JP7534575B1 - 多層構造体及び液体用紙容器 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)を有し、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)は、この順に全て直接積層されており、無機蒸着層(B)の平均厚みが、5nm以上200nm以下であり、バリア樹脂層(C)が、エチレン単位含有量が20モル%以上50モル%以下、けん化度が90モル%以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体(c)を主成分として含み、接着樹脂層(D)が、接着性樹脂(d)を主成分として含み、防湿樹脂層(E)が、ポリエチレン(e)を主成分として含み、融点が200℃以上の樹脂を主成分として含む層及び平均厚みが1μm以上の金属層を有しない、多層構造体;
[2]紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間に介在する熱可塑性樹脂層(X)をさらに有する、[1]の多層構造体;
[3]紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)をこの順に有する、[1]又は[2]の多層構造体;
[4]接着性樹脂(d)が、酸変性ポリエチレンである、[1]~[3]のいずれかの多層構造体;
[5]無機蒸着層(B)が、アルミニウムを主成分とする金属蒸着層又はアルミナ若しくはシリカを主成分とする無機酸化物蒸着層である、[1]~[4]のいずれかの多層構造体;
[6]バリア樹脂層(C)が、マグネシウムイオン、カルシウムイオン及び亜鉛イオンからなる群より選択される少なくとも1種の多価金属イオンを10ppm以上200ppm以下含有する、[1]~[5]のいずれかの多層構造体;
[7]エチレン-ビニルアルコール共重合体(c)が、エチレン単位含有量が異なる2種以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体を含む、[1]~[6]のいずれかの多層構造体;
[8]ポリエチレン(e)の密度が、0.880g/cm3以上0.940g/cm3以下であり、ポリエチレン(e)が、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又はそれらの混合物である、[1]~[7]のいずれかの多層構造体;
[9]バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)の積層体は、共押出フィルムであり、前記共押出フィルムの平均厚みが、8μm以上120μm以下であり、前記共押出フィルムのバリア樹脂層(C)側の面に無機蒸着層(B)が設けられている、[1]~[8]のいずれかの多層構造体;
[10]バリア樹脂層(C)の平均厚みが0.2μm以上30μm未満であり、前記共押出フィルムの平均厚みに対するバリア樹脂層(C)の平均厚みの比率が25%未満である、[9]の多層構造体;
[11]前記共押出フィルムが、実質的に延伸されていない、[9]又は[10]の多層構造体;
[12]前記共押出フィルムが、少なくとも一軸方向に3倍以上12倍未満延伸されている、[9]又は[10]の多層構造体;
[13]前記共押出フィルムが、二軸方向にそれぞれ3倍以上12倍未満延伸されている、[9]又は[10]の多層構造体;
[14]ポリエチレン(f)を主成分として含む防湿樹脂層(F)をさらに有する、[9]~[13]のいずれかの多層構造体;
[15]ポリエチレン(f)の密度が、0.880g/cm3以上0.940g/cm3以下であり、ポリエチレン(f)が、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又はそれらの混合物である、[14]の多層構造体;
[16]防湿樹脂層(F)が、前記共押出フィルムに直接積層されている、[14]又は[15]の多層構造体;
[17]硬化型の接着剤からなる接着剤層を有しない、[1]~[16]のいずれかの多層構造体;
[18]紙層(A)の坪量が200g/m2以上400g/m2未満である、[1]~[17]のいずれかの多層構造体;
[19]紙層(A)の質量比率が、多層構造体全体の0.60以上である、[1]~[18]のいずれかの多層構造体;
[20]紙層(A)以外の部分における、ポリエチレン系樹脂を主成分とする層の合計平均厚み比率が0.75以上である、[1]~[19]のいずれかの多層構造体;
[21]紙層(A)以外の部分における、エチレン単位を有する樹脂を主成分とする層の合計平均厚み比率が0.95以上である、[1]~[20]のいずれかの多層構造体;
[22]紙層(A)を表面に有する、[1]~[21]のいずれかの多層構造体;
[23]JIS K 7126-2:2006に記載の方法で測定した20℃、65%RH条件下における酸素透過速度が、0.5cc/(m2・day・atm)未満である、[1]~[22]のいずれかの多層構造体;
[24]防湿樹脂層(E)に対して紙層(A)が外側になるように四つ折りにし、その状態で上から5kgの荷重をかけて1分間静置することで折り曲げ処理を行った後に、JIS K 7126-2:2006に記載の方法で測定した20℃、65%RH条件下における酸素透過速度が、1.0cc/(m2・day・atm)未満である、[1]~[23]のいずれかの多層構造体;
[25][1]~[24]のいずれかの多層構造体を成形してなる液体用紙容器;
を提供することで達成される。
本発明の多層構造体は、紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)を有し、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)は、この順に全て直接積層されており、無機蒸着層(B)の平均厚みが、5nm以上200nm以下であり、バリア樹脂層(C)が、エチレン単位含有量が20モル%以上50モル%以下、けん化度が90モル%以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体(c)を主成分として含み、接着樹脂層(D)が、接着性樹脂(d)を主成分として含み、防湿樹脂層(E)が、ポリエチレン(e)を主成分として含み、融点が200℃以上の樹脂を主成分として含む層及び平均厚みが1μm以上の金属層を有しない。なお、以下、エチレン-ビニルアルコール共重合体を「EVOH」とも称する。
各層等の「平均厚み」とは、任意の5カ所において測定される厚みの平均値をいう。
「ppm」は、質量基準の含有量(質量ppm)を意味する。
「ポリエチレン」とは、エチレンの単独重合体、80モル%以上のエチレンと20モル%以下のα-オレフィレンモノマーとの共重合体、並びに90モル%以上のエチレンと官能基に炭素原子、酸素原子及び水素原子以外の原子を含まない10モル%未満の非オレフィンモノマーとの共重合体をいう。
「酸変性ポリエチレン」とは、ポリエチレンを酸により変性して得られるポリマーをいう。酸変性ポリエチレンは、ポリエチレンに対して、酸性基及び酸無水物基の少なくとも一方が導入されたポリマーであってよい。
「ポリエチレン系樹脂」とは、ポリエチレン及び変性ポリエチレン(酸変性ポリエチレン等)をいう。変性ポリエチレンとは、ポリエチレンを変性して得られるポリマーをいう。
また、多層構造体における「表面」とは、表裏を区別する意味ではなく、露出した面をいう。すなわち、多層構造体には、二つの表面が存在する。同様に、多層構造体には、二つの最表層が存在する。
紙層(A)は、本発明の多層構造体において、通常、基材となる層である。紙層(A)には、植物由来のパルプを主成分とする一般的な紙を用いることができる。紙層(A)には、パルプの他、サイズ剤、填料、紙力増強剤、歩留り向上剤、pH調整剤、濾水性向上剤、耐水化剤、柔軟剤、帯電防止剤、消泡剤、スライムコントロール剤、染料、顔料等が含有されていてもよい。
無機蒸着層(B)は、本発明の多層構造体において主としてガスバリア性を確保するものである。
バリア樹脂層(C)は、エチレン単位含有量が20モル%以上50モル%以下、けん化度が90モル%以上のEVOH(c)を主成分として含む。本発明の多層構造体は、このようなバリア樹脂層(C)を備えるため、折り曲げ処理を行っていない状態及び折り曲げ処理が行われた後の状態のいずれにおいても高いガスバリア性を発揮することができる。
接着樹脂層(D)は、接着性樹脂(d)を主成分として含む。接着樹脂層(D)は、バリア樹脂層(C)と防湿樹脂層(E)とを接着している。
防湿樹脂層(E)は、ポリエチレン(e)を主成分として含む。防湿樹脂層(E)がポリエチレン(e)を主成分として含むことにより、本発明の多層構造体は、十分な防湿性を発揮できる。また、防湿樹脂層(E)がポリエチレン(e)を主成分として含むことにより、本発明の多層構造体は、低温環境下でも十分な強度を有する紙容器を成形することができ、リサイクルする際の欠点の発生も抑制される。防湿樹脂層(E)は、防湿樹脂層(E)同士、又は防湿樹脂層(E)と他の層とをヒートシールにより接着させるための、熱融着層であってもよい。得られる紙容器の低温環境下での強度をより高める観点からは、防湿樹脂層(E)は、当該多層構造体における最表層であってよい。
本発明の多層構造体は、紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間に介在する熱可塑性樹脂層(X)をさらに有することが好ましい。換言すれば、本発明の多層構造体は、紙層(A)と、無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)とが、熱可塑性樹脂層(X)を介して積層されている層構成を有することが好ましい。無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)の積層体(複合フィルム)の一方の面上に、熱可塑性樹脂層(X)を介して紙層(A)が積層されているといってもよい。当該多層構造体がこのような熱可塑性樹脂層(X)を有することにより、紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間の接着性を高めること等ができる。また、紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間が熱可塑性樹脂層(X)で接着されていることにより、リサイクルする際の欠点及び着色の発生をより抑制することができる。
本発明の多層構造体において、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)の積層体は、共押出フィルムであることが好ましい。すなわち、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)は、共押出により成形されていることが好ましい。こうすることで、バリア性と柔軟性といったフィルム特性と工程通過性及び経済性を高いレベルでバランスをとることができる。さらに、この共押出フィルムのバリア樹脂層(C)側の面に無機蒸着層(B)が設けられていることが好ましい。この形態においては、共押出フィルムのバリア樹脂層(C)側の面への蒸着により、無機蒸着層(B)が設けられていてよい。このような共押出フィルムを用いることで、当該多層構造体の生産性、ガスバリア性等を高めることができる。
本発明の多層構造体は、前記した防湿樹脂層(E)とは別の、防湿樹脂層(F)をさらに有することが好ましい。防湿樹脂層(F)は、ポリエチレン(f)を主成分として含む。当該多層構造体がこのような防湿樹脂層(F)をさらに有することにより、防湿性、得られる紙容器の低温環境下での強度等をより高めることができる。防湿樹脂層(F)は、防湿樹脂層(F)同士、又は防湿樹脂層(F)と他の層とをヒートシールにより接着させるための、熱融着層であってもよい。得られる紙容器の低温環境下での強度をより高める観点からは、防湿樹脂層(F)は、当該多層構造体における最表層であってよい。また、防湿樹脂層(F)が、ポリエチレン(f)を主成分とすることで、リサイクルする際の欠点及び着色の発生が抑制される。なお、本明細書においては、紙層(A)の無機蒸着層(B)等が設けられている側とは反対側(以下、「表出面側」ともいう。)に備えられる防湿樹脂層は、防湿樹脂層(F)であるものとする。また、前記共押出フィルムを構成する防湿樹脂層(E)とは異なる防湿樹脂層は、防湿樹脂層(F)であるものとする。一方、前記共押出フィルムを構成する防湿樹脂層が複数層存在する場合は、これらの防湿樹脂層はいずれも防湿樹脂層(E)であるものとする。多層構造体が前記共押フィルムを有さずに防湿樹脂層が複数層設けられている場合(ただし、紙層(A)の表出面側の防湿樹脂層である場合を除く)は、このような防湿樹脂層はいずれも防湿樹脂層(E)であるものとする。
本発明の多層構造体は、前記した紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)、防湿樹脂層(E)、防湿樹脂層(F)及び熱可塑性樹脂層(X)以外の他の層を有していてもよい。本発明の多層構造体が有していてもよい他の層としては、その他の熱可塑性樹脂層、接着剤層、印刷層等が挙げられる。但し、当該多層構造体は、融点が200℃以上の樹脂を主成分として含む層及び平均厚みが1μm以上の金属層を有しない。多層構造体が、融点が200℃以上の樹脂を主成分として含む層(例えば、ポリエチレンテレフタレートを主成分として含む層)及び平均厚みが1μm以上の金属層(例えば、平均厚みが1μm以上の金属箔の層)を含む場合、リサイクルのための溶融成形の際に、リサイクル品に欠点が生じやすくなる。当該多層構造体は、このような層を有しないことからも、リサイクル品に欠点が生じにくく、リサイクル性に優れる。
本発明の多層構造体は、紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)を有する。また、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)は、この順に全て直接積層されている。当該多層構造体は、特に低温環境下での強度がより高まる等の点から、紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)をこの順に有することが好ましい。当該多層構造体は、紙層(A)、防湿樹脂層(E)、接着樹脂層(D)、バリア樹脂層(C)及び無機蒸着層(B)をこの順に有していてもよい。紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)とは、直接積層されていてもよいが、通常、他の層を介して積層されている。紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間位に介在する層としては、熱可塑性樹脂層(X)又はその他の接着剤層が挙げられる。また、当該多層構造体は、防湿樹脂層(F)をさらに有していてもよい。
(1)A/X/B/C/D/E
(2)A/Ad/B/C/D/E
(3)A/X/B/C/D/E/F
(4)A/X/B/C/D/E/Ad/F
(5)F/A/X/B/C/D/E
(6)F/A/Ad/B/C/D/E
(7)F/A/X/B/C/D/E/F
(8)F/A/X/B/C/D/E/Ad/F
(9)F/Ad/A/X/B/C/D/E
(10)F/Ad/A/Ad/B/C/D/E
(11)F/Ad/A/X/B/C/D/E/F
(12)F/Ad/A/X/B/C/D/E/Ad/F
(13)A/X/E/D/C/B/F
(14)A/X/E/D/C/B/Ad/F
(15)A/Ad/E/D/C/B/F
(16)A/Ad/E/D/C/B/Ad/F
(17)F/A/X/E/D/C/B/F
(18)F/A/X/E/D/C/B/Ad/F
(19)F/Ad/A/X/E/D/C/B/F
(20)F/Ad/A/X/E/D/C/B/Ad/F
(21)F/A/Ad/E/D/C/B/F
(22)F/A/Ad/E/D/C/B/Ad/F
(23)F/Ad/A/Ad/E/D/C/B/F
(24)F/Ad/A/Ad/E/D/C/B/Ad/F
本発明の液体用紙容器は、本発明の多層構造体を成形してなる紙容器である。当該紙容器は、折り曲げ処理が行われた部分もガスバリア性が高く、低温環境下でも十分な強度を有し、リサイクル際の欠点の発生が抑制されている。当該液体用紙容器は、牛乳、ジュース等の飲料品、スープ等の液体食品、日本酒、焼酎等の酒類、食品以外の各種液体を収容する容器として好適に用いられる。
(1)バリア樹脂層(C)のためのEVOH(c)含有樹脂組成物の作製
EVOH(c-1)(エチレン単位含有量32モル%、けん化度99.99モル%、MFR(190℃、2.16kg荷重)1.6g/10min、酢酸ナトリウムをナトリウムイオン換算で220ppm、リン酸イオンをリン酸根換算で30ppm、ホウ酸をホウ素元素換算で150ppm含み、多価金属イオンは含まない)とステアリン酸マグネシウム(Mg-St)とを、得られる樹脂組成物中のマグネシウムイオンの含有量が50ppmとなるように溶融混練し、バリア樹脂層(C)のための樹脂組成物ペレットを得た。溶融混練に使用した押出機は、D(mm)=25の二軸押出機であり、L/D=25の同方向完全噛合型のスクリューを使用した。また、樹脂温度は220℃となるようにした。
三井化学株式会社製の無水マレイン酸変性ポリエチレン「アドマー(商標) NF518」(MFR(190℃、2.16kg荷重)3.1g/10min、密度0.91g/cm3、酸価1.8mgKOH/g)を接着性樹脂(d-1)とした。この接着性樹脂(d-1)のペレットを、接着樹脂層(D)のための樹脂組成物ペレットとしてそのまま使用した。
DOW社製の低密度ポリエチレン(LDPE)「INNATE(商標) TF80」(MFR(190℃、2.16kg荷重)1.6g/10min、密度0.926g/cm3)のペレットをポリエチレン(e-1)とした。このポリエチレン(e-1)のペレットを、防湿樹脂層(E)のための樹脂組成物ペレットとしてそのまま使用した。
前記(1)~(3)の各樹脂組成物ペレットを用い、共押出製膜設備によりC/D/E=4μm/4μm/32μm=EVOH4/tie4/PE32の層厚みと層構成を有する共押出フィルムを作製した。「tie」は接着性樹脂を表す。また、層の平均厚みを単に層厚みともいう。押出機はいずれもD(mm)=30の単軸押出機であり、L/D=28、圧縮比3.0のフルフライトスクリューを使用した。ダイとしては、350mm幅のフィードブロック積層方式のTダイを使用した。このときの温度条件を以下に示す。
バリア樹脂層(C)の押出温度:供給部/圧縮部/計量部/アダプター=175/220/220/220℃
接着樹脂層(D)の押出温度:供給部/圧縮部/計量部/アダプター=175/220/220/220℃
防湿樹脂層(E)の押出温度:供給部/圧縮部/計量部/アダプター=175/220/220/220℃
ダイ温度:220℃
冷却ロール温度:80℃
前記(4)で得た共押出フィルムのバリア樹脂層(C)表面に、公知の真空蒸着法により、厚み50nmのアルミニウム金属蒸着層(無機蒸着層(B))を積層し、B/C/D/E=50nm/4μm/4μm/32μm=Al(50nm)/EVOH4/tie4/PE32の層厚みと層構成を有する複合フィルムを作製した。
紙層(A)として、坪量250g/m2の白色板紙を準備した。また、押出ラミネート用樹脂(熱可塑性樹脂)として、東ソー株式会社製の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)「LUMITAC(商標)BL 600K」(MFR(190℃、2.16kg荷重)21g/10min、密度0.898g/cm3)を準備した。
押出ラミネート設備の第一給紙部から前記白色板紙を繰り出し、第二給紙部から前記(5)で得た複合フィルムを繰り出し、その間に前記直鎖状低密度ポリエチレンを300℃で押出して平均厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレン層(熱可塑性樹脂層(X))を介して積層し、A/X/B/C/D/E=250g/m2/20μm/50nm/4μm/4μm/32μm=紙/PE20/Al(50nm)/EVOH4/tie4/PE32の層厚みと層構成を有する多層構造体を作製した。
前記(6)で得られた多層構造体について、紙層を酸素供給側、複合フィルムをキャリアガス側として、JIS K 7126-2(等圧法;2006年)に記載の方法に準じて酸素透過速度を測定した。具体的には、酸素透過量測定装置(モダンコントロール社製「MOCON OX-TRAN2/21」)を用い、温度20℃、酸素供給側の湿度65%RH、キャリアガス側の湿度65%RH、酸素圧1気圧、キャリアガス圧力1気圧の条件下で酸素透過速度(単位:cc/(m2・day・atm))を測定し、以下の基準で判定を行った。キャリアガスには2体積%の水素ガスを含む窒素ガスを使用した。結果を表2に示す。A~Dの場合、折り曲げ処理を行っていない状態でのガスバリア性が高いと判断した。
判定:基準
A:0.05cc/(m2・day・atm)未満
B:0.05cc/(m2・day・atm)以上、0.1cc/(m2・day・atm)未満
C:0.1cc/(m2・day・atm)以上、0.5cc/(m2・day・atm)未満
D:0.5cc/(m2・day・atm)以上、2.0cc/(m2・day・atm)未満
E:2.0cc/(m2・day・atm)以上
前記(6)で得られた多層構造体を10cm四方に切り出し、防湿樹脂層(E)に対して紙層(A)が外側になるように四つ折りにし、その状態で上から5kgの荷重をかけて1分間静置することで折り曲げ処理を行った。折り曲げ処理後、2kgの荷重を外して折り目を開いた多層構造体について、紙層(A)を酸素供給側、複合フィルムをキャリアガス側として、JIS K 7126-2(等圧法;2006年)に記載の方法に準じて酸素透過速度を測定した。具体的には、酸素透過量測定装置(モダンコントロール社製「MOCON OX-TRAN2/21」)を用い、温度20℃、酸素供給側の湿度65%RH、キャリアガス側の湿度65%RH、酸素圧1気圧、キャリアガス圧力1気圧の条件下で酸素透過速度(単位:cc/(m2・day・atm))を測定し、以下の基準で判定を行った。キャリアガスには2体積%の水素ガスを含む窒素ガスを使用した。結果を表2に示す。A~Dの場合、折り曲げ処理が行われた後の状態でのガスバリア性が高いと判断した。
判定:基準
A:0.1cc/(m2・day・atm)未満
B:0.1cc/(m2・day・atm)以上、0.2cc/(m2・day・atm)未満
C:0.2cc/(m2・day・atm)以上、1.0cc/(m2・day・atm)未満
D:1.0cc/(m2・day・atm)以上、4.0cc/(m2・day・atm)未満
E:4.0cc/(m2・day・atm)以上
前記(6)で得られた多層構造体を12cm×24cmサイズに2枚切り出して紙層(A)が互いに外側になるように重ね、3辺を幅5mmでヒートシールした。次いで、開口部から500gの水を充填してから残る辺をヒートシールし、水充填紙容器を作成した。この水充填紙容器を5℃で1mの高さから正立方向に3回、自由落下させて水漏れの有無を観察した。水充填紙容器を前記方法により10個作製し、かかる10個について評価を行い、以下の基準で判定を行った。結果を表2に示す。A~Dの場合、低温環境下でも十分な強度を有する紙容器を成形することができると判断した。
判定:基準
A:1個も水漏れが見られなかった。
B:水漏れが1~2個見られた。
C:水漏れが3~5個見られた。
D:水漏れが6~8個見られた。
E:水漏れが9~10個見られた。
前記(6)で得られた多層構造体について、両面を全反射測定法で赤外スペクトルを測定し、いずれかの面で紙が検知された場合を合格(OK)、いずれの面でも紙が検知されなかった場合を不合格(NG)とした。結果を表2に示す。
前記(6)で得られた多層構造体について、両面を全反射測定法で赤外スペクトルを測定し、いずれかの面でポリエチレンが検知された場合を合格(OK)、いずれの面でも紙が検知されなかった場合を不合格(NG)とした。結果を表2に示す。
前記(6)で得た多層構造体を4mm四方以下のサイズに粉砕し、90℃の水酸化ナトリウム水溶液中(1モル/L)で30分間攪拌して多層構造体から紙層(A)を除外した後、水溶液に浮遊している紙層(A)以外からなる部分を回収し、常温の水で洗浄した後、60℃で24時間乾燥した。この回収物と日本ポリエチレン株式会社製の低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)「ノバテック(商標)LD LJ400」(MFR(190℃、2.16kg荷重)1.5g/10min、密度0.921g/cm3)とを質量比(回収物/低密度ポリエチレン樹脂)40/60の割合でブレンドし、下記に示す押出条件にて単層製膜を行うことで、厚み50μmの単層フィルムを得た。また、対照として、前記低密度ポリエチレン樹脂のみを用いて、同様に厚み50μmの単層フィルムを得た。押出機はD(mm)=20の単軸押出機であり、L/D=20、圧縮比3.5のフルフライトスクリューを使用した。ダイとしては、300mm幅のTダイを使用した。単層フィルムの厚みはスクリュー回転数及び引取りロール速度を適宜変えることで調整した。このときの温度条件を以下に示す。
押出温度:供給部/圧縮部/計量部/アダプター=175/220/220/220℃
ダイ温度:220℃
冷却ロール温度:80℃
得られた単層フィルムの着色状況及び欠点について目視評価を行い、以下の基準で判定を行った。結果を表2に示す。A~Dの場合、リサイクルする際の着色又は欠点の発生が抑制されていると判断した。
着色の判定:基準
A:対照と比べて、色相変化の度合いは小さかった
B:対照と比べて、軽度の着色が見られた
C:対象と比べて、中程度の着色が見られた
D:対象と比べて、顕著な着色が見られた
E:対象と比べて、顕著な着色が見られ、ムラも見られた
欠点の判定:基準
A:対照と比べて、ブツの量はほとんど変わらなかった
B:対照と比べて、小さなブツの量がわずかに多かった
C:対照と比べて、小さなブツの量が多かった
D:対照と比べて、大きなブツの量が多かった
E:対照と比べて、大きなブツの量が非常に多かった
EVOH(c-1)の代わりに、EVOH(c-2)(エチレン単位含有量27モル%、けん化度99.99モル%、MFR(210℃、2.16kg荷重)4.0g/10min、酢酸ナトリウムをナトリウムイオン換算で220ppm、リン酸イオンをリン酸根換算で30ppm、ホウ酸をホウ素元素換算で150ppm含み、多価金属イオンは含まない)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
EVOH(c-1)の代わりに、EVOH(c-3)(エチレン単位含有量44モル%、けん化度99.99モル%、MFR(190℃、2.16kg荷重)5.7g/10min、酢酸ナトリウムをナトリウムイオン換算で220ppm、リン酸イオンをリン酸根換算で30ppm含み、多価金属イオンは含まない)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
EVOH(c-1)の代わりに、EVOH(c-2)とEVOH(c-3)とを質量比75/25で混合(ドライブレンド)して使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
アルミニウム金属蒸着層の平均厚みを100nmに変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
アルミニウム金属蒸着層をアルミナ(AlOx)蒸着層に変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
アルミニウム金属蒸着層をシリカ(SiOx)蒸着層に変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
ステアリン酸マグネシウムを使用しなかった以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
EVOH(c-1)と混練するステアリン酸マグネシウム量を、マグネシウムイオン換算で表1の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
EVOH(c-1)と混練するステアリン酸マグネシウムを、それぞれステアリン酸カルシウム(Ca-St)(実施例11)、ステアリン酸亜鉛(Zn-St)(実施例12)に変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
ポリエチレン(e-1)の代わりに、ポリエチレン(e-2)(株式会社プライムポリマー製のメタロセン触媒で重合した直鎖状低密度ポリエチレン(mLLDPE)「エボリュー(商標) SP1510」(MFR(190℃、2.16kg荷重)1.0g/10min、密度0.915g/cm3)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
ポリエチレン(e-1)の代わりに、ポリエチレン(e-3)(日本ポリエチレン株式会社製の高密度ポリエチレン(HDPE)「ノバテック(商標)HD HY540」(MFR(190℃、2.16kg荷重)1.0g/10min、密度0.960g/cm3)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
バリア樹脂層(C)の平均厚みを12μmに変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
防湿樹脂層(E)の平均厚みを52μmに変更した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
押出ラミネートに代えて、公知のドライラミネートにより紙層と複合フィルムを積層した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。なお、ドライラミネート用の接着剤としては、2液反応型ポリウレタン系接着剤を使用し、乾燥後の平均厚みが4μmとなるように使用した。
実施例1と同様の手順で得られた多層構造体の紙層(A)の露出面に、防湿樹脂層(F)として東ソー株式会社社製の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)「LUMITAC(商標) BL 600K」(MFR(190℃、2.16kg荷重)21g/10min、密度0.898g/cm3)を300℃で押出して平均厚み30μmの直鎖状低密度ポリエチレン層を積層することにより、多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
共押出フィルムの作製として、C/D/E=5μm/5μm/115μm=EVOH5/tie5/PE115の層厚みと層構成を有する共押出フィルムを作製し、長尺方向に5倍の延伸をかけて、1μm/1μm/23μm=EVOH1/tie1/PE23の延伸後の共押出フィルムを作製した。この共押出フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
EVOH(c-1)の代わりに、EVOH(c-4)(エチレン単位含有量44モル%、けん化度99.99モル%、エポキシプロパン変性度4.6モル%MFR(190℃、2.16kg荷重)5.6g/10min、酢酸ナトリウムをナトリウムイオン換算で220ppm、リン酸イオンをリン酸根換算で30ppm、ホウ酸をホウ素元素換算で150ppm含み、酢酸亜鉛を亜鉛イオン換算で30ppm含む)を使用した。また、共押出フィルムの作製として、C/D/E=32μm/32μm/736μm=EVOH32/tie32/PE736の層厚みと層構成を有する共押出フィルムを作製し、長尺方向に4倍、次いで短尺方向に8倍の延伸をかけて、1μm/1μm/32μm=EVOH1/tie1/PE32の延伸後の共押出フィルムを作製し、この共押出フィルムを用いた。これらの点以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
実施例20と同様の手順で得られた多層構造体の防湿樹脂層(E)の露出面に、防湿樹脂層(F)として東ソー株式会社製の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)「LUMITAC(商標) BL 600K」(MFR(190℃、2.16kg荷重)21g/10min、密度0.898g/cm3)を300℃で押出して平均厚み30μmの直鎖状低密度ポリエチレン層を積層することにより、多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
紙層(A)として坪量50g/m2の白色紙を使用したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
紙層(A)として坪量80g/m2の白色紙を使用したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
紙層(A)として坪量150g/m2の白色紙を使用したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
多層構造体の作製の際に、複合フィルムの防湿樹脂層(E)と紙層(A)とを熱可塑性樹脂層(X)を介して積層させ、さらに表出する無機蒸着層(B)上に防湿樹脂層(F)を設けた以外は、実施例21と同様にして樹脂組成物ペレット、共押フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
実施例1で作製した複合フィルムの代わりに、以下の複合フィルムを作製して使用したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。バリア樹脂層(C)及び接着樹脂層(D)を積層せず、平均厚み40μmの防湿樹脂層(E)の単層フィルムを用い、防湿樹脂層(E)の一方の面に公知の方法でコロナ放電処理を施し、かかるコロナ放電処理面上にアルミニウム金属蒸着層を積層して複合フィルムを作製した。結果を表2に示す。
バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及びアルミニウム金属蒸着層を積層せず、平均厚み40μmの防湿樹脂層(E)の単層フィルムを複合フィルムの代わりに用いた以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
アルミニウム金属蒸着層を積層しなかったこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
共押出フィルムの代わりに東レ株式会社製の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム「ルミラー(商標)P60」(PET、融点256℃、平均厚み12μm)を使用し、PETの両面に公知の方法でコロナ放電処理を施し、コロナ放電処理後のPETの一方の面にアルミニウム金属蒸着層を積層させ、防湿樹脂層(F)をPETの非蒸着面に積層させたこと以外は、実施例21と同様にして樹脂組成物ペレット、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
接着性樹脂(d-1)の代わりに三井化学株式会社製の無水マレイン酸変性ポリプロピレン「アドマー(商標) QF551」(MFR(230℃、2.16kg荷重)5.7g/10min、密度0.89g/cm3)を、ポリエチレン(e-1)の代わりに日本ポリプロ社製のポリプロピレン「ノバテック(商標)PP EA7AD」(MFR(230℃、2.16kg荷重)1.4g/10min、密度0.90g/cm3)を、熱可塑性樹脂層(X)として用いた直鎖状低密度ポリエチレンの代わりに日本ポリプロ株式会社製のポリプロピレン「ノバテック(商標)PP FL03H」(MFR(230℃、2.16kg荷重)26g/10min、密度0.90g/cm3)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
防湿樹脂層(E)の露出面に、防湿樹脂層(F)として東ソー株式会社製の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)「LUMITAC(商標) BL 600K」(MFR(190℃、2.16kg荷重)21g/10min、密度0.898g/cm3)を300℃で押出して平均厚み30μmの直鎖状低密度ポリエチレン層を積層させたこと以外は、比較例5と同様にして樹脂組成物ペレット、共押出フィルム、複合フィルム及び多層構造体を作製し、各種測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
Claims (24)
- 紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)を有し、
無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)は、この順に全て直接積層されており、
無機蒸着層(B)の平均厚みが、5nm以上200nm以下であり、
バリア樹脂層(C)が、エチレン単位含有量が20モル%以上50モル%以下、けん化度が90モル%以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体(c)を主成分として含み、
接着樹脂層(D)が、接着性樹脂(d)を主成分として含み、
防湿樹脂層(E)が、ポリエチレン(e)を主成分として含み、
融点が200℃以上の樹脂を主成分として含む層及び平均厚みが1μm以上の金属層を有せず、
バリア樹脂層(C)が、マグネシウムイオン、カルシウムイオン及び亜鉛イオンからなる群より選択される少なくとも1種の多価金属イオンを10ppm以上200ppm以下含有する、多層構造体。 - 紙層(A)と無機蒸着層(B)又は防湿樹脂層(E)との間に介在する熱可塑性樹脂層(X)をさらに有する、請求項1に記載の多層構造体。
- 紙層(A)、無機蒸着層(B)、バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)をこの順に有する、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 接着性樹脂(d)が、酸変性ポリエチレンである、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 無機蒸着層(B)が、アルミニウムを主成分とする金属蒸着層又はアルミナ若しくはシリカを主成分とする無機酸化物蒸着層である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- エチレン-ビニルアルコール共重合体(c)が、エチレン単位含有量が異なる2種以上のエチレン-ビニルアルコール共重合体を含む、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- ポリエチレン(e)の密度が、0.880g/cm3以上0.940g/cm3以下であり、
ポリエチレン(e)が、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又はそれらの混合物である、請求項1又は2に記載の多層構造体。 - バリア樹脂層(C)、接着樹脂層(D)及び防湿樹脂層(E)の積層体は、共押出フィルムであり、
前記共押出フィルムの平均厚みが、8μm以上120μm以下であり、
前記共押出フィルムのバリア樹脂層(C)側の面に無機蒸着層(B)が設けられている、請求項1又は2に記載の多層構造体。 - バリア樹脂層(C)の平均厚みが0.2μm以上30μm未満であり、前記共押出フィルムの平均厚みに対するバリア樹脂層(C)の平均厚みの比率が25%未満である、請求項8に記載の多層構造体。
- 前記共押出フィルムが、実質的に延伸されていない、請求項8に記載の多層構造体。
- 前記共押出フィルムが、少なくとも一軸方向に3倍以上12倍未満延伸されている、請求項8に記載の多層構造体。
- 前記共押出フィルムが、二軸方向にそれぞれ3倍以上12倍未満延伸されている、請求項8に記載の多層構造体。
- ポリエチレン(f)を主成分として含む防湿樹脂層(F)をさらに有する、請求項8に記載の多層構造体。
- ポリエチレン(f)の密度が、0.880g/cm3以上0.940g/cm3以下であり、
ポリエチレン(f)が、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン又はそれらの混合物である、請求項13に記載の多層構造体。 - 防湿樹脂層(F)が、前記共押出フィルムに直接積層されている、請求項13に記載の多層構造体。
- 硬化型の接着剤からなる接着剤層を有しない、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 紙層(A)の坪量が200g/m2以上400g/m2未満である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 紙層(A)の質量比率が、多層構造体全体の0.60以上である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 紙層(A)以外の部分における、ポリエチレン系樹脂を主成分とする層の合計平均厚み比率が0.75以上である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 紙層(A)以外の部分における、エチレン単位を有する樹脂を主成分とする層の合計平均厚み比率が0.95以上である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 紙層(A)を表面に有する、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- JIS K 7126-2:2006に記載の方法で測定した20℃、65%RH条件下における酸素透過速度が、0.5cc/(m2・day・atm)未満である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 防湿樹脂層(E)に対して紙層(A)が外側になるように四つ折りにし、その状態で上から5kgの荷重をかけて1分間静置することで折り曲げ処理を行った後に、JIS K 7126-2:2006に記載の方法で測定した20℃、65%RH条件下における酸素透過速度が、1.0cc/(m2・day・atm)未満である、請求項1又は2に記載の多層構造体。
- 請求項1又は2に記載の多層構造体を成形してなる液体用紙容器。
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