JP7110641B2 - 一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1では最終板厚に冷間圧延された方向性電磁鋼板に対し、脱炭焼鈍を行う前に、その表面層を酸洗し、表面付着物と地鉄表層部を除去し、脱炭反応、酸化物の形成反応をむらなく進行させ、密着性の優れたグラス皮膜を形成する技術が記載されている。
そこで、特許文献5~8にあるように、脱炭焼鈍雰囲気の酸素ポテンシャルを制御し、グラス皮膜密着性を改善する技術が開発されてきた。これらは脱炭焼鈍板の酸化を進め、グラス皮膜生成を促進する技術である。
また、特許文献5~8に記載の技術を採用した場合、グラス皮膜の密着性は向上するものの、二次再結晶が不安定化し磁気特性(磁性)は劣化してしまう問題があった。
[1] 質量%で、C:0.010%以上0.20%以下、Si:2.50%以上4.0%以下、酸可溶性Al:0.010%以上0.07%以下、Mn:0.010%以上0.50%以下、N:0.020%以下、S:0.005%以上0.08%以下、Bi:0%以上0.02%以下、Sn:0%以上0.50%以下、Cr:0%以上0.50%以下、Cu:0%以上1.0%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼片を1200℃以上1600℃以下の温度で加熱した後に熱間圧延し、熱延鋼板を得る熱延工程と、
前記熱延鋼板を焼鈍する熱延鋼板焼鈍工程と、
前記熱延鋼板に一回の冷間圧延または焼鈍を介した複数の冷間圧延を施して冷延鋼板を得る冷延工程と、
前記冷延鋼板に脱炭焼鈍を施す脱炭焼鈍工程と、
焼鈍分離剤を前記冷延鋼板に塗布し、当該冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程と、
前記冷延鋼板に張力付与絶縁皮膜を形成する絶縁皮膜形成工程と、を有し、
前記脱炭焼鈍工程の昇温時において、500℃以上600℃以下の温度域における昇温速度S1(℃/秒)と600℃以上700℃以下の温度域における昇温速度S2(℃/秒)とが下記式(1)~式(3)を満たし、かつ前記昇温時の500℃以上600℃以下の温度域における雰囲気中の酸素ポテンシャルP1が下記式(4)を満たす、一方向性電磁鋼板の製造方法。
1.0<S2/S1≦10.0 ・・・式(1)
300≦S1≦2000 ・・・式(2)
300<S2≦4000 ・・・式(3)
0.00001≦P1≦0.50 ・・・式(4)
[2]前記鋼片が、質量%で、Bi:0.001%以上0.02%以下を含有する、前記[1]に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
[3]前記鋼片が、質量%で、Sn:0.005%以上0.50%以下、Cr:0.01%以上0.50%以下、Cu:0.01%以上1.0%以下の1種又は2種以上を含有する、前記[1]または[2]に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
[4]前記脱炭焼鈍工程において、0.1以上1.0以下の酸素ポテンシャルP2の雰囲気中、700℃以上900℃以下の温度T2℃で10秒以上1000秒以下保持する一段目焼鈍に続き、下記式(5)を満たす酸素ポテンシャルP3の雰囲気中、下記式(6)を満たす温度T3℃で、5秒以上、500秒以下保持する二段目焼鈍を行う、[1]~[3]のいずれか一項に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
P3<P2 ・・・式(5)
T2+50≦T3≦1000 ・・・式(6)
[5]前記一方向性電磁鋼板の製品板厚が0.18mm以上0.22mm未満である、前記[1]~[4]のいずれか一項に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
熱延工程は、所定の化学成分を有する鋼片(例えば、スラブ等の鋼塊)を熱間圧延して、熱延鋼板とする工程である。以下では、まず、本実施形態に係る方向性電磁鋼板の製造方法に供される鋼片の化学成分について、詳細に説明する。なお、以下では特に断りのない限り、「%」との表記は「質量%」を表わすものとする。
Cは磁束密度の改善効果があるが、その含有量が0.20%を超えると、二次再結晶焼鈍において鋼が相変態し、二次再結晶が十分に進行せず、良好な磁束密度と鉄損特性が得られないので、Cの含有量を0.20%以下とする。Cは少ないほど、鉄損低減にとって好ましいので、鉄損低減の観点から、Cの含有量は、好ましくは0.10%以下である。
磁束密度の観点から、Cの含有量の下限値は0.01%、好ましくは0.04%である。
Siの含有量が2.50%未満であると、二次再結晶焼鈍において鋼が相変態して、二次再結晶が十分に進行せず、良好な磁束密度と鉄損特性が得られないので、Siの含有量は2.50%以上とする。Siの含有量は、好ましくは3.00%以上、より好ましくは3.20%以上である。
一方、Siの含有量が4.0%を超えると、鋼板が脆化し、製造工程での通板性が顕著に劣化するので、Siの含有量は4.0%以下とする。Siの含有量は、好ましくは3.80%以下、より好ましくは3.60%以下である。
本発明電磁鋼板において、酸可溶性Al(sol.Al)は、二次再結晶発現の観点から必須の元素である。
酸可溶性Alの含有量が0.01%未満であると、インヒビターとして機能するAlNが十分に生成せず、二次再結晶が不充分となり、鉄損特性が向上しないので、酸可溶性Alの含有量は0.01%以上とする。好ましくは0.02%以上である。
一方、酸可溶性Alの含有量が0.07%を超えると、鋼板が脆化し、特に、Siが多い本実施形態に係る一方向性電磁鋼板では、脆化が顕著となるので、酸可溶性Alの含有量は0.07%以下、0.05%以下である。
NはAlNを形成し、AlNはインヒビターとして活用できる。Nの含有量が0.02%を超えると、冷延時、鋼板中にブリスター(空孔)が生じるうえに、鋼板の強度が上昇し、製造時の通板性が悪化するので、Nの含有量は、0.02%以下とする。好ましくは0.01%以下である。
AlNをインヒビターとして活用しないのであれば、Nの含有量の下限値は0%を含む。しかしながら、化学分析の検出限界値が0.0001%なので、実用鋼板の実質的な下限値は0.0001%である。一方、Alと結合して、インヒビターとして機能するAlNを形成するためには、Nの含有量は0.005%以上が好ましい。
Mnが0.5%を超えると、二次再結晶焼鈍において鋼が相変態し、二次再結晶が十分に進行せず、良好な磁束密度と鉄損特性が得られないので、Mnの含有量は0.5%以下とする。好ましくは0.10%以下である。
Mnは、MnSを二次再結晶時にインヒビターとして活用することができるため、Mnの含有量は0.01%以上とする。好ましくは0.05%以上である。
Sの含有量が0.08%を超えると、熱間脆性の原因となり、熱延が著しく困難になるので、Sの含有量は0.08%以下とする。好ましくは0.04%以下である。
MnSを二次再結晶時のインヒビターとし活用する場合、Sの含有量は0.005%以上とする。好ましくは0.01%以上である。
Biは、後述するCr、Sn、Cuと同様に、皮膜密着性の向上促進に寄与する元素である。0.001%未満では、皮膜密着性の向上促進効果が十分に得られないので、0.001%以上とする。好ましくは0.001%以上である。
一方、0.02%を超えると、冷延時の通板性が劣化するので、Biの含有量は0.02%以下とする。好ましくは0.01%以下である。
Snは皮膜密着性の向上に寄与する元素である。Snの皮膜密着性の向上機構は明らかでないが、グラス皮膜の成長を助長し、地鉄(母材鋼板)に対する嵌入構造の形成に寄与すると考えられる。
Snの含有量が0.005%未満の場合、Sn添加による皮膜密着性の改善効果が十分に得られないので、Snの含有量は0.005%以上とすることができる。好ましくは0.01%以上である。
一方、Snの含有量が0.50%を超えると、二次再結晶が不安定となり、磁気特性が劣化するので、Snの含有量は0.50%以下とする。好ましくは0.30%以下である。
Crは、Bi、Cuと同様に、皮膜密着性の向上に寄与する元素である。0.01%未満では、皮膜密着性の向上効果が十分に得られないので、Crの含有量は0.01%以上とすることができる。好ましくは0.03%以上である。
一方、0.50%を超えるとCr酸化物を形成し、磁性を悪化させる懸念があるため、Crの含有量は0.50%以下とする。好ましくは0.30%以下である。
Cuは、Bi、Crと同様に、皮膜密着性の向上に寄与する元素である。0.01%未満では、皮膜密着性の向上効果が十分に得られないので、Cuの含有量は0.01%以上とすることができる。好ましくは0.03%以上である。
一方、1.0%を超えると、熱間圧延中、鋼板が脆化するので、Cuの含有量は1.0%以下とする。好ましくは0.50%以下である。
次に、得られた熱延鋼板について焼鈍を施す。このような焼鈍処理を施すことで、鋼板組織に再結晶が生じ、良好な磁気特性を実現することが可能となる。
焼鈍条件としては、特に限定されないが、例えば、鋼板に対して900~1250℃の温度域で10秒~5分間の焼鈍を行うことができる。
また、本工程後、冷延工程前において、熱延鋼板の表面について酸洗を施してもよい。
次に、加工された熱延鋼板は、熱延板焼鈍された後に1回の冷間圧延にて圧延されるか、または中間焼鈍を間に挟んだ複数回の冷間圧延にて圧延される。また、熱延板焼鈍を施した場合、鋼板形状が良好になるため、1回目の圧延における鋼板破断の可能性を軽減することができる。この場合、鋼板の加熱方式は、特に限定されない。冷間圧延は、3回以上に分けて行ってもかまわないが、製造コストが増大するため、1回または2回とすることが好ましい。
また、最終冷延圧下率は、例えば、80%以上95%以下の範囲とすることができる。最終冷延圧下率を上記範囲内とすることにより、{110}<001>方位が圧延方向に高い集積度をもつGoss核を得るとともに、二次再結晶が不安定化することを抑制することができる。
なお、冷間圧延が施された冷延鋼板の板厚は、通常、最終的に製造される一方向性電磁鋼板の板厚(最終板厚)となる。
次に、脱炭焼鈍工程においては、得られた冷延鋼板を脱炭焼鈍する。
ここで、本発明にとって特に重要な役割を果たす脱炭焼鈍について説明する。
一方向性電磁鋼板を変圧器の鉄芯材料として用いる場合、鋼板の絶縁性を確保することが必須であるので、仕上焼鈍後の鋼板表面にグラス皮膜と張力付与絶縁皮膜を形成する必要がある。しかしグラス皮膜の皮膜密着性確保は難しく、とりわけ板厚が薄くなるほど、皮膜密着性は確保し難い。この原因は完全に明らかでないものの、脱炭焼鈍における酸化膜の形成挙動が薄手材については特異な可能性があると考えている。
本工程における昇温条件について詳細に説明する。
本工程では、500℃以上600℃以下の温度域における昇温速度S1(℃/秒)と600℃以上700℃以下の温度域における昇温速度S2(℃/秒)とが下記式(1)~式(3)を満たすように昇温が行われる。
1.0<S2/S1≦10.0 ・・・式(1)
300≦S1≦2000 ・・・式(2)
300≦S2≦4000 ・・・式(3)
本発明者らは、上記のような昇温条件を後述する酸素ポテンシャル条件下で採用することにより、Mn2SiO4を十分に形成することができることを見出した。
さらに、温度域600~700℃における昇温速度S2の制御も重要である。S2の範囲は300℃/秒以上4000℃/秒以下とする。S2の値が大きいほど本発明の奏する効果を享受できるため、S2は500℃/秒以上が好ましい。しかし、昇温速度が大きすぎるとオーバーシュートの懸念あるため上限は4000℃/秒以下とする。S2は、好ましくは3000℃/秒以下とする。
0.00001≦P1≦0.5 ・・・式(4)
また、本工程おける焼鈍条件(保持条件)は、上記の昇温条件を満たしていれば、特に限定されず、例えば、焼鈍は、700℃以上1000℃以下の温度域で10秒以上10分以下保持することにより行われる。また、多段階の焼鈍を行ってもよい。例えば、以下に説明するような二段階の焼鈍を行うこともできる。
P3<P2 ・・・式(5)
T2+50≦T3≦1000 ・・・式(6)
次に、得られた脱炭焼鈍後の冷延鋼板(脱炭焼鈍鋼板)に仕上焼鈍を施す。ここで、仕上げ焼鈍は、一般に鋼板をコイル状に巻いた状態において長時間で行われる。したがって、仕上焼鈍に先立ち、鋼板の巻きの内と外との焼付きの防止を目的として、焼鈍分離剤を脱炭焼鈍鋼板に塗布し、乾燥させる。焼鈍分離剤としては、マグネシア(MgO)を主成分として含有する焼鈍分離剤を用いることができる。
なお、本工程終了後、冷延鋼板の表面を水洗または酸洗して、除粉を行ってもよい。
絶縁皮膜形成工程では、仕上焼鈍工程後の冷延鋼板の両面に張力付与絶縁皮膜を形成する。例えば、アクリル等の樹脂とリン酸塩等の無機物とを混合した絶縁コーティング液、またはコロイダルシリカ及びリン酸塩を含有する絶縁コーティング液を鋼板の表面に塗布し、熱処理を実施することで、鋼板の表面に張力付与絶縁皮膜を形成することができる。熱処理は、絶縁コーティング液が有機物を含有する場合、例えば250℃~400℃の温度範囲で実施すればよく、絶縁コーティング液が無機物のみを含有する場合、例えば840℃~920℃の温度範囲で実施すればよい。
以上の工程により、一方向性電磁鋼板を製造することができる。
最後に、上述した方法によって得られた一方向性電磁鋼板について説明する。
上述した方法によって製造された一方向性電磁鋼板は、脱炭焼鈍工程においてSiO2に加え、Mn2SiO4が鋼板表面に形成している。そして、このMn2SiO4が焼鈍分離材であるMgOと反応し、Mg(Si、Mn)O4を形成することで、密着性に優れた強固なグラス皮膜が生成されている。したがって、上述した本実施形態に係る方法によって製造された一方向性電磁鋼板は、グラス皮膜の密着性に優れている。さらに、上述した方法は、従来の方法と比較して、特段磁気特性を損なうものではない。すなわち、得られた一方向性電磁鋼板は、十分に優れた磁気特性を有している。
表1に示す成分組成の珪素鋼を1280℃以上1450℃以下に加熱して熱間圧延に供し、板厚2.3~2.8mmの熱延鋼板とし、該熱延鋼板に900~1200℃で焼鈍を施し、その後、一回の冷間圧延又は中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施して、最終板厚0.22mmの冷延鋼板とした。なお、各珪素鋼について、表1中に記載される成分以外の残部は、鉄および不純物である。
その後、鋼板表面に絶縁皮膜形成用塗布液を塗布して焼き付け、張力付与性絶縁皮膜を形成し、該絶縁皮膜の皮膜密着性を評価するとともに、磁気特性(磁束密度)を評価した。
表1に示す成分組成の珪素鋼を1280℃以上1450℃以下に加熱して熱間圧延に供し、板厚2.3~2.8mmの熱延鋼板とし、該熱延鋼板に900~1200℃で焼鈍を施し、その後、一回の冷間圧延又は中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施して、最終板厚0.19~0.22mmの冷延鋼板とした。
表1に示す成分組成の珪素鋼を1280℃以上1450℃以下に加熱して熱間圧延に供し、板厚2.3~2.8mmの熱延鋼板とし、該熱延鋼板に900~1200℃で焼鈍を施し、その後、一回の冷間圧延又は中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施して、最終板厚0.19~0.22mmの冷延鋼板とした。
表1に示す成分組成の珪素鋼を1280℃以上1450℃以下で加熱して熱間圧延に供し、板厚2.3~2.8mmの熱延鋼板とし、該熱延鋼板に900~1200℃で焼鈍を施し、その後、一回の冷間圧延又は中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施して、最終板厚0.19mmの冷延鋼板とした。
発明鋼E1~E24は、いずれも優れた皮膜密着性と、磁気特性を示した。特に、発明鋼E12~E24では、選択元素であるSn、Cr、Cu、Biの1種類または2種類以上が添加されているため、発明鋼E1~E11に比べ良好な皮膜密着性を示す。一方で、いずれかの必須元素の含有量が本願発明の範囲外である比較鋼e1~e11においては、十分な磁気特性が得られないか、圧延中に破断が生じた。
表1に示す成分組成の珪素鋼を1280℃以上1450℃以下で加熱して熱間圧延に供し、板厚2.3~2.8mmの熱延鋼板とし、該熱延鋼板に900~1200℃で焼鈍を施し、その後、一回の冷間圧延又は中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施して、最終板厚0.22mmの冷延鋼板とした。
冷延鋼板に、表6に示す条件で脱炭焼鈍を施し、その後、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布して、1200℃で仕上げ焼鈍を施し、次いで、仕上げ焼鈍板を作製した。
Claims (5)
- 質量%で、C:0.010%以上0.20%以下、Si:2.50%以上4.0%以下、酸可溶性Al:0.010%以上0.07%以下、Mn:0.010%以上0.50%以下、N:0.020%以下、S:0.005%以上0.08%以下、Bi:0%以上0.02%以下、Sn:0%以上0.50%以下、Cr:0%以上0.50%以下、Cu:0%以上1.0%以下を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼片を1200℃以上1600℃以下の温度で加熱した後に熱間圧延し、熱延鋼板を得る熱延工程と、
前記熱延鋼板を焼鈍する熱延鋼板焼鈍工程と、
前記熱延鋼板に一回の冷間圧延または焼鈍を介した複数の冷間圧延を施して冷延鋼板を得る冷延工程と、
前記冷延鋼板に脱炭焼鈍を施す脱炭焼鈍工程と、
焼鈍分離剤を前記冷延鋼板に塗布し、当該冷延鋼板に仕上焼鈍を施す仕上焼鈍工程と、
前記冷延鋼板に張力付与絶縁皮膜を形成する絶縁皮膜形成工程と、を有し、
前記脱炭焼鈍工程の昇温時において、500℃以上600℃以下の温度域における昇温速度S1(℃/秒)と600℃以上700℃以下の温度域における昇温速度S2(℃/秒)とが下記式(1)~式(3)を満たし、かつ前記昇温時の500℃以上600℃以下の温度域における雰囲気中の酸素ポテンシャルP1が下記式(4)を満たす、一方向性電磁鋼板の製造方法。
1.0<S2/S1≦10.0 ・・・式(1)
300≦S1≦2000 ・・・式(2)
300<S2≦4000 ・・・式(3)
0.00001≦P1≦0.50 ・・・式(4) - 前記鋼片が、質量%で、Bi:0.001%以上0.02%以下を含有する、請求項1に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記鋼片が、質量%で、Sn:0.005%以上0.50%以下、Cr:0.01%以上0.50%以下、Cu:0.01%以上1.0%以下の1種又は2種以上を含有する、請求項1または2に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記脱炭焼鈍工程において、0.1以上1.0以下の酸素ポテンシャルP2の雰囲気中、700℃以上900℃以下の温度T2℃で10秒以上1000秒以下保持する一段目焼鈍に続き、下記式(5)を満たす酸素ポテンシャルP3の雰囲気中、下記式(6)を満たす温度T3℃で、5秒以上、500秒以下保持する二段目焼鈍を行う、請求項1~3のいずれか一項に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
P3<P2 ・・・式(5)
T2+50≦T3≦1000 ・・・式(6) - 前記一方向性電磁鋼板の製品板厚が0.18mm以上0.22mm未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
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