JP7674691B1 - はんだ合金、はんだペースト、はんだボール、およびはんだ継手 - Google Patents
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Description
これらの知見により得られた本発明は次の通りである。
(1) 質量%で、Bi:35.0~68.0%、Sb:0.1~2.0%、Ni:0.010~0.050%、Ge:0.007~0.090%、残部がSnからなる合金組成を有することを特徴とするはんだ合金。
0.0008≦Bi×Sb×Ni×Ge≦0.0347 (1)
34.7≦(Bi×Ni)/Ge≦154.6 (2)
(1)式および(2)式中、Bi、Sb、Ni、およびGeは、各々はんだ合金の質量%としての含有量を表す。
(1) Bi:35.0~68.0%
Biは、はんだ合金の融点を下げるために必要な元素である。Sn-Bi共晶合金は融点が139℃と低いため、Biははんだ合金の液相線温度を下げることができる。また、Biを所定量含有するはんだ合金は超塑性を示すことが知られており、優れた延性を示す。このため、Biを所定量含有するはんだ合金は延性やシェア強度に優れる。
Sbは、延性、耐ヒートサイクル性の向上に寄与するとともに、広い面積にペーストとして印刷した場合であってもボイドの発生を抑制するために必要な元素である。Sbは、200℃程度ではβ-Snに10%程度固溶するが、温度の低下にともないSbの固溶限が低下し、室温ではほとんど固溶せずにβ-SnSbが析出する。β-SnSbは、凝固の際にSn相やBi相の周囲に析出してピンニング効果を発揮することにより各々の相の粗大化を抑制することができる。
Niは、はんだ合金の延性及び耐ヒートサイクル性を向上させるために必要な元素である。また、Niは、適正量のGeを同時添加すると薄くムラのないGe酸化膜層が溶融はんだ合金の表面構造を均質化するため、液滴保持性に優れ、ティア現象の進行によるオープン不良を抑制し、更には広い面積にペーストとして印刷した場合であってもボイドの発生を抑制することができる。
Geは、はんだ合金における種々の物性の中で、液体として実装プロセスに適合し、接合品質を改善する効果を発揮するために必要な元素である。Geの含有量が適量であると、フラックス中の活性成分がはんだ粉末の酸化物の還元に消費される量が少量で済むため、電極表面への還元が十分に行われる。このため、広い面積にペーストとして印刷した場合であっても、ボイドの発生を抑制することができる。すなわち、本発明に係るはんだ合金は、Geを主として酸化抑制作用として機能させるために含有するのではなく、フラックス中の活性成分の無駄な消費を抑制するために、適量を含有する必要がある。
0.0008≦Bi×Sb×Ni×Ge≦0.0347 (1)
34.7≦(Bi×Ni)/Ge≦154.6 (2)
(1)式および(2)式中、Bi、Sb、Ni、およびGeは、各々はんだ合金の質量%としての含有量を表す。
本発明に係るはんだ合金は、Sn-Bi-Sb-Ni-Geはんだ合金の固体物性を維持しながら更に良好な液体物性を有するため、(1)式および(2)式を満たすことが好ましい。各式の技術的意義は以下の通りである。
本発明に係るはんだ合金の残部はSnである。前述の元素の他に不可避的不純物を含有してもよい。本発明に係るはんだ合金の残部は、Sn及び不可避的不純物からなるものであってもよい。不可避的不純物を含有する場合であっても、前述の効果に影響することはない。
本発明に係るはんだペーストは、上述の合金組成からなるはんだ粉末とフラックスとの混合物である。本発明において使用するフラックスは、常法によりはんだ付けが可能であれば特に制限されない。したがって、一般的に用いられるロジン、有機酸、活性剤、チキソ材、そして溶剤を適宜配合したものを使用すればよい。本発明において金属粉末成分とフラックス成分との配合割合は特に制限されないが、好ましくは、金属粉末成分:70~90質量%、フラックス成分:10~30質量%である。
本発明に係るはんだ合金は、はんだボールとして使用することができる。はんだボールとして使用する場合は、本発明に係るはんだ合金を、当業界で一般的な方法である滴下法を用いてはんだボールを製造することができる。また、はんだボールを、フラックスを塗布した1つの電極上にはんだボールを1つ搭載して接合する等、当業界で一般的な方法で加工することによりはんだ継手を製造することができる。はんだボールの粒径は、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは10μm以上であり、さらに好ましくは20μm以上であり、特に好ましくは30μm以上である。はんだボールの粒径の上限は好ましくは3000μm以下であり、より好ましくは1000μm以下であり、さらに好ましくは800μm以下であり、特に好ましくは600μm以下である。
本発明に係るはんだ継手は、少なくとも2つ以上の被接合部材の接合に好適に使用される。被接合部材とは、例えば、素子、基板、電子部品、プリント基板、絶縁基板、ヒートシンク、リードフレーム、電極端子等を用いる半導体及び、パワーモジュール、インバーター製品など、本発明に係るはんだ合金を用いて電気的に接続されるものであれば特に限定されない。
本発明に係るはんだ合金は、プリフォームとして使用することができる。プリフォームの形状としては、ワッシャ、リング、ペレット、ディスク、リボン、ワイヤー等が挙げられる。
本発明の効果を立証するため、表1および表2に記載のはんだ合金を用いて、(評価1)液相線温度、(評価2)延性、(評価3)シェア強度、(評価4)TCT(耐ヒートサイクル性)、(評価5)液滴保持性、(評価6)LGA接合部のオープン不良回避、(評価7)大面積印刷部のボイドを評価した。
表1及び表2に記載された各合金組成を有するはんだ合金について、DSC曲線から各々の温度を求めた。DSC曲線は、TAインスツルメンツ社製のDSC(型番:Q2000)により、大気中で5℃/minで昇温して得られた。得られたDSC曲線から液相線温度を求め、溶融温度とした。液相線温度が185℃以下である場合には、「〇」と評価した。液相線温度が185℃を超える場合には、「×」と評価した。
延性はJISZ3198-2に準じて測定された。表1及び表2に記載された各合金組成を有するはんだ合金について、金型に鋳込み、ゲージ長が30mm、直径8mmの試験片を作製した。作製した試験片は、Instron社製のType5966により、室温で、0.6mm/minのストロークで引っ張り、試験片が破断したときの伸び(延性)を計測した。本実施例では、延性が80%以上である場合、将来の電子デバイスの小型化に対応できるレベルと判断して「○」と評価し、80%未満である場合を「×」と評価した。
表1及び表2に記載された各合金組成を有するはんだ合金をアトマイズしてはんだ粉末(粒径:20―32μm)とした。ロジン、溶剤、活性剤、チキソ剤、有機酸等からなるはんだ付けフラックス(千住金属工業株式会社製、製品名:155HF)と混和して、各はんだ合金のはんだペーストを作製した。このはんだペーストは、はんだ粉末がはんだペーストの全質量に対して90%であった。はんだペーストは、厚さが0.8mmのプリント基板(材質:FR-4)に厚さが120μmのメタルマスクでCu電極に印刷した後、BGA部品をマウンタで実装して、最高温度190℃、保持時間60秒の条件でリフローはんだ付けをし、試験基板を作製した。
評価3で作製したはんだペーストを、厚さが0.8mmのプリント基板(材質:FR-4)に厚さが100μmのメタルマスクでOSP処理されたCu電極に印刷した後、15個のBGA部品をマウンタで実装して、最高温度190℃、保持時間60秒の条件でリフローはんだ付けをし、試験基板を作製した。
評価結果を表1に示す。
・溶融合金の液滴の分離性評価
表1及び表2に記載された各合金組成を有するはんだ合金を鋳込み、φ3mm、長さ4cmの合金片を切削および研磨加工で作成した。作成した合金片を表面張力計(協和界面科学社製:Dmo-501)のシリンジ内部で溶融させ、190℃の大気環境中でシリンジ先端から溶融はんだ合金を吐出する懸滴法を用い、溶融状態での液滴の分離性を評価した。
開口直径が0.24mmのメタルマスクを用いて、試験基板に、評価3と同様に作製したはんだペーストでペースト印刷部を形成した。その後、図2(a)に示すように、はんだぬれ性試験機(RHESCA社製、製品名:5200TN)に基板41を設置した。はんだぬれ性試験機は上下駆動する加熱ステージ40とPKGの保持アーム42を備えている。保持アーム42の先端にペースト印刷部43と同パターンの開口部を持つLGA電極44を持つPKG45を保持させた。そして、図2(b)に示すように、PKG45と基板41の電極間距離が55μmとなる位置まで保持アーム42を下げ、ペースト印刷部43がPKG45のLGA電極44に接触する位置まで移動させてから加熱ステージを190℃まで昇温し、30秒間保持した。
上記の評価6と同様にはんだペーストを作製した。5mm角の開口部を持つメタルマスクを用いて、厚みが0.12mmtとなるように試験基板にペースト印刷部を形成した後、同じく5mm角のダイボンド領域を持つQFP部品をマウンタで搭載し、ピーク温度を190℃として90秒間保持するリフローを実施してはんだ継手を形成した。
結果を表1及び表2に示す。
11,21,31 シリンジ先端
40 加熱ステージ
41 基板
42 保持アーム
43 (はんだ)ペースト
44 LGA電極
45 PKG
46~49 はんだ合金
48a (ホット)ティア現象
49a オープン不良
50~52 ボイド
Claims (8)
- 質量%で、Bi:35.0~68.0%、Sb:0.1~2.0%、Ni:0.010~0.050%、Ge:0.007~0.090%、残部がSnからなる合金組成を有することを特徴とするはんだ合金。
- 前記合金組成は、更に、質量%で、Co、As、Fe、Pd、Zr、Pb、Ce、およびPの少なくとも1種を合計で0.1%以下含有する、請求項1に記載のはんだ合金。
- 前記合金組成は、更に、質量%で、Co、Ti、Al、Mn、As、Fe、Pd、Zn、Zr、Pb、In、Ce、P、およびGaの少なくとも1種を合計で0.1%以下含有する、請求項1に記載のはんだ合金。
- 前記合金組成は、下記(1)式および(2)式を満たす、請求項1または2に記載のはんだ合金。
0.0008≦Bi×Sb×Ni×Ge≦0.0347 (1)
34.7≦(Bi×Ni)/Ge≦154.6 (2)
前記(1)式および(2)式中、Bi、Sb、Ni、およびGeは、各々前記はんだ合金の質量%としての含有量を表す。 - 請求項1または3に記載のはんだ合金を有するはんだペースト。
- 請求項1または3に記載のはんだ合金を有するはんだボール。
- 請求項1または3に記載のはんだ合金を有するはんだ継手。
- 前記合金組成は、下記(1)式および(2)式を満たす、請求項3に記載のはんだ合金。
0.0008≦Bi×Sb×Ni×Ge≦0.0347 (1)
34.7≦(Bi×Ni)/Ge≦154.6 (2)
前記(1)式および(2)式中、Bi、Sb、Ni、およびGeは、各々前記はんだ合金の質量%としての含有量を表す。
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| JP7148761B1 (ja) * | 2022-06-17 | 2022-10-05 | 株式会社タムラ製作所 | はんだ合金、接合部、接合材、ソルダペースト、接合構造体および制御装置 |
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