JP6921645B2 - 軒先唐草、及びそれを用いた軒先構造 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、鼻板7に固定した吊具3に、軒樋2及び落ち葉除けカバー1を取り付ける構造が提案されている。
また、特許文献2には、カバー材に相当する上側部材3を下から支持し、軒樋である下側部材4を上から吊って保持する軒樋吊り具6を用いる構造が提案されている。
また特許文献3には、断面U字状の雨樋本体の上縁開口部に、その長手方向に沿って多数の穿孔等の雨水通し部(天板部)を形成した雨樋Aが提案されている。なお、この雨樋Aは、断面Y字形の樋受部11を有する樋受け金具12にて取り付けられている。
さらに、特許文献4には、鼻隠し板10に固定した吊り具7に、軒樋1が吊り保持され、カバー材に相当する水切り板2の上端が屋根の下地に固定される構造が提案されている。
また、何れの構造でも、カバー材の形状、軒樋の形状、樋受け金具の形状がそれぞれに特定されたものであるから汎用性が低く、しかも殆どが鼻隠し壁面に側方から固定するので、これらの樋受け金具の取付強度は、側方からの固着具の打ち込みに依存するものであった。
さらに、特に前記特許文献4では、カバー材に相当する水切り板2の上端を屋根材の裏面側に固定する構造であるため、屋根材の敷設前に水切り板2を取り付ける必要があり、施工法にも制限を与えるものであった。また、この水切り板2を屋根下地から片持ち状に突出させた状態で軒樋1を配設するため、この水切り板2自体が足場の設置など屋根工事の邪魔になったり破損する恐れもあった。
また、この軒先唐草は、各部位の作用を阻害しない限りはどのように形成してもよく、しかも外装下地や外装材に取り付けるものであって、前述の従来の樋受け金具のように鼻隠し壁面に側方から固定するものではないので、固着具の打ち込みに依存しないし、施工が容易であって、取付強度も高い。
さらに、この軒先唐草ばかりでなく、それに取り付けるカバー材についても、特にその形状等を特定しないので、様々なカバー材を適用できるため、極めて汎用性が高い。
また、この軒先唐草を取り付けた状態では、特に突出している部分もないため、施工法にも制限を与えないし、足場の設置など屋根工事の邪魔になったり破損する恐れも全くない。
その軒先端が軒樋の軒先端と係合して取り付けられるものであって、
なお、このカバー材により上面を覆われる軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、底面及び両側面の形状は特に限定するものではなく、例えば塩ビ、ポリカ等の汎用品でもよいので、その上面を覆うカバー材の構成や形状についても特に限定するものではない。
また、該被係合部に係合させる外装材は、例えば横葺き外装材でも縦葺き外装材でもよく、前者の場合は最軒端の横葺き外装材の軒側成形部に係合させてもよいし、後者の場合は縦葺き外装材の最軒端を裏面側へ折返し状に折り曲げて係合させるようにしてもよい。
なお、この被固定部は、横片状にも縦片状にも形成でき、ビス等の固着具を用いてカバー材を固定することができる。
しかもこの軒先唐草は、外装下地や外装材といった屋根面(屋根構造)に取り付けるものであって、前述の従来の樋受け金具のように鼻隠し壁面に側方から固着具を打ち込むものではないため、容易に且つ強固に軒先唐草を取り付けることができる。
なお、このような支持部を軒先唐草に具備させる場合には、外装下地ばかりでなく建築物(の鼻隠し壁面)に固定される固定部を設けた方がより安定に取り付けられる。別部材の支持材を補助的に用いる支持材を用いる場合も、この支持材を建築物(の鼻隠し壁面)に固定すれば、簡易な形状の支持材(例えばL字状等)とすることができる。
なお、この支持材は、アルミや高強度樹脂材等の押出型材で形成されるピース材を所定間隔で配する構成でもよいし、金属板材等を適宜に成形して形成される連続材でもよい。
また、軒先唐草とは別部材の支持材を補助的に用いる場合も、軒先唐草と支持材とが物理的に一体化する場合には、同様の効果、即ち墨出しを行うことなく適正位置に配設でき、しかも軒樋の位置決めにも貢献するという効果がある。
また、前記取付部42の裏面側(図では左側)には、カバー材2の上端部分を裏面側から支持すると共にその固定部23を固定する略弧状斜片である被固定部44が形成されている。
なお、各部材における部位において、「建築物側」や「軒先側」などの文言を用いて説明してきたが、当該実施例では、符号を付して説明しているので、「内側」や「外側」、「上側」や「下側」といった文言で説明を簡略化する。特に「建築物側」とは、軒樋1の「内側」を示し、カバー材2の「上側」を示すので、そのように表記する。
前記軒先側の側面12の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材2に保持(係合)される軒先端121である。
また、前記内側面13の下端には、隅部状の被支持部131が設けられ、軒先唐草4に下方から支持される部位である。
前記軒先端22は、化粧面21の下端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状の係合部を形成している。
前記固定部23は、化粧面21の上端付近に位置する部位であって、当該第1実施例では、建築物(5A)に固定される軒先唐草4に連絡されて取り付けられている。
この支持材3は、金属板材等を適宜に成形して形成され、略垂直状の縦面の上端を軒先側へ折り返した突出片312が形成され、下端を略水平状に軒先側へ折り曲げて支持部32が形成され、中間には側方へ略コ字状に突出する成形部が形成される連続材である。前記突出片312の内側空間が、下方が開放する溝状部であって、軒樋1の内側面13の上端が差し込まれる上方保持部34である。また、前記成形部の傾斜状の縦面が鼻隠し縦面への固定部31(固着具3b)であり、下部横面が化粧面351であり、該化粧面351が軒樋1と鼻隠し壁面5Aとの隙間を隠すため、下方から見上げた際に美麗な外観を維持するものである。
なお、横葺き外装材である外装材6Dは、略平坦状の面板部61の軒側、棟側に設けられて相互に係合する軒側成形部62、棟側成形部63を備え、構造材5Cに固定された吊子6bや前記取付材4にて取り付けられ(敷設され)ている。
また、この軒先唐草4では、取付固定部411と被係合部412とはほぼ同一直線上に設けられ、排水凹部413を介して連続しているので、縦葺き外装材6Dが敷設された隙間に至った雨水等が毛細管現象等で更に水上側へ浸透することがなく、この排水凹部413にて雨水等を側方(図面では前方又は奥方)へ流下させることができる。
さらに、この軒先唐草4ばかりでなく、それに取り付けるカバー材2についても、特にその形状等を特定しないので、様々なカバー材を適用できるため、極めて汎用性が高い。また、この軒先唐草4を取り付けた状態では、特に突出している部分もないため、足場の設置など屋根工事の邪魔になったり破損する恐れも全くない。
前記支持材3-2は、略垂直状の縦面の中間に、側方へ略コ字状に突出する成形部が形成されていない構成であって、突出片312、上方保持部34、支持部32が同様に形成され、鼻隠し縦面への固定部31(固着具3b)が略垂直状に形成された略L字状の構成である。この支持材3-2は、連続材でもピース材でもよい。
この軒先構造(III)における外装面は、外装下地については前記軒先構造(II)と同様としたが、その外装下地の上に縦葺き外装材である外装材7Aを保持部材7bにて取り付けている(図面の符号7cは保持部材7bを固定する固着具である)。なお、鼻隠し壁面5Aの表面を被覆する化粧材6gに代えてボード状の化粧材6hを用いた。
そして、前記支持材3と同様に、突出片312、支持部32、前記突出片312の内側空間が上方保持部34であり、固定部31(固着具3b)、化粧面351が形成される構成であり、該化粧面351が軒樋1'と傾斜状の鼻隠し壁面5Aとの隙間を隠すため、下方から見上げた際に美麗な外観を維持するものである。
なお、図4(b)と同図(c)との相違は、前者が側断面図であるのに対し、後者がそれらの側端部を示す側面図である。
即ち図4(c)に示すように、軒樋1'の側端には符号8Aで示される納め材が配設され、図示しない下方への縦樋等にて雨水等を排水することができる。
また、軒先構造(IV)における外装面として、裏面にバックアップ材7dが添設された横葺き外装材7Cを吊子7eで取り付けた構成を採用したが、この構造の屋根面の側端にも、符号8Bで示される納め材が配設され、雨水等が側方からバックアップ材7dへ染み込んだりすることを防止している。
その他の構成を簡単に説明すると、図中の5Gは角状構造体、5Hは天井材、6iは鼻隠し壁面5Aの外側を被覆する化粧材である。
また、この第2実施例の軒先唐草4-2では、カバー材2'を固定する被固定部44'を略L字状に形成したので、軒先唐草4-2を取り付けた状態での軒先へ突出する部分が殆どないため、軒樋1'やカバー材2'の配設作業に際して引っかかりがなく滑らかに作業を行うことができる。比較のために説明すると、前記第1実施例の軒先唐草4では、横片状の被固定部44が、軒先唐草4を取り付けた状態で軒先側へ突出しているため、その後の作業に際してこの被固定部44に作業者の服や指が引っかかる等の事故を起こす恐れがあった。
この第3実施例の軒先唐草4-3を用いた同図(b)に示す軒先構造(V)、同図(c)に示す軒先構造(VI)は、同図(d)に示す略L字状の支持材3-3を用いる点でも共通である。なお、この支持材3-3は、寸法が僅かに相違する以外は前記軒先構造(II)に用いられた支持材3-2と略同一であるから図面に同一符号を付して説明を省略する。
図5(c)に示す軒先構造(VI)も、第3実施例の軒先唐草4-3及び前記支持材3-3を用いて軒樋1及びカバー材2を保持するものであるが、それ以外は前記図3に示す軒先構造(III)と同様であり、図面に同一符号を付して説明を省略する。言い換えれば前記軒先構造(III)に、第3実施例の軒先唐草4-3及び前記支持材3-3を用いた構造がこの軒先構造(VI)である。
また、同図(b)に示す略L字状の支持材3-4は、寸法が僅かに相違する以外は前記軒先構造(II)に用いられた支持材3-2と略同一であるから図面に同一符号を付して説明を省略する。
これらの軒先唐草4-4及び支持材3-4を用いた同図(c)に示す軒先構造(VII)及び同図(d)に示す軒先構造(VIII)は、前者が図5(c)と同様で、後者が図5(b)と同様である。
加えて、この軒先唐草4-4には、前述のように取付部42の下端から下方へ延在する延在片46が形成されているので、配設した時点で鼻隠し壁面5A(化粧材6h)との間に下方が開放する溝状空間を形成する。そのため、該溝状空間に軒樋1の内壁面13の上端を差し込むように配設することができ、配設時の施工性を向上することができる。
尤も、図6(d)の軒先構造(VIII)では、軒樋1の内壁面13の上端が前記溝状空間に至っていないので、前記作用は果たされない。
また、同図(c)に示す略L字状の支持材3-5は、寸法が僅かに相違する以外は前記軒先構造(II)に用いられた支持材3-2と略同一であるから図面に同一符号を付して説明を省略する。
即ちこの第5実施例の軒先唐草4-5は、当接片47が鼻隠し壁面5Aに沿うように配設されるため、より安定にこの軒先唐草4-5を配設することができる。
また、この軒先唐草4-5は、略垂下状の延在片46'と鼻隠し壁面5Aとが僅かな間隔を隔てて対向状に配設されるため、下方が開放する溝状空間が軒樋1の内側面13の上端を保持する作用が高い上方保持部を形成するため、軒樋1を安定に配設することができる。
加えて、この軒先唐草4-5には、前述のように略垂下状の延在片46'と鼻隠し壁面5Aとが僅かな間隔を隔てて対向状に配設されるため、下方が開放する溝状空間が軒樋1の内側面13の上端を保持する作用が高い上方保持部を形成する。そのため、該上方保持部に軒樋1の内壁面13の上端を差し込むように配設することができ、配設時の施工性を更に向上することができる。
即ちこの軒先唐草4-6は、外装下地(5C)の上面に沿う取付固定部411と、最も軒側の外装材6Dの軒側成形部62に嵌合する被係合部412と、カバー材2を固定する被固定部44とを備え、鼻隠し縦面5Aへの略垂直状の縦面である固定部46(固定具4c)、その上端から軒先側へ延在する突出片462、その裏面側の上方保持部48、前記固定部46の下端に設けられる支持部48を備えている。
さらに、この軒先唐草4-6は、軒樋1の荷重をカバー材2を介して引っ張り上げるように保持すると共に、鼻隠し壁面5Aに固定する固定部46に形成した上方保持部48や支持部(下方保持部)47にて確実に支持するので、これらの軒樋1及びカバー材2を両サイドから安定に且つ強固に保持することができる。
なお、この時点では軒樋1は、一方(図面右側)のみが固定されているに過ぎないので、施工作業者が部材の変形を防止する為に下方から保持しておく必要がある。
また、軒先唐草4-6の固定は、構造材5C及び鼻隠し壁面5Aのそれぞれに跨っているので、軒樋1等の荷重を外装面及び建築物の両方に負担させることができ、固定箇所への負担も一箇所に集中させることがないので、継続的に安定な取付となる。
11 底面
12 内側面
121 軒先端
13 外側面
131 被支持部
2,2' カバー材
21 化粧面
22 軒先端
23,23' 固定部
3,3-5,3-6,3-7,3-9,3-11 支持材
31 固定部
312 突出片
32 支持部
33 被固定部
34 溝状部
351 化粧面
4,4-5,4-6,4-7,4-9,4-11 取付材
4b,4c 固着具
41 横片部
42 取付部
44 被固定部
46 固定部
462 突出片
47 支持部(下方保持部)
48 上方保持部
5A 鼻隠し壁面(建築物)
5B H躯体
5C 構造材(=断熱材及び軽量鋼材、外装面、外装下地)
6A 横葺き外装材
6b 吊子
6D 最軒側の外装材
7A 外装材
7b 保持部材
7c 固着具
Claims (4)
- 建築物の軒先に配設される軒先唐草であって、
前記建築物の外装下地の上面に沿わせる取付固定部と、
該取付固定部から軒先側へ延在して外装材の軒先端を係合させる被係合部と、
該被係合部よりも更に軒先側へ突出させて軒樋の上面を覆うカバー材を固定する被固定部と、前記外装下地の軒端に嵌合状に取り付けられる取付部と、
を備えることを特徴とする軒先唐草。 - 前記取付固定部と前記被係合部とはほぼ同一直線上に設けられ、排水凹部を介して連続していることを特徴とする請求項1に記載の軒先唐草。
- 請求項1又は2に記載の軒先唐草の前記取付固定部を前記外装下地の上面に沿わせると共に前記取付部を前記外装下地の軒端に嵌合状に取り付け、前記被係合部を前記外装材の軒先端に係合させると共に前記軒先唐草の前記被固定部に前記カバー材を固定してなることを特徴とする軒先構造。
- 前記軒樋と鼻隠し壁面との隙間を隠す化粧面を備えて前記軒樋を保持する支持材を用いることを特徴とする請求項3に記載の軒先構造。
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