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JP7062225B2 - 強度増進剤及びその製造方法並びにポルトランドセメントの強度増進方法 - Google Patents

強度増進剤及びその製造方法並びにポルトランドセメントの強度増進方法 Download PDF

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JP7062225B2 JP2018123427A JP2018123427A JP7062225B2 JP 7062225 B2 JP7062225 B2 JP 7062225B2 JP 2018123427 A JP2018123427 A JP 2018123427A JP 2018123427 A JP2018123427 A JP 2018123427A JP 7062225 B2 JP7062225 B2 JP 7062225B2
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Description

本発明は、セメントの強度増進剤及びその製造方法並びにポルトランドセメントの強度増進方法に関する。
建設業界では、省力化や品質安定化のためにプレキャスト製品の利用拡大や、低炭素化に向けた混合材の利用拡大、高耐久性のコンクリート舗装の普及が検討されている。プレキャスト製品のようなコンクリート二次製品では、生産性を向上させるため、早期脱型が可能な早強性のセメント又は混和材が要望されている。また、コンクリート舗装に関しても同様で、早期開放に向けて数時間での硬化が可能な早強性が求められている。
従来、速硬性(急硬性)のセメント組成物として、アルミナセメント及び石膏を配合したセメント系組成物が知られている。例えば特許文献1には、カルシウムアルミネートと、無水石膏と、半水石膏とを含む速硬剤が開示されている。
特開2013-95624号公報
ところで、産業廃棄物・副産物として、石炭火力発電所から発生する石炭灰や、鉄鋼業や金属精錬業などから発生するスラグ類やシリカフュームの発生量は、現状もかなり多く、その大部分はセメントに有効利用されている。しかし、依然として有効利用できないものも多く残っており、埋め立て処分されているものがあるのも事実であり、これらの有効利用も課題として挙げられる。また、アルミナセメントは、ポルトランドセメントや産業廃棄物・副産物を再利用した材料に比べると高価であり、コスト低減の観点からできるだけ使用量を少なくすることが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの強度を向上できる強度増進剤及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明はポルトランドセメントの強度増進方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、廃棄物・副産物を利用した原材料から熱水反応によって合成される特定の水和物と、アルミナセメントと、石膏とを併用することで、セメント組成物(モルタル・コンクリート)の硬化体の圧縮強度を高める強度増進剤を得られることを本発明者らは見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に係る強度増進剤の製造方法は、廃棄物及び/又は副産物を原材料の少なくとも一部として使用し、トバモライトを含む水和物を水熱反応によって合成する工程と、上記水和物(以下、場合により「水熱反応生成物」という。)と、アルミナセメントと、石膏とを混合する工程とを含む。この製造方法は、水熱反応生成物を粉砕する工程をさらに含んでもよい。
本発明に係る強度増進剤は、トバモライトと、アルミナセメントと、石膏とを含む。上述のとおり、強度増進剤がこれらの成分を含むことで、セメント組成物(モルタル・コンクリート)の硬化体の強度向上効果が奏される。本発明に係るセメントの強度増進方法は、所定量のポルトランドセメントと、アルミナセメントと、石膏と、水熱反応生成物を混合して使用することが好ましい。さらに好ましくは、所定量のアルミナセメントと石膏からなる粉末と、所定量の水和反応組成物スラリーをポルトランドセメントに混合して使用する。
本発明によれば、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの強度を向上できる強度増進剤及びその製造方法が提供される。また、本発明によれば、ポルトランドセメントの強度増進方法が提供される。
図1は実施例において調製した水熱反応生成物のX線回折パターンである。 図2は実施例において調製した水熱反応生成物の電子顕微鏡画像である。 図3はモルタルの養生条件を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<強度増進剤>
本実施形態に係る強度増進剤は、原材料の少なくとも一部に廃棄物や副産物を有効利用したものであって、セメントの硬化を増進するためのものである。この強度増進剤は、廃棄物及び/又は副産物を含む原材料を水熱反応させることによって合成されるトバモライトを含む水和物の粉末又はスラリーと、アルミナセメントと石膏の粉末からなる。強度増進剤は、例えば、セメントの一部と置き換えて使用することで、セメントの強度増進をもたらす。
(水熱反応生成物)
上述のとおり、水熱反応生成物はトバモライトを含む。トバモライトは、Ca及びSiを含む鉱物であり、例えば5CaO・6SiO・5HO等で表される。トバモライトのCa(CaO換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(CaO/SiOの質量比)は、セメントの水和促進の観点から、0.7~1.0が好ましい。
トバモライトは、Ca及びSiの他に、Al、Mg、Na、K、Fe等を含む場合もある。本実施形態に係るトバモライトは、水和物生成時の廃棄物利用の観点から、Al及びMgの少なくとも一方を含むことが好ましい。
トバモライトのAl(Al換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(Al/SiOの質量比)は、セメントの水和をさらに促進する観点から、0.01~0.5が好ましく、0.02~0.4がより好ましく、0.05~0.25がさらに好ましい。
トバモライトのMg(MgO換算量)とSi(SiO換算量)との質量比(MgO/SiOの質量比)は、水和物生成時の廃棄物利用の観点から、0~0.1が好ましく、0~0.01がより好ましく、0~0.001がさらに好ましい。
トバモライトのCaO/SiOの質量比、Al/SiOの質量比及びMgO/SiOの質量比は、走査型電子顕微鏡(SEM)とエネルギー分散型エックス線分析装置(EDS)を用いた定量分析によって求めることができる。
トバモライト結晶の形状は、糸状であっても板状であってもよく、後述の粉砕工程における粉砕効率を高める観点から、糸状であることが好ましい。トバモライト結晶の長さは、後述の粉砕工程における粉砕効率を高める観点から、0.1~20μmが好ましく、0.1~4μmがより好ましい。トバモライト結晶の形状及び長さは、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察で求めることができる。
水熱反応生成物は、トバモライトの他に、セメントの初期水和促進の観点からハイドロガーネット系水和物及びケイ酸マグネシウム水和物の少なくとも一方のケイ酸塩系水和物をさらに含んでもよい。水熱反応生成物又は強度増進剤がこれらの水和物を含有するか否かはX線回折装置を用いて得られるX線回折(XRD)パターンから結晶相を同定することによって確認することができる。
ハイドロガーネット系水和物は、酸化カルシウムと酸化アルミニウムと水とが結合した固体物質であり、(xCaO・yAl・zHO・+α)の組成で表される。前記組成の「+α」は、酸化カルシウムと酸化アルミニウム以外の酸化物が含有されていてもよいことを表す。より詳しくは、CaO、Al、MgO、Fe、SiO、HOを構成成分とするガーネット構造を有する水和物である。具体例としては3CaO・Al・(3-x)SiO・(2x)HO(0<x≦3)又は、CaAl(SiO3-x(OH)4x(0<x≦3)で表される化合物である。より具体的には3CaO・Al・6HO(CAH)、3CaO・Al・SiO・4HO(CASH)、3CaO・Al・2SiO・2HO(CAS)、3CaO・(Al,Fe)O・2SiO・4HO等が挙げられる。水和物合成時の廃棄物利用の観点から、3CaO・Al・SiO・4HO(CASH)が好ましい。
ケイ酸マグネシウム水和物は、酸化マグネシウムと酸化珪素と水とが結合した固体物質であり、(xMgO・ySiO・zHO・+α)の組成で表される。前記組成の「+α」は、酸化マグネシウムと酸化珪素以外の酸化物が含有されていてもよいことを表す。より詳しくは、化学組成がaMgO・bAl・cSiO・dNaO・eKO・fFe・gHO(1≦a≦6,0≦b≦2,1≦c≦4,0≦d≦1,0≦e≦1,0≦f≦1,0<g≦8)で表される化合物である。具体例としては2MgO・Al・SiO・2HO(MASH)、(Mg3-x,Al)(Si2-y,Al)O(OH)(0≦x≦1,0≦y≦1)で表されるアメス石(Amesite)又はカオリナイト-リザード石系鉱物、MgSi10(OH)で表される滑石(タルク)、(Mg,Fe)Si10(OH)で表されるアンチゴライトやMgSi120(OH)(OH・6HO又はMgSi1230(OH)(OH・8HOで表されるセピオライト等が挙げられる。ケイ酸マグネシウム水和物は、上記のうち複数を含んでもよく、また上記鉱物以外に非晶質を含んでもよい。これらのうち、水和物合成時の廃棄物利用の観点から、水熱反応生成物はMASHを含むことが好ましい。
セメントの水和促進の観点から、水熱反応生成物の粉末は、粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が好ましくは50体積%以上であり、より好ましくは60体積%以上であり、さらに好ましくは80体積%以上であり、90体積%以上又は100体積%であってもよい。粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であるとセメントの初期水和に対する促進効果が奏される。
水熱反応生成物の粉末は、粒子径10μm以上の粒子の含有量が好ましくは15体積%以下であり、より好ましくは5体積%以下であり、2体積%以下又は0体積%であってもよい。粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下であるとセメントの初期水和に対する促進効果が奏される。
なお、水熱反応生成物の粉末の粒度分布は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いて測定することができる。
水熱反応生成物をJIS R 5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に記載の方法で強熱した後のAl含有量は0.3~50質量%が好ましく、10~40質量%がより好ましく、11~30質量%がさらに好ましい。水熱反応生成物のAl含有量が0.3質量%以上であれば、原料として廃棄物を利用することができ、他方、50質量%以下であれば、セメントの初期水和に対する十分な促進効果が奏されやすい。具体的な強熱方法は、酸化雰囲気で950±25℃にて15分間加熱し、強熱前後の質量差が0.0005g未満となるまでこの操作を繰り返せばよい。このAl含有量はJIS R5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じた方法により測定できる。また水熱反応生成物のAl含有量は、原材料の配合組成によって調整することもできる。具体的には、使用する原料の化学組成(酸化物換算)に基づき、任意の組成となるように原料を配合すればよい。
強度増進剤の全質量基準でトバモライトの含有率は、好ましくは1~60質量%であり、より好ましくは1.5~50質量%であり、より好ましくは5~30質量%であってもよい。トバモライトの含有率が上記の範囲であることで十分な強度増進効果が得られやすい。
強度増進剤の全質量基準で水熱反応生成物(トバモライトを含む)の含有率は、好ましくは10~90質量%であり、より好ましくは15~80質量%であり、さらに好ましくは20~70質量%である。水熱反応生成物の含有率が上記の範囲であることで十分な強度増進効果が得られやすい。
(アルミナセメント及び石膏)
アルミナセメントは、カルシウムアルミネート(CaO・Al、以下、CAと記すことがある)を主成分としたセメント組成物である。アルミナセメントのCA量は、例えば、40質量%以上であり、好ましくは50~70質量%である。アルミナセメントのCA量は、X線回折リートベルト法によって測定される。
強度増進剤の全質量基準でアルミナセメントの含有率は、好ましくは3~40質量%であり、より好ましくは5~35質量%であり、さらに好ましくは8~25質量%である。上記の範囲であることで十分な強度増進効果が得られやすい。
石膏は、アルミナセメントと併用されることでセメントの強度を増進させる。石膏として、無水石膏、半水石膏及び二水石膏のいずれの形態のものを使用してもよい。
セメント強度発現性の観点から、強度増進剤の全質量基準で石膏の含有率は、好ましくは3~70質量%であり、より好ましくは6~60質量%であり、より好ましくは10~40質量%である。上記の範囲内であることで十分な強度増進効果が得られる。
セメント組成物の硬化体の十分に高い圧縮強度を達成する観点から、強度増進剤に含まれるアルミナセメントの質量Aに対する石膏の質量Bの比(B/A)の範囲は、好ましくは1.0~5.0であり、より好ましくは1.5~3.0であり、さらに好ましくは1.8~2.5である。上記の範囲内であることで十分な強度増進効果が得られる。
強度増進剤の全質量基準でアルミナセメントと石膏の合計量は、好ましくは5~80質量%であり、より好ましくは15~70質量%であり、さらに好ましくは20~55質量%である。
(その他の成分)
強度増進剤は、上記成分の他に、セメントの初期水和反応をさらに促進する観点から、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの少なくとも一方をさらに含んでもよい。水熱反応生成物の粉末100質量部に対し、水酸化マグネシウム及び水酸化カルシウムの含有量の合計は、例えば、0~10質量部であり、0.1~5質量部であってもよい。
(強度増進剤の態様)
粉末上の水熱合成生成物と水を混合することにより、液状の水熱合成生成物としてもよく、上記水熱合成生成物10~80質量%と、水20~90質量%とを含む。
液状の強度増進剤において、固形分(粉末状の強度増進剤)の分散状態を維持する観点から、液状強度増進剤は、強度増進剤の固形分100質量部に対して0.2~30質量部(より好ましくは1~20質量部)の分散剤を含むことが好ましい。分散剤は特に限定されないが、AE剤、減水剤、AE減水剤、高性能減水剤、流動化剤等が挙げられる。
(強度増進剤の適用対象)
本実施形態に係る強度増進剤は、例えば、ポルトランドセメントの強度増進に適用できる。ポルトランドセメントとして、JIS R5210:2003「ポルトランドセメント」に規定の各種ポルトランドセメント(普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント)が好適に使用できる。その中でも、入手のしやすさや初期強度を考慮すると普通ポルトランドセメント又は早強ポルトランドセメントが好ましい。
ポルトランドセメントに対する強度増進剤の配合量は、ポルトランドセメント100質量部に対し、好ましくは0.01~30質量部であり、より好ましくは0.1~20質量部であり、さらに好ましくは1~10質量部である。上記範囲であることによって十分な強度増進効果が得られやすい。
<強度増進剤の製造方法>
次に、上記強度増進剤の製造方法について説明する。本実施形態に係る強度増進剤の製造方法は、廃棄物及び/又は副産物を原材料の少なくとも一部として使用し、水熱反応によって上記水熱反応生成物を合成する工程と、水熱反応生成物と、アルミナセメントと、石膏とを混合する工程とを含む。
本実施形態に係る強度増進剤の製造方法は、より具体的には以下の工程を含む。
(A)CaO/SiO質量比が0.5~2.0であり且つAl/SiO2質量比が0.004~1.0である原材料が得られるように、廃棄物及び/又は副産物と、Ca系原料とを調合する工程。
(B)工程(A)で調合された原材料を温度100~250℃、圧力1~50気圧の条件下で水熱反応させることによって、少なくともトバモライトを含む水熱反応生成物を合成する工程。
(C)水熱反応生成物と水を混合し、湿式粉砕し、スラリーを得る工程。
工程(A)は所定の組成の原材料を調合する工程である。廃棄物及び/又は副産物として、石炭灰、スラグ、シリカフューム、ALC廃材及びケイ酸カルシウム板廃材からなる群から選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましい。Ca系原料として、消石灰、生石灰、炭酸カルシウム、ポルトランドセメント等を使用することが好ましい。Mg系原料として、酸化マグネシウム、ドロマイト等を使用することが好ましい。
原材料の組成(CaO、MgO、SiO及びAl)は以下の範囲とすればよい。なお、廃棄物、副産物及びCa系原料の組成を事前に測定し、その測定値に基づいて配合比率を決定すればよい。
・CaO:好ましくは10~60質量%、より好ましくは15~55質量%、さらに好ましくは20~50質量%
・MgO:好ましくは0~30質量%、より好ましくは0~25質量%、さらに好ましくは5~15質量%
・SiO:好ましくは15~60質量%、より好ましくは20~55質量%、さらに好ましくは25~50質量%
・Al:好ましくは0.01~30質量%、より好ましくは0.1~25質量%、さらに好ましくは1~20質量%
原材料のCaO/SiO質量比は、上述のとおり、0.5~2.0であり、0.6~1.8が好ましく、0.65~1.5がより好ましく、0.7~1.3がさらに好ましい。
原材料のAl/SiO質量比は、上述のとおり、0.004~1.0であり、0.02~0.9が好ましく、0.1~0.7がより好ましく、0.15~0.65がさらに好ましい。
工程(B)は、工程(A)で調合された原材料から水熱反応によって水熱反応生成物を合成する工程である。反応に供する水と原材料の質量比は、例えば、0.5~30であり、1~20であってもよい。温度条件は、例えば、80~250℃であり、100~180℃であってもよい。圧力条件は、例えば、1~50気圧であり、1~10気圧であってもよい。
工程(C)は、工程(B)を経て得られた水熱反応生成物を粉砕する工程である。工程(C)では、粒子径4.5μm以下の粒子の含有量が50体積%以上であり且つ粒子径10μm以上の粒子の含有量が15体積%以下となるように工程(B)で合成された水熱反応生成物を粉砕することが好ましい。水熱反応生成物の粉砕には湿式遊星ボールミル、湿式ボールミル、乾式振動ミル、ジェットミル、ビーズミル等の粉砕装置を使用してもよく、好ましくは、上記水熱合成生成物10~80質量%と、水20~90質量%とを湿式遊星ボールミル又は湿式ボールミルを用いて粉砕したした方がよい。粉砕した水熱合成生成物の粒子の分散性の観点から、水熱合成生成物10~40質量%、水60~90質量%がさらに好ましい。湿式粉砕することで、粉砕された水熱反応生成物を含むスラリーが得られる。
工程(C)では、粉砕した粒子の分散性を高める観点から、分散剤と一緒に粉砕してもよい。粉状の強度増進剤を製造する場合、上記工程(C)後、上記スラリーを乾燥させて粉状水熱反応生成物を得る工程と、この粉状水熱反応生成物と、アルミナセメントと、石膏と混合する工程とをさらに含んでもよい。上記スラリーを乾燥させることなく、スラリーのまま使用する場合、強度を増進すべきポルトランドセメントと、アルミナセメントと、石膏とをドライ混合し、この混合物と上記スラリーと混練水とを混ぜてセメント組成物を調製すればよい。
上記実施形態によれば、廃棄物や副産物を有効利用でき且つセメントの強度を増進できる強度増進剤及びその製造方法が提供され、これにより建設業界の低炭素化・省力化と廃棄物の有効利用とを両立でき、環境負荷をより低減可能な社会の構築に寄与できる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、予め強度増進剤を調製し、これをセメントに添加することによって強度増進に利用する場合を例示したが、上記強度増進剤を構成する各成分をポルトランドセメントに配合することにより、ポルトランドセメントの強度増進方法を実施してもよい。
1.実験方法
[使用原材料]
(1)石炭灰
宇部興産株式会社製の石炭灰を使用した。
・強熱減量:3.43質量%
・ブレーン表面積:3750cm/g
・活性度指数:80.0%
・化学組成:表1に示す。
Figure 0007062225000001

(2)消石灰(宇部マテリアルズ株式会社)
(3)アルミナセメント(FONDU:ケルネオス社製)
(4)無水石膏(フッ酸無水石膏:セントラル硝子社製)
(5)半水石膏(ケルネオス社製)
[水熱反応生成物の合成]
表2,3に示す割合で、上記原材料と水をそれぞれ混合し、180℃、10気圧のオートクレーブで24時間反応させることによって水熱反応生成物を合成した。これを105℃で乾燥させて水熱反応生成物を得た。また、得られた水熱反応生成物をJIS R5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」に記載の方法で950℃加熱し、水和物中の結晶水を除去した場合の化学組成をJIS R5202:2010「セメントの化学分析方法に準じて測定した。表4に結果を示す。
Figure 0007062225000002
Figure 0007062225000003
Figure 0007062225000004
[水熱反応生成物の特性評価]
(1)XRDによる結晶相の分析
上記水熱反応生成物の結晶相をX線回折によって同定した。すなわち、水熱反応生成物に対して標準試料としてAl(和光純薬工業株式会社製、コランダム)を内割りで10質量%添加し、乳鉢で30分間混合することによってX線回折用測定試料を調製した。X線回折装置(ブルカー・エイエックスエス株式会社製、加速電圧:30kV、電流:10mA、管球:Cu)を用いて上記試料のX線回折パターンを得た。得られたX線回折パターンから結晶相の同定をX線回折用ソフトウェア(DIFFRAC.EVA)で行った(図1参照)。また、トバモライトの002面、CASHの211面又はMASHの006面のピーク面積と標準試料Al(コランダム)の116面のピーク面積からトバモライト、CASH又はMASHと標準試料Alのピーク面積比(トバモライト、CASH又はMASH/標準試料)を求めた。結果を表5に示す。
(2)トバモライト結晶の分析
上記水熱反応生成物に含まれるトバモライト結晶の形状及び大きさ(長さ)を、走査型電子顕微鏡(SEM)TM3030(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)で確認した(図2参照)。また、トバモライト結晶の組成を、上記走査型電子顕微鏡(SEM)とエネルギー分散型エックス線分析装置(EDS)SwiftED3000(英国オックスフォードインスツゥルメンツ製)とを用いて行った。トバモライト結晶部分を三点分析し、その定量結果の平均値からCaO/SiO質量比、Al/SiO質量比、MgO/SiO質量比を求めた。結果を表6に示す。
Figure 0007062225000005
Figure 0007062225000006
[水熱反応生成物の粉砕]
上記水熱反応生成物について、固形分を20質量%含有するように水と混合し、アルミナ製ポット(φ80mm、容量:500ml)とφ10mmのジルコニア製ボール用いて24時間粉砕した。
[モルタル圧縮強さ試験]
モルタルの配合は表7に示す通りとした。
Figure 0007062225000007
(実施例1~6及び比較例1~5)
普通ポルトランドセメント100質量部に対して、表8に示す配合及び量の強度増進剤を普通ポルトランドセメントに置換して添加した。練混ぜはモルタルミキサーで、普通ポルトランドセメント、アルミナセメント、無水石膏、半水石膏及び標準砂を30秒間低速で混合し、水熱反応生成物スラリーと混練水を低速で30秒間混合後、60秒間高速混合し、モルタルを調製した(実施例1~6及び比較例1~5)。比較例5は、強度増進剤を添加しなかったことの他は、実施例と同様にしてモルタルを調製した。調製したモルタルを円柱型枠(φ50mm×高さ100mm)に三層に分けて詰めた後、図3に示す最高温度65℃の温度条件で封緘養生した。モルタル圧縮強さはJIS R5201「セメントの物理試験方法」に準拠して測定した。
Figure 0007062225000008
比較例1~4のモルタル圧縮強さ試験の結果より、アルミナセメントと無水石膏の配合比が1:2~1:3の比較例3と比較例4は、アルミナセメントと無水石膏の配合比が1.5:1及び1:1の比較例1と比較例2に比べて圧縮強さが高くなることがわかった。アルミナセメントと石膏配合比1:2の実施例1~6について、アルミナセメントと石膏の配合量が比較例1、比較例2、比較例3、比較例4よりも少ないにもかかわらず、圧縮強さが高くなり、優れた強度増進効果があることがわかった。また、実施例3及び実施例5と実施例4及び実施例6に大きな差はなく、無水石膏と半水石膏で大きな差がないことがわかった。

Claims (5)

  1. 廃棄物及び/又は副産物を原材料の少なくとも一部として使用し、トバモライトを含む水和物を水熱反応によって合成する工程と、
    前記水和物と、アルミナセメントと、石膏とを混合する工程と、
    経て強度増進剤を製造する方法であって、
    前記混合する工程において、
    前記アルミナセメントの質量Aに対する前記石膏の質量Bの比(B/A)が1.5~2.5の範囲であるとともに、前記水和物、前記アルミナセメント及び前記石膏の合計質量を基準として前記アルミナセメントと前記石膏の合計量が20~70質量%であり且つ前記トバモライトの含有率が5~60質量%となるように、前記水和物と、前記アルミナセメントと、前記石膏とを混合する、強度増進剤の製造方法。
  2. 水熱反応によって合成された前記水和物を粉砕する工程をさらに含む、請求項1に記載の強度増進剤の製造方法。
  3. トバモライトと、アルミナセメントと、石膏とを含む強度増進剤であって、
    当該強度増進剤に含まれる前記アルミナセメントの質量Aに対する前記石膏の質量Bの比(B/A)が1.5~2.5の範囲であるとともに、当該強度増進剤の全質量を基準として、前記アルミナセメントと前記石膏の合計量が20~70質量%であり且つ前記トバモライトの含有率が5~60質量%である、強度増進剤。
  4. ハイドロガーネット系水和物をさらに含む、請求項3に記載の強度増進剤。
  5. ポルトランドセメントと、トバモライトを含む水和物と、アルミナセメントと、石膏とを混合する工程を含み、
    前記工程において、
    前記アルミナセメントの質量Aに対する前記石膏の質量Bの比(B/A)が1.5~2.5の範囲であるとともに、前記水和物、前記アルミナセメント及び前記石膏の合計質量を基準として前記アルミナセメントと前記石膏の合計量が20~70質量%であり且つ前記トバモライトの含有率が5~60質量%となるように、前記ポルトランドセメントと、前記水和物と、前記アルミナセメントと、前記石膏とを混合する、セメントの強度増進方法。
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