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JP6834331B2 - 永久磁石同期電動機の制御装置、制御方法、および画像形成装置 - Google Patents

永久磁石同期電動機の制御装置、制御方法、および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、永久磁石同期電動機の制御装置、制御方法、および画像形成装置に関する。
一般に、永久磁石同期電動機(PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)は、捲線を有する固定子と永久磁石を用いた回転子とを有し、捲線に交流電流を流して回転磁界を発生させることにより、回転子をそれに同期して回転させる。交流電流をd−q座標系のベクトルの成分として制御を行うベクトル制御によると、効率よく滑らかに回転させることができる。
近年、センサレス型の永久磁石同期電動機が広く用いられている。センサレス型は、磁極位置を検出するための磁気センサやエンコーダを有していない。このため、センサレス型の永久磁石同期電動機のベクトル制御には、回転子の磁極位置および回転速度を捲線の電流または電圧に基づいて推定する方法が用いられる。ただし、回転の開始時および停止時のように回転速度が小さい場合には、磁極位置および回転速度を所定の精度で推定することができないことから、その場合には磁極位置および回転速度を推定することなく所定の磁界を発生させる制御が行われる。
回転子を停止させる制御として、電流の供給を停止して永久磁石同期電動機からエネルギーを取り出すように駆動回路の電流路を短絡させるショートブレーキ制御、および電流の供給を停止するだけのフリーラン制御などがある。
しかし、これらの制御よって回転子を停止させる場合には、負荷または慣性力のばらつきなどの影響により、回転子の停止する位置が一定にならない。このため、停止させた後に回転を再開する際に、停止状態の磁極位置を何らかの方法で推定しなければならず、推定に要する時間だけ回転の開始が遅れる。また、停止時に負荷を所定の停止位置に位置決めする必要のある用途にセンサレス型の永久磁石同期電動機を用いることができない。
センサレス型の永久磁石同期電動機の回転子を所望の位置に停止させるための先行技術として、リニア同期電動機の制御に関する特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、上位制御装置から連続的に与えられる位置指令に対応した連続的に変化するd軸の電気角を生成し、d軸電機子に電流が流れかつq軸電機子に電流が流れないように、電機子に流す電流を制御することが開示されている。
特許第5487105号公報
上に述べた特許文献1の技術は、直進する可動子とその移動範囲の全長にわたる固定子とから構成されるリニア同期電動機を駆動するためのものであり、移動中の可動子の位置を刻々と指定する位置指令が与えられることを前提としている。
したがってこの場合には、可動子の位置を指定する位置指令を連続的に発生させる必要があり、そのための制御が複雑となる。
永久磁石同期電動機の回転子を停止させる場合に、その停止位置は、小刻みに細かく設定可能であることが好ましい。つまり、停止位置の設定における選択肢が、例えば機械角で60度刻みの6個の大まかな位置であるよりも、1度刻みの360個の細かい位置である方がよい。無段階であればさらによい。
また、特に、停止時に負荷を位置決めする場合などでは、磁極が所望の位置に到着する前に停止することのないよう、かつ所望の位置を通り過ぎて停止することのないようにする高い精度で位置決めすることが求められる。さらに、特に、停止の完了を契機として何らかの処理を開始する場合などでは、停止が完了するまでにかかる時間を短くすることが求められる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、永久磁石同期電動機の回転子を所望の位置に停止させることのできる制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る制御装置は、電機子に流れる電流による回転磁界によって永久磁石を用いた回転子が回転する永久磁石同期電動機の制御装置であって、前記電機子に電流を流して前記回転子を駆動する駆動部と、前記電機子に流れる電流に基づいて前記回転子の磁極位置を推定する推定部と、推定された前記磁極位置に基づいた前記回転磁界が生成されるよう前記駆動部を制御するとともに、停止指令が入力されると前記回転子が停止するよう前記駆動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記回転子を停止させる制御として、前記回転子の磁極位置を停止位置に引き込んで停止させる磁界ベクトルを生成する電流を、推定された最新の磁極位置と当該最新の磁極位置から前記停止位置までの回転角度である進角量と前記永久磁石同期電動機の負荷条件とに基づいて決定し、決定した電流を前記電機子に流し続けるよう前記駆動部を制御するものであり、前記進角量に対応した電流基本設定値と前記負荷条件に応じて定められた補正量とを用いて電流設定値を定め、前記磁界ベクトルの大きさが当該電流設定値に対応する大きさとなるよう前記電流を決定し、前記補正量として、イナーシャと前記進角量との組合せに応じた設定値を用いる。
本発明によると、永久磁石同期電動機の回転子を所望の位置に停止させることのできる制御装置および制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るモータ制御装置を備えた画像形成装置の構成の概要を示す図である。 ブラシレスモータの構成を模式的に示す図である。 ブラシレスモータのd−q軸モデルを示す図である。 モータ制御装置の機能的構成の一例を示す図である。 モータ駆動部および電流検出部の構成の例を示す図である。 停止時の駆動シーケンスの例を示す図である。 回転子を停止させるための磁界ベクトルの設定の例を示す図である。 磁界ベクトルに対応する電流ベクトルの例を示す図である。 固定励磁制御において回転子に作用する力を示す図である。 回転子が停止する過程における磁極位置の推移の例を示す図である。 電流基本設定値および電流補正量を定めるための実験に関わる引込み送り量を示す図である。 電流基本設定値および電流補正量を定めるための実験の結果の一部を示す図である。 モータ制御装置における記憶部および測定部の構成の例を示す図である。 固定励磁制御において電流を決定するために用いるテーブル群の第1例を示す図である。 固定励磁制御において電流を決定するために用いるテーブル群の第2例を示す図である。 固定励磁制御において電流を決定するために用いるテーブル群の第3例を示す図である。 固定励磁制御において電流を決定するために用いるテーブル群の第4例を示す図である。 モータ制御装置における処理の流れを示す図である。 固定励磁制御の処理の流れの例を示す図である。 固定励磁制御における電流基本設定値を決定する処理の流れの例を示す図である。
図1には本発明の一実施形態に係るモータ制御装置21を備えた画像形成装置1の構成の概要が、図2にはブラシレスモータ3の構成が模式的に示されている。
図1において、画像形成装置1は、電子写真式のプリンタエンジン1Aを備えたカラープリンタである。プリンタエンジン1Aは4個のイメージングステーション11,12,13,14を有しており、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のトナー像を並行して形成する。イメージングステーション11,12,13,14のそれぞれは、筒状の感光体、帯電チャージャ、現像器、クリーナ、および露光用の光源などを有している。
4色のトナー像は中間転写ベルト16に一次転写され、用紙カセット10から給紙ローラ15Aによって引き出されてレジストローラ対15Bを経て搬送されてきた用紙9に二次転写される。二次転写の後、用紙9は定着器17の内部を通って上部の排紙トレイ18へ送り出される。定着器17を通過するとき、加熱および加圧によってトナー像が用紙9に定着する。
画像形成装置1は、定着器17、中間転写ベルト16、給紙ローラ15A、レジストローラ15B、感光体、および現像器のローラなどの回転体を回転させる駆動源として、ブラシレスモータ3を含む複数のブラシレスモータを用いる。つまり、プリンタエンジン1Aは、これらのブラシレスモータにより回転駆動される回転体を用いて用紙9を搬送して当該用紙9に画像を形成する。
ブラシレスモータ3は、例えばイメージングステーション14の近傍に配置されて、レジストローラ対15Bを回転駆動する。このブラシレスモータ3は、モータ制御装置21により制御される。
図2において、ブラシレスモータ3は、センサレス型の永久磁石同期電動機(PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)である。ブラシレスモータ3は、回転磁界を発生させる電機子としての固定子31と、永久磁石を用いた回転子32とを備えている。固定子31は、120度間隔で配置されたU相、V相、W相のコア36,37,38、およびY結線された3つの捲線(コイル)33,34,35を有している。U相、V相およびW相の3相交流電流を捲線33〜35に流してコア36,37,38を順に励磁することによって回転磁界が生じる。回転子32は、この回転磁界に同期して回転する。
図2に示す例では回転子32の磁極数は2である。ただし、回転子32の磁極数は2に限らず、4、6またはそれ以上であってもよい。回転子32は、アウター式でもよく、インナー式でもよい。また、固定子31のスロット数は3に限らない。いずれにしても、ブラシレスモータ3に対して、d−q座標系を基本とした制御モデルを用いて磁極位置および回転速度の推定を行うベクトル制御(センサレスベクトル制御)が、モータ制御装置21により行われる。
なお、以下において、回転子32のS極およびN極のうちの黒丸で示すN極の回転角度位置を、回転子32の「磁極位置PS」ということがある。
図3にはブラシレスモータ3のd−q軸モデルが示されている。ブラシレスモータ3のベクトル制御では、ブラシレスモータ3の捲線33〜35に流れる3相の交流電流を、回転子32である永久磁石と同期して回転している2相の捲線に流す直流電流に変換して制御を簡単化する。
永久磁石の磁束方向(N極の方向)をd軸とし、d軸から電気角でπ/2[rad](90°)進んだ方向をq軸とする。d軸およびq軸はモデル軸である。U相の捲線33を基準とし、これに対するd軸の進み角をθと定義する。この角度θは、U相の捲線33に対する磁極の角度位置(磁極位置PS)を示す。d−q座標系は、U相の捲線33を基準としてこれより角度θだけ進んだ位置にある。
ブラシレスモータ3は回転子32の角度位置(磁極位置)を検出する位置センサを有していないので、モータ制御装置21は、回転子32の磁極位置PS、すなわち角度θを推定し、その推定した角度θである推定角度θmを用いて回転子32の回転を制御する。
図4にはモータ制御装置21の機能的構成の一例が、図5にはモータ制御装置21におけるモータ駆動部26および電流検出部27の構成の例が、それぞれ示されている。
図4に示すように、モータ制御装置21は、モータ駆動部26、電流検出部27、ベクトル制御部24、速度・位置推定部25、記憶部28、および測定部29などを有している。これらの要素のうち、記憶部28および測定部29は、ブラシレスモータ3を停止させるための処理に関わる。
モータ駆動部26は、ブラシレスモータ3の捲線33〜35に電流を流して回転子32を駆動するためのインバータ回路である。図5のように、モータ駆動部26は、3つのデュアル素子261,262,263、およびプリドライブ回路265などを有する。
各デュアル素子261〜263は、特性の揃った2つのトランジスタ(例えば、電界効果トランジスタ:FET)を直列接続してパッケージに収めた回路部品である。
デュアル素子261〜263によって、直流電源ライン211から接地ラインへ捲線33〜35を介して流れる電流Iが制御される。詳しくは、デュアル素子261のトランジスタQ1,Q2によって、捲線33を流れる電流Iuが制御され、デュアル素子262のトランジスタQ3,Q4によって、捲線34を流れる電流Ivが制御される。そして、デュアル素子263のトランジスタQ5,Q6によって、捲線35を流れる電流Iwが制御される。
図5において、プリドライブ回路265は、ベクトル制御部24から入力される制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−を、各トランジスタQ1〜Q6に適した電圧レベルに変換する。変換後の制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−が、トランジスタQ1〜Q6の制御端子(ゲート)に入力される。
電流検出部27は、U相電流検出部271およびV相電流検出部272を有し、捲線33,34に流れる電流Iu,Ivを検出する。Iu+Iv+Iw=0であるので、検出した電流Iu,Ivの値から計算によって電流Iwを求めることができる。なお、W相電流検出部を有してもよい。
U相電流検出部271およびV相電流検出部272は、電流Iu,Ivの流路に挿入されている抵抗値が小さい値(1/10Ωオーダー)のシャント抵抗による電圧降下を増幅してA/D変換し、電流Iu,Ivの検出値として出力する。すなわち、2シャント方式の検出を行う。
なお、モータ駆動部26と電流検出部27とを一体化した回路部品を用いてモータ制御装置21を構成することができる。
図4に戻って、ベクトル制御部24は、上位制御部20からの速度指令S1の示す速度指令値ω*に応じて、モータ駆動部26を制御する。上位制御部20は、画像形成装置1の全体の制御を受け持つコントローラであり、画像形成装置1をウォームアップするとき、プリントジョブを実行するとき、節電モードに移行するときなどに速度指令S1を発する。回転駆動の停止を指令する場合に、上位制御部20は、速度指令値ω*を「0」とした速度指令S1をベクトル制御部24に与える。つまり、この場合の速度指令S1は、停止指令S1sとなる。
ベクトル制御部24は、推定された磁極位置に基づいた回転磁界が生成されるようモータ駆動部26を制御するとともに、停止指令S1sが入力されると回転子32が停止するようモータ駆動部26を制御する。
回転子を停止させる制御として、ベクトル制御部24は、回転子32の磁極位置PSを停止位置に引き込んで停止させる磁界ベクトルを生成する電流を、推定された最新の磁極位置PSなどに基づいて決定し、決定した電流を捲線33〜35に流し続けるよう、モータ駆動部26を制御する。
図4のように、ベクトル制御部24は、速度制御部41、電流制御部42、およびPWM変換部43を有する。これらの各部は、上位制御部20からの速度指令S1が停止指令S1sではない場合において、すなわち、速度推定値ωmが「0」ではない場合において、次の処理を行う。
速度制御部41は、上位制御部20からの速度指令値ω*と速度・位置推定部25から速度推定値ωmとに基づいて、速度推定値ωmが速度指令値ω*に近づくようにd−q座標系の電流指令値Id*,Iq*を決定する。速度推定値ωmは周期的に入力される。速度制御部41は、速度推定値ωmが入力されるごとに電流指令値Id*,Iq*を決定する。
電流制御部42は、電流指令値Id*,Iq*に基づいて、d−q座標系の電圧指令値Vd*,Vq*を決定する。電圧指令値Vd*,Vq*を速度・位置推定部25に与えるとともに、速度・位置推定部25からの推定角度θmに基づいて、電圧指令値Vd*,Vq*をU相、V相、およびW相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する。
PWM変換部43は、電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づいて制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−のパターンを生成し、モータ駆動部26へ出力する。制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−は、ブラシレスモータ3に供給する3相交流電力の周波数および振幅をパルス幅変調(PWM: Pulse Width Modulation )により制御するための信号である。
速度・位置推定部25は、電流検出部27により検出されたU相の電流IuおよびV相の電流Ivの各値からW相の電流Iwの値を算出する。そして、3相の電流Iu,Iv,Iwの値を3相−2相変換を行った後、電流制御部42からの電圧指令値Vd*,Vq*などに基づいて速度推定値ωmおよび推定角度θmを求める。
速度推定値ωmは、回転子32の回転速度の推定値の例であり、推定角度θmは、回転子32の磁極位置PSの推定値の例である。速度推定値ωmは速度制御部41に入力され、推定角度θmは速度制御部41および電流制御部42に入力される。
ベクトル制御部24の各部および速度・位置推定部25により、モータ駆動部26が制御されてブラシレスモータ3が回転駆動される。
さて、本実施形態のモータ制御装置21は、ブラシレスモータ3の回転子32を所望の停止位置に停止させる機能を有している。以下、この機能を中心にモータ制御装置21の構成および動作をさらに説明する。
図4に示した記憶部28は、回転子32を所望の停止位置に停止させるための固定励磁制御に関わる電流基本設定値Ibおよび電流補正量Ic,Ic2を記憶する。測定部29は、速度制御部41からの測定指令S7に従って、例えば電流検出部27により検出された電流Iu,Ivに基づいて、回転子32の回転に関わるイナーシャJrおよび抵抗負荷Trを測定する。記憶部28および測定部29の構成については後で述べる。
図6には停止時の駆動シーケンスの例が、図7には回転子32を停止させるための磁界ベクトル85の設定の例が、図8には磁界ベクトル85に対応する電流ベクトル95の例が、それぞれ示されている。また、図9には固定励磁制御において回転子32に作用する力が、図10には回転子32が停止する過程における磁極位置PSの推移の例が示されている。
図6(A)において、時刻t1に上位制御部20からモータ制御装置21に停止指令S1sが入力される。時刻t1以前では、ベクトル制御が行われて回転速度(角速度)ωが一定に保たれていたものとする。しかし、加速しまたは減速していてもよい。
モータ制御装置21は、停止指令S1sが入力されると、減速制御を開始する。例えば、速度制御部41が、回転速度ωが所定の度合いで次第に低減するよう電流指令値Id*,Iq*を変更することにより回転磁界の回転(周波数)を制御し、回転子32にブレーキをかける。また、これに限らず、減速制御として、いわゆる3相短絡式のショートブレーキ制御またはフリーラン制御を行ってもよい。ショートブレーキ制御を行う場合には、モータ駆動部26のトランジスタQ1,Q3,Q5をすべてオフ状態としかつトランジスタQ2,Q4,Q6をすべてオン状態とする。フリーラン制御を行う場合には、トランジスタQ1〜Q6をすべてオフ状態とする。
減速制御は、回転速度ωが下限速度ω1以上のあらかじめ設定された制御切替速度ω2に低下するまで続けられる。下限速度ω1とは、電流Iu,Ivに基づく速度・位置推定部25による磁極位置PSの推定が可能な最低の回転速度ωである。
回転速度ωが制御切替速度ω2に低下すると(時刻t2)、モータ制御装置21は、実行する制御を減速制御から固定励磁制御へ切り替える。
固定励磁制御は、回転子32を停止させるために、回転子32の磁極を所定の停止位置に引き込む磁界が生じるよう、捲線33〜35に電流を流し続ける制御である。固定励磁制御を行うことにより、図6(A)の例では時刻t3で回転子32が停止する。
図6(B)には、固定励磁制御における電流の例が示されている。
図6(B)において、固定励磁制御における各捲線33〜35の電流Iu,Iv,Iwは、時刻t2において推定された最新の磁極位置PS、後で述べる進角量、および負荷条件に基づいて決定される、固定の値の直流電流である。最新の磁極位置PSは、最新の推定角度θmに基づくものである。最新の磁極位置PSまたは最新の推定角度θmは、実質的に最新のものであればよい。
固定励磁制御において、進角量および負荷条件に応じて電流指令値Id*,Iq*が決定され、決定された電流指令値Id*,Iq*およびそのときの推定角度θmが、そのまま固定されることにより、各電流Iu,Iv,Iwが固定の値の直流電流となる。したがって、各電流Iu,Iv,Iwの大きさおよび正負の向きは、通常、その直前の減速制御時からは不連続の異なったものとなる。なお、電流指令値Id*,Iq*によって、後で述べる電流ベクトル95が設定される。
なお、時刻t1までのベクトル制御では、各電流Iu,Iv,Iwは、回転磁界を発生するための交流電流である。時刻t2までの減速制御では、例えば回転子32にブレーキをかけるための電流(減速時電流)が流れる。このときの各捲線の電流Iu,Iv,Iwは、例えば図に破線で示すように交流電流となる。
また、固定励磁制御において、直流電源ライン211からモータ駆動部26に流れ込む電流Iは、ほぼ一定の直流電流となる。
固定励磁制御における電流は、この制御に切り替わった時刻t2からその流れを開始するが、終了時点としては、回転子32が停止する時刻t3まで流し続けることが必要である。回転子32の停止を検出することが困難である場合には、固定励磁制御に必要な時間(t3−t2)を予測し、それに余裕時間を加えた時間が経過するまで流せばよい。この場合に、進角量などを考慮してその時間を予めテーブルなどに設定しておいてもよい。
また、固定励磁制御における電流は、時刻t2から開始した後、次に何らかの制御が開始されるまでそのまま流し続けてもよい。この場合には、回転子32の位置がその状態で固定されることにより停止位置が分かるので、次の制御が容易となる利点がある。
さて、固定励磁制御には、速度・位置推定部25による推定角度θmを用いる。このため、上に述べた制御切替速度ω2は、減速制御から固定励磁制御への切替えのタイミングが速度・位置推定部25による推定が可能である期間内となるよう定められている。
以下、固定励磁制御について詳述する。
図7〜図9では、回転子32を停止させたい位置(狙いの位置)である停止位置Pxを二重丸で示している。
なお、図7〜図9において、永久磁石の磁束方向を示すd軸は、推定角度θmによって決定される軸(いわゆるγ軸)とほぼ同じであるので、d軸およびq軸を、γ軸およびδ軸と等しいものとして扱う。また、d軸およびq軸は、永久磁石の磁束方向を理想的に示す軸であるが、実際に推定角度θmを経て推定されまたは検知されるのはγ軸およびδ軸であり、これらは漸近的に重なるので、実際の制御においてはγ軸およびδ軸を用いてよい。つまり、本実施形態において、d−q軸に代えてγ軸−δ軸を用いることができ、また、Id、Iq、θなどについてもこれに代えてIγ、Iδ、θmを用いることができる。
時点t2において制御が固定励磁制御に切り替わると、速度制御部41は、図7(A)および(B)に示すように、回転子32の回転中心から停止位置Pxへ向かう磁界ベクトル85を定める。磁界ベクトル85は、回転子32を停止位置Pxに引き込む磁界である。
磁界ベクトル85の向きを定める停止位置Pxは、図7(A)のように磁極位置PSに対して進み方向に回転する側の位置であってもよいし、図7(B)のように磁極位置PSに対して遅れ方向に回転する側の位置であってもよい。
図7(A)の場合には、磁極位置PSから停止位置Pxまでの回転角度である「進角量dθ」は正の値であり、電気角で最大180度である。図7(B)の場合には、「進角量dθ」は負の値であり、その絶対値は電気角で最大(180−β)度である。βは、磁界ベクトル85により遅れ方向に回転し出す前に進み方向に慣性により回転する分の角度である。
なお、ここに示したブラシレスモータ3の極数は2であって電気角と機械角とが等しいので、磁極位置PSに対して機械角で−(180−β)〜+180度ずれる範囲が停止位置Pxになり得る。
停止位置Pxは、そのときの磁極位置PSを基準に決定する相対的な位置であってよいし、あらかじめ定められる固定の位置(絶対的な位置)であってもよい。速度制御部41は、停止位置Pxを特定する情報を記憶している。
停止位置Pxを相対的な位置とする場合には、進角量dθがあらかじめ定められる。停止位置Pxは、例えばU相のコア36の角度位置から停止位置Pxまでの角度θxで特定される。角度θxは、推定角度θmと進角量dθとの和に相当する角度となる。
停止位置Pxを固定の位置とする場合には、停止位置Pxを特定する角度θxが、あらかじめ定められる。この場合の進角量dθは、推定角度θmと角度θxとの差であり、磁極位置PSに応じて変わる。
磁界ベクトル85を定めることは、図8(A)に示すように、磁界ベクトル85と同じ向きの電流ベクトル95を定めることに相当する。電流ベクトル95は、回転子32を停止位置Pxに引き込む磁界を生成するために捲線33〜35に流すべき電流を表わす。
電流ベクトル95を定めることは、モータ駆動部26を制御するための実際の処理の上では、電流ベクトル95の向きと大きさとを設定することである。電流ベクトル95の向きとして、最新の磁極位置PS(d軸の角度位置)を示す推定角度θmを設定する。そして、電流ベクトル95の大きさとして、電流ベクトル95のd軸成分Idおよびq軸成分Iqを設定する。d軸成分Id、q軸成分Iq、および推定角度θmが決まると、ベクトル制御部24による制御信号U+,U−,V+,V−,W+,W−のパターンが決まり、モータ駆動部26を介して流れる電流Iu,Iv,Iwのそれぞれの大きさおよび向きが決まる。
図8(B)に示すように、電流ベクトル95の大きさを表わすパラメータである「電流設定値Ia」は、進角量dθが大きいほど大きくなるような適切な値に設定される。つまり、回転子32の磁極位置PSが停止位置Pxに到着しなかったり停止位置Pxを大きく通り過ぎたりすることなく、磁極位置PSが停止位置Pxに引き込まれて停止するようにする。
速度制御部41は、電流設定値Iaを設定してd軸成分Idおよびq軸成分Iqを算出し、d軸成分Idを電流指令値Id*として、q軸成分Iqを電流指令値Id*として、電流制御部42に与え続ける。このとき、速度・位置推定部25は、固定励磁制御に切り替わる直前に推定した推定角度θmを最新の推定角度θmとして電流制御部42に与え続ける。
すなわち、固定励磁制御において、電流指令値Id*,Id*および推定角度θmは更新されることなく一定に保たれる。これにより、磁界ベクトル85を生成する電流Iu,Iv,Iwが捲線33〜35を流れ続け、磁界ベクトル85が保たれる。
ところで、図9に示すように、固定励磁制御を行うときに、回転子32には、慣性負荷Tj、抵抗負荷Tr、および引込み力(回転駆動トルク)Teが作用する。
慣性負荷Tjは、回転子32を回り続けさせようとする力である。慣性負荷Tjは、回転子32とレジストローラ対15Bとギヤなどの回転力を伝達する手段とを含む回転部分の総合的なイナーシャ(Jr)、および角加速度(dω/dt)に依存する。すなわち、進角量dθが正の値である場合には、Tj=−Jr・(dω/dt)と表され、進角量dθが負の値である場合には、Tj=Jr・(dω/dt)と表される。
抵抗負荷Trは、用紙9や機械の摩擦などに依存する摺動抵抗であり、回転を抑制するように作用する。
引込み力Teは、磁界ベクトル85により生じる力であり、電流ベクトル95の大きさに比例する。詳しくは、電流設定値をIa、鎖交磁束をφ、電流ベクトル95のq軸成分をId、進角量をdθとして、次の式で表わされる。
Te=φ・Id=φ・Ia・cos(π/2−dθ)=φ・Ia・sin(dθ)
慣性負荷Tjおよび抵抗負荷Trが作用するということは、磁界ベクトル85による磁極位置PSの引込みの成否に、進角量dθとともにブラシレスモータ3の負荷条件が関係することを意味する。
そこで、ベクトル制御部24は、進角量dθとブラシレスモータ3の負荷条件とに基づいて電流設定値Iaを決定する。上に述べた通り、電流ベクトル95の向きは、回転子32の磁極位置PSに応じて設定するので、ベクトル制御部24は、推定された最新の磁極位置PSと進角量dθと負荷条件とに基づいて、磁界ベクトル85を生成する電流を決定することになる。
このように電流を決定すると、電流の大きさを必要最小限またはそれに近い大きさとすることができ、図10(A)および(B)において実線L1,L4で示すように、磁極位置PSを推定角度θmの位置から角度θxの停止位置へ引き込んだ時点t3、またはその近辺で停止させることが可能となる。
なお、電流設定値Iaが大き過ぎると、図10(A)に一点鎖線L2で示すように、磁極位置PSが停止位置を通り過ぎ、その後に停止位置に近づくように振動する状態を経て時点t4で停止することがある。すなわち、時点t3から振動が収束する時点t4までの余分の時間を費やして停止する。このため、例えば、レジストローラ対15Bを一旦停止させた後に回転を再開する場合に、再開可能な時期が遅くなり、画像形成の所要時間が長引いて生産性が低下してしまうことがある。
また、電流設定値Iaが小さ過ぎると、図10(A)に二点鎖線L3で示すように、磁極位置PSが停止位置に到達することなく停止してしまい、所望の停止位置に磁極位置PSを停止させることができないことがある。
このように、電流設定値Iaが適切でない場合には、回転子32の磁極位置PSが所望の停止位置に停止しない。そこで、本実施形態においては、記憶部28に記憶されている電流基本設定値Ibおよび電流補正量Ic,Ic2を用いて、電流設定値Iaが適切になるよう決定する。電流基本設定値Ibおよび電流補正量Ic,Ic2は、あらかじめ実験または理論計算の結果などに基づいて定められている。
図11には電流基本設定値Ibおよび電流補正量Ic,Ic2を定めるための実験に関わる引込み送り量D2の例が、図12には当該実験の結果の一部が、それぞれ示されている。
図11において、レジストローラ対15Bが用紙9の搬送速度に応じた一定の速度で回転している状態で、レジストローラ対15Bに向けて用紙9が搬送されてくる。レジストローラ対15Bの例えば上流側の位置P1に用紙9の先端が到着すると、それを検知した上位制御部20からモータ制御装置21に停止指令S1sが与えられ、直ちにブラシレスモータ3の減速制御が開始される。ここで、減速制御における加速度(減速率)は一定であるものとする。
用紙9の先端が位置P1よりも下流の位置P2に到着した時点で、減速制御から固定励磁制御に切り替わる。固定励磁制御により、用紙9の先端は、位置P2よりも下流の位置P3に到着して停止する。
位置P1から位置P2までの距離D1は、減速制御の開始時点の回転子32の角速度、レジストローラ対15Bに回転駆動力を伝えるギヤの減速比、減速制御における減速率、および制御切替速度ω2により決まる。つまり、位置P2は、駆動シーケンス(運転パターン)における減速制御の条件に応じて決まる。
位置P2から位置P3までの距離(これを「引込み送り量D2」と呼称する)は、電流設定値Iaが適切である場合に、進角量dθに依存する。したがって、位置P3を絶対的な位置としたい場合には、すなわち引込み送り量D2を固定量としたい場合には、引込み送り量D2に対応するよう進角量dθを設定し、かつ電流設定値Iaを過不足のない適切な値に設定する必要がある。
図12(A)では、電流設定値Iaを「0.3」に設定し、進角量dθの設定を変更して複数回ずつ引込み送り量D2を測定したときの最大値、平均値、および最小値が示されている。図12(B)では、電流設定値Iaを「1.0」に設定し、図12(A)の場合と同様に引込み送り量D2を測定したときの最大値、平均値、および最小値が示されている。いずれの場合も、用紙9は、一般にコピー用紙として使用される普通紙(坪量は60g/平方メートル程度)である。
図12(A)においては、進角量dθを「1.5[rad]」以下に設定したときには、進角量dθに応じて引込み送り量D2が増える。ただし、進角量dθを「1.5」に設定したときの引込み送り量D2は、最大でも0.16mm程度であり、かつ最小値と最大値との差(ばらつき)が大きい。進角量dθを「1.5」よりも大きい値に設定すると、引込み送り量D2は、進角量dθを「1.5」に設定した場合よりも小さくなる。
図12(A)によると、「電流設定値Iaを「0.3」に設定した場合には、引込み送り量D2を0.16mmよりも大きくすることができない」ということが分かる。
図12(B)においては、進角量dθを「2.5」以下に設定したときには、進角量dθに応じて引込み送り量D2が増える。特に、進角量dθが「0」〜「1.5」の範囲内であるときには、引込み送り量D2のばらつきが小さい。
図12(B)によると、「進角量dθを「0」〜「1.5」の範囲内の値に設定する場合には、電流設定値Iaを「1.0」に設定することにより、引込み送り量D2が進角量dθにほぼ比例する値になる」ということが分かる。
図13にはモータ制御装置21における記憶部28および測定部29の構成の例が示されている。
記憶部28は、基本設定値記憶部28A、負荷別設定値記憶部28B、組合せ別設定値記憶部28C、および紙種別設定値記憶部28Dを有する。
基本設定値記憶部28Aは、進角量dθの複数の選択肢のそれぞれに対応する電流基本設定値Ibをテーブル81a,81b,81c,81dにまとめて記憶する。
電流基本設定値Ibは、電流設定値Iaの設定における基本の値である。すなわち、電流基本設定値Ibを負荷条件に応じた電流補正量Ic,Ic2を用いて補正した値が、電流設定値Iaとして設定される。電流基本設定値Ibは、負荷条件が基準とする条件(例えば用紙9を搬送しない無搬送状態)である場合において進角量dθの設定通りの位置に停止させることができる電流の最小値に余裕値を加えた電流値に対応するよう定められている。
負荷別設定値記憶部28Bは、抵抗負荷Trの複数の値のそれぞれに対応する負荷別設定値を電流補正量Icとしてテーブル82a,82bにまとめて記憶する。
組合せ別設定値記憶部28Cは、イナーシャJrと進角量dθとの複数の組合せのそれぞれに対応する組合せ別設定値を電流補正量Icとしてテーブル83a,83bにまとめて記憶する。
紙種別設定値記憶部28Dは、用紙9の複数の種類のそれぞれに対応する紙種別設定値を電流補正量Ic2としてテーブル84にまとめて記憶する。
測定部29は、負荷測定部29Aおよびイナーシャ測定部28Bを有する。
負荷測定部29Aには、回転子32が一定の速度で回転するようベクトル制御部24によりモータ駆動部26が制御されているときに、速度制御部41から測定指令S7が入力される。
負荷測定部29Aは、測定指令S7が入力されたときに、電機子である固定子31に流れる電流Iに基づいて抵抗負荷Trを測定する。その際に、電流Iとして、例えば電流検出部27により検出された電流Iu,Ivを用いる。測定の処理として、負荷測定部29Aは、電流Iu,Ivから電流Iを求め、求めた電流Iに対応する抵抗負荷Trを、電流Iに応じた抵抗負荷Trを示すテーブルから読み出して、速度制御部41に送る。速度制御部41において、抵抗負荷Trは、固定励磁制御のための情報として記憶される。
イナーシャ測定部28Bには、回転子32の回転が加速するようベクトル制御部24によりモータ駆動部26が制御されているときに、速度制御部41から測定指令S7が入力される。このとき、測定指令S7には、回転子32の角加速度α(α=dω/dt)が含まれる。
イナーシャ測定部28Bは、測定指令S7が入力されたときに、電機子である固定子31に流れる電流Iに基づいてイナーシャJrを測定する。測定の処理として、イナーシャ測定部28Bは、電流Iu,Ivから電流Iを求め、次の式に基づいてイナーシャJrを算出して速度制御部41に送る。
Jr=Kt・I/α
ただし、Ktは、ブラシレスモータ3の仕様に応じたトルク定数である。
速度制御部41において、イナーシャJrは、固定励磁制御のための情報として記憶される。
図14には固定励磁制御において電流を決定するために用いるテーブル群80aの第1例が、図15には同じくテーブル群80bの第2例が、それぞれ示されている。図16には同じくテーブル群80cの第3例が、図17には同じくテーブル群80dの第4例が、それぞれ示されている。
図14において、テーブル群80aは、3つのテーブル81a,81b,82aからなる。このテーブル群80aは、イナーシャJrが変化することがほとんどなく、抵抗負荷Trの変化する可能性がある場合に好適に用いることができる。
テーブル81a,81bは、進角量dθの複数の範囲のそれぞれと電流基本設定値Ibとを対応づけている。テーブル81aでは、進角量dθが正の値である場合の電流基本設定値Ib(第1の電流基本設定値)が示され、テーブル81bでは、進角量dθが負の値である場合の電流基本設定値Ib(第2の電流基本設定値)が示される。
例えば、テーブル81aにおいて、進角量dθの範囲は、「0以上1.5未満」、「1.5以上2.5未満」、および「2.5以上π未満」とされている。各範囲に対応する電流基本設定値Ibは、「0.8」、「1.0」、および「1.5」とされている。
テーブル82aは、抵抗負荷Trの複数の値のそれぞれと電流補正量Icとを対応づけている。電流補正量Icは、電流基本設定値Ibに加算するべき値とされている。後に述べるテーブル82b,82c,83a,83b,83cにおいても同様に加算するべき値とされている。
テーブル群80aに基づいて、速度制御部41は、電流設定値Iaを算出する。すなわち、あらかじめ設定された進角量dθに対応する電流基本設定値Ibをテーブル81aまたはテーブル81bから読み出し、固定励磁制御に切り替わる前に測定された抵抗負荷Trに対応する電流補正量Icをテーブル82aから読み出す。そして、読み出した電流基本設定値Ibと電流補正量Icとを加算することにより、電流設定値Iaを得る。電流設定値Iaは、次の式で表わされる。
Ia=Ib+Ic
例えば、進角量dθの設定値が「1」であり、測定された抵抗負荷Trが「0.1」である場合には、電流基本設定値Ibはテーブル81aによると「0.8」であり、電流補正量Icはテーブル82aによると「0.2」である。したがって、電流設定値Iaはこれらを加算して「1.0」と算出される。
図15において、テーブル群80bは、4つのテーブル81a,81b,82b,84からなる。これらのうち、テーブル81a,81bは、テーブル群80aのものと同様である。テーブル群80bは、画像形成装置1に対してユーザが用紙9の種類を入力することができ、または用紙9の種類を画像形成装置1が判別することができる場合に好適に用いることができる。
テーブル82bは、抵抗負荷Trの複数の値のそれぞれと電流補正量Icとを対応づけている。抵抗負荷Trの複数の値は、図14のテーブル82aと同様であるが、対応する電流補正量Icの値はテーブル82aにおける値と異なる。
テーブル84は、用紙9の複数の種類のそれぞれと電流補正量Ic2とを対応づけている。用紙9の種類は、「薄紙」、「普通紙」、「厚紙1」、および「厚紙2」などである。電流補正量Ic2は、電流基本設定値Ibに加算するべき値とされている。
テーブル群80aを用いる場合には、負荷測定部29Aは、レジストローラ対15Bによる用紙の搬送が行われていない無搬送状態において回転子32が一定の速度で回転するようモータ26駆動部が制御されているときに、捲線33〜35を流れる電流Iに基づいて抵抗負荷Trを測定する。
また、この場合において、上位制御部20は、用紙9の種類をモータ制御装置21に通知する。すなわち、上位制御部20は、停止指令S1sを発する以前の時点において、用紙9の種類を示すデータ信号S5をを速度制御部41に入力する(図4参照)。
速度制御部41は、進角量dθに対応する電流基本設定値Ibをテーブル81aまたはテーブル81bから読み出し、無搬送状態において測定された抵抗負荷Trに対応する電流補正量Icをテーブル82bから読み出す。さらに、通知された用紙9の種類に対応する電流補正量Ic2をテーブル84から読み出す。
そして、読み出した電流基本設定値Ibと電流補正量Icとを電流補正量Ic2と加算することにより、電流設定値Iaを得る。つまり、電流補正量Icとを電流補正量Ic2との和を用いて電流基本設定値Ibを補正することにより、捲線33〜35に流す電流を決定する。電流設定値Iaは、次の式で表わされる。
Ia=Ib+Ic+Ic2
例えば、進角量dθの設定値が「1」であり、測定された抵抗負荷Trが「0.1」であり、用紙9が「普通紙」であるものとする。この場合には、テーブル81a,82b,84によると、電流基本設定値Ibは「0.8」であり、電流補正量Icは「0」であり、電流補正量Ic2は「2.0」である。したがって、電流設定値Iaは「1.0」と算出される。
図16において、テーブル群80cは、2つのテーブル81c,83aからなる。このテーブル群80aは、抵抗負荷Trがほとんど変化せず、イナーシャJrが大幅に変化する可能性のある場合に好適に用いることができる。例えば、部品交換または設計変更などによりローラまたはギヤの材質が変わったときに、イナーシャJrが大幅に変化することがある。
テーブル81cは、進角量dθの複数の範囲のそれぞれと電流基本設定値Ibとを対応づけている。進角量dθの範囲区分は、図14のテーブル81aと同様であるが、各範囲に対応する電流基本設定値Ibの値はテーブル81aにおける値と異なる。テーブル81cでは、例えば「普通紙」に対応する補正量を加味して電流基本設定値Ibが定められている。
テーブル83aは、イナーシャJrと進角量dθとの複数の組合せのそれぞれと組合せ別設定値としての電流補正量Ibとを対応づけている。
テーブル83aにおいて、イナーシャJrは、所定のしきい値Jr1により2つの範囲に区分されている。しきい値Jr1未満の範囲およびしきい値Jr1以上の範囲のそれぞれについて、進角量dθが2つに区分されており、イナーシャJrと進角量dθとの組合せは4通りとされている。
イナーシャJrがしきい値Jr1未満である場合には、慣性負荷Tjが小さいので、回転子32が停止しやすい。進角量dθが比較的に小さいときには、電流基本設定値Ibのままで十分な引込み力Teが得られると考えられるので、電流補正量Ibは「0」とされている。進角量dθが比較的に大きいときには、引込み力Teを大きくするよう電流補正量Ibは「0.20」とされている。
逆に、イナーシャJrがしきい値Jr1以上である場合には、慣性負荷Tjが大きいので、回転子32が停止しにくい。進角量dθが比較的に小さいときには、停止位置Pxを通り過ぎようとする磁極を停止位置Pxに引き留めるために、引込み力Teを大きくするよう電流補正量Ibは「0.20」とされている。進角量dθが比較的に大きいときには、引込み力Teを大きくしなくても、磁極を停止位置Pxに到達すると考えられるので、電流補正量Ibは「0」とされている。
速度制御部41は、設定された進角量dθに対応する電流基本設定値Ibに、測定されたイナーシャJrに対応する電流補正量Icを加算することにより、電流設定値Iaを算出する。
図17において、テーブル群80dは、2つのテーブル81d,83bからなる。このテーブル群80dは、イナーシャJrおよび抵抗負荷Trが共に変化する可能性のある場合に好適に用いることができる。
テーブル81dは、進角量dθの複数の範囲のそれぞれと電流基本設定値Ibとを対応づけている。テーブル83bは、イナーシャJrと進角量dθと負荷抵抗Trとの複数の組合せのそれぞれと、組合せ別設定値としての電流補正量Ibとを対応づけている。
速度制御部41は、設定された進角量dθに対応する電流基本設定値Ibに、測定されたイナーシャJrおよび抵抗負荷Trに対応する電流補正量Icを加算することにより、電流設定値Iaを算出する。
図18にはモータ制御装置21における処理の流れが、図19には固定励磁制御の処理の流れの例が、図20には固定励磁制御における電流基本設定値Ibを決定する処理の流れの例が、それぞれ示されている。
図18に示すように、起動指令が上位制御部20から与えられるのを待つ(#101)。起動指令は、回転子32が停止している状態、減速制御中、または固定励磁制御中に発せられる速度指令S1であって、速度指令値ω*を用紙9の搬送速度に対応する所定の値としたものである。
起動指令が与えられると(#101でYES)、加速制御を開始し(#102)、加速中にイナーシャJrを測定して記憶する(#103)。
速度推定値ωmが起動指令の速度指令値ω*に達すると、加速制御を終了し、代わって速度推定値ωmを一定に保つ定速制御を行う(#104)。定速制御中に、レジストローラ対15Bにより用紙9を搬送している搬送状態の抵抗負荷Tr、または搬送していない無搬送状態の抵抗負荷Trを測定して記憶する(#105)。
その後は、停止指令S1sが上位制御部20から与えられるのを待つ(#106)。停止指令S1sがが与えられると(#106でYES)、抵抗制御切替速度ω2を制御用のレジスタにセットし(#107)、減速制御を開始する(#108)。
速度推定値ωmが制御切替速度ω2まで低下すると(#109でYES)、減速制御から固定励磁制御へ制御を切り替え、固定励磁制御によりブラシレスモータ3の回転を停止させる(#110)。
図19に示すように、固定励磁制御においては、最新の推定角度θmに基づいて磁極位置PSを判別し(#301)、進角量dθを決定する(#302)。例えば、停止位置Pxを磁極位置PSに対する相対的な位置とするモードにおいては、あらかじめ設定されている進角量dθを制御用のレジスタにセットする。
進角量dθに応じて電流基本設置値Ibを決定し(#303)、電流補正量Icを決定する(#304)。上に述べたようにテーブル群80bを用いる場合には、電流補正量Ic2をも決定する。続いて、電流基本設置値Ibおよび電流補正量Ic,Ic2に基づいて、電流設定値Iaを算出する(#305)。
算出した電流設定値Iaを用いて電流ベクトル95のd軸成分Idおよびq軸成分Iqを求めて、電流指令値Id*,Iq*を決定する(#306)。
そして、電流指令値Id*,Iq*および最新の磁極位置PSに対応する推定角度θmを用いてモータ駆動部26を制御する(#307)。つまり、磁界ベクトル85に対応する電流をブラシレスモータ3に供給するようモータ駆動部26を制御する。
図20に示すように、電流基本設定値Ibを決定する処理においては、進角量dθが正の値であるか否かを判別する(#331)。ここで、状況の例として、図11に示した位置P3に用紙9を位置決めする場合を想定する。用紙9を第1の速度V1で搬送する通常モードでは、進角量dθが正の値となる。しかし、速度V1より速い第2の速度V2で搬送する高速モードでは、減速制御中に移動する距離D1が長くなるので、減速制御の終了時の位置P2が位置P3より下流になることがある。この場合には、進角量dθが負の値となる。
進角量dθが正の値であると判別した場合には(#331でYES) 、図14および図15に示した第1のテーブル81aから進角量dθに対応する電流基本設定値Ibを読み出す(#332)。
進角量dθが負の値であると判別した場合には(#331でNO) 、第2のテーブル81bから進角量dθに対応する電流基本設定値Ibを読み出す(#333)。
以上の実施形態によると、永久磁石同期電動機の回転子を所望の位置に停止させることのできる制御装置および制御方法を提供することができる。例えば、上位制御部20から刻々と回転角度位置を指定する位置指令が与えられない場合であっても、回転子を所望の位置に停止させることができる。
加えて、進角量dθとブラシレスモータ3の負荷条件とに基づいて電流設定値Iaを決定するので、磁界ベクトル85の大きさを必要最小限またはそれに近い大きさとすることができる。つまり、所望の位置に到着する前に停止したり、所望の位置を通り過ぎて停止したりする回転の過不足の発生を低減することができる。停止間際の振動を低減してより早く円滑に停止させることができる。
上に述べた実施形態によると、テーブル81a〜81d,82a,82b,83a,83b,84が記憶部28において記憶されるので、進角量dθ、イナーシャJr、および抵抗負荷Trのそれぞれが単一の値に限定されない。したがって、レジストローラ15B以外の搬送ローラ、転写用のローラ、または定着用のローラなどの各種の回転体を回転駆動するブラシレスモータの制御に、モータ制御装置21を使用することができる。画像形成装置1以外の画像形成装置または他の機器におけるブラシレスモータの制御に、モータ制御装置21を利用することができる。
上に述べた実施形態によると、3相の交流電流を2相の捲線に直流を流すと見做すd−q座標系を基本とした制御モデルによる制御方法を利用して固定励磁制御を行うので、3相の各電流の値を他の方法により計算する場合と比べて、処理が簡単になる。回転駆動のためのベクトル制御に用いる構成要素の大部分を固定励磁制御のために流用することができるので、流用しない場合と比べてモータ制御装置21の構成を簡素化することができる。
上に述べた実施形態においては、電流補正量Ic、Ic2を電流基本設定値Ibに加算した。しかし、これに限らず、電流補正量Ic、Ic2を係数として設定し、電流基本設定値Ibと電流補正量Ic、Ic2との積を電流設定値Iaとして算出してもよい。または、電流基本設定値Ibを大きめに設定するとともに、電流基本設定値Ibから電流補正量Ic、Ic2を減算した値が所望の電流設定値Iaとなるように、電流補正量Ic、Icを設定してもよい。
上に述べた実施形態においては、電流指令値Id*,Iq*および推定角度θmを保持して固定の励磁を行うようにしたが、これに限らない。電流指令値Id*,Iq*および推定角度θmに基づいて決定または生成した指令値または制御信号の値を記憶するようにしてもよい。すなわち、2相の電圧指令値Vd*,Vq*、3相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*、または捲線の電流Iu,Iv,Iwを記憶すれば、捲線33〜35に一定の電流を流し続けるようにモータ駆動部26を制御して回転子32を停止させることができる。
上に述べた実施形態においては、検出した電流Iu,Ivの値に基づいてイナーシャJrおよび抵抗負荷Trを測定したが、例えば電流指令値Id*,Iq*のように電流Iu,Ivと相関のある値に基づいてイナーシャJrおよび抵抗負荷Trを測定しまたは推定してもよい。
上に述べた実施形態において、減速制御から固定励磁制御へ切り替える時点を、停止指令S1sが入力されてから所定の時間が経過した時点、または磁極位置PSを推定することができなくなった時点とすることができる。いずれにしても、減速制御中に周期的に推定角度θmを取得する。減速制御としてフリーラン制御を行う場合には、断続的にショートブレーキ制御を行って電流Iu,Ivを検出して推定角度θmを取得する。推定角度θmを取得することができなくなった時点で固定励磁制御に切り替える場合には、固定励磁制御に切り替える以前の最後に取得した推定角度θmを用いて電流指令値Id*,Iq*を得る。
上に述べた実施形態において、イナーシャJrの値が確定している場合には、その確定している値をあらかじめ記憶しておき、イナーシャJrを測定する処理(図18のステップ#103)を省略することができる。また、抵抗負荷Trについても同様であり、確定している場合には、その確定している値をあらかじめ記憶しておき、抵抗負荷Trを測定する処理(ステップ#105)を省略することができる。
上に述べた実施形態において、テーブル81〜84の構成およびデータ値などは例を示すものであり、図に示した以外の種々の構成またはデータ値とすることができる。また、記憶部28の構成などについても種々変更することができる。
その他、画像形成装置1およびモータ制御装置21のそれぞれの全体または各部の構成、処理の内容、順序、またはタイミングなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
3 ブラシレスモータ(永久磁石同期電動機)
9 用紙
15B レジストローラ対(搬送ローラ)
21 モータ制御装置(制御装置)
24 ベクトル制御部(制御部)
25 速度・位置推定部(推定部)
26 モータ駆動部(駆動部)
28 記憶部
28A 基本設定値記憶部(記憶部)
28B 負荷別設定値記憶部(記憶部)
28C 組合せ別設定値記憶部(記憶部)
28D 紙種別設定値記憶部(記憶部)
29 測定部
31 固定子(電機子)
32 回転子
33,34,35 捲線
41 速度制御部
42 電流制御部
85 磁界ベクトル
95 電流ベクトル
dθ 進角量
I 電流
Iu,Iv,Iw 電流
Ia 電流設定値
Ib 電流基本設定値(第1の電流基本設定値、第2の電流基本設定値)
Ic 電流補正量(補正量、設定値)
Id d軸成分
Iq q軸成分
Jr イナーシャ(負荷条件)
Tr 抵抗負荷(負荷条件)
PS 磁極位置
Px 停止位置
S1s 停止指令
θm 推定角度(推定された磁極位置)
ω 回転速度(速度)

Claims (6)

  1. 電機子に流れる電流による回転磁界によって永久磁石を用いた回転子が回転する永久磁石同期電動機の制御装置であって、
    前記電機子に電流を流して前記回転子を駆動する駆動部と、
    前記電機子に流れる電流に基づいて前記回転子の磁極位置を推定する推定部と、
    推定された前記磁極位置に基づいた前記回転磁界が生成されるよう前記駆動部を制御するとともに、停止指令が入力されると前記回転子が停止するよう前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記回転子を停止させる制御として、前記回転子の磁極位置を停止位置に引き込んで停止させる磁界ベクトルを生成する電流を、推定された最新の磁極位置と当該最新の磁極位置から前記停止位置までの回転角度である進角量と前記永久磁石同期電動機の負荷条件とに基づいて決定し、決定した電流を前記電機子に流し続けるよう前記駆動部を制御するものであり、前記進角量に対応した電流基本設定値と前記負荷条件に応じて定められた補正量とを用いて電流設定値を定め、前記磁界ベクトルの大きさが当該電流設定値に対応する大きさとなるよう前記電流を決定し、前記補正量として、イナーシャと前記進角量との組合せに応じた設定値を用いる
    ことを特徴とする永久磁石同期電動機の制御装置。
  2. 前記電流基本設定値は、前記負荷条件が基準とする条件である場合における前記電流の最小値に余裕値を加えた電流値に対応するよう定められている、
    請求項記載の永久磁石同期電動機の制御装置。
  3. 前記イナーシャと前記進角量との複数の組合せのそれぞれに対応する組合せ別設定値を
    前記設定値として記憶する組合せ別設定値記憶部と、
    前記回転子の回転が加速するよう前記駆動部が制御されているときに、前記電機子に流れる電流に基づいて前記イナーシャを測定するイナーシャ測定部とを有し、
    前記制御部は、測定された前記イナーシャに対応する前記組合せ別設定値を前記補正量として用いる、
    請求項記載の永久磁石同期電動機の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記停止位置の前記磁界ベクトルに対応するd−q座標系における電流ベクトルのd軸成分およびq軸成分を用いて前記電流を決定する、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の永久磁石同期電動機の制御装置。
  5. 用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    電機子に流れる電流による回転磁界によって永久磁石を用いた回転子が回転する永久磁石同期電動機と、
    前記永久磁石同期電動機により回転駆動されて前記用紙を搬送する搬送ローラと、
    前記永久磁石同期電動機を制御する制御装置と、を有しており、
    前記制御装置は、
    前記電機子に電流を流して前記回転子を駆動する駆動部と、
    前記電機子に流れる電流に基づいて前記回転子の磁極位置を推定する推定部と、
    推定された前記磁極位置に基づいた前記回転磁界が生成されるよう前記駆動部を制御するとともに、停止指令が入力されると前記回転子が停止するよう前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記回転子を停止させる制御として、前記回転子の磁極位置を停止位置に引き込んで停止させる磁界ベクトルを生成する電流を、推定された最新の磁極位置と当該最新の磁極位置から前記停止位置までの回転角度である進角量と前記永久磁石同期電動機の負荷条件とに基づいて決定し、決定した電流を前記電機子に流し続けるよう前記駆動部を制御するものであり、前記進角量に対応した電流基本設定値と前記負荷条件に応じて定められた補正量とを用いて電流設定値を定め、前記磁界ベクトルの大きさが当該電流設定値に対応する大きさとなるよう前記電流を決定し、前記補正量として、イナーシャと前記進角量との組合せに応じた設定値を用いる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 電機子に流れる電流による回転磁界によって永久磁石を用いた回転子が回転する永久磁石同期電動機の制御方法であって、
    前記回転子を停止させる制御として、前記回転子の磁極位置を停止位置に引き込んで停止させる磁界ベクトルを生成する電流をそのときの前記磁極位置と当該磁極位置から前記停止位置までの回転角度である進角量と前記永久磁石同期電動機の負荷条件とに基づいて決定し、決定した電流を前記電機子に流し続ける固定励磁制御を行うものであり、前記進角量に対応した電流基本設定値と前記負荷条件に応じて定められた補正量とを用いて電流設定値を定め、前記磁界ベクトルの大きさが当該電流設定値に対応する大きさとなるよう前記電流を決定し、前記補正量として、イナーシャと前記進角量との組合せに応じた設定値を用いる
    ことを特徴とする永久磁石同期電動機の制御方法。
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