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JP6860080B2 - 推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラム - Google Patents

推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、商品の推奨発注数を決定する推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラムに関する。
無駄な在庫や欠品状態を低減させるため、商品の発注数を適切に推奨する方法が各種提案されている。例えば、特許文献1には、物品の納入又は発注が定期的に実施される場合に、その物品の発注量をより正確に決定する在庫管理システムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムは、発注に対する納入時点から次回納入時点までの期間を予測対象期間として、その期間内の需要を予測する。
特開2009−187151号公報
一般的には、品切れさせないことを重要視し、発注タイミングごとに商品が発注される。例えば、特許文献1に記載されたシステムは、定期的に商品を発注することを前提としている。一方、発注される様々な商品のうち、廃棄までの期間が長い商品(以下、長鮮度商品と記す。)も存在する。長鮮度商品は、長い期間売場に並べておける一方、廃棄期限が少しずつ異なる長鮮度商品が棚に陳列される場合もある。
図11は、長鮮度商品の在庫数の推移の例を示す説明図である。例えば、納品タイミングN−4〜N−1で納品された商品が残っているにも関わらず、納品Nのタイミングで、新たに商品が納品されたとする。この場合、5種類の廃棄期限の商品が在庫に存在することになる。
このように複数種類の廃棄期限の商品が棚に陳列される状態では、先入れ先出しが崩れやすい売り場になってしまい、予測誤差が大きくなってしまう恐れがある。また、店舗にて商品の先入れ先出しができるように並べ直す手間も増大してしまう。また、廃棄期限までの期間が長い商品が優先的に選択されやすくなるため、廃棄ロスのリスクも高まってしまう。
特許文献1に記載されたシステムでは、このような状況が想定されていない。そこで、廃棄期限が少しずつ異なる商品が在庫として存在する状況を抑制しつつ、適切に商品の発注数を推奨することが望まれている。
そこで、本発明は、異なる廃棄期限の商品が増えることを抑制しつつ、適切な商品の発注数を推奨できる推奨発注数決定装置、推奨発注数決定方法および推奨発注数決定プログラムを提供することを目的とする。
本発明による推奨発注数決定装置は、一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出部と、一の納品時点から商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出部と、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出部とを備え、第二安全在庫数算出部が、第一経過時の安全在庫数を第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、その第一経過時からカバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出することを特徴とする。
本発明による推奨発注数決定方法は、一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出し、一の納品時点から商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出し、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出し、第一経過時の安全在庫数を第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、その第一経過時からカバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出することを特徴とする。
本発明による推奨発注数決定プログラムは、コンピュータに、一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出処理、一の納品時点から商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出処理、および、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出処理を実行させ、第二安全在庫数算出処理で、第一経過時の安全在庫数を第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、その第一経過時からカバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出させることを特徴とする。
本発明によれば、異なる廃棄期限の商品が増えることを抑制しつつ、適切な商品の発注数を推奨できる。
本発明による推奨発注数決定装置の一実施形態を示すブロック図である。 纏めて発注を行う処理の例を示す説明図である。 単位納品期間の需要予測数の例を示す説明図である。 販売許容時間の需要予測数の例を示す説明図である。 安全在庫数を算出する処理の例を示す説明図である。 推奨発注数を算出する処理の例を示す説明図である。 長鮮度商品の発注数を算出するトリガの例を示す説明図である。 予測と発注のタイミングの例を示す説明図である。 推奨発注数決定装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明による推奨発注数決定装置の概要を示すブロック図である。 長鮮度商品の在庫数の推移の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による推奨発注数決定装置の一実施形態を示すブロック図である。本実施形態の推奨発注数決定装置100は、記憶部10と、第一安全在庫数算出部20と、第二安全在庫数算出部30と、推奨発注数算出部40とを備えている。
本実施形態の推奨発注数決定装置100は、廃棄期限が少しずつ異なる商品が在庫として存在する状況を抑制するため、毎回の発注タイミングで少しずつ商品を発注するのではなく、複数の発注を一度に纏めて行うものとする。以下の説明では、説明を簡易化するために、発注が毎日(1日ごとに)行われるとする。ただし、発注の間隔は1日に限定されない。以下の説明では、1つの納品間隔を単位納品期間と表わす。すなわち、単位納品期間は、納品間隔の単位であり、定期的な発注の間隔と言うこともできる。
また、本実施形態で対象とする商品は、廃棄までの期間が長い長鮮度商品である。ここで、長鮮度商品は、納品から廃棄までの期間(以下、販売許容時間と記す。)が単位納品期間の2倍よりも長い商品を意味する。言い換えると、長鮮度商品は、毎回の発注タイミングでの発注は可能であるが、毎回発注しなくても販売許容期間の観点から問題のない商品である。具体的には、例えば、単位納品期間が1日の場合、販売許容時間が2日よりも長い商品が長鮮度商品である。長鮮度商品として、例えば、牛乳やヨーグルト、一品物のおつまみなどが挙げられる。
図2は、纏めて発注を行う処理の例を示す説明図である。図2(a)は、毎回(すなわち、単位納品期間ごとに)発注する一般的な商品の発注処理の例を示す。また、図2(b)は、複数の発注を纏める(すなわち、複数の単位納品期間を纏めた期間分の発注を纏める)長鮮度商品の発注処理の例を示す。図2に示す例では、納品D10の時点から廃棄D21までの期間が、販売許容時間である。
以下の説明では、一般的な商品の納品間隔と、長鮮度商品の納品間隔とを区別するため、一般的な商品の納品間隔(すなわち、毎回の納品間隔)のことを単位納品期間と記し、長鮮度商品の納品間隔のことをカバー時間と記す。図2(a)に示す例では、納品D10から納品D11、納品D11から納品D12等の各期間が、単位納品期間を表す。
図2(a)に例示するように、一般的な商品では、納品D10から次の納品D11までの間隔T11がカバー時間に相当する(ただし、以下の説明では、単位納品期間と記す。)。すなわち、一般的な商品では、単位納品期間ごと(すなわち、納品D10,D11,D12,D13,D14,…のタイミング)で発注が行われる。一方、本実施形態では、図2(b)に例示するように、複数の単位納品期間を纏めた間隔T21(すなわち、納品D10から納品D12までの期間)がカバー時間に相当し、この間隔で発注が行われる。
また、以下の説明では、起点とする納品時点から単位納品期間が経過した時点のことを第一経過時と記し、起点とする納品時点からカバー時間が経過した時点のことを第二経過時と記す。図2に示す例では、起点とする納品時点をD10としたとき、第一経過時が納品D11の時点を表し、第二経過時が納品D12の時点を表す。
記憶部10は、後述する処理に必要な各種情報を記憶する。記憶部10は、例えば、商品ごとの販売許容時間や、後述する商品の需要予測数を記憶していてもよい。記憶部10は、例えば、磁気ディスク等により実現される。
第一安全在庫数算出部20は、ある納品時点から単位納品期間が経過した時点(すなわち、第一経過時)の商品の安全在庫数を算出する。安全在庫数は、需要予測のブレを吸収するための在庫数であり、廃棄にならずに品切れも起こさないように積む在庫数と言える。そこで、第一安全在庫数算出部20は、需要予測の誤差から安全在庫数を算出してもよい。以下、安全在庫数を算出する方法の一例を具体的に説明する。
まず、第一安全在庫数算出部20は、単位納品期間の需要予測数を算出する。需要予測数の算出方法は任意である。第一安全在庫数算出部20は、例えば、需要数を予測する予測モデルを用いて需要予測数を算出してもよい。予測モデルには、例えば、商品のカテゴリ単位の需要数(カテゴリ需要予測数)を日別に予測する予測モデルが用いられる。この場合、第一安全在庫数算出部20は、まず、直近の販売実績をカテゴリ単位に集計し、時間別の販売構成比を算出する。そして、第一安全在庫数算出部20は、算出した販売構成比を時別按分率とし、日別の予測結果に乗じることで、時別にカテゴリ需要予測数を算出してもよい。
さらに、この場合、第一安全在庫数算出部20は、時別に算出されたカテゴリ需要予測数から商品単品ごとの需要予測数を算出する。第一安全在庫数算出部20は、例えば、各商品の過去実績(販売構成比)から、カテゴリ需要予測数を按分して、商品単品ごとの需要予測数を算出してもよい。
次に、第一安全在庫数算出部20は、予測モデルが予測する需要数の誤差を算出する。具体的には、第一安全在庫数算出部20は、商品ごとに算出されたカバー時間帯の需要予測数および販売許容時間の需要予測数から、予測モデルの日別の誤差を算出する。なお、第一安全在庫数算出部20は、例えば、特許文献1に記載されているような、需要実績量と需要予測量とを比較して誤差を算出するのではなく、予測モデルの生成時点で存在する過去の実績データに基づいて、交差検証等により、需要数の誤差を算出する。
まず、第一安全在庫数算出部20は、判定区間のデータを用いて、日別に誤差率を算出する。誤差率は、例えば、以下の式1で算出される。なお、第一安全在庫数算出部20は、販売実績(+機会損失)が「0」の日付のデータを計算の対象外としてもよい。また、機会損失が取得できる場合、第一安全在庫数算出部20は、販売実績に機会損失を加えた値を利用してもよい。
誤差率=(判定区間での需要予測数−判定区間での販売実績(+機会損失))/判定区間での販売実績(+機会損失) (式1)
第一安全在庫数算出部20は、日別に算出した誤差率の平均を算出する。誤差率平均は、例えば、以下の式2で算出される。
誤差率平均=(Σ誤差率)/判定区間の日数 (式2)
また、第一安全在庫数算出部20は、誤差率の標準偏差を算出する。すなわち、第一安全在庫数算出部20は、需要予測数が平均からどのくらいばらつきがあるかを算出する。誤差率標準偏差は、例えば、以下の式3で算出される。
誤差率標準偏差=(Σ(判定区間での販売実績(+機会損失)−誤差率平均)/判定区間の日数^1/2) (式3)
次に、第一安全在庫数算出部20は、算出した予測モデルの誤差率平均および誤差率標準偏差をもとに、単位納品期間の需要予測数の誤差を算出する。具体的には、第一安全在庫数算出部20は、単位納品期間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差を算出する。
図3は、単位納品期間の需要予測数の例を示す説明図である。図3に示す例では、時別に需要予測数が算出されていることを示す。この場合、納品から次便納品までの期間が単位納品期間を示すため、この期間の需要予測数の総和が単位納品期間の需要予測数を示す。
単位納品期間の需要予測数平均σは、例えば、以下の式4で算出され、需要予測数標準偏差μは、例えば、以下の式5で算出される。
単位納品期間の需要予測数平均(σ
=単位納品期間帯需要予測数+単位納品期間需要予測数×誤差率平均
(式4)
単位納品期間の需要予測数標準偏差(μ
=単位納品期間帯需要予測平均×誤差率標準偏差 (式5)
同様に、第一安全在庫数算出部20は、算出した予測モデルの誤差率平均および誤差率標準偏差をもとに、販売許容時間の需要予測数の誤差を算出する。具体的には、第一安全在庫数算出部20は、販売許容時間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差を算出する。
図4は、販売許容時間の需要予測数の例を示す説明図である。図4に示す例でも、図3と同様、時別に需要予測数が算出されていることを示す。この場合、納品から廃棄までの期間が販売許容時間を示すため、この期間の需要予測数の総和が販売許容時間の需要予測数を示す。
販売許容時間の需要予測数平均σは、例えば、以下の式6で算出され、需要予測数標準偏差μは、例えば、以下の式7で算出される。
販売許容時間の需要予測数平均(σ
=販売許容時間需要予測数+販売許容時間需要予測数×誤差率平均
(式6)
販売許容時間の需要予測数標準偏差(μ
=販売許容時間需要予測平均×誤差率標準偏差 (式7)
第一安全在庫数算出部20は、算出された日別の誤差を用いて、各商品の安全在庫数を算出する。まず、第一安全在庫数算出部20は、単位納品期間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差から、単位納品期間の需要予測数の発生確率を算出する。具体的には、第一安全在庫数算出部20は、単位納品期間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差から、商品ごとに発生確率を示す正規分布を作成する。
同様に、第一安全在庫数算出部20は、販売許容時間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差から、販売許容時間の需要予測数の発生確率を算出する。具体的には、第一安全在庫数算出部20は、販売許容時間の需要予測数平均および需要予測数標準偏差から、商品ごとに発生確率を示す正規分布を作成する。
第一安全在庫数算出部20は、算出した2つの発生確率(単位納品期間の需要予測数の発生確率および販売許容時間の需要予測数の発生確率)に基づいて、適切な安全在庫数を算出する。第一安全在庫数算出部20は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数(言い換えると、作成した2つの正規分布の交点の需要予測数)に基づいて安全在庫数を決定してもよい。
2つの正規分布の交点は、以下の式8で算出することが可能である。式8において、xは、単位納品期間の[需要予測数+安全在庫数]を示す。
Figure 0006860080
第一安全在庫数算出部20は、交点の需要予測数と単位納品期間の需要予測数との差(安全在庫数=交点の需要予測数−単位納品期間の需要予測数)で安全在庫数を算出する。
第二安全在庫数算出部30は、ある納品時点からカバー期間が経過した時点(すなわち、第二経過時)の商品の安全在庫数を算出する。各商品のカバー時間は、販売許容時間に応じて決定される。第二安全在庫数算出部30は、例えば、販売許容時間÷2(ただし、小数点以下切上)で算出される数の単位納品期間を纏めてカバー時間にすると決定してもよい。例えば、単位納品期間が1日であり、販売許容時間が3日であるとする。このとき、纏める日数は、2日と算出される。
ただし、品揃えや商品入れ替えの観点、過剰在庫を防ぐ観点から、カバー時間は長すぎないことが好ましい。そこで、第二安全在庫数算出部30は、単位納品期間を纏める数が予め定めた数を超えないようにカバー時間を決定してもよい。例えば、纏める数を3(すなわち、3日)と定めておいた場合、第二安全在庫数算出部30は、算出されたカバー時間が3日を超えても、カバー時間を3日にすると決定してもよい。
第二安全在庫数算出部30は、第一安全在庫数算出部20が安全在庫数を算出する方法と同様に、カバー時間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの発生確率から安全在庫数を算出してもよい。具体的には、第二安全在庫数算出部30は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定してもよい。
図5は、安全在庫数を算出する処理の例を示す説明図である。図5に例示する曲線C1を、単位納品期間における需要予測数の発生確率を表す正規分布とし、曲線C2を、カバー時間の需要予測数の発生確率を表す正規分布とする。また、曲線C3を、販売許容時間の需要予測数の発生確率を表す正規分布とする。
図5に示す例では、単位納品期間における需要予測数は20であり、カバー時間の需要予測数は30であり、販売許容時間の需要予測数は40である。第一経過時の安全在庫数は、曲線C1と曲線C3との交点P1の需要予測数と単位納品期間における需要予測数(20)との差分であるN1と算出される。また、第二経過時の安全在庫数は、曲線C2と曲線C3との交点P2の需要予測数とカバー時間における需要予測数(40)との差分であるN2と算出される。
推奨発注数算出部40は、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する。具体的には、推奨発注数算出部40は、ある納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出する。
図6は、推奨発注数を算出する処理の例を示す説明図である。例えば、ある長鮮度商品についての需要予測数が、図6に例示するように算出されたとする。なお、各棒グラフは、時別の需要予測数を示す。図6に示す例において、棒グラフ4本分が通常のカバー時間帯(すなわち、単位納品期間)を表すものとする。また、長鮮度商品のカバー時間帯が、単位納品期間の2倍(すなわち、単位納品期間を2つ纏めた期間)であるとし、販売許容時間は、単位納品期間の2倍以上であるとする。
納品D31の時点の在庫数からカバー時間の需要予測数を順次減じていくと、次々便の納品D32の時点で、在庫数はC1分不足すると予測される。また、納品D32の時点(すなわち、第二経過時)の長鮮度商品の安全在庫数が、C2と算出されていたとする。この場合、推奨発注数算出部40は、推奨発注数を、C1+C2で算出する。このように推奨発注数を算出することで、複数の発注を纏めて行うことが可能になる。
ただし、需要の推移によっては、在庫数が大幅に減少する場合も存在する。このような場合を考慮し、推奨発注数を算出するタイミングを、通常のカバー時間帯ごとに算出される安全在庫数(すなわち、第一経過時の安全在庫数)に応じて決定してもよい。図7は、長鮮度商品の発注数を算出するトリガの例を示す説明図である。
図7に例示する納品D41時点での発注数を決定するため、第二安全在庫数算出部30が納品D43時点(第二経過時)の安全在庫数を算出する。そして、推奨発注数算出部40が商品の推奨発注数を算出することで、発注が行われる。また、併せて、第一安全在庫数算出部20が納品D42時点(第一経過時)の安全在庫数を算出する。
ここで、需要予測数を考慮した場合に、納品D42の時点での在庫数が第一経過時の安全在庫数を下回ると予測されたとする。このとき、第二安全在庫数算出部30は、納品D43時点での推奨発注数の算出を前倒しし、納品D42時点で、カバー時間経過後の納品D44時点(以下、第三経過時と記す。)の安全在庫数を算出する。そして、推奨発注数算出部40は、第三経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する。
以下、具体例を用いて、本動作を具体的に説明する。図8は、予測と発注のタイミングの例を示す説明図である。図8に例示するように、1日単位で納品が行われる場合、通常、発注の翌日に納品される。例えば、8月31日に発注が行われた場合、翌日(9月1日)の納品1のタイミングで納品される。同様に、9月1日に発注が行われた場合、翌日(9月2日)の納品2のタイミングで、9月2日に発注が行われた場合、翌日(9月3日)の納品3のタイミングで納品される。
本実施形態では、例えば、9月1日のタイミングでは、第一安全在庫数算出部20は、納品2の時点における安全在庫数を算出し、第二安全在庫数算出部30は、納品3の時点における安全在庫数を算出する。そして、推奨発注数算出部40は、納品3の時点における安全在庫数に基づいて、9月1日における推奨発注数を算出する。この場合、納品2の時点で2日分まとめて納品されることになる。
一方、第二安全在庫数算出部30は、9月1日から9月2日の需要予測数に基づき、9月2日(納品2の時点)の在庫数が9月2日の安全在庫数を下回るか否か判断する。安全在庫数を下回っている場合には、間隔を開けずに発注することが好ましいと言える。この場合、9月2日の発注数を決定するため、第二安全在庫数算出部30は、9月4日の安全在庫数を算出し、推奨発注数算出部40は、算出された安全在庫数に基づいて、9月2日の推奨発注数を算出する。
このように、単位納品期間の安全在庫数を算出しておくことで、需要に応じて発注を行うことが可能になる。
第一安全在庫数算出部20と、第二安全在庫数算出部30と、推奨発注数算出部40とは、プログラム(推奨発注数決定プログラム)に従って動作するコンピュータのプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit )、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array ))によって実現される。
例えば、プログラムは、記憶部10に記憶され、プロセッサは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、第一安全在庫数算出部20、第二安全在庫数算出部30および推奨発注数算出部40として動作してもよい。また、推奨発注数決定装置の機能がSaaS(Software as a Service )形式で提供されてもよい。
第一安全在庫数算出部20と、第二安全在庫数算出部30と、推奨発注数算出部40とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry )、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。
また、推奨発注数決定装置の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
次に、本実施形態の推奨発注数決定装置の動作を説明する。図9は、本実施形態の推奨発注数決定装置の動作例を示すフローチャートである。
まず、第一安全在庫数算出部20は、第一経過時の商品の安全在庫数を算出する(ステップS11)。次に、第二安全在庫数算出部20は、算出した第一経過時の商品の安全在庫数を在庫数が下回るか否か判定する(ステップS12)。安全在庫数を在庫数が下回らないと予測された場合(ステップS12におけるNo)、ステップS12以降の処理が繰り返される。
一方、安全在庫数を在庫数が下回ると予測された場合(ステップS12におけるYes)、第二安全在庫数算出部30は、第二経過時の商品の安全在庫数を算出する(ステップS13)。そして、推奨発注数算出部40は、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する(ステップS14)。
以上のように、本実施形態では、第一安全在庫数算出部20が、第一経過時の商品の安全在庫数を算出し、第二安全在庫数算出部30が、第二経過時の商品の安全在庫数を算出する。そして、推奨発注数算出部40が、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する。ただし、第一経過時の安全在庫数を第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、第二安全在庫数算出部30は、その第一経過時からカバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出する。よって、異なる廃棄期限の商品が増えることを抑制しつつ、適切な商品の発注数を推奨できる。すなわち、纏めて発注できるタイミングで一度に発注しつつ、在庫が不足しそうなタイミングでは、適切に追加の推奨発注数を算出できる。
次に、本発明の概要を説明する。図10は、本発明による推奨発注数決定装置の概要を示すブロック図である。本発明による推奨発注数決定装置80は、一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出部81(例えば、第一安全在庫数算出部20)と、一の納品時点から商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出部82(例えば、第二安全在庫数算出部30)と、第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出部83(例えば、推奨発注数算出部40)とを備えている。
第二安全在庫数算出部82は、第一経過時の安全在庫数を第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、その第一経過時からカバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出する。
そのような構成により、異なる廃棄期限の商品が増えることを抑制しつつ、適切な商品の発注数を推奨できる。
また、推奨発注数算出部83は、一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出してもよい。
また、第二安全在庫数算出部82は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間に応じて決定されるカバー時間が経過した第二経過時の商品の安全在庫数を算出してもよい。
また、第二安全在庫数算出部82は、単位納品期間を纏める数が予め定めた数を超えないカバー時間を用いて、第二経過時の商品の安全在庫数を算出してもよい。
また、推奨発注数算出部83は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間が単位納品期間の2倍よりも長い商品である長鮮度商品の推奨発注数を算出してもよい。
また、第一安全在庫数算出部81は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの発生確率から安全在庫数を算出してもよい。
その際、第一安全在庫数算出部81は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定してもよい。
また、第二安全在庫数算出部82は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの発生確率から安全在庫数を算出してもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出部と、前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出部と、前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出部とを備え、前記第二安全在庫数算出部は、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出することを特徴とする推奨発注数決定装置。
(付記2)推奨発注数算出部は、一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出する付記1記載の推奨発注数決定装置。
(付記3)第二安全在庫数算出部は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間に応じて決定されるカバー時間が経過した第二経過時の商品の安全在庫数を算出する付記1または付記2記載の推奨発注数決定装置。
(付記4)第二安全在庫数算出部は、単位納品期間を纏める数が予め定めた数を超えないカバー時間を用いて、第二経過時の商品の安全在庫数を算出する付記3記載の推奨発注数決定装置。
(付記5)推奨発注数算出部は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間が単位納品期間の2倍よりも長い商品である長鮮度商品の推奨発注数を算出する付記1から付記4のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
(付記6)第一安全在庫数算出部は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの前記発生確率から安全在庫数を算出する付記1から付記5のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
(付記7)第一安全在庫数算出部は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定する付記6記載の推奨発注数決定装置。
(付記8)第二安全在庫数算出部は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの前記発生確率から安全在庫数を算出する付記1から付記7のうちのいずれか1つに記載の推奨発注数決定装置。
(付記9)第二安全在庫数算出部は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定する付記8記載の推奨発注数決定装置。
(付記10)一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出し、前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出し、前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出し、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出することを特徴とする推奨発注数決定方法。
(付記11)一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出する付記10記載の推奨発注数決定方法。
(付記12)コンピュータに、一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出処理、前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出処理、および、前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出処理を実行させ、前記第二安全在庫数算出処理で、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出させるための推奨発注数決定プログラム。
(付記13)コンピュータに、推奨発注数算出処理で、一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出させる付記12記載の推奨発注数決定プログラム。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2017年9月26日に出願された日本特許出願2017−184976を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 記憶部
20 第一安全在庫数算出部
30 第二安全在庫数算出部
40 推奨発注数算出部
100 推奨発注数決定装置

Claims (13)

  1. 一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出部と、
    前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出部と、
    前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出部とを備え、
    前記第二安全在庫数算出部は、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出する
    ことを特徴とする推奨発注数決定装置。
  2. 推奨発注数算出部は、一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出する
    請求項1記載の推奨発注数決定装置。
  3. 第二安全在庫数算出部は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間に応じて決定されるカバー時間が経過した第二経過時の商品の安全在庫数を算出する
    請求項1または請求項2記載の推奨発注数決定装置。
  4. 第二安全在庫数算出部は、単位納品期間を纏める数が予め定めた数を超えないカバー時間を用いて、第二経過時の商品の安全在庫数を算出する
    請求項3記載の推奨発注数決定装置。
  5. 推奨発注数算出部は、廃棄までの期間を表わす販売許容時間が単位納品期間の2倍よりも長い商品である長鮮度商品の推奨発注数を算出する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
  6. 第一安全在庫数算出部は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの前記発生確率から安全在庫数を算出する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
  7. 第一安全在庫数算出部は、単位納品期間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定する
    請求項6記載の推奨発注数決定装置。
  8. 第二安全在庫数算出部は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、廃棄までの期間を表わす販売許容時間の需要予測数の発生確率とを算出し、算出された2つの前記発生確率から安全在庫数を算出する
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の推奨発注数決定装置。
  9. 第二安全在庫数算出部は、カバー時間における需要予測数の発生確率と、販売許容時間の需要予測数の発生確率とが一致する需要予測数に基づいて安全在庫数を決定する
    請求項8記載の推奨発注数決定装置。
  10. 一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出し、
    前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出し、
    前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出し、
    前記第一経過時において、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出する
    ことを特徴とする推奨発注数決定方法。
  11. 一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出する
    請求項10記載の推奨発注数決定方法。
  12. コンピュータに、
    一の納品時点から納品間隔の単位である単位納品期間が経過した時点である第一経過時の商品の安全在庫数を算出する第一安全在庫数算出処理、
    前記一の納品時点から前記商品に応じて決定される複数の単位納品期間を纏めた期間であるカバー時間が経過した時点である第二経過時の商品の安全在庫数を算出する第二安全在庫数算出処理、および、
    前記第二経過時の商品の安全在庫数に基づいて、前記商品の推奨発注数を算出する推奨発注数算出処理を実行させ、
    前記第二安全在庫数算出処理で、前記第一経過時の安全在庫数を当該第一経過時の在庫数が下回ると予測された場合、当該第一経過時から前記カバー時間が経過した時点の商品の安全在庫数を算出させる
    ための推奨発注数決定プログラム。
  13. コンピュータに、
    推奨発注数算出処理で、一の納品時点の在庫数、カバー時間の需要予測数および第二経過時の商品の安全在庫数から、商品の推奨発注数を算出させる
    請求項12記載の推奨発注数決定プログラム。
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