JP7037760B2 - 画像投写装置及び移動体 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、表示光(投写画像)の光路を表示光とは逆向きに伝搬する外光の強度を検出し、検出結果に基づいた液晶表示装置(画像生成手段)の推定温度が閾値を超えた場合に、液晶表示装置のバックライトの出力を制御するものが記載されている。この特許文献1では、推定温度が閾値を超えた場合に、液晶表示装置のバックライトの光の輝度を低下、または、消灯させることで、外光の入り込みによる液晶表示装置の破損を極力回避することができる、とされている。
画像投写装置としてのヘッドアップディスプレイ装置は、一例として、車両、航空機、船舶等の移動体に搭載される。そして、移動体のフロントガラス(フロントウインドシールド)を介して移動体の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば速度、走行距離等の情報)等を視認可能にする。この場合、フロントガラスは、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材としても機能する。以下では、ヘッドアップディスプレイ装置が、フロントガラスを備え、移動手段としてエンジンやモータ等の駆動源の駆動を駆動輪に伝達する構成を備えた移動体である自動車に搭載される例をについて説明する。
画像生成ユニット520で生成された投写光Lが、コールドミラー70、投写ミラー511を介して投写筐体80の外部に照射され、フロントガラス401に入射し、フロントガラス401で反射されて使用者である観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投写された画像等を虚像Iとして視認することができる。
図4に示すように、光源ユニット530は、赤色レーザ光源501R、緑色レーザ光源501G及び青色レーザ光源501Bの三つの光源を備える。また、光源ユニット530は、赤色コリメータレンズ502、緑色コリメータレンズ503及び青色コリメータレンズ504との三つのコリメータレンズとを備える。さらに、光源ユニット530は、第一ダイクロイックミラー505及び第二ダイクロイックミラー506を備え、光学ハウジングによってユニット化されている。また、光源ユニット530と光偏向器13との間には光量調整部507が配置されている。
光偏向器13により偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509により折り返され、被走査面である中間スクリーン510に二次元像(中間像)を描写する。光偏向器13により偏向されたレーザ光である投写光Lは、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投写ミラー511とから構成される投写光学系とを経て、投写筐体80の外に投写される。図4に示すように、中間スクリーン510には受光器18が設けられており、受光器18からの受光信号を用いて光走査装置10の調整が行われる。
図5は、本実施形態の光走査装置の一例を示す概略図である。
図6は、光走査装置の一例のハードウェア構成図である。
図6に示すように、光走査装置10は、制御装置11、光源装置12、光偏向器13、受光器18を備え、それぞれが電気的に接続されている。その中でも制御装置11の詳細について以下に説明する。
光偏向器ドライバ26は、入力された制御信号に従って光偏向器13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
図7は、光走査装置10の制御装置の一例の機能ブロック図である。
本実施形態に係る制御装置11は、CPU20の命令および図6に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
図8は、光走査装置に係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。また、制御部30は、駆動信号出力部31を介して光源装置12、光偏向器13の各出力信号をそれぞれ取得し、また受光器18の受光信号を取得する。
運転者が少ない視線移動で警報・情報を認知できるアプリケーションとして市場の期待が高まっており、車両に搭載するHUD(ヘッドアップディスプレイ)の技術開発が進んでいる。特に、ADAS(Advanced Driving Assistance System)という言葉に代表される車載センシング技術の進展に伴い、車両はさまざまな走行環境情報および車内乗員の情報を取り込むことができるようになっている。これらの情報を運転者に伝える「ADASの出口」としてもHUDが注目されている。
また、近年、画角や表示領域の拡大により、HUDの内部に搭載される拡大光学系の高倍率化、面積拡大に伴って、拡大光学系を逆に伝播する外光に起因する表示ユニットや筐体の熱損傷の可能性がさらに高まっている。
図9に示すように、太陽1から照射された太陽光SLは、フロントガラス401を通過し、防塵窓60も通過して投写ミラー511に入射する。
自動車400と太陽1との位置関係によって、自動車400に配置されたヘッドアップディスプレイ装置500に対して様々な角度から太陽光SLは入射してくる。入射してくる太陽光SLの光路はシミュレーションにより予測することができる。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置500に入射してくる可能性がある角度を算出し、ヘッドアップディスプレイ装置500を構成する部品における太陽光SLが到達し得る到達箇所を特定することができる。
図11中の「520a」は、投写筐体80における画像生成ユニット520を配置するスペースである。図11に示す例では、投写筐体80に入射した太陽光SLは、投写ミラー511、コールドミラー70の順に反射し、再度、投写ミラー511に反射して投写筐体80の内壁面80aに当たっていることが分かる。また、太陽光SLが投写ミラー511に入射したときの照射径に対して、最終的に内壁面80aに入射したときのスポット径が小さくなっており、集光されていることが分かる。
PBTの融解温度は約224[℃]が一般的であり、自動車400を炎天下に放置した場合の車内の温度は約90[℃]になる。そこから、許容できる上昇温度Δtは安全率も考慮すると約110[℃]程度となる。図12のグラフから使用材料が耐えられる温度の放射照度が得られる。
4500[W/m2]/290[W/m2]=15.5[倍] (1)
図13に示すように、凹面鏡からの距離によって集光倍率は異なり、凹面鏡からある一定の範囲、実施例では凹面鏡の焦点近傍の一定の範囲では、集光倍率が高くなり、集光した太陽光SLのエネルギー密度(放射照度)は高くなる。このような凹面鏡の焦点近傍の一定の範囲に、投写筐体80の内壁面があると、投写筐体80は樹脂による成型品であるため、エネルギー密度が高くなった太陽光SLによって加熱され、温度が上昇し、融点を超えると熱損傷する。
凹面鏡上の太陽光SLが当たる範囲の径を「鏡面上照射径ω0」とし、凹面鏡で反射され内壁面80aに照射された太陽光SLが当たる範囲の径を「スポット径ωs」とすると、集光倍率は「ω0/ωs」で表すことができる。そして、凹面鏡で反射した太陽光SLは、遮光するものがなければ、焦点を挟んで伝播方向の上流側と下流側との二箇所に集光倍率が「15倍」となる箇所があり、この二箇所で挟まれた範囲が領域βである。
具体的な設計方法を下記(1)~(4)に示す。
本実施形態では、図10に示すように、自動車400の進行方向を「α」とし、この進行方向αの方向を向いた自動車400のあらゆる方向から太陽光SLが入射したことを想定してヘッドアップディスプレイ装置500についてシミュレーションを行う。自動車400に入射する太陽光SLのうち、投写ミラー511に入射する太陽光SLについて、その反射光の集光倍数が約15倍以上となる領域βを特定する。そして、ヘッドアップディスプレイ装置500について、この領域β内に投写筐体80や構造体が位置する場合は、上記(1)~(4)の少なくとも何れか一つの対策を行う。
次に、上記(1)~(4)に示した対策の少なくとも一つの構成を備えた本実施形態の一つ目の実施例(以下、「実施例1」とよぶ)について説明する。
図1は、実施例1のヘッドアップディスプレイ装置500の概略構成図である。
図1に示すように、投写光Lの光路の延長線上から外れた入射経路から投写筐体80内に入射した太陽光SLの一部が拡大光学系を構成する投写ミラー511に照射されることがある。投写ミラー511に照射された太陽光SLは、投写光Lとは逆向きに伝播し、投写ミラー511によって集光される。実施例1では、図1に示すように、集光される太陽光SLの集光倍率が15倍を超えるおそれがある領域βを避けて投写筐体80の内壁面80aを配備している。実施例1は、上記(1)の構成を備えており、さらに、図1に示すように、コールドミラー70を有して上記(4)の構成も備えている。
次に、上記(1)~(4)に示した対策の少なくとも一つの構成を備えた本実施形態の参考例について説明する。
図15は、参考例のヘッドアップディスプレイ装置500の概略構成図である。
図15に示すように、投写光Lの光路の延長線上から外れた入射経路から投写筐体80内に入射した太陽光SLの一部が拡大光学系を構成する投写ミラー511に照射されることがある。投写ミラー511に照射された太陽光SLは、投写光Lとは逆向きに伝播し、投写ミラー511によって集光される。参考例では、図15に示すように、集光される太陽光SLの集光倍率が15倍を超えるおそれがある領域βに位置する投写筐体80の内壁面80aに太陽光SLが入射することを防止する遮光部材90を備える構成である。
フロントガラス401の内側に、ヘッドアップディスプレイ装置500専用のコンバイナ(透明板の一例)を設け、コンバイナで投写光Lを反射させることで投写画像を運転者402に視認させる構成としてもよい。
また、ヘッドアップディスプレイ装置500は、ダッシュボード410内に設置するものに限らず、ダッシュボード410の上に設置可能な据え置き型のものであってもよい。
(態様1)
投写光L等の投写画像を生成する画像生成ユニット520等の画像生成手段と、画像生成手段で生成された投写画像を拡大してフロントガラス401等の投写面に投写する投写ミラー511等の拡大光学系と、画像生成手段及び拡大光学系とを収容する投写筐体80等の筐体と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置500等の画像投写装置において、筐体の外から拡大光学系に入射した太陽光SL等の入射光が拡大光学系を投写画像とは逆向きに伝播することによって集光され、入射光の集光倍率が15倍を超える領域β等の領域を避けて筐体の内壁面80a等の内壁面を配置したことを特徴とする。
これによれば、上記実施例1について説明したように、内壁面で入射光が照射される位置における集光倍率を15倍未満とし、放射照度を下げることができる。これにより、筐体として、耐熱温度が高くない材料や熱伝導性が高くない材料を用いたとしても、筐体の温度が、熱損傷に至る融点に達することを防止できる。
態様1において、筐体の内壁面の一部(内壁面凹部80b等)を周辺の内壁面に対して凹ませて、入射光の集光倍率が15倍を超える領域を避けた形状としたことを特徴とする。
これによれば、上記実施例1について説明したように、内壁面に照射する入射光の集光倍率が15倍を超える領域を避けた形状の筐体を実現することができる。
態様1または2において、入射光の集光倍率が15倍を超える領域に位置する内壁面に入射光が到達しないように遮光する遮光部材90等の遮光部材を備えることを特徴とする。
これによれば、上記参考例について説明したように、エネルギー密度が高い入射光が筐体の内壁面に到達するのを防止でき、筐体の熱損傷を回避できる。また、筐体自体の温度上昇および筐体からの熱拡散による筐体内部の温度上昇を低減できる。
投写光L等の投写画像を生成する画像生成ユニット520等の画像生成手段と、画像生成手段で生成された投写画像を拡大してフロントガラス401等の投写面に投写する投写ミラー511等の拡大光学系と、画像生成手段及び拡大光学系とを収容する投写筐体80等の筐体と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置500等の画像投写装置において、筐体の外から拡大光学系に入射した太陽光SL等の入射光が拡大光学系を投写画像とは逆向きに伝播することによって集光され、入射光の集光倍率が15倍を超える領域β等の領域に位置する筐体の内壁面80a等の内壁面に入射光が到達しないように遮光する遮光部材90等の遮光部材を備えることを特徴とする。
これによれば、上記参考例について説明したように、エネルギー密度が高い入射光が筐体の内壁面に到達するのを防止でき、筐体の熱損傷を回避できる。また、筐体自体の温度上昇および筐体からの熱拡散による筐体内部の温度上昇を低減できる。さらに、遮光部材に耐熱材料を用いることで、高価な耐熱材料の使用を遮光部材のみに限定でき、コストアップを最小限に抑えることができる。
態様1乃至4の何れか一項の態様において、拡大光学系は投写ミラー511等の凹面鏡を有し、入射光の集光倍率が15倍を超える領域は、入射光が凹面鏡で反射した後の光路で凹面鏡から所定範囲の距離(280[mm]~520[mm]等)となる領域であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、集光倍率が15倍を超える領域を凹面鏡からの距離によって特定でき、特定された領域では筐体の内壁面に入射光が照射されない構成とすることで、筐体の温度上昇を抑制でき、筐体の熱損傷を回避できる。
投写光L等の投写画像を生成する画像生成ユニット520等の画像生成手段と、画像生成手段で生成された投写画像を拡大してフロントガラス401等の投写面に投写する拡大光学系と、画像生成手段及び拡大光学系とを収容する投写筐体80等の筐体と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置500等の画像投写装置において、拡大光学系は投写ミラー511等の凹面鏡を有し、筐体の外から拡大光学系に入射した太陽光SL等の入射光が凹面鏡で反射した後の光路で凹面鏡から所定範囲の距離となる領域β等の領域を避けて筐体の内壁面80a等の内壁面を配置する、または、領域に位置する内壁面に入射光が到達しないように遮光する遮光部材を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、所定の距離を凹面鏡で反射した光の焦点近傍まで距離に設定することで、所定の距離に位置する筐体の内壁面に、エネルギー密度が高い入射光が到達するのを防止でき、筐体の熱損傷を回避できる。
態様3、4または6の何れか一の態様において、遮光部材は、筐体よりも耐熱性が高い材料(金属等)からなることを特徴とする。
これによれば、上記参考例について説明したように、遮光部材が配置できない領域を狭めることができ、内壁面や他の構成部品を配置する設計自由度を向上することができるので、筐体の小型化を図ることができる。
態様3、4、6または7の何れか一の態様において、遮光部材は、筐体よりも熱伝導性が高い材料からなることを特徴とする。
これによれば、上記参考例について説明したように、遮光部材による放熱により筐体内の温度上昇を低減でき、内壁面や他の構成部品を配置する設計自由度を向上することができるので、筐体の小型化を図ることができる。
態様1乃至8の何れか一の態様において、拡大光学系はコールドミラー70等のコールドミラーを有することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、入射光における発熱に寄与する赤外領域の波長成分をカットできるので、筐体の内壁面、或いは遮光部材に到達する赤外エネルギーを減衰でき、温度上昇を低減することができる。
駆動源及び駆動輪等の移動手段と、フロントガラス401等の投写面に画像を投写する画像投写手段と、を備える自動車400等の移動体において、画像投写手段として、態様1乃至9の何れか一の態様に係るヘッドアップディスプレイ装置500等の画像投写装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、太陽光が入射しても損傷を抑制できる画像投写装置を備える移動体を実現できる。
10 光走査装置
11 制御装置
12 光源装置
13 光偏向器
14 反射面
15 被走査面
16 走査可能領域
17 有効走査領域
18 受光器
24 外部I/F
25 光源装置ドライバ
26 光偏向器ドライバ
30 制御部
31 駆動信号出力部
60 防塵窓
70 コールドミラー
80 投写筐体
80a 内壁面
80b 内壁面凹部
90 遮光部材
400 自動車
401 フロントガラス
402 運転者
410 ダッシュボード
500 ヘッドアップディスプレイ装置
501B 青色レーザ光源
501G 緑色レーザ光源
501R 赤色レーザ光源
502 赤色コリメータレンズ
503 緑色コリメータレンズ
504 青色コリメータレンズ
505 第一ダイクロイックミラー
506 第二ダイクロイックミラー
507 光量調整部
509 自由曲面ミラー
510 中間スクリーン
511 投写ミラー
520 画像生成ユニット
530 光源ユニット
f 焦点距離
I 虚像
L 投写光
SL 太陽光
Δt 上昇温度
ω0 鏡面上照射径
ωs スポット径
Claims (3)
- 投写画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段で生成された前記投写画像を拡大して投写面に投写する拡大光学系と、
前記画像生成手段及び前記拡大光学系とを収容する筐体と、を備える画像投写装置において、
前記筐体の内壁面は、前記筐体の外から前記拡大光学系に入射した入射光が前記拡大光学系を前記投写画像とは逆向きに伝播することによって集光された光を遮る遮光部材を用いることなく、該集光された光が到達するまでの距離が長くなるように該筐体の内壁面の一部を周辺の該内壁面よりも外側に突出させることで、該集光された光の放射照度が前記筐体の許容耐熱温度から算出される許容放射照度を超える領域を避けた配置となっていることを特徴とする画像投写装置。 - 請求項1に記載の画像投写装置において、
前記拡大光学系はコールドミラーを有することを特徴とする画像投写装置。 - 移動手段と、
前記投写面に画像を投写する画像投写手段と、を備える移動体において、
前記画像投写手段として、請求項1又は2に記載の画像投写装置を備えることを特徴とする移動体。
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