53’は、ソール1の下面に開口していてもよい。
<変形例6>
図31は、本発明の変形例6によるソールの縦断面概略図である。前記実施例および前記変形例1ないし5においては、ソール1に穴(開孔)を形成することでソール1の圧縮剛性に差異を出すようにした例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
図31に示すように、ソール1のミッドソールは、踵部Hから中足部Mの前後方向略中央に至る領域に配置されたミッドソール2と、中足部Mの前後方向略中央から前足部Fに至る領域に配置されたミッドソール2とから構成されるとともに、ミッドソール2が相対的に低硬度の材料から構成され、ミッドソール2が相対的に高硬度の材料から構成されており、ミッドソール2、2の境界面2dは、実質的に上下方向に延びている。これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。
<変形例7>
図32は、本発明の変形例7によるソールの縦断面概略図である。前記変形例6では、ミッドソール2、2の境界面2dが実質的に上下方向に延びている例を示したが、この変形例7では、図32に示すように、ミッドソール2、2の境界面2d’が実質的に前後方向に延びている。すなわち、各ミッドソール2、2はいずれもソール1の踵部Hから中足部Mをへて前足部Fまで延設されている。そして、低硬度材料からなるミッドソール2がミッドソール上側に配置され、高硬度材料からなるミッドソール2がミッドソール下側に配置されている。
さらに、この場合には、踵部Hから中足部Mにかけての領域においては、ミッドソール2の厚みがミッドソール2の厚みよりも厚くなっており、そのため、当該領域においては、相対的に低硬度のミッドソール2の占有率(全ミッドソールに占める割合)が相対的に高くなっているとともに、前足部Fにおいては、ミッドソール2の厚みがミッドソール2の厚みよりも厚くなっており、そのため、当該領域においては、相対的に高硬度のミッドソール2の占有率(全ミッドソールに占める割合)が相対的に高くなっている。
これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。
<変形例8>
図33は、本発明の変形例8によるソールの縦断面概略図である。この変形例8においては、前記変形例7と同様に、ミッドソール2、2の境界面2d’が実質的に前後方向に延びていて、各ミッドソール2、2が踵部Hから中足部Mをへて前足部Fまで延設されているが、低硬度材料からなるミッドソール2がミッドソール下側に配置され、高硬度材料からなるミッドソール2がミッドソール上側に配置されている。
また、踵部Hから中足部Mにかけての領域において、ミッドソール2の厚みがミッドソール2の厚みよりも厚くなっていて、相対的に低硬度のミッドソール2の占有率(全ミッドソールに占める割合)が相対的に高くなっているとともに、前足部Fにおいて、ミッドソール2の厚みがミッドソール2の厚みよりも厚くなっていて、相対的に高硬度のミッドソール2の占有率(全ミッドソールに占める割合)が相対的に高くなっている点は、前記変形例7と同様である。
これにより、ソール1の上下方向の圧縮剛性が、中足趾節関節位置20jの位置よりも踵部のヒールアップ開始位置(踵中心位置20h)において相対的に低くなっている。
<変形例9>
前記実施例では、ソール1のミッドソール2の内部にプレート4が設けられるとともに、プレート4に複数のリブ40が設けられた例を示したが、リブ40をなくすことで薄板状のプレート4を用いるようにしてもよい。さらに、プレート4は省略するようにしてもよい。プレート4をなくすことにより、走行中の荷重作用時においてソール1の踵部Hの圧縮変形を助長できる。なお、プレート4をシューズ全体にわたって延設することで、足部に対するサポート性を向上できるとともに、ソール1の屈曲剛性を向上でき、つま先での蹴り出し時には、プレート4の弾性反発力の作用により、力強く地面を蹴って推進力を得ることができるようになる。
<その他の変形例>
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
以上のように、本発明は、フォアフット走法による走行中、接地後に踵の挙上が急がされることによってフォアフット動作が阻害されることなく、より一層自然なフォアフット走行を実現できるようにするためのシューズのソールに有用である。
1: ソール

2、2、2: ミッドソール
20: ソール上面
20h: 踵中心位置
20j: 中足趾節関節位置
20K: 踵位置
5、50~53’: 穴(開孔)

3: アウトソール
31: ソール下面

S: 基準線
So: 最後端の位置
Se: つま先先端の位置
O: 原点

L: 道程
C、D: 交点

SH: スポーツシューズ(シューズ)

R: 地面

H: 踵部
M: 中足部
F: 前足部
特開2020-163084号公報(段落[0020]~[0024]、[0028]~[0030]、図9参照) 特開2023-96397号公報(段落[0025]~[0026]、[0033]~[0036]、[0045]~[0047]、図4、図5、図8(a)~図8(c)、図10~図11等参照) 特開2023-95714号公報(段落[0023]、[0033]、[0039]~[0046]、図1、図3、図3A参照)

Claims (9)

  1. シューズのソールであって、
    踵部から中足部をへて前足部まで延設され、ソール上面およびソール下面を有するとともに、
    前記ソール上面の最後端の位置とつま先先端の位置を結ぶ直線を基準線Sとし、前記最後端の位置を原点Oとして、原点Oから前記ソール上面に沿って測った前記つま先先端の位置までの道程をLとし、原点Oから前記ソール上面に沿って0.45×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線とソール下面との交点をCとし、原点Oから前記ソール上面に沿って0.60×Lの位置を通って前記基準線Sと直交する線と前記ソール下面との交点をDとし、シューズが着用者によって着用されておらず、着用者の足からの荷重が前記ソールに作用していない状態で、ソールが点Cおよび点Dで地面と接地したソール姿勢を安定姿勢と
    前記ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にある踵中心位置と原点Oから0.68×Lの位置にある中足趾節関節位置とを結ぶ直線が地面となす角度をθとするとき、前記安定姿勢において、
    θ≧5°
    に設定されており、
    点Cおよび点Dが前記ソール下面の少なくとも外甲側縁部に配置され、前記ソール下面において点Cから点Dに至る領域が平坦状に形成された安定領域を構成しており、前記安定姿勢において前記安定領域が地面と接地しており、
    原点Oから前記ソール上面に沿って0.45×Lの位置に相当する前記ソール下面上の点Cおよび原点Oから前記ソール上面に沿って0.68×Lの位置に相当する前記ソール下面上の点Dを含む平坦状の前記安定領域が地面と接地した前記安定姿勢において、前記ソール下面が、つま先部において地面から離れるとともに、前記踵部において地面から離れ始めるヒールアップ開始位置を有し、前記ヒールアップ開始位置から後方側において地面から離れており、
    上下方向のソール圧縮剛性が、前記中足趾節関節位置よりも前記安定姿勢における前記踵部の前記ヒールアップ開始位置において相対的に低くなっている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  2. 請求項1において、
    前記ヒールアップ開始位置が、前記ソール上面に沿って原点Oから0.27×Lの位置にある踝位置よりも後方側に配置されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  3. 請求項1において、
    前記安定姿勢においては、前記ヒールアップ開始位置が前記ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置にあり、当該ヒールアップ開始位置から後方側領域における前記ソール下面が地面から離れているとともに、前記ソール上面に沿って原点Oから0.68×Lの位置から前方側領域における前記ソール下面が地面から離れており、前記ソール上面に沿って原点Oから0.15×Lの位置から前方、かつ、前記ソール上面に沿って原点Oから0.68×Lの位置から後方の領域において、前記ソール下面が地面と接地している、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  4. 請求項1において、
    前記安定姿勢において、着用者のシューズ着用時の静的立位姿勢時には、
    θ<5°
    になるように、前記ソール圧縮剛性が設定されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  5. 請求項1において、
    前記踵部が開孔を有し、前記前足部が開孔を有していない、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  6. 請求項1において、
    前記踵部および前記前足部が開孔を有しており、前記踵部における前記開孔の開口幅が前記前足部における前記開孔の開口幅より大きく設定されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  7. 請求項1において、
    前記踵部および前記前足部が開孔を有しており、前記踵部の開孔率が前記前足部の開孔率より大きく設定されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  8. 請求項1において、
    前記踵部が相対的に低硬度の材料から構成され、前記前足部が相対的に高硬度の材料から構成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
  9. 請求項1において、
    前記踵部および前記前足部がいずれも、相対的に低硬度の材料領域および相対的に高硬度の材料領域を有しており、
    前記踵部においては相対的に低硬度の材料領域の占有率が相対的に高く設定され、前記前足部においては相対的に高硬度の材料領域の占有率が相対的に高く設定されている、
    ことを特徴とするシューズのソール。
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