JP7285631B2 - 身体冷却剤、及び、身体用冷却液の製造方法 - Google Patents
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Description
(a)血管を急速に収縮させ、内出血や炎症を抑制する。
(b)疲労部位や損傷部位の血流量や新陳代謝を低下させることで、前述の部位から周辺組織への疲労や損傷の拡大を抑制する。
(c)痛感神経を麻痺させる。
(d)筋内細胞の活動を低下させる。
(1)CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする身体冷却剤;
(2)CO2含有率が3重量%以上の氷が、CO2ハイドレートである上記(1)に記載の身体冷却剤;
(3)CO2含有率が3重量%以上の氷が、最大長が3mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷である上記(1)又は(2)に記載の身体冷却剤;
(4)CO2含有率が3重量%以上の氷が、以下の測定法R1で測定した場合のウルトラファインバブルの濃度が5百万個/mL以上となるように、ウルトラファインバブルを水の中に発生させることができる氷であることを特徴とする上記(1)~(3)のいずれかに記載の身体冷却剤;
(測定法R1)
25℃の水に、-80~0℃であり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である氷を300mg/mL添加し、CO2含有率が3重量%以上である氷を含有する0~2℃の氷水とした後、その氷水の水中のウルトラファインバブルの濃度(個/mL)をMalvern社製 ナノサイト NS300で測定する;
(5)CO2含有率が3重量%以上の氷が、圧密化CO2ハイドレートであることを特徴とする上記(1)~(4)のいずれかに記載の身体冷却剤;又は、
(6)皮膚に適用するための身体用冷却液を用時調製するためのものであることを特徴とする上記(1)~(5)のいずれかに記載の身体冷却剤;
に関する。
(7)上記(1)~(6)のいずれかに記載の身体冷却剤を液体に接触させる工程を含む、皮膚に適用するための身体用冷却液の製造方法;又は、
(8)200ppm以上の炭酸を含む液体であって、かつ、以下の測定法R1で測定した場合のウルトラファインバブルの濃度が5百万個/mL以上である、皮膚に適用するための身体用冷却液;
(測定法R1)
25℃の水に、-80~0℃であり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である氷を300mg/mL添加し、CO2含有率が3重量%以上である氷を含有する0~2℃の氷水とした後、その氷水の水中のウルトラファインバブルの濃度(個/mL)をMalvern社製 ナノサイト NS300で測定する;
に関する。
[1]CO2含有率が3重量%以上の氷(以下、「CO2高含有氷」とも表示する。)が、CO2ハイドレートである請求項1に記載の身体冷却剤(以下、「本発明の身体冷却剤」とも表示する。);や、
[2]本発明の身体冷却剤を液体に接触させる工程を含む、皮膚に適用するための身体用冷却液の製造方法(以下、「本発明の製造方法」とも表示する。);や、
[3]200ppm以上の炭酸を含む液体であって、かつ、後述の測定法R1(又はR2)で測定した場合のウルトラファインバブルの濃度が5百万個/mL以上である、皮膚に適用するための身体用冷却液(以下、「本発明の身体用冷却液」とも表示する。);
[4]CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液を、動物の全身又は局部の皮膚に適用する工程を含む、動物の身体を冷却する方法(以下、「本発明の身体冷却方法」とも表示する。);
などの実施態様を含んでいる。なお、本明細書において、「剤」は、「物質」又は「組成物」と言い換えることができる。
(CO2含有率が3重量%以上の氷)
本発明の身体冷却剤は、CO2含有率が3重量%以上の氷(「CO2高含有氷」)を含有する限り特に制限されない。かかるCO2高含有氷は、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷であってもよいが、より高い血流低下抑制効果(好ましくは、血流維持効果)を得る観点から、CO2ハイドレートであることが好ましく、圧密化CO2ハイドレートであることがより好ましい。また、本発明におけるCO2高含有氷として、CO2ハイドレートを用いずに、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷を用いてもよいし、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷を用いずに、CO2ハイドレートを用いてもよいし、CO2ハイドレートではないCO2高含有氷と、CO2ハイドレートを併用してもよい。また、CO2ハイドレートとして、圧密化CO2ハイドレートを用いずに、圧密化していないCO2ハイドレートを用いてもよいし、圧密化していないCO2ハイドレートを用いずに、圧密化CO2ハイドレートを用いてもよいし、圧密化していないCO2ハイドレートと圧密化CO2ハイドレートを併用してもよい。
(測定法R1)
25℃の水に、-80~0℃であり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である氷を300mg/mL添加し、CO2含有率が3重量%以上である氷を含有する0~2℃の氷水とした後、その氷水の水中のウルトラファインバブルの濃度(個/mL)をMalvern社製 ナノサイト NS300で測定する。
(CO2含有率)=(融解前のサンプル重量-融解後のサンプル重量)/融解前のサンプル重量)………式(1)
CO2ハイドレート率(%)={(融解前のサンプル重量-融解後のサンプル重量)+(融解前のサンプル重量-融解後のサンプル重量)÷44×5.75×18}×100÷融解前のサンプル重量………式(2)
式(2)を以下に説明する。(融解前のサンプル重量-融解後のサンプル重量)は、包蔵されるCO2ガス重量となる。CO2ガスをハイドレートとして包接するために必要な水量は、理論水和数5.75、CO2の分子量44、水の分子量18を用いて算出し、それ以外の水は、ハイドレートを構成しない付着水とみなしている。
CO2ハイドレート生成条件を充たす条件下で原料水中にCO2を吹き込みながら原料水を攪拌する気液攪拌方式や、CO2ハイドレート生成条件を充たす条件下でCO2中に原料水をスプレーする水スプレー方式等の常法を用いることができる。これらの方式で生成されるCO2ハイドレートは、通常、CO2ハイドレートの微粒子が、未反応の水と混合しているスラリー状である。かかるスラリーについて脱水処理及び圧縮処理を行うことにより、圧密化CO2ハイドレートを製造することができる。CO2ハイドレート粒子と水を含むスラリーの脱水処理及び圧縮処理は、例えば、スラリーの脱水処理を行った後、CO2ハイドレート粒子の圧縮処理を行うなど、脱水処理と圧縮処理を別々に順次行ってもよいし、あるいは、スラリー中の水が排出され得る状況下でスラリーを圧縮処理するなどして、脱水処理と圧縮処理を同時に行ってもよいが、ウルトラファインバブルをより高濃度で得て、より高い血流低下抑制効果(好ましくは、血流維持効果)を得る観点から、脱水処理と圧縮処理を同時に行うことが好ましく、中でも、CO2ハイドレート生成条件下で脱水処理と圧縮処理を同時に行うことがより好ましい。CO2ハイドレート粒子の圧縮処理や、スラリーの圧縮処理は、市販の圧密成形機等を用いて行うことができる。圧縮処理の際の圧力としては、例えば1~100Mpa、1~50Mpa、1~30Mpa、1~15Mpa、1~10Mpa、2.5~10Mpa、2.5~9Mpaなどを挙げることができる。なお、前述のスラリーについて、十分な脱水処理を行うと、CO2ハイドレート率は通常約40%となり、十分な脱水処理後に2.5MpaでCO2ハイドレート粒子の圧縮処理を行うとCO2ハイドレート率は通常約60%となり、脱水処理後に9MpaでCO2ハイドレート粒子の圧縮処理を行うとCO2ハイドレート率は通常約90%となるとされている。
(測定法R2)
25℃の水に、-80~0℃の身体冷却剤を、CO2含有率が3重量%以上の氷に換算して300mg/mL添加し、CO2含有率が3重量%以上である氷を含有する0~2℃の氷水とした後、その氷水の水中のウルトラファインバブルの濃度(個/mL)をMalvern社製 ナノサイト NS300で測定する。
本発明の身体冷却剤の使用方法としては、後述の「本発明の身体用冷却液の製造方法」の項目において詳細に説明するが、本発明の身体冷却剤を液体に接触させて(好ましくは液体に含有させて)身体用冷却液を調製し、該身体用冷却液を皮膚に適用する(すなわち、皮膚に接触させる)方法が好ましく挙げられる。すなわち、本発明の身体冷却剤は、皮膚に適用するための身体用冷却液を用時調製するためのものであることが好ましい。本発明の身体冷却剤は、上記身体用冷却液として動物の皮膚に適用した場合に、その皮膚の血流を顕著に促進させることができる。当業者であれば、本願明細書を参照することにより、本発明の身体冷却剤におけるCO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の含有量や、該CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)のCO2含有率や、どの程度の濃度のウルトラファインバブルを必要とするか等に応じて、本発明の身体冷却剤の使用量を調整することができる。
本発明における「液体」としては、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)をその液体中に含有させたときに、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)がCO2の気泡(好ましくはウルトラファインバブル)を発生させることができ、かつ、動物の皮膚に接触させてもよい液体である限り特に制限されず、例えば、(i)「親水性溶媒」、(ii)「疎水性溶媒」、(iii)「親水性溶媒と疎水性溶媒の混合溶媒」、「(i)~(iii)のいずれかの溶媒に任意の溶質を含んだ液体」等が挙げられる。本発明における「液体」が液体状である温度条件及び圧力条件は、溶媒の種類、液体の用途、液体の使用条件等によっても左右されるため一概に特定することはできないが、20℃、1気圧の条件下で液体状である液体が好ましく挙げられる。
本発明の身体冷却剤は、CO2高含有氷を必須成分として含有しているが、本発明の効果(血流量の低下を抑制しつつ、身体を冷却する効果)を妨げない限り、任意成分をさらに含有していてもよい。かかる任意成分としては、薬効を有する成分、添加剤等が挙げられる。かかる薬効を有する成分としては、他の身体冷却剤、抗生剤、鎮痛剤、消炎剤等が挙げられ、上記の添加剤としては、香料、着色料、増粘剤、pH調整剤等が挙げられる。
本発明の身体冷却剤や身体用冷却液の適用対象となる動物としては、特に制限されないが、哺乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類からなる群から選択されるいずれかの類に属する動物が好ましく挙げられ、中でも、哺乳類又は鳥類に属する動物がより好ましく挙げられ、中でも、哺乳類に属する動物がさらに好ましく挙げられ、中でも、ヒト、イヌ、ネコ、ウマ、ポニー、ロバ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、サル、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、フェレット等がより好ましく挙げられ、中でも、ヒト、ウマがさらに好ましく挙げられ、中でも、ヒトが特に好ましく挙げられる。上記のウマとしては、競走馬であるサラブレッドが好ましく挙げられる。競走馬はレース後などに肢などを氷水で冷却することが広く行われているからである。競走馬を冷却することが広く行われているのは、競走馬は速く走ることができるように品種改良された結果、体格の割に肢が細長く、競走中や調教中に脚部を骨折したり、腱を痛めることが少なくないこと、及び、現代の競走馬のレースは非常に高速化しているため、レース後の競走馬の疲労が非常に激しいこと等の理由がある。
本発明の身体冷却剤や身体用冷却液の適用箇所としては、動物の全身又は局部の皮膚が挙げられる。本明細書において「全身」とは、その動物が呼吸を確保できる範囲の全身を意味し、例えば哺乳類であれば、通常、頭部以外、すなわち、頸部以下の皮膚を本発明の身体用冷却液に浸すことを意味する。また、本明細書において局部とは、身体の部分であれば特に制限されず、頭部、顔面、頸部、肩、腕、手、胸部、腹部、臀部、脚、足等が挙げられる。身体の複数の部分に対して同時に、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液を適用してもよい。なお、本明細書における「皮膚」としては、動物の皮膚である限り特に制限されず、また、便宜上、動物の粘膜も含まれる。かかる粘膜としては、唇、口腔内粘膜等が挙げられる。
本発明の身体冷却剤の適用方法としては、適用箇所の皮膚に本発明の身体冷却剤を直接適用してもよいが、適用箇所の皮膚に本発明の身体用冷却液を適用する方法が好ましく挙げられ、より具体的には、適用箇所の皮膚を、本発明の身体用冷却液に浸漬させる方法や、適用箇所の皮膚に、本発明の身体用冷却液を塗布する方法等が好ましく挙げられ、中でも、適用箇所の皮膚を、本発明の身体用冷却液に浸漬させる方法がより好ましく挙げられる。また、本発明の身体用冷却液を調製する際に用いるCO2高含有氷の使用量(好ましくは添加量)(mg/mL)は、本発明の製造方法の項目に記載する通りである。
本発明の身体用冷却液を皮膚に適用する際の、かかる身体用冷却液の温度としては、冷却する身体の部分の状態や冷却目的等に応じて適宜設定することができ、例えば0~10℃、0~8℃、0~6℃、0~4℃、0~3℃、0~2℃、2~10℃、2~8℃、2~6℃、2~4℃、4~10℃、4~8℃、4~6℃等が挙げられる。身体用冷却液の温度を調整する方法としては特に制限されず、例えば、身体冷却剤と接触させる液体の温度を調整する方法や、身体用冷却液の温度を冷却装置又は加温装置で調整する方法が挙げられる。かかる冷却装置や加温装置は、市販されているものを用いることができる。
本発明の身体冷却剤や身体用冷却液の適用時間としては、本発明の効果(血流量の低下を抑制しつつ、身体を冷却する効果)が得られる限り特に制限されず、冷却する身体の部分の状態、冷却目的、身体用冷却液の温度等に応じて適宜設定することができるが、適用箇所の皮膚に本発明の身体用冷却液を例えば3~30分間、5~25分間、5~20分間、5~15分間、10~20分間、10~15分間接触させることが挙げられる。
本発明の身体冷却剤や身体用冷却液の適用頻度としては、特に制限されず、症状の改善などに基づいて適宜判断すればよいが、例えば1日~3日に1回~3回程度が挙げられる。
本明細書において、本発明の身体冷却剤(又はCO2高含有氷)が「血流低下抑制効果を有する」こと(又は、本発明の身体用冷却液が「血流低下抑制効果を有する」こと)には、本発明の身体冷却剤(又はCO2高含有氷)を液体に接触して得られる身体用冷却液(又は、本発明の身体用冷却液)を、24℃の室内において、動物の皮膚に適用すること(好ましくは、24℃の室内において、動物の皮膚を前述の身体用冷却液へ浸漬すること)を開始してから5分間経過した時点(好ましくは10分間経過した時点、より好ましくは15分間経過した時点)の前述の皮膚の血流量(以下、「本発明における血流量」とも表示する。)が、前述の身体用冷却液と同じ温度の氷水又は水を、24℃の室内において、前述の動物と同じ種類の動物の同じ部位の皮膚に適用すること(好ましくは、24℃の室内において、動物の皮膚を前述の氷水又は水へ浸漬すること)を開始してから5分間経過した時点(好ましくは10分間経過した時点、より好ましくは15分間経過した時点)の前述の皮膚の血流量(以下、「コントロール血流量」とも表示する。)よりも多いことが含まれ、好ましくは、本発明における血流量が、コントロール血流量に対して好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは15%以上、より好ましくは20%以上多いことが含まれる。
本発明の身体用冷却液の製造方法(本発明の製造方法)としては、「CO2含有率が3重量%以上の氷(好ましくはCO2ハイドレート)」(又は、「本発明の身体冷却剤」)を液体に接触させる工程を含んでいる限り特に制限されない。CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)を液体に接触させることにより、CO2の気泡(好ましくはウルトラファインバブル)を含む身体用冷却液を製造することができる。
本発明の身体用冷却液は皮膚に適用するための身体用冷却液である。本発明の身体用冷却液としては、200ppm以上の炭酸を含む液体であって、かつ、前述の測定法R1(又はR2)で測定した場合のウルトラファインバブルの濃度が5百万個/mL以上である限り特に制限されないが、本発明の製造方法によって製造される身体用冷却液であることが好ましい。
本発明の身体冷却方法は、動物の身体を冷却する方法であり、好ましくは、動物の身体における血流量の低下を抑制しつつ、動物の身体を冷却する方法である。本発明の身体冷却方法としては、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液を、動物(例えば、非ヒト動物)の全身又は局部の皮膚に適用する工程を含んでいる限り特に制限されない。
本発明には、以下の態様も含まれる。
動物の身体を冷却するための(好ましくは、血流量の低下を抑制しつつ、動物の身体を冷却するための)、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液の使用;
動物の身体を冷却するために(好ましくは、血流量の低下を抑制しつつ、動物の身体を冷却するために)、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液を使用する方法;
身体の冷却作用を要する疾患の治療に使用するための、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)、本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液;
本発明の身体冷却剤又は身体用冷却液の製造における、CO2高含有氷(好ましくはCO2ハイドレート)の使用;
CO2ハイドレートの調製
4Lの水にCO2ガスを3MPaとなるように吹き込み、撹拌をしながら1℃でCO2ハイドレート生成反応を進行させ、CO2ハイドレート粒子が水中に懸濁している「CO2ハイドレートスラリー」を得た。かかるスラリーをシリンダー式の圧密成形機へ流し込み、2MPaの圧搾圧で3分間、圧縮を行った。その後、-20℃まで冷却して、圧密成形機から圧密化CO2ハイドレートの円筒状の塊を回収した後、かかる円筒状の塊を破砕した。最大長が3mm以上60mm以下の多面体形状の圧密化CO2ハイドレートを選択して回収し、以降の実験で用いた。なお、この圧密化CO2ハイドレートのCO2含有率は24%であり、CO2ハイドレート率は約85%であった。
水にCO2ハイドレートを添加して得られるCO2ハイドレート含有氷水におけるウルトラファインバブルの濃度や粒径を測定し、人工炭酸氷水や単なる氷水におけるウルトラファインバブルの濃度や粒径と比較した。
5mLの水(約26℃)に対して、試験1で調製したCO2ハイドレート1.5g(約-80℃)を添加し、CO2ハイドレート含有氷水(0~2℃)(炭酸濃度1000ppm以上)を調製した。
上記(1)で調製したCO2ハイドレート含有氷水、人工炭酸氷水及び単なる氷水のそれぞれについて、マルバーン社製「ナノサイト NS300」を使用して気泡の濃度及び粒径を測定した。CO2ハイドレート含有氷水における気泡の粒径分布と個数濃度(個/mL)を図1に示す。
CO2ハイドレート含有氷水を動物の皮膚に適用した場合にその皮膚の血流量にどのような効果を与えるかを確認するために、以下の実験を行った。
26℃の150mLの水に対して、試験1で調製したCO2ハイドレート45g(約-80℃)を添加し、CO2ハイドレート含有氷水(0~2℃)(炭酸濃度1000ppm以上)を調製した。
血流量測定試験には、12時間毎の明暗周期(8時~20時まで点灯)下に24℃の恒温動物室にて1週間飼育した体重約300gのWistar系雄ラットを使用した。血流量測定については、ラットの尾の背部表面の起始部に近い部分にレーザー血流計(ALF21、アドバンス社製)のプローブ(径1cm)を外科用テープで固定して血流量(mL/分/組織100g)を測定した。
Claims (7)
- CO2含有率が3重量%以上の氷を含有することを特徴とする身体冷却剤。
- CO2含有率が3重量%以上の氷が、CO2ハイドレートである請求項1に記載の身体冷却剤。
- CO2含有率が3重量%以上の氷が、最大長が3mm以上の大きさで、CO2含有率が3重量%以上の氷である請求項1又は2に記載の身体冷却剤。
- CO2含有率が3重量%以上の氷が、以下の測定法R1で測定した場合のウルトラファインバブルの濃度が5百万個/mL以上となるように、ウルトラファインバブルを水の中に発生させることができる氷であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の身体冷却剤。
(測定法R1)
25℃の水に、-80~0℃であり、かつ、CO2含有率が3重量%以上である氷を300mg/mL添加し、CO2含有率が3重量%以上である氷を含有する0~2℃の氷水とした後、その氷水の水中のウルトラファインバブルの濃度(個/mL)を測定する。 - CO2含有率が3重量%以上の氷が、圧密化CO2ハイドレートであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の身体冷却剤。
- 皮膚に適用するための身体用冷却液を用時調製するためのものであることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の身体冷却剤。
- 請求項1~6のいずれかに記載の身体冷却剤を液体に接触させる工程を含む、皮膚(ただしヒトの皮膚を除く)に適用するための身体用冷却液の製造方法。
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