JP7558021B2 - 位相差層付偏光板および画像表示装置 - Google Patents
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Description
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の23℃におけるクリープ値が110μm以下である。
1つの実施形態においては、上記位相差層付偏光板は、上記位相差層の上記偏光板と反対側に別の粘着剤層をさらに有し、上記空隙部は厚み方向において該別の粘着剤層から延びる。1つの実施形態においては、上記別の粘着剤層の23℃におけるクリープ値が70μm以下である。
1つの実施形態においては、上記位相差層付偏光板は、上記偏光子と上記第2の保護層との間にさらに別の粘着剤層をさらに有し、上記空隙部は厚み方向において該さらに別の粘着剤層の一部まで延びる。
1つの実施形態においては、上記偏光子の位相差層側表面と上記位相差層の偏光子側表面との距離は30μm以上である。
1つの実施形態においては、上記空隙部の先端と上記偏光子の位相差層側表面との距離は10μm以上である。
1つの実施形態においては、上記空隙部は画像表示装置の非表示領域に対応する部分に形成されている。
1つの実施形態においては、上記空隙部表面の表面粗さRaは2.4μm以下である。
1つの実施形態においては、上記位相差層はnx>nz>nyの屈折率特性を示す。1つの実施形態においては、上記位相差層のNz係数は0.3~0.7である。1つの実施形態においては、上記位相差層の面内位相差Re(550)は250nm~350nmである。1つの実施形態においては、上記位相差層は環状オレフィン系樹脂を含む。
本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。この画像表示装置は、上記の位相差層付偏光板を備える。
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した面内位相差である。Re(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Re(λ)=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定した厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定した厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、層(フィルム)の厚みをd(nm)としたとき、式:Rth(λ)=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、当該角度は基準方向に対して時計回りおよび反時計回りの両方を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を意味する。
(6)実質的に直交または実質的に平行
本明細書において「実質的に直交」および「略直交」という表現は、2つの方向のなす角度が90°±7°である場合を包含し、好ましくは90°±5°であり、さらに好ましくは90°±3°である。「実質的に平行」および「略平行」という表現は、2つの方向のなす角度が0°±7°である場合を包含し、好ましくは0°±5°であり、さらに好ましくは0°±3°である。さらに、本明細書において単に「直交」または「平行」というときは、実質的に直交または実質的に平行な状態を含み得るものとする。
図1は、本発明の1つの実施形態による位相差層付偏光板の要部概略断面図であり;図2は、図1の位相差層付偏光板の全体の概略平面図である。図示例の位相差層付偏光板100は、偏光板10と位相差層30とを有する。偏光板10は、偏光子11と偏光子11の一方の側(図示例では視認側)に設けられた第1の保護層12と偏光子11のもう一方の側(図示例では視認側と反対側、すなわち位相差層側)に設けられた第2の保護層13とを含む。位相差層30は、偏光板10の第2の保護層13側に粘着剤層20を介して貼り合わせられている。位相差層30の遅相軸と偏光子11の吸収軸とのなす角度は、代表的には、実質的に直交または実質的に平行である。本発明の実施形態においては、第2の保護層は、空隙部50(後述)を形成することに対する緩衝層として機能し得る。第2の保護層を設けることにより、空隙部50を形成しても、偏光子の光抜けを良好に抑制することができる。なお、粘着剤層20を、便宜上第1の粘着剤層と称する場合がある。
B-1.偏光子
偏光子11は、代表的には、二色性物質を含む樹脂フィルムで構成される。
第1の保護層12および第2の保護層13は、それぞれ、偏光子の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001-343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN-メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。好ましくは、(メタ)アクリル系樹脂が用いられ得る。
位相差層の面内位相差Re(550)は、好ましくは250nm~350nmであり、より好ましくは260nm~330nmであり、さらに好ましくは270nm~290nmである。位相差層の面内位相差Re(550)がこのような範囲であれば、ポアンカレ球上での移動距離が短いので優れた色相および輝度特性が実現され、かつ、画像表示パネルのカラーシフトおよびTFTの位相差成分によるずれも小さくなる。
以下、第1の粘着剤層(粘着剤層20)、第2の粘着剤層(別の粘着剤層)および第3の粘着剤層(さらに別の粘着剤層)に共通する事項については、まとめて粘着剤層として説明する。個別の粘着剤層について言及する場合には、「第1」、「第2」または「第3」を明記する。
第1の粘着剤層を形成する粘着剤は、(メタ)アクリル系ポリマーが、好ましくはヒドロキシル基含有モノマー(例えば、4-ヒドロキシブチルアクリレート)単位を含む。さらに、第1の粘着剤層を形成する粘着剤は、イソシアネート系架橋剤を比較的多量に含む。
ΔCr=Cr3600-Cr1
第2の粘着剤層を形成する粘着剤は、(メタ)アクリル系ポリマーが、好ましくはヒドロキシル基含有モノマー(例えば、2-ヒドロキシエチルアクリレート)単位およびカルボキシル基含有モノマー(例えば、アクリル酸)単位を含む。さらに、第2の粘着剤層を形成する粘着剤は、イソシアネート系架橋剤を多量に含む。
第3の粘着剤層を形成する粘着剤は、(メタ)アクリル系ポリマーが、好ましくはヒドロキシル基含有モノマー(例えば、4-ヒドロキシブチルアクリレート)単位を含む。さらに、第3の粘着剤層を形成する粘着剤は、イソシアネート系架橋剤を比較的多量に含む。
本発明の実施形態による位相差層付偏光板は、画像表示装置に適用され得る。代表的には、位相差層付偏光板は、偏光板が視認側となるようにして画像表示装置の視認側に配置される。画像表示装置の代表例としては、液晶表示装置、有機エレクトロルミネセンス(EL)表示装置、量子ドット表示装置が挙げられる。好ましくは液晶表示装置であり、より好ましくはIPSモードの液晶表示装置である。斜め方向の色相改善がより顕著だからである。
実施例および比較例で得られた位相差層付偏光板を700mm×400mmに切り出し、第2の粘着剤層を介してガラス板に貼り合わせ、試験サンプルとした。試験サンプルを10個作製した。これらの試験サンプルを-40℃で30分間保持した後85℃で30分間保持することを300サイクル繰り返すヒートショック試験に供し、試験後の位相差層のクラックの発生状態を光学顕微鏡(倍率5倍)により観察した。具体的には、10個の試験サンプルのうちクラックが発生した試験サンプルの数を調べ、以下の基準で評価した。
○:クラックが発生した試験サンプルはなかった(0個)
△:1個~4個の試験サンプルにクラックが発生した
×:5個以上の試験サンプルにクラックが発生した
(2)光抜け
上記(1)と同様にして10個の試験サンプルをヒートショック試験に供した。試験後の位相差層付偏光板と標準偏光板とをクロスニコルの状態に配置し、光抜けの有無を顕微鏡(Olympus社製、「MX61L」、倍率10倍)により調べ、以下の基準で評価した。
○:光抜けが発生した試験サンプルはなかった(0個)
△:1個~4個の試験サンプルに光抜けが発生した
×:5個以上の試験サンプルに光抜けが発生した
攪拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた4つ口フラスコに、ブチルアクリレート99部、4-ヒドロキシブチルアクリレート1部を含有するモノマー混合物を仕込んだ。さらに、このモノマー混合物100部に対して、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.1部を酢酸エチル100部と共に仕込み、緩やかに攪拌しながら窒素ガスを導入して窒素置換した後、フラスコ内の液温を55℃付近に保って8時間重合反応を行って、重量平均分子量(Mw)180万のアクリル系ポリマーA1の溶液を調製した。
得られたアクリル系ポリマー溶液(A1)の固形分100部に対して、イソシアネート架橋剤(東ソー社製、商品名「タケネートD110N」、トリメチロールプロパン/キシリレンジイソシアネート付加物)0.1部、過酸化物架橋剤(日本油脂社製、商品名「ナイパーBMT」)0.3部、シランカップリング剤(信越化学工業社製、商品名「KBM-403」)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。得られたアクリル系粘着剤組成物の溶液を、シリコーン系剥離剤で処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム製、商品名「MRF38」、セパレータフィルム)の片面に、乾燥後の粘着剤層の厚さが20μmになるように塗布し、155℃で1分間乾燥を行い、セパレータフィルムの表面に第1の粘着剤層を形成した。
ブチルアクリレート94.9部、2-ヒドロキシエチルアクリレート0.1部およびアクリル酸5部を含有するモノマー混合物を用いたこと以外は製造例1と同様にして、Mw220万のアクリル系ポリマーA2の溶液を調製した。得られたアクリル系ポリマー溶液(A2)の固形分100部に対して、イソシアネート架橋剤(東ソー社製、商品名「コロネートL」、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート付加物)0.6部、過酸化物架橋剤(日本油脂社製、商品名「ナイパーBMT」)0.2部、シランカップリング剤(信越化学工業社製、商品名「KBM-403」)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。以下の手順は製造例1と同様にして、セパレータフィルムの表面に第2の粘着剤層(厚み23μm)を形成した。
製造例1と同様にして、Mw180万のアクリル系ポリマーA1の溶液を調製した。得られたアクリル系ポリマー溶液(A1)の固形分100部に対して、架橋剤としてのベンゾイルパーオキサイド(商品名:ナイパーBMT 40SV、日本油脂(株)製)0.3部、イソシアネート系架橋剤(商品名:タケネートD110N、三井化学(株)製)0.095部、リワーク向上剤(商品名:サイリルSAT10、カネカ社製)0.03部、帯電防止剤(商品名:EMPTFSi50EA、三菱マテリアル社製)0.7部、酸化防止剤(商品名:Irganox 1010、ヒンダードフェノール系、BASFジャパン社製)0.3部、および、シランカップリング剤(商品名:A-100、綜研化学社製、アセトアセチル基含有シランカップリング剤)0.2部を配合して、アクリル系粘着剤組成物の溶液を調製した。以下の手順は製造例1と同様にして、セパレータフィルムの表面に第3の粘着剤層(厚み20μm)を形成した。
厚み130μmのノルボルネン系樹脂フィルムの両側に、厚み60μmの収縮性フィルム[東レ社製 商品名「トレファンBO2873」]を、アクリル系粘着剤層(厚み15μm)を介して貼り合わせた。その後、ロール延伸機でフィルム長手方向を保持して、146℃の空気循環式オーブン内で1.38倍に延伸し、延伸後、収縮性フィルムをアクリル系粘着剤層と共に剥離して、位相差フィルムを作製した。得られた位相差フィルムは、nx>nz>nyの屈折率特性を示し、Re(550)=280nm、Nz係数=0.52、光弾性係数は4.0×10-12m2/N、厚みは138μmであった。
1.偏光子の作製
熱可塑性樹脂基材として、長尺状で、Tg約75℃である、非晶質のイソフタル共重合ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み:100μm)を用い、樹脂基材の片面に、コロナ処理を施した。
ポリビニルアルコール(重合度4200、ケン化度99.2モル%)およびアセトアセチル変性PVA(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマー」)を9:1で混合したPVA系樹脂100重量部に、ヨウ化カリウム13重量部を添加したものを水に溶かし、PVA水溶液(塗布液)を調製した。
樹脂基材のコロナ処理面に、上記PVA水溶液を塗布して60℃で乾燥することにより、厚み13μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、130℃のオーブン内で縦方向(長手方向)に2.4倍に一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温40℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴(水100重量部に対して、ヨウ素とヨウ化カリウムを1:7の重量比で配合して得られたヨウ素水溶液)に、最終的に得られる偏光子の単体透過率(Ts)が所定の値となるように濃度を調整しながら60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温40℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を5重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(ホウ酸濃度4重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温20℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
その後、約90℃に保たれたオーブン中で乾燥しながら、表面温度が約75℃に保たれたSUS製の加熱ロールに接触させた(乾燥収縮処理)。
このようにして、樹脂基材上に偏光子を形成し、樹脂基材/偏光子の構成を有する積層体を得た。
上記1.で得られた積層体の偏光子表面に、第1の保護層として、AG-アクリルフィルム(厚み46μm)を、紫外線硬化型接着剤を介して貼り合せた。なお、AG-アクリルフィルムは、ラクトン環構造を含むアクリル系樹脂フィルム(厚み40μm)にアンチグレア(AG)層(厚み6μm)が形成されたフィルムであり、アクリル系樹脂フィルムが偏光子側となるようにして貼り合わせた。次いで、樹脂基材を剥離し、当該剥離面に製造例3で得られた第3の粘着剤層を配置し、第3の粘着剤層を介して、ラクトン環構造を含むアクリル系樹脂フィルムを貼り合わせた。このようにして、第1の保護層/偏光子/第3の粘着剤層/第2の保護層の構成を有する偏光板を得た。
上記2.で得られた偏光板の第2の保護層表面に製造例1で得られた第1の粘着剤層を配置し、第1の粘着剤層を介して、製造例4で得られた位相差層を貼り合わせた。ここで、偏光板と位相差層とは、偏光子の吸収軸と位相差層の遅相軸とが実質的に直交するようにして貼り合わせた。さらに、位相差層の表面に製造例2で得られた第2の粘着剤層を配置した。このようにして、第1の保護層/偏光子/第3の粘着剤層/第2の保護層/第1の粘着剤層/位相差層/第2の粘着剤層の構成を有する位相差層付偏光板を得た。
刃長さ18.4mmの超硬刃(刃深さ180μm)を用いて、上記3.で得られた位相差層付偏光板の遅相軸方向の両端部を第2の粘着剤層側からハーフカットし、図1および図2に示すような空隙部を形成した。空隙部は、面方向において位相差層の遅相軸方向に実質的に直交する方向に延びるよう形成した。また、本実施例においては、空隙部は、第2の保護層の偏光子側表面まで形成された。空隙部の先端と偏光子の位相差層側表面との距離は20μmであった。より詳細には、刃の下死点を第2の保護層の一部までの位置に設定し、第2の保護層の一部までをカットし残りはカットによる力で進展させた。また、偏光子の位相差層側表面と位相差層の偏光子側表面との距離は80μmであった。空隙部が形成された位相差層付偏光板を上記評価に供した。結果を表1に示す。
刃深さを150μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、空隙部が形成された位相差層付偏光板を得た。空隙部は、第1の粘着剤層の一部まで形成された。空隙部の先端と偏光子の位相差層側表面との距離は70μmであった。得られた位相差層付偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
刃深さを210μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、空隙部が形成された位相差層付偏光板を得た。空隙部は、第3の粘着剤層の一部まで形成された。空隙部の先端と偏光子の位相差層側表面との距離は10μmであった。得られた位相差層付偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
第2の保護層を設けなかったこと以外は実施例1と同様にして、第1の保護層/偏光子/第1の粘着剤層/位相差層/第2の粘着剤層の構成を有する位相差層付偏光板を得た。この位相差層付偏光板の遅相軸方向の両端部を、刃長さ18.4mmの超硬刃を用いて第2の粘着剤層側からハーフカットし、空隙部を形成した。空隙部は、第1の粘着剤層の一部まで形成された。空隙部の先端と偏光子の位相差層側表面との距離は10μmであった。また、偏光子の位相差層側表面と位相差層の偏光子側表面との距離は20μmであった。得られた位相差層付偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。本比較例では偏光子と位相差層との間に第2の保護層がないので、刃深さのばらつきにより、空隙部先端が偏光子まで達して偏光子にクラックが生じる場合や、位相差層を完全に切断できず位相差層の光漏れが生じたと考えられる。
刃深さを130μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、空隙部が形成された位相差層付偏光板を得た。空隙部は、位相差層の一部まで形成された。空隙部の先端と偏光子の位相差層側表面との距離は90μmであった。得られた位相差層付偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
刃深さを220μmに変更したこと以外は実施例1と同様にして、空隙部が形成された位相差層付偏光板を得た。空隙部は、偏光子の一部まで形成された。得られた位相差層付偏光板を実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして位相差層付偏光板を得た。この位相差層付偏光板をそのまま(すなわち、空隙部を形成することなく)実施例1と同様の評価に供した。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、本発明の実施例によれば、緩衝層としての第2の保護層を設け、および、空隙部を偏光子の視認側と反対側の隣接層の一部まで形成することにより、光抜けおよび位相差層のクラックのない位相差層付偏光板が得られることがわかる。
11 偏光子
12 第1の保護層
13 第2の保護層
20 粘着剤層(第1の粘着剤層)
30 位相差層
50 空隙部
100 位相差層付偏光板
Claims (14)
- 偏光子と該偏光子の一方の側に設けられた第1の保護層と該偏光子のもう一方の側に設けられた第2の保護層とを含む偏光板と、該偏光板の該第2の保護層側に粘着剤層を介して貼り合わせられた位相差層と、を有し、
端部に空隙部が形成されており、
該空隙部は、厚み方向において該位相差層から該第2の保護層の少なくとも一部まで、かつ、該偏光子まで到達しないように延び、該位相差層の遅相軸を含む面方向において該位相差層の遅相軸方向と交差する方向に延びる、
位相差層付偏光板。 - 前記粘着剤層の23℃におけるクリープ値が110μm以下である、請求項1に記載の位相差層付偏光板:
ここで、粘着剤層の23℃におけるクリープ値は、該粘着剤層を10mm×10mmの接合面にて支持板に貼着し、該支持板を固定した状態で、該粘着剤層に対して鉛直下方に500gfの荷重を加え、該荷重を加えて1秒後の該支持板からの該粘着剤層のずれ量と3600秒後の該支持板からの該粘着剤層のずれ量との差である。 - 前記位相差層の前記偏光板と反対側に別の粘着剤層をさらに有し、前記空隙部が厚み方向において該別の粘着剤層から延びる、請求項1または2に記載の位相差層付偏光板。
- 前記別の粘着剤層の23℃におけるクリープ値が70μm以下である、請求項3に記載の位相差層付偏光板;
ここで、粘着剤層の23℃におけるクリープ値は、該粘着剤層を10mm×10mmの接合面にて支持板に貼着し、該支持板を固定した状態で、該粘着剤層に対して鉛直下方に500gfの荷重を加え、該荷重を加えて1秒後の該支持板からの該粘着剤層のずれ量と3600秒後の該支持板からの該粘着剤層のずれ量との差である。 - 前記偏光子と前記第2の保護層との間にさらに別の粘着剤層をさらに有し、前記空隙部が厚み方向において該さらに別の粘着剤層の一部まで延びる、請求項1から4のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記偏光子の位相差層側表面と前記位相差層の偏光子側表面との距離が30μm以上である、請求項1から5のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記空隙部の先端と前記偏光子の位相差層側表面との距離が10μm以上である、請求項1から6のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記空隙部が画像表示装置の非表示領域に対応する部分に形成されている、請求項1から7のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記空隙部表面の表面粗さRaが2.4μm以下である、請求項1から8のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記位相差層が、nx>nz>nyの屈折率特性を示す、請求項1から9のいずれかに記載の位相差層付偏光板。
- 前記位相差層のNz係数が、0.3~0.7である、請求項10に記載の位相差層付偏光板。
- 前記位相差層の面内位相差Re(550)が250nm~350nmである、請求項11に記載の位相差層付偏光板。
- 前記位相差層が環状オレフィン系樹脂を含む、請求項12に記載の位相差層付偏光板。
- 請求項1から13のいずれかに記載の位相差層付偏光板を備える、画像表示装置。
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