JP7554679B2 - ステアリング装置、船舶 - Google Patents
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Description
本発明は、船体の進行方向を手動で変える際の操作負荷を小さくすることができるステアリング装置等を提供することを目的とする。
本開示の1つの態様は、シリンダ内の第1室と接続する第1流路と、前記シリンダ内の第2室と接続する第2流路とが形成された流路形成部材と、前記流路形成部材に対して移動可能に設けられて、前記第1流路と前記第2流路との間に配置可能な可動部材と、前記可動部材と前記流路形成部材との間に配置されて、前記可動部材と前記流路形成部材とに接触しているときに前記可動部材と前記流路形成部材との間をシールするシール部材と、前記第1室又は前記第2室の圧力が高くなった場合に船外機を回転させるとともに、手動で操作されることにより、前記第1室又は前記第2室に圧力を付与して前記船外機を回転させることが可能な操作部と、前記シール部材がシールしていない場合に、予め定められた荷重以下の荷重で前記操作部が操作されることに起因して前記第1室又は前記第2室に生じた圧力のみでも、前記第1流路と前記第2流路との間で流体が流通するように流通抵抗を低減する抵抗低減部と、を備えるステアリング装置である。
ここで、前記可動部材は、前記流路形成部材に形成された、前記第2流路に連通する孔に嵌め込まれる円筒状の円筒状部を有し、前記抵抗低減部は、前記円筒状部に形成された貫通孔であり、前記貫通孔は、前記シール部材がシールしている場合には前記孔の内部に位置し、前記シール部材がシールしていない場合には前記貫通孔を介して前記第1流路と前記第2流路との間で流体が流通するように前記孔の外部に位置しても良い。
あるいは、前記可動部材は、前記流路形成部材に形成された、前記第2流路に連通する孔に嵌め込まれる円筒状の円筒状部を有し、前記抵抗低減部は、前記円筒状部の外周面と前記第2流路の内周面との間に形成された環状流路であっても良い。
また、前記可動部材は、前記第2流路から前記第1流路への流通方向における前記円筒状部よりも下流側に、前記円筒状部の外径よりも大きな外径となるように突出して前記シール部材と接触する第1突出部と、前記流通方向における前記第1突出部よりも下流側に、前記第1突出部の外径よりも大きな外径となるように突出した第2突出部とを有しても良い。
また、前記流通方向における前記第2流路よりも下流側に前記第2流路と同芯状に形成され前記流通方向の下流側に行くに従って外径が大きくなる円錐台状の接続路を有しても良い。
また、前記可動部材は、円筒状であり、中心線方向における前記第2流路とは反対側の端部に球状の弁体が接触する座面を有し、前記可動部材とともに、内部に、前記弁体と、前記弁体を前記座面に押し付ける加圧部とを収容し、前記弁体よりも前記第2流路とは反対側に、前記内部と外部とを連通する連通孔が形成されたキャップをさらに備えても良い。
本開示の他の態様は、船体と、前記船体の進行方向を変更する上記した態様に係るステアリング装置と、を備える船舶である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る船舶100の概略構成の一例を示す図である。
図2は、図1のIIの方向から見た図であり、シリンダ4、アーム9、ポンプユニット3等の一例を示す斜視図である。
図3は、ステアリング装置1の油圧回路の一例を示す図である。
船舶100は、船体101と、船体101に装着されて推進力を発生する船外機102と、船舶100の進行方向を、流体の一例としてのオイルを用いて変更するステアリング装置1とを備えている。以下の説明において、船舶100の直進状態における進行方向を前、進行方向とは逆方向を後、進行方向の左側を左、進行方向の右側を右と称する場合がある。
また、ポンプユニット3は、タンク22からポンプ21にオイルが供給される供給路33に配置された逆止弁24と、タンク22からポンプ21にオイルが供給される供給路34に配置された逆止弁25とを備えている。供給路33は、ポンプ21からメインバルブ23に通じる流路31Aに接続されている。供給路34は、ポンプ21からメインバルブ23に通じる流路32Aに接続されている。
また、ポンプユニット3は、流路31Bと流路32Bとの間の流路に配置されて、ユーザの手動により開閉が可能である手動弁43を有する。
(バルブユニット50)
図4は、第1の実施形態に係るバルブユニット50の概略構成の一例を示す図である。
第1の実施形態に係るポンプユニット3においては、第2弁42と手動弁43とが一体的に構成されたバルブユニット50を有している。
第2部522の内径は、第1部521の内径と等しく、第2部522の外径は、第1部521の外径よりも大きい。
第3部523の内径は、第2部522の内径よりも大きく、第3部523の外径は、第2部522の外径と等しい。
第4部524における後側の端部には、内周面から凹んだ凹部526が形成されている。凹部526における前側の端部には、弁体51が着座する、中心線Clに傾斜した座面527が形成されている。
筒状部551の内径は、可動部材52の第4部524の外径よりも小さく、筒状部551の外径は、可動部材52の第3部523の外径と略同じである。そして、筒状部551と可動部材52とはしまり嵌めにて嵌合(圧入)されている。
筒状部551における、可動部材52の第4部524が嵌め込まれている部位よりも後側には、内部と外部とを連通する貫通孔553が形成されている。また、筒状部551における貫通孔553よりも後側の部位には、貫通孔35に形成された雌ねじ355に締め付けられる雄ねじ554が形成されている。
第2柱状部562における後側の端部には雌ねじ565が形成されている。雌ねじ565に、ボルト59が締め付けられることで、第2柱状部562にハンドル57が取り付けられている。
ユーザは、ハンドル57を操作することで、ハウジング30に対するバルブユニット50のねじ込み深さを変えることが可能になっている。図5に示すように、ユーザは、シール部材58が、可動部材52の第2部522とハウジング30とに接触するまで、バルブユニット50を前側まで挿入することができる。他方、ユーザは、キャップ55の第1柱状部561における後側の端面がハウジング30に取り付けられたクリップ354に突き当たるまでバルブユニット50を後側へ移動させることができる。
その結果、ピストン5が第2室Y2側に移動する方向へアーム9を手動で操作することにより、船外機102を回転させることは難しい。
なお、クリップ354は、可動部材52の第1部521における前側の端部がハウジング30の第1孔351内に位置するときに、キャップ55の第1柱状部561における後側の端面が突き当たる位置に設けられている。ユーザにより雄ねじ554が緩められてバルブユニット50が後側へ引き出されたとしても、シール部材58が、第1部521の外側に位置するようにするためである。
図6は、第1弁41の概略構成の一例を示す図である。
第1弁41は、球状の弁体61と、弁体61が着座する可動部材62と、弁体61を保持する保持部材63と、コイル状のスプリング64と、ハウジング30に形成された貫通孔36を塞ぐキャップ65とを備えている。また、第1弁41は、可動部材62とハウジング30との間の隙間をシールする円環状のシール部材68を備えている。
キャップ65は、キャップ55に対して、第2柱状部562を有しておらず、ハンドル57が取り付けられていない点が異なる。
その結果、ピストン5が第1室Y1側に移動する方向へアーム9を手動で操作することにより、船外機102を回転させることは難しい。
ただし、ユーザは、図4に示すように、雄ねじ554を緩めてバルブユニット50を後側へ引き出し、シール部材58が可動部材52とハウジング30との間の隙間をシールしないようにして、オイルが流路31Bと流路32Bとの間を流通し易くすることで、アーム9を手動で操作することにより船外機102を回転させ易くなる。
Qは単位時間あたりに流れるオイルの流量(cm3/sec)であり、以下の式(2)で定まる値である。P1は高圧側の圧力(例えばピストン5が第2室Y2の方へ移動するようにアーム9が操舵された場合には流路32Bの圧力)(MPa)であり、以下の式(3)で定まる値である。また、Cは流路抵抗係数、Gは重力加速度(=980cm/sec)、P2は低圧側の圧力(MPa)、rはオイルの比重(Kgf/cm3)である。
Lpはピストン5のストローク(cm)、tはアーム9(ピストン5)の作動時間(sec)である。
P1=k×Fm/Sp・・・(3)
kはアーム9の長さに応じた係数、Spはピストン5の断面積(cm2)である。
面積S=0.0322(cm2)である場合であって、貫通孔525が1つである場合には、孔径は、0.202(cm)であり、貫通孔525が2つである場合には、孔径は、0.143(cm)である。そして、例えば、貫通孔525を2つとし、孔径を0.15(cm)とすることで、手動操舵荷重Fを上限荷重Fm以下にすることが可能となる。
図7は、第2の実施形態に係る手動弁243の概略構成の一例を示す図である。
第2の実施形態に係るステアリング装置200は、第1の実施形態に係るステアリング装置1に対して、手動弁43に相当する手動弁243が異なる。手動弁243は、手動弁43に対して、可動部材52に相当する可動部材252が異なる。以下、ステアリング装置1と異なる点について説明する。ステアリング装置1とステアリング装置200とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
Q、P1は、それぞれ、上記式(2)、式(3)で定まる値である。また、μはオイルの粘度(Pa・sec)、Lは、第1部2521と第1孔351のラップ長(cm)である。
図8は、第3の実施形態に係る手動弁343の概略構成の一例を示す図である。
第3の実施形態に係るステアリング装置300は、第1の実施形態に係るステアリング装置1に対して、手動弁43に相当する手動弁343が異なる。手動弁343は、手動弁43に対して、可動部材52に相当する可動部材350と、ハウジング30に相当するハウジング330が異なる。以下、ステアリング装置1と異なる点について説明する。ステアリング装置1とステアリング装置300とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ハウジング330は、ハウジング30に対して、貫通孔35に相当する貫通孔335が異なる。貫通孔335は、第1孔351に相当する円柱状の第1孔3351と、第2孔352とを有している。そして、第1孔3351の径は、第1孔351の径よりも大きい。
Q、P1は、それぞれ、上記式(2)、式(3)で定まる値である。また、μはオイルの粘度(Pa・sec)、Lは、第1部3521と第1孔3351のラップ長(cm)である。
また、第1弁41の可動部材62と可動部材350とを同じにすることができるので、ステアリング装置300を構成する部品の種類を少なくすることが可能となる。
また、可動部材350の代わりに、第2の実施形態に係る可動部材252を用いても良い。これにより、可動部材350を用いる場合よりも、オイルが流路31Bと流路32Bとの間を流通する際の抵抗が小さくなる。その結果、アーム9を手動で操作する際の操作負荷が小さくなる。
図9は、第4の実施形態に係る手動弁443の概略構成の一例を示す図である。
第4の実施形態に係るステアリング装置400は、第1の実施形態に係るステアリング装置1に対して、手動弁43に相当する手動弁443が異なる。手動弁443は、第1の実施形態に係る手動弁43に対して、可動部材52に相当する可動部材452と、シール部材58に相当するシール部材458と、ハウジング30に相当するハウジング430とが異なる。以下、ステアリング装置1と異なる点について説明する。ステアリング装置1とステアリング装置400とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
シール部材458は、外径が、シール部材58の外径よりも小さく、第2部4522の外径と略同じである。
図10Aは、第5の実施形態に係る第2弁542の概略構成の一例を示す図である。図10Bは、第5の実施形態に係る手動弁543の概略構成の一例を示す図である。
第5の実施形態に係るステアリング装置500は、第1の実施形態に係るステアリング装置1に対して、第2弁42、手動弁43に相当する、第2弁542、手動弁543が異なる。第2弁542及び手動弁543は、第2弁542と手動弁543とが別体に構成されている点が、第1の実施形態に係る第2弁42及び手動弁43と異なる。以下、ステアリング装置1と異なる点について説明する。ステアリング装置1とステアリング装置500とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
キャップ570は、可動部材52の第1部521に相当する第1部571と、可動部材52の第2部522に相当する第2部572とを有している。また、キャップ570は、キャップ55の第1柱状部561に相当する第1柱状部573と、キャップ55の第2柱状部562に相当する第2柱状部574とを有している。また、キャップ570は、第2部572と第1柱状部573との間に、第2部572の外径と略同じの径の円柱状の第3柱状部575と、第3柱状部575の径よりも大きな径の円柱状の第4柱状部576とを有している。
あるいは、貫通孔35の第1孔351の径を、第3の実施形態に係る第1孔3351の径と同様に大きくしても良い。その際、貫通孔577はなくても良い。
あるいは、キャップ570における第1部571と第2部572との間に、第4の実施形態に係る第2部4522と同様に、第1部571の外径よりも大きく、かつ、第2部572の外径よりも小さな外径を有する円筒状の部位を有しても良い。また、ハウジング30の貫通孔35を、第4の実施形態に係るハウジング430の貫通孔435と同様の形状にしても良い。
図11は、第6の実施形態に係るバルブユニット650の概略構成の一例を示す図である。
第6の実施形態に係るステアリング装置600は、第1の実施形態に係るステアリング装置1に対して、バルブユニット50に相当する、バルブユニット650が異なる。バルブユニット650は、バルブユニット50に対して、第6の実施形態に係る第1弁641、第2弁642、及び、手動弁643が一体的に構成されている点が異なる。ステアリング装置1とステアリング装置600とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2筒状部662は、外径が第1筒状部661の外径よりも大きい。第2筒状部662には、外周面から凹んだ溝666が全周に亘って形成されている。溝666には、第2筒状部662の外周面と貫通孔38の第2孔382の内周面との間をシールするOリング667が嵌め込まれている。
第2柱状部665は、キャップ55の第2柱状部562と同様であり、ハンドル57を取り付けるためのボルト59が締め付けられる雌ねじ565が形成されている。
あるいは、貫通孔38の第1孔381の径を、第3の実施形態に係る第1孔3351の径と同様に大きくしても良い。その際、貫通孔525はなくても良い。
あるいは、可動部材52における第1部521と第2部522との間に、第4の実施形態に係る第2部4522と同様に、第1部571の外径よりも大きく、かつ、第2部572の外径よりも小さな外径を有する円筒状の部位を有しても良い。また、ハウジング30の貫通孔38を、第4の実施形態に係るハウジング430の貫通孔435と同様の形状にしても良い。
Claims (7)
- シリンダ内の第1室と接続する第1流路と、前記シリンダ内の第2室と接続する第2流路とが形成された流路形成部材と、
前記流路形成部材に対して移動可能に設けられて、前記第1流路と前記第2流路との間に配置可能な可動部材と、
前記可動部材と前記流路形成部材との間に配置されて、前記可動部材と前記流路形成部材とに接触しているときに前記可動部材と前記流路形成部材との間をシールするシール部材と、
前記第1室又は前記第2室の圧力が高くなった場合に船外機を回転させるとともに、手動で操作されることにより、前記第1室又は前記第2室に圧力を付与して前記船外機を回転させることが可能な操作部と、
前記シール部材がシールしていない場合に、予め定められた荷重以下の荷重で前記操作部が操作されることに起因して前記第1室又は前記第2室に生じた圧力のみでも、前記第1流路と前記第2流路との間で流体が流通するように流通抵抗を低減する抵抗低減部と、を備え、
前記可動部材は、前記流路形成部材に形成された、前記第2流路に連通する孔に嵌め込まれる円筒状の円筒状部を有し、前記円筒状部の内部を介して、前記第1流路と前記第2流路との間で流体を流通可能とする
ステアリング装置。 - 前記抵抗低減部は、前記円筒状部に形成された貫通孔であり、前記貫通孔は、前記シール部材がシールしている場合には前記孔の内部に位置し、前記シール部材がシールしていない場合には前記貫通孔を介して前記第1流路と前記第2流路との間で流体が流通するように前記孔の外部に位置する
請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記抵抗低減部は、前記円筒状部の外周面と前記第2流路の内周面との間に形成された環状流路である
請求項1に記載のステアリング装置。 - 前記可動部材は、前記第2流路から前記第1流路への流通方向における前記円筒状部よりも下流側に、前記円筒状部の外径よりも大きな外径となるように突出して前記シール部材と接触する第1突出部と、前記流通方向における前記第1突出部よりも下流側に、前記第1突出部の外径よりも大きな外径となるように突出した第2突出部とを有する
請求項2又は3に記載のステアリング装置。 - 前記流通方向における前記第2流路よりも下流側に、前記第2流路と同芯状に形成され前記流通方向の下流側に行くに従って外径が大きくなる円錐台状の接続路を有する
請求項4に記載のステアリング装置。 - 前記可動部材は、円筒状であり、中心線方向における前記第2流路とは反対側の端部に球状の弁体が接触する座面を有し、
前記可動部材とともに、内部に、前記弁体と、前記弁体を前記座面に押し付ける加圧部とを収容し、前記弁体よりも前記第2流路とは反対側に、前記内部と外部とを連通する連通孔が形成されたキャップをさらに備える請求項1から5のいずれか1項に記載のステアリング装置。 - 船体と、
前記船体の進行方向を変更する前記請求項1から6のいずれか1項に記載のステアリング装置と、
を備える船舶。
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