JP7741651B2 - インクセット、記録物、記録方法、及び記録物の製造方法 - Google Patents
インクセット、記録物、記録方法、及び記録物の製造方法Info
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Description
有機溶剤A:下記式(1)で示されるアルキルアミド系溶剤(a1)及び下記式(2)で示される環状アミド系溶剤(a2)のうち少なくとも1つ
本実施の形態に係るインクセットは、濃色インクと淡色インクを含む複数のインク組成物からなる。このような濃色インクと淡色インクを含むことで、諧調の表現性を上げることが可能となる。
以下では、本実施の形態に係るインクセットの一例として非水性インク組成物を含むインクセットを説明する。
有機溶剤は、本実施の形態に係る非水性インク組成物に含有される各成分を分散又は溶解することができるものである。有機溶剤は、有機溶剤A(アルキルアミド系溶剤(a1)、及び環状アミド系溶剤(a2)からなる群より選択される少なくとも1つ)を含有する。
アルキルアミド系溶剤(a1)とは、アルキル基(CnH2n+1-)と-C(=O)-N-基(アミド結合)を有する化合物であって、水素若しくはアルキル基と-C(=O)-N-基から構成された化合物からなる有機溶剤のうち、下記一般式(1)で表されるアルキルアミド系溶剤である。
環状アミド系溶剤(a2)とは、環状構造を有し、その環状構造に-C(=O)-N-基を有する溶剤であって、以下の構造を有する溶剤である。
本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物は、上記の有機溶剤A以外の有機溶剤を含有していてもよい。具体的には、グリコールの両末端のOH基がアルキル置換されたグリコールエーテルジアルキルやグリコールの片方のOH基がアルキル置換されたグリコールエーテルモノアルキルや炭酸エステル、環状エステルなどが挙げられる。
(式(3)中、R8、R10は、それぞれ独立して、水素または炭素数1以上8以下の分岐しても良いアルキル基であり、R9は炭素数1以上4以下の分岐しても良いアルキレン基を表す。nは1以上6以下の整数を表す。)
本実施の形態に係るインクセットに含まれるインク組成物のうち、少なくとも濃色インクと淡色インクは色材を含有する。色材を含有することで所望の画像を形成可能なインクセットとなる。
本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物において必要に応じて分散剤を用いてもよい。分散剤としては、非水性インク組成物において用いられている任意の分散剤を用いることができる。分散剤としては、高分子分散剤を用いるとよい。こうした分散剤としては、主鎖がポリエステル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、ポリアミン系、ポリカプロラクトン系などからなり、側鎖としてアミノ基、カルボキシル基、スルホン基、ヒドロキシル基などの極性基を有するものである。ポリアクリル系分散剤では、例えば、Disperbyk-2000、2001、2008、2009、2010、2020、2020N、2022、2025、2050、2070、2095、2150、2151、2155、2163、2164、BYKJET-9130、9131,9132,9133,9151(ビック・ケミー社製)、EfkaPX4310、PX4320、PX4330、PA4401、4402、PA4403、4570、7411、7477、PX4700、PX4701(BASF社製)、TREPLUS D-1200、D-1410、D-1420、MD-1000(大塚化学社製)、フローレンDOPA-15BHFS、17HF、22、G-700、900、NC-500、GW-1500(共栄社化学(株)製)、などが用いられる。ポリカプロラクトン系分散剤では、例えば、アジスパーPB821、PB822、PB881(味の素ファインテクノ(株)製)、ヒノアクトKF-1000、T-6000、T-7000、T-8000、T-8000E、T-9050(川研ファインケミカル(株)製)、Solsperse20000、24000、32000、32500、32550、32600、33000、33500、34000、35200、36000、37500、39000、71000、76400、76500、86000、88000、J180、J200(ルーブリゾール社製)、TEGO Dispers652、655、685、688、690(エボニック・ジャパン社製)などが用いられる。好ましい分散剤としては、BYKJET-9130、9131,9132,9133,9151、EfkaPX4310、PX4320、PX4330、PX4700、PX4701、Solsperse20000、24000、32000、33000、33500、34000、35200、39000、71000、76500、86000、88000、J180、J200、TEGO Dispers655、685、688、690などが用いられる。これらの単独、又はそれらの混合物を用いることができる。
本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物において必要に応じて分散助剤を用いてもよい。分散助剤は色材(顔料)の表面に吸着し、官能基が非水性インク組成物中の有機溶剤や分散剤との親和力を高め、分散安定性を向上させる。分散助剤としては、有機顔料残基に酸性基、塩基性基、中性基などの官能基を有する公知の顔料誘導体を用いることができる。
本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物は樹脂を含有しなくともよいが、樹脂を含有していてもよい。インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は樹脂を含有することにより、非水性インク組成物により形成される記録層の定着性、耐水性並びに延伸性を向上させることができる。さらに、得られる記録物の光沢性を向上させることができる。
本実施の形態に係る非水性インク組成物においては、ノズル部やチューブ内等の機器内での非水性インク組成物の揮発抑制、固化防止、又、固化した際の再溶解性を目的として、又、表面張力を低下させ記録媒体(基材)との濡れ性を向上させる目的で、また、インク組成物の基材上でのにじみ抑制を目的として、また、塗膜の耐擦性向上を目的として、界面活性剤を添加してもよい。例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類であるノニオンP-208、P-210、P-213、E-202S、E-205S、E-215、K-204、K-220、S-207、S-215、A-10R、A-13P、NC-203、NC-207(日本油脂(株)製)、エマルゲン106、108、707、709、A-90、A-60(花王(株)製)、フローレンG-70、D-90、TG-740W(共栄社化学(株)製)、ポエムJ-0081HV(理研ビタミン(株)製)、アデカトールNP-620、NP-650、NP-660、NP-675、NP-683、NP-686、アデカコールCS-141E、TS-230E((株)アデカ製)等、ソルゲン30V、40、TW-20、TW-80、ノイゲンCX-100(第一工業製薬(株)製)等、フッ素系界面活性剤としては、フッ素変性ポリマーを用いることが好ましく、具体例としては、BYK-340(ビックケミー・ジャパン社製)等、シリコン系界面活性剤としては、ポリエステル変性シリコンやポリエーテル変性シリコンを用いることが好ましく、具体例としては、BYK-313、315N、322、326、331、347、348、BYK-UV3500、3510、3530、3570(いずれもビックケミー・ジャパン社製)等、アセチレングリコール系界面活性剤としては、具体例として、サーフィノール(登録商標)82、104、465、485、TG(いずれもエアープロダクツジャパン社製)、オルフィン(登録商標)STG、E1010(いずれも日信化学株式会社製)等が例示される。
本実施の形態に係る非水性インク組成物は、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の光安定剤、エポキシ化物等、多価カルボン酸、表面調整剤、スリップ剤、レベリング剤(アクリル系やシリコン系等)、消泡剤、pH調整剤、殺菌剤、防腐剤、防臭剤、電荷調整剤、湿潤剤等の公知の添加剤を任意成分として含んでもよい。酸化防止剤の具体例としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、ヒドラジン系酸化防止剤等が挙げられる。具体的には、BHA(2,3-ブチル-4-オキシアニソール)、BHT(2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール)等が例示される。また、紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系化合物、又はベンゾトリアゾール系化合物を用いることができる。また、エポキシ化物の具体例としては、エポキシグリセリド、エポキシ脂肪酸モノエステル、およびエポキシヘキサヒドロフタレートなどが例示され、具体的にはアデカサイザーO-130P、アデカサイザーO-180A(ADEKA社製)等が例示される。多価カルボン酸の具体例としては、クエン酸、マレイン酸などが例示される。
本実施の形態に係るインクセットを構成する非水性インク組成物の製造方法は、有機溶剤A(アルキルアミド系溶剤(a1)、及び環状アミド系溶剤(a2)からなる群より選択される少なくとも1つ)と、色材と必要に応じてその他の成分(例えば樹脂等)をペイントシェイカーを用いて混合することにより製造することができる。この際、ジルコニアビーズにて各成分を分散させてもよい。また、得られた非水性インク組成物は、必要に応じて脱気処理するなどして所望の溶存酸素量や溶存窒素量に調整してもよい。
本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物の粘度は、インクジェット吐出性、吐出安定性の点から、25℃での粘度が30mPa・s以下であることが好ましく、20mPa・s以下であることがより好ましく、15mPa・s以下であることがさらに好ましい。又、本実施の形態に係るインクセットに含まれる非水性インク組成物の粘度は、2.0mPa・s以上であることが好ましく、3.0mPa・s以上であることがより好ましく、3.5mPa・s以上であることがさらに好ましい。
本実施の形態に係る記録方法は、上記のインクセットを構成するインク組成物を、インクジェット方式にて基材の表面に吐出する記録方法である。上記のインクセットは、濃色インクと淡色インクを含む複数のインク組成物からなるインクセットであっても印字の滲みを効果的に抑制することができるものであり、本実施の形態に係る記録方法においても滲みが抑制された記録物を得ることができる。さらに、濃色インクと淡色インクを用いることで、諧調の表現性を上げることが可能となって、高画質のカラー画像の出力が可能となる。
上記のインクセットを用いた記録方法は、記録物の製造方法と定義することもできる。上記のインクセットは、濃色インクと淡色インクを含む複数のインク組成物からなるインクセットであっても印字の滲みを効果的に抑制することができるものであり、本実施の形態に係る記録物の製造方法においても滲みが抑制された記録物を製造することができる。さらに、濃色インクと淡色インクを用いることで、諧調の表現性を上げることが可能となって、高画質のカラー画像の出力が可能となる。
上述した実施形態の記録物の製造方法により製造された記録物を構成する各層について説明する。なおこの実施形態における記録物は、上記のインクセットを構成するインク組成物を記録層が基材の表面に形成された記録物ではあるが、上記のインクセットを構成するインク組成物は記録層の形成に用いられるものに限定されるものではなく、例えば、上記のインクセットを構成するインク組成物は下地層や上地層の形成に用いられるものであってもよく、特に限定されない。
本実施の形態に係る記録方法に使用することのできる基材(記録媒体)としては、特に限定はされず、樹脂基材、金属板ガラスなどの非吸収性基材であっても、紙や布帛などの吸収性基材であっても、受容層を備える基材のような表面塗工が施された基材であってもよく、種々の基材を使用することができる。
記録層とは、上記のインク組成物に含まれる溶媒が揮発することにより形成される層であり、所望の画像を形成する層である。上記のインクセットは、濃色インクと淡色インクと、を含んでおり、彩度の低減を抑制して種々の色調を再現することができる。さらに、インクセットに含まれる複数のインク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は、有機溶剤Aを含有しており、濃色インクと淡色インクとを含む複数のインク組成物からなるインクセットであっても印字の滲みが抑制された記録層となる。
本実施の形態に係る記録物は、さらに、記録層の上表面に所望の機能を有する層を備えてもよい。例えば、記録物に耐擦性や光沢性をさらに付与する目的で、樹脂、ワックスの少なくとも1つを含有するオーバーコート層が形成されていてもよい。また、フィラーを含有させ、又は膜厚をピクセル単位で変化させること等により、表面に凹凸感(マット面)を表現された層が形成されていてもよい。また、記録物に耐候性を付与するために、紫外線吸収剤や光安定化剤等を含む耐候層や光輝性顔料を含む光輝性層等が形成されていてもよい。
(1)アクリル系樹脂
100℃に保たれたジエチレングリコールジエチルエーテル300g中に、メタクリル酸メチル150g及びメタクリル酸ブチル50gと所定量のt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(重合開始剤)1.20gとの混合物を1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、100℃で2時間反応させた後冷却して、無色透明のメタクリル酸メチルの重合体溶液を得た。その後、この重合体溶液から溶媒を十分に留去して、重合平均分子量を30000のメタクリル酸メチルの重合体を得た。
撹拌装置を備えたオートクレーブに、窒素置換後、脱イオン水100質量部、メタノール40質量部、塩化ビニル32質量部、酢酸ビニル5質量部、グリシジルメタクリレート0.2質量部、ヒドロキシプロピルアクリレート3.55質量部、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(懸濁剤)を0.1質量部、ジ-2-エチルヘキシルパーオキシジカーボネート(重合開始剤)を0.026質量部、ジ-3,5,5-トリメチルヘキサノールパーオキサイド(重合開始剤)0.58gを所定量仕込み、窒素ガス雰囲気下に撹拌しながら63℃に昇温し、63℃に到達直後に塩化ビニル48質量部を6時間で、グリシジルメタクリレート0.6質量部、ヒドロキシプロピルアクリレート10.65部を混合したものを5.4時間で連続圧入し、共重合反応させた。オートクレーブ内圧が0.3MPaになった時点で残圧を抜き、冷却して樹脂スラリーを取り出し、ろ過、乾燥して重合平均分子量を30000の塩化ビニル系共重合樹脂を得た。
テレフタル酸104質量部、イソフタル酸104質量部、エチレングリコール79質量部、ネオペンチルグリコール89質量部、テトラブチルチタネート0.1質量部を丸底フラスコに仕込み、4時間かけて240℃まで徐々に昇温し、留出物を系外に除きながらエステル化反応を行った。エステル化反応終了後30分かけて10mmHgまで減圧、温度を250℃まで昇温し初期重合を行った。その後1mmHg以下で1時間後期重合を行い、ポリエステル系樹脂を得た。
ポリカーボネートジオール(プラクセルCD-220:ダイセル製)192.5質量部とイソホロンジイソシアネート(IPDI:エボニック製)41.6質量部、N,N-ジエチルホルムアミド(DEF)100質量部を丸底フラスコに入れ均一に混合後、T100BHJ(触媒)0.01質量部とN,N-ジエチルホルムアミド(DEF)0.09質量部の混合液を入れ75℃で3時間反応させて末端にイソシアネート基をもつプレポリマーを得た。これにN,N-ジエチルホルムアミド(DEF)を250質量部投入し均一に溶解後、3アミノメチル3,5,5トリメチルシクロヘキシルアミン(IPD:エボニック製)12質量部をN,N-ジエチルホルムアミド(DEF)100質量部に溶解した鎖伸長剤溶液を添加し60℃でさらに40分撹拌した。その後モノイソプロパノールアミン(MIPA:ダイセル製)3.8質量部をN,N-ジエチルホルムアミド50質量部に溶解した反応停止剤を添加し、最後にN,N-ジエチルホルムアミド(DEF)を250質量部添加して固形分25.0%のポリウレタン溶液を得た。
実施例及び比較例のインクセットを製造した。具体的には、まず、ペイントシェイカーを用いてジルコニアビーズにて表1の「残部」と記載された有機溶剤で表2に記載の各成分(樹脂、分散剤、添加剤、顔料)を分散させた。そして、表1に基材の他の有機溶剤を加えて試験例A~Fの非水性インク組成物のインクセットを調製した。このとき、試験例A~Fのインクセットにおいて、それぞれの非水性インク組成物に含まれる有機溶剤の含有量は表1の割合になるようになり、試験例A~Fの非水性インク組成物に含まれる各成分(樹脂、分散剤、添加剤、顔料)の含有量は表2の割合になるようにした。なお、表2中の「Y」はイエローを意味し、「YL」はライトイエローを意味し、「M」はマゼンタを意味し、「LM」はライトマゼンタを意味し、「C」はシアンを意味し、「LC」はライトシアンを意味し、「K」はブラックを意味し、「LK」はライトブラックを意味する。次に、試験例A~Fの非水性インク組成物を表3のように組み合わせて実施例及び比較例のインクセットを得た。ここで、表3中の「1:溶剤」におけるa~zの表記は、表1の混合溶剤a~zに対応し、表3中の「2:溶剤以外」のA~Fの表記は、表2のA~Fに対応している。単位は質量%である。
実施例及び比較例のインクセットについて滲み性を評価した。具体的には、実施例及び比較例のインクセットのそれぞれの非水性インク組成物をインクジェットプリンター(商品名 VersaArt RE-640、ローランドDG(株)製)を使用)を用いたインクジェット方式にて、記録媒体(糊付きポリ塩化ビニルフィルム(IMAGin JT5829R:MACtac社製))に高品質印刷モード(1440x720dpi)、基材表面温度40℃で各色のベタ部中にベタ部と異なる色の6ptの文字がある画像を印刷し、得られた印字物を60℃のオーブンで5分間乾燥後、当該印字物の滲みを目視・ルーペ(x10)で観察した(表中、「滲み性」と表記)。また、イエローはY印字率100%、マゼンタはM100%+LM100%、シアンはC100%+LC100%、ブラックはK100%+LK100%で行い、ベタ画像と6ptの文字の画像は異なる色で印刷した。
評価基準
評価5:ルーペの観察でインクの滲みが観察されない。
評価4:目視でインクの滲みが観察されず、6ptの文字が鮮明である。
評価3:目視でインクの滲みがわずかに観察されたが、意匠性は損なわれない。
評価2:目視でインクの滲みが観察されたが、6ptの文字は識別可能である。
評価1:目視でインクの滲みが顕著に観察され、6ptの文字は視認できなかった。
実施例及び比較例のインクセットについて吐出安定性を評価した。具体的には、上記滲み性評価と同様にして記録媒体(糊付きポリ塩化ビニルフィルム(IMAGin JT5829R:MACtac社製))に高品質印刷モード(1440x720dpi)で、基材表面温度40℃にて連続印刷でベタ及び細線を印刷し、ドット抜け、飛行曲がり、インクの飛び散りの有無を目視により観察し、発生回数を計測した(表中、「吐出安定性」と表記)。
評価基準
評価5:細線が正しく再現できている。
評価4:細線がおおむね正しく再現できている。
評価3:わずかに細線に曲がりがみられる。
評価2:着弾位置がずれており、曲がりが見られる。
評価1:着弾位置のずれが酷く、細線を再現できない。
実施例及び比較例のインクセットについて表面乾燥性を評価した。具体的には、上記滲み性評価と同様にして記録媒体(糊付きポリ塩化ビニルフィルム(IMAGin JT5829R:MACtac社製))に高品質印刷モード(1440x720dpi)でベタ画像の印刷を行い、40℃で乾燥するまでの時間を計測した(表中、「表面乾燥性」と表記)。
評価基準
評価5:2分未満で乾燥する。
評価4:2分以上4分未満で乾燥する。
評価3:4分以上6分未満で乾燥する。
評価2:6分以上8分未満で乾燥する。
評価1:8分以上で乾燥する。
インクジェットプリンター(商品名 VersaArt RE-640、ローランドDG(株)製)にて、記録媒体(糊付きポリ塩化ビニルフィルム(IMAGin JT5829R:MACtac社製))に高品質印刷モード(1440x720dpi)、基材表面温度50℃で、濃色と単色の印字率が合計100%になるように画像を印刷した。画像は同色の濃色と単色をそれぞれ組み合わせて印字を行った。得られた印字物を50℃のオーブンで2分間乾燥後、当該印字物のドット形状を顕微鏡を使用し目視(x300)で観察した。(表中「ドット形状評価」と表記。)
評価基準
評価5:顕微鏡を使用した目視でプロセス色のドットがきれいな円形であり、ライト色とのにじみは観察されなかった。
評価4:顕微鏡を使用した目視でプロセス色のドットがやや円形であり、ライト色とのにじみは観察されなかった。
評価3:顕微鏡を使用した目視でプロセス色のドットが円形にならなかったが、複数色のにじみは観察されなかった。
評価2:顕微鏡を使用した目視でプロセス色のドットが円形にならず、複数色のにじみがわずかに観察された。
評価1:顕微鏡を使用した目視でプロセス色のドットが円形にならず、複数色のにじみが多数観察された。
Claims (19)
- 色材と、有機溶剤と、を含有し、インクジェット法によって吐出される複数の非水性インク組成物を含むインクセットであって、
濃色インクと、該濃色インクよりも色材の含有量が少ない淡色インクと、を含み、
前記インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は、さらにグリコールエーテル系溶剤を含有し、
前記グリコールエーテル系溶剤は引火点の異なる少なくとも2つの溶剤を含有し、
前記インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は、有機溶剤Aを含有する、
インクセット。
有機溶剤A:下記式(1)で示されるアルキルアミド系溶剤(a1)及び下記式(2)で示される環状アミド系溶剤(a2)のうち少なくとも1つ
(式(1)中、R1は、水素若しくは炭素数1以上4以下のアルキル基であり、R2、R3は、それぞれ独立して炭素数1以上4以下のアルキル基を表す。
(式(2)中、R4は、炭素数3以上5以下のアルキレン基であり、R5は、水素若しくは炭素数1以上4以下のアルキル基または不飽和炭化水素基を表す。) - 前記有機溶剤Aの含有量は、前記非水性インク組成物全量中1.0質量%以上90質量%以下の範囲である
請求項1に記載のインクセット。 - 前記有機溶剤Aは、前記アルキルアミド系溶剤(a1)を含有する
請求項1又は2に記載のインクセット。 - 前記アルキルアミド系溶剤(a1)は、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-ジエチルプロパンアミド、及びN,N-ジエチルアセトアミドからなる群より選択される少なくとも1つを含有する
請求項3に記載のインクセット。 - 前記有機溶剤Aは、環状アミド系溶剤(a2)を含有する、
請求項1又は2に記載のインクセット。 - 色材と、有機溶剤と、を含有し、インクジェット法によって吐出される複数の非水性インク組成物を含むインクセットであって、
濃色インクと、該濃色インクよりも色材の含有量が少ない淡色インクと、を含み、
前記インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は、有機溶剤Aを含有する、
インクセット。
有機溶剤A:環状アミド系溶剤(a2)であって、前記環状アミド系溶剤(a2)はε-カプロラクタム、N-メチル-ε-カプロラクタム、及びN-ビニルカプロラクタムからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、
インクセット。 - 前記インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも2つ以上の非水性インク組成物は、有機溶剤Aを含有する、
請求項1から6のいずれかに記載のインクセット。 - 前記インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物は、さらにグリコールエーテル系溶剤を含有する
請求項6に記載のインクセット。 - 前記グリコールエーテル系溶剤はジアルキルエーテルを含有する
請求項1から5、7及び8のいずれかに記載のインクセット。 - 前記グリコールエーテル系溶剤はモノアルキルエーテルを含有する
請求項1から5、7、8及び9のいずれかに記載のインクセット。 - 前記グリコールエーテル系溶剤は引火点の異なる少なくとも2つの溶剤を含有する
請求項8に記載のインクセット。 - インクセットに含まれる複数の非水性インク組成物のうち少なくとも1つの非水性インク組成物はさらに樹脂を含有する
請求項1から11のいずれかに記載のインクセット。 - インクセットに含まれる濃色インク及び淡色インクはさらに樹脂を含有し、
前記濃色インクに含まれる色材100質量部に対する樹脂の含有量B1と、前記淡色インクに含まれる色材100質量部に対する樹脂の含有量B2と、の比(B2/B1)が2.5以上8.0以下の範囲である
請求項12に記載のインクセット。 - 前記樹脂の含有量は、非水性インク組成物全量中1質量%以上15質量%以下の範囲内である
請求項12又は13に記載のインクセット。 - 前記樹脂は、樹脂は、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びセルロース系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種以上を含有する、
請求項12から14に記載のインクセット。 - 請求項1から15のいずれかに記載のインクセットに含まれる非水性インク組成物を、インクジェット方式にて基材の表面に吐出する
記録方法。 - 加温機構によって基材の表面に吐出された前記非水性インク組成物を乾燥する
請求項16に記載の記録方法。 - 請求項1から15のいずれかに記載のインクセットに含まれる非水性インク組成物を、インクジェット方式にて基材の表面に吐出する
記録物の製造方法。 - 請求項1から15のいずれかに記載のインクセットに含まれる非水性インク組成物の記録層が基材の表面に形成された
記録物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021100006A JP7741651B2 (ja) | 2021-06-16 | 2021-06-16 | インクセット、記録物、記録方法、及び記録物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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