体積ホログラフィック格子(Volumetric holographic grating、VHG)は、画像投影システムの内部の光結合デバイス(例えば入力カプラ、出力カプラ、及び/又は交差カプラ)として使用され得る。それぞれの既存の結合デバイスは、導波路を通して光を伝送し、瞳孔拡張を採用し、結合デバイスの付加的な機能に従って画像投影を提供し得る。既存の結合デバイスは、エンボス回折格子と、回折光学素子(diffractive optical element、DOE)と、ホログラフィック光学素子(holographic optical element、HOE)と、少なくとも前述の機能をサポートするための角を成す部分反射面と、を含み得る。厚さ及びバルク屈折率を含む既存の結合デバイスの1つ以上の特性が、利用可能な全内部反射(TIR)入力角範囲、並びに、与えられる視野(FOV)能力を決定し得る。一部の場合には、既存の結合デバイスは、単独で、又は追加の結合デバイスと組み合わせて、光学的明瞭さ及びFOVに対する制約又は障害を招く可能性がある。例えば、既存の結合デバイスは、TIRモードで動作している光の双方向反射のそれぞれと相互作用し、それによって、与えられるFOVを妨害する可能性がある。他の例では、既存の結合デバイスは、デバイスを真っすぐ通る(例えば非TIRモード)光と相互作用するか又は色分散を経験し、画像投影システムの光学的明瞭さの妨げになる恐れがある。
1つ以上のスキューミラータイプの部品又はデバイスが、瞳孔拡張のために、光結合デバイス(例えば入力カプラ、出力カプラ、及び/又は交差カプラ)に採用され得る。1つ以上の光結合デバイスにおいてスキューミラー技術を利用すると、頭部装着型ディスプレイユニットなど関連する画像投影デバイスの表示能力及び光学的明瞭さを改善し得る。スキューミラータイプのデバイスは無彩色特性を見せる可能性がある。スキューミラータイプのデバイス(例えば出力カプラの実施形態)は、基板の間で反射されるTIRモード入力光の1つの反射、及びスキューミラータイプのデバイスを真っすぐ通る入力光(例えば基板表面に入射する外部光)に対してブラッグ不整合となり得る。スキューミラー技術を利用する画像投影デバイスは、より拡張するFOVをもたらして、既存の結合デバイスを使用する画像投影デバイスと比較したとき、光学的明瞭さに対する障害を回避し得る。
1つ以上のスキューミラータイプの部品又はデバイス(例えば入力カプラの実施形態)は、光源から入射瞳孔まで入力光を導き得る。1つ以上のスキューミラータイプの部品又はデバイス(例えば交差カプラの実施形態)は、入力光を、入射瞳孔から1つの方向に伝搬させるように導いてよく、入力光を、導波路を通して異なる方向に伝搬させるように反射してよい。交差カプラの実施形態は、有利には、投影画像の寸法(例えば垂直方向又は水平方向の寸法)が、入口から出口までの瞳孔の光路の全体にわたって、無誘導のままに保たれ得る(すなわち、投影された寸法は、TIR寸法を横切る角度に対応し得る)。1つ以上のスキューミラータイプの部品又はデバイス(例えば出力カプラの実施形態)により、分岐光損失が低減された画像投影が可能になり得る。1つ以上の相互結合導波路の内部に、画像投影システムのスキューミラー技術を利用する光結合デバイスの実施形態が包含されてよく、画像投影効率を更に改善し、デバイスのコンパクトさを向上させる。スキューミラー技術を利用する光結合デバイスの実施形態は、他の非スキューミラー光結合デバイスの実施形態も利用する画像投影システムに組み込まれ得る。
1つ以上のホログラフィック光学素子が、光学的頭部装着型ディスプレイ(HMD)デバイスの導波路に使用され得る。HMDデバイスは、投影画像を反射する能力を有する着用可能デバイスであり、ユーザが拡張現実感を経験することを助長し得るものである。頭部装着型ディスプレイは、典型的には、虚像を投影するニアアイ光学部品を必然的に伴う。従来、HMDは、技術的制約により、画質が低く、重く、しかもサイズが大きいという障害があった。過去の実装形態は、光の反射、屈折、又は回折のための既存の光学部品を含んでいるが、設計が大きくなる傾向がある。加えて、既存のミラー及び格子構造には生来の制約がある。例えば、既存のミラーは、面法線と必然的に一致する反射軸を有し得、最適に及ばないミラー配向又はミラーにおける反射出力の妨害を課す。また、既存の格子構造は、構造上に入射する光の入射角及び/又は波長に対して受け入れがたいほど共変する複数の反射軸を含み得る。
それゆえに、光を反射するデバイスは、面法線に拘束されない反射軸に関する光を、所与の入射角に対して、複数の波長において一定の反射角で反射する機能を含み得る。このデバイスの実施形態は、所与の波長の入射光に対して、入射角の範囲にわたって実質的に一定の反射軸を有し得(すなわち反射軸の角度の変化が1.0度未満であり)、この現象は様々な波長の入射光に対して観測され得る。
本開示の態様は、当初は、スキューミラーから所定距離にあるアイボックスの方へ光を反射する装置のコンテキストにおいて説明される。具体的な例は、格子媒体を含む装置について説明される。一部の場合には、格子媒体は1つ以上の格子構造を含み得る。格子構造は、格子構造の面法線からオフセットされた反射軸に関して、特定の複数の入射角において、特定の波長の光を反射するように構成され得る。本開示の態様は、更に、瞳孔拡張に関する装置図、システム図、及びフローチャートによって図解され、これらを参照しながら説明される。
この説明は例を提供するものであり、本明細書で説明された原理の実装形態の範囲、適用可能性又は構成を限定するようには意図されていない。むしろ、次の説明は、当該技術分野に精通している者に、本明細書で説明された原理の実装形態の実施を可能にする説明を提供するはずである。要素の機能及び機構において様々な変更形態が作製され得る。
したがって、様々な実装形態が、必要に応じて、様々なプロシージャ又は部品を省略するか、代用するか、又は追加する可能性がある。例えば、方法は、説明されたのと異なる順番で行われてよく、様々なステップが追加されるか、省略されるか、又は組み合わされてよいことを理解されたい。また、特定の実装形態に関して説明された態様及び要素は、様々な他の実装形態では組み合わされてよい。以下のシステム、方法、デバイス、及びソフトウェアは、個々に、又は総体として、より大きなシステムの部品でよく、ここにおいて、それらの適用に対して他のプロシージャが優先してよく、又は変更してよいことも理解されたい。
図1は、本明細書に含まれる原理が実施され得るHMDデバイス100の図解である。HMDデバイス100が含み得るアイウエア又は帽子では、ニアアイディスプレイ(near-eye display、NED)105がユーザの目の前に付けられ得る。NED 105は、HMDデバイス100のレンズ組立体の内部に配設されているか、又は組み込まれている回折素子部分を含み得る。いくつかの例では、回折素子部分は、スキューミラー110で構成され得るホログラフィック光学素子(HOE)でよい。スキューミラー110に関して座標(x軸、y軸、及びz軸)が与えられている。HMDデバイス100が含み得る複数の光結合素子は、追加のスキューミラー(図示せず)、スキューミラーの技術及び原理を使用して構築されたのではないHOE(図示せず)、DOE(図示せず)、及び/又はスキューミラー110を用いて組み立てられたルーバーミラー(図示せず)を含む。HMD 100は、レンズ組立体に動作可能に結合された光源又は投光器115も含み得る。いくつかの例では、光源又は投光器115は、導波路構成のレンズ組立体に動作可能に結合され得る。いくつかの例では、光源又は投光器115は、自由空間構成のレンズ組立体に動作可能に結合され得る。
スキューミラー110は反射デバイスでよく、1つ以上の体積ホログラム又は他の格子構造が内部に存在する格子媒体を含み得る。スキューミラー110は、ガラス蓋又はガラス基板などの追加の層を含み得る。追加の層は、汚染、湿気、酸素、反応性化学種、被害などから格子媒体を保護するのに役立ち得る。追加の層は、格子媒体に対して屈折率が整合されてもよい。格子媒体は、格子構造を内蔵するので、反射軸と称される軸に関する光を回折することができる物理的性質を有し得て、所与の入射角で格子媒体に入射する光の複数の波長について、回折角(今後反射角と称される)の変化は1°未満である一部の場合には、反射軸は、複数の波長及び/又は入射角に対しても一定である。一部の場合には、格子構造は1つ以上のホログラムによって形成される。1つ以上のホログラムは、いくつかの実装形態では体積位相ホログラムであり得る。格子構造の様々な実装形態において、他のタイプのホログラムも使用され得る。
同様に、実施形態は、所与の波長の入射光に対して、入射角の範囲にわたって実質的に一定の反射軸を有し得(すなわち反射軸の角度の変化が1°未満であり)、この現象は様々な波長の入射光に対して観測され得る。いくつかの実装形態では、反射軸は、1組の複数の入射角及び1組の複数の波長のすべての組合せについて実質的に一定のままである。
ホログラムは干渉パターンの記録でよく、記録に使用された光からの強度情報と位相情報の両方を含み得る。この情報は、初期の干渉パターンの強度に従って、干渉パターンを、続く入射光ビームの振幅又は位相を変化させる光学素子に変換する感光性の媒体に記録され得る。格子媒体は、フォトポリマー、光屈折結晶、2色ゼラチン、光-熱-屈折性ガラス、分散ハロゲン化銀粒子含有膜、又は入射干渉パターンに反応して記録する能力を有する他の材料を含み得る。一部の場合には、記録されたホログラムを読み取り、かつ/又は記録するためにコヒーレントなレーザ光線が使用され得る。
一部の場合には、ホログラムは、記録ビームとして知られている2つのレーザビームを使用して記録され得る一部の場合には、記録ビームは、格子媒体に入射する角度を除けば互いに類似している単色の視準が合った平面波ビームでよい。いくつかの実装形態では、記録ビームは、互いに異なる振幅分布又は位相分布を有し得る。記録ビームは、記録媒体の内部で交差するように導かれ得る。記録ビームの交点において記録ビームが記録媒体と相互作用し、記録媒体が干渉パターンの各点の強度に従って変化して、記録媒体の内部の光学的性質が変化するパターンを作成する。例えば、一部の実施形態では、記録媒体の内部で屈折率が変化し得る。一部の場合には、結果として生じる干渉パターンは、(例えばマスクなどを用いて)格子媒体に記録されたそのような格子構造のすべてにわたって均一な空間分布になり得る。一部の場合には、波長又は入射角を変化させて記録媒体の内部で異なる干渉パターンを作成することにより、単一の記録媒体の内部で複数の格子構造が重ね合わされてよい。一部の場合には、1つ以上のホログラムが媒体に記録された後、媒体は、記録後の光処理において、光を用いて処理されてよい。記録媒体の感光性を大幅に低下させるか又は解消するように、光開始剤又は光活性モノマーなどの残存する反応性媒体成分を実質的に消滅させるために、記録後の光処理は非コヒーレント性の高い光を用いて行われ得る。ホログラム又は他の格子構造を記録媒体に記録した後、媒体は、典型的には格子媒体と称される。いくつかの事例では、格子媒体は非感光性にされている。
いくつかの実装形態では、格子構造は、記録ビームと称される複数の光ビーム間の干渉によって発生したホログラムを含み得る。格子構造は複数のホログラムを含み得る。複数のホログラムは、複数のホログラムの間で変化する角度(すなわち角度多重)において格子媒体に入射する記録ビーム、及び/又は複数のホログラムの間で波長が変化する(すなわち波長多重)記録ビーム、及び/又は複数のホログラムの間で位置が変化する(すなわち空間多重)記録ビームを使用して記録され得る。いくつかの実装形態では、格子構造は、ホログラムが記録されている間に格子媒体への入射角が変化する2つの記録ビーム、及び/又はホログラムが記録されている間に波長が変化する2つの記録ビームを使用して記録されたホログラムを含み得る。実装形態は、反射軸が、格子媒体の面法線と、少なくとも1.0度、2.0度、4.0度、又は9.0度だけ異なるデバイスを更に含む。
投光器115は、レンズ組立体に画像を含んだ光を供給し得る。いくつかの事例では、レンズ組立体及びスキューミラーは、システムの配向面に対して実質的に平坦でよい。他の事例では、レンズ組立体は、配向面に対して曲率を見せることがある。例えば、一部の場合には、レンズ組立体及びスキューミラー110はx-y面に対して実質的に平坦でよい。他の場合には、特定の実装形態では、レンズ組立体は、x-y面に対して若干の曲率を含み得る。スキューミラー110からの反射光120は、スキューミラー110からz軸に沿って所定距離にあるアイボックスの方へ反射され得る。いくつかの例では、スキューミラー110は、導波路の内部に少なくとも部分的に包含されてよい。導波路は、全内部反射による入射光130をスキューミラー110の方へ伝搬させてよい。いくつかの例では、入射光130は自由空間によってスキューミラー110の方へ伝搬してよい。スキューミラー110は、フォトポリマーで作製された格子媒体を含み得る。スキューミラー110は、格子媒体の内部に1つ以上の格子構造も含み得る。各格子構造は、互いに重なり合ってよい1つ以上の正弦曲線の体積格子を含み得る。格子構造は、格子媒体の面法線からオフセットされた反射軸に関して、特定の複数の入射角において、特定の波長の光を反射するように構成され得る。格子媒体内の各格子構造は、導波路から所定距離にあるアイボックスの射出瞳孔の方へ光の一部分を反射するように構成され得る。
各格子構造が、別の格子構造とは異なるやり方で光を反射し得る。例えば、第1の格子構造は、第1の入射角における第1の波長の入射光を反射してよく、第2の格子構造は、第1の入射角における第2の波長の入射光を反射してよい(例えば、異なる格子構造は、同一の入射角の入射光に関して異なる波長の光を反射するように構成され得る)。また、第1の格子構造は、第1の入射角における第1の波長の入射光を反射してよく、第2の格子構造は、第2の入射角における第1の波長の入射光を反射してよい(例えば、異なる格子構造は、異なる入射角の入射光に関して同一の波長の光を反射するように構成され得る)。その上、格子構造は、第1の波長及び第1の入射角の第1の入射光を反射してよく、第2の波長及び同一の反射軸に関する第2の入射角における第2の入射光を反射してよい。このように、様々な入射角における入射光に関して特定の波長の光を選択的に反射するために、異なる格子構造が使用され得る。これらの異なる格子構造は、スキューミラー110の格子媒体の内部で重ね合わされてよい。スキューミラー110は実質的に一定の反射軸を有し得る(すなわち、スキューミラー110の各格子構造が、同一の、実質的に一定の反射軸を有する)。
いくつかの例では、HMDデバイスは、画像を含んだ光を供給する光源又は投光器115と、レンズ組立体と、を備え得る。レンズ組立体は、少なくとも1つのスキューミラー110を含み得る。レンズ組立体は、光源又は投光器115から画像を含んだ光を受光するための光入力部分を備え得る。導波路は、レンズ組立体の内部に配設されて、光入力部分に動作可能に結合され得る。いくつかの例では、導波路が省略されてよく、光源又は投光器115が、自由空間構成のレンズ組立体に動作可能に結合され得る。導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第1の体積ホログラフィック光結合素子が配設されてよい。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、入射光の少なくとも一部分を反射光として反射するように構成されるか又は構築されてよい。導波路における入射光は、導波路の面法線に対応する第1の軸(例えばz軸)に対するTIRの範囲内の第1の入射角と、第2の軸(例えばx軸又はy軸)に対する第2の入射角と、を有し得る。反射光は、TIRの範囲内の第1の反射角と、第2の軸に対する第2の反射角と、を有し得る。一部の場合には、第2の反射角は第2の入射角とは異なってよい。
前述のHMDデバイス又はシステムのいくつかの例は、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に配設された第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えばスキューミラー110)も含み得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸とは異なる配向の第2の反射軸を有し得る。
図2Aは、一例による、現実空間におけるスキューミラー205の反射特性を図解する断面図200である。断面図200は、格子媒体の中にホログラム230などの格子構造を含み得る。図2Aでは、格子媒体のための基板又は保護層として働き得る追加の層などの、格子媒体とは別のスキューミラー部品は省略されている。基板又は保護層は、汚染、湿気、酸素、反応性化学種、被害などから格子媒体を保護するのに役立ち得る。瞳孔等化のためのスキューミラーの実装形態は、部分反射でよい。このように、瞳孔等化のための1つ以上のスキューミラーは、光線を、光学デバイスの様々な部分(例えば入力カプラ構成の導波路の方へ光の方向を変える部分、交差カプラ構成の導波路の内部でTIRモードにおいて伝搬する光の方向を変える部分、及び/又は光学デバイスのアイボックスに向けて射出瞳孔を形成する部分)へと選択的に反射するように構成されるか又は構築されてよい。瞳孔等化用のスキューミラーは、反射しても所望の射出瞳孔の方に向かないような特定の入射角の光線は反射しないように構成されてよい。いくつかのスキューミラー実施形態の実装形態は、結果として生じる格子媒体の比較的広い波長帯域幅及び角度範囲にわたって高い反射率を達成するために、比較的大きいダイナミックレンジの記録媒体を必要とすることがある。対照的に、瞳孔等化用のスキューミラーが必要とするダイナミックレンジはより小さいものでよく、それによって、各ホログラムをより強くすることができる(例えば、より高い強度及び/又はより長い露光時間で記録される)。より強いホログラムからなるスキューミラーは、より明るい画像をもたらすか、又は類似した輝度の画像をもたらすのに、より暗い投光器を許容する。スキューミラー205は、反射軸225によって、z軸に対して測定された角度で特徴付けられ得る。z軸はスキューミラー表面に対して垂直でよい。スキューミラー205は、入射光215で、z軸に対して測定された内部入射角で照光される。主反射光220は、z軸に対して測定された内部反射角180°で反射され得る。主反射光220は、可視スペクトルの赤色領域、緑色領域、及び青色領域に存在する光の波長に対応し得る。
スキューミラー210は、反射軸225によって、z軸に対して測定された角度で特徴付けられ得る。z軸はスキューミラー軸205に対して垂直である。スキューミラー210は、入射光215で、z軸に対して測定された内部入射角で照光される。主反射光220は、スキューミラー210の表面に対して実質的に垂直な内部反射角軸で反射され得る。いくつかの例では、主反射光220は、可視スペクトルの赤色領域、緑色領域、及び青色領域に存在する光の波長に対応し得る。例えば、可視スペクトルの赤色領域、緑色領域、及び青色領域は、赤色波長(例えば610~780nm)の帯域、緑色波長(例えば493~577nm)の帯域、及び青色波長(例えば405~492nm)の帯域を含み得る。他の例では、主反射光220は、可視スペクトル(例えば赤外波長及び紫外波長)の外部に存在する光の波長に対応してよい。
スキューミラー210は、すべてが実質的に同一の反射軸225を共有する複数のホログラム領域を有し得る。しかしながら、これらの複数の領域は、それぞれが、異なる範囲の入射角の光を反射する可能性がある。例えば、スキューミラー210を包含しているHOEのうちの下部の3分の1は、光を上方に、対応するアイボックスの方へ反射する格子構造のサブセットしか包含しなくてよい。次いで、中央の3分の1は、対応するアイボックスの方へ光を直接反射してよい。次いで、上部の3分の1は、光を下方に、対応するアイボックスの方へ反射する格子構造のサブセットを包含している必要がある。
図2Bは、図2Aのスキューミラー210のk空間表現250を図解する。空間的に変化する屈折率成分のk空間分布が典型的には
で表されている。k空間分布260
は、z軸に対して測定された反射軸225と等しい角度で原点を通過し得る。k球255の記録は、特定の書込み波長に対応するk球でよい。k空間250は、可視スペクトルの赤色領域、緑色領域、及び青色領域に存在する光の波長に対応する様々なk球を含み得る。
k空間形式は、ホログラフィ記録及び回折を解析する方法を表現し得る。k空間では、伝搬する光波及びホログラムは、実空間におけるそれらの分布の3次元フーリエ変換によって表現され得る。例えば、無限遠まで視準が合った単色の参照ビームは、実空間及びk空間において式(1)で表現され得る。
式(1)で、
は、すべての
の3D空間ベクトル位置における光学的スカラ場分布であり、分布の変換
は、すべての3D空間周波数ベクトル
における光学的スカラ場分布である。A
rはフィールドのスカラ複素振幅を表現し得て、
は波動ベクトルを表現し得、その長さは光波の空間周波数を指示し、その方向は、伝搬の方向を指示する。いくつかの実装形態では、すべてのビームが同一波長の光からなり得、そのためすべての光学的波動ベクトルが同一の長さを有し得、すなわち、
である。したがって、すべての光伝搬ベクトルが半径k
n=2π n
0/λの球体の上にあり得、n
0はホログラムの平均屈折率(「バルク屈折率」)であり、λは光の真空波長である。この構造物はk球として知られている。他の実装形態では、複数の波長の光が、異なるk球上にあって長さが異なる波動ベクトルの重なり合いへと分解され得る。
別の重要なk空間分布にはホログラム自体のk空間分布がある。体積ホログラムは、格子媒体の内部での屈折率の空間的変動からなり得る。屈折率の空間的変動は、典型的には
と表され、屈折率変調パターンと称され得、そのk空間分布は
と表され得る。屈折率変調パターンは、第1の記録ビームと第2の記録ビームの間の干渉によって作成され得、典型的には、式(2)に示されるように、記録する干渉パターンの空間的強度に比例する。
式(2)で、
は信号の第1の記録ビームフィールドの空間分布であり、
は第2の記録ビームフィールドの空間分布である。単項演算子
*は複素共役を表す。式(2)の最終項
は、入射する第2の記録ビームを回折された第1の記録ビームへマッピングし得る。したがって、結果として次式のようになり得る。
式(3)で、
は3D相互相関演算子である。つまり、空間領域における、1つの光場と別の光場の複素共役の積は、それらの、周波数領域におけるそれぞれのフーリエ変換の相互相関になり得る。
典型的には、ホログラム230は、実空間では実数値になる屈折率分布を構成する。ホログラム230のk空間分布
の位置は、それぞれ相互相関演算
から数学的に決定され得、あるいはベクトル差
から幾何学的に決定され得て、
は、それぞれのホログラム
の原点に対するk空間分布からの格子ベクトルを表現し得る(個々には示されていない)。慣例により、波動ベクトルは小文字「k」で表現され、格子ベクトルは大文字「K」で表現されていることに留意されたい。
ホログラム230は、一旦記録されると、回折ビームを生成するためにプローブビームによって照光されてよい。本開示の目的のために、回折ビームはプローブビームの反射と考えることができ、入射光ビーム(例えば画像を含んだ光)と称され得る。プローブビーム及びその反射ビームは、反射軸225によって角度的に二分され得る(すなわち、反射軸に対するプローブビームの入射角は、反射軸に対する反射ビームの反射角と同一の大きさを有する)。回折処理は、記録処理のものに類似の、k空間における1組の数学的演算及び幾何学的演算によって表現され得る。弱い回折限界では、回折ビームの回折光分布は式(4)で与えられる。
式(4)で、
は、それぞれ回折ビーム及びプローブビームのk空間分布であり、「
*」は3D畳み込み演算子である。
という表記は、前出の表現が、
であるときのみ、すなわち結果がk球上にあるときのみ、評価されることを指示するものである。畳み込み
は偏光密度分布を表現し、プローブビーム
によって誘起された格子媒体の不均一な電気双極子モーメントの巨視的総計に比例する。
一部の場合には、プローブビームと記録に使用される記録ビームのうちの1つとが類似しているとき、畳み込みの影響により、記録中に相互相関が反転され、回折ビームは、ホログラムを記録するのに使用される他の記録ビームと実質的に類似する可能性がある。プローブビームと記録に使用される記録ビームとが異なるk空間分布を有するとき、ホログラムは、ホログラムを記録するのに使用されたビームとは実質的に異なる回折ビームを生成する可能性がある。記録ビームは、典型的には互いにコヒーレントであるが、プローブビーム(及び回折ビーム)はそれほど束縛されないことにも留意されたい。多波長プローブビームは、それぞれが異なるk球半径の状況で、式(4)に従って、単一波長のビームの重なり合いとして解析され得る。
当該技術分野に精通している者なら、本開示の利益を与えられれば、k空間におけるスキューミラーの特性を説明するときに使用されるプローブビームという用語は、実空間におけるスキューミラーの反射特性を説明するときに使用される入射光という用語に類似していることを認識するであろう。同様に、k空間におけるスキューミラーの特性を説明するときに使用される回折ビームという用語は、実空間におけるスキューミラーの特性を説明するときに使用される主反射光という用語に類似している。したがって、実空間におけるスキューミラーの反射特性を説明するとき、入射光がホログラム(又は他の格子構造)によって主反射光として反射されると明示するのが典型的であり得るが、ホログラムによってプローブビームが回折されて回折ビームを生成すると明示するのは類似の意味である。同様に、k空間におけるスキューミラーの反射特性を説明するとき、ホログラム(又は他の格子構造)によってプローブビームが回折されて回折ビームを生成すると明示するのが典型的であるが、本開示の実装形態のコンテキストでは、格子構造によって入射光が反射されて主反射光を生成すると明示するのも同一の意味を有する。
図3は、本開示の様々な態様による、2次元スキューミラー射出瞳孔拡張技術を組み込んだ光学システムの図である。光学システム300は、HMD、拡張現実(augmented reality、AR)、又は図1のHMD 100などの仮想現実(virtual reality、VR)の用途で利用され得るが、これらに限定されない。光学システム300は、大画面ディスプレイ及び光センサの用途などの様々な光結合用途でも利用され得るが、これらに限定されない。光学システム300は、スキューミラー305がアイボックス315-aなどの特定の位置の方へ光を回折することができるように選択的結合を採用してよく、それによって測光の効率(例えば画像の明るさ)を改善する。選択的結合には、アイボックス315-aにおいて外部射出瞳孔を生成するという有利な効果があり得る。射出瞳孔はスキューミラー305から所定距離にあってよい。外部射出瞳孔は、内部射出瞳孔に対して光学的効率が向上し得る。表現された角度は、格子媒体の面法線に対する内角であり、格子媒体及び/又は基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。
光学システム300は、ディスプレイ355、コリメータ360、水平導波路365、垂直導波路370、及びアイボックス315-aを含み得る。アイボックス315-aは、瞳距離375として知られている、垂直導波路370からの距離にあってよい。光学システム300は、スキューミラーを利用する2次元瞳孔拡張器の一例を図解する。水平導波路365に配設されたスキューミラーは交差カプラと称され得る。一部の場合には、垂直導波路370に配設されたスキューミラーは出力カプラと称され得る。
説明されたような射出瞳孔拡張技術は、2つのスキューミラーを利用することによって2次元瞳孔拡張をもたらすために使用され得る。例えば、水平導波路365は、第2のスキューミラーに動作可能に結合された第1のスキューミラーを含み得る。第1のスキューミラーは、水平方向において瞳孔を拡張するために使用され得る。いくつかの例では、第1のスキューミラー(例えば交差カプラ)は個別の2D(ダクトタイプ)導波路の内部に配設されてよい。第2のスキューミラーは垂直方向において瞳孔を拡張するために使用され得る。いくつかの例では、第2のスキューミラー(例えば出力カプラ)は個別の1D(平板タイプ)導波路の内部に配設されてよい。いくつかの例では、第1のスキューミラー(例えば交差カプラ)及び第2のスキューミラー(例えば出力カプラ)は、単一の1D(平板タイプ)導波路の内部に配設されてよい。いくつかの例では、第1のスキューミラーと第2のスキューミラーは境を接してよく、又は動作可能に(例えばy軸に沿って)垂直に結合されてよい。いくつかの例では、第1のスキューミラーと第2のスキューミラーは境を接してよく、又は動作可能に(例えばx軸に沿って)水平に結合されてよい。いくつかの例では、第1のスキューミラーと第2のスキューミラーは境を接してよく、又は動作可能に(例えばZ軸に沿って)重なり合って結合されてよい。
いくつかの例では、第1のスキューミラー(例えば交差カプラ)は、射出瞳孔等化技術を実施するために、本明細書で説明されたような選択的結合を採用してよい。いくつかの例では、第2のスキューミラー(例えば出力カプラ)は、射出瞳孔等化技術を実施するために、本明細書で説明されたような選択的結合を独立して採用してよい。
図4は光学部品400の図であり、複数の格子構造405を図解している。格子構造405は、本明細書で説明された格子媒体を有する格子構造に類似し得る。格子構造405は、議論のために分解組立図のやり方で図解されているが、これらの格子構造405は、本明細書で説明されたように、格子媒体のボリューム又はスペースの内部で重なり合い、交じり合ってよい。また、それぞれの格子構造が異なる回折角の応答を有してよく、別の格子構造とは異なる波長の光を反射してよい。
光学部品400は、格子構造405-a及び格子構造405-bを表す。格子構造405-aは対応するk空間図410-aを有し得、格子構造405-bは対応するk空間図410-bを有し得る。k空間図410-a及び410-bは、ホログラムを照光することによるブラッグ整合の再構成の場合を図解し得る。
k空間図410-aは、格子構造405-aによる入射光の反射を図解し得る。k空間図410-aは、ホログラムによるプローブビームのミラー状の回折(反射と称され得る)の表現であり、反射軸に対するプローブビームの入射角は、反射軸に対する回折ビームの反射角と等しい。k空間図410-aは、z軸に対して測定された角度が格子構造405-aの反射軸430-aの角度と等しい、正の側波帯のk空間分布450-a
を含み得る。k空間図410-aは、z軸に対して測定された角度が反射軸430-aの角度と等しい、負の側波帯のk空間分布453-a
も含み得る。k球440-aは、可視青色光、可視緑色光、又は可視赤色光を表現し得る。
k空間図410-aは、プローブビーム435-aが、回折ビームの、プローブビームのk球440-a上にある点状のk空間分布425-a
を生成する場合を表す。回折ビームのk空間分布425-aは、式(4)の畳み込みによって生成される。
プローブビームは、やはり点状であるk空間分布435-a
を有し得る。この場合、プローブビームは、ホログラムに対して「ブラッグ整合する」と言われ、プローブビームの波長が、ホログラムを記録するのに使用される記録ビームの波長と異なっていても、ホログラムがかなりの回折を生成する可能性がある。畳み込み演算も、ベクトル和
によって幾何学的に表現され得、
は回折ビームの波動ベクトル420-aを表し、
はプローブビームの波動ベクトル415-aを表し、
は正の側波帯の格子ベクトル451-aを表す。ベクトル445-aは、式(4)の畳み込みによって、プローブビームの波動ベクトル415-aと、正の側波帯の格子ベクトル451-aの和を表現する。k空間図410-aは、負の側波帯の格子ベクトル452-aも有する。
プローブビームの波動ベクトル415-a及び回折ビームの波動ベクトル420-aは、実質的に、二等辺三角形の脚部を形成し得る。この三角形の等しい角度は、どちらも反射軸430-aに対して測定された入射角及び反射角と一致し得る。したがって、格子構造405-aは、反射軸430-aに関して、実質的にミラーに似たやり方で光を反射し得る。
k空間図410-bは、格子構造405-bによる入射光の反射を図解し得る。格子構造405-bは、格子構造405-aによって反射される入射角とは異なる複数の入射角の入射光を反射し得る。格子構造405-bは、格子構造405-aとは異なる波長の光も反射し得る。k空間図410-bは、ホログラムによるプローブビームのミラー状の回折(反射と称され得る)の表現であり得、反射軸に対するプローブビームの入射角は、反射軸に対する回折ビームの反射角と等しい。k空間図410-bは、z軸に対して測定された角度が格子構造405-bの反射軸430-bの角度と等しい、正の側波帯のk空間分布450-b
を有する。k空間図410-bは、z軸に対して測定された角度が反射軸430-bの角度と等しい、負の側波帯のk空間分布453-b
も有する。k球440-bは、可視青色光、可視緑色光、又は可視赤色光を表現し得る。一部の実施形態では、k球は、紫外波長又は赤外波長を含む電磁放射の他の波長を表現し得るが、これらに限定されない。
k空間図410-bは、プローブビーム435-bが、回折ビームの、プローブビームのk球440-b上にある点状のk空間分布425-b
を生成する場合を表す。回折ビームのk空間分布425-bは、式(4)の畳み込みによって生成される。
プローブビーム435-bは、やはり点状であるk空間分布
を有する。この場合、プローブビームは、ホログラムに対して「ブラッグ整合する」と言われ、プローブビームの波長が、ホログラムを記録するのに使用される記録ビームの波長と異なっていても、ホログラムがかなりの回折を生成する可能性がある。畳み込み演算も、ベクトル和
によって幾何学的に表現され得、
は回折ビームの波動ベクトル420-bを表し、
はプローブビームの波動ベクトル415-bを表し、
は正の側波帯の格子ベクトル451-bを表す。ベクトル445-bは、式(4)の畳み込みによって、プローブビームの波動ベクトル415-bと、正の側波帯の格子ベクトル451-bの和を表現する。k空間図410-bは、負の側波帯の格子ベクトル452-bも有する。
プローブビームの波動ベクトル415-b及び回折ビームの波動ベクトル420-bは、実質的に、二等辺三角形の脚部を形成し得る。この三角形の等しい角度は、どちらも反射軸430-bに対して測定された入射角及び反射角と一致し得る。したがって、格子構造405-bは、反射軸430-bに関して、実質的にミラーに似たやり方で光を反射し得る。
図5Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔等化を有するスキューミラーを製造するシステム500-aである。システム500-aは、試料ステージ搬送台505、試料搬送レール510、第1の記録ビーム515-a、信号ミラー520、第2の記録ビーム525-a、参照ミラー530、参照ミラー搬送レール535、参照ミラー搬送台540、格子媒体545-a、ホログラム550、第1のプリズム555-a、及び第2のプリズム560-aを含み得る。
システム500-aは、グローバル座標(x
G、y
G、z
G)及びスキューミラー座標(x、y、z)を含み得る。原点は格子媒体545-aの中央に定義されてよい。一部の場合には、格子媒体545-aは、一般に矩形形状を備えてよく、「z」は格子媒体545-aの厚さに対応し、「x」は、格子媒体545-aの面内側の長さに対応し、「y」は格子媒体545-aの面内側の長さに対応する。記録のためのグローバル角度θ
Gは、格子媒体545-aの内部のx
G-軸に対する第1の記録ビーム515-aの角度として定義され得る。スキューミラー座標(x、y、z)は、次式によってグローバル座標に変換され得る。
システム500-aは、記録ビームを、所望のアイボックスサイズに対してほぼ等しいサイズを有するように構成するのに使用され得る。一実装形態では、システム500-aは、第1の記録ビーム515-a及び第2の記録ビーム525-aの正確な角度を作成するために、信号ミラー520及び参照ミラー530などの回転鏡を配設してよい。信号ミラー520の角度は、幅≒dEBを伴う第1の記録ビーム515-aの所望角度(θG1)を生成するように変化されてよい。試料ステージ搬送台505及び参照ミラー搬送台540は、それぞれの露光のために記録ビームで正確な位置を照光するように位置決めされてよい。システム500-aの試料ステージ搬送台505は、所望の位置において格子媒体545-aを第1の記録ビーム515-aで照光するのを促進するために、試料搬送レール510上に位置決めされてよい。参照ミラー搬送台540は、所望の位置において格子媒体545-aを第2の記録ビーム525-aで照光するのを促進するために、参照ミラー搬送レール535上に位置決めされてよい。格子媒体545-aは、ホログラム記録前又はホログラム記録中に記録媒体として参照されてよく、フォトポリマーを含み得る。一部の実施形態では、格子媒体は、光屈折結晶、2色ゼラチン、光-熱-屈折性ガラス、及び/又は分散ハロゲン化銀粒子含有膜を備え得る。
信号ミラー520と参照ミラー530の組を回転させることにより、これらのミラーは、第1の記録ビーム515-aと第2の記録ビーム525-aが互いに交差し、干渉し合って、格子媒体545-aにおけるホログラム550として記録される干渉パターンを形成するように、第1の記録ビーム515-aと第2の記録ビーム525-aを導くように配置され得る。ホログラム550は格子構造の一例であり得る。システム500-aにより、それぞれがスキュー軸565-aに関する複数の入射角における特定の波長の光を反射するように構成された複数の格子構造が形成され得る。それぞれの格子構造は、格子媒体545-aの、特定の波長を有するコヒーレント光に対する複数の露光を使用して形成され得る。それぞれの格子構造に対応する複数の入射角は、互いから最小範囲の角度だけオフセットされてよい。
いくつかの実装形態では、記録ビームの幅は互いに異なってよく、又は同一でもよい。記録ビームの強度は互いに同一でよく、又はビーム間で異なり得る。ビームの強度は不均一でよい。格子媒体545-aは、典型的には、プリズムと格子媒体の両方に対して屈折率が整合した流体を使用して、第1のプリズム555-aと第2のプリズム560-aの間の適所に固定される。スキュー軸565-aは、面法線570-aに対してスキュー角がある。図5Aに表されるように、スキュー角は面法線570-aに対して-30.25度でよい。第1の記録ビームと第2の記録ビームの間の角度は0~180度の範囲に存在し得る。そこで、面内システム500-aについては、面法線570-aに対して記録されるスキュー角は、φ'=(θR1+θR2-180°)/2+φGとなる。θG2=180°-θG1となる公称の場合には、φ'=φGである。図5において、φGは、面法線に対する公称のスキュー角を示す。加えて、図5には、θG1及びθG2の角度の正確な描写は示されていない。θ'G1及びθ'G2の角度が図解されており、θG1及びθG2の角度に対応する。θG1及びθG2の角度は、それぞれ第1のプリズム555-a及び第2のプリズム560-aの内部の第1の記録ビーム515-a及び第2の記録ビーム525-aに関連する。記録ビームがプリズムに入るときの、空気とプリズムの間の境界における屈折率不整合(例えばスネルの法則又は屈折の法則の影響)のために、θ'G1及びθ'G2の角度は、θG1及びθG2の角度とは異なるはずである。
スキュー軸に対する第1の記録ビームの内角とスキュー軸に対する第2の記録ビームの内角の和が180度になるように、第1の記録ビーム515-aと第2の記録ビーム525-aはスキュー軸565-aに関して名目上対称でよい。第1の記録ビームと第2の記録ビームのそれぞれが、レーザ光源に由来する視準が合った平面波ビームでよい。
例えば第1の記録ビーム515-aが第1のプリズム555-aの空気/プリズム境界と交差するところ、及び第2の記録ビーム525-aが第2のプリズム560-aの空気/プリズム境界と交差するところといった、空気/プリズム境界における屈折は、厳密に定量的にではなく、比喩的に示されている。プリズム/格子媒体境界でも屈折が起こり得る。実装形態では、格子媒体及びプリズムのそれぞれが、405nmの記録ビーム波長においてほぼ1.5471の屈折率を有する。
ホログラムのスキュー角(ホログラムの集合に関する平均スキュー角を含む)は反射軸角度と実質的に同一であり得、スキュー角又は平均スキュー角が反射軸角度から1.0度以内にあることを意味する。当該技術分野に精通している者なら、本開示の利益を与えられれば、スキュー角と反射軸角度が理論上同一であり得ることを認識するであろう。しかしながら、システムの精密さ及び正確さにおける限界、ホログラムの記録中に生じる記録媒体の縮化、及び他の誤りの原因のために、記録ビーム角度に基づいて測定された、又は推定された、スキュー角又は平均スキュー角は、スキューミラーによって反射された光の入射角及び反射角によって測定された反射軸角度と完全には一致しない可能性がある。それにもかかわらず、記録ビーム角度に基づいて決定されたスキュー角は、媒体縮化及びシステム不完全性がスキュー角及び反射軸角度の推定における誤りに寄与する場合でさえ、入射光の角度及びその反射の角度に基づいて決定された反射軸角度から1.0度以内であり得る。これらの媒体縮化及びシステム不完全性は、瞳孔等化を伴うスキューミラーの生産では、任意に小さくできることが理解される。この点に関して、これらの媒体縮化及びシステム不完全性は、通常の、又は既存のミラーの平面度に類似するものと考えられてよい。いくつかの例では、体積ホログラムを使用するスキューミラーの生産に関連付けられた基本的な限界は、記録媒体の厚さに基づき得る。
スキュー軸/反射軸は、スキューミラーの作製に言及するとき(例えばスキューミラー格子媒体にホログラムを記録することを説明するとき)には一般にスキュー軸と称され、スキューミラーの光反射特性に言及するときには反射軸と称される。ホログラムのスキュー角(ホログラムの集合に関する平均スキュー角を含む)は反射軸角度と実質的に同一であり得、これは、スキュー角又は平均スキュー角が反射軸角度から1.0度以内にあることを意味する。本開示の利益を与えられた、当該技術分野に精通している者なら、スキュー角と反射軸角度が理論上同一であり得ることを認識するであろう。しかしながら、システムの精密さ及び正確さにおける限界、ホログラムの記録中に生じる記録媒体の縮化、及び誤りの他の原因のために、記録ビーム角度に基づいて測定された、又は推定された、スキュー角又は平均スキュー角は、スキューミラーによって反射された光の入射角及び反射角によって測定された反射軸角度と完全には一致しない可能性がある。それにもかかわらず、記録ビーム角度に基づいて決定されたスキュー角は、媒体縮化及びシステム不完全性がスキュー角及び反射軸角度の推定における誤りに寄与する場合でさえ、入射光の角度及びその反射の角度に基づいて決定された反射軸角度から1.0度以内にあり得る。本開示の利益を与えられた、当該技術分野に精通している者なら、所与のホログラムに関するスキュー角がそのホログラムに関する格子ベクトル角度と同一であることを認識するであろう。
システム500-aの変形形態では、第1の記録ビーム及び第2の記録ビームの波長を変化させるために可変波長レーザが使用され得る。第1の記録ビームと第2の記録ビームの入射角は、(必須ではないが)一定に保たれ、第1の記録ビーム及び第2の記録ビームの波長が変化される。波長は、可視赤色光波長、可視青色光波長、可視緑色光波長、紫外(ultraviolet、UV)波長、及び/又は赤外(infrared、IR)波長からなり得る。システム500-aのそれぞれの格子構造は、別の格子構造とは異なる波長において入射角を反射し得る。システム500-aは、記録ビームの波長とはかなり異なる波長の光、特に、記録ビームの波長よりもかなり長い波長の光を反射することができる反射特性を有し得る。
図5Bは、本開示の様々な態様による、瞳孔等化を有するスキューミラーを製造するシステム500-bである。システム500-bは、第1の記録ビーム515-b、第2の記録ビーム525-b、格子媒体545-b、第1のプリズム555-b、第2のプリズム560-b、及びスキュー軸565-bを含み得る。システム500-bは、図5Aを参照して論じられた実施形態に関して拡大された図であり得る。
一部の場合には、交差カプラとして使用される光結合デバイス用に1つ以上のスキューミラーが製作され得る。例えば、それぞれの反射軸は平行でよく、又は瞳孔拡張器の内部の1つ以上の導波路の表面に対して角度的にオフセットされてよい。例えば、第1のプリズム555-b及び第2のプリズム560-bの内部の格子媒体545-bの向きを変えることによって、交差スキューミラーの交差カプラ構成を有する交差カプラが製作され得る。いくつかの記録する実装形態では、第2のプリズム560-bが省略されて、格子媒体545-bを固定するか又は安定させるための部品で置換されてよい。格子媒体545-bを固定するか又は安定させるための部品は、光吸収特性も含み得る。例えば、交差カプラを構成するとき、第1の記録ビーム515-bと第2の記録ビーム525-bの両方が、第1のプリズム555-bに入ってよい。
一部の場合には、第2のスキューミラーの配向が、向きを変えられた格子媒体545-b上に記録されてよい。第2のスキューミラーは、第1のスキューミラーに対して、少なくとも部分的に重なり合って、又は重なり合わないように配向されてよい。したがって、交差スキューミラー構成は、格子媒体545-b(すなわち、向きの変更及び硬化処理後の記録媒体)の所与の体積において形成される。向きを変える処理は、光結合デバイスの所望のすべてのスキュー軸を記録するように繰り返されてよい。一部の場合には、第2のスキューミラーは、第1のスキューミラーに対して重なり合わないように配向されてよい。
図6は、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム600の一例を図解する。光学システム600はHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム600は、光結合デバイス605が光610を特定の位置の方へ反射すること、並びに複製された瞳孔615-a及び615-bに投影することを可能にするために選択的結合を採用してよい。表現された角度は、導波路620の面法線に対する内角であり、基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。複製された瞳孔615-a及び615-bは、それぞれ、反射軸625-a及び625-bに対応する画像を投影してよい。光結合デバイス605は、格子媒体と、格子媒体内の格子構造と、を含み得る。格子構造は、複数のホログラム又は正弦曲線の体積格子を有し得る。
光学システム600は、光学システム600の別の部分から導波路620の中をTIRモードで伝搬する光610を図解する。光610は、光610が光結合デバイス605の方へ反射されて、複製された瞳孔615-a及び615-bを投影するように、全内部反射によって導波路620を通って伝搬し得る。例えば、光610は導波路620を通って伝搬して、下向きモードの方向と上向きモードの方向の間で反射してよい。光610は、1つの画素(例えば画像点)からの光の一例であり、対応する幅(例えば瞳孔幅)を有し得る。いくつかの例では、光610は複数の画素からの光の一例であり得る。
一部の場合には、TIRデバイス内の反射光610は、モード不均等性を経験することがある。例えば、光と導波路の表面との連続的な相互作用の間に、光のTIRモード(例えば伝搬方向に沿った空間モード)によるギャップ635が存在する可能性がある。一部の場合には、伝搬光610が、導波路620の面法線に対して大きな入射角を有すると、光610と導波路620の相互作用の間のギャップ635のサイズが増大し得る。導波路620の内部の反射光610は、光610の結合モードによってもたらされたギャップ635のサイズに依存して、光結合デバイス605と部分的にのみ相互作用し得る。図6の例の、重なり合わないモード不均等性におけるこの部分的な相互作用は、光結合デバイス605における不均一な強度プロファイルをもたらす可能性がある。強度プロファイルが不均一であると、空間的に不均等なパワー分布640をもたらす可能性がある。空間的に不均等なパワー分布640は、光結合デバイス605の複製された瞳孔に関連付けられた出力ビームの点広がり関数(point spread function、PSF)の広がりをもたらす可能性があり、それによって、投影画像の解像度が低下する。いくつかの例では、光学システム600に光均質化技術が適用され得る。
いくつかの例では、光結合デバイス605は、格子媒体と、格子媒体内の格子構造と、を含み得る。格子構造は、複数のホログラム又は正弦曲線の体積格子を有し得る。
図7Aは、本開示の様々な態様による、本明細書で説明された瞳孔拡張技術とは対照的な、既存の技術を示すグラフ700-aである。グラフ700-aは、軸705上の、外側の(度)で測定された反射角と、軸710上の回折効率と、を含む。スキューミラー技術を使用する実装形態を除いた既存の出力カプラは、外部FOV制約を経験する可能性がある。一部の場合には、出力カプラは、光結合システムの内部の制限されたTIR角度範囲に比例した(<1)外部FOVを達成することがある。例えば、1.5のバルク屈折率において、外部FOVは、光結合システムのTIR角度範囲の0.7倍(例えば導波路部分の臨界角よりも数度大きい角度から導波路部分の基板に対して平行な15度まで)に対応し得る。理想的には、TIR光線は、41.8度~90度の範囲に制限された角度でよい。既存のカプラは、TIR角度範囲に基づいて、ほぼ29度の外部FOVを生成し得る。しかしながら、一般に、既存の出力カプラのTIR角度範囲は41.8度~78度の範囲に制限され得、放射される外部FOVを更に抑制する。
図7Bは、本開示の様々な態様による、本明細書で説明された瞳孔拡張技術とは対照的な、既存の技術を示すグラフ700-bである。グラフ700-bは、(度)で測定された軸715-a上のTIR角度と、(度)で測定された軸720-a上のFOV角度と、を含む。グラフ700-bのグラフ線725-aは、内部FOV範囲の一例を図解する。グラフ700-bのグラフ線730-aは、外部FOV範囲の一例を図解する。例えば、図7Bは、既存の出力カプラによって生成される内部FOV範囲と外部FOV範囲の両方を図解し得る。既存の出力によって生成される内部FOV範囲は、41.8度~90度のTIR光線角度範囲に対応し得る。しかしながら、既存の出力によって生成される外部FOV範囲は、41.8度~78度の対応するTIR光線角度範囲に制限され得る。一部の場合には、グラフ700-bは1つ以上の特性のカプラ(例えばDOE及びHOE)に対応し得る。
一部の実施形態では、エンボス回折格子を含む他の既存のカプラ、DOE、及び角を成す部分反射面が、FOVに対して別個の制約を課す可能性がある。一部の場合には、他の既存のカプラは、カプラとそれぞれのTIRモードの多重反射との間の相互作用のために、FOV制約を招く可能性がある。例えば、既存のカプラは、直線状の光と結合素子の間の相互作用の結果として、光学的明瞭さの低下を招くことがある。他の既存のカプラ(例えばDOE及びHOE)は、カプラ要素による色分散を経験する可能性がある。対照的に、いくつかの体積ホログラムと、スキューミラータイプの部品又はデバイスとが、TIRモードで動作する光の反射(例えば、光結合システムのアイボックスの近位にある基板に向けた下向きのはね返り)のうちの1つに対してブラッグ不整合となり得る。その結果、体積ホログラムは、既存のカプラに当てはまるいくつかのFOV制約を招かなくてよい。いくつかの体積ホログラムと、スキューミラータイプの部品又はデバイスとは、光結合システムを真っすぐ通る入力光(例えば基板表面に入射する外部光又は環境光)に対してブラッグ不整合となり得る。
スキューミラータイプの部品又はデバイスを利用する光結合デバイスは実質的に無彩色であり得、したがって既存のカプラのような色分散を受けなくてよい。スキューミラー技術を使用する出力カプラは、スキューミラータイプの部品又はデバイスを利用する光結合デバイスの前述の品質に少なくとも部分的に基づいて、より大きい比例関係に従うTIR角度範囲の外部FOVを達成し得る。スキューミラー技術を使用する出力カプラは、カプラにおける入射角の内部範囲が反射角の内部範囲と同等であるため、TIR角度範囲に対して等しい内部FOVを達成し得る。例えば、1.5のバルク屈折率において、外部FOVは、光結合システムのTIR角度範囲のほぼ1.5倍であり得る。そのため、結果は、既存の出力カプラと比較して、かなり大きな外部FOVとなり得る。34.9度のTIR角度範囲(例えば光結合システムの導波路部分の内部範囲)は、53.4度の外部FOVを生成し得る。
図7Cは、本開示の様々な態様による瞳孔拡張技術を図解するグラフ700-cを図解する。グラフ700-cは、(度)で測定された軸715-b上のTIR角度と、(度)で測定された軸720-b上のFOV角度と、を含む。グラフ700-cのグラフ線725-bは、内部FOV範囲の一例を図解する。グラフ700-cのグラフ線730-bは、外部FOV範囲の一例を図解する。例えば、図7Cは、スキューミラー技術を使用して、出力カプラによって、43度~78度の角度範囲に従って生成された内部FOV範囲と外部FOV範囲の両方を図解し得る。
一部の実施形態では、スキューミラー技術を使用する出力カプラの外部FOVは、グラフ線730-bに見られるように直線のFOVである。したがって、この出力カプラは、出力画像投影のために、既存の出力カプラよりも大きな対角線のフィールドをサポートし得る。例示的な光結合システムの配向(例えば出力カプラに対して水平に配設された交差カプラ)では、水平方向における53.4度の外部FOVを伴う16:9の表示フィールドは、31.6度の垂直FOV及び60度の対角線FOVをサポートし得る。光結合システムの配向の一例(例えば出力カプラに対して垂直に配設された交差カプラ)では、垂直方向における53.4度の外部FOVを伴う16:9の表示フィールドは、83.9度の水平FOV及び91.7度の対角線FOVをサポートし得る。スキューミラー技術を利用する光結合システムの配向によって、四角の表示フィールドなどの他の表示フィールドの実装形態がサポートされ得るが、これらに限定されない。
図8Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ800-aの一例を図解する。光学レンズ800-aは、導波路805-a、光入力部分810-a、第1の光結合デバイス815-a(例えば交差カプラ)、反射軸820-a、第2の光結合デバイス825-a(例えば出力カプラ)、及びアイボックス830-aを含み得る。導波路805-aは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路805-aは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分810-aの近位にある光受信端と、光入力部分810-aの遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の場合には、入力光は、光入力部分810-aにおいて入力結合され、導波路805-aを通って伝搬する。例えば、光入力部分810-aは、導波路805-aに対して結合された縁部でよい。他の例では、光入力部分810-aは、DOE、HOE、又はスキューミラーベースの入力カプラなど(図示せず)によって結合されたプリズムでよい。入力光は、光結合デバイスの配向面(例えばx-y面)の内部の導波路805-aによって誘導され、光入力部分810-aの開口から、第1の光結合デバイス815-a(例えば、一般的な扇形の構成を有する、スキューミラー技術を使用する交差カプラ)を満たす発散角(例えば20.4度の発散角)で拡大する。第1の光結合デバイス815-aは、格子媒体と、格子媒体内の複数の格子構造と、を備え得る。一部の場合には、第1の光結合デバイス815-aは、反射軸820-aがx-y面において45度に配向された部分反射スキューミラーを備え得る。第1の光結合デバイス815-aは、導波路を通る光を、第1の光結合デバイス815-aにおいて、反射軸820-aに従って、入力光の伝搬方向からオフセットされた角度で、第2の光結合デバイス825-a(例えば出力カプラ)の方へ反射してよい。光は、第2の光結合デバイス825-aを通って伝搬し、アイボックス830-aの方へ反射してよく、内部TIR角度範囲を、アイボックスにおいて表現される放射された外部FOVへマッピングする。例えば、34.9度のTIR角度範囲が53.4度の外部水平FOVにマッピングされてよく、20.4度の面内内角範囲が31.6度の外部垂直FOVへマッピングされてよく、結果として60度の対角線FOVが生じる。
一部の場合には、第1の光結合デバイス815-aの反射軸820-aは、導波路表面(例えば導波路805-aの主基板表面)に対して平行でよい。第1の光結合デバイス815-aの反射軸820-aは、導波路表面に対して平行に配向されているために、回折された(又は反射した)光の面外方向成分を維持し得る。第1の光結合デバイス815-aは、面外寸法における回折光の指向性を維持することにより、第2の光結合デバイス825-aに対する双方向(例えば上向きと下向きの)TIR反射を両方とも回折し得る。その結果、瞳孔反復密度が増加され得る。
他の場合には、第1の光結合デバイス815-aの反射軸820-aは、面外成分を維持し得、第2の光結合デバイス825-aへの単方向TIR反射を可能にする。すなわち、反射軸820-aの面外成分は、第1の光結合デバイス815-aが、TIR反射と同じように回折光を面外方向に反射することを可能にし得る。例えば、面外方向に対して45度の入射角の入射光は、面外方向に対して135度の角度で、第2の光結合デバイス825-a(例えばスキューミラー技術を使用する出力カプラ)の方へ反射され得る。
第1の光結合デバイス815-aは、光入力部分810-aからアイボックス830-aまでの経路を通じて、投影画像の寸法を無誘導のままに維持することを可能にし得る。一部の場合には、第1の光結合デバイス815-aは第2の光結合デバイス825-aに対して水平方向でよい。無誘導の寸法は垂直FOVでよく、これは最大のTIR範囲よりも小さいFOV範囲を含む。あるいは、一部の場合には、第1の光結合デバイス815-aは、第2の光結合デバイス825-aの代替位置に(例えば第2の光結合デバイス825-aの下部又は上部に沿って)構成されてよい。無誘導の寸法は水平FOVであり得、このFOVは最大のTIR範囲を超える角度範囲に及び得る。例えば、第1の光結合デバイス815-aは、光結合システムの一部分上に、第2の光結合デバイス825-aに対して垂直に配設されてよい。最大の誘導された外部の53.4度のFOVを有する垂直FOVを使用すると、16:9の表示フィールドは、水平に83.9度で対角線的に91.7度の範囲になり得る。
本開示の独創的な態様が、図8Aの非限定的な例によって図解されている。例えば、導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に第1の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第1の光結合デバイス815-a)が配設され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、入射光の少なくとも一部分を反射光として反射するように構成されるか又は構築されてよい。導波路における入射光は、導波路の面法線に対応する第1の軸(例えばz軸)に対するTIRの範囲内の第1の入射角と、第2の軸(例えばx軸又はy軸)に対する第2の入射角と、を有し得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向された第1の反射軸(例えば反射軸820-a)を有し得る。反射光は、TIRの範囲内の第1の反射角と、第2の軸に対する第2の反射角と、を有し得る。一部の場合には、第2の反射角は第2の入射角とは異なってよい。
一部の場合には、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス825-a)が配設され得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸とは異なる配向の第2の反射軸を有し得る。一部の場合には、第2の反射軸は第1の反射軸に直交して配向され得る。図8Aの例に図解されているように、第1の反射軸820-aは、導波路805-aの面法線に直交する。反対に、一部の実施形態では、第1の反射軸は導波路面法線に直交せず、また、一部の実施形態では、第2の反射軸は第1の反射軸に直交しない。第2の反射軸は、典型的には面法線と一致しない。
一部の場合には、第1の体積ホログラフィック光結合素子は、格子媒体と、格子媒体内の第1の格子構造と、を有し得る。第1の格子構造は、第1の入射角における第1の反射軸に関する波長の光を反射するように構成され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、格子媒体の内部に、少なくとも部分的には第1の格子構造と重なり合わない第2の格子構造を含み得、第2の格子構造は、第1の入射角と異なる第2の入射角において第1の反射軸媒体に関する波長の光を反射するように構成されてよい。
第1の格子構造は、少なくとも3つのホログラムを備えてよく、少なくとも3つのホログラムのそれぞれが入射角の第1の範囲内の固有の入射角に対応し、少なくとも3つのホログラムの隣接する|ΔKG|は、1メートル当たり1.0×104~1.0×106ラジアン(rad/m)の間に存在する平均値を有し得る。一部の場合には、波長は、可視赤色光波長、可視青色光波長、又は可視緑色光波長のうちの1つを含み得る。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図8Bは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ800-bの一例を図解する。光学レンズ800-bは、導波路805-b、光入力部分810-b、第1の光結合デバイス815-b(例えば交差カプラ)、反射軸820-b、第2の光結合デバイス825-b(例えば出力カプラ)、アイボックス830-b、及び軌跡835を含み得る。導波路805-bは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路805-bは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分810-aの近位にある光受信端と、光入力部分810-bの遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の実施形態では、第1の光結合デバイス815-b(例えばバナナ構成に配置されたカプラ部品を有する、スキューミラー技術を使用する交差カプラ)は、諸軌跡835のうちの軌跡835-aを包含し得、これは、諸軌跡835のうちのそれぞれの他の軌跡835-b、835-c、835-d、835-eとは異なる、少なくともいくつかの垂直方向の画角又は垂直方向の画角領域に対応する。諸軌跡835のうちのそれぞれの軌跡835-a、835-b、835-c、835-d、835-eは、特定の垂直方向の画角の光を反射して、第2の光結合デバイス825-b(例えばスキューミラー技術を使用する出力カプラ)に光を向ける格子構造の一例であり得る。第1の光結合デバイス815-bは、格子媒体と、格子媒体内の複数の格子構造と、を備え得る。第1の光結合デバイス815-bは、x軸に対して50.1度のx-y面における反射軸820-bを有する部分反射スキューミラー部品を含み得る。第1の光結合デバイス815-bは、最も遠い各コーナーが第2の光結合デバイス825-bから等距離になるように配向されてよく、したがって第1の光結合デバイス815-bの必要なサイズを最小化する。
一部の場合には、第1の光結合デバイス815-bの諸軌跡835は、部分反射スキューミラー部品に対応し得る。例えば、入力光は光入力部分810-bに入り、カプラの配向面(例えばx-y面)内の導波路805-bによって誘導され、第1の光結合デバイス815-bの諸軌跡835のうちの少なくとも1つの軌跡(例えば軌跡835-a)に伝搬し得る。部分反射スキューミラー部品は光を反射し得、光は第2の光結合デバイス825-bの方へ伝搬し得る。次いで、光は、第2の光結合デバイス825-bによって(例えばアイボックス830-bに向けて)更に反射されてよい。
第1の光結合デバイス815-bの諸軌跡835のうちのそれぞれの軌跡835-a、835-b、835-c、835-d、835-eは、光入力部分810-bからの画像光の一部分を第2の光結合デバイス825-bの方へ反射してよい。一部の場合には、特定の軌跡835-a、835-b、835-c、835-d、835-eによって反射された画像光の一部分は、光結合システムのアイボックス830に対して後に投影される画像の横の行に対応し得る。例えば、後に投影される画像の上部の水平に広がる縁部に対応する画像光の一部分は、光入力部分810-bの近位にある第1の軌跡835-a(例えば一番上の軌跡)によって第2の光結合デバイス825-bの方へ反射されてよい(例えば、軌跡835-aは、諸軌跡835のうちの残りの軌跡835-b、835-c、835-d、835-eの他のホログラムよりも、より大きい入射角でより低い格子周波数におけるTIR範囲の入射光を反射する1つ以上のホログラムを含み得る)。他の例では、後に投影される画像の下縁に対応する画像光の一部分は、光入力部分810-bの遠位にある別の軌跡835-e(例えば一番下の軌跡)によって第2の光結合デバイス825-bの方へ反射されてよい。図8Bの非限定的な例で図解された5つの軌跡835-a、835-b、835-c、835-d、835-eは、下部の軌跡835から上部の軌跡835への昇順(すなわち、内部の垂直FOV角度フィールドの放射状の掃引)で、100%、75%、50%、25%、及び0%の垂直方向の画角に対応し得る。一部の場合には、少なくとも1つの軌跡(例えば軌跡835-a)が、光入力部分810-bの中央から第1の半径方向距離に1つ以上のホログラムを備え、別の軌跡(例えば軌跡835-e)は、光入力部分810-bの中央から第1の半径方向距離にホログラムを含まない。一部の場合には、諸軌跡835の軌跡の数は、内部の垂直FOV角度フィールドにおける度の数よりも大きくてよい。例えば、20.4度の内部の垂直FOVを有する光学システムは、20よりも多くの諸軌跡を含み得る。一部の場合には、それぞれの軌跡が単一のホログラムに対応する。一部の場合には、第1の軌跡に対応する第1のホログラムは、第2の軌跡に対応する第2のホログラムと重なり合わない縞パターンを含む。
いくつかの例では、光結合デバイスが一般的な扇形の構成を有し得る右下部分は、対応するホログラムが、後に投影される画像の上縁部分に対して角度選択性を有するように、省略されてよい。後に投影される画像の、他の水平に広がる部分に対応する画像光に関する角度選択性を有し得るホログラムは、第2の光結合デバイス825-bに対して比較的近位にあり得る。下部の諸軌跡835の垂直方向のサイズは、いかなる特定の軌跡835も境界を定めなければならない垂直領域を制限することにより、より小さくなり得る。したがって、よりコンパクトな第1の光結合デバイス815-bが構成され得る。
第1の光結合デバイス815-bは、光入力部分810-bからアイボックス830-bまでの経路を通じて、投影画像の寸法を無誘導のままに維持することを可能にし得る。一部の場合には、第1の光結合デバイス815-bは第2の光結合デバイス825-bに対して水平方向でよい。無誘導の寸法は垂直FOVでよく、これは最大のTIR範囲よりも小さいFOV範囲を含む。あるいは、一部の場合には、第1の光結合デバイス815-bは、第2の光結合デバイス825-bの代替位置に(例えば第2の光結合デバイス825-bの下部又は上部に沿って)構成されてよい。無誘導の寸法は垂直FOVであり得、このFOVは最大のTIR範囲を超える角度範囲に及び得る。例えば、第1の光結合デバイス815-bは、光結合システムの一部分上に、第2の光結合デバイス825-bに対して垂直に配設されてよい。最大の誘導された外部の53.4度のFOVを有する垂直FOVを使用すると、16:9の表示フィールドは、水平に83.9度で対角線的に91.7度の範囲になり得る。
本開示の独創的な態様が、図8Bの非限定的な例によって図解されている。例えば、導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に第1の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第1の光結合デバイス815-b)が配設され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、入射光の少なくとも一部分を反射光として反射するように構成されるか又は構築されてよい。導波路における入射光は、導波路の面法線に対応する第1の軸(例えばz軸)に対するTIRの範囲内の第1の入射角と、第2の軸(例えばx軸又はy軸)に対する第2の入射角と、を有し得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向された第1の反射軸(例えば反射軸820-b)を有し得る(例えば、第1の反射軸は、第1の導波路表面の面法線に直交して配向され得る)。反射光は、TIRの範囲内の第1の反射角と、第2の軸に対する第2の反射角と、を有し得る。一部の場合には、第2の反射角は第2の入射角とは異なってよい。
一部の場合には、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス825-b)が配設され得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸が配向されている面に直交する面に配向された第2の反射軸を有し得る。
導波路は、第1の体積ホログラフィック光結合素子に配設された第1の軌跡(例えば軌跡835-a)を有し得、第1の軌跡は、第1の入射角における第1の反射軸に関する波長の光を反射するように構成され得る。一部の場合には、導波路は、第1の体積ホログラフィック光結合素子に配設された第2の軌跡(例えば軌跡835-b)を有し得、第2の軌跡は、第1の入射角とは異なる第2の入射角における第1の反射軸に関する波長の光を反射するように構成され得る。第1の軌跡と第2の軌跡は少なくとも部分的に重なり合ってよい。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図9Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ900-aの一例を図解する。光学レンズ900-aは、導波路905-a、光入力部分910-a、第1の光結合デバイス915-a(例えば交差カプラ)、反射軸920-a、第2の光結合デバイス925-a(例えば出力カプラ)、及びアイボックス930-aを含み得る。導波路905-aは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路905-aは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分910-aの近位にある光受信端と、光入力部分910-aの遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の実施形態では、第1の光結合デバイス915-a(例えばスキューミラー技術及びペリスコープ反射率構成を使用する交差カプラ)は、入射光935-aを第2の光結合デバイス925-a(例えばスキューミラー技術を使用する出力カプラ)の方へ反射するための偶数回の回折を含み得る。入力光935-aは光入力部分910-a(例えば入射瞳孔)に入り得る。一部の場合には、入力光935-aは、第1の光結合デバイス915-aを通って第1の方向に伝搬してよく、第1の部分反射部品(例えばホログラム)によって反射されて第1の反射光線及び第1の伝搬光線を生成し得る。第1の反射光線は、第1の光結合デバイス915-aを通って第2の方向に伝搬し、第2の部分反射部品によって反射されて、光伝搬の元の方向に対して平行な第1の方向に伝搬し得る第2の反射光線を生成してよい。
一部の場合には、第1の光結合デバイス915-aのそれぞれの回折は、スキューミラーの内部の同一の格子の複製に対応してよく、平行なミラー配向に類似した入射光反射を可能にする。光935-aは、第1の光結合デバイス915-aを通って第1の方向に伝搬して、スキュー軸920-aに関連して配向された第1の部分反射部品によって反射されてよい。第1の部分反射部品から反射された光線は、第1の光結合デバイス915-aの内部を伝搬した後に、第1の部分反射部品及びスキュー軸920-aと共通の配向の第2の部分反射部品によって反射されてよく、入力光925-aの元の方向に伝搬され得る光線を放射する。
一部の場合には、第1の光結合デバイス915-aの反射軸920-aは、導波路表面(例えば導波路905-aの主基板表面)に対して平行でよい。第1の光結合デバイス915-aの反射軸920-aは、導波路表面に対して平行に配向されているために、回折光の面外方向成分を維持し得る。第1の光結合デバイス915-aは、面外寸法における回折光の指向性を維持することにより、第2の光結合デバイス925-aに対する双方向(例えば上向きと下向きの)TIR反射を両方とも回折し得る。その結果、瞳孔反復密度が増加され得る。
いくつかの例では、反射軸は面外成分を有し得、第2の光結合デバイス925-aへの単方向TIR反射を可能にする。反射軸の面外成分は、スキューミラーが、TIR反射と同じように回折光を面外方向に反射することを可能にし得る。例えば、面外方向に対して45度の角度の入射光は、面外方向に対して125度の角度で第2の光結合デバイスの方へ反射され得る。
本開示の独創的な態様が、図9Aの非限定的な例によって図解されている。例えば、導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に第1の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第1の光結合デバイス915-a)が配設され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向された第1の反射軸(例えば反射軸920-a)を有し得る。
一部の場合には、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス925-a)が配設され得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸が配向されている面に直交する面に配向された第2の反射軸を有し得る。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図9Bは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ900-bの一例を図解する。光学レンズ900-bは、導波路905-b、光入力部分910-b、第1の光結合デバイス915-b(例えば交差カプラ)、反射軸920-b、第2の光結合デバイス925-b(例えば出力カプラ)、及びアイボックス930-bを含み得る。導波路905-bは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路905-bは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分910-bの近位にある光受信端と、光入力部分910-bの遠位にある光出力端と、を含み得る。
第1の光結合デバイス915-bは、第1の光結合部品915-c及び第2の光結合部品915-d(例えばペリスコープ構成においてスキューミラー技術を使用する2つの交差カプラ部分)を含み得る。第1の結合部品915-cと第2の結合部品915-dは、一般に光入力部分910-bの近位にあるそれぞれの縁部において境を接してよい。光入力部分910-b(例えば入射瞳孔)は、第1の光結合デバイス915-bの縁部中央に対して配向されてよい。この配向は、入射瞳孔の拡張を可能にし得る。一部の場合には、第1の結合部品915-cと第2の結合部品915-dの境を接するか又は隣接する縁部分の間にギャップがあってよい。他の例では、第1の結合部品915-cの縁部分と第2の結合部品915-dの縁部分が重なり合ってよい。
入力光は光入力部分910-bに入って、第1の光結合デバイス915-bへ誘導され得る。光935-bは、結合デバイスの光結合部品915-cへ向けられ、光結合部品915-cの内部の第1の部分反射部品へ伝搬し、スキュー軸920-bに関して配向され得る。第1の部分反射部品から反射された光線は、光結合部品915-cの内部を伝搬した後に、第1の部分反射部品及びスキュー軸920-bと共通の配向の第2の部分反射部品によって反射されてよく、誘導された入力光935-bの元の方向に伝搬され得る光線を放射する。放射光は第2の光結合デバイス925-bに向けられてよい。
同様に、光935-cは、光結合部品915-dへ向けられ、光結合部品915-dの内部の第1の部分反射部品へ伝搬し、スキュー軸920-cに関して配向され得る。第1の部分反射部品から反射された光線は、光結合部品915-dの内部を伝搬した後に、第1の部分反射部品及びスキュー軸920-cと共通の配向の第2の部分反射部品によって反射されてよく、誘導された入力光935-cの元の方向に伝搬され得る光線を放射する。放射光は第2の光結合デバイス925-bに向けられてよい。
本開示の独創的な態様が、図9Bの非限定的な例によって図解されている。例えば、導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に第1の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第1の光結合デバイス915-a)が配設され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向された第1の反射軸(例えば反射軸920-a)を有し得る。
一部の場合には、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス925-a)が配設され得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸が配向されている面に直交する面に配向された第2の反射軸を有し得る。
一部の場合には、第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸(例えば反射軸920-b)に関する光を反射するように構成され得る第1の結合部分(例えば第1の結合部品915-c)と、第1の導波路表面と平行な面に配向された、第1の反射軸に対して非平行な第2の反射軸(例えば反射軸920-c)に関する光を反射するように構成され得る第2の結合部分(例えば第2の結合部品915-d)と、を備え得る。第1の反射軸は第1の位置において光を反射するように構成されてよく、第2の反射軸は、第1の位置とは異なり得る第2の位置において光を反射するように構成されてよい。
いくつかの例では、第1の結合部分が第2の結合部分に少なくとも部分的に重なり合ってよく、第1の反射軸が、重なり合う位置において光を反射するように構成され得、第2の反射軸が、重なり合う位置において光を反射するように構成され得る。体積ホログラフィック光結合素子の第1の結合部分と第2の結合部分は、接合部において整列されてよい。
いくつかの例では、入射瞳孔素子(例えば光入力部分910-b)は、第1の結合部分及び第2の結合部分にわたって広がるように、第1の結合部分と第2の結合部分の接合部に対して整列されてよい。体積ホログラフィック光結合素子の第1の結合部分と第2の結合部分は、少なくとも部分的に重なり合ってよい。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図10Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ1000-aの一例を図解する。光学レンズ1000-aは、導波路1005-a、光入力部分1010-a、第1の光結合デバイス1015-a(例えば交差カプラ)、反射軸1020-a及び1020-b、第2の光結合デバイス1025-a(例えば出力カプラ)、並びにアイボックス1030-aを含み得る。導波路1005-aは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路1005-aは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分1010-aの近位にある光受信端と、光入力部分1010-aの遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の実施形態では、1対のペリスコープカプラは重なり合うように構成されており、第1の光結合デバイス1015-aを備え得る。重なり合う領域は、第1の光結合デバイス1015-aの全域を包含してよく、又は第1の光結合デバイス1015-aの小領域に制限されてもよい。それぞれのペリスコープ交差カプラが多数の格子構造を包含し得、デバイスの格子構造の重なり合いを可能にする。重なり合う領域は、反射軸1020-aと1020-bの重なり合いを組み込んでよく、交差スキュー軸の配向1040を形成する。格子構造の反射軸1020-aと1020-bは、第1の光結合デバイス1015-aの重なり合う領域の内部で直交し得る。いくつかの例では、格子構造の反射軸1020-a及び1020-bは、導波路1005-aの表面に対して平行でよい。他の例では、格子構造の反射軸1020-a及び1020-bは面外成分を有し得、第2の光結合デバイス1025-aに対する単方向TIRを可能にする。
格子構造の直交構成は、交差スキュー軸の配向1040に従ってモード拡散を実施し得る。導波路1005-aの内部で、それぞれの光線は、共通の配向面(例えばx-y面)を共有して配向面内又は配向面外に相対する角度を有する相補的なTIR対(すなわちz軸に対して上向きのTIR反射と下向きのTIR反射)を表現し得る。相補的なTIR対は、配向軸の水平余角と垂直余角の両方に伝搬する、導波路1005-aの内部の1対の導波モードを表現し得る。相補的な対の導波モードは、第1の光結合デバイス1015-aの共通の方向に伝搬し得て、第1の光結合デバイス1015-aの重なり合う領域の内部の格子構造の重なり合いを、部分的に、又は完全に満たし、交差スキュー軸配向1040の合計8つの結合モードを生成する。
第1の光結合デバイス1015-aの重なり合わない部分における入力光1035は、反射軸1020-a又は1020-bに従って配向された1つ以上の部分反射部品へと伝搬し得る。部分反射部品の反射光線は、交差スキューミラー領域の方へ伝搬し得、第2の光結合デバイス1025-aから発散する光の量を最小化する。
格子構造の配向のために、結合モードのうちの1つに導入されたいかなる光も、回折して、モードのそれぞれを占め得る。それぞれの入力光線は、反射され、かつ回折され得て、第1の光結合デバイス1015-aの方向制限によって、入力光線と指向的に整列した光線を複製する。複製された光線は、元の入力光線によって照光されない空間位置に生じ得、瞳孔拡張を構成する。
本開示の独創的な態様が、図10Aの非限定的な例によって図解されている。例えば、導波路は、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面と、を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に第1の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第1の光結合デバイス1015-a)が配設され得る。第1の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向された第1の反射軸(例えば反射軸1020-a及び1020-b)を有し得る。
一部の場合には、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に、第2の体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス1025-a)が配設され得る。第2の体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸が配向されている面に直交する面に配向された第2の反射軸を有し得る。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図10Bは、図10Aを参照して説明されたような格子構造(交差スキューミラー)の重なり合いのk空間表現1045を図解する。1対の導波モードを表現する入力光線は、直交するスキュー軸1050-a及び1050-bを備える交差スキューミラーを満たし得る。導波モードは、モード拡散を経験して8つの結合モードを占めてよく、光線のうちの1つが元の入力光線の方向を保存し得る。
例えば、入射瞳孔を通って導入される入力光線、又は平行方向1055-dに伝搬する光線は、交差スキューミラーへと伝搬し得る。光線は、それぞれがz方向において相補的な1対の導波モードを含む、方向1055-a及び1055-cに対して平行な反射光線へと回折され得る。反射光線は、交差スキューミラーのその後の位置において、次に、それぞれがz方向において相補的な1対の導波モードを含む、方向1055-b及び1055-dに対して平行な光線に回折され得る。その結果、反射光線は、配向の各方向1055に伝搬し得、交差スキューミラーのいくつか又はすべての位置を満たす。図10Aを参照して、この処理は、光結合デバイス1015-aの全体にわたって連続的に持続させてよく、入射瞳孔1010-aにおいて導入された光をデバイスのいくつか又はすべての位置へと拡散させる。
一部の場合には、スキュー軸1050は直交しないやり方で配向されてよく、配向軸による代替数の導波モードを可能にする。その上、一部の実施形態では、格子構造の重なり合いは、2を超える複数の重ね合わされたスキュー軸を与える可能性がある。重ね合わされたスキュー軸における導波モードは、交差スキューミラーの配向された構成によるモード拡散を経験し得る。
図11Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム1100-aの一例を図解する。光学システム1100-aはHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム1100-aは、第1の導波路1105-a及び第2の導波路1110-aが光1115-aを特定の位置の方へ反射することを可能にするために、選択的結合を採用し得る。表現された角度は、第1の導波路1105-a及び第2の導波路1110-aの面法線に対する内角である。基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。
一部の場合には、画像投影システムの内部で異種カプラが使用され得る。異種カプラは、1つ以上のスキューミラー又は非スキューミラーの体積ホログラフィックカプラ、表面媒体にスタンピング又はエッチングされたDOE、導波路の内部に組み込まれた部分反射表面などに対応し得る。異種導波路は、単一構造(例えば第1の導波路1105-a及び第2の導波路1110-aを含む)へと接合されてもよい。例えば、第1の導波路1105-aと第2の導波路1110-aを単一構造へと一体化するために、相互結合する接合部1120-aが使用されてよい。第1の導波路1105-aと第2の導波路1110-aの接合は、光学的に透過性の接合部1120-a(例えばノーランドの光学的接着剤)によって接着されてよく、重なり合う接合部構造を形成する。1つ以上の光線1115-aが、導波路1105-aの内部で反射されて透過性接合部1120-aの方へ伝搬し得る。導波路1105-aと1110-aの間の重なる点(例えば透過性接合部1120-aがあるところ)において、光線1115-aは、透過性接合部1120-aについて両方の導波路媒体の内部で反射し得る。光線1115-aは、次いで透過性接合部1120-aを超えて伝搬して、もっぱら第2の導波路1110-aの内部で反射する。
本開示の独創的な態様が、図11Aの非限定的な例によって図解されている。例えば、デバイスは、導波路(第2の導波路1110-a)に対して結合された相互結合導波路(例えば第1の導波路1105-a)を有し得る。一部の場合には、相互結合導波路は、重なり合う接合部(例えば接合部1120-a)によって導波路に結合されてよい。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図11Bは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム1100-bの一例を図解する。光学システム1100-bはHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム1100-bは、第1の導波路1105-b及び第2の導波路1110-bが光1115-bを特定の位置の方へ反射することを可能にするために、選択的結合を採用し得る。表現された角度は、第1の導波路1105-b及び第2の導波路1110-bの面法線に対する内角であり、基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。
一部の場合には、画像投影システムの内部で異種カプラが使用され得る。異種カプラは、1つ以上のスキューミラー又は非スキューミラーの体積ホログラフィックカプラ、表面媒体にスタンピング又はエッチングされたDOE、導波路の内部に組み込まれた部分反射表面などに対応し得る。異種導波路は、単一構造(例えば第1の導波路1105-b及び第2の導波路1110-bを含む)へと接合されてもよい。例えば、第1の導波路1105-bと第2の導波路1110-bを単一構造へと一体化するために、相互結合する接合部1120-bが使用されてよい。第1の導波路1105-bと第2の導波路1110-bの接合は、接合部構造を含み得るがこれに限定されず、第1の導波路1105-bと第2の導波路1110-bは、結合されて(例えば突合せ結合されて)縁部結合接合部1120-bにおいて共通の縁部を共有する。縁部結合接合部1120-bは光学的に透明でよい。一部の場合には、異種カプラと接合物質は同一の屈折率を有し得る。
例えば、第1の導波路1105-bと第2の導波路1110-bは異種でよく、突合せ結合構造を使用して相互結合され得る。第1の導波路1105-bと第2の導波路1110-bは、光学的に透過性の接合部で接着されてよい。接合部は光学的接着剤を含み得る。1つ以上の光線1115-bは、第1の導波路1105-bの内部で反射されて、第2の導波路1110-bの結合された縁部の方への伝搬を可能にし得る。縁部結合接合部1120-bの光学的に透過性の特性により、光は、第1の導波路1105-bを通って第2の導波路1110-bへ伝搬することができる。次いで、光115-bは第2の導波路1110-bの内部で反射し得る。
本開示の独創的な態様が、図11Bの非限定的な例によって図解されている。例えば、デバイスは、導波路(第2の導波路1110-b)に対して結合された相互結合導波路(例えば第1の導波路1105-b)を有し得る。一部の場合には、相互結合導波路は、端と端との接合部(例えば接合部1120-b)によって、導波路に動作可能に結合されてよい。他の例では、相互結合導波路は、光学的接着要素によって導波路に結合されてよい。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図11Cは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム1100-cの一例を図解する。光学システム1100-cはHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム1100-cは、第1の導波路1105-c及び第2の導波路1110-cが光を特定の位置の方へ反射することを可能にするために、選択的結合を採用し得る。表現された角度は、第1の導波路1105-c及び第2の導波路1110-cの面法線に対する内角であり、基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。一部の場合には、1つ以上の導波路がホログラフィック記録層(例えば導波路媒体1125-a)を包含し得る。
縁部結合ファセット(例えば表面1120-c)が、導波路媒体1125-aを包含している第2の導波路1110-cの縁部に対して、光学的接着剤又は導波路媒体1125-aを使用して接着され得る。例えば、表面1120-cが第2の導波路1110-cに接着されてよく、接合部(例えば突合せ結合された接合部)を形成する。一部の場合には、例えば吸収性コーティングを塗布することにより、導波路媒体1125-aの露出した縁部を通る光の誘導を妨げて、画像忠実度を維持し得る。
図11Dは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム1100-dの一例を図解する。光学システム1100-dはHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム1100-dは、第1の導波路1105-d及び第2の導波路1110-dが光を特定の位置の方へ反射することを可能にするために、選択的結合を採用し得る。表現された角度は、第1の導波路1105-d及び第2の導波路1110-dの面法線に対する内角であり、基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。一部の場合には、1つ以上の導波路がホログラフィック記録層(例えば導波路媒体1125-b)を包含し得る。
一部の場合には、突合せ結合された接合部1120-dは、導波路媒体1125-bを包含している第2の導波路1110-dに対して縁部結合ファセットなしで結合されてよい。その結果、突合せ結合された接合部1120-dは、ホログラフィック記録層1125-bを含む第2の導波路1110-dの製作と同一の処理ステップで形成され得る。
図11Eは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学システム1100-eの一例を図解する。光学システム1100-eはHMDデバイスなどの用途に利用され得るが、これらに限定されない。光学システム1100-eは、第1の導波路1105-e及び第2の導波路1110-eが光を特定の位置の方へ反射することを可能にするために、選択的結合を採用し得る。表現された角度は、第1の導波路1105-e及び第2の導波路1110-eの面法線に対する内角であり、基板界面における屈折、並びに基板-空気界面における屈折は、図解の目的で無視されている。一部の場合には、1つ以上の導波路がホログラフィック記録層(例えば導波路媒体1125-c)を包含し得る。
一部の場合には、突合せ結合された接合部1120-eは、導波路媒体1125-cを包含しているが導波路媒体1125-cの露出した縁部は包含していない、第2の導波路1110-eの基板の縁部に接着されてよい。第2の導波路1110-eの基板に結合すると、導波路媒体1125-cの露出した縁部を通る光の誘導を妨げて、画像忠実度を維持し得る。
いくつかの例では、光学システム1100によって表現されるような結合接合部構造は、吸収光学素子、反射光学素子、複屈折光学素子、又は代替光学素子を含み得る。導波路媒体1125の縁部に光が結合されるのを防止するために、吸収遮断層又は反射遮断層が使用され得る。結合接合部1120を通過する光の偏光を回転させるために、複屈折層が含まれ得る。接合部1120は重なり合ってよく(図示せず)、結合された光を制御するために部分反射層を包含し得る。反射層は、結合接合部構造によって形成された開口の鮮明な画像を緩和するために(例えば、反射率が縁部の近くで高くなり、中央の近くで低くなるように)空間的に変化してよく、したがって分散を低減して強度均質性を改善する。
図12は、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ1200の一例を図解する。光学レンズ1200は、導波路1205、光入力部分1210、第1の光結合デバイス1215(例えば交差カプラ)、反射軸1220、第2の光結合デバイス1225(例えば出力カプラ)、アイボックス1230、及び1つ以上の部分反射ルーバー1235を含み得る。導波路1205は、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路1205は、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分1210の近位にある光受信端と、光入力部分1210の遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の場合には、第1の光結合デバイス1215は、1つ以上のルーバー1235、DOE、VHG、プリズム、液晶などを包含し得る。第1の光結合デバイス1215から第2の光結合デバイス1225へのビーム誘導のための機能は、第1の光結合デバイス1215の1つ以上の軌跡(図示せず)の範囲内にあり得、垂直方向の画角の変化に対応する。入力光は、光入力部分1210に入って、第1の光結合デバイス1215の1つ以上の軌跡へと伝搬し得る。一部の場合には、光は、第2の光結合デバイス1225に向けて、代替方向に反射され、かつ/又は回折され得る。反射光は、次いで、第2の光結合デバイス1225に向けられて、アイボックス1230の方へ反射され得る。
一部の実施形態では、第1の光結合デバイス1215は、投影画像の寸法のうちの1つが、光入力部分1210からアイボックス1230までの経路を通じて無誘導のままであることを可能にし得る。1つ以上のルーバーミラー1235を有する第1の光結合デバイス1215は、任意の所与の偏光状態の入力光を反射し得るが、回折ベースの第1の光結合デバイスは、いくつかの偏光状態を部分的に反射し得るものである。
本開示の独創的な態様が、図12の非限定的な例によって図解されている。例えば、デバイスは、第1の導波路表面と、第1の導波路表面に対して平行な第2の導波路表面とを有する導波路を有し得る。第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に光結合素子(例えば第1の光結合デバイス1215)が配設され得る。光結合素子は、第1の導波路表面に対して平行な面に配向され得る第1の反射軸(例えば反射軸1220)を有し得る。このデバイスは、第1の導波路表面と第2の導波路表面の間に配設された体積ホログラフィック光結合素子(例えば第2の光結合デバイス1225)も有し得る。体積ホログラフィック光結合素子は、第1の反射軸が配向されている面に直交する面に配向された第2の反射軸を有し得る。
一部の場合には、光結合素子は部分反射ルーバー(例えばルーバーミラー1235)を備え得る。部分反射ルーバーは、第1の入射角における第1の反射軸に関する波長の光を反射するように構成され得る。光結合素子は、端と端との接合部(例えば接合部1240)によって体積ホログラフィック光結合素子に結合され得る。
このデバイスは、体積ホログラフィック光結合素子の格子媒体の内部に第1の格子構造を更に備え得る。第1の格子構造は、第1の入射角における第1の反射軸に関する波長の光を反射するように構成され得る。第1の反射軸は、格子媒体の面法線からオフセットされてよい。一部の場合には、格子媒体の面法線は、導波路の面法線に対応し得る。このデバイスには、体積ホログラフィック光結合素子の格子媒体内の第2の格子構造であって、第1の格子構造と少なくとも部分的には重なり合わない第2の格子構造も備え得る。第2の格子構造は、第1の入射角と異なる第2の入射角において第2の反射軸に関する波長の光を反射するように構成されてよい。第2の反射軸は、格子媒体の面法線からオフセットされてよい。一部の場合には、格子媒体の面法線は、導波路の面法線に対応し得る。
一部の場合には、第1の格子構造は、第1の入射角を含む入射角の第1の範囲における格子媒体の面法線からオフセットされた第1の反射軸に関する波長の光を反射するように更に構成されてよく、入射角の第1の範囲のそれぞれの入射角は、第2の入射角よりも大きい。第1の格子構造は、少なくとも3つのホログラムを含み得、少なくとも3つのホログラムのそれぞれが、入射角の第1の範囲内の固有の入射角に対応し得、少なくとも3つのホログラムの隣接する|ΔKG|が、1メートル当たり1.0×104~1.0×106ラジアン(rad/m)の間に存在する平均値を有する。
いくつかの例では、波長は、可視赤色光波長、可視青色光波長、又は可視緑色光波長のうちの1つを含み得る。第1の格子構造は第1の入射角における複数の波長の光を反射するように更に構成されてよく、第2の格子構造は第2の入射角における複数の波長の光を反射するように更に構成されてよい。一部の場合には、複数の波長は、可視赤色光波長、可視青色光波長、又は可視緑色光波長のうちの少なくとも2つを含む。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図13Aは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ1300-aの一例を図解する。光学レンズ1300-aは、導波路1305-a、光入力部分1310-a、第1の光結合デバイス1315-a(例えば交差カプラ)、及び第2の光結合デバイス1325-a(例えば出力カプラ)を含み得る。導波路1305-aは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路1305-aは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分1310-aの近位にある光受信端と、光入力部分1310-aの遠位にある光出力端と、を含み得る。
図13Bは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ1300-bの一例を図解する。光学レンズ1300-bは、導波路1305-b、光入力部分1310-b及び1310-c、第1の光結合デバイス1315-b及び1315-c(例えば交差カプラ)、並びに第2の光結合デバイス1325-b及び1325-c(例えば出力カプラ)を含み得る。導波路1305-bは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路1305-bは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分1310-b及び1310-cの近位にある光受信端と、光入力部分1310-b及び1310-cの遠位にある光出力端と、を含み得る。
光学レンズ1300-bのいくつかの構造は、複数の導波路、入力カプラ、第1の光結合デバイス、及び/又は第2の光結合デバイスを実施し得る。複数の光結合デバイスを使用すると、画像投影システムのFOVを拡張し得る。例えば、水平フィールドの左側を表示する光結合デバイスは、水平フィールドの右側を表示する光結合デバイスと組み合わされてよい。そのため、拡張されて組み合わされた水平FOVは、光結合デバイスのこの機構に由来するものである。例えば、組み合わせたFOV画像の2つの半分は、画像処理技術を採用してよく、混合されてよい。組み合わせたFOVは、単色光結合デバイスで達成可能な範囲を超え得る。例えば、組み合わせたFOVは、83.9度の組み合わせた水平FOV、53.4度の組み合わせた垂直FOV、及び91.7度の組み合わせた対角線FOVを含み得る。
一部の実施形態では、光入力部分1310-b及び1310-cは複数の基準配向に置かれてよい。例えば、光入力部分1310-bは第1の光結合デバイス1315-bの外側縁部上にあってよく、光入力部分1310-cは第1の光結合デバイス1315-cの外側縁部上にあってよい。入力瞳孔への画像投影用に、1つ以上のプロジェクタが実施され得る。1つ以上の導波路1305-bが、多数の構成された光結合デバイスを含み得る。共通の導波路の場合には、2つの第1の光結合デバイス、単一の第2の光結合デバイスの構成が使用され得る。一部の場合には、導波路1305-bは、第2の光結合デバイス1320-b及び第2の光結合デバイス1320-cを含み得る。
本開示の独創的な態様が、図13Bの非限定的な例によって図解されている。例えば、デバイスは、導波路の内部にある第1の導波路部分(例えば第1の光結合デバイス1315-b)、導波路の内部にある第2の導波路部分(例えば第1の光結合デバイス1315-c)、第1の導波路部分の第1の縁部にある第1の入射瞳孔(例えば光入力部分1310-b)、及び第2の導波路部分の第2の縁部にある第2の入射瞳孔(例えば光入力部分1310-c)を有し得る。一部の場合には、第1の導波路部分と第2の導波路部分が少なくとも部分的に重なり合ってよい。
追加の例及び様々な実装形態は、本明細書で説明された瞳孔等化技術を使用して意図される。
図13Cは、本開示の様々な態様による、瞳孔拡張をサポートする光学レンズ1300-cの一例を図解する。光学レンズ1300-cは、導波路1305-c、光入力部分1310-d及び1310-e、第1の光結合デバイス1315-d及び1315-e(例えば交差カプラ)、並びに第2の光結合デバイス1325-d及び1325-e(例えば出力カプラ)を含み得る。導波路1305-bは、別の光結合デバイス(例えば入力カプラ)も含み得る。しかしながら、入力カプラは図解のために無視されている。導波路1305-cは、互いに平行な第1の表面及び第2の表面と、光入力部分1310-d及び1310-eの近位にある光受信端と、光入力部分1310-d及び1310-eの遠位にある光出力端と、を含み得る。
一部の実施形態では、光入力部分1310-d及び1310-eは複数の基準配向に置かれてよい。例えば、光入力部分1310-eは第1の光結合デバイス1315-eの内側縁部上にあってよく、光入力部分1310-eは第1の光結合デバイス1315-eの内側縁部上にあってよい。入力瞳孔への画像投影用に、1つ以上のプロジェクタが実施され得る。1つ以上の導波路1305-bが、多数の構成された光結合デバイスを含み得る。共通の導波路の場合には、2つの第1の光結合デバイス、及び単一の第2の光結合デバイスの構成が使用され得る。一部の場合には、導波路1305-cは、第2の光結合デバイス1320-d及び第2の光結合デバイス1320-eを含み得る。
一部の場合には、第1の光結合デバイス1315-d及び1315-eは、第1の光結合デバイス1315-d及び1315-eのFOV中心に整列してよい。
すなわち、FOV中心位置調整は、よりコンパクトな複数の光結合デバイス構造を提供し得る。一部の場合には、第1の光結合デバイス1315-d及び1315-eは、FOV中心に整列するようなやり方で並べられてよい。一部の実施形態では、複数のタイル張りパターンが使用され得る。
図14は、本開示の態様による交差カプラスキューミラーを製造する方法1400を図解するフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書で説明されたようなスキューミラー又はその部品を製造するシステムによって実施されてよい。例えば、方法1400の動作は図1~図13に関連して遂行され得る。
ブロック1405において、第1の記録ビーム及び第2の記録ビームが第1のプリズムを通過して記録媒体に干渉パターンを記録するように、第1のプリズムに対して記録媒体が位置決めされ得る。ブロック1405の動作は、本明細書で説明された方法に従って遂行され得る。特定の例では、ブロック1405の動作の態様は、交差カプラスキューミラーを製造するシステム(例えば図5A及び図5Bで説明されたようなシステム)によって遂行され得る。
ブロック1410において、第1の反射軸が記録媒体の厚さ寸法に対して平行な面に配向されるように、第1の反射軸が記録媒体に記録され得る。ブロック1410の動作は、本明細書で説明した、瞳孔拡張技術による交差カプラスキューミラーを製造するシステムによって遂行され得る。図1~図13を参照しながら説明されるような更なる機能は、導波路及び光学デバイス若しくは光学システムにおける格子媒体として使用する記録媒体に形成され得る。
これらの方法は可能な実装形態を説明するものであり、動作及びステップは、他の実装形態が可能になるように再配置されてよく、そうでなければ変更されてよいことに留意されたい。いくつかの例では、2つ以上の方法からの態様が組み合わされ得る。例えば、方法のそれぞれの態様は、他の方法のステップ又は態様、あるいは本明細書で説明した他のステップ又は技術を含み得る。
本明細書において、様々な独創的な実施形態が説明され、かつ図解されてきたが、当該技術分野に精通している者なら、本明細書で説明した機能を遂行し、かつ/あるいは結果及び/又は利点のうちの1つ以上を得る、様々な他の手段及び/又は構造を容易に構想するはずであり、そのような変形形態及び/又は修正形態のそれぞれが、本明細書で説明した本発明の実施形態の範囲内にあると考えられる。より一般的には、当該技術分野に精通している者なら、本明細書で説明されたすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成は、例示であるように意図されており、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は、本発明の教示を使用する特定の用途(複数可)に依拠するはずであることを容易に理解するであろう。当該技術分野に精通している者なら、本開示の利益を与えられれば、型通りの実験作業をするだけで、本明細書で説明された特定の独創的な実施形態に対する多くの等価物の理解又は確認が可能なはずである。したがって、前述の実施形態は単なる例として示されたものであり、添付の特許請求の範囲及び等価物の範囲内で、独創的な実施形態は、特に説明されて特許請求されたものとは別様に実行され得ることを理解されたい。本開示の独創的な実施形態は、本明細書で説明されたそれぞれの機能、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法に向けられる。加えて、そのような機能、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の2つ以上の任意の組合せは、そのような機能、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法は、互いに矛盾していなければ、本開示の発明の範囲内に含まれる。
また、様々な発明概念は1つ以上の方法として具現され得、その一例が提供されている。方法の一部分として遂行される行為は、任意の適切なやり方で順序付けられてよい。したがって、実施形態は、図解されたものと異なる順序で行為を遂行するように構成されてよく、例示の実施形態において順次の行為として示されていても、いくつかの行為を同時に遂行することも含み得る。
本明細書で定義されて使用されるような、明細書の全体にわたるすべての定義は、辞書の定義、参照によって組み込まれた文献における定義、及び/又は定義された用語の通常の意味にわたって制御するものと理解されたい。
明細書及び特許請求範囲において本明細書で使用されるような、不定冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、明らかにそれと反対に示されなければ、「少なくとも1つの」を意味するものと理解されたい。
明細書及び特許請求範囲において、本明細書で使用されるような慣用句「及び/又は」は、そのように結合された要素の「一方又は両方」、すなわち一部の場合には結合されて存在し、他の場合に離接的に存在する要素を意味するものと理解されたい。「及び/又は」を用いて列記された複数の要素は、同じように、すなわちそのように結合された「1つ以上」の要素と解釈されたい。「及び/又は」節によって具体的に識別された要素とは別に、他の要素が、具体的に識別された要素との関係の有無にかかわらず、任意選択的に存在し得る。したがって、非限定的な例として、「A及び/又はB」に対する参照は、「備える」などの無制限の言語とともに使用されたときには、ある実施形態では(任意選択的にBとは別の要素を含めて)Aのみを参照することができ、別の実施形態では(任意選択的にAとは別の要素を含めて)Bのみを参照することができ、更に別の実施形態では(任意選択的に他の要素を含めて)AとBの両方を参照することができる、などである。
明細書及び特許請求の範囲において、本明細書で使用されるような「又は」は、上記で定義されたような「及び/又は」と同一の意味を有するものと理解されたい。例えば、リストの品目を分離するとき、「又は」又は「及び/又は」は包括的であると解釈するものとし、すなわち、少なくとも1つを含むばかりでなく、複数の要素又は要素のリスト、また、任意選択的に、追加の、リストに無記載の品目のうちの2つ以上も含むものとする。それと反対に、「~のうちの1つだけ」若しくは「正確に1つの~」などの明白に指示された用語のみ、又は特許請求の範囲において使用されたときの「~からなる」が、複数の要素又は要素のリストのうちの正確に1つの要素を含むことを参照することになる。一般に、本明細書で使用されるような「又は」という用語というは、「~のいずれか」、「~のうちの1つ」、「~のうちの1つだけ」、又は「~のうちの正確に1つ」などの孤立性の用語を伴うときのみ、排他的な選択肢(すなわち、「一方又は他方、しかし両方ではない」)を指示するように解釈されるものとする。「実質的に~からなる」は、特許請求の範囲において使用されたとき、特許法の分野で使用されるような通常の意味を有するものとする。
明細書及び特許請求の範囲において、本明細書で使用されるような「少なくとも1つの~」という慣用句は、1つ以上の要素のリストを参照して、要素のリストにおける任意の1つ以上の要素から選択された少なくとも1つの要素を意味するものであるが、要素のリストの範囲内の具体的に列記された全ての要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含むわけではなく、また、要素のリストにおける要素の任意の組合せを除外しないことを理解されたい。この定義により、「少なくとも1つの~」という慣用句が参照する要素のリストの範囲内の具体的に識別された要素とは別の要素が、具体的に識別された要素との関係の有無にかかわらず、任意選択的に存在し得ることも可能になる。したがって、非限定的な例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は同様な意味合いで「A又はBのうちの少なくとも1つ」、又は同様な意味合いで「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、ある実施形態では、少なくとも1つのAを、任意選択的に、存在するBは含めず、(また、任意選択的に、Bとは別の要素を含めて)複数のAを含めて、参照することができ、別の実施形態では、少なくとも1つのBを、任意選択的に、存在するAは含めず、(また、任意選択的に、Aとは別の要素を含めて)複数のBを含めて、参照することができ、更に別の実施形態では、少なくとも1つのAを、任意選択的に複数のAを含めて、また、少なくとも1つのBも、任意選択的に複数のBも含めて(また、任意選択的に他の要素も含めて)、参照することができる、などである。
特許請求の範囲並びに上記の明細書において、「~を備える」、「~を含む」、「~を担持する」、「~を有する」、「~を包含する」、「~を必然的に伴う」、「~を保持する」、「~からなる」などのすべての移行句は、無制限であること、すなわち「~を含むが、これらに限定されない」を意味するものと理解されたい。移行句「~からなる」及び「~を主体とする」のみが、それぞれ、米国特許庁審査便覧の221.03節で明らかにされているような閉鎖移行句又は半閉鎖移行句であるものとする。
「ほぼ」という用語は、所与の値の±10%を参照するものである。
「約」という用語は、所与の値の±20%を参照するものである。
「反射軸」という用語は、入射光の、その反射に対する角度を2分する軸を参照するものである。入射光の、入射角の反射軸に対する絶対値は、反射軸に対する入射光の反射の反射角の絶対値に等しい。既存のミラーに関して、反射軸は面法線と一致する(つまり、反射軸はミラー表面に対して垂直である)。反対に、本開示によるスキューミラーの実装形態は、面法線と異なる反射軸を有し得、又は、一部の場合には、面法線と一致する反射軸を有し得る。本開示の利益を与えられた、当該技術分野に精通している者なら、反射軸角度は、入射角をそのそれぞれの反射角に加えた和を2で割ることによって決定され得ることを認識するであろう。入射角及び反射角は、平均値を得るために使用される複数の(一般に3回以上の)測定で実験的に決定され得る。
この開示では、一部の場合には、通常は「回折」が適切な用語と考えられ得る場合に「反射」という用語及び類似の用語が使用されている。この、「反射」の使用は、スキューミラーが見せるミラー状の特性と一致しており、混乱させる可能性のある用語法を回避するのに役立つ。例えば、格子構造が入射光を「反射する」ように構成されていると言う場合には、格子構造が光に対して回折によって作用すると一般に考えられているので、既存の技工は、格子構造が入射光を「回折する」ように構成されていると言うのを好む可能性がある。しかしながら、「回折する」という用語をそのように使用すると、「入射光が実質的に一定の反射軸に関して回折される」などといった表現をもたらすことになり、紛らわしくなる恐れがある。それゆえに、入射光が格子構造によって「反射された」と言う場合、この開示の利益を与えられた、当該技術分野に精通している者なら、格子構造が実際には回折の機構によって光を「反射している」ことを認識するであろう。"そのような「反射する」の使用は、既存のミラーが、そのような反射における「回折」の主な役割にもかかわらず、一般に、光を「反射する」と言われているので、光学部品における先例がないわけではない。したがって、ほとんどの「反射」は回折の特性を含み、また、スキューミラー又はその部品による「反射」は回折も含むことが、当業者には認識される。
「光」という用語は、当該技術分野に精通している者によく知られている電磁放射を参照するものである。特定の波長、又は人間の目に見える電磁スペクトルの一部分に言及する「可視光」などの波長の範囲が参照されていなければ、電磁放射はあらゆる波長を有し得る。
「ホログラム」及び「ホログラフィック格子」という用語は、複数の交差する光ビーム間の干渉によって発生した干渉パターンの記録を参照するものである。いくつかの例では、ホログラム又はホログラフィック格子は、それぞれが露光時間にわたって不変のままである複数の交差する光ビーム間の干渉によって発生され得る。他の例では、ホログラムが記録されている間に、格子媒体上の複数の交差する光ビームの少なくとも1つの入射角が変化する場合、及び/又はホログラムが記録されている間に波長が変化する場合(例えば複素ホログラム又は複素ホログラフィック格子)、複数の交差する光ビーム間の干渉によってホログラム又はホログラフィック格子が発生し得る。
「正弦曲線の体積格子」という用語は、体積領域の全体にわたって実質的に正弦曲線のプロファイルで調整された屈折率などの光学的性質を有する光学部品を参照するものである。それぞれの(簡単な/正弦曲線の)格子は、k空間における単一の相補的なベクトル対(又はk空間における実質的に点状の相補的な対の分布)に対応する。
「入射瞳孔」という用語は、結像光学系に入る光線を、その最小サイズで通す実体の開口又は仮想開口を参照するものである。
「アイボックス」という用語は、領域の輪郭を描く2次元領域を参照するものであり、ここにおいて、人間の瞳は、格子構造からの所定距離において図の全視野を観察するように置かれ得る。
「瞳距離」という用語は、格子構造と、対応するアイボックスの間の所定距離を参照するものである。
「射出瞳孔」という用語は、結像光学系から出る光線を、その最小サイズで通す実体の開口又は仮想開口を参照するものである。使用において、結像光学系システムは、典型的には、光線を画像捕獲手段の方へ向けるように構成される。画像捕獲手段の例として、ユーザの目、カメラ、又は他の光検出器が挙げられるが、これらに限定されない。
「格子媒体」という用語は、光の反射する格子構造で構成された物理的媒体を参照するものである。格子媒体は複数の格子構造を含み得る。
「格子構造」という用語は、光を反射するように構成された1つ以上の格子を参照するものである。いくつかの例では、格子構造は、少なくとも1つの共通の属性又は特性(例えば、その組の格子のそれぞれが応答する、光の同一の波長)を共有する1組の格子を含み得る。いくつかの実装形態では、格子構造は1つ以上のホログラムを含み得る。他の実装形態では、格子構造は1つ以上の正弦曲線の体積格子を含み得る。いくつかの例では、格子構造は、1つ以上の格子(例えばホログラム又は正弦曲線の格子)のそれぞれについて、反射軸に対して均一であり得る。その代わりに、又はそれに加えて、格子構造は、格子媒体内の1つ以上の格子(例えばホログラム又は正弦曲線の体積格子)のそれぞれについて、長さ又は体積に対して均一であり得る。
本明細書の説明は、当業者が本開示を作製すること又は使用することを可能にするために提供されたものである。当該技術分野に精通している者には、本開示に対する様々な修正形態が容易に明らかになるはずであり、本明細書で定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で開示された例及び設計に限定されることなく、本明細書で説明した原理及び斬新な機能と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
添付図では、類似した部品又は特徴は同一の参照符号を有し得る。更に、同一のタイプの様々な部品は、参照符号にダッシュが続くことにより、また、類似した部品の間を識別する第2の符号によって識別されることがある。明細書において第1の参照符号だけが使用されている場合には、その説明は、第2の参照符号に関係なく同一の第1の参照符号を有する類似の部品のうちの任意のものに当てはまり得る。