以下に図面を用いて、本開示の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、スクリーン印刷システム、交換装置、印刷装置などの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸として、基板搬送方向のX軸(図2における紙面垂直方向)、基板搬送方向に直交するY軸(図2における左右方向)が示される。また、図1、及び後述する一部では、水平面と直交するZ軸(図2における上下方向)が示される。
まず、図1から図3を参照して、スクリーン印刷システム1の構成について説明する。スクリーン印刷システム1は、印刷装置10と交換装置40を備えて構成されている。印刷装置10は、所定の印刷パターン(図示省略)が設けられたマスクMを用いて基板BにクリームはんだなどのペーストPを印刷する印刷作業を実行する。交換装置40は、マスクMなどの交換部材を収納し、印刷装置10に対して交換部材を供給する供給作業を実行し、印刷装置10から交換部材を回収する回収作業を実行する。
図1において、印刷装置10の前面には、交換装置40が挿入される装着開口11が設けられている。また、印刷装置10の前側には、装着開口11から挿入された交換装置40が位置する収納空間12が形成されている。収納空間12の右壁13Rには右側把持部14Rが配置されている。収納空間12の左壁13Lには左側把持部14Lが配置されている。
交換装置40の右側面41Rには、右側把持部14Rに対応する右側被保持部42Rが配置されている。交換装置40の左側面41Lには、左側把持部14Lに対応する左側被保持部42Lが配置されている。右側把持部14Rは、収納空間12に装着された交換装置40の右側被保持部42Rを把持する機能を有している。また、左側把持部14Lは、収納空間12に装着された交換装置40の左側被保持部42Lを把持する機能を有している。
以下、右側把持部14Rと左側把持部14Lを区別する必要が無い場合は、単に「把持部14」と称する。また、右側被保持部42Rと左側被保持部42Lを区別する必要が無い場合は、単に「被保持部42」と称する。このように、交換装置40は、印刷装置10に着脱可能であり、印刷装置10に装着された後に印刷装置10に保持される被保持部42を備える。また、印刷装置10は、収納空間12に装着された交換装置40の被保持部42を把持する把持部14を有する。
図2において、印刷装置10は、印刷装置カバー15によって覆われた基台16上に基板搬送保持部17を備えている。基板搬送保持部17は、基板BをX軸に沿って搬送するコンベア17aを有している。基板搬送保持部17は、コンベア17aのX軸方向の中央付近の下方の基台16上に配置された多段テーブル17bと、多段テーブル17bによって支持された基板保持部17cを備えている。多段テーブル17bは、基板保持部17cをX軸方向とY軸方向(水平方向)に移動させ、基板保持部17cをZ軸方向(上下方向)に昇降させる。基板保持部17cは、コンベア17aによって搬送された基板Bを受け取り、受け取った基板Bをコンベア17aから持ち上げて保持する。
図2において、基板搬送保持部17の上方には、Y軸に沿って(前後方向)に延伸し、マスクM(交換部材)が搬送されるガイド18が配置されている。マスクMは、枠体Mfに所定の印刷パターン(図示省略)が形成されたスクリーンMsが展張された構成をしている。ガイド18上では、載置されたマスクMのスクリーンMs(主面)が水平となる状態(交換部材の主面を寝かせた状態)で、Y軸に沿ってマスクMが前後に移動する。ガイド18の中央付近であって基板保持部17cの上方には、マスク保持部18aが配置されている。
ガイド18の上方には、当接部材20と、当接部材20を上下(矢印a)に昇降させる昇降シリンダ21と、昇降シリンダ21をガイド18に沿って前後(矢印b)に移動させる前後移動機構22(図6)を備える搬送部19が配置されている。搬送部19は、下降させた当接部材20をマスクMの枠体Mfに当接させて、マスクMをガイド18に沿って前後に移動(搬送)させる。このように、搬送部19は、主面を寝かせた状態でガイド18に載ったマスクM(交換部材)をガイド18に沿って移動させる。
図2において、印刷装置カバー15の内側であって、基台16の前側と収納空間12の間には、印刷作業が行われる印刷空間23と収納空間12を区切る隔壁24が配置されている。隔壁24には、収納空間12に装着された交換装置40と印刷空間23との間でマスクM(交換部材)が通過可能な開口部25が形成されている。このように、印刷装置10は、交換装置40との間でマスクM(交換部材)が通過する開口部25を有する。
搬送部19は、開口部25を介して、交換装置40とマスク保持部18aとの間でマスクMを移動させる。マスク保持部18aまで移動したマスクMは、マスクMの主面を水平にした状態でマスク保持部18aの保持機構(図示省略)によって保持される。以下、マスク保持部18aに保持され、印刷装置10において印刷に用いられる状態のマスクMがガイド18に接する面を「マスクMの裏面Mu」と称する(図4(a)参照)。
図2において、印刷装置10の収納空間12に装着された交換装置40の上方は、印刷装置カバー15で覆われている。すなわち、交換装置40が印刷装置10に装着されると、交換装置40の収納部45への外部からのアクセスが制限される。
隔壁24の後側には、シャッタ昇降部26(図6)によって昇降するシャッタ27が配置されている。シャッタ27が上昇すると、開口部25が閉鎖されて、交換装置40から印刷空間23へのアクセスが制限される。また、シャッタ27が下降すると、開口部25が開放されて、交換装置40から印刷空間23へのアクセスが可能となる。すなわち、シャッタ27とシャッタ昇降部26は、開口部25を開閉する開閉機構を構成する。なお、開閉機構は、シャッタ27を昇降させて開口部25を開閉する構成の他、シャッタ27を左右に移動させて開口部25を開閉する構成であってもよい。
図2において、マスク保持部18aの上方には、印刷ヘッド移動機構28(図6)によってY軸に沿って移動する印刷ヘッド29が配置されている。印刷ヘッド29は、X軸に沿って延伸し、上下に移動するスキージ29aを2つ備えている。印刷ヘッド29は、基板保持部17cにより保持された基板Bがマスク保持部18aにより保持されたマスクMに下方から押し当てられた状態で、一方のスキージ29aを下降させてマスクM上に当接させる。そして、印刷ヘッド移動機構28が印刷ヘッド29をY軸方向に移動させて一方のスキージ29aをマスクM上で摺動させることにより、マスクM上に供給されたペーストPをマスクMに形成された印刷パターン(開口)を介して基板Bに印刷させる(図7も参照)。
図2において、隔壁24の前側には、交換装置40の後側面41Bに配置された磁石43に対応する位置に磁気センサ30が配置されている。磁気センサ30は、収納空間12に装着された交換装置40の磁石43を検出する。磁気センサ30が磁石43を検出することにより、交換装置40が収納空間12に装着されたことが検出される。なお、収納空間12に装着された交換装置40を検出する検出手段は磁気センサ30に限定されることはなく、トグルスイッチであっても、光センサであってもよい。また、検出手段を収納空間12の右壁13Rまたは左壁13Lなどに配置してもよい。
隔壁24の前側には、交換装置40の後側面41Bから後方に突出する接続部44と接続されるコネクタ部31が配置されている。交換装置40が印刷装置10の収納空間12に装着されると接続部44がコネクタ部31と接続され、交換装置40には、接続部44を介して印刷装置10から電力や圧縮エアが供給される。このように、交換装置40は、印刷装置10に着脱可能であり、印刷装置10に設けられたコネクタ部31と接続される接続部44を備えている。
次に、図1~図5を参照して、交換装置40の詳細について説明する。図2~図5は、交換装置40が印刷装置10に装着された状態を示している。図1、図2において、交換装置40は、マスクM(交換部材)の主面を起立させた状態でマスクMを収納可能な収納部45を備えている。収納部45は、マスクMの主面を起立させた状態でマスクMを収納可能な複数のスロットSを有する。この例では、収納部45には、Y軸方向に沿って前後に並ぶ2つのスロットSが配置されている。交換装置40は上部が開口しており、上方からスロットSにマスクMが挿抜される。
以下、収納部45に配置された前側のスロットSを「前側スロットSf」、後側のスロットSを「後側スロットSb」と称する。また、マスクM(交換部材)の主面を起立させた状態を「起立状態」と称する。また、マスクM(交換部材)の主面を寝かせた状態を「水平状態」と称する。また、図2~図5、図7~図11の説明で使用する方向は、交換装置40が印刷装置10に装着された状態での方向である。
図1、図2において、交換装置40の後側面41Bには、マスクM(交換部材)が通過可能な切り欠き46が形成されている。切り欠き46と開口部25を介して、交換装置40と印刷装置10との間でマスクMが移動する。交換装置40の底には車輪47が設けられている。これにより、交換装置40は、作業者や無人搬送車(図示省略)などによって印刷装置10が設置されているフロア内の床Fの上を移動可能である。
図2、図3は、前側スロットSfにはマスクM(交換部材)が収納され、後側スロットSbにはマスクMが収納されていない交換装置40が、印刷装置10に装着された状態を示している。前側スロットSfには、掴み部材48を備える前側交換部49fが配置されている。また、後側スロットSbには、掴み部材48を備える後側交換部49bが配置されている。掴み部材48は、上方から起立状態で挿入されたマスクMの下端部Mdを保持する。以下、前側交換部49fと後側交換部49bを区別する必要が無い場合は、単に「交換部49」と称する。
図4において、掴み部材48は、X軸に沿って延びた形状をしている。掴み部材48は、マスクMを起立状態で保持する状態で、マスクMを下方から支持する下部48d、下部48dの前側から上方に延出する前部48f、下部48dの後側から上方に延出する後部48bを備えて構成されている。マスクMの下端部Mdは、下部48dの上面に当接した状態で前部48fの後面と後部48bの前面の間に挟まれるように保持される。
図2、図3において、掴み部材48は、X軸方向に延びて右端と左端から突出する軸部48aを有している。掴み部材48の右端から突出した軸部48aは、右側昇降部材50により回動自在に支持されている。また、掴み部材48の左端から突出した軸部48aは、左側昇降部材51により回動自在に支持されている。これにより、掴み部材48は、X軸に沿って延びる軸部48aを軸として回動する。
右側昇降部材50と左側昇降部材51は、収納部45の内部に配置された上下(Z軸方向)に伸びる右側スライダ52と左側スライダ53に沿って昇降自在に配置されている。右側昇降部材50には、図示省略するナットが固定されている。ナットには、上下に延びるボールねじ54が噛み合わされている。ボールねじ54は、収納部45の内部に配置された昇降モータ55によってZ軸回りに回転する。昇降モータ55がボールねじ54を回転させることによって、右側昇降部材50が昇降する。右側昇降部材50が昇降すると、右側昇降部材50、掴み部材48、左側昇降部材51が一体となって昇降する。
図2~図5において、掴み部材48の後部48bの後面48b1には、保持シリンダ56が配置されている。保持シリンダ56は、掴み部材48の後部48bを貫通して前部48f側に突出するピストン56aを備えている。マスクM(交換部材)は、保持シリンダ56のピストン56aを後部48bから引き込ませた状態で、掴み部材48に挿入される。保持シリンダ56がピストン56aを後部48bから突出させることで、マスクMが掴み部材48に保持される。
このように、交換部49が備える掴み部材48と保持シリンダ56は、マスクM(交換部材)を回動可能に保持して持ち上げる保持部57を構成する。以下、前側交換部49fの保持部57を「前側保持部57f」、後側交換部49bの保持部57を「後側保持部57b」と称する。
図2~図5において、交換部49において、保持部57がマスクM(交換部材)を保持して下降する最下点H1には、水平方向に広がる平板状の下方規制部58が配置されている。下降した掴み部材48の下部48dの下面48d1が下方規制部58に当接すると、掴み部材48が保持するマスクMが起立状態となる。すなわち、下方規制部58は、収納部45に収納されたマスクMが主面を起立させた状態(起立状態)となるように、保持部57の回動を規制する。なお、下方規制部58の高さ位置は、収納部45に収納されるマスクM(交換部材)のサイズに応じて変更される。
交換部49において、保持部57がマスクM(交換部材)を保持して上昇する最上点H2には、水平方向に広がる平板状の上方規制部59が配置されている。上方規制部59は、保持部57が保持するマスクMに干渉しない位置に配置される。図3に示す例では、上方から見て保持部57が保持するマスクMのX軸方向の右側と左側に、Y軸方向に延びる2枚の上方規制部59が配置されている。交換装置40の収納部45には、2枚の上方規制部59の間を通してマスクMが挿入され、また、取り出される。
図5(b)において、上昇して回動した掴み部材48の前部48fの前面48f1が上方規制部59に当接すると、掴み部材48が保持するマスクMが水平状態となる。すなわち、上方規制部59は、保持部57により持ち上げられたマスクMが主面を寝かせた状態(水平状態)となるように、保持部57の回動を規制する。
図2~図5において、前側交換部49fと後側交換部49bの各々において、保持部57が起立状態で保持するマスクM(交換部材)の後方には、X軸に沿って延びる棒状の上側支持部60と下側支持部61がそれぞれ配置されている。上側支持部60は、水平状態のマスクMが上方から当接すると、マスクMの高さが印刷装置10のガイド18に載置される水平状態のマスクMの高さと一致する位置に設置されている。下側支持部61は、上側支持部60よりも下方、かつ、前方の位置に設置されている。下側支持部61には、マスクMを保持する保持部57が最下点H1から上昇して回動し、上端部Mtが印刷装置10側に傾いたマスクMの裏面Muが当接する(図4(b))。
図2において、収納部45の内部には、水平状態(主面を寝かせた状態)にして印刷装置10に供給されている途中のマスクM(交換部材)の上端部Mtとは反対側の下端部Mdを検出位置Q(所定の位置)で検出するレーザセンサなどの下端部検出部62が配置されている(図10(a)も参照)。この例では、下端部検出部62として、収納部45の側面に配置され、X軸方向にレーザを照射してマスクMの枠体Mfを検出するレーザセンサが使用されている。下端部検出部62が、印刷装置10に向けて移動しているマスクMを検出している状態からマスクMを検出しなくなると、マスクMの下端部Mdが検出位置Qを通過した(下端部Mdを検出した)と判断される。なお、下端部検出部62は、印刷装置10に配置してもよい。
次に、図4、図5を参照して、保持部57が下方規制部58に当接する最下点H1(図4(a))から上方規制部59に当接する最上点H2(図5(b))まで移動する持ち上げ工程について説明する。図4、図5では、前側交換部49fの前側保持部57fはマスクM(交換部材)を保持しており、後側交換部49bの後側保持部57bはマスクMを保持していない状態を示している。
図4(a)は、保持部57が最下点H1まで下降して、掴み部材48の下面48d1が下方規制部58に当接している状態を示している。掴み部材48の下面48d1が下方規制部58に当接している状態では、保持部57に保持されているマスクM(交換部材)は起立状態(主面を起立させた状態)となる。マスクMは、起立状態のマスクMの裏面Muが印刷装置10に近い側(後側)に位置するように、保持部57に取り付けられる。すなわち、印刷装置10において印刷に用いられる状態のマスクMの裏面Muが印刷装置10に相対的に近い側に位置するように、マスクMを起立させた状態(起立状態)でマスクMが収納部45に収納される。
図4(b)は、保持部57が最下点H1から上昇して(矢印c1)、掴み部材48が下方規制部58から離反した状態を示している。保持部57のマスクM(交換部材)を保持した状態の重心G1と、マスクMを保持しない状態の重心G2は、いずれも軸部48aが上下に移動する移動軸Rよりも後側となるように設計されている。この例では、掴み部材48の後部48bに配置された保持シリンダ56により重心G1,G2の位置が移動軸Rよりも後側になるように設計されている。その他、掴み部材48を重量の異なる異種の部材を組み合わせて構成することにより、重心G1,G2の位置が移動軸Rよりも後側になるようにしてもよい。
このように、保持部57は、マスクMを持ち上げる移動軸Rに対して相対的に印刷装置10に近い位置に重心G1,G2が位置する。これにより、下方規制部58から離反した保持部57は、上方が印刷装置10側(後側)に回動する(矢印c2)。保持部57が後方に回動することにより、保持部57に保持されたマスクMの裏面Muは下側支持部61に当接する。
図5(a)において、さらに、保持部57が上昇すると(矢印c3)、保持部57がさらに後方に回動し(矢印c4)、保持部57に保持されたマスクMの裏面Muは上側支持部60に当接した状態で水平状態に近づく。また、マスクMの上端部Mtは、保持部57が後方に回動するに従って、印刷装置10に向かって移動する(矢印c5)。すなわち、上側支持部60と下側支持部61は、上端部Mtが印刷装置10に向かって移動して傾斜したマスクMの少なくとも一部を下方から支持する支持部を構成する。
また、上側支持部60と下側支持部61は、保持部57により持ち上げられるマスクM(交換部材)の上端部Mtが印刷装置10に向かって移動するように誘導する誘導手段63を構成する。なお、誘導手段63を構成する棒状のシャフト(上側支持部60と下側支持部61)は2本に限定されることはなく、3本以上であってもよい。また、前側に湾曲した板で誘導手段63を構成してもよい。また、誘導手段63は、マスクMを前側から後側に押して、マスクMの上端部Mtが印刷装置10に向かって移動するように付勢する付勢手段であってもよい。
また、交換部49は、掴み部材48の軸部48aを、多点で停止するロータリーアクチュエータにより支持する構成であってもよい。この場合、掴み部材48の高さに応じてロータリーアクチュエータを作動させて掴み部材48の角度を変更させることで、保持部57により持ち上げられるマスクM(交換部材)の上端部Mtを印刷装置10に向かって移動するように誘導することができる。すなわち、ロータリーアクチュエータは、誘導手段を構成する。この構成の場合、下方規制部58、上方規制部59、上側支持部60、下側支持部61を省くことができる。
図5(b)は、保持部57が最上点H2まで上昇して(矢印c6)、掴み部材48の前面48f1が上方規制部59に当接している状態を示している。掴み部材48の前面48f1が上方規制部59に当接している状態では、保持部57に保持されているマスクM(交換部材)は水平状態(主面を寝かせた状態)となる。また、マスクMの上端部Mt側の一部は、印刷装置10のガイド18に載置された状態となる(矢印c7)。
このように、持ち上げ工程では、交換部49は、収納部45に収納されたマスクM(交換部材)を持ち上げつつ(図4(b)、図5(a))、マスクMの上端部Mtを印刷装置10に向けて移動させながらマスクMの主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給する(図5(b))。この後、保持シリンダ56がピストン56aを没入させることにより、マスクMが保持部57から解放される。印刷装置10の搬送部19は、保持部57から解放されたマスクMをガイド18に沿ってマスク保持部18aまで移動させる(図10(b)、図11(a))。すなわち、交換部49は、搬送部19がマスクMを搬送可能な位置にマスクMを供給する。
保持部57が最上点H2で印刷装置10から水平状態で排出されるマスクM(交換部材)を保持し(図5(b))、下方規制部58に当接する最下点H1(図4(a))まで下降する引き下げ工程は、上記の持ち上げ工程とは逆の動作となる。すなわち、引き下げ工程では、印刷装置10からマスクMの主面を寝かせた状態(水平状態)で排出されるマスクMを保持部57で保持し(図5(b))、印刷装置10から遠ざける方向に移動させつつマスクMの下端部Mdを下方に引き下げ(図5(a)、図4(b))、マスクMの主面を起立させた状態(起立状態)にして収納部45収納する。
次に、図6を参照して、スクリーン印刷システム1の制御系の構成について説明する。なお、印刷装置10は、主にマスク交換動作に関係する部分について説明する。交換装置40が印刷装置10に装着され、交換装置40の接続部44が印刷装置10のコネクタ部31と接続されると、交換装置40が備える交換制御装置64が、印刷装置10が備える印刷制御装置32と信号線67を通じて接続される。
印刷装置10が備える印刷制御装置32には、搬送部19の昇降シリンダ21と前後移動機構22、把持部14、シャッタ昇降部26、印刷ヘッド移動機構28、印刷ヘッド29、磁気センサ30(装着検出部)、タッチパネル37が接続されている。印刷制御装置32は、印刷制御部33、印刷記憶部34、検出処理部35を備えている。
印刷記憶部34は、例えば、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)などにより実現される。印刷記憶部34は、交換装置40により供給されるマスクMなどの交換部材に関する情報、ペーストPが印刷される基板Bに関する情報などを記憶する。印刷制御部33、検出処理部35などの処理部は、例えば、各処理部が実行する制御プログラムを記憶するメモリ、および、当該制御プログラムを実行するプロセッサなどにより実現される。印刷制御部33は、印刷記憶部34に記憶された各種の情報などに基づいて、印刷作業で使用するマスクMの交換処理を実行させる。
図6において、交換装置40が備える交換制御装置64には、交換部49(前側交換部49f、後側交換部49b)の昇降モータ55、保持シリンダ56、ならびに下端部検出部62が接続されている。交換制御装置64は、交換制御部65、交換記憶部66を備えている。
交換記憶部66は、例えば、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)などにより実現される。交換記憶部66は、印刷装置10に供給され、印刷装置10から回収されるマスクMなどの交換部材に関する情報などを記憶する。交換制御部65は、例えば、交換制御部65が実行する制御プログラムを記憶するメモリ、および、当該制御プログラムを実行するプロセッサなどにより実現される。
図6において、検出処理部35は、交換装置40に配置された磁石43を磁気センサ30が検出する検出結果に基づいて、交換装置40が印刷装置10の収納空間12に装着されたことを検出する。すなわち、磁気センサ30と検出処理部35は、交換装置40が印刷装置10に装着された装着状態を検出する装着検出部36を構成する。印刷制御部33は、装着検出部36が装着状態を検出すると、把持部14を作動させて交換装置40の被保持部42を把持(保持)させる。すなわち、把持部14は、装着検出部36により交換装置40が印刷装置10に装着された装着状態が検出された後に、交換装置40を把持する。
また、印刷制御部33は、装着検出部36が装着状態を検出すると、シャッタ昇降部26を作動させてシャッタ27を下降させて開口部25を開放させる。これにより、交換装置40と印刷装置10の間でマスクM(交換部材)の供給、回収が可能な状態となる。このように、開閉機構(シャッタ27とシャッタ昇降部26)は、装着検出部36により装着状態が検出された後に、開口部25を開放する。
図6において、印刷制御部33は、交換装置40が印刷装置10から取り外される前に、シャッタ昇降部26を作動させてシャッタ27を上昇させて開口部25を閉鎖させる。このように、開閉機構は、交換装置40が印刷装置10から取り外される前に、開口部25を閉鎖する。その後、印刷制御部33は、把持部14を作動させて被保持部42の把持(保持)を解除させる。すなわち、把持部14は、交換装置40の把持を解除させる。これにより、交換装置40が印刷装置10から取り外すことが可能な状態となる。
図6において、交換制御部65は、交換記憶部66に記憶された各種の情報などに基づいて、印刷装置10に対してマスクM(交換部材)を供給する供給処理、印刷装置10からマスクMを回収する回収処理などの各種の処理を実行させる。
供給処理において、交換制御部65は、印刷装置10の搬送部19により印刷装置10の内部側(後側)に移動しているマスクM(交換部材)の下端部Mdが検出位置Qを通過したことが下端部検出部62により検出されると(図10(b))、昇降モータ55を制御して保持部57を下降させる(図11(a))。このように、保持部57は、マスクMを保持して上昇した後(図10(a))、下端部検出部62によりマスクMの下端部Mdが検出位置Q(所定の位置)を通過したことが検出されると下降する。
次に、図7を参照して、交換装置40を印刷装置10の装着開口11を通じて収納空間12に装着する装着方法ならびに印刷制御装置32による制御について説明する。
図7(a)において、印刷装置10では、マスクM1を用いて基板BにペーストPを印刷する印刷作業が実行されている。また、シャッタ27により開口部25が閉鎖されている。これにより、交換装置40が装着されていない装着開口11から開口部25を通じて、作業者が誤って印刷ヘッド29などの可動部に触れることが防止される。なお、交換装置40の前側スロットSfにはマスクM2が起立状態で格納されており、交換装置40の後側スロットSbにはマスクMが格納されていない。
まず、作業者または自動搬送車によって交換装置40が装着開口11から挿入され(図7(a)の矢印d1)、収納空間12に押し込まれると(装着工程)(図7(b))、交換装置40の磁石43が印刷装置10の磁気センサ30(装着検出部36)により検出される(装着検出工程)。装着検出部36により装着状態が検出されると、印刷制御部33は把持部14を制御して、交換装置40の被保持部42を把持させる(把持工程)。これにより、交換装置40の位置が印刷装置10に対して固定される。
次いで印刷制御部33はシャッタ昇降部26を制御して、シャッタ27を下降させて(図7(b)の矢印d2)、開口部25を開放させる(開口部開放工程)。なお、開口部開放工程は、把持工程の直後に実行する他、印刷作業が終了してマスクM1を回収する回収作業が開始される前に実行してもよい。
図7(b)において、交換装置40が印刷装置10に装着され、交換装置40の接続部44が印刷装置10のコネクタ部31と接続されると、印刷装置10から交換装置40に電力や圧縮エアの供給が開始され、交換制御装置64が印刷制御装置32に接続される。また、交換制御部65は保持シリンダ56を制御してピストン56aを突出させて、掴み部材48に起立状態で装着されていたマスクM2(交換部材)を保持させる。
次に、図7(b)から図9を参照して、印刷装置10から交換装置40に交換部材(マスクM1)を回収する交換部材の回収方法(交換方法)ならびに印刷制御装置32と交換制御装置64による制御について説明する。ここでは、印刷装置10において印刷作業で使用されていたマスクM1を、交換装置40の後側交換部49bが回収する例で説明する。
まず、交換制御部65は昇降モータ55を制御して、後側交換部49bの保持部57を最下点H1から最上点H2まで上昇させる(図7(b)の矢印e1、図8(a)の矢印e2)。これにより、回動した保持部57が上方規制部59に当接して、保持部57が水平状態のマスクM1を保持することが可能な状態となる(回収待機工程)。保持部57がマスクM1を回収可能な状態になると、交換制御部65から印刷制御部33に、回収する準備が完了した旨が通知される。
図8(a)において、印刷作業が終了すると、印刷制御部33は印刷ヘッド移動機構28を制御して、印刷ヘッド29を後方に退避させる(矢印e3)(印刷ヘッド退避工程)。次いで印刷制御部33は前後移動機構22を制御して昇降シリンダ21をマスクM1の後側(交換装置40から遠い側)まで移動させ(矢印e4)、昇降シリンダ21を制御して当接部材20を下降させる(矢印e5)。
図8(b)において、次いで印刷制御部33は前後移動機構22を制御して昇降シリンダ21を交換装置40に向けて移動させて(矢印e6)、水平状態の下端部Mdを保持部57が保持可能な位置までマスクM1を移動させる(回収移動工程)。保持部57が保持可能な位置までマスクM1が移動すると、印刷制御部33から交換制御部65にマスクM1の排出が完了した旨が通知される。なお、保持部57が、マスクM1が保持であることを検出するセンサを備えていてもよい。通知を受信すると、交換制御部65は保持シリンダ56を制御して、ピストン56aを突出させて保持部57にマスクM1を保持させる(交換部材保持工程)。
図9(a)、図9(b)において、次いで交換制御部65は昇降モータ55を制御して、水平状態のマスクM1を保持する保持部57を最下点H1まで下降させて(矢印e7、矢印e8)、マスクM1を起立状態にして収納部45の後側スロットSbに収納させる(図9(b))(引き下げ工程)。
このように、本開示の交換部材の回収方法(交換方法)において、交換部49は、印刷装置10に設けられたガイド18からマスクM1(交換部材)の主面を寝かせた状態(水平状態)で排出されるマスクM1を(矢印e6)、印刷装置10から遠ざける方向(前側)に移動させつつマスクM1の下端部Mdを下方に引き下げて下端部Mdをガイド18より下方に移動させながら(矢印e7、矢印e8)、マスクM1の主面を起立させた状態(起立状態)にして収納部45に収納する。
次に、図9(b)から図11(a)を参照して、印刷装置10に対して交換装置40から交換部材(マスクM)を供給する交換部材の供給方法(交換方法)ならびに印刷制御装置32と交換制御装置64による制御について説明する。ここでは、交換装置40の前側交換部49fが収納部45の前側スロットSfに起立状態で収納されているマスクM2(図9(b))を印刷装置10の供給する例で説明する。
まず、交換制御部65は昇降モータ55を制御して、マスクM2を起立状態で保持している保持部57を最下点H1から最上点H2まで上昇させる(図10(a)の矢印f1)。これにより、回動した保持部57が上方規制部59に当接して、保持部57が保持するマスクM2が水平状態となる(持ち上げ工程)。
図10(a)において、次いで交換制御部65は保持シリンダ56を制御して、ピストン56aを没入させて保持部57にマスクM2を解放させる(保持部材解放工程)。これにより、水平状態のマスクM2を印刷装置10に供給可能となる。次いで印刷制御部33は前後移動機構22を制御して昇降シリンダ21をマスクM2の上端部Mtの枠体Mfの前側まで移動させ(矢印f2)、昇降シリンダ21を制御して当接部材20を下降させる(矢印f3)。
図10(b)、図11(a)において、次いで印刷制御部33は前後移動機構22を制御して昇降シリンダ21を後側に移動させ(矢印f4)、マスクM2をガイド18に沿って印刷装置10の内部に移動させる。マスクM2がガイド18に沿って後側に移動する過程において、下端部検出部62がマスクM2の下端部Mdが検出位置Q(所定の位置)を通過したことを検出すると(下端部検出工程)、交換制御部65は昇降モータ55を制御して、保持部57を最上点H2から最下点H1まで移動させる(矢印f5)。
図11(a)において、次いで印刷制御部33は昇降シリンダ21と前後移動機構22を制御して、当接部材20の上昇、昇降シリンダ21の前側への移動、当接部材20の下降を繰り返して行わせ、最終的に、マスクM2をマスク保持部18aまで移動させる(矢印f6)。次いで印刷制御部33は昇降シリンダ21と前後移動機構22を制御して、当接部材20を印刷作業に干渉しない位置まで退避させる。また、印刷制御部33はシャッタ昇降部26を制御して、シャッタ27を上昇させて(矢印f7)、開口部25を閉鎖させる(開口部閉鎖工程)。これによって、印刷装置10はマスクM2を使用した印刷作業が可能な状態となる(図11(b))。
このように、本開示の交換部材の供給方法(交換方法)において、交換部49は、マスクM2(交換部材)の主面を起立させた状態(起立状態)で収納されたマスクM2を持ち上げつつ印刷装置10に設けられたガイド18にマスクM2の上端部Mtが乗るようにマスクM2の上端部Mtを印刷装置10に向けて傾斜させながらマスクM2の上端部Mtを印刷装置10に向けて移動させ、マスクM2の主面を寝かせた状態(水平状態)にして(矢印f1)、印刷装置10に供給する。
次に、図11を参照して、作業者が交換装置40を印刷装置10の装着開口11から取り外す取り外し方法ならびに印刷制御装置32による制御について説明する。
図11(a)において、交換装置40の取り外しは、シャッタ27により開口部25が閉鎖された状態で実行される。開口部25が開放されている場合、タッチパネル37が操作されて印刷制御部33が解除指令を受信すると、印刷制御部33はシャッタ昇降部26を制御して、シャッタ27を上昇させて開口部25を閉鎖させる(閉鎖工程)。開口部25が閉塞されると、印刷制御部33は把持部14を制御して、被保持部42の把持を解除させる(把持解除工程)。被保持部42の把持解除が完了すると、印刷制御部33は、タッチパネル37に「交換装置を取り出す準備が完了した」旨を表示させる。
図11(b)において、交換装置40を取り出す準備が完了すると、作業者は交換装置40を移動させて(矢印g1)、印刷装置10の装着開口11から交換装置40を取り外す(取外し工程)。本実施の形態の交換装置40は、装着開口11に交換装置40が装着されていない状態であっても、開口部25がシャッタ27により覆われているため、作業者が開口部25から印刷装置10の内部にアクセスすることができない。そのため、装着開口11に交換装置40が装着されていない状態であっても、印刷装置10において安全に印刷作業を実行することができる。
なお上記は、交換装置40に収納され、交換装置40により印刷装置10に供給される交換部材としてマスクMを例に説明したが、交換部材はマスクMに限定されることはない。例えば、交換部材は印刷装置10において基板保持部17cの上面に装着されて基板Bを下方から保持する下受部材を搬送する搬送治具、マスクMに付着したペーストPを拭取るクリーニングペーパを搬送する搬送治具、スキージ29aを搬送する搬送治具、試し印刷用の基板を搬送する搬送治具であってもよい。すなわち、交換部材は、マスクMの枠体Mfと同じ外形を有していればよい。
また上記は、交換装置40の前側スロットSfに次の印刷作業で使用する新しいマスクM2を収納し、使用済みマスクM1を後側スロットSbに回収する例で説明したが、新しいマスクM2を後側スロットSbに収納し、使用済みマスクM1を前側スロットSfに回収してもよい。
また上記は、印刷装置10の前側に交換装置40を装着するスクリーン印刷システム1について説明したが、スクリーン印刷システム1は印刷装置10の後側に交換装置40を装着する構成であってもよい。その場合、装着開口11、収納空間12、開口部25、シャッタ昇降部26、シャッタ27、磁気センサ30、コネクタ部31は、印刷装置10の後側に配置される。また、搬送部19(当接部材20、昇降シリンダ21)は、印刷ヘッド29の後側に配置される。
以上説明したように、本開示には以下に示す技術思想が開示されている。
(技術1)
マスクMを用いて基板BにペーストPを印刷する印刷装置10に対して交換部材(マスクM)を供給し、印刷装置10から交換部材を回収する交換装置40であって、
交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で交換部材を収納可能な収納部45と、
収納部45に収納された交換部材を持ち上げつつ交換部材の上端部Mtを印刷装置10に向けて移動させながら交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給する交換部49と、を備える、交換装置40。
これにより、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術2)
交換部49は、印刷装置10に設けられた交換部材(マスクM)が搬送されるガイド18に交換部材の上端部Mtが乗るように交換部材の上端部Mtを印刷装置10に向けて傾斜させながら、交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給する、技術1に記載の交換装置40。
これにより、交換装置40の交換部材を搬送する方向の長さを小さくすることができ、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術3)
交換部49は、印刷装置10に設けられた交換部材(マスクM)が搬送されるガイド18から主面を寝かせた状態(水平状態)にして排出された交換部材の上端部Mtとは反対側の下端部Mdをガイド18より下方に移動させながら、交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)にして収納部45に収納する、技術1または2に記載の交換装置40。
これにより、交換装置40の交換部材を搬送する方向の長さを小さくすることができ、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術4)
前記交換部材はマスクMであり、
印刷装置10において印刷に用いられる状態のマスクMの裏面Muが印刷装置10に相対的に近い側に位置するように、マスクMを起立させた状態でマスクMが収納部45に収納される、技術1から3のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、マスクMの交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術5)
交換装置40は、印刷装置10に着脱可能であり、
印刷装置10に装着された後に印刷装置10に保持される被保持部42をさらに備える、技術1から4のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、印刷装置10に着脱可能な交換装置40を印刷装置10に保持させることができる。
(技術6)
交換装置40は、印刷装置10に着脱可能であり、
印刷装置10に設けられたコネクタ部31と接続される接続部44をさらに備え、
交換装置40には、接続部44を介して印刷装置10から電力が供給される、技術1から5のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、印刷装置10に着脱可能な交換装置40に電力を供給することができる。
(技術7)
交換装置40が印刷装置10に装着されると、
接続部44がコネクタ部31と接続される、技術6に記載の交換装置40。
これにより、印刷装置10に交換装置40を装着するだけで、その後の作業者による接続作業を要することなく、交換装置40に電力を供給することができる。
(技術8)
収納部45は、交換部材(マスクM)の主面を起立させた状態(起立状態)で交換部材を収納可能な複数のスロット(前側スロットSf、後側スロットSb)を有する、技術1から7のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、印刷装置10に交換装置40を装着することにより、交換部材の回収と供給を実現することができる。
(技術9)
交換部材(マスクM)を回動可能に保持して持ち上げる保持部57と、
保持部57により持ち上げられる交換部材の上端部Mtが印刷装置10に向かって移動するように誘導する誘導手段63と、を備える、技術1から8のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、交換装置40に交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で収納されていた交換部材を、確実に印刷装置10に移動させることができる。また、印刷装置10に主面を寝かせた状態(水平状態)で使用されていた交換部材を、確実に交換装置40に起立状態で収納させることができる。
(技術10)
誘導手段63は、上端部Mtが印刷装置10に向かって移動して傾斜した交換部材(マスクM)の少なくとも一部を下方から支持する支持部(上側支持部60、下側支持部61)である、技術9に記載の交換装置40。
これにより、交換装置40に交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で収納されていた交換部材を、簡単な構成により確実に印刷装置10に移動させることができる。また、印刷装置10に主面を寝かせた状態(水平状態)で使用されていた交換部材を、簡単な構成により確実に交換装置40に起立状態で収納させることができる。
(技術11)
誘導手段63は、交換部材(マスクM)の上端部Mtが印刷装置10に向かって移動するように付勢する付勢手段である、技術9に記載の交換装置40。
これにより、交換装置40に交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で収納されていた交換部材を、簡単な構成により確実に印刷装置10に移動させることができる。また、印刷装置10に主面を寝かせた状態(水平状態)で使用されていた交換部材を、簡単な構成により確実に交換装置40に起立状態で収納させることができる。
(技術12)
保持部57は、交換部材(マスクM)を持ち上げる移動軸Rに対して相対的に印刷装置10に近い位置に重心G1,G2が位置する、技術9から11のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、交換装置40に交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で収納されていた交換部材を、簡単な構成により確実に印刷装置10に移動させることができる。また、印刷装置10に主面を寝かせた状態(水平状態)で使用されていた交換部材を、簡単な構成により確実に交換装置40に起立状態で収納させることができる。
(技術13)
収納部45に収納された交換部材(マスクM)が主面を起立させた状態(起立状態)となるように、保持部57の回動を規制する下方規制部58をさらに備える、技術9から12のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で交換部材を交換装置40に収納させることができる。
(技術14)
保持部57により持ち上げられた交換部材(マスクM)が主面を寝かせた状態(水平状態)となるように、保持部57の回動を規制する上方規制部59をさらに備える、技術9から13のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)で交換部材を印刷装置10に供給させることができる。また、印刷装置10から水平状態で排出される交換部材を保持部57に保持させることができる。
(技術15)
主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給されている途中の交換部材(マスクM)の上端部Mtとは反対側の下端部Mdを所定の位置(検出位置Q)で検出する下端部検出部62をさらに備え、
保持部57は、交換部材を保持して上昇した後、下端部検出部62により交換部材の下端部Mdが所定の位置を通過したことが検出されると下降する、技術9から14のいずれかに記載の交換装置40。
これにより、交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)で交換部材を印刷装置10に供給した後に、交換装置40を印刷装置10から取り外す準備を自動で実行することができる。
(技術16)
マスクMを用いて基板BにペーストPを印刷する印刷装置10と、印刷装置10に対して交換部材(マスクM)を供給し、印刷装置10から交換部材を回収する交換装置40と、を備えるスクリーン印刷システム1であって、
交換装置40は、
交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で交換部材を収納可能な収納部45と、
収納部45に収納された交換部材を持ち上げつつ交換部材の上端部Mtを印刷装置10に向けて移動させながら交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給する交換部49と、を有する、スクリーン印刷システム1。
これにより、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術17)
印刷装置10は、
交換部材(マスクM)が搬送されるガイド18と、
ガイド18に載った交換部材をガイド18に沿って移動させる搬送部19と、を有し、
交換部49は、搬送部19が交換部材を搬送可能な位置に交換部材を供給する、技術16に記載のスクリーン印刷システム1。
これにより、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術18)
印刷装置10は、交換装置40との間で交換部材(マスクM)が通過する開口部25と、開口部25を開閉する開閉機構(シャッタ昇降部26、シャッタ27)と、を有する、技術16または17に記載のスクリーン印刷システム1。
これにより、交換装置40が印刷装置10に装着されていない状態において、作業者が装着開口11を通じて開口部25の内部に手などを差し込むことが防止され、交換装置40が印刷装置10に装着されていない状態であっても、印刷作業を安全に継続させることができる。
(技術19)
交換装置40は、印刷装置10に着脱可能であり、
印刷装置10は、交換装置40が印刷装置10に装着された装着状態を検出する装着検出部36をさらに有する、技術16または17に記載のスクリーン印刷システム1。
これにより、交換装置40が印刷装置10に装着されたことを、印刷装置10が検出することができる。
(技術20)
印刷装置10は、装着検出部36により装着状態が検出された後に、交換装置40を把持する把持部14をさらに有する、技術19に記載のスクリーン印刷システム1。
これにより、印刷装置10に着脱可能な交換装置40を確実に印刷装置10に保持させることができる。
(技術21)
印刷装置10は、
交換装置40との間で交換部材(マスクM)が通過する開口部25と、
開口部25を開閉する開閉機構(シャッタ昇降部26、シャッタ27)と、を有し、
開閉機構は、装着検出部36により装着状態が検出された後に、開口部25を開放する、技術19または20に記載のスクリーン印刷システム1。
これにより、交換装置40が印刷装置10に装着されていない状態において、作業者が装着開口11を通じて開口部25の内部に手などを差し込むことが防止され、交換装置40が印刷装置10に装着されていない状態であっても、印刷作業を安全に継続させることができる。
(技術22)
マスクMを用いて基板BにペーストPを印刷する印刷装置10に対して交換部材(マスクM)を供給する交換部材の交換方法であって、
交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)で収納された交換部材を持ち上げつつ交換部材の上端部Mtを印刷装置10に向けて移動させ、
交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)にして印刷装置10に供給する、交換方法。
これにより、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
(技術23)
マスクMを用いて基板BにペーストPを印刷する印刷装置10から交換部材(マスクM)を回収する交換部材の交換方法であって、
印刷装置10から交換部材の主面を寝かせた状態(水平状態)で排出される交換部材を印刷装置10から遠ざける方向に移動させつつ交換部材の下端部Mdを下方に引き下げ、
交換部材の主面を起立させた状態(起立状態)にして収納する、交換方法。
これにより、マスクMを含む交換部材の交換を小さな設置面積で実現することができる。
なお、本出願は、2024年8月30日出願の日本特許出願(特願2024-149020)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。