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JP7080875B2 - 油圧装置及び油圧作動油組成物 - Google Patents

油圧装置及び油圧作動油組成物 Download PDF

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JP7080875B2 JP2019511197A JP2019511197A JP7080875B2 JP 7080875 B2 JP7080875 B2 JP 7080875B2 JP 2019511197 A JP2019511197 A JP 2019511197A JP 2019511197 A JP2019511197 A JP 2019511197A JP 7080875 B2 JP7080875 B2 JP 7080875B2
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Description

本発明は、油圧装置及び油圧作動油組成物に関する。
油圧装置は、エンジン等のエネルギーを油(油圧作動油)の圧力として伝達する装置であり、製鉄機械、建設機械等の産業機械に利用されている。油圧装置は、例えば、油圧ポンプ、制御弁、油圧シリンダ等で構成されている。これらの構成要素には摺動部が存在するため、油圧作動油は、摺動部の潤滑剤として役割も担っている。そのため、油圧作動油には、潤滑性、熱・酸化防止性等の潤滑剤としての特性が要求される。
油圧作動油は、一般的に、潤滑油基油と、上記のような要求特性に応じて選択される添加剤とを含有する。添加剤としては、従来、ジチオリン酸亜鉛等の亜鉛系酸化防止剤(亜鉛系摩耗防止剤)が挙げられる。例えば、特許文献1には、ジチオリン酸亜鉛を所定量含有する油圧作動油組成物が開示されている。
特開2000-219889号公報
しかしながら、亜鉛系酸化防止剤はスラッジの発生の原因となり得るため、近年、亜鉛系酸化防止剤を含有しない油圧作動油が求められる傾向にある。
一方、本発明者らの検討によれば、亜鉛系酸化防止剤を含有しない油圧作動油を用いると、油圧作動油の劣化に伴い、ギ酸、酢酸等の低級カルボン酸が発生しやすくなり、この低級カルボン酸が蒸発することで油圧作動油を浄化するオイルフィルタ内、油圧作動油を貯蔵するオイルタンク内等で錆が生じるおそれがあることが判明した。
本発明は、低級カルボン酸の発生を抑制できる油圧作動油組成物、及び該油圧作動油組成物を用いた油圧装置を提供することを目的とする。
本発明は、油圧作動油組成物が貯蔵された油貯蔵部と、油圧作動油組成物を圧送する圧送部と、圧送された油圧作動油組成物の油圧、流動の方向、又は流量を制御する制御部と、制御された油圧作動油組成物の油圧を機械的な動力に変換する変換部と、を備える油圧装置であって、油圧作動油組成物は、潤滑油基油と、フェノール系酸化防止剤を含む酸化防止剤と、有機モリブデン化合物並びに構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物(以下、単に「硫黄化合物」ともいう。)からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む潤滑油添加剤と、を含有する、油圧装置を提供する。
有機モリブデン化合物の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、モリブデン元素換算で50質量ppm以下であってよい。
有機モリブデン化合物は、モリブデンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホスフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
硫黄化合物は、硫化エステル及び硫化オレフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
潤滑油添加剤は、有機モリブデン化合物及び硫黄化合物の両方を含んでいてもよい。すなわち、油圧作動油組成物は、有機モリブデン化合物及び硫黄化合物の両方を含む潤滑油添加剤を含有していてもよい。
油圧作動油組成物は、無灰分散剤を更に含有していてもよい。また、油圧作動油組成物は、金属系清浄剤を更に含有していてもよい。さらに、油圧作動油組成物は、構成原子として硫黄及びリンを含みモリブデン及び亜鉛を含まない極圧剤(以下、単に「硫黄-リン系極圧剤」ともいう。)を更に含有していてもよい。
本発明はまた、上記油圧作動油組成物を提供する。
本発明はさらに、上記組成物の作動油としての使用(応用)及び作動油の製造のための使用(応用)に関してもよい。
本発明によれば、低級カルボン酸の発生を抑制できる油圧作動油組成物、及び、該油圧作動油組成物を用いた油圧装置を提供することが可能となる。また、いくつかの形態に係る油圧作動油組成物は、スラッジ量の低減の点においても優れる。さらに、いくつかの形態に係る油圧作動油組成物は、耐焼き付き性の点においても優れる。
一実施形態に係る油圧装置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る油圧装置を示す図である。図1に示すように、一実施形態に係る油圧装置1は、油圧作動油組成物が貯蔵された油貯蔵部2と、油圧作動油組成物を圧送する圧送部3と、油圧作動油組成物をろ過により清浄するろ過部4と、油圧作動油組成物の油圧、流動の方向、又は流量を制御する制御部5と、油圧作動油組成物の油圧を機械的な動力に変換する変換部6とで構成される油圧回路を備える。
油貯蔵部2は、例えば、第1のオイルタンク2Aと、第2のオイルタンク2Bと、第3のオイルタンク2Cとで構成されている。これらのオイルタンクは、互いに同一のオイルタンクであってもよく別個のオイルタンクであってもよい。
圧送部3は、例えば、電動機7によって駆動されており、第1のオイルタンク2Aから油圧作動油組成物を汲み上げて油圧を発生させる。圧送部3は、油圧ポンプであってよい。油圧ポンプは、例えば、歯車ポンプ、ねじポンプ、ベーンポンプ、プランジャポンプ等である。圧送部3により生じる油圧は、例えば、5~50MPaである。
ろ過部4は、例えば、第1のフィルタ4Aと第2のフィルタ4Bとで構成されている。第1のフィルタ4Aは、第1のオイルタンク2Aと圧送部3との間に設けられており、第1のオイルタンク2Aから汲み上げられた油圧作動油組成物中の錆等の異物をろ過して除去する。
制御部5は、圧送部3により圧送された油圧作動油組成物の油圧、流動の方向、又は流量を制御する。制御部5は、例えば、油圧を制御する圧力制御弁8と、流動の方向を制御する方向制御弁9と、流量を制御する流量制御弁10とを備えている。
圧力制御弁8は、例えば、圧送部3により生じる油圧を調整したり、圧力計11で測定される圧力が一定以上になった場合に、油圧作動油組成物の一部を第2のオイルタンク2Bに逃がしたりする。圧力制御弁8は、リリーフ弁、減圧弁、アンローダ弁、シーケンス弁、カウンタバランス弁等であってよい。
方向制御弁9は、例えば、電磁切換弁12と逆止め弁13とで構成されている。電磁切換弁12は、それぞれ変換部6への流路を形成する第1の流路14及び第2の流路15と、第3のオイルタンク2Cとに接続されている。第1の流路14には、例えば、流量制御弁10と逆止め弁13とが設けられている。第2の流路15は、例えば、変換部6と直通している。第3のオイルタンク2Cは、例えば、第2のフィルタ4Bを介して電磁切換弁12と接続されている。
電磁切換弁12は、圧送部3から圧送された油圧作動油組成物の変換部6への流路を、第1の流路14及び第2の流路15のいずれかに切替え可能となっている。例えば、電磁切換弁12から第1の流路14に送られた油圧作動油組成物は、変換部6を経由して、第2の流路15から電磁切換弁12に戻り、第2のフィルタ4Bで錆等の異物がろ過された後、第3のオイルタンク2Cに送られる。方向制御弁9は、電磁切換弁12に代えて、手動式、機械式等の切換弁で構成されていてもよい。逆止め弁13は、第1の流路14に設けられており、油圧作動油組成物を一方向だけに流すことにより、逆流を防いでいる。
流量制御弁10は、例えば、絞り弁、流量調整弁等であってよい。これらの弁には、デセラレーション弁が内蔵されていてもよい。変換部6は、例えば、流量制御弁10で制御された流量に応じて油圧を動力に変換する。変換部6は、油圧を油圧シリンダ、油圧モータ等であってよい。流量制御弁10が油圧作動油組成物の流量を制御することにより、油圧シリンダ、油圧モータ等(変換部6)の動く速さが調整可能となっている。油圧シリンダは、単動型、複動型、特殊型等であってよい。油圧モータは、歯車モータ、ベーンモータ、プランジャーモータ等であってよい。
次に、油圧装置に用いられる油圧作動油組成物について説明する。油圧作動油組成物は、潤滑油基油と、フェノール系酸化防止剤を含む酸化防止剤と、有機モリブデン化合物並びに構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む潤滑油添加剤と、を含有する。
油圧作動油組成物は、潤滑油基油を含有する。潤滑油基油は、例えば、鉱油、合成油、又は両者の混合物である。鉱油としては、原油を常圧蒸留及び減圧蒸留して得られた潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製処理を単独又は2つ以上適宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテン系等の鉱油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン等が挙げられる。これらの鉱油は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
好ましい鉱油としては、以下の基油を挙げることができる。
(1)パラフィン基系原油及び/又は混合基系原油の常圧蒸留による留出油
(2)パラフィン基系原油及び/又は混合基系原油の常圧蒸留残渣油の減圧蒸留留出油(WVGO)
(3)潤滑油脱ろう工程により得られるワックス及び/又はGTLプロセス等により製造されるフィッシャートロプシュワックス
(4)上記(1)~(3)の中から選ばれる1種又は2種以上の混合油のマイルドハイドロクラッキング処理油(MHC)
(5)上記(1)~(4)の中から選ばれる2種以上の油の混合油
(6)上記(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)の脱れき油(DAO)
(7)上記(6)のマイルドハイドロクラッキング処理油(MHC)
(8)上記(1)~(7)の中から選ばれる2種以上の油の混合油等を原料油とし、この原料油及び/又はこの原料油から回収された潤滑油留分を、通常の精製方法によって精製し、潤滑油留分を回収することによって得られる潤滑油
ここで、通常の精製方法としては、基油製造の際に用いられる精製方法を任意に採用することができる。通常の精製方法としては、例えば、以下の精製方法が挙げられる。
(a)水素化分解、水素化仕上げ等の水素化精製
(b)フルフラール溶剤抽出等の溶剤精製
(c)溶剤脱ろう、接触脱ろう等の脱ろう
(d)酸性白土、活性白土等による白土精製
(e)硫酸洗浄、苛性ソーダ洗浄等の薬品(酸又はアルカリ)精製
これらの精製は、1種又は2種以上の任意の組み合わせを任意の順序で行ってよい。
合成油としては、例えば、エステル、エーテル、炭化水素油等が挙げられる。これらの合成油は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
エステルは、例えば、脂肪酸(一塩基酸)とアルコールとのエステル又は多塩基酸とアルコールとのエステルであってよい。
脂肪酸は、飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもよい。脂肪酸は、例えば、炭素数2~24の脂肪酸であってよい。脂肪酸は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。多塩基酸としては、二塩基酸、三塩基酸等が挙げられる。多塩基酸は、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。多塩基酸の炭素数は、例えば、2~16であってよい。二塩基酸は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。
アルコールは、1価アルコールであってもよく多価アルコールであってもよい。1価アルコールの炭素数は、例えば、1~24、1~12、又は1~8であってよい。1価アルコールは、直鎖状であってもよく分岐状であってもよい。多価アルコール(ポリオール)が有する水酸基の個数は、例えば、2~10又は2~6であってよい。
エーテルとしては、例えば、ポリオキシアルキレングリコール、ジアルキルジフェニルエーテル、ポリフェニルエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、ポリ-α-オレフィン又はその水素化物、イソブテンオリゴマー又はその水素化物、イソパラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン等が挙げられる。
潤滑油基油の40℃における動粘度は、10mm/s以上、20mm/s以上、又は30mm/s以上であってよい。潤滑油基油の40℃における動粘度は、150mm/s以下、100mm/s以下、又は50mm/s以下であってよい。潤滑油基油の粘度指数は、80以上又は100以上であってよい。本発明における動粘度及び粘度指数はそれぞれ、JIS K2283に準拠して測定された動粘度及び粘度指数を意味する。
潤滑油基油の硫黄分の含有量は、10000質量ppm以下、100質量ppm以下、又は1質量ppm以下であってよい。本発明における硫黄分の含有量は、ASTM D4951“Standard Test Method for Determination of Additive Elementsin Lubricating Oils by Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry”により測定して得られた値を意味する。
潤滑油基油の含有量は、潤滑油組成物全量を基準として、例えば、50質量%以上、70質量%以上、又は90質量%以上であってよい。
油圧作動油組成物は、フェノール系酸化防止剤を含む酸化防止剤を含有する。フェノール系酸化防止剤としては、例えば、下記式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007080875000001
式(1)中、R及びRは互いに同一であっても異なっていてもよく、それぞれ炭素数1~4の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、Rは水素原子、炭素数1~4の直鎖若しくは分岐のアルキル基、下記式(2)で表される基又は下記式(3)で表される基を示す。
Figure 0007080875000002
式(2)中、Rは炭素数1~6のアルキレン基を示し、Rは炭素数1~24のアルキル基又はアルケニル基を示す。
Figure 0007080875000003
式(3)中、Rは炭素数1~6のアルキレン基を示し、Rは炭素数1~4のアルキル基を示し、Rは水素原子又は炭素数1~4のアルキル基を示し、pは0又は1を示す。
は、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等であってよく、酸化安定性に優れる観点から、tert-ブチル基であってもよい。Rは、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等であってよく、熱・酸化安定性に優れる観点から、メチル基又はtert-ブチル基であってもよい。
が炭素数1~4のアルキル基である場合、Rは、炭素数1~4の直鎖又は分岐のアルキル基であってよい。Rは、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等であってよく、酸化安定性に優れる観点から、メチル基又はエチル基であってもよい。
及びRが炭素数1~4の直鎖又は分岐のアルキル基である場合、式(1)で表される化合物は、例えば、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール(DBPC)、2,6-ジ-tert-ブチル-4-エチルフェノール、2,4-ジメチル-6-tert-ブチルフェノールであってよく、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール(DBPC)であってもよい。
フェノール系酸化防止剤は、上記のフェノール系酸化防止剤の1種であっても、2種以上の混合物であってもよい。
フェノール系酸化防止剤の含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、0.01質量%以上、0.1質量%以上、又は0.3質量%以上であってよい。フェノール系酸化防止剤の含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、2.0質量%以下、1.5質量%以下、又は1.0質量%以下であってよい。
酸化防止剤は、フェノール系酸化防止剤以外の酸化防止剤を更に含んでいてもよい。フェノール系酸化防止剤以外の酸化防止剤としては、例えば、アミン系酸化防止剤、亜鉛系酸化防止剤等が挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、例えば、下記式(A)で表される(p,p’)-アルキル化ジフェニルアミン、下記式(B)で表されるアルキル化フェニル-α-ナフチルアミン等が挙げられる。これらのアミン系酸化防止剤は1種を単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
Figure 0007080875000004
式(A)中、RA1及びRA2は、それぞれ独立に、炭素数1~20のアルキル基を示す。RA1及びRA2としてのアルキル基の炭素数は、3~12又は4~8であってよい。RA1及びRA2は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。
Figure 0007080875000005
式(B)中、RB1は、水素原子又は炭素数1~20のアルキル基を示す。RB1としてのアルキル基の炭素数は、6~20又は8~18であってよい。
アミン系酸化防止剤の含有量は、例えば、油圧作動油組成物全量基準で、0.01~2.0質量%であってよい。
亜鉛系酸化防止剤としては、例えば、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)等が挙げられる。ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)は亜鉛系摩耗防止剤として作用し得る成分である。亜鉛系酸化防止剤の含有量は、スラッジ量を低減する観点から、油圧作動油組成物全量基準で、5質量%以下、1質量%以下、0.5質量%以下、0.1質量%以下、又は0.01質量%以下であってよい。酸化防止剤は、スラッジ量をより低減する観点から、亜鉛系酸化防止剤を含んでいないことが好ましい。
油圧作動油組成物は、有機モリブデン化合物並びに構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む潤滑油添加剤を含有する。潤滑油添加剤は、有機モリブデン化合物及び硫黄化合物の両方を含んでいてよい。すなわち、油圧作動油組成物は、有機モリブデン化合物及び硫黄化合物の両方を含む潤滑油添加剤を含有していてもよい。潤滑油添加剤が有機モリブデン化合物及び硫黄化合物の両方を含むことによって、低級カルボン酸の発生をより抑制できる傾向にある。
有機モリブデン化合物としては、構成元素として硫黄を含む有機モリブデン化合物(硫黄含有有機モリブデン化合物)、構成元素として硫黄を含まない有機モリブデン化合物が挙げられる。
硫黄を構成元素として含む有機モリブデン化合物は、例えば、モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)、モリブデンジチオホスフェート等であり、モリブデンジチオカーバメート(MoDTC)であってよい。
モリブデンジチオカーバメートとしては、例えば、下記式(4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007080875000006
式(4)中、R、R10、R11、及びR12は、それぞれ独立に炭化水素基を表し、X、X、X、及びXは、それぞれ独立に、硫黄原子又は酸素原子を表す。R、R10、R11、又はR12で表される炭化水素基は、炭素数2~24若しくは炭素数4~13のアルキル基、又は、炭素数6~24若しくは炭素数10~15の(アルキル)アリール基であってよい。
、R10、R11、又はR12で表されるアルキル基としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。これらのアルキル基は、1級アルキル基、2級アルキル基、又は3級アルキル基であってよく、直鎖状であっても分岐状であってもよい。
、R10、R11、又はR12で表される(アルキル)アリール基としては、フェニル基、トリル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ドデシルフェニル基等が挙げられる。アルキルアリール基中のアルキル基は、1級アルキル基、2級アルキル基、又は3級アルキル基であってよく、直鎖状であっても分岐状であってもよい。これらのアルキルアリール基には、アリール基に対してアルキル基の置換位置が異なる全ての置換異性体が含まれる。
モリブデンジチオホスフェートとしては、例えば、下記式(5)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007080875000007
式(5)中、R13、R14、R15、及びR16は、それぞれ独立に炭化水素基を表し、X、X、X、及びXは、それぞれ独立に、硫黄原子又は酸素原子を表す。R13、R14、R15、又はR16で表される炭化水素基は、炭素数2~30、炭素数5~18、若しくは炭素数5~12のアルキル基、又は、炭素数6~18、若しくは炭素数10~15の(アルキル)アリール基であってよい。R13、R14、R15、又はR16で表されるアルキル基及び(アルキル)アリール基の具体例は、R、R10、R11、又はR12で表されるアルキル基及び(アルキル)アリール基の具体例とそれぞれ同じである。
構成元素として硫黄を含まない有機モリブデン化合物は、例えば、構成元素として窒素を含み硫黄を含まない有機モリブデン化合物であってよい。構成元素として窒素を含み硫黄を含まない有機モリブデン化合物としては、例えば、下記式(6)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0007080875000008
式(6)中、R17及びR18はそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、1価の炭化水素基はアルキル基であってよい。R17及びR18で表されるアルキル基の炭素数は、6~18又は10~15であってよい。アルキル基は、直鎖状又は分岐状であってよい。
有機モリブデン化合物の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、モリブデン元素換算で、1質量ppm以上、5質量ppm以上、又は10質量ppm以上であってよく、200質量ppm以下、100質量ppm以下、又は50質量ppm以下であってよい。
有機モリブデン化合物は、上記の有機モリブデン化合物の1種であっても、2種以上の混合物であってもよい。
構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物としては、例えば、硫化エステル、硫化オレフィン、チアジアゾール、構成元素としてモリブデンを含まないジチオカーバメート等が挙げられる。
硫化エステルは、例えば、牛脂、豚脂、魚脂、菜種油、大豆油等の動植物油脂を任意の方法で硫化したいわゆる硫化油脂、不飽和脂肪酸とアルコールとを反応させて得られる不飽和脂肪酸エステルを任意の方法で硫化したもの、及び動植物油脂と不飽和脂肪酸エステルとの混合物を任意の方法で硫化したものが挙げられる。上記不飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸等であってよく、上記の動植物油脂から抽出された不飽和脂肪酸であってもよい。硫化エステルは、硫化オレイン酸メチルであってもよい。
硫化エステルは、硫黄原子により形成された架橋構造を有していてよい。架橋構造を形成する硫黄原子の数(架橋数)は、1以上、2以上、又は3以上であってよく、また、10以下、8以下、5以下、4以下、又は3以下であってよい。
硫化オレフィンとしては、例えば、下記式(7)で表される化合物が挙げられる。
19-S-R20 (7)
式(7)中、R19及びR20はそれぞれ独立に1価の炭化水素基を表し、アルキル基又はアリール基であってもよい。アルキル基は、直鎖状、分岐状、又は環状であってよい。R19及びR20で表される1価の炭化水素基又はアルキル基の炭素数は、1~20であってよい。R19及びR20で表されるアリール基の炭素数は、6~20であってよい。Yは1~8の整数を表し、1~6又は1~3であってよい。
チアジアゾールとしては、例えば、下記式(8)で表される1,3,4-チアジアゾール化合物、下記式(9)で表される1,2,4-チアジアゾール化合物、下記式(10)で表される1,2,3-チアジアゾール化合物が挙げられる。
Figure 0007080875000009
Figure 0007080875000010
Figure 0007080875000011
式中、R21、R22、R23、R24、R25、及びR26は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1~20の炭化水素基を表し、a、b、c、d、e、及びfは、それぞれ独立に0~8の整数を表す。
このようなチアジアゾール化合物の具体例としては、2,5-ビス(n-ヘキシルジチオ)-1,3,4-チアジアゾール、2,5-ビス(n-オクチルジチオ)-1,3,4-チアジアゾール、2,5-ビス(n-ノニルジチオ)-1,3,4-チアジアゾール、2,5-ビス(1,1,3,3-テトラメチルブチルジチオ)-1,3,4-チアジアゾール、3,5-ビス(n-ヘキシルジチオ)-1,2,4-チアジアゾール、3,5-ビス(n-オクチルジチオ)-1,2,4-チアジアゾール、3,5-ビス(n-ノニルジチオ)-1,2,4-チアジアゾール、3,5-ビス(1,1,3,3-テトラメチルブチルジチオ)-1,2,4-チアジアゾール、4,5-ビス(n-ヘキシルジチオ)-1,2,3-チアジアゾール、4,5-ビス(n-オクチルジチオ)-1,2,3-チアジアゾール、4,5-ビス(n-ノニルジチオ)-1,2,3-チアジアゾール、4,5-ビス(1,1,3,3-テトラメチルブチルジチオ)-1,2,3-チアジアゾールが挙げられる。
構成元素としてモリブデンを含まないジチオカーバメートとしては、例えば、4,4-メチレンビス(ジブチルジチオカーバメート)が挙げられる。
硫黄化合物は、上記の硫黄化合物の1種であっても、2種以上の混合物であってもよい。
硫黄化合物の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、硫黄元素換算で、10質量ppm以上、50質量ppm以上、又は100質量ppm以上であってよく、500質量ppm以下、300質量ppm以下、又は250質量ppm以下であってよい。硫黄化合物の含有量とは、ICP元素分析法によって測定される硫黄元素換算の含有量を意味する。
油圧作動油組成物は、無灰分散剤を更に含有していてもよい。油圧作動油組成物が無灰分散剤を含有することによって、スラッジ量を低減できる傾向にある。
無灰分散剤としては、例えば、ポリオレフィンから誘導されるアルケニル基又はアルキル基を有するコハク酸イミド、ベンジルアミン、ポリアミン、マンニッヒ塩基等の含窒素化合物、これら含窒素化合物をホウ酸、ホウ酸塩等のホウ素化合物で変性させたホウ素変性コハク酸イミド等のホウ素変性含窒素化合物(ホウ素系無灰分散剤)などが挙げられる。無灰分散剤は、アルケニル基又はアルキル基を有するコハク酸イミドであってよい。
無灰分散剤の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、0.01質量%以上、0.1質量%以上、又は0.2質量%以上であってよく、5質量%以下、3質量%以下、又は2質量%以下であってよい。
油圧作動油組成物は、金属系清浄剤を更に含有していてもよい。油圧作動油組成物が金属系清浄剤を含有することによって、低級カルボン酸の発生をより抑制できる傾向にある。また、油圧作動油組成物は、上述の無灰分散剤とともに金属系清浄剤を含有していてもよい。油圧作動油組成物が上述の無灰分散剤とともに金属系清浄剤を含有することによって、低級カルボン酸の発生をより抑制しつつ、かつスラッジ量をより低減できる傾向にある。
金属系清浄剤としては、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のスルホネート、フェネート、サリシレート等の中性塩、中性塩をアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩基(アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物等)などを水の存在下で加熱することによって得られる塩基性塩、中性塩を炭酸ガス又はホウ酸若しくはホウ酸塩の存在下でアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物等の塩基と反応させることにより得られる過塩基性塩が挙げられる。金属系清浄剤は、低級カルボン酸を中和することによって、低級カルボン酸の蒸発を抑制する観点から、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のスルホネート、フェネート、サリシレート等の塩基性塩又は過塩基性塩であってよい。アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられる。アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム等が挙げられる。アルカリ金属又はアルカリ土類金属は、マグネシウム又はカルシウムであってよく、カルシウムであってもよい。
金属系清浄剤の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、金属元素(アルカリ金属元素又はアルカリ土類金属元素)換算で、10質量ppm以上、50質量ppm以上、又は100質量ppm以上であってよく、1000質量ppm以下、800質量ppm以下、又は600質量ppm以下であってよい。「金属系清浄剤の含有量」とは、ICP元素分析法によって測定される金属元素換算の含有量を意味する。
油圧作動油組成物は、構成原子として硫黄及びリンを含みモリブデン及び亜鉛を含まない極圧剤(硫黄-リン系極圧剤)を更に含有していてもよい。硫黄-リン系極圧剤は、構成原子として硫黄及びリンを含み金属を含まない極圧剤であってよい。硫黄-リン系極圧剤は、上述の無灰分散剤及び金属系清浄剤とともに用いるものであってもよい。硫黄-リン系極圧剤を無灰分散剤及び金属系清浄剤とともに用いることによって、油圧作動油組成物の耐焼き付き性が向上する傾向にある。硫黄-リン系極圧剤としては、例えば、チオ亜リン酸エステル類(チオホスファイト)、ジチオ亜リン酸エステル類(ジチオホスファイト)、トリチオ亜リン酸エステル類(トリチオホスファイト)、チオリン酸エステル類(チオホスフェート)、ジチオリン酸エステル類(ジチオホスフェート)、トリチオリン酸エステル類(トリチオホスフェート)、これらのアミン塩、これらの誘導体等が挙げられる。このような硫黄-リン系極圧剤の市販品としては、例えば、IRGALUBE(登録商標)353(BASF社製)等が挙げられる。
硫黄-リン系極圧剤の含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、例えば、0.001~1質量%であってよい。硫黄-リン系極圧剤の含有量は、耐焼き付き性の観点から、0.005質量%以上、0.01質量%以上、0.03質量%以上、0.05質量%以上、又は0.08質量%以上であってもよく、0.3質量%以下、0.2質量%以下、又は0.15質量%以下であってもよい。
油圧作動油組成物は、構成原子としてリンを含みモリブデン、亜鉛、及び硫黄を含まない極圧剤(以下、単に「リン系極圧剤」ともいう。)を更に含有していてもよい。リン系極圧剤は、構成原子としてリンを含み金属及び硫黄を含まない極圧剤であってよい。リン系極圧剤としては、例えば、亜リン酸エステル類(ホスファイト)、リン酸エステル類(中性リン酸エステル(ホスフェート)、酸性リン酸エステル等)、これらのアミン塩、これらの誘導体等が挙げられる。リン系極圧剤の含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、例えば、0.01~5質量%であってよい。
油圧作動油組成物は、上述のチアジアゾール以外の金属不活性化剤を更に含有していてもよい。このような金属不活性化剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、イミダゾール系化合物等が挙げられる。ベンゾトリアゾール系金属不活性化剤は、例えば、N,N-ビス(2-エチルヘキシル)-(4又は5)-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-メチルアミンであってよい。金属不活性化剤の含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、例えば、0.001~1質量%であってよい。
油圧作動油組成物は、その目的に応じて、一般的に使用されている任意の添加剤を更に含有することができる。このような添加剤としては、例えば、流動点降下剤、さび止め剤、粘度指数向上剤、消泡剤、抗乳化剤、油性剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上の混合物を使用してもよい。これらの添加剤を用いる場合、それぞれの含有量は、油圧作動油組成物全量基準で、0.01~20質量%であってよい。
油圧作動油組成物の40℃における動粘度は、油圧システムの耐久性の観点から、20mm/s以上、30mm/s以上、40mm/s以上、又は45mm/s以上であってよい。油圧作動油組成物の40℃における動粘度は、摩擦低減の観点から、80mm/s以下、70mm/s以下、60mm/s以下、又は50mm/s以下であってよい。
以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例及び比較例においては、以下に示す基油及び添加剤を用いて、表1、表2、表3、及び表4に記載の組成(油圧作動油組成物全量基準での「質量%」)を有する油圧作動油組成物を調製した。
(基油)
基油:高度精製基油(全芳香族含有量:0.3質量%、硫黄分:0質量ppm、40℃動粘度:36mm/s、粘度指数:129)
(添加剤)
<酸化防止剤>
A1:2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール(H-BHT、本州化学工業株式会社製)
A2:モノブチルフェニルモノオクチルフェニルアミン(IRGANOX(登録商標)L57、BASF社製)
<有機モリブデン化合物>
B1:モリブデンジチオカーバメート(モリブデン含有量:10質量%)(サクラルーブ515、株式会社ADEKA製)
B2:モリブデンジチオホスフェート(モリブデン含有量:9.7質量%)(サクラルーブ300、株式会社ADEKA製)
<硫黄化合物>
C1:硫化オレイン酸メチル(硫黄原子の架橋数=1~3、硫黄含有量:11質量%)(DAILUBE GS-230S、DIC株式会社製)
C2:硫化オレイン酸メチル(硫黄原子の架橋数=4~7、硫黄含有量:21質量%)(DAILUBE GS-235、DIC株式会社製)
<リン系極圧剤>
D1:トリクレジルホスフェート(TCP、大八化学工業株式会社製)
<硫黄-リン系極圧剤>
E1:下記式で表されるジチオホスフェート(IRGALUBE(登録商標)353、BASF社製)
Figure 0007080875000012
<金属不活性化剤>
F1:N,N-ビス(2-エチルヘキシル)-(4又は5)-メチル-1H-ベンゾトリアゾール-1-メチルアミン(IRGAMET(登録商標)39、BASF社製)
<無灰分散剤>
G1:コハク酸イミド(Hitec638、アフトンケミカルジャパン社製)
<金属系清浄剤>
H1:過塩基性カルシウムフェネート(カルシウム含有量:5.5質量%)(OLOA 218AJ、シェブロンオロナイト社製)
H2:中性カルシウムスルホネート(カルシウム含有量:2.4質量%)(OLOA 246B、シェブロンオロナイト社製)
なお、表1~4中、「Mo元素換算値」は、B1及びB2のモリブデン元素換算での含有量を意味し、「S元素換算値」は、C1及びC2の硫黄元素換算での含有量を意味し、「Ca元素換算値」は、H1及びH2のカルシウム元素換算での含有量を意味する。「Mo元素換算値」、「S元素換算値」、及び「Ca元素換算値」の単位はいずれも「質量ppm」である。
(低級カルボン酸濃度の測定)
実施例1~12及び比較例1~4の各油圧作動油組成物について、日本建設機械施工協会規格のJCMAS P045に準拠し、高圧ピストンポンプ試験を実施した。具体的には、斜軸型ピストンポンプを搭載した油圧回路(油圧装置)を用いて、油圧作動油組成物13L、ポンプ圧力35MPa、ポンプ回転数1,500min-1、タンク油温80℃で200時間の循環試験を行った。その後、オイルタンク内の気層部の低級カルボン酸濃度(質量ppm)を、GASTEC社製No.81の検知管を用いて測定した。結果を表1~4に示す。
(夾雑物量の測定)
実施例1~12の各油圧作動油組成物について、低級カルボン酸濃度の測定と同様にして高圧ピストンポンプ試験を行った後、油圧作動油組成物100mL中の夾雑物量(mg)を測定した。結果を表1、表3、及び表4に示す。
(SRV焼き付き性の評価)
実施例6~12の各油圧作動油組成物について、ASTM D 7421に準拠し、焼き付き荷重(N)を測定した。焼き付き荷重は、温度120℃、周波数50Hz、振幅2.0mmの摩擦条件で、焼き付きが生じて摩擦係数が大きく増大した時点における荷重(N)を測定した。この評価では、荷重の数値が大きいほど、耐焼き付き性に優れることを意味する。結果を表3及び表4に示す。
Figure 0007080875000013
Figure 0007080875000014
Figure 0007080875000015
Figure 0007080875000016
実施例1~5の油圧作動油組成物は、比較例1~4の油圧作動油組成物に比べて、低級カルボン酸の濃度が低かった。これらの結果から、本発明の油圧作動油組成物が、低級カルボン酸の発生を抑制できることが確認された。また、実施例6及び7の無灰分散剤を含有する本発明の油圧作動油組成物は、スラッジ量の低減の点においても優れることが判明した。さらに、実施例11及び12の無灰分散剤及び金属系清浄剤を含有する本発明の油圧作動油組成物は、低級カルボン酸の発生の点及びスラッジ量の低減の点において、極めて優れることが判明した。実施例12の本発明の油圧作動油組成物は、耐焼き付き性の点においても優れることが判明した。
1…油圧装置、2…油貯蔵部、3…圧送部、5…制御部、6…変換部。

Claims (14)

  1. 油圧作動油組成物が貯蔵された油貯蔵部と、
    前記油圧作動油組成物を圧送する圧送部と、
    前記圧送された油圧作動油組成物の油圧、流動の方向、又は流量を制御する制御部と、
    前記制御された油圧作動油組成物の油圧を機械的な動力に変換する変換部と、を備える油圧装置であって、
    前記油圧作動油組成物は、潤滑油基油と、フェノール系酸化防止剤を含む酸化防止剤と、有機モリブデン化合物並びに構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物の両方を含む潤滑油添加剤と、を含有する、油圧装置。
  2. 前記有機モリブデン化合物の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、モリブデン元素換算で50質量ppm以下である、請求項1に記載の油圧装置。
  3. 前記有機モリブデン化合物は、モリブデンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホスフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の油圧装置。
  4. 前記硫黄化合物は、硫化エステル及び硫化オレフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1~3のいずれか一項に記載の油圧装置。
  5. 前記油圧作動油組成物は、無灰分散剤を更に含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の油圧装置。
  6. 前記油圧作動油組成物は、金属系清浄剤を更に含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の油圧装置。
  7. 前記油圧作動油組成物は、構成原子として硫黄及びリンを含みモリブデン及び亜鉛を含まない極圧剤を更に含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の油圧装置。
  8. 潤滑油基油と、
    フェノール系酸化防止剤を含む酸化防止剤と、
    有機モリブデン化合物並びに構成元素として硫黄を含みモリブデン及びリンを含まない硫黄化合物の両方を含む潤滑油添加剤と、を含有する、油圧作動油組成物。
  9. 前記有機モリブデン化合物の含有量は、油圧作動油組成物全量を基準として、モリブデン元素換算で50質量ppm以下である、請求項に記載の油圧作動油組成物。
  10. 前記有機モリブデン化合物は、モリブデンジチオカーバメート及びモリブデンジチオホスフェートからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項又はに記載の油圧作動油組成物。
  11. 前記硫黄化合物は、硫化エステル及び硫化オレフィンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項10のいずれか一項に記載の油圧作動油組成物。
  12. 無灰分散剤を更に含有する、請求項11のいずれか一項に記載の油圧作動油組成物。
  13. 金属系清浄剤を更に含有する、請求項12のいずれか一項に記載の油圧作動油組成物。
  14. 構成原子として硫黄及びリンを含みモリブデン及び亜鉛を含まない極圧剤を更に含有する、請求項13のいずれか一項に記載の油圧作動油組成物。
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