JP7380215B2 - 容器用包装体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
図1に、本発明の容器用包装体の一実施形態の模式的な斜視図を示し、図2に、図1の容器用包装体のII-II線視断面図を示す。図1、図2では、容器用包装体1は、容器の一例としてのプレフィルドシリンジSを包装する包装体の実施形態を示しており、図面上、プレフィルドシリンジSは模式的に単純な円筒形状で表されている。また、容器用包装体1が収容可能な容器はプレフィルドシリンジSに限られず、図3に示すように医薬品容器としてのバイアルVやアンプルの場合であっても容器用包装体1の構造上、プレフィルドシリンジSを収容した場合と同様に、振動、衝撃の緩和の効果を得ることができる。また、医療用容器以外の用途の容器にも本発明の容器用包装体を用いることができる。
ブリスター4は、その周辺部が蓋材2又は当該蓋材2に密着固定されているスキンパックフィルム3に密着固定されることにより固定されている。
蓋材2は、樹脂フィルムからなり、単層であってもよく、二層以上の複層であってもよい。スキンパックフィルム3とヒートシール可能な層を内層側の表層に含むことが好ましい。具体的にPETや延伸ナイロン等の基層を有し、ポリオレフィン系樹脂からなる層を内層側の表層に有する積層フィルムを用いることができる。ポリオレフィン系樹脂からなる内層側の表層が、スキンパックフィルム3やブリスター4に対向する表面となる層であり、かつ、そのポリオレフィン系樹脂を、スキンパックフィルム3やブリスター4の内層側の表面の樹脂フィルムと同種の樹脂にすることで、蓋材2と、スキンパックフィルム3やブリスター4とを、ヒートシールで容易に接合することができる。同種の樹脂とは、例えば蓋材2の外表面の層がポリエチレン樹脂層であるときに、スキンパックフィルム3及びブリスター4の最外層がポリエチレン樹脂層であることをいう。
ゾルゲル法触媒の使用量を金属アルコキシド100質量部当り、0.01質量部以上とすることにより、その触媒効果を向上することができる。また、ゾルゲル法触媒の使用量を金属アルコキシド100質量部当り、1.0質量部以下とすることにより、形成されるガスバリアコート層の厚さを均一にすることができる。
酸としては、硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸、ならびに酢酸、酒石酸などの有機酸が用いられる。酸の使用量は、アルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.001モル以上0.05モル以下であることが好ましい。
酸の使用量をアルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.001モル以上とすることにより、触媒効果を向上することができる。また、アルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.05モル以下とすることにより、形成されるガスバリアコート層の厚さを均一にすることができる。
水の含有量をアルコキシドの合計モル量1モルに対して、0.1モル以上とすることにより、基材の酸素バリア性及び水蒸気バリア性を向上することができる。また、水の含有量をアルコキシドの合計モル量1モルに対して、100モル以下とすることにより、加水分解反応を速やかに行うことができる。
まず、金属アルコキシド、水溶性高分子、ゾルゲル法触媒、水、有機溶媒および必要に応じてシランカップリング剤などを混合し、組成物を調製する。該組成物中では次第に重縮合反応が進行する。
次いで、ポリオレフィン系樹脂層上に、上記従来公知の方法により、該組成物を塗布、乾燥する。この乾燥により、アルコキシドおよび水溶性高分子(組成物が、シランカップリング剤を含む場合は、シランカップリング剤も)の重縮合反応がさらに進行し、複合ポリマーの層が形成される。
最後に、該組成物を20~250℃、好ましくは50~220℃の温度で、1秒~10分間加熱することにより、ガスバリアコート層を形成することができる。
蓋材2の酸素吸収層は、樹脂層又は接着層に酸素吸収剤を含む層を含むものである。酸素吸収剤は、無機系酸素吸収剤及び有機系酸素吸収剤のいずれでもよい。無機系酸素吸収剤は、粒状の金属等を主成分とする従来から使用されている酸素吸収剤を用いることができ、還元性を有する金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉:金属低位酸化物、例えば、酸化第一鉄、四三酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛:還元性金属化合物、例えば、炭化鉄、硅素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の一種または二種以上を組み合わせたものを主成分としたものが挙げられる。また、有機系酸素吸収剤は、OH基酸化型のものとしてアスコルビン酸、カテコール、グリセリン等を、二重結合酸化型のものとして共役二重結合ポリマ、シクロヘキサン含有ポリマ、不飽和脂肪酸等を、その他のものとしてMXDナイロン等を用いることができる。これらの酸素吸収剤は、必要に応じてアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、第三燐酸塩、活性アルミナ、活性白土のような助剤と組み合わせて使用することができる。
蓋材2は、必要に応じて易開封性を有するフィルム又は易開封性の付与する加工を施したフィルムを用いることができる。
スキンパックフィルム3は、必要に応じて易開封性を有するフィルム又は易開封性の付与する加工を施したフィルムを用いることができる。
容器用包装体1は、スキンパック包装機20を含む包装機を用いて製造することができる。まず、容器例えばプレフィルドシリンジSを蓋材2とスキンパックフィルム3とを、図5に示すスキンパック包装機20を用いてスキンパック包装をする。スキンパック包装機20は、一例としては、真空室21及び吸引台24を有している。なお、図4においてスキンパック包装機20は要部のみを図示している。スキンパック包装機20を用いて、プレフィルドシリンジSを蓋材2上の所定位置に被包装物であるプレフィルドシリンジSを載置したものを、スキンパック包装機20の真空室21内に収容して吸引台24上に載置すると共に、スキンパックフィルム3を当該真空室に送給し、当該真空室21の上方向及び吸引台24の下方向から真空引きしてスキンパックフィルム3を真空室21内の上面の熱板に吸着させた状態で加熱して軟化させた後、このスキンパックフィルム3と真空室21内の上面の熱板との間に空気を入れることで当該スキンパックフィルム3をプレフィルドシリンジSに被覆させ、プレフィルドシリンジSの外形に追随させて変形、延伸させ、プレフィルドシリンジSに密着ししつ蓋材2と密着固定して密封してスキンパック包装体を得る。
図5に、スキンパック包装機20の模式図を示す。図5のスキンパック包装機20は、吸引排気可能な真空室21と、真空室21内に設けられ、スキンパックフィルム3を保持する保持部22と、スキンパックフィルム3を加熱する加熱装置23と、蓋材2を載置する吸引台24とを備えている。吸引台24の上面には吸引孔25が複数形成され、下部には排気口26が形成され、図示しない吸引装置と接続されて真空室21内の空気を排気して減圧可能になっている。加熱装置23は、スキンパックフィルム3を吸着加熱する熱板の他、赤外線照射装置や温風発生装置等であってもよい。
(実施例1)
蓋材2が(PETフィルム12μm/接着層/延伸ナイロンフィルム15μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム40μm)の積層フィルム(厚さ70μm)とし、スキンパックフィルム3が(アイオノマー/エチレン-酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、ブリスター4の樹脂フィルムをポリエチレンの積層フィルム(厚さ200μm)とし、図1及び図2を用いて説明した形態となるように蓋材2の中央にプレフィルドシリンジSを配置してスキンパックフィルム3でスキンパック包装した後、ブリスター4を被せてヒートシールすることにより、プレフィルドシリンジSを収容した実施例1の容器用包装体を得た。
プレフィルドシリンジSにはプラスチック製(COP)1mL用プレフィルドシリンジを使用し、水1mLを充填して、シリンジ本体の先端をブチルゴム製キャップで封止し、シリンジ本体の後端からブチルゴム製ガスケットを挿入した。
包装体のサイズは短辺30mm、長辺130mm、高さ20mmであった。
(実施例2)
実施例2として、蓋材2を(透明アルミナ蒸着PETフィルム12μm/接着層/延伸ナイロンフィルム15μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム40μm)の積層フィルム(厚さ70μm)とし、スキンパックフィルム3が(アイオノマー/エチレン-酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、ブリスター4は(ポリエチレン/エチレン-ビニルアルコール共重合体/ポリエチレン)の積層シート(厚さ200μm)とした以外は実施例1と同ようにして実施例2の容器用包装体を得た。
得られた実施例3の容器用包装体に、実施例1と同様の衝撃落下試験を行ったところ、微小歪の最大値と最小値との差は、垂直方向試験で鉛直歪が37με、円周歪が23με、水平方向試験で蓋材2を下にして落下させた時(鉛直歪が66με、円周歪が28με)、ブリスター4を下にして落下させた時(鉛直歪が33με、円周歪が27με)でありであり、実施例2の容器用包装体は、十分な緩衝効果が得られた。
(実施例3)
実施例3として、蓋材2を透明アルミナ蒸着PETフィルム12μm/UVカットインキ層/接着層/延伸ナイロンフィルム15μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム30μm)の積層フィルム(厚さ約60μm)とし、スキンパックフィルム3が(アイオノマー/エチレン-酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、ブリスター4は(ポリエチレン/エチレンービニルアルコール共重合体/ポリエチレン)の積層シート(厚さ200μm)とした以外は実施例1と同ようにして実施例2の容器用包装体を得た。
得られた実施例3の容器用包装体に、実施例1と同様の衝撃落下試験を行ったところ、微小歪の最大値と最小値との差は、垂直方向試験で鉛直歪が34με、円周歪が21με、水平方向試験で蓋材2を下にして落下させた時(鉛直歪が68με、円周歪が27με)、ブリスター4を下にして落下させた時(鉛直歪が36με、円周歪が30με)でありであり、実施例3の容器用包装体は、十分な緩衝効果が得られた。
2 蓋材
3 スキンパックフィルム
4 ブリスター
Claims (7)
- 液が充填された容器を収容する包装体であって、
蓋材と、前記容器を前記蓋材との間に収容し前記容器の外形に従って変形されて前記蓋材に密着固定されるスキンパックフィルムと、膨出部が形成され前記膨出部に前記容器及び前記スキンパックフィルムの変形部分が収容され前記蓋材又は前記蓋材に密着固定された前記スキンパックフィルムに密着固定されるブリスターと、を備え、
前記ブリスターの膨出部が、前記スキンパックフィルムの変形部分に対し空間を隔てて形成されていて、
前記スキンパックフィルム及び前記ブリスターのうちの少なくとも一方と、前記蓋材とがバリア層を含む積層フィルムからなることを特徴とする容器用包装体。 - 前記ブリスターが、ソフトブリスターである請求項1記載の容器用包装体。
- 少なくとも前記ブリスター及び前記蓋材が前記バリア層を含む積層フィルムからなり、
前記スキンパックフィルムと前記ブリスターとの空間に脱酸素剤を備える請求項1又は2記載の容器用包装体。 - 少なくとも前記ブリスター及び前記蓋材が前記バリア層を含む積層フィルムからなり、
前記蓋材又は前記スキンパックフィルムに酸素吸収能を有する層を備える請求項1又は2記載の容器用包装体。 - 少なくとも前記ブリスター及び前記蓋材が前記バリア層を含む積層フィルムからなり、
前記蓋材と前記スキンパックフィルムとの間の隙間に脱酸素剤を備える請求項1又は2記載の容器用包装体。 - 前記蓋材と前記スキンパックフィルムとの易開封性手段を設けた請求項1~5のいずれか一項に記載の容器用包装体。
- 蓋材と、容器を前記蓋材との間に収容し前記容器の外形に従って変形されて前記蓋材に密着固定されるスキンパックフィルムと、膨出部が形成され前記膨出部に前記容器及び前記スキンパックフィルムの変形部分が収容され前記蓋材又は前記蓋材に密着固定された前記スキンパックフィルムに密着固定されるブリスターと、を備え、前記スキンパックフィルム及び前記ブリスターのうちの少なくとも一方と、前記蓋材とがバリア層を含む積層フィルムからなる容器用包装体の製造方法であって、
前記蓋材に前記容器をスキンパックして固定した後、前記容器が固定されたスキンパックの変形部分に対し空間を隔てるように形成された前記ブリスターを前記蓋材又は前記蓋材に密着固定された前記スキンパックフィルムに密着固定することを特徴とする容器用包装体の製造方法。
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