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JP6878195B2 - 被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本態様は、切削加工において用いられる被覆工具に関する。
旋削加工及び転削加工のような切削加工に用いられる被覆工具としては、例えば特許文献1に記載の被覆工具が知られている。特許文献1に記載の被覆工具は、超硬合金又はサーメットで構成された基体と、基体のすくい面及び逃げ面に蒸着形成された被覆層とを備えている。
被覆層は、α型の酸化アルミニウムを含有するα型酸化アルミニウム層と、このα型酸化アルミニウム層の上に形成され、酸化チタンを含有するTi酸化物層とを有している。特許文献1に記載の被覆工具においては、α型酸化アルミニウム層によって被覆層の耐摩耗性が高められており、また、Ti酸化物層によって被覆層の表面潤滑性が高められている。
特開2004−181557号公報
Ti酸化物層の厚みを厚くするためにTi酸化物層を構成する酸化チタンの結晶粒子の粒径を大きくした場合には、Ti酸化物層の密着性が低下するおそれがある。これは、α型酸化アルミニウム層を構成する酸化アルミニウムの結晶粒子の間に酸化チタンの結晶粒子が入り込みにくくなり、成膜状態のバラつきが大きくなることが原因として考えられる。今般においては、密着性の良好なTi酸化物層を有する被覆工具が求められている。
一態様に基づく被覆工具は、第1面を有する基体と、前記第1面の上に位置する被覆層とを有する被覆工具であって、前記被覆層は、第1酸化アルミニウム層と、該第1酸化アルミニウム層の上に位置する酸化チタン層とを有し、前記第1酸化アルミニウム層は、実質的に複数の第1結晶粒子からなり、該第1結晶粒子は、実質的に酸化アルミニウムからなっており、前記酸化チタン層は、実質的に複数の第2結晶粒子からなり、該第2結晶粒子は、実質的に酸化チタンからなっており、前記第1面に直交する断面において、前記第1面に沿った方向における前記第2結晶粒子の幅の平均値が、前記第1面に沿った方向における前記第1結晶粒子の幅の平均値よりも小さい。
上記態様の被覆工具においては、第1酸化アルミニウム層に対する酸化チタン層の密着性が優れている。
第1の実施形態の被覆工具を示す斜視図である。 図1に示す被覆工具におけるA1−A1断面の断面図である。 図2に示す被覆工具における被覆層付近の拡大図である。 図3に示す領域B1における拡大図である。 第2の実施形態の被覆工具を示す斜視図である。 図5に示す被覆工具におけるA2−A2断面の断面図である。 図6に示す被覆工具における被覆層付近の拡大図である。 図7に示す領域B2における拡大図である。 一実施形態の切削工具を示す平面図である。 図9に示す領域B3における拡大図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。 一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す概略図である。
以下、複数の実施形態の被覆工具について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、下記の実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、被覆工具は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<被覆工具>
第1の実施形態の被覆工具1は、図1に示すように、基体3及び被覆層5を備えている。本実施形態における基体3は、第1面7(図2における上面)と、第1面7の反対側に位置する第2面9(図2における下面)と、第1面7及び第2面9の間に位置する第3面11(図2における上面と下面との間に位置する面)とを有している。第1面7及び第2面9と、第3面11との間には別の面が存在していてもよいが、本実施形態における第3面11は、第1面7及び第2面9に接続されている。
また、被覆工具1は、第1面7及び第3面11が交わる稜線に相当する部分の少なくとも一部に位置する切刃13を有している。切刃13は、第1面7及び第3面11が交わる稜線に相当する部分の全体に位置していてもよく、また、上記の稜線に相当する部分の一部のみに位置していてもよい。また、切刃13は、第1面7及び第3面11が交わる稜線に相当する部分に加えて第2面9及び第3面11が交わる稜線に相当する部分に存在していてもよい。
本実施形態における基体3は四角板形状であり、第1面7及び第2面9が四角形である。そのため、第3面11の数は4つとなっている。本実施形態においては、第1面7の少なくとも一部がすくい面領域であり、第3面11の少なくとも一部が逃げ面領域である。なお、基体3の形状としては、四角板形状に限定されるものではなく、例えば第1面7が、三角形、五角形、六角形又は円形であってもよい。また、基体3は、板形状に限定されるものではなく、例えば柱形状であってもよい。
被覆層5は、基体3の少なくとも第1面7の上に位置している。被覆層5は、第1面7のみの上に位置していてもよく、また、基体3における第1面7以外の他の面の上に位置していてもよい。本実施形態においては、第1面7に加えて第2面9及び第3面11の上にも被覆層5が位置している。被覆層5は、切削加工における被覆工具1の耐摩耗性及び耐チッピング性などの特性を向上させるために備えられている。被覆層5の厚みは特定の値に限定されるものではないが、例えば、3〜50μm程度に設定できる。
本実施形態における被覆層5は、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17を有している。第1酸化アルミニウム層15は、酸化アルミニウムを含む複数の第1結晶粒子19を有している。また、酸化チタン層17は、酸化チタンを含む複数の第2結晶粒子21を有している。酸化チタン層17は、第1酸化アルミニウム層15の上に位置している。具体的には、第1酸化アルミニウム層15の上に酸化チタン層17が積層された構成となっている。
複数の第1結晶粒子19は、それぞれ酸化アルミニウムを含んでいる。酸化アルミニウムとしては、例えば、α型及びκ型などが挙げられる。被覆層5が第1酸化アルミニウム層15を有していることによって、被覆層5の耐久性が高められる。特に複数の第1結晶粒子19がα型の酸化アルミニウムを含んでいる場合には、被覆層5の耐摩耗性が高められる。また、複数の第2結晶粒子21は、それぞれ酸化チタンを含んでいる。被覆層5が酸化チタン層17を有していることによって、被覆層5の表面潤滑性が高められる。
被覆層5に含有されている成分の元素分析は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)に付属するエネルギー分散型X線分光器(EDX)を用いたSEM−EDX法、或いは、電子線マイクロアナライザー(EPMA)を用いた分析によって評価することができる。
被覆層5に含有されている成分が上記の化合物のいずれであるかは、例えば、X線回折(XRD:X-Ray Diffraction)分析を行い、JCPDSカードとの照合によって評価で
きる。
また、被覆層5が複数の層が重なり合った構成である場合において、これらの層の境界は、例えば、走査型電子顕微鏡の写真又は透過電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)の写真を観察することにより、特定することが可能である。
図4に示すように、第1面7に直交する断面において、第1面7に沿った方向における第2結晶粒子21の幅w2の平均値が、第1面7に沿った方向における第1結晶粒子19の幅w1の平均値よりも小さい。このように第2結晶粒子21が相対的に幅の狭い構成である場合には、第1結晶粒子19の間に第2結晶粒子21が入り込み易くなる。そのため、成膜状態のバラつきが小さくなり、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17の密着性が高められる。
第1結晶粒子19の幅w1及び第2結晶粒子21の幅w2は、例えばSEMを利用して得られた画像、或いは、電子後方散乱回折(EBSD:Electron BackScatter Diffraction)を利用して得られた画像を解析することによって評価できる。
まず、上記の手法によって、第1酸化アルミニウム層15が有する複数の第1結晶粒子19と、酸化チタン層17が有する複数の第2結晶粒子21とのそれぞれが判別できる画像を得る。次に、この画像において、第1結晶粒子19の幅w1及び第2結晶粒子21の幅w2を測定する。以上によって、第1結晶粒子19の幅w1の平均値及び第2結晶粒子21の幅w2の平均値を比較することが可能である。
なお、第1結晶粒子19の幅w1の平均値及び第2結晶粒子21の幅w2の平均値を算出する際に、全ての第1結晶粒子19の幅w1及び全ての第2結晶粒子21の幅w2を測定する必要はない。隣り合う10個程度の第1結晶粒子19の幅w1と、隣り合う10個程度の第2結晶粒子21の幅w2とをそれぞれ測定して、第1結晶粒子19の幅w1の平均値及び第2結晶粒子21の幅w2の平均値を算出すればよい。
第1結晶粒子19の幅w1の平均値は、特定の値に限定されるものではないが、例えば、0.1〜3μm程度に設定できる。また、第2結晶粒子21の幅w2の平均値は、特定の値に限定されるものではないが、例えば、0.05〜2μm程度に設定できる。
また、第1結晶粒子19の幅w1の平均値に対する第2結晶粒子21の幅w2の平均値の比率(w2/w1)は、特定の値に限定されるものではないが、例えば、0.5〜0.8程度に設定できる。上記の比率w2/w1が0.8より小さい場合には、第1結晶粒子19の間に第2結晶粒子21がさらに入り込み易くなる。そのため、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17の接合性がさらに高められる。
また、上記の比率w2/w1が0.1より大きい場合には、第2結晶粒子21の幅w2が過度に小さくなることが避けられる。そのため、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17の接合性を高めつつ、被覆層5の表面潤滑性がさらに高められる。
被覆層5は、1つの第1酸化アルミニウム層15及び1つの酸化チタン層17のみを有する構成であってもよいが、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3に示す一例においては、被覆層5が酸化チタン層17を複数有している。また、被覆層5が複数の窒化チタン層23をさらに有している。窒化チタン層23は、図4に示すように、窒化チタンを含む複数の第3結晶粒子25を有している。窒化チタン層23は、第1酸化アルミニウム層15の上に位置している。すなわち、窒化チタン層23は、第1酸化アルミニウム層15よりも基体3から離れて位置している。なお、視覚的な理解を容易にするため、図4において、被覆層5のうち窒化チタン層23を灰色にて示している。
図3に示す一例においては、酸化チタン層17及び窒化チタン層23が交互に位置する構成となっている。具体的には、複数の酸化チタン層17の間にそれぞれ窒化チタン層23が位置する構成となっている。言い換えれば、酸化チタン層17及び窒化チタン層23が交互に積層されている。このように、被覆層5が、複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23が交互に積層された構成を有している場合には、基体3に対する被覆層5の密着性が高められる。
これは、被覆層5が、複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23が交互に積層された構成を有している場合には、酸化チタン層5における第2結晶粒子21の粒径が過剰に成長してしまうことが避けられ易いからである。
また、仮に被覆層5の表面、すなわち酸化チタン層17の表面においてクラックが発生したとしても、このクラックの進展が酸化チタン層17及び窒化チタン層23の界面において止まり易い。そのため、酸化チタン層17の表面において発生したクラックが第1酸化アルミニウム層15に進展しにくくなることから、第1酸化アルミニウム層15が剥離しにくくなる。したがって、基体3に対する被覆層5の密着性が高められる。
複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23の厚みは、特定の値に限定されるものではないが、複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23のそれぞれの厚みは、第1酸化アルミニウム層15の厚みより薄くてもよい。この場合には、基体3に対する被覆層5の密着性が高められつつ被覆層5の全体の厚みを抑えることができる。そのため、第1酸化アルミニウム層15における高い耐久性という利点が得られやすい。例えば、複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23のそれぞれの厚みは、第1酸化アルミニウム層15の厚みに対して5〜20%程度とすればよい。
複数の酸化チタン層17のそれぞれの厚みが、複数の窒化チタン層23のそれぞれの厚みよりも厚い場合には、被覆層5の表面潤滑性及び耐久性をさらに高めることができる。これは、複数の酸化チタン層17の厚みが相対的に厚いことによって被覆層5の表面潤滑性を高めることができ、また、複数の窒化チタン層23の厚みが相対的に薄いことによって被覆層5の全体の厚みを抑えることができるため、第1酸化アルミニウム層15における高い耐久性という利点が得られやすいからである。
隣り合う一対の酸化チタン層17の間の全体に窒化チタン層23が位置している場合には、酸化チタン層17の表面においてクラックが発生したとしても、このクラックの進展
が酸化チタン層17及び窒化チタン層23の界面において安定して止まり易い。そのため、被覆層5が耐欠損性に非常に優れたものとなる。
また、隣り合う一対の酸化チタン層17の間において部分的に窒化チタン層23が位置している場合、言い換えれば、窒化チタン層23を介して位置する一対の酸化チタン層17が、少なくとも一部が接している場合には、酸化チタン層17が剥離しにくくなる。そのため、被覆層5が耐剥離性に非常に優れたものとなる。
窒化チタン層23は、複数の第3結晶粒子25に含まれる窒化チタンのみを含有していてもよいが、チタン及び窒素に加えて酸素を含有していてもよい。窒化チタン層23が酸素を含有している場合には、窒化チタン層23及び酸化チタン層17の熱膨張係数の差が小さくなる。そのため、被削材の切削加工時において被覆工具1が高温になったとしても、窒化チタン層23及び酸化チタン層17の熱膨張差が小さくなる。これにより、酸化チタン層17が窒化チタン層23から剥離しにくくなる。
また、酸化チタン層17は、複数の第2結晶粒子21に含まれる酸化チタンのみを含有していてもよいが、チタン及び酸素に加えて窒素を含有していてもよい。酸化チタン層17が窒素を含有している場合には、窒化チタン層23及び酸化チタン層17の熱膨張係数の差が小さくなる。そのため、同様の理由から、酸化チタン層17が窒化チタン層23から剥離しにくくなる。
また、酸化チタン層17が、チタン及び酸素に加えて炭素を含有していてもよい。
本実施形態における基体3の材質としては、例えば、超硬合金、サーメット及びセラミックスなどの無機材料が挙げられる。なお、基体3の材質としては、これらに限定されるものではない。
超硬合金の組成としては、例えば、WC(炭化タングステン)−Co(コバルト)、WC−TiC(炭化チタン)−Co及びWC−TiC−TaC(炭化タンタル)−Coが挙げられる。ここで、WC、TiC及びTaCは硬質粒子であり、Coは結合相である。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。具体的には、サーメットとして、TiC又はTiNを主成分とした化合物が挙げられる。
本実施形態における基体3は、第1面7及び第2面9において開口する貫通孔27を有している。貫通孔27は、被覆工具1をホルダに固定するための固定部材を挿入するために用いることができる。固定部材としては、例えばネジ及びクランプ部材が挙げられる。
基体3の大きさは特に限定されるものではないが、例えば、本実施形態においては、第1面7の一辺の長さが3〜20mm程度に設定される。また、第1面7から第2面9までの高さは5〜20mm程度に設定される。
次に、第2の実施形態の被覆工具1’について図面を用いて説明する。ただし、以下においては、第2の実施形態の被覆工具1’における第1の実施形態の被覆工具1との相違点について主に説明し、第1の実施形態の被覆工具1と同様の構成を有している点については説明を省略する場合がある。
第2の実施形態の被覆工具1’は、第1の実施形態の被覆工具1と同様に、基体3及び被覆層5を備えている。被覆層5は、基体3の表面の全体を覆っていてもよく、また、一部のみを覆っていてもよい。また、本実施形態における基体3は、第1の実施形態における基体3と同様に、四角板形状であって、四角形の第1面7(図6における上面)と、第
1面7の反対側に位置する第2面9(図6における下面)と、第1面7及び第2面9の間に位置する第3面11(図6における側面)と、第1面7及び第3面11が交わる稜線の少なくとも一部に位置する切刃13とを有している。
上記のように、本実施形態の被覆工具1’は、第1の実施形態の被覆工具1と基本的に同じ構成となっている。そのため、図1に示す第1の実施形態の被覆工具1と、図5に示す第2の実施形態の被覆工具1’とは、外観上同じ形状となっている。
本実施形態における被覆層5は、第1の実施形態の被覆工具1と同様に、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17を有している。また、第1面7に直交する断面において、第1面7に沿った方向における第2結晶粒子21の幅の平均値が、第1面7に沿った方向における第1結晶粒子19の幅の平均値よりも小さくなっている。そのため、本実施形態の被覆工具1’においては、第1の実施形態の被覆工具1と同様に、第1酸化アルミニウム層15及び酸化チタン層17の接合性が高められている。
第1の実施形態における被覆層5が、複数の酸化チタン層17及び複数の窒化チタン層23をさらに有する構成である一方で、本実施形態における被覆層5は、複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29をさらに有している。第2酸化アルミニウム層29は、酸化アルミニウムを含む複数の第4結晶粒子31を有しており、第1酸化アルミニウム層15の上に位置している。すなわち、第2酸化アルミニウム層29は、第1酸化アルミニウム層15よりも基体3から離れて位置している。
図7に示す一例においては、複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29が交互に位置する構成となっている。具体的には、複数の酸化チタン層17の間にそれぞれ第2酸化アルミニウム層29が位置する構成となっている。言い換えれば、酸化チタン層17及び第2酸化アルミニウム層29が交互に積層されている。このように、被覆層5が、複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29が交互に積層された構成を有している場合には、第1の実施形態における被覆層5と同様に、基体3に対する被覆層5の密着性が高められる。
特に、複数の第4結晶粒子31がα型の酸化アルミニウムを含んでいる場合には、第2酸化アルミニウム層29の耐摩耗性が高められる。そのため、被覆層5が耐摩耗性に非常に優れたものとなる。
複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29の厚みは、特定の値に限定されるものではないが、複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29のそれぞれの厚みは、第1酸化アルミニウム層15の厚みより薄くてもよい。
この場合には、基体3に対する被覆層5の密着性が高められつつ被覆層5の全体の厚みを抑えることができる。そのため、第1酸化アルミニウム層15における高い耐久性という利点が得られやすい。例えば、複数の酸化チタン層17及び複数の第2酸化アルミニウム層29のそれぞれの厚みは、第1酸化アルミニウム層15の厚みに対して5〜20%程度とすればよい。
複数の酸化チタン層17のそれぞれの厚みが、複数の第2酸化アルミニウム層29のそれぞれの厚みよりも厚い場合には、被覆層5の表面潤滑性及び耐久性をさらに高めることができる。
隣り合う一対の酸化チタン層17の間の全体に第2酸化アルミニウム層29が位置している場合には、酸化チタン層17の表面においてクラックが発生したとしても、このクラ
ックの進展が酸化チタン層17及び第2酸化アルミニウム層29の界面において安定して止まり易い。そのため、被覆層5が耐欠損性に非常に優れたものとなる。
また、隣り合う一対の酸化チタン層17の間において部分的に第2酸化アルミニウム層29が位置している場合、言い換えれば、第2酸化アルミニウム層29を介して位置する一対の酸化チタン層17が、少なくとも一部が接している場合には、酸化チタン層17が剥離しにくくなる。そのため、被覆層5が耐剥離性に非常に優れたものとなる。
<切削工具>
次に、一実施形態の切削工具101について図面を用いて説明する。
本実施形態の切削工具101は、図9及び図10に示すように、第1端(図9における上端)から第2端(図9における下端)に向かって延びる棒状体であり、第1端の側にポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記の実施形態に代表される被覆工具1とを備えている。なお、本実施形態の切削工具101は、第1の実施形態の被覆工具1を備えている。
ポケット103は、被覆工具1が装着される部分であり、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有している。また、ポケット103は、ホルダ105の第1端側において開口している。
ポケット103には被覆工具1が位置している。このとき、被覆工具1における第1面の反対側の面がポケット103に直接に接していてもよく、また、被覆工具1とポケット103との間にシートを挟んでいてもよい。
被覆工具1は、稜線における切刃として用いられる部分がホルダ105から外方に突出するように装着される。本実施形態においては、被覆工具1は、ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、被覆工具1の貫通孔にネジ107を挿入し、このネジ107の先端をポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、被覆工具1がホルダ105に装着されている。
ホルダ105としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
本実施形態においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工が挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態の被覆工具1を用いてもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物は、被削材201を切削加工することによって作製される。本実施形態における切削加工物の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に上記の実施形態に代表される切削工具101を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図11に示すように、被削材201を軸O1の周りで回転させるとともに、被削材201に切削工具101を相対的に近付ける。次に、図12に示すように、切削工具101における切刃を被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図13に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
本実施形態においては、軸O1を固定するとともに被削材201を軸O1の周りで回転させた状態で切削工具101をY1方向に移動させることによって被削材201に近づけている。また、図12においては、回転している被削材201にインサート1における切刃を接触させることによって被削材201を切削している。また、図13においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101をY2方向に移動させることによって遠ざけている。
なお、本実施形態の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、あるいは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。同様に(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所にインサート1における切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、または非鉄金属などが挙げられる。
1、1’・・・被覆工具
3・・・基体
5・・・被覆層
7・・・第1面
9・・・第2面
11・・・第3面
13・・・切刃
15・・・第1酸化アルミニウム層
17・・・酸化チタン層
19・・・第1結晶粒子
21・・・第2結晶粒子
23・・・窒化チタン層
25・・・第3結晶粒子
27・・・貫通孔
29・・・第2酸化アルミニウム層
31・・・第4結晶粒子
101・・・切削工具
103・・・ポケット
105・・・ホルダ
107・・・ネジ
201・・・被削材

Claims (11)

  1. 第1面を有する基体と、前記第1面の上に位置する被覆層とを有する被覆工具であって、前記被覆層は
    1酸化アルミニウム層と、該第1酸化アルミニウム層の上に位置する酸化チタン層とを有し、
    前記第1酸化アルミニウム層は、実質的に複数の第1結晶粒子からなり、
    該第1結晶粒子は、実質的に酸化アルミニウムからなっており、
    前記酸化チタン層は、実質的に複数の第2結晶粒子からなり、
    該第2結晶粒子は、実質的に酸化チタンからなっており、
    前記第1面に直交する断面において、前記第1面に沿った方向における前記第2結晶粒子の幅の平均値が、前記第1面に沿った方向における前記第1結晶粒子の幅の平均値よりも小さいことを特徴とする被覆工具。
  2. 前記被覆層は、窒化チタン層をさらに有し、
    該窒化チタン層は、実質的に複数の第3結晶粒子からなり、
    該第3結晶粒子は、実質的に窒化チタンからなっており、
    前記第1酸化アルミニウム層の上において、前記酸化チタン層及び前記窒化チタン層が交互に位置していることを特徴とする請求項1に記載の被覆工具。
  3. 複数の前記酸化チタン層のそれぞれの厚みが、複数の前記窒化チタン層のそれぞれの厚みよりも厚いことを特徴とする請求項2に記載の被覆工具。
  4. 前記窒化チタン層を介して位置する一対の前記酸化チタン層は、少なくとも一部が接していることを特徴とする請求項3に記載の被覆工具。
  5. 前記窒化チタン層が酸素を含有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の被覆工具。
  6. 前記酸化チタン層が窒素を含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の被覆工具。
  7. 前記被覆層は、第2酸化アルミニウム層をさらに有し、
    該第2酸化アルミニウム層は、実質的に複数の第4結晶粒子からなり、
    該第4結晶粒子は、実質的に酸化アルミニウムからなっており、
    前記第1酸化アルミニウム層の上において、前記酸化チタン層及び前記第2酸化アルミニウム層が交互に位置していることを特徴とする請求項1に記載の被覆工具。
  8. 複数の前記酸化チタン層のそれぞれの厚みが、複数の前記第2酸化アルミニウム層のそれぞれの厚みよりも厚いことを特徴とする請求項7に記載の被覆工具。
  9. 前記第2酸化アルミニウム層を介して位置する一対の前記酸化チタン層は、少なくとも一部が接していることを特徴とする請求項8に記載の被覆工具。
  10. 先端側に位置するポケットを有するホルダと、
    ポケット内に位置する、請求項1〜9のいずれか1つに記載の被覆工具とを有する切削工具。
  11. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項10に記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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