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JP7170965B2 - 超硬合金及び被覆超硬合金 - Google Patents

超硬合金及び被覆超硬合金 Download PDF

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JP7170965B2 JP2018146238A JP2018146238A JP7170965B2 JP 7170965 B2 JP7170965 B2 JP 7170965B2 JP 2018146238 A JP2018146238 A JP 2018146238A JP 2018146238 A JP2018146238 A JP 2018146238A JP 7170965 B2 JP7170965 B2 JP 7170965B2
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Description

本発明は超硬合金及び被覆超硬合金に関するものである。
航空機部品等に使用されるチタン合金、発電機用のタービンブレードに使用されるニッケル基耐熱合金やコバルト基耐熱合金等のような難削材を、切削加工により加工する機会が増えている。ニッケル基耐熱合金やコバルト基耐熱合金等の熱伝導率が低い難削材の切削加工においては、切削温度が高くなりやすい。そのような高温の加工においては、切削工具の刃先の強度が低下することにより、欠損が生じるため、これまでの一般鋼の加工よりも工具寿命が極端に短くなる。そこで、難削材の切削においても切削工具の長寿命を達成するために、切削工具の高温強度を高めることが要求されている。
超硬合金からなる切削工具の従来技術として、例えば、特許文献1には、WC相を主体として、Coを11.5~12.5質量%と、CrをCr32換算量で0.2~0.6質量%との割合で含有してなり、前記WC相の平均粒径が0.85~1.05μmであり、抗磁力(Hc)が13.0~16.0kA/m、飽和磁化(Ms)が165~200kA/mの超硬合金からなる切削工具が開示されている。
特開2014-223722号公報
インコネル(登録商標)などの難削材は、加工硬化を生じやすい。このため、難削材の切削加工において、切れ刃に亀裂が発生することに起因したチッピングや欠損が発生することがある。さらに、インコネル(登録商標)などの難削材は、熱伝導率が小さいため、難削材の切削加工において、切削工具の摩耗が進行しやすい。一方で、合金鋼等の転削加工においては、切削熱の急激な変化が生じることにより、切れ刃に亀裂が発生しやすくなる。
このような背景において、上記特許文献1に記載の超硬合金製切削工具では、結合相中へのW元素の固溶量が考慮されていないため、超硬合金の強度が十分ではなく、チッピングや欠損する場合がある。また、上記特許文献1に記載の超硬合金製切削工具では、炭化タングステンの平均粒径が小さいため、熱伝導率が小さく、摩耗が進行しやすいという問題がある。以上の理由により、上記特許文献1に記載の超硬合金製切削工具では、耐摩耗性及び耐欠損性が不十分である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた耐摩耗性及び耐欠損性を有する超硬合金及び被覆超硬合金を提供することを目的とする。
本発明者は、超硬合金及び被覆超硬合金について種々の検討を行った。その結果、本発明者は、WC相を主体として、所定の各元素を所定の割合で有し、WC相間を結合する結合相中に固溶する元素の割合を制御することにより、結合相の強度を向上させ、耐摩耗性及び耐欠損性に優れる超硬合金及び被覆超硬合金を得ることができることを明らかにし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1]
WC相を主体として、Coを5.0質量%以上15.0質量%以下と、CrをCr32換算量で0.3質量%以上0.8質量%以下との割合で含有してなり、
前記WC相における炭化タングステンの平均粒径が、1.5μm以上3.0μm以下であり、
飽和磁化が、65%以上75%以下であり、
前記Coが前記WC相間を結合する結合相中に存在し、前記結合相が、W元素とCr元素とを含み、下記式(1)で表される条件を満たす、超硬合金。
0.7≦W/Cr…(1)
(式(1)中、Wは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
[2]
前記結合相において、前記W元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上12.0原子%以下である、[1]に記載の超硬合金。
[3]
前記結合相において、前記Cr元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上7.0原子%以下である、[1]又は[2]に記載の超硬合金。
[4]
前記結合相が、下記式(2)で表される条件を満たす、[1]~[3]のいずれかに記載の超硬合金。
1.0<W/Cr…(2)
(式(2)中、Wは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
[5]
[1]~[4]のいずれかに記載の超硬合金と、該超硬合金の表面に形成された被覆層とを有する、被覆超硬合金。
[6]
前記被覆層が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、C、N、O及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とを含む、[5]に記載の被覆超硬合金。
[7]
前記被覆層が、単層、又は、2層以上の積層である、[5]又は[6]に記載の被覆超硬合金。
[8]
前記被覆層全体の平均厚さが、3.0μm以上20.0μm以下である、[5]~[7]のいずれかに記載の被覆超硬合金。
[9]
[1]~[4]のいずれかに記載の超硬合金、又は[5]~[8]のいずれかに記載の被覆超硬合金を有する工具。
本発明によれば、優れた耐摩耗性及び耐欠損性を有する超硬合金及び被覆超硬合金を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明は下記本実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
本実施形態の超硬合金は、WC相を主体として、Coを5.0質量%以上15.0質量%以下と、CrをCr32換算量で0.3質量%以上0.8質量%以下との割合で含有してなり、WC相における炭化タングステンの平均粒径が、1.5μm以上3.0μm以下であり、飽和磁化が、65%以上75%以下であり、CoがWC相間を結合する結合相中に存在し、結合相が、W元素とCr元素とを含み、下記式(1)で表される条件を満たす。
0.7≦W/Cr…(1)
(式(1)中、Wは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
本実施形態の超硬合金は、上記の構成を備えることにより、耐摩耗性及び耐欠損性を向上させることができ、その結果、工具寿命を延長することができる。本実施形態の超硬合金の耐摩耗性及び耐欠損性が向上する要因は、以下のように考えられる。ただし、本発明は、以下の要因により何ら限定されない。
本実施形態の超硬合金は、WC相が主体であると、硬さが向上するため、耐摩耗性が向上すると共に、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、Coの割合が5.0質量%以上であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する。また、本実施形態の超硬合金は、WC相間を結合する結合相中にCoを含むことにより、超硬合金の製造の際の原料の焼結性が向上するため、耐欠損性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、Coの割合が15.0質量%以下であると、硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、Crの割合がCr32換算量で0.3質量%以上であると、高温硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、Crの割合がCr32換算量で0.8質量%以下であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、飽和磁化が65%以上であると、脆弱なη相(Co33C、Co66C)が形成されるのを、抑制することができるため、耐欠損性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、飽和磁化が75%以下であると、W元素が、固溶しやすくなるため、耐摩耗性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、結合相中にW元素を含むと、耐欠損性が低下することなく、耐摩耗性が向上する。これは、結合相の硬さが向上していると推測される。
本実施形態の超硬合金は、結合相中にCr元素を含むと、耐食性が向上する。これにより、特にクーラント(切削油)を使用する条件において、超硬合金の損傷を抑制することができるため、耐欠損性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、結合相が、0.7≦W/Crの関係を満たすと、高い耐食性を維持しつつ、耐摩耗性と耐欠損性とのバランスが優れる。
そして、これらの構成が組み合わされることにより、本実施形態の超硬合金は、耐摩耗性と耐欠損性とのバランスに優れ、その結果、例えば、切削工具の材料として用いるとその工具寿命を延長することができる。
[WC相]
本実施形態の超硬合金において、WC相は、炭化タングステンを主成分として含む。ここで、「主成分」とは、WC相全体を100質量%としたとき、50質量%を超えて多く含むことを指す。WC相における炭化タングステンの含有量は、WC相全体を100質量%としたとき、70質量%以上であると好ましく、85質量%以上であるとより好ましく、100質量%、すなわちWC相が炭化タングステンからなることが更に好ましい。
本実施形態の超硬合金において、WC相は、炭化タングステン以外に、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr及びMoからなる群より選択される少なくとも1種の金属元素の炭化物、窒化物又は炭窒化物をさらに含んでいてもよい。本実施形態の超硬合金は、WC相が炭化タングステン以外にこのような炭化物、窒化物又は炭窒化物を含んでいると、耐摩耗性及び耐塑性変形性が向上する傾向にある。同様の観点から、WC相が、Ti、Ta及びCrからなる群より選択される少なくとも1種の金属元素の炭化物を含むとより好ましい。
WC相において、炭化タングステンの平均粒径は、1.5μm以上3.0μm以下である。本実施形態の超硬合金は、WC相における炭化タングステンの平均粒径が1.5μm以上であることにより、靱性に一層優れることに起因して、耐欠損性が一層向上する。また、本実施形態の超硬合金は、WC相における炭化タングステンの平均粒径が3.0μm以下であることにより、硬度が一層向上するとともに熱伝導率が向上することに起因して、耐摩耗性が一層向上する傾向にある。同様の観点から、WC相における炭化タングステンの平均粒径は、1.6~2.5μmであることが好ましい。
超硬合金中のWC相における炭化タングステンの平均粒径は、例えば、以下の方法により測定される。すなわち、超硬合金をその表面に対して直交する方向に研磨し、それにより現れた任意の断面組織を走査電子顕微鏡(SEM)にて2000~5000倍に拡大した超硬合金の断面組織を反射電子像で観察する。その後、上記任意の断面組織の写真を撮影する。得られた断面組織の写真上にランダムに多数の直線を引いて、この直線が横切る全ての炭化タングステンの粒径を、Fullmanの式(J.Metals,Mar.1953,447)により求めることができる。
[結合相]
本実施形態の超硬合金において、WC相間を結合する結合相はCoが存在する。結合相は、Co元素を主成分として含むことが好ましい。ここで、「主成分」とは、結合相全体を100質量%としたとき、50質量%を超えて多く含むことを指す。結合相におけるCo元素の含有量は、結合相全体を100質量%としたとき、75質量%以上であるとより好ましく、90質量%以上であるとさらに好ましい。
本実施形態の超硬合金は、結合相がCo元素を主成分として含むことにより、焼結性及び超硬合金の靱性が一層向上することに起因して、工具の耐欠損性に一層優れる傾向にある。
本実施形態の超硬合金は、結合相が、W元素とCr元素とを含み、下記式(1)で表される条件を満たす。
0.7≦W/Cr…(1)
(式(1)中、Wは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
また、本実施形態の超硬合金は、結合相が、下記式(2)で表される条件を満たすことが好ましい。
1.0<W/Cr…(2)
(式(2)中、Wは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
本実施形態の超硬合金は、結合相が、上述の関係を満たすと、高い耐食性を維持しつつ、耐摩耗性と耐欠損性とのバランスが優れる。
本実施形態の超硬合金は、結合相において、W元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上12.0原子%以下であることが好ましい。
本実施形態の超硬合金は、結合相におけるW元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して、4.0原子%以上であると、耐摩耗性が向上する傾向にあり、12.0原子%以下であると、耐欠損性が向上する傾向にある。同様の観点から、結合相におけるW元素の含有量は、Co元素の含有量100原子%に対して、4.2~10.0原子%であることがより好ましい。
本実施形態の超硬合金は、結合相において、Cr元素が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上7.0原子%以下であることが好ましい。
本実施形態の超硬合金は、結合相におけるCr元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して、4.0原子%以上であると、耐食性が向上する傾向にあり、7.0原子%以下であると、結合相へのW元素の固溶量が向上する傾向にある。同様の観点から、結合相におけるCr元素の含有量は、Co元素の含有量100原子%に対して、6.5原子%以下であることがより好ましい。
なお、本実施形態において、結合相におけるW元素及びCr元素の含有量は、後述の実施例に記載の方法により測定することができる。
[複合化合物相]
本実施形態の超硬合金は、複合化合物相を含んでいてもよい。複合化合物相を構成する化合物としては、特に限定されないが、例えば、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr及びMoからなる群より選ばれる1種の元素の炭化物、窒化物、又は炭窒化物の少なくとも1種が挙げられる。本実施形態の超硬合金は、このような複合化合物相を含んでいると、耐摩耗性及び耐塑性変形性が向上する傾向にある。同様の観点から、複合化合物相を構成する化合物としては、Ti、Zr、Nb、Ta及びCrからなる群より選択される少なくとも1種の金属元素の炭化物、又は窒化物の少なくとも1種であることがより好ましく、TiN、TiC、ZrC、NbC、TaC及びCr32からなる群より選択される1種以上であることが更に好ましい。
[組成割合]
本実施形態の超硬合金は、WC相を主体として含有する。本実施形態の超硬合金は、WC相を主体として含有すると、耐摩耗性及び耐欠損性が向上する。また、本実施形態の超硬合金において、WC相の割合は、80.0質量%以上94.7質量%以下であることが好ましい。本実施形態の超硬合金は、WC相の割合が80.0質量%以上であると、硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する傾向にある。一方、本実施形態の超硬合金は、WC相の割合が94.7質量%以下であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する傾向にある。同様の観点から、同様の観点から、WC相の割合は83.0~93.8質量%であることが好ましく、84.2~93.8質量%であることがより好ましい87.2~93.8質量%であることが更に好ましい。
本実施形態の超硬合金において、Coの割合は、5.0質量%以上15.0質量%以下である。本実施形態の超硬合金は、Coの割合が5.0質量%以上であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する。また、本実施形態の超硬合金は、WC相間を結合する結合相中にCoを含むことにより、超硬合金の製造の際の原料の焼結性が向上するため、耐欠損性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、Coの割合が15.0質量%以下であると、硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する。同様の観点から、Coの割合の割合は5.9~12.0質量%であることが好ましい。
本実施形態の超硬合金において、Crの割合がCr32換算量で0.3質量%以上である。本実施形態の超硬合金は、Crの割合がCr32換算量で0.3質量%以上であると、高温硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、Crの割合がCr32換算量で0.8質量%以下であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する。
本実施形態の超硬合金は、複合化合物相を含んでいてもよい。本実施形態の超硬合金において、複合化合物相の割合は、0質量%超5.0質量%以下であることが好ましい。本実施形態の超硬合金は、複合化合物相の割合が0質量%超であると、高温硬さが向上するため、耐摩耗性が向上する傾向にある。一方、本実施形態の超硬合金は、複合化合物相の割合が5.0質量%以下であると、靭性が向上するため、耐欠損性が向上する傾向にある。同様の観点から、複合化合物相の割合は0.3~5.0質量%であることがより好ましい。
本実施形態の超硬合金中の各組成及び各割合(質量%)は、以下のようにして求める。超硬合金内部の任意の少なくとも3箇所の断面組織(例えば、表面から、内部に向かって深さ500μm以上の位置の断面組織)を、エネルギー分散型X線分光器(EDS)付き走査電子顕微鏡(SEM)にて観察し、EDSにより超硬合金の各組成を測定する。その結果から、各組成の割合を求めることができる。すなわち、超硬合金をその表面に対して直交する方向に研磨し、それにより現れた上記任意の断面組織をSEMにて観察し、SEMに付属するEDSを用いて、超硬合金中の各組成及び割合(質量%)を求める。より詳細には、超硬合金内の上記任意の断面組織を、EDS付きSEMにて2000倍~5000倍で観察し、面分析することにより得ることができる。さらに、得られた各組成の原子%から各組成の質量%を換算して算出することができる。例えば、WCの場合、原子比で、W:C=1:1として、WCの原子%を求めた後、質量%に換算して算出することができる。
[飽和磁化]
本実施形態の超硬合金は、飽和磁化が、65%以上75%以下である。本実施形態の超硬合金は、飽和磁化が65%以上であると、脆弱なη相(Co33C、Co66C)が形成されるのを、抑制することができるため、耐欠損性が向上する。一方、本実施形態の超硬合金は、飽和磁化が75%以下であると、W元素が、固溶しやすくなるため、耐摩耗性が向上する。同様の観点から、飽和磁化は67%以上であることが好ましい。
なお、本実施形態において、超硬合金の飽和磁化は、後述の実施例に記載の方法により測定することができる。
[被覆超硬合金]
本実施形態の被覆超硬合金は、上述の超硬合金と、超硬合金の表面に形成された被覆層とを有する。かかる被覆超硬合金は、耐摩耗性を一層向上させたものである。被覆層は、単層であってもよく、2層以上の積層であってもよい。
本実施形態の被覆超硬合金は、被覆層全体の平均厚さが、3.0μm以上20.0μm以下であることが好ましい。本実施形態の被覆超硬合金は、被覆層全体の平均厚さが3.0μm以上であると耐摩耗性が一層向上し、被覆層全体の平均厚さが20.0μm以下であると耐欠損性が一層向上する傾向にある。同様の観点から、被覆層全体の平均厚さは5.0μm以上18.0μm以下であることが好ましく、8.0μm以上16.0μm以下であることがより好ましい。
本実施形態に用いる被覆層は、被覆工具の被覆層として使用されるものであれば特に限定されない。その中でも、被覆層が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、C、N、O及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とを含む化合物層であると、被覆超硬合金の耐摩耗性が向上する傾向にある。同様の観点から、被覆層が、Ti、Cr、Mo、W、Al及びSiからなる群より選択される少なくとも1種の元素と、C、N及びOからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物層であるとより好ましい。被覆層の具体例としては、特に限定されないが、例えば、α型Al23層、TiC層、TiN層、TiCN層、TiCNO層、(Al0.6Ti0.4)N層、(Ti0.5Al0.5)N層、(Ti0.9Si0.1)N層、(Ti0.6Al0.30.1)N層、(Ti0.9Mo0.1)N層、(Al0.7Cr0.3)N層、NbN層が挙げられる。これらの化合物層は単層でもよく2層以上組み合わせてもよい。
α型Al23層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、1.0μm以上2.0μm以下であることが好ましい。TiC層又はTiN層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、0.05μm以上1.0μm以下であることが好ましく、TiCN層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、2.0μm以上15.0μm以下であることが好ましく、TiCNO層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、0.1μm以上1.0μm以下であることが好ましい。(Al0.6Ti0.4)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、0.1μm以上1.0μm以下であることが好ましい。(Ti0.5Al0.5)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、2.0μm以上4.0μm以下であることが好ましい。(Ti0.9Si0.1)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、1.0μm以上2.0μm以下であることが好ましい。(Ti0.6Al0.30.1)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、2.0μm以上4.0μm以下であることが好ましい。(Ti0.9Mo0.1)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、2.0μm以上4.0μm以下であることが好ましい。(Al0.7Cr0.3)N層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、0.1μm以上1.0μm以下であることが好ましい。NbN層の平均厚さは、耐摩耗性及び耐欠損性を一層向上する観点から、0.1μm以上1.0μm以下であることが好ましい。
本実施形態に用いる被覆層を構成する各層の厚さ及び被覆層全体の厚さは、被覆超硬合金の断面組織から光学顕微鏡、SEM、透過型電子顕微鏡(TEM)などを用いて測定することができる。なお、本実施形態の被覆超硬合金における各層の平均厚さ及び被覆層全体の平均厚さは、3箇所以上の断面から、各層の厚さ及び被覆層全体の厚さを測定して、その平均値を計算することで求めることができる。
また、本実施形態の被覆超硬合金において、被覆層を構成する各層の組成は、被覆超硬合金の断面組織から、EDSや波長分散型X線分析装置(WDS)などを用いた測定により決定することができる。
[超硬合金及び被覆超硬合金の製造方法]
次に、本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金の製造方法について、具体例を用いて説明する。なお、本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金の製造方法は、当該超硬合金の構成を達成し得る限り特に制限されるものではない。
例えば、本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金における超硬合金の製造方法は、以下の工程(1)~(7)を含んでもよい。
工程(1):平均粒径1.5μm~5.0μmの炭化タングステン粉末80.0質量%以上94.7質量%以下と、平均粒径0.5μm~3.0μmのCo元素の粉末5.0質量%以上15.0質量%以下と、平均粒径0.5μm~5.0μmのTi、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr及びMoからなる群より選ばれる1種の元素の炭化物、窒化物、又は炭窒化物の少なくとも1種の複合化合物粉末0.3質量%以上5.0質量%以下とを配合(ただし、複合化合物粉末としてCr32粉末を0.3質量%以上0.8質量%以下含み、これらの原料粉末の合計は100質量%である。)して配合粉末を得る配合工程。
工程(2):工程(1)において用意した配合粉末を溶媒とともに湿式ボールミルにより10時間~40時間混合して混合物を得る混合工程。
工程(3):工程(2)において得られた混合物を、100℃以下で加熱及び乾燥しながら溶媒を蒸発させて乾燥混合物を得る乾燥工程。
工程(4):工程(3)において得られた乾燥混合物に1.5質量%のパラフィンワックスを添加し、所定の工具の形状に成形して成形体を得る成形工程。
工程(5):工程(4)において得られた成形体を、70Pa以下の真空条件下にて、1300℃~1600℃の温度まで昇温する昇温工程。
工程(6):工程(5)を経た成形体を、50Pa~1330Paの不活性ガス(例えば、Ar)雰囲気下にて、1300℃~1600℃の温度に保持して20分~60分加熱する焼結工程。
工程(7):工程(6)を経た成形体を、大気圧の不活性ガス雰囲気下にて、1300℃~1600℃の温度から常温まで10℃/分~50℃/分の速度で冷却する冷却工程。
なお、工程(1)において使用される原料粉末の平均粒径は、米国材料試験協会(ASTM)規格B330に記載のフィッシャー法(Fisher Sub-Sieve Sizer(FSSS))により測定されたものである。
工程(1)~(7)は、以下の意義を有する。
工程(1)において、炭化タングステン粉末と、Co元素の粉末と、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr及びMoからなる群より選ばれる1種の元素の炭化物、窒化物、又は炭窒化物の少なくとも1種の複合化合物粉末(ただし、少なくともCr32粉末を含む。)とを所定の配合割合で用いることにより、超硬合金の組成を特定の範囲に調整することができる。また、炭化タングステン(WC)中の炭素量を調整することにより、超硬合金の飽和磁化を所定の範囲に調整することができる。さらに、結合相において、Co元素の添加量100原子%に対するW元素及びCr元素を形成する原料粉末(順に炭化タングステン粉末及びCr32粉末)の添加量を調整することにより、超硬合金の飽和磁化を所定の範囲に調整することができる。具体的には、結合相において、Co元素の添加量100原子%に対するW元素及びCr元素を形成する原料粉末(順に炭化タングステン粉末及びCr32粉末)の添加量が多くなるほど、超硬合金の飽和磁化は小さくなる。なお、Cr元素の固溶量は途中で飽和する。
工程(2)では、WC相の炭化タングステンの平均粒径を調整することができる。ボールミルによる混合時間が長いほど、炭化タングステンの平均粒径は小さくなる。また、工程(2)では、工程(1)で用意した原料粉末を均一に混合した混合物を得ることができる。
工程(3)では、混合物を加熱及び乾燥することにより、溶媒を蒸発させた乾燥混合物を得ることができる。
工程(4)では、乾燥混合物にパラフィンワックスを添加し、所定の工具の形状に成形する。パラフィンを添加することにより、成形性が向上する。
工程(5)では、成形体を、70Pa以下の真空で昇温する。これにより、成形体における液相出現前及び液相出現直後での脱ガスを促進するとともに、焼結工程(工程(6))における焼結性を向上させる。
工程(6)では、成形体を、不活性ガス雰囲気下で1300℃~1600℃の温度で焼結する。これにより、成形体は緻密化し、成形体の機械的強度が高まる。また、焼結温度高いほど、炭化タングステン(WC)の平均粒径が大きくなる。さらに、焼結時間が長いほど、炭化タングステン(WC)の平均粒径が大きくなる。また、焼結温度が高いほど、Coが存在する結合相中に固溶するW元素及びCr元素の量が多くなる。
工程(7)では、成形体を、大気圧の不活性ガス雰囲気下で、1300℃~1600℃の温度から常温まで10℃/分~50℃/分の速度で冷却して超硬合金を得る。これにより、超硬合金が酸化するのを防ぐことができる。また、冷却速度が速いほど、W元素の固溶量が多くなり、一方、Cr元素の固溶量は少なくなる。
工程(1)から工程(7)を経て得られた超硬合金に対して、必要に応じて、研削加工や刃先のホーニング加工を施してもよい。本実施形態の超硬合金は、上記の加工が施された超硬合金も包含する概念をいう。
次に、本実施形態の被覆超硬合金の製造方法について、具体例を用いて説明する。なお、本実施形態の被覆超硬合金の製造方法は、当該被覆超硬合金の構成を達成し得る限り特に制限されるものではない。
本実施形態の被覆超硬合金において、被覆層は、化学蒸着法によって形成してもよく、物理蒸着法によって形成してもよい。その中でも、被覆層を物理蒸着法によって形成するのが好ましい。物理蒸着法としては、例えば、アークイオンプレーティング法、イオンプレーティング法、スパッタ法及びイオンミキシング法が挙げられる。その中でも、アークイオンプレーティング法は、超硬合金と被覆層との密着性により優れるので好ましい。
(物理蒸着法)
工具形状に加工した本実施形態の超硬合金を物理蒸着装置の反応容器内に収容し、反応容器内をその圧力が1×10-2Pa以下の真空になるまで真空引きする。真空引きした後、反応容器内のヒーターにより超硬合金をその温度が200~800℃になるまで加熱する。加熱後、反応容器内にArガスを導入して、反応容器内の圧力を0.5~5.0Paとする。圧力0.5~5.0PaのArガス雰囲気下にて、超硬合金に-200~-1000Vのバイアス電圧を印加し、反応容器内のタングステンフィラメントに5~20Aの電流を流して、超硬合金の表面にArガスによるイオンボンバードメント処理を施す。超硬合金の表面にイオンボンバードメント処理を施した後、反応容器内をその圧力が1×10-2Pa以下の真空になるまで真空引きする。
次いで、超硬合金をその温度が200℃~600℃になるまで加熱する。その後、窒素ガスなどの反応ガスを反応容器内に導入し、反応容器内の圧力を0.5~5.0Paに調整する。そして、超硬合金に-10~-150Vのバイアス電圧を印加し、被覆層の金属成分に応じた金属蒸発源を80~150Aのアーク放電により蒸発させて、超硬合金の表面に被覆層を形成する。こうして、被覆超硬合金を得る。
(化学蒸着法)
上述のようにして工具形状に加工した本実施形態の超硬合金の表面に、下部層であるTiC層、TiN層、TiCN層、TiCO層及びTiCNO層からなる群より選ばれる1種又は2種以上の層を形成する。次いで、下部層の表面(下部層が複層である場合は、超硬合金から最も離れた層)の表面を酸化する。その後、酸化処理した下部層の表面にα-Al23層である上部層を形成する。さらに、必要に応じて上部層の表面にTiN層である最上層を形成してもよい。
より具体的には、下部層であるTiN層は、原料ガス組成をTiCl4:5.0~10.0mol%、N2:20~60mol%、H2:残部とし、温度を850~920℃、圧力を100~400hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
TiC層は、原料ガス組成をTiCl4:1.0~3.0mol%、CH4:4.0~6.0mol%、H2:残部とし、温度を990~1030℃、圧力を50~100hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
TiCN層は、原料ガス組成をTiCl4:5.0~7.0mol%、CH3CN:0.5~1.5mol%、H2:残部とし、温度を840~890℃、圧力を60~80hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
TiCO層は、原料ガス組成をTiCl4:0.5~1.5mol%、CO:2.0~4.0mol%、H2:残部とし、温度を975~1025℃、圧力を60~100hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
TiCNO層は、原料ガス組成をTiCl4:3.0~5.0mol%、CO:0.4~1.0mol%、N2:30~40mol%、H2:残部とし、温度を975~1025℃、圧力を90~110hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
下部層の表面の酸化は、ガス組成をCO:0.1~1.0mol%、H2:残部とし、温度を970~1020℃、圧力を50~70hPaとする条件により行われる。このときの酸化の時間は、0.5~2分であることが好ましい。
上部層であるα-Al23層は、原料ガス組成をAlCl3:2.0~5.0mol%、CO2:2.5~4.0mol%、HCl:2.0~3.0mol%、H2S:0.1~0.2mol%、H2:残部とし、温度を950~1130℃、圧力を60~80hPaとする化学蒸着法で形成される。
最上層であるTiN層は、原料ガス組成をTiCl4:5.0~10.0mol%、N2:20~60mol%、H2:残部とし、温度を950~1000℃、圧力を300~400hPaとする化学蒸着法で形成することができる。
本実施形態において、最上層を形成した後の被覆層に対して乾式ショットブラストを施すことが好ましい。乾式ショットブラストの条件は、投射圧力が0.5bar以上0.9bar以下であり、投射角度が90°であると好ましい。また、乾式ショットブラストに用いるブラスト装置において、ノズルが所定の方向に移動しながら投射材を噴射する場合、そのノズルの移動方向に直交する方向におけるノズルのピッチ間隔は3mm以上5mm以下であると好ましい。また、ノズルの速度(移動速度)は、6000mm/分以上7000mm/分以下であると好ましい。乾式ショットブラストにおける投射材(メディア)は、好ましくは平均粒径120~400μm(投射材の材質が、鋼の場合は、380~420μm)、より好ましくは120~150μm、さらに好ましくは120~140μmであって、SiC、鋼(Steel)、Al23及びZrO2からなる群より選ばれる1種以上の材質であると好ましい。
本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金は、特に難削材の加工において、優れた加工性能を有するものであるため、工具の構成材料として好適に用いることができる。本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金を、例えば切削工具の構成材料として用いた場合、特に難削材の切削加工に対し優れた性能を有する。また、熱伝導率が低い難削材を加工するための工具(例えば切削工具)の材料として本実施形態の超硬合金及び被覆超硬合金を用いた場合、その超硬合金及び被覆超硬合金は、優れた高温強度及び耐欠損性を有するので、特に有用である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[超硬合金の製造]
原料粉末として、市販されている、平均粒径1.5μm~3.0μmの炭化タングステン(WC)粉末、平均粒径1.5μmのTiC粉末、平均粒径1.3μmのTiN粉末、平均粒径3.0μmのNbC粉末、平均粒径1.0μmのTaC粉末、平均粒径3.0μmのZrC粉末、平均粒径3.0μmのCr32粉末及び平均粒径1.5μmのCo粉末を用意した。なお、これらの原料粉末は、市販されているものを使用した。また、原料の炭化タングステン(WC)粉末は、表1に示すとおり炭素量の異なるA~Cの3種を用意した。また、原料粉末の平均粒径は、米国材料試験協会(ASTM)規格B330に記載のフィッシャー法(Fisher Sub-Sieve Sizer(FSSS))により測定されたものである。
Figure 0007170965000001
発明品1~11、及び比較品1~9については、用意した原料粉末を下記表3に示す配合組成になるように秤量して、その秤量した原料粉末を、アセトン溶媒と超硬合金製ボールと共にステンレス製ポットに収容し、下記表2に示すとおり湿式ボールミルで15~50時間の混合及び粉砕を行った。湿式ボールミルによる混合及び粉砕後、アセトン溶媒を蒸発して得られた乾燥混合物に、パラフィンワックスを1.5質量%添加し、焼結後の形状が、発明品1~6及び比較品1~5については、ISO規格インサート形状SNGU1307になる金型を用いて、発明品7~11及び比較品6~9については、ISO規格インサート形状CNMG120408になる金型を用いて、圧力196MPaでプレス成形して、混合物の成形体を得た。
Figure 0007170965000002
混合物の成形体を焼結炉内に収容した後、70Pa以下の真空にて室温から上記表2に記載の焼結温度1350~1500℃まで昇温した。その後、アルゴンガス雰囲気、各々の焼結温度にて、20~60分保持することにより、成形体を焼結した。焼結後、圧力が70Pa以下の真空にて、上記表2に記載の冷却速度5~30℃/分で、冷却した。
上記のようにして混合物の成形体を焼結することにより、超硬合金を作製した。さらに、得られた超硬合金の切れ刃稜線部にSiCブラシによりホーニング処理を施した。
[被覆層の形成]
上記のようにして作製した超硬合金の表面に以下のとおり化学蒸着法又は物理蒸着法により被覆層を形成した。
(化学蒸着法)
発明品1~6及び比較品1~5については、化学蒸着法により被覆層を形成した。具体的には、上記のようにして作製した超硬合金を外熱式化学蒸着装置に装入し、超硬合金の表面側から順に、TiN(平均厚さ:0.1μm)-TiCN(平均厚さ:6.0μm)-TiCNO(平均厚さ:0.1μm)-(α)Al23(平均厚さ:1.0μm)-TiN(平均厚さ:0.2μm)の構成となるように被覆層を形成した。より具体的には、まず、TiN層は、原料ガス組成をTiCl4:7.5mol%、N2:40.0mol%、H2:52.5mol%とし、温度を900℃、圧力を350hPaとする化学蒸着法で形成した。次に、TiCN層は、原料ガス組成をTiCl4:6.0mol%、CH3CN:1.0mol%、H2:93.0mol%とし、温度を850℃、圧力を70hPaとする化学蒸着法で形成した。さらに、TiCNO層は、原料ガス組成をTiCl4:3.5mol%、CO:0.7mol%、N2:35.5mol%、H2:60.3mol%とし、温度を1000℃、圧力を100hPaとする化学蒸着法で形成した。TiN層、TiCN層及びTiCNO層の平均厚さは、順に0.1μm、6.0μm及び0.1μmとなるようにした。TiCNO層形成後、CO:0.5mol%、H2:99.5mol%のガス組成、1000℃の温度、及び60hPaの圧力の条件の下、1分間、TiCNO層の表面に酸化処理を施した。次に、酸化処理を施した後のTiCNO層の表面に1.0μmの平均厚さになるようにα-Al23層を化学蒸着法により形成した。α-Al23層の形成条件は、原料ガス組成をAlCl3:2.5mol%、CO2:3.0mol%、HCl:2.3mol%、H2S:0.15mol%、H2:91.85mol%とし、温度を1000℃、圧力を70hPaとした。次に、最上層であるTiN層は、原料ガス組成をTiCl4:7.5mol%、N2:40.0mol%、H2:52.5mol%とし、温度を1000℃、圧力を350hPaとする化学蒸着法で形成した。TiN層の平均厚さは、0.2μmとなるようにした。最後に、最上層であるTiN層を形成した後の被覆層に対して乾式ショットブラストを施した。乾式ショットブラストの条件は、投射圧力を0.6barとし、投射角度を90°とした。また、乾式ショットブラストに用いるブラスト装置において、ノズルが所定の方向に移動しながら投射材を噴射する際のノズルの移動方向に直交する方向におけるノズルのピッチ間隔を4mmとし、ノズルの速度(移動速度)を6500mm/分とした。乾式ショットブラストにおける投射材(メディア)は、平均粒径120μmのAl23とした。こうして、発明品1~6及び比較品1~5の被覆超硬合金を得た。
(物理蒸着法)
発明品7~11及び比較品6~9については、物理蒸着法により被覆層を形成した。具体的には、まず、アークイオンプレーティング装置の反応容器内に、金属蒸発源を設置した。金属蒸発源の組成は、被覆層の構成が(Al0.67Ti0.33)N(平均厚さ:0.3μm)-(Al0.80Ti0.20)N(平均厚さ:3.0μm)となるものとした。より具体的には、まず、上記のようにして作製した超硬合金を、アークイオンプレーティング装置の反応容器内のホルダーに取り付けた。反応容器内の圧力を、1×10-2Pa以下の真空にした。炉内ヒーターにより、超硬合金を500℃に加熱した。超硬合金の温度が500℃になった後、反応容器内の圧力が5Paになるまで、反応容器内にArガスを導入した。反応容器内の超硬合金に-500Vのバイアス電圧を印加して、超硬合金の表面にArイオンボンバードメント処理を施した。イオンボンバードメント条件は、以下の通りにした。
反応容器内の雰囲気:Ar雰囲気
反応容器内の圧力 :5Pa
Arイオンボンバードメント処理後、Arガスを排出して反応容器内の圧力を1×10-2Pa以下の真空にした。その後、反応容器内にN2ガスとArガスとを1:1の比率(体積)で導入して、反応容器内を圧力3Paの窒素雰囲気にした。次に、炉内ヒーターにより、超硬合金を500℃に加熱した。超硬合金を加熱した後、超硬合金に-50Vのバイアス電圧を印加するとともに、150Aのアーク放電によって金属蒸発源を蒸発させた。これにより、超硬合金の表面に被覆層を形成した。被覆層を形成した後、試料を冷却した。試料温度が100℃以下になった後、反応容器内から試料を取り出した。こうして、発明品7~11及び比較品6~9の被覆超硬合金を得た。
得られた試料(被覆超硬合金からなる切削工具)を、その表面に対して直交する方向に鏡面研磨した。
物理蒸着法で被覆層を形成した場合は、金属蒸発源に対向する面の刃先から、当該面の中心部に向かって50μmの位置の近傍において、上記鏡面研磨により現れた面(以下、「鏡面研磨面」という。)を観察し、化学蒸着法で被覆層を形成した場合は、試料の刃先稜線部からすくい面の中心部に向かって50μmの位置の近傍において、鏡面研磨面を観察した。鏡面研磨面の観察には、光学顕微鏡及びFE-SEMを用いた。観察された鏡面研磨面の画像から、被覆層の厚さを3箇所で測定した。測定された被覆層の厚さの平均値を算出した。被覆層の組成を、FE-SEM付属のEDS、及び、FE-SEM付属のWDSを用いて測定した。発明品1~6及び比較品1~5については、被覆層の構成がTiN(平均厚さ:0.1μm)-TiCN(平均厚さ:6.0μm)-TiCNO(平均厚さ:0.1μm)-(α)Al23(平均厚さ:1.0μm)-TiN(平均厚さ:0.2μm)、発明品7~11及び比較品6~9については、被覆層の構成が(Al0.67Ti0.33)N(平均厚さ:0.3μm)-(Al0.80Ti0.20)N(平均厚さ:3.0μm)であった。
得られた試料(被覆超硬合金)中の各組成及び各割合(質量%)は、以下のようにして求めた。得られた試料(被覆超硬合金)内部の任意の少なくとも3箇所の断面組織(表面から、内部に向かって深さ500μm以上の位置の断面組織)を、エネルギー分散型X線分光器(EDS)付き走査電子顕微鏡(SEM)にて観察し、EDSにより試料(被覆超硬合金)の各組成を測定した。その結果から、試料(被覆超硬合金)における各組成の割合を求めた。すなわち、試料(被覆超硬合金)をその表面に対して直交する方向に研磨し、それにより現れた上記任意の断面組織をSEMにて観察し、SEMに付属するEDSを用いて、試料(被覆超硬合金)中の各組成及び割合(質量%)を求めた。より詳細には、試料(被覆超硬合金)内の上記任意の断面組織を、EDS付きSEMにて2000倍~5000倍で観察し、面分析することにより得た。さらに、得られた各組成の原子%から各組成の質量%を換算して算出した。その結果を、表3に示す。
Figure 0007170965000003
[各元素の原子比]
結合相において、Co元素の含有量100原子%に対するW元素及びCr元素の含有量を以下のとおり算出した。
まず、得られた試料(超硬合金)中の断面組織を、EDS付きTEMで2万倍~5万倍で観察した。WC相で囲まれた結合相において、点分析し、Co元素の含有量100原子%に対するW元素及びCr元素の含有量を測定した(3点)。同様に、WC相で囲まれた別の結合相(2箇所以上)においても点分析し、Co元素の含有量100原子%に対するW元素及びCr元素の含有量を測定した。測定した各元素(3点×3箇所以上)のの含有量の相加平均値をそれぞれ算出した。算出したW元素及びCr元素の値から、W/Crを求めた。算出した結果を表4に示す。
[超硬合金の飽和磁化]
超硬合金の飽和磁化を磁気特性測定装置にて測定した。測定結果を表4に示す。
Figure 0007170965000004
発明品1~6及び比較品1~5については、下記切削試験1を行い、発明品7~11及び比較品6~9については、下記切削試験2を行った。当該試験結果を表5-1及び表5-2に示す。
[切削試験1]
インサート:SNGU1307
被削材:SCM440の角材、
切削速度:250m/分、
送り:0.3mm/rev、
切り込み深さ:3.0mm、
クーラント:無し、
評価項目:試料が欠損、被膜剥離又は最大逃げ面摩耗幅が0.3mmに至ったときを工具寿命とし、工具寿命までの加工長さを測定した。また、加工長さが工具寿命に至ったときの損傷状態をSEMで確認した。
[切削試験2]
インサート:CNMG120408
被削材:インコネル(登録商標)の丸棒、
切削速度:60m/分、
送り:0.20mm/rev、
切り込み深さ:1.0mm、
クーラント:有り、
評価項目:試料が欠損、被膜剥離又は最大逃げ面摩耗幅が0.3mmに至ったときを工具寿命とし、工具寿命までの加工時間を測定した。また、加工時間が工具寿命に至ったときの損傷状態をSEMで確認した。
Figure 0007170965000005
Figure 0007170965000006
表5-1に示す結果より、発明品1~6は、いずれの試料も加工長さが6.2m以上であり、比較品1~5よりも加工長さが長く、耐摩耗性及び耐欠損性に優れることが分かる。また、表5-2に示す結果より、発明品7~11は、いずれの試料も加工時間が5.5分以上であり、比較品6~9よりも加工時間が長く、耐摩耗性及び耐欠損性に優れることが分かる。
[被覆超硬合金の製造]
発明品1及び7、並びに比較品2及び6と同じ条件で超硬合金を作製した。次に、アークイオンプレーティング装置の反応容器内に、金属蒸発源を設置した。金属蒸発源の組成は、表6に示す被覆層の組成に対応するものとした。超硬合金の表面に、表6に示す厚さの被覆層を形成したものを発明品12~19及び比較例10~17とした。被覆層は、組成及び平均厚さを表6に示すようにした以外は、上述の条件と同じ条件で形成した。発明品12~14及び比較品10~12については、上記切削試験1を行い、発明品15~19及び比較品13~17については、上記切削試験2を行った。その結果を表7-1及び表7-2に示す。
Figure 0007170965000007
Figure 0007170965000008
Figure 0007170965000009
表7-1に示す結果より、発明品12~14は、いずれの試料も加工長さが6.8m以上であり、比較品10~12よりも加工長さが長く、耐摩耗性及び耐欠損性に優れることが分かる。また、表7-2に示す結果より、発明品15~19の加工時間は、いずれの試料も加工時間が5.8分以上であり、比較品13~17よりも加工時間が長く、耐摩耗性及び耐欠損性に優れることが分かる。
本発明の超硬合金及び被覆超硬合金は、耐摩耗性及び耐欠損性にも優れる。そのため、特に難削材の加工において、切削工具として好適に利用することができるので、その点において産業上の利用価値が高い。

Claims (7)

  1. WC相と、結合相と、複合化合物相と、からなり、
    WC相を80.0質量%以上94.7質量%以下と、Coを5.0質量%以上15.0質量%以下と、CrをCr32換算量で0.3質量%以上0.8質量%以下との割合で含有してなり、
    前記複合化合物相の割合が、0質量%超5.0質量%以下であり、
    前記WC相における炭化タングステンの平均粒径が、1.5μm以上3.0μm以下であり、
    飽和磁化が、65%以上75%以下であり、
    前記Coが前記WC相間を結合する結合相中に存在し、前記結合相が、W元素とCr元素とを固溶した形態で含み、下記式(1)で表される条件を満たし、
    前記結合相において、前記W元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上12.0原子%以下であり、
    前記結合相において、前記Cr元素の含有量が、Co元素の含有量100原子%に対して4.0原子%以上7.0原子%以下である、超硬合金。
    0.7≦W/Cr≦3.0…(1)
    (式(1)中、Wは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
  2. 前記結合相が、下記式(2)で表される条件を満たす、請求項1に記載の超硬合金。
    1.0<W/Cr…(2)
    (式(2)中、Wは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するW元素の含有量を示し、Crは前記結合相におけるCo元素全体の含有量100原子%に対するCr元素の含有量を示す。)
  3. 請求項1又は2に記載の超硬合金と、該超硬合金の表面に形成された被覆層とを有する、被覆超硬合金。
  4. 前記被覆層が、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、C、N、O及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とを含む、請求項3に記載の被覆超硬合金。
  5. 前記被覆層が、単層、又は、2層以上の積層である、請求項3又は4に記載の被覆超硬合金。
  6. 前記被覆層全体の平均厚さが、3.0μm以上20.0μm以下である、請求項3~5のいずれか1項に記載の被覆超硬合金。
  7. 請求項1又は2に記載の超硬合金、又は請求項3~6のいずれか1項に記載の被覆超硬合金を有する工具。
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