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JP7678631B1 - 香味増強剤、飲食品組成物および香料組成物 - Google Patents

香味増強剤、飲食品組成物および香料組成物 Download PDF

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JP7678631B1 JP2024161490A JP2024161490A JP7678631B1 JP 7678631 B1 JP7678631 B1 JP 7678631B1 JP 2024161490 A JP2024161490 A JP 2024161490A JP 2024161490 A JP2024161490 A JP 2024161490A JP 7678631 B1 JP7678631 B1 JP 7678631B1
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明泰 岡田
洋志 花井
智也 小俣
龍昇 瀧本
基樹 石川
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Abstract

【課題】飲食品の嗜好性に大きな影響を及ぼすトップノートを増強する香味増強剤を提供する。
【解決手段】本発明に係る香味増強剤は、焙煎コーヒー豆の抽出物を含む。抽出物は、アルコール類を含む抽出溶媒を含む。抽出物は、四重極型質量分析計を備えるガスクロマトグラフ質量分析計を用い、極性カラムを使用して、70eVにおける電子衝撃イオン化法で得たトータルイオンクロマトグラムにおいて、グループAに含まれる化合物のピーク、グループBに含まれる化合物のピーク、およびグループCに含まれる化合物のピークを含み、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、1.0以上である(但し、ピーク面積%は、焙煎コーヒー豆の抽出物に含まれる溶媒を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を示す)。
【選択図】なし

Description

本発明は、香味増強剤、飲食品組成物および香料組成物に関する。
飲食品の香気は、揮発性および感じ方によって、トップノート、ミドルノートおよびラストノートに分類される(特許文献1および非特許文献1)。トップノートは、広がりを持った香気であり、飲食品の最初の印象を決める成分である。トップノートは、比較的低い沸点を有する成分で構成されており、高い揮発性を有する。一方、ラストノートは、香りの深み、残香および味覚に関係する成分である。ラストノートは、比較的高い沸点を有する成分で構成されており、揮発しにくい。ミドルノートは、トップノートとラストノートとの中間の揮発性および保留性を有し、香気の中心的な成分である。
特に、トップノートは、果物および野菜を切った瞬間、あるいはコーヒー豆を挽いた瞬間などに感じる香り立ちに関係する成分である。したがって、トップノートは、飲食品の嗜好性を高めるために非常に重要である。飲食品の嗜好性を高める方法として、例えば、特許文献2には、所定の香料を有効成分として含むコーヒーフレーバー組成物が開示されており、コーヒー特有のロースト感、スイート感および酸味感を高めることが記載されている。しかし、特許文献2には、コーヒー特有のロースト感など摂取後に感じる風味について記載されているものの、コーヒー含有飲食品のトップノートに対する影響について記載されていない。
特開2018-191553号公報 特開2006-20526号公報
日本調理科学会誌、Vol.51,No.4,197~204(2018)
本発明の課題は、飲食品の嗜好性に大きな影響を及ぼすトップノートを増強する香味増強剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)焙煎コーヒー豆の抽出物を含み、抽出物は、アルコール類を含む抽出溶媒を含み、抽出物は、四重極型質量分析計を備えるガスクロマトグラフ質量分析計を用い、極性カラムを使用して、70eVにおける電子衝撃イオン化法で得たトータルイオンクロマトグラムにおいて、グループAに含まれる化合物のピーク、グループBに含まれる化合物のピーク、およびグループCに含まれる化合物のピークを含み、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、1.0以上である(但し、ピーク面積%は、焙煎コーヒー豆の抽出物に含まれる溶媒を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を示す)、香味増強剤。
グループA:2-メチルブタナール、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、1-メチルピロールおよびリモネン。
グループB:メチルピラジン、フルフラール、フルフリルアセテート、5-メチル-2-フルフラールおよびフルフリルアルコール。
グループC:メチルサリチレート、グアイアコール、4-エチルグアイアコールおよびビニルグアイアコール。
(2)グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、0.5以上1未満である、上記(1)に記載の香味増強剤。
(3)グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、0.004未満(但し、0は除く)である、上記(1)または(2)に記載の香味増強剤。
(4)2-メチルブタナールのピーク面積%を、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が、2.6以上である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の香味増強剤。
(5)グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、リモネンのピーク面積%で除した値が、0.17以下である、上記(1)~(4)のいずれかに記載の香味増強剤。
(6)メチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値が、0.10以下である、上記(1)~(5)のいずれかに記載の香味増強剤。
(7)グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値が、0.05以下である、上記(1)~(6)のいずれかに記載の香味増強剤。
(8)リモネンのピーク面積%を、2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が、0.06以上である、上記(1)~(7)のいずれかに記載の香味増強剤。
(9)1-メチルピロールのピーク面積%とリモネンのピーク面積%との合計が、2.8ピーク面積%以上である、上記(1)~(8)のいずれかに記載の香味増強剤。
(10)抽出溶媒は、アルコール類を80質量%以上の割合で含む、上記(1)~(9)のいずれかに記載の香味増強剤。
(11)水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルおよび動植物油脂からなる群より選択される少なくとも1種の希釈溶媒を、さらに含む、上記(1)~(10)のいずれかに記載の香味増強剤。
(12)飲食品と、上記(1)~(11)のいずれかに記載の香味増強剤とを含む、飲食品組成物。
(13)香料成分と、上記(1)~(11)のいずれかに記載の香味増強剤とを含む、香料組成物。
本発明に係る香味増強剤によれば、飲食品の嗜好性に大きな影響を及ぼすトップノートが増強される。
焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気との接触方法の一実施形態を説明するための説明図である。 焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気との接触方法の他の実施形態を説明するための説明図である。 官能評価で使用したチェックシートの説明図である。
本発明の一実施形態に係る香味増強剤は、焙煎コーヒー豆の抽出物を含む。コーヒー豆は、コーヒーノキから採取される果実に含まれる種子である。コーヒーノキには、アラビカ種およびロブスタ種などが存在する。本発明に係る香味増強剤に使用されるコーヒー豆は、アラビカ種由来のコーヒー豆であってもよく、ロブスタ種由来のコーヒー豆であってもよく、コーヒーノキの種および産地は限定されない。
後述の実施例などで使用するコーヒー豆の銘柄については、流通される際に一般的に使用されている名称を記載している。例えば、ブラジルおよびコロンビアのように産地が銘柄として通用しているものもあれば、ブルーマウンテン、モカ、マンデリンおよびキリマンジャロのように、コーヒーの銘柄として名称がよく知られているものもある。銘柄によっては名称の後に記号や数字、あるいは特定の呼び名を付けることによってグレード(等級)を示す場合がある。例えば「ブラジルNo.2」はブラジル産でグレードがNo.2のコーヒー豆を意味し、「コロンビアスプレモ」はコロンビア産でスプレモグレードのコーヒー豆を意味している。
コーヒー豆は、焙煎して使用される。すなわち、抽出物の原料としては、焙煎コーヒー豆が使用される。コーヒー豆を焙煎することによって、生豆の状態よりも、下記に示すグループAに含まれる化合物、下記に示すグループBに含まれる化合物、および下記に示すグループCに含まれる化合物が得られやすくなる。
焙煎コーヒー豆は、そのまま使用してもよく、粉砕して使用してもよい。そのまま使用するよりも粉砕して使用する方が、焙煎コーヒー豆に含まれる化合物を効率よく抽出することができる。焙煎コーヒー豆の抽出物は、焙煎コーヒー豆をドリップ、浸漬、撹拌および循環などの一般的な抽出に供する、還流抽出および超臨界流体抽出などに供する、あるいは焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気とを接触させることによって得られる。さらに、このような方法によって得られた焙煎コーヒー豆抽出物は、例えば単蒸留および精密蒸留などの蒸留操作によって、含まれる成分の割合を調整してもよい。
一実施形態に係る香味増強剤において、焙煎コーヒー豆の抽出物は、下記に示すグループAに含まれる化合物、下記に示すグループBに含まれる化合物、および下記に示すグループCに含まれる化合物を含む。
グループA:2-メチルブタナール、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、1-メチルピロールおよびリモネン。
グループB:メチルピラジン、フルフラール、フルフリルアセテート、5-メチル-2-フルフラールおよびフルフリルアルコール。
グループC:メチルサリチレート、グアイアコール、4-エチルグアイアコールおよびビニルグアイアコール。
一実施形態に係る香味増強剤において、焙煎コーヒー豆の抽出物は、グループAに含まれる化合物、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物を含み、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上であるという特徴を有する。各化合物のピーク面積は、四重極型質量分析計を備えるガスクロマトグラフ質量分析計を用い、極性カラムを使用して、70eVにおける電子衝撃イオン化法で得たトータルイオンクロマトグラムにおいて、算出される。本明細書において「ピーク面積%」は、焙煎コーヒー豆の抽出物に含まれる溶媒を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を意味する。
ガスクロマトグラフ質量分析計においては、基本的に低沸点で揮発性の高い化合物から順に検出される。そのため、リテンションタイムが比較的小さい範囲に揮発性の高い化合物が含まれていると考えられる。グループAに含まれる化合物は、リテンションタイムが比較的小さい範囲に含まれる。グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物は、グループAに含まれる化合物よりも、リテンションタイムが大きい範囲に含まれる。グループCに含まれる化合物は、グループBに含まれる化合物よりも、リテンションタイムが大きい範囲に含まれる。
リテンションタイムが比較的小さい範囲に含まれる化合物は、沸点が低く揮発しやすい。そのため、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上であれば、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物の含有量が少なく、揮発しやすいグループAに含まれる化合物の含有量が多くなる。
揮発しやすいグループAに含まれる化合物の含有量が多いほど、飲食品の嗜好性に大きな影響を及ぼすトップノートの風味立ちが、補助強化されると推察される。そのため、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物の含有量は可能な限り少ない方が好ましい。しかし、グループAに含まれる化合物、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物は、焙煎コーヒー豆の抽出物に由来するため、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物を完全に除去するのは困難である。グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物を含有していても、グループAに含まれる化合物が特定の割合で含まれていれば、トップノートの風味立ちを補助強化することが見出されたことによって、本発明は成されたものである。
グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0未満の場合、トップノートを増強する効果が発揮されない。グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値は、例えば、1.1以上であってもよく、1.4以上であってもよい。上限値については特に限定されず、例えば、10.8以下であってもよく、2.0以下であってもよい。
グループAに含まれる化合物において、リモネンのピーク面積%を、2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値は、例えば、0.06以上であってもよく、0.07以上であってもよい。上限値については特に限定されず、例えば、0.30以下であってもよく、0.18以下であってもよく、0.16以下であってもよい。リモネンのピーク面積%を、2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が0.06以上の場合、トップノートがより増強される。
グループAに含まれる化合物において、2-メチルブタナールのピーク面積%を、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値は、例えば、2.6以上であってもよく、2.8以上であってもよく、4.3以下であってもよい。2-メチルブタナールのピーク面積%を、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が2.6以上の場合、トップノートがより増強される。
さらに、1-メチルピロールのピーク面積%とリモネンのピーク面積%との合計は、例えば、2.8ピーク面積%以上であってもよく、3.0ピーク面積%以上であってもよく、5.7ピーク面積%以下であってもよい。1-メチルピロールのピーク面積%とリモネンのピーク面積%との合計が2.8ピーク面積%以上の場合、トップノートがより増強される。
グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値は、例えば、0.17以下であってもよく、0.14以下であってもよく、0.025以上であってもよい。グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、リモネンのピーク面積%の合計で除した値が0.17以下の場合、トップノートがより増強される。
メチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値は、例えば、0.10以下であってもよく、0.08以下であってもよく、0.01以上であってもよい。メチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値が0.10以下の場合、トップノートがより増強される。
さらに、グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値は、例えば、0.05以下であってもよく、0.04以下であってもよく、0.01以上であってもよい。グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値が0.05以下の場合、トップノートがより増強される。
グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値は、好ましくは0.5以上1未満であってもよい。このような範囲であれば、グループBに含まれる化合物の割合が、グループAに含まれる化合物の割合の次に高くなる。
グループBに含まれる化合物は、グループAに含まれる化合物とグループCに含まれる化合物との中間の揮発性を有し、香気の中心的な成分である。その結果、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が0.5以上1未満であると、トップノートがより増強される。
グループC含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値は、好ましくは0.004未満(但し、0は除く)であってもよい。このような範囲であれば、グループCに含まれる化合物の割合は、グループAに含まれる化合物の割合およびグループBに含まれる化合物の割合よりも低い。
グループCに含まれる化合物は、グループAに含まれる化合物およびグループBに含まれる化合物と比べて揮発しにくい。そのため、グループAに含まれる化合物の割合およびグループBに含まれる化合物割合と比べて、グループCに含まれる化合物の割合は低い方が好ましい。グループC含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が0.004未満(但し、0は除く)であると、トップノートがより増強される。
焙煎コーヒー豆の抽出物を得る方法の一実施形態について、焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気とを接触させる方法を例に、図1および図2に基づいて説明する。図1は、焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気との接触方法の一実施形態を説明するための説明図である。図2は、焙煎コーヒー豆と溶媒の蒸気との接触方法の他の実施形態を説明するための説明図である。
図1に示すように、抽出溶媒タンク1に抽出溶媒11を入れる。抽出溶媒11は、アルコール類を含む。アルコール類としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール(ノルマルプロピルアルコールおよびイソプロピルアルコール)およびブタノール(ノルマルブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec-ブチルアルコールおよびtert-ブチルアルコール)などの1価アルコールなどが挙げられる。これらの中でも、3個以下の炭素原子を有する1価アルコールが好ましく、特にエタノールおよびプロパノールが好ましい。3個以下の炭素原子を有する1価アルコールは比較的沸点が低く、低温条件下で蒸気化しやすい。抽出溶媒11には、アルコール類以外に、例えば水が含まれていてもよい。
グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上となる抽出物が、より得られやすいという点で、抽出溶媒11は、アルコール類を含む抽出溶媒が好ましく、特に80質量%以上のアルコール類を含む抽出溶媒が好ましく、90質量%以上のアルコール類を含む抽出溶媒がより好ましい。80質量%以上のアルコール類を含む抽出溶媒を使用すると、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上となるように、各グループの化合物の含有量を調整する必要が低減する。
抽出溶媒11としてエタノールを使用する場合、工業用アルコールを使用してもよい。工業用アルコールとしては、例えば、95度(95容量%)品および99度(99容量%)品が市販されている。95度品は約92.4質量%エタノールに相当し、99度品は約98.4質量%エタノールに相当する。工業用アルコールは、エタノール以外に水を含有する。エタノールの濃度が80質量%以上であれば、工業用アルコールに、水をさらに配合して使用してもよい。
焙煎コーヒー豆21を抽出溶媒11の蒸気と接触させる方法については、焙煎コーヒー豆21が抽出溶媒11に浸されなければ限定されない。例えば、図1では、抽出溶媒タンク1に抽出溶媒11および焙煎コーヒー豆21が位置している。焙煎コーヒー豆21は、抽出溶媒11に浸されないように、抽出溶媒タンク1に設けられた載置台1aに配置されている。
載置台1aは、例えば、抽出溶媒11の蒸気は通過し得るものの、焙煎コーヒー豆21は落下しない構造を有している。このような構造としては、例えば、メッシュ構造または多孔構造などが挙げられる。抽出溶媒タンク1は、抽出溶媒11を蒸気化させるために、加熱可能な構造を有している。抽出溶媒タンク1は、例えば、蒸留釜のような形態であってもよい。
抽出溶媒タンク1を加熱する方法は、抽出溶媒11を沸点まで加熱可能であれば限定されない。加熱方法としては、例えば、ウォーターバス、オイルバス、IHおよびマントルヒーターを用いた加熱方法、または飽和蒸気などによる間接的な加熱方法などが挙げられる。
図2では、抽出溶媒タンク1とは別に原料タンク2が設けられており、焙煎コーヒー豆21は原料タンク2に位置している。抽出溶媒タンク1で蒸気化された抽出溶媒11の蒸気が原料タンク2に供給され、焙煎コーヒー豆21と抽出溶媒11の蒸気とが接触する。
焙煎コーヒー豆21と抽出溶媒11の蒸気とを接触させることによって、焙煎コーヒー豆21に由来する香気成分を含む蒸気が得られる。焙煎コーヒー豆21と抽出溶媒11の蒸気とを接触させる際に、抽出溶媒11の蒸気の温度(すなわち、抽出溶媒11の沸点)を超える温度で接触させなくてもよい。そのため、焙煎コーヒー豆21を加熱装置などで加熱する必要はない。さらに、焙煎コーヒー豆21と抽出溶媒11の蒸気と接触は、常圧下(大気圧下)で行えばよい。
焙煎コーヒー豆21に由来する香気成分を含む蒸気は、図1および図2に示すように、抽出溶媒11の蒸気を焙煎コーヒー豆21と接触させることによって得られる。抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21と接触させる時間は限定されず、抽出溶媒11の種類、焙煎コーヒー豆21の種類および焙煎度(L値)などに応じて、適宜設定される。
例えば、焙煎コーヒー豆21の仕込み量に対して、1質量%以上500質量%以下の抽出溶液が得られる時間、抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21とが接触するようにしてもよい。このように抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21とを接触させることによって、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上となる抽出物が得られやすくなる。
具体的には、焙煎コーヒー豆21の仕込み量に対して、抽出溶液の回収率が1質量%以上500質量%以下となるように、抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21と接触させればよい。具体的には、焙煎コーヒー豆21を100g使用した場合、1g以上500g以下の抽出溶液が得られる時間、抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21とが接触するようにすればよい。焙煎コーヒー豆21の仕込み量に対して、抽出溶液の回収率が、好ましくは10質量%以上200質量%以下、より好ましくは30質量%以上100質量%以下となるように、抽出溶媒11の蒸気と焙煎コーヒー豆21と接触させればよい。
焙煎コーヒー豆21に由来する香気成分を含む蒸気は、凝縮器3に供給されて液化される。さらに、得られた液体は冷却装置4で冷却されて、抽出溶液タンク5に貯留される。得られた液体の冷却温度は限定されず、例えば、-20℃以上30℃以下の温度で冷却される。水の凝固点は0℃で、エタノールの凝固点は-114.14℃、イソプロパノールは-90℃である。そのため、エタノールまたはイソプロパノールを溶媒とした場合、冷却時に0℃以下にしてもよい。冷却装置4の冷却能力が高い場合は、凝縮器3は使用しなくてもよい。香気成分を含む蒸気を、冷却装置4で直接冷却してもよい。
抽出溶液タンク5に貯留された抽出物が、グループAに含まれる化合物、グループBに含まれる化合物およびグループCに含まれる化合物を含み、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が1.0以上であれば、抽出物をそのまま一実施形態に係る香味増強剤としてもよい。値が1.0未満の場合、値が1.0以上の香味増強剤と混合したり、あるいは蒸留または精製して成分のバランスを変えるなどの方法で、値が1.0以上となるように調製して香味増強剤としてもよい。
一実施形態に係る香味増強剤は、着香効果よりも補香効果の方が高い。一実施形態に係る香味増強剤は、例えば、香料成分と混合することによって、得られる香料組成物のトップノートを増強し、飲食品と混合することによって、得られる飲食品組成物を摂取する際のトップノートを増強するものである。一実施形態に係る香味増強剤は、必要に応じて、希釈溶媒で希釈したものを香味増強剤として使用してもよい。希釈溶媒としては限定されず、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルおよび動植物油脂などが挙げられる。これらの希釈溶媒は、単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。
本発明の一実施形態に係る飲食品組成物は、飲食品と一実施形態に係る香味増強剤とを含む。飲食品は、コーヒー風味を有する飲食品に限定されず、例えば、コーヒー飲料、茶系飲料およびココアなどの清涼飲料水;栄養補給に適したドリンク剤および栄養機能食品などの健康食品;カクテルおよび缶チューハイなどのアルコール飲料;チューハイ風味などのノンアルコール飲料;ゼリー、アイスクリーム、チョコレート、ケーキおよびスナック菓子などの菓子類などが挙げられる。一実施形態に係る香味増強剤は、コーヒー風味を有する飲食品と混合してもよく、コーヒー風味を有さない飲食品と混合してもよい。
一実施形態に係る飲食品組成物において、一実施形態に係る香味増強剤の配合量は限定されない。但し、アルコール飲料以外の飲食品に配合される場合は、得られる飲食品組成物が酒税法上の酒類に該当しないようにする必要がある。すなわち、一実施形態に係る香味増強剤がエタノールを含む場合、得られる飲食品組成物に含まれるエタノールの濃度が1体積%未満となるように、調整する必要がある。
一実施形態に係る香味増強剤は、比較的少量で効果が発揮される。一実施形態に係る香味増強剤は、例えば、各飲食品組成物に要求される香味の強さなどに応じて配合される。そのため、飲食品の種類によって一実施形態に係る香味増強剤の配合量にバラツキがある。例えば、一実施形態に係る香味増強剤は抽出溶液の状態(すなわち、有姿の状態)で、得られる飲食品組成物中に、好ましくは0.001ppm以上1000ppm以下、より好ましくは0.01ppm以上100ppm以下の濃度で含まれるように配合されていればよい。
本発明の一実施形態に係る香料組成物は、香料成分と一実施形態に係る香味増強剤とを含む。一実施形態に係る香料組成物は、必要に応じて、希釈溶媒で希釈したものを香料組成物として使用してもよい。希釈溶媒としては限定されず、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルおよび動植物油脂などが挙げられる。これらの希釈溶媒は、単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。あるいは、香料成分と一実施形態に係る香味増強剤とを適当な担体(例えば、乳糖およびマルトースなど)に担持させて、粉状または粒状の形態で使用してもよい。香料成分はコーヒー香料成分に限定されず、例えば、動植物抽出物および合成香料などが挙げられる。一実施形態に係る香味増強剤は、コーヒー香料成分と混合してもよく、コーヒー香料成分以外の香料成分と混合してもよい。
一実施形態に係る香料組成物において、一実施形態に係る香味増強剤の配合量は限定されない。一実施形態に係る香味増強剤は、上記のように比較的少量で効果が発揮される。一実施形態に係る香味増強剤は、例えば、各香料組成物に要求される香味の強さなどに応じて配合される。そのため、香料成分の種類によって一実施形態に係る香味増強剤の配合量にバラツキがある。例えば、一実施形態に係る香味増強剤は抽出溶液の状態(すなわち、有姿の状態)で、得られる香料組成物中に、好ましくは0.001質量%以上60質量%以下、より好ましくは0.01質量%以上10質量%以下の濃度で含まれるように配合されていればよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すように、抽出溶媒タンク1に抽出溶媒11として98.4質量%エタノールを200g、および載置台1aの上に焙煎コーヒー豆21(ブラジルNo.2、L値27)を100g仕込んだ。焙煎コーヒー豆21は、ミルで粗挽きにして使用した。次いで、常圧下(大気圧下)で抽出溶媒タンク1をマントルヒーターで加熱した。加熱によって発生した蒸気を、載置台1a上の焙煎コーヒー豆21と接触させた。焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。焙煎コーヒー豆21と接触させた蒸気を、凝縮器3に供給して液化した。液化は、水道水による冷却によって行った。さらに、得られた液体を冷却装置4で冷却し、抽出溶液タンク5に抽出溶液として貯留した。冷却温度は5℃とした。冷却装置4では抽出溶液の冷却が行われ、凝縮器3で凝縮しきれなかった低沸点成分の凝縮も期待できる。抽出溶液の収量が50gとなった時点で、抽出作業を終了した。このような手順で、50gの香味増強剤を得た。
(実施例2)
98.4質量%エタノールの代わりに92.4質量%エタノールを使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例3)
98.4質量%エタノールの代わりに90質量%エタノールを使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例4)
98.4質量%エタノールの代わりに80質量%エタノールを使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は80~83℃であった。
(比較例1)
98.4質量%エタノールの代わりに50質量%エタノールを使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は80~85℃であった。
(比較例2)
98.4質量%エタノールの代わりにイオン交換水を使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は103~105℃であった。
実施例1~4ならびに比較例1および2で得られた香味増強剤を、ゲステル社製のDHSを用いるMVM(Multi-Volatile Method)によって、GC/MS測定に供した。GC/MS測定の条件は下記の通りである。
<条件>
装置
GC:Agilent Technologies社製、GC7890A
MS:Agilent Technologies社製、MSD5975C
HS:GERSTEL社製 DHS、MPS
TUBE:Carbon B&X、TENAX-TA
カラム:InertCapPure-WAX ProGuard、2m(60m×0.25mm I.D., Film 0.25μm)
温度条件:50℃で3分間保持後、4℃/分の昇温速度で240℃まで昇温
キャリアガス流量:ヘリウム(2.2mL/分)
注入法:スプリットレス
イオン源温度:230℃
得られた測定結果から、グループAに含まれる化合物のピーク面積%、グループBに含まれる化合物のピーク面積%、およびグループCに含まれる化合物のピーク面積%を算出した。「ピーク面積%」は、上述のように、抽出溶媒11を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を意味する。結果を表1に示す。
Figure 0007678631000001
グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(A/(B+C))、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(B/(A+C))、およびグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(C/(A+B))を算出した。結果を表2に示す。
Figure 0007678631000002
表1および表2に示すように、実施例1~4で得られた香味増強剤では、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、1.0以上である。一方、比較例1および2で得られた香味増強剤では、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値は、1.0未満である。
1-メチルピロールのピーク面積とリモネンのピーク面積との合計を、表3に示す。
Figure 0007678631000003
グループCに含まれる4種の化合物のピーク面積%の合計をリモネンのピーク面積%で除した値、リモネンのピーク面積%をグループAに含まれる3種の化合物(2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオン)のピーク面積%の合計で除した値、ならびにメチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値を、表4に示す。
Figure 0007678631000004
2-メチルブタナールのピーク面積%を、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値を、表5に示す。
Figure 0007678631000005
グループCに含まれる4種の化合物のピーク面積%の合計を、2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値を、表6に示す。
Figure 0007678631000006
(実施例5)
図1において、載置台1aに焙煎コーヒー豆21を仕込まずに、抽出溶媒タンク1に実施例2で得られた香味増強剤を150g仕込んだ。次いで、常圧下(大気圧下)で抽出溶媒タンク1をマントルヒーターで加熱した。加熱によって発生した香味増強剤の蒸気を、凝縮器3に供給して液化した。抽出溶媒タンク1内の温度は78~79℃であった。液化は、水道水による冷却によって行った。さらに、得られた液体を冷却装置4で冷却し、抽出溶液タンク5に抽出溶液として貯留した。冷却温度は5℃とした。抽出溶液の収量が50gとなった時点で、抽出作業を終了した。このような手順で、50gの香味増強剤を得た。さらに、抽出溶媒タンク1中の残液90.7gも回収した。
実施例5で得られた香味増強剤を、実施例1と同様の手順でGC/MS測定に供した。測定結果から、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(A/(B+C))を算出すると、約10.708であった。
(実施例6)
下記に示す処方例でコーヒー香料組成物を調製した。得られたコーヒー香料組成物には、実施例2で得られた香味増強剤が4質量%の割合で含まれている。得られたコーヒー香料組成物は、分離および沈殿など生じず、香料組成物として十分に使用できるものであった。
<処方例>
2-フランメタンチオール(0.1質量%エタノール溶液):1.0質量%
2,3,5-トリメチルピラジン(1質量%エタノール溶液):0.5質量%
バニリン(1質量%エタノール溶液):1.0質量%
マルトール(1質量%エタノール溶液):2.0質量%
アセトイン(10質量%エタノール溶液):0.5質量%
フルフリルアセテート(10質量%エタノール溶液):0.5質量%
シクロテン(10質量%エタノール溶液):0.5質量%
実施例2で得られた香味増強剤:4.0質量%
95容量%エタノール:50.0質量%
精製水:40.0質量%
(実施例7)
下記に示す処方例でほうじ茶香料組成物を調製した。得られたほうじ茶香料組成物には、実施例2で得られた香味増強剤が4質量%の割合で含まれている。得られたほうじ茶香料組成物は、分離および沈殿など生じず、香料組成物として十分に使用できるものであった。
<処方例>
S-フルフリルチオアセテート(1質量%エタノール溶液):0.5質量%
2,2’-(ジチオジメチレン)ジフラン(1質量%エタノール溶液):0.5質量%
2-アセチルピラジン(5質量%エタノール溶液):0.5質量%
2-エチル-3,(5or6)-ジメチルピラジン(10質量%エタノール溶液):0.1質量%
4-(p-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン(10質量%エタノール溶液):0.15質量%
エチル3-(フルフリルチオ)プロピオネート(10質量%エタノール溶液):0.5質量%
4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン(10質量%エタノール溶液):0.75質量%
2,3,5-トリメチルピラジン(10質量%エタノール溶液):0.5質量%
実施例2で得られた香味増強剤:4.0質量%
95容量%エタノール:42.5質量%
精製水:50質量%
次いで、実施例1~4、比較例1および2で得られた香味増強剤を配合した飲食品について、官能評価を行った。
(実施例8)
焙煎コーヒー豆(コロンビアスプレモ、L値18)1050gをミルで粗挽きにして、90~95℃程度の熱水10000gでドリップ抽出した。得られた液体を室温まで冷却して7303gのコーヒー抽出液(Brix、2.72)を得た。得られたコーヒー抽出液7272.1gに、12.04gの重曹を配合し、イオン交換水を加えて17200gのブラックコーヒーを得た。
得られたブラックコーヒーに、実施例1で得られた香味増強剤を配合し、缶容器に充填した。充填後、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行い、評価用コーヒー飲料を得た。香味増強剤は、評価用コーヒー飲料に、20ppmの濃度で含まれるように配合した。さらに、得られたブラックコーヒーに香味増強剤を配合せずに缶容器に充填し、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行った無配合コーヒー飲料を得た。
得られた評価用コーヒー飲料および無配合コーヒー飲料を、20代から60代までの男女で構成されたパネラー14名に試飲してもらい、評価してもらった。パネラーには、無配合コーヒー飲料と比較して、評価用コーヒー飲料が「トップノート」、「ミドルノート」および「ラストノート」のいずれが増強されていると感じたかについて評価してもらった。具体的には、図3に示すチェックシートにおいて点数が記載されていないものを用い、直線上に、増強されていると感じた部分について、印をしてもらった。結果の解析時に「トップノート」を5点、「ミドルノート」を3点、「ラストノート」を1点とした。例えば、図3に示すように、印(矢印)が付されていると、4.3点と評価した。各パネラーの印の位置を小数第1位までの点数で示し、14名の平均点を求めた。結果を表7に示す。
(実施例9)
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに実施例2で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例8と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(実施例10)
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに実施例3で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例8と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(実施例11)
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに実施例4で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例8と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(比較例3)
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに比較例1で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例8と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(比較例4)
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに比較例2で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例8と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(実施例12)
焙煎コーヒー豆(コロンビアスプレモ、L値20)525gをミルで粗挽きにして、90~95℃程度の熱水5000gでドリップ抽出した。得られた液体を室温まで冷却して3560.7gのコーヒー抽出液(Brix、3.07)を得た。得られたコーヒー抽出液3521.2gに、6.58gの重曹を配合し、イオン交換水を加えて9400gのブラックコーヒーを得た。
得られたブラックコーヒーに実施例6で得られたコーヒー香料組成物を配合し、缶容器に充填した。充填後、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行い、評価用コーヒー飲料を得た。コーヒー香料組成物は、評価用コーヒー飲料に、500ppmの濃度で含まれるように配合した。さらに、得られたブラックコーヒーに、香味増強剤無配合コーヒー香料組成物を配合した以外は、評価用コーヒー飲料と同様の手順で、香味増強剤無配合コーヒー飲料を得た。香味増強剤無配合コーヒー香料組成物は、実施例6に記載の処方において、実施例2で得られた香味増強剤の代わりに95容量%エタノールを4.0質量%の割合で配合して得られた香料組成物である。
得られた評価用コーヒー飲料および香味増強剤無配合コーヒー飲料を、30代から60代までの男女で構成されたパネラー14名に試飲してもらい、実施例8と同様の手順で評価してもらった。14名の平均点を求めた。結果を表7に示す。
(比較例5)
実施例6に記載の処方において、実施例2で得られた香味増強剤の代わりに、比較例2で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例6と同様の手順で比較コーヒー香料組成物を得た。得られた比較コーヒー香料組成物を使用した以外は、実施例12と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
(実施例13)
ほうじ茶の茶葉160gを、100℃程度の熱水4000gに1分間浸漬した。浸漬後、ろ過で茶葉を除去し、ろ液を室温まで冷却して3456.4gのほうじ茶抽出液(Brix、0.63)を得た。得られたほうじ茶抽出液3435.2gに、1.8gの重曹および2.52gのビタミンCを配合し、イオン交換水を加えて7209gのほうじ茶飲料を得た。
得られたほうじ茶飲料に実施例7で得られたほうじ茶香料組成物を配合し、缶容器に充填した。充填後、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行い、評価用ほうじ茶飲料を得た。ほうじ茶香料組成物は、評価用ほうじ茶飲料に、500ppmの濃度で含まれるように配合した。さらに、得られたほうじ茶飲料に、香味増強剤無配合ほうじ茶香料組成物を配合した以外は、評価用ほうじ茶飲料と同様の手順で、香味増強剤無配合ほうじ茶飲料を得た。香味増強剤無配合ほうじ茶香料組成物は、実施例7に記載の処方において、実施例2で得られた香味増強剤の代わりに95容量%エタノールを4.0質量%の割合で配合して得られた香料組成物である。
得られた評価用ほうじ茶飲料および香味増強剤無配合ほうじ茶飲料を、20代から60代までの男女で構成されたパネラー14名に試飲してもらい、実施例8と同様の手順で評価してもらった。14名の平均点を求めた。結果を表7に示す。
(比較例6)
実施例7に記載の処方において、実施例2で得られた香味増強剤の代わりに、比較例2で得られた香味増強剤を使用した以外は、実施例7と同様の手順で比較ほうじ茶香料組成物を得た。得られた比較ほうじ茶香料組成物を使用した以外は、実施例13と同様の手順で、14名のパネラーに評価してもらった。結果を表7に示す。
Figure 0007678631000007
表7に示すように、本発明に係る香味増強剤を用いた実施例8~11、および本発明に係る香味増強剤を配合した香料組成物を用いた実施例12および13では、いずれも平均点が3.3点以上と高く、トップノートが増強されていることがわかる。一方、本発明以外の香味増強剤を用いた比較例3および4および本発明以外の香味増強剤を配合した香料組成物を用いた比較例5および6では、いずれも平均点が3点未満であり、トップノートは増強されていないことがわかる。
さらに、実施例8~13は、実施例1~4で得られた香味増強剤を使用している。実施例1~4で得られた香味増強剤は、抽出溶媒として80質量%以上のアルコール類(エタノール)を使用している。そのため、得られた抽出物においてA/(B+C)の値が1.0以上であり、1.0以上に調製する必要がないことに加え、実施例1~4で得られた香味増強剤は、十分なトップノートの増強効果も発揮している。
(実施例14)
焙煎コーヒー豆21として、ブラジルNo.2の代わりにマンデリンG1(L値27)を使用し、98.4質量%エタノールの代わりに92.4質量%エタノールを使用した以外は、実施例1と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例15)
マンデリンG1の代わりにコロンビアスプレモ(L値27)を使用した以外は、実施例14と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例16)
マンデリンG1の代わりにエチオピアモカG4(L値27)を使用した以外は、実施例14と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例17)
エチオピアモカG4(L値27)の代わりにエチオピアモカG4(L値24)を使用した以外は、実施例16と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例18)
エチオピアモカG4(L値27)の代わりにエチオピアモカG4(L値21)を使用した以外は、実施例16と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
(実施例19)
エチオピアモカG4(L値27)の代わりにエチオピアモカG4(L値18)を使用した以外は、実施例16と同様の手順で50gの香味増強剤を得た。溶媒蒸気と接触時の焙煎コーヒー豆21の温度は78~79℃であった。
次いで、実施例14~19で得られた香味増強剤を、実施例1と同様の手順でGC/MS測定に供した。
得られた測定結果から、グループAに含まれる化合物のピーク面積%、グループBに含まれる化合物のピーク面積%、およびグループCに含まれる化合物のピーク面積%を算出した。「ピーク面積%」は、上述のように、抽出溶媒11を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を意味する。結果を表8に示す。
Figure 0007678631000008
グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(A/(B+C))、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(B/(A+C))、およびグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(C/(A+B))を算出した。結果を表9に示す。
Figure 0007678631000009
表8および表9に示すように、実施例14~19で得られた香味増強剤では、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、1.0以上である。
1-メチルピロールのピーク面積とリモネンのピーク面積との合計を、表10に示す。
Figure 0007678631000010
グループCに含まれる4種の化合物のピーク面積%の合計をリモネンのピーク面積%で除した値、リモネンのピーク面積%をグループAに含まれる3種の化合物(2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオン)のピーク面積%の合計で除した値、ならびにメチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値を、表11に示す。
Figure 0007678631000011
2-メチルブタナールのピーク面積%を、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値を、表12に示す。
Figure 0007678631000012
グループCに含まれる4種の化合物のピーク面積%の合計を、2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値を、表13に示す。
Figure 0007678631000013
実施例1で得られた香味増強剤の代わりに、実施例14~19で得られた香味増強剤をそれぞれ使用した以外は、実施例8と同様の手順で、評価用コーヒー飲料および無配合コーヒー飲料を得た。次いで、日常的にコーヒー豆を扱っているパネラー4名に、得られた評価用コーヒー飲料および無配合コーヒー飲料を試飲してもらい、実施例8と同様の手順で評価してもらった。4名のパネラー全員が、いずれの評価用コーヒー飲料も無配合コーヒー飲料と比べて、トップノートが増強されていると評価した。さらに、抽出原料として用いたコーヒー豆由来の風味も確認された。
(実施例20)
実施例5で得られた香味増強剤について、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(A/(B+C))は、上記のように10.708であった。グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(B/(A+C))は0.093であった。
さらに、実施例5で得られた残液(以下、「実施例5.1で得られた香味増強剤」と記載する場合がある)について、グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計とグループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値(A/(B+C))は、1.037であった。グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値は0.377であった。メチルサリチレートのピーク面積%を、リモネンのピーク面積%で除した値は0.283であった。リモネンのピーク面積%を、2-メチルブタナールのピーク面積%、2,3-ブタンジオンのピーク面積%および2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値は0.017であった。1-メチルピロールのピーク面積%とリモネンのピーク面積%との合計は2.443であった。
次いで、焙煎コーヒー豆(コロンビアスプレモ、L値20)を使用した以外は、実施例8と同様の手順でブラックコーヒーを得た。得られたブラックコーヒーに、実施例2で得られた香味増強剤を配合し、缶容器に充填した。充填後、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行い、評価用コーヒー飲料を得た。同じ手順で、実施例5で得られた香味増強剤、実施例5.1で得られた香味増強剤および実施例19で得られた香味増強剤を、それぞれ配合した評価用コーヒー飲料を得た。香味増強剤は、評価用コーヒー飲料に、20ppmの濃度で含まれるように配合した。さらに、得られたブラックコーヒーに香味増強剤を配合せずに缶容器に充填し、121℃で20分間、加熱加圧殺菌を行った無配合コーヒー飲料を得た。
次いで、日常的にコーヒー豆を扱っているパネラー4名に、得られた評価用コーヒー飲料および無配合コーヒー飲料を試飲してもらい、実施例8と同様の手順で評価してもらった。4名のパネラー全員が、いずれの評価用コーヒー飲料も3.3点以上と評価し、無配合コーヒー飲料と比べて、トップノートが増強されていると評価した。4種類の評価用コーヒー飲料の中でも、実施例2で得られた香味増強剤を配合した評価用コーヒー飲料が、最もトップノートが増強されていると評価した。
1 抽出溶媒タンク
11 抽出溶媒
1a 載置台
2 原料タンク
21 焙煎コーヒー豆
3 凝縮器
4 冷却装置
5 抽出溶液タンク

Claims (13)

  1. 焙煎コーヒー豆の抽出物を含み、
    前記抽出物は、エタノール80質量%以上の割合で含む抽出溶媒を含み、
    前記抽出物は、四重極型質量分析計を備えるガスクロマトグラフ質量分析計を用い、極性カラムを使用して、70eVにおける電子衝撃イオン化法で得たトータルイオンクロマトグラムにおいて、下記に示すグループAに含まれる化合物のピーク、下記に示すグループBに含まれる化合物のピーク、および下記に示すグループCに含まれる化合物のピークを含み、
    前記グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、前記グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計と前記グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、1.0以上である(但し、ピーク面積%は、焙煎コーヒー豆の抽出物に含まれる溶媒を除く全ての化合物のピーク面積の合計に対する各化合物のピーク面積の割合を示す)、
    香味増強剤。
    グループA:2-メチルブタナール、2,3-ブタンジオン、2,3-ペンタンジオン、1-メチルピロールおよびリモネン。
    グループB:メチルピラジン、フルフラール、フルフリルアセテート、5-メチル-2-フルフラールおよびフルフリルアルコール。
    グループC:メチルサリチレート、グアイアコール、4-エチルグアイアコールおよびビニルグアイアコール。
  2. 前記グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、前記グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計と前記グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、0.5以上1未満である、請求項1に記載の香味増強剤。
  3. 前記グループCに含まれる化合物のピーク面積%の合計を、前記グループAに含まれる化合物のピーク面積%の合計と前記グループBに含まれる化合物のピーク面積%の合計との和で除した値が、0.004未満(但し、0は除く)である、請求項1に記載の香味増強剤。
  4. 前記2-メチルブタナールのピーク面積%を、前記2,3-ブタンジオンのピーク面積%および前記2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が、2.6以上である、請求項1に記載の香味増強剤。
  5. 前記グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、前記リモネンのピーク面積%で除した値が、0.17以下である、請求項1に記載の香味増強剤。
  6. 前記メチルサリチレートのピーク面積%を、前記リモネンのピーク面積%で除した値が、0.10以下である、請求項1に記載の香味増強剤。
  7. 前記グループCに含まれる化合物のピーク面積%を、前記2,3-ペンタンジオンのピーク面積%で除した値が、0.05以下である、請求項1に記載の香味増強剤。
  8. 前記リモネンのピーク面積%を、前記2-メチルブタナールのピーク面積%、前記2,3-ブタンジオンのピーク面積%および前記2,3-ペンタンジオンのピーク面積%の合計で除した値が、0.06以上である、請求項1に記載の香味増強剤。
  9. 前記1-メチルピロールのピーク面積%と前記リモネンのピーク面積%との合計が、2.8ピーク面積%以上である、請求項1に記載の香味増強剤。
  10. 前記抽出溶媒は、エタノール92.4質量%以上の割合で含む、請求項1に記載の香味増強剤。
  11. 水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステルおよび動植物油脂からなる群より選択される少なくとも1種の希釈溶媒を、さらに含む、請求項1に記載の香味増強剤。
  12. 飲食品と、請求項1~11のいずれかに記載の香味増強剤とを含む、飲食品組成物。
  13. 香料成分と、請求項1~11のいずれかに記載の香味増強剤とを含む、香料組成物。
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