以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●実施形態●
●システム構成
図1は、実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。
表示システム1は、投射装置の一例としての搭載装置100から投射される投射光を、透過反射部材に投射させることによって観察者3に表示画像を視認させる。表示画像は、観察者3の視界に虚像45として重畳して表示する画像である。表示システム1は、例えば、車両、航空機もしくは船舶等の移動体、または操縦シミュレーションシステムもしくはホームシアターシステム等の非移動体に備えられる。本実施形態は、表示システム1が、移動体1Aの一例である自動車に備えられた場合について説明する。なお、表示システム1の使用形態は、これに限られるものではない。以降、移動体1Aの進行方向をX、左右方向をY、上下方向をZとして座標軸を定める。
表示システム1は、例えば、フロントガラス50を介して車両の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば車両の速度、進路情報、目的地までの距離、現在地名称、車両前方における物体(対象物)の有無や位置、制限速度等の標識、渋滞情報等の情報等)を、観察者3(運転者)に視認させる。この場合、フロントガラス50は、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材として機能する。観察者3の視点位置からフロントガラス50までの距離は、数十cm~1m程度である。なお、小型で透明なプラスチックディスク等で形成されたコンバイナを、フロントガラス50の代わりに、透過反射部材として使用してもよい。
搭載装置100は、例えば、ヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)である。搭載装置100は、自動車のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置され、例えば、自動車のダッシュボードの下方に配置されてもよく、ダッシュボード2内に埋め込まれていてもよい。本実施形態は、搭載装置100が、ダッシュボード2内に搭載された場合について説明する。
図2は、実施形態に係る搭載装置100の構成の一例を示す図である。搭載装置100は、光走査装置の一例としての表示装置10、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50を備える。
表示装置10は、光源装置11、光偏向装置(光偏向部)13、スクリーン15を備える。光源装置11は、光源から射出されたレーザ光を、装置外部へ照射するデバイスである。光源装置11は、例えば、R、G、Bの3色のレーザ光を合成したレーザ光を照射してもよい。光源装置11から射出されたレーザ光は、光偏向装置13の反射面に導かれる。光源装置11は、光源として、LD(Laser Diode)等の半導体発光素子を有する。なお、光源は、これに限られず、LED(light emitting diode)等の半導体発光素子を有してもよい。
光偏向装置13は、光源装置11から照射される照射光を入射して、画像を形成する画像光を出射する画像形成部の一例であり、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等を利用してレーザ光の進行方向を変化させるデバイスである。光偏向装置13は、例えば、直交する2軸に対して揺動する単一の微小なMEMSミラー、または1軸に対して揺動もしくは回転する2つのMEMSミラーからなるミラー系等の走査手段を利用して構成される。光偏向装置13から射出されたレーザ光は、スクリーン15に走査される。なお、光偏向装置13は、MEMSミラーに限られず、ポリゴンミラー等を用いて構成されてもよい。
スクリーン15は、光偏向装置13から出射される画像光を結像して画像が形成されるスクリーンの一例であり、レーザ光を所定の発散角で発散させる機能を有する発散部材である。スクリーン15は、例えば、EPE(Exit Pupil Expander)の形態として、マイクロレンズアレイ(MLA)または拡散板等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子によって構成される。なお、スクリーン15は、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子によって構成されてもよい。スクリーン15は、光偏向装置13から射出されたレーザ光がスクリーン15上に走査されることによって、スクリーン15上に二次元像である中間像40を形成する。
ここで、表示装置10の投射方式は、液晶パネル、DMDパネル(デジタルミラーデバイスパネル)または蛍光表示管(VFD)等イメージングデバイスで中間像40を形成する「パネル方式」と、光源装置11から射出されたレーザ光を走査手段で走査して中間像40を形成する「レーザ走査方式」がある。
本実施形態に係る表示装置10は、後者の「レーザ走査方式」を採用する。「レーザ走査方式」は、各画素に対して発光または非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。なお、表示装置10は、投射方式として「パネル方式」を用いてもよい。
スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)によって、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50に投射された虚像45は、中間像40から拡大されて表示される。自由曲面ミラー30は、フロントガラス50の湾曲形状による画像の傾き、歪、位置ずれ等を相殺するように設計および配置されている。自由曲面ミラー30は、所定の回転軸を中心として回転可能に設置されてもよい。これにより、自由曲面ミラー30は、スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)の反射方向を調整し、虚像45の表示位置を変化させることができる。
ここでは、自由曲面ミラー30は、虚像45の結像位置が所望の位置になるように、一定の集光パワーを有するように既存の光学設計シミュレーションソフトを用いて設計されている。表示装置10は、虚像45が観察者3の視点位置から例えば1m以上かつ30m以下(好ましくは10m以下)の位置(奥行位置)に表示されるように、自由曲面ミラー30の集光パワーを設定する。なお、自由曲面ミラー30は、凹面ミラーやその他集光パワーを有する素子であってもよい。自由曲面ミラー30は、結像光学系の一例である。
フロントガラス50は、レーザ光(光束)の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる機能(部分反射機能)を有する透過反射部材である。フロントガラス50は、観察者3に前方の景色および虚像45を視認させる半透過鏡として機能する。虚像45は、例えば、車両情報(速度、走行距離等)、ナビゲーション情報(経路案内、交通情報等)、警告情報(衝突警報等)等を観察者3に視認させるための画像情報である。なお、透過反射部材は、フロントガラス50とは別途設けられたフロントウインドシールド等であってもよい。フロントガラス50は、反射部材の一例である。
虚像45は、フロントガラス50の前方の景色と重畳するように表示されてもよい。また、フロントガラス50は、平面でなく、湾曲している。そのため、虚像45の結像位置は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の曲面によって決定される。なお、フロントガラス50は、部分反射機能を有する個別の透過反射部材としての半透過鏡(コンバイナ)を利用してもよい。
このような構成により、スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)は、自由曲面ミラー30に向けて投射され、フロントガラス50によって反射される。観察者3は、フロントガラス50で反射された光によって、スクリーン15に形成された中間像40が拡大された虚像45を視認することができるようになる。
●ハードウエア構成
図3は、実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図3に示すハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
表示装置10は、表示装置10の動作を制御するための制御装置17を有する。制御装置17は、表示装置10の内部に実装された基板またICチップ等のコントローラである。制御装置17は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)1001、CPU(Central Processing Unit)1002、ROM(Read Only Memory)1003、RAM(Random Access Memory)1004、I/F(Interface)1005、バスライン1006、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012を含む。
FPGA1001は、表示装置10の設計者による設定変更が可能な集積回路である。LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010、およびモータドライバ1012は、FPGA1001からの制御信号に応じて駆動信号を生成する。CPU1002は、表示装置10全体を制御するための処理を行う集積回路である。ROM1003は、CPU1002を制御するプログラムを記憶する記憶装置である。RAM1004は、CPU1002のワークエリアとして機能する記憶装置である。I/F1005は、外部装置と通信するためのインターフェースである。I/F1005は、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続される。
LD1007は、例えば、光源装置11の一部を構成する半導体発光素子である。LDドライバ1008は、LD1007を駆動する駆動信号を生成する回路である。MEMS1009は、光偏向装置13の一部を構成し、走査ミラーを変位させるデバイスである。MEMSコントローラ1010は、MEMS1009を駆動する駆動信号を生成する回路である。モータ1011は、自由曲面ミラー30の回転軸を回転させる電動機である。モータドライバ1012は、モータ1011を駆動する駆動信号を生成する回路である。
●機能構成
図4は、実施形態に係る表示装置の機能構成の一例を示す図である。表示装置10により実現される機能は、車両情報受信部171、外部情報受信部172、画像生成部173および画像表示部174を含む。
車両情報受信部171は、CAN等から自動車の情報(速度、走行距離等の情報)を受信する機能である。車両情報受信部171は、図3に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
外部情報受信部172は、外部ネットワークから自動車外部の情報(GPSからの位置情報、ナビゲーションシステムからの経路情報または交通情報等)を受信する機能である。外部情報受信部172は、図3に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像生成部173は、車両情報受信部171および外部情報受信部172により入力された情報に基づいて、中間像40および虚像45を表示させるための画像情報を生成する機能である。画像生成部173は、図3に示したCPU1002の処理、およびROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、画像生成部173により生成された画像情報に基づいて、スクリーン15に中間像40を形成し、中間像40を構成したレーザ光(光束)をフロントガラス50に向けて投射して虚像45を表示させる機能である。画像表示部174は、図3に示したCPU1002、FPGA1001、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、制御部175、中間像形成部176および投影部177を含む。制御部175は、中間像40を形成するために、光源装置11および光偏向装置13の動作を制御する制御信号を生成する。また、制御部175は、虚像45を所定の位置に表示させるために、自由曲面ミラー30の動作を制御する制御信号を生成する。
中間像形成部176は、制御部175によって生成された制御信号に基づいて、スクリーン15に中間像40を形成する。投影部177は、観察者3に視認させる虚像45を形成するために、中間像40を構成したレーザ光を、透過反射部材(フロントガラス50等)に投射させる。
●光源装置
図5は、実施形態に係る光源装置11の具体的構成の一例を示す図である。光源装置11は、光源素子111(r),111(g),111(b)(以下、区別する必要のないときは、光源素子111とする。)、カップリングレンズ112(r),112(g),112(b)(以下、区別する必要のないときは、カップリングレンズ112とする。)、アパーチャ113(r),113(g),113(b)(以下、区別する必要のないときはアパーチャ113とする。)、ミラー114、光合成素子115,116、光分岐素子117、光検出器119、および温度検出器120を含む。
三色(R,G,B)の光源素子111(r),111(g),111(b)は、それぞれ複数の波長成分を含み、それぞれ単数または複数の発光点を有するLD(レーザダイオード)である(それぞれ異なる色成分のレーザ光を出力する複数の光源の一例)。光源素子111(r),111(g),111(b)は、互いに異なる波長λR,λG,λB(例えば、λR=650nm,λG=515nm,λB=450nm)のレーザ光(光束)を出力(射出)する。光源装置11は、画像に必要な色生成のため、波長の異なる光束を出力する複数の光源素子111(111(r),111(g),111(b))を有する。光源素子111を駆動させるための回路基板は、小型化や低コストを考え、各光源素子111(r),111(g),111(b)を光源装置11の同じ面に配置することで共通化される。なお、図5に示す光源素子111は、図3に示したLD1007に対応する構成である。
出力された各光束は、それぞれ対応するカップリングレンズ112(r),112(g),112(b)によりカップリングされる。光源素子111から出力されるレーザ光(光束)は、拡散光であるため、対応するカップリングレンズ112によって集光されて平行光となる。半導体レーザは、指向性が高い一方で出射端において拡がりを有するため、次第に減衰してしまう。光源装置11は、放射された光束の損失を小さくするため、カップリングレンズ112を用いて放射された光束を平行光にする。
カップリングされた各光束は、それぞれ対応するアパーチャ113(r),113(g),113(b)により整形される。アパーチャ113は、光束の発散角等の所定の条件に応じた形状(例えば円形、楕円形、長方形、正方形等)を有する。アパーチャ113により整形された光束は、ミラー114と、2つの合成素子115,116とを用いて合成される。
ミラー114は、光源素子111(b)から出力された光束を偏向して、光分岐素子117へ導光する。光合成素子115は、ミラー114により導光された光束と、光源素子111(g)から出力された光束とを合成する。光合成素子116は、光合成素子115によって合成された光束と、光源素子111(r)から出力された光束とをさらに合成する。光合成素子115,116は、プレート状またはプリズム状のダイクロイックミラーであり、波長に応じて光束を反射または透過し、一つの光束に合成する。光源素子111(r),111(g),111(b)から出力された光束は、光合成素子115および光合成素子116によって合成され、同一の光路をたどるようになる。
光分岐素子117に入射した入射光の一部は、光分岐素子117を透過し、他の一部すなわち残部の少なくとも一部は、光分岐素子117で反射される。すなわち、光合成素子116によって合成された光束は、光分岐素子117によって透過光と反射光に分岐される。なお、光分岐素子117は、光合成素子116と光偏向装置13との間の光路上に配置されていればよい。
透過光は、光偏向装置13に照射され、スクリーン15上の走査領域(走査範囲)230での画像描画および虚像表示に用いられる。すなわち、透過光は、画像光として用いられる。一方で、反射光は、光検出器119に照射され、虚像の色や輝度を調整するためのモニタ光として用いられる。
光出力検出部の一例である光検出器119は、光分岐素子117によって分岐されたモニタ光の光量を検出する。光検出器119は、光源装置11の小型化のため、複数の光源素子111から出力されたレーザ光(光束)を一つの素子で検出することが好ましい。
波長の異なる複数のレーザ光源を用いた光源装置11において、表示させる虚像の色の表現は、液晶ディスプレイと同様に、白色を実現するホワイトバランスが基準となるので、ホワイトバランス(光量比)を適切に設定する必要がある。各光源素子111によって出力されるレーザ光(光束)の光量は、温度変化等の環境変動によって変動するため、ホワイトバランスを実現するための光量も変化してしまう。
そこで、光源装置11は、各光源素子111から出力されるレーザ光(光束)の光量変動を光検出器119で検出し、光源素子111によって出力されるレーザ光(光束)の光量制御(APC)を行う。光源装置11は、合成素子116で合成されたレーザ光の一部を光分岐素子117によって光検出器119へ分岐させる。なお、光源装置11は、光分岐素子117における分岐面をレーザ光(光束)の入射面とし、光分岐素子117によって反射されたレーザ光を光検出器119へ導光し、光分岐素子117を透過したレーザ光を光偏向装置13へ導光するように、光分岐素子117が配置されている。
また、光源装置11は、各光源素子111の周囲の温度を検出する温度検出器120を備え、温度検出器120が検出した温度に基づき、光源素子111によって出力されるレーザ光(光束)の光量制御(APC)を行う。
●光偏向装置
図6は、実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。光偏向装置13は、半導体プロセスにより製造されるMEMSミラーであり、ミラー130、蛇行状梁部132、枠部材134、および圧電部材136を含む。光偏向装置13は、第1走査方向の一例である主走査方向と、第1走査方向に交差する第2走査方向の一例である副走査方向とに走査する光偏向部の一例である。
ミラー130は、光源装置11から射出されたレーザ光をスクリーン15側に反射する反射面を有する。光偏向装置13は、ミラー130を挟んで一対の蛇行状梁部132を形成する。蛇行状梁部132は、複数の折り返し部を有する。折り返し部は、交互に配置される第1の梁部132aと第2の梁部132bとから構成されている。蛇行状梁部132は、枠部材134に支持されている。圧電部材136は、隣接する第1の梁部132aと第2の梁部132bとを接続するように配置されている。圧電部材136は、第1の梁部132aと第2の梁部132bとに異なる電圧を印加し、梁部132a,132bのそれぞれに反りを発生させる。
これにより、隣接する梁部132a,132bは、異なる方向に撓む。ミラー130は、撓みが累積されることによって、左右方向の軸を中心として垂直方向に回転する。このような構成により、光偏向装置13は、垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。上下方向の軸を中心とした水平方向の光走査は、ミラー130に接続されたトーションバー等を利用した共振により行われる。
●スクリーン
図7は、実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。スクリーン15は、光源装置11の一部を構成するLD1007から射出されたレーザ光を結像させる。また、スクリーン15は、所定の発散角で発散させる発散部材である。図7に示すスクリーン15は、光を発散させるように湾曲する湾曲部が複数備えられる一例として六角形形状を有する複数のマイクロレンズ150(湾曲部の一形態としての凸形状部)が隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ構造を有している。マイクロレンズ150のレンズ径(対向する2辺間の距離)は、200μm程度である。スクリーン15は、マイクロレンズ150の形状を六角形とすることにより、複数のマイクロレンズ150を高密度で配列することができる。なお、本実施形態に係るマイクロレンズアレイ200およびマイクロレンズ150の詳細は、後述する。
図8は、マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。図8(a)において、スクリーン15は、マイクロレンズ150が整列して配置された光学板151によって構成される。光学板151上に入射光152が走査される場合、入射光152は、マイクロレンズ150により発散され、発散光153となる。スクリーン15は、マイクロレンズ150の構造により、入射光152を所望の発散角154で発散させることができる。マイクロレンズ150のレンズ径155は、入射光152の径156aよりも大きくなるように設計される。これにより、スクリーン15は、レンズ間での干渉を起こさずに、干渉ノイズの発生を抑制する。
図8(b)は、入射光152の径156bが、マイクロレンズ150のレンズ径155の2倍大きい場合の発散光の光路を示す。入射光152は、二つのマイクロレンズ150a、150bに入射し、それぞれ発散光157,158を生じさせる。このとき、領域159において、二つの発散光が存在するため、光の干渉を生じうる。この干渉光が観察者の目に入った場合、干渉ノイズとして視認される。
以上を考慮して、干渉ノイズを低減するため、マイクロレンズ150のレンズ径155は、入射光の径156よりも大きく設計される。なお、図8は、凸面レンズの形態で説明したが、凹面レンズの形態においても同様の効果があるものとする。
●光偏向装置による光走査
図9は、光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。光源装置11の各光源素子は、FPGA1001によって発光強度や点灯タイミング、光波形が制御される。光源装置11の各光源素子は、LDドライバ1008によって駆動され、レーザ光を射出する。各光源素子から射出され光路合成されたレーザ光は、図9に示すように、光偏向装置13のミラー130によってα軸周り、β軸周りに二次元的に偏向され、ミラー130を介して走査光としてスクリーン15に照射される。すなわち、スクリーン15は、光偏向装置13による主走査および副走査によって二次元走査される。
走査範囲は、光偏向装置13によって走査しうる全範囲である。走査光は、スクリーン15の走査範囲を、2~4万Hz程度の速い周波数で主走査方向に振動走査(往復走査)しつつ、数十Hz程度の遅い周波数で副走査方向に片道走査する。すなわち、光偏向装置13は、スクリーン15に対してラスタースキャンを行う。この場合、表示装置10は、走査位置(走査光の位置)に応じて各光源素子の発光制御を行うことで、画素ごとの描画または虚像の表示を行うことができる。
一画面を描画する時間、すなわち1フレーム分の走査時間(二次元走査の1周期)は、上記のように副走査周期が数十Hzであることから、数十msecとなる。例えば、主走査周期を20000Hz、副走査周期を50Hzとした場合、1フレーム分の走査時間は、20msecとなる。
図10は、二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。スクリーン15は、図10に示すように、中間像40が描画される画像領域61(有効走査領域)と、画像領域61を取り囲むフレーム領域62を含む。画像領域61内では、画像情報(画像データ)に基づき光源装置11を点灯させる(変調された光を照射させる)ことにより、画像が形成される。
走査範囲は、スクリーン15における画像領域61とフレーム領域62の一部(画像領域61の外縁近傍の部分)を併せた範囲とする。図10において、走査範囲における走査線の軌跡は、ジグザグ線によって示される。図10において、走査線の本数は、便宜上、実際よりも少なくしている。
スクリーン15は、上述のように、マイクロレンズアレイ200等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子で構成されている。画像領域61は、矩形または平面である必要はなく、多角形または曲面であってもよい。また、スクリーン15は、装置レイアウトに応じて、例えば、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子とすることもできる。以下の説明において、本実施形態は、スクリーン15がマイクロレンズアレイ200によって構成されるものとして説明する。
スクリーン15は、走査範囲における画像領域61の周辺領域(フレーム領域62の一部)に、受光素子を含む同期検知系60を備える。図10において、同期検知系60は、画像領域61の-X側かつ+Y側の隅部に配置される。同期検知系60は、光偏向装置13の動作を検出して、走査開始タイミングや走査終了タイミングを決定するための同期信号をFPGA1001に出力する。
図11は、実施形態に係る光源装置11の機能ブロックの一例を示す図である。なお、図4で説明した機能と重複する機能については、説明を省略する。
画像生成部173は、中間像40および虚像45を表示させるための画像情報を生成し、それに同期した水平同期信号及び垂直同期信号を含む光偏向装置13の動作を制御する制御信号を生成する。
不揮発性メモリ(ROM)1003は、複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれについて、複数の波長成分を加重平均した加重平均波長と、光出力との関係を示す情報を記憶している。加重平均波長と光出力との関係は、特開2017-183690号公報に開示されている『発振波長の温度依存性は、自己の発光光量に応じた自己発熱による自己温度依存性がある』に対応しており、詳細については後述する。
画像生成部173は、光検出器119から取得した光量情報、温度検出器120から取得した温度情報、および不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれについての、加重平均波長と光出力との関係を示す情報に基づき、所望の色の光を生成するように光源装置11の動作を制御する制御信号を生成する。
制御部175は、レーザ制御部175L、MEMS制御部175Mを備え、MEMS制御部175Mは、画像生成部173が生成した制御信号に基づき、光偏向装置13の動作を制御する。
レーザ制御部175Lは、画像生成部173が生成した制御信号に基づき、光源装置11の動作を制御する。具体的には、レーザ制御部175Lは、所望の色の光を生成するように、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比(パワーバランス)を制御する。
本実施形態では、温度検出器120から取得した温度情報と、光検出器119から取得した光量情報と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれについての、加重平均波長と光出力との関係を示す情報とに基づき、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比を制御する。
ここで、温度情報、光量情報、および加重平均波長と光出力との関係を示す情報は、特開2017-183690号公報に開示されているように、「雰囲気温度依存性」と「自己温度依存性」の両面から各半導体レーザの出射光の波長を推定するために必要な情報であるから、本実施形態では、温度変化によりレーザ光の波長が変動した場合でも、所望の色の光を生成することができる。
図12は、縦マルチモード発振している高出力半導体レーザのスペクトラム分布を示す図である。本実施形態では、光源素子111(g)の出射光のスペクトラム分布を示す。
このようなスペクトラム分布を発振波長帯域に有している半導体レーザでは、特開2017-183690号公報に開示されているように、複数の波長成分を加重平均した加重平均波長をレーザの出力波長と見做している。
しかしながら、図12に示されるレーザでは、複数の波長成分のピークは、パワーが低い場合は1つであるが、パワーが大きい場合は3つ生じている。すなわち、加重平均波長における重みが、パワーの大きさに応じて変化することがわかる。
図13は、半導体レーザからの光の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性を示すグラフである。具体的には、、雰囲気温度15℃および80℃における光源素子111(g)の加重平均波長を時間平均光量に対して測定したものであり、併せて近似線も示している。
図13に示されるように、雰囲気温度15℃および80℃の何れの場合も、加重平均波長と光出力(発光光量)の関係は、非線形特性により近似される。すなわち、光源素子111(g)は、複数の波長成分を加重平均した加重平均波長と、光出力との関係が非線形特性を有する第1の光源の一例である。
この非線形特性を示す情報を図11に示す不揮発性メモリ(ROM)1003に記憶させることにより、光源装置11は、温度検出器120から取得した温度情報と、光検出器119から取得した光源素子111(g)の光量情報と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した光源素子111(g)についての、加重平均波長と光出力との非線形特性の関係を示す情報とに基づき、光源素子111(g)の加重平均波長を精度良く推定することができる。
そして、光源装置11は、推定した光源素子111(g)の加重平均波長に基づき、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比を制御して、所望の色の光を生成することができる。
なお、図13では、複数のパルス点灯条件での結果をまとめて示している。複数のパルス条件を用いた理由は、表示装置10の調光を行う手段として、パルス変調(PWM:Pulse Width Modulation)が必要なためである。これにより、調光にPWMを用いても、ある程度良好に波長推定ができる。
しかし、パルス幅が異なる場合には、波長は発光光量だけで表現しきれないことがある。これは、LDパッケージやLDの周囲の構造体の放熱特性などにより、時間平均光量に対して波長が異なる応答となることがあり得るためである。
特開2017-183690号公報ではパルス条件に依らず「時間平均光量」という定義でもって波長推定を行えるとの記述があるが、時間平均光量が同じであってもパルス条件によっては波長が異なることがある。これは、LD光源の放熱特性や注入電流の過渡的飽和が原因と考えられ、そのため波長変化の非線形性が無視できない場合があるからである。
こういった問題に対しては、図13に示す非線形特性を、パルス条件ごとに図11に示す不揮発性メモリ(ROM)1003に記憶させることが好ましい。
図14は、赤色、緑色、および青色半導体レーザからの光の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性を示すグラフである。具体的には、雰囲気温度15℃、25℃、40℃、60℃および80℃における光源素子111(r),111(g)および111(b)の加重平均波長を時間平均光量に対して測定したものであり、併せて近似線も示している。
図14(a)に示されるように、雰囲気温度15℃、25℃、40℃、60℃および80℃の何れの場合も、光源素子111(r)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係は、線形特性により近似される。
図14(b)に示されるように、雰囲気温度15℃、25℃、40℃、60℃および80℃の何れの場合も、光源素子111(g)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係は、非線形特性により近似される。
図14(c)に示されるように、雰囲気温度15℃、25℃、40℃、60℃および80℃の何れの場合も、光源素子111(b)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係は、線形特性により近似される。
これらの線形特性および非線形特性を示す情報を図11に示す不揮発性メモリ(ROM)1003に記憶させることにより、光源装置11は、温度検出器120から取得した温度情報と、光検出器119から取得した光量情報と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれについての、加重平均波長と光出力との非線形特性または線形特性の関係を示す情報とに基づき、光源素子111(r),111(g)および111(b)の加重平均波長を精度良く推定することができる。
そして、光源装置11は、推定した光源素子111(r),111(g)および111(b)の加重平均波長に基づき、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比を制御して、所望の色の光を生成することができる。
なお、図14では、光源素子111(g)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係が、非線形特性により近似される場合を説明したが、光源素子111(r)または111(b)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係が、非線形特性により近似される場合や、光源素子111(r)、111(g)および111(b)のうちの2つまたは全部の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係が、非線形特性により近似される場合も同様である。
図15は、半導体レーザからの光の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性の近似式を示すグラフである。本実施形態では、光源素子111(g)の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性を示す。
図15に示す近似式は、(式1)に示す関数で表される。
但し、λ:推定される加重平均波長[nm]
T:光源素子111(g)の雰囲気温度[℃]
P:光強度[mW]
λ(0):基準となる加重平均波長(光強度0での波長)[nm] =a1・T+b1
Δλ:波長遷移量[nm] =a2・T+b2
Pt:波長遷移点の光強度[mW] =a3・T+b3
S:遷移の傾斜[1/mW] =a4・T+b4
なお、Ptでの接線の傾きは、Δλ・S/4となる。
(式1)で表わされる関数は、変曲点を1つ以上有する関数である。変曲点とは、二階導関数がゼロとなり、かつその点の前後で二階導関数の符号が変化する点である。
(式1)で表わされる関数の特徴は、発光量Pについて、P→―∞の極限でλ=λ0、P→+∞の極限でλ=λ0+Δλとなる漸近線となる。また、Pの増加に伴い連続的にλ0からλ0+Δλへ遷移していく。
ここで、波長遷移点の光強度をPt、波長遷移点の波長をλ0+Δλ/2と定義している。また、波長遷移点での傾きはΔλ・S/4であり、これは、遷移が光量に対してどの程度の勾配で起こるかを意味する。
さらに、それぞれのパラメータは温度に依存して変化するとした。(式1)では、それぞれが温度に対して線形であると置いているが、各パラメータが温度に対して非線形としてもよい。
(式1)で表わされる関数を示す情報を図11に示す不揮発性メモリ(ROM)1003に記憶させることにより、光源装置11は、温度検出器120から取得した温度情報と、光検出器119から取得した光量情報と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した光源素子111(g)についての、(式1)で表わされる関数を示す情報とに基づき、光源素子111(g)の加重平均波長を精度良く推定することができる。
そして、光源装置11は、推定した光源素子111(g)の加重平均波長に基づき、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比を制御して、所望の色の光を生成することができる。
図16は、半導体レーザからの光の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性の近似式の変形例を示すグラフである。本実施形態では、光源素子111(g)の波長の自己温度依存性と雰囲気温度依存性を示す。
図16(a)に示す近似式は、(式2)に示す関数で表される。
但し、M:光量比例係数。
(式2)で表わされる関数は、(式1)で表わされる関数のように、P→+∞の極限でλ=λ0+Δλに漸近するのではなく、光量に依存する直線に漸近する。
図16(b)に示す近似式は、(式3)に示す関数で表される。
(式3)で表わされる関数は、変曲点を2つもつ近似式を示す。光源素子111(g)の光出力の使用範囲が広いと、波長特性が複雑な挙動を示すことも考えらえるため、(式3)に示すような変曲点を複数有する関数で近似することでより高精度な波長推定が可能となる。
そして、光源素子111(g)の波長特性がさらに複雑な挙動を示す場合には、(式2)や(式3)のように、(式1)に対して別の項を追加してもよい。
(式2)または(式2)で表わされる関数を示す情報を図11に示す不揮発性メモリ(ROM)1003に記憶させることにより、光源装置11は、温度検出器120から取得した温度情報と、光検出器119から取得した光量情報と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した光源素子111(g)についての、(式2)または(式2)で表わされる関数を示す情報とに基づき、光源素子111(g)の加重平均波長を精度良く推定することができる。
そして、光源装置11は、推定した光源素子111(g)の加重平均波長に基づき、複数の光源素子111のレーザ光のそれぞれの出力の比を制御して、所望の色の光を生成することができる。
なお、図15および図16では、光源素子111(g)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係が、非線形特性により近似される場合を説明したが、光源素子111(r)または111(b)の加重平均波長と光出力(発光光量)の関係が、非線形特性により近似される場合も同様である。
図17は、光源制御処理を説明するためのフローチャートである(光源装置11の制御方法の一例)。
まず、図11に示したレーザ制御部175Lは、図11に示した画像生成部173が生成した制御信号に基づき、光源素子111(r),111(g)および111(b)を点灯させる(ステップS1)。
そして、図11に示したMEMS制御部175Mは、画像生成部173が生成した制御信号に基づき、光偏向装置13の動作を制御し、光偏向装置13による走査回数をカウントする(ステップS2)。
ステップS2において、光偏向装置13による走査回数が所定回に達した場合は、画像生成部173は、光源素子111(r),111(g)および111(b)の発光光量設定処理を行う(ステップS3)。
レーザ制御部175Lは、画像生成部173が設定した発光光量に基づき、光源素子111(r),111(g)および111(b)を点灯させる(ステップS4)。これにより、光源素子111(r),111(g)および111(b)の出射光のパワーバランスが適正となり、所望の色の光を生成する。
そして、処理が終了するまで、ステップS2に戻って、ステップS2~S4を繰り返す(ステップS5)。これにより、所望の色の画像が形成される。
図18は、発光光量設定処理を説明するためのフローチャートである。具体的には、図17に示したフローチャートのステップS3における処理を行う。
図11に示した画像形成部173は、光検出器119が検出した光量に基づき、光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの時間平均光量を取得する(ステップS12)。ステップS12は、光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの光出力を光検出器119により検出する工程の一例である。
画像形成部173は、温度検出部120が検出した雰囲気温度を取得する(ステップS13)
画像形成部173は、ステップS12で取得した時間平均光量と、ステップS13で取得した雰囲気温度と、不揮発性メモリ(ROM)1003から取得した複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれについての、加重平均波長と光出力との非線形特性または線形特性の関係を示す情報とに基づき、光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの加重平均波長を推定する(ステップS14)。ステップS14は、光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの光出力の加重平均波長を推定する工程の一例である。そして、ステップS12~S14は、レーザ光を出力する光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの出力光の波長を推定する波長推定方法の一例である。
画像形成部173は、ステップS14で推定した光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの加重平均波長に基づき、所望の色の光を生成するための、光源素子111(r),111(g)および111(b)の発光光量を設定する(ステップS15)。
図19は、各半導体レーザの発光光量を設定する手順を説明するための図である。
図19に示される色度座標において、光源素子111(r)、111(g)および111(b)の推定された加重平均波長をそれぞれ650nm、515nm、445nmすると、光源素子111(r)、111(g)および111(b)のうち2つの光源素子111の発光光量を適当に決めてある色Pを生成し、残る1つの光源素子111の発光光量を所望の色(ターゲット色)となるよう色Pに応じた適切な値に設定する。
図19において650nm、515nm、445nmの3点を頂点とする三角形の中の全ての色を生成可能である。図19の馬蹄形の縁は「スペクトル軌跡」と呼ばれ、波長と色が対応するラインである。
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る光源装置11は、それぞれ異なる色成分のレーザ光を出力する複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)と、複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)の光出力を検出する検出器119と、を備え、複数の光源素子に含まれる第1の光源素子111(g)は、複数の波長成分を加重平均した加重平均波長と、光出力との関係が非線形特性を有しており、検出器119の検出結果と、非線形特性に基づき、複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの光出力の比を制御する。
これにより、加重平均波長と光出力との関係が非線形特性を有する第1の光源素子111(g)に対応して、精度良く調光することができる。
第1の光源素子111(g)が、変曲点を含む非線形特性を有する場合でも、光源装置11は、変曲点を含む非線形特性を有する第1の光源素子111(g)に対応して、精度良く調光することができる。
複数の光源に含まれる第2の光源素子111(r)および111(b)は、前記加重平均波長と光出力との関係が線形特性を有しており、光源装置11は、線形特性を加味して、複数の光源素子111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの光出力の比を制御する。
これにより、非線形特性を有する第1の光源素子111(g)と、線形特性を有する第2の光源素子111(r)および111(b)とに対応して、精度良く調光することができる。
光源装置11は、温度を検出する温度検出部120を備え、温度検出部120の検出結果を加味して、複数の光源111(r),111(g)および111(b)のそれぞれの光出力の比を制御する。これにより、検出された温度に基づき、精度良く調光することができる。
本発明の一実施形態に係る波長推定方法は、レーザ光を出力する光源素子111(g)の出力光の波長を推定する波長推定方法であって、光源素子111(g)は、複数の波長成分を加重平均した加重平均波長と、光出力との関係が非線形特性を有しており、光源素子111(g)の光出力を光検出器119により検出する工程と、光検出器119により検出された光出力と、非線形特性に基づき、光源素子111(g)の出力光の加重平均波長を推定する工程と、を含む。
これにより、加重平均波長と光出力との関係が非線形特性を有する光源素子111(g)に対応して、精度良く加重平均波長を推定することができる。
●補足●
なお、本発明の一実施形態に係る表示装置、表示システムおよび移動体について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到することができる範囲内で変更することができる。
また、本発明の一実施形態に係る表示装置は、HUD装置に限られず、例えば、ヘッドマウントディスプレイ装置、プロンプタ装置、プロジェクタ装置であってもよい。例えば、本発明の一実施形態に係る表示装置をプロジェクタ装置に適用する場合、プロジェクタ装置を表示装置10と同様に構成することができる。すなわち、表示装置10は、自由曲面ミラー30を介した画像光を映写幕や壁面等に投影すればよい。なお、表示装置10は、自由曲面ミラー30を介さずに、スクリーン15を介した画像光を映写幕や壁面等に投影してもよい。