JP7385691B2 - 防曇層、及びその利用 - Google Patents
防曇層、及びその利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7385691B2 JP7385691B2 JP2022031922A JP2022031922A JP7385691B2 JP 7385691 B2 JP7385691 B2 JP 7385691B2 JP 2022031922 A JP2022031922 A JP 2022031922A JP 2022031922 A JP2022031922 A JP 2022031922A JP 7385691 B2 JP7385691 B2 JP 7385691B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particles
- layer
- organic fine
- mass
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/18—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
- B32B27/20—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives using fillers, pigments, thixotroping agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D133/00—Coating compositions based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Coating compositions based on derivatives of such polymers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D201/00—Coating compositions based on unspecified macromolecular compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/02—Emulsion paints including aerosols
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D7/00—Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
- C09D7/40—Additives
- C09D7/60—Additives non-macromolecular
- C09D7/61—Additives non-macromolecular inorganic
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K3/00—Materials not provided for elsewhere
- C09K3/18—Materials not provided for elsewhere for application to surfaces to minimize adherence of ice, mist or water thereto; Thawing or antifreeze materials for application to surfaces
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Description
本発明の一実施形態に係る防曇層は、有機微粒子(A)を含み、表面粗さRaが5nm以上、200nm以下の範囲内である。防曇層は、有機微粒子(A)を含み、硬化剤(B)および樹脂(C)を含んでいることが好ましく、その他の成分を含んでいてもよい。本発明の一態様によれば、水を用いて、防曇性に優れる防曇層を作製することができるので、有機溶剤の使用量を減らすことができる。その結果、大気汚染の原因とVOCの発生を抑制することができる。従って、本発明の一態様によれば、大気環境に対する悪影響を軽減することができるので、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標11「住み続けられるまちづくりを」に貢献することが可能となる。
防曇層の表面粗さRaは5nm以上であり、また、10nm以上であることがより好ましい。防曇層の表面粗さRaは、5nm以上においてより粗いことによって、防曇層表面の比表面積を大きくすることができ、これにより防曇層の防曇性を高めることができる。言い換えれば、防曇層の表面粗さRaが5nm未満である場合、防曇層の表面に形成される凹凸形状が小さくなり、その結果、微細凹凸に起因した表面積が小さくなることで防曇層へ浸透する水分量が少なくなる。このため、防曇層の防曇性が低下する。また、防曇層の表面粗さRaは200nm以下であり、また、150nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、70nm以下であることがさらに好ましく、50nm以下であることが最も好ましい。防曇層の表面粗さRaは、200nm以下においてより細かいことにより、防曇層表面に存在する凹凸における可視光線の散乱に起因して、当該防曇層の光透過性が低下することを防止できる。このため、防曇層の光透過性を高めることができる。すなわち、防曇層は、表面粗さRaが、5nm以上、200nm以下であることにより、高い防曇性と、高い光透過性とを兼ね備え得る。
防曇層の対水接触角は、10°以下であることが好ましく、5°以下であることがより好ましい。防曇層の対水接触角が10°以下であることにより、当該防曇層は高い防曇性を備え得る。防曇層の対水接触角は、室温23℃、相対湿度50%に静置した試験片を用いて評価すればよい。
有機微粒子(A)は極性基を備える樹脂の微粒子であり、粒子の形状を維持した状態にて防曇層に含まれ得る。有機微粒子(A)は、粒子の形状を維持した状態にて防曇層に含まれることにより、防曇層に所望の表面粗さRaを付与することができる。すなわち、有機微粒子(A)によって、防曇層の5nm以上、200nm以下という表面粗さRaは齎され得る。防曇層における有機微粒子(A)の含有量は、防曇層における固形分の合計を100質量%として、58質量%以上であり得、65質量%以上であることが好ましく、75質量%以上でありことがより好ましく、80質量%以上であることがさらに好ましい。防曇層における有機微粒子(A)の含有量が、58~99質量%の範囲内においてより多いことにより、当該防曇層の表面粗さRaをより大きくすることができ、これにより、防曇性を高めることができる。また、防曇層における有機微粒子(A)の含有量が、99質量%以下においてより少ないことにより、防曇層の被膜強度をより高めることができる。よって、99質量%以下においてより少ないことにより、有機微粒子(A)同士を結合する成分を多くでき、防曇層を好適に形成できる。なお、防曇層における有機微粒子(A)の含有量は実質的に分散媒を含まない固形分としての含有量を意味している。
有機微粒子(A)は、その粒子径により、防曇層の表面粗さRaを調整することができる。ここで、有機微粒子(A)の粒子径D50は、体積基準における累積50%相当の粒子径であり、粒子径D50は、中位粒子径、メディアン径と称されることもある。体積基準の粒子径D50は、動的光散乱式粒子径分布測定装置等を用いるレーザー回折法によって求めるとよい。
有機微粒子(A)を構成する樹脂に構成単位として含まれる単量体のSP値の平均値は、単量体のSP値ごとに、各単量体が構成単位として樹脂に含まれる質量割合(質量%)を乗じて得られる値の総和として求められる。各単量体のSP値は、Fedorsの算出法(「Polymer Engineering and Science」、第14巻、第2号(1974)、148~154頁を参照する)に基づき、下記数式(1)で求めることができる。
有機微粒子(A)を構成する樹脂は、ガラス転移温度が60℃以上であり得、80℃以上であるとよりよく、90℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましく、110℃以上であることがさらに好ましく、120℃以上であることが最も好ましい。有機微粒子(A)のガラス転移温度が60℃以上においてより高いことにより、防曇層の耐熱性を高めることができる。このことは、有機微粒子(A)自身の耐熱性がより高められることにより、防曇層の表面粗さRaをより高い温度でも維持することができ、これにより、表面粗さによりもたらされる防曇性の低下を防止することができるためであると予想される。有機微粒子(A)を構成する樹脂は、限定されるものではないがガラス転移温度が250℃以下であればよい。
本発明の一態様に係る防曇層のガラス転移温度(Tg)は、60℃以上であり得、80℃以上であるとよりよく、90℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましく、110℃以上であることがさらに好ましく、120℃以上であることが最も好ましい。これにより、防曇層の耐熱性を高めることができる。防曇層のガラス転移温度(Tg)を高めるには、上述のガラス転移温度を有する有機微粒子(A)を選択するとよい。また、以下に説明する硬化剤(B)及び/又は樹脂(C)を防曇層に含有させることで防曇層のガラス転移温度を高めることもできる。
防曇層は、硬化剤(B)を含んでいることが好ましい。これにより、層内において有機微粒子(A)を構成する個々の粒子を、硬化剤(B)を介して互いに固定してなる防曇層が得ることができる。硬化剤(B)は、少なくとも1つの架橋性官能基を有する化合物を含んでいるとよい。防曇層は、硬化剤(B)に含まれる架橋性官能基を有する化合物と、有機微粒子(A)との架橋反応物により形成された層でもあり得る。硬化剤(B)はそれ自身が架橋重合反応する化合物であってもよいが、有機微粒子(A)の構成単位である(メタ)アクリレート系単量体が有する架橋性官能基と架橋反応することができる官能基を有する化合物であることが好ましい。硬化剤(B)に含まれる化合物は、少なくとも1つ、好ましくは、2つ以上の架橋性官能基を、その化学構造に備えていることが好ましい。硬化剤(B)は、少なくとも1つ以上の架橋性官能基を備えていれば、その化合物は、単量体化合物、オリゴマー、およびポリマーの何れであってもよい。
防曇層は、上述の有機微粒子(A)、硬化剤(B)の他に、樹脂(C)を含んでいることが好ましい。防曇層は、樹脂(C)を含んでいることにより、樹脂(C)と硬化剤(B)とを反応させ、より強固な被膜を形成することができ、防曇層自身のガラス転移温度を高めることができる。また、樹脂(C)を含んでいることにより、基板への密着性を高めることができる。
防曇層は、その他の成分として、無機粒子を含んでいてもよい。防曇層に含まれる無機粒子は、例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、酸化亜鉛、その他の金属酸化物微粒子、カーボン等が好ましく、アルミナゾル、コロイダルシリカ、シリカゾル、ジルコニアゾル、チタニアゾル、その他の金属酸化物微粒子のゾル等といったコロイド粒子として入手し得る。コロイド粒子は、酸性ゾル、アルカリ性ゾル、又は中性域で安定化したゾルであり得る。無機粒子は、上述の硬化剤(B)及び/又は樹脂(C)と架橋し得、無機粒子同士も架橋し得る。
防曇層は、その他の成分として、吸収剤、増膜助剤、凍結防止剤を含んでいてもよい。
本発明の一態様に係る基板は、基板層(a)と、防曇層(b)とを備え、前記防曇層(b)は、前記基板層(a)上に配置される。防曇層(b)は前述の本発明の一態様に係る防曇層である。防曇層(b)の説明は本発明の一態様に係る防曇層の説明に準じ、同じ説明は繰り返さない。
本発明の一態様に係る防曇層を作製するための組成物(以下、単に「本発明の一態様に係る組成物」という。)は、有機微粒子(A)と、水と、を含み、前記有機微粒子(A)の粒子径(D50)が5nm以上、200nm以下である。すなわち、組成物は、有機微粒子(A)を含む水系組成物であり得る。本発明の一態様に係る組成物の構成に関する説明(後述する成分に関する説明を含む)は、本発明の一態様に係る防曇層に関する説明に準じ、同じ説明は繰り返さない。本発明の一態様に係る組成物を用いれば、本発明の一態様に係る防曇層を好適に作製することができる。
(有機微粒子)
20質量%の(メタ)アクリレート共重合体微粒子の水分散液(高松油脂株式会社製)として入手した。以下の表2に、実施例、比較例及び参考例に使用した(メタ)アクリレート共重合体を構成する各モノマーを示す。
アルミナゾル:アルミナゾル10A(固形分10質量%、川研ファインケミカル株式会社製)
コロイダルシリカ:スノーテックス(登録商標)OXS(固形分10質量%、日産化学株式会社製)
(有機微粒子:樹脂(C))
ポリエステル樹脂;
ペスレジンA-640:高松油脂:固形分25%品
ポリエステル樹脂;ペスレジンA-645GH:高松油脂株式会社製:固形分30%品
ポリカーボネート系ウレタン樹脂:
ハイドラン(登録商標)WLS-210:DIC株式会社製:固形分35%品
エポキシエステル樹脂:
ウォーターゾール(登録商標)EFD-5560;DIC株式会社製:固形分40%品
アルキド樹脂:
ウォーターゾール(登録商標)BCD-3100;DIC株式会社製:固形分43%品
水溶性フェノール樹脂:
水溶性レゾールPE-602:DIC株式会社製:固形分42%品
(吸収剤)
合成スメクタイト:スメクトン(登録商標)SA(クニミネ工業株式会社)
(硬化剤)
カルボジイミド:カルボジライト(登録商標)E-02(日清紡ケミカル株式会社製)
アジリジン:ケミタイト(登録商標)DZ-22E(株式会社日本触媒)
アジピン酸ジヒドラジド(東京化成工業株式会社製)
エポキシ化合物:デナコール(登録商標)EX-810(ナガセケムテックス株式会社製)
ブロックイソシアネート:デュラネート(登録商標)WM44-L70G(旭化成株式会社製)
オキサゾリン化合物:エポクロス(登録商標)WS-700(株式会社日本触媒製)
(造膜助剤)
ブチルセロソルブ(東京化成工業株式会社製)
実施例1のコーティング剤を次の手順で調製した。まず、(メタ)アクリレート共重合体微粒子の水分散液を500g準備し、当該水分散液に20gのポリエステル樹脂の水分散液を添加した。次いで、10gのアルミナゾルの水分散液と、硬化剤として固形分換算で10gのカルボジイミドとを、当該(メタ)アクリレート共重合体微粒子の水分散液に添加した。その後、当該水分散液を撹拌し、アンモニア水(1mol/L)を添加することでpH8.0に調整し、実施例1のコーティング剤を得た。以下の表2~表4に示す組成に従い、実施例1のコーティング剤と同じ手順で、実施例2~11、13~42、参考例1~4、及び比較例1~6のコーティング剤を調製した。
バーコーター#2を用い、ポリカーボネート製テストピース(厚み2mm)に実施例1のコーティング剤を塗装した。ついで、温度90℃、20分間の条件にてコーティング剤を塗装したテストピースを加熱することで、コーティング剤の乾燥、及び硬化を行なった。これにより、1μm程度の膜厚を有する防曇層を備えたテストピースを作製した。実施例1のコーティング剤による防曇層の作製と同じ手順したがって、実施例2~11、13~42、参考例1~4、及び比較例1~6の防曇層を備えたテストピースを作製した。
実施例1~11、13~42、参考例1~4、比較例1~6の防曇層を備えたテストピースを用い、以下の評価を行なった。評価結果を表5~表7に示す。
有機微粒子の粒子径(単位:nm)を、体積基準における累積50%相当の粒子径として評価した。有機微粒子の粒子径は、動的光散乱式粒子径分布測定装置(装置名:Nanotrac Wave II UT151、マイクロトラック・ベル社製)にて測定した。Nanotracは同社の登録商標である。
有機微粒子のガラス転移温度(Tg)を、DSC(示差走査熱量分析、装置名:EXSTAR DSC6200、セイコーインスツルメンツ社製)を用いて測定した。有機微粒子のガラス転移温度(Tg)は、JIS-K-7122:2012に従って、DSC曲線を測定し、当該DSC曲線から求めた。DSC測定に用いたサンプルの質量は5mgであった。1回目の走査で、-10℃から300℃までの温度範囲を20℃/分の速度で昇温し、次いで液体窒素を用いてサンプルを冷却した後、2回目の走査で、-10℃から300℃までの温度範囲を20℃/分の速度で昇温し、2回目の走査で得られたDSC曲線から、有機微粒子のガラス転移温度を導き出した。
防曇層の表面粗さRaを、JIS-B-0601-2013に沿って、表面粗さ測定器[株式会社小坂研究所製、型名Surfcorer SE500]を使用し、走査範囲4mm、走査速度0.2mm/sの条件において求めた。
AFM(原子間力顕微鏡、装置名:Dimension3100、Veeco社製)を用い、実施例32のコーティング剤から作製された防曇層を原子間力顕微鏡により観察した。結果を図1に示す。
防曇層のガラス転移温度Tgを、DSC(示差走査熱量分析、装置名:EXSTAR DSC6200、セイコーインスツルメンツ社製)で測定した。防曇層のサンプル質量は5mgであり、DSC曲線を求めるための、温度範囲、昇温速度、走査回数は、有機微粒子のガラス転移温度(Tg)のDSC曲線を求めるための条件と同じであったため、説明を省略する。
防曇層の対水接触角を、接触角計(装置名:CV-DT・A型、協和界面科学社製)を用いて測定した。
防曇層を備えたテストピースの塗膜透明性(光透過性)をヘイズメーター(「HAZE
METER NDH5000」、日本電色工業社製)を用いて測定した。HAZE値は、JIS-K7361-1:1997に従って、光源が白色LED、光束が14mmの条件にて測定し、以下に示す基準において、△以上であれば問題なしであると評価し、〇であればより好ましいと評価した。なお、厚さ2mmのポリカーボネート製テストピース自身のHAZE値は0.30であった。
〇:HAZE値が0.30以上、0.40未満であった。
△:HAZE値が0.40以上、0.50未満であった。
×:HAZE値が0.50以上であった。
温度23℃、湿度50%の条件に空調した室内において、テストピースに作製された防曇層に、5秒間呼気を吹き付け、以下に示す基準にて、防曇性の評価を行なった。
◎:全く曇らない。
〇:僅かに曇るがすぐ元に戻る。
△:僅かに曇る。
×:曇る。
各テストピースを、80℃、100℃、110℃のそれぞれの温度条件別に、240時間静置した後、温度23℃、湿度50%に空調された恒温庫内に1時間静置した。その後、防曇性および光透過性を評価した。
光沢値を、3角度表面光沢計(装置名:マイクロトリグロス、BYK社製)を用いて測定した。光沢値の測定は、A4コピー用紙(伊藤忠紙パルプ社製、白色度92%)を10枚重ねて置き、その上に各実施例、比較例及び参考例の防曇層を作製したテストピースをセットすることで測定した。
Claims (16)
- 有機微粒子(A)を含み、表面粗さRaが5nm以上、200nm以下である防曇層であって、
前記有機微粒子(A)の含有量が58~99質量%であり、
前記防曇層のガラス転移温度(Tg)が90℃以上である、
防曇層。 - 対水接触角が10°未満である、
請求項1に記載の防曇層。 - 基板層(a)と、
防曇層(b)とを備え、
前記防曇層(b)は、請求項1又は2に記載の防曇層であり、前記基板層(a)上に配置される、
基板。 - 前記基板層(a)が、光透過性を有するプラスチックである、
請求項3に記載の基板。 - 請求項1又は2に記載の防曇層を作製するための組成物であって、
有機微粒子(A)と、
水と、を含み、
前記有機微粒子(A)の粒子径D50が5nm以上、200nm以下である、
組成物。 - 前記有機微粒子(A)のガラス転移温度(Tg)が90℃以上である、
請求項5に記載の組成物。 - 硬化剤(B)をさらに含み、
前記硬化剤(B)の含有量が、固形分換算で、1質量%以上、30質量%以下である、
請求項5又は6に記載の組成物。 - 前記有機微粒子(A)の含有量が、固形分換算で、58質量%以上、99質量%以下である、
請求項5~7のいずれか1項に記載の組成物。 - 有機溶剤の含有量が、固形分に対して4質量%未満である、
請求項5~8のいずれか1項に記載の組成物。 - 前記有機微粒子(A)が、(メタ)アクリレート共重合体であり、
前記(メタ)アクリレート共重合体が、単量体混合物を重合してなる共重合体である、
請求項5~9のいずれか1項に記載の組成物。 - 前記単量体混合物は、N-メチロール基、N-アルコキシメチロール基、N-メチロールエーテル基及びヒドロキシル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の架橋官能基を有するビニル系単量体を含む、
請求項10に記載の組成物。 - 硬化剤(B)、及び、樹脂(C)をさらに含み、
前記硬化剤(B)及び前記樹脂(C)の総量が、固形分換算で、2質量%以上、43質量%以下である、
請求項5~11のいずれか1項に記載の組成物。 - 前記有機微粒子(A)が、(メタ)アクリレート共重合体であり、
前記(メタ)アクリレート共重合体が、単量体混合物から形成される共重合体であり、
前記単量体混合物のSP値(溶解度パラメータ)の平均値が21MPa1/2以上~32MPa1/2以下である、
請求項5~12のいずれか1項に記載の組成物。 - アルミナ、及びシリカからなる群より選ばれる少なくとも1種の無機粒子をさらに含む、
請求項5~13のいずれか1項に記載の組成物。 - 前記樹脂(C)は、水溶性樹脂、水分散性樹脂、及び樹脂エマルションから選択される、請求項12に記載の組成物。
- 請求項5~15のいずれか1項に記載の組成物を塗装し、硬化させることによって、
有機微粒子(A)を含み、表面粗さRaが5nm以上、200nm以下を有する、防曇層を作製する、
防曇層の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022031922A JP7385691B2 (ja) | 2021-08-02 | 2022-03-02 | 防曇層、及びその利用 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021126604A JP7087176B1 (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 防曇層、及びその利用 |
| JP2022031922A JP7385691B2 (ja) | 2021-08-02 | 2022-03-02 | 防曇層、及びその利用 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021126604A Division JP7087176B1 (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 防曇層、及びその利用 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023021903A JP2023021903A (ja) | 2023-02-14 |
| JP7385691B2 true JP7385691B2 (ja) | 2023-11-22 |
Family
ID=82067854
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021126604A Active JP7087176B1 (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 防曇層、及びその利用 |
| JP2022031922A Active JP7385691B2 (ja) | 2021-08-02 | 2022-03-02 | 防曇層、及びその利用 |
Family Applications Before (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021126604A Active JP7087176B1 (ja) | 2021-08-02 | 2021-08-02 | 防曇層、及びその利用 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JP7087176B1 (ja) |
| TW (1) | TWI822212B (ja) |
| WO (1) | WO2023013228A1 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002363482A (ja) | 2001-06-06 | 2002-12-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 防曇塗料、その製造法、防曇性塗膜の形成法及び防曇性塗膜を有する成形品 |
| CN103013311A (zh) | 2012-12-19 | 2013-04-03 | 王育述 | 一种亲水性玻璃防雾涂层材料及其制备方法 |
| WO2016208735A1 (ja) | 2015-06-25 | 2016-12-29 | 旭化成株式会社 | 塗膜 |
| WO2018092543A1 (ja) | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 富士フイルム株式会社 | 積層体及びその製造方法、並びに、防曇コート用組成物 |
| WO2020031885A1 (ja) | 2018-08-10 | 2020-02-13 | トーヨーポリマー株式会社 | 1液水系熱硬化型防曇コーティング組成物及び防曇塗膜 |
| JP2020050808A (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 旭化成株式会社 | コーティング組成物 |
| JP2021031620A (ja) | 2019-08-27 | 2021-03-01 | 旭化成株式会社 | 高耐久防曇塗膜およびコーティング組成物 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0647668B2 (ja) * | 1985-12-16 | 1994-06-22 | 三菱化成ビニル株式会社 | 防曇剤組成物 |
| JPS63150369A (ja) * | 1986-12-15 | 1988-06-23 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 防曇剤組成物の調製法 |
| JP3778619B2 (ja) * | 1996-07-11 | 2006-05-24 | 三井化学株式会社 | 防曇剤組成物 |
| JP3918395B2 (ja) | 2000-03-22 | 2007-05-23 | 三菱化学エムケーブイ株式会社 | 農業用ポリオレフィン系樹脂フィルム |
| JP5834789B2 (ja) * | 2011-11-08 | 2015-12-24 | コニカミノルタ株式会社 | 薄膜防曇性フィルム |
| CN104802488B (zh) * | 2014-01-27 | 2017-02-15 | 中国科学院过程工程研究所 | 用于油水分离的具有阶层粗糙结构的超疏水涂层、超疏水材料及其制备方法 |
| JP2019142196A (ja) | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日油株式会社 | 防曇性反射防止フィルム |
-
2021
- 2021-08-02 JP JP2021126604A patent/JP7087176B1/ja active Active
-
2022
- 2022-03-02 JP JP2022031922A patent/JP7385691B2/ja active Active
- 2022-06-06 WO PCT/JP2022/022716 patent/WO2023013228A1/ja not_active Ceased
- 2022-07-28 TW TW111128371A patent/TWI822212B/zh active
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002363482A (ja) | 2001-06-06 | 2002-12-18 | Hitachi Chem Co Ltd | 防曇塗料、その製造法、防曇性塗膜の形成法及び防曇性塗膜を有する成形品 |
| CN103013311A (zh) | 2012-12-19 | 2013-04-03 | 王育述 | 一种亲水性玻璃防雾涂层材料及其制备方法 |
| WO2016208735A1 (ja) | 2015-06-25 | 2016-12-29 | 旭化成株式会社 | 塗膜 |
| WO2018092543A1 (ja) | 2016-11-15 | 2018-05-24 | 富士フイルム株式会社 | 積層体及びその製造方法、並びに、防曇コート用組成物 |
| WO2020031885A1 (ja) | 2018-08-10 | 2020-02-13 | トーヨーポリマー株式会社 | 1液水系熱硬化型防曇コーティング組成物及び防曇塗膜 |
| JP2020050808A (ja) | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 旭化成株式会社 | コーティング組成物 |
| JP2021031620A (ja) | 2019-08-27 | 2021-03-01 | 旭化成株式会社 | 高耐久防曇塗膜およびコーティング組成物 |
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 山崎純明、ほか6名,有機無機ハイブリッド超親水膜の開発,FUJIFILM RESEARCH & DEVELOPMENT,日本,2010年03月26日,No.55,Page.29-32 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2023013228A1 (ja) | 2023-02-09 |
| JP2023021903A (ja) | 2023-02-14 |
| TW202313176A (zh) | 2023-04-01 |
| JP7087176B1 (ja) | 2022-06-20 |
| TWI822212B (zh) | 2023-11-11 |
| JP2023021623A (ja) | 2023-02-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI501982B (zh) | Monolayer and hydrophilic material made of it | |
| KR101646815B1 (ko) | 표면 보호 필름 | |
| JP6601056B2 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルム | |
| WO2013014733A1 (ja) | 単層膜及びこれからなる親水性材料 | |
| JP2013010323A (ja) | ハードコートフィルム | |
| WO2018038271A1 (ja) | 反射防止性積層体 | |
| TW201538597A (zh) | 熱塑性樹脂薄膜、拉伸薄膜、偏光子保護薄膜及偏光板 | |
| JP7768266B2 (ja) | 共重合体 | |
| CN1216937C (zh) | 聚合物薄膜 | |
| WO2018038270A1 (ja) | 防曇性積層体 | |
| JP2011131404A (ja) | 成型用ハードコートフィルム | |
| JP2006051608A (ja) | 合成樹脂製積層体及びその製造方法 | |
| JP7385691B2 (ja) | 防曇層、及びその利用 | |
| JP2011011364A (ja) | 成型用ポリエステルフィルムおよび成型用ハードコートフィルム | |
| WO2015178248A1 (ja) | 親水性単層膜 | |
| JP7106732B1 (ja) | 防曇層、及びその利用 | |
| JP7087177B1 (ja) | 防曇層、及びその利用 | |
| JP4512988B2 (ja) | インサート成型用ポリエステルフィルム | |
| JP2008023718A (ja) | 反射防止フィルム用積層ポリエステルフィルム | |
| JP7063667B2 (ja) | 装飾シート | |
| JP5304484B2 (ja) | 成型用ポリエステルフィルムおよび成型用ハードコートフィルム | |
| JP2007216610A (ja) | 反射防止フィルム | |
| JP2005335163A (ja) | 表面保護シート | |
| JP2005343118A (ja) | 積層ポリエステルフィルムおよびそれを用いたディスプレイ用部材 | |
| JP6188118B2 (ja) | ハードコートフィルム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220302 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230328 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230425 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230711 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230801 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231024 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231110 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7385691 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |