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JP7028001B2 - 成膜方法 - Google Patents

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JP7028001B2
JP7028001B2 JP2018053312A JP2018053312A JP7028001B2 JP 7028001 B2 JP7028001 B2 JP 7028001B2 JP 2018053312 A JP2018053312 A JP 2018053312A JP 2018053312 A JP2018053312 A JP 2018053312A JP 7028001 B2 JP7028001 B2 JP 7028001B2
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Description

本発明は、真空槽内に設置された基板上にプラズマを用いてアモルファス構造を有するシリコン膜を成膜する成膜方法に関するものである。
この種の成膜方法に用いられる成膜装置として、例えば、特許文献1には、SiHガスが導入される真空槽内に設置される基板を、カソード電極とアノード電極との間に配置し、カソード電極に高周波電力を印加し、真空槽内に容量結合型のプラズマを発生させることにより、基板上に成膜する構造のものが開示されている。
ところが、前記従来の成膜装置においては、容量結合型のプラズマを用いて成膜していることから、低水素濃度のアモルファス構造を有するシリコン膜(以下、「シリコン膜」ともいう)を成膜しようとすると、SiHガスの分解能力が低いため、これを補うために基板温度を350℃以上に維持する必要があった。このため、ポリイミド等を材料とする耐熱性の低い基板が使用できず、また、基板温度を高温に維持するためにコストが莫大にかかるという問題点があった。
特開2008-263124号公報
そこで、本発明は、プラズマを用いてシリコン膜を成膜する場合に、比較的低温に基板を維持した状態であっても成膜されるシリコン膜の膜中水素濃度を低くできるように、分解能力の高いプラズマを発生させることができる成膜方法を提供することを主な課題とするものである。
すなわち、本発明に係る成膜方法は、真空槽内に設置された基板上にプラズマを用いてアモルファス構造を有するシリコン膜を成膜する成膜方法であって、前記真空槽内を5mTorr以上10mTorr以下の圧力に保持し、前記真空槽内に設置されたアンテナに対し、パワー密度が1.1W/cm以上1.9W/cm以下の高周波電力を印加して、当該真空槽内に誘電結合型のプラズマを発生させ、前記真空槽内にSiHガスを導入して、前記基板上にアモルファス構造を有するシリコン膜を成膜する、成膜方法である。
このようなものであれば、真空槽内を5mTorr以上10mTorr以下に保持し、当該真空槽内に設置されたアンテナに対し、パワー密度が1.1W/cm以上1.9W/cm以下の高周波電力を印加し、当該真空槽内に誘導結合型のプラズマを発生させた状態で、当該真空槽内にSiHガスを導入して成膜するため、SiHガスの分解能力が高いプラズマを発生させることができる。これにより、プラズマ中においてSiHガスが充分に分解され、その結果、基板を低温に維持した状態であっても膜中水素濃度が低いシリコン膜を成膜できるようになり、基板の温度維持に必要なコストを低減できる。なお、具体的な実験データについては、後述する。
なお、アモルファス構造を有するシリコン膜は、アモルファス構造(非結晶構造)のみからなるシリコン膜だけでなく、アモルファス構造と結晶構造とが混在するシリコン膜も含まれる。
また、前記成膜方法において、基板の温度を低くし過ぎると、成膜中のシリコン膜に生じる水素脱離反応が過少となり、目標とする低水素濃度のシリコン膜を得られなくなる。
そこで、成膜中のシリコン膜に対し、適度な水素離脱反応が生じるように、基板の温度を250℃以上300℃以下に保った状態で、前記アンテナに対して高周波電力を印加することが好適である。
また、前記成膜方法において、前記真空槽内にSiHガスを、面積当たりのSiH流量が0.003sccm/cm以上0.016sccm/cm以下になるように導入してもよい。
ところで、近年の基板の大型化に対応する等のためにアンテナを長くすると、当該アンテナのインピーダンスが大きくなり、これに伴ってアンテナの両端間に大きな電位差が発生する。その結果、この大きな電位差の影響を受けてプラズマの密度分布、電位分布、電子温度分布等のプラズマの均一性が悪くなり、ひいてはSiH4ガスの分解能力に差異が生じて、生成される膜厚、及び膜中の水素濃度が不均一となってしまう。
そこで、前記アンテナが、内部に冷却液が流通する流路を有するものであり、少なくとも2つの管状をなす導体要素と、互いに隣り合う前記導体要素の間に設けられて、それら導体要素を絶縁する管状をなす絶縁要素と、前記流路に設けられて、互いに隣り合う前記導体要素と電気的に直列接続された容量素子とを有し、前記容量素子は、互いに隣り合う前記導体要素の一方と電気的に接続された第1の電極と、互いに隣り合う前記導体要素の他方と電気的に接続されるとともに、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極の間の空間を満たす誘電体とからなり、前記冷却液を前記誘電体として用いることが好ましい。
このようなアンテナを用いれば、絶縁要素を介して互いに隣り合う導体要素に容量素子を電気的に直列接続しているので、アンテナの合成リアクタンスは、簡単に言えば、誘導性リアクタンスから容量性リアクタンスを引いた形になり、アンテナのインピーダンスを低減させることができる。その結果、アンテナを長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができ、アンテナに高周波電流が流れやすくなり、プラズマを効率良く発生させることができる。これにより、プラズマの密度を上げることができ、成膜速度を上げることもできる。
特に本発明によれば、第1の電極及び第2の電極の間の空間を冷却液で満たして誘電体としているので、容量素子を構成する電極及び誘電体の間に生じる隙間を無くすことができる。その結果、プラズマの均一性を向上させることができ、成膜の均一性を向上させることができる。また、冷却液を誘電体として用いることで、冷却液とは別の液体の誘電体を準備する必要が無く、また、第1の電極及び第2の電極を冷却することができる。通常、冷却液は温調機構により一定温度に調整されており、この冷却液を誘電体として用いることによって、温度変化による比誘電率の変化を抑えて、キャパシタンス値の変化を抑えることができ、これによってもプラズマの均一性を向上させることができる。さらに、冷却液として水を用いた場合には、水の比誘電率は約80(20℃)であり樹脂製の誘電体シートよりも大きいため、高電圧に耐えうる容量素子を構成することができる。
その他、電極及び誘電体の間の隙間に発生しうるアーク放電を無くし、アーク放電に起因する容量素子の破損を無くすことができる。また、隙間を考慮することなく、第1の電極及び第2の電極の距離、対向面積及び冷却液の比誘電率からキャパシタンス値を精度良く設定することができる。さらに、隙間を埋めるための電極及び誘電体を押圧する構造も不要にすることができ、当該押圧構造によるアンテナ周辺の構造の複雑化及びそれにより生じるプラズマの均一性の悪化を防ぐことができる。
このような成膜方法によれば、分解能力の高いプラズマを発生させることができる。
本実施形態に係る成膜装置の構成を模式的に示すアンテナの長手方向に沿った縦断面図である。 同実施形態に係る成膜装置の構成を模式的に示すアンテナの長手方向と直交する方向に沿った縦断面図である。 同実施形態のアンテナにおけるコンデンサ部分を示す部分拡大断面図である。 同実施形態に係る成膜方法による各実施例及び各比較例を示すグラフである。 同実施形態に係る成膜方法による各実施例及び各比較例の成膜条件等を示す表である。
以下に、本発明に係る成膜方法及び当該成膜方法に用いられる成膜装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
<装置構成>
本実施形態の成膜装置100は、誘導結合型のプラズマPを用いて基板Wに成膜処理を施すものである。ここで、基板Wは、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)用の基板、フレキシブルディスプレイ用のフレキシブル基板等である。
具体的に成膜装置100は、図1及び図2に示すように、真空排気され且つガス7が導入される真空槽2と、真空槽2内に配置された直線状のアンテナ3と、真空槽2内に誘導結合型のプラズマPを生成するための高周波をアンテナ3に印加する高周波電源4とを備えている。なお、アンテナ3に高周波電源4から高周波を印加することによりアンテナ3には高周波電流IRが流れて、真空槽2内に誘導電界が発生して誘導結合型のプラズマPが生成される。
真空槽2は、例えば金属製の容器であり、その内部は真空排気装置6によって真空排気される。真空槽2はこの例では電気的に接地されている。
真空槽2内に、例えば流量調整器(図示省略)及びアンテナ3に沿う方向に配置された複数のガス導入口21を経由して、原料ガス7が導入される。なお、本実施形態のガス導入口21は、真空槽2の側壁2aに設けられているが、真空槽2の上側壁2bに設けてもよく、この場合、上側壁2bの中央付近に配置してもよい。
また、真空槽2内には、基板Wを保持する基板ホルダ8が設けられている。この例のように、基板ホルダ8にバイアス電源9からバイアス電圧を印加するようにしても良い。バイアス電圧は、例えば負の直流電圧、負のバイアス電圧等であるが、これに限られるものではない。このようなバイアス電圧によって、例えば、プラズマP中の正イオンが基板Wに入射する時のエネルギーを制御して、基板Wの表面に形成される膜の結晶化度の制御等を行うことができる。なお、基板ホルダ8内には、基板Wを加熱するヒータ81が設けられている。
アンテナ3は、真空槽2内における基板Wの上方に、基板Wの表面に沿うように(例えば、基板Wの表面と実質的に平行に)配置されている。真空槽2内に配置するアンテナ3は、1つでも良いし、複数でも良い。なお、本実施形態のアンテナ3は、6つである。
アンテナ3の両端部付近は、真空槽2の相対向する側壁2a、2cをそれぞれ貫通している。アンテナ3の両端部を真空槽2外へ貫通させる部分には、絶縁部材11がそれぞれ設けられている。この各絶縁部材11を、アンテナ3の両端部が貫通しており、その貫通部は例えばパッキン12によって真空シールされている。各絶縁部材11と真空槽2との間も、例えばパッキン13によって真空シールされている。なお、絶縁部材11の材質は、例えば、アルミナ等のセラミックス、石英、又はポリフェニンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のエンジニアリングプラスチック等である。
さらに、アンテナ3において、真空槽2内に位置する部分は、直管状の絶縁カバー10により覆われている。この絶縁カバー10の両端部は絶縁部材11によって支持されている。なお、絶縁カバー10の両端部と絶縁部材11間はシールしなくても良い。絶縁カバー10内の空間に原料ガス7が入っても、当該空間は小さくて電子の移動距離が短いので、通常は空間にプラズマPは発生しないからである。なお、絶縁カバー10の材質は、例えば、石英、アルミナ、フッ素樹脂、窒化シリコン、炭化シリコン、シリコン等である。
絶縁カバー10を設けることによって、プラズマP中の荷電粒子がアンテナ3を構成する金属パイプ31に入射するのを抑制することができるので、金属パイプ31に荷電粒子(主として電子)が入射することによるプラズマ電位の上昇を抑制することができると共に、金属パイプ31が荷電粒子(主としてイオン)によってスパッタされてプラズマPおよび基板Wに対して金属汚染(メタルコンタミネーション)が生じるのを抑制することができる。
アンテナ3の一端部である給電端部3aには、整合回路41を介して高周波電源4が接続されており、他端部である終端部3bは直接接地されている。なお、終端部3bは、コンデンサ又はコイル等を介して接地しても良い。
上記構成によって、高周波電源4から、整合回路41を介して、アンテナ3に高周波電流IRを流すことができる。高周波の周波数は、例えば、一般的な13.56MHzであるが、これに限られるものではない。
アンテナ3は、内部に冷却液CLが流通する流路を有する中空構造のものである。具体的にアンテナ3は、図3に示すように、少なくとも2つの管状をなす金属製の導体要素31(以下、「金属パイプ31」という。)と、互いに隣り合う金属パイプ31の間に設けられて、それら金属パイプ31を絶縁する管状の絶縁要素32(以下、「絶縁パイプ32」という。)と、互いに隣り合う金属パイプ31と電気的に直列接続された容量素子であるコンデンサ33とを備えている。
本実施形態では金属パイプ31の数は5つであり、絶縁パイプ32及びコンデンサ33の数は各4つである。以下の説明において、絶縁パイプ32及びコンデンサ33の一方側に配置される金属パイプ31を「第1の金属パイプ31A」、他方側に配置される金属パイプを「第2の金属パイプ31B」ともいう。なお、アンテナ3は、2つ以上の金属パイプ31を有する構成であれば良く、そして、絶縁パイプ32及びコンデンサ33の数はいずれも金属パイプ31の数よりも1つ少ない数になる。
なお、冷却液CLは、真空槽2の外部に設けられた循環流路14によりアンテナ3を流通するものであり、前記循環流路14には、冷却液CLを一定温度に調整するための熱交換器などの温調機構141と、循環流路14において冷却液CLを循環させるためのポンプなどの循環機構142とが設けられている。冷却液CLとしては、電気絶縁の観点から、高抵抗の水が好ましく、例えば純水またはそれに近い水が好ましい。その他、例えばフッ素系不活性液体などの水以外の液冷媒を用いても良い。
金属パイプ31は、内部に冷却液CLが流れる直線状の流路31xが形成された直管状をなすものである。そして、金属パイプ31の少なくとも長手方向一端部の外周部には、雄ねじ部31aが形成されている。本実施形態の金属パイプ31は、雄ねじ部31aが形成された端部とそれ以外の部材とを別部品により形成してそれらを接合しているが、単一の部材から形成しても良い。なお、複数の金属パイプ31を接続する構成との部品の共通化を図るべく、金属パイプ31の長手方向両端部に雄ねじ部31aを形成して互換性を持たせておくことが望ましい。金属パイプ31の材質は、例えば、銅、アルミニウム、これらの合金、ステンレス等である。
絶縁パイプ32は、内部に冷却液CLが流れる直線状の流路32xが形成された直管状をなすものである。そして、絶縁パイプ32の軸方向両端部の側周壁には、金属パイプ31の雄ねじ部31aと螺合して接続される雌ねじ部32aが形成されている。また、絶縁パイプ32の軸方向両端部の側周壁には、雌ねじ部32aよりも軸方向中央側に、コンデンサ33の各電極33A、33Bを嵌合させるための凹部32bが周方向全体に亘って形成されている。本実施形態の絶縁パイプ32は、単一の部材から形成しているが、これに限られない。なお、絶縁パイプ32の材質は、例えば、アルミナ、フッ素樹脂、ポリエチレン(PE)、エンジニアリングプラスチック(例えばポリフェニンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)など)等である。
コンデンサ33は、絶縁パイプ32の内部に設けられており、具体的には、絶縁パイプ32の冷却液CLが流れる流路32xに設けられている。
具体的にコンデンサ33は、互いに隣り合う金属パイプ31の一方(第1の金属パイプ31A)と電気的に接続された第1の電極33Aと、互いに隣り合う金属パイプ31の他方(第2の金属パイプ31B)と電気的に接続されるとともに、第1の電極33Aに対向して配置された第2の電極33Bとを備えており、第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を冷却液CLが満たすように構成されている。つまり、この第1の電極33A及び第2の電極33Bの間の空間を流れる冷却液CLが、コンデンサ33を構成する誘電体となる。
各電極33A、33Bは、概略回転体形状をなすとともに、その中心軸に沿って中央部に主流路33xが形成されている。具体的に各電極33A、33Bは、金属パイプ31における絶縁パイプ32側の端部に電気的に接触するフランジ部331と、当該フランジ部331から絶縁パイプ32側に延出した延出部332とを有している。本実施形態の各電極33A、33Bは、フランジ部331及び延出部332を単一の部材から形成しても良いし、別部品により形成してそれらを接合しても良い。電極33A、33Bの材質は、例えば、アルミニウム、銅、これらの合金等である。
フランジ部331は、金属パイプ31における絶縁パイプ32側の端部に周方向全体に亘って接触している。具体的には、フランジ部331の軸方向端面は、金属パイプ31の端部に形成された円筒状の接触部311の先端面に周方向全体に亘って接触するとともに、金属パイプ31の接触部311の外周に設けられたリング状多面接触子15を介して金属パイプ31の端面に電気的に接触する。なお、フランジ部331は、それらの何れか一方により、金属パイプ31に電気的に接触するものであっても良い。
また、フランジ部331には、厚み方向に複数の貫通孔331hが形成されている。このフランジ部331に貫通孔331hを設けることによって、フランジ部331による冷却液CLの流路抵抗を小さくするとともに、絶縁パイプ32内での冷却液CLの滞留、及び、絶縁パイプ32内に気泡が溜まることを防ぐことができる。
延出部332は、円筒形状をなすものであり、その内部に主流路33xが形成されている。第1の電極33Aの延出部332及び第2の電極33Bの延出部332は、互いに同軸上に配置されている。つまり、第1の電極33Aの延出部332の内部に第2の電極33Bの延出部332が挿し込まれた状態で設けられている。これにより、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332との間に、流路方向に沿った円筒状の空間が形成される。
このように構成された各電極33A、33Bは、絶縁パイプ32の側周壁に形成された凹部32bに嵌合されている。具体的には、絶縁パイプ32の軸方向一端側に形成された凹部32bに第1の電極33Aが嵌合され、絶縁パイプ32の軸方向他端側に形成された凹部32bに第2の電極33Bが嵌合されている。このように各凹部32bに各電極33A、33Bを嵌合させることによって、第1の電極33Aの延出部332及び第2の電極33Bの延出部332は、互いに同軸上に配置される。また、各凹部32bの軸方向外側を向く面に各電極33A、33Bのフランジ部331の端面が接触することによって、第1の電極33Aの延出部332に対する第2の電極33Bの延出部332の挿入寸法が規定される。
また、絶縁パイプ32の各凹部32bに各電極33A、33Bを嵌合させるとともに、当該絶縁パイプ32の雌ねじ部32aに金属パイプ31の雄ねじ部31aを螺合させることによって、金属パイプ31の接触部311の先端面が電極33A、33Bのフランジ部331に接触して各電極33A、33Bが、絶縁パイプ32と金属パイプ31との間に挟まれて固定される。このように本実施形態のアンテナ3は、金属パイプ31、絶縁パイプ32、第1の電極33A及び第2の電極33Bが同軸上に配置された構造となる。なお、金属パイプ31及び絶縁パイプ32の接続部は、真空及び冷却液CLに対するシール構造を有している。本実施形態のシール構造は、雄ねじ部31aの基端部に設けられたパッキン等のシール部材16により実現されている。なお、管用テーパねじ構造を用いても良い。
このように、金属パイプ31及び絶縁パイプ32の間のシール、及び、金属パイプ31と各電極33A、33Bとの電気的接触が、雄ねじ部31a及び雌ねじ部32aの締結と共に行われるので、組み立て作業が非常に簡便となる。
この構成において、第1の金属パイプ31Aから冷却液CLが流れてくると、冷却液CLは、第1の電極33Aの主流路33x及び貫通孔331hを通じて、第2の電極33B側に流れる。第2の電極33B側に流れた冷却液CLは、第2の電極33Bの主流路33x及び貫通孔331hを通じて第2の金属パイプ31Bに流れる。このとき、第1の電極33Aの延出部332と第2の電極33Bの延出部332との間の円筒状の空間が冷却液CLに満たされて、当該冷却液CLが誘電体となりコンデンサ33が構成される。
<成膜装置の効果>
このように構成した本実施形態の成膜装置100によれば、絶縁パイプ32を介して互いに隣り合う金属パイプ31にコンデンサ33を電気的に直列接続しているので、アンテナ3の合成リアクタンスは、簡単に言えば、誘導性リアクタンスから容量性リアクタンスを引いた形になるので、アンテナ3のインピーダンスを低減させることができる。その結果、アンテナ3を長くする場合でもそのインピーダンスの増大を抑えることができ、アンテナ3に高周波電流が流れやすくなり、誘導結合型のプラズマPを効率良く発生させることができる。
<成膜方法>
次に、本実施形態に係る成膜方法を説明する。なお、本実施形態に係る成膜方法には、前記成膜装置100が使用される。
詳述すると、先ず、真空槽2内を真空排気した後、アンテナ3に対して高周波電力を印加する。これにより、真空槽2内には、誘電結合型のプラズマPが発生する。また、基板ホルダ8をヒータ81で加熱し、当該基板ホルダ8に保持された基板Wを加熱する。この状態において、真空槽2内にガス導入口21からSiHガスを導入し、基板W上にアモルファス構造を有する低水素濃度のシリコン膜を成膜する。
真空槽2内は、5mTorr以上10mTorr以下の圧力に減圧することが好ましい。なお、真空槽2内の圧力が、5mTorrより低くなると、プラズマの維持が難しく、10mTorrより高くなると、平均自由工程が短くなり粒子が得るエネルギーが小さくなるため、充分な分解能力が得られなくなる。
アンテナ4に印加する電力のパワー密度は、1.1W/cm以上1.9W/cm以下であることが好ましい。ここで、パワー密度は、アンテナ3に印加する電力を、真空槽2の内部空間を基板Wと平行に横切るように切断した断面積によって除した値である。より具体的には、断面積は、真空槽2の基板Wとアンテナ3との間の内部空間を基板Wと平行に横切るように切断した断面積である。
基板Wは、250℃以上300℃以下に加熱することが好ましい。なお、基板Wの温度が250℃より低くなると、成膜中のシリコン膜に生じる水素脱離反応が過少となり、成膜されるシリコン膜の水素濃度が高くなる傾向がある。一方、基板Wの温度が300℃より高くなると、ポリイミド等の材料からなる耐熱温度の低い基板が使用できなくなる。
また、真空槽2内に導入するSiHガスは、面積当たりのSiH流量(ガス密度)が0.003sccm/cm以上0.016sccm/cm以下で導入することが好ましい。
<実施例及び比較例>
本実施形態に係る成膜方法の実施例1~5(ex1~ex5)及び比較例1~6(cex1~cex6)を説明する。なお、各実施例及び各比較例では、前記成膜装置100を使用した。そして、SiHガスとして、SiH濃度が99、9995%のものを使用し、基板Wとして、ガラス基板を使用し、基板Wを300℃に加熱した。
また、各実施例及び各比較例で得られたシリコン膜は、フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)を使用し、その膜中の水素濃度比〔%〕を測定した。
図4は、各実施例及び各比較例における各成膜条件を示しており、各実施例及び各比較例を〇印にて示している。そして、図4において、横軸は、真空槽2内に導入される面積当たりのSiH流量〔sccm/cm〕を示し、縦軸は、アンテナ3に印加する電力のパワー密度〔W/cm〕を示し、各実施例及び各比較例を示す○印内の模様は、真空槽2内の圧力〔mTorr〕を示している。また、図4において、各実施例及び各比較例を示す○印の大きさは、その実施例又は比較例で得られたシリコン膜の水素濃度比〔%〕の高さを示しており、その水素濃度比の具体的数値を左側に示している。図5は、図4に示す各実施例及び各比較例における各成膜条件、及び、水素濃度比の具体的数値を示した表である。
なお、各実施例は、各成膜条件が前記成膜方法で説明した数値範囲に納まっている。一方、各比較例は、各成膜条件のうちで一以上の条件が前記成膜方法で説明した数値範囲に納まっていない。
図4及び図5から分かるように、各実施例で得られたシリコン膜は、いずれも水素濃度比が5.0%以下となっており、低水素濃度になっていることが分かる。一方、各比較例で得られたシリコン膜は、いずれも水素濃度比が5.0%よりも高くなっており、低水素濃度になっていないことが分かる。
100 成膜装置
W 基板
P プラズマ
2 真空槽
3 アンテナ
31 金属パイプ(導体要素)
32 絶縁パイプ(絶縁要素)
33 コンデンサ
33A 第1の電極
33B 第2の電極
CL 冷却液

Claims (4)

  1. 真空槽内に設置された基板上にプラズマを用いてアモルファス構造を有するシリコン膜を成膜する成膜方法であって、
    前記真空槽内を5mTorr以上10mTorr以下の圧力に保持し、
    前記真空槽内に設置されたアンテナに対し、パワー密度が1.1W/cm以上1.9W/cm以下の高周波電力を印加して、当該真空槽内に誘電結合型のプラズマを発生させ、
    前記真空槽内にSiHガスを導入して、前記基板上にアモルファス構造を有するシリコン膜を成膜する、成膜方法。
  2. 前記基板の温度を250℃以上300℃以下に保った状態で、前記アンテナに対して高周波電力を印加する請求項1記載の成膜方法。
  3. 前記真空槽内にSiHガスを、面積当たりのSiH流量が0.003sccm/cm以上0.016sccm/cm以下になるように導入する請求項1又は2のいずれかに記載の成膜方法。
  4. 前記アンテナが、内部に冷却液が流通する流路を有するものであり、少なくとも2つの管状をなす導体要素と、互いに隣り合う前記導体要素の間に設けられて、それら導体要素を絶縁する管状をなす絶縁要素と、前記流路に設けられて、互いに隣り合う前記導体要素と電気的に直列接続された容量素子とを有し、
    前記容量素子は、互いに隣り合う前記導体要素の一方と電気的に接続された第1の電極と、互いに隣り合う前記導体要素の他方と電気的に接続されるとともに、前記第1の電極に対向して配置された第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極の間の空間を満たす誘電体とからなり、
    前記冷却液を前記誘電体として用いる、請求項1乃至3のいずれかに記載の成膜方法。
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