以下に添付図面を参照して、この発明に係る制御システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられる開閉装置と、開閉装置の周辺に設けられる周辺装置であり、開閉装置と通信可能な周辺装置と、を備える制御システムに関するものである。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類については任意であるが、例えば、公共施設、商業施設、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅等を含む概念である。
また、「開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁材、床材、天井材等)において出入口や窓を設置するために形成された開口である。
また、「開閉装置」の具体的な種類については任意であるが、例えば、シャッター装置(一例として、窓シャッター、重量シャッター、軽量シャッター等)、扉装置(一例として、開き戸、引戸、折れ戸等)、及び、窓装置等を含む概念である。また、開閉装置の開閉体の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向、前後方向等が該当する。また、開閉装置の駆動方式は任意であり、例えば、「手動式の開閉装置」、「電動式の開閉装置」等が該当する。
また、「周辺装置」の具体的な種類については任意であるが、例えば、開閉装置を遠隔操作するための遠隔操作装置、外部装置(一例として、遠隔操作装置、携帯端末等)から受信した所定信号を開閉装置に中継する中継装置等を含む概念である。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る制御システムについて説明する。この実施の形態1は、周辺装置が遠隔操作装置であり、処理モードが後述の第1登録モードである形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る制御システムの構成について説明する。
以下の説明では、図1のX方向を制御システムの左右方向(-X方向を制御システムの左方向、+X方向を制御システムの右方向)、図1のY方向を制御システムの上下方向(+Y方向を制御システムの上方向、-Y方向を制御システムの下方向)と称し、X方向及びY方向に直交する方向を前後方向(図1の紙面の手前側に至る方向を制御システムの前方向、図1の紙面の奥側に至る方向を制御システムの後方向)と称する。
制御システム1は、後述の開閉装置及び後述の周辺装置80を制御するためのシステムであり、概略的に、図1に示すように、開閉装置10及び周辺装置80を備えている。
(構成-開閉装置)
まず、開閉装置10の構成について説明する。
開閉装置10は、建物の躯体(例えば、建物の内壁等)に設けられた開口部2を開閉するための装置である。この開閉装置10は、図1に示すように、開口部2の周辺に1台設けられており(又は複数の開口部2の各々の周辺に設けられてもよい)、概略的に、収納部20、ガイドレール30、開閉体40、開閉機50、巻取軸(図示省略)、及び開閉側制御システム60を備えている。ただし、開閉装置10に関する特記しない構成については、従来のシャッター装置(具体的には、上下開閉式及び電動式の窓シャッター)と同様であるものとして説明を省略する。
また、この開閉装置10を構成する各構成要素の接続形態については、以下に示す通りに設定している。すなわち、後述する開閉側制御システム60の開閉側制御ユニット70は、開閉機50、後述する開閉側制御システム60の開閉側操作部61、位置検知部62、回転数検知部63、及び障害物検知部64の各々と配線3を介して電気的に接続されている。これにより、後述する開閉側制御ユニット70と、開閉機50、後述する開閉側操作部61、後述する位置検知部62、後述する回転数検知部63、及び後述する障害物検知部64の各々との相互間で通信又は電力供給を直接的又は間接的に行うことができる。
(構成-開閉装置-収納部)
収納部20は、開閉装置10の各部を収納するための中空体である。図1に示すように、この収納部20は、開口部2の上端部よりも上方に設置されている。また、この収納部20の内部には、開閉機50、巻取軸、並びに、後述する開閉側制御システム60の位置検知部62、回転数検知部63、障害物検知部64、及び開閉側制御ユニット70が収容されていると共に、巻取軸にて開閉体40が巻上げられた状態では、開閉体40の少なくとも一部も、収納部20の内部に収容される。
(構成-開閉装置-ガイドレール)
ガイドレール30は、開閉体40を開口部2の開閉方向(上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール30は、横断面形状が略コ字状となるように形成された長尺体であり、開閉装置10の左右の各端部において、上下方向に略沿う方向で配置されており、建物の壁に対して直接的に固定されており、又は下地材(図示省略)を介して間接的に固定されている。
(構成-開閉装置-開閉体)
開閉体40は、巻取軸によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体40の開閉状態を切り替える遮蔽手段である。
ここで、「開閉体40の開閉状態」とは、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。このうち、「全閉状態」とは、開閉体40によって開口部2を全閉した状態であり、全閉状態における開閉体40の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体40によって開口部2を全開した状態であり、全開状態における開閉体40の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体40が全閉位置と全開位置との間に位置している状態である。
この開閉体40は、図1に示すように、複数のスラット41を備えており、各スラット41の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット41が相互に嵌合接続されている。また、この開閉体40の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール30のコ字状の開放端部を介してガイドレール30の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール30の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール30の外部に脱落しないように規制されている。
また、この開閉体40の閉鎖側端部(具体的には、開閉体40の下端部)には、座板42が接続されている。この座板42は、全閉状態において建物の床面と近接し、又は接触するように配置されたものであり、開閉体40の閉鎖側端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成-開閉装置-開閉機)
開閉機50は、巻取軸の回転を制御することによって開閉体40を電動で開閉移動させる駆動手段である。この開閉機50は、例えば公知の開閉機(一例として、ブレーキを有する開閉機、又はブレーキレスの開閉機等)等によって構成されており、図1に示すように、収納部20の内部において、巻取軸の近傍位置に設けられている。
(構成-開閉装置-巻取軸)
巻取軸は、開閉体40を閉鎖移動又は開放移動させるための回動軸である。この巻取軸は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、左右方向に沿って設置されている。また、この巻取軸には開閉体40の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸を回転させることで、連結スラットを介して開閉体40を閉鎖移動又は開放移動させることができる。また、この巻取軸の左端部(又は右端部)がチェーン(図示省略)を介して開閉機50の出力軸に連結されているので、開閉機50の出力軸の回転に伴って巻取軸を回転させることができる。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム)
開閉側制御システム60は、開閉装置10を制御するためのものであり、図1に示すように、開閉側操作部61、位置検知部62、回転数検知部63、障害物検知部64、及び開閉側制御ユニット70を備えている。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側操作部)
開閉側操作部61は、開閉体40の開閉移動に関する操作入力を受け付ける開閉側操作手段である。この開閉側操作部61は、例えば公知の有線式の操作装置等を用いて構成され、図1に示すように、開口部2の近傍に設けられており、開閉体40を電動で開放移動させる開放ボタン、電動で閉鎖移動させる閉鎖ボタン、及び電動による閉鎖移動又は開放移動を停止させる停止ボタンを備えている(いずれも図示省略)。
また、開閉側操作部61の具体的な動作については任意であるが、実施の形態1では、開放ボタン、閉鎖ボタン、又は停止ボタンがユーザによって押圧された場合には、当該押圧されたボタンに応じた操作信号(すなわち、開放信号、閉鎖信号、停止信号)を開閉側制御ユニット70を介して開閉機50に出力することで、開閉機50によって開閉体40が電動で開閉移動させたり、あるいは開閉体40の開閉移動を電動で停止させることができる。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-位置検知部、回転数検知部)
位置検知部62は、開閉体40の位置(具体的には、開閉体40の下端部の位置)を検知し、当該検知した位置を示す信号(以下、「位置信号」と称する)を所定周期で出力するための位置検知手段であり、図1に示すように、開閉機50の内部に設けられている。
回転数検知部63は、開閉機50の駆動部の回転数(以下、「駆動部の回転数」と称する。)を検知し、当該検知した回転数を示す信号(以下、「回転数信号」と称する)を所定周期で出力するための位置検知手段であり、図1に示すように、開閉機50の内部に設けられている。
これら位置検知部62及び回転数検知部63の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、位置検知部62及び回転数検知部63の両方の機能を有するホールIC等を用いて構成されている。ただし、これに限られず、例えば、位置検知部62がエンコーダ(又はポテンションメータ)等を用いて構成され、回転数検知部63がタコジェネレータ等を用いて構成されてもよい。
ここで、実施の形態1では、開閉側制御システム60が、上限リミットスイッチ及び下限リミットスイッチを備えていないので、後述する開閉処理を実行するためには、全開位置(上限位置)及び全閉位置(下限位置)を設定する必要がある。これら全開位置及び全閉位置を設定する方法については任意であるが、例えば、以下に示す方法(以下、「手動設定方法」で設定してもよい。
すなわち、まず、作業者が開閉側操作部61を介して所定操作を行うことで、開閉装置10の制御モードを後述の通常モードから全開位置及び全閉位置を設定するモード(以下、「リミット設定モード」と称する)に設定する。次に、リミット設定モードにおいて、開閉側操作部61の開放ボタンを操作することで、開閉体40の開閉状態を全開状態になるように開閉体40を開放移動させる。次いで、開閉体40の下端部(開閉体40の閉鎖方向側の端部)がまぐさと当接することにより、開閉機50の駆動部の電圧値又は電流値(つまり、駆動部の負荷量)が閾値に達することで、位置検知部62から取得した位置信号に対応する開閉体40の位置を全開位置として設定する。次に、作業者が開閉側操作部61の閉鎖ボタンを操作することで、開閉体40の開閉状態が全閉状態になるように開閉体40を閉鎖移動させる。続いて、開閉体40の下端部が床面と当接することにより、開閉機50の駆動部の電圧値又は電流値(つまり、駆動部の負荷量)が閾値に達することで、位置検知部62から取得した位置信号に対応する開閉体40の位置を全閉位置として設定する。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-障害物検知部)
障害物検知部64は、開閉体40の開閉移動の障害になる障害物(例えば、人、動物、物等)を検知する障害物検知手段であり、例えば、公知の障害物検知センサ(一例として、過負荷検知センサ)等を用いて構成され、図1に示すように、開閉機50の内部に設けられている。
また、障害物検知部64による障害物の検知方法については任意であるが、例えば以下の通りに検知してもよい。すなわち、開閉体40を閉鎖移動させる毎に開閉機50の駆動部の電圧値又は電流値を経時的に取得し、当該取得した電圧値又は電流値のうち、対象とする開閉機50の閉鎖移動より1つ前の回の開閉機50の閉鎖移動において取得した電圧値又は電流値を学習値として設定する。そして、対象とする開閉機50の閉鎖移動中に取得した電圧値又は電流値が学習値を上回る回数に基づいて開閉機50が過負荷状態であるか否かを判定し、過負荷状態である場合に障害物が存在すると検知し、過負荷状態でない場合に障害物が存在しないと検知してもよい。
また、障害物検知部64の具体的な動作については任意であるが、実施の形態1では、開閉体40の下端部が障害物と接触した場合には、障害物が検知された旨を示す障害物検知信号を開閉側制御ユニット70に出力し、開閉体40の下端部が障害物と接触していない場合には、障害物検知信号を開閉側制御ユニット70に出力しないことが該当する。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット)
開閉側制御ユニット70は、開閉装置10の各部を相互に連動させる装置であり、図1に示すように、開閉機50の内部(又は収納部20内であって、開閉機50の外部等)に設けられており、図2に示すように、第1開閉側通信部71、第2開閉側通信部72、開閉側電源部73、開閉側制御部74、及び開閉側記憶部75を備えている。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-第1開閉側通信部)
第1開閉側通信部71は、開閉機50、開閉側操作部61、位置検知部62、回転数検知部63、又は障害物検知部64と開閉側制御ユニット70との相互間で通信を行うための第1開閉側通信手段であり、例えば、有線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段を用いて構成されている。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-第2開閉側通信部)
第2開閉側通信部72は、開閉側制御ユニット70と周辺装置80との相互間で通信を行うための第2開閉側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段(一例として、近距離無線通信用の通信手段(例えば、特定小電力無線の如き近距離無線通信規格を用いた通信手段等)、又は遠距離無線通信用の通信手段(例えば、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-開閉側電源部)
開閉側電源部73は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、開閉側制御ユニット70の各部に供給すると共に、開閉側操作部61、位置検知部62、回転数検知部63、又は障害物検知部64等にも供給する開閉側電源手段である。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-開閉側制御部)
開閉側制御部74は、開閉側制御ユニット70の各部を制御する開閉側制御手段である。具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する周辺装置80の周辺側制御部84の構成についても同様とする)。
また、この開閉側制御部74は、図2に示すように、機能概念的に、開閉制御部74a及び設定部74bを備えている。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-開閉側制御部-開閉制御部)
開閉制御部74aは、障害物検知部64の検知結果に基づいて、開閉体40を開閉移動させる開閉制御手段であると共に、開閉側操作部61又は周辺装置80から入力が受け付けられた操作信号に基づいて、開閉体40を開閉移動させるものである。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-開閉側制御部-設定部)
設定部74bは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置10(具体的には、開閉側制御部74)の制御モードを処理モードに設定する設定手段である。
ここで、「障害物が検知されたことをトリガとして」とは、例えば、障害物が検知されたことだけをトリガとすること、障害物が検知されたことに加えて、他の条件(例えば、開閉装置10又は周辺装置80への操作入力、又は信号の受信等)が満たされることをトリガとすること等が該当する。
また、開閉装置10の制御モードの具体的な種別については任意であるが、実施の形態1では、通常モード、処理モード、及び上記リミット設定モードが該当する。
このうち、「通常モード」とは、通常時(具体的には、処理モードが設定されていない時)に開閉装置10又は周辺装置80のいずれか一方に関する制御を行うためのモードであり、実施の形態1では、開閉体40の開閉制御を行うためのモードとして説明する。
また、「処理モード」とは、周辺装置80と関連する処理を実行するためのモードであり、実施の形態1では、第1登録モードとして説明する。
また、「第1登録モード」とは、開閉装置10又は周辺装置80のいずれか一方を一意に識別する識別情報を開閉装置10又は周辺装置80のいずれか他方に登録する登録処理を実行するための登録モードのうち、遠隔操作装置を一意に識別する遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に登録する第1登録処理を実行するためのモードであり、実施の形態1では、登録前モード、仮登録モード、及び本登録モードを含んでいる。
このうち、「登録前モード」とは、仮登録モードへの切替を受け付けるためのモードである。また、「仮登録モード」とは、遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に仮登録するためのモードである。また、「本登録モード」とは、仮登録モードにて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に本登録するためのモードである。
(構成-開閉装置-開閉側制御システム-開閉側制御ユニット-開閉側記憶部)
開閉側記憶部75は、開閉側制御ユニット70の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば、遠隔操作装置識別情報等)を記憶する開閉側記憶手段であり、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述する周辺装置80の周辺側記憶部85の構成についても同様とする)。
(構成-周辺装置)
図1に戻り、次に、周辺装置80の構成について説明する。
周辺装置80は、開閉装置10と通信可能な装置であると共に、開閉装置10を遠隔操作するための遠隔操作装置である。この周辺装置80は、図1に示すように、開閉装置10の周辺に複数設けられており、図3に示すように、周辺側操作部81、周辺側通信部82、周辺側電源部83、周辺側制御部84、及び周辺側記憶部85を備えている。なお、周辺装置80に関する特記しない構成については、従来の遠隔操作装置(例えば、開閉装置用のリモコン)と同様であるものとして説明を省略する。
(構成-周辺装置-周辺側操作部)
周辺側操作部81は、各種の情報に関する操作入力を受け付けるための周辺側操作手段である。この周辺側操作部81は、例えばハードスイッチやタッチパネル等の公知の操作装置を用いて構成されており、開閉側操作部61と同様に、開放ボタン、閉鎖ボタン、及び停止ボタンを備えていることに加えて、周辺装置80に関する各種の設定を行うための設定ボタンを備えている(図示省略)。
また、周辺側操作部81の具体的な動作については任意であるが、実施の形態1では以下の通りとなる。
すなわち、開放ボタン、閉鎖ボタン、停止ボタン、又は設定ボタンがユーザによって押圧された場合には、当該押圧されたボタンに応じた操作信号(すなわち、開放信号、閉鎖信号、停止信号、設定信号)を開閉側制御ユニット70を介して開閉機50に出力し、又は開閉側制御ユニット70に出力することで、開閉機50によって開閉体40が電動で開閉移動させ、開閉体40の開閉移動を電動で停止させ、又は周辺装置80に関する各種の設定を行うことができる。
また、これら開放ボタン、閉鎖ボタン、停止ボタン、又は設定ボタンがユーザによって所定の操作方法に基づいて押圧された場合には、後述の第2切替情報又は後述の第3切替情報を含む信号が開閉側制御ユニット70に向けて出力されることで、開閉側制御ユニット70において後述の第2切替情報又は後述の第3切替情報に対応する処理を実行することが可能となる。
(構成-周辺装置-周辺側通信部)
周辺側通信部82は、周辺装置80と開閉装置10(具体的には、開閉側制御ユニット70)との相互間で通信を行うための周辺側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段(一例として、近距離無線通信用の通信手段、又は遠距離無線通信用の通信手段)を用いて構成されている。
(構成-周辺装置-周辺側電源部)
周辺側電源部83は、図示しない電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、周辺装置80の各部に供給する周辺側電源手段である。
(構成-周辺装置-周辺側制御部)
周辺側制御部84は、周辺装置80の各部を制御する周辺側制御手段である。
(構成-周辺装置-周辺側記憶部)
周辺側記憶部85は、周辺装置80の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば、遠隔操作識別情報等)を記憶する周辺側記憶手段である。
(制御処理)
次に、このように構成された開閉装置10の開閉側制御部74によって実行される制御処理について説明する。以下の説明では、図4及び図5に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。
この制御処理は、開閉装置10を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態1では、開閉装置10の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
なお、以下の説明では、制御モードをリミット設定モードに設定することについては言及しないものの、実施の形態1では、制御処理中において開閉側操作部61を介して所定操作が受け付けられると、制御モードがリミット設定モードに設定されて、上述した手動設定方法により全開位置及び全閉位置が設定されるものとする(なお、後述の実施の形態3に係る制御処理についても同様とする)。
制御処理が起動されると、図4に示すように、SA1において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを通常モードに設定してから、制御モードを第1登録モードに切り替えるタイミング(以下、「第1切替タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第1切替タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、障害物検知部64によって障害物が検知されたか否かに基づいて判定する。
具体的には、障害物検知部64から障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられた場合には第1切替タイミングが到来したと判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられていない場合には第1切替タイミングが到来していないと判定してもよい。ただし、これに限らず、例えば、上記障害物検知信号の入力が受け付けられてから、開閉側操作部61を介して所定操作(例えば、停止ボタン等が所定回数又は所定時間以上押圧されること等)が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記所定操作が受け付けられた場合には第1切替タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合には第1切替タイミングが到来していないと判定してもよい。
一例として、ユーザが第1登録処理を実行したい場合に、開閉制御部74aによって開閉体40を閉鎖移動させた状態において、ユーザが開閉体40の下端部を上方に押圧すると、障害物検知部64によって当該押圧することが障害物として検知される。そして、障害物検知部64から障害物検知信号が出力されて、当該障害物検知信号の入力が受け付けられることにより、開閉制御部74aによって開閉体40の閉鎖移動を停止させると共に、第1切替タイミングが到来したと判定されてもよい。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、第1切替タイミングが到来したと判定された場合(SA1、Yes)には、タッチアップ動作又はタッチストップ動作によって上記閉鎖移動を停止させた後に、制御モードを第1登録モードである登録前モードに設定して、第1登録処理(SA2)を起動させる。一方で、第1切替タイミングが到来していないと判定された場合(SA1、No)には、SA3へ移行する。
ここで、「タッチアップ動作」とは、開閉機50によって、開閉体40の閉鎖移動を一旦停止させた後、開閉体40の下端部の位置が現状の位置よりも上方位置となるように、開閉体40を開放移動させ、その後開放移動を停止させる動作を意味する。また、「タッチストップ動作」とは、開閉機50によって開閉体40の開閉移動を単に停止させる動作を意味する。また、実施の形態1では、タッチアップ動作又はタッチストップ動作が行われた場合には、閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられるまで、開閉体40の開閉移動を停止させた状態は維持される。
また、実施の形態1では、SA2の第1登録処理が実行された後には、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを通常モードに設定して、SA1へ移行する。
なお、第1登録処理(SA2)の処理内容の詳細については後述する。
このようなSA1及びSA2の処理により、障害物検知部64の検知結果に基づいて制御モードを登録モード(具体的には、第1登録モード)に設定でき、登録モードを簡易且つ迅速に設定できる。
SA3において開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、後述の開閉処理を行うタイミング(以下、「開閉タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この開閉タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、全開位置及び全閉位置が設定されている状態において開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。特に、周辺装置80から入力が受け付けられた開放信号、閉鎖信号、停止信号については、当該受け付けられた信号に含まれる遠隔操作装置識別情報が開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に登録済み(本登録済み)の遠隔操作装置識別情報であるか否かについても判定する。
ここで、上記開放信号等の入力が受け付けられた場合(周辺装置80からの開放信号等である場合には、当該開放信号等の入力が受け付けられ、且つ当該開放信号等に含まれる遠隔操作装置識別情報が登録済みの遠隔操作装置識別情報である場合)には開閉タイミングが到来したと判定する。一方で、上記開放信号等の入力が受け付けられていない場合(周辺装置80からの開放信号等である場合には、当該開放信号等の入力が受け付けられておらず、又は受け付けられた当該開放信号等に含まれる遠隔操作装置識別情報が登録済みの遠隔操作装置識別情報でない場合)には、開閉タイミングが到来していないと判定する。
そして、開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、開閉タイミングが到来していると判定された場合(SA3、Yes)には、SA4へ移行し、開閉タイミングが到来していないと判定された場合(SA3、No)にはSA1へ移行する。
SA4において開閉側制御ユニット70の開閉制御部74aは、上記開閉体40の開閉制御を行うための開閉処理を実行し、その後SA1へ移行して、以降同様に、SA1からSA4の処理を繰り返す。
この開閉処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態1では以下に示す通りとなる。なお、開閉処理の前提として、全開位置及び全閉位置が設定されているものとして説明する。
すなわち、SA3にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって開閉体40を電動で閉鎖移動又は開放移動させる。また、開閉体40が電動で閉鎖移動又は開放移動している場合に、停止信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって当該閉鎖移動又は開放移動を停止させる。
なお、実施の形態では、SA3にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた後にユーザが開閉側操作部61又は周辺装置80の閉鎖ボタン又は開放ボタンを操作することなく開閉体40を電動で開閉体40の閉鎖移動又は開放移動できるように、閉鎖ボタン又は開放ボタンの入力の受け付けが停止した場合においても、開閉機50によって当該閉鎖移動又は当該開放移動を継続させる(いわゆる、「自己保持操作による開閉体40の開閉制御」を行う)。ただし、これに限らず、例えば、SA3にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合において、当該閉鎖信号又は当該開放信号の入力が受け付けられている間にのみ開閉体40の閉鎖移動又は開放移動を行わせてもよい(いわゆる、「押切操作による開閉体40の開閉制御」を行ってもよい)。
(制御処理-第1登録処理)
次に、図4の第1登録処理(SA2)について説明する。
第1登録処理が起動されると、図5に示すように、SB1において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを仮登録モードに切り替えるタイミング(以下、「第2切替タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第2切替タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、SA1において第1切替タイミングが到来したと判定されてから所定時間(例えば、1分等)経過するまでに、制御モードを仮登録モードに切り替える旨を示す情報(以下、「第2切替情報」と称する)を含む信号(以下、「第2切替信号」と称する)の入力が周辺装置80から受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記第2切替信号の入力が受け付けられた場合には第2切替タイミングが到来したと判定し、上記第2切替信号の入力が受け付けられていない場合には第2切替タイミングが到来していないと判定する。
また、周辺装置80からの第2切替信号の出力方法については任意であるが、例えば、遠隔操作装置識別情報が登録済みである周辺装置80において設定ボタンが押圧されることで(又は設定ボタン以外のボタン(例えば、停止ボタン等)が所定回数又は所定時間以上押圧されることで)、当該周辺装置80から第2切替信号を出力してもよい。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、第2切替タイミングが到来したと判定された場合(SB1、Yes)には、制御モードを仮登録モードに設定して、SB2へ移行する。また、第2切替タイミングが到来していないと判定された場合(SB1、No)には、制御モードを登録前モードに維持したまま、SB5へ移行する。
SB2において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に仮登録するための処理(以下、「仮登録処理」と称する)を実行する。
この仮登録処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態1では、遠隔操作装置識別情報が登録済みでない周辺装置80から遠隔操作装置識別情報を含む信号(以下、「仮登録信号」と称する)の入力が受け付けられた場合に、当該仮登録信号に含まれる遠隔操作装置識別情報を開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に仮登録する。
また、上記周辺装置80からの仮登録信号の出力方法については任意であるが、例えば、上記周辺装置80において開閉側操作部61を介して所定操作(例えば、停止ボタン等が所定回数又は所定時間以上押圧されること等)の入力が受け付けられることで、当該周辺装置80から仮登録信号を出力してもよい。
SB3において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを本登録モードに切り替えるタイミング(以下、「第3切替タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第3切替タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、制御モードを本登録モードに切り替える旨を示す情報(以下、「第3切替情報」と称する)を含む信号(以下、「第3切替信号」と称する)の入力が周辺装置80から受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記第3切替信号の入力が受け付けられた場合には第3切替タイミングが到来したと判定し、上記第3切替信号の入力が受け付けられていない場合には第3切替タイミングが到来していないと判定する。
また、周辺装置80からの第3切替信号の出力方法については任意であるが、例えば、仮登録信号が出力された周辺装置80において開閉側操作部61を介して所定操作(例えば、停止ボタンが所定回数又は所定時間以上押圧されること等)の入力が受け付けられることで、当該周辺装置80から第3切替信号を出力してもよい。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、第3切替タイミングが到来するまで待機し(SB3、No)、第3切替タイミングが到来したと判定された場合(SB3、Yes)には、制御モードを本登録モードに設定して、SB4へ移行する。
SB4において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、SB2にて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に本登録するための処理(以下、「本登録処理」と称する)を実行し、その後図4の制御処理に戻る。
この本登録処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態1では、SB3において第3切替タイミングが到来したと判定された後に、周辺装置80から所定信号の入力が受け付けられることなく、SB2にて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に本登録する。ただし、これに限らず、例えば、SB3において第3切替タイミングが到来したと判定された後に、仮登録信号が出力された周辺装置80から本登録信号(遠隔操作装置識別情報の本登録を指示する旨を示す信号)の入力が受け付けられることで、SB2にて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に本登録してもよい。
なお、周辺装置80からの本登録信号の出力方法については任意であるが、例えば、仮登録信号が出力された周辺装置80において開閉側操作部61を介して所定操作(例えば、停止ボタンが所定回数又は所定時間以上押圧されること等)の入力が受け付けられることで、当該周辺装置80から本登録信号を出力してもよい。
SB5において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、第1登録モード(処理モード)の設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定する。
この解除条件が満されているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態1では、SA1において第1切替タイミングが到来したと判定されてから、第2切替信号の入力が受け付けられることなく、所定時間(例えば、1分等)が経過したか否か、あるいは、開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記所定時間が経過した場合、あるいは、開放信号等の入力が受け付けられた場合には解除条件が満されたと判定し、上記所定時間が経過していない場合、及び開放信号等の入力が受け付けられていない場合には解除条件が満されていないと判定する。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、解除条件が満されたと判定された場合(SB5、Yes)には、図4の制御処理に戻る(なお、例えば、開放信号等の入力が受け付けられたことで解除条件が満されたと判定された場合には、制御モードを通常モードに設定した後に、SA4へ移行してもよい)。一方、解除条件が満されていないと判定された場合(SB5、No)には、SB1へ移行して、以降同様にSB1からSB5の処理を繰り返す。
このようなSB5の処理により、解除条件を満たすことで第1登録モード(処理モード)の設定を自動的に解除でき、ユーザの意図に反して周辺装置80に関連する処理(具体的には、仮登録処理及び本登録処理)が実行されることを回避できる。例えば、単に開閉体40を閉鎖移動させている際に、開口部2に障害物が存在することにより障害物検知部64によって当該障害物が検知されて、ユーザの意図に反して第1登録処理が実行された場合でも、SB5において解除条件が満されることで、仮登録処理及び本登録処理が実行されることを回避できる。
また、このような第1登録処理により、遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に本登録することができ、当該本登録された開閉装置10から出力された操作信号に基づいてSA4の開閉処理を実行できる。特に、第1登録モードが、登録前モード、仮登録モード、及び本登録モードを含むので、遠隔操作装置識別情報の誤登録を抑制でき、第1登録処理を正確に実行することが可能となる。
以上のような制御処理により、従来技術(ブレーキレスの開閉機を有するシャッター装置において、当該シャッター装置の電源を入り切りしてシャッターカーテンを手動で開閉移動させることにより、制御モードを切り替える技術)に比べて、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機50の種別に関わらず開閉装置10の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システム1の使用性及び汎用性を高めることが可能となる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、制御システム1は、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置10の制御モードを、周辺装置80と関連する処理を実行する処理モードに設定する設定部74bを備えるので、従来技術(ブレーキレスの開閉機を有するシャッター装置において、当該シャッター装置の電源を入り切りしてシャッターカーテンを手動で開閉移動させることにより、制御モードを切り替える技術)に比べて、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機50の種別に関わらず開閉装置10の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システム1の使用性及び汎用性を高めることが可能となる。
また、設定部74bは、開閉装置10又は周辺装置80のいずれか一方の制御モードが処理モードに設定された後に、処理モードの設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定し、解除条件が満たされていると判定された場合には、処理モードの設定を解除するので、解除条件を満たすことで処理モードの設定を自動的に解除でき、ユーザの意図に反して開閉装置10又は周辺装置80のいずれか他方と関連する処理が実行されることを回避できる。
また、設定部74bは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置10又は周辺装置80のいずれか一方の制御モードを、登録モードに設定するので、登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システム1の使用性を一層高めることが可能となる。
また、設定部74bは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置10の制御モードを第1登録モードに設定するので、第1登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システム1の使用性を一層高めることが可能となる。
また、第1登録モードは、遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に仮登録するための仮登録モードへの切替を受け付けるための登録前モードと、仮登録モードと、仮登録モードにて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉装置10に本登録するための本登録モードと、を含むので、遠隔操作装置識別情報の誤登録を抑制でき、第1登録処理を正確に実行することが可能となる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る制御システムについて説明する。この実施の形態2は、周辺装置が中継装置であり、処理モードが後述の第2登録モードである形態である。ただし、実施の形態2に係る構成及び処理は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成及び処理と同じであるものとし、同一の構成及び処理については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る制御システム100の構成について説明する。
実施の形態2に係る制御システム100は、図6に示すように、実施の形態1に係る制御システム1の構成と略同一に構成されている(ただし、周辺装置80は、開閉装置10の周辺に1台設けられている)。ただし、開閉側制御ユニット70、及び周辺装置80の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-開閉側制御ユニットの構成の詳細)
次に、開閉側制御ユニット70の構成の詳細について説明する。
実施の形態2に係る開閉側制御ユニット70は、図7に示すように、実施の形態1に係る開閉側制御ユニット70の構成と略同一に構成されている。ただし、実施の形態2に係る開閉側制御部74は、実施の形態1に係る開閉側制御部74から設定部74bが省略されるものとする。
(構成-周辺装置の構成の詳細)
図6に戻り、次に、周辺装置80の構成の詳細について説明する。
実施の形態2に係る周辺装置80は、開閉装置10と通信可能な装置であると共に、外部装置(例えば、端末装置(一例として、スマートフォン、パソコン等)、遠隔操作装置等)から受信した所定信号を開閉装置10に中継する中継装置である。この周辺装置80は、図6に示すように、開閉装置10の周辺に1台設けられており、図8に示すように、周辺側操作部81、周辺側通信部82、周辺側電源部83、周辺側制御部84、及び周辺側記憶部85を備えている。なお、周辺装置80に関する特記しない構成については、従来の中継装置(一例として、開閉装置用の中継機器)と同様であるものとして説明を省略する。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側操作部)
周辺側操作部81は、例えばハードスイッチやタッチパネル等の公知の操作装置を用いて構成されており、周辺装置80に関する各種の設定を行うための設定ボタンを備えている(図示省略)。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側通信部)
周辺側通信部82は、周辺装置80と開閉装置10(具体的には、開閉側制御ユニット70)及び外部装置の各々との相互間で通信を行うための周辺側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて通信を行う公知の通信手段(一例として、近距離無線通信用の通信手段、遠距離無線通信用の通信手段、又はこれら両方の機能を有する通信手段)を用いて構成されている。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側電源部)
周辺側電源部83は、図示しない商用電源又は電池から供給された電力を、周辺装置80の各部に供給する周辺側電源手段である。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側制御部)
周辺側制御部84は、図8に示すように、機能概念的に、設定部84aを備えている。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側制御部-設定部)
設定部84aは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、周辺装置80(具体的には、周辺側制御部84)の制御モードを処理モードに設定する設定手段である。
ここで、周辺装置80の制御モードの具体的な種別については任意であるが、実施の形態2では、通常モード及び処理モードが該当する。
このうち、「通常モード」とは、実施の形態2では、外部装置から受信した所定信号(例えば、後述する開閉装置識別情報を含む開放信号、閉鎖信号、停止信号、又は設定信号等)を開閉装置10に中継する中継制御を行うためのモードとして説明する。
また、「処理モード」とは、実施の形態2では、第2登録モードとして説明する。
また、「第2登録モード」とは、登録モードのうち、開閉装置10を一意に識別する開閉装置識別情報を中継装置に登録する第2登録処理を実行するためのモードである。
(構成-周辺装置の構成の詳細-周辺側記憶部)
周辺側記憶部85は、周辺装置80の動作に必要なプログラム及び各種のデータ(例えば、開閉装置識別情報)を記憶する周辺側記憶手段である。
(制御処理)
次に、このように構成された周辺装置80の周辺側制御部84によって実行される制御処理について説明する。
この制御処理は、周辺装置80を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態2では、周辺装置80の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
制御処理が起動されると、図9に示すように、SC1において周辺装置80の設定部84aは、制御モードを通常モードに設定してから、制御モードを第2登録モードに切り替えるタイミング(以下、「第4切替タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第4切替タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態2では、障害物検知部64によって障害物が検知されたか否かに基づいて判定する。
具体的には、障害物検知部64によって障害物が検知された後に、開閉側制御ユニット70から障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられた場合には第4切替タイミングが到来したと判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられていない場合には第4切替タイミングが到来していないと判定する。ただし、これに限らず、例えば、上記障害物検知信号の入力が受け付けられてから、周辺側操作部81を介して所定操作(例えば、停止ボタン等が所定回数又は所定時間以上押圧されること等)が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記所定操作が受け付けられた場合には第4切替タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合には第4切替タイミングが到来していないと判定してもよい。
一例として、ユーザが第2登録処理を実行したい場合に、開閉制御部74aによって開閉体40を閉鎖移動させた状態において、ユーザが開閉体40の下端部を上方に押圧すると、障害物検知部64によって当該押圧することが障害物として検知される。そして、障害物検知部64から障害物検知信号が出力されて、当該障害物検知信号の入力が開閉側制御ユニット70に受け付けられることにより、開閉制御部74aによって開閉体40の閉鎖移動を停止させてもよい。また、設定部84aが、開閉側制御ユニット70を介して障害物検知信号の入力が受け付けられることにより、第4切替タイミングが到来したと判定されてもよい。
そして、周辺装置80の設定部84aは、第4切替タイミングが到来したと判定された場合(SC1、Yes)には、制御モードを第2登録モードに設定して、第2登録処理(SC2)を起動させる。一方で、第4切替タイミングが到来していないと判定された場合(SC1、No)には、SC3へ移行する。
また、実施の形態2では、SC2の第2登録処理が実行された後には、周辺装置80の設定部84aは、制御モードを通常モードに設定して、SC1へ移行する。なお、第2登録処理(SC2)の処理内容の詳細については後述する。
このようなSC1及びSC2の処理により、障害物検知部64の検知結果に基づいて制御モードを登録モード(具体的には、第2登録モード)に設定でき、登録モードを簡易且つ迅速に設定できる。
SC3において周辺装置80の周辺側制御部84は、後述の中継処理を行うタイミング(以下、「中継タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この中継タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態2では、外部装置又は開閉装置10から所定信号(例えば、開放信号、閉鎖信号、停止信号、又は設定信号等)の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記所定信号の入力が受け付けられた場合には中継タイミングが到来したと判定し、上記所定信号の入力が受け付けられていない場合には中継タイミングが到来していないと判定する。
そして、周辺装置80の周辺側制御部84は、中継タイミングが到来していると判定された場合(SC3、Yes)には、SC4へ移行し、中継タイミングが到来していないと判定された場合(SC3、No)にはSC1へ移行する。
SC4において周辺装置80の周辺側制御部84は、上記中継制御を行うための中継処理を実行し、その後SC1へ移行して、以降同様に、SC1からSC4の処理を繰り返す。
この中継処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態2では、SC3にて所定信号が受信された場合に、当該所定信号に含まれる開閉装置識別情報が周辺側記憶部85に登録(記憶)されている開閉装置識別情報のいずれかと一致するか否かを判定し、上記開閉装置識別情報のいずれかと一致しない場合には当該所定信号を送信しないものの、上記開閉装置識別情報のいずれかと一致する場合には当該所定信号を送信する。
(制御処理-第2登録処理)
次に、図9の第2登録処理(SC2)について説明する。
第2登録処理が起動されると、図10に示すように、SD1において周辺装置80の設定部84aは、開閉装置識別情報が取得されたか否かを判定する。
この開閉装置識別情報の取得方法については任意であるが、実施の形態2では、開閉装置10から送信された開閉装置識別情報を含む信号(以下、「登録用信号」と称する)を受信することにより、取得する。
また、開閉装置10において登録用信号を送信する方法については任意であるが、例えば、所定の送信条件が満たされているか否かを判定し、上記所定の送信条件が満たされていない場合には登録用信号を送信しないものの、上記所定の送信条件が満たされた場合には登録用信号を送信してもよい。
ここで、「所定の送信条件」とは、例えば、開閉体40の開閉状態が特定の状態であること、又は/及び開閉側操作部61を介して所定操作が受け付けられること等が該当し、一例として、開閉体40の開閉状態が全開状態であり、且つ開閉側操作部61の開放ボタンが10秒間押圧されること等であってもよい。
そして、周辺装置80の設定部84aは、開閉装置識別情報が取得されたと判定された場合(SD1、Yes)にはSD2へ移行し、開閉装置識別情報が取得されていないと判定された場合(SD1、No)にはSD3へ移行する。
SD2において周辺装置80の設定部84aは、開閉装置識別情報を周辺装置80に登録するための処理(以下、「登録処理」と称する)を実行し、その後図9の制御処理に戻る。
この登録処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態2では、外部装置又は開閉装置10から所定信号の入力が受け付けられることなく、SD1にて取得された開閉装置識別情報を周辺装置80の周辺側記憶部85に登録する。ただし、これに限らず、例えば、外部装置又は開閉装置10から所定信号(例えば、開閉装置識別情報の登録を指示する旨を示す登録信号等)の入力が受け付けられることで、SD1にて取得された開閉装置識別情報を周辺装置80の周辺側記憶部85に登録してもよい。なお、例えば、周辺側記憶部85に登録された開閉装置識別情報は、外部装置でも登録可能となるように、当該外部装置に送信されてもよい。
SD3において周辺装置80の設定部84aは、第2登録モード(処理モード)の設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定する。
この解除条件が満されているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態2では、SD1の処理が開始されてから所定時間(例えば、1分等)が経過したか否か、第2登録モードの設定を解除するための解除信号が外部装置又は開閉装置10から受信されたか否か、第2登録モードの設定を解除するための解除操作の入力が周辺側操作部81を介して受け付けられたか否か、あるいは、外部装置又は開閉装置10から所定信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記所定時間が経過した場合、上記解除信号が受信された場合、上記解除操作の入力が受け付けられた場合、あるいは、上記所定信号の入力が受け付けられた場合には解除条件が満されたと判定し、上記所定時間が経過していない場合、上記解除信号が受信されていない場合、上記解除操作の入力が受け付けられていない場合、及び上記所定信号の入力が受け付けられていない場合には解除条件が満されていないと判定する。
そして、周辺装置80の設定部84aは、解除条件が満されたと判定された場合(SD3、Yes)には、図9の制御処理に戻る(なお、例えば、上記所定信号の入力が受け付けられたことで解除条件が満されたと判定された場合には、制御モードを通常モードに設定した後に、SC4へ移行してもよい)。一方、解除条件が満されていないと判定された場合(SD3、No)には、SD1へ移行して、以降同様にSD1からSD3の処理を繰り返す。
このようなSD3の処理により、解除条件を満たすことで第2登録モード(処理モード)の設定を自動的に解除でき、ユーザの意図に反して開閉装置10に関連する処理(具体的には、登録処理)が実行されることを回避できる。
また、このような第2登録処理により、開閉装置識別情報を周辺装置80に登録することができ、当該登録された周辺装置80から出力された操作信号に基づいてSC4の中継処理を実行できる。
以上のような制御処理により、実施の形態1に係る制御処理と略同様に、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機50の種別に関わらず周辺装置80の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システム100の使用性及び汎用性を高めることが可能となる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、制御システム1は、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、周辺装置80の制御モードを、開閉装置10と関連する処理を実行する処理モードに設定する設定部84aを備えるので、従来技術(ブレーキレスの開閉機を有するシャッター装置において、当該シャッター装置の電源を入り切りしてシャッターカーテンを手動で開閉移動させることにより、制御モードを切り替える技術)に比べて、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機50の種別に関わらず開閉装置10の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システム100の使用性及び汎用性を高めることが可能となる。
また、設定部84aは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、中継装置の制御モードを第2登録モードに設定するので、第2登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システム100の使用性を一層高めることが可能となる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3に係る制御システムについて説明する。この実施の形態3は、周辺装置が遠隔操作装置であり、処理モードが後述の押切操作モードである形態である。ただし、実施の形態3に係る構成及び処理は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成及び処理と同じであるものとし、同一の構成及び処理については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る制御システムの構成について説明する。
実施の形態3に係る制御システム200は、図11に示すように、実施の形態1に係る制御システム1の構成と略同一に構成されている(なお、周辺装置80は、開閉装置10の周辺に1台設けられている)。ただし、開閉側制御ユニット70の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-開閉側制御ユニットの構成の詳細)
次に、開閉側制御ユニット70の構成の詳細について説明する。
実施の形態3に係る開閉側制御ユニット70は、実施の形態1に係る開閉側制御ユニット70の構成と略同一に構成されている。
ここで、開閉装置10(具体的には、開閉側制御部74)の制御モードの具体的な種別については任意であるが、実施の形態3では、通常モード、処理モード、及びリミット設定モードが該当する。
このうち、「通常モード」とは、実施の形態3では、上記自己保持操作による開閉体40の開閉制御を行うためのモードとして説明する。
また、「処理モード」とは、実施の形態3では、押切操作モードとして説明する。
また、「押切操作モード」とは、周辺装置80から操作信号の入力が受け付けられている間にのみ開閉体40の開閉移動を行わせる押切操作処理を実行するためのモードである。
(制御処理)
次に、このように構成された開閉装置10の開閉側制御部74によって実行される制御処理について説明する。
この制御処理は、開閉装置10を制御するための処理である。この制御処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態3では、開閉装置10の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
制御処理が起動されると、図12に示すように、SE1において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを通常モードに設定してから、制御モードを押切操作モードに切り替えるタイミング(以下、「第5切替タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第5切替タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態3では、障害物検知部64によって障害物が検知されたか否かに基づいて判定する。
具体的には、障害物検知部64から障害物検知信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられた場合には第5切替タイミングが到来したと判定し、上記障害物検知信号の入力が受け付けられていない場合には第5切替タイミングが到来していないと判定してもよい。ただし、これに限らず、例えば、上記障害物検知信号の入力が受け付けられてから、開閉側操作部61を介して所定操作(例えば、停止ボタン等が所定回数又は所定時間以上押圧されること等)が受け付けられたか否かに基づいて判定し、上記所定操作が受け付けられた場合には第5切替タイミングが到来したと判定し、上記所定操作が受け付けられていない場合には第5切替タイミングが到来していないと判定してもよい。
一例として、ユーザが押切操作処理を実行したい場合に、開閉制御部74aによって開閉体40を閉鎖移動させた状態において、ユーザが開閉体40の下端部を上方に押圧すると、障害物検知部64によって当該押圧することが障害物として検知される。そして、障害物検知部64から障害物検知信号が出力されて、当該障害物検知信号の入力が受け付けられることにより、開閉制御部74aによって開閉体40の閉鎖移動を停止させると共に、第5切替タイミングが到来したと判定されてもよい。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、第5切替タイミングが到来したと判定された場合(SE1、Yes)には、タッチアップ動作又はタッチストップ動作によって上記閉鎖移動を停止させた後に、制御モードを押切操作モードに設定して、押切操作処理(SE2)を起動させる。一方で、第5切替タイミングが到来していないと判定された場合(SSE1、No)には、SE3へ移行する。
また、実施の形態3では、SE2の押切操作処理が実行された後には、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、制御モードを通常モードに設定して、SE1へ移行する。
なお、押切操作処理(SE2)の処理内容の詳細については後述する。
このようなSE1及びSE2の処理により、障害物検知部64の検知結果に基づいて制御モードを押切操作モードに設定でき、押切操作モードを簡易且つ迅速に設定できる。
SE3において開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、後述の第1開閉処理を行うタイミング(以下、「第1開閉タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第1開閉タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態3では、全開位置及び全閉位置が設定されている状態において開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。特に、周辺装置80から入力が受け付けられた開放信号、閉鎖信号、停止信号については、当該受け付けられた信号に含まれる遠隔操作装置識別情報が開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に登録済みの遠隔操作装置識別情報であるか否かについても判定する。
ここで、上記開放信号等の入力が受け付けられた場合(周辺装置80からの開放信号等である場合には、当該開放信号等の入力が受け付けられ、且つ当該開放信号等に含まれる遠隔操作装置識別情報が登録済みの遠隔操作装置識別情報である場合)には第1開閉タイミングが到来したと判定する。一方で、上記開放信号等の入力が受け付けられていない場合(周辺装置80からの開放信号等である場合には、当該開放信号等の入力が受け付けられておらず、又は受け付けられた当該開放信号等に含まれる遠隔操作装置識別情報が登録済みの遠隔操作装置識別情報でない場合)には、第1開閉タイミングが到来していないと判定する。
そして、開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、第1開閉タイミングが到来していると判定された場合(SE3、Yes)には、SE4へ移行し、第1開閉タイミングが到来していないと判定された場合(SE3、No)にはSE1へ移行する。
SE4において開閉側制御ユニット70の開閉制御部74aは、上記自己保持操作による開閉体40の開閉制御を行うための第1開閉処理を実行し、その後SE1へ移行して、以降同様に、SE1からSE4の処理を繰り返す。
この第1開閉処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態3では以下に示す通りとなる。なお、第1開閉処理の前提として、全開位置及び全閉位置が設定されているものとして説明する。
すなわち、SE3にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって開閉体40を電動で閉鎖移動又は開放移動させる。具体的には、SE3にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた後にユーザが開閉側操作部61又は周辺装置80の閉鎖ボタン又は開放ボタンを操作することなく開閉体40を電動で開閉体40の閉鎖移動又は開放移動できるように、閉鎖ボタン又は開放ボタンの入力の受け付けが停止した場合においても、開閉機50によって当該閉鎖移動又は当該開放移動を継続させる。
また、開閉体40が電動で閉鎖移動又は開放移動している場合に、停止信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって当該閉鎖移動又は開放移動を停止させる。
(制御処理-押切操作処理)
次に、図12の押切操作処理(SE2)について説明する。
押切操作処理が起動されると、図13に示すように、SF1において開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、後述の第2開閉処理を行うタイミング(以下、「第2開閉タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。
この第2開閉タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態3では、SE3の処理と略同様に、全開位置及び全閉位置が設定されている状態において開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたか否かに基づいて判定する。特に、周辺装置80から入力が受け付けられた開放信号、閉鎖信号、停止信号については、当該受け付けられた信号に含まれる遠隔操作装置識別情報が開閉側制御ユニット70の開閉側記憶部75に登録済みの遠隔操作装置識別情報であるか否かについても判定する。
そして、開閉側制御ユニット70の開閉側制御部74は、第2開閉タイミングが到来していると判定された場合(SF1、Yes)には、SF2へ移行し、第2開閉タイミングが到来していないと判定された場合(SF1、No)にはSF3へ移行する。
SF2において開閉側制御ユニット70の開閉制御部74aは、押切操作による開閉体40の開閉制御を行うための第2開閉処理を実行する。
この第2開閉処理の具体的な処理内容については任意であるが、実施の形態3では以下に示す通りとなる。なお、第2開閉処理の前提として、全開位置及び全閉位置が設定されているものとして説明する。
すなわち、SF1にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって開閉体40を電動で閉鎖移動又は開放移動させる。具体的には、SF1にて閉鎖信号又は開放信号の入力が受け付けられた場合において、当該閉鎖信号又は当該開放信号の入力が受け付けられている間にのみ開閉体40の閉鎖移動又は開放移動を行わせる(すなわち、開閉側操作部61又は周辺側操作部81の開放ボタン又は閉鎖ボタンが指で押圧されている間には開閉体40を閉鎖移動又は開放移動させ、開閉側操作部61又は周辺装置80の開放ボタン又は閉鎖ボタンから手を離した間には開閉体40の閉鎖移動又は開放移動を停止させる)。
また、開閉体40が電動で閉鎖移動又は開放移動している場合に、停止信号の入力が受け付けられた場合には、開閉機50によって当該閉鎖移動又は開放移動を停止させる。
SF3において開閉側制御ユニット70の設定部74bは、押切操作モード(処理モード)の設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定する。
この解除条件が満されているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態3では、SF1の処理が開始されてから所定時間(例えば、30分等)が経過したか否か、押切操作モードの設定を解除するための解除信号が外部装置又は周辺装置80から受信されたか否か、又は押切操作モードの設定を解除するための解除操作の入力が開閉側操作部61を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。ここで、上記所定時間が経過した場合、上記解除信号が受信された場合、又は上記解除操作の入力が受け付けられた場合には解除条件が満されたと判定し、上記所定時間が経過していない場合、上記解除信号が受信されていない場合、及び上記解除操作の入力が受け付けられていない場合には解除条件が満されていないと判定する。
そして、開閉側制御ユニット70の設定部74bは、解除条件が満されたと判定された場合(SF3、Yes)には、図12の制御処理に戻る。一方、解除条件が満されていないと判定された場合(SF3、No)には、SF1へ移行して、以降同様にSF1からSF3の処理を繰り返す。
このようなSF3の処理により、解除条件を満たすことで押切操作モード(処理モード)の設定を自動的に解除でき、ユーザの意図に反して周辺装置80に関連する処理(具体的には、第2開閉処理)が実行されることを回避できる。
また、このような押切操作処理により、押切操作による開閉体40の開閉制御を行うことができる。よって、ユーザによって障害物の有無が視認されながら開閉側操作部61又は周辺側操作部81の各種ボタンが操作されることにより、開閉体40の開閉制御を行うことになることから、開閉体40の開閉制御を安全に行うことが可能となる。
以上のような制御処理により、実施の形態1に係る制御処理と略同様に、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機50の種別に関わらず開閉装置10の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システム200の使用性及び汎用性を高めることが可能となる。また、第1開閉処理及び第2開閉処理を使用状況に応じて切り替えることができ、ユーザのニーズに応じた開閉体40の開閉制御を行うことが可能となる。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、設定部74bは、障害物検知部64によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置10の制御モードを押切操作モードに設定するので、押切操作モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システム200の使用性を一層高めることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、実施の形態1に係る開閉側制御ユニット70を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に開閉側制御部74を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に開閉側記憶部75を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(障害物検知部について)
上記実施の形態1から3では、障害物検知部64が、過負荷検知センサを用いて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、座板42に設けられる座板スイッチであってもよい。
(周辺装置について)
上記実施の形態1、3では、周辺装置80が開閉装置用のリモコン等を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、公知の携帯端末(一例として、スマートフォン)を用いて構成されてもよい。
(第1登録処理について)
上記実施の形態1では、第1登録処理においてSB5の処理が実行されると説明したが、これに限らず、例えば、SB5の処理を省略してもよい(なお、第2登録処理のSD3の処理、押切操作処理のSF3についても同様とする)。
また、上記実施の形態1では、第1登録処理においてSB1及びSB2が実行されると説明したが、これに限らず、例えば、SB1及びSB2を省略してもよい。
また、上記実施の形態1では、SB5の処理においてのみ解除条件が満されているか否かを判定すると説明したが、これに限らない。例えば、SB5の処理に加えて、第3切替タイミングが到来していないと判定された場合に、解除条件が満されているか否かを判定してもよい。この場合における解除条件については、SB2において仮登録処理が実行されてから、第2切替信号の入力が受け付けられることなく、所定時間(例えば、5分等)が経過すること、あるいは、開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたことであってもよい。
(第2登録処理について)
上記実施の形態2では、第2登録処理においてSD1が実行されると説明したが、これに限らない。例えば、障害物検知信号に開閉装置識別情報が含まれる場合には、SD1を省略して、SD2において障害物検知信号に含まれる開閉装置識別情報が周辺装置80の周辺側記憶部85に登録されてもよい。
(解除条件について)
上記実施の形態1では、解除条件が、SA1において第1切替タイミングが到来したと判定されてから、第2切替信号の入力が受け付けられることなく、所定時間(例えば、1分等)が経過すること、あるいは、開放信号、閉鎖信号、又は停止信号の入力が受け付けられたことであると説明したが、これに限らない。例えば、SA1において第1切替タイミングが到来したと判定されてから、第2切替信号の入力が受け付けられたか否かに関わらず、所定時間(例えば、5分等)が経過することであってもよい。
(付記)
付記1の制御システムは、建物の開口部に設けられる開閉装置と、前記開閉装置の周辺に設けられる周辺装置であり、前記開閉装置と通信可能な周辺装置と、を備える制御システムであって、前記開閉装置は、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体の開閉移動の障害になる障害物を検知する障害物検知手段と、前記障害物検知手段の検知結果に基づいて、前記開閉体を開閉移動させる開閉制御手段と、を備え、当該制御システムは、前記障害物検知手段によって前記障害物が検知されたことをトリガとして、前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか一方の制御モードを、前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか他方と関連する処理を実行する処理モードに設定する設定手段を備える。
付記2の制御システムは、付記1に記載の制御システムにおいて、前記設定手段は、前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか一方の制御モードが前記処理モードに設定された後に、前記処理モードの設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定し、前記解除条件が満たされていると判定された場合には、前記処理モードの設定を解除する。
付記3の制御システムは、付記1又は2に記載の制御システムにおいて、前記処理モードは、前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか一方を一意に識別する識別情報を前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか他方に登録する登録処理を実行するための登録モードであり、前記設定手段は、前記障害物検知手段によって前記障害物が検知されたことをトリガとして、前記開閉装置又は前記周辺装置のいずれか一方の制御モードを、前記登録モードに設定する。
付記4の制御システムは、付記3に記載の制御システムにおいて、前記周辺装置は、前記開閉装置を遠隔操作するための遠隔操作装置であり、前記登録モードは、前記遠隔操作装置を一意に識別する遠隔操作装置識別情報を前記開閉装置に登録する第1登録処理を実行するための第1登録モードであり、前記設定手段は、前記障害物検知手段によって前記障害物が検知されたことをトリガとして、前記開閉装置の制御モードを前記第1登録モードに設定する。
付記5の制御システムは、付記4に記載の制御システムにおいて、前記第1登録モードは、前記遠隔操作装置識別情報を前記開閉装置に仮登録するための仮登録モードへの切替を受け付けるための登録前モードと、前記仮登録モードと、前記仮登録モードにて仮登録された前記遠隔操作装置識別情報を前記開閉装置に本登録するための本登録モードと、を含む。
付記6の制御システムは、付記3に記載の制御システムにおいて、前記周辺装置は、外部装置から受信した所定信号を前記開閉装置に中継する中継装置であり、前記登録モードは、前記開閉装置を一意に識別する開閉装置識別情報を前記中継装置に登録する第2登録処理を実行するための第2登録モードであり、前記設定手段は、前記障害物検知手段によって前記障害物が検知されたことをトリガとして、前記中継装置の制御モードを前記第2登録モードに設定する。
付記7の制御システムは、付記1又は2に記載の制御システムにおいて、前記周辺装置は、前記開閉装置を遠隔操作するための遠隔操作装置であり、前記処理モードは、前記遠隔操作装置から操作信号の入力が受け付けられている間にのみ前記開閉体の開閉移動を行わせる押切操作処理を実行するための押切操作モードであり、前記設定手段は、前記障害物検知手段によって前記障害物が検知されたことをトリガとして、前記開閉装置の制御モードを前記押切操作モードに設定する。
(付記の効果)
付記1に記載の制御システムによれば、当該制御システムは、障害物検知手段によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置又は周辺装置のいずれか一方の制御モードを、開閉装置又は周辺装置のいずれか他方と関連する処理を実行する処理モードに設定する設定手段を備えるので、従来技術(ブレーキレスの開閉機を有するシャッター装置において、当該シャッター装置の電源を入り切りしてシャッターカーテンを手動で開閉移動させることにより、制御モードを切り替える技術)に比べて、処理モードを簡易且つ迅速に設定できると共に、開閉機の種別に関わらず開閉装置又は周辺装置のいずれか一方の制御モードの切り替えを行うことができ、制御システムの使用性及び汎用性を高めることが可能となる。
付記2に記載の制御システムによれば、設定手段は、開閉装置又は周辺装置のいずれか一方の制御モードが処理モードに設定された後に、処理モードの設定を解除する解除条件が満されているか否かを判定し、解除条件が満たされていると判定された場合には、処理モードの設定を解除するので、解除条件を満たすことで処理モードの設定を自動的に解除でき、ユーザの意図に反して開閉装置又は周辺装置のいずれか他方と関連する処理が実行されることを回避できる。
付記3に記載の制御システムによれば、設定手段は、障害物検知手段によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置又は周辺装置のいずれか一方の制御モードを、登録モードに設定するので、登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システムの使用性を一層高めることが可能となる。
付記4に記載の制御システムによれば、設定手段は、障害物検知手段によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置の制御モードを第1登録モードに設定するので、第1登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システムの使用性を一層高めることが可能となる。
付記5に記載の制御システムによれば、第1登録モードは、遠隔操作装置識別情報を開閉装置に仮登録するための仮登録モードへの切替を受け付けるための登録前モードと、仮登録モードと、仮登録モードにて仮登録された遠隔操作装置識別情報を開閉装置に本登録するための本登録モードと、を含むので、遠隔操作装置識別情報の誤登録を抑制でき、第1登録処理を正確に実行することが可能となる。
付記6に記載の制御システムによれば、設定手段は、障害物検知手段によって障害物が検知されたことをトリガとして、中継装置の制御モードを第2登録モードに設定するので、第2登録モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システムの使用性を一層高めることが可能となる。
付記7に記載の制御システムによれば、設定手段は、障害物検知手段によって障害物が検知されたことをトリガとして、開閉装置の制御モードを押切操作モードに設定するので、押切操作モードを簡易且つ迅速に設定でき、制御システムの使用性を一層高めることが可能となる。