JP7698032B2 - バイヤービリガーモノオキシゲナーゼによるファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換 - Google Patents
バイヤービリガーモノオキシゲナーゼによるファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7698032B2 JP7698032B2 JP2023500078A JP2023500078A JP7698032B2 JP 7698032 B2 JP7698032 B2 JP 7698032B2 JP 2023500078 A JP2023500078 A JP 2023500078A JP 2023500078 A JP2023500078 A JP 2023500078A JP 7698032 B2 JP7698032 B2 JP 7698032B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- bvmo
- enzyme
- conversion
- acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P5/00—Preparation of hydrocarbons or halogenated hydrocarbons
- C12P5/007—Preparation of hydrocarbons or halogenated hydrocarbons containing one or more isoprene units, i.e. terpenes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/40—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a carboxyl group including Peroxycarboxylic acids
- C12P7/54—Acetic acid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N9/00—Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
- C12N9/0004—Oxidoreductases (1.)
- C12N9/0071—Oxidoreductases (1.) acting on paired donors with incorporation of molecular oxygen (1.14)
- C12N9/0073—Oxidoreductases (1.) acting on paired donors with incorporation of molecular oxygen (1.14) with NADH or NADPH as one donor, and incorporation of one atom of oxygen 1.14.13
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P7/00—Preparation of oxygen-containing organic compounds
- C12P7/02—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group
- C12P7/04—Preparation of oxygen-containing organic compounds containing a hydroxy group acyclic
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Y—ENZYMES
- C12Y104/00—Oxidoreductases acting on the CH-NH2 group of donors (1.4)
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Description
したがって、ホモファルネソールおよびエチルホモファルネソールおよび/またはその前駆体を作製するための、新たなまたは改良された方法を提供することが望まれる。
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表されるアセタートを、式(II)
式中、
Rは上記で与えられた意味を有する、
で表されるケトンから産生する方法が提供され、該方法は、補因子の存在下において、式(II)で表される化合物をバイヤービリガーモノオキシゲナーゼ(BVMO)酵素と接触させることを含む。
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表されるアルコールを、本発明の第1の側面の方法によって得られる式(I)で表されるアセタートから、加水分解によって産生する方法が提供される。
・ホモファルネソール/エチルホモファルネソールの前駆体への異例かつ新規な生物学的経路、
・グリーンケミストリーおよび環境に優しい合成プロセスの履行のための酵素技術の使用。
本発明は、線状アルケン鎖を有する式(II)で表されるケトンが、バイヤービリガーモノオキシゲナーゼ(BVMO)酵素の存在下で酸化を起こし、その結果としてアセタートを生じ、それがホモファルネソールまたはエチルホモファルネソールなどのアルコールの調製のための前駆体として使用され得るという驚くべき発見に基づく。
BVMO酵素は、ケトンのエステルへの変換を触媒し得ることが知られている。しかしながら、報告されているこれらの酵素は、環状基質(テルペノンおよびベンゾ縮合ケトンを包含する)、脂肪族ケトンおよび脂肪族ヒドロキシケトンに生態系において作用すると説明されているのみである。驚くべきことに、式(II)によって定義されるような多価不飽和分枝ケトンが式(I)で表されるアセタートへ変換されることもまた、BVMO酵素によって触媒されるのであるということが今や発見された。BVMO酵素が多価不飽和分枝ケトンに作用し得ることが報告されている文献はどこにもない。
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表されるアセタートを、
式(II)
式中、
Rは上記で与えられた意味を有する、
で表されるケトンから産生する方法が本明細書で提供され、該方法は、補因子の存在下において、式(II)で表される化合物をバイヤービリガーモノオキシゲナーゼ(BVMO)酵素と接触させることを含む。
Rがエチルの場合、式(II)で表される化合物は、E,E-エチルファルネシルアセトン、E,Z-エチルファルネシルアセトン、Z,E-エチルファルネシルアセトン、Z,Z-エチルファルネシルアセトンおよびその混合物を網羅するエチルファルネシルアセトンと称されてよい。
Rがメチルである式(II)で表される化合物は、市販されている。Rがエチルである式(II)で表される化合物は、それ自体新規である。それは、実施例11に説明されている通りの手順に従って、5,9-ジメチルデカ-4,8-ジエナールから合成されてもよい。
BVMO酵素は、野生型酵素であっても、あるいは改変型酵素であってもよい。本明細書で使用される用語「野生型」は、酵素などのポリペプチド、遺伝子などのポリヌクレオチド、生物、細胞、または任意の他の物質に関連するかどうかにかかわらず、該物質の天然起源の形態のことを称する。本明細書で使用される用語「改変型」は、酵素などのポリペプチド、遺伝子などのポリヌクレオチド、生物、細胞、または任意の他の物質に関連するかどうかにかかわらず、野生型とは異なるものとしての物質のことを称する。野生型物質に対して好適に変更を加えると、改変型物質を産生することもあり、これは遺伝子材料に対する変更、タンパク質材料に対する変更を包含する。遺伝子材料に対する変更は、その材料を野生型とは異なるものにする当該技術分野で既知の任意の遺伝子改変を包含し得る。かかる遺伝子改変の例は、これらに限定されないが、欠失、挿入、置換、融合等々を包含し、これは改変される関連遺伝子(単数または複数)を含有するポリヌクレオチド(単数/複数)上に行われることもある。
好ましくは、BVMO補因子は、BVMO酵素がNAD(P)Hで飽和しているなどの、BVMOに関する開始モル濃度にて反応混合物中に存在する。したがって、好ましくは、NAD(P)Hは、BVMO酵素の濃度に少なくとも等しい濃度で、反応混合物中に存在する。
バイヤービリガーモノオキシゲナーゼは、無細胞抽出物などのしかしそれに限定されることのない当該技術分野で既知である任意の好適な形態における反応混合物中に存在するか、または宿主生物細胞内に含有されていてもよく、およびこれらは溶液/懸濁液中の遊離形態、または精製された形態および/または固定化形態(膜上に保持される、またはカラムへ/カラム内で結合される)などのしかしそれに限定されることのない当該技術分野で既知であるいずれの好適なやり方において反応混合物内にあってもよい。好ましくは、BVMOは、溶存酸素の相対的なレベルにて産生可能な式(I)で表されるアセタートの所要の量を産生するのに必要な濃度にて反応混合物中に存在する。
好ましくは、細胞抽出物はその後、本明細書で説明する方法においてバイヤービリガーモノオキシゲナーゼの供給源として使用される前に細胞破片を除去するように処置される。細胞溶解液は、当該技術分野で既知の任意の好適な手段、これらに限定されないが、清澄化した細胞抽出液を得るための、ろ過、遠心分離、または塩類による精製を包含する、によって処置されてもよい。
このように、式(II)で表されるケトンから式(I)で表されるアセタートを産生する方法がさらなる側面において提供され、その方法は、補因子および補因子再生系の存在下で、式(II)で表されるケトンをBVMO酵素と接触させることを含む。
別の特定の態様において、補因子再生系は、GDH/グルコース補因子再生系である。
別の特定の態様において、補因子再生系は、ホスファイトデヒドロゲナーゼ/ホスファイト補因子再生系である。
ADH/イソプロパノール補因子再生系を使用することは、GDH/グルコース系と比較して、反応媒体の酸性化がないという利点がある。
式(II)で表されるケトンから式(I)で表されるアセタートを産生する方法は、式(II)で表されるケトンを式(I)で表されるアセタートへ変換できるようにさせる、時間、温度、pHおよび可溶化剤の条件下で実施される。
本明細書で提供される方法は、式(I)で表される化合物の精製、および/または式(II)で表される任意の未反応化合物からの分離をさらに含むこともある。例えば、式(I)で表される化合物は、溶媒抽出(例として、メチルベンゼン、ヘキサン、tert.ブチルメチルエーテル(tBME))および/または蒸留により精製されることもある。
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表される化合物へ加水分解されることもある。
あるいは、式(I)で表される化合物は、好ましくは精製後に、例として炭酸カリウムが存在するメタノール溶液中で、化学的に加水分解され得る。
このようにして得られたアルコールは、例えば、生体触媒による変換のための基質として使用されることもある。
ある態様において、Rがエチルである式(III)で表される化合物は、エチルアンブロフィックス(これは、WO2021/110858においてより詳細に説明されている)へ変換されることもある。
本明細書に説明されている例は、本開示を例示するものであり、それに限定することを意図するものではない。本開示の異なる態様が、本開示にしたがって説明されている。本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に説明および図示された技術へ、多くの改変および変化がなされてもよい。したがって、例は例示に過ぎず、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
例1:ガスクロマトグラフィー(GC)分析、変換率の計算
1μlの溶媒相(溶媒抽出サンプル)を30m×0.32mm×0.25μmのZebron ZB-5カラムに注入(スプリット比3)する。カラムは定流量(4ml/min、H2)にて、温度勾配:100℃、200℃へ15℃/min、240℃へ120℃/min、240℃にて4分、をつけて展開した。入口温度:250℃、検出器温度:250℃(Thermo Trace 1310 GC装置)
変換率(%):100×(産物ピーク面積/(産物ピーク面積+基質ピーク面積)
EthA(GenBank: AAK48336.1, UniProtKB P9WNF8, Fraaije et al. 2004, J. Biol. Chem. 279(5), 3354)産生用の、プラスミドで形質転換したE. coli TOP10を、100μg/mlのアンピシリンおよび200μg/mlのFADで補充された200mlLB培地においてOD650nm 0.75まで培養(37℃、200rpm)した。0.2%のアラビノースを加えることによって酵素産生の誘導をその後引き起こした。ファルネシルアセトン(0.1%)を培養物へ加え、30℃にてさらに23hの間インキュベーションした。培養物をサンプリングし、メチル-t-ブチルエーテル(MTBE)を用いて抽出し、基質および産物の含有量をGC分析した。反応産物の同一性を、GC-MS分析によって確認した。ファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換率は、2セットの独立した実験において2~5%であった。
CPDMO(GenBank AB232538.1, UniProtKB Q1T7B5)産生用の、pJ401由来のプラスミドを用いて形質転換したE. coli BL21(DE3)細胞からCPDMOを産生した。
200ml LB培地培養物(50g/ml カナマイシン)を、一晩の種培養物から播種し、OD650nm 0.500~0.600まで28℃、160rpmにて約3.5hの間インキュベートした。酵素産生の誘導のために、IPTGを0.8mMまで加えた。培養物を、28℃、160rpmにてさらに3~4hの間インキュベートした。遠心分離によって細胞を採取し、洗浄した。回収した細胞ペレットを2.5mlの反応バッファ(50mMのTris-Cl、pH9.0)中で懸濁し、細胞を超音波処理によって破砕した。超音波処理した材料に最後に16.5mlの50mMのTris-HCl、pH9.0を加え、結果としてCPDMO粗酵素調製物とした。酵素活性を測定するために、950μlの粗CPDMO酵素調製物へ10μlのファルネシルアセトンおよび40μlの50mM NADHを加えた。反応物を30℃にて3hの間インキュベートし、MTBEを用いて抽出し、GC分析した。ファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換率は、約7%であった。
酵素供給者であるEnzymeWorks, Inc, (http://www.enzymeworking.com)から入手可能な8種のバイヤービリガーモノオキシゲナーゼ酵素を、ファルネシルアセトンをホモファルネシルアセタートへ変換するそれらの能力について試験した。反応物は、100mMのグリシン/NaOHバッファ(pH9.0)中に、2g/lのファルネシルアセトン、25mMのグルコース、1mMのNADP、2g/lのBVMO酵素、2g/lのグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)を含有していた。反応物を、穏やかに振とう(70rpm)しながら30℃にて24hの間インキュベートした。0.5mlの反応物を1.5mlのMTBEを用いて抽出し、GC分析した。EW-103BVMOを用いて24hで、ファルネシルアセトン変換率は約50%であった。
Gecco Biotech (http://www.gecco-biotech.com/)が供給するBVMO酵素(野生型または変異型酵素)を、ファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換へ適用した。BVMO酵素を、亜リン酸デヒドロゲナーゼ(PTDH)との精製融合タンパク質として提供した。20mMのファルネシルアセトン(約5g/l)を、50mMのTris HCl(pH7.5)バッファ(1ml反応容積)中で、20μMのBVMO、1mMのNADPおよび100mMのNa2HPO3.5H2Oの存在下で、20時間24℃にて反応させた。
表中に使用した略語は、n.a.:該当しない、STMO:ステロイドモノオキシゲナーゼ、PAMO:フェニルアセトンモノオキシゲナーゼ、HAPMO:4-ヒドロキシアセトフェノンモノオキシゲナーゼ、ACMO:アセトンモノオキシゲナーゼ、CPDMO:シクロペンタデカノン1,2-モノオキシゲナーゼである。
EW-103BVMOを用いて、NADPHとNADHとの両方がファルネシルアセトン変換において補因子として作用し得るかどうかを調査した。
反応は、7.6mMのファルネシルアセトン、1mMの補因子、2mg/mlのBVMOEW-103、2mg/mlのGDHおよび25mMのグルコースを用いて、50mMのTris-HClバッファ(pH8.5)中で行った(5ml容量、Heidolph Synthesis 1、30℃、900rpm)。1つの反応においては、NADPがNADによって置換された。ファルネシルアセトン変換は、補因子としてのNADHによってサポートされていたが、驚くべきことに、2時間のインキュベーション後に、約20%の変換率にて突然停止した。NADPHを補因子として使用した場合には、ほぼ同じ時間において完全なファルネシルアセトン変換を得た。
2種の異なるグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)酵素を使用するとともに、増大したNAD濃度(1、2および5mM)にて反応を繰り返した。適用したNAD濃度、および使用したGDH酵素とは関係なく、ファルネシルアセトン変換は約20%にて停止したが、NADPHが補因子である場合は再び完全変換を達成した(図1参照)。
補因子再生用に、グルコースまたはイソプロパノールを使用する場合のグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)またはアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)の使用を想定し得る。イソプロパノールおよびアセトンに対するEW-103の感度を試験して、GDH/グルコースではなくADH/イソプロパノールを使用する可能性を調査した。
7.6mMのファルネシルアセトン(2g/l)、1mMのNADP、2g/lのBVMOEW-103、2g/lのGDHおよび25mMのグルコースを用いて、50mMのTris-HClバッファ(pH8.5)中で行った(5ml、Heidolph Synthesis 1、30℃、900rpm)反応において、イソプロパノールまたはアセトンを5%および10%(v/v)まで加えた。
反応物へ5%イソプロパノールまたはアセトンを加えても、ファルネシルアセトン変換率に影響はなかった。イソプロパノールまたはアセトンを10%まで加えた場合、ファルネシルアセトン変換率は低下した。反応物が10%イソプロパノールを含有する場合、ファルネシルアセトン変換率は24hでほんの64%程度であった。EW-103BVMOは、アセトンを加えることに対して感度がより低く:10%アセトンを含有する反応においては24hでファルネシルアセトン変換率が80%であった(図2参照)。
使用したBVMO酵素によるファルネシルアセトン変換の産物として、ホモファルネシルアセタートをGC-MS分析によって同定した。
いくつかの反応において、興味深くかつ驚いたことに、反応産物としてホモファルネシルアセタートおよびホモファルネソールの両方の産生を観察した。これは、例としてリパーゼ(使用した酵素凍結乾燥物または細胞抽出物中に存在する)によって触媒されたBVMO非依存性反応に起因するホモファルネシルアセタート加水分解の結果であると考える。これはさらには調査しなかったが、ファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの酸化ステップ、およびそれに続くホモファルネシルアセタートのホモファルネソールへの加水分解は、BVMO触媒反応と、例として適当なホモファルネシルアセタートのリパーゼ触媒加水分解と組み合わせた、および適正な反応条件を適用したワンポット反応において触媒され得ることが考えられ得る。
EW-103BVMOを用いたファルネシルアセトン変換を、9g/lのBVMOEW-103、3.2g/lのADHKRED-P2-H07および1.5g/lのNADPH(2mM)を用いて、27g/lのイソプロパノール(0.44M)の存在下で106g/lの基質(0.4M)にて行った。30℃にて50mMのTris-Clバッファ(pH8.5)中で、一定攪拌で反応を行った。反応サンプルをMTBEで抽出し、GC分析した。48時間の反応後、ファルネシルアセトン変換率は約70%であって、1gのBVMO酵素あたり8gのファルネシルアセトンの変換収率に相当する。
(1)45g/l、10g/l、5mM、または
(2)5g/l、10g/l、0.5mM
おおよそ24時間の反応後、(1)においてファルネシルアセトンの変換率は86.2%であって、MTBEを用いて抽出した反応サンプルから判断する限りでは、1gのBVMO酵素あたり2gのファルネシルアセトンの変換収率を表す。(2)においては、MTBEを用いて抽出した反応サンプルから判断する限りでは、ファルネシルアセトンの変換率は59%であって、1gのBVMO酵素あたり約12.5gのファルネシルアセトンが変換された変換収率に相当する。
この結果は、約24時間でBVMO酵素(例として、BVMOEW-103)を用いてファルネシルアセトンを完全に変換する可能性が高く、かつ基質比率に対しての酵素を注意深く設定することで、1gのBVMO酵素あたりで変換される基質のグラム数として定義する変換収率、および1gのBVMO酵素あたりのファルネシルアセトン変換率と反応時間の観点から定義する産生能が増大することを証明している。
エチルファルネシルアセトン(4種異性体の混合物)をEnzymeWorksのBVMOEW-103を用いてBVMO酸化に供した。反応物(5ml容量)は、50mMのグリシン/NaOHバッファ(pH9.0)中に、2g/lの基質、2g/lのBVMO酵素、0.5g/lのNADP、4.5g/lのグルコース、2g/lのGDHを含有していた。反応物を、30℃、650rpmにて、インキュベートした(Heidolph Synthesis 1装置)。反応物を開始後5、12.5、48hでサンプリングし、抽出(0.7mlのMTBEに対して0.6mlの反応物)し、GC-FIDによって基質/産物の含有量を分析した。4種の異性体基質ピークから4種の反応産物を認めた。GC-MS分析によって、エチルファルネシルアセトンがホモエチルファルネシルアセタートへ変換されたことを認めた。全体として25~30%の変換率を観察した。
ジエチルエーテル中の臭化エチルマグネシウム(3M、175mL、525mmol、1.2当量)の溶液を、ジエチルエーテル(200mL)中の5,9-ジメチルデカ-4,8-ジエナル(E/Z混合物、78.8g、437mmol)の溶液へ、-50℃にて30分の間滴加した。添加完了後、冷却槽を取り除き、混合物を1時間攪拌した。その後、それを2M HCl水溶液(200mL)に注ぎ、混合物をメチルt-ブチルエーテル(MTBE、150mL)を用いて抽出した。有機層を、水および希釈したNaCl水溶液でpH中性まで洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。ろ過およびロータリーエバポレータ内の溶媒の除去後、無色透明の液体を得て(79.2g、86%)、これをアセトン(200mL)に溶解した。0℃へ冷却後、ジョーンズ試薬(H2SO4水溶液中に4MのCrO3、94.1mL)を滴加し、その間に温度が43℃へ上昇し、混合物は緑褐色に変じた。添加終了後、混合物を室温にて1hの間攪拌し、その後、ジョーンズ試薬の追加量(30mL)を加え、20分間攪拌を続け、その後、2-プロパノール(20mL)を加えた。上記の通りワークアップおよび抽出を行い、透明な黄色液体(74.8g)を生じ、これを10cmビグリューカラム上で91~95℃(0.09mbar)にて蒸留し、わずかに黄色の透明オイルとして7,11-ジメチルドデカ-6,10-ジエン-3-オン(50.1g、64%、E/Z混合物)を生じた。
Claims (3)
- 式(I)
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表されるアセタートを、
式(II)
式中、
Rは上記で与えられた意味を有する、
で表されるケトンから産生する方法であって、
該方法が、補因子の存在下において、式(II)で表される化合物をバイヤービリガーモノオキシゲナーゼ(BVMO)酵素と接触させることを含む、前記方法。 - 補因子が、NADHおよびNADPH、またはそれらの組み合せから選択される、請求項1に記載の方法。
- 請求項1または2に記載の方法であって、該方法が、式(I)で表されるアセタートを式(III)
式中、
Rはメチルまたはエチルである、
で表されるアルコールへ加水分解することをさらに含む、前記方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GBGB2010072.3A GB202010072D0 (en) | 2020-07-01 | 2020-07-01 | Enzyme-mediated process |
| GB2010072.3 | 2020-07-01 | ||
| PCT/EP2021/067983 WO2022003017A1 (en) | 2020-07-01 | 2021-06-30 | Conversion of farnesylacetone to homofarnesylacetate by baeyer-villiger monooxygenase |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023532966A JP2023532966A (ja) | 2023-08-01 |
| JPWO2022003017A5 JPWO2022003017A5 (ja) | 2024-07-01 |
| JP7698032B2 true JP7698032B2 (ja) | 2025-06-24 |
Family
ID=71949647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023500078A Active JP7698032B2 (ja) | 2020-07-01 | 2021-06-30 | バイヤービリガーモノオキシゲナーゼによるファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換 |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US12391965B2 (ja) |
| EP (1) | EP4176067A1 (ja) |
| JP (1) | JP7698032B2 (ja) |
| CN (1) | CN115997026A (ja) |
| BR (1) | BR112022022851A2 (ja) |
| GB (1) | GB202010072D0 (ja) |
| WO (1) | WO2022003017A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024256473A2 (en) * | 2023-06-12 | 2024-12-19 | Firmenich Sa | Polypeptides for preparing terpenoid compounds |
| CN119876059A (zh) * | 2025-01-25 | 2025-04-25 | 天津大学浙江研究院(绍兴) | 一种降龙涎醚的生物催化合成方法 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015517808A (ja) | 2012-04-06 | 2015-06-25 | イファ ユニバーシティ−インダストリー コラボレーション ファウンデーション | 生物変換により長鎖脂肪酸から中鎖ω−ヒドロキシ脂肪酸、α,ω−ジカルボン酸、ω−アミノ脂肪酸を生産する方法 |
| JP2015518477A (ja) | 2012-04-16 | 2015-07-02 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | (3e,7e)−ホモファルネソールの改良製造方法 |
| JP2015519062A (ja) | 2012-05-28 | 2015-07-09 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | メチルメタクリレートの生成方法 |
| JP2016504029A (ja) | 2012-12-21 | 2016-02-12 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | メタクリル酸アルキルエステルを製造するための方法 |
| JP2016540036A (ja) | 2013-10-25 | 2016-12-22 | ジボダン エス エー | シクロプロピルビニル前駆体のブレンステッド酸との反応によるホモアリル化合物の製造 |
| JP2023522021A (ja) | 2020-04-15 | 2023-05-26 | ジボダン エス エー | アンバーケタールおよびアンバーケタールホモログを製造するための酵素媒介プロセス |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5326888A (en) | 1990-10-09 | 1994-07-05 | Henkel Research Corporation | Carbonylation of allylic alcohols and synthesis of an ambergris fragance compound |
| US20130273619A1 (en) * | 2012-04-16 | 2013-10-17 | Basf Se | Process for the Preparation of (3E, 7E)-Homofarnesol |
| GB201917694D0 (en) | 2019-12-04 | 2020-01-15 | Givaudan Sa | Enzyme mediated process |
-
2020
- 2020-07-01 GB GBGB2010072.3A patent/GB202010072D0/en not_active Ceased
-
2021
- 2021-06-30 EP EP21739991.4A patent/EP4176067A1/en active Pending
- 2021-06-30 CN CN202180045757.0A patent/CN115997026A/zh active Pending
- 2021-06-30 US US17/998,540 patent/US12391965B2/en active Active
- 2021-06-30 BR BR112022022851A patent/BR112022022851A2/pt unknown
- 2021-06-30 JP JP2023500078A patent/JP7698032B2/ja active Active
- 2021-06-30 WO PCT/EP2021/067983 patent/WO2022003017A1/en not_active Ceased
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015517808A (ja) | 2012-04-06 | 2015-06-25 | イファ ユニバーシティ−インダストリー コラボレーション ファウンデーション | 生物変換により長鎖脂肪酸から中鎖ω−ヒドロキシ脂肪酸、α,ω−ジカルボン酸、ω−アミノ脂肪酸を生産する方法 |
| JP2015518477A (ja) | 2012-04-16 | 2015-07-02 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | (3e,7e)−ホモファルネソールの改良製造方法 |
| JP2015519062A (ja) | 2012-05-28 | 2015-07-09 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | メチルメタクリレートの生成方法 |
| JP2016504029A (ja) | 2012-12-21 | 2016-02-12 | ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド | メタクリル酸アルキルエステルを製造するための方法 |
| JP2016540036A (ja) | 2013-10-25 | 2016-12-22 | ジボダン エス エー | シクロプロピルビニル前駆体のブレンステッド酸との反応によるホモアリル化合物の製造 |
| JP2023522021A (ja) | 2020-04-15 | 2023-05-26 | ジボダン エス エー | アンバーケタールおよびアンバーケタールホモログを製造するための酵素媒介プロセス |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN115997026A (zh) | 2023-04-21 |
| WO2022003017A1 (en) | 2022-01-06 |
| US12391965B2 (en) | 2025-08-19 |
| EP4176067A1 (en) | 2023-05-10 |
| BR112022022851A2 (pt) | 2023-01-17 |
| US20230203548A1 (en) | 2023-06-29 |
| GB202010072D0 (en) | 2020-08-12 |
| JP2023532966A (ja) | 2023-08-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Winkler et al. | Asymmetric bioreduction of activated alkenes to industrially relevant optically active compounds | |
| CN105624125B (zh) | 醛酮还原酶及其在合成(2s,3r)-2-苯甲酰氨甲基-3-羟基丁酸酯中的应用 | |
| JP7698032B2 (ja) | バイヤービリガーモノオキシゲナーゼによるファルネシルアセトンのホモファルネシルアセタートへの変換 | |
| AU2006331069B2 (en) | Method for the enantioselective enzymatic reduction of hydroxyketo compounds | |
| Saravanan et al. | Stereochemical preference of Candida parapsilosis ATCC 7330 mediated deracemization: E-versus Z-aryl secondary alcohols | |
| JP6093427B2 (ja) | エノン化合物 | |
| JP4753273B2 (ja) | 光学活性ピリジンエタノール誘導体の製造方法 | |
| JPWO2008066018A1 (ja) | 新規アルコール脱水素酵素、その遺伝子、ベクター、形質転換体、およびそれらを利用した光学活性アルコールの製造方法 | |
| JP3919918B2 (ja) | 光学活性2−ハロ−1−(置換フェニル)エタノールの製造法 | |
| CN111575326A (zh) | 一种酶催化的(1s,5r)-双环内酯的合成方法 | |
| JP4272231B2 (ja) | キラルなヒドロキシアルデヒド化合物の製造方法 | |
| JP2008507989A (ja) | 第一級アルコールを生成するための方法 | |
| JP6844073B1 (ja) | (1r,3r)−3−(トリフルオロメチル)シクロヘキサン−1−オール及びその中間体の製造法 | |
| WO2008074506A1 (en) | Optical resolution of a mixture of enantiomers of butynol or butenol | |
| JPWO2003018523A1 (ja) | 光学活性ハロプロパンジオール誘導体の製造法 | |
| WO2009153325A1 (en) | Optical resolution of a mixture of enantiomers of butynol or butenol | |
| AU2003210285A1 (en) | Process for producing levodione | |
| EP1688480A2 (en) | NOVEL ACETOACETYL-CoA REDUCTASE AND PROCESS FOR PRODUCING OPTICALLY ACTIVE ALCOHOL | |
| JP4744916B2 (ja) | 光学活性アルキルアルコール誘導体の単離取得方法 | |
| JP4898129B2 (ja) | 光学活性ビニルアルコール類の製造方法 | |
| JP2007274901A (ja) | 光学活性プロパルギルアルコールの製造方法 | |
| JP4536484B2 (ja) | 光学活性2−ヒドロキシ−5−(4−メトキシフェニル)−ペンタン酸エステルの製造方法 | |
| JP2024038277A (ja) | 酵素触媒作用によりスルホキシドを調製するための選択的プロセス | |
| Matsuda | Asymmetric Reduction of Ketones by Geotrichum candidum | |
| JPWO2002000585A1 (ja) | クロロヒドロキシアセトン誘導体、およびそれを用いた光学活性クロロプロパンジオール誘導体の製造法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240620 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240620 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20240620 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20240620 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20250530 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20250604 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20250612 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7698032 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |