以下、実施の形態に係る空気調和装置について図面等を参照しながら説明する。なお、明細書に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。また、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語あるいは向きを適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上用いる記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。方向あるいは向きを表す用語は、例えば、上、下、右、左、前、後、表又は裏等がある。
実施の形態.
[空気調和装置100の全体構成]
図1は、実施の形態に係る空気調和装置100を前面側からみた外観斜視図である。図2は、実施の形態に係る空気調和装置100の吸込パネル17を外した状態の外観斜視図である。図1及び図2に基づき、空気調和装置100の構成について説明する。なお、図1及び図2に示す、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向と定義する。また、左右方向は、使用者が筐体10の前面側から筐体10を見た場合における筐体10の左右を示している。
空気調和装置100は、空調対象となる室内空間の空気の温度及び湿度を調整して空気の調和を行う装置である。空気調和装置100は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器等が配管で接続された冷媒回路を形成する冷凍サイクル装置において、凝縮器又は蒸発器として機能する熱交換器50(図3参照)と、送風装置60(図3参照)とを筐体10の内部に収容し、室内に設置される室内機を構成する。
空気調和装置100は、図1及び図2では床置き型の装置として記載しているが、床置き型の装置に限定するものではなく、天井設置型の装置、壁掛け型の装置等、他の設置形態の装置でもよい。なお、空気調和装置100は、冷凍サイクル装置において、室内機に限定されるものではなく、凝縮器又は蒸発器として機能する熱交換器50と、送風装置60とを筐体10の内部に収容し、室外に設置される室外機でもよい。
空気調和装置100は、送風装置60と、熱交換器50と、送風装置60及び熱交換器50を内部に収容する筐体10と、筐体10の吸込部20に配置され筐体10の内部に流入する空気を濾過する少なくとも1つのフィルタパネル70とを備えている。
(筐体10)
図1及び図2に示すように、空気調和装置100は、筐体10を有している。筐体10は、箱状に形成されており、内部に空間が形成されている。筐体10は、図1及び図2に示すように、直方体状に形成されている。なお、筐体10は、直方体状に限定されるものではなく、内部に空間を有する箱状に形成されていれば、例えば、多角柱状あるいは円柱状等、他の形状に形成されてもよい。
筐体10は、空気が吸い込まれる吸込部20と空気が吹き出される吹出部30とが形成され、後述する送風装置60(図3参照)と熱交換器50とが内部に収容されている。筐体10は、前面側の側壁面を形成する前面パネル11と、背面側の側壁面を形成する背面パネル12と、右面側の側壁面を形成する右側面パネル13と、左面側の側壁面を形成する左側面パネル14とを有する。また、筐体10は、天井壁面を形成する天面パネル16と、底壁面を形成する底面パネル15とを有する。
前面パネル11と背面パネル12とは、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、向かい合うように設けられている。また、右側面パネル13と左側面パネル14とは、筐体10の左右方向(X軸方向)において、向かい合うように設けられている。また、天面パネル16と底面パネル15とは、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、向かい合うように設けられている。
前面パネル11には、吸込部20が形成されている。吸込部20は、筐体10の前面パネル11に形成された開口部を形成し、筐体10の内部と筐体10の外部とを連通する貫通孔を形成する。吸込部20は、送風装置60によって形成される空気の流れによって、筐体10の外部から筐体10の内部に吸い込まれる空気が通過する部分である。
吸込部20には、フィルタパネル70が配置される。なお、吸込部20及びフィルタパネル70の詳細な構造については後述する。吸込部20には、フィルタパネル70を覆うように筐体10の外側から吸込パネル17が取り付けられる。吸込パネル17には、筐体10の外部から筐体10の内部に吸い込まれる空気が通過するように、複数の貫通孔17aが形成されている。
天面パネル16には、吹出部30が形成されている。吹出部30は、筐体10の天面パネル16に形成された開口部であり、筐体10の内部と筐体10の外部とを連通する貫通孔を形成する。吹出部30は、送風装置60によって形成される空気の流れによって、筐体10の内部から筐体10の外部に吹き出される空気が通過する部分である。吹出部30から吹き出される空気は、熱交換器50によって温度及び湿度が調和された空気である。
図1及び図2に示す筐体10では、天面パネル16に吹出部30が2つ形成されている。なお、天面パネル16に形成される吹出部30の形成数は2つに限定されるものではなく、1つでもよく3つ以上でもよい。また、吹出部30の形成箇所は、天面パネル16に限定されるものではない。吸込部20から吸い込まれ、熱交換器50で熱交換された空気を排出できる位置であれば、吹出部30は、前面パネル11、背面パネル12、右側面パネル13、左側面パネル14、あるいは、底面パネル15等に形成されてもよい。
図3は、実施の形態に係る空気調和装置100の内部の一部を示す斜視図である。図4は、実施の形態に係る空気調和装置100の内部を示す側面図である。図3は、空気調和装置100の左側の内部を示している。空気調和装置100の右側の内部も左側の内部と略同様である。図3及び図4を用いて空気調和装置100の内部の構成について説明する。
空気調和装置100は、筐体10の内部に、熱交換器50と、送風装置60とを収容している。熱交換器50は、内部を流れる冷媒と、送風装置60により供給される空気との間で熱交換を行う機器である。熱交換器50は、凝縮器又は蒸発器として機能し、吸込部20から筐体10の内部に吸い込まれた空気の温度及び湿度を調整する。
(熱交換器50)
熱交換器50は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、筐体10の内部において斜めに配置されている。熱交換器50を斜めに配置するのは、熱交換を行う部分の有効面積を確保すると共に筐体10の外形寸法を小さくするためであるが、同時に空気が必ず熱交換器50を通過するように誘導する仕切板の役割も兼ねている。熱交換器50の下方には、底面パネル15が設けられている。底面パネル15は、熱交換器50から落下する結露水を受けるためのドレン受けとしての役割を果たす。
(送風装置60)
送風装置60は、空気の流れを形成し、熱交換器50に空気を供給する。送風装置60は、例えば、遠心式のシロッコファンである。送風装置60は、円筒形状に配置された複数の羽根61と、渦巻形状に形成されており、複数の羽根61を覆うファンケーシング62とを有している。ファンケーシング62の吐出部62aは、筐体10の吹出部30と接続されている。送風装置60は、ファンケーシング62の側面方向から内部に空気を吸込み、吸い込んだ空気を、複数の羽根61部分の遠心力の作用で外側に放出し、ファンケーシング62内を流れる空気を吐出部62aから吐出する。
空気調和装置100は、例えば、空調対象空間の室内の床面に設置され、吹出部30が、空調対象空間の室内の天井に配置された吹出ダクト(図示は省略)に接続されている。空気調和装置100は、送風装置60を駆動させることで、空調対象空間の空気を吸込部20から吸い込み、熱交換器50を通過させ、熱交換器50の内部の冷媒と空気とを熱交換させ、吹出部30及び吹出ダクトを経て、空調対象空間に供給している。空気調和装置100は、空調対象空間内の空気を循環させることにより、空調対象空間の空気調和を行うものである。なお、空気調和装置100は、吹出ダクトを用いて空気調和装置100が設置されていない空間の空気調和を行ってもよい。
(吸込部20の詳細な構造)
図5は、実施の形態に係る空気調和装置100のフィルタパネル70を外した状態の外観斜視図である。図5及び図3を用いて吸込部20の構成について説明する。吸込部20は、図5に示すように開口枠部21を含む。吸込部20の開口枠部21は、フィルタパネル70が取り付けられる部分である。
開口枠部21は、吸込部20の開口内に設けられた枠部材である。開口枠部21は、筐体10の前面パネル11側から見た場合に、四角形の枠状に形成されている。開口枠部21は、筐体10内に設けられている。開口枠部21は、吸込パネル17に対して筐体10内に設けられている。開口枠部21は、図5及び図3に示すように、吸込部20の上縁部に位置する上枠部22と、吸込部20の下縁部に位置する下枠部23と、吸込部20の左側縁部に位置する左枠部24と、吸込部20の右側縁部に位置する右枠部25とを含む。なお、開口枠部21は、後述する支柱部90及び延設部40(図17参照)を含んでもよい。
図6は、上枠部22の縦断面を概念的に示した模式図である。図6及び図3を用いて上枠部22について説明する。上枠部22は、筐体10の左右方向(X軸方向)に長尺の部材である。上枠部22は、開口枠部21において、上部を構成する部材である。上枠部22は、上枠前面部22aと、上枠天面部22bと、上枠底面部22cと、上枠突出壁部22dとを有する。
上枠前面部22aは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部である。上枠前面部22aは、筐体10の前面側に位置する壁部であり、吸込パネル17が筐体10に取り付けられた場合に、吸込パネル17と対向する壁部である。上枠前面部22aは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
上枠天面部22bは、上枠前面部22aの上縁部に沿って筐体10の左右方向(X軸方向)延びるように設けられている壁部であり、また、上枠前面部22aから筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。
上枠底面部22cは、上枠前面部22aの下縁部に沿って筐体10の左右方向(X軸方向)延びるように設けられている壁部であり、また、上枠前面部22aから筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。上枠底面部22cは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、後述するフィルタパネル70のパネル上壁部70b(図38参照)と対向する。上枠底面部22cは、上枠突出壁部22dと上枠前面部22aとの間に設けられた壁部であり、上枠突出壁部22dと上枠前面部22aとの間の段差を形成している。
上枠底面部22c及び上枠天面部22bは、筐体10の上下方向(Z軸方向)において対向するように形成されている。上枠前面部22a、上枠底面部22c及び上枠天面部22bの部分の縦断面形状は、図6に示すように、U字が90度傾いた形状に形成されている。
上枠突出壁部22dは、上枠底面部22cから下方に突出している壁部である。上枠突出壁部22dは、筐体10の前後方向に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、上枠突出壁部22dは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。
上枠突出壁部22dは、上枠底面部22cにおいて、上枠前面部22aに対して反対側に位置する上枠底面部22cの端部に沿って設けられている。上枠突出壁部22dは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。上枠突出壁部22dは、上枠前面部22aに対して筐体10の内部側に位置している。
図7は、筐体10における下枠部23部分の部分拡大図である。図8は、筐体10における下枠部23部分の側面模式図である。図7、図8及び図3を用いて下枠部23について説明する。下枠部23は、筐体10の左右方向(X軸方向)に長尺の部材である。下枠部23は、開口枠部21において、下部を構成する部材である。下枠部23は、下枠底面部23aと、下枠前壁部23bと、下枠突出壁部23cとを有する。
下枠底面部23aは、板状に形成された部材である。下枠底面部23aは、筐体10の左右方向(X軸方向)延びるように設けられている部材であり、また、筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された部材である。
下枠底面部23aは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、フィルタパネル70が載置される部分である。下枠底面部23aは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、後述するフィルタパネル70のパネル底壁部70e(図38参照)と当接する。
下枠前壁部23bは、下枠底面部23aから上方に突出している壁部である。下枠前壁部23bは、下枠底面部23aの前面部側の端部から立ち上がる壁部である。下枠前壁部23bは、下枠底面部23aに対して傾斜しており、一方の面が筐体10の外側かつ筐体10の下方に面しており、他方の面が筐体10の内側かつ筐体10の上方に面している。
下枠前壁部23bは、下枠底面部23aにおいて、下枠突出壁部23cに対して反対側に位置する下枠底面部23aの端部に沿って設けられている。下枠前壁部23bは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)かつ筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びる壁部である。下枠前壁部23bは、下枠突出壁部23cに対して筐体10の外部側に位置している。
下枠前壁部23bは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70の前方に位置する壁部である。下枠前壁部23bは、下枠底面部23aに対して傾斜しているため、下枠底面部23aに対して垂直である場合と比較して、フィルタパネル70を下枠底面部23aに載置する際に、使用者がフィルタパネル70を設置しやすい。
下枠突出壁部23cは、下枠底面部23aから上方に突出している壁部である。下枠突出壁部23cは、筐体10の前後方向に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、下枠突出壁部23cは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。
下枠突出壁部23cは、下枠底面部23aにおいて、下枠前壁部23bに対して反対側に位置する下枠底面部23aの端部に沿って設けられている。下枠突出壁部23cは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。下枠突出壁部23cは、下枠前壁部23bに対して筐体10の内部側に位置している。
図9は、左枠部24の横断面を概念的に示した模式図である。図9及び図3を用いて左枠部24について説明する。左枠部24は、筐体10の上下方向(Z軸方向)に長尺の部材である。左枠部24は、開口枠部21において、左側部を構成する部材である。左枠部24は、左枠前面部24aと、左枠側壁部24bと、左枠突出壁部24cとを有する。
左枠前面部24aは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部である。左枠前面部24aは、筐体10の前面側に位置する壁部であり、吸込パネル17が筐体10に取り付けられた場合に、吸込パネル17と対向する壁部である。左枠前面部24aは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
左枠側壁部24bは、左枠前面部24aの右側の側縁部に沿って筐体10の上下方向(Z軸方向)延びるように設けられている壁部であり、左枠前面部24aから筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。左枠前面部24a及び左枠側壁部24bの横断面形状は、筐体10の上側から筐体10の左側を上方として見た場合にL字形状に形成されている。
左枠側壁部24bは、筐体10の左右方向(X軸方向)に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の左右方向(X軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、左枠側壁部24bは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の左右方向(X軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。左枠側壁部24bは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、後述するフィルタパネル70のパネル左壁部70c(図38参照)と対向する。
左枠突出壁部24cは、左枠側壁部24bから右側の側方に突出している壁部である。左枠突出壁部24cは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、左枠突出壁部24cは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。
左枠突出壁部24cは、左枠側壁部24bにおいて、左枠前面部24aに対して反対側に位置する左枠側壁部24bの端部に沿って設けられている。左枠突出壁部24cは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
左枠突出壁部24cは、左枠前面部24aに対して筐体10の内部側に位置している。左枠側壁部24bは、左枠前面部24aと左枠突出壁部24cとの間に設けられた壁部であり、左枠前面部24aと左枠突出壁部24cとの間の段差を形成している。左枠突出壁部24c及び左枠側壁部24bの横断面形状は、筐体10の上側から筐体10の右側を上方として見た場合にL字形状に形成されている。
図10は、右枠部25の横断面を概念的に示した模式図である。図10を用いて右枠部25について説明する。右枠部25は、筐体10の上下方向(Z軸方向)に長尺の部材である。右枠部25は、開口枠部21において、右側部を構成する部材である。右枠部25は、右枠前面部25aと、右枠側壁部25bと、右枠突出壁部25cとを有する。
右枠前面部25aは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部である。右枠前面部25aは、筐体10の前面側に位置する壁部であり、吸込パネル17が筐体10に取り付けられた場合に、吸込パネル17と対向する壁部である。右枠前面部25aは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
右枠側壁部25bは、右枠前面部25aの左側の側縁部に沿って筐体10の上下方向(Z軸方向)延びるように設けられている壁部であり、右枠前面部25aから筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。右枠前面部25a及び右枠側壁部25bの横断面形状は、筐体10の上側から筐体10の右側を上方として見た場合に左右反転したL字形状に形成されている。
右枠側壁部25bは、筐体10の左右方向(X軸方向)に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の左右方向(X軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、右枠側壁部25bは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の左右方向(X軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。右枠側壁部25bは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、後述するフィルタパネル70のパネル右壁部70d(図38参照)と対向する。
右枠突出壁部25cは、右枠側壁部25bから左側の側方に突出している壁部である。右枠突出壁部25cは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70と対向する壁部である。より詳細には、右枠突出壁部25cは、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、筐体10の前後方向(Y軸方向)においてフィルタパネル70のフィルタ枠71と対向する壁部である。
右枠突出壁部25cは、右枠側壁部25bにおいて、右枠前面部25aに対して反対側に位置する右枠側壁部25bの端部に沿って設けられている。右枠突出壁部25cは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
右枠突出壁部25cは、右枠前面部25aに対して筐体10の内部側に位置している。右枠側壁部25bは、右枠前面部25aと右枠突出壁部25cとの間に設けられた壁部であり、右枠前面部25aと右枠突出壁部25cとの間の段差を形成している。右枠突出壁部25c及び右枠側壁部25bの横断面形状は、筐体10の上側から筐体10の左側を上方として見た場合に左右反転したL字形状に形成されている。
図11は、実施の形態に係る空気調和装置100のフィルタ固定部80の斜視図である。図12は、フィルタ固定部80の他の形状例を軸部86の軸方向に見た平面図である。図2~図5に示すように、空気調和装置100の吸込部20は、フィルタパネル70を固定するフィルタ固定部80を有する。空気調和装置100は、フィルタパネル70の固定のために可動部としてフィルタ固定部80を有している。図11及び図12を用いてフィルタ固定部80について説明する。
フィルタ固定部80は、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した場合に、フィルタパネル70が筐体10の外側に倒れないように筐体10の外側からフィルタパネル70を支持するものである。フィルタパネル70は、フィルタ固定部80によって、吸込部20の開口枠部21に固定される。
フィルタ固定部80は、板状に形成されたフィルタ支持部81と、フィルタ支持部81を貫通し、フィルタ支持部81を回動自在に支持する軸部86とを有する。フィルタ支持部81は、フィルタ固定部80において、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した場合に、フィルタパネル70が筐体10の外側に倒れないように筐体10の外側からフィルタパネル70を支持する部分である。フィルタ支持部81は、吸込部20に少なくとも1つのフィルタパネル70が配置された場合に、配置された全てのフィルタパネル70と筐体10の外側から対向する。
フィルタ支持部81は、板状に形成されている。フィルタ支持部81は、例えば、板金である。なお、フィルタ支持部81は、板金に限定されるものではなく他の素材により形成されてもよい。フィルタ支持部81には、開口部84が形成されている。開口部84は、フィルタ支持部81を貫通する孔である。開口部84には、軸部86が挿通される。フィルタ支持部81は、フィルタ支持部81の上部が軸部86によって回動自在に支持されている。フィルタ支持部81は、軸部86によって吊り下げられている。
フィルタ支持部81は、軸部86の軸方向に見た場合に、三角形状に形成されている。フィルタ支持部81は、三角形状の1つの頂点部分に開口部84が形成されている。軸部86は、三角形状に形成されたフィルタ支持部81の頂点部分を貫通している。なお、フィルタ支持部81は、三角形状に形成されているものに限定されるものではなく、他の形状に形成されていてもよい。例えば、フィルタ支持部81は、図12に示すように、上下方向が逆になったT字状に形成されていてもよい。図11及び図12に示すように、フィルタ支持部81は、下端側の部分が上端側の部分よりも大きくなるように形成されている。
図11に示すように、フィルタ支持部81の下端部81aにおける左右方向(X軸方向)の幅を下端部幅W1とし、フィルタ支持部81の開口部84部分における左右方向(X軸方向)の幅を軸部幅W2とする。また、フィルタ支持部81の上端部81bにおける左右方向(X軸方向)の幅を上端部幅W3とする。フィルタ支持部81は、下端部幅W1が軸部幅W2よりも大きくなるように形成されている(下端部幅W1>軸部幅W2)。また、フィルタ支持部81は、下端部幅W1が上端部幅W3よりも大きくなるように形成されている(下端部幅W1>上端部幅W3)。フィルタ支持部81は、フィルタ支持部81の下部がフィルタ支持部81の上部よりも板の幅が大きく形成されている。
開口部84は、三角形状の頂点部分に形成されており、フィルタ支持部81は、下端側の部分が上端側の部分よりも大きくなるように形成されている。そのため、フィルタ支持部81は、軸部86に対して下側の部分の重量が上側の部分の重量よりも重いため、重力によって下端部81aが上端部81bに対して常に下方に位置するように軸部86によって支持されている。フィルタ支持部81は、軸部86を中心に回転させることができるが、例えば、使用者が回転させたフィルタ支持部81から手を離した場合に、フィルタ支持部81は、下端部81aが軸部86の下方に位置した状態で停止する。
フィルタ支持部81は、支持板部82と、突出部83とを有する。支持板部82は、板状に形成されている。支持板部82は、例えば平板状に形成されているが、凹凸部分を有してもよい。支持板部82は、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した状態であって、使用者がフィルタ支持部81を回転させていない場合に、フィルタパネル70の外側からフィルタパネル70と対向する部分である。支持板部82は、フィルタ支持部81が軸部86に吊り下げられた状態でフィルタパネル70の外側からフィルタパネル70を支持する部分である。
突出部83は、支持板部82から軸部86の軸方向に突出する部分である。突出部83は、下端部81aに沿って延びるように設けられている。突出部83は、筐体10の外側に向かって突出するように設けられている。突出部83は、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した場合にフィルタパネル70と対向する面と反対側の面に設けられている。突出部83は、例えば、支持板部82に対して折り曲げられて形成されている。なお、突出部83は、フィルタ支持部81の必須の構成要素ではない。フィルタ支持部81は、突出部83を有することなく支持板部82のみで構成されてもよい。
フィルタ支持部81は、突出部83を有することによって、使用者が突出部83を摘まむことができ、突出部83を有していない場合と比較して使用者がフィルタ支持部81を回転させやすくなる。また、フィルタ支持部81は、突出部83を有することによって、突出部83を有していない場合と比較して下端部81aの重量が重くなるため、フィルタ支持部81を回転させても下端部81aが軸部86の下方の位置に戻りやすい。また、フィルタ支持部81は、突出部83を有することによって、突出部83を有していない場合と比較してフィルタ支持部81の強度を確保することができる。
軸部86は、フィルタ支持部81を回転自在に支持するものである。軸部86は、フィルタ支持部81を吸込部20の開口枠部21に固定するものである。軸部86は、例えばネジである。なお、軸部86は、ネジに限定されるものではなく、例えば、ボルト及びナット等、フィルタ支持部81を回転自在に支持できるものであればよい。軸部86は、段付きネジでもよい。
軸部86は、頭部87と、ネジ部88とを有する。頭部87は、フィルタ支持部81が軸部86から外れないように、頭部87の直径が開口部84の開口径よりも大きくなるように形成されている。ネジ部88は、ネジ山が切って有り、らせん状の溝が刻まれている。ネジ部88は、開口枠部21にねじ込まれ固定される。ネジ部88の直径は、開口部84の開口径よりも小さい。
図13は、図4に示す空気調和装置100のA部を拡大した模式図である。図14は、図13に示すフィルタ固定部80を軸部86の軸方向に見た模式図である。図13及び図14に示すように、フィルタ固定部80は、開口枠部21に取り付けられる。例えば、フィルタ固定部80は、上枠部22に取り付けられている。より詳細には、フィルタ固定部80の軸部86は、上枠部22の上枠前面部22aに取り付けられる。なお、軸部86の取り付け位置は、上枠前面部22aに限定されるものではなく、例えば、後述する延設部40(図17参照)に取り付けられてもよい。
フィルタ固定部80は、フィルタ支持部81が軸部86に吊り下げられた状態において、フィルタパネル70の一部を覆う大きさに形成されている。図13及び図14に示すように、フィルタ固定部80のフィルタ支持部81は、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した場合に、フィルタパネル70が筐体10の外側に倒れないように筐体10の外側からフィルタパネル70を支持する。フィルタ固定部80のフィルタ支持部81は、筐体10(図4参照)の外側からフィルタパネル70を覆う。
図13及び図14に示すようにフィルタパネル70の上部がフィルタ支持部81によって固定される。図14に示す例では、開口枠部21に2枚のフィルタパネル70が設置されている。開口枠部21に2枚のフィルタパネル70が設置されている場合、フィルタ固定部80は、それぞれのフィルタパネル70の上部の角部分を固定する。フィルタ固定部80は、フィルタ支持部81の下側かつ両側の部分が、それぞれのフィルタパネル70の上部の角部分を固定している。
空気調和装置100は、開口枠部21に2枚のフィルタパネル70が設置されている場合でもフィルタ固定部80を2つ設ける必要はなく、1つのフィルタ固定部80によって2枚のフィルタパネル70を開口枠部21に固定することができる。
図15は、図13に示すフィルタ固定部80を軸部86の軸方向に見た他の模式図である。図15に示す例では、開口枠部21に1枚のフィルタパネル70の設置されている。
開口枠部21に1枚のフィルタパネル70が設置されている場合、フィルタ固定部80は、フィルタパネル70の上部を固定する。フィルタ固定部80は、フィルタ支持部81の下側の部分が、フィルタパネル70の上部を固定している。
図16は、実施の形態に係る空気調和装置100の延設部40の斜視図である。図17は、実施の形態に係る空気調和装置100において延設部40を設けた場合の図4のA部の拡大模式図である。図18は、図17に示すフィルタ固定部80を軸部86の軸方向に見た模式図である。開口枠部21は、延設部40を含んでもよい。
空気調和装置100は、フィルタ固定部80が取り付けられる延設部40を有してもよい。延設部40は、上枠部22又は後述する支柱部90に取り付けられる部品である。延設部40は、図16に示すように、架橋部41と、内側壁部42と、外側壁部43と、固定部材45とを有する。延設部40は、軸部86の軸方向に沿った断面がU字形状に形成されている。
架橋部41は、平板状に形成されている。架橋部41は、筐体10の前後方向(Y軸方向)、すなわち、軸部86の軸方向に延びるように形成されている。架橋部41は、筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びる部材であれば平板状に限定されるものではなく、例えば、凹凸部分を有する形状、あるいは、棒状等他の形状でもよい。
内側壁部42は、架橋部41の縁部分から立ち上がる壁部であり、筐体10の前後方向(Y軸方向)において筐体10の内部側に位置する壁部である。内側壁部42は、架橋部41に対して上方又は下方に延びるように形成されている。内側壁部42は、図17及び図18に示すように、固定部材45によって、上枠部22の上枠突出壁部22dに固定される。内側壁部42には、固定部材45が挿入される貫通孔42aが形成されている。なお、内側壁部42の固定位置は、上枠突出壁部22dに限定されるものではなく、例えば、後述する支柱部90(図36参照)に固定されてもよい。
外側壁部43は、架橋部41の縁部分から立ち上がる壁部であり、筐体10の前後方向(Y軸方向)において筐体10の外部側に位置する壁部である。外側壁部43は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、架橋部41を介して内側壁部42の反対側に形成されている。外側壁部43は、架橋部41に対して上方又は下方に延びるように形成されている。外側壁部43には、フィルタ固定部80が取り付けられる。より詳細には、外側壁部43には、貫通孔43aが形成されており、フィルタ固定部80の軸部86が固定される。
固定部材45は、延設部40を上枠部22又は後述する支柱部90に固定する部品である。固定部材45は、例えば、ネジであるが、ネジに限定されるものではなく、ボルト及びナット等、他の部品でもよい。また、延設部40を上枠部22又は後述する支柱部90に固定する方法は、溶接を用いてもよく、磁力を用いてもよい。なお、図16~図18では、延設部40の内側壁部42を上枠部22に固定する方法について説明しているが、延設部40と上枠部22との固定は他の方法でもよい。例えば、延設部40と上枠部22との固定は、固定部材45を用いて架橋部41を上枠底面部22cに固定してもよい。また、延設部40と上枠部22との固定は、固定部材45を用いて架橋部41を上枠天面部22bに固定してもよい。これらの場合、延設部40は、内側壁部42を有していなくてもよい。
図19は、実施の形態に係る空気調和装置100の、フィルタ固定部80と、開口枠部21との接続部分の拡大模式図である。図19は、図13のB部又は図17のC部を模式的に示した拡大図である。開口枠部21は、開口先端部27を有している。開口先端部27は、図13に示すように、フィルタ固定部80が開口枠部21の上枠前面部22aに取り付けられる場合には、上枠前面部22aに形成されている。また、図17に示すように、フィルタ固定部80が開口枠部21の延設部40に取り付けられる場合には、延設部40の外側壁部43に形成されている。
開口先端部27は、軸部86がネジ止めされる部分である。開口先端部27は、バーリング加工が施されておりフランジ状に形成されている。開口先端部27は、吸込部20を構成する壁の一部であり、孔のまわりが立ち上がり、円筒形状に形成されている。開口先端部27の少なくとも一部は、開口の先端に向かうにつれて開口径が小さくなるように形成されている。
図19に示すように、軸部86を開口先端部27にネジ止めした場合に、開口先端部27は、フィルタ支持部81に形成された開口部84に挿入されており、開口部84の内部に配置されている。開口先端部27は、開口部84内を通り、フィルタ支持部81を貫通する。フィルタ支持部81は、開口先端部27を介して軸部86に支持されている。すなわち、フィルタ支持部81と、軸部86との間には開口先端部27が配置されている。軸部86は、開口先端部27の先端の孔27aに挿入されて固定されている。軸部86は、バーリング加工が施された開口先端部27にネジ止めされる。
(フィルタ固定部80の回転動作)
図20は、実施の形態に係る空気調和装置100におけるフィルタパネル70の着脱時のフィルタ固定部80の回転角度を示している模式図である。図21は、比較例に係る空気調和装置におけるフィルタパネル70の着脱時のフィルタ固定部80Lの回転角度を示している模式図である。図22は、比較例に係る空気調和装置におけるフィルタパネル70の着脱時のフィルタ固定部80Lの回転角度を示している模式図である。図20~図22は、空気調和装置100が2枚のフィルタパネル70を有している場合の態様について示している。
図20~図22に示すように、使用者が2枚のフィルタパネル70を開口枠部21に取り付ける際に、使用者はフィルタパネル70を1枚ずつ取り付ける。また、使用者が2枚ノフィルタパネル70を開口枠部21から取り外す際に、使用者は、フィルタパネル70を1枚ずつ取り外す。以下の説明では図20~図22を用いて、フィルタパネル70を取り外す際のフィルタ固定部80等の回転について説明しているが、フィルタパネル70と取り付ける際のフィルタ固定部80等の回転についても同様である。
図20に示すように、フィルタ固定部80のフィルタ支持部81が、三角形状等、下端側の部分が上端側の部分よりも大きくなるように形成されている場合、使用者は、次のようにフィルタ支持部81を回転させればよい。まず使用者は、左側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から、フィルタ支持部81を反時計回りに角度α回転させればよい。次に使用者は、右側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から時計回りにフィルタ支持部81を角度α回転させればよい。角度αは、図20に示すようにおおよそ30度位の角度になる。
図21に示すように、比較例に係るフィルタ固定部80Lのフィルタ支持部81Lが、正方形等、下端側の部分と上端側の部分とが同じ大きさに形成されている場合、使用者は、次のようにフィルタ支持部81Lを回転させればよい。まず使用者は、左側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から、フィルタ支持部81を反時計回りに角度β1回転させればよい。次に使用者は、右側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から時計回りにフィルタ支持部81を角度β1回転させればよい。角度β1は、図21に示すように90度以上の角度になる。
図22に示すように、比較例に係るフィルタ固定部80Lのフィルタ支持部81Lが、上下方向に長い長方形等、下端側の部分と上端側の部分とが同じ大きさに形成されている場合、使用者は、次のようにフィルタ支持部81Lを回転させればよい。まず使用者は、左側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から、フィルタ支持部81を反時計回りに角度β2回転させればよい。次に使用者は、右側のフィルタパネル70を取り外す際、フィルタ支持部81が軸部86に自重で吊り下げられた状態から時計回りにフィルタ支持部81を角度β2回転させればよい。角度β2は、図22に示すように90度以上の角度になる。
図20に示すように、フィルタパネル70を取り外す際に、使用者は、フィルタ支持部81を角度αだけ回転させる。図21及び図22に示すように、フィルタパネル70を取り外す際に、使用者はフィルタ支持部81Lを角度β1又は角度β2だけ回転させる。図20~図22に示すように、角度αは、角度β1及び角度β2よりも小さい。
下端側の部分が上端側の部分よりも大きく形成されているフィルタ支持部81は、下端側の部分と上端側の部分とが同じ大きさに形成されているフィルタ支持部81Lと比較してフィルタパネル70の着脱時にフィルタ支持部81を回転させる角度が小さい。実施の形態に係るフィルタ固定部80は、比較例に係るフィルタ固定部80Lと比較して、フィルタパネル70の着脱時にフィルタ支持部81を動かす量を小さくできる。そのため、空気調和装置100は、筐体10からのフィルタパネル70の取り外し及び筐体10へのフィルタパネル70の取り付けを容易に行うことができる。
図23は、実施の形態に係る空気調和装置100におけるフィルタパネル70の着脱時のフィルタ固定部80の回転角度を示している模式図である。図24は、比較例に係る空気調和装置100におけるフィルタパネル70の着脱時のフィルタ固定部80Lの回転角度を示している模式図である。図23~図24は、空気調和装置100が1枚のフィルタパネル70を有している場合の態様について示している。
図23に示すように、フィルタ固定部80は、フィルタパネル70を取り付け又は取り外す際に、使用者は、フィルタ支持部81を角度α1だけ回転させる必要がある。図24に示すように、比較例に示すフィルタ固定部80Lは、フィルタパネル70を取り付け又は取り外す際に、使用者はフィルタ支持部81Lを角度β3だけ回転させる必要がある。図23~図24に示すように、角度α1は、90度に近い角度であり、角度β3は、180度に近い角度である。すなわち、角度α1は、角度β3よりも小さい。
フィルタ固定部80が固定するフィルタパネル70が1枚であっても、実施の形態に係るフィルタ固定部80は、比較例に係るフィルタ固定部80Lと比較して、フィルタパネル70の着脱時にフィルタ支持部81を動かす量を小さくできる。そのため、空気調和装置100は、筐体10からのフィルタパネル70の取り外し及び筐体10へのフィルタパネル70の取り付けを容易に行うことができる。
図25は、実施の形態に係る空気調和装置100の支柱部90の平面図である。図26は、実施の形態に係る空気調和装置100の支柱部90の側面図である。図25は、筐体10の前後方向(Y軸方向)に見た支柱部90の平面図であり、図26は、筐体10の左右方向(X軸方向)に見た支柱部90の側面図である。開口枠部21は、支柱部90を含んでもよい。
支柱部90は、上枠部22及び下枠部23に取り付けられる部品である。支柱部90は、長尺の柱状に形成されており、上枠部22と下枠部23との間に架け渡され、上枠部22及び下枠部23に着脱自在に配置される。支柱部90は、筐体10の内側からフィルタパネル70を支持する部品である。フィルタパネル70は、吸込部20に吸入される空気の流れる方向において、フィルタ固定部80と支柱部90との間に配置されている。
2つのフィルタパネル70が吸込部20に配置された場合に、支柱部90は、吸込部20を筐体10の外部から見た場合に筐体10の内側から2つのフィルタパネル70の間の空間を覆い、筐体10の内側から2つのフィルタパネル70を支持している。
筐体10の大きさが大きくなると吸込部20には、大きな1枚のフィルタパネル70ではなく複数枚のフィルタパネル70が用いられる場合がある。支柱部90は、筐体10の開口枠部21に複数のフィルタパネル70が配置される場合に、筐体10の内側からフィルタパネル70同士の間を覆う。空気調和装置100は、支柱部90を有する場合、吸込部20では、筐体10の内側から外側に向かって、支柱部90、フィルタパネル70、フィルタ固定部80の順に配置されており、それぞれの部材が筐体10の前後方向で対向するように配置されている。
支柱部90は、筐体10の上下方向(Z軸方向)に長尺な部材であり、長手方向に対して垂直な断面がU字形状に形成されている。支柱部90は、板状に形成された前面部91と、前面部91の両側辺から筐体10の内部に向かって延び互いに対向しており、支柱部90の長手方向(Z軸方向)に沿って前面部91よりも長尺に形成された左側面部92及び右側面部93とを有する。なお、支柱部90は、長手方向に対して垂直な断面がU字形状に形成されているが当該形状に限定されるものではない。例えば、支柱部90は、少なくとも一部が中空部を有する筒状に形成されてもよい。
前面部91は、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部である。前面部91は、筐体10の前面側に位置する壁部であり、フィルタパネル70が筐体10に取り付けられた場合に、フィルタパネル70と対向する壁部である。前面部91は、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部である。前面部91の長手方向(Z軸方向)の長さは、筐体10の上下方向(Z軸方向)における、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも短い。前面部91は、平板状に形成されているが、曲板状に形成されてもよい。例えば、前面部91は、長手方向(Z軸方向)に対する垂直断面において、弧状に形成された部分を含んでもよい。
右側面部93は、前面部91の右の側縁部に沿って筐体10の上下方向(Z軸方向)延びるように設けられている壁部であり、また、前面部91から筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。左側面部92及び右側面部93は、筐体10の左右方向(X軸方向)において対向するように形成されている。
右側面部93は、図25及び図26に示すように、右壁上爪部95と、右壁下爪部97とを有する。右壁上爪部95は、支柱部90の上端部90aに設けられている。右壁上爪部95は、前面部91の上縁部91aと比較して、上方に突出している部分である。右壁上爪部95は、右側面部93において、前面部91に対して反対側に偏るように設けられている。したがって、右側面部93は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、右壁上爪部95の前面部91側の側縁部と、前面部91との板面との間に段差が形成されている。また、右側面部93は、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、右壁上爪部95の上端部と、前面部91との上縁部91aとの間に段差が形成されている。
右壁下爪部97は、支柱部90の下端部90bに設けられている。右壁下爪部97は、前面部91の下縁部91bと比較して、下方に突出している部分である。右壁下爪部97は、右側面部93において、前面部91に対して反対側に偏るように設けられている。したがって、右側面部93は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、右壁下爪部97の前面部91側の側縁部と、前面部91との板面との間に段差が形成されている。また、右側面部93は、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、右壁下爪部97の下端部と、前面部91との下縁部91bとの間に段差が形成されている。
左側面部92は、図26に示す右側面部93と左右対称の構造である。左側面部92は、前面部91の左の側縁部に沿って筐体10の上下方向(Z軸方向)延びるように設けられている壁部であり、また、前面部91から筐体10の内部に向かって筐体10の前後方向(Y軸方向)に延びるように形成された壁部である。
左側面部92は、図25に示すように、左壁上爪部94と、左壁下爪部96とを有する。左壁上爪部94は、支柱部90の上端部90aに設けられている。左壁上爪部94は、前面部91の上縁部91aと比較して、上方に突出している部分である。左壁上爪部94は、左側面部92において、前面部91に対して反対側に偏るように設けられている。したがって、左側面部92は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、左壁上爪部94の前面部91側の側縁部と、前面部91との板面との間に段差が形成されている。また、左側面部92は、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、左壁上爪部94の上端部と、前面部91との上縁部91aとの間に段差が形成されている。
左壁下爪部96は、支柱部90の下端部90bに設けられている。左壁下爪部96は、前面部91の下縁部91bと比較して、下方に突出している部分である。左壁下爪部96は、左側面部92において、前面部91に対して反対側に偏るように設けられている。したがって、左側面部92は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において、左壁下爪部96の前面部91側の側縁部と、前面部91との板面との間に段差が形成されている。また、左側面部92は、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、左壁下爪部96の下端部と、前面部91との下縁部91bとの間に段差が形成されている。
図25に示すように、左側面部92及び右側面部93の上部には、前面部91の上縁部91aよりも上方に突出する左壁上爪部94及び右壁上爪部95からなる上爪部95aが形成されている。また、左側面部92及び右側面部93の下部には、前面部91の下縁部91bよりも下方に突出する左壁下爪部96及び右壁下爪部97からなる下爪部97aが形成されている。
図26に示すように支柱部90の長手方向(Z軸方向)において、右壁上爪部95の長さである上爪長T1は、右壁下爪部97の長さである下爪長T2よりも長い。上爪長T1は、右壁上爪部95の突出長さであり、支柱部90の長手方向(Z軸方向)における前面部91の上縁部91aの位置と、右壁上爪部95の上端部の位置との間の長さである。下爪長T2は、右壁下爪部97の突出長さであり、支柱部90の長手方向(Z軸方向)における前面部91の下縁部91bの位置と、右壁下爪部97の下端部の位置との間の長さである。
同様に支柱部90の長手方向(Z軸方向)において、左壁上爪部94の長さである上爪長T1は、左壁下爪部96の長さである下爪長T2よりも長い(図示は省略)。上爪長T1は、左壁上爪部94の突出長さでもあり、支柱部90の長手方向(Z軸方向)における前面部91の上縁部91aの位置と、左壁上爪部94の上端部の位置との間の長さである。下爪長T2は、左壁下爪部96の突出長さであり、支柱部90の長手方向(Z軸方向)における前面部91の下縁部91bの位置と、左壁下爪部96の下端部の位置との間の長さである。支柱部90は、長手方向(Z軸方向)において、上爪部95aの長さが、下爪部97aの長さよりも長く形成されている。
支柱部90は、支柱部90の長手方向(Z軸方向)において、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、筐体10の上下方向(Z軸方向)における、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。同様に、支柱部90は、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、筐体10の上下方向(Z軸方向)における、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。
図27は、支柱部90が設置される部分の上枠部22の拡大模式図である。開口枠部21が支柱部90を含む場合には、図27に示すように、上枠部22の上枠突出壁部22dは、上枠爪部28を有する。上枠部22は、下方に突出する上枠爪部28を有する。上枠爪部28は、支柱部90の上端部90aと係合する。
上枠爪部28は、上枠突出壁部22dから下方に突出するように設けられている。上枠爪部28は、板状に形成されている。上枠爪部28は、上枠突出壁部22dの内壁面に設けられている。上枠爪部28は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において上枠突出壁部22dよりも筐体10の内側に設けられている。したがって、開口枠部21は、上枠爪部28の前面側の板面と、上枠突出壁部22dの前面側の板面との間に段差が形成されている。上枠爪部28の左右方向(X軸方向)の幅は、筐体10の左右方向(X軸方向)における左側面部92と右側面部93との間の長さよりも短い。
図28は、支柱部90が設置される部分の下枠部23の拡大模式図である。開口枠部21が支柱部90を含む場合には、図28に示すように、下枠部23の下枠突出壁部23cは、下枠爪部29を有する。下枠部23は、上方に突出する下枠爪部29を有する。下枠爪部29は、支柱部90の下端部90bと係合する。
下枠爪部29は、下枠突出壁部23cから上方に突出するように設けられている。下枠爪部29は、板状に形成されている。下枠爪部29は、下枠突出壁部23cの内壁面に設けられている。下枠爪部29は、筐体10の前後方向(Y軸方向)において下枠突出壁部23cよりも筐体10の内側に設けられている。したがって、開口枠部21は、下枠爪部29の前面側の板面と、下枠突出壁部23cの前面側の板面との間に段差が形成されている。下枠爪部29の左右方向(X軸方向)の幅は、筐体10の左右方向(X軸方向)における左側面部92と右側面部93との間の長さよりも短い。
図27及び図28に示すように、上枠突出壁部22dの下縁部22d1から下方に突出する上枠爪部28の長さを上枠爪長H1とし、下枠突出壁部23cの上縁部23c1から上方に突出する下枠爪部29の長さを下枠爪長H2とする。上枠爪部28の上枠爪長H1は、支柱部90を上枠部22及び下枠部23に取り付けた場合に上枠爪部28が前面部91の内壁面と対向する長さであればよい。また、下枠爪部29の下枠爪長H2は、支柱部90を上枠部22及び下枠部23に取り付けた場合に下枠爪部29が前面部91の内壁面と対向する長さであればよい。
図29は、実施の形態に係る空気調和装置100の支柱部90の取り付け態様を示す斜視図である。図30は、実施の形態に係る空気調和装置100の支柱部90が取り付けられた態様を示す斜視図である。図29に示すように、支柱部90を筐体10に取り付ける場合、使用者は、まず支柱部90の上端部90aを筐体10内に挿入し、上端部90aを上枠爪部28(図27参照)に係合させ、上端部90aを上枠部22に取り付ける。この際、使用者は、左壁上爪部94と右壁上爪部95とを上枠突出壁部22dの内面側の部分に配置し、左側面部92と、前面部91と、右側面部93とによって囲まれた空間に上枠爪部28を配置する。
次に使用者は、図30に示すように、支柱部90の下端部90bを筐体10内に挿入し、下端部90bを下枠爪部29(図28参照)に係合させ、下端部90bを下枠部23に取り付ける。この際、使用者は、左壁下爪部96と右壁下爪部97とを下枠突出壁部23cの内面側の部分に配置し、左側面部92と、前面部91と、右側面部93とによって囲まれた空間に下枠爪部29を配置する。その後、使用者は、支柱部90の自重を利用し、支柱部90の下端部90bを下枠爪部29に引っ掛ける。
支柱部90は、上枠部22及び下枠部23に取り付けられた状態で、上枠部22及び下枠部23に引っ掛けられている。支柱部90は、上枠部22及び下枠部23に引っ掛けられているため、上枠部22及び下枠部23に取り付けが容易であり、上枠部22及び下枠部23から取り外しが容易である。
図29及び図30では支柱部90の装着について説明したが、支柱部90の取り外しについては、装着の逆の工程を行えばよい。使用者は、支柱部90を持ち上げ、下端部90bを手前側引き、左壁下爪部96と右壁下爪部97とを下枠突出壁部23cから取り外す。次に、使用者は、左壁上爪部94と右壁上爪部95とを上枠突出壁部22dから取り外す。
図31は、上枠部22と下枠部23とに取り付けられた支柱部90の平面図である。図32は、上枠部22に取り付けられた状態の支柱部90の斜視図である。図33は、上枠部22に取り付けられた状態の支柱部90の側面図である。図31~図33に示すように、支柱部90が上枠部22に取り付けられた状態において、支柱部90の上端部90aは、上枠爪部28と係合する。
図32及び図33に示すように、支柱部90が上枠部22に取り付けられた状態において、左壁上爪部94及び右壁上爪部95は、上枠突出壁部22dの内面側の部分に配置されている。左壁上爪部94及び右壁上爪部95は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に上枠突出壁部22dの内面側から上枠突出壁部22dに当接する。左壁上爪部94及び右壁上爪部95が、上枠突出壁部22dの内面側から上枠突出壁部22dに当接するのは、次のような構成によるものである。筐体10の上下方向(Z軸方向)において、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。同様に、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、支柱部90は、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。
図32及び図33に示すように、支柱部90が上枠部22に取り付けられた状態において、上枠爪部28は、前面部91の内面側の部分に配置されており、前面部91は、上枠爪部28の外面側の部分に配置されている。上枠爪部28と、前面部91とは筐体10の前後方向(Y軸方向)において互いに対向する。上枠爪部28は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に前面部91の内面側から前面部91に当接する。前面部91は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に上枠爪部28の外面側から上枠爪部28に当接する。
図32及び図33に示すように、支柱部90が上枠部22に取り付けられた状態において、上枠突出壁部22dの下縁部22d1と、前面部91の上縁部91aとの間には隙間S1が形成されている。空気調和装置100は、隙間S1が形成されていることによって、使用者が、支柱部90の取り付け又は取り外し時に支柱部90を持ち上げ、左壁下爪部96及び右壁下爪部97を下枠突出壁部23cの内面側に配置することができる。なお、隙間S1は、支柱部90が上枠部22に取り付けられた状態において、上枠突出壁部22d及び前面部91の内面側から上枠爪部28によって覆われて閉鎖されている。
図34は、下枠部23に取り付けられた状態の支柱部90の斜視図である。図35は、下枠部23に取り付けられた状態の支柱部90の側面図である。図34~図35に示すように、支柱部90が下枠部23に取り付けられた状態において、支柱部90の下端部90bは、下枠爪部29と係合する。
図34及び図35に示すように、支柱部90が下枠部23に取り付けられた状態において、左壁下爪部96及び右壁下爪部97は、下枠突出壁部23cの内面側の部分に配置されている。左壁下爪部96及び右壁下爪部97は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に下枠突出壁部23cの内面側から下枠突出壁部23cに当接する。左壁下爪部96及び右壁下爪部97が、下枠突出壁部23cの内面側から下枠突出壁部23cに当接するのは、次のような構成によるものである。筐体10の上下方向(Z軸方向)において、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。同様に、筐体10の上下方向(Z軸方向)において、支柱部90は、左壁上爪部94の上端部と、左壁下爪部96の下端部との間の長さが、上枠突出壁部22dの先端部と、下枠突出壁部23cの先端部との間の長さよりも長い。
図34及び図35に示すように、支柱部90が下枠部23に取り付けられた状態において、下枠爪部29は、前面部91の内面側の部分に配置されており、前面部91は、下枠爪部29の外面側の部分に配置されている。下枠爪部29と、前面部91とは筐体10の前後方向(Y軸方向)において互いに対向する。下枠爪部29は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に前面部91の内面側から前面部91に当接する。前面部91は、支柱部90を前後方向(Y軸方向)に動かした場合に下枠爪部29の外面側から下枠爪部29に当接する。
図34及び図35に示すように、支柱部90が下枠部23に取り付けられた状態において、下枠突出壁部23cの上縁部23c1と、前面部91の下縁部91bとの間に隙間は形成されていない。これは、支柱部90の自重によって、前面部91の下縁部91bが下枠突出壁部23cの上縁部23c1に載置されるからである。
支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の上端部90aの前面部91は、筐体10の外側から上枠爪部28と対向し、支柱部90の下端部90bの前面部91は、筐体10の外側から下枠爪部29と対向する。また、支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の上端部90aに形成された上爪部95aは、筐体10の内側から上枠部22の上枠突出壁部22dと対向する。また、支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の下端部90bに形成された下爪部97aは、筐体10の内側から下枠部23の下枠突出壁部23cと対向する。
図36は、実施の形態に係る空気調和装置100において支柱部90に延設部40を設けた場合の拡大模式図である。図37は、図36に示すフィルタ固定部80を軸部86の軸方向に見た模式図である。
支柱部90は、延設部40を含み、延設部40は、図36及び図37に示すように支柱部90の前面部91に取り付けられてもよい。すなわち、支柱部90は、延設部40と一体に形成されてもよい。延設部40の内側壁部42は、固定部材45によって、支柱部90の前面部91に固定される。フィルタ固定部80は、支柱部90の延設部40に取り付けられる。軸部86は、延設部40の外側壁部43に取り付けられる。開口先端部27(図19参照)は、支柱部90の延設部40に形成されている。
図17に示す態様では、フィルタ固定部80の軸部86は、フィルタパネル70の上方に位置するように設けられているが、フィルタ固定部80の軸部86は、図36及び図37に示すように、フィルタパネル70の側方に位置するように設けられてもよい。軸部86は、フィルタパネル70同士の間の隙間に位置するように設けられてもよい。すなわち、筐体10に2つのフィルタパネル70が配置されている場合には、フィルタ固定部80の軸部86はフィルタパネル70の間に設けられてもよい。
フィルタパネル70は、図36及び図37に示すようにフィルタパネル70の側部がフィルタ支持部81によって固定される。開口枠部21に2枚のフィルタパネル70が設置されている場合、フィルタ固定部80は、それぞれのフィルタパネル70の側部を固定してもよく、上部の角部分を固定してもよい。
(フィルタパネル70)
図38は、実施の形態に係る空気調和装置100の筐体10に取り付けられるフィルタパネル70を模式的に示した斜視図である。空気調和装置100は、少なくとも1つのフィルタパネル70を有している。フィルタパネル70は、1枚でもよく、複数枚でもよい。フィルタパネル70の枚数は、例えば、空気調和装置100の馬力に基づく筐体10の大きさ等によって決定される。フィルタパネル70は、吸込部20を通過する空気から塵埃等を取り除く。フィルタパネル70は、フィルタ枠71と、フィルタ72とを有する。
フィルタ枠71は、フィルタ72を支持する枠材である。フィルタ枠71は、例えばアルミ材から形成されているが、フィルタ枠71の素材はアルミに限定されるものではない。フィルタ枠71は、筐体10の前後方向(Y軸方向)に見た場合に四角形状に形成されている。フィルタ枠71は、箱状に形成されており、四角形に形成されたパネル前壁部70aと、パネル前壁部70aの4辺の設けられたパネル上壁部70bと、パネル左壁部70cと、パネル右壁部70dと、パネル底壁部70eとを有する。
パネル前壁部70aは、筐体10の前後方向(Y軸方向)に面した壁を形成する壁部である。パネル前壁部70aは、筐体10の前面側に位置する壁部であり、吸込パネル17が筐体10に取り付けられた場合に、吸込パネル17と対向する壁部である。また、パネル前壁部70aは、フィルタ固定部80と対向する壁部である。パネル前壁部70aは、筐体10の左右方向(X軸方向)に延びる壁部であり、また、筐体10の上下方向(Z軸方向)に延びる壁部である。
パネル上壁部70bは、パネル前壁部70aの上縁部に設けられた壁部である。パネル左壁部70cは、パネル前壁部70aの左縁部に設けられた壁部である。パネル右壁部70dは、パネル前壁部70aの右縁部に設けられた壁部である。パネル底壁部70eは、パネル前壁部70aの下縁部に設けられた壁部である。
パネル前壁部70a、パネル上壁部70b、パネル左壁部70c、パネル右壁部70d、及びパネル底壁部70eによって囲まれた空間は、筐体10の内部側に向いており、熱交換器50(図4)の配置側に向いている。パネル前壁部70a、パネル上壁部70b、パネル左壁部70c、パネル右壁部70d、及びパネル底壁部70eによって囲まれた空間には、フィルタ72が配置されている。パネル前壁部70aには、開口部70fが形成されており、フィルタ72は、開口部70fから露出するように配置されている。
フィルタ72は、濾材であり、フィルタ72を通過する空気から塵埃を捕捉し、フィルタ72を通過する空気から塵埃を分離する。なお、フィルタ枠71にフィルタ72を備えたフィルタパネル70自体をフィルタと称する場合がある。
[空気調和装置100の作用効果]
空気調和装置100は、フィルタ72を有し、吸込部20に配置され筐体10の内部に流入する空気を濾過する少なくとも1つのフィルタパネル70を備える。また、吸込部20は、少なくとも1つのフィルタパネル70を固定するフィルタ固定部80を有する。フィルタ固定部80のフィルタ支持部81は軸部86によって吊り下げられ、フィルタ支持部81の上部が軸部86によって回動自在に支持されている。フィルタ支持部81は、吸込部20に少なくとも1つのフィルタパネル70が配置された場合に、全てのフィルタパネル70と筐体10の外側から対向する。
空気調和装置100は、フィルタ支持部81の下部が、フィルタ支持部81の上部よりも板の幅が大きく形成されている。空気調和装置100は、フィルタ支持部81の下部が重くなり、フィルタ支持部81の自重によってフィルタ支持部81がフィルタパネル70と対向する位置に配置される。使用者は、フィルタパネル70を吸込部20に配置する際に、ネジ等の固定具によってフィルタパネル70を筐体10の吸込部20に固定する必要がなく、固定具を取り付けるための工具も必要ない。また、使用者は、フィルタ支持部81を回動させるだけでフィルタパネル70の取り付け及び取り外しを行うことができる。そのため、使用者は、フィルタ72の筐体10への取り付け及びフィルタ72の筐体10からの取り外しを容易に行うことができる。使用者は、フィルタ72の筐体10への取り付け及びフィルタ72の筐体10からの取り外しを容易に行うことができるため、フィルタ72の脱着の手間がかからず、熱交換器50の洗浄及び清掃を容易に行うことができる。
空気調和装置100の稼働時は筐体10の周囲の空気が筐体10内に吸い込まれているため、フィルタパネル70は筐体10内の壁部に密着している状態となる。しかし、フィルタ固定部80を設けていない場合、空気調和装置100の停止時は筐体10内への空気の吸い込みがないためフィルタパネル70は、筐体10の外側に脱落又は倒れてくる可能性ある。空気調和装置100は、フィルタ固定部80を有しているため、フィルタパネル70を吸込部20の開口枠部21に設置した場合に、フィルタパネル70が筐体10の外側に倒れないように筐体10の外側からフィルタパネル70を支持することができる。
また、空気調和装置100は、フィルタ支持部81の下部が、フィルタ支持部81の上部よりも板の幅が大きく形成されている。そのため、使用者が、フィルタパネル70を筐体10に取り付ける際、又は、フィルタパネル70を筐体10から取り外す際に、フィルタ支持部81を回動させる角度を小さくすることができる。その結果、空気調和装置100は、フィルタパネル70の上部に空間が無い等の制約がある場合でも、フィルタ支持部81の可動域が小さいためフィルタ固定部80によってフィルタパネル70を固定することができる。
また、空気調和装置100は、フィルタ支持部81の下部が、フィルタ支持部81の上部よりも板の幅が大きく形成されている。そのため、吸込部20にフィルタパネル70が2枚設置される場合、フィルタ固定部80の軸部86を2枚のフィルタパネル70の間又はその上方に取り付けることによって、1つのフィルタ固定部80の下部で2枚のフィルタパネル70を固定することができる。空気調和装置100は、吸込部20にフィルタパネル70が2枚設置される場合でも、フィルタパネル70毎にフィルタ固定部80を設ける必要がない。
また、フィルタ支持部81は、軸部86の軸方向に見た場合に三角形状に形成されており、軸部86は、三角形状に形成されたフィルタ支持部81の頂点部分を貫通している。そのため、使用者が、フィルタパネル70を筐体10に取り付ける際、又は、フィルタパネル70を筐体10から取り外す際に、フィルタ支持部81が四角形の場合と比較して、フィルタ支持部81を回動させる角度を小さくすることができる。その結果、空気調和装置100は、フィルタパネル70の上部に空間が無い等の制約がある場合でも、フィルタ支持部81の可動域が小さいためフィルタ固定部80によってフィルタパネル70を固定することができる。
また、吸込部20は、吸込部20を構成する壁の一部であり、孔のまわりが立ち上がり円筒形状に形成された開口先端部27を有する。開口先端部27は、フィルタ支持部81に形成された開口部84に挿入されており、軸部86は、開口先端部27の先端の孔に挿入されて固定されている。軸部86が開口先端部27に固定されるため、フィルタ固定部80は、軸部86のネジ固定を確実かつ強固に行うことができる。空気調和装置100は、フィルタ支持部81と軸部86との間に開口先端部27が配置されている。そのため、軸部86を開口先端部27に締め込んでも軸部86の頭部87によってフィルタ支持部81が開口枠部21に締め付けられることがなく、フィルタ支持部81の回転がフィルタ支持部81と頭部87及び開口枠部21との摩擦により妨げられることがない。
空気調和装置100は、気密性確保のためにフィルタパネル70を開口枠部21に密着させる必要があるが、フィルタ支持部81に前後の動き代があると気密性確保の目的を達成することができない。フィルタ支持部81と軸部86との間に開口先端部27が配置されていると、フィルタ固定部80は、バーリング加工が施されている開口先端部27によってフィルタ支持部81の前後の動き代が制限される。そのため、空気調和装置100は、当該構成の開口先端部27とフィルタ固定部80とを有することによって、フィルタパネル70を開口枠部21に密着させることができ、空気調和装置100の気密性を確保することができる。
また、フィルタ固定部80は、上枠部22に取り付けられている。フィルタ固定部80は、当該構成によってフィルタパネル70の上部を固定することができる。
また、開口枠部21は、長尺の柱状に形成されており、上枠部22と下枠部23との間に架け渡され、上枠部22及び下枠部23に着脱自在に配置される支柱部90を含む。少なくとも1つのフィルタパネル70は、吸込部20に吸入される空気の流れる方向において、フィルタ固定部80と支柱部90との間に配置されている。
空気調和装置100は、例えば吸込部20に2枚のフィルタパネル70が設置されている状態において、開口枠部21が支柱部90を含んでいない場合、フィルタパネル70同士の間の隙間は空気がフィルタ72(図38参照)を通過しない状態となる。空気調和装置100は、開口枠部21が支柱部90を含んでいることによって、筐体10の内側からフィルタパネル70同士の間の隙間を覆い、フィルタパネル70同士の間の隙間を空気が通過することを防止する。支柱部90は、フィルタパネル70のフィルタ72を通過せず空気が筐体10外から筐体10内に流入する所謂空気のバイパスを防止できる。
また、空気調和装置100が稼働すると、送風装置60により発生する空気の流れによってフィルタパネル70には吸込力が作用する。開口枠部21が支柱部90を含んでいない場合、フィルタパネル70同士の間の部分にはフィルタパネル70を支持する部材がないため吸込力によってフィルタパネル70が変形する恐れがある。空気調和装置100は、開口枠部21が支柱部90を含んでいることによって、支柱部90が筐体10の内側からフィルタパネル70を支持することができ、フィルタパネル70に吸力が作用してもフィルタパネル70の変形を防止できる。
また、フィルタ固定部80は、支柱部90に取り付けられている。フィルタ固定部80は、当該構成によってフィルタパネル70の上部又は側部を固定することができる。
また、支柱部90は、吸込部20を筐体10の外部から見た場合に筐体10の内側から記2つのフィルタパネル70の間の空間を覆い、筐体10の内側から2つのフィルタパネル70を支持する位置に配置されている。空気調和装置100は、当該構成によって、フィルタパネル70同士の間の隙間を空気が通過することを防止し、フィルタパネル70のフィルタ72を通過せず空気が筐体10外から筐体10内に流入する所謂空気のバイパスを防止することができる。また、空気調和装置100は、当該構成によって、支柱部90が筐体10の内側からフィルタパネル70を支持することができ、フィルタパネル70に吸力が作用してもフィルタパネル70の変形を防止できる。
また、支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の上端部90aの前面部91は、筐体10の外側から上枠爪部28と対向し、支柱部90の下端部90bの前面部91は、筐体10の外側から下枠爪部29と対向する。また、支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の上端部90aに形成された上爪部95aは、筐体10の内側から上枠部22の上枠突出壁部22dと対向する。また、支柱部90が上枠部22及び下枠部23に取り付けられた場合に、支柱部90の下端部90bに形成された下爪部97aは、筐体10の内側から下枠部23の下枠突出壁部23cと対向する。
支柱部90は、上爪部95aが上枠突出壁部22dと当接し、下爪部97aが下枠突出壁部23cと当接するため、上枠部22及び下枠部23に取り付けられた後は筐体10の手前側に動かない状態になる。また、支柱部90は、上枠爪部28が前面部91の上端部と当接し、下枠爪部29が前面部91の下端部と当接するため、上枠部22及び下枠部23に取り付けられた後は熱交換器50の配置側となる筐体10の奥側に動かない状態になる。そのため、使用者がサービス時に支柱部90を掴んで立ち上がる動作をした場合でも支柱部90は筐体10から外れない。
また、空気調和装置100が当該構成を有することによって、使用者は、支柱部90を吸込部20に配置する際に、ネジ等の固定具によって支柱部90を筐体10に固定する必要がなく、固定具を取り付けるための工具も必要ない。そのため、使用者は、支柱部90の筐体10への取り付け及び支柱部90の筐体10からの取り外しを容易に行うことができる。使用者は、支柱部90の筐体10への取り付け及び支柱部90の筐体10からの取り外しを容易に行うことができるため、支柱部90の脱着の手間がかからず、熱交換器50の洗浄及び清掃を容易に行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。