JP7759301B2 - 防煙垂れ壁の施工方法及び防煙垂れ壁用シート - Google Patents
防煙垂れ壁の施工方法及び防煙垂れ壁用シートInfo
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Description
ガラスクロス、及び、前記ガラスクロスに少なくとも一部が含浸された樹脂層、を含む不燃シートと、
前記不燃シートを被覆して保護するとともに前記不燃シートの使用時に剥離される保護フィルムと、を備え、
前記保護フィルムが、帯電防止剤が添加された層を含むこと、
を特徴とする防煙垂れ壁用シートを提供する。
ここで、帯電防止剤が添加された層は、保護フィルムの表面層でも粘着層でも中間層でもよいものとする。
(剥離試験)前記保護フィルムを前記不燃シートに貼り合わせて、温度23±2℃、湿度(50±5)%の環境下で2時間以上静置した後に、保護フィルムを3m/minの速度で剥がす。
図1及び図2を参照して、実施形態1に係る防煙垂れ壁1を説明する。図1は、実施形態1に係る防煙垂れ壁1の概略図であり、図2は、実施形態1で使用される防煙垂れ壁用シート13の一例を示す断面図である。
防煙垂れ壁1は、天井等に略鉛直方向下向きに延びるように取り付けられて、火災発生時に煙の流動や拡散を妨げるものである。
図1に示すように、防煙垂れ壁1は、アルミニウム等の金属材料から構成される略矩形のフレーム11と、フレーム11に取り付けられるシート材(防煙垂れ壁用シート13)と、を具備する、パネルタイプの防煙垂れ壁である。
図2に示すように、防煙垂れ壁用シート13は、不燃シート131を保護フィルム132で挟み込んだ積層体である。防煙垂れ壁1の施工時には、保護フィルム132を剥がして不燃シート131のみを施工する。
なお、ガラスクロス133の保護のために、ガラスクロス133の表面に例えばPETフィルムなどの保護層(図示せず)が積層されてもよい。
次に防煙垂れ壁1の施工方法を説明する。
まず防煙垂れ壁1を準備する。防煙垂れ壁1は、出荷時に防煙垂れ壁用シート13がフレーム11に一体化されているタイプでもよいし、施工現場で防煙垂れ壁用シート13をフレーム11に張り付けるタイプでもよい。
実施形態1によれば、保護フィルム132に制電性能が付与されているため、施工時に不燃シート131に静電気が発生しにくい。したがって、施工時及び設置後に不燃シート131に埃がつきにくい。したがって、不燃シート131の施工を容易に行うことができるとともに、設置後にも埃等の付着を防止して不燃シート131の外観を維持することができる。
なお、不燃シート131は透明で視認性がよく、しかも軽量で、万一落下しても割れないので、安全であることは言うまでもない。
図3及び図4を参照して、実施形態2に係る防煙垂れ壁2を説明する。ただし、ここでは実施形態1と異なる点を中心に説明する。図3は、実施形態2に係る防煙垂れ壁2の概略図であり、図4は、実施形態2で使用される防煙垂れ壁用シート23の一例を示す断面図である。
図3に示すように、防煙垂れ壁2は、対向する一対の縦枠21,22と、縦枠21,22の間にテンションをかけた状態で固定される防煙垂れ壁用シート23と、を具備する。すなわち、防煙垂れ壁2はテンションタイプである。
図4に示すように、防煙垂れ壁用シート23は、不燃シート231を保護フィルム232(制電性フィルム)で挟み込んだ積層体である。ただし、保護フィルム232は不燃シート231の一方の表面にのみ形成されていてもよい。防煙垂れ壁2の施工時には、保護フィルム232を不燃シート231から剥がして不燃シート231のみを施工する。
次に防煙垂れ壁2の施工方法を説明する。
まず防煙垂れ壁2を構成する縦枠21,22及び防煙垂れ壁用シート23を準備する。
現場にて、防煙垂れ壁用シート23の不燃シート231から保護フィルム232を剥がす。このとき、保護フィルム232に添加された帯電防止剤により、保護フィルム232を剥がすときに発生する静電気が除去されるので、埃等の付着を効果的に防止することができる。
実施形態2によれば、保護フィルム232に制電性能が付与されているため、施工時に不燃シート231に静電気が発生しにくい。したがって、施工時及び設置後に不燃シート231に埃がつきにくい。したがって、不燃シート231の施工を容易に行うことができるとともに、設置後にも不燃シート231の外観を維持することができる。
例えば、実施形態1の防煙垂れ壁用シート13を実施形態2の縦枠21,22に取り付けてもよいし、あるいは、実施形態2の防煙垂れ壁用シート23を実施形態1のフレーム11に取り付けてもよい
例に限定されるものではない。
(1-1)保護フィルム1として、以下の仕様のPE(ポリエチレン)制電保護フィルム(エンシュー化成工業株式会社製、品番:EH-50-10CN 透明 静電防止剤入り)を使用した。
- PE制電保護フィルムの仕様
外層: ポリエチレン+高分子型帯電防止剤
中間層:ポリエチレン(PE)
粘着層:エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)
(全体の厚さ:50μm)
すなわち、PE制電保護フィルムは、3層共押出フィルムの表面層に帯電防止剤を添加したものであり、帯電防止剤として、高分子型帯電防止剤(EMA(エチレン・メチルアクリレート共重合体)・EAA(エチレン・アクリル酸共重合体)等の共重合体の分子間を金属イオンで結合したタイプの樹脂)を使用している。
- 測定機器:日東精工アナリック株式会社製、品番:MCP-HT450
- 測定方法:JIS K 6911に準拠し、温度23±2℃、湿度(50±5)%の環境下で、印可電圧500Vで測定
- ポリオレフィン制電保護フィルムの仕様
ポリオレフィン、有機系帯電防止剤層、及びアクリル系粘着剤をこの順に積層したもの
(全体の厚さ:45μm)
表面抵抗値:6.3×1011Ω/□
- PETフィルムの仕様
コロナ等の表面処理を施していない、厚さ25μmのPETフィルム
表面抵抗値:>1.0×1013Ω/□
- PE保護フィルム(1)の仕様
PE及びEVAを積層したもの(全体の厚さ:50μm)
表面抵抗値:>1.0×1013Ω/□
- PE保護フィルム(2)の仕様
PE及びアクリル系粘着剤を積層したもの(全体の厚さ:60μm)
表面抵抗値:>1.0×1013Ω/□
次に、不燃シートとしては、実施形態1に対応するパネル用不燃シートと、実施形態2に対応するテンション用不燃シートと、を使用した。使用した不燃シートの仕様は次のとおりである。
(2―1)パネル用不燃シート
タキロンシーアイ株式会社製「ダンスモークNパネル用シート」
PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(25μm)、
ガラスクロス・ビニルエステル樹脂複合シート(85μm)、及び
PETフィルム(25μm)をこの順に積層してなる積層体からなる不燃シート
タキロンシーアイ株式会社製「ダンスモークNテンション用シート」
ラミネートPETフィルム(PET:16μm,アクリル系粘着層:15μm)、
ガラスクロス133・ビニルエステル樹脂複合シート(85μm)、及び
ラミネートPETフィルム(PET:16μm,アクリル系粘着層:15μm)をこの順に積層してなる積層体からなる不燃シート
保護フィルム1を、不燃シート1及び2のそれぞれの一方の面に貼り合わせて積層し、本発明の防煙垂れ壁用シート1及び2を作製した。
また、保護フィルム2を、不燃シート1及び2のそれぞれの一方の面に貼り合わせて積層し、本発明の防煙垂れ壁用シート3及び4を作製した。
比較保護フィルム1を、不燃シート1及び2のそれぞれの一方の面に貼り合わせて積層し、比較防煙垂れ壁用シート1及び2を作製した。
また、比較保護フィルム2を、不燃シート1及び2のそれぞれの一方の面に貼り合わせて積層し、比較防煙垂れ壁用シート3及び4を作製した。
更に、比較保護フィルム3を、不燃シート1及び2のそれぞれの一方の面に貼り合わせて積層し、比較防煙垂れ壁用シート5及び6を作製した。
上記の本発明の防煙垂れ壁用シート1~4及び比較防煙垂れ壁用シート1~6について、それぞれの不燃シートから保護フィルムを剥離させる剥離試験を実施し、剥離後の不燃シートの帯電圧を測定した。
試験の条件は次のとおりである(図5参照)。
- 測定機器:SIMCO 静電気測定器FMX-003
- 測定条件:上記のように作製した防煙垂れ壁用シート1~4及び比較防煙垂れ壁用シート1~6について、作製後、温度23±2℃、湿度(50±5)%の環境下で2時間以上放置した。その後、同じ環境下で、手で3m/minの速度で保護フィルムを剥がしながら剥離帯電圧の最大値を読み取った。測定機器Mと不燃シートとの距離Dは100mmである。測定点数はA4サイズのサンプルに対し、角と中央、対角の三点とした。
測定結果を各保護フィルムの表面抵抗値とともに表1に示す。
13,23 防煙垂れ壁用シート
131,231 不燃シート
132,232 保護フィルム
133,233 ガラスクロス
134,234 樹脂層
136,236 帯電防止剤が添加された層
Claims (5)
- ガラスクロス、及び、前記ガラスクロスに少なくとも一部が含浸された樹脂層、を含む不燃シートと、
前記不燃シートを被覆して保護するとともに前記不燃シートの使用時に剥離される保護フィルムと、
前記不燃シートが取り付けられるフレームと、
を備え、
前記保護フィルムが、帯電防止剤が添加された層を含む防煙垂れ壁用シートを用いて防煙垂れ壁を施工するに際し、
あらかじめ前記保護フィルムを前記不燃シートから剥離して放電が行われた後に施工すること、
を特徴とする防煙垂れ壁の施工方法。 - 前記保護フィルムの表面抵抗値が1.0×1012Ω/□以下であること、
を特徴とする請求項1に記載の防煙垂れ壁の施工方法。 - 以下に記載の剥離試験後における前記不燃シートの帯電圧の絶対値が0.4kV以下であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の防煙垂れ壁の施工方法。
(剥離試験)前記保護フィルムを前記不燃シートに貼り合わせて、温度23±2℃、湿度(50±5)%の環境下で2時間以上静置した後に、保護フィルムを3m/minの速度で剥がす。 - ガラスクロス、及び、前記ガラスクロスに少なくとも一部が含浸された樹脂層、を含み、フレームに取り付けられる不燃シートと、
前記不燃シートを被覆して保護するとともに前記不燃シートの使用時に剥離される保護フィルムと、
を備え、
前記樹脂層を形成する樹脂が、ビニルエステル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、フルオレンアクリレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、硬化性アクリル樹脂又はエポキシ樹脂であり、
前記保護フィルムが、帯電防止剤が添加された層を含み、1.0×10 9 Ω~1.0×10 12 Ω/□の表面抵抗値を有し、
以下に記載の剥離試験後における前記不燃シートの帯電圧の絶対値が0.4kV以下であること、
を特徴とする防煙垂れ壁用シート。
(剥離試験)前記保護フィルムを前記不燃シートに貼り合わせて、温度23±2℃、湿度(50±5)%の環境下で2時間以上静置した後に、保護フィルムを3m/minの速度で剥がす。 - 以下に記載の剥離試験後における前記不燃シートの帯電圧の絶対値が0.2kV以下であること、
を特徴とする請求項4に記載の防煙垂れ壁用シート。
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