以下に添付図面を参照して、本願に係る読影支援装置の実施形態を詳細に説明する。なお、本願に係る読影支援装置は、以下に示す実施形態によって限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、本願が開示する技術を読影端末に適用した場合の例を説明する。図1は、第1の実施形態に係る読影端末の構成の一例を示す図である。例えば、図1に示すように、第1の実施形態に係る読影端末500は、ネットワーク2を介して、医用画像診断装置100と、画像保管装置200と、ユーザ端末300と、管理サーバ400とに接続される。図1に例示する各装置は、例えば、病院内に設置された院内LAN(Local Area Network)により、直接的、又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。
ここで、読影端末500を含む図1の医用情報処理システム1は、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)を導入することができる。また、図1に示す医用情報処理システム1内の各装置は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って、医用画像等を相互に送受信することができる。また、医用情報処理システム1においては、例えば、HIS(Hospital Information System)や、RIS(Radiology Information System)などが導入され、各種情報を管理することができる。なお、図1においては、医用画像診断装置100、画像保管装置200、ユーザ端末300、管理サーバ400、読影端末500をそれぞれ1つ示しているが、各装置の数は任意である。
医用画像診断装置100は、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置、SPECT装置とX線CT装置とが一体化されたSPECT−CT装置、PET装置とX線CT装置とが一体化されたPET−CT装置、又はこれらの装置群等である。また、医用画像診断装置100は、3次元の医用画像データ(ボリュームデータ)を生成可能である。なお、医用画像診断装置100は、モダリティ装置とも呼ぶ。
例えば、医用画像診断装置100は、ユーザ端末300から直接受信したオーダ情報、或いは、オーダ情報を受信した管理サーバ400によって作成されたモダリティ装置ごとの患者リスト(モダリティワークリスト)から患者情報を取得して、患者ごとの医用画像データを収集する。そして、医用画像診断装置100は、収集した医用画像データを読影端末500や、管理サーバ400、画像保管装置200に送信する。なお、医用画像診断装置100は、収集した医用画像データ(例えば、X線CT画像データや、MR画像データなど)に対して各種画像処理を行うことで生成した画像データを、読影端末500や管理サーバ400、画像保管装置200に対して送信することもできる。また、医用画像診断装置100は、医用画像データや画像データを管理サーバ400に送信する際に、付帯情報として、例えば、患者を識別する患者ID、検査を識別する検査ID、医用画像診断装置100を識別する装置ID、医用画像診断装置100による1回の撮影を識別する画像シリーズID等を送信する。
画像保管装置200は、各種の医用画像診断装置によって収集された画像データを保管する。例えば、画像保管装置200は、医用画像診断装置100によって収集された医用画像データや、医用画像データに対して画像処理が施されることによって生成された画像データなどを保管する。また、画像保管装置200は、読影端末500によって生成された画像データを保管する。なお、画像保管装置200は、サーバ装置等のコンピュータ機器によって実現される。
ユーザ端末300は、病院内の各診療科に配置され、各診療科に勤務する医師(臨床医)によって操作される装置であり、PC(Personal Computer)やタブレット式PC、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等である。例えば、ユーザ端末300は、各診療科の医師による操作に応じて各種処理や画像データの表示を行う。例えば、ユーザ端末300は、医師によって患者の症状や医師の所見などのカルテ情報が入力される。また、ユーザ端末300は、医用画像診断装置100による検査を依頼するためのオーダ情報が入力され、入力されたオーダ情報を医用画像診断装置100や管理サーバ400に送信する。すなわち、診療科の医師は、ユーザ端末300を操作して、来院した患者の受付情報と電子カルテの情報とを読み出し、該当する患者の診察を行い、読み出した電子カルテにカルテ情報を入力する。そして、診療科の医師は、医用画像診断装置100による検査の要否に応じて、ユーザ端末300を操作してオーダ情報を送信する。
また、ユーザ端末300は、医師の操作に応じた画像データを画像保管装置200から取得し、取得した画像データをモニタなどの表示部に表示させる。なお、画像保管装置200に保管された医用画像データ及び画像データは、患者ID、検査ID、装置ID、画像シリーズID等と対応付けて保管される。このため、ユーザ端末300は、患者ID、検査ID、装置ID、画像シリーズID等を用いた検索を行なうことで、必要な医用画像データ及び画像データを画像保管装置200から取得することができる。
管理サーバ400は、検査に関する種々の情報を管理する。例えば、管理サーバ400は、各診療科に配置されたユーザ端末300から複数のオーダ情報を受信して、医用画像診断装置100ごとに患者リストを作成して、作成した患者リストを各医用画像診断装置100に送信する。一例を挙げると、管理サーバ400は、医用画像診断装置100による検査を実施するためのオーダ情報を各診療科のユーザ端末300からそれぞれ受信して患者リストを作成し、作成した患者リストを医用画像診断装置100に送信する。
読影端末500は、例えば、放射線科に配置され、読影医によって操作される装置であり、読影医の操作に応じて各種画像処理や画像データの表示を行う。読影医は、読影端末5に表示された画像データを用いて読影を行う。一例を挙げると、読影端末500は、読影医による操作に応じて、医用画像診断装置100や、画像保管装置200から医用画像データを取得する。そして、読影端末500は、読影医による操作に応じて、取得した医用画像データに対する種々の画像処理を実行して画像データを生成する。読影端末500は、生成した画像データを画像保管装置200に格納する。また、読影端末500は、読影医の操作に応じて読影後のレポート情報を生成する。例えば、読影端末500は、図1に示すように、I/F(インターフェース)回路510と、入力回路520と、ディスプレイ530と、記憶回路540と、処理回路550とを有する。
I/F回路510は、処理回路550に接続され、ネットワークを介して接続された各種の医用画像診断装置100、画像保管装置200、ユーザ端末300又は管理サーバ400との間で行われる各種データの伝送及び通信を制御する。例えば、I/F回路510は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
入力回路520は、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等を有し、読影端末500に対する各種操作の入力を読影医から受け付け、読影医から受け付けた指示や設定の情報を処理回路550に転送する。例えば、入力回路520は、読影医から、医用画像データの取得要求や画像処理条件等を受け付ける。なお、本実施形態で説明する入力回路520は、特許請求の範囲に記載した受付部の一例である。
ディスプレイ530は、操作者によって参照されるモニタであり、処理回路550による制御のもと、画像データを操作者に表示したり、入力回路520を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。また、ディスプレイ530は、例えば、検査ごとの読影の対象となる項目の情報を表示する。なお、読影の対象となる項目については、後に詳述する。
記憶回路540は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などであり、医用画像診断装置100や画像保管装置200から取得された医用画像データや画像データを記憶する。また、記憶回路540は、処理回路550による処理結果を記憶する。また、記憶回路540は、図1に示すように、リストマスタ541や追加ルール542などを記憶する。なお、リストマスタ541及び追加ルール542の詳細については、後述する。
処理回路550は、読影端末500の全体制御を行う。具体的には、処理回路550は、入力回路520から転送された指示に応じて、医用画像の取得処理や、画像処理、画像表示等を実行する。例えば、処理回路550は、図1に示すように、取得機能551、抽出機能552、生成機能553及び報知機能554を実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路550の構成要素である取得機能551、抽出機能552、生成機能553及び報知機能554が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路540に記録されている。処理回路550は、各プログラムを記憶回路540から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路550は、図1の処理回路550内に示された各機能を有することとなる。なお、本実施形態で説明する抽出機能552は、特許請求の範囲に記載した抽出部の一例である。また、生成機能553は、特許請求の範囲に記載した生成部の一例である。また、報知機能554は、特許請求の範囲に記載した報知部の一例である。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
このような構成のもと、本実施形態に係る読影端末500は、読影の質を向上させることを可能にする。具体的には、読影端末500は、収集された医用画像データの情報に基づいて、検査のオーダ情報に対応する読影項目以外の項目も抽出し、オーダ情報に対応する読影項目に加えて、抽出した項目を読影対象の項目として報知することで読影の質を向上させる。以下、本実施形態の概要について図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係る読影端末500による処理の概要を説明するための図である。
例えば、読影端末500は、図2に示すように、「リストマスタ」と、「オーダ情報」と、「生検情報」と、「検査画像」とを用いて、読影対象の項目のリストである「読影対象リスト」を生成する。ここで、リストマスタとは、項目ごとにモダリティ装置、対象部位、撮影方法などが対応付けられた情報であり、記憶回路540によって記憶される。図3は、第1の実施形態に係るリストマスタ541の一例を示す図である。例えば、リストマスタ541は、図3に示すように、「項目名」と、「検査条件」とを対応付けた情報である。ここで、「項目名」とは、読影の項目を示し、「検査条件」とは、「項目名」の読影を行う場合の検査の条件を示す。例えば、リストマスタ541は、図3に示すように、「項目名:前立腺癌>主病変」と「検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺」とを対応付けた情報である。すなわち、上記した情報は、「前立腺癌」の「主病変」を読影するために、「MRI装置」による「前立腺」の検査が適していることを意味する。
同様に、リストマスタ541は、図3に示すように、「項目名:前立腺癌>脳転移」と「検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」とを対応付けた情報や、「項目名:前立腺癌>肺転移」と「検査条件 検査種別:CT、詳細部位:肺」とを対応付けた情報などが含まれる。このように、リストマスタ541は、読影の項目ごとに適した検査内容が対応付けられた情報として記憶される。ここで、リストマスタ541は、これまでに実施された読影の内容とその時に実施された検査の内容とから情報が蓄積される。すなわち、リストマスタ541は、所定のモダリティ装置の所定の撮影方法によって収集された所定の部位の医用画像データを用いてどのような読影が行われたかの実績情報に基づいて蓄積される。従って、リストマスタ541は、病院ごと(読影医ごと)の実績情報や、学会などで提唱された新たな知見に基づいて適宜更新される。
読影端末500は、図2に示すように、被検体に対する各検査において、オーダ情報に加えて、生検情報及び検査画像をもとに、上記したリストマスタ541から読影の対象となる項目を抽出して、読影対象リストを生成する。ここで、例えば、読影対象リストとして、図2に示す「前立腺癌>主病変」、「前立腺癌>リンパ節転移」、「前立腺癌>脳転移」、「前立腺癌>骨転移」、「脳梗塞」及び「脳腫瘍」を抽出した場合、読影端末500は、同一被検体の次回の検査における読影対象リストの生成に、前回の読影対象リスト(すなわち、「前立腺癌>主病変」、「前立腺癌>リンパ節転移」、「前立腺癌>脳転移」、「前立腺癌>骨転移」、「脳梗塞」及び「脳腫瘍」)の情報を用いる。
このように、第1の実施形態に係る読影端末500は、オーダ情報から得られる読影の項目だけではなく、検査によって得られた検査画像や生検情報、検査履歴(既往歴)に基づいて、読影の対象となる項目を抽出して読影医に対して報知することで、読影の質を向上させる。以下、第1の実施形態に係る読影端末500による処理の詳細について説明する。
処理回路550によって実行される取得機能551は、I/F回路510を介して、医用画像診断装置100や画像保管装置200から読影の対象となる医用画像を取得して、記憶回路540に格納する。例えば、取得機能551は、入力回路520を介して操作者から入力された情報に基づいて、投影データやMR信号などのデータ、それらから再構成されたボリュームデータ、さらに、ボリュームデータから生成された画像データなどを取得して、記憶回路540に格納する。また、取得機能551は、ユーザ端末300から入力された被検体ごとのオーダ情報や、生検情報などを取得する。
抽出機能552は、被検体に対する検査の内容に応じた読影の項目とは異なる項目であり、かつ、読影の対象となる対象項目を、被検体から収集された医用画像に基づいて抽出する。具体的には、抽出機能552は、検査条件と読影項目とを対応づけた対応情報、被検体の既往歴の情報及び被検体の生検情報のうち少なくとも1つと、医用画像の属性情報及び解析情報を含む画像情報との照合結果に基づいて、対象項目を抽出する。すなわち、抽出機能552は、オーダ情報や、被検体の既往歴の情報、生検情報に基づいてリストマスタ541から導出される読影の項目と、実際に収集された医用画像データの画像情報とを照合する。そして、抽出機能552は、オーダ情報や、被検体の既往歴の情報、生検情報に基づいてリストマスタ541から導出される読影の項目のうち、実際に収集された医用画像データを用いて読影することが可能な項目を、読影の対象項目として抽出する。
ここで、医用画像データの画像情報は、医用画像データを収集したモダリティ装置の情報、対象部位の情報、及び、医用画像データの種別情報を含む属性情報や、医用画像データの解析情報などである。例えば、抽出機能552は、医用画像データの属性情報や、解析情報に基づいて、収集された医用画像データを用いて読影することが可能な項目を特定する。ここで、抽出機能552は、医用画像データの付帯情報や、オーダ情報から医用画像データの属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて対象項目を抽出する。
また、抽出機能552は、医用画像データに含まれる部位を抽出するための解析処理を実行することで、医用画像データに含まれる部位情報を取得し、取得した部位情報に基づいて対象項目を抽出する。例えば、抽出機能552は、3次元の医用画像データ(ボリュームデータ)や、ボリュームデータから生成された画像データ、或いは、2次元で収集された医用画像データに含まれる臓器などの部位を抽出する。一例を挙げると、抽出機能552は、解剖学的な特徴点(Anatomical Landmark)に基づいて、ボリュームデータや画像データなどに含まれる臓器などの部位を検出する。ここで、解剖学的な特徴点とは、特定の骨や臓器、血管、神経、内腔などの部位の特徴を示す点である。すなわち、抽出機能552は、特定の臓器や骨などの解剖学的な特徴点を検出することによって、ボリュームデータや画像データに含まれる骨や臓器、血管、神経、内腔などを抽出する。また、抽出機能552は、人体の特徴的な特徴点を検出することで、ボリュームデータに含まれる頭部、首、胸部、腹部、足などの位置を検出することもできる。
生成機能553は、抽出機能552によって抽出された読影の対象となる項目を示す情報を生成する。具体的には、生成機能553は、抽出機能552によって抽出された項目を示す表示情報を生成する。例えば、生成機能553は、図2に示す読影対象リストを生成する。また、生成機能553は、医用画像診断装置100によって収集されたデータに対して各種処理を実行することで、表示用の画像データを生成する。例えば、生成機能553は、記憶回路540によって記憶された投影データやMR信号などのデータを用いてボリュームデータを再構成する。また、生成機能553は、ボリュームデータに対して各種画像処理を行うことで、画像データを生成する。
また、生成機能553は、読影医による読影結果が反映された読影レポートを生成する。具体的には、生成機能553は、読影医が入力回路520を介して入力した内容に応じて読影レポートを生成する。ここで、生成機能553は、読影対象リストのうち、実施された項目の情報を反映した読影レポートを生成する。例えば、入力回路520が、読影対象リストのうち、実施された項目の情報を受け付ける。生成機能553は、受け付けられた項目に対応するテンプレートを読影レポートに追加する。
報知機能554は、抽出機能552によって抽出された対象項目を報知する。具体的には、報知機能554は、被検体から収集された医用画像を表示させるディスプレイ530に、読影の対象の項目を表示させる。すなわち、報知機能554は、読影医が画像データを観察して読影するディスプレイ530に、オーダ情報から得られる読影の項目と、医用画像データや生検情報、検査履歴(既往歴)に基づいて抽出された読影の対象となる項目とを含む読影対象リストを表示させる。さらに、報知機能554は、生成機能553によって生成された読影レポートをディスプレイ530に表示させる。
上述したように、第1の実施形態に係る読影端末500は、オーダ情報から得られる読影の項目に加えて、実際に収集された医用画像データや生検情報、検査履歴(既往歴)に基づいて、読影の対象となる項目を抽出して読影医に対して報知することで、オーダ情報以外の項目についても読影を促すことができ、読影の質を向上させることができる。以下、読影端末500による処理の一例について説明する。ここで、以下では、読影の項目に優先度を設け、各項目に優先度の情報を示した読影対象リストを表示する場合について説明する。
例えば、第1の実施形態に係る読影端末500においては、記憶回路540が、追加ルール542を記憶する。追加ルール542は、読影の項目に優先度を設定するための情報である。図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係る追加ルール542の一例を示す図である。ここで、図4Aにおいては、オーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542を示す。また、図4Bにおいては、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542を示す。
例えば、オーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、図4Aに示すように、「臨床病名」と、「検査目的」と、「リスト項目No.」と、「優先度」とを対応付けた情報である。ここで、「臨床病名」は被検体ごとのオーダ情報に含まれる病名を示し、「検査目的」は被検体ごとのオーダ情報に含まれる検査の目的を示し、「リスト項目No.」はリストマスタ541の項目の「No.」を示し、「優先度」は読影の優先度を示す。例えば、オーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、図4Aに示すように、「臨床病名:前立腺癌」と、「検査目的:精密検査」と、「リスト項目No.:1」と、「優先度:5」とが対応付けられた情報である。すなわち、上記した情報は、オーダ情報に含まれる「臨床病名」が「前立腺癌」であり、「検査目的」が「精密検査」であり、リストマスタ541の「No.」が「1」の項目を、「優先度:5」で読影対象リストに追加することを意味する。
このように、オーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、「臨床病名」及び「検査目的」と、それに対応する読影の項目ごとに優先度が対応付けられる。ここで、「検査目的」は、上記した「精密検査」以外にも、例えば、図4Aに示すように、「スクリーニング」や「フォローアップ」などが含まれる。追加ルール542は、「臨床病名」と読影の項目(リスト項目No.)が同一である場合でも、「検査目的」に応じて異なる「優先度」が対応付けられる。例えば、追加ルール542は、「臨床病名」が「前立腺癌」であり、「リスト項目No.」が「1」であっても、「検査目的」が「精密検査」、「スクリーニング」、「フォローアップ」の場合でそれぞれ優先度が対応付けられる。一例を挙げると、上記した条件で、「検査目的」が「精密検査」や、「フォローアップ」である場合、図4Aに示すように、最も高い「優先度」である「5」が対応付けられる。また、上記した条件で、「検査目的」が「スクリーニング」である場合、図4Aに示すように、中程度の「優先度」である「3」が対応付けられる。なお、オーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542に含まれる「優先度」は、任意に設定することができる。
また、例えば、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、図4Bに示すように、「条件」と、「リスト項目No.」と、「優先度」とを対応付けた情報である。ここで、「条件」は生検の結果に設けられた条件を示し、「リスト項目No.」はリストマスタ541の項目の「No.」を示し、「優先度」は読影の優先度を示す。例えば、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、図4Bに示すように、「条件:PSA(Prostate-Specific Antigen)>4.0ng/ml」と、「リスト項目No.:1」と、「優先度:5」とが対応付けられた情報である。なお、「PSA」は、「前立腺特異抗原」であり、前立腺癌や前立腺肥大症、前立腺炎などの疾患により上昇するタンパク質である。すなわち、上記した情報は、「PSA」の検査において、値が「4.0ng/ml」を超えた場合に、リストマスタ541の「No.」が「1」の項目を、「優先度:5」で読影対象リストに追加することを意味する。
このように、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542は、「条件」と、それに対応する読影の項目ごとに優先度が対応付けられる。ここで、生検情報は、腫瘍マーカーなどの検体情報や、種々のバイタルデータなどの生理情報などを含む。従って、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542の条件には、上記した「PSA」の条件の他にも、例えば、図4Bに示すように、「拡張期血圧」、「収縮期血圧」などの条件も含む。なお、生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542に含まれる「優先度」は、任意に設定することができる。
第1の実施形態に係る抽出機能552は、上述した追加ルール542を用いて、読影の対象となる項目を抽出する。例えば、抽出機能552は、まず、被検体のオーダ情報、リストマスタ541、追加ルール542に基づいて、ベースとなる読影の項目(初期項目)を抽出する。すなわち、抽出機能552は、今回の検査のために依頼されたオーダ情報に基づく読影の項目である初期項目を抽出する。図5は、第1の実施形態に係る抽出機能552による初期項目の抽出の一例を説明するための図である。
例えば、図5に示すように、取得機能551によって取得されたオーダ情報が「臨床病名:前立腺癌、検査目的:精密検査、依頼科コメント:、既往歴:、・・・」である場合、抽出機能552は、リストマスタ541(例えば、図3)及びオーダ情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542(例えば、図4A)を参照して、読影対象リストに含める初期項目を抽出する。一例を挙げると、抽出機能552は、追加ルール542における「臨床病名:前立腺癌、検査目的:精密検査」に対応する「リスト項目No.:1〜5」を取得し、取得した「リスト項目No.:1〜5」に対応する読影の項目を抽出する。
すなわち、抽出機能552は、図5の下段の図に示すように、リストマスタ541から「項目名:前立腺癌>主病変、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺」と、「項目名:前立腺癌>脳転移、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」と、「項目名:前立腺癌>肺転移、検査条件 検査種別:CT、詳細部位:肺」と、「項目名:前立腺癌>骨転移、検査条件 検査種別:CT、詳細部位:全身」と、「項目名:前立腺癌>骨転移、検査条件 検査種別:骨シンチ、詳細部位:全身」とを抽出する。ここで、各項目には、追加ルール542において設定された「優先度:5」が対応付けられる。
次に、抽出機能552は、被検体の生検情報、リストマスタ541、追加ルール542に基づいて、初期項目に追加する読影の項目を抽出する。すなわち、抽出機能552は、今回の検査の被検体の生検情報に基づく読影の項目を抽出する。図6は、第1の実施形態に係る抽出機能552による生検情報に基づく項目の抽出の一例を説明するための図である。
例えば、図6に示すように、取得機能551によって取得された生検情報が「PSA:5.0ng/ml、拡張期血圧:100mmHg、収縮期血圧:145mmHg、・・・」である場合、抽出機能552は、リストマスタ541(例えば、図3)及び生検情報に基づく読影の項目に優先度を設定するための追加ルール542(例えば、図4B)を参照して、読影対象リストに含める追加の項目を抽出する。一例を挙げると、抽出機能552は、取得された被検体の生検情報において、「PSA」が、「条件:PSA>4.0ng/ml」を満たす「5.0ng/ml」であることから、追加ルール542を参照して、「リスト項目No.」が「1」の項目を「優先度:5」で追加する。すなわち、抽出機能552は、「項目名:前立腺癌>主病変、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺」を「優先度:5」で読影対象リストの生成のために抽出する。ここで、図6の例では、「項目名:前立腺癌>主病変、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺」が既に初期項目に含まれていることから、抽出機能552は、ここでの追加処理を省略する。なお、抽出機能552は、上述したようにオーダ情報に基づく項目の抽出と生検情報に基づく項目の抽出とで、同一の項目を抽出した場合、それぞれの追加ルール542に対応付けられた優先度のうち、高い優先度を設定する。
また、抽出機能552は、取得された被検体の生検情報において「拡張期血圧:100mmHg、収縮期血圧:145mmHg」であり、「条件:拡張期血圧>90mmHgor収縮期血圧>140mmHg」を満たすことから、追加ルール542を参照して、「リスト項目No.」が「8」及び「9」の項目を「優先度:4」で追加する。すなわち、抽出機能552は、図6の下段の図に示すように、リストマスタ541から「項目名:脳動脈瘤、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」と、「項目名:脳動脈瘤、検査条件 検査種別:CT、詳細部位:頭部」とを抽出する。ここで、各項目には、追加ルール542において設定された「優先度:4」が対応付けられる。
次に、抽出機能552は、今回検査をうける被検体の過去の読影対象リストに基づいて、初期項目に追加する読影の項目を抽出する。すなわち、抽出機能552は、今回の検査の被検体について、過去生成された読影対象リストを取得し、取得した読影対象リストに含まれる項目を、今回の読影対象リストの項目として追加する。ここで、抽出機能552は、過去の読影対象リストに含まれる項目のうち、今回の読影対象リストに追加する項目を、過去の読影結果に基づいて抽出することができる。すなわち、抽出機能552は、過去の読影において「異常あり」となった項目を今回の読影対象リストに追加する項目として抽出する。ここで、「異常あり」とは、画像データ中の陰影などに基づいて「腫瘍の疑いがある」という読影結果が出たものを意味する。なお、本実施形態では、単に画像データ中に陰影などの画像的な特徴があるものを「所見あり」という。図7は、第1の実施形態に係る抽出機能552による過去の情報に基づく項目の抽出の一例を説明するための図である。
例えば、図7に示すように、取得機能551によって取得された過去の読影対象リストに「項目名:脳梗塞、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部、優先度:5、結果:異状あり」が含まれる場合、抽出機能552は、図7の下段の図に示すように、リストマスタ541から「項目名:脳梗塞、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」を抽出し、「優先度:5」を対応付ける。
次に、抽出機能552は、今回の検査において実際に収集された医用画像データに基づいて、抽出した項目の取捨選択を行う。すなわち、抽出機能552は、上記した処理により抽出した項目のうち、今回収集された医用画像データを用いて読影することが可能な項目のみ選択する。ここで、抽出機能552は、今回収集された医用画像データを用いて読影することが可能な項目を判定するために、医用画像データの属性情報や解析情報を用いる。例えば、抽出機能552は、医用画像データの付帯情報を参照して、今回収集された医用画像データがどの部位を対象にしたものかを識別し、識別した部位を対象とした読影の項目を、読影可能な項目として判定する。また、抽出機能552は、医用画像データに対する部位抽出の解析処理を実行することで、医用画像データに含まれる詳細な部位を特定し、特定した部位を対象とした読影の項目を、読影可能な項目として判定する。
図8は、第1の実施形態に係る抽出機能552による医用画像データの情報に基づく項目の選択の一例を説明するための図である。例えば、図8に示すように、検査画像の情報が「検査種別:MR、部位:全身、詳細部位:頭部、肺、前立腺、・・・」である場合、抽出機能552は、図7に示す項目のうち、上記した医用画像データにて読影可能な項目のみを選択する。すなわち、抽出機能552は、図8の下段の図に示すように、図7に示す項目から「項目名:前立腺癌>主病変、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺、優先度:5」と、「項目名:前立腺癌>脳転移、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部、優先度:5」と、「項目名:脳梗塞、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」と、「項目名:脳動脈瘤、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」とを選択する。
上述したように、抽出機能552が、読影対象リストに含める読影の項目を抽出すると、生成機能553は、抽出された読影の項目を含む読影対象リストを生成する。例えば、生成機能553は、図8の下段に示す「項目名:前立腺癌>主病変、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:前立腺、優先度:5」と、「項目名:前立腺癌>脳転移、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部、優先度:5」と、「項目名:脳梗塞、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」と、「項目名:脳動脈瘤、検査条件 検査種別:MR、詳細部位:頭部」とを含む読影対象リストを生成する。
報知機能554は、生成機能553によって生成された読影対象リストをディスプレイ530に表示させる。図9は、第1の実施形態に係る報知機能554による表示処理の一例を示す図である。例えば、報知機能554は、図9に示すように、オーダ情報「臨床病名:前立腺癌、検査目的:精密検査、依頼科コメント:、既往歴:、・・・」と、検査画像とを表示するディスプレイ530に、生成機能553によって生成された読影対象リストを表示させる。ここで、報知機能554は、読影対象リストに含まれる各項目の優先度が識別可能となるように表示させる。例えば、報知機能554は、項目の優先度に応じて、項目の報知を変更する。一例を挙げると、報知機能554は、図9の読影対象リストに示すように、優先度の高い項目を上側で表示させ、優先度の低い項目を下側に表示させる。なお、優先度が同一の場合には、例えば、報知機能554は、今回の検査のオーダ情報に基づく項目を最も上側で表示させ、既往歴や生検情報に基づく項目を下側に表示させる場合であってもよい。
ここで、第1の実施形態に係る読影端末500は、処理回路550によって生成され、表示された読影対象リストを編集させることも可能である。具体的には、入力回路520が、読影医から項目追加や、項目削除の入力操作を受け付けると、生成機能553は、入力操作を受け付けた項目を追加(或いは、削除)した読影対象リストを生成する。報知機能554は、生成された読影対象リストを表示させるように、読影対象リストの表示を更新する。図10は、第1の実施形態に係る報知機能554による読影対象リストの更新処理を示す図である。
例えば、入力回路520は、「項目名:前立腺癌>リンパ節転移」と、「項目名:前立腺癌>骨転移」の項目を追加する操作を受け付ける。生成機能553は、項目追加の操作を受け付けた「項目名:前立腺癌>リンパ節転移」及び「項目名:前立腺癌>骨転移」を図9に示す読影対象リストに追加させた読影対象リストを生成する。報知機能554は、図10に示すように、ディスプレイ530に表示させた読影対象リストを、「項目名:前立腺癌>リンパ節転移」及び「項目名:前立腺癌>骨転移」が追加された読影対象リストに更新する。
また、第1の実施形態に係る読影端末500は、読影対象リストに読影結果を入力することができる。具体的には、入力回路520が読影結果の入力操作を受け付け、報知機能554が読影対象リストに読影結果を示した情報を表示させる。ここで、読影結果とは、読影を行ったか否か、異常ありか否か、所見ありか否かなどである。すなわち、報知機能554は、これらの読影結果が示された読影対象リストを表示させる。図11は、第1の実施形態に係る報知機能554による読影結果の表示の一例を示す図である。
例えば、報知機能554は、図11に示すように、各読影項目に対応するチェックボックスに対するチェックが入っているか否かにより、読影したか否かを示す読影対象リストを表示させる。また、報知機能554は、図11に示すように、チェックボックスに対するチェックを、「異常なし、所見なし」と、「異常なし、所見あり」と、「異常あり、所見あり」とでそれぞれ異なる色で示すことで、異常ありか否か、及び、所見ありか否かを示す読影対象リストを表示させる。例えば、読影医は、図11に示す読影対象リストを参照しながら、読影を行い、読影結果を示すチェックを各チェックボックスに付与する。
ここで、第1の実施形態に係る読影端末500では、表示させた読影対象リストに連動させて画像データを表示させることも可能である。例えば、入力回路520が読影を行う項目の指定操作を受け付けると、生成機能553が指定された項目に適した画像データを生成する。そして、報知機能554は、ディスプレイ530に表示された画像データを生成された画像データに更新する。例えば、読影医が入力回路520を介して読影対象リストに含まれる項目を選択すると、生成機能553が選択された項目に適した画像データを生成する。そして、報知機能554は、図11に示すように、表示画像を生成された画像に更新する。
また、第1の実施形態に係る読影端末500では、読影結果が読影レポートに反映されるように、読影結果に応じて読影レポートを生成することができる。具体的には、生成機能553は、「所見あり」と入力された項目に対応するテンプレートを読影レポートに入力する。図12は、第1の実施形態に係る生成機能553による読影レポートの生成の一例を示す図である。例えば、入力回路520が、「前立腺癌>脳転移」の項目に対して「所見あり」の入力を受け付けると、生成機能553は、図12に示すように、今回の検査における読影レポートに「脳転移」に関する所見を入力するためのテンプレートを生成する。さらに、生成機能553は、読影された画像データをキー画像としてテンプレートに挿入する。
本実施形態においては、検査のオーダ情報に基づく読影の項目だけではなく、既往歴や、生検情報に基づく読影の項目が読影対象リストに含まれる。従って、読影結果に応じた読影レポートが自動で生成されることにより、読影レポートの作成を容易にするとともに、読影結果の反映忘れを防止することができる。
上述したように、第1の実施形態に係る読影端末500は、オーダ情報に基づく読影の項目に加えて、既往歴や、生検情報に基づく読影の項目を含む読影対象リストを表示させるとともに、読影医から任意の読影項目の追加操作を受け付けることができる。すなわち、ベテランの読影医が読影を行う際に、自身の経験に基づく読影項目を適宜追加することができる。そこで、第1の実施形態に係る読影端末500においては、このように追加された項目をリストマスタ541に追加することで、表示される読影対象リストの精度を向上させることができる。例えば、生成機能553は、ベテランの読影医が所定の画像データを読影する際に新たに追加した項目を追加するようにリストマスタ541を更新させるとともに、追加ルール542を更新させる。ここで、追加ルール542に設定された優先度は、任意に設定することができるが、過去の読影結果に応じて優先度を更新することも可能である。例えば、検査の情報と、実際の読影された情報とに基づいて、項目ごとの読影頻度を算出し、算出した読影頻度に基づいて、優先度が更新される場合であってもよい。
次に、第1の実施形態に係る読影端末500による処理の手順について説明する。図13は、第1の実施形態に係る読影端末500による処理手順を示すフローチャートである。ここで、図13におけるステップS101は、例えば、処理回路550が取得機能551に対応するプログラムを記憶回路540から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS102、ステップS106、ステップS108及びステップS109は、例えば、処理回路550が生成機能553に対応するプログラムを記憶回路540から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS103〜ステップS105は、例えば、処理回路550が抽出機能552に対応するプログラムを記憶回路540から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS107は、例えば、処理回路550が報知機能554に対応するプログラムを記憶回路540から呼び出して実行することにより実現される。
本実施形態に係る読影端末500では、まず、処理回路550が、被検体情報、オーダ情報、生検情報、画像情報を取得する(ステップS101)。そして、処理回路550が、オーダ情報に基づいて、初期項目を生成する(ステップS102)。続いて、処理回路550が、生検情報に基づいてリスト項目を追加し(ステップS103)、過去の読影対象リストに基づいて、リスト項目を追加する(ステップS104)。さらに、処理回路550は、画像の属性情報と解析情報に基づいて、医用画像データに含まれる部位を抽出する(ステップS105)。
そして、処理回路550は、抽出した部位及び検査種別に基づいて、リスト項目を絞り込み、読影対象リストを生成し(ステップS106)、画像データ及び読影対象リストをディスプレイ530に表示させる(ステップS107)。その後、処理回路550は、読影結果を反映させた読影レポートを生成し(ステップS108)、読影結果に基づいて、リストマスタ541及び追加ルール542を更新する(ステップS109)。
上述したように、第1の実施形態によれば、抽出機能552は、被検体に対する検査の内容に応じた読影の項目とは異なる項目であり、かつ、読影の対象となる対象項目を、被検体から収集された医用画像に基づいて抽出する。報知機能554は、抽出機能552によって抽出された対象項目を報知する。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、オーダ情報に基づく項目以外で読影可能な項目を読影医に対して提示することができ、読影医の能力に関わらず、読影可能な項目を気づかせ、読影の質を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、抽出機能552は、リストマスタ541、被検体の既往歴の情報及び被検体の生検情報のうち少なくとも1つと、医用画像の属性情報及び解析情報を含む画像情報との照合結果に基づいて、対象項目を抽出する。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、実際に収集された医用画像データにおいて読影可能な項目を正確に抽出することができる。
また、第1の実施形態によれば、抽出機能552は、医用画像に含まれる部位を抽出するための解析処理を実行することで、医用画像に含まれる部位情報を取得し、取得した部位情報に基づいて対象項目を抽出する。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、医用画像データに含まれる詳細な部位の情報を取得することができ、読影可能な項目の判定精度を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、リストマスタ541は、各検査条件によって収集された医用画像に対して実施された読影の情報に基づいて更新される。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、ベテランの読影医による読影結果を反映させたリストマスタを生成することを可能にする。その結果、読影端末500は、より精度の高い読影対象リストを表示させることができる。
また、第1の実施形態によれば、抽出機能552は、読影の項目ごとに設定された優先度に基づいて対象項目を抽出する。報知機能554は、対象項目の優先度に応じて、対象項目の報知を変更する。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、読影医が優先的に読影すべき項目を明確に示すことを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、報知機能554は、被検体から収集された医用画像を表示させるディスプレイ530に、対象項目を表示させる。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、読影を効率的に行わせることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、入力回路520は、報知機能554によって報知された対象項目のうち、実施された項目の情報を受け付ける。生成機能553は、入力回路520によって受け付けられた項目の情報を反映した読影レポートを生成する。従って、第1の実施形態に係る読影端末500は、読影レポートを効率的に生成させることを可能にする。
(第2の実施形態)
さて、これまで第1の実施形態について説明したが、上述した第1の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、医用画像データに含まれる部位の情報に基づいて、読影可能な項目を判定する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、画像種別によって判定される場合であってもよい。例えば、読影端末500は、医用画像データがX線CT装置によって収集された場合に、医用画像データが「ThinSlice画像」であるか否か、収集された医用画像データが造影画像か否か、収集された医用画像データから仮想内視鏡画像を生成することができるか等に応じて読影可能な項目を判定する。また、例えば、読影端末500は、医用画像データがMRI装置によって収集された場合に、MRA画像があるか否か、収集された医用画像データが造影画像か否か等に応じて読影可能な項目を判定する。例えば、MRA画像がある場合には、細かい脳梗塞を読影することができるため、抽出機能552は、細かい脳梗塞を読影するための読影項目を抽出する。
上述したように、画像種別によって読影可能な項目を判定する場合、読影端末500は、例えば、画像種別の情報を含むリストマスタ541を記憶する。図14は、第2の実施形態に係るリストマスタ541の一例を示す図である。例えば、リストマスタ541は、図14に示すように、「項目名」と、「検査条件」とを対応付けた情報である。ここで、第2の実施形態に係るリストマスタ541では、検査条件に「画像種別」を含む。すなわち、第2の実施形態に係るリストマスタ541では、医用画像データを収集するモダリティ装置の情報を示す「検査種別」と、検査の対象部位を示す「詳細部位」とに加えて、さらに、収集される画像の種別を示す「画像種別」を対応付けた情報である。例えば、抽出機能552は、取得機能551によって取得された医用画像データの付帯情報から「画像種別」に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて、読影可能な項目を判定する。
また、上述した実施形態では、初期項目を生成し、生検情報や過去の読影対象リストを用いて項目を追加した後に、医用画像データを用いた読影可能な項目の判定を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、医用画像データを用いた読影可能な項目の判定は、任意の時点で実行することができる。例えば、初期項目を抽出する前に、医用画像データを用いた読影可能な項目の判定を行う場合であってもよい。この場合、初期項目で追加される項目や、生検情報や過去の読影対象リストを用いて追加される項目は、既に読影可能と判定された項目となる。
また、上述した実施形態では、読影端末500が各種処理を実行する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、管理サーバ400において各種処理が実行される場合であってもよい。かかる場合には、管理サーバ400が、処理回路550と同様の処理回路を有し、上述した処理を実行する。
また、第1の実施形態で図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記実施形態で説明した表示方法は、予め用意された表示プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この表示プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この表示プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、読影の質を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。