JP7123063B2 - 抗体ドメインの好ましい対形成 - Google Patents
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Description
抗体分子の先端部分に位置するVL及びVHドメインは、6個のCDR(ドメイン毎に3個)が、抗原と特異的結合するための表面(又はキャビティ)を構成する際に協力し合うように、緊密にパックされている。従って、抗体の天然の抗原結合部位は、軽鎖可変ドメインのストランドB-C、C’-C’’、及びF-G、並びに重鎖可変ドメインのストランドB-C、C’-C’’、及びF-Gを結びつけるループから構成される。
本目的は、本発明の主題により解決される。
a)CLドメインの18位のアミノ酸残基は正極性のものであり、特にR、H、若しくはKのいずれかであり、CH1ドメインの26位のアミノ酸残基は負極性のものであり、特にD若しくはEのいずれかである;又は
b)CLドメインの18位のアミノ酸残基は負極性のものであり、特にD若しくはEのいずれかであり、CH1ドメインの26位のアミノ酸残基は正極性のものであり、特にR、H、又はKのいずれかである
となるように、列挙されたアミノ酸位置で反対の極性によって特徴付けられる。
A
a)CLドメインは、少なくとも点突然変異T18X(Xは、R、H、若しくはKのいずれかである)を含有する、配列番号1と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むCカッパであり;
b)CH1ドメインは、少なくとも点突然変異K26X(Xは、D若しくはEのいずれかである)を含有する、配列番号3と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み;又は
B
a)CLドメインは、少なくとも点突然変異K18X(Xは、D又はEのいずれかである)を含有する、配列番号2と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むCラムダであり;
b)CH1ドメインは、26位のKが他のいずれのアミノ酸によっても置換されていないか、若しくは少なくとも点突然変異K26X(Xは、R又はHのいずれかである)を含有する、配列番号3と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み;又は
C
a)CLドメインは、18位のKが他のいずれのアミノ酸によっても置換されていないか、若しくは少なくとも点突然変異K18X(Xは、R又はHのいずれかである)を含有する、配列番号2に対して少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むCラムダであり;
b)CH1ドメインは、少なくとも点突然変異K26X(Xは、D又はEのいずれかである)を含有する、配列番号3と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、
ナンバリングはIMGTに従う。
A
a)CLドメイン変異体は、配列番号1と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、点突然変異T18X(Xは、R、H、若しくはKのいずれかである)を含有するCカッパ変異体であり;
b)点突然変異K26X(Xは、D若しくはEのいずれかである)を除いて、配列番号3として同定されたアミノ酸配列からなるCH1ドメイン
と対形成することができ;又は
B
a)CLドメイン変異体は、配列番号2と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、点突然変異K18X(Xは、D又はEのいずれかである)を含有するCラムダ変異体であり;
b)配列番号3、若しくは点突然変異K26X(Xは、R又はHのいずれかである)を除く配列番号3のいずれかとして同定されたアミノ酸配列からなるCH1ドメイン
と対形成することができ;又は
C
a)CLドメイン変異体は、18位のKが他のいずれのアミノ酸によっても置換されていないか、若しくは点突然変異K18X(Xは、R若しくはHのいずれかである)を含有する、配列番号2と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むCラムダ変異体であり;
b)点突然変異K26X(Xは、D又はEのいずれかである)を除いて、配列番号3として同定されたアミノ酸配列からなるCH1ドメイン
と対形成することができる。
具体的な実施形態によれば、ABMは、1つの同種のLC/HC二量体のみを含み、HCは、CH2-CH3を含み、場合によりCH4をさらに含むFc鎖とさらに二量体化され、これによりFc領域が得られる。このようなABMは、具体的には、ただ1つのFabアーム及びFc領域によって特徴付けられる一価の単一特異性抗体である。
a)CLドメインの点突然変異F7X(Xは、S、A、又はVのいずれかである);及び
b)CH1ドメインの点突然変異A20L
を含み、ナンバリングはIMGTに従う。
A
a)上記第1のFabアームは、上記で同定された点突然変異によって具体的に特徴付けられる、本明細書に記載される同種のLC/HC二量体を含み、特に、1つ又は2つの点突然変異は、反対の極性である、CLドメインの18位のアミノ酸残基、及びCH1ドメインの26位のアミノ酸残基が提供され、CLドメイン及びCH1ドメインは、上記で同定された支持的な点突然変異、特にCLドメイン中点突然変異F7X(Xは、S、A、若しくはVのいずれかである)、及びCH1ドメインの点突然変異A20Lをさらに含み;ならびに
b)上記第2のFabアームは、a)の点突然変異のいずれも含まない、又は
B
a)上記第1のFabアームは、上記で同定された点突然変異によって具体的に特徴付けられる、本明細書に記載される同種のLC/HC二量体を含み、特に、1つ又は2つの点突然変異は、反対の極性である、CLドメインの18位のアミノ酸残基、及びCH1ドメインの26位のアミノ酸残基が提供され、CLドメイン及びCH1ドメインは、上記で同定された支持的な点突然変異、特にCLドメイン中点突然変異F7X(Xは、S、A、若しくはVのいずれかである)、及びCH1ドメインの点突然変異A20Lをさらに含まない;ならびに
b)上記第2のFabアームは、上記で同定された支持的な点突然変異、特にCLドメインの点突然変異F7X(Xは、S、A、又はVのいずれかである)、及びCH1ドメインの点突然変異A20Lを含む
によって特徴付けられる。
a)第1のFabアームのHCが第1のFabアームのLCと対形成するか又はそれに結合することが好ましく、第2のFabアームのLCと対形成するか又はそれに結合するが好ましくはなく;及び
b)第1のFabアームのLCが第1のFabアームのHCと対形成するか又はそれに結合することが好ましく、第2のFabアームのHCと対形成するか又はそれに結合するが好ましくはない;これは、
c)第2のFabアームのHCが第2のFabアームのLCと対形成するか又はそれに結合することが好ましく、第1のFabアームのLCと対形成するか又はそれに結合することが好ましくはなく;及び
d)第2のFabアームのLCが第2のFabアームのHCと対形成するか又はそれに結合することが好ましく、第1のFabアームのHCと対形成するか又はそれに結合することが好ましくはない
ことを意味する支持的な点突然変異を含む第2のFabアームによって特徴付けられる。
a)18位のアミノ酸残基はCH1ドメインを特異的に認識する正極性のものであり、26位のアミノ酸残基は負極性のものである、CLドメインを含む第1のFabアーム;及び
b)18位のアミノ酸残基はCH1ドメインを特異的に認識する負極性のものであり、26位のアミノ酸残基が正極性のものである、CLドメインを含む第2のFabアーム
を産生し、任意選択的に、支持的な点突然変異は、第1のFabアーム又は第2のFabアームのいずれかにある。
a)18位のアミノ酸残基はCH1ドメインを特異的に認識する正極性のものであり、26位のアミノ酸残基は負極性のものである、CLドメインを含む第1のFabアーム;及び
b)CLドメインの18位のアミノ酸残基及び/又はCH1ドメインの26位のアミノ酸残基は、電荷を有さないものであり、特にN、C、Q、G、S、T、W、若しくはYのいずれか;又は非極性のものであり、特にA、I、L、M、F、P若しくはVのいずれかである、第2のFabアーム
であり、任意選択的に、支持的な点突然変異は、第1のFabアーム又は第2のFabアームのいずれかにある。
a)ヒトIgA及びIgG CH3配列の交互セグメントから構成される鎖交換設計ドメイン(SEED)CH3ヘテロ二量体;
b)1つ若しくは複数のノブ若しくはホール突然変異、好ましくはT366Y/Y407’T、F405A/T394’W、T366Y:F405A/T394‘W:Y407’T、T366W/Y407’A及びS354C:T366W/Y349’C:T366’S:L368’A:Y407’Vのいずれか;
c)第2のCH3ドメインのシステイン残基に共有結合し、これによりドメイン間ジスルフィド架橋が導入され、好ましくは両方のCH3ドメインのC末端を連結する、第1のCH3ドメインのシステイン残基;
d)反発性の電荷がヘテロ二量体の形成を抑制する1つ若しくは複数の突然変異、好ましくはK409D/D399’K、K409D/D399’R、K409E/D399’K、K409E/D399’R、K409D:K392D/D399’K:E356’K又はK409D:K392D:K370D/D399’K:E356’K:E357’Kのいずれか;並びに/又は
e)ヘテロ二量体形成及び/若しくは熱安定性のために選択された1つ若しくは複数の突然変異、好ましくはT350V:L351Y:F405A:Y407V/T350V:T366L:K392L:T394W、
T350V:L351Y:F405A:Y407V/T350V:T366L:K392M:T394W、
L351Y:F405A:Y407V/T366L:K392M:T394W、
F405A:Y407V/T366L:K392M:T394W、又は
F405A:Y407V/T366L:T394Wのいずれか、
のうちの1つ又は複数を導入するように設計されている及び/又はこれにより特徴付けられる2つのCH3ドメインを含み、
但し、ナンバリングはKabatのEUインデックスに基づく。
a)抗体の生物学的に活性なフラグメントであり、該フラグメントは、分子の配列のうちの少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又は少なくとも95%、及び最も好ましくは少なくとも97%、98%、又は99%を含み、
b)少なくとも1つのアミノ酸が置換、付加、及び/又は除去された抗体に由来し、機能的に活性な変異体は、分子又はその一部分に対して配列相同性を有し、例えば、少なくとも50%の配列相同性、好ましくは少なくとも60%、より好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、なおもより好ましくは少なくとも90%、なおいっそうより好ましくは少なくとも95%、及び最も好ましくは少なくとも97%、98%、又は99%の配列相同性を有する抗体等であり、並びに/或いは
c)抗体又はその機能的に活性な変異体、及びポリペプチド又はヌクレオチド配列とは異種の少なくとも1つの更なるアミノ酸又はヌクレオチドから構成される。
a)CLドメインの18位のアミノ酸残基が正極性のものである場合、CH1ドメインの26位のアミノ酸残基は負極性のものである;又は
b)CLドメインの18位のアミノ酸残基が負極性のものである場合、CH1ドメインの26位のアミノ酸残基は正極性のものである。
T366Y/Y407’T、
F405A/T394’W、
T366Y:F405A/T394‘W:Y407’T、
T366W/Y407’A、及び/又は
S354C:T366W/Y349’C:T366’S:L368’A:Y407’V
が挙げられる。
VL/VH;
CL(Cラムダダ又はカッパ)/CH1;
CH2/CH2;
CH3/CH3。
IgG構造を有する二重特異性抗体が記載される。B10v5-Fabはヒトc-METに結合し、一方、hu225M-FabはヒトEGFR(上皮細胞増殖因子受容体)に結合する。hu225M軽鎖とhu225M重鎖との間の界面は、二重特異性IgGの両方の軽鎖をそれらの同種の重鎖に指向させる突然変異を有する。抗体のCH3ドメインは、重鎖のヘテロ二量体化を強化するためにSEEDドメイン(SEED-AG又はSEED-GAと呼ばれる、Davisら、2010年及び米国出願公開第2007/0287170A1号)によって置換される。LC-ESI-MS分析を用いて4つの鎖全ての正しい会合を確認する。以下では、この二重特異性IgGを説明するためにBxMという用語を使用する。
MKLPVRLLVLMFWIPASLSEVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFSLTNYGVHWMRQAPGQGLEWIGVIWSGGNTDYNTPFTSRVTITSDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNHYTQKSLDRSPGK
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
MKLPVRLLVLMFWIPASLSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSIGTNIHWYQQKPGKAPKLLIKYASESISGVPSRFSGSGYGTDFTLTISSLQPEDVATYYCQQNYNWPTTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEVQLVQSGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRRITHTYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEPVLTQPPSVSVAPGETATIPCGGDSLGSKIVHWYQQRPGQAPLLVVYDDAARPSGIPERFSGSKSGTTATLTISSVEAGDEADYFCQVYDYHSDVEVFGGGTKLTVLGQPKAAPSVTLFPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHKSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTECS
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
突然変異は、製造業者のプロトコルに従って、QuikChangeライトニング部位特異的突然変異誘発キット(#210519、Agilent Technologies)を用いた部位特異的突然変異誘発によって導入された。突然変異K26Dは、hu225M_HC_AGのCH1に導入され、突然変異T18Rは、hu225M_LCのCLに導入された。突然変異の導入の成功は、目的の遺伝子を配列決定することによって確認された。
MKLPVRLLVLMFWIPASLSEVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGFSLTNYGVHWMRQAPGQGLEWIGVIWSGGNTDYNTPFTSRVTITSDKSTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARALTYYDYEFAYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVDDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNHYTQKSLDRSPGK
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
MKLPVRLLVLMFWIPASLSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQSIGTNIHWYQQKPGKAPKLLIKYASESISGVPSRFSGSGYGTDFTLTISSLQPEDVATYYCQQNYNWPTTFGQGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGRASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
BxMは、製造業者のプロトコルに従って、Expi293F(商標)細胞及びExpiFectamine(商標)293トランスフェクションキット(thermoFisher、A14525)を用いて発現させた。2つの異なるトランスフェクションが設定された:
LC-ESI-MSシステムで測定する前に、両方の試料のN-グリカンをPNGase Fを用いて放出させた。可能性のある10個全ての鎖対形成変異体の質量を計算し、それらの存在について質量スペクトルを分析した。4つの異なる鎖を含有するが、両方の軽鎖がそれらの非同種の重鎖に結合しているミスペアリング変異体(すなわち、交換された軽鎖を有するBxM)は、正しく会合されたBxMと同じ質量を有し、したがって正しく対形成したBxMと区別することできない。しかしながら、一方又は両方の軽鎖のそれらの非同種の重鎖へのミスペアリングを検出することができない場合、交換された軽鎖を有するBxMの存在を統計的に排除することができる。同様に、両方の軽鎖のミスペアリングが少量(<5%の相対存在量)でのみ検出される場合、上記ミスペアリング変異体はごく僅かな量(<1%)でしか存在しない。
SECを用いてBxM野生型及びBxM MaB40を分析した。両方のクロマトグラムは、IgGについて予想された15.6分に主ピークを示した。凝集の徴候は、突然変異体ならびに野生型において検出可能であった(図2)。
リアルタイムPCRシステムStep One Plusを用いてサーマルシフトアッセイを行った。BxM野生型及びBxM MaB40の濃度はPBS中1μMであり、20×最終濃度の色素Sypro Orange(Invitrogen)を使用した。両方の試料を三重に測定した。BxM野生型のサーモグラムは、64.8℃及び74.5℃で2つの変性事象を明らかにした。BxM MaB40のサーモグラムは、64.6℃及び74.6℃で2つの変性事象を明らかにした。したがって、界面突然変異は、タンパク質の熱安定性を損なわない。
BxM野生型及びMaB40のアフィニティーは、プロテインAで被覆されたバイオセンサーを備えたOctetシステムを用いて分析された。抗原として、cMET及びEGFRの細胞外ドメインを用いた。アフィニティーを決定するために3つの異なる濃度の抗体を試験した。cMETに対するBxM wtのKDは0.35nMであり、EGFRに対しては5.3nMであった。cMETに対するBxM MaB40のKDは0.42nMであり、EGFRに対しては2.9nMであり、これは、界面突然変異が抗体のアフィニティーを損なわないことを裏付けている。
BxMがその両方の抗原に同時に結合する能力は、ストレプトアビジン被覆したバイオセンサーを備えたOctet Systemを用いて確認された。まず、バイオセンサーは、ビオチン化cMETを含有する溶液に浸された。クエンチング及び緩衝液交換の後、バイオセンサーは、BxM野生型又はBxM MaB40のいずれかを含有する溶液に浸された。両方の場合において、抗体によるその第1の抗原への結合が検出された。その後、バイオセンサーは、EGFRを含有する溶液に浸され、第2の抗原への結合を野生型及びMaB40について検出した。
BxM野生型及びBxM MaB40は、標準的な技術に従って、ポリエチレンイミン(PEI)を用いた一過性トランスフェクションを使用するHEK293-6E細胞(National Research Council Canada)において発現された。発現されたIgGをプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製し、PBSに対して透析した。両方のタンパク質試料の吸光度を280nmで測定して濃度を決定した。合計で、両方のタンパク質を発現させ、精製し、独立して3回測定して、平均収量を計算した。BxM野生型の収量は57.3mg/L(±13.7標準偏差)であり、BxM MaB40の収量は58.9mg/L(±7.3標準偏差)であり、これは、界面操作がタンパク質収量に有害な影響を及ぼさないことを実証している。
実施例1において記載したのと類似するIgG構造を有する二重特異性抗体が記載される。B10v5-Fabはヒトc-METに結合し、一方、OKT3-FabはヒトCD3に結合する。OKT3軽鎖とOKT3重鎖の間の界面は、実施例1において記載したのと同じ突然変異を有する。さらに、重鎖に対する軽鎖の正しい対形成をさらに強化するために、B10v5-Fabにおける突然変異を導入した。上記のように、SEED技術は、重鎖のヘテロ二量体化に適用された。LC-ESI-MS分析を使用して、4つ全ての鎖の正しい会合を確認した。以下では、この二重特異性IgGを説明するためにBxOという用語を使用する。
B10v5重鎖(配列番号9)及び軽鎖(配列番号11)は実施例1に記載されている。
MKLPVRLLVLMFWIPASLSQVQLVQSGGGVVQPGRSLRLSCKASGYTFTRYTMHWVRQAPGKGLEWIGYINPSRGYTNYNQKVKDRFTISRDNSKNTAFLQMDSLRPEDTGVYFCARYYDDHYCLDYWGQGTPVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNHYTQKSLDRSPGK
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
MKLPVRLLVLMFWIPASLSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCSASSSVSYMNWYQQTPGKAPKRWIYDTSKLASGVPSRFSGSGSGTDYTFTISSLQPEDIATYYCQQWSSNPFTFGQGTKLQITRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
突然変異は、上記のように製造業者のプロトコルに従って、QuikChangeライトニング部位特異的突然変異誘発キット(#210519、Agilent Technologies)を用いた部位特異的突然変異誘発によって導入された。OKT3では、CH1に突然変異K26D、及びCLにT18Rが導入された。B10v5では、CH1に突然変異A20L、及びCLにF7S、F7A又はF7Vのいずれかが導入された。突然変異の導入の成功は、目的の遺伝子を配列決定することによって確認された。
MKLPVRLLVLMFWIPASLSQVQLVQSGGGVVQPGRSLRLSCKASGYTFTRYTMHWVRQAPGKGLEWIGYINPSRGYTNYNQKVKDRFTISRDNSKNTAFLQMDSLRPEDTGVYFCARYYDDHYCLDYWGQGTPVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVDDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPPSEELALNELVTLTCLVKGFYPSDIAVEWLQGSQELPREKYLTWAPVLDSDGSFFLYSILRVAAEDWKKGDTFSCSVMHEALHNHYTQKSLDRSPGK
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
MKLPVRLLVLMFWIPASLSDIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCSASSSVSYMNWYQQTPGKAPKRWIYDTSKLASGVPSRFSGSGSGTDYTFTISSLQPEDIATYYCQQWSSNPFTFGQGTKLQITRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGRASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC
下線部:シグナルペプチドMKLPVRLLVLMFWIPASLS(配列番号7)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEVQLVQSGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSAISGSGGSTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRRITHTYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTALLGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPFRPEVHLLPPSREEMTKNQVSLTCLARGFYPKDIAVEWESNGQPENNYKTTPSRQEPSQGTTTFAVTSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKTISLSPGK
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEPVLTQPPSVSVAPGETATIPCGGDSLGSKIVHWYQQRPGQAPLLVVYDDAARPSGIPERFSGSKSGTTATLTISSVEAGDEADYFCQVYDYHSDVEVFGGGTKLTVLGQPKAAPSVTLSPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHKSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTECS
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEPVLTQPPSVSVAPGETATIPCGGDSLGSKIVHWYQQRPGQAPLLVVYDDAARPSGIPERFSGSKSGTTATLTISSVEAGDEADYFCQVYDYHSDVEVFGGGTKLTVLGQPKAAPSVTLAPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHKSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTECS
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
METDTLLLWVLLLWVPGSTGEPVLTQPPSVSVAPGETATIPCGGDSLGSKIVHWYQQRPGQAPLLVVYDDAARPSGIPERFSGSKSGTTATLTISSVEAGDEADYFCQVYDYHSDVEVFGGGTKLTVLGQPKAAPSVTLVPPSSEELQANKATLVCLISDFYPGAVTVAWKADSSPVKAGVETTTPSKQSNNKYAASSYLSLTPEQWKSHKSYSCQVTHEGSTVEKTVAPTECS
下線部:シグナルペプチドMETDTLLLWVLLLWVPGSTG(配列番号10)
二重特異性抗体は、標準的な技術に従って、ポリエチレンイミン(PEI)を用いた一過性トランスフェクションを使用するHEK293-6E細胞において発現された。4つの異なるトランスフェクションが設定された:
測定前に両方の試料のN-グリカンをPNGase Fを用いて放出させた。実施例1に記載したように分析を実施した。界面突然変異の導入は、重鎖に対する軽鎖の検出可能なミスペアリングにおいて顕著な減少をもたらした(図3)。
SECを用いてBxO野生型、BxO MaB5/40及びBXO MaB45/40を分析した。全てのクロマトグラムは、IgGについて予想された15.5分に主ピークを示した(図4)。凝集の兆候は、突然変異体ならびに野生型において類似した量で検出可能であった。
実施例1は、hu225M Fabにおいて突然変異を有するか又は有しない、BxMと呼ばれる、IgG構造を有する二重特異性抗体の産生を記載する。LC-ESI-MSによるBxM野生型の分析は、軽鎖のそれらの同種の重鎖に対する正しい対形成を強化するためのいずれの操作もなしに、二重特異性IgGを産生する課題を実証する。両方の軽鎖は、それらの非同種の重鎖に、合わせて24%の量で結合することができ、これは、次に精製タンパク質試料の76%のみが正しく対形成した二重特異性IgGであったことを意味する。
GETAREAプログラム(Fraczkiewiczら、1998年、J.Comp.Chem.、第19巻、319~333頁)を用いて、タンパク質の溶媒接触可能表面積又は溶媒和エネルギーを計算した。野生型CH1及びCLドメインを有するヒト免疫不全ウイルス1型のgp41に対するヒトモノクローナル抗体FabフラグメントであるヒトIgG1 Fabフラグメント1DFB.pdbの原子座標(Heら、1992年、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、第89巻:7154~7158頁)、インプットとしてプログラムに供給された。1.4オングストロームのプローブ半径が適用された。CH1ドメインの残基ALA20及びLYS26、ならびにCLドメインのPHE7及びTHR18についてのプログラムのアウトプットを以下の表Iに示す。
Claims (13)
- 少なくともVH及びCH1抗体ドメインを含む抗体重鎖(HC)に会合した、VL及びCL抗体ドメインから構成される抗体軽鎖(LC)の同種の軽鎖/重鎖(LC/HC)二量体を含む抗原結合分子(ABM)であって、会合は、VLドメイン及びVHドメイン、並びにCLドメイン及びCH1ドメインの対形成によるものであり、CLドメインの18位及びCH1ドメインの26位のアミノ酸は極性を有し、かつ反対極性のものであり、
A:
a)CLドメインが、点突然変異T18X(Xは、R、H、若しくはKのいずれかである)を含有する、配列番号1のアミノ酸配列を含むCカッパであり;
b)CH1ドメインが、点突然変異K26X(Xは、D若しくはEのいずれかである)を含有する、配列番号3のアミノ酸配列を含む;又は
B:
a)CLドメインが、18位のKが他のいずれのアミノ酸によっても置換されていないか、若しくは点突然変異K18X(Xは、R又はHのいずれかである)を含有する、配列番号2のアミノ酸配列を含むCラムダであり;
b)CH1ドメインが、点突然変異K26X(Xは、D又はEのいずれかである)を含有する、配列番号3のアミノ酸配列を含む;又は
C:
CLドメイン及びCH1ドメインが前記Aで定義され、かつ、さらに改変され点突然変異F7XをCLドメインに含み、ここでXがS、A、又はVのいずれかであり、点突然変異A20LをCH1ドメインに含む;又は
D:
CLドメイン及びCH1ドメインが前記Bで定義され、かつ、さらに改変され点突然変異F7XをCLドメインに含み、ここでXがS、A、又はVのいずれかであり、点突然変異A20LをCH1ドメインに含む;
であって、ナンバリングがIMGTに従う、前記ABM。 - 同種のLC/HC二量体が、CLドメイン及びCH1ドメインの間に少なくとも1つのドメイン間ジスルフィド架橋を含む、請求項1に記載のABM。
- VLドメイン及びVHドメインが、界面領域内のアミノ酸の極性を変化させるいずれの点突然変異をも含有しない、請求項1又は2に記載のABM。
- HCが、少なくとも1つのCH2ドメイン及び少なくとも1つのCH3ドメインをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のABM。
- 抗体Fab若しくは(Fab)2フラグメント、又はFc部分を含む全長抗体のいずれかであり、好ましくはABMが全長IgG抗体である、請求項1~3のいずれかに記載のABM。
- 異なる抗原又はエピトープを認識する第1及び第2のFabアームを含むヘテロ二量体抗体であって、第1及び第2のFabアームの一方のみが同種のLC/HC二量体を含むヘテロ二量体抗体である、請求項1~4のいずれかに記載のABM。
- 第1及び第2のFabアームの一方のみが、
a)CLドメインにおける点突然変異F7X(XはS、A、又はVのいずれかである);及び
b)CH1ドメインにおける点突然変異A20L
を含み、ナンバリングがIMGTに従う、請求項6に記載のABM。 - A:
a)前記第1のFabアームが、請求項1のCにおいて特定される点突然変異によって特徴付けられる同種のLC/HC二量体を含み;
b)前記第2のFabアームが、請求項1において特定される点突然変異のいずれも含まない、又は
B:
a)前記第1のFabアームが、請求項1のA又はBにおいて特定される点突然変異によって特徴付けられる同種のLC/HC二量体を含み;
b)前記第2のFabアームのCLドメインが点突然変異F7Xをさらに含み、XがS、A、又はVのいずれかであり、前記第2のFabアームのCH1ドメインが点突然変異A20Lをさらに含む、
請求項6又は7に記載のABM。 - CH2及びCH3ドメインをそれぞれ含む2つのHCであって、二量体化してFc領域となるHCをさらに含み、CH3ドメインが、
a)ヒトIgA及びIgG CH3配列の交互セグメントから構成される鎖交換設計ドメイン(SEED)CH3ヘテロ二量体;
b)1つ又は複数のノブ又はホール突然変異、好ましくはT366Y/Y407’T、F405A/T394’W、T366Y:F405A/T394’W:Y407’T、T366W/Y407’A、及びS354C:T366W/Y349’C:T366’S:L368’A:Y407’Vのいずれか;
c)第2のCH3ドメインのシステイン残基に共有結合し、これによりドメイン間ジスルフィド架橋を導入する、好ましくは両方のCH3ドメインのC末端を連結する、第1のCH3ドメインにおけるシステイン残基;
d)斥力電荷がヘテロ二量体形成を抑制する1つ又は複数の突然変異、好ましくはK409D/D399’K、K409D/D399’R、K409E/D399’K、K409E/D399’R、K409D:K392D/D399’K:E356’K又はK409D:K392D:K370D/D399’K:E356’K:E357’Kのいずれか;及び/又は
e)ヘテロ二量体形成及び/又は熱安定性について選択された1つ又は複数の突然変異、好ましくは
T350V:L351Y:F405A:Y407V/T350V:T366L:K392L:T394W、
T350V:L351Y:F405A:Y407V/T350V:T366L:K392M:T394W、
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F405A:Y407V/T366L:K392M:T394W、又は
F405A:Y407V/T366L:T394W
のいずれか
のうちの1つ又は複数を導入するように設計されており、
ナンバリングはKabatのEUインデックスに従う、請求項6~8のいずれか1項に記載のABM。 - 請求項1~9のいずれかに記載のABMをコードする単離された核酸。
- 請求項10に記載の核酸を組み込んでいる発現カセット又はベクター。
- 請求項10に記載の核酸、又は請求項11に記載の発現カセット若しくはベクターを含む宿主細胞。
- 前記ABMを発現する条件下で請求項12に記載の宿主細胞を培養することにより、請求項1~9のいずれか一項に記載のABMを生成する方法。
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