JP7692465B2 - ペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
本願は、2021年3月2日に日本に出願された特願2021-032818号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
[1] 2価以上の金属フッ化物と、第4級アンモニウムカチオン又は第4級ホスホニウムカチオンを含む有機塩とを用いた酸化フッ素化反応により、下記一般式(2)
で表されるチオアリール化合物から、下記一般式(1)
で表されるペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物を合成する、
ペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[2] 前記A1が、
ハロゲン原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、シアノ基、フッ化ホルミル基、アミノ基、及びニトロ基からなる群より選択される1種以上の置換基を有していてもよいアリール基である、又は、
ハロゲン原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、フッ化ホルミル基、シアノ基、アミノ基、及びニトロ基からなる群より選択される1種以上の置換基を有していてもよいヘテロアリール基である、
前記[1]のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[3] 前記酸化フッ素化反応を、-40~130℃で行う、前記[1]又は[2]のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[4] 前記酸化フッ素化反応後の金属を回収する、前記[1]~[3]のいずれかのペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[5] 前記回収された金属をフッ素化して2価以上の金属フッ化物を再生し、
得られた2価以上の金属フッ化物を再び前記酸化フッ素化反応に用いる、前記[4]のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[6] 前記2価以上の金属フッ化物が、フッ化銀(II)である、前記[1]~[5]のいずれかのペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
[7] 前記有機塩が、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムである、前記[1]~[6]のいずれかのペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
本発明に係るペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物(以下、「SF5含有アリール化合物」ということがある)の製造方法は、チオアリール化合物中のアリール基に結合している硫黄原子を、フッ化銀(II)(AgF2)等の2価以上の金属フッ化物と、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウム(以下、「NR11 4X」ということがある。Xはハロゲン原子を表す。)等の有機塩と、を用いた酸化フッ素化反応によりフッ素化する。フッ素化剤としてAgF2のみを用いた場合には、アリール基に結合している硫黄原子はSF3基までしかフッ素化されない(非特許文献1)。これに対して、本願発明では、AgF2等の2価以上の金属フッ化物とNR11 4X等の有機塩とを併用することにより、反応途中で得られるSF4X基含有アリール化合物を、そのまま単離することなく、反応系内にあるAgF2等と反応させて、SF4Cl基をSF5基にまでフッ素化することができる。すなわち、フッ素化剤としてAgF2等の2価以上の金属フッ化物とNR11 4X等の有機塩を併用することにより、単一ステップで、チオアリール化合物から目的のSF5含有アリール化合物を得ることができる。
R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基である。
R3は、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基である。
R4は、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基又は置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基である。
R5は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、又は置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基であり、複数あるR5は、互いに同じ基であってもよく、異なる基であってもよい。
R6は、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基、又は置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基であり、複数あるR6は、互いに同じ基であってもよく、異なる基であってもよい。
R1、R2、R5、及びR6中、置換基を有していてもよいヘテロアリール基としては、A1で挙げられたものと同様の基とすることができる。
R6中、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基としては、ヘテロアリール基部分が、置換基を有していてもよいヘテロアリール基としてA1で挙げられたものと同様の基である基とすることができる。R6としては、ピリジルオキシ基が好ましい。
R6中、置換基を有していてもよいC1-6アルキルオキシ基としては、C1-6アルキル基部分が、置換基を有していてもよいC1-6アルキル基として前記R2等で挙げられたものと同様の基である基とすることができる。R6としては、メチルオキシ基が好ましい。
R6中、置換基を有していてもよいC2-6アルケニルオキシ基としては、C2-6アルケニル基部分が、置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基として前記R2等で挙げられたものと同様の基である基とすることができる。R6としては、ビニルオキシ基が好ましい。
チオアリール化合物(2)は、市販されている化合物を用いてもよく、下記一般式(3)で表される化合物と、下記一般式(4)で表される化合物とを反応させて合成したものを用いてもよい。前記酸化フッ素化反応に当該アリールのチオ化反応により合成したチオアリール化合物(2)を用いる場合、当該アリールのチオ化反応とその後の酸化フッ素化反応は、ワンポットで行うこともできる。
一般式(4)中、G3は、前記G2から結合手を出している硫黄原子を除いた基である。
アリールジスルフィドのペンタフルオロスルファニル化は、以下の通りにして行った。
まず、アルゴンを充填したグローブボックス内で、ガラスバイアルにNEt4Cl(2当量、0.2mmol)、二硫化アリール(1当量、0.1mmol)、及びマグネチックスターラーバーを入れ、さらにMeCN(1mL)を加え、全ての化合物が溶解するまで反応混合物を撹拌した(通常2分間)。続いて、当該反応混合物を室温で激しく攪拌しつつ、AgF2(16当量、1.6mmol)を一度に添加して、当該バイアルをスクリューキャップで閉じた。キャップを閉じてから約1分間以内に、最初は黒色の懸濁液が赤紫色の有機層を伴ってオレンジ色に変わった。有機層が無色に変わって酸化的フッ素化反応が完了するまで、そのまま撹拌を続けた(通常2時間から4時間)。得られたSF5含有アリール化合物のNMR収率は、内部標準として1,4-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(3μL、0.02mmol)を反応混合物に加えることによって決定した。
二硫化アリールとして、フェニルジスルフィド(21.8mg、0.1mmol)を用いて上記合成反応を行い、>95%のNMR収率で、フェニルスルファペンタフルオリドを得た。
19F {1H} NMR (471 MHz, CD3CN, 298 K, δ): 85.38 (p, J = 147.7 Hz, 1F), 62.82 (d, J = 147.7 Hz, 4F).
二硫化アリールとして、4-メトキシフェニルジスルフィド(55.7mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、>95%のNMR収率で、4-メトキシフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
19F {1H} NMR (376 MHz, CD3CN, 298 K, δ): 86.63 (p, J = 148 Hz, 1F), 64.13 (d, J = 148.0 Hz, 4F).
二硫化アリールとして、4-ニトロフェニルジスルフィド(61.7mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、>95%のNMR収率で、4-ニトロフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
19F {1H} NMR (376 MHz, CD3CN, 298 K, δ): 81.61 (p, J = 148.6 Hz, 1F), 62.26 (d, J = 148.6 Hz, 4F).
二硫化アリールとして、4-クロロフェニルジスルフィド(57.4mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、>95%のNMR収率で、4-クロロフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
19F {1H} NMR (376 MHz, CD3CN, 298 K, δ): 83.37 (p, J = 149.1 Hz, 1F), 62.39 (d, J = 149.1 Hz, 4F).
二硫化アリールとして、2-ピリジニルジスルフィド(44.1mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、>95%のNMR収率で、2-ピリジニルスルファペンタフルオリドを得た。
19F {1H} NMR (376 MHz, CD3CN, 298 K, δ): 78.56 (p, J = 147.4 Hz, 1F), 51.16 (d, J = 147.4 Hz).
二硫化アリールとして、4-メチルフェニルジスルフィド(24.4mg、0.1mmol)を用いて上記合成反応を行い、4時間反応させて、95%のNMR収率で、4-メチルフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
13C NMR (101 MHz, CD3CN) δ 152.1 (d, J = 15.3 Hz), 144.3 - 143.9 (m), 130.6 (s), 126.7 (p, 3JCF = 4.7 Hz), 21.2 (s).
19F NMR (376 MHz, CD3CN) δ 85.4 (p, 2JFF,ax = 147.8 Hz, 1F, SF), 62.6 (d, 2JFF,eq = 147.8 Hz, 4F, SF4).
二硫化アリールとして、N,N-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-4-アミノフェニルジスルフィド(65.0mg、0.1mmol)を用いて上記合成反応を行い、4時間反応させて、88%のNMR収率で、N,N-ビス(tert-ブトキシカルボニル)-4-アミノフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
13C NMR (101 MHz, CD3CN) δ 152.9 - 152.4 (m), 152.1 (s), 144.0 - 143.7 (m), 129.6 (s), 127.5 (p, 3JCF = 4.7 Hz), 84.1 (s), 28.0 (s).
19F NMR (376 MHz, CD3CN) δ 84.1 (p, 2JFF,ax = 148.2 Hz, 1F, SF), 62.6 (d, 2JFF,eq = 147.9 Hz, 4F, SF4).
遊離チオフェノールのペンタフルオロスルファニル化は、以下の通りにして行った。
まず、アルゴンを充填したグローブボックス内で、ガラスバイアルにNEt4Cl(2~3当量、0.4~0.6mmol)、チオフェノール(1当量、0.2mmol)、及びマグネチックスターラーバーを入れ、さらにMeCN(1mL)を加え、全ての化合物が溶解するまで反応混合物を撹拌した(通常2分間)。続いて、当該反応混合物を室温で激しく攪拌しつつ、AgF2(10当量、2mmol)を一度に添加して、当該バイアルをスクリューキャップで閉じた。キャップを閉じてから約1分間以内に、最初は黒色の懸濁液が赤紫色の有機層を伴ってオレンジ色に変わった。有機層が無色に変わって酸化的フッ素化反応が完了するまで、そのまま撹拌を続けた(通常4時間から36時間)。得られたSF5含有アリール化合物のNMR収率は、内部標準として1,4-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(3μL、0.02mmol)を反応混合物に加えることによって決定した。結果を表1に示す。
チオシアン酸(ヘテロ)アリールのペンタフルオロスルファニル化は、例えば、以下の方法で行うことができる。
まず、アルゴンを満たしたグローブボックス内で、PFAバイアルにNEt4Cl(66.3mg、0.4mmol、2当量)、対応する(ヘテロ)アリールチオシアン酸塩(0.2mmol)、MeCN(1mL)、及びマグネチックスターラーバーを入れる。続いて、AgF2(292mg、2.0mmol、10当量)を室温で当該バイアル内の撹拌している反応液に添加し、当該バイアルをスクリューキャップで閉じる。キャップを閉じてから約1分以内に、最初は黒色の懸濁液であった反応液が変化し、赤紫色の有機層を伴うオレンジ色の沈殿物が生成する。当該反応液を24時間撹拌して反応させる。
まず、アルゴンを充填したグローブボックス内で、ガラスバイアルにNEt4Cl(2~3当量、0.4~0.6mmol)、チオシアン酸フェニル(1当量、0.2mmol)、及びマグネチックスターラーバーを入れ、さらにMeCN(1mL)を加え、全ての化合物が溶解するまで反応混合物を撹拌した(通常2分間)。続いて、当該反応混合物を室温で激しく攪拌しつつ、AgF2(12当量、2.4mmol)を一度に添加して、当該バイアルをスクリューキャップで閉じた。キャップを閉じてから約1分間以内に、最初は黒色の懸濁液が赤紫色の有機層を伴ってオレンジ色に変わった。有機層が無色に変わって酸化的フッ素化反応が完了するまで、そのまま撹拌を続けた(通常30分間から1時間)。得られたSF5含有アリール化合物のNMR収率は、内部標準として1,4-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(3μL、0.02mmol)を反応混合物に加えることによって決定した。結果を表1に示す。
ベンゾイル保護チオフェノール(フェニルチオールベンゾエート)のペンタフルオロスルファニル化は、以下の通りにして行った。
まず、アルゴンを充填したグローブボックス内で、ガラスバイアルにNEt4Cl(1~2当量、0.1~0.2mmol)、ベンゾイルチオフェノール(1当量、0.2mmol)、及びマグネチックスターラーバーを入れ、さらにMeCN(1mL)を加え、全ての化合物が溶解するまで反応混合物を撹拌した(通常2分間)。続いて、当該反応混合物を室温で激しく攪拌しつつ、AgF2(10当量、2mmol)を一度に添加して、当該バイアルをスクリューキャップで閉じた。キャップを閉じてから約1分間以内に、最初は黒色の懸濁液が赤紫色の有機層を伴ってオレンジ色に変わった。有機層が無色に変わって酸化的フッ素化反応が完了するまで、そのまま撹拌を続けた(通常2時間から24時間)。得られたSF5含有アリール化合物のNMR収率は、内部標準として1,4-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(3μL、0.02mmol)を反応混合物に加えることによって決定した。結果を表1に示す。
ベンゼンジアゾニウム塩からのアリールペンタフルオロスルファニル化合物の合成を、銅触媒サンドマイヤーカップリング/酸化的フッ素化を利用して行った。
19F {1H} NMR (376 MHz, d3-MeCN) δ 86.63 (p, J = 148 Hz, 1F), 64.13 (d, J = 148.0 Hz, 4F).
(ヘテロ)アリールチオールのペンタフルオロスルファニル化は、例えば、以下の方法で行うことができる。
まず、アルゴンを満たしたグローブボックス内で、PFAバイアルにNEt4Cl(66.3mg、0.4mmol、2当量)、対応する(ヘテロ)アリールチオール(0.2mmol)、MeCN(1mL)、及びマグネチックスターラーバーを入れる。続いて、AgF2(292mg、2.0mmol、10当量)を室温で当該バイアル内の撹拌している反応液に添加し、当該バイアルをスクリューキャップで閉じる。キャップを閉じてから約1分以内に、最初は黒色の懸濁液であった反応液が変化し、赤紫色の有機層を伴うオレンジ色の沈殿物が生成する。当該反応液を4~36時間撹拌して反応させる。
(ヘテロ)アリールチオールとして、4-メトキシチオフェノール(25μL、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、36時間反応させて、42%のNMR収率で、4-メトキシフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
(ヘテロ)アリールチオールとして、4-ニトロフェニルチオール(30.6mg、0.1mmol)を用いて上記合成反応を行い、4時間反応させて、99%のNMR収率で、4-ニトロフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
(ヘテロ)アリールチオールとして、4-ブロモフェニルチオール(37.8mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、36時間反応させて、98%のNMR収率で、4-ブロモフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
13C NMR (126 MHz, CD3CN) δ 154.0 - 152.6 (m), 133.4 (s), 128.8 (p, 3JCF = 4.7 Hz), 127.2 - 127.1 (m).
19F NMR (471 MHz, CD3CN) δ 83.5 (p, 2JFF,ax = 147.9 Hz, 1F, SF), 62.5 (d, 2JFF,eq = 147.9 Hz, 4F, SF4).
(ヘテロ)アリールチオールとして、4-トリフルオロメチルフェニルチオール(24μL、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、36時間反応させて、99%のNMR収率で、4-トリフルオロメチルフェニルスルファペンタフルオリドを得た。内部標準として、1,4-ジフルオロベンゼン(DFB)(10μL、0.1mmol)を用いた。
13C NMR (126 MHz, CD3CN) δ 156.9 (t, 2JCF = 17.9 Hz), 134.2 (q, 2JCF = 33.8 Hz), 128.1 (p, 3JCF = 4.8 Hz), 127.6 (q, 3JCF = 3.8 Hz), 124.4 (q, 1JCF = 272.0 Hz).
19F NMR (471 MHz, CD3CN) δ 82.2 (p, 2JFF,ax = 148.3 Hz, 1F, SF), 61.7 (d, 2JFF,eq = 148.0 Hz, 4F, SF4), -63.7 (s, 3F, CF3).
(ヘテロ)アリールチオールとして、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルチオール(34μL、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、36時間反応させて、99%のNMR収率で、3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニルスルファペンタフルオリドを得た。内部標準として、1,4-ジフルオロベンゼン(10μL、0.1mmol)を用いた。
13C NMR (126 MHz, CD3CN) δ 155.1 - 154.5 (m), 133.3 (q, 2JCF = 34.6 Hz), 128.2 (q, 3JCF = 4.1 Hz), 127.7 (p, 3JCF = 4.0 Hz), 123.66 (q, 1JCF = 272.7 Hz).
19F NMR (471 MHz, CD3CN) δ 80.0 (p, 2JFF,ax = 149.9 Hz, 1F, SF), 62.3 (d, 2JFF,eq = 149.9 Hz, 4F, SF4), -63.4 (s, 6F, CF3).
(ヘテロ)アリールチオールとして、4-メルカプトベンゾイルクロリド(32.1mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、36時間反応させて、91%のNMR収率で、4-(ペンタフルオロスルファネイル)ベンゾイルフルオリドを得た。
19F NMR (471 MHz, CD3CN) δ 81.6 (p, 2JFF,ax = 148.3 Hz, 1F, SF), 61.5 (d, 2JFF,eq = 148.5 Hz, 4F, SF4), 19.1 (s, 1F, COF).
(ヘテロ)アリールチオールとして、4,4'-ビフェニルジチオール(43.7mg、0.2mmol)を用い、NEt4Cl(132mg、0.8mmol、4当量)、AgF2(584mg、4mmol、20当量)にて合成反応を行い、36時間反応させた。その後、反応混合物を濾過し、残留物をMeCNで洗浄した。洗浄液と合わせた濾液を真空で濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)によって精製して、4,4'-ビス(ペンタフルオロスルファニル)-1,1’-ビフェニルを無色の固体として得た(46mg、収率57%)。
13C NMR (101 MHz, benzene-d6) δ 153.8 (p, 2JCF = 17.5 Hz), 142.2 (s), 127.6 (s), 126.7 (p, 3JCF = 4.6 Hz).
19F NMR (376 MHz, benzene-d6) δ 84.9 (p, 2JFF,ax = 152.4 Hz, 1F, SF), 63.3 (d, 2JFF,eq = 152.4 Hz, 4F, SF4).
(ヘテロ)アリールチオールベンゾエート((ヘテロ)アリールチオールのベンゾイル保護体)のペンタフルオロスルファニル化は、例えば、以下の方法で行うことができる。
まず、アルゴンを満たしたグローブボックス内で、PFAバイアルにNEt4Cl(33.1mg、0.2mmol、1当量)、対応する(ヘテロ)アリールチオールベンゾエート(0.2mmol)、MeCN(1mL)、及びマグネチックスターラーバーを入れる。続いて、AgF2(292mg、2.0mmol、10当量)を室温で当該バイアル内の撹拌している反応液に添加し、当該バイアルをスクリューキャップで閉じる。キャップを閉じてから約1分以内に、最初は黒色の懸濁液であった反応液が変化し、赤紫色の有機層を伴うオレンジ色の沈殿物が生成する。当該反応液を2~24時間撹拌して反応させる。
(ヘテロ)アリールチオールベンゾエートとして、4-メトキシフェニルチオベンゾエート(49.2mg、0.2mmol)を用いて上記合成反応を行い、2時間反応させて、76%のNMR収率で、4-メトキシフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
(ヘテロ)アリールチオールトリチレートのペンタフルオロスルファニル化は、例えば、以下の方法で行うことができる。
まず、アルゴンを満たしたグローブボックス内で、PFAバイアルに対応する(ヘテロ)アリールチオールトリチレート(0.2mmol)、MeCN(1mL)、及びマグネチックスターラーバーを入れる。続いて、AgF2(175mg、1.2mmol、12当量)を室温で当該バイアル内の撹拌している反応液に添加し、さらに1時間撹拌する。続いて、当該バイアルにNEt4Cl(16.7mg、0.1mmol、1当量)を添加し、当該バイアルをスクリューキャップで閉じる。当該反応液を2~24時間撹拌して反応させる。
(ヘテロ)アリールチオールトリチレートとして、(4-メトキシフェニル)(トリチル)スルファン(38.4mg、0.1mmol)を用いて上記合成反応を行い、2時間反応させて、88%のNMR収率で、4-メトキシフェニルスルファペンタフルオリドを得た。
Claims (5)
- 2価以上の金属フッ化物と、第4級アンモニウムカチオン又は第4級ホスホニウムカチオンを含む有機塩とを用いた酸化フッ素化反応により、下記一般式(2)
[式中、A1は、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基であり;-G1は、-SH、-SCN、-SF3、-S-S-R1(R1は、置換基を有していてもよいアリール基又は置換基を有していてもよいヘテロアリール基である)、-S-CO-R2(R2は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニル基である)、-S-R3(R3は、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニル基である)、-SF2-R4(R4は、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基又は置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニル基である)、-S-Si-(R5)3(R5は、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニル基であり、複数あるR5は、互いに同じ基であってもよく、異なる基であってもよい)、-S-PO-(R6)2(R6は、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニルオキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基、置換基を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数2~6のアルケニル基であり、複数あるR6は、互いに同じ基であってもよく、異なる基であってもよい)、置換基を有していてもよい(N-フタルイミジル)チオ基、又は置換基を有していてもよいチアントレニウム基である]で表されるチオアリール化合物から、下記一般式(1)
[式中、A1は前記と同じである]
で表されるペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物を合成し、
前記2価以上の金属フッ化物が、フッ化銀(II)であり、
前記有機塩が、窒素原子に4個の炭素数1~6のアルキル基が結合しているハロゲン化テトラアルキルアンモニウムであり、
前記ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムが、塩化テトラアルキルアンモニウム又は臭化テトラアルキルアンモニウムであり、
前記ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムの窒素原子に結合している4個のアルキル基は、全て同じ基であってもよく、互いに異なる基であってもよい、
ペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。 - 前記A1が、
ハロゲン原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、シアノ基、フッ化ホルミル基、アミノ基、及びニトロ基からなる群より選択される1種以上の置換基を有していてもよいアリール基である、又は、
ハロゲン原子、アルキル基、フッ化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、フッ化ホルミル基、シアノ基、アミノ基、及びニトロ基からなる群より選択される1種以上の置換基を有していてもよいヘテロアリール基である、
請求項1に記載のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。 - 前記酸化フッ素化反応を、-40~130℃で行う、請求項1又は2に記載のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
- 前記酸化フッ素化反応後の金属を回収する、請求項1~3のいずれか一項に記載のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
- 前記回収された金属をフッ素化して2価以上の金属フッ化物を再生し、
得られた2価以上の金属フッ化物を再び前記酸化フッ素化反応に用いる、請求項4に記載のペンタフルオロスルファニル基含有アリール化合物の製造方法。
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