JP6970281B2 - 非水電解質電池及び電池パック - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、非水電解質電池及び電池パックに関する。
リチウム電池及びリチウムイオン電池などの非水電解質電池のセパレータには、ポリオレフィン、又はセルロース繊維等からなる不織布が用いられている。非水電解質電池の高容量化の要求に応えるため、セパレータの厚みを薄くすることが検討されている。しかしながら、不織布セパレータの厚みを薄くした場合、セパレータの網目が粗すぎると、正極と負極とが接触しやすくなり、内部短絡が生じる可能性が高まる。一方、セパレータの網目が緻密すぎると内部抵抗が上昇する傾向にある。
神保元ニ等著、「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、1991年9月、p.151−152
早川宗八郎著、「粉体物性測定法」、朝倉書店、1973年10月、p.257−259
本発明が解決しようとする課題は、内部抵抗が低く、且つ自己放電を抑えることができる非水電解質電池を提供することにある。
実施形態によれば、非水電解質電池が提供される。非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備える。負極は、負極材料層を含む。負極材料層は、負極活物質としてチタン含有酸化物を含む。セパレータは、少なくとも正極及び負極の間に位置する。水銀圧入法によるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークと第2ピークとを含む。第1ピークは、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値である。第2ピークは、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値である。第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。水銀圧入法によるセパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である。
他の実施形態によると、電池パックが提供される。電池パックは、実施形態に係る非水電解質電池を含んでいる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態によれば、非水電解質電池が提供される。非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備える。負極は、負極材料層を含む。負極材料層は、負極活物質としてチタン含有酸化物を含む。セパレータは、少なくとも正極及び負極の間に位置する。水銀圧入法によるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークと第2ピークとを含む。第1ピークは、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値である。第2ピークは、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値である。第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。水銀圧入法によるセパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である。
第1の実施形態によれば、非水電解質電池が提供される。非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備える。負極は、負極材料層を含む。負極材料層は、負極活物質としてチタン含有酸化物を含む。セパレータは、少なくとも正極及び負極の間に位置する。水銀圧入法によるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークと第2ピークとを含む。第1ピークは、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値である。第2ピークは、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値である。第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。水銀圧入法によるセパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である。
第1の実施形態に含まれるセパレータは、0.02μm以上0.15μm以下の比較的小さな細孔直径を有する細孔と、1.5μm以上30μm以下の比較的大きな細孔直径を有する細孔とが、適切なバランスで含まれているということができる。また、負極材料層に負極活物質として含まれるチタン含有酸化物は、リチウムイオンが挿入されていない状態で、電子伝導性が非常に低い絶縁体を取り得る。第1の実施形態に係る非水電解質電池は、このようなセパレータと負極活物質とを備えるため、低い内部抵抗と、自己放電の抑制とを両立することができる。
第1の実施形態に係る非水電解質電池について、以下に詳細を説明する。第1の実施形態に係る非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを具備する。
正極は、正極集電体と、正極集電体の片面又は両面に担持された正極材料層(正極活物質含有層)とを含むことができる。
正極材料層は、正極活物質を含むことができる。正極材料層は、必要に応じて、導電剤及び結着剤を更に含むこともできる。
正極集電体は、表面に正極材料層を担持していない部分を含むこともできる。正極集電体のうち正極材料層無担持部分は、正極タブとして働くことができる。或いは、正極は、正極集電体とは別体の正極タブを含むこともできる。
負極は、負極集電体と、負極集電体の片面又は両面に担持された負極材料層(負極活物質含有層)とを含むことができる。
負極材料層は、負極活物質を含むことができる。負極材料層は、必要に応じて、導電剤及び結着剤を更に含むこともできる。
負極集電体は、表面に負極材料層を担持していない部分を含むことができる。この部分は、負極タブとして働くことができる。或いは、負極は、負極集電体とは別体の負極タブを含むこともできる。
セパレータは、正極と負極との間に位置する。それにより、正極材料層と負極材料層とは、セパレータを介して対向することができる。
正極、負極及びセパレータは、電極群を構成することができる。電極群は、様々な構造を有することができる。例えば、電極群は、巻回型の構造を有することができる。巻回型の構造には、扁平形状、円筒形状が含まれる。巻回型の電極群は、例えば、セパレータと、正極と、セパレータと、負極とをこの順で積層させて積層体を作り、この積層体を例えば負極が外側に位置するように巻回することによって得ることができる。
非水電解質は、このような電極群に含浸され得る。
実施形態に係る非水電解質電池は、正極端子及び負極端子を更に具備することができる。
正極端子は、その一部が正極の一部に電気的に接続されることによって、正極と外部回路との間で電子が移動するための導体として働くことができる。正極端子は、例えば、正極集電体、特に正極タブに接続することができる。同様に、負極端子は、その一部が負極の一部に電気的に接続されることによって、負極と外部端子との間で電子が移動するための導体として働くことができる。負極端子は、例えば、負極集電体、特に負極タブに接続することができる。
実施形態に係る非水電解質電池は、外装部材を更に具備することができる。外装部材は、電極群及び非水電解質を収容することができる。正極端子及び負極端子のそれぞれの一部は、外装部材から延出させることができる。
以下、実施形態に係る非水電解質電池に含まれる各部材を説明する。
1)負極
負極集電体には、例えば金属箔または合金箔が用いられる。集電体の厚さは、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。金属箔としては銅箔、アルミニウム箔といったものが挙げられる。アルミニウム箔の場合、99質量%以上の純度を有することが好ましい。合金箔としてはステンレス箔、アルミニウム合金箔といったものが挙げられる。アルミニウム合金箔中のアルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛及びケイ素よりなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を含むことが好ましい。合金成分中の鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
1)負極
負極集電体には、例えば金属箔または合金箔が用いられる。集電体の厚さは、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることがより好ましい。金属箔としては銅箔、アルミニウム箔といったものが挙げられる。アルミニウム箔の場合、99質量%以上の純度を有することが好ましい。合金箔としてはステンレス箔、アルミニウム合金箔といったものが挙げられる。アルミニウム合金箔中のアルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛及びケイ素よりなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素を含むことが好ましい。合金成分中の鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
負極材料層は、負極活物質を含んでいる。負極活物質としては、チタン含有酸化物が用いられる。チタン含有酸化物は、リチウムイオンが挿入されていない状態、すなわち、放電状態において、電子伝導性が非常に低い絶縁体であり得る。また、チタン含有酸化物は、リチウムイオンが挿入された状態、すなわち、充電状態において電子伝導性を有する。第1の実施形態に係る電池は、このように放電状態で絶縁体であり得る負極活物質を含むため、例えば、セパレータの変形などに起因して正極と負極とが接触したとしても、内部短絡が生じ難い。
チタン含有酸化物の結晶構造としては、斜方晶型、スピネル型、アナターゼ型、ルチル型、ブロンズ型、単斜晶型、又はラムスデライト型を挙げることができる。
斜方晶型のチタン含有酸化物の例として、ナトリウムニオブチタン複合酸化物が挙げられる。ナトリウムニオブチタン複合酸化物の例に、一般式Li2+vNa2−wM1xTi6−y−zNbyM2zO14+δ(0≦v≦4、0<w<2、0≦x<2、0<y<6、0≦z<3、y+z<6、−0.5≦δ≦0.5、M1はCs,K,Sr,Ba,Caより選択される少なくとも1つを含み、M2はZr,Sn,V,Ta,Mo,W,Fe,Co,Mn,Alより選択される少なくとも1つを含む)で表されるナトリウム含有ニオブチタン複合酸化物が含まれる。
アナターゼ型、ルチル型、ブロンズ型又は単斜晶型のチタン含有酸化物の組成は、TiO2で表すことができる。
スピネル型のチタン含有酸化物の例に、スピネル型リチウムチタン複合酸化物が挙げられる。スピネル型リチウムチタン複合酸化物としては、Li4+xTi5O12(xは充放電反応により0≦x≦3の範囲で変化する)などのチタン酸リチウムを挙げることができる。スピネル型リチウムチタン複合酸化物を単独で用いてもいいし、他の活物質を複数種混合しても良い。混合される他の負極活物質としては、リチウムを吸蔵・放出することができるリチウム化合物が挙げられる。このようなリチウム化合物としては、リチウム酸化物、リチウム硫化物、リチウム窒化物などが挙げられる。これらの中には、未充電状態ではリチウムを含まない金属化合物であるが、充電によりリチウムを含むようになる化合物も含まれる。
ラムスデライト型のチタン含有酸化物の例として、Li2+yTi3O7(yは充放電反応により−1≦y≦3の範囲で変化する)などが挙げられる。
チタン含有酸化物は、チタン(Ti)と、その他の金属とを含む金属複合酸化物であってもよい。チタン以外の金属としては、P、V、Sn、Cu、Ni、Nb及びFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を挙げることができる。
金属複合酸化物としては、例えば、TiO2-P2O5、TiO2-V2O5、TiO2-P2O5-SnO2、TiO2-P2O5-MeO(Meは、Cu、Ni及びFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素である)、Nb2TiO7などを挙げることができる。この金属複合酸化物は、結晶性が低く、結晶相とアモルファス相とが共存もしくは、アモルファス相単独で存在したミクロ構造であることが好ましい。このようなミクロ構造であることによりサイクル性能を大幅に向上させることができる。
負極活物質としては、上述したチタン含有酸化物のみを含んでいてもよく、その他の物質を含んでいてもよい。その他の物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な炭素質物(例えば、グラファイト、ハードカーボン、ソフトカーボン、及びグラフェン)、硫化物、リチウム窒化物、例えばSnB0.4P0.6O3.1などのアモルファススズ酸化物、例えばSnSiO3などのスズ珪素酸化物、例えばSiOなどの酸化珪素、例えばWO3などのタングステン酸化物といったものが挙げられる。負極活物質の種類は1種類又は2種類以上にすることができる。
ここで、チタン含有酸化物、アモルファススズ酸化物、スズ珪素酸化物、酸化珪素、タングステン酸化物は、酸化物合成時にリチウムイオンを含まないが、充電によりリチウムイオンを含むことができる。
硫化物としては、例えばTiS2などの硫化チタン、例えばMoS2などの硫化モリブデン、例えば、FeS、FeS2、LixFeS2(0≦x≦2)などの硫化鉄などが挙げられる。
リチウム窒化物としては、例えば、リチウムコバルト窒化物(例えば、LixCoyN、ここで、0<x<4であり、0<y<0.5である)などが挙げられる。
負極材料層は、負極活物質の他に、導電剤や結着剤を含んでいてもよい。
導電剤としては、例えば炭素含有材料(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛等)、金属粉末を挙げることができる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられる。
負極材料層の目付量は、10g/m2以上300g/m2以下の範囲にすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、20g/m2以上200g/m2以下である。
負極材料層の密度は、1.5g/cm3以上3.2g/cm3以下の範囲にすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、1.8g/cm3以上2.5g/cm3以下である。
負極は、例えば、粉末状の負極活物質に導電剤及び結着剤を添加し、これらを適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物(スラリー)を集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることにより作製することができる。
負極活物質、導電剤及び結着剤の配合比は、負極活物質73〜98質量%、導電剤0〜20質量%、結着剤2〜7質量%の範囲にすることが好ましい。
2)正極
正極活物質の例に種々の酸化物、硫化物などが挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LixMn2O4またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLixNi1-y-zCoyMzO2(MはAl,CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMn1-y-zCoyMzO2(MはAl、CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンニッケル複合化合物(例えばLixMn1/2Ni1/2O2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiyO4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えば、LixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)、硫酸鉄(例えばFe2(SO4)3)、バナジウム酸化物(例えばV2O5)、LixNi1-a-bCoaMnbMcO2(0.9<x≦1.25、0<a≦0.4、0≦b≦0.45、0≦c≦0.1、MはMg,Al,Si,Ti,Zn,Zr,Ca及びSnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素をあらわす)などが挙げられる。また、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。なお、上記に好ましい範囲の記載がないx、y及びzについては、0以上1以下の範囲であることが好ましい。
正極活物質の例に種々の酸化物、硫化物などが挙げられる。例えば、二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えば、LixMn2O4またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLixNi1-y-zCoyMzO2(MはAl,CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMn1-y-zCoyMzO2(MはAl、CrおよびFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素であり、0≦y≦0.5、0≦z≦0.1である))、リチウムマンガンニッケル複合化合物(例えばLixMn1/2Ni1/2O2)、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiyO4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えば、LixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4など)、硫酸鉄(例えばFe2(SO4)3)、バナジウム酸化物(例えばV2O5)、LixNi1-a-bCoaMnbMcO2(0.9<x≦1.25、0<a≦0.4、0≦b≦0.45、0≦c≦0.1、MはMg,Al,Si,Ti,Zn,Zr,Ca及びSnよりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素をあらわす)などが挙げられる。また、ポリアニリンやポリピロールなどの導電性ポリマー材料、ジスルフィド系ポリマー材料、イオウ(S)、フッ化カーボンなどの有機材料および無機材料も挙げられる。なお、上記に好ましい範囲の記載がないx、y及びzについては、0以上1以下の範囲であることが好ましい。
正極活物質の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
導電剤としては、例えばカーボンブラック、黒鉛(グラファイト)、グラフェン、フラーレン類、コークス等を挙げることができる。中でもカーボンブラック、黒鉛が好ましい。カーボンブラックとしてはアセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック等が挙げられる。
結着剤としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリル酸、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
正極集電体は、アルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔から形成されることが望ましい。アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔の平均結晶粒径は50μm以下であることが好ましい。より好ましくは、30μm以下である。更に好ましくは5μm以下である。平均結晶粒径が50μm以下であることにより、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔の強度を飛躍的に増大させることができ、正極を高いプレス圧で高密度化することが可能になり、電池容量を増大させることができる。
集電体の厚さは、20μm以下、より好ましくは15μm以下である。アルミニウム箔の純度は99質量%以上が好ましい。アルミニウム合金としては、マグネシウム、亜鉛及びケイ素よりなる群から選択される1種類以上の元素を含む合金が好ましい。一方、鉄、銅、ニッケル、クロムなどの遷移金属の含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
正極材料層の目付量は、10g/m2以上300g/m2以下の範囲にすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、20g/m2以上220g/m2以下である。
正極材料層の密度は、2.0g/cm3以上4.5g/cm3以下の範囲にすることが望ましい。さらに好ましい範囲は、2.8g/cm3以上4.0g/cm3以下である。
この正極は、例えば、正極活物質に導電剤及び結着剤を添加し、これらを適当な溶媒に懸濁させ、この懸濁物をアルミニウム箔などの集電体に塗布、乾燥、プレスして帯状電極にすることにより作製される。
正極活物質、導電剤及び結着剤の配合比は、正極活物質80〜95質量%、導電剤3〜18質量%、結着剤2〜7質量%の範囲にすることが好ましい。
3)非水電解質
非水電解質は、非水溶媒と、この非水溶媒に溶解される電解質塩とを含むことができる。また、非水溶媒中にはポリマーを含んでもよい。
非水電解質は、非水溶媒と、この非水溶媒に溶解される電解質塩とを含むことができる。また、非水溶媒中にはポリマーを含んでもよい。
電解質塩の例としては、LiPF6、LiBF4、Li(CF3SO2)2N(ビストリフルオロメタンスルホニルアミドリチウム;通称LiTFSI)、LiCF3SO3(通称LiTFS)、Li(C2F5SO2)2N(ビスペンタフルオロエタンスルホニルアミドリチウム;通称LiBETI)、LiClO4、LiAsF6、LiSbF6、ビスオキサラトホウ酸リチウム(LiB(C2O4)2(通称LiBOB))、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム(LiF2BC2O4)、ジフルオロ(トリフルオロ−2−オキシド−2−トリフルオロ−メチルプロピオナト(2−)−0,0)ホウ酸リチウム(LiBF2(OCOOC(CF3)2)(通称LiBF2(HHIB)))、ジフルオロリン酸リチウム(LiPO2F2)等のリチウム塩が挙げられる。これらの電解質塩は一種類で使用してもよいし又は二種類以上を混合して用いてもよい。特に、LiPF6、LiBF4、ビスオキサラトホウ酸リチウム(LiB(C2O4)2(通称LiBOB))、ジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム(LiF2BC2O4)、ジフルオロ(トリフルオロ−2−オキシド−2−トリフルオロ−メチルプロピオナト(2−)−0,0)ホウ酸リチウム(LiBF2(OCOOC(CF3)2)(通称LiBF2(HHIB)))、ジフルオロリン酸リチウム(LiPO2F2)が好ましい。
電解質塩濃度は、0.5M以上3M以下の範囲内とすることが好ましい。これにより、高負荷電流を流した場合の性能を向上することができる。
非水溶媒としては、特に限定されるものではないが、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、γ−ブチロラクトン(GBL)、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeHF)、1,3−ジオキソラン、スルホラン、アセトニトリル(AN)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等が挙げられる。これらの溶媒は1種類で使用してもよいし又は2種類以上を混合して用いてもよい。また、溶媒を二種類以上組み合わせる場合、全ての溶媒に誘電率が20以上のものの中から選ぶことが好ましい。
この非水電解質は、他成分を含んでいてもよい。他成分としては、特に限定されるものではないが、ビニレンカーボネイト(VC)、フルオロビニレンカーボネート、メチルビニレンカーボネート、フルオロメチルビニレンカーボネート、エチルビニレンカーボネート、プロピルビニレンカーボネート、ブチルビニレンカーボネート、ジメチルビニレンカーボネート、ジエチルビニレンカーボネート、ジプロピルビニレンカーボネート、ビニレンアセテート(VA)、ビニレンブチレート、ビニレンヘキサネート、ビニレンクロトネート、カテコールカーボネート、プロパンスルトン、ブタンスルトン等が挙げられる。他成分の種類は、1種類又は2種類以上にすることができる。
4)セパレータ
セパレータとしては、多孔質フィルム又は不織布を使用することができる。多孔質フィルム又は不織布を構成する材料は、1種類であってもよく、あるいは2種類以上を組み合わせて用いてもよい。多孔質フィルム又は不織布を構成する材料としては特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、セルロース、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン及びビニロンよりなる群から選ばれる少なくとも1種類のポリマーを挙げることができる。なお、多孔質フィルム又は不織布中には、無機粒子が含まれてもよい。
セパレータとしては、多孔質フィルム又は不織布を使用することができる。多孔質フィルム又は不織布を構成する材料は、1種類であってもよく、あるいは2種類以上を組み合わせて用いてもよい。多孔質フィルム又は不織布を構成する材料としては特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン、セルロース、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン及びビニロンよりなる群から選ばれる少なくとも1種類のポリマーを挙げることができる。なお、多孔質フィルム又は不織布中には、無機粒子が含まれてもよい。
セパレータとしては、セルロース繊維とポリエステル繊維とが混在した不織布を用いることがより好ましい。不織布は、平均繊維経の異なる2種類の繊維を含んでいることが好ましい。このようなセパレータは、細孔の大きさを容易に調整することができる。
セパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、水銀圧入法により得ることができる。Log微分細孔容積分布曲線は、横軸が細孔直径を示し、縦軸がLog微分細孔容積を示すグラフである。水銀圧入法により得られるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークP1と第2ピークP2とを有する。
第1ピークP1は、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲内に現れる。第1ピークP1が現れる細孔直径、すなわち、第1モード径は、0.02μm以上0.15μm以下の範囲内において、最も存在比率の高い細孔直径ということができる。なお、セパレータのLog微分細孔容積分布曲線において、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲内には、単一のピークのみ存在してもよく、複数のピークが存在してもよい。第1モード径は、0.02μm以上0.06μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
第2ピークP2は、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲内に現れる。第2ピークP2が現れる細孔直径、すなわち、第2モード径は、1.5μm以上30μm以下の範囲内において、最も存在比率の高い細孔径ということができる。なお、セパレータのLog微分細孔容積分布曲線において、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲内には、単一のピークのみ存在してもよく、複数のピークが存在してもよい。第2モード径は、1.5μm以上10μm以下の範囲内にあることが好ましく、1.5μm以上5μm以下の範囲内にあることがより好ましい。
第1ピークP1の強度P1Iは、0.7mL/g以上1.2mL/g以下であることが好ましく、0.8mL/g以上1.0mL/g以下であることがより好ましい。
第2ピークP2の強度P2Iは、0.8mL/g以上3.0mL/g以下であることが好ましく、0.9mL/g以上2.5mL/g以下であることがより好ましい。
第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。
セパレータについて水銀圧入法により測定される細孔比表面積は、70m2/g以上である。セパレータの細孔比表面積は、80m2/g以上であることがより好ましい。セパレータの細孔比表面積が高いと、細孔表面形状に凹凸が多いということができる。セパレータの細孔比表面積が高いと、セパレータの電解液に対する濡れ性や保持性が高い傾向にある。したがって、高い細孔比表面積を有するセパレータを用いると、電池の内部抵抗が低下する傾向にある。細孔比表面積に上限値は特にないが、一例によると、90m2/g以下である。
セパレータについて水銀圧入法により測定される全細孔体積Vにおいて、0.003μm以上1μm以下の細孔直径を有する細孔の積算細孔体積V1が占める割合(V1/V×100%)は、40%以上70%以下であることが好ましい。ここで、全細孔体積Vとは、0.003μmから60μmの範囲内に細孔直径を有する細孔の積算細孔体積を意味している。この割合がこの範囲内にあるセパレータは、1μm以下の細孔直径を有する細孔と、1μmよりも大きな細孔直径を有する細孔とが、バランスよく含まれているということができる。このようなセパレータを用いると、電池の内部抵抗を低下させることができる傾向にある。この割合(V1/V×100%)は、40%以上60%以下であることがより好ましい。
水銀圧入法による細孔分布曲線の測定方法を以下に記載する。
測定装置には、島津オートポア9520(Autopore 9520 model manufactured by Shimadzu Corporation)またはこれと同等の機能を有する装置を用いる。試料は、電極を約25mm×25mmサイズに切断し、これを折りたたんで測定セルに採り、初期圧20kPa(初期圧20kPaは約3psiaに相当し、また、細孔直径が約60μmの試料に加わる圧力に相当する)及び最高圧414Mpa(最高圧414Mpaは約59986psiaに相当し、また、細孔直径が約0.003μmの試料に加わる圧力に相当する)の条件で測定する。3試料の平均値を測定結果として用いる。データ整理に当り、細孔比表面積は、細孔の形状を円筒形として計算する。
なお、水銀圧入法の解析原理はWashburnの式(A)に基づく。
D=−4γcosθ/P (A)式
ここで、Pは加える圧力、Dは細孔直径、γは水銀の表面張力(480dyne・cm-1)、θは水銀と細孔壁面の接触角で140°である。γ、θは定数であるからWashburnの式より、加えた圧力Pと細孔直径Dの関係が求められ、そのときの水銀侵入体積を測定することにより、細孔直径とその体積分布を導くことができる。測定法・原理等の詳細は、非特許文献1及び2などを参照されたい。
ここで、Pは加える圧力、Dは細孔直径、γは水銀の表面張力(480dyne・cm-1)、θは水銀と細孔壁面の接触角で140°である。γ、θは定数であるからWashburnの式より、加えた圧力Pと細孔直径Dの関係が求められ、そのときの水銀侵入体積を測定することにより、細孔直径とその体積分布を導くことができる。測定法・原理等の詳細は、非特許文献1及び2などを参照されたい。
試料は、例えば、以下の方法で得る。先ず、電池の充電状態(SOC)を0%にする。次いで、電池を解体して、セパレータを取り出す。次いで、セパレータを例えばエチルメチルカーボネートなどのカーボネート系溶媒に1分以上浸漬させて、リチウム塩などの電解質塩を除去する。次いで、洗浄後のセパレータを10分以上真空乾燥させて、この乾燥後のセパレータを試料とする。
セパレータの厚さは、6μm以上12μm以下であることが望ましく、7μm以上10μm以下であることがより望ましい。第1実施形態に係る電池は、セパレータと、上述したチタン含有酸化物を含む負極材料層とを備えている。したがって、第1実施形態に係る電池は、正極と負極との一部が接触したとしても、内部短絡を生じにくい。したがって、第1実施形態に係る電池に含まれるセパレータは、従来のセパレータと比較して、膜厚が薄いものを用いることができる。このように膜厚が薄いセパレータを用いると、電池の体積エネルギー密度を高めることができるとともに、内部抵抗を低下させることができる。
第1実施形態に係る電池に含まれるセパレータは、例えば、以下の方法により得ることができる。先ず、セパレータの主原料となる高分子材料を、溶媒に溶解又は分散させて、混合液を得る。次いで、この混合液に開口剤を添加して、スラリーを得る。開口剤は、セパレータ中の空隙を調節する。すなわち、スラリーにおいて、高分子材料の質量に対する開口剤の質量を調整することにより、セパレータの細孔分布を制御することができる。開口剤としては、例えば、グリコエーテル類や無機フィラーなどを用いることができる。次いで、このスラリーを塗布して塗布膜を形成する。次いで、乾燥処理又は抽出処理により、この塗布膜から開口剤を除去する。このようにして、セパレータを得ることができる。
第1実施形態に係る電池に含まれるセパレータは、第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iが、1.00より大きく3.00以下であり、かつ、細孔比表面積は、70m2/g以上である。このようなセパレータは、比較的小さな細孔直径を有する細孔と、比較的大きな細孔直径を有する細孔とが、適切なバランスで含まれているということができる。このようなセパレータは、電解液の含浸性と内部短絡の生じにくさとリチウムイオン拡散性とを同時に達成することができる。したがって、このようなセパレータを用いると、内部抵抗が低く、かつ自己放電が抑制された電池を実現することができる。
5)外装部材
外装部材は、厚さ0.5mm以下のラミネートフィルム又は厚さ3mm以下の金属製容器が用いられる。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましい。また、樹脂製容器を用いてもよい。樹脂製容器を形成する材料の例に、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリフェニレン系樹脂、フッ素系樹脂等が含まれる。
外装部材は、厚さ0.5mm以下のラミネートフィルム又は厚さ3mm以下の金属製容器が用いられる。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましい。また、樹脂製容器を用いてもよい。樹脂製容器を形成する材料の例に、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン系樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリフェニレン系樹脂、フッ素系樹脂等が含まれる。
外装部材の形状、すなわち電池形状としては、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等が挙げられる。また、電池は、例えば携帯用電子機器等に積載される小型用途、二輪乃至四輪の自動車等に積載される大型用途のいずれにも適用することができる。
ラミネートフィルムは、樹脂層間に金属層を介在した多層フィルムが用いられる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔が好ましい。樹脂層は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高分子材料を用いることができる。ラミネートフィルムは、熱融着によりシールを行って外装部材の形状に成形することができる。
金属製容器は、アルミニウム又はアルミニウム合金等から作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛及びケイ素よりなる群から選ばれる少なくとも1種類の元素等を含むことが好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属が含まれる場合、その量は100ppm以下にすることが好ましい。
6)負極端子
負極端子は、アルミニウム、又は、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有するアルミニウム合金から形成することができる。負極集電体との接触抵抗を低減するために、負極端子は負極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
負極端子は、アルミニウム、又は、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有するアルミニウム合金から形成することができる。負極集電体との接触抵抗を低減するために、負極端子は負極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
7)正極端子
正極端子は、アルミニウム、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有するアルミニウム合金から形成されることが好ましい。正極集電体との接触抵抗を低減するために、正極端子は正極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
正極端子は、アルミニウム、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含有するアルミニウム合金から形成されることが好ましい。正極集電体との接触抵抗を低減するために、正極端子は正極集電体と同様の材料から形成されることが好ましい。
次に、図面を参照しながら第1の実施形態に係る非水電解質電池について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る非水電解質電池の一例の分解斜視図である。図1に示す電池は、密閉型の角型非水電解質電池である。非水電解質電池100は、外装缶1と、蓋2と、正極外部端子3と、負極外部端子4と、電極群5とを備える。外装缶1と蓋2とから外装部材が構成されている。
図1は、第1の実施形態に係る非水電解質電池の一例の分解斜視図である。図1に示す電池は、密閉型の角型非水電解質電池である。非水電解質電池100は、外装缶1と、蓋2と、正極外部端子3と、負極外部端子4と、電極群5とを備える。外装缶1と蓋2とから外装部材が構成されている。
外装缶1は、有底角筒形状をなし、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄あるいはステンレスなどの金属から形成される。
図2は、図1に示す非水電解質電池が具備する電極群の一部展開斜視図である。図2に示すように、偏平型の電極群5は、正極6と負極7とがその間にセパレータ8を介して偏平形状に捲回されたものである。正極6は、例えば金属箔からなる帯状の正極集電体と、正極集電体の長辺に平行な一端部からなる正極集電タブ6aと、少なくとも正極集電タブ6aの部分を除いて正極集電体に形成された正極材料層(正極活物質含有層)6bとを含む。一方、負極7は、例えば金属箔からなる帯状の負極集電体と、負極集電体の長辺に平行な一端部からなる負極集電タブ7aと、少なくとも負極集電タブ7aの部分を除いて負極集電体に形成された負極材料層(負極活物質含有層)7bとを含む。図2において、セパレータのMD(Machine Direction)方向をMD、MD方向と垂直な方向をTD(Transverse Direction)と表示した。
このような正極6、セパレータ8及び負極7は、正極集電タブ6aが電極群の捲回軸方向にセパレータ8から突出し、かつ負極集電タブ7aがこれとは反対方向にセパレータ8から突出するよう、正極6及び負極7の位置をずらして捲回されている。このような捲回により、電極群5は、図2に示すように、一方の端面から渦巻状に捲回された正極集電タブ6aが突出し、かつ他方の端面から渦巻状に捲回された負極集電タブ7aが突出している。電解液(図示しない)は、電極群5に含浸されている。
図1に示すように、正極集電タブ6a及び負極集電タブ7aは、それぞれ、電極群の捲回中心付近を境にして二つの束に分けられている。導電性の挟持部材9は、略コの字状をした第1,第2の挟持部9a,9bと、第1の挟持部9aと第2の挟持部9bとを電気的に接続する連結部9cとを有する。正負極集電タブ6a,7aは、それぞれ、一方の束が第1の挟持部9aによって挟持され、かつ他方の束が第2の挟持部9bによって挟持される。
正極リード10は、略長方形状の支持板10aと、支持板10aに開口された貫通孔10bと、支持板10aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部10c、10dとを有する。一方、負極リード11は、略長方形状の支持板11aと、支持板11aに開口された貫通孔11bと、支持板11aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部11c、11dとを有する。
正極リード10は、集電部10c、10dの間に挟持部材9を挟む。集電部10cは、挟持部材9の第1の挟持部9aに配置されている。集電部10dは、第2の挟持部9bに配置されている。集電部10c、10dと、第1,第2の挟持部9a,9bと、正極集電タブ6aとは、例えば超音波溶接によって接合される。これにより、電極群5の正極6と正極リード10が正極集電タブ6aを介して電気的に接続される。
負極リード11は、集電部11c、11dの間に挟持部材9を挟んでいる。集電部11cは、挟持部材9の第1の挟持部9aに配置されている。一方、集電部11dは、第2の挟持部9bに配置される。集電部11c、11dと、第1,第2の挟持部9a,9bと、負極集電タブ7aとは、例えば超音波溶接によって接合される。これにより、電極群5の負極7と負極リード11が負極集電タブ7aを介して電気的に接続される。
正負極リード10,11および挟持部材9の材質は、特に指定しないが、正負極外部端子3,4と同じ材質にすることが望ましい。正極外部端子3には、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金が使用され、負極外部端子4には、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、ニッケル、ニッケルメッキされた鉄などが使用される。例えば、外部端子の材質がアルミニウム又はアルミニウム合金の場合は、リードの材質をアルミニウム、アルミニウム合金にすることが好ましい。また、外部端子が銅の場合は、リードの材質を銅などにすることが望ましい。
矩形板状の蓋2は、外装缶1の開口部に例えばレーザでシーム溶接される。蓋2は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄あるいはステンレスなどの金属から形成される。蓋2と外装缶1は、同じ種類の金属から形成されることが望ましい。正極外部端子3は、正極リード10の支持板10aと電気的に接続され、負極外部端子4は、負極リード11の支持板11aと電気的に接続されている。絶縁ガスケット12は、正負極外部端子3,4と蓋2との間に配置され、正負極外部端子3,4と蓋2とを電気的に絶縁している。絶縁ガスケット12は、樹脂成形品であることが望ましい。
以上説明した第1の実施形態によれば、非水電解質電池が提供される。非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備える。負極は、負極材料層を含む。負極材料層は、負極活物質としてチタン含有酸化物を含む。セパレータは、少なくとも正極及び負極の間に位置する。水銀圧入法によるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークと第2ピークとを含む。第1ピークは、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値である。第2ピークは、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値である。第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。水銀圧入法によるセパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である。
このような構成を有するため、第1の実施形態に係る電池では、低い内部抵抗と、自己放電の抑制とを両立することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態によれば、非水電解質電池を含む電池パックが提供される。非水電解質電池には、第1の実施形態に係る非水電解質電池が使用される。電池パックに含まれる非水電解質電池(単電池)の数は、1個または複数にすることができる。
第2の実施形態によれば、非水電解質電池を含む電池パックが提供される。非水電解質電池には、第1の実施形態に係る非水電解質電池が使用される。電池パックに含まれる非水電解質電池(単電池)の数は、1個または複数にすることができる。
複数の非水電解質電池は、電気的に直列、並列、又は直列及び並列を組み合わせて接続されて組電池を構成することができる。電池パックは、複数の組電池を含んでいてもよい。
電池パックは、保護回路を更に具備することができる。保護回路は、非水電解質電池の充放電を制御する機能を有する。また、電池パックを電源として使用する装置(例えば、電子機器、自動車等)に含まれる回路を、電池パックの保護回路として使用することができる。
また、電池パックは、通電用の外部端子を更に具備することもできる。通電用の外部端子は、非水電解質電池からの電流を外部に出力するため、及び非水電解質電池に電流を入力するためのものである。言い換えれば、電池パックを電源として使用する際、電流が通電用の外部端子を通して外部に供給される。また、電池パックを充電する際、充電電流(自動車の動力の回生エネルギーを含む)は通電用の外部端子を通して電池パックに供給される。
次に、第2の実施形態に係る電池パックの一例を、図面を参照して説明する。
図3は、第2の実施形態に係る一例の電池パックの分解斜視図である。図4は、図3に示す電池パックの電気回路を示すブロック図である。
図3及び図4に示す電池パック200は、図1及び図2に示した構造を有する複数個の扁平型電池100を含む。
複数個の単電池100は、外部に延出した負極外部端子4及び正極外部端子3が同じ向きに揃えられるように積層され、粘着テープ22で締結されており、それにより組電池23を構成している。これらの単電池100は、図4に示すように互いに電気的に直列に接続されている。
プリント配線基板24が、複数の単電池100の負極外部端子4及び正極外部端子3が延出している側面に対向して配置されている。プリント配線基板24には、図4に示すように、サーミスタ25、保護回路26及び外部機器への通電用端子27が搭載されている。なお、プリント配線基板24の組電池23と対向する面には、組電池23の配線と不要な接続を回避するために絶縁板(図示せず)が取り付けられている。
組電池23の最下層に位置する単電池100の正極外部端子3に正極側リード28が接続されており、その先端はプリント配線基板24の正極側コネクタ29に挿入されて電気的に接続されている。組電池23の最上層に位置する単電池100の負極外部端子4に負極側リード30が接続されており、その先端はプリント配線基板24の負極側コネクタ31に挿入されて電気的に接続されている。これらのコネクタ29及び31は、プリント配線基板24に形成された配線32及び33をそれぞれ通して保護回路26に接続されている。
サーミスタ25は、単電池100の各々の温度を検出し、その検出信号を保護回路26に送信する。保護回路26は、所定の条件で保護回路26と外部機器への通電用端子27との間のプラス側配線34a及びマイナス側配線34bを遮断することができる。所定の条件の例は、例えばサーミスタ25から、単電池100の温度が所定温度以上であるとの信号を受信したときである。また、所定の条件の他の例は、単電池100の過充電、過放電、過電流等を検出したときである。この過充電等の検出は、個々の単電池100又は単電池100全体について行われる。個々の単電池100を検出する場合、電池電圧を検出してもよいし、正極電位もしくは負極電位を検出してもよい。後者の場合、参照極として用いるリチウム電極を個々の単電池100に挿入する。図3及び図4の電池パック200では、単電池100それぞれに電圧検出のための配線35が接続されており、これら配線35を通して検出信号が保護回路26に送信される。
正極外部端子3及び負極外部端子4が突出する側面を除く組電池23の三側面には、ゴムもしくは樹脂からなる保護シート36がそれぞれ配置されている。
組電池23は、各保護シート36及びプリント配線基板24と共に収納容器37内に収納されている。すなわち、収納容器37の長辺方向の両方の内側面と短辺方向の内側面それぞれに保護シート36が配置されており、短辺方向の反対側の内側面にプリント配線基板24が配置されている。組電池23は、保護シート36及びプリント配線基板24で囲まれた空間内に位置する。蓋38は、収納容器37の上面に取り付けられている。
なお、組電池23の固定には粘着テープ22に代えて、熱収縮テープを用いてもよい。この場合、組電池の両側面に保護シートを配置し、熱収縮チューブを周回させた後、熱収縮チューブを熱収縮させて組電池を結束させる。
図3及び図4に示した電池パック200は複数の単電池100を直列接続した形態を有するが、第2の実施形態に係る電池パックは、電池容量を増大させるために、複数の単電池100を並列に接続してもよい。或いは、第2の実施形態に係る電池パックは、直列接続と並列接続とを組合せて接続された複数の単電池100を備えてもよい。組み上がった電池パック200をさらに直列又は並列に接続することもできる。
また、図3及び図4に示した電池パック200は複数の単電池100を備えているが、第2の実施形態に係る電池パックは1つの単電池100を備えるものでもよい。
また、電池パック200の態様は用途により適宜変更される。電池パック200の用途としては、大電流特性でのサイクル特性が望まれるものが好ましい。具体的には、デジタルカメラの電源用や、二輪乃至四輪のハイブリッド電気自動車、二輪乃至四輪の電気自動車、アシスト自転車等の車載用が挙げられる。特に、車載用が好適である。
本実施形態に係る電池パックを搭載した自動車において、電池パックは、例えば、自動車の動力の回生エネルギーを回収するものである。
以上詳述した第2の実施形態の電池パックは、第1の実施形態の非水電解質電池を含む。したがって、第2の実施形態に係る電池パックは、低い内部抵抗と、自己放電の抑制とを両立することができる。
以下に実施例を説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明は以下に記載される実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<正極の作製>
正極活物質として、ニッケルを含むリチウムマンガンコバルト複合酸化物(LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2)を準備した。また、導電剤として、グラファイト及びアセチレンブラックを準備した。そして、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を準備した。次に、正極活物質、グラファイト、アセチレンブラック及びPVdFを混合して混合物を得た。この際、グラファイトは、作製する正極材料層に対して2.5質量%の割合になるように添加した。アセチレンブラックは、作製する正極材料層に対して2.5質量%の割合になるように添加した。PVdFは、作製する正極材料層に対して5質量%となるように添加した。次に、得られた混合物をn−メチルピロリドン(NMP)溶媒中に分散して、スラリーを調製した。得られたスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔に単位面積当たりの塗布量が80g/m2になるように塗布し、乾燥させた。次いで、乾燥させた塗膜をプレスした。このようにして、正極材料層の目付量が80g/m2で、密度が3g/cm3である正極を作製した。
<正極の作製>
正極活物質として、ニッケルを含むリチウムマンガンコバルト複合酸化物(LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2)を準備した。また、導電剤として、グラファイト及びアセチレンブラックを準備した。そして、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)を準備した。次に、正極活物質、グラファイト、アセチレンブラック及びPVdFを混合して混合物を得た。この際、グラファイトは、作製する正極材料層に対して2.5質量%の割合になるように添加した。アセチレンブラックは、作製する正極材料層に対して2.5質量%の割合になるように添加した。PVdFは、作製する正極材料層に対して5質量%となるように添加した。次に、得られた混合物をn−メチルピロリドン(NMP)溶媒中に分散して、スラリーを調製した。得られたスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔に単位面積当たりの塗布量が80g/m2になるように塗布し、乾燥させた。次いで、乾燥させた塗膜をプレスした。このようにして、正極材料層の目付量が80g/m2で、密度が3g/cm3である正極を作製した。
<負極の作製>
負極活物質として、スピネル型リチウムチタン複合酸化物(Li4Ti5O12)を準備した。また、導電剤としてグラファイトを準備した。そして、結着剤としてPVdFを準備した。次に、負極活物質、グラファイト、及びPVdFを混合して混合物を得た。この際、グラファイトは、作製する負極材料層に対して3質量%になるように添加した。PVdFは、作製する負極材料層に対して2質量%となるように添加した。次に、得られた混合物を、N−メチルピロリドン(NMP)溶液中で混合することによりスラリーを調製した。得られたスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体に単位面積当たりの塗布量が120g/m2になるように塗布し、乾燥させた。次いで、乾燥させた塗膜をプレスして、集電体上に負極材料層を形成した。このようにして、負極材料層の目付量が120g/m2で、密度が2.1g/cm3である帯状の負極を作製した。
負極活物質として、スピネル型リチウムチタン複合酸化物(Li4Ti5O12)を準備した。また、導電剤としてグラファイトを準備した。そして、結着剤としてPVdFを準備した。次に、負極活物質、グラファイト、及びPVdFを混合して混合物を得た。この際、グラファイトは、作製する負極材料層に対して3質量%になるように添加した。PVdFは、作製する負極材料層に対して2質量%となるように添加した。次に、得られた混合物を、N−メチルピロリドン(NMP)溶液中で混合することによりスラリーを調製した。得られたスラリーを、厚さ15μmのアルミニウム箔からなる集電体に単位面積当たりの塗布量が120g/m2になるように塗布し、乾燥させた。次いで、乾燥させた塗膜をプレスして、集電体上に負極材料層を形成した。このようにして、負極材料層の目付量が120g/m2で、密度が2.1g/cm3である帯状の負極を作製した。
<非水電解質の調製>
33体積%のエチレンカーボネート(EC)及び67体積%のジエチルカーボネート(DEC)からなる非水溶媒中に、1MのLiPF6を混合して溶解させて、非水電解質として非水電解液を調製した。
33体積%のエチレンカーボネート(EC)及び67体積%のジエチルカーボネート(DEC)からなる非水溶媒中に、1MのLiPF6を混合して溶解させて、非水電解質として非水電解液を調製した。
<セパレータの作製>
セパレータSP1として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP1の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP1の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP1の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP1の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
<電池の組み立て>
先ず、セパレータSP1に、先に調製した非水電解質を含浸させた。次いで、このセパレータSP1で先に作製した正極を覆い、次に、先に作製した負極をセパレータSP1を介して正極と対向するように重ねて積層体を得た。この積層体を、渦巻状に捲回し、渦巻状の電極群を作製した。この電極群をプレスに供して、扁平状に成形した。
この扁平状電極群を、厚さ0.3mmのアルミニウムからなる有底矩形筒形状の缶に挿入して、蓋体で封止した。このようにして、厚さ5mm、幅30mm、高さ25mm、質量100gの扁平型非水電解質二次電池を作製した。
先ず、セパレータSP1に、先に調製した非水電解質を含浸させた。次いで、このセパレータSP1で先に作製した正極を覆い、次に、先に作製した負極をセパレータSP1を介して正極と対向するように重ねて積層体を得た。この積層体を、渦巻状に捲回し、渦巻状の電極群を作製した。この電極群をプレスに供して、扁平状に成形した。
この扁平状電極群を、厚さ0.3mmのアルミニウムからなる有底矩形筒形状の缶に挿入して、蓋体で封止した。このようにして、厚さ5mm、幅30mm、高さ25mm、質量100gの扁平型非水電解質二次電池を作製した。
(実施例2)
セパレータSP2として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP2の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP2の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP2を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP2として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP2の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP2の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP2を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(実施例3)
セパレータSP3として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP3の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP3の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP3を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP3として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP3の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP3の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP3を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(実施例4)
セパレータSP4として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP4の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP4の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP4を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP4として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP4の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP4の水銀圧入法による細孔分布を図5に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP4を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(実施例5)
リチウムマンガンコバルト複合酸化物の代わりにリチウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4)を正極活物質として用いたこと、及び、リチウムチタン複合酸化物の代わりにナトリウムニオブチタン複合酸化物(Li2Na1.8Ti5.8Nb0.2O14)を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
リチウムマンガンコバルト複合酸化物の代わりにリチウムマンガン複合酸化物(LiMn2O4)を正極活物質として用いたこと、及び、リチウムチタン複合酸化物の代わりにナトリウムニオブチタン複合酸化物(Li2Na1.8Ti5.8Nb0.2O14)を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例1)
セパレータSP5として、ポリオレフィンを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP5の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP5の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP5を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP5として、ポリオレフィンを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP5の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP5の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP5を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例2)
セパレータSP6として、ポリオレフィンを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP6の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP6の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP6を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP6として、ポリオレフィンを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP6の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP6の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP6を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例3)
セパレータSP7として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP7の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP7の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP7を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP7として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP7の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP7の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP7を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例4)
セパレータSP8として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP8の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP8の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP8を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP8として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP8の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP8の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP8を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例5)
セパレータSP9として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP9の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP9の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP9を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP9として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP9の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP9の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP9を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例6)
セパレータSP10として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP10の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP10の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP10を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP10として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP10の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP10の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP10を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例7)
セパレータSP11として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP11の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP11の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP11を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP11として、セルロース及びポリエステルを含む不織布からなるセパレータを用意した。このセパレータSP11の厚さ、比P2I/P1I、第1モード径、第2モード径、細孔比表面積及び細孔体積割合(V1/V×100)は、表1に示すとおりであった。このセパレータSP11の水銀圧入法による細孔分布を図6に示す。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP11を用いたこと以外は、実施例1に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
(比較例8)
セパレータSP1の代わりにセパレータSP5を用いたこと以外は、実施例5に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
セパレータSP1の代わりにセパレータSP5を用いたこと以外は、実施例5に記載したのと同様の方法で電池を作製した。
[特性評価]
<抵抗測定>
得られた電池について、以下の方法により電池抵抗を測定した。先ず、電池について、25℃の環境下、1Cの電流で充電状態(SOC)が50%になるまで充電した。このときの電池電圧を測定し、電圧Aとした。次いでこのSOC50%まで充電した電池を、10Cの電流で、0.2秒間放電した。放電後の電池電圧を測定し、電圧Bとした。次いで、充電後の電圧Aと放電後の電圧Bとの差分から、電池抵抗を算出した。この結果を表2に示す。
<抵抗測定>
得られた電池について、以下の方法により電池抵抗を測定した。先ず、電池について、25℃の環境下、1Cの電流で充電状態(SOC)が50%になるまで充電した。このときの電池電圧を測定し、電圧Aとした。次いでこのSOC50%まで充電した電池を、10Cの電流で、0.2秒間放電した。放電後の電池電圧を測定し、電圧Bとした。次いで、充電後の電圧Aと放電後の電圧Bとの差分から、電池抵抗を算出した。この結果を表2に示す。
<自己放電容量測定>
得られた電池について、以下の方法により自己放電容量を測定した。先ず、SOC100%の電池を、1Cの電流で、SOC0%となるまで放電した。このとき得られた放電容量を放電容量Lとした。次いで、SOC0%の電池を、1Cの電流でSOC100%となるまで充電した。次いで、このSOC100%の電池を、0℃の温度で7日間貯蔵した。次いで、貯蔵後の電池を、1Cの電流でSOC0%となるまで放電した。このとき得られた放電容量を放電容量Mとした。次いで、放電容量Lから放電容量Mを差し引いた値を算出して、自己放電容量とした。この結果を自己放電容量を表1に示す。
得られた電池について、以下の方法により自己放電容量を測定した。先ず、SOC100%の電池を、1Cの電流で、SOC0%となるまで放電した。このとき得られた放電容量を放電容量Lとした。次いで、SOC0%の電池を、1Cの電流でSOC100%となるまで充電した。次いで、このSOC100%の電池を、0℃の温度で7日間貯蔵した。次いで、貯蔵後の電池を、1Cの電流でSOC0%となるまで放電した。このとき得られた放電容量を放電容量Mとした。次いで、放電容量Lから放電容量Mを差し引いた値を算出して、自己放電容量とした。この結果を自己放電容量を表1に示す。
以下の表1に、実施例及び比較例に係るセパレータ及び電池の特性についてまとめる。
上記表1において、「セパレータ」という見出しの下方の列のうち、「種類」と表記した列には、用いたセパレータの番号を記載している。また、「材料」と表記した列には、不織布に含まれる繊維の材料を記載している。また、「厚さ(μm)」と表記した列には、セパレータの膜厚を記載している。また、「比P2I/P1I」と表記した列には、第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比を記載している。また、「第1モード径(μm)」及び「第2モード径(μm)」と表記した列には、それぞれ、第1ピークP1及び第2ピークP2が現れた細孔径を記載している。「細孔比表面積(m2/g)」と表記した列には、セパレータの細孔比表面積を記載している。「細孔体積割合(%)」と表記した列には、全細孔体積Vにおいて、0.003μm以上1μm以下の細孔直径を有する細孔の積算細孔体積V1が占める割合(V1/V×100%)を記載している。
また、上記表1において、「正極」という見出しの下方の「活物質」と表記した列には、正極活物質の種類を記載している。また、「負極」という見出しの下方の「活物質」と表記した列には、負極活物質の種類を記載している。
また、上記表1において、「電池特性」という見出しの下方の列のうち、「抵抗(mΩ)」と表記した列には、上述した方法で得られた電池抵抗を記載している。「自己放電容量(mAh)」と表記した列には、上述した方法で得られた自己放電容量を記載している。
図5は、実施例に係るセパレータのLog微分細孔容積分布曲線を示すグラフである。図5において、横軸は細孔直径を示し、縦軸はLog微分細孔容積を示している。図5は、セパレータSP1乃至SP4のデータに基づいて作成している。
図6は、比較例に係るセパレータのLog微分細孔容積分布曲線を示すグラフである。図6において、横軸は細孔直径を示し、縦軸はLog微分細孔容積を示している。図6は、セパレータSP5乃至SP11のデータに基づいて作成している。
表1並びに図5及び図6から明らかなように、セパレータSP1乃至SP4を用いた実施例1乃至5に係る電池は、低い内部抵抗と自己放電の抑制とを両立させることができた。セパレータSP1乃至SP4は、何れも、比P2I/P1Iが1.00より大きく3.00以下であり、かつ、細孔比表面積が70m2/g以上であった。
一方、セパレータSP5を用いた比較例1及び8に係る電池は、自己放電容量は低かったが、内部抵抗が高かった。セパレータSP5は、第1ピークのみが存在し、第2ピークが存在しないセパレータであった。このようなセパレータは、過剰に緻密であるため、セパレータSP1乃至4と比較して、リチウムイオンの拡散性が乏しいと考えられる。
また、セパレータSP6及びSP11を用いた比較例2及び比較例7に係る電池は、自己放電容量が高かった。セパレータSP6及びSP11は、第2ピークのみが存在し、第1ピークが存在しないセパレータであった。このようなセパレータを用いると、正極と負極とが接触し易く、その結果、自己放電容量が高まると考えられる。
また、セパレータSP7を用いた比較例3に係る電池は、内部抵抗及び自己放電容量が高かった。セパレータSP7は、比P2I/P1Iが3より大きく、かつ、細孔比表面積が70m2/gより低かった。このようなセパレータを用いると、正極と負極とが接触し易く、また、セパレータの電解液の含浸性が十分ではないため、内部抵抗が高まると考えられる。
また、セパレータSP8乃至SP10を用いた比較例4乃至6に係る電池は、自己放電容量が低かったが、内部抵抗が高かった。セパレータSP8乃至SP10は、何れも、比P2I/P1Iが1.00より大きく3.00以下であり、かつ、細孔比表面積が70m2/gより低かった。このようなセパレータは電解液の含浸性が十分ではないため、内部抵抗が高まると考えられる。
また、実施例1と実施例5との比較から明らかなように、負極に含まれるチタン含有酸化物の種類、及び、正極に含まれる正極活物質の種類が異なっていても、低い内部抵抗と自己放電の抑制とを両立することができた。
以上説明した実施形態によれば、非水電解質電池が提供される。非水電解質電池は、正極と、負極と、セパレータと、非水電解質とを備える。負極は、負極材料層を含む。負極材料層は、負極活物質としてチタン含有酸化物を含む。セパレータは、少なくとも正極及び負極の間に位置する。水銀圧入法によるセパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークP1と第2ピークP2とを含む。第1ピークP1は、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値である。第2ピークP2は、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値である。第2ピークの強度P2Iと第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下である。水銀圧入法によるセパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である。
このような構成を有するため、第1の実施形態に係る電池では、低い内部抵抗と、自己放電の抑制とを両立することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (12)
- 正極と、
負極活物質を含む負極材料層を備え、前記負極活物質としてチタン含有酸化物を含む負極と、
少なくとも前記正極及び前記負極の間に位置するセパレータと
非水電解質とを備え、
水銀圧入法による前記セパレータのLog微分細孔容積分布曲線は、第1ピークと第2ピークとを含み、前記第1ピークは、細孔直径が0.02μm以上0.15μm以下の範囲における極大値であり、前記第2ピークは、細孔直径が1.5μm以上30μm以下の範囲における極大値であり、前記第2ピークの強度P2Iと前記第1ピークの強度P1Iとの比P2I/P1Iは、1.00より大きく3.00以下であり、
前記水銀圧入法による前記セパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上である非水電解質電池。 - 前記水銀圧入法による前記セパレータの全細孔体積において、1μm以下の細孔直径を有する細孔の積算細孔体積が占める割合は、40%以上70%以下である請求項1に記載の非水電解質電池。
- 前記水銀圧入法による前記セパレータの細孔比表面積は、70m2/g以上90m2/g以下である請求項1又は2に記載の非水電解質電池。
- 前記セパレータの厚さは、6μm以上12μm以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 前記セパレータは、セルロースを含む不織布から成る請求項1乃至4の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 前記チタン含有酸化物は、斜方晶型、スピネル型、アナターゼ型、ルチル型、ブロンズ型、単斜晶型、及びラムスデライト型からなる群より選ばれる結晶構造を有するものを含む請求項1乃至5の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 前記チタン含有酸化物は、P、V、Sn、Cu、Ni、Nb及びFeよりなる群から選択される少なくとも1種類の元素を含む請求項1乃至6の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 前記負極材料層の目付量は、10g/m2以上300g/m2以下の範囲内にある請求項1乃至7の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 前記負極材料層の密度は1.5g/cm3以上3.2g/cm3以下の範囲内にある請求項1乃至8の何れか1項に記載の非水電解質電池。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の非水電解質電池を含む電池パック。
- 通電用の外部端子と、保護回路とを更に含む請求項10に記載の電池パック。
- 複数の前記非水電解質電池を具備し、前記複数の非水電解質電池が、直列、並列、又は直列及び並列を組み合わせて電気的に接続されている請求項10又は11に記載の電池パック。
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