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JP7748275B2 - 蒸気生成装置および蒸気生成方法 - Google Patents

蒸気生成装置および蒸気生成方法

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JP7748275B2
JP7748275B2 JP2021207947A JP2021207947A JP7748275B2 JP 7748275 B2 JP7748275 B2 JP 7748275B2 JP 2021207947 A JP2021207947 A JP 2021207947A JP 2021207947 A JP2021207947 A JP 2021207947A JP 7748275 B2 JP7748275 B2 JP 7748275B2
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Description

本発明は、蒸気生成装置および蒸気生成方法に関する。
高温水蒸気を電気分解することにより水素を製造するSOEC(Solid Oxide Electrolyser Cell:固体酸化物形電解セル)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された水素製造装置では、外部熱源である原子炉から供給される900℃の熱との熱交換により予熱された水蒸気がSOECへと供給される。
特開2010-90425号公報
SOECに供給される水蒸気に液体である液滴が含まれていると、液滴が、SOEC内で高温壁面に付着して瞬間的に気化する。気化した液滴の体積は、1000倍程度まで急増する。そのため、液滴の瞬間的な気化により、SOEC内の圧力が急激に変動する。これらの圧力変動は、水蒸気を生成している装置および水蒸気の原料となる水を送っているポンプの脈動を招くおそれがある。また、液滴の瞬間的な気化により、SOEC内での水蒸気量が不安定になると、SOEC電極等へのダメージが発生するおそれがある。この点について、特許文献1にはSOEC内での液滴の気化による影響について何ら考慮されていない。このような液滴の気化の課題は、SOECの分野にかかわらず、液体を気化させた蒸気を利用する装置全般に共通する課題であった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、蒸気を利用する装置に供給される蒸気内の液滴の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、蒸気生成装置が提供される。この蒸気生成装置は、液体を加熱することにより蒸気を発生させる蒸気発生部と、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御部と、前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を有する蒸気検出部であって、前記液滴捕集部を通過した蒸気を排出する蒸気検出部と、前記液滴捕集部よりも上流側において、前記蒸気発生部から前記蒸気検出部へと供給される蒸気圧である上流側蒸気圧を取得する圧力取得部と、前記蒸気検出部内の蒸気の温度を取得する蒸気温度取得部と、を備え、前記流量制御部は、前記上流側蒸気圧が予め設定された第1圧力以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない。
この構成によれば、蒸気発生部で発生した蒸気は、蒸気検出部に流入する。蒸気検出部に流入した蒸気に含まれる液滴は、液滴捕集部により蒸気へと気化する。そのため、蒸気発生部で発生した蒸気が蒸気検出部を通過することにより、蒸気中の液滴の量が低減する。この結果、蒸気検出部から排出される蒸気を利用する装置(例えば、SOEC)に供給される蒸気内の液滴の発生を抑制できる。そのため、蒸気に含まれる液滴の瞬間的な気化による当該装置へのダメージを抑制できる。また、液滴捕集部が蒸気に含まれる液滴を蒸発させることにより、蒸気検出部内の蒸気圧が増加する。圧力取得部により取得された蒸気圧が第1圧力以上の場合に、蒸気発生部に供給される液滴の流量が減少する。ここで、液滴捕集部による液滴の蒸発は、蒸気発生部において蒸気へと気化していない液体が存在するためである。この場合に、本構成では、流量制御部により蒸気発生部に供給される液体の流量が減少することで、蒸気発生部内における2相域の拡大速度が抑制され、伝熱面過熱度の増大に起因した液滴の発生を抑制できる。これにより、蒸気発生部が発生させる蒸気の流量が安定する。また、圧力取得部により取得された蒸気圧が第1圧力未満であり、かつ、蒸気温度取得部により取得された蒸気検出部内の蒸気の温度が第1温度以上の場合に、蒸気発生部に供給される液体の流量が増加する。蒸気発生部内の温度が第1温度以上の場合には、蒸気発生部内における2相域が縮小して気相域が拡大している状態である。この場合に、本構成では、蒸気発生部に供給される液体の流量が増加することにより、蒸気発生部内の気相域を確保しつつ、蒸気発生部から飽和温度以上の蒸気を排出できる。これにより、蒸気検出部から排出された蒸気を利用する装置が要求する蒸気の流量までの追従性を向上させることができる。
(2)上記態様の蒸気生成装置において、前記圧力取得部は、前記上流側蒸気圧を取得する上流側圧力取得部と、前記液滴捕集部よりも下流側において、前記蒸気検出部から排出される蒸気圧である下流側蒸気圧を取得する下流側圧力取得部と、を有し、前記流量制御部は、前記上流側蒸気圧と前記第1圧力との比較に応じた液体の流量の調整に代えて、前記上流側蒸気圧から、前記下流側蒸気圧を差し引いた圧力差が予め設定された第2圧力以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、前記圧力差が前記第2圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、前記圧力差が前記第2圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させなくてもよい。
この構成によれば、液滴捕集部の上流側の上流側蒸気圧の代わりに、上流側蒸気圧から、液滴捕集部の下流側の下流側蒸気圧を差し引いた圧力差を用いて、蒸気発生部に供給される液体の流量が増減する。上流側蒸気圧および下流側蒸気圧は、蒸気検出部の下流側に接続される装置の影響(例えば、背圧)に応じて変化する。本構成では、当該装置の影響を受けない上流側蒸気圧と下流側蒸気圧との圧力差に応じて、蒸気発生部に供給される液体の流量が制御される。この結果、本構成では、蒸気発生部内における2相域の拡大速度をより抑制でき、伝熱面過熱度の増大に起因した液滴の発生を抑制できる。また、蒸気発生部内の気相域を確保しつつ、蒸気検出部から排出された蒸気を利用する装置が要求する蒸気の流量までの追従性をさらに向上させることができる。
(3)上記態様の蒸気生成装置において、前記流量制御部は、前記圧力差を用いて、前記液滴捕集部により蒸発した液滴の量を算出し、算出された液滴の量を用いて、前記蒸気発生部に供給される減少後の液体の流量を算出してもよい。
この構成によれば、蒸気発生部において気化せずに液滴のまま蒸気検出部へと流入して、液滴捕集部により気化した液滴の量が算出される。本構成では、算出された液滴の量に相当する流量を減少させた液体が蒸気発生部に供給されるため、蒸気発生部から排出される液滴の量を抑制できる。
(4)本発明の他の一形態によれば、蒸気生成装置が提供される。この蒸気生成装置は、液体を加熱することにより水蒸気を発生させる蒸気発生部と、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御部と、前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を有する蒸気検出部であって、前記液滴捕集部を通過した水蒸気を排出する蒸気検出部と、前記蒸気検出部内の水蒸気の温度を取得する蒸気温度取得部と、前記液滴捕集部の温度を取得する捕集部温度取得部と、を備え、前記流量制御部は、前記捕集部温度取得部により取得された温度が予め設定された第2温度以下の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、前記捕集部温度取得部により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、前記捕集部温度取得部により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させなくてもよい。
この構成によれば、蒸気検出部に流入した蒸気に含まれる液滴は、液滴捕集部により蒸気へと気化する。そのため、蒸気発生部で発生した蒸気が蒸気検出部を通過することにより、水蒸気中の液滴の量が低減する。この結果、蒸気検出部から排出される蒸気を利用する装置に供給される蒸気内の液滴の発生が抑制されるため、蒸気に含まれる液滴の瞬間的な気化による当該装置へのダメージを抑制できる。また、液滴捕集部が蒸気に含まれる液滴を蒸発させることにより、液滴捕集部の温度が低下する。捕集部温度取得部により取得された液滴捕集部の温度が第2温度以下の場合に、蒸気発生部に供給される液滴の流量が減少する。この場合に、本構成では、蒸気発生部に供給される液体の流量が減少することで、蒸気発生部から排出される液滴の量が減少し、蒸気発生部から発生する蒸気の流量が安定する。また、液滴捕集部の温度が第2温度を超え、かつ、蒸気検出部内の蒸気の温度が第1温度以上の場合に、蒸気発生部に供給される液体の流量が増加する。これにより、蒸気発生部内の気相域を確保しつつ、蒸気発生部から飽和温度以上の蒸気を排出できる。この結果、蒸気検出部から排出された蒸気を利用する装置が要求する蒸気の流量までの追従性を向上させることができる。
(5)上記態様の蒸気生成装置において、さらに、前記蒸気検出部よりも下流側に配置されている蒸気利用部を備え、前記蒸気発生部は、液体の水が供給されて、水蒸気を発生させ、前記蒸気利用部は、前記蒸気検出部よりも高温下で、前記蒸気検出部から排出された水蒸気を用いて水素を生成してもよい。
この構成によれば、蒸気検出部には液体の水が供給され、蒸気検出部には水蒸気が供給される。蒸気利用部は、蒸気検出部から排出される水蒸気を用いて、蒸気検出部よりも高温下で水素を生成する。本構成では、蒸気利用部よりも温度が低い中温域の蒸気検出部が水蒸気中の液滴を気化させる。この結果、蒸気利用部に水滴が流入しないため、蒸気利用部内における水滴の瞬間的な気化による蒸気利用部へのダメージを抑制できる。
(6)上記態様の蒸気生成装置において、前記液滴捕集部は、前記蒸気検出部内の水蒸気の流れ方向に交差するように配置され、複数の目開きを有するメッシュであり、前記目開きの長さは、噴霧流の平均ミスト径以下であり、かつ、前記蒸気発生部から前記蒸気利用部までで許容される圧力損失から算出される最大の長さ以上であってもよい。
この構成によれば、液滴捕集部であるメッシュの目開きの長さが噴霧流の平均ミスト径以下であるため、噴霧流の液滴は、メッシュに接触して気化する。一方で、目開きの長さは、蒸気発生部から蒸気利用部までで許容される圧力損失から算出される最大の長さ以上であるため、液滴捕集部を通過する蒸気に対する圧力損失は、許容される数値である。この結果、本構成では、設計上許容される圧力損失以下、かつ、噴霧流の液滴が気化する範囲で、蒸気検出部内に液滴捕集部が形成される。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、蒸気生成装置、水蒸気生成装置、水素製造システム、SOEC、蒸気生成方法、水蒸気生成方法、およびこれらの装置を備えるシステム、これら装置を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての蒸気生成装置のブロック図である。 蒸気発生部の断面概略図である。 図2に示される状態の壁面の温度の説明図である。 2相域の拡大と、水滴の発生とについての説明図である。 水の供給流量の減少後の蒸気発生部の概略断面図である。 図5に示される状態の壁面の温度の説明図である。 蒸気利用部の要求蒸気量と、2相域の長さとの関係の説明図である。 2相域における流れ方向距離と、水蒸気の割合との関係の説明図である。 本実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。 要求蒸気量が増加した場合の蒸気生成量の時間変化の説明図である。 要求蒸気量が増加した場合の蒸気生成量の時間変化の説明図である。 第2実施形態の蒸気生成装置のブロック図である。 平均ミスト径の説明図である。 第2実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。 第3実施形態の蒸気生成装置のブロック図である。 第3実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。 要求蒸気量が増加した場合の蒸気生成量の時間変化の説明図である。
<第1実施形態>
1.蒸気生成装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての蒸気生成装置100のブロック図である。本実施形態の蒸気生成装置100は、水を加熱することにより蒸気発生部10で発生させた高温水蒸気を用いて、蒸気利用部30において水素を生成する。本実施形態の蒸気生成装置100では、蒸気発生部10から供給された水蒸気中の水滴を、蒸気検出部40が有する液滴捕集部41が蒸発させる。液滴捕集部41を通過して蒸気検出部40から排出される水蒸気が蒸気利用部30へと流入し、蒸気利用部30で水素が生成される。
図1に示されるように、蒸気生成装置100は、ポンプ70と、流量調整部20と、蒸気発生部10と、蒸気検出部40と、蒸気利用部30と、蒸気温度センサ(蒸気温度取得部)60と、上流側圧力センサ(上流側圧力取得部)50と、蒸気生成装置100の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)90と、を備えている。
ポンプ70は、液体の水を流量調整部20へと供給する。流量調整部20は、ECU90の制御により開閉するバルブである。流量調整部20は、ポンプ70から供給された水の流量である供給流量を調整して蒸気発生部10へと水を供給する。蒸気発生部10は、流量調整部20から供給された液体の水を加熱することにより、水蒸気を発生させる。蒸気発生部10は、金属製の円筒状の配管である。円筒状の配管内を水が通過する。配管の外側から加えられる熱と、配管内を通過する水とが熱交換することにより、水が気化して水蒸気へと変化する。配管内では、流量調整部20側である上流側から順番に、液相域、2相域(液相および気相)、気相域が形成される。なお、配管内の各相域の詳細については、後述する。
蒸気発生部10により発生した水蒸気は、蒸気検出部40に供給される。蒸気検出部40は、図1に示されるように、供給された水蒸気中の水滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部41を備えている。蒸気検出部40は、金属製の円筒状の配管である。円筒状の配管内を、蒸気発生部10から供給された水蒸気が通過する。配管途中には、配管の断面上に形成された液滴捕集部41としての金属製のメッシュが配置されている。換言すると、液滴捕集部41であるメッシュは、蒸気検出部40内の水蒸気の流れ方向(図1の矢印の向き)に直交するように配置されている。当該メッシュは、複数の正方形の目開きを有している。蒸気検出部40内で液滴捕集部41を通過した水蒸気は、蒸気利用部30に向かって排出される。本実施形態では、蒸気検出部40内の温度は、摂氏120度(℃)以上130℃以下に維持されている。
本実施形態の蒸気利用部30は、蒸気検出部40から排出された水蒸気を用いて水素を生成するSOECである。蒸気利用部30は、蒸気検出部40の下流側に配置されている。蒸気利用部30の温度は、300℃以上であり、蒸気検出部40の温度よりも高い。なお、図1において実線で示される部分は、配管により構成され、配管中を水蒸気が流れる。
蒸気温度センサ60は、蒸気発生部10から蒸気検出部40へと供給される水蒸気の温度である蒸気温度T1を検出する。蒸気温度センサ60は、蒸気検出部40内の蒸気温度T1を検出しているとも換言できる。上流側圧力センサ50は、液滴捕集部41よりも上流側において、蒸気発生部10から蒸気検出部40へと供給される水蒸気圧(上流側蒸気圧)Pを検出する。
ECU90は、蒸気利用部30から要求される水蒸気の量である要求蒸気量を取得する。ECU90は、取得された要求蒸気量を用いて、流量調整部20を制御することにより、流量調整部20から蒸気発生部10への供給流量を制御する。また、ECU90は、蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1と、上流側圧力センサ50により検出された水蒸気圧Pとを取得する。ECU90は、取得された蒸気温度T1と水蒸気圧Pと用いて、流量調整部20から蒸気発生部10への供給流量を変化させる。ECU90は、検出された水蒸気圧Pが予め設定された閾値としての第1圧力Pc以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量を減少させる。ECU90は、蒸気発生部10への供給流量の変化速度を減少させることにより、供給流量を減少させる。ECU90は、検出された水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満の場合に、検出された蒸気温度T1が予め設定された閾値としての第1温度Tc1以上であるか否かを判定する。ECU90は、検出された水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満、かつ、検出された蒸気温度T1が第1温度Tc1以上である場合に、蒸気発生部10への供給流量を増加させる。ECU90は、蒸気発生部10への供給流量の変化速度を増加させることにより、供給流量を上昇させる。ECU90は、検出された水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満、かつ、検出された蒸気温度T1が第1温度Tc1未満である場合には、蒸気発生部10への供給流量を変化させずに、変化前の供給流量を維持する。なお、本実施形態におけるECU90と流量調整部20とは、流量制御部に相当する。
2.蒸気圧および水蒸気温度と、蒸気発生部10内の2相域との関係:
上流側圧力センサ50により検出された水蒸気圧Pおよび蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1と、蒸気発生部10内における2相域の長さは、関連している。図2は、蒸気発生部10の断面概略図である。図2には、上流側圧力センサ50が検出した水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上の場合の水の状態変化のイメージが示されている。図2に示されるように、蒸気発生部10に供給された水は、ポンプ側から順番に、液相域と、液体の水と水蒸気とが混在している2相域と、気相域とを経て水蒸気へと気化する。水は、上流のポンプ70側から、気泡流、スラグ流、環状流、噴霧流と変化する。蒸気発生部10の円筒状の空間を形成する壁面11の温度は、図2においてハッチングの種類により表されるように、液相域・2相域と、気相域とで異なっている。なお、本実施形態では、2相域内の熱流束は一定であり、2相域内における壁面11の熱伝達率は均一であると仮定した。
図3は、図2に示される状態の壁面11の温度の説明図である。図3には、蒸気発生部10におけるポンプ70側の入口から蒸気検出部40側の出口までの流れ方向距離に応じて変化する壁面11の温度が実線で示されている。蒸気発生部10に流入した水の温度は、流入温度から飽和温度、過熱蒸気温度へと上昇する。壁面11の温度は、水の温度の上昇および水の相変化に伴って上昇する。蒸気発生部10への供給流量が増加すると、壁面11の2相域と気相域とにおける温度は、発生する水蒸気量に応じて異なる。そのため、蒸気発生部10への供給流量が増加することにより2相域が拡大して気相域が2相域へと変化する領域では、壁面11の温度と飽和温度との差である伝熱面過熱度が増大する。その後、壁面11の温度は、水蒸気量が多い場合の温度分布となる。
図4は、2相域の拡大と、水滴ADの発生とについての説明図である。図4には、図2におけるA部分の概略の拡大図が示されている。図4に示されるように、壁面11に付着している液膜WTのうちの一部は、壁面11を介した熱交換により水蒸気へと気化する。一方で、蒸気発生部10への供給流量が増えて蒸気発生部10内の2相域が拡大すると、壁面11の熱容量が大きいため、水の温度は、時定数の大きな壁面11の温度よりも早く変化する。この供給流量が少ない状態から多くなる遷移状態の場合に、供給流量の増加前に高温の気相域であった伝熱面には、主に環状流で構成される2相流れが形成され、高い伝熱面過熱度下での液膜蒸発形態となる。液膜蒸発形態では、広い界面からの蒸発と、薄い液膜WTとによる低熱抵抗により2相域における伝熱面過熱度とがバランスすることで水の蒸発が成立している。しかしながら、遷移状態では、気相域の高温の壁面11上に液膜WTが形成されると薄い液膜WT内の核沸騰の発生や、壁面11と液膜WT間に形成される局所的な蒸気膜が発生する。これにより、図4に示されるように、液膜WTは、破断して水滴ADとして流路内に気化し、水蒸気と共に蒸気発生部10から排出される。すなわち、蒸気発生部10内の2相域の拡大が、水蒸気に含まれる水滴ADを増加させる。
蒸気検出部40に供給される水蒸気中の水滴ADが液滴捕集部41に接触して気化すると、蒸気検出部40内の水蒸気圧が上昇する。本実施形態のECU90は、第1圧力Pcを基準として、一定量以上の水滴ADが液滴捕集部41により気化した場合に、蒸気発生部10への供給流量を減少させる。これにより、蒸気発生部10内の2相域は縮小し、蒸気発生部10内での水滴ADの発生が抑制される。
図5は、水の供給流量の減少後の蒸気発生部10の概略断面図である。蒸気発生部10への供給流量が減少すると、蒸気発生部10内で発生する水蒸気の量が減少するため、図5に示されるように、蒸気発生部10内の2相域が縮小する。
図6は、図5に示される状態の壁面11の温度の説明図である。図6には、蒸気発生部10内の2相域の縮小後における流れ方向距離に応じて変化する壁面11の温度が実線で示されている。また、図6には、図3に示される2相域の縮小前の壁面11の温度が破線で示されている。供給流量が少ない状態から多くなる図6に示される状態では、蒸気発生部10への供給流量が減少しているため、2相域が縮小して2相域が気相域へと変化し、伝熱面過熱度は緩やかに上昇する。その後、壁面11の温度は、蒸気量が少ない場合の温度分布となる。
本実施形態のECU90は、蒸気検出部40に供給される蒸気温度T1が閾値である第1温度Tc1以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量を増加させる。これにより、蒸気発生部10内の2相域が拡大すると共に、蒸気発生部10が発生させる水蒸気の量が増加する。水蒸気の量が増加することにより、蒸気利用部30の要求蒸気量が増加した際の応答性が向上する。
図7は、蒸気利用部30の要求蒸気量Fs,tと、2相域の長さとの関係の説明図である。蒸気発生部10が発生させる水蒸気の量は、2相域の長さによって決定される。そのため、図7に示されるように、本実施形態では、ECU90は、第1圧力Pcおよび第1温度Tc1を閾値とする供給流量の制御により、蒸気発生部10内の2相域長さがx1以上x2以下になるように制御する。
図8は、2相域における流れ方向距離と、水蒸気の割合との関係の説明図である。図8には、2相域の流れ方向距離に応じて変化する、2相域中の水蒸気の割合を表す液クオリティと、液体の水の割合を表す液クオリティとの割合が示されている。図8では、2相域の流れ方向に沿う距離がx1の場合の蒸気クオリティQG1と、液クオリティQL1とが破線で示されている。また、図8では、2相域の流れ方向距離がx1からx2へと拡大した場合の蒸気クオリティQG2と、液クオリティQL2とが実線で示されている。
本実施形態では、ECU90は、上流側圧力センサ50により検出された水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上の場合に、供給流量Flを減少させるための変化速度である流量変化速度ΔFlを、図8に示されるx1,x2を用いて下記式(1)により算出する。
Δt:制御時間
V:蒸発流路容積(m3
ρL:液体比重(g/m3
なお、蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1が第1温度Tc1以上の場合に増加させる蒸気発生部10への供給流量の変化速度も、上記式(1)により算出される流量変化速度ΔFlと同じである。
3.水蒸気生成フロー:
図9は、本実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。図9に示される水蒸気生成フローでは、初めに、ECU90は、蒸気利用部30からの要求蒸気量Fs,tを取得する(ステップS1)。ECU90は、流量調整部20を制御することにより、取得された要求蒸気量Fs,tに対応する流量の水を蒸気発生部10へと供給する(ステップS2)。蒸気発生部10に供給される水の流量が制御されることにより、蒸気発生部10内の2相域の長さが変化する。
ECU90は、蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1と、上流側圧力センサ50により検出された水蒸気圧Pとを取得する(ステップS3)。ECU90は、水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上であるか否かを判定する(ステップS4)。水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上であると判定された場合には(ステップS4:YES)、ECU90は、蒸気発生部10へと供給される水の供給流量Flを減少させ(ステップS5)、ステップS3以降の処理が再度行われる。ECU90は、蒸気発生部10の供給流量Flの変化速度から、上記式(1)により算出される流量変化速度ΔFlを差し引いた変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給する。
ステップS4の処理において、水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満であると判定された場合には(ステップS4:NO)、ECU90は、蒸気温度T1が第1温度Tc1以上であるか否かを判定する(ステップS6)。蒸気温度T1が第1温度Tc1以上であると判定された場合には(ステップS6:YES)、ECU90は、蒸気発生部10への供給流量Flを増加させ(ステップS7)、ステップS3以降の処理が再度行われる。ECU90は、蒸気発生部10の供給流量Flの変化速度から、流量変化速度ΔFlを足した変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給する。
ステップS6の処理において、蒸気温度T1が第1温度Tc1未満で有ると判定された場合には(ステップS6:NO)、ECU90は、蒸気利用部30からの要求蒸気量Fs,tが変化したか否かを判定する(ステップS8)。要求蒸気量Fs,tが変化したと判定された場合には(ステップS8:YES)、ステップS1以降の処理が行われる。
ステップS8の処理において、要求蒸気量Fs,tが変化していないと判定された場合には(ステップS8:NO)、ECU90は、水蒸気の生成を終了するか否かを判定する(ステップS9)。水蒸気の生成を終了すると判定された場合には(ステップS9:YES)、ECU90は、水蒸気の生成を終了して、水蒸気生成フローが終了する。ECU90は、要求蒸気量Fs,tから要求信号がなくなる、または、の蒸気生成装置100の稼働を停止する等の場合に、水蒸気の生成を終了する。ステップS9の処理において、水蒸気の生成を終了しないと判定された場合には(ステップS9:NO)、ステップS3以降の処理が行われる。
4.効果:
図10および図11は、要求蒸気量Fs,tが増加した場合の蒸気生成量Fgの時間変化の説明図である。蒸気利用部30の要求蒸気量Fs,tに応じて、蒸気発生部10への供給流量Flが変化すると、蒸気発生部10で発生する蒸気生成量Fgが変化する。図10には、要求蒸気量Fs,tが低い状態から高い状態へと変化した場合に、供給流量Flと、蒸気生成量Fgと、水蒸気圧Pとの時間推移が示されている。
図10に示されるように、時刻T0において、要求蒸気量が低い状態から高い状態へと変化すると、ECU90の制御により、供給流量Flおよび蒸気生成量Fgは、増加し始める。蒸気発生部10への供給流量Flが増加すると、蒸気発生部10内で2相域が拡大し、蒸気発生部10内で気化されなかった水滴ADが発生する場合がある。水滴ADを含む水蒸気が蒸気検出部40へと流入すると、水滴ADが液滴捕集部41に接触して気化する。この結果、図10の領域AR1に示されるように、水蒸気圧Pが瞬間的に増加する。本実施形態では、ECU90は、水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量の流量変化速度ΔFlの分だけ、要求蒸気量Fs,tから決定する供給流量Flよりも減少させる。その結果、図10の領域AR2に示されるように、供給流量Flの増加速度が一時的に減少し、水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満に抑制されている。すなわち、液滴捕集部41における水滴ADの気化が抑制されている。
図11には、図10と同じように要求蒸気量Fs,tが変化した場合の蒸気温度T1の時間推移が示されている。図11に示されるように、時刻T0を過ぎると、蒸気発生部10への供給流量Flが増加するため、蒸気発生部10内で水蒸気を発生させるための熱量が増加する。この結果、蒸気温度T1が減少し始める。図10,11に示される状態では、生成される水蒸気量が少ない状態から多い状態に遷移するため、蒸気温度T1が第1温度Tc1以上である。
以上説明したように、本実施形態の蒸気生成装置100では、蒸気検出部40は、供給された水蒸気中の水滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部41を備えている。ECU90は、上流側圧力センサ50により検出された蒸気圧が予め設定された閾値としての第1圧力Pc以上の場合に、蒸気発生部10に供給される水の流量を減少させる。ECU90は、検出された蒸気圧が第1圧力Pc未満、かつ、蒸気温度センサ60により検出された水蒸気の温度が第1温度Tc1以上である場合に、蒸気発生部10に供給される水の流量を増加させる。ECU90は、検出された蒸気圧が第1圧力Pc未満、かつ、検出された水蒸気の温度が第1温度Tc1未満である場合には、蒸気発生部10に供給される水の流量を変化させずに、変化前の流量を維持する。そのため、本実施形態の蒸気生成装置100では、蒸気検出部40に流入した水蒸気に含まれる水滴ADは、液滴捕集部41により水蒸気へと気化する。そのため、蒸気発生部10で発生した水蒸気が蒸気検出部40を通過することにより、水蒸気中の水滴ADの量が低減する。この結果、蒸気検出部40から排出される水蒸気を利用する蒸気利用部30に供給される水蒸気内の水滴ADの発生を抑制できる。そのため、水蒸気に含まれる水滴ADの瞬間的な気化による蒸気利用部30へのダメージを抑制できる。また、液滴捕集部41が水蒸気に含まれる水滴ADを蒸発させることにより、蒸気検出部40内の水蒸気圧Pが増加する。上流側圧力センサ50により検出された水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上の場合に、蒸気発生部10に供給される水滴ADの流量が減少する。ここで、液滴捕集部41による水滴ADの蒸発は、蒸気発生部10において水蒸気へと気化していない液体の水が存在するためである。この場合に、本実施形態では、蒸気発生部10への供給流量Flが減少することで、蒸気発生部10内における2相域の拡大速度が抑制され、伝熱面過熱度の増大に起因した水滴ADの発生を抑制できる。これにより、蒸気発生部10が発生させる水蒸気の流量が安定する。また、水蒸気圧Pが第1圧力Pc未満であり、かつ、蒸気温度センサ60により検出された蒸気検出部40内の蒸気温度T1が第1温度Tc1以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量Flが増加する。蒸気温度T1が第1温度Tc1以上の場合には、蒸気発生部10内における2相域が縮小して気相域が拡大している状態である。この場合に、蒸気温度T1が飽和温度以上に設定されると、蒸気発生部10への供給流量Flが増加することにより、蒸気発生部10内の気相域を確保しつつ、蒸気発生部10から飽和温度以上の水蒸気を排出できる。これにより、蒸気検出部40から排出された水蒸気を利用する蒸気利用部30が要求する要求蒸気量Fs,tまでの追従性を向上させることができる。
また、本実施形態の蒸気生成装置100は、蒸気検出部40から排出された水蒸気を用いて水素を生成する蒸気利用部30を備えている。蒸気利用部30は、蒸気検出部40の下流側に配置されている。蒸気利用部30の温度は、蒸気検出部40の温度よりも高い。そのため、本実施形態では、蒸気利用部30よりも温度が低い中温域の蒸気検出部40が水蒸気中の水滴ADを気化させる。この結果、蒸気利用部30に水滴ADが流入しないため、蒸気利用部30内における水滴ADの瞬間的な気化による蒸気利用部30へのダメージを抑制できる。
本実施形態では、蒸気発生部10と、液滴捕集部41を備える蒸気検出部40と、蒸気利用部30と、が別々に構成されている。液滴捕集部41が蒸気発生部10内に配置されると、水滴ADの捕集温度が低くなる(沸点+α)。これにより、液滴捕集部41により気化しない水滴ADが液滴捕集部41に堆積して流路を閉塞するおそれがあり、水滴ADの発生を蒸気圧として検出できないおそれがある。さらに、水滴ADが自重落下によって蒸気発生部10内で水蒸気を発生している部分に還流すると、蒸気発生量の不安定要因となる。一方で、液滴捕集部41が蒸気利用部30内に配置されると、液滴捕集部41の温度が高くなるため(≧300℃)、蒸気利用部30内の壁面温度と飽和蒸気温度との差は大きくなる(≧200K)。この結果、高温の液滴捕集部41近傍の壁が水滴ADの気化により発生する水蒸気に覆われやすくなり、水滴ADの壁面への衝突を阻害するライデンフロスト現象が発生しやすくなる。この点について、本実施形態では、液滴捕集部41を備える蒸気検出部40を、蒸気発生部10と蒸気利用部30とのいずれとも異なる独立した構成とすることにより、蒸気発生部10と蒸気利用部30とは別に、液滴捕集部41の温度を適切な温度レベル(120℃~130℃)に調整できる。この結果、蒸気検出部40内の壁面蒸気膜形成による水滴ADの跳ね返りを回避できる。また、蒸気発生部10における蒸気発生量の不安定化を抑制できる。また、要求蒸気量の変動に対して発生する水滴ADを検出できる。
液滴捕集部41により水滴ADが気化すると、蒸気圧により圧力が急激に上昇する。液滴捕集部41が蒸気発生部10内に配置されると、圧力上昇に伴い2相流域内の液相を介して、上昇した圧力がポンプ70へと伝播する。本実施形態では、液滴捕集部41を備える蒸気検出部40と、蒸気発生部10とが別々に構成されることにより、蒸気発生部10と蒸気検出部40との間に気相空間が存在するため、ポンプ70への圧力伝播の影響を抑制できる。一方で、液滴捕集部41が蒸気利用部30内に配置されると、水滴ADの気化により蒸気利用部30への蒸気供給量が一時的に上昇する。蒸気利用部30における負荷変動中に水滴ADの気化に起因した供給蒸気量が不安定になると、蒸気利用部30にダメージ(例えば、高蒸気利用率下での蒸気量不足による電極劣化、蒸気量不足による改質時のカーボン柝出等)を与えるおそれがある。この点について、液滴捕集部41を備える蒸気検出部40を、蒸気発生部10と蒸気利用部30とのいずれとも異なる独立した構成とすることにより、水滴ADの気化により起因した一時的な圧力上昇を空間容積により緩和できる。また、水滴ADの気化による蒸気発生部10、ポンプ70、および蒸気利用部30への圧力伝播の影響を抑制できる。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態の蒸気生成装置100aのブロック図である。第2実施形態の蒸気生成装置100aでは、第1実施形態の蒸気生成装置100と比較して、凝縮器80および下流側圧力センサ55を備える点と、ECU90aの制御内容とが異なる。そのため、第2実施形態では、第1実施形態と同じ構成および制御についての説明を省略し、第1実施形態と異なる構成および制御について説明する。
蒸気生成装置100aは、図12に示されるように、蒸気利用部30で利用されなかった水蒸気を含む空気を冷却して水を凝縮する凝縮器80と、蒸気検出部40内の水蒸気圧を検出する下流側圧力センサ55と、を備えている。下流側圧力センサ55は、液滴捕集部41の下流側において、蒸気検出部40から排出される水蒸気圧(下流側蒸気圧)を検出する。凝縮器80は、凝縮された未利用の水と、凝縮後の空気とを分離して外部へと排出する。未利用の水は、ポンプ70へと循環する。なお、上流側圧力センサ50と、下流側圧力センサ55とは、圧力取得部に相当する。
第2実施形態では、ECU90aは、上流側圧力センサ50により検出された上流側の水蒸気圧Pと第1圧力Pcとの比較に応じた供給流量Flの調整に代えて、上流側の水蒸気圧Pと、下流側圧力センサ55により検出された下流側の水蒸気圧との圧力差ΔPに応じて、供給流量Flを変化させる。ECU90aは、圧力差ΔPが予め設定された第2圧力ΔPc以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを減少させる。ECU90aは、圧力差ΔPが第2圧力ΔPc未満、かつ、蒸気温度T1が第1温度Tc1以上である場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを増加させる。ECU90aは、圧力差ΔPが第2圧力ΔPc未満、かつ、蒸気温度T1が第1温度Tc1未満である場合には、蒸気発生部10への供給流量Flを変化させずに、変化前の供給流量Flを維持する。
第2実施形態のECU90aは、圧力差ΔPを用いて、液滴捕集部41により蒸発した水の量を算出する。ECU90aは、算出された水の量を用いて、蒸気発生部10への減少後の供給流量Flを算出する。ECU90aは、圧力差ΔPが第2圧力ΔPc以上の場合に、上記実施形態と同じように流量変化速度ΔFlを差し引いた変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給する。圧力差ΔPは、下記式(2)のように表される。また、蒸気検出部40を通過する通過蒸気量Fsは、下記式(3)のように表される。
f:液滴捕集部の相当摩擦抵抗係数
L:液滴捕集部の長さ(m)
d:液滴捕集部の直径(m)
ρs:水蒸気の密度(kg/m3
u:流速(m/s)
ε:液滴捕集部の空隙率
A:液滴捕集部の面積(m2
s:水蒸気の分子量(g/mol)
上記式(2),(3)から、流速uを除去することにより、液滴捕集部41により気化する水滴ADの水蒸気量F(mmol/s)が、下記式(4)のように表される。
上記式(4)について、微小期間において気化する水滴ADの水蒸気量ΔFを、下記式(5)のように積分することにより、制御時間Δtの間に気化する水滴ADと同じ供給流量Flの減少分である供給流量ΔFl(t)を算出できる。
ECU90aは、圧力差ΔPが第2圧力ΔPc以上の場合に、供給流量Flから、算出された供給流量ΔFl(t)を制御時間で除した流量変化速度ΔFlを減少させた変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給する。
第2実施形態では、液滴捕集部41であるメッシュの目開きの長さ(径)dtrpは、噴霧流の水滴ADの平均ミスト径d1以下である。さらに、目開きの長さdtrpは、蒸気発生部10から蒸気利用部30までで許容される圧力損失から算出される最大の長さd2以上になるように設定されている。
図13は、平均ミスト径d1の説明図である。図13には、蒸気発生部10の一部の概略断面図が示されている。第2実施形態では、噴霧流に含まれる水滴ADの平均ミスト径がd1として定義され、水滴ADの蒸気流速がus(m/s)として定義されている。平均ミスト径d1(m)は、実験式である下記式(6)を用いて算出される。
σ:表面張力(kg/s2
μs:蒸気粘性係数(Pa・s)
ρl:液体密度(kg/m3
ρs:蒸気密度(kg/m3
a,b,c:実験定数
最大の長さd2と、上記式(2)とから、蒸気検出部40の圧力損失ΔPtrpは、下記式(7)のように表される。
また、蒸気発生部10の圧力損失ΔPevaと、蒸気利用部30の圧力損失ΔPuseとを用いると、蒸気発生部10から蒸気利用部30までの合計の圧力損失ΔPsupは、下記式(8)のように表される。
上記式(8)において、合計の圧力損失ΔPsupが許容される圧力損失として設定された場合に、目開きの長さdtrpは、上記式(7)から算出される最大の長さd2以下であればよい。すなわち、第2実施形態では、液滴捕集部41であるメッシュの目開きの長さdtrpは、上記式(6)により算出される平均ミスト径d1以下であり、かつ、上記式(7)により算出される最大の長さd2以上になるように設定されている。
図14は、第2実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。図14に示される水蒸気生成フローにおけるステップS11~S12の処理と、ステップS18~S21の処理とは、第1実施形態の水蒸気生成フロー(図9)におけるステップS1~S2と、ステップS6~S9の処理と同じである。そのため、図14に示される水蒸気生成フローのうち、第1実施形態と異なるステップS13~S17の処理について説明する。
図14に示されるように、流量調整部20が制御されて水が蒸気発生部10に供給されると(ステップS12)、ECU90aは、蒸気温度T1と、上流側圧力センサ50により検出された上流側の水蒸気圧Pと、下流側圧力センサ55により検出された下流側の水蒸気圧と、を取得する(ステップS13)。ECU90aは、上流側の水蒸気圧Pから下流側の水蒸気圧を差し引いた圧力差ΔPを算出する(ステップS14)。
ECU90aは、算出された圧力差ΔPが第2圧力ΔPc以上であるか否かを判定する(ステップS15)。圧力差ΔPが第2圧力ΔPc以上であると判定された場合には(ステップS15:YES)、ECU90aは、上記式(5)を用いて、蒸気発生部10へと供給される供給流量ΔFl(t)を算出する(ステップS16)。ECU90aは、流量調整部20を制御することにより、供給流量Flから、算出された供給流量ΔFl(t)を制御時間で除した流量変化速度ΔFlを減少させた変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給し、ステップS13以降の処理が再度行われる。
以上説明したように、第2実施形態では、上流側圧力センサ50は、液滴捕集部41よりも上流側において、蒸気発生部10から蒸気検出部40へと供給される水蒸気圧Pを検出する。下流側圧力センサ55は、液滴捕集部41の下流側において、蒸気検出部40から排出される水蒸気圧(下流側蒸気圧)を検出する。ECU90aは、上流側圧力センサ50により検出された上流側の水蒸気圧Pと第1圧力Pcとの比較に応じた供給流量Flの調整に代えて、上流側の水蒸気圧Pと、下流側圧力センサ55により検出された下流側の水蒸気圧との圧力差ΔPに応じて、供給流量Flを変化させる。ECU90aは、圧力差ΔPが予め設定された第2圧力ΔPc以上の場合に、蒸気発生部10に供給される供給流量Flを減少させる。そのため、第2実施形態の蒸気生成装置100aでは、液滴捕集部41の上流側の水蒸気圧Pの代わりに、上流側の水蒸気圧Pから、液滴捕集部41の下流側の水蒸気圧を差し引いた圧力差ΔPを用いて、蒸気発生部10に供給される水の流量が増減する。上流側の水蒸気圧Pおよび下流側の水蒸気圧は、蒸気検出部40の下流側に接続される蒸気利用部30の状態(例えば、背圧)に応じて変化する。第2実施形態では、蒸気利用部30の影響を受けない圧力差ΔPに応じて、蒸気発生部10への供給流量Flが制御される。この結果、蒸気発生部10内における2相域の拡大速度をより抑制でき、伝熱面過熱度の増大に起因した水滴ADの発生を抑制できる。また、蒸気発生部10内の気相域を確保しつつ、蒸気利用部30の要求蒸気量までの追従性をさらに向上させることができる。
また、第2実施形態のECU90aは、圧力差ΔPを用いて、液滴捕集部41により蒸発した水の量を算出する。ECU90aは、算出された水の量を用いて、蒸気発生部10に供給される減少後の水の供給流量Flを算出する。そのため、第2実施形態では、蒸気発生部10において気化せずに水滴ADのまま蒸気検出部40へと流入して、液滴捕集部41により気化した水滴ADの量が算出される。第2実施形態では、算出された水滴ADの量に相当する流量を減少させた水が蒸気発生部10に供給されるため、蒸気発生部10から排出される水滴ADの量を抑制できる。
また、第2実施形態の液滴捕集部41であるメッシュの目開きの長さ(径)dtrpは、噴霧流の水滴ADの平均ミスト径d1以下である。さらに、目開きの長さdtrpは、蒸気発生部10から蒸気利用部30までで許容される圧力損失から算出される最大の長さd2以上になるように設定されている。そのため、第2実施形態では、液滴捕集部41であるメッシュの目開きの長さdtrpが噴霧流の平均ミスト径d1以下であるため、噴霧流の水滴ADは、メッシュに接触して気化する。一方で、目開きの長さdtrpは、蒸気発生部10から蒸気利用部30までで許容される圧力損失ΔPsupから算出される最大の長さd2以上であるため、液滴捕集部41を通過する水蒸気に対する圧力損失ΔPtrpは、許容される数値である。この結果、第2実施形態では、設計上許容される圧力損失以下、かつ、噴霧流の水滴ADが気化する範囲で、蒸気検出部40内に液滴捕集部41が形成される。
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態の蒸気生成装置100bのブロック図である。第3実施形態の蒸気生成装置100bは、第1実施形態の蒸気生成装置100と比較して、上流側圧力センサ50の代わりに捕集部温度センサ(捕集部温度取得部)50bを備える点が異なる。そのため、第3実施形態では、第1実施形態と同じ構成および制御についての説明を省略し、第1実施形態と異なる構成および制御について説明する。
図15に示される捕集部温度センサ50bは、液滴捕集部41の温度である捕集部温度T2を検出する。第3実施形態では、ECU90bは、捕集部温度T2と、蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1とを用いて、蒸気発生部10への供給流量Flを変化させる。ECU90bは、捕集部温度T2が予め設定された第2温度Tc2以下の場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを減少させる。ECU90bは、捕集部温度T2が第2温度Tc2を超え、かつ、蒸気温度センサ60により検出された蒸気温度T1が第1温度Tc1以上である場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを増加させる。ECU90bは、捕集部温度T2が第2温度Tc2を超え、かつ、蒸気温度T1が第1温度Tc1未満である場合には、蒸気発生部10への供給流量Flを変化させずに、変化前の供給流量Flを維持する。なお、増減させる供給流量Flおよび流量変化速度ΔFlは、第1実施形態と同じである。
図16は、第3実施形態の水蒸気生成方法のフローチャートである。図16に示される水蒸気生成フローにおけるステップS31~S32の処理と、ステップS35~S39の処理とは、第1実施形態の水蒸気生成フロー(図9)におけるステップS1~S2と、ステップS6~9の処理とそれぞれ同じである。そのため、図16に示される水蒸気生成フローのうち、第1実施形態と異なるステップS33~S34の処理について説明する。
図16に示されるように、流量調整部20が制御されて水が蒸気発生部10に供給されると(ステップS32)、ECU90bは、液滴捕集部41の捕集部温度T2と、蒸気温度T1と、を取得する(ステップS33)。ECU90bは、検出された捕集部温度T2が第2温度Tc2以下であるか否かを判定する(ステップS34)。捕集部温度T2が第2温度Tc2以下であると判定された場合には(ステップS34:YES)、ECU90bは、蒸気発生部10の供給流量Flの変化速度から、上記式(1)により算出される流量変化速度ΔFlを差し引いた変化速度の供給流量Flを蒸気発生部10へと供給し(ステップS35)、ステップS33以降の処理が再度行われる。
図17は、要求蒸気量が増加した場合の蒸気生成量Fgの時間変化の説明図である。図17には、図10,11と同じように要求蒸気量Fs,tが変化した場合の捕集部温度T2の時間推移が示されている。図17に示されるように、時刻T0を過ぎて蒸気発生部10への供給流量Flが増加すると、蒸気発生部10内で2相域が拡大し、蒸気発生部10内で気化されなかった水滴ADが発生する場合がある。水滴ADを含む水蒸気が蒸気検出部40へと流入すると、水滴ADが液滴捕集部41に接触して気化する。この結果、図17の領域AR3に示されるように、水滴ADの気化により、捕集部温度T2が瞬間的に低下する。第3実施形態では、ECU90bは、捕集部温度T2が第2温度Tc2以下の場合に、蒸気発生部10に供給される供給流量Flを、要求蒸気量Fs,tから決定する供給流量Flよりも減少させる。その結果、図17の領域AR3に示されるように、供給流量Flの増加速度が一時的に減少し、捕集部温度T2が第2温度Tc2よりも高く維持されている。すなわち、液滴捕集部41における水滴ADの気化が抑制されている。
以上説明したように、第3実施形態の捕集部温度センサ50bは、液滴捕集部41の温度を検出する。ECU90bは、検出された液滴捕集部41の捕集部温度T2と、蒸気温度T1とを用いて、蒸気発生部10への供給流量Flを変化させる。ECU90bは、捕集部温度T2が予め設定された第2温度Tc2以下の場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを減少させる。また、ECU90bは、捕集部温度T2が第2温度Tc2を超え、かつ、蒸気温度T1が第1温度Tc1以上である場合に、蒸気発生部10への供給流量Flを増加させる。ECU90bは、捕集部温度T2が第2温度Tc2を超え、かつ、検出された蒸気温度T1が第1温度Tc1未満である場合には、蒸気発生部10への供給流量Flを変化させずに、変化前の供給流量Flを維持する。そのため、第3実施形態では、蒸気検出部40に流入した水蒸気に含まれる水滴ADは、液滴捕集部41により水蒸気へと気化する。この結果、蒸気発生部10で発生した水蒸気が蒸気検出部40を通過することにより、水蒸気中の水滴ADの量が低減する。そのため、蒸気利用部30に供給される水蒸気内の水滴ADの発生が抑制されるため、水蒸気に含まれる水滴ADの瞬間的な気化による蒸気利用部30へのダメージを抑制できる。また、液滴捕集部41が水蒸気に含まれる水滴ADを蒸発させることにより、液滴捕集部41の温度が低下する。捕集部温度センサ50bにより検出された捕集部温度T2が第2温度Tc2以下の場合に、蒸気発生部10に供給される供給流量Flが減少する。この場合に、蒸気発生部10への供給流量Flが減少することで、蒸気発生部10から排出される水滴ADの量が減少し、蒸気発生部10から発生する水蒸気の流量が安定する。また、捕集部温度T2が第2温度Tc2を超え、かつ、蒸気検出部40内の蒸気温度T1が第1温度Tc1以上の場合に、蒸気発生部10への供給流量Flが増加する。これにより、蒸気発生部10内の気相域を確保しつつ、蒸気発生部10から飽和温度以上の水蒸気を排出できる。この結果、蒸気利用部30の要求蒸気量Fs,tまでの追従性を向上させることができる。
<上記実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
<変形例1>
上記第1実施形態から第3実施形態の各実施形態では、蒸気生成装置100,100a,100bの一例について説明したが、蒸気生成装置は、水蒸気圧Pと、圧力差ΔPと、捕集部温度T2とのいずれかを用いて、蒸気発生部10への供給流量Flを増減させる範囲で変形可能である。蒸気発生部10が液体から気体へと変化させる媒体は、水に限られず、周知の物質を適用できる。蒸気生成装置100は、ポンプ70と、蒸気利用部30とを備えていたが、ポンプ70と蒸気利用部30との少なくとも一方を備えていなくてもよい。この場合に、変形例の蒸気生成装置は、他の装置から液体が供給されてもよいし、別の他の装置へと蒸気検出部40から排出される蒸気を供給してもよい。蒸気利用部30は、SOEC以外の水蒸気を利用する装置であってもよい。図1に示されるように、蒸気発生部10と蒸気検出部40とを接続する配管途中に配置されたが、例えば、蒸気検出部40内の液滴捕集部41よりも上流側に配置されてもよい。
蒸気第1実施形態のECU90は、蒸気検出部40への供給流量Flを、流量変化速度ΔFlを用いて変化速度を制御することにより増減させたが、供給流量Flの増減方法については変形可能である。ECU90は、例えば、水蒸気圧Pが第1圧力Pc以上の場合に、現時点での供給流量Flから所定量の供給流量を減少させてもよい。第1実施形態における蒸気検出部40の温度は、120℃以上130℃以下であったが、120℃未満であってもよいし、130℃を超えていてもよい。また、第1実施形態の蒸気利用部30の温度は300℃以上であったが、300℃未満であってもよい。蒸気検出部の温度は、蒸気発生部の温度よりも高いことが好ましい。また、蒸気利用部の温度は、蒸気検出部の温度よりも高いことが好ましい。この場合に、蒸気利用部を高温部として定義すると、蒸気検出部は、高温部よりも温度が低く、蒸気発生部よりも温度が高い中温部として換言できる。
<変形例2>
上記第2実施形態のECU90aは、圧力差ΔPおよび蒸気温度Tに応じて、上記式(2)~(5)により算出される供給流量ΔFl(t)を用いて、蒸気発生部10への供給流量Flを増減させたが、その他の方法により決定した流量により増減させてもよい。例えば、ECU90aは、第1実施形態と同じように、流量変化速度ΔFlを用いて、供給流量Flを制御してもよい。
上記第2実施形態の液滴捕集部41は、長さdtrpを有する正方形が複数形成されたメッシュであったが、液滴を蒸発させ、上記を通過させる範囲で変形径可能である。液滴捕集部は、正方形以外の目開き(または貫通孔)が形成されたメッシュおよびメッシュ以外の部材であってもよい。なお、例えば目開きの形状を長方形とする場合、目開きの長さには、長手方向の径と短手方向の径との平均値を採用できる。例えば目開きの形状をひし形とする場合、目開きの長さには、2本の対角線の平均値を採用できる。例えば目開きの形状を六角形とする場合、目開きの長さには、対角線の長さを採用できる。例えば目開きの形状を円形とする場合、目開きの長さには、円の内径を採用できる。液滴捕集部は、蒸気検出部40内を通過する媒体の材質に応じて選択されてもよい。液滴捕集部は、上記の流れ方向に直交するように配置されたが、液滴を捕集可能な範囲で変形可能である。液滴捕集部は、蒸気検出部40内に配置された、異なる複数のメッシュであってもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
10…蒸気発生部
11…蒸気発生部の壁面
20…流量調整部(流量制御部)
30…蒸気利用部
40…蒸気検出部
41…液滴捕集部
50…上流側圧力センサ(圧力取得部)
50b…捕集部温度センサ(捕集部温度取得部)
55…下流側圧力センサ(圧力取得部)
60…蒸気温度センサ(蒸気温度取得部)
70…ポンプ
80…凝縮器
100,100a,100b…蒸気生成装置
AD…水滴
AR1,AR2,AR3…領域
d1…平均ミスト径
d2…圧力損失から算出される最大の長さ
trp…目開きの長さ(径)
F…流量
ΔFl…流量変化速度
Fl,ΔFl(t)…供給流量
Fs,t…要求蒸気量
P…水蒸気圧(上流側蒸気圧)
ΔP…圧力差
Pc…第1圧力
T1…蒸気温度
T2…捕集部温度
Tc1…第1温度
Tc2…第2温度
WT…液膜
Δt…制御時間

Claims (8)

  1. 蒸気生成装置であって、
    液体を加熱することにより蒸気を発生させる蒸気発生部と、
    前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御部と、
    前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を有する蒸気検出部であって、前記液滴捕集部を通過した蒸気を排出する蒸気検出部と、
    前記液滴捕集部よりも上流側において、前記蒸気発生部から前記蒸気検出部へと供給される蒸気圧である上流側蒸気圧を取得する圧力取得部と、
    前記蒸気検出部内の蒸気の温度を取得する蒸気温度取得部と、
    を備え、
    前記流量制御部は、
    前記上流側蒸気圧が予め設定された第1圧力以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、
    前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、
    前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない、蒸気生成装置。
  2. 請求項1に記載の蒸気生成装置であって、
    前記圧力取得部は、
    前記上流側蒸気圧を取得する上流側圧力取得部と、
    前記液滴捕集部よりも下流側において、前記蒸気検出部から排出される蒸気圧である下流側蒸気圧を取得する下流側圧力取得部と、
    を有し、
    前記流量制御部は、前記上流側蒸気圧と前記第1圧力との比較に応じた液体の流量の調整に代えて、
    前記上流側蒸気圧から、前記下流側蒸気圧を差し引いた圧力差が予め設定された第2圧力以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、
    前記圧力差が前記第2圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、
    前記圧力差が前記第2圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない、蒸気生成装置。
  3. 請求項2に記載の蒸気生成装置であって、
    前記流量制御部は、
    前記圧力差を用いて、前記液滴捕集部により蒸発した液滴の量を算出し、
    算出された液滴の量を用いて、前記蒸気発生部に供給される減少後の液体の流量を算出する、蒸気生成装置。
  4. 蒸気生成装置であって、
    液体を加熱することにより蒸気を発生させる蒸気発生部と、
    前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御部と、
    前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を有する蒸気検出部であって、前記液滴捕集部を通過した蒸気を放出する蒸気検出部と、
    前記蒸気検出部内の蒸気の温度を取得する蒸気温度取得部と、
    前記液滴捕集部の温度を取得する捕集部温度取得部と、
    を備え、
    前記流量制御部は、
    前記捕集部温度取得部により取得された温度が予め設定された第2温度以下の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、
    前記捕集部温度取得部により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、
    前記捕集部温度取得部により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得部により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない、蒸気生成装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の蒸気生成装置であって、さらに、
    前記蒸気検出部よりも下流側に配置されている蒸気利用部を備え、
    前記蒸気発生部は、液体の水が供給されて、水蒸気を発生させ、
    前記蒸気利用部は、前記蒸気検出部よりも高温下で、前記蒸気検出部から排出された水蒸気を用いて水素を生成する、蒸気生成装置。
  6. 請求項5に記載の蒸気生成装置であって、
    前記液滴捕集部は、前記蒸気検出部内の蒸気の流れ方向に交差するように配置され、複数の目開きを有するメッシュであり、
    前記目開きの長さは、噴霧流の平均ミスト径以下であり、かつ、前記蒸気発生部から前記蒸気利用部までで許容される圧力損失から算出される最大の長さ以上である、蒸気生成装置。
  7. 蒸気生成方法であって、コンピュータが、
    蒸気発生部が液体を加熱することにより蒸気を発生させる蒸気発生工程と、
    前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御工程と、
    前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を通過した蒸気を排出する蒸気検出工程と、
    前記液滴捕集部よりも上流側において、前記蒸気発生部から前記液滴捕集部へと供給される蒸気圧である上流側蒸気圧を取得する圧力取得工程と、
    前記液滴捕集部に供給される蒸気の温度を取得する蒸気温度取得工程と、
    を備え、
    前記流量制御工程は、
    前記上流側蒸気圧が予め設定された第1圧力以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、
    前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得工程により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、
    前記上流側蒸気圧が前記第1圧力未満、かつ、前記蒸気温度取得工程により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない、蒸気生成方法。
  8. 蒸気生成方法であって、コンピュータが、
    蒸気発生部が液体を加熱することにより蒸気を発生させる蒸気発生工程と、
    前記蒸気発生部に供給される液体の流量を調整する流量制御工程と、
    前記蒸気発生部から供給された蒸気中の液滴を捕集して蒸発させる液滴捕集部を通過した蒸気を放出する蒸気検出工程と、
    前記液滴捕集部に供給される蒸気の温度を取得する蒸気温度取得工程と、
    前記液滴捕集部の温度を取得する捕集部温度取得工程と、
    を備え、
    前記流量制御工程は、
    前記捕集部温度取得工程により取得された温度が予め設定された第2温度以下の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を減少させ、
    前記捕集部温度取得工程により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得工程により取得された温度が予め設定された第1温度以上の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を増加させ、
    前記捕集部温度取得工程により取得された温度が前記第2温度を超え、かつ、前記蒸気温度取得工程により取得された温度が前記第1温度未満の場合に、前記蒸気発生部に供給される液体の流量を変化させない、蒸気生成方法。
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