JP6998676B2 - 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具 - Google Patents
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Description
本発明において、顔料は従来知られている無機顔料、有機顔料、ならびに光沢のある光輝性顔料から任意に選択することができ、好ましく用いることができる。具体的には、無機顔料として、カーボンブラックや酸化チタン、酸化亜鉛、鉄黒、黄色酸化鉄、弁柄、複合酸化物系顔料等の金属酸化物、および群青などが、また有機顔料としてはアゾ系顔料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、チオインジゴ系顔料、スレン系顔料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、フタロン系顔料、ジオキサン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体系顔料、メチン・アゾメチン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料などが挙げられ、光沢のある光輝性顔料としては、アルミニウム顔料やガラスフレーク顔料などが挙げられる。本発明の水性インキ組成物においては、顔料は金属酸化物を用いることが好ましく、特に酸化チタンを用いることが好ましく、このような顔料を用いることにより、後述する補色顔料などと組み合わせることで、多様な色彩を実現できるためである。
本発明の水性インキ組成物は、顔料分散剤を含むことが好ましい。顔料分散剤と顔料とを組み合せることによって、顔料同士が凝集することを抑制し、インキの安定性を高めることが可能である。本発明に用いられる顔料分散剤は、顔料の分散性を高める効果を奏するものであれば特に限定されないが、無機酸化物で表面処理された顔料を用いる場合は、顔料の分散安定性を考慮すると、アニオン性吸着基またはカチオン性吸着基を有する顔料分散剤を用いることが好ましい。
カチオン性吸着基を有する顔料分散剤としては、具体的にDISPERBYK-184、DISPERBYK-2055(以上、ビックケミー株式会社製)を挙げることができ、好ましく用いられる。本発明に用いられるカチオン性吸着基を有する顔料分散剤はこれらに限定されるものではない。顔料分散剤は、1種または複数種を用いることが可能である。
顔料の分散性をより考慮すれば、カチオン性吸着基を有する顔料分散剤は、DISPERBYK-184が特に好ましい。
アニオン性吸着基を有する顔料分散剤としては、具体的にDISPERBYK-190、DISPERBYK-194N、DISPERBYK-2010(以上、ビックケミー株式会社製)を挙げることができ、好ましく用いられる。本発明に用いられるアニオン性吸着基を有する顔料分散剤はこれらに限定されるものではない。顔料分散剤は、1種または2種以上を用いることが可能である。顔料の分散性をより考慮すれば、アニオン性吸着基を有する顔料分散剤は、DISPERBYK-190が特に好ましい。
本発明による水性インキ組成物は、エーテル化セルロースを含んでなることが重要である。
エーテル化セルロースは、インキ組成物において顔料粒子や後述するポリオレフィン粒子や補色顔料と吸着し、顔料の嵩高い凝集体を形成することにより、紙、布等の、繊維間に大きな隙間を有する被筆記体へ筆記した際、顔料が前記繊維間の隙間を通って被筆記体内部へ浸透することを防ぎ、被筆記体の表面において顔料を繊維に付着し易くして、筆跡の発色性を良好とするものである。エーテル化セルロースは、セルロースを構成するグルコース一分子が有する水酸基にメチル基やカルボキシメチル基等の有機基を結合させたものであって、具体例としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられ、好ましく用いることが出来る。
本発明により好ましく用いられるエーテル化セルロースはカルボキシメチルセルロースであり、カルボキシメチルセルロースはインキ組成物中において電離し、電気的に反発し合って安定的に分散し、顔料の嵩高い凝集体を形成することにより、筆跡の発色性を良好とする。また、カルボキシメチルセルロースを含むインキ組成物は、温度変化に対する安定性に優れ、温度変化に対してインキ粘度の変化が小さいという特徴を有する。
分散安定性や嵩高い凝集物を形成することで筆跡の発色性がより向上することを考慮すれば、エーテル化度は0.15~0.4であることがより好ましい。
本発明に用いられるエーテル化セルロースはこれらに限定されるものではないが、上記エーテル化セルロースは、インキ組成物中で三次元網目構造を形成して該網目構造の中に顔料を保持することにより、顔料の分散安定性を向上させ、ハードケーキの形成を抑制する効果をも有するため好ましく用いられる。
本発明による水性インキ組成物は、難水溶性樹脂を含む。難水溶性樹脂とは、水への溶解度(水100gに対する溶質の量)が、1.0g未満である樹脂であり、インキ組成物において、前記の、嵩高い凝集体、顔料、および後述するポリオレフィン粒子に対して結合し、筆記の際、被筆記面へ接着することで、筆跡の、定着性や耐擦性を向上させ、筆跡の発色性を向上させるものである。そのため、本発明の水性インキ組成物においては、エーテル化セルロースと、難水溶性樹脂とを併用することで、より筆跡の定着性と発色性が向上するため、両者を併用することが重要である。
本発明において難水溶性樹脂は、エマルション、またはディスパーションとして用いることが好ましく、これによって難水溶性樹脂は安定した分散状態をとることができる。
筆跡の発色性や筆跡の定着性、耐擦性の向上を考慮すれば、本発明の組成物はポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、およびポリエステル樹脂から1種以上を選択して含むことがより好ましい。上記筆跡性能をより考慮すれば、組成物はポリオレフィン樹脂またはアクリル樹脂を含むことがさらに好ましく、ポリオレフィン樹脂を含むことが特に好ましい。
本発明のインキ組成物は、ポリオレフィン樹脂またはアクリル樹脂を含むことにより、良好な発色性と筆跡の高い定着性および優れた耐擦性を両立することができ、このような効果は、エーテル化セルロースと上記難水溶性樹脂を併用することにより効果的に発現する。
本発明に好適なポリオレフィン樹脂の具体例としては、エチレンとアクリル酸との共重合物をアルカリ中和し、自己乳化型としたポリオレフィン樹脂(住友精化株式会社製、製品名:ザイクセン Aタイプ、Lタイプ、Nタイプ)や、変性ポリオレフィン樹脂(ユニチカ株式会社製、製品名:アローベース Cシリーズ、Dシリーズ、Sシリーズ)を挙げることができる。
溶媒としては、水、および水と有機溶剤との混合溶媒が挙げられる。水としては、イオン交換水、蒸留水および水道水などの慣用の水を用いることができ、水と有機溶媒との混合溶媒を用いる場合、有機溶剤としては、エタノール、ノルマルプロパノール、イソプロパノールなどを用いることができる。グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの比較的沸点の高いジオール類またはトリオール類を用いることができるが、その配合量は少ないことが好ましい。なお、有機溶媒の含有率は、溶媒の総質量に対して、1質量%~30質量%であることが好ましく、1質量%~20質量%であることがより好ましい。特にジオール類またはトリオール類の含有率は1質量%~10質量%であることが好ましい。有機溶媒の含有率が溶媒の総質量に対して上記数値範囲内であれば、良好な、ドライアップ性能と筆跡乾燥性を両立させることができる。
本発明の水性インキ組成物は、浸透剤を含むことによってインキ組成物の表面張力を下げて濡れ性を改善し、インキをはじきやすいガラスやプラスチック、ホウロウ等の非浸透面への筆記性を高めることが可能である。
本発明に用いられる浸透剤としては、リン酸エステル系界面活性剤、アセチレン結合を有する界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、およびコハク酸系界面活性剤の中から1種以上選択して用いることが好ましい。水性インキ組成物に上記のような界面活性剤を含有させることで、表面張力を下げて、フィルムなど非浸透性の記録媒体に対する水性インキ組成物のぬれ性を改善し、該非浸透性の記録媒体に対する筆跡カスレ・中抜けなどを良好として、筆記性を向上させることができる。
リン酸エステル系界面活性剤は、構造中にリン酸基を有する界面活性剤であり、上述のように水性インキ組成物の表面張力を下げて非浸透性の記録媒体に対する筆記性を向上させる効果を奏するだけでなく、ボールペンの筆記用インキとして用いた際には、リン酸基がボールやボールチップ等の金属表面に吸着し、潤滑性を奏することで、ボール座の摩耗抑制や書き味が向上する効果をもたらす。
濡れ性の改善効果や金属表面の潤滑性向上効果をより考慮すると、上記の中では、プライサーフA215C、同A219B、同208N、同ALがより好ましく、脂肪族アルコール系のリン酸エステルであるプライサーフA215C、同A219B、同A208Nが特に好ましい。
0、オルフィンE1030W、オルフィンPD-001、オルフィンPD-002W、オ
ルフィンPD-004、オルフィンEXP.4001、オルフィンEXP.4200、オ
ルフィンEXP.4123、オルフィンEXP.4300、サーフィノール61、サーフ
ィノール82、サーフィノール104シリーズ、サーフィノール420、サーフィノール
440、サーフィノール465、サーフィノール485、サーフィノールSE、サーフィ
ノールSE-F、サーフィノール2502、ダイノール604、ダイノール607、以上
日信化学工業株式会社製、アセチレノールEH、アセチレノールEL、アセチレノールE
13T、アセチレノールE40、アセチレノールE60、アセチレノールE81、アセチ
レノールE100、アセチレノールE200、アセチレノールE300、アセチレノール
85、以上川研ファインケミカル株式会社製、を挙げることが可能であり、1種または2
種以上を好ましく用いることができる。上記の界面活性剤の中では、ぬれ性の改善効果や
筆跡の起泡抑制効果を考慮するとダイノール604、ダイノール607、サーフィノール
2502が特に好ましい。
本発明の水性インキ組成物は、前記リン酸エステル系界面活性剤とアセチレン結合を有する界面活性剤とを併用することが好ましく、両者を併用することによって非浸透面に対する筆記性がさらに高まる。
また、本発明のインキ組成物はポリオレフィン樹脂粒子を用いることによって、筆跡により高い、定着性や耐擦性を付与することができる。ポリオレフィン樹脂粒子とは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ならびにそれらの混合物から成る、表面潤滑性を有する微粒子であり、筆跡が擦過等の外力を受けた際、筆跡に過剰な力が加わることを抑制するものであって、上述の難水溶性樹脂とは異なる種類のポリオレフィン樹脂である。
ポリオレフィンは、直鎖状ポリオレフィン、分岐鎖を有するポリオレフィン、官能基が導入された変性ポリオレフィンなどであってもよい。例えば、ポリオレフィンとしてポリエチレンを用いる場合には、低密度ポリエチレン、直鎖状低分子ポリエチレン、高密度ポリエチレン、変性ポリエチレン、変性高密度ポリエチレンなどを用いることができる。これらのポリオレフィンの分子量は特に限定されないが、例えば質量平均分子量が500~100,000であるポリオレフィンが好ましく、重量平均分子量が800~5,000であることがさらに好ましい。ポリオレフィン樹脂粒子の質量平均分子量が上記数値範囲内であれば、この水性インキ組成物をマーカーなどの筆記具に用いて筆記を行った場合に、形成される筆記線に対し、より高い滑性と、それに伴う高い耐擦性を付与することができ、良好な筆跡を得ることができる。ポリオレフィン樹脂粒子は、必要に応じてポリオレフィン以外の材料を含んでいてもよい。
本発明の水性インキ組成物は、前記難水溶性樹脂とポリオレフィン樹脂を併用して用いることで、筆跡の発色性や定着性および筆跡の耐擦性がより向上しやすいため両者を併用することが好ましく、そうすることによって、非浸透性の記録媒体に筆記する際に良好に筆記することができる。
本発明による水性インキ組成物は、得られる筆記線の色彩を調整するため、補色顔料を含んでいてもよい。特に、主たる顔料粒子として白色の酸化チタンを選択した場合、補色顔料との組み合わせにより種々の発色を実現できる。補色顔料は、特に限定されず、赤、青、黄、緑、白、黒など様々な色の顔料を用いることができ、また、該顔料を溶媒に分散させ、顔料分散体としたものを用いることが可能である。補色顔料としては、例えば、SPシリーズ(冨士色素株式会社製)、SANDYESUPERCOLOURシリーズ(山陽色素株式会社製)、EMACOLシリーズ(山陽色素株式会社製)、ルミコールシリーズ(日本蛍光化学株式会社製)MICROPIGMOシリーズ(オリヱント化学工業株式会社製)、WAシリーズ(大日精化工業株式会社製)などが挙げられる。
また、水性インキ組成物は、必要に応じて、体質材、防腐剤、消泡剤、防錆剤、pH調整剤、気泡抑制剤、気泡吸収剤、剪断減粘性付与剤および粘度調整剤などを含んでいてもよい。
本発明による水性インキ組成物の粘度は低いことが好ましい。組成物の粘度の測定はE型回転粘度計(ブルックフィールド社製)を用いて行うことができる。具体的には、20℃における水性インキ組成物の粘度は、回転数が100rpm(剪断速度380sec-1)の条件で測定した場合、1~100mPa・sであることが好ましく、2~70mPa・sであることがより好ましい。さらに好ましくは5~40mPa・sである。また、回転数が10rpm(剪断速度38sec-1)の条件で測定した場合、1~600mPa・sであることが好ましく、5~200mPa・sであることがより好ましい。さらに好ましくは、10~100mPa・sである。回転数が1rpm(剪断速度3.8sec-1)においては、1~3000mPa・sであることが好ましく、10~1500mPa・sであることがより好ましい。さらに好ましくは、20~400mPa・sである。水性インキ組成物の粘度が上記数値範囲内であれば、マーカーなどの筆記用具に使用した場合のインキ吐出性を向上させることができ、またフィルムなど非浸透性の記録媒体への筆記性が向上する。
なお、表面張力は、20℃環境下において、協和界面科学株式会社製の表面張力計測器を用い、白金プレートを用いて、垂直平板法によって測定して求められる。
また、本発明のようにエーテル化セルロースを用いる場合は、上記のような効果を得るために水性インキ組成物のpH値を6~10とすると、インキ中でエーテル化セルロースが安定することで、顔料の分散安定性や筆跡の発色性をより向上しやすいため、前記エーテル化セルロースのpH値を6~10とすることが好ましく、より考慮すれば、pH値を6~8とすることが好ましい
本発明において、pH値は、例えばIM-40S型pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製)により20℃にて測定することができる。
また、エーテル化セルロースによって凝集体が形成されたインキ組成物は擬塑性の粘性挙動を示すため、筆記時の動作によって低下した筆跡のインキ組成物の粘度が静置されることによって直ちに復帰し、筆跡からのインキ滲出が抑制されることが、発色性や筆跡の定着性の向上に寄与していると考えられる。さらに、難水溶性樹脂は、顔料や嵩高い凝集体と結合することによって、顔料や嵩高い凝集体の、定着性や耐擦性をより高めることができるため、筆跡の発色性をさらに向上させることができる。
本発明の水性インキ組成物は、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップなどのペン芯またはボールペンチップなどをペン先としたマーキングペンやボールペン、金属製のペン先を用いた万年筆などの筆記具に用いることができる。その中でも、フィルムなど非浸透性の記録媒体に対する筆記性を良好にするには、ペン先が、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップから成るペン芯やボールペンチップであることが好ましい。さらには、マーキングペンまたはボールペンに用いることがより好ましい。
前記ペン芯の気孔径は、嵩高い凝集体が通過できる程度の気孔径であれば任意に設定することが可能で有り、気孔率は、50~80%とすることが好ましい。前記ペン芯の気孔率が上記数値範囲内であれば、前記顔料の目詰まりがなく、適切なインキ吐出量を維持することができる。
(実施例1)
下記原材料および配合量にて、室温で1時間攪拌混合することにより、筆記具用インキ組成物を得た。得られた水性インキ組成物の粘度をE型回転粘度計(DV-II+Pro、コーン型ローターCPE-42、ブルックフィールド社製)により測定し、その粘度を元に粘性指数を算出した。具体的には、20℃、剪断速度38sec-1(回転速度10rpm)における粘度は9.12mPa・sである。 さらに、IM-40S型pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて、20℃にて水性インキ組成物のpHを測定した結果、pHは8.6であった。
また、得られた水性インキ組成物の表面張力を、表面張力計測器(20℃環境下、垂直平板法、協和界面科学株式会社製)により測定したところ、42.5mN/mであった。
・顔料 30質量%
(シリカ、アルミナにより表面処理された酸化チタン、平均粒子径0.26μm、堺化学工業株式会社製、商品名:GTR-100)
・顔料分散剤 1.5質量%
(カチオン性吸着基を有する顔料分散剤、固形分含有量52%、ビックケミー株式会社製、商品名:DISPER BYK-184)
・エーテル化セルロース 0.25質量%
(カルボキシメチルセルロース(エーテル化度0.2~0.3、日本製紙株式会社製、商品名:サンローズSLD-F1)
・難水溶性樹脂 10質量%
(自己乳化型ポリオレフィンディスパージョン、固形分含有量25%、住友精化株式会社製、商品名:ザイクセンL)
・ジエチレングリコール 2質量%
・消泡剤 0.3質量%
(シリコーン系消泡剤、ビックケミー株式会社製、商品名BYK-024)
・防腐剤 0.2質量%
(ベンゾイソチアゾリン-3-オン、ロンザジャパン株式会社製、商品名:プロキセルXL-2)
・イオン交換水 55.75質量%
実施例1に対して、配合する成分の種類や添加量を表1~5に示したとおりに変更して、実施例2~31、比較例1~8のインキ組成物を得た。
実施例1~31、比較例1~8のインキ組成物における、顔料表面電荷数値の正負符号は以下の通りであった。
・実施例1~8、11~27、29~31(負の値)
・比較例1~8(負の値)
・実施例9~10、28(正の値)
・顔料(1)シリカ、アルミナにより表面処理された酸化チタン(平均粒子径:0.26μm、堺化学工業株式会社製、商品名:GTR-100)
・顔料(2)シリカ、アルミナにより表面処理された酸化チタン(平均粒子径:0.25μm、テイカ株式会社製、商品名:JR-707)
・顔料(3)シリカ、アルミナ、酸化亜鉛により表面処理された酸化チタン(平均粒子径:0.27μm、テイカ株式会社製、商品名:JR-701)
・顔料(4)アルミナにより表面処理された酸化チタン(平均粒子径:0.23μm、堺化学工業株式会社製、商品名:R-32)
・顔料(5)アルミナにより表面処理された酸化チタン(平均粒子径:0.21μm、テイカ株式会社製、商品名:JR-405)
・顔料分散剤(1)カチオン性吸着基を有する顔料分散剤(固形分含有量52%、ビッグケミー株式会社製、商品名:DISPER BYK-184)
・顔料分散剤(2)アニオン性吸着基を有する顔料分散剤(固形分含有量40%、ビックケミー株式会社製、商品名:DISPER BYK-190)
・エーテル化セルロース(1)カルボキシメチルセルロース(エーテル化度0.2~0.3、日本製紙株式会社製、商品名:サンローズSLD-F1)
・エーテル化セルロース(2)カルボキシメチルセルロース(エーテル化度0.2~0.3、日本製紙株式会社製、商品名:サンローズSLD-FM)
・エーテル化セルロース(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース(エーテル化度1.9、信越化学工業株式会社製、商品名:メトローズ60SH-50)
・難水溶性樹脂(1)自己乳化型ポリオレフィン樹脂ディスパージョン(固形分含有量25%、住友精化株式会社製、商品名:ザイクセンL)
・難水溶性樹脂(2)アクリル樹脂エマルション(固形分含有量42%、BASF株式会社製、商品名:JONCRYL PDX-7370)
・ポリオレフィン樹脂粒子(1)変性ポリエチレンワックス(平均粒子径:8μm、固形分:100%、ビックケミー株式会社製、商品名:CERAFLOUR929)
・ポリオレフィン樹脂粒子(2)変性ポリエチレンワックス(平均粒子径:6μm、固形分:100%、ビックケミー株式会社製、商品名:CERAFLOUR925)
・ポリオレフィン樹脂粒子(3)低密度ポリエチレン(平均粒子径:6μm、40%ディスパージョン、三井化学株式会社製、商品名:ケミパールM200)
・ポリオレフィン樹脂粒子(4)低分子ポリエチレン(平均粒子径:0.6μm、 40%ディスパージョン、三井化学株式会社製、商品名:ケミパールW4005)
・補色顔料(1)SANDYESUPERCOLOUR BLUE GLL-E(有機顔料水分散体、固形分含有量32%、山陽色素株式会社製)
・補色顔料(2)SANDYESUPERCOLOUR RED 1321-E(有機顔料水分散体、固形分含有量35%、山陽色素株式会社製)
・浸透剤(1)リン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬株式会社製、商品名:プライサーフA208N、HLB:7)
・浸透剤(2)リン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬株式会社製、商品名:プライサーフA219B、HLB:16.2)
・浸透剤(3)アセチレン結合を有する界面活性剤(日信化学工業株式会社製、商品名:ダイノール604、HLB:8)
・粘度調整剤(1)架橋型アクリル酸重合体(和光純薬工業株式会社製、商品名:ハイビスワコー104)
・粘度調整剤(2)架橋型アクリル酸重合体(和光純薬工業株式会社製、商品名:ハイビスワコー105)
・消泡剤 シリコーン系消泡剤(ビッグケミー株式会社製、商品名:BYK-024)
・防腐剤 ベンゾイソチアゾリン-3-オン(ロンザジャパン株式会社、商品名:Proxel XL-2)
・pH調整剤
・ジエチレングリコール
調製した水性インキ組成物について、下記の通り、評価を行った。得られた結果は表1~5に記載したとおりであった。
評価試験で用いるボールペンは、以下のようなボールペンを作成し用いた。
ボールペン:インキ収容筒(ナイロン製)の先端にボール径が1.0mmのボールを回転自在に抱持したボールペンチップを装着し、金属製の直径5.0mmのボールを入れたインキ収容筒に直に実施例1~26および、比較例1~5で得られた水性インキ組成物を充填したボールペンとして、以下の試験および評価を行った。
また、評価試験で用いるマーキングペンは、以下のようなマーキングペンを作成し用いた。
マーキングペン:ペン先を具備したマーキングペンのインキ収容体(内寸:長さ80mm、直径16mm)に、直径8mmの金属材からなる球状体の撹拌体、及び容積6cm3のインキ組成物を内蔵し、実施例27~31および、比較例6~8で得られた水性インキ組成物を充填し、ペン先に水性インキ組成物を染み込ませ、ペン先には、気孔率60%の砲弾型ポリエステル繊維芯のペン芯を用いたマーキングペンとして、以下の試験および評価を行った。
上記ボールペン、マーキングペンにより、筆記試験媒体に筆記を行った。その際の筆跡の発色性を目視により観察した。なお、筆記試験用の媒体として綿布(日清紡製、60番手、コットンローン)及びプラスチックフィルム(ポリプロピレン製)を用いた。
A:筆跡に色ムラが無く、鮮明なもの
B:若干筆跡に色ムラがあるが、実用上問題のないもの
C:筆跡に色ムラがあり、濃度が薄い。実用上懸念があるもの
上記ボールペン、マーキングペンにより、綿布(日清紡製、60番手、コットンローン)及びプラスチックフィルム(ポリプロピレン製)上に筆記を行った。この筆記線を1日放置後、学振型摩擦堅牢度試験機(テスター産業社製)を用いて、荷重200g下・綿布(日清紡製、60番手、コットンローン)にて50往復擦り、擦った後の筆跡を初期の筆跡と比べて、下記基準に従って、耐擦性を評価した。
A:筆跡剥離がないもの
B:筆跡剥離が若干あるものの実用上問題がないもの
C:筆跡剥離があるもの
D:筆跡剥離が多く、実用不可能なもの
上記ボールペン、マーキングペンにより、筆記試験を行った。その際の筆跡の発色性を目視により観察した。なお、筆記試験用の媒体としてプラスチックフィルム(ポリプロピレン製)を用いた。
A:はじき、かすれもなく、筆跡が良好なもの
B:若干、はじき、かすれはあるものの実用上問題がないもの
C:はじき、かすれがあるもの
D:はじき、かすれがひどく、筆跡の認識ができず、実用不可能なもの
上記ボールペンにより筆記試験媒体に筆記を行い、その際の書き味を官能評価した。なお、筆記試験用の媒体として黒紙(株式会社長門屋商店製、カラーペーパーB5中厚口黒、厚さ0.09mm、密度80g/m22)を用いた。
A:極めて滑らかな書き味だった。
B:滑らかな書き味だった
C:やや重い書き味を感じたが、実用上問題の無いレベルだった。
D:重く、滑りが悪い書き味だった。
Claims (7)
- 顔料と、0.1~0.5のエーテル化度を有するエーテル化セルロースと、難水溶性樹脂としてのポリオレフィン樹脂及び/又はアクリル樹脂と、水とを含み、前記ポリオレフィン樹脂がエチレンとアクリル酸との共重合体であり、前記アクリル樹脂がアクリル酸エステル樹脂、アクリルスチレン樹脂、アクリルシリコーン樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルニトリル樹脂、アクリルスチレンニトリル樹脂、アクリル酢ビ樹脂、及びメタクリル酸エステル樹脂から選ばれる1種又は2種以上であり、前記エーテル化セルロースの総含有量をAとし、前記難水溶性樹脂の総含有量をBとした場合に、B/Aが0.5≦B/A≦40の範囲であることを特徴とする筆記具用水性インキ組成物。
- リン酸エステル系界面活性剤及び/又はアセチレン結合を有する界面活性剤を含有する、請求項1に記載の筆記具用インキ組成物。
- リン酸エステル系界面活性剤及びアセチレン結合を有する界面活性剤を含有する、請求項2に記載の筆記具用インキ組成物。
- 前記アセチレン結合を有する界面活性剤の総含有量に対する前記リン酸エステル系界面活性剤の総含有量が、0.5~15倍である、請求項3に記載の筆記具用水性インキ組成物。
- 前記アセチレン結合を有する界面活性剤の総含有量に対する前記リン酸エステル系界面活性剤の総含有量が、1~5倍である、請求項4に記載の筆記具用水性インキ組成物。
- 前記アセチレン結合を有する界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤である、請求項2~5のいずれか1項に記載の筆記具用水性インキ組成物。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物を収容してなることを特徴とする筆記具。
Priority Applications (1)
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