(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態に係る基板接合システムについて、図を参照しながら説明する。本実施の形態に係る基板接合システムは、基板W1、W2をいわゆる親水化接合する。基板接合システムは、基板W1、W2の接合面を活性化する活性化処理工程を行った後、基板W1、W2の接合面を水洗浄する水洗浄工程を行う。このとき、基板W1、W2の接合面にOH基が生成される。その後、基板接合システムは、接合面にOH基が生成された基板W1、W2の接合面同士を接触させることにより基板W1、W2同士を接合する。
本実施の形態に係る接合システムは、図1に示すように、導入ポート811、812と、取り出しポート813と、第1搬送装置82と、活性化処理装置2と、洗浄装置3と、基板接合装置1と、ロードロック部83と、第2搬送装置84と、制御部9と、を備える。制御部9は、第1搬送装置82、活性化処理装置2、洗浄装置3、基板接合装置1およびロードロック部83を制御する。第1搬送装置82および洗浄装置3には、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ(図示せず)が設けられている。これにより、第1搬送装置82および洗浄装置3内はパーティクルが極めて少ない大気圧環境になっている。
第1搬送装置82は、先端部に基板を保持する保持部821aが設けられたアームを有する搬送ロボット821を備える。搬送ロボット821は、導入ポート811、812および取り出しポート813の並び方向に沿って移動可能であるとともに、旋回することによりアームの先端部の向きを変更することができる。保持部821aは、真空チャック、静電チャック等を有し、基板における接合面側とは反対側を吸着保持する。
活性化処理装置2は、基板W1、W2の接合面に対して、窒素ガスを用いた反応性イオンエッチングと窒素ラジカルの照射との少なくとも一方を行うことにより接合面を活性化する活性化処理を行う。活性化処理装置2は、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を発生させる装置であり、図2に示すように、ステージ210と、チャンバ212と、プラズマチャンバ213と、プラズマチャンバ213の外側に巻回された誘導コイル215と、誘導コイル215へ高周波電流を供給する高周波電源216と、を有する。なお、活性化処理装置2としては、例えばチャンバの上部でプラズマを発生させてイオントラップ板に形成された孔を通してプラズマに含まれるラジカルのみをダウンフローさせる方式のものであってもよい。また、プラズマ発生源としては、平行平板型のプラズマ発生源であってもよいし、マイクロ波を利用したプラズマ発生源であってもよい。プラズマチャンバ213は、例えば石英ガラスから形成されている。また、活性化処理装置2002は、窒素ガス供給部220Aと、酸素ガス供給部220Bと、を有する。窒素ガス供給部220Aは、窒素ガス貯留部221Aと、供給弁222Aと、供給管223Aと、を有する。酸素ガス供給部220Bは、酸素ガス貯留部221Bと、供給弁222Bと、供給管223Bと、を有する。ステージ210には、基板W1、W2が載置される。また、ステージ210には、基板W1、W2を加熱する基板加熱部210aが設けられている。チャンバ212は、プラズマチャンバ213内に連通している。チャンバ212は、排気管201bと排気弁201cとを介して真空ポンプ201aに接続されている。排気弁201cを開状態にして真空ポンプ201aを作動させると、チャンバ212内の気体が、排気管201bを通してチャンバ212外へ排出され、チャンバ212内の気圧が低減(減圧)される。なお、チャンバ212内の気圧は、10-2Pa以下にすることができる。
高周波電源216としては、誘導コイル215へ例えば27MHzの高周波電流を供給するものを採用することができる。そして、プラズマチャンバ213内にN2ガスが導入された状態で、高周波電流が誘導コイル215へ供給されると、プラズマチャンバ213内にプラズマPLMが形成される。ここで、誘導コイル215によりプラズマチャンバ213内にプラズマ中に含まれるイオンがトラップされるため、プラズマチャンバ213とチャンバ212との間の部分にトラップ板が無い構成であってもよい。バイアス印加部217は、ステージ210に支持された基板W1、W2に高周波バイアスを印加する高周波電源である。このバイアス印加部217としては、例えば13.56MHzの高周波バイアスを発生させるものを採用することができる。このように、バイアス印加部217により基板W1、W2に高周波バイアスを印加することにより、基板W1、W2の接合面の近傍に運動エネルギを有するイオンが繰り返し基板W1、W2に衝突するシース領域が発生する。そして、このシース領域に存在する運動エネルギを有するイオンにより基板W1、W2の接合面がエッチングされる。
洗浄装置3は、搬送されてきた基板に向けて水、洗浄液またはN2ガスを吐出しながら洗浄する。洗浄装置3は、基板を支持するステージ(図示せず)と、ステージを鉛直方向に直交する面内で回転させる回転駆動部(図示せず)と、超音波またはメガソニック振動を与えた水、洗浄液またはN2ガスを吐出する洗浄ノズル(図示せず)と、を有する。そして、洗浄装置3は、洗浄ノズルを基板W1、W2の径方向へ揺動させながら洗浄ノズルから超音波を印加した水を基板の接合面に吹き付けながら、ステージを回転させることにより基板W1、W2の接合面全面を洗浄する。そして、洗浄装置3は、洗浄ノズルによる水の吐出を停止させた状態でステージを回転させることにより基板W1、W2をスピン乾燥する。
ロードロック部83は、待機チャンバ831と、待機チャンバ831内に連通する排気管832bと、排気管832bを通じて待機チャンバ831内の気体を排出する真空ポンプ832aと、排気管832bに介挿された排気弁832cと、を備える。排気弁832cを開状態にして真空ポンプ832aを作動させると、チャンバ831内の気体が、排気管832bを通してチャンバ831外へ排出され、チャンバ831内の気圧が低減(減圧)される。なお、チャンバ831内の気圧は、10-2Pa以下にすることができる。また、ロードロック部83は、待機チャンバ831における第1搬送装置82側に配設されたゲート833aと、待機チャンバ831における接合装置1側に配設されたゲート833bと、ゲート833a、833bそれぞれを各別に開閉駆動するゲート駆動部834と、を備える。
基板接合装置1は、図3に示すように、チャンバ120と第1支持台であるステージ401と第2支持台であるヘッド402とステージ駆動部403とヘッド駆動部404と基板加熱部481、482と位置測定部500とを備える。また、基板接合装置1は、ステージ401とヘッド402との間の距離を測定する距離測定部490を備える。なお、以下の説明において、適宜図3の±Z方向を上下方向、XY方向を水平方向として説明する。
チャンバ120は、基板W1、W2が配置される領域S1を予め設定された基準真空度以上の真空度で維持する。チャンバ120は、排気管121bと排気弁121cとを介して真空ポンプ121aに接続されている。排気弁121cを開状態にして真空ポンプ121aを作動させると、チャンバ120内の気体が、排気管121bを通してチャンバ120外へ排出され、チャンバ120内が減圧雰囲気で維持される。また、排気弁121cの開閉量を変動させて排気量を調節することにより、チャンバ120内の気圧(真空度)を調節することができる。また、チャンバ120の一部には、位置測定部500により基板W1、W2間における相対位置を測定するために使用される窓部503が設けられている。なお、チャンバ120内の気圧は、1Pa以上1000Pa以下の範囲内に設定することができる。
ステージ駆動部403は、ステージ401をXY方向へ移動させたり、Z軸周りに回転させたりすることができる保持部駆動部である。
ヘッド駆動部404は、ヘッド402を鉛直上方または鉛直下向(図3の矢印AR1参照)へ昇降させる昇降駆動部406と、ヘッド402をXY方向へ移動させるXY方向駆動部405と、ヘッド402をZ軸周りの回転方向(図3の矢印AR2参照)に回転させる回転駆動部407と、を有する。XY方向駆動部405と回転駆動部407とから、ヘッド402を鉛直方向に直交する方向(XY方向、Z軸周りの回転方向)へ移動させる保持部駆動部を構成する。また、ヘッド駆動部404は、ヘッド402のステージ401に対する傾きを調整するためのピエゾアクチュエータ411と、ヘッド402に加わる圧力を測定するための第1圧力センサ412と、を有する。XY方向駆動部405および回転駆動部407が、X方向、Y方向、Z軸周りの回転方向において、ヘッド402をステージ401に対して相対的に移動させることにより、ステージ401に保持された基板W1とヘッド402に保持された基板W2とのアライメントが可能となる。
昇降駆動部406は、ヘッド402を鉛直方向へ移動させることにより、ステージ401とヘッド402とを互いに近づけたり、ヘッド402をステージ401から遠ざけたりする。昇降駆動部406がヘッド402を鉛直下方へ移動させることにより、ステージ401に保持された基板W1とヘッド402に保持された基板W2とが接触する。そして、基板W1、W2同士が接触した状態において昇降駆動部406がヘッド402に対してステージ401に近づく方向への駆動力を作用させると、基板W2が基板W1に押し付けられる。また、昇降駆動部406には、昇降駆動部406がヘッド402に対してステージ401に近づく方向へ作用させる駆動力を測定する第2圧力センサ408が設けられている。第2圧力センサ408の測定値から、昇降駆動部406により基板W2が基板W1に押し付けられたときに基板W1、W2の接合面に作用する圧力が検出できる。第2圧力センサ408は、例えばロードセルから構成される。
ピエゾアクチュエータ411、第1圧力センサ412は、それぞれ図4Aに示すように、3つずつ存在する。3つのピエゾアクチュエータ411と3つの第1圧力センサ412とは、ヘッド402とXY方向駆動部405との間に配置されている。3つのピエゾアクチュエータ411は、ヘッド402の上面における同一直線上ではない3つの位置、平面視略円形のヘッド402の上面の周部においてヘッド402の周方向に沿って略等間隔に並んだ3つの位置に固定されている。3つの第1圧力センサ412は、それぞれピエゾアクチュエータ411の上端部とXY方向駆動部405の下面とを接続している。3つのピエゾアクチュエータ411は、各別に上下方向に伸縮可能である。そして、3つのピエゾアクチュエータ411が伸縮することにより、ヘッド402のX軸周りおよびY軸周りの傾きとヘッド402の上下方向の位置とが微調整される。例えば図4Bの破線で示すように、ヘッド402がステージ401に対して傾いている場合、3つのピエゾアクチュエータ411のうちの1つを伸長させて(図4Bの矢印AR3参照)ヘッド402の姿勢を微調整することにより、ヘッド402の下面とステージ401の上面とが略平行な状態にすることができる。また、3つの第1圧力センサ412は、ヘッド402の下面における3つの位置での加圧力を測定する。そして、3つの第1圧力センサ412で測定された加圧力が等しくなるように3つのピエゾアクチュエータ411それぞれを駆動することにより、ヘッド402の下面とステージ401の上面とを略平行に維持しつつ基板W1、W2同士を接触させることができる。
ステージ401とヘッド402とは、チャンバ120内において、鉛直方向で互いに対向し且つステージ401がヘッド402よりも鉛直下方に位置するように配置されている。ステージ401は、その上面401aで基板W1を支持する第1基板保持部であり、ヘッド402は、その下面402aで基板W2を支持する第2基板保持部である。ここで、ステージ401は、その上面401aが基板W1全体に面接触した状態で基板W1を支持し、ヘッド402は、その下面402aが基板W2全体に面接触した状態で基板W2を支持する。ステージ401とヘッド402とは、例えば透光性を有するガラスのような透光性材料から形成されている。ステージ401およびヘッド402には、図5Aおよび図5Bに示すように、基板W1、W2を保持する静電チャック441、442と、基板W1の中央部を押圧する第1押圧機構431と、基板W2の中央部を押圧する第2押圧機構432と、が設けられている。静電チャック441、442は、基板W1、W2の周部を保持する。また、ステージ401、ヘッド402の中央部には、平面視円形の貫通孔401b、402bが設けられている。
静電チャック441、442は、ステージ401、ヘッド402に基板W1、W2が支持された状態で、ステージ401、ヘッド402における基板W1、W2の周部に対向する第1領域A1に設けられている。静電チャック441、442は、それぞれ、円環状であり、ステージ401、ヘッド402における第1領域A1の内側の第2領域A2の外側において周方向に沿って配設された端子電極と、直線状であり基端部において端子電極に電気的に接続された複数の電極子と、を有する。端子電極および複数の電極子は、例えばITOのような透明な導電性材料を含む透明導電膜から形成されている。静電チャック441、442は、チャック駆動部(図示せず)により電圧が印加された状態で、基板W1、W2を吸着保持する。
また、ステージ401、ヘッド402は、それぞれ、第2領域A2に凹部401c、402cが設けられている。凹部401c、402cの深さは、基板W1、W2を保持した状態で凹部401c、402cの底が基板W1、W2に接触しない程度の深さに設定され、例えば1μm以上に設定される。
図5Bに示すように、第1押圧機構431は、ステージ401の中央部に設けられ、第2押圧機構432は、ヘッド402の中央部に設けられている。第1押圧機構431は、ステージ401の貫通孔401bを通じてヘッド402側へ出没可能な第1押圧部431aと、第1押圧部431aを駆動する第1押圧駆動部431bと、を有する。また、第1押圧機構431は、第1押圧部431aが予め設定された没入量以上に移動するのを規制するためのストッパ431cを有する。第2押圧機構432は、ヘッド402の貫通孔402bを通じてステージ401側へ出没可能な第2押圧部432aと、第2押圧部432aを駆動する第2押圧駆動部432bと、を有する。また、第2押圧機構432は、第2押圧部432aが予め設定された没入量以上に移動するのを規制するためのストッパ432cを有する。第1押圧駆動部431bおよび第2押圧駆動部432bは、例えばボイスコイルモータを有する。また、第1押圧部431aおよび第2押圧部432aは、基板W1、W2に印加する圧力を一定に維持するよう制御する圧力制御と、基板W1、W2の接触位置を一定に維持するように制御する位置制御と、のいずれかがなされる。例えば、第1押圧部431aが位置制御され、第2押圧部432aが圧力制御されることにより、基板W1、W2が一定の位置で一定の圧力で押圧される。
図3に戻って、距離測定部490は、例えばレーザ距離計であり、ステージ401およびヘッド402に接触せずにステージ401とヘッド402との間の距離を測定する。距離測定部490は、透明なヘッド402の上方からステージ401に向かってレーザ光を照射したときのステージ401の上面での反射光とヘッド402の下面での反射光との差分からステージ401とヘッド402との間の距離を測定する。距離測定部490は、図4Aに示すように、ステージ401の上面における3箇所の部位P11、P12、P13と、ヘッド402の下面における、Z方向において部位P11、P12、P13に対向する3箇所の部位P21、P22、P23との間の距離を測定する。
図3に戻って、位置測定部500は、鉛直方向に直交する方向(XY方向、Z軸周りの回転方向)における、基板W1と基板W2との位置ずれ量を測定する。位置測定部500は、第1撮像部501と、第2撮像部502と、ミラー504、505と、を有する。第1撮像部501と第2撮像部502とは、ステージ401における基板W1を保持する側とは反対側に配置されている。第1撮像部501および第2撮像部502は、それぞれ、撮像素子(図示せず)と同軸照明系(図示せず)とを有している。同軸照明系の光源としては、基板W1、W2およびステージ401、チャンバ120に設けられた窓部503を透過する光(例えば赤外光)を出射する光源が用いられる。
例えば図6Aおよび図6Bに示すように、基板W1には、2つのアライメントマーク(第1アライメントマーク)MK1a、MK1bが設けられ、基板W2には、2つのアライメントマーク(第2アライメントマーク)MK2a、MK2bが設けられている。基板接合装置1は、位置測定部500により両基板W1、W2に設けられた各アライメントマークMK1a、MK1b、MK2a、MK2bの位置を認識しながら、両基板W1、W2の位置合わせ動作(アライメント動作)を実行する。より詳細には、基板接合装置1は、まず、位置測定部500により基板W1、W2に設けられたアライメントマークMK1a、MK1b、MK2a、MK2bを認識しながら、基板W1、W2の大まかなアライメント動作(ラフアライメント動作)を実行して、2つの基板W1、W2を対向させる。その後、基板接合装置1は、位置測定部500により2つの基板W1、W2に設けられたアライメントマークMK1a、MK2a、MK1b、MK2bを同時に認識しながら、更に精緻なアライメント動作(ファインアライメント動作)を実行する。
ここで、図3の破線矢印SC1、SC2に示すように、第1撮像部501の同軸照明系の光源から出射された光は、ミラー504で反射されて上方に進行し、窓部503および基板W1、W2の一部あるいは全部を透過する。基板W1、W2の一部あるいは全部を透過した光は、基板W1、W2のアライメントマークMK1a,MK2aで反射され、下向きに進行し、窓部503を透過してミラー504で反射されて第1撮像部501の撮像素子に入射する。また、第2撮像部502の同軸照明系の光源から出射された光は、ミラー505で反射されて上方に進行し、窓部503および基板W1、W2の一部あるいは全部を透過する。基板W1、W2の一部あるいは全部を透過した光は、基板W1、W2のアライメントマークMK1a,MK2aで反射され、下向きに進行し、窓部503を透過してミラー505で反射されて第2撮像部502の撮像素子に入射する。このようにして、位置測定部500は、図7Aおよび図7Bに示すように、2つの基板W1、W2のアライメントマークMK1a,MK2aを含む撮影画像GAaと、2つの基板W1、W2のアライメントマークMK1b,MK2bを含む撮影画像GAbと、を取得する。なお、第1撮像部501による撮影画像GAaの撮影動作と第2撮像部502による撮影画像GAbの撮影動作とは、略同時に実行される。
図3に戻って、基板加熱部481、482は、例えば電熱ヒータであり、図5Bに示すように、それぞれステージ401、ヘッド402に設けられている。基板加熱部481、482は、ステージ401およびヘッド402に保持されている基板W1,W2に熱を伝達することにより基板W1、W2を加熱する。また、基板加熱部481、482の発熱量を調節することにより、基板W1,W2やそれらの接合面の温度を調節できる。また、基板加熱部481、482は、加熱部駆動部(図示せず)に接続されており、加熱部駆動部は、図1に示す制御部9から入力される制御信号に基づいて、基板加熱部481、482へ電流を供給することにより基板加熱部481、482を発熱させる。
図1に戻って、制御部9は、例えばパーソナルコンピュータを有する制御システムであり、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを有する。メモリは、CPUが実行するプログラムを記憶する。また、メモリには、後述する基板W1、W2の相対的な算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθに対して予め設定された位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθthが記憶されている。制御部9は、第1圧力センサ412、第2圧力センサ408および距離測定部490から入力される計測信号を計測情報に変換して取得する。また、制御部9は、第1撮像部501および第2撮像部502から入力される撮影画像信号を撮影画像情報に変換して取得する。更に、制御部9は、保持部駆動部、ピエゾアクチュエータ411、第1押圧駆動部431b、第2押圧駆動部432b、加熱部駆動部、ステージ駆動部403およびヘッド駆動部404それぞれへ制御信号を出力することによりこれらの動作を制御する。制御部9は、図7Bに示すように、第1撮像部501から取得した撮影画像GAaに基づいて、基板W1、W2に設けられた1組のアライメントマークMK1a,MK2a相互間の位置ずれ量Δxa、Δyaを算出する。なお、図7Bは、1組のアライメントマークMK1a,MK2aが互いにずれている状態を示している。同様に、制御部9は、第2撮像部502から取得した撮影画像GAbに基づいて、基板W1、W2に設けられた他の1組のアライメントマークMK1b,MK2b相互間の位置ずれ量Δxb、Δybを算出する。その後、制御部9は、これら2組のアライメントマークの位置ずれ量Δxa、Δya、Δxb、Δybと2組のマークの幾何学的関係とに基づいて、X方向、Y方向およびZ軸周りの回転方向における2つの基板W1、W2の相対的な位置ずれ量Δx、Δy、Δθを算出する。そして、制御部9は、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθが低減されるように、ヘッド402をX方向およびY方向へ移動させたり、Z軸周りに回転させたりする。これにより、2つの基板W1、W2の相対的な位置ずれ量Δx、Δy、Δθが低減される。このようにして、基板接合装置1は、2つの基板W1、W2の水平方向における位置ずれ量Δx、Δy、Δθを補正するファインアライメント動作を実行する。
また、制御部9は、活性化処理装置2、第2搬送装置84、第1搬送装置82へ制御信号を出力することによりこれらの動作を制御する。
次に、本実施の形態に係る基板接合システムが実行する親水化接合方法について、図8および図9を参照しながら説明する。まず、第1搬送装置82が、導入ポート811、812に配置されている基板W2を取り出して活性化処理装置2002へ搬送する(ステップS101)。ここで、搬送ロボット821は、基板W1、W2を導入ポート811、812から取り出す。そして、活性化処理装置2の導入口が開放されると、搬送ロボット821は、基板W1、W2を保持した状態で、アーム821aの先端部が活性化処理装置2側を向くように旋回する。このとき、搬送ロボット821は、導入ポート811、812から取り出した基板W1、W2をその接合面側が鉛直上方を向いた姿勢で維持した状態で旋回する。その後、搬送ロボット821は、アーム821aを伸張させることによりアーム821aの先端部をチャンバ212内へ挿入する。そして、基板W1、W2が、アーム821aの先端部からチャンバ212内のステージ210へ移載される。次に、搬送ロボット821は、ステージ210への基板W1、W2の移載が完了すると、アーム821aを収縮させる。
次に、活性化処理装置2のチャンバ212内を減圧した後、基板加熱部210aが、ステージ210に基板W1、W2が載置された状態で基板W1、W2を加熱する。続いて、減圧雰囲気下において基板W1、W2それぞれの接合面を活性化する活性化処理工程を行う(ステップS102)。ここで、減圧雰囲気とは、例えばチャンバ212内の気圧が1×10-2Pa以下の状態である。また、活性化処理装置2は、例えば図2に示す供給弁222Aを開くことにより窒素ガス貯留部221Aから供給管223Aを通じてチャンバ212内にN2ガスを導入する。次に、活性化処理装置2は、高周波電源216から誘導コイル215への高周波電流の供給を停止させた状態で、バイアス印加部217によりステージ210に載置された基板W1、W2に高周波バイアスを印加する。これにより、基板W1の接合面に対して、N2ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)が行われる。続いて、活性化処理装置2は、高周波電源216から誘導コイル215への高周波電流の供給を開始して、N2ガスでプラズマを発生させる。このとき、活性化処理装置2は、バイアス引加部217による基板W1への高周波バイアスの印加を停止する。このようにして、基板W1の接合面にN2ラジカルが照射される。
一方、活性化処理装置2は、基板W2、即ち、Siまたは窒化物基板の接合面を活性化処理する場合、まず、供給弁222Bを開くことにより酸素ガス貯留部221Bから供給管223Bを通じてチャンバ212内にO2ガスを導入する。次に、活性化処理装置2002は、高周波電源216から誘導コイル215への高周波電流の供給を停止させた状態で、バイアス印加部217によりステージ210に載置された基板W2に高周波バイアスを印加する。これにより、基板W2の接合面に対して、O2ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)が行われる。続いて、活性化処理装置2は、供給弁622Bを閉じてO2ガス貯留部621Bからチャンバ612内へのO2ガスの供給を停止することにより、チャンバ612内のO2ガスを排気する。その後、活性化処理装置2は、供給弁222Aを開くことにより窒素ガス貯留部221Aから供給管223Aを通じてチャンバ212内にN2ガスを導入する。その後、活性化処理装置2は、高周波電源216から誘導コイル215への高周波電流の供給を開始して、N2ガスでプラズマを発生させる。このとき、活性化処理装置2002は、バイアス引加部217による基板W2への高周波バイアスの印加を停止する。このようにして、基板W2の接合面にN2ラジカルが照射される。なお、活性化処理工程と同時、または、活性化処理工程の前に、活性化処理する基板W1、W2の周囲の活性化処理領域を含む形でチャンバ212内に配置されたカバー(図示せず)を加熱するカバー加熱工程を同時に行ってもよい。
その後、搬送ロボット821は、基板W1、W2を洗浄装置3へ搬送する(ステップS103)。ここで、活性化処理装置2の導入口が開放されると、搬送ロボット821が、活性化処理装置2のチャンバ212内のステージ210に載置された基板W1、W2を取り出す。そして、洗浄装置3が基板W1、W2の搬出入口を開放すると、搬送ロボット821が、基板W1、W2を保持した状態で、アーム821aの先端部が洗浄装置3側を向くように旋回する。次に、搬送ロボット821は、アーム821aを伸張させてアーム821aの先端部を洗浄装置3内へ挿入する。そして、基板W1、W2が搬送ロボット821のアーム821aの先端部から洗浄装置3のステージへ移載される。
続いて、洗浄装置3が、基板W1、W2を水洗浄する水洗浄工程を実行する(ステップS104)。その後、第1搬送装置82が、水洗浄工程が完了した基板W1、W2を洗浄装置3からロードロック部83へ搬送する(ステップS105)。ここで、第1搬送装置82の搬送ロボット821は、洗浄装置3の基板W1、W2の搬出入口が開放された状態で、アーム821aを伸張させてアーム821aの先端部を洗浄装置3内へ挿入し、洗浄装置3内のステージから基板W1、W2を受け取る。次に、搬送ロボット821は、アーム821aを収縮させることにより、基板W1、W2を洗浄装置3から取り出す。続いて、ロードロック部83のゲート駆動部834が、待機チャンバ831の第1搬送装置82側のゲート833aを開放すると、搬送ロボット821は、基板W1、W2を保持した状態で、アーム821aの先端部がロードロック部83側を向くように旋回する。その後、搬送ロボット821は、アーム821aを伸張させることによりアーム821aの先端部を待機チャンバ831内へ挿入する。そして、基板W1、W2が、アーム821aの先端部から待機チャンバ831内へ移載される。次に、搬送ロボット821は、基板保持機構836のカセット8361への基板W1、W2の移載が完了すると、アーム821aを収縮させる。そして、ゲート駆動部834が、待機チャンバ831のゲート833aを閉じる。続いて、ロードロック部83は、待機チャンバ831内を減圧雰囲気にする。ここで、減圧雰囲気とは、例えば待機チャンバ831内の気圧が10-2Pa以下の状態である。その後、第2搬送装置84が、待機チャンバ831内に配置された基板W1、W2を接合装置1へ搬送する(ステップS106)。次に、基板W1、W2同士を接合する基板接合工程を行う(ステップS107)。この基板接合工程の詳細は後述する。
次に、第2搬送装置84が、互いに接合された基板W1、W2を、接合装置1からロードロック部83へ搬送する(ステップS108)。続いて、第1搬送装置84が、互いに接合された基板W1、W2を、ロードロック部83から取り出しポート813へ搬送する(ステップS109)。ここでは、まず、ロードロック部83が、待機チャンバ831内を大気開放する。次に、ロードロック部83のゲート駆動部834が、待機チャンバ831における第1搬送装置82側のゲート833aを開放するとともに、搬送ロボット821が、アーム821aの先端部をロードロック部83側に向けた状態でアーム821aを伸張させてアーム821aの先端部を待機チャンバ831内へ挿入する。そして、互いに接合された基板W1、W2が、待機チャンバ831内において搬送ロボット821のアーム821aの先端部へ移載される。続いて、搬送ロボット821が、アーム821aを収縮させることにより互いに接合された基板W1、W2を待機チャンバ831から取り出した後、ロードロック部83のゲート駆動部834が、ゲート833aを閉じる。その後、搬送ロボット821は、アーム821aの先端部が取り出しポート813側を向くように旋回する。次に、搬送ロボット821は、互いに接合された基板W1、W2を保持した状態で、アーム821aを伸張させてアーム821aの先端部を取り出しポート813内へ挿入して互いに接合された基板W1、W2を取り出しポート813内に配置する。そして、互いに接合された基板W1、W2は、取り出しボート813から取り出された後、例えば温度200℃の環境に2時間曝露することにより熱処理を行う。
次に、基板接合装置1が実行する前述の基板接合工程について図9から図11を参照しながら説明する。なお、図9において、基板接合装置1は、距離測定部490により、ステージ401およびヘッド402に基板W1、W2が保持されていない状態で、ステージ401の上面とヘッド402の下面との間の距離の測定を完了しその結果をCPUユニットまたは入出力制御ユニットのメモリに記憶しているものとする。更に、基板W1、W2の厚さの測定結果が既にCPUユニットまたは入出力制御ユニットのメモリに記憶されているものとする。
まず、基板接合装置1は、ステージ401に基板W1の周部のみを保持させるとともに、ヘッド402に基板W1、W2の接合面が互いに対向した状態で基板W2の周部のみを保持させる基板保持工程を実行する(ステップS1)。ここで、制御部9は、例えば基板W1がステージ401に載置された状態で、ステージ401の第1領域A1に配設された静電チャック441を駆動してステージ401に基板W1の周部のみを保持させる。また、制御部9は、例えば搬送ロボット(図示せず)等によりヘッド402の鉛直下方に配置された基板W2の接合面側とは反対側にヘッド402を接触させた状態で、ヘッド402の第1領域A1に配設された静電チャック442を駆動してヘッド402に基板W2の周部のみを保持させる。
次に、基板接合装置1は、ステージ401およびヘッド402に基板W1、W2が保持されていない状態でのステージ401の上面とヘッド402の下面との間の距離と基板W1、W2の厚さとに基づいて、基板W1の接合面と基板W2の接合面との間の距離を算出する。そして、基板接合装置1は、算出した距離に基づいて、ヘッド402を鉛直下方へ移動させて基板W1、W2同士を近づける(ステップS2)。
次に、基板接合装置1は、図10Aに示すように基板W1、W2同士が離間した状態で、基板W1の基板W2に対する位置ずれ量を算出する(ステップS3)。ここにおいて、制御部9は、まず、位置測定部500の第1撮像部501および第2撮像部502から、非接触状態における2つの基板W1、W2の撮影画像GAa,GAb(図7A参照)を取得する。そして、制御部9は、2つの撮影画像GAa,GAbに基づいて、2つの基板W1、W2のX方向、Y方向およびZ軸周りの回転方向の位置ずれ量Δx、Δy、Δθそれぞれを算出する。具体的には、制御部9は、例えばZ方向に離間したアライメントマークMK1a,MK2aを同時に読み取った撮影画像GAaに基づき、ベクトル相関法を用いて位置ずれ量Δxa、Δya(図7B参照)を算出する。同様に、Z方向に離間したアライメントマークMK1b,MK2bを同時に読み取った撮影画像GAbに基づき、ベクトル相関法を用いて位置ずれ量Δxb、Δybを算出する。そして、制御部9は、位置ずれ量Δxa、Δya、Δxb、Δybに基づいて、2つの基板W1、W2の水平方向における位置ずれ量Δx、Δy、Δθを算出する。
図9に戻って、続いて、基板接合装置1は、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθを補正するように基板W2を基板W1に対して相対的に移動させることにより、位置合わせを実行する(ステップS4)。ここにおいて、基板接合装置1は、ステージ401を固定した状態で、位置ずれ量Δx、Δy、Δθが解消するように、ヘッド402をX方向、Y方向およびZ軸周りの回転方向へ移動させる。
その後、基板接合装置1は、ヘッド402をステージ401に近づけることにより、ヘッド402を、基板W1、W2の間の隙間が基板W1、W2を撓ませた状態で中央部W1c、W2c同士を接触させるのに最適な隙間となる位置に配置する。そして、基板接合装置1は、基板W1、W2が互いに離間した状態で、基板W1、W2を撓ませる(ステップS5)。基板接合装置1は、例えば図10Bに示すように、基板W1の周部W1sに対して中央部W1cが基板W2に向かって突出するように基板W1を撓ませる。このとき、基板接合装置1は、保持部駆動部から静電チャック441へ電圧を印加させることにより静電チャック441に基板W1を保持させた状態で、第1押圧部431aにより基板W1の中央部を基板W2に向けて押圧する。これにより、基板W1は、その中央部W1cが基板W2に向かって突出するように撓む。また、基板接合装置1は、基板W2の周部W2sに対して中央部W2cが基板W1に向かって突出するように基板W2を撓ませる。このとき、基板接合装置1は、保持部駆動部から静電チャック442へ電圧を印加させることにより静電チャック442に基板W2を保持させた状態で、第2押圧部432aにより基板W2の中央部W2cを基板W1に向けて押圧する。これにより、基板W2は、その中央部W2cが基板W1に向かって突出するように撓む。
図9に戻って、次に、基板接合装置1は、基板W1の中央部W1cと基板W2の中央部W2cとを接触させる第1接触工程を実行する(ステップS6)。このとき、基板W1、W2は、図10Bに示すように、それらの中央部W1c、W2c同士が接触する。続いて、基板接合装置1は、昇降駆動部406によりヘッド402を下方向へ移動させることにより、図9に示すように、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって基板W1、W2の接触部分を広げていく第2接触工程を実行する(ステップS7)。ここで、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を突き合わるとともに基板W1、W2の周部W1s、W2sの間の距離を一定に維持した状態で、基板W1、W2の接触部分が、基板W1、W2の間に生じる分子間力(ファンデルワールス力)により基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって広がっていく。ここでは、基板接合装置1が、基板W1、W2を50μm程度離間させた状態で、基板W1、W2の中央部W1c、W2cを第1押圧部431a、第2押圧部432aにより点加圧する。そして、この点加圧がトリガとなって、外部から基板W1、W2に対して基板W1、W2同士が互いに近づく方向へ加圧することなく、自然にいわゆるボンディングウェーブが基板W1、W2の周部へ広がっていく。このボンディングウェーブは、基板W1、W2の接合面に存在する水またはOH基による接合力により、外部から基板W1、W2に対して基板W1、W2同士が互いに近づく方向へ加圧しなくても基板W1、W2の周部に向かって広がっていく。例えば図11Aから図11Eに示すように、基板W1、W2の接触部分が、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって広がっていく。ここで、図11Aが基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させた直後の状態を示し、図11Bから図11Eの順に基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させた後の放置時間が長くなっている。そして、基板接合装置1は、図12Aの矢印AR12に示すように、第1押圧部431aをステージ401に没入させる方向へ移動させ且つ第2押圧部432aをヘッド402に没入させる方向へ移動させる。同時に、基板接合装置1は、矢印AR13に示すように、ヘッド402をステージ401に近づく方向へ移動させる。ここで、第1押圧部駆動部431bは、第1押圧部431aの先端部が予め設定された位置で維持されるように位置制御しながらヘッド402の下降に伴って埋没させ、第2押圧部駆動部432bが、第2押圧部432aに加わる圧力が一定となるように加圧制御することにより、基板W1、W2の接触部分が基板W1、W2の対向方向における中央の位置で維持されるようにする。これにより、基板W1、W2が接合されたときに基板W1、W2に反りが発生することを抑制できる。そして、基板接合装置1は、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を突き合わせた状態で、基板W1、W2の周部W1s、W2sの間の距離を縮める。そうすると、図12Aの矢印AR11に示すように、基板W1、W2の接触部分が、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって更に広がっていく。
ここで、基板接合装置1は、基板W1、W2の接触部分ACの周縁における基板W1の接合面と基板W2の接合面とのなす角度θ1が予め設定された基準角度以下となるようにステージ401、ヘッド402を駆動する。なお、基準角度は、例えば45度に設定され、15度以下であることが好ましい。これにより、基板W1、W2同士の接触時における基板W1、W2の接触部分ACの周縁部分に生じる歪みが緩和される。なお、このとき、基板W1と基板W2とは、互いに離脱させることが可能な状態で接合されたいわゆる仮接合状態となっている。また、基準角度θ1は、基板W1、W2同士が仮接合した状態における基板W1、W2同士の接合力と、基板W1、W2をステージ401、ヘッド402から剥離する際に要する剥離力と、に基づいて設定される。なお、前述の接合力、吸着力および剥離力は、基板W1、W2同士の接合処理を行う前に事前に計測しておく。
図9に戻って、その後、基板接合装置1は、基板W1の接合面が基板W2の接合面に接触した状態で、 基板W2の基板W1に対する位置ずれ量を測定する(ステップS8)。このとき、基板接合装置1は、基板W1、W2同士の仮接合が進むことにより基板W2の基板W1に対する移動が規制された状態で、基板W1、W2の位置ずれ量を測定する。次に、基板接合装置1は、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθの全てが予め設定された位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθth以下であるか否かを判定する(ステップS9)。
ここで、基板接合装置1により、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθのいずれかが、予め設定された位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθthよりも大きいと判定されたとする(ステップS9:No)。この場合、基板接合装置1は、基板W2を基板W1から離脱させる(ステップS10)。このとき、基板接合装置1は、ヘッド402を上昇させて基板W1、W2の間の距離を広げつつ、第1押圧部431aをステージ401に没入させる方向へ移動させるとともに、第2押圧部432aをヘッド402に埋没させる方向へ移動させる。ここにおいて、基板接合装置1は、基板W2を基板W1から剥がす際の基板W2の引っ張り圧力が一定となるようにヘッド402の上昇を制御する。これにより、基板W2が基板W1から離脱し、基板W1、W2の接触状態が解除される。
続いて、基板接合装置1は、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθを全て位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθth以下にするための基板W1、W2の補正移動量を算出する(ステップS11)。ここにおいて、制御部9は、基板W2を基板W1に接触させた状態での基板W1と基板W2との位置ずれ量Δx、Δy、Δθと、基板W2が基板W1に接触していない状態での基板W1と基板W2との位置ずれ量との差分に相当する移動量だけ移動させるような補正移動量を算出する。この補正移動量だけオフセットしてアライメントすることにより、再度基板W1、W2同士が接触したときに同様の基板W1、W2の接触による位置ずれが発生すれば基板W1、W2の位置ずれが無くなることになる。
その後、基板接合装置1は、2つの基板W1、W2が接触していない状態で2つの基板W1、W2の相対的な位置ずれ量Δx、Δy、Δθを補正するように、位置合わせを実行する(ステップS12)。ここにおいて、基板接合装置1は、ステージ401が固定された状態で、ヘッド402をステップS11で算出された補正移動量だけX方向、Y方向およびZ軸周りの回転方向に移動させる。このようにして、基板接合装置1は、基板W1、W2が互いに離間した状態で、位置ずれ量Δx、Δy、Δθが小さくなるように基板W2の基板W1に対する相対位置を調整する。そして、基板接合装置1は、再びステップS5の処理を実行する。
一方、基板接合装置1により、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθの全てが、予め設定された位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθth以下であると判定されたとする(ステップS9:Yes)。この場合、基板接合装置1は、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって基板W1、W2の接触部分を更に広げていき基板W1、W2同士を全面で接触させる(ステップS13)。ここでは、基板接合装置1は、第1押圧部431aをステージ401に没入させる方向へ移動させ且つ第2押圧部432aをヘッド402に没入させる方向へ移動させると同時に、ヘッド402をステージ401に近づく方向へ移動させることにより基板W1、W2の周部同士の距離を縮める。このようにして、基板接合装置1は、基板W1の周部を基板W2の周部に接触させて基板W1、W2の接合面同士を全面で接触させる。
次に、基板接合装置1は、図12Bに示すように、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1の周部W1sのみを基板W2の周部W2sに押し付けることにより基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を加圧することにより基板W1、W2同士を接合する接合工程を実行する(ステップS14)。続いて、基板接合装置1は、図9に示すように、ヘッド402の静電チャック442を停止させることにより基板W2の保持を解除する(ステップS15)。その後、基板接合装置1は、図12Cの矢印AR14に示すように、ヘッド402を上昇させることによりヘッド402を基板W2から離脱させる。
ところで、図9から図12を用いて説明した基板接合工程のステップS14において、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を加圧しなかったとする。この場合、前述のボンディングウェーブが、基板W1、W2の周縁まで進まず、特に基板W1、W2の周部に浮きが発生してしまう。従来の基板W1、W2同士を接合する方法では、基板W1、W2の周部の保持を解除して基板W1、W2のいずれか一方の周部W1s、W2sを他方の周部W1s、W2sへ自然落下させることにより基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を接合するのが一般的である。この場合、基板W1、W2の熱処理のために基板W1、W2をチャンバ120からチャンバ120外の大気中に放出した際、基板W1、W2の周部に大気中に含まれる水分が侵入し、熱処理時にそれらに起因してマイクロボイドが発生してしまう。例えば図13Aに示すように、互いに接合された基板W1、W2の周部にボイドが発生してしまう。これに対して、本実施の形態に係る基板接合工程では、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1の周部W1sのみを基板W2の周部W2sに押し付けることにより基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を加圧する。これにより、例えば図13Bに示すように、基板W1、W2の周部にボイドが発生することを抑制できる。このように、基板W1、W2の周部におけるボイドの発生を抑制することにより、例えば基板W1、W2を接合する工程の後の工程で基板W1、W2をCMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を利用して研磨する際の基板W1,W2の剥がれを抑制でき、これに伴い、例えば基板W1、W2の剥がれに起因した削りすぎ等を抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態に係る接合方法によれば、基板W1の周部に対して基板W1の中央部W1cが基板W2に向かって突出するように基板W1を撓ませた状態で、基板W1の中央部W1cと基板W2の中央部W2cとを接触させた後、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって基板W1、W2の接触部分を広げていく。そして、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1の周部W1sのみを基板W2の周部W2sに相対的に押し付けることにより基板W1、W2同士を接合する。これにより、基板W1、W2の接触部分を中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向けて広げていくことにより基板W2の周部W2sが基板W1の周部W1sに対して浮いた状態となった場合でも基板W1、W2の周部W1s、W2sを隙間無く接触させることができる。従って、基板W1、W2同士が互いに接合された状態での基板W1、W2の周部W1s、W2sにおけるボイドの発生を抑制できる。
ところで、ステージ401、ヘッド402における基板W1、W2を保持する面が平坦であるとする。この場合、接合処理において基板W1、W2同士を接触させた状態で基板W1を基板W2に相対的に押し付けた場合、基板W1、W2に生じる歪みが生じる。そうすると、例えば基板W1、W2それぞれに半導体デバイスの基となるデバイス部分が作り込まれている場合、基板W1のデバイス部分に対する基板W2のデバイス部分の位置がずれてしまう虞がある。これに対して、本実施の形態に係るステージ401、ヘッド402は、それぞれ、第2領域A2に凹部401c、402cが設けられている。これにより、接合処理において基板W1、W2同士を接触させた状態で基板W1を基板W2に相対的に押し付けた場合、ステージ401、ヘッド402の第2領域A2に設けられた凹部401c、402cにより基板W1、W2に生じる歪みが緩和される。従って、基板W1のデバイス部分と基板W2のデバイス部分とを高い位置精度で接合することができる。
また、ステージ、ヘッドにおける基板W1、W2の載置面が平坦な場合、基板W1、W2同士を接触させた場合、基板W1、W2の全面が同時に接触するとは限らず先に接触したところから接合が進み、先に接触した部分の間で歪みが発生することになる。また、この場合、基板W1、W2同士を接触させた状態で加圧すると加圧斑が生じてしまい、このことも基板W1、W2に歪みが生じる原因となる。この場合、例えば約0.5μm程度の歪みが発生する。これに対して、本実施の形態に係る基板接合工程のように、基板W1、W2の中央部W1c、W2cにおいて点接触させて基板W1、W2同士の接触部分を、外部から基板W1、W2に対して互いに近づく方向へ加圧することなく、基板W1、W2の周部W1s、W2sへ自然に広げることにより、基板W1、W2同士を歪み無く接合をさせることができる。実際、歪み量は、0.1μm以下に低減することができた。
また、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させると、前述のように、基板W1、W2の接触部分が、基板W1、W2の間に生じる分子間力(ファンデルワールス力)により、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって広がっていく。そして、従来、基板W1、W2の接触部分が、基板W1、W2の周部W1s、W2s近傍にまで広がった状態で、基板W1、W2の保持を解除して基板W2の周部を基板W1の周部に落下させることで基板W1、W2を全面で接触させて接合する技術が提供されている。しかしながら、この場合、例えば基板W1、W2を熱処理するためにチャンバ120外の大気中に放出した際、基板W1、W2の周部W1s、W2sに大気中に含まれる水分が侵入し、熱処理時にこの水分起因したマイクロボイドが発生する虞がある。これに対して、本実施の形態に係る接合方法では、基板W1、W2を全面で接触させた後、基板W1、W2の周部を加圧する。これにより、基板W1、W2の周部が浮いて基板W1、W2に大気中に曝露した場合に基板W1、W2の周部W1s、W2sに水分が侵入することなく、ボイドの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るステージ401、ヘッド403には、凹部401c、402cが設けられている。これにより、基板W1、W2の中央部に基板W1、W2同士を加圧したときにも圧力が加わらない構造となっている。これにより、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させると、前述のボンディングウェーブが自然に広がるため、基板W1、W2に歪みが発生しない。なお、基板W1、W2を全面で接触させた後、基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を互いに近づく方向へ加圧するため基板W1、W2の周部には歪みが生じるが、基板W1、W2の周部には半導体デバイスの基となる部分が形成されていないことが多いため大きな問題が生じないと考えられる。
また、本実施の形態に係る基板接合工程では、ステップS7からS12までの一連の処理を行う。これにより、基板W1、W2を互いに接合したときの相対的な位置精度を高めることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る基板接合システムは、2つの基板の接合面を活性化した後、親水化処理を行うことなく2つの基板同士を接合する点で実施の形態1と相違する。基板接合システムは、2つの基板同士を予め設定された基準真空度以上の真空度のチャンバ内で、互いに接合される接合面に対して活性化処理が施された2つの基板同士を接触させて2つの基板を接合する。ここで、活性化処理では、基板の接合面に特定のエネルギ粒子を当てることにより基板の接合面を活性化する。
本実施の形態に係る基板接合システムは、図14に示すように、導入ポート811、812と、取り出しポート813と、第1搬送装置82と、洗浄装置3と、基板接合装置2001と、ロードロック部83と、第2搬送装置84と、制御部2009と、を備える。制御部2009は、第1搬送装置82、洗浄装置3、基板接合装置2001およびロードロック部83を制御する。なお、実施の形態1と同様の構成については図1と同様の符号を用いて説明する。
基板接合装置2001は、図15に示すように、粒子ビーム源161、162を備える点で実施の形態1に係る基板接合装置2001と相違する。なお、図15において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。また、基板接合装置2001のチャンバ120内の真空度は、例えば10-5Paよりも高い真空度に設定される。
粒子ビーム源161、162は、それぞれ、例えば高速原子ビーム(FAB、Fast Atom Beam)源であり、例えば図16に示すように、放電室1601と、放電室1601内に配置される電極1602と、ビーム源駆動部1603と、アルゴンガスを放電室1601内へ供給するガス供給部1604と、を有する。放電室1601の周壁には、中性原子を放出するFAB放射口1601aが設けられている。放電室1601は、炭素材料から形成されている。ここで、放電室1601は長尺箱状であり、その長手方向に沿って複数のFAB放射口1601aが一直線上に並設されている。ビーム源駆動部1603は、放電室1601内にアルゴンガスのプラズマを発生させるプラズマ発生部(図示せず)と、電極1602と放電室1601の周壁との間に直流電圧を印加する直流電源(図示せず)と、を有する。ビーム源駆動部1603は、放電室1601内にアルゴンガスのプラズマを発生させた状態で、放電室1601の周壁と電極1602との間に直流電圧を印加する。このとき、プラズマ中のアルゴンイオンが、放電室1601の周壁に引き寄せられる。このとき、FAB放射口1601aへ向かうアルゴンイオンは、FAB放射口1601aを通り抜ける際、FAB放射口1601aの外周部の、炭素材料から形成された放電室1601の周壁から電子を受け取る。そして、このアルゴンイオンは、電気的に中性化されたアルゴン原子となって放電室1601外へ放出される。そして、矢印AR21に示すように、アルゴン原子の粒子ビームが、基板W1、W2の接合面に照射される。
次に、本実施の形態に係る基板接合システムを用いた比較的高い真空度で基板W1、W2同士を、OH基等を介さずに直接基板W1、W2を構成する分子同士を接合するいわゆる直接接合方法について、図17を参照しながら説明する。まず、第1搬送装置82が、導入ポート811、812に配置されている基板W2を取り出して洗浄装置3へ搬送する(ステップS201)。次に、洗浄装置3が、基板W1、W2を水洗浄する水洗浄工程を実行する(ステップS202)。このステップS202の処理は、実施の形態1で説明したステップS104の処理と同様である。洗浄装置3は、水洗浄処理が完了すると、基板W1、W2の搬出入口を開放する。
続いて、第1搬送装置82が、水洗浄工程が完了した基板W1、W2を洗浄装置3からロードロック部83へ搬送する(ステップS203)。ここで、第1搬送装置82の搬送ロボット821は、洗浄装置3の基板W1、W2の搬出入口が開放された状態で、アーム821aを伸張させてアーム821aの先端部を洗浄装置3内へ挿入し、洗浄装置3内のステージから基板W1、W2を受け取る。次に、搬送ロボット821は、アーム821aを収縮させることにより、基板W1、W2を洗浄装置3から取り出す。続いて、ロードロック部83のゲート駆動部834が、待機チャンバ831の第1搬送装置82側のゲート833aを開放すると、搬送ロボット821は、基板W1、W2を保持した状態で、アーム821aの先端部がロードロック部83側を向くように旋回する。その後、搬送ロボット821は、アーム821aを伸張させることによりアーム821aの先端部を待機チャンバ831内へ挿入する。そして、基板W1、W2が、アーム821aの先端部から待機チャンバ831内に移載される。次に、搬送ロボット821は、待機チャンバ831内への基板W1、W2の移載が完了すると、アーム821aを収縮させる。そして、ゲート駆動部834が、待機チャンバ831のゲート833aを閉じる。
その後、第2搬送装置84が、待機チャンバ831内に配置された基板W1、W2を、ロードロック部83から基板接合装置2001へ搬送する(ステップS204)。次に、減圧雰囲気下において2つの基板W1、W2それぞれの接合面を活性化する活性化処理工程を行う(ステップS205)。ここでは、接合装置1が、図16の矢印AR21に示すように、粒子ビーム源161、162から放射される粒子ビームを基板W1、W2の接合面へ照射することにより、基板W1、W2の接合面に対して活性化処理を行う。
図17に戻って、その後、基板W1、W2同士を接合する基板接合工程を行う(ステップS206)。ここで、基板接合工程の詳細について、図18を参照しながら説明する。まず、基板接合装置2001は、ステップS21からS25までの一連の工程を実行する。このステップS21からS25までの一連の工程は、実施の形態1で図9を用いて説明したステップS1からS5までの一連の工程と同様である。次に、基板接合装置2001は、基板W1の中央部W1cと基板W2の中央部W2cとを接触させる第1接触工程を実行する(ステップS26)。ここで、基板接合装置2001は、ステップS5において、基板W1、W2の間の隙間が10μm程度になるように基板W1、W2同士を近づけた状態で、基板W1、W2を撓ませて基板W1、W2同士を接触させる。
ここで、本実施の形態では、粒子ビームにより基板W1、W2の接合面に付着した不純物がエッチングされることで、基板W1、W2の材料そのものの分子の結合が外されることによる結合手となるダングリングボンドが基板W1、W2の接合面に露出している。このため、図18のステップS6の第1接触工程、ステップS7の第2接触工程において、基板W1、W2それぞれの接合面に現れたダングリングボンド同士の間に働くファンデルワールス力またはイオン結合力により、ボンディングウェーブが、外部から基板W1、W2に対して基板W1、W2同士が互いに近づく方向へ加圧しなくても基板W1、W2の周部に向かって広がっていく。
続いて、基板接合装置2001は、ステップS27からS30までの一連の工程を実行する。ここで、ステップS27は、実施の形態1で図9を用いて説明したステップS7の工程と同様であり、ステップS28からS30までの一連の工程は、実施の形態1で図9を用いて説明したステップS13からS15までの一連の工程と同様である。
図17に戻って、次に、第2搬送装置84が、互いに接合された基板W1、W2を、接合装置1からロードロック部83へ搬送する(ステップS207)。続いて、第1搬送装置84が、互いに接合された基板W1、W2を、ロードロック部83から取り出しポート813へ搬送する(ステップS208)。このステップS207、S208での処理は、実施の形態1で説明したステップS108、S109での処理と同様である。
以上説明したように、本実施の形態に係る接合方法によれば、基板接合工程において、実施の形態1と同様に、基板W1の周部に対して基板W1の中央部W1cが基板W2に向かって突出するように基板W1を撓ませた状態で、基板W1の中央部W1cと基板W2の中央部W2cとを接触させた後、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって基板W1、W2の接触部分を広げていく。そして、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1の周部W1sのみを基板W2の周部W2sに相対的に押し付けることにより基板W1、W2同士を接合する。これにより、基板W1、W2の接触部分を中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向けて広げていくことにより基板W2の周部W2sが基板W1の周部W1sに対して浮いた状態となった場合でも基板W1、W2の周部W1s、W2sを隙間無く接触させることができる。従って、基板W1、W2の周部W1s、W2sに隙間が生じたことによるボイドの発生や基板W1、W2同士の接合強度の低下が抑制される。
ところで、基板W1、W2の周部W1s、W2sに隙間が生じている場合、基板W1、W2同士の接合強度が低下したり、基板W1、W2の周部W1s、W2sのボイドが発生したりする。これに対して、本実施の形態に係る基板接合工程では、実施の形態1と同様に、基板W1、W2の周部W1s、W2sが接触した状態で基板W1、W2の周部W1s、W2sを加圧することにより基板W1、W2の周部同士を密着させていわゆる浮きを無くすことにより、基板W1、W2同士の接合強度が高まるという利点がある。
また、本実施の形態に係る直接接合方法では、前述のように、10-5Pa以下の分子の存在が薄い超高真空環境下において、原子ビーム、イオンビーム等の粒子ビームまたはプラズマ曝露等により活性化処理工程を行った後、基板W1、W2の接合面にダングリングボンドが存在した状態で基板W1、W2の接合面同士を接触させて基板W1、W2同士を接合する。これに対して、本実施の形態では、基板接合装置2001において、活性化処理工程の後、直ちに同一のチャンバ120内において接合工程を行う。これにより、基板W1、W2の接合面に現れたダングリングボンドに他の分子が吸着してしまうことを抑制できるので基板W1、W2同士を堅固に接合することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば図19に示すように、基板接合装置3001が、チャンバを備えておらず、大気圧下で、互いに接合される接合面に対して親水化処理が施された2つの基板W1、W2同士を接触させて加圧することにより、2つの基板W1、W2を接合するものであってもよい。なお、図19において、実施の形態1と同様の構成については図3と同一の符号を付している。
ステージ3401、3402は、鉛直方向で互いに対向するように配置されている。ステージ3401およびヘッド3402は、例えば透光性を有するガラスのような透光性材料から形成されている。また、ステージ3401、ヘッド3402では、図20Aおよび図20Bに示すように、第1領域A1に吸着孔3441a、3442a、3451a、3452aが配設され、第2領域A2に凹部3401c、3402cと長尺のリブ3401d、3402dとが設けられている。吸着孔3441a、3451aは、各別に基板W1を吸着保持した状態と吸着保持しない状態とをとりうる。また、吸着孔3442a、3452aも、各別に基板W2を吸着保持した状態と吸着保持しない状態とをとりうる。吸着孔3441a、3451a、3442a、3452aは、例えば真空ポンプ(図示せず)に各別の排気管(図示せず)を介して接続されている。また、ステージ3401およびヘッド3402には、基板W1の中央部を押圧する第1押圧機構431と、基板W2の中央部を押圧する第2押圧機構432と、が設けられている。
また、本実施の形態に係る基板接合装置は、吸着孔3441a、3451a、3442a、3452aに接続された排気管それぞれに介挿され、各別に開閉する開閉バルブ(図示せず)と、開閉バルブの開閉状態を変化させることにより基板W1、W2の保持した状態と保持しない状態とに切り替える保持部駆動部(図示せず)と、を備える。保持部駆動部は、制御部2700から入力される制御信号に基づいて、各開閉バルブの開閉状態を変化させる。
図19に戻って、制御部3009は、実施の形態1で説明した制御部9と同様の構成を有する。制御部3009は、制御部9と同様に、第1圧力センサ412、第2圧力センサ408および距離測定部490から入力される計測信号を計測情報に変換して取得する。また、制御部3009は、第1撮像部501および第2撮像部502から入力される撮影画像信号を撮影画像情報に変換して取得する。更に、制御部3009は、補助記憶部が記憶するプログラムを主記憶部に読み込んで実行することにより、保持部駆動部、ピエゾアクチュエータ411、第1押圧駆動部431b、第2押圧駆動部432b、加熱部駆動部、ステージ駆動部403およびヘッド駆動部404それぞれへ制御信号を出力する。
次に、本実施の形態に係る基板接合装置が実行する接合方法について説明する。本実施の形態に係る基板接合工程は、実施の形態1で図9を用いて説明した接合方法と同様であるため、図9を参照しながら説明する。また、本変形例に係る接合方法では、前述のステップS6における第1接触工程よりも前に、実施の形態で説明したように基板W1、W2の接合面を親水化する親水化工程を行ってもよい。本変形例に係る接合方法では、まず、図9に示すステップS1からS9までの一連の工程が実行される。ここで、基板接合装置3001は、図9のステップS5において、基板W1、W2の間の隙間が数100μm程度になるように基板W1、W2同士を近づけた状態で、基板W1、W2を撓ませる。そして、ステップS9において、基板接合装置3001により、算出した位置ずれ量Δx、Δy、Δθの全てが、予め設定された位置ずれ量閾値Δxth、Δyth、Δθth以下であると判定されたとする(ステップS9:Yes)。この場合、基板接合装置3001は、基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sに向かって基板W1、W2の接触部分を更に広げていき基板W1、W2同士を全面で接触させる(ステップS13)。次に、基板接合装置1は、基板W1、W2が全面で接触した状態で、基板W1の周部W1sのみを基板W2の周部W2sに押し付けることにより基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を加圧することにより基板W1、W2同士を接合する接合工程を実行する(ステップS14)。続いて、基板接合装置3001は、ヘッド3402の吸着孔3442a、3452aによる吸着保持を停止させることにより基板W2の保持を解除する(ステップS15)。その後、基板接合装置3001は、ヘッド3402を上昇させることによりヘッド3402を基板W2から離脱させる。
本構成によれば、大気圧下で基板W1、W2を接合する際、基板W1、W2の周部への気体の周り込みを抑制することができるので、互いに接合された基板W1、W2の周部におけるボイドの発生を抑制できる。
なお、本変形例では、基板W1、W2を保持した状態で、吸着孔3441a、3442a、3451a、3452aの一部が凹部3401c、3402cに連通してしまい凹部3401c、3402cの内圧が低下してしまう虞がある。また、ステージ3401、ヘッド3402の第2領域A2の内側の貫通孔401b、402bが凹部3401c、3402cの内側に連通すると、貫通孔401b、402bを通じて凹部3041c、3402cの内側へ気体が流入し凹部3401c、3402cの内圧が上昇してしまう虞がある。このため、ステージ3401、ヘッド3402には、凹部3401c、3402cの内側に連通する大気開放用の連通孔(図示せず)が設けられていることが好ましい。
実施の形態に係る基板接合装置1において、例えば図21Aおよび図21Bに示すようなステージ4401、ヘッド4402を備えるものであってもよい。ステージ4401とヘッド4402とは、チャンバ120内において、鉛直方向で互いに対向するように配置されている。ステージ4401、ヘッド4402は、図21Aに示すように、第1領域A1の内側の第2領域A2に設けられた凹部4401c、4402cを有する。ここで、第1領域A1は、ステージ4401、ヘッド4402に基板W1、W2が支持された状態で、ステージ4401、ヘッド4402における基板W1、W2の周部に対向する領域に相当する。そして、ステージ4401、ヘッド4402は、凹部4401c、4402cの中央部から凹部4401c、4402cの周縁に亘って延在し基板W1、W2に当接する4つのリブ4401d、4402dを有する。ここで、4つのリブ4401d、4402dは、凹部4401cの中央部から放射状に延在している。そして、ステージ4401、ヘッド4402の周部4401a、4402aと、ステージ4401、ヘッド4402の第2領域A2の内側の貫通孔401b、402bの外周部に相当する内側部位4401b、4402bと、リブ4401d、4402dとで、基板W1、W2を支持する。
本構成によれば、ステージ4401、ヘッド4402が、ステージ4401、ヘッド4402における第2領域A2に設けられた凹部4401c、4402cの中央部から凹部4401c、4402cの周縁に亘って延在し基板W1、W2に当接する4つのリブ4401d、4402dを有する。これにより、基板W1、W2を4つのリブ4401d、4402dで支持することができるので、ステージ4401、ヘッド4402に基板W1、W2が保持された状態における基板W1、W2の撓みを抑制することができる。
実施の形態に係る基板接合装置1において、例えば図22に示すようなステージ5401およびヘッド5402を備えるものであってもよい。なお、図22において実施の形態3と同様の構成については図5Aと同一の符号を付している。ステージ5401、ヘッド5402は、円環状の第1領域A1に沿って配設された4つの円弧状の第1突出部5401a、5402aと、第1領域A1の内側の第2領域A2に形成された凹部5401c、5402cの内側に設けられた4つの長尺のリブ5401d、5402dと、を有する。第1突出部5401a、5402aには、それぞれ、静電チャック5441、5442が配設されている。また、ステージ5401、ヘッド5402は、それらの貫通孔401b、402bの外周部に4つのリブ5401d、5402dの長手方向における貫通孔401b、402b側の一端部が連続する円環状の第2突出部5401b、5402bを有する。そして、4つのリブ5401d、5402dの長手方向における他端部と第1突出部5401a、5402aとの間には隙間が形成されている。ここで、第1突出部5401a、5402a、リブ5401d、5402dおよび第2突出部5401b、5402bのステージ5401、ヘッド5402の厚さ方向の高さが等しくなっている。これにより、第1押圧部431a、第2押圧部432aをステージ5401、ヘッド5402に没入させた状態で、ステージ5401、ヘッド5402に基板W1、W2を支持させると、第1突出部5401a、5402a、リブ5401d、5402dおよび第2突出部5401b、5402bが基板W1、W2に当接する。
本構成によれば、第1領域A1における基板W1、W2と第1突出部5401a、5402aとの接触面積が小さい分、基板W1、W2を保持した状態における基板W1、W2へのストレスを低減することができるので、基板W1、W2に生じる歪みを低減できる。
実施の形態では、ステージ401、ヘッド402における第1領域A1に静電チャック441、442が配設され、第2領域A2に静電チャック451、452、461、462が配設されている例について説明した。但し、これに限らず、例えば図23に示すように、ステージ6401、ヘッド6402における第2領域A2には、円環状の凹部6401c、6402cが設けられ、静電チャックが配設されていないものであってもよい。なお、図23において、実施の形態と同様の構成については図5Aと同一の符号を付している。ここで、ステージ6401、ヘッド6402は、第1領域A1を含む周部6401a、6402aと、第2領域A2の内側における貫通孔401b、402bの外周部に相当する内側部位6401b、6402bと、を有する。この場合、第1押圧部431a、第2押圧部432aをステージ6401、ヘッド6402に没入させた状態で、ステージ6401、ヘッド6402に基板W1、W2を支持させると、周部6401a、6402aおよび内側部位6401b、6402bが基板W1、W2に当接する。
本構成によれば、基板W1、W2をステージ6401、ヘッド6402の中央部で支持することができるので、基板W1、W2の撓みを低減することができる。
各実施の形態において、第1押圧機構431のストッパ431c或いは第2押圧機構432のストッパ432cの位置を調整することにより、第1押圧部431a、第2押圧部432aの押圧前におけるそれらの先端部の位置を調整して、基板W1、W2の中央部W1c、W2cの1点を支持するようにしてもよい。また、ストッパ431c、432cが無く、第1押圧駆動部431bまたは第2押圧駆動部432bが、第1押圧部431aまたは第2押圧部432aの先端部の位置を調整することができるものであってもよい。
各実施の形態では、基板W1、W2の両方を撓ませる例について説明したが、これに限らず、例えば基板W1、W2のいずれか一方のみを撓ませるようにしてもよい。例えば図24Aに示すようなステージ401と、ヘッド7402と、を備えるものであってもよい。ここで、ステージ401は、第1押圧部431aを有し凹部401cが設けられており、ヘッド7402には、押圧部が無く凹部も設けられていない。つまり、ステージ401のみに第1押圧機構431が設けられ、ヘッド7402に押圧機構が設けられていない。そして、ヘッド402は、基板W2を保持する側に平坦面を有し、基板W2を保持した状態における基板W2の周部に対向する第3領域に静電チャック442が配設されている。また、ヘッド402における前述の第3領域の内側の第4領域に静電チャック452が配設されている。この場合、基板接合装置は、例えば図24Bに示すように、基板W1の周部W1sに対して中央部W1cが基板W2に向かって突出するように基板W1を撓ませることができる。そして、基板接合装置は、基板W1の中央部W1cを基板W2の中央部W2cに接触させるようにすればよい。或いは、基板接合装置が、第2押圧部432aを有し且つ凹部402cが設けられヘッド402と、押圧部および凹部が設けられていないステージを備えるものであってもよい。つまり、ヘッド402のみに第2押圧機構432が設けられ、ステージに押圧機構が設けられていないものであってもよい。この場合、基板W2のみを撓ませることができる。なお、前述の変形例で説明した基板接合装置について、ステージ3401、4401のみに第1押圧機構431が設けられ、ヘッド3402、4402に押圧機構が設けられていないものであってもよい。或いは、ヘッド3402、4402のみに第2押圧機構432が設けられ、ステージ3401、4401に押圧機構が設けられていないものであってもよい。
本構成によれば、ステージ401、3401、4401、ヘッド402、3402、4402のいずれか一方の基板W1、W2の載置面が平坦になっているので、載置面が平坦な方に保持された基板W1、W2が撓み無く保持されているので、基板W1、W2同士のアライメントの精度が向上するという利点がある。
例えば、ヘッドにおいて基板W2の中央部W2cを押圧することにより基板W2を撓ませる構成である場合、ヘッドにおける基板W2の周部に対向する部分で、基板W2の自重に抗することができる程度の十分な保持力で基板W2を保持する必要がある。このため、基板W2に加わるストレスが大きくなり基板W2に歪みが生じ易くなる。これに対して、図24Aに示すように、ヘッド7402が、基板W2を保持する側に平坦面を有し、ヘッド7402の鉛直下方に配置されたステージ401のみが凹部401cを有する構成では、基板W2に対して鉛直下方に配置される基板W1の中央部W1cのみを基板W1の鉛直下方から鉛直上方に向かって押圧する。この場合、基板W1の周部W1sが、自重によりステージ401に保持されるので、ステージ401による基板W1の保持力を低減することができる。これにより、基板W1に加わるストレスを低減することができるので、基板W1に生じる歪みを低減することができる。
また、これらの本構成であっても、実施の形態1と同様に、基板W1、W2の中央部W1c、W2cに基板W1、W2同士を加圧したときにも圧力が加わらない。このため、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させると、前述のボンディングウェーブが自然に広がるため、基板W1、W2に歪みが発生しない。なお、基板W1、W2を全面で接触させた後、基板W1、W2の周部W1s、W2s同士を互いに近づく方向へ加圧するため基板W1、W2の周部には歪みが生じるが、基板W1、W2の周部には半導体デバイスの基となる部分が形成されていないことが多いため大きな問題が生じないと考えられる。
また、ステージ401、3401、4401に、気体吐出部(図示せず)を設けて、ステージ401、3401、4401に基板W1の周部が保持された状態で、ステージ401、3401、4401と基板W1との間に気体を吐出することにより基板W1を撓ませるものであってもよい。或いは、ヘッド402、3402、4402に、気体吐出部(図示せず)を設けて、ヘッド402、3402、4402に基板W2の周部が保持された状態で、ヘッド402、3402、4402と基板W2との間に気体を吐出することにより基板W2を撓ませるものであってもよい。例えば図25Aに示すように、ヘッド402に気体を吐出する気体吐出部8442aがヘッド8402に設けられているものであってもよい。ここで、気体吐出部8442aは、ヘッド8402の静電チャック442により基板W2の周部がヘッド8402に保持された状態で、ヘッド8402と基板W2との間に気体を吐出することにより、図25Bに示すように、基板W2の周部W2sに対して中央部W2cが基板W1に向かって突出するように基板W1を撓ませる。気体吐出部8442aから吐出される気体は、気体の圧力を制御してもよいし、気体の流量、流速を制御してもよい。気体吐出部8442aから吐出される気体の流量、流速が、基板W1、W2を接触させたときに生じる基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sへ広がるボンディングウェーブの広がり速度に合わせて基板W2の剥がれが進むように制御されることが好ましい。例えば気体吐出部8442aに供給される気体の流量をマスフローコントローラを用いて制御することにより、気体の流量を細かく制御することができる。
ところで、基板W1、W2の一方のみを撓ませた状態で基板W1、W2同士を接合する場合、互いに接合された基板W1、W2に反りが生じる虞がある。これに対して、本構成によれば、基板W1、W2同士のアライメントを行った後、或いは、基板W1、W2の中央部W1c、W2c同士を接触させた後、ヘッド8402から基板W2を剥がすためにヘッド8402の中央部に設けられた気体吐出部8442aから基板W2とヘッド8402との間に気体が吐出される。これにより、基板W1、W2における歪みまたは反りの発生を抑制しつつ前述のボンディングウェーブを基板W1、W2の中央部W1c、W2cから周部W1s、W2sへ進めて基板W1、W2同士を全面で接触させることができる。
実施の形態1において、例えば図26に示すように、ステージ9401、ヘッド9402それぞれが、それらの凹部401c、402cの内側に配設された複数の突起9401f、9402fを有するものであってもよい。
実施の形態1において、ステップS7からS12までの工程を省略して、ステップS6の後、そのままステップS13以降の処理をおこなってもよい。
実施の形態2では、基板接合装置2001が、粒子ビーム源161、162を備え、基板接合装置2001のチャンバ120内において基板W1、W2の接合面に粒子ビームを照射する例について説明した。但し、これに限らず、基板接合システムが、基板接合装置2001とは別に、基板W1、W2の接合面に粒子ビームを照射する活性化処理装置を備え、基板W1、W2を基板接合装置2001へ投入する前に活性化処理装置において基板W1、W2の接合面に粒子ビームを照射するものであってもよい。また、粒子ビーム源161、162は、イオンガンであってもよい。なお、粒子ビームに限らず、プラズマに曝露するプラズマ処理を行ってもよい。この場合、基板接合システムが、基板W1、W2が基板接合装置2001へ投入される前に、基板W1、W2の接合面をプラズマに曝露することにより基板W1、W2の接合面を活性化する活性化処理装置を備えるものとすればよい。また、実施の形態2において、基板W1、W2の接合面を活性化する活性化処理工程を行うチャンバと、基板W1、W2とを接合する基板接合工程チャンバと、を分離して設けて、これらを10-5Paよりも高い高真空を維持した状態で連結したものであってもよい。
各実施の形態では、ステージ401、2401、3401に対してヘッド402、2402、3402が鉛直方向へ移動する例について説明したが、これに限らず、例えばヘッド402、2402、3402に対してステージ401、2401、3401が鉛直方向へ移動するものであってもよい。
実施の形態では、第1撮像部501と第2撮像部502とが、それぞれ撮像素子と同軸照明系とを有するいわゆる反射型である例について説明したが、第1撮像部、第2撮像部の構成は、これに限定されない。例えば第1撮像部と第2撮像部とが、それぞれ、基板W1、W2の厚さ方向において基板W1、W2を挟んで対向する位置に配置された撮像素子(図示せず)と光源(図示せず)とを備え、光源から出射し基板W1、W2を透過した光を撮像素子で受光する配置でアライメントマークMK1a、MK2a、MK1b、MK2bを撮像するいわゆる透過型の構成であってもよい。
なお、前述の各実施の形態に係る基板接合工程は、従来の樹脂層が形成された基板同士の接合或いは金属部分が形成された基板同士の接合のように互いに接合する基板同士を互いに近づく方向へ加圧する必要がある接合には適用できない。前述の各実施の形態に係る基板接合工程は、外部から基板W1、W2に対して互いに近づく方向へ加圧することなく、自然にボンディングウェーブにより基板W1、W2同士の接合を進ませることにより基板W1、W2同士を接合する場合に適用されるものである。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2021年2月26日に出願された日本国特許出願特願2021-029519号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2021-029519号の明細書、特許請求の範囲および図面全体を参照として取り込むものとする。