JP7398925B2 - リチウムイオン電池用樹脂集電体 - Google Patents
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Description
リチウムイオン電池においては、従来、集電体として金属箔(金属集電箔)が用いられてきた。近年、金属箔に代わって金属粉が添加された樹脂から構成される、いわゆる樹脂集電体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような樹脂集電体は、金属集電箔と比較して軽量であり、電池の単位重量あたりの出力向上が期待される。
本発明は、電気抵抗値が低く、かつ薄膜成形性に優れたリチウムイオン電池用樹脂集電体を提供することを目的とする。
本発明は、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び導電性フィラー用分散剤を含む導電性樹脂層を有するリチウムイオン電池用樹脂集電体であって、前記導電性フィラー用分散剤が、ブロック(A1)とブロック(A2)とを有する共重合体であり、前記ブロック(A1)が、エチレン及びプロピレンを必須構成単量体とするブロックであり、前記ブロック(A2)が、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー(a)を必須構成単量体とするブロックであり、前記導電性フィラー用分散剤の酸価が15~55mgKOH/gであり、前記導電性フィラー用分散剤の融点が120~145℃であるリチウムイオン電池用樹脂集電体である。
前記マトリックス樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリシクロオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、スチレンブタジエンゴム、ポリアクリロニトリル、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン及びポリシクロオレフィンが好ましく、さらに好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテンである。
前記導電性フィラーとしては、導電性を有する材料であれば特に制限はなく、具体的には、金属[ニッケル、アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電性フィラーは1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。
また、これらの合金又は金属酸化物が用いられてもよい。
前記導電性フィラーとしては、電気的安定性の観点から、好ましくはニッケル、アルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、銅、チタン及びこれらの混合物であり、さらに好ましくはニッケル、銀、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、特に好ましくはニッケル及びカーボンである。またこれらの導電性フィラーは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(前記した導電性フィラーのうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
前記導電性樹脂層は、前記マトリックス樹脂、前記導電性フィラー及び導電性フィラー用分散剤を含む。前記導電性フィラー用分散剤は前記マトリックス樹脂中に前記導電性フィラーを分散させるものである。
前記導電性フィラー用分散剤は、ブロック(A1)とブロック(A2)とを有する共重合体であり、前記ブロック(A1)が、エチレン及びプロピレンを必須構成単量体とするブロックであり、前記ブロック(A2)が、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー(a)を必須構成単量体とするブロックである。
前記α-オレフィンとしては、例えば、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、3-メチル-1-ペンテン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン、1-テトラコセン、1-トリアコンテン等が挙げられる。
前記他の単量体としては、例えば、オレフィンとの反応性を有する炭素数4~30であってオレフィンを除く不飽和単量体(酢酸ビニル等)等が挙げられる。
これらの前記(1)、(2)の方法のうち好ましいのは、前記ブロック(A1)の分子末端及び/又はポリマー鎖中の二重結合数のより多いものが得やすい(1)の方法である。
前記ブロック(A1)における二重結合数の測定は、1H-NMR(核磁気共鳴)分光法のスペクトルから求めることができる。すなわち、前記測定で得られたスペクトル中のピークを帰属し、4.5~6.0ppmにおける二重結合由来の積分値と、0.5~2.0ppmにおける飽和炭化水素基由来のピークの積分値との比率から算出する。後述の実施例における二重結合数の測定は当該方法に従った。
装置:高温ゲルパーミエイションクロマトグラフ[「Alliance GPC V2000」、Waters(株)製]
溶媒:オルトジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel 10μm、MIXED-B 2本直列[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
カラム温度:135℃
なお、後述の実施例におけるMwの測定は当該方法に従った。
前記エチレン性不飽和モノマー(a)としては、不飽和モノカルボン酸[炭素数3~15、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸及び桂皮酸等]、不飽和ジカルボン酸[脂肪族化合物(炭素数4~24、例えばマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸及びメサコン酸)、芳香族化合物(炭素数10~24、例えばジカルボキシスチレン)及び脂環式化合物(炭素数8~24、例えばジカルボキシシクロヘキセン及びジカルボキシシクロヘプテン)、並びに、これらの酸無水物等]、3価~4価又はそれ以上のポリカルボン酸[脂肪族化合物(炭素数6~24、例えばアコニット酸)及び脂環式(炭素数7~24、例えばトリカルボキシシクロペンテン、トリカルボキシシクロヘキセン及びトリカルボキシシクロオクテン)等]、多価カルボン酸の部分アルキル(炭素数1~18)エステル(マレイン酸モノメチルエステル、フマル酸モノエチルエステル、イタコン酸モノ-t-ブチルエステル、メサコン酸モノデシルエステル、ジカルボキシシクロヘプテンジドデシルエステル等)及びその塩(アルカリ金属塩及びアンモニウム塩)等が挙げられる。
なかでも、反応性の観点から、不飽和ジカルボン酸(又はその酸無水物)が好ましく、さらに好ましくは不飽和ジカルボン酸の酸無水物であり、特に好ましくは無水マレイン酸である。
前記ブロック(A2)中の前記カルボキシル基の合計モル濃度は、前記導電性フィラー用分散剤を製造する際の前記エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量から、下記数式により算出することができる。
合計モル濃度=Σ{(エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量)/(エチレン性不飽和モノマー(a)の分子量)}/{エチレン性不飽和モノマー(a)の合計仕込み量}
なお、前記カルボキシル基の合計モル濃度の算出にあたっては、2個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー(a)を用いる場合は、前記エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量に官能基の数をかけた値を「エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量」として算出する。
前記導電性フィラー用分散剤中のカルボキシル基の合計モル濃度は、前記導電性フィラー用分散剤について13C-NMR及びIR(赤外分光)を測定し、モル濃度の分かっている試料を用いて求めた検量線に当てはめることで算出できる。
また、前記導電性フィラー用分散剤中のカルボキシル基の合計モル濃度は、前記導電性フィラー用分散剤を製造する際の仕込み量から、下記数式により算出することもできる。
合計モル濃度=Σ{(エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量)/(エチレン性不飽和モノマー(a)の分子量)}/(導電性フィラー用分散剤を構成するモノマーの合計仕込み量)
なお、前記カルボキシル基の合計モル濃度の算出にあたっては、2個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー(a)を用いる場合は、前記エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量にカルボキシル基の数をかけた値を「エチレン性不飽和モノマー(a)の仕込み量」として算出する。
前記二重結合数の測定は、1H-NMR(核磁気共鳴)分光法のスペクトルから求めることができる。すなわち、前記測定で得られたスペクトル中のピークを帰属し、前記混合物の4.5~6.0ppmにおける二重結合由来の積分値及び前記混合物由来の積分値から、前記混合物の二重結合数と前記混合物の炭素数の相対値を求め、前記混合物の炭素1,000個当たりの該分子末端及び/又はポリマー鎖中の二重結合数を算出する。後述の実施例における分散剤を製造する際の反応の有無も同方法に従って確認した。
これらのうち前記ブロック(A1)と前記ブロック(A2)との反応性の観点からラジカル開始剤(b)として好ましいのは、過酸化物、さらに好ましいのは単官能過酸化物、とくに好ましいのはジ-t-ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシドである。
前記分散剤の酸価は、35~55mgKOH/gであることが好ましい。
(i)100℃に温度調整したキシレン100gに前記導電性フィラー用分散剤1gを溶解させる。
(ii)フェノールフタレインを指示薬として、0.1mol/L水酸化カリウムエタノール溶液[商品名「0.1mol/Lエタノール性水酸化カリウム溶液」、富士フイルム和光純薬(株)製]で中和滴定を行う。
(iii)中和滴定に要した水酸化カリウム量をmgに換算して酸価(単位:mgKOH/g)を算出する。
なお、前記測定では1個の酸無水物基は1個のカルボキシル基と等価になる結果が得られる。後述の実施例における酸価は当該方法に従った。
前記導電性フィラーの分散性の観点から、前記導電性フィラー用分散剤の融点は135~145℃であることが好ましく、140~145℃であることがより好ましい。
なお、本発明において融点とはDSC(示差走査熱量測定)を用い、JIS K 7122(転移熱測定法)に準じて測定される融解ピーク温度を意味する。DSCに用いる装置としては、DSC2910[商品名、ティー・エイ・インスツルメント(株)製]等が挙げられる。後述の実施例における融点は当該方法、機器を用いて測定した。
前記導電性フィラー用分散剤のMwは、さらに好ましくは20,000~50,000であり、特に好ましくは25,000~40,000である。
装置:高温ゲルパーミエイションクロマトグラフ[「Alliance GPC V2000」、Waters(株)製]
溶媒:オルトジクロロベンゼン
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム固定相:PLgel 10μm、MIXED-B 2本直列[ポリマーラボラトリーズ(株)製]
カラム温度:135℃
本発明のリチウムイオン電池用樹脂集電体は、例えば、以下の方法で製造することができる。
まず、マトリックス樹脂、導電性フィラー、導電性フィラー用分散剤及び、必要に応じてその他の成分を混合することにより、樹脂集電体用材料を得る。
混合の方法としては、導電性フィラーのマスターバッチを得てから、さらにマトリックス樹脂と混合する方法、マトリックス樹脂、導電性炭素フィラー、導電性フィラー用分散剤及び、必要に応じてその他の成分のマスターバッチを用いる方法、及び、全ての原料を一括して混合する方法等があり、その混合にはペレット状又は粉体状の成分を適切な公知の混合機、例えばニーダー、インターナルミキサー、バンバリーミキサー及びロールを用いることができる。
前記金属層を構成する材料としては、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル及びこれらの合金等の金属材料等が挙げられる。また、前記導電性樹脂層の表面に金属めっき処理、蒸着処理、スパッタリング処理等によって導電膜を形成して集電体として供することもできる。
反応容器に、プロピレン、エチレンを構成単位とするメタロセン触媒を使用したポリオレフィン(A0-1)[商品名「ウィンテックWFX6」、日本ポリプロ(株)製]100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999体積%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で18分間熱減成を行い、ブロック(A1-1)を得た。ブロック(A1-1)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は0.4個、Mwは50,000であった。
反応容器に、プロピレン、エチレンを構成単位とするチーグラナッタ触媒を使用したポリオレフィン(A0-2)[商品名「サンアロマーPM854X」、サンアロマー(株)製]100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で37分間熱減成を行い、ブロック(A1-2)を得た。ブロック(A1-2)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は2.0個、Mwは15,000であった。
反応容器に、プロピレン、エチレンを構成単位とするチーグラナッタ触媒を使用したポリオレフィン(A0-3)[商品名「サンアロマーPZA-20A」、サンアロマー(株)製]100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で30分間熱減成を行い、ブロック(A1-3)を得た。ブロック(A1-3)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は1.2個、Mwは15,000であった。
反応容器に、プロピレン、エチレンを構成単位とするメタロセン触媒を使用したポリオレフィン(A0-4)[商品名「バーシファイ3000」、ダウケミカル(株)製]100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で37分間熱減成を行い、ブロック(A1-4)を得た。ブロック(A1-4)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は2.0個、Mwは16,000であった。
反応容器に、前記ポリオレフィン(A0-2)100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で26分間熱減成を行い、ブロック(A1-5)を得た。ブロック(A1-5)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は0.8個、Mwは40,000であった。
反応容器に、前記ポリオレフィン(A0-1)100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で15分間熱減成を行い、ブロック(A1-6)を得た。ブロック(A1-6)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は0.2個、Mwは64,000であった。
反応容器に、前記ポリオレフィン(A0-3)100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で39分間熱減成を行い、ブロック(A1-7)を得た。ブロック(A1-7)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は2.2個、Mwは8,000であった。
反応容器に、前記ポリオレフィン(A0-2)100部を仕込み、気相部分に工業用窒素(純度99.999%)を通気しながら、マントルヒーターにて加熱溶融し、攪拌しながら360℃で15分間熱減成を行い、ブロック(A1-8)を得た。ブロック(A1-8)の炭素1000個当たりの分子末端の二重結合数は0.2個、Mwは60,000であった。
反応容器にブロック(A1-1)100部と、ブロック(A2)として無水マレイン酸3部を仕込み、工業用窒素(純度99.999%)通気下、200℃まで加熱昇温して10時間攪拌を続けた。その後、減圧下(1.5kPa、以下同じ)で未反応の無水マレイン酸を留去して、導電性フィラー用分散剤(1)を得た。導電性フィラー用分散剤(1)の酸価は15mgKOH/g、融点は120℃、Mwは52,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-2)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から11部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(2)を得た。導電性フィラー用分散剤(2)の酸価は55mgKOH/g、融点は145℃、Mwは28,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-3)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から6.9部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(3)を得た。導電性フィラー用分散剤(3)の酸価は35mgKOH/g、融点は135℃、Mwは32,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-4)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から11部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(4)を得た。導電性フィラー用分散剤(4)の酸価は55mgKOH/g、融点は115℃、Mwは30,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-5)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から5.1部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(5)を得た。導電性フィラー用分散剤(5)の酸価は26mgKOH/g、融点は150℃、Mwは45,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-6)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から2.3部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(6)を得た。導電性フィラー用分散剤(6)の酸価は11mgKOH/g、融点は124℃、Mwは70,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-7)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から12.1部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(7)を得た。導電性フィラー用分散剤(7)の酸価は60mgKOH/g、融点は135℃、Mwは28,000であった。
製造例9のブロック(A1-1)をブロック(A1-8)に、無水マレイン酸の仕込み量を3部から2.3部に変更した以外は製造例9と同じ操作を行い、導電性フィラー用分散剤(8)を得た。導電性フィラー用分散剤(8)の酸価は11mgKOH/g、融点は150℃、Mwは65,000であった。
2軸押出機にて、マトリックス樹脂としてポリプロピレン[商品名「サンアロマーPC684S」、サンアロマー(株)製]70部、導電性フィラーとしてファーネスブラック[商品名「#3030B」、三菱ケミカル(株)製]25部、導電性フィラー用分散剤(1)5部を180℃、100rpm、滞留時間5分の条件で溶融混錬して正極用樹脂集電体材料を得た。得られた正極用樹脂集電体材料を、熱プレス機により圧延して導電性樹脂層を形成し、これを正極用樹脂集電体(W-1)とした。
表2に記載の組成に変更した他は実施例1と同様にして、正極用樹脂集電体材料を得て、熱プレス機により圧延して導電性樹脂層をそれぞれ形成し、これらを正極用樹脂集電体(W-2)、(W-3)及び(RW-1)~(RW-5)とした。
2軸押出機にて、マトリックス樹脂としてポリプロピレン[商品名「サンアロマーPC684S」、サンアロマー(株)製]32部、導電性フィラーとしてニッケル粒子[Type255、ヴァーレ・ジャパン(株)製]65部、導電性フィラー用分散剤(1)3部を180℃、100rpm、滞留時間5分の条件で溶融混錬して負極用樹脂集電体材料を得た。得られた負極用樹脂集電体材料を、熱プレス機により圧延して導電性樹脂層をそれぞれ形成し、これを負極用樹脂集電体(Z-1)とした。
表3に記載の組成に変更した他は実施例4と同様にして、負極用樹脂集電体材料を得て、熱プレス機により圧延して導電性樹脂層をそれぞれ形成し、これらを負極用樹脂集電体(Z-2)、(Z-3)及び(RZ-1)、(RZ-2)とした。
実施例1~6及び比較例1~7で得られた樹脂集電体材料を用いて、実施例1~6及び比較例1~7における熱プレスでの圧延条件を変えて膜厚調整を行った。下記ピンホール試験の結果、ピンホールがなく、最も薄く製造できた樹脂集電体の膜厚を薄膜成形性の指標とした。結果は表2及び3に記載した。
実施例1~6及び比較例1~7で得られた樹脂集電体の膜厚は、マイクロメーター[ミツトヨ製]を用いて、各サンプル5か所測定し、その平均値をそのサンプルの膜厚とした。結果は表2及び3に記載した。
SUS製の容器にメタノールを厚さ1~2mm程度入れたものを準備し、そこに10cm×20cmに裁断した実施例1~6及び比較例1~7で得られた樹脂集電体を浮かせて、樹脂集電体が沈まないように注意しながら樹脂集電体の上面を軽くたたき、樹脂集電体の表面にメタノールが染み出てこないかを目視で確認した。1か所でもメタノールが染み出てきたらピンホールがあるとみなした。
前記薄膜成形性評価で得られた最も薄く製造できた樹脂集電体のそれぞれについて、電気抵抗性の指標として貫通抵抗値を測定した。貫通抵抗値は電池材料のバルク(厚み方向)の電気抵抗性の指標となる。結果は表2及び3に記載した。
貫通抵抗値の測定は以下の通り行った。
前記薄膜成形性評価で得られた最も薄く製造できた樹脂集電体を3cm×10cm程度の短冊に裁断し、電気抵抗測定器[IMC-0240型、井元製作所(株)]及び抵抗器[RM3548、HIOKI製]を用いて各樹脂集電体の抵抗値を測定した。
電気抵抗測定器に2.16kgの荷重をかけた状態での樹脂集電体の抵抗値を測定し、2.16kgの荷重をかけてから60秒後の値をその樹脂集電体の抵抗値とした。下記の式に示すように、抵抗測定時の冶具の接触表面の面積(3.14cm2)をかけた値を貫通抵抗値とした。結果は表2及び3に記載した。
貫通抵抗値(Ω・cm2)=抵抗値(Ω)×3.14(cm2)
前記貫通抵抗値の測定で得られた貫通抵抗値が3.0Ω/cm2以下であった場合を◎(優)、3.0Ω/cm2を超えてかつ8.0Ω/cm2以下であった場合を〇(良)、8.0Ω/cm2を超えてかつ16.0Ω/cm2以下であった場合を△(可)、16.0Ω/cm2を超えた場合を×(不良)とした。結果は表2及び3に記載した。
一方で、比較例1、2、5及び7で得られたリチウムイオン電池用樹脂集電体の結果から、導電性フィラー用分散剤の融点が120℃未満又は145℃を超えると電気抵抗性評価が悪化することが確認された。
また、比較例3~5、6及び7で得られたリチウムイオン電池用樹脂集電体の結果から、導電性フィラー用分散剤の酸価が15mgKOH/g未満であると電気抵抗性評価が悪化し、55mgKOH/gを超えると薄膜成形性評価が悪化することが確認された。
Claims (2)
- マトリックス樹脂、導電性フィラー及び導電性フィラー用分散剤を含む導電性樹脂層を有するリチウムイオン電池用樹脂集電体であって、
前記導電性フィラー用分散剤が、ブロック(A1)とブロック(A2)とを有する共重合体であり、
前記ブロック(A1)が、エチレン及びプロピレンを必須構成単量体とするブロックであり、
前記ブロック(A2)が、カルボキシル基を有するエチレン性不飽和モノマー(a)を必須構成単量体とするブロックであり、
前記導電性フィラー用分散剤の酸価が15~55mgKOH/gであり、
前記導電性フィラー用分散剤の融点が120~145℃であるリチウムイオン電池用樹脂集電体。 - 前記導電性フィラー用分散剤の重量平均分子量が、20,000~60,000である請求項1に記載のリチウムイオン電池用樹脂集電体。
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