以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、回路要素、電子部品の配置位置及び接続形態、信号の波形、タイミング等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。また、「接続」とは、電気的な接続を意味し、2つの回路要素が直接的に接続される場合だけでなく、2つの回路要素の間に他の回路要素を挿入した状態で2つの回路要素が間接的に接続される場合も含まれる。
(実施の形態1)
実施の形態1は、給電装置及び受電装置で構成される非接触給電システムであって、受電装置が備える整流回路において、ブリッジ接続される4個の整流用スイッチ素子のうちローサイドの2個の整流用スイッチ素子をトランジスタで構成し、それらのトランジスタのオンオフタイミングを制御することで、負荷に供給する電力を調整する点に特徴を有する。
図1は、実施の形態1に係る非接触給電システム10の構成を示す回路ブロック図である。なお、本図には、直流電源50及び負荷60も併せて図示されている。直流電源50は、例えば、蓄電素子や、交流電源を整流した電源を含む。負荷60は、例えば、蓄電素子、モーター用インバータ等である。
非接触給電システム10は、受電装置から給電装置への通信を利用したフィードバックを必要とすることなく、負荷に対して安定して電力を供給することができるシステムであり、非接触で電力を給電する給電装置20、及び、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30で構成される。
給電装置20は、直流電源50に接続される入力端子21a及び21bと、入力端子21a及び21bを介して直流電源50に接続され、受電コイルである第2コイルL2と磁気的に結合される給電コイルである第1コイルL1と、第1コイルL1に直列的に接続されるシングルエンデッドの駆動用スイッチ素子SW0と、第1コイルL1と並列に接続される給電側共振コンデンサである第1コンデンサC1とを有する高周波インバータである。なお、本実施の形態では、給電装置20は、平滑用コンデンサC0も有する。ただし、平滑用コンデンサC0は、必ずしも給電装置20に備えられる必要はない。
また、第1コンデンサC1と第1コイルL1とで、並列共振回路22が構成されている。
駆動用スイッチ素子SW0は、所定の周波数でスイッチングする素子であり、例えば、発振器に接続されたNMOSトランジスタである。
受電装置30は、直列共振回路32と、整流回路33と、整流回路33で得られた直流電力を負荷60に供給する出力端子(正側出力端子31a及び負側出力端子31b)と、整流回路33を制御する制御回路40とを有する。なお、本実施の形態では、受電装置30は、平滑用コンデンサC3も有する。ただし、平滑用コンデンサC3は、必ずしも受電装置30に備えられる必要はない。
直列共振回路32は、所定の共振周波数で共振する直列共振回路であり、給電装置20の第1コイルL1と磁気的に結合される受電コイルである第2コイルL2と、受電側共振コンデンサとしての第2コンデンサC2との直列接続で構成される。
整流回路33は、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を整流するダイオード又はトランジスタである4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)がブリッジ接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電力を出力する。4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第1整流用スイッチ素子SW1と、直列共振回路32の一端と負側出力端子31bとの間に接続される第2整流用スイッチ素子SW2と、直列共振回路32の他端と正側出力端子31aとの間に接続される第3整流用スイッチ素子SW3と、直列共振回路32の他端と負側出力端子31bとの間に接続される第4整流用スイッチ素子SW4とを含む。
本実施の形態では、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3は、ダイオードであり、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4(つまり、2個のローサイドの整流用スイッチ素子)は、NMOSトランジスタ、IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等のトランジスタである。本実施の形態では、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4は、寄生ダイオード(つまり、ボディダイオード)を有するNMOSトランジスタである。
本実施の形態に係る非接触給電システム10では、整流回路33のうち、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4(つまり、2個のローサイドの整流用スイッチ素子)が、制御回路40による制御が可能なトランジスタで構成されているので、受電装置30から給電装置20への通信を伴うフィードバック必要とすることなく、負荷に対して安定して電力を供給することが可能になる。
制御回路40は、整流回路33を制御することで、受電装置30から負荷60に供給する電力を調整する回路であり、例えば、内蔵するプログラムを実行するプロセッサを有するマイクロコントローラ等で構成される。より詳しくは、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4(つまり、2個のローサイドの整流用スイッチ素子)に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンオフさせる制御をする。特に、オンからオフさせる制御については、制御回路40は、ゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンする継続時間を変化させ、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
さらに、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させる(他の時間では、同時にオフさせる)ことで、負荷60に供給する電力を調整する第2モードを有する。なお、制御回路40は、第1モード及び第2モードを切り替えることで混在させて動作してもよいし、第1モードだけで動作してもよいし、第2モードだけで動作してもよい。いずれの動作を行うかは、制御回路40に対する事前の設定、あるいは、外部から制御回路40に入力される制御信号等に依存して決定されてもよい。
なお、図1では、受電装置30における各種箇所における電圧及び電流を計測する測定器の図示が省略されている。例えば、(1)第2コイルL2と直列に接続され、第2コイルL2を流れる電流を計測する電流計、(2)正側出力端子31aと直列に接続され、正側出力端子31aから出力される電流を計測する電流計、及び、(3)正側出力端子31aと負側出力端子31bとの間に接続され、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位を計測する電圧計等が設けられ、それらの電流計及び電圧計で計測された値が制御回路40に入力され、制御回路40での制御に用いられる。
次に、以上のように構成された本実施の形態に係る非接触給電システム10の動作について説明する。まず、本実施の形態に係る非接触給電システム10では、給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30が直列共振回路32を有するが、その意義について、図2A~図3Bを用いて説明する。
図2Aは、従来技術に係る非接触給電システムにおける結合係数(Coupling coefficient k)と出力電力(Output power)との関係を説明する図である。図2Bは、実施の形態1に係る非接触給電システム10における結合係数と出力電力との関係を説明する図である。ここで、結合係数とは、給電コイルと受電コイルとの結合係数である。出力電力とは、非接触給電システムの出力電力(つまり、受電装置が負荷に供給する電力)である。
より詳しくは、図2A及び図2Bにおいて、図の(a)は、非接触給電システムを構成する給電装置及び受電装置が有する共振回路の等価回路及び各記号の意味を示す図であり、図の(b)は、結合係数と出力電力との関係を示すフラグである。
従来技術に係る非接触給電システムでは、図2Aの(a)に示されるように、給電装置が有する共振回路は、電圧Vinの交流電圧を出力する交流電源に接続された直列共振回路であり、キャパシタンスC1を有するコンデンサ、抵抗値r1を有する抵抗器、及び、インダクタンスL1を有する給電コイルで構成され、一方、受電装置が有する共振回路は、直列共振回路であり、キャパシタンスC2を有するコンデンサ、抵抗値r2を有する抵抗器、及び、インダクタンスL2を有する受電コイルで構成され、抵抗値Roの負荷に対して電圧Voを出力するとする。ここで、給電コイルと受電コイルとの結合係数をkとする。
すると、出力電力Poと結合係数kとの関係は、図2Aの(b)に示されるカーブとなる。つまり、結合係数kがゼロに近づくにつれて(k→0)、出力電力Poは増加する(Po→∞)。
一方、本実施の形態に係る非接触給電システム10では、図2Bの(a)に示されるように、給電装置20が有する共振回路は、電圧Vinの交流電圧を出力する交流電源に接続された並列共振回路22であり、キャパシタンスC1を有するコンデンサと、抵抗値r1を有する抵抗器及びインダクタンスL1を有する給電コイルとの並列回路で構成され、一方、受電装置30が有する共振回路は、従来技術と同様の直列共振回路32であるとする。また、給電コイルと受電コイルとの結合係数をkとする。
すると、出力電力Poと結合係数kとの関係は、図2Bの(b)に示されるカーブとなる。つまり、従来技術とは逆に、結合係数kがゼロに近づくにつれて(k→0)、出力電力Poは減少する(Po→0)。
図3Aは、従来技術に係る非接触給電システムを走行中給電システムに適用した場合の給電装置と受電装置との距離と結合係数及び出力電力との関係(「ブリッジ電力伝送特性」)を説明する図である。図3Bは、実施の形態1に係る非接触給電システム10を走行中給電システムに適用した場合の給電装置20と受電装置30との距離と結合係数及び出力電力との関係(「シングルエンデッド電力伝送特性」)を説明する図である。より詳しくは、図3A及び図3Bにおいて、図の(a)は、給電装置と受電装置との距離(Coil position)と結合係数(Coupling coefficient k;実線;右縦軸)及び出力電力(Output power;破線;左縦軸)との関係を示すグラフであり、図の(b)は、走行中給電システムにおける給電装置と受電装置との距離(Coil position)を説明する図である。
いま、車両に搭載された受電装置と、床下に設けられた給電装置との距離が小さい状態(つまり、受電装置が給電装置に接近した状態)から大きくなっていく(つまり、受電装置が給電装置から遠ざかっていく)ケースに着目する。
すると、従来技術に係る非接触給電システムでは、図3Aの(a)に示されるように、給電装置と受電装置との距離が小さい状態から大きくなると、結合係数は小さくなっていくが(破線)、図2Aの(b)に示される結合係数と出力電力との関係から、出力電力は、逆に大きくなっていく(実線)。そのために、給電装置において過剰に電力が送電されないよう制御をする必要が生じる。
これに対して、本実施の形態に係る非接触給電システム10では、図3Bの(a)に示されるように、給電装置20と受電装置30との距離が小さい状態から大きくなると、結合係数は小さくなっていくが(破線)、図2Bの(b)に示される結合係数と出力電力との関係から、出力電力も小さくなっていく(実線)。そのために、受電装置30が給電装置20を通過して遠ざかっていく場合に、従来技術のように、電力抑制をする必要がない。
このように、本実施の形態に係る非接触給電システム10では、給電装置20が並列共振回路22を有するために、従来技術に係る非接触給電システムとは逆に、結合係数の減少に伴って出力電力が減少していくというユニークな関係があり、その結果、給電装置20と受電装置30との距離が大きくなるに従って出力電力が小さくなるために、受電装置30から給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、走行中給電において安定して負荷60に電力を供給できる。
なお、図2A~図3Bでは、走行中給電を例として説明したが、本実施の形態に係る非接触給電システム10は、走行中給電への適用だけでなく、スマートフォン等のバッテリを備える電子機器を充電する非接触充電器等の他の適用も可能である。
次に、本実施の形態に係る非接触給電システム10による第1モードでの動作について説明する。図4Aは、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第1モードでの動作を示すタイミングチャートである。図4Aの(a)~(e)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第2整流用スイッチ素子SW2に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第2整流用スイッチ素子SW2の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第4整流用スイッチ素子SW4に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。また、図4Aの上部には、第2コイルL2を流れる電流Ll2の1周期を構成する4つの期間(i)、(iii)、(ii)及び(iv)が示されている。
第1モードでは、制御回路40は、電流Ll2の波形(図4Aの(a))において正電流から負電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(i)の終了時点)、第2整流用スイッチ素子SW2に対して、それまでのオフからオンにさせる制御をする(図4Aの(b))。その結果、第2整流用スイッチ素子SW2の両端電圧は、電圧Voutから0Vになる(図4Aの(c))。
続いて、そのゼロクロス点から、所定の時間δt(期間(iii))だけ経過すると、制御回路40は、第4整流用スイッチ素子SW4に対して、それまでのオンからオフにさせる制御をする(図4Aの(d))。その結果、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧は、0Vから電圧Voutになる(図4Aの(e))。
その後、制御回路40は、電流Ll2の波形(図4Aの(a))において負電流から正電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(ii)の終了時点)、第4整流用スイッチ素子SW4に対して、それまでのオフからオンにさせる制御をする(図4Aの(d))。その結果、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧は、電圧Voutから0Vになる(図4Aの(e))。
続いて、そのゼロクロス点から、所定の時間δt(期間(iv))だけ経過すると、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2に対して、それまでのオンからオフにさせる制御をする(図4Aの(b))。その結果、第2整流用スイッチ素子SW2の両端電圧は、0Vから電圧Voutになる(図4Aの(c))。
このような4つの期間(i)~(iv)を1周期として、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対するオンオフ制御を繰り返す。特に、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対してオンからオフにさせるときに、電流Ll2の波形におけるゼロクロス点から所定の時間δtだけ遅延させる制御を行う。
なお、第2コイルL2を流れる交流電流の周期をTとした場合に、所定の時間δtのデューティ(Duty)は、デューティ(Duty)=δt/Tである。制御回路40は、負荷60に供給すべき電力の大きさに応じて、デューティを、ゼロ以上0.5以下の値に調整する。例えば、制御回路40は、負荷60から要求される電力の大きさに応じて、デューティを変化させてもよいし、あるいは、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位が一定となるように、デューティを変化させてもよい。
図4Bは、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第1モードでの動作において受電装置30で流れる電流の経路を示す図である。図4Bの(a)~(d)における太い矢線は、それぞれ、図4Bにおける期間(i)、(iii)、(ii)、(iv)において、受電装置30で流れる電流の経路を示す。
図4Bの(a)に示されるように、期間(i)では、第2整流用スイッチ素子SW2がオフであり、第4整流用スイッチ素子SW4がオンであることから、第4整流用スイッチ素子SW4から、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第1整流用スイッチ素子SW1を経て、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給される。
図4Bの(b)に示されるように、続く期間(iii)では、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンとなることから、第2整流用スイッチ素子SW2から、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第4整流用スイッチ素子SW4を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図4Bの(c)に示されるように、続く期間(ii)では、第2整流用スイッチ素子SW2がオンとなり、第4整流用スイッチ素子SW4がオフとなることから、第2整流用スイッチ素子SW2から、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第3整流用スイッチ素子SW3を経て、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給される。
図4Bの(d)に示されるように、続く期間(iv)では、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンとなることから、第4整流用スイッチ素子SW4から、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第2整流用スイッチ素子SW2を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図5は、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第1モードでの受電電力(受電装置30から負荷60に供給される電力)の調整を説明する図である。図5の(a)~(c)は、図4Aに示される所定の時間δtを変化させた(つまり、デューティを変化させた)場合の受電装置30の動作を示すタイミングチャートの例を示し、図5の(d)は、所定の時間δtを変化させた場合のデューティ(横軸;Duty)と、受電電力(縦軸;Pout)との関係を示すグラフである。なお、図5の(d)において、受電電力(縦軸;Pout)の値は、直流電源50から非接触給電システム10に入力される直流電圧、及び、非接触給電システム10を構成する回路部品のパラメータを所定条件とした場合の値である。
図5の(d)に示されるように、第1モードでは、制御回路40は、デューティ(Duty)を調整することで、受電電力をゼロから最大値(約1100W)まで制御することができる。
以上のように、実施の形態1の第1モードでは、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンする継続時間を変化させ、これにより、受電装置30から給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整することができる。
次に、本実施の形態に係る非接触給電システム10による第2モードでの動作について説明する。図6Aは、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第2モードでの動作を示すタイミングチャートである。図6Aの(a)~(e)は、図4Aの(a)~(e)に対応する。第2モードでは、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、第2コイルL2に生じた交流電流における複数の周期Tのうち、複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間Ton(0≦Ton≦T)を変化させる(なお、周期Tのうち継続時間Ton以外の時間では、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4を同時にオフさせる)ことで、受電装置30から負荷60に供給する電力を調整する。
なお、継続時間Tonのデューティ(Duty)は、デューティ(Duty)=Ton/Tである。制御回路40は、負荷60に供給すべき電力の大きさに応じて、デューティを、ゼロ以上1以下の値に調整する。例えば、制御回路40は、負荷60から要求される電力の大きさに応じて、デューティを変化させてもよいし、あるいは、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位が一定となるように、デューティを変化させてもよい。
図6Bは、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第2モードでの動作において受電装置30で流れる電流の経路を示す図である。図6Bの(a1)及び(a2)における太い矢線は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオフの状態(Full-OFF状態)において受電装置30で流れる電流の経路を示す。より詳しくは、図6Bの(a1)は、第2コイルL2を図における上方向に電流が流れ(つまり、第4整流用スイッチ素子SW4の寄生ダイオードから、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第1整流用スイッチ素子SW1に電流が流れ)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給する場合を示し、図6Bの(a2)は、第2コイルL2を図における下方向に電流が流れ(つまり、第2整流用スイッチ素子SW2の寄生ダイオードから、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第3整流用スイッチ素子SW3に電流が流れ)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給する場合を示す。
また、図6Bの(b1)及び(b2)における太い矢線は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンする状態(Full-ON状態)において受電装置30で流れる電流の経路を示す。より詳しくは、図6Bの(b1)は、第2コイルL2を図における下方向に電流が流れ(つまり、第2整流用スイッチ素子SW2、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第4整流用スイッチ素子SW4を含む電流ループに電流が還流し)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給しない場合を示し、図6Bの(b2)は、第2コイルL2を図における上方向に電流が流れ(つまり、第4整流用スイッチ素子SW4、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第2整流用スイッチ素子SW2を含む電流ループに電流が還流し)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給しない場合を示す。
図7は、実施の形態1に係る非接触給電システム10による第2モードでの受電電力(受電装置30から負荷60に供給される電力)の調整を説明する図である。ここでは、図6Aにおける継続時間Tonを変化させた(つまり、デューティを変化させた)場合のデューティ(横軸;Duty)と、受電電力(縦軸;Pout)との関係を示すグラフが示されている。なお、図7において、受電電力(縦軸;Pout)の値は、図5の(d)に示される第1モードでの受電電力を算出したときと同じ所定条件下で算出した値である。
図7に示されるように、第2モードにおいても、第1モードと同様に、制御回路40は、デューティ(Duty)を調整することで、受電電力をゼロから最大値(約1100W)まで制御することができる。
以上のように、実施の形態1の第2モードでは、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させることで、受電装置30から給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整することができる。
図8Aは、実施の形態1に係る非接触給電システム10が第1モードと第2モードとを切り替えながら動作する動作例を示すタイミングチャートである。本図に示される例では、制御回路40による制御の下で、非接触給電システム10は、第1モードと、第2モードのFull-ON状態とを交互に切り替えながら動作している。
第1モードの期間と第2モードのFull-ON状態での継続時間Tonとを合わせた期間を周期Tとすると、第2モードのFull-ON状態のデューティ(Duty)は、デューティ(Duty)=Ton/Tである。制御回路40は、デューティを変化させることで、負荷60に供給する電力を調整することができる。
図8Bは、実施の形態1に係る非接触給電システム10が第1モードと第2モードとを切り替えながら動作する他の動作例を示すタイミングチャートである。本図に示される例では、制御回路40による制御の下で、非接触給電システム10は、初めに、第1モードで動作し、その後、第2モードのFull-ON状態で動作し、その後、再び、第1モードで動作し、その後、第2モードのFull-ON状態とFull-OFF状態とを交互に切り替えながら動作している。
上述したように、第1モードでは、直列共振回路32に生じた交流電流における1周期の中で、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4がオン及びオフとなるのに対して、第2モードでは、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期の単位で、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4がオン及びオフとなる。よって、第1モードでは、第2モードに比べ、受電電力の調整が高速に行えるメリットがある。よって、制御回路40は、非接触給電システム10に求められる受電電力の調整速度に関する要求に基づいて、好適なモードを選択して動作することができる。
図9Aは、実施の形態1の変形例1に係る非接触給電システム10aの構成を示す回路ブロック図である。実施の形態1と異なる点は、受電装置30aが備える整流回路33aを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3が、ダイオードではなく、NMOSトランジスタ等のトランジスタで構成されている点である。制御回路40は、実施の形態1における第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御(つまり、第1モード及び第2モードでの制御)に加えて、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3に対して、同期整流の制御を行う。
図9Bは、実施の形態1の変形例1に係る非接触給電システム10aの動作を示すタイミングチャートである。ここでは、非接触給電システム10aが第1モードで動作する場合のタイミングチャートが示されている。図9Bの(a)~(i)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第2整流用スイッチ素子SW2に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第2整流用スイッチ素子SW2の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第1整流用スイッチ素子SW1に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第1整流用スイッチ素子SW1の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第4整流用スイッチ素子SW4に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第3整流用スイッチ素子SW3に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第3整流用スイッチ素子SW3の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。
図9Bの(a)~(i)のうち、第2コイルL2、第2整流用スイッチ素子SW2、及び、第4整流用スイッチ素子SW4のタイミングチャートを示す図9Bの(a)、(b)、(c)、(f)及び(g)は、それぞれ、実施の形態1における図4Aの(a)~(e)と同じである。
本変形例では、第1整流用スイッチ素子SW1(トランジスタ)は、制御回路40による同期整流により、実施の形態1における図4Bに示される第1整流用スイッチ素子SW1(ダイオード)のオンオフと同じタイミングで、オンオフする(図9Bの(d)及び(e))。同様に、第3整流用スイッチ素子SW3(トランジスタ)は、制御回路40による同期整流により、実施の形態1における図4Bに示される第3整流用スイッチ素子SW3(ダイオード)のオンオフと同じタイミングで、オンオフする(図9Bの(h)及び(i))。
このように、本変形例では、受電装置30aが備える整流回路33aを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3がトランジスタで構成され、実施の形態1における対応するダイオードのオンオフと同じタイミングでオンオフする。このことは、第1モードだけでなく、第2モードにおいても同じである。本変形例では、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3がトランジスタで構成されるので、ダイオードで構成される実施の形態1に比べ、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3における電力損失が軽減される。
図10は、実施の形態1の変形例2に係る非接触給電システム10bの構成を示す回路ブロック図である。本変形例では、受電装置30bが備える整流回路33bにおいて、ブリッジ接続される4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうちハイサイドの2個の整流用スイッチ素子(SW1及びSW3)をトランジスタで構成し、それらのトランジスタのオンオフタイミングを制御することで、負荷に供給する電力を調整する点に特徴を有する。
より詳しくは、本変形例では、実施の形態1と異なり、整流回路33bを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3(つまり、2個のハイサイドの整流用スイッチ素子)が、ダイオードではなく、トランジスタ(ここでは、寄生ダイオードを有するNMOSトランジスタ)で構成され、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が、トランジスタではなく、ダイオードで構成される。そして、制御回路40は、実施の形態1における第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御に代えて、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3に対して、実施の形態1と同様の制御(つまり、第1モード及び第2モードでの制御)を行う。
具体的には、第1モードでは、制御回路40は、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3(つまり、2個のハイサイドの整流用スイッチ素子)に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンオフさせる制御をする。特に、オンからオフさせる制御については、ゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3が同時にオンする継続時間を変化させ、これにより、負荷60に供給する電力を調整する。
また、第2モードでは、制御回路40は、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3(つまり、2個のハイサイドの整流用スイッチ素子)に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させる(他の時間では、同時にオフさせる)ことで、負荷60に供給する電力を調整する。なお、制御回路40は、第1モード及び第2モードを切り替えることで混在させて動作してもよいし、第1モードだけで動作してもよいし、第2モードだけで動作してもよい。いずれの動作を行うかは、制御回路40に対する事前の設定、あるいは、外部から制御回路40に入力される制御信号等に依存して決定されてもよい。
また、本変形例においても、実施の形態1の変形例1と同様に、受電装置30bが備える整流回路33bを構成する第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が、ダイオードではなく、NMOSトランジスタ等のトランジスタで構成されてもよい。その場合には、制御回路40は、変形例2における第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3(つまり、2個のハイサイドの整流用スイッチ素子)に対する制御(つまり、第1モード及び第2モードでの制御)に加えて、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、同期整流の制御を行う。
以上のように実施の形態1に係る非接触給電システム10は、負荷60に直流電力を供給する非接触給電システムであって、非接触で電力を給電する給電装置20と、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30とを備え、給電装置20は、直流電源50に接続される、並列共振回路22と駆動用スイッチ素子SW0とを有し、並列共振回路22は、第1コンデンサC1と第1コイルL1とを含み、受電装置30は、第2コンデンサC2と、第1コイルL1と磁気的に結合される第2コイルL2とで構成される直列共振回路32と、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を整流するダイオード又はトランジスタである4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)がブリッジ接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電流を出力する整流回路33と、整流回路33を制御する制御回路40とを有し、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第1整流用スイッチ素子SW1と、直列共振回路32の一端と負側出力端子31bとの間に接続される第2整流用スイッチ素子SW2と、直列共振回路32の他端と正側出力端子31aとの間に接続される第3整流用スイッチ素子SW3と、直列共振回路32の他端と負側出力端子31bとの間に接続される第4整流用スイッチ素子SW4とを含み、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4は、トランジスタであり、制御回路40は、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンする継続時間を変化させ、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
これにより、(1)給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30が直列共振回路32を有すること、及び、(2)受電装置30において、制御回路40が、整流回路33を構成するローサイドの第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して第1モードで制御することから、受電装置30から給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整し、安定して負荷60に電力を供給できる。
ここで、制御回路40は、さらに、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させることで、負荷60に供給する電力を調整する第2モードを有してもよい。これにより、第1モードよりも遅いスイッチング制御で済む第2モードによって、第1モードと同様に、負荷60に供給する電力を調整できる。
また、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3は、ダイオードであってもよい。これにより、整流回路33を構成する4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、ローサイドの2個の整流用スイッチ素子(第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4)だけに対する簡易なスイッチング制御によって、第1モード及び第2モードが実現される。
また、実施の形態1の変形例2に係る非接触給電システム10bは、負荷60に直流電力を供給する非接触給電システムであって、非接触で電力を給電する給電装置20と、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30bとを備え、給電装置20は、直流電源50に接続される、並列共振回路22と駆動用スイッチ素子SW0とを有し、並列共振回路22は、第1コンデンサC1と第1コイルL1とを含み、受電装置30bは、第2コンデンサC2と、第1コイルL1と磁気的に結合される第2コイルL2とで構成される直列共振回路32と、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を整流するダイオード又はトランジスタである4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)がブリッジ接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電流を出力する整流回路33bと、整流回路33bを制御する制御回路40とを有し、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第1整流用スイッチ素子SW1と、直列共振回路32の一端と負側出力端子31bとの間に接続される第2整流用スイッチ素子SW2と、直列共振回路32の他端と正側出力端子31aとの間に接続される第3整流用スイッチ素子SW3と、直列共振回路32の他端と負側出力端子31bとの間に接続される第4整流用スイッチ素子SW4とを含み、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3は、トランジスタであり、制御回路40は、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3が同時にオンする継続時間を変化させ、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
これにより、(1)給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30bが直列共振回路32を有すること、及び、(2)受電装置30bにおいて、制御回路40が、整流回路33bを構成するハイサイドの第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3に対して第1モードで制御することから、受電装置30bから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整し、安定して負荷60に電力を供給できる。
ここで、制御回路40は、さらに、第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させることで、負荷60に供給する電力を調整する第2モードを有してもよい。これにより、第1モードよりも遅いスイッチング制御で済む第2モードによって、第1モードと同様に、負荷60に供給する電力を調整できる。
また、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4は、ダイオードであってもよい。これにより、整流回路33bを構成する4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、ハイサイドの2個の整流用スイッチ素子(第1整流用スイッチ素子SW1及び第3整流用スイッチ素子SW3)だけに対する簡易なスイッチング制御によって、第1モード及び第2モードが実現される。
また、実施の形態1の変形例1に係る非接触給電システム10aのように、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、いずれも、トランジスタであってもよい。これにより、整流回路33aは、フルブリッジに対応した4個のトランジスタで構成され、同期整流型と同じ回路構成となる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、給電装置及び受電装置で構成される非接触給電システムであって、受電装置が備える整流回路が半波整流回路を構成し、半波整流回路を構成する2個の整流用スイッチ素子のうち、直列共振回路の両端に接続される整流用スイッチ素子をトランジスタで構成し、そのトランジスタのオンオフタイミングを制御することで、負荷に供給する電力を調整する点に特徴を有する。
図11は、実施の形態2に係る非接触給電システム10cの構成を示す回路ブロック図である。本実施の形態に係る非接触給電システム10cは、給電装置20及び受電装置30cを備え、基本的には、実施の形態1に係る非接触給電システム10と同様の構成を備える。ただし、本実施の形態では、受電装置30cが備える半波整流回路である整流回路33cにおいて、半波整流回路を構成する2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)のうち、直列共振回路32の両端に接続される第5整流用スイッチ素子SW5がトランジスタ(ここでは、寄生ダイオードを有するNMOSトランジスタ)で構成され、他方の第6整流用スイッチ素子SW6がダイオードで構成される。
そして、受電装置30cが備える制御回路40は、実施の形態1における第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御に代えて、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、実施の形態1と同様の制御(つまり、第1モード及び第2モードでの制御)を行う。
より詳しくは、第1モードでは、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第5整流用スイッチ素子SW5と直列共振回路32とを経る電流ループに電流を還流させる継続時間を変化させ、これにより、負荷60に供給する電力を調整する。
第2モードでは、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたって同時にオンさせる継続時間を変化させる(他の時間では、同時にオフさせる)ことで、負荷60に供給する電力を調整する。なお、制御回路40は、第1モード及び第2モードを切り替えることで混在させて動作してもよいし、第1モードだけで動作してもよいし、第2モードだけで動作してもよい。いずれの動作を行うかは、制御回路40に対する事前の設定、あるいは、外部から制御回路40に入力される制御信号等に依存して決定されてもよい。
図12Aは、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第1モードでの動作を示すタイミングチャートである。図12Aの(a)~(c)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第5整流用スイッチ素子SW5に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第5整流用スイッチ素子SW5の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。また、図12Aの上部には、第2コイルL2を流れる電流Ll2の1周期を構成する3つの期間(i)、(ii)及び(iii)が示されている。
第1モードでは、制御回路40は、電流Ll2の波形(図12Aの(a))において正電流から負電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(i)の終了時点)、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、それまでのオフからオンにさせる制御をする(図12Aの(b))。その結果、第5整流用スイッチ素子SW5の両端電圧は、電圧Voutから0Vになり、期間(ii)において継続する(図12Aの(c))。
続いて、制御回路40は、電流Ll2の波形(図12Aの(a))において負電流から正電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(ii)の終了時点)、そのゼロクロス点から、所定の時間δt(期間(iii))だけ経過すると、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、それまでのオンからオフにさせる制御をする(図12Aの(b))。その結果、第5整流用スイッチ素子SW5の両端電圧は、0Vから電圧Voutになる(図12Aの(c))。
このような3つの期間(i)~(iii)を1周期として、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対するオンオフ制御を繰り返す。特に、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対してオンからオフにさせるときに、電流Ll2の波形におけるゼロクロス点から所定の時間δtだけ遅延させる制御を行う。
なお、第2コイルL2を流れる交流電流の周期をTとした場合に、所定の時間δtのデューティ(Duty)は、デューティ(Duty)=δt/Tである。制御回路40は、負荷60に供給すべき電力の大きさに応じて、デューティを、ゼロ以上0.5以下の値に調整する。例えば、制御回路40は、負荷60から要求される電力の大きさに応じて、デューティを変化させてもよいし、あるいは、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位が一定となるように、デューティを変化させてもよい。
図12Bは、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第1モードでの動作において受電装置30cで流れる電流の経路を示す図である。図12Bの(a)~(c)における太い矢線は、それぞれ、図12Bにおける期間(i)、(ii)、(iii)において、受電装置30cで流れる電流の経路を示す。
図12Bの(a)に示されるように、期間(i)では、第5整流用スイッチ素子SW5がオフであることから、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第6整流用スイッチ素子SW6を経て、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給される。
図12Bの(b)に示されるように、続く期間(ii)では、第2コイルL2に流れる電流の向きが反転し、かつ、第5整流用スイッチ素子SW5がオンとなることから、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第5整流用スイッチ素子SW5を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図12Bの(c)に示されるように、続く期間(iii)では、第2コイルL2に流れる電流の向きが反転するが、第5整流用スイッチ素子SW5のオンが継続していることから、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第5整流用スイッチ素子SW5を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図13は、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第1モードでの受電電力(受電装置30cから負荷60に供給される電力)の調整を説明する図である。図13の(a)~(c)は、図12Aに示される所定の時間δtを変化させた(つまり、デューティを変化させた)場合の受電装置30cの動作を示すタイミングチャートの例を示し、図13の(d)は、所定の時間δtを変化させた場合のデューティ(横軸;Duty)と、受電電力(縦軸;Pout)との関係を示すグラフである。
なお、図13の(d)において、受電電力(縦軸;Pout)の値は、実施の形態1における図5の(d)に示される第1モードでの受電電力を算出したときと同じ所定条件下で算出した値である。図13の(d)と図5の(d)とを比較して分かるように、実施の形態2では、実施の形態1に比べ、受電電力の最大値が半分となる。
図13の(d)に示されるように、第1モードでは、制御回路40は、デューティ(Duty)を調整することで、受電電力をゼロから最大値(約550W)まで制御することができる。
以上のように、実施の形態2の第1モードでは、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、第5整流用スイッチ素子SW5と直列共振回路32とを経る電流ループに電流が還流する時間を変化させ、これにより、受電装置30cから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整することができる。
次に、本実施の形態に係る非接触給電システム10cによる第2モードでの動作について説明する。図14Aは、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第2モードでの動作を示すタイミングチャートである。図14Aの(a)~(c)は、図12Aの(a)~(c)に対応する。第2モードでは、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、第2コイルL2に生じた交流電流における複数の周期Tのうち、複数の周期にわたってオンさせる継続時間Ton(0≦To≦T)を変化させる(なお、周期Tのうち継続時間Ton以外の時間では、第5整流用スイッチ素子SW5をオフさせる)ことで、受電装置30cから負荷60に供給する電力を調整する。
なお、継続時間Tonのデューティ(Duty)は、デューティ(Duty)=Ton/Tである。制御回路40は、負荷60に供給すべき電力の大きさに応じて、デューティを、ゼロ以上1以下の値に調整する。例えば、制御回路40は、負荷60から要求される電力の大きさに応じて、デューティを変化させてもよいし、あるいは、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位が一定となるように、デューティを変化させてもよい。
図14Bは、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第2モードでの動作において受電装置30cで流れる電流の経路を示す図である。図14Bの(a1)及び(a2)における太い矢線は、第5整流用スイッチ素子SW5がオフの状態(Full-OFF状態)において受電装置30cで流れる電流の経路を示す。より詳しくは、図14Bの(a1)は、第2コイルL2を図における上方向に電流が流れ(つまり、第2コイルL2から、第2コンデンサC2、第6整流用スイッチ素子SW6に電流が流れ)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給する場合を示し、図14Bの(a2)は、第2コイルL2を図における下方向に電流が流れ(つまり、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第5整流用スイッチ素子SW5の寄生ダイオードを含む電流ループに電流が還流し)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給しない場合を示す。
また、図14Bの(b1)及び(b2)における太い矢線は、第5整流用スイッチ素子SW5がオンする状態(Full-ON状態)において受電装置30cで流れる電流の経路を示す。より詳しくは、図14Bの(b1)は、第2コイルL2を図における上方向に電流が流れ(つまり、第5整流用スイッチ素子SW5、第2コンデンサC2、第2コイルL2を含む電流ループに電流が還流し)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給しない場合を示し、図14Bの(b2)は、第2コイルL2を図における下方向に電流が流れ(つまり、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第5整流用スイッチ素子SW5を含む電流ループに電流が還流し)、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)を負荷60に供給しない場合を示す。
図15は、実施の形態2に係る非接触給電システム10cによる第2モードでの受電電力(受電装置30cから負荷60に供給される電力)の調整を説明する図である。ここでは、図14Aにおける継続時間Tonを変化させた(つまり、デューティを変化させた)場合のデューティ(横軸;Duty)と、受電電力(縦軸;Pout)との関係を示すグラフが示されている。
なお、図15において、受電電力(縦軸;Pout)の値は、実施の形態1における図7に示される第2モードでの受電電力を算出したときと同じ所定条件下で算出した値である。図15と図7とを比較して分かるように、第2モードにおいても、第1モードと同様に、実施の形態2では、実施の形態1に比べ、受電電力の最大値が半分となる。
図15に示されるように、第2モードにおいても、第1モードと同様に、制御回路40は、デューティ(Duty)を調整することで、受電電力をゼロから最大値(約550W)まで制御することができる。
以上のように、実施の形態2の第2モードでは、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたってオンさせる継続時間を変化させることで、第5整流用スイッチ素子SW5と直列共振回路32とを経る電流ループに電流が還流する時間を変化させ、これにより、受電装置30cから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整することができる。
なお、実施の形態2に係る非接触給電システム10cは、実施の形態1と同様に、第1モードと第2モードとを切り替えながら動作してもよい。例えば、制御回路40による制御の下で、非接触給電システム10cは、第1モードと、第2モードのFull-ON状態とを交互に切り替えながら動作してもよい。また、制御回路40による制御の下で、非接触給電システム10cは、初めに、第1モードで動作し、その後、第2モードのFull-ON状態で動作し、その後、再び、第1モードで動作し、その後、第2モードのFull-ON状態とFull-OFF状態とを交互に切り替えながら動作してもよい。
第1モードは、直列共振回路32に生じた交流電流における1周期の中で、第5整流用スイッチ素子SW5がオン及びオフとなるのに対して、第2モードは、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期の単位で、第5整流用スイッチ素子SW5がオン及びオフとなる。よって、第1モードは、第2モードに比べ、受電電力の調整が高速に行えるメリットがある。よって、制御回路40は、非接触給電システム10cに求められる受電電力の調整速度に関する要求に基づいて、好適なモードを選択して動作することができる。
図16Aは、実施の形態2の変形例1に係る非接触給電システム10dの構成を示す回路ブロック図である。実施の形態2と異なる点は、受電装置30dが備える整流回路33dを構成する第6整流用スイッチ素子SW6が、ダイオードではなく、NMOSトランジスタ等のトランジスタで構成されている点である。制御回路40は、実施の形態2における第5整流用スイッチ素子SW5に対する制御(つまり、第1モード及び第2モードでの制御)に加えて、第6整流用スイッチ素子SW6に対して、同期整流の制御を行う。
図16Bは、実施の形態2の変形例1に係る非接触給電システム10dの動作を示すタイミングチャートである。ここでは、非接触給電システム10dが第1モードで動作する場合のタイミングチャートが示されている。図16Bの(a)~(e)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第5整流用スイッチ素子SW5に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第5整流用スイッチ素子SW5の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第6整流用スイッチ素子SW6に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第6整流用スイッチ素子SW6の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。
図16Bの(a)~(e)のうち、第2コイルL2、第5整流用スイッチ素子SW5のタイミングチャートを示す図16Bの(a)、(b)及び(c)は、それぞれ、実施の形態2における図12Aの(a)~(c)と同じである。
本変形例では、第6整流用スイッチ素子SW6(トランジスタ)は、制御回路40による同期整流により、実施の形態2における図12Bに示される第6整流用スイッチ素子SW6(ダイオード)のオンオフと同じタイミングで、オンオフする(図16Bの(d)及び(e))。
このように、本変形例では、受電装置30dが備える整流回路33dを構成する第6整流用スイッチ素子SW6がトランジスタで構成され、実施の形態2における対応するダイオードのオンオフと同じタイミングでオンオフする。このことは、第1モードだけでなく、第2モードにおいても同じである。本変形例では、第6整流用スイッチ素子SW6がトランジスタで構成されるので、ダイオードで構成される実施の形態2に比べ、第6整流用スイッチ素子SW6における電力損失が軽減される。
以上のように実施の形態2に係る非接触給電システム10cは、負荷60に直流電力を供給する非接触給電システムであって、非接触で電力を給電する給電装置20と、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30cとを備え、給電装置20は、直流電源50に接続される、並列共振回路22と駆動用スイッチ素子SW0とを有し、並列共振回路22は、第1コンデンサC1と第1コイルL1とを含み、受電装置30cは、第2コンデンサC2と、第1コイルL1と磁気的に結合される第2コイルL2とで構成される直列共振回路32と、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を半波整流するダイオード又はトランジスタである2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)が接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電流を出力する整流回路33cと、整流回路33cを制御する制御回路40とを有し、2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)は、直列共振回路32の両端の間に接続される第5整流用スイッチ素子SW5と、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第6整流用スイッチ素子SW6とを含み、2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)のうち、第5整流用スイッチ素子SW5は、トランジスタであり、制御回路40は、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフさせる時点までの時間を変化させることで、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
これにより、(1)給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30cが直列共振回路32を有すること、及び、(2)受電装置30cにおいて、制御回路40が、整流回路33cを構成する第5整流用スイッチ素子SW5に対して第1モードで制御することから、受電装置30cから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整し、安定して負荷60に電力を供給できる。
ここで、制御回路40は、さらに、第5整流用スイッチ素子SW5に対して、直列共振回路32に生じた交流電流における複数の周期にわたってオンさせる継続時間を変化させることで、負荷60に供給する電力を調整する第2モードを有してもよい。これにより、第1モードよりも遅いスイッチング制御で済む第2モードによって、第1モードと同様に、負荷60に供給する電力を調整できる。
また、2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)のうち、第6整流用スイッチ素子SW6は、ダイオードであってもよい。これにより、整流回路33cを構成する2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)のうち、第5整流用スイッチ素子SW5だけに対する簡易なスイッチング制御によって、第1モード及び第2モードが実現される。
また、実施の形態2の変形例1に係る非接触給電システム10dのように、)2個の整流用スイッチ素子(SW5及びSW6)は、いずれも、トランジスタであってもよい。これにより、整流回路33dは、半波整流用の2個のトランジスタで構成され、同期整流型と同じ回路構成となる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、給電装置及び受電装置で構成される非接触給電システムであって、受電装置が備える整流回路において、ブリッジ接続される4個の整流用スイッチ素子のうち、直列に接続される1対のハイサイド及びローサイドの(つまり、トーテムポールを構成する)2個の整流用スイッチ素子をトランジスタで構成し、それらのトランジスタのオンオフタイミングを制御することで、負荷に供給する電力を調整する点に特徴を有する。
図17は、実施の形態3に係る非接触給電システム10eの構成を示す回路ブロック図である。本実施の形態に係る非接触給電システム10eは、給電装置20及び受電装置30eを備え、基本的には、実施の形態1に係る非接触給電システム10と同様の構成を備える。ただし、本実施の形態では、受電装置30eが備える整流回路33eにおいて、ブリッジ接続される4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、直列に接続される1対のハイサイド及びローサイドの(つまり、トーテムポールを構成する)2個の整流用スイッチ素子(つまり、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4)がトランジスタ(ここでは、寄生ダイオードを有するNMOSトランジスタ)で構成され、その他の2個の整流用スイッチ素子(つまり、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2)がダイオードで構成される。
そして、受電装置30eが備える制御回路40は、実施の形態1における第2整流用スイッチ素子SW2及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御に代えて、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、実施の形態1と同様の第1モードでの制御を行う。より詳しくは、第1モードでは、制御回路40は、トーテムポールを構成する第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフ及びオフからオンさせる時点までの時間を変化させることで、ハイサイド又はローサイドの2個の整流用スイッチ素子と直列共振回路32とを経る電流ループに電流を還流させる継続時間を変化させ、これにより、負荷60に供給する電力を調整することができる。
図18Aは、実施の形態3に係る非接触給電システム10eによる第1モードでの動作を示すタイミングチャートである。図18Aの(a)~(e)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第3整流用スイッチ素子SW3に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第3整流用スイッチ素子SW3の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第4整流用スイッチ素子SW4に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。また、図18Aの上部には、第2コイルL2を流れる電流Ll2の1周期を構成する4つの期間(i)、(iii)、(ii)及び(iv)が示されている。
第1モードでは、制御回路40は、電流Ll2の波形(図18Aの(a))において正電流から負電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(i)の終了時点)、そのゼロクロス点から、所定の時間δt(期間(iii))だけ経過した時点で、第3整流用スイッチ素子SW3に対して、それまでのオフからオンにさせる制御をするとともに(図18Aの(b))、第4整流用スイッチ素子SW4に対して、それまでのオンからオフにさせる制御をする(図18Aの(d))。その結果、第3整流用スイッチ素子SW3の両端電圧は、電圧Voutから0Vになるとともに(図18Aの(c))、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧は、0Vから電圧Voutになる(図18Aの(e))。
その後、制御回路40は、電流Ll2の波形(図18Aの(a))において負電流から正電流へのゼロクロス点を検知すると(期間(ii)の終了時点)、そのゼロクロス点から、所定の時間δt(期間(iv))だけ経過した時点で、第3整流用スイッチ素子SW3に対して、それまでのオンからオフにさせる制御をするとともに(図18Aの(b))、第4整流用スイッチ素子SW4に対して、それまでのオフからオンにさせる制御をする(図18Aの(d))。その結果、第3整流用スイッチ素子SW3の両端電圧は、0Vから電圧Voutになるとともに(図18Aの(c))、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧は、電圧Voutから0Vになる(図18Aの(e))。
このような4つの期間(i)~(iv)を1周期として、制御回路40は、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対するオンオフ制御を繰り返す。特に、制御回路40は、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、オンからオフに、及び、オフからオンにさせるときに、電流Ll2の波形におけるゼロクロス点から所定の時間δtだけ遅延させる制御を行う。
なお、第2コイルL2を流れる交流電流の周期をTとした場合に、所定の時間δtのデューティ(Duty)は、実施の形態1と同様に、デューティ(Duty)=δt/Tである。制御回路40は、負荷60に供給すべき電力の大きさに応じて、デューティを、ゼロ以上0.5以下の値に調整する。例えば、制御回路40は、負荷60から要求される電力の大きさに応じて、デューティを変化させてもよいし、あるいは、負側出力端子31bでの電位を基準とする正側出力端子31aでの電位が一定となるように、デューティを変化させてもよい。
図18Bは、実施の形態3に係る非接触給電システム10eによる第1モードでの動作において受電装置30eで流れる電流の経路を示す図である。図18Bの(a)~(d)における太い矢線は、それぞれ、図18Bにおける期間(i)、(iii)、(ii)、(iv)において、受電装置30eで流れる電流の経路を示す。
図18Bの(a)に示されるように、期間(i)では、第3整流用スイッチ素子SW3がオフであり、第4整流用スイッチ素子SW4がオンであることから、第4整流用スイッチ素子SW4から、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第1整流用スイッチ素子SW1を経て、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給される。
図18Bの(b)に示されるように、続く期間(iii)では、第2コイルL2に流れる電流の向きが反転することから、第2整流用スイッチ素子SW2から、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第4整流用スイッチ素子SW4を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図18Bの(c)に示されるように、続く期間(ii)では、第3整流用スイッチ素子SW3がオンとなり、第4整流用スイッチ素子SW4がオフとなることから、第2整流用スイッチ素子SW2から、第2コンデンサC2、第2コイルL2、第3整流用スイッチ素子SW3を経て、正側出力端子31aから、電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給される。
図18Bの(d)に示されるように、続く期間(iv)では、第3整流用スイッチ素子SW3がオンとなり、第4整流用スイッチ素子SW4がオフとなることから、第3整流用スイッチ素子SW3から、第2コイルL2、第2コンデンサC2、第1整流用スイッチ素子SW1を経る電流ループに電流が還流し、正側出力端子31aから電流(言い換えると、電力)が負荷60に供給されない。
図19は、実施の形態3に係る非接触給電システム10eによる第1モードでの受電電力(受電装置30eから負荷60に供給される電力)の調整を説明する図である。図19の(a)~(c)は、図18Aに示される所定の時間δtを変化させた(つまり、デューティを変化させた)場合の受電装置30eの動作を示すタイミングチャートの例を示し、図19の(d)は、所定の時間δtを変化させた場合のデューティ(横軸;Duty)と、受電電力(縦軸;Pout)との関係を示すグラフである。なお、図19の(d)において、受電電力(縦軸;Pout)の値は、実施の形態1における図5の(d)に示される第1モードでの受電電力を算出したときと同じ所定条件下で算出した値である。
図19の(d)に示されるように、第1モードでは、制御回路40は、デューティ(Duty)を調整することで、受電電力をゼロから最大値(約1100W)まで制御することができる。
以上のように、実施の形態3の第1モードでは、制御回路40は、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフ及びオフからオンさせる時点までの時間を変化させることで、ハイサイド又はローサイドの2個の整流用スイッチ素子と直列共振回路32とを経る電流ループに電流を還流させる継続時間を変化させ、これにより、受電装置30eから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整することができる。
図20Aは、実施の形態3の変形例1に係る非接触給電システム10fの構成を示す回路ブロック図である。実施の形態3と異なる点は、受電装置30fが備える整流回路33fを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2が、ダイオードではなく、NMOSトランジスタ等のトランジスタで構成されている点である。制御回路40は、実施の形態3における第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御(つまり、第1モードでの制御)に加えて、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2に対して、同期整流の制御を行う。
図20Bは、実施の形態3の変形例1に係る非接触給電システム10fの動作を示すタイミングチャートである。ここでは、非接触給電システム10fが第1モードで動作する場合のタイミングチャートが示されている。図20Bの(a)~(i)は、それぞれ、第2コイルL2を流れる電流Ll2、制御回路40から第3整流用スイッチ素子SW3に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第3整流用スイッチ素子SW3の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第1整流用スイッチ素子SW1に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第1整流用スイッチ素子SW1の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第4整流用スイッチ素子SW4に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第4整流用スイッチ素子SW4の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)、制御回路40から第2整流用スイッチ素子SW2に与えられる制御信号(ゲートソース間電圧Vgs)、第2整流用スイッチ素子SW2の両端電圧(ドレインソース間電圧Vds)の波形を示す。
図20Bの(a)~(i)のうち、第2コイルL2、第3整流用スイッチ素子SW3、及び、第4整流用スイッチ素子SW4のタイミングチャートを示す図20Bの(a)、(b)、(c)、(f)及び(g)は、それぞれ、実施の形態3における図18Aの(a)~(e)と同じである。
本変形例では、第1整流用スイッチ素子SW1(トランジスタ)は、制御回路40による同期整流により、実施の形態3における図18Bに示される第1整流用スイッチ素子SW1(ダイオード)のオンオフと同じタイミングで、オンオフする(図20Bの(d)及び(e))。同様に、第2整流用スイッチ素子SW2(トランジスタ)は、制御回路40による同期整流により、実施の形態3における図18Bに示される第2整流用スイッチ素子SW2(ダイオード)のオンオフと同じタイミングで、オンオフする(図20Bの(h)及び(i))。
このように、本変形例では、受電装置30fが備える整流回路33fを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2がトランジスタで構成され、実施の形態3における対応するダイオードのオンオフと同じタイミングでオンオフする。本変形例では、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2がトランジスタで構成されるので、ダイオードで構成される実施の形態3に比べ、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2における電力損失が軽減される。
図21は、実施の形態3の変形例2に係る非接触給電システム10gの構成を示す回路ブロック図である。本変形例では、受電装置30gが備える整流回路33gにおいて、ブリッジ接続される4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、トーテムポールを構成する左サイドの2個の第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2をトランジスタで構成し、それらのトランジスタのオンオフタイミングを制御することで、負荷に供給する電力を調整する点に特徴を有する。
より詳しくは、本変形例では、実施の形態3と異なり、整流回路33gを構成する第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2(つまり、左サイドのトーテムポール)が、ダイオードではなく、トランジスタ(ここでは、寄生ダイオードを有するNMOSトランジスタ)で構成され、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4が、トランジスタではなく、ダイオードで構成される。そして、制御回路40は、実施の形態3における第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対する制御に代えて、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2に対して、実施の形態3と同様の制御(つまり、第1モードでの制御)を行う。
具体的には、第1モードでは、制御回路40は、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2(つまり、左サイドのトーテムポール)に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフ及びオフからオンさせる時点までの時間を変化させることで、ハイサイド又はローサイドの2個の整流用スイッチ素子と直列共振回路32とを経る電流ループに電流を還流させる継続時間を変化させ、これにより、負荷60に供給する電力を調整する。
また、本変形例においても、実施の形態3の変形例1と同様に、受電装置30gが備える整流回路33gを構成する第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4が、ダイオードではなく、NMOSトランジスタ等のトランジスタで構成されてもよい。その場合には、制御回路40は、変形例2における第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2(つまり、左サイドのトーテムポール)に対する制御(つまり、第1モードでの制御)に加えて、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、同期整流の制御を行う。
以上のように実施の形態3に係る非接触給電システム10eは、負荷60に直流電力を供給する非接触給電システムであって、非接触で電力を給電する給電装置20と、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30eとを備え、給電装置20は、直流電源50に接続される、並列共振回路22と駆動用スイッチ素子SW0とを有し、並列共振回路22は、第1コンデンサC1と第1コイルL1とを含み、受電装置30eは、第2コンデンサC2と、第1コイルL1と磁気的に結合される第2コイルL2とで構成される直列共振回路32と、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を整流するダイオード又はトランジスタである4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)がブリッジ接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電流を出力する整流回路33eと、整流回路33eを制御する制御回路40とを有し、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第1整流用スイッチ素子SW1と、直列共振回路32の一端と負側出力端子31bとの間に接続される第2整流用スイッチ素子SW2と、直列共振回路32の他端と正側出力端子31aとの間に接続される第3整流用スイッチ素子SW3と、直列共振回路32の他端と負側出力端子31bとの間に接続される第4整流用スイッチ素子SW4とを含み、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4は、トランジスタであり、制御回路40は、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフ及びオフからオンさせる時点までの時間を変化させることで、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4が同時にオンする継続時間を変化させ、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
これにより、(1)給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30eが直列共振回路32を有すること、及び、(2)受電装置30eにおいて、制御回路40が、整流回路33eを構成する右サイドのトーテムポール(第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4)に対して第1モードで制御することから、受電装置30eから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整し、安定して負荷60に電力を供給できる。
ここで、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2は、ダイオードであってもよい。これにより、整流回路33eを構成する4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、右サイドのトーテムポールの2個の整流用スイッチ素子(第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4)だけに対する簡易なスイッチング制御によって、第1モードが実現される。
実施の形態3の変形例2に係る非接触給電システム10gは、負荷60に直流電力を供給する非接触給電システムであって、非接触で電力を給電する給電装置20と、給電装置20から給電される電力を非接触で受電して負荷60に供給する受電装置30gとを備え、給電装置20は、直流電源50に接続される、並列共振回路22と駆動用スイッチ素子SW0とを有し、並列共振回路22は、第1コンデンサC1と第1コイルL1とを含み、受電装置30gは、第2コンデンサC2と、第1コイルL1と磁気的に結合される第2コイルL2とで構成される直列共振回路32と、直列共振回路32に接続され、直列共振回路32に生じた交流電流を整流するダイオード又はトランジスタである4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)がブリッジ接続されて構成され、正側出力端子31aと負側出力端子31bとから、負荷60に直流電流を出力する整流回路33gと、整流回路33gを制御する制御回路40とを有し、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)は、直列共振回路32の一端と正側出力端子31aとの間に接続される第1整流用スイッチ素子SW1と、直列共振回路32の一端と負側出力端子31bとの間に接続される第2整流用スイッチ素子SW2と、直列共振回路32の他端と正側出力端子31aとの間に接続される第3整流用スイッチ素子SW3と、直列共振回路32の他端と負側出力端子31bとの間に接続される第4整流用スイッチ素子SW4とを含み、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2は、トランジスタであり、制御回路40は、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2に対して、直列共振回路32に生じた交流電流におけるゼロクロス点を基準として、オンからオフ及びオフからオンさせる時点までの時間を変化させることで、第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2が同時にオンする継続時間を変化させ、負荷60に供給する電力を調整する第1モードを有する。
これにより、(1)給電装置20が並列共振回路22を有し、受電装置30gが直列共振回路32を有すること、及び、(2)受電装置30gにおいて、制御回路40が、整流回路33gを構成する左サイドのトーテムポール(第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2)に対して第1モードで制御することから、受電装置30gから給電装置20への通信を伴うフィードバックを必要とすることなく、負荷60に供給する電力を調整し、安定して負荷60に電力を供給できる。
ここで、4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、第3整流用スイッチ素子SW3及び第4整流用スイッチ素子SW4は、ダイオードであってもよい。これにより、整流回路33gを構成する4個の整流用スイッチ素子(SW1~SW4)のうち、左サイドのトーテムポールの2個の整流用スイッチ素子(第1整流用スイッチ素子SW1及び第2整流用スイッチ素子SW2)だけに対する簡易なスイッチング制御によって、第1モードが実現される。
以上、本開示に係る非接触給電システムについて、実施の形態1~3及び変形例に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態1~3及び変形例に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態1~3及び変形例に施したものや、実施の形態1~3及び変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、給電装置20は、一つのスイッチ素子(駆動用スイッチ素子SW0)を備えたが、並列共振回路を有するシングルエンデッドインバータであれば、他の用途のスイッチ素子をさらに備えてもよい。例えば、給電装置20が、直流電源50からの電力供給をオンオフするスイッチ素子を備えてもよい。
また、上記実施の形態では、給電コイルL1及び受電コイルL2は、単体のコイルであったが、直列又は並列に接続された複数のコイルで構成されてもよい。