JP7776801B1 - 鋼板及び部品 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2024年7月30日に、日本に出願された特願2024-123403号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
[1]化学組成が、質量%で、
C :0.050~0.180%、
Si:0.40~1.30%、
Mn:1.60~2.80%、
P :0.100%以下、
S :0.0500%以下、
Al:0.020~0.100%、
N :0.0100%以下、
O :0.0060%以下、
Ti:0.030~0.150%、
B :0.0005~0.0050%、
Cr:0~1.00%、
Mo:0~0.500%、
W :0~0.500%、
Co:0~0.500%、
Ni:0~1.000%、
Cu:0~1.000%、
V :0~0.500%、
Nb:0~0.150%、
As:0~0.050%、
Zr:0~0.050%、
Sn:0~0.050%、
Sb:0~0.050%、
Ta:0~0.100%、
Bi:0~0.0400%、
Ca:0~0.0400%、
Mg:0~0.0400%、
REM:0~0.0400%、並びに、
残部:Fe及び不純物であり、
表面から板厚方向に板厚の1/4位置における金属組織において、
面積%で、
焼戻しマルテンサイト:30%超、80%以下、
粒状ベイナイト:10~50%、
フェライト及びパーライトの1種以上:合計で5%未満、
フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの1種以上:合計で10%以下であり、
旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が3.0~6.0であることを特徴とする鋼板。
[2]前記化学組成が、質量%で、
Cr:0.01~1.00%、
Mo:0.001~0.500%、
W :0.001~0.500%、
Co:0.001~0.500%、
Ni:0.001~1.000%、
Cu:0.001~1.000%、
V :0.001~0.500%、
Nb:0.001~0.150%、
As:0.001~0.050%、
Zr:0.001~0.050%、
Sn:0.001~0.050%、
Sb:0.001~0.050%、
Ta:0.001~0.100%、
Bi:0.0001~0.0400%、
Ca:0.0001~0.0400%、
Mg:0.0001~0.0400%、及び
REM:0.0001~0.0400%からなる群のうち1種以上を含有することを特徴とする[1]に記載の鋼板。
[3]前記表面から前記板厚方向に前記板厚の1/2位置における集合組織において、
{100}<011>~{223}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値が5.0~11.0であり、
{332}<113>の方位のX線ランダム強度比が5.0~9.0であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の鋼板。
[4]前記化学組成が、
B :0.0016~0.0050%を含むことを特徴とする[1]~[3]のいずれか1項に記載の鋼板。
[5][1]~[4]のいずれか1項に記載の鋼板からなることを特徴とする部品。
鋼板内の材質ばらつきを低減するためには、ベイナイトではなく、マルテンサイトの生成を促進することが効果的である。冷却過程において先にベイナイトが生成すると、未変態のオーステナイトにCが濃化するため、その後にマルテンサイトを生成させることが困難となる。そのため、ベイナイトの生成を抑制することで、マルテンサイトの生成を促進することができる。ベイナイトの生成を抑制する方法として、(a)熱間圧延においてオーステナイト粒に適切な量の歪みを与えることで、オーステナイト粒の形状を造り込むことができる。これにより、ベイナイトの生成速度を遅くすることができる。更に、(b)仕上げ圧延後の冷却において、ベイナイトが生成しやすい温度域の滞留時間を短くすることで、先にベイナイトが生成することを抑制し、マルテンサイトの生成を促進することができる。
以下、各元素について詳細に説明する。
Cは、鋼板の強度を高める元素である。C含有量が0.050%未満であると、鋼板の強度が低下する。そのため、C含有量は0.050%以上とする。C含有量は、好ましくは、0.060%以上、0.070%以上又は0.100%以上である。
一方、C含有量が0.180%超であると、強度が高くなりすぎて、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、C含有量は0.180%以下とする。C含有量は、好ましくは、0.160%以下、0.150%以下又は0.140%以下である。
Siは、粒状ベイナイトの生成を促進し、鋼板の延性を高める元素である。Si含有量が0.40%未満であると、この効果を得ることができない。そのため、Si含有量は0.40%以上とする。Si含有量は、好ましくは、0.50%以上、0.60%以上又は0.70%以上である。
一方、Si含有量が1.30%超であると、マルテンサイトに先行してフェライトが多量に生成し、所望量の焼戻しマルテンサイトを確保することができず、鋼板の材質ばらつきが大きくなる。そのため、Si含有量は1.30%以下とする。Si含有量は、好ましくは、1.20%以下、1.10%以下、1.00%以下又は0.80%以下である。
Mnは、焼入れ性向上及び固溶強化により鋼板の強度を高める元素である。Mn含有量が1.60%未満であると、鋼板の強度が低下する。また、マルテンサイトに先行してフェライトやベイナイトが生成し易くなり、鋼板の材質ばらつきが大きくなる。そのため、Mn含有量は1.60%以上とする。Mn含有量は、好ましくは、1.80%以上、2.00%以上又は2.10%以上である。
一方、Mn含有量が2.80%超であると、粒状ベイナイト量が不足し、且つ、強度が高くなりすぎて、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、Mn含有量は2.80%以下とする。Mn含有量は、好ましくは、2.70%以下、2.60%以下、2.50%以下又は2.40%以下である。
Pは、粒界に偏析することで鋼板の延性及び穴広げ性を低下させる元素である。P含有量が0.100%超であると、鋼板の延性及び穴広げ性が顕著に低下する。そのため、P含有量は0.100%以下とする。P含有量は、好ましくは、0.080%以下、0.050%以下、0.030%以下又は0.020%以下である。
P含有量は低い程好ましいため、0%であってもよい。ただし、P含有量を過剰に低減すると、脱Pコストが著しく増加する。そのため、P含有量は0.001%以上又は0.005%以上としてもよい。
Sは、MnS等の硫化物を形成することで鋼板の延性及び穴広げ性を低下させる元素である。S含有量が0.0500%超であると、鋼板の延性及び穴広げ性が顕著に低下する。そのため、S含有量は0.0500%以下とする。S含有量は、好ましくは、0.0300%以下、0.0200%以下、0.0100%以下又は0.0050%以下である。
S含有量は低い程好ましいため、0%であってもよい。ただし、S含有量を過剰に低減すると、脱Sコストが著しく増加する。そのため、S含有量は0.0001%以上、0.0005%以上又は0.0010%以上としてもよい。
Alは、溶鋼の脱酸材として含有される元素である。また、Alはフェライト変態を制御する元素でもある。Al含有量が0.020%未満であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Al含有量は0.020%以上とする。Al含有量は、好ましくは、0.025%以上、0.030%以上又は0.035%以上とすることが好ましい。
一方、Al含有量が0.100%超であると、フェライト量が多くなり、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Al含有量は0.100%以下とする。Al含有量は、好ましくは、0.080%以下、0.050%以下又は0.030%以下である。
Nは、鋼中に粗大な窒化物を形成し、鋼板の穴広げ性を低下させる元素である。N含有量が0.0100%超であると、鋼板の穴広げ性が顕著に低下する。また、Nが多量に含まれるとスラブ割れのリスクが高まる。そのため、N含有量は0.0100%以下とする。N含有量は、好ましくは、0.0070%以下又は0.0050%以下である。
N含有量は低い程好ましいため、0%であってもよい。ただし、N含有量を過剰に低減すると脱Nコストが著しく増加する。そのため、N含有量は0.0001%以上、0.0005%以上又は0.0010%以上としてもよい。
Oは、鋼中に多く含まれると粗大な酸化物を形成する。O含有量が0.0060%超であると、鋼板の穴広げ性が顕著に低下する。そのため、O含有量は0.0060%以下とする。O含有量は、好ましくは、0.0050%以下又は0.0040%以下である。
O含有量は少ない程好ましいため、0%であってもよい。ただし、溶鋼の脱酸時に微細な酸化物を多数分散させるために、O含有量は0.0005%以上又は0.0010%以上としてもよい。
Tiは、TiC等のTi炭化物として鋼中に析出し、析出強化により鋼板の強度を高める元素である。Ti含有量が0.030%未満であると、鋼板の強度が低下する。そのため、Ti含有量は0.030%以上とする。Ti含有量は、好ましくは、0.050%以上、0.080%以上又は0.100%以上である。
一方、Ti含有量が0.150%超であると、鋼中に粗大な炭化物が生成し、熱間圧延中にスラブ割れが生じたり、鋼板の延性及び穴広げ性が低下したりする。そのため、Ti含有量は0.150%以下とする。Ti含有量は、好ましくは、0.130%以下又は0.110%以下である。
Bは、鋼の焼入れ性を高め、鋼板の強度を高める元素である。B含有量が0.0005%未満であると、鋼板の強度が低下する。また、マルテンサイトに先行してフェライトやベイナイトが生成しやすくなり,鋼板の材質ばらつきが大きくなる。そのため、B含有量は0.0005%以上とする。B含有量は、好ましくは、0.0007%以上、0.0010%以上、0.0015%以上、0.0016%以上、0.0018%以上又は0.0020%以上である。
B含有量が0.0050%超であると、Bを含む析出物が多量に生成して、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、B含有量は0.0050%以下とする。B含有量は、好ましくは、0.0040%以下、0.0030%以下又は0.0025%以下である。
Crは、鋼の焼入れ性を高め、鋼板の強度を高める元素である。また、Crは、粒状ベイナイトの生成を促進する元素である。これらの効果を確実に得るためには、Cr含有量は0.01%以上又は0.05%以上とすることが好ましい。
一方、Cr含有量が1.00%超であると鋼板の延性が低下する。そのため、Cr含有量は1.00%以下とする。Cr含有量は、好ましくは、0.85%以下、0.70%以下、0.65%以下、0.50%以下、0.35%以下又は0.20%以下である。
Moは、鋼中に微細な炭化物を形成することで鋼板の強度を高める元素である。この効果を確実に得るためには、Mo含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Mo含有量が0.500%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Mo含有量は0.500%以下とする。Mo含有量は、好ましくは、0.400%以下、0.300%以下、0.150%以下又は0.110%以下である。
Wは、固溶強化により鋼板の強度を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、W含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、W含有量が0.500%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、W含有量は0.500%以下とする。W含有量は、好ましくは、0.400%以下、0.300%以下、0.200%以下、0.100%以下、0.050%以下又は0.040%以下である。
Coは、固溶強化により鋼板の強度を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Co含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Co含有量が0.500%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Co含有量は0.500%以下とする。Co含有量は、好ましくは、0.400%以下、0.300%以下、0.200%以下、0.100%以下、0.050%以下又は0.040%以下である。
Niは、鋼板の焼入性を高めて、鋼板の強度を高める元素である。また、Niは、Cuを含有させる場合においては、Cuに起因するスラブの粒界割れを効果的に抑制する作用を有する。上記作用による効果をより確実に得るためには、Ni含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Niは、高価な元素であるため、多量に含有させることは経済的に好ましくない。したがって、Ni含有量は1.000%以下とする。Ni含有量は、好ましくは、0.800%以下、0.700%以下、0.500%以下、0.250%以下又は0.200%以下である。
Cuは、鋼板の焼入れ性を高める作用及び低温で鋼中に炭化物として析出して鋼板の強度を高める元素である。上記作用による効果をより確実に得るためには、Cu含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Cu含有量が1.000%超では、スラブの粒界割れが生じる場合がある。したがって、Cu含有量は1.000%以下とする。Cu含有量は、好ましくは、0.800%以下、0.600%以下、0.400%以下、0.250%以下、0.150%以下、0.100%以下又は0.090%以下である。
Vは、鋼中に微細な炭化物を形成することで鋼板の強度を高める元素である。この効果を確実に得るためには、V含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、V含有量が0.500%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、V含有量は0.500%以下とする。V含有量は、好ましくは、0.400%以下、0.320%以下、0.200%以下、0.150%以下又は0.110%以下である。
Nbは金属組織の微細化及びNbCの析出強化により、鋼板の強度を高める元素である。この効果を確実に得るためには、Nb含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Nb含有量が0.150%超では上記効果は飽和する。また、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Nb含有量は0.150%以下とする。Nb含有量は、好ましくは、0.100%以下、0.080%以下0.050%以下又は0.025%以下である。
Asはオーステナイト単相化温度を低下させることにより、旧オーステナイト粒を細粒化させて、鋼板の穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、As含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Asを多量に含有させても上記効果は飽和するため、As含有量は0.050%以下とする。As含有量は、好ましくは、0.010%以下又は0.005%以下である。
Zrは、固溶強化により鋼板の強度を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Zr含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Zr含有量が0.050%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、Zr含有量は0.050%以下とする。Zr含有量は、好ましくは、0.010%以下又は0.005%以下である。
Snは破壊の起点となる酸化物の生成を抑制することで、鋼板の穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Sn含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Snを多量に含有させても上記効果は飽和するため、Sn含有量は0.050%以下とする。Sn含有量は、好ましくは、0.010%以下又は0.005%以下である。
Sbは、破壊の起点となる酸化物の生成を抑制することで、鋼板の延性及び穴広げ性を高める元素である。この効果を確実に得るためには、Sb含有量は0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Sbを多量に含有させても上記効果は飽和するため、Sb含有量は0.050%以下とする。Sb含有量は、好ましくは、0.010%以下又は0.005%以下である。
Taは、鋼中に微細な炭化物を形成することで鋼板の強度を高める元素である。この効果を確実に得るためには、Ta含有量を0.001%以上又は0.010%以上とすることが好ましい。
一方、Ta含有量が0.100%超であると、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、Ta含有量は0.100%以下とする。Ta含有量は、好ましくは、0.080%以下、0.050%以下である。Ta含有量は、好ましくは、0.010%以下又は0.005%以下である。
Biは、凝固組織を微細化することにより、鋼板の延性及び穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Bi含有量は0.0001%以上又は0.0010%以上とすることが好ましい。
一方、Bi含有量を0.020%超としても、上記作用による効果は飽和してしまい、経済的に好ましくない。そのため、Bi含有量は0.0400%以下とする。Bi含有量は、好ましくは、0.0100%以下又は0.0015%以下である。
Caは、破壊の起点となり、鋼板の延性及び穴広げ性を低下させる原因となる非金属介在物の形態を制御することで、鋼板の延性及び穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Ca含有量は0.0001%以上又は0.0010%以上とすることが好ましい。
一方、Ca含有量が0.0400%超であると、鋼中に介在物が過剰に生成され、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、Ca含有量は0.0400%以下とする。Ca含有量は、好ましくは、0.0100%以下又は0.0015%以下である。
Mgは、Caと同様、非金属介在物の形態を制御することで、鋼板の延性及び穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、Mg含有量は0.0001%以上又は0.0010%以上とすることが好ましい。
一方、Mg含有量が0.0400%超であると、鋼中に介在物が過剰に生成され、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、Mg含有量は0.0400%以下とする。Mg含有量は、好ましくは、0.0100%以下又は0.0015%以下である。
REMは、Caと同様、非金属介在物の形態を制御することで、鋼板の延性及び穴広げ性を高める元素である。この効果をより確実に得るためには、REM含有量は0.0001%以上又は0.0010%以上とすることが好ましい。
一方、REM含有量が0.0400%超であると、鋼中に介在物が過剰に生成され、鋼板の延性及び穴広げ性が低下する。そのため、REM含有量は0.0400%以下とする。
なお、REMは、Sc、Y及びランタノイドからなる合計17元素を指し、上記REMの含有量は、これらの元素の合計含有量を指す。REM含有量は、好ましくは、0.0250%以下又は0.0200%以下である。
鋼板の表面から板厚方向に板厚の1/8の位置~板厚の3/8の位置の領域から試験片を採取し、この試験片に対し、ICP-AES(Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)などの一般的な方法で化学組成を測定する。なお、C及びSは燃焼-赤外線吸収法を用い、Nは不活性ガス融解-熱伝導度法を用い、Oは不活性ガス融解-非分散型赤外線吸収法を用いて測定する。
鋼板が表面に被覆を備える場合は、機械研削により表面の被覆を除去してから、同様に化学組成の分析を行う。
なお、溶鋼分析値、スラブ分析値又は同一溶綱から製造された他の鋼板の鋼板分析値などが確認できる場合には、鋼板から採取した試験片での分析を省略し、それらの分析値を鋼板の化学組成とみなしてもよい。
本実施形態に係る鋼板は、表面から板厚方向に板厚の1/4位置における金属組織において、面積%で、焼戻しマルテンサイト:30%超、80%以下、粒状ベイナイト:10~50%、フェライト及びパーライトの1種以上:合計で5%未満、フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの1種以上:合計で10%以下であり、旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が3.0~6.0である。
板厚1/4位置とは、鋼板の表面から板厚方向に板厚の1/8の位置~前記板厚の3/8の位置の範囲のことであり、鋼板の表面から板厚の1/8の位置を始点として、板厚の3/8の位置を終点する範囲と換言することができる。
被覆と鋼板との界面は、後述するBSE COMPO像(BSE Compositional Image)により判別する。
焼戻しマルテンサイト:30%超、80%以下
焼戻しマルテンサイトは、強度、延性及び穴広げ性を高め、更に鋼板内の材質ばらつきを低減する組織である。焼戻しマルテンサイトの面積率が30%以下であると、鋼板内の材質ばらつきが高まる。そのため、焼戻しマルテンサイトの面積率は30%超とする。焼戻しマルテンサイトの面積率は、好ましくは、35%以上、40%以上、45%以上又は50%以上である。
一方、焼戻しマルテンサイトの面積率が80%超であると、鋼板の延性が低下する。そのため、焼戻しマルテンサイトの面積率は80%以下とする。焼戻しマルテンサイトの面積率は、好ましくは、75%以下、70%以下又は65%以下である。
粒状ベイナイトは、鋼板の延性を高める組織である。粒状ベイナイトの面積率が10%未満であると、鋼板の延性が低下する。そのため、粒状ベイナイトの面積率は10%以上とする。粒状ベイナイトの面積率は、好ましくは、15%以上、20%以上又は25%以上である。
一方、粒状ベイナイトの面積率が50%超であると、鋼板内の材質ばらつきが大きくなる。そのため、粒状ベイナイトの面積率は50%以下とする。粒状ベイナイトの面積率は、好ましくは47%以下、45%以下又は40%以下である。
なお、板厚1/4において、焼戻しマルテンサイト及び粒状ベイナイトの面積率は、合計で85%以上であってもよい。焼戻しマルテンサイト及び粒状ベイナイトの面積率は、合計で、88%以上、90%以上又は92%以上であってもよく、100%以下又は98%以下であってもよい。
フェライト及びパーライトの面積率の合計が5%以上であると、焼戻しマルテンサイトを十分に得ることができず、鋼板内のばらつきが大きくなる。そのため、フェライト及びパーライトの面積率の合計は5%未満とする。フェライト及びパーライトの面積率の合計は少ない程好ましいため、3%以下、2%以下又は1%以下とすることが好ましい。フェライト及びパーライトの面積率の合計は0%であってもよい。
フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトは鋼板の強度を高める。しかしながら、フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの面積率の合計が10%超であると、鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの1種以上の面積率の合計は10%以下とする。フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの1種以上の面積率の合計は、好ましくは、7%以下、5%以下又は3%以下である。
フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトは含まれなくてもよいため、0%としてもよい。
まず、フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの面積率の測定方法について説明する。
鋼板から、板厚1/4位置(表面から板厚方向に板厚の1/8の位置~前記板厚の3/8の位置の範囲)における金属組織が観察できるように試験片を採取する。試験片の板厚断面を鏡面研磨で仕上げ、レペラ(LePera)エッチングした後、FE-SEM(Field Emission-Scanning Electron Microscope):サーマル電界放射型走査電子顕微鏡(JEOL製JSM-7200F)を用いて、板厚1/4位置における200μm(板厚方向)×600μm(板厚方向と直角方向)の領域を観察し、画像解析を行う。
なお、レペラ腐食では、フレッシュマルテンサイト、焼戻しマルテンサイト及び残留オーステナイトが腐食されないと考えることもある。しかし、本実施形態では、便宜的に、レペラ腐食で腐食されない組織をフレッシュマルテンサイト又は残留オーステナイトとみなす。
また、後述の面積率の測定(X線回折を除く)において同領域を観察するため、例えば、FE-SEMでの観察領域の4隅の内3点に対して、観察領域の4隅から100μm以内の範囲にそれぞれビッカース圧痕を打刻することが好ましい。これらのビッカース圧痕を目印とすれば、FE-SEMでの観察領域と同じ領域を観察することができる。
鋼板から採取した試験片について、板面から板厚1/4位置(表面から板厚方向に板厚の1/8の位置~前記板厚の3/8の位置の範囲)まで面削し、露出した面を観察面とする。この観察面について、鏡面研磨を行った後、電解研磨で仕上げる。観察面について、Rigaku製RINT-2500、Mo-Kαを用いて、α(200)、α(211)、γ(200)、γ(220)、γ(311)の計5ピークの積分強度を求め、強度平均法を用いて残留オーステナイトの体積率を算出する。この残留オーステナイトの体積率を残留オーステナイトの面積率とみなす。
FE-SEMでの観察による、フレッシュマルテンサイトの面積率を求めたときと同じ領域(200μm×600μmの領域)について、腐食層のみを研磨により除去し鏡面仕上げした後、ナイタール液を用いてエッチングし、FE-SEMを用いて観察し、画像解析を行う。
セメンタイトとフェライトとがラメラ状に配列している領域をパーライトと判別し、その領域の面積率を算出することで、パーライトの面積率を得る。
FE-SEMでの観察による、フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの面積率を求めたときと同じ領域(200μm×600μmの領域)について、コロイダル研磨又は電解研磨を実施した後、0.2μmの測定間隔で、電子後方散乱回折法により結晶方位情報を得る。測定には、サーマル電界放射型走査電子顕微鏡(JEOL製JSM-7200F)とEBSD検出器(EDAX Velocity(登録商標) 超高速動作型EBSD検出器)とで構成されたEBSD解析装置を用いる。この際、装置内の真空度は9.6×10-5Pa以下、加速電圧は25kV、照射電流レベルは16とする。
いわゆる“マルテンサイト”といわれる組織は、ラスの集合体で形成された組織であって、(1)組織を構成するラス内に針状のセメンタイトを有し、そのセメンタイトの伸長方向が2方向以上であるか、(2)ラス幅の平均値が1.0μm以下であるか、(1)及び(2)の両方を満足する。ラス幅は、同一の長軸方向をもった3本以上のラスの集合体に対し、それを貫通する最短の直線を引き、その直線の長さを貫通したラスの本数で除すことで測定できる。これを10視野で行い,その平均値をラス幅の平均値とする。FE-SEM観察の際には、ラスの内部に存在する針状の析出物をセメンタイトとみなす。厳密には、針状の析出物には、η炭化物(Fe2C)、ε炭化物(Fe2+xC)、χ炭化物(Fe5C2)などを含むことがあるが、これらはセメンタイトの前駆的な炭化物と解釈されるため、これらを含めてセメンタイトと総称する。つまり、レペラ腐食によって腐食され、GAM値が0.5°超かつ5°境界密度が0.4μm/μm2超のBCC結晶構造の結晶粒であって、前記の方法Aにより“マルテンサイト”と判定されない組織は、“ベイナイト”である。
レペラ腐食、GAM値及び5°境界密度などを利用した前記の方法Aによって焼戻しマルテンサイトと判定された金属組織は、B含有量が0.0015%以下の場合、前記の方法Aでは、“マルテンサイト”と判定されず、ベイナイトと判定される。それらの金属組織は、B含有量が0.0016%以上である場合には、前記の方法Aでは“マルテンサイト”と判定されるようになり、B含有量が0.0020%以上である場合には、前記の方法Aでは殆どが“マルテンサイト”と判定される。
なお、本実施形態においては、レペラ腐食、GAM値及び5°境界密度などを利用した前記の面積率の測定方法により焼戻しマルテンサイトと判定された組織に対し、前記の方法Aによる確認などは不要である。レペラ腐食、GAM値及び5°境界密度などを利用した前記の面積率の測定方法により測定された焼戻しマルテンサイトの面積率は、前記の方法Aにより修正されることはない。
旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値:3.0~6.0
板厚1/4位置における旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が3.0未満であると、加工硬化による強度を高める効果を十分に得られず、鋼板の強度が低下する。また、マルテンサイトに先行してベイナイトが生成し易くなり、材質ばらつきが大きくなる。そのため、板厚1/4位置における旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値は3.0以上とする。旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値は、より好ましくは、3.2以上又は3.4以上である。
一方、板厚1/4位置における旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が6.0超であると、加工硬化が過剰となり、また、面内異方性が大きくなることで鋼板の穴広げ性が低下する。そのため、板厚1/4位置における旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値は6.0以下とする。旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値は、より好ましくは、5.5以下又は5.0以下である。
鋼板から、板厚1/4位置(表面から板厚方向に板厚の1/8の位置~前記板厚の3/8の位置の範囲)における金属組織が観察できるように試験片を採取する。圧延方向に平行な板厚断面を鏡面研磨後、腐食液(JIS G 0551:2020の付属書JAのJA.2に記載の腐食液)で旧オーステナイト粒界を現出させる。光学顕微鏡を用い、板厚1/4位置における200μm(板厚方向)×600μm(板厚方向と直角方向)の領域について、旧オーステナイト粒を特定する。次に、後述の方法により旧オーステナイト粒を楕円に近似し、その長径(長軸径)及び短径(短軸径)を求める。上記領域内の全ての旧オーステナイト粒について長径及び短径の比(アスペクト比)を算出し、各旧オーステナイト粒の面積で重みづけして平均値を算出することで、旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値を得る。なお、長径が2μm以下の旧オーステナイト粒は測定から除外する。旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値は、一般式としては、下記式により表すことができる。ここで、Aiはi番目の旧オーステナイト粒の面積であり、riはi番目の旧オーステナイト粒のアスペクト比である。
旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値=Σi(Ai×ri)/ΣiAi
上述の方法で旧オーステナイト粒を十分に現出できない場合は、「Kengo Hata, Masayuki Wakita, Kazuki Fujiwara, Kaori Kawano, Nippon Steel & Sumitomo Metal Technical Report,No.114(2017), p26-31」に記載される再構築法によって旧オーステナイト粒を特定する。
図1に示すように、特定した旧オーステナイト粒Gについて、楕円体に含まれない結晶粒の領域の面積Soutと、楕円体内の結晶粒でない領域の面積Sinとの総和が最小となるように、楕円体gとして近似する。このように楕円体gとして近似することで、(x0,y0):楕円体gの中心、a:楕円体gの長径、b:楕円体gの短径を求める。
{100}<011>~{223}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値:5.0~11.0
{332}<113>の方位のX線ランダム強度比:5.0~9.0
表面から板厚方向に板厚の1/2位置(以下、板厚1/2位置と記載する場合がある)における集合組織において、板面の{100}<011>~{223}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値を5.0以上とし、且つ、板面の{332}<113>の方位のX線ランダム強度比を5.0以上とすることで、鋼板の強度をより高めることができる。また、板厚1/2位置における集合組織において、板面の{100}<011>~{223}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値を11.0以下とし、且つ、板面の{332}<113>の方位のX線ランダム強度比を9.0以下とすることで、鋼板の穴広げ性をより高めることができる。
鋼板から、板厚1/2位置(表面から板厚方向に板厚の3/8の位置~前記板厚の5/8の位置の範囲)の板面が測定面となるように試料を作製する。このとき、機械研磨などによって鋼板を所定の板厚まで表面から減肉し、次いで、化学研磨や電解研磨によって機械研磨によるひずみを除去する。このときの化学研磨や電解研磨による減肉量を50μm以上とすることで、機械研磨によるひずみを十分に除去し、ひずみに起因する測定誤差を最小化する。
被覆の厚みは、5~100μmであることが好ましい。
Zn系被覆(Fe-Zn系合金を主体とした被覆)は、Fe、Znの他に、更にSi、Mg、Ca、Sr、Ni、Cu、Mo、Mn、Cr、C、Nb、Ti、B、V、Sn、W、Sb、Al、Co、In、Bi、Zr、Se、As、REMの1種以上を含有し、残部が不純物であってもよい。
端面から10mm以上離れた任意の位置から試料を切り出す。切り出した試料の板厚断面を機械研磨し、続いて鏡面仕上げする。走査型電子顕微鏡による観察範囲は、例えば400倍の倍率で、面積で40000μm2以上の範囲とする。
本実施形態に係る鋼板は、引張強さが980MPa以上であることが好ましい。引張強さを980MPa以上とすることで、車体軽量化の効果を大きくすることができる。引張強さは、より好ましくは、1000MPa以上又は1050MPa以上である。
引張強さの上限は、金型摩耗の抑制及び鋼板の延性確保の観点から、1300MPa以下とすることが好ましい。
全伸びは10.0%以上であることが好ましい。全伸びが10.0%以上であれば、延性に優れると判断することができる。なお、全伸びとは、JIS Z 2241:2022でいう「破断時全伸び」のことである。
鋼板の板厚断面が観察できるように試験片を採取する。試験片は、板面に垂直な方向をZ方向とし、このZ方向を軸として30°毎回転させて、合計で12個採取する。採取した試験片の板厚断面を研磨し、上述の腐食液により旧オーステナイト粒界を現出させ、旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値を切断法によって算出する。旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が最も大きい試験片を特定し、その試験片を採取した方向を、鋼板の圧延方向と判別する。すなわち、その試験片の板厚断面と平行且つ板厚方向に直角な方向を、鋼板の圧延方向と判別する。
穴広げ率は30%以上であることが好ましい。穴広げ率が30%以上であれば、穴広げ性に優れると判断することができる。
穴広げ率は、JIS Z 2256:2020に準拠して穴広げ試験を行うことで得る。穴広げ試験片の採取位置は、引張試験片と同じように、鋼板の板幅方向の端部から1/4部分とすることが好ましい。試験は2回以上実施し、それらの平均値を代表値として用いる。
本実施形態において、材質ばらつきは、鋼板の異なる位置から採取した試験片について測定した全伸び及び穴広げ率のばらつきが小さいことが好ましい。具体的には、まず、鋼板の板幅方向の端部から1/4部分、1/2部分及び3/4部分から引張試験片及び穴広げ試験片を採取する。それぞれの試験片について、上述の方法により引張試験及び穴広げ試験を行い、各部分における代表値を得る。なお、鋼板の板幅方向の端部から1/4部分については、新たに試験を実施することなく、上述の試験により得られた代表値を採用する。
なお、以下の説明における温度とは、鋼板の表面温度のことをいう。
熱間圧延における仕上げ圧延において、
1050~1150℃の温度域で、表面温度が30~200℃低下する第1の冷却を施した後、10秒以内に総圧下率が30%以上となる圧延を行い、
1040℃以下の温度域における総圧下率が40~70%となる圧延を行い、
仕上げ圧延完了温度を850~980℃の温度域とし、
仕上げ圧延後、550℃に到達するまでの時間が20秒以下となる冷却を行い、
350~500℃の温度域で巻取る。
コイル状に巻取った後は、コイルの最外周と最内周との中間位置の端面における温度が、350~500℃の温度域で3600~18000秒保持されるように冷却することがより好ましい。
以下、各工程について詳細に説明する。
仕上げ圧延では、1050~1150℃の温度域で、表面温度が30~200℃低下する第1の冷却を施した後、10秒以内に総圧下率が30%以上となる圧延を行うことが好ましい。表面温度が30℃以上低下する第1の冷却としては、水冷が挙げられる。第1の冷却は、冷却前の表面温度が1050~1150℃の温度域であるときに冷却を開始し、表面温度が30~200℃低下するように冷却すればよい。
なお、コイル状に巻き取られる前の時間は短いため、上述の保持時間に、コイル状に巻き取られる前の時間は含まれない。
なお、スラブの加熱温度は1200℃以上とし、当該温度域での保持時間は3500秒以上とした。仕上げ圧延開始温度は、1020~1200℃の温度域とした。
また、「第1の冷却による温度低下量」が100℃超であったNo.1について、その冷却の後5秒以内の総圧下率は33%であった。
得られた結果を表4A~表5Bに示す。
なお、表中の下線は、本開示の範囲外であること、製造条件が好ましくないこと又は特性値が好ましくないことを示す。
一方、比較例に係る鋼板は、上記特性の1つ以上が劣ることが分かる。
Claims (5)
- 化学組成が、質量%で、
C :0.050~0.180%、
Si:0.40~1.30%、
Mn:1.60~2.80%、
P :0.100%以下、
S :0.0500%以下、
Al:0.020~0.100%、
N :0.0100%以下、
O :0.0060%以下、
Ti:0.030~0.150%、
B :0.0005~0.0050%、
Cr:0~1.00%、
Mo:0~0.500%、
W :0~0.500%、
Co:0~0.500%、
Ni:0~1.000%、
Cu:0~1.000%、
V :0~0.500%、
Nb:0~0.150%、
As:0~0.050%、
Zr:0~0.050%、
Sn:0~0.050%、
Sb:0~0.050%、
Ta:0~0.100%、
Bi:0~0.0400%、
Ca:0~0.0400%、
Mg:0~0.0400%、
REM:0~0.0400%、並びに、
残部:Fe及び不純物からなり、
表面から板厚方向に板厚の1/4位置における金属組織において、
面積%で、
焼戻しマルテンサイト:30%超、80%以下、
粒状ベイナイト:10~50%、
フェライト及びパーライトの1種以上:合計で5%未満、
フレッシュマルテンサイト及び残留オーステナイトの1種以上:合計で10%以下であり、
旧オーステナイト粒のアスペクト比の平均値が3.0~6.0であることを特徴とする鋼板。 - 前記化学組成が、質量%で、
Cr:0.01~1.00%、
Mo:0.001~0.500%、
W :0.001~0.500%、
Co:0.001~0.500%、
Ni:0.001~1.000%、
Cu:0.001~1.000%、
V :0.001~0.500%、
Nb:0.001~0.150%、
As:0.001~0.050%、
Zr:0.001~0.050%、
Sn:0.001~0.050%、
Sb:0.001~0.050%、
Ta:0.001~0.100%、
Bi:0.0001~0.0400%、
Ca:0.0001~0.0400%、
Mg:0.0001~0.0400%、及び
REM:0.0001~0.0400%からなる群のうち1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の鋼板。 - 前記表面から前記板厚方向に前記板厚の1/2位置における集合組織において、
{100}<011>~{223}<110>の方位群のX線ランダム強度比の平均値が5.0~11.0であり、
{332}<113>の方位のX線ランダム強度比が5.0~9.0であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼板。 - 前記化学組成が、
B :0.0016~0.0050%を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼板。 - 請求項1又は2に記載の鋼板からなることを特徴とする部品。
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