[go: up one dir, main page]

JP6757515B2 - 合わせガラス及び乗り物 - Google Patents

合わせガラス及び乗り物 Download PDF

Info

Publication number
JP6757515B2
JP6757515B2 JP2016117301A JP2016117301A JP6757515B2 JP 6757515 B2 JP6757515 B2 JP 6757515B2 JP 2016117301 A JP2016117301 A JP 2016117301A JP 2016117301 A JP2016117301 A JP 2016117301A JP 6757515 B2 JP6757515 B2 JP 6757515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated glass
connecting element
conductor
vertical
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016117301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017222525A (ja
Inventor
次 博 俊 末
次 博 俊 末
川 学 平
川 学 平
聡 後石原
聡 後石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016117301A priority Critical patent/JP6757515B2/ja
Publication of JP2017222525A publication Critical patent/JP2017222525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6757515B2 publication Critical patent/JP6757515B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Description

本発明は、一対のガラス板と一対のガラス板間に配置されたパターン導電体とを有する合わせガラス、及び、この合わせガラスを有する乗り物に関する。
従来から、パターン導電体を有する合わせガラスが、広く用いられている。合わせガラスは、例えば、車両のフロントウィンドウ(windshield;風防ガラス)に用いられるデフロスタ(霜取り装置)等に利用されている。合わせガラスは、これらに用いられているパターン導電体に通電されることによって、発熱して霜取りとして機能する(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)この合わせガラスにおいて、パターン導電体が、通電によってその抵抗加熱により昇温する。パターン導電体を有する合わせガラスからなる窓ガラスの昇温により、窓ガラスの曇りを取り除いたり、窓ガラスに付着した雪や氷を溶かしたり、または、水滴を蒸発させたりすることで、乗員の視界を確保することができる。
特開2013−173402号公報 特開平8−72674号公報
ところで、パターン導電体をなす線状導電体のパターンに起因して、合わせガラスを介した視界にちらつきが発生する不具合が生じる。ちらつきとは、明るく輝く線状の模様が視認される現象である。ちらつきは、パターン導電体を観察する方向を変化させることで視認されやすくなり、さらに合わせガラス越しに光源が存在する状況において顕著に視認されるようになる。本件発明者らが確認したところ、合わせガラスを介して光源を観察した際に、光源の上方となる領域および光源の下方となる領域に、横方向に配列されて上下方向に延びる多数の線を含む模様として視認される。
本件発明者らが鋭意検討した結果、合わせガラスを介した光源の観察において、光源の縦方向にちらつきが強く観察されるのは、パターン導電体をなす線状導電体のうち縦方向の線状導電体が、横方向の線状導電体よりちらつきに影響しやすいためであることを知見した。本発明はこのような点を考慮してなされたものであって、合わせガラスを介した視界において、ちらつきを低減し、良好な視界を確保することを目的とする。
本発明における合わせガラスは、
一対のガラス板と、
前記一対のガラス板の間に配置され、メッシュ状のパターンで配置された線状導電体を有するパターン導電体と、を備え、
前記線状導電体は、2つの分岐点の間を延びて開口を画成する複数の接続要素の集まりとして構成され、
縦線をなす前記接続要素は、その両端となる前記分岐点を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状であり、
ここで、縦線をなす接続要素とは、前記合わせガラス表面の該接続要素近傍の接平板面への法線のうち該接平面と合わせガラス表面との接点に於ける法線と同一鉛直面に位置する法線を有する鉛直面にパターン導電体を投影した場合に、前記鉛直面上での当該接続要素の射影の両端間を結ぶ線分が前記鉛直面上の鉛直方向に対してなす角度が、前記鉛直面上の水平方向に対してなす角度よりも小さくなる接続要素のことをいう。
本発明の合わせガラスにおいて、縦線をなす接続要素以外の接続要素が、その両端となる前記分岐点を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状であってもよい。
本発明の合わせガラスにおいて、前記縦線をなす接続要素の長さの、当該接続要素の両端となる前記分岐点を結ぶ線分の長さに対する比が、前記縦線をなす接続要素以外の接続要素の長さの、当該接続要素の両端となる前記分岐点を結ぶ線分の長さに対する比より大きくてもよい。
本発明における乗り物は、上述したいずれかの合わせガラスを備える。
本発明によれば、合わせガラスを介した視界において、ちらつきを低減し、良好な視界を確保することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、合わせガラスを備えた乗り物を概略的に示す斜視図である。特に図1では、乗り物の例として、合わせガラスで構成されたフロントウィンドウを備えた自動車を概略的に示している。 図2は、合わせガラスをその板面の法線方向から示す図である。 図3は、図2のIII−III線における合わせガラスの横断面図である。 図4は、導電体付きシートをそのシート面の法線方向から示す平面図であって、パターン導電体の一例を示す平面図である。 図5は、合わせガラスにおけるちらつきについて説明する図である。 図6は、合わせガラスにおけるちらつきについて説明する図である。 図7は、パターン導電体の投影について説明する図である。 図8は、図4のパターン導電体の一部を拡大して示す図である。 図9は、本発明のパターン導電体を有する合わせガラスを介して光源を観察した画像である。 図10は、従来のパターン導電体を有する合わせガラスを介して光源を観察した画像である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「導電体付きシート」は板やフィルムと呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、「導電体付きシート」は、「導電体付き板(基板)」や「導電体付きフィルム」と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図10は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、合わせガラスを備えた自動車を概略的に示す図であり、図2は、合わせガラスをその板面の法線方向から見た図であり、図3は、図2のIII−III線に沿った合わせガラスの断面図である。
図1に示されているように、乗り物の一例としての自動車1は、フロントウィンドウ、リアウィンドウ、サイドウィンドウ等の窓ガラスを有している。ここでは、フロントウィンドウ5が合わせガラス10で構成されているものを例示する。また、自動車1はバッテリー等の電源7を有している。
この合わせガラス10をその板面の法線方向から見たものを図2に示す。また、図2の合わせガラス10のIII−III線に対応する断面図を図3に示す。図3に示された例では、合わせガラス10は、一対のガラス板11,12と、一対のガラス板11,12の間に配置された導電体付きシート20と、ガラス板11,12と導電体付きシート20とを接合する接合層13,14と、を有している。なお、図1および図2に示した例では、合わせガラス10は湾曲しているが、その他の図では、図示の簡略化および理解の容易化のために、合わせガラス10およびガラス板11,12を平板状に図示している。
導電体付きシート20は、基材フィルム21と、一対のバスバー25と、基材フィルム21の一方のガラス板11に対面する面上に設けられたパターン導電体30と、を有する。
また、図1及び図2によく示されているように、合わせガラス10は、パターン導電体30に通電するための配線部15を有している。図示された例では、バッテリー等の電源7によって、配線部15から導電体付きシート20のパターン導電体30に通電し、パターン導電体30を抵抗加熱により発熱させる。パターン導電体30で発生した熱はガラス板11,12に伝わり、ガラス板11,12が温められる。これにより、ガラス板11,12に付着した結露による曇りを取り除くことができる。また、ガラス板11,12に雪や氷が付着している場合には、この雪や氷を溶かすことができる。したがって、乗員の視界が良好に確保される。尚、図示は省略するが、通常は、配線部15は電源7とパターン導電体30に接続されたバスバー25との間に開閉器が挿入(直列に接続)される。そして、合わせガラス10の加熱が必要な時のみ開閉器を閉じてパターン導電体30に通電する。
以下、合わせガラス10の各構成要素について説明する。
まず、ガラス板11,12について説明する。ガラス板11,12は、図1で示された例のように自動車のフロントウィンドウに用いる場合、乗員の視界を妨げないよう可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。このようなガラス板11,12の材質としては、ソーダライムガラスや青板ガラスが例示できる。ガラス板11,12の可視光透過率は90%以上であることが好ましい。ここで、ガラス板11,12の可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。なお、ガラス板11,12の一部または全体に着色するなどして、この一部分の可視光透過率を低くしてもよい。この場合、太陽光の直射を遮ったり、車外から車内を視認しにくくしたりすることができる。
また、ガラス板11,12は、1mm以上5mm以下の厚みを有していることが好ましい。このような厚みであると、強度及び光学特性に優れたガラス板11,12を得ることができる。一対のガラス板11,12は、同一の材料で同一に構成されていてもよいし、或いは、材料および構成の少なくとも一方において互いに異なるようにしてもよい。
次に、接合層13,14について説明する。一方の接合層13が、一方のガラス板11と導電体付きシート20との間に配置され、一方のガラス板11と導電体付きシート20とを互いに接合する。他方の接合層14が、他方のガラス板12と導電体付きシート20との間に配置され、他方のガラス板12と導電体付きシート20とを互いに接合する。
このような接合層13,14としては、種々の接着性または粘着性を有した材料からなる層を用いることができる。また、接合層13,14は、可視光透過率が高いものを用いることが好ましい。典型的な接合層としては、ポリビニルブチラール(PVB)からなる層を例示することができる。接合層13,14の厚みは、それぞれ0.15mm以上1mm以下であることが好ましい。一対の接合層13,14は、同一の材料で同一に構成されていてもよいし、或いは、材料および構成の少なくとも一方において互いに異なるように
してもよい。
なお、合わせガラス10には、図示された例に限られず、特定の機能を発揮することを期待されたその他の機能層が設けられても良い。また、1つの機能層が2つ以上の機能を発揮するようにしてもよいし、例えば、合わせガラス10のガラス板11,12、接合層13,14、後述する導電体付きシート20の基材フィルム21の、少なくとも一つに何らかの機能を付与するようにしてもよい。合わせガラス10に付与され得る機能としては、一例として、反射防止(AR)機能、耐擦傷性を有したハードコート(HC)機能、赤外線遮蔽(反射)機能、紫外線遮蔽(反射)機能、防汚機能等を例示することができる。
次に、導電体付きシート20について説明する。導電体付きシート20は、基材フィルム21と、一対のバスバー25と、基材フィルム21の一方のガラス板11に対面する面上に設けられたパターン導電体30と、を有する。本実施の形態において、導電体付きシート20は、ガラス板11,12と略同一の平面寸法を有して、合わせガラス10の全体にわたって配置されているが、図1の例における運転席の正面部分等、合わせガラス10の一部にのみ配置されてもよい。以下、導電体付きシート20の各構成要素について説明する。
基材フィルム21は、パターン導電体30を支持する基材として機能する。基材フィルム21は、可視光線波長帯域の波長(380nm〜780nm)を透過する一般に言うところの透明である電気絶縁性のフィルムである。基材フィルム21としては、可視光を透過し、パターン導電体30を適切に支持し得るものであればいかなる材質のものでもよいが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン等を挙げることができる。また、基材フィルム21は、光透過性や、パターン導電体30の適切な支持性等を考慮すると、0.03mm以上0.20mm以下の厚みを有していることが好ましい。
なお、「透明」とは、当該基材フィルムを介して当該基材フィルムの一方の側から他方の側を透視し得る程度の透明性を有していることを意味しており、例えば、30%以上、より好ましくは70%以上の可視光透過率を有していることを意味する。可視光透過率は、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JISK0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される。
バスバー25は、対応する配線部15と電気的に接続されている。一対のバスバー25間には、配線部15と接続された電源7の電圧が印加されるようになる。
次に、図4を参照しながら、パターン導電体30について説明する。図4は、導電体付きシート20をそのシート面の法線方向から見た平面図である。
パターン導電体30は、一対のバスバー25に間に配置されており、一対のバスバー25間を結ぶようにそれぞれ電気的に接続されている。パターン導電体30は、所定のパターンで配置された線状導電体31によって形成されている。パターン導電体30は、配線部15及びバスバー25を介して電圧を印加されると、抵抗加熱によって発熱する。そして、この熱が接合層13,14を介してガラス板11,12に伝わることで、ガラス板11,12が温められる。
パターン導電体30は、種々のパターンで配列することができる。一例として、図4に示された例では、パターン導電体30は、線状導電体31が多数の開口33を画成するメッシュ状のパターンで配置されることによって形成されている。パターン導電体30は、2つの分岐点32の間を延びて、開口33を画成する複数の接続要素34を含んでいる。すなわち、パターン導電体30の線状導電体31は、両端において分岐点32を形成する複数の接続要素34の集まりとして構成されている。
このようなパターン導電体30及びバスバー25を構成するための材料としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、パラジウム、インジウム、タングステン等の金属、及び、これらの金属の1種以上を含んでなる合金の一以上を例示することができる。パターン導電体30及びバスバー25は、同一の材料を用いて形成されていてもよいし、或いは、互いに異なる材料を用いて形成されていてもよい。
パターン導電体30は、上述したように不透明な金属材料を用いて形成され得る。その一方で、パターン導電体30によって覆われていない基材フィルム21上の領域の割合、すなわち開口率は、70%以上99%以下程度と高くなっている。また、線状導電体31の線幅は、2μm以上20μm以下程度となっている。このため、パターン導電体30が設けられている領域は、全体として透明に把握され、パターン導電体30の存在が合わせガラス10の透視性を害さないようになっている。
図3に示された例では、線状導電体31は、全体として矩形状の断面を有している。線状導電体31の幅W、すなわち、合わせガラス10の板面に沿った幅Wは2μm以上20μm以下とし、高さ(厚さ)H、すなわち、合わせガラス10の板面への法線方向に沿った高さ(厚さ)Hは1μm以上60μm以下とすることが好ましい。このような寸法の線状導電体31によれば、その線状導電体31が十分に細線化されているので、パターン導電体30を効果的に不可視化することができる。
また、図3に示されたように、線状導電体31は、導電性金属層36、導電性金属層36の表面のうち、基材フィルム21に対向する側の面を覆う第1の暗色層37、導電性金属層36の表面のうち、ガラス板11に対向する側の面及び両側面を覆う第2の暗色層38を含むようにしてもよい。優れた導電性を有する金属材料からなる導電性金属層36は、比較的高い反射率を呈する。そして、パターン導電体30の線状導電体31をなす導電性金属層36によって光が反射されると、その反射した光が視認されるようになり、乗員の視界を妨げる場合がある。また、外部から導電性金属層36が視認されると、意匠性が低下する場合がある。そこで、第1及び第2の暗色層37,38が、導電性金属層36の表面の少なくとも一部分を覆っている。第1及び第2の暗色層37,38は、導電性金属層36よりも可視光の反射率が低い層であればよく、例えば黒色等の暗色の層である。この暗色層37,38によって、導電性金属層36が視認されづらくなり、乗員の視界を良好に確保することができる。また、外部から見たときの意匠性の低下を防ぐことができる。
なお、前述したように、合わせガラス10の透視性または合わせガラス10を介した視認性を確保する観点から、開口率が高くなるように、パターン導電体30の線状導電体31は基材フィルム21上に形成されている。このため、図3に示すように、接合層13と導電体付きシート20の基材フィルム21とは、線状導電体31の開口33、すなわち隣り合う線状導電体31の間となる領域を介して接触している。このため、パターン導電体30は、接合層13内に埋め込まれた状態となっている。
ところで、上述したように、パターン導電体30を有する合わせガラス10を介した視界において、とりわけ対向車のヘッドライト等の光源を観察した際に、線状の模様が視認されるちらつき現象が生じる。図10において、従来のパターン導電体を有する合わせガラスを介した視界において発生するちらつき現象を示している。図10に示すように、ちらつきは、光源LSの上方となる領域および下方となる領域に観察されやすくなる。ちらつきは、上下方向に延びる輝線が多数本横方向に配列されてなる模様、言い換えると、明るく輝くストライプパターン状の模様として視認される。このようなちらつきは、合わせガラス10を介した視界において視認性を悪化させる要因になる。
本件発明者らがちらつきの発生メカニズムについて鋭意検討した結果、パターン導電体30をなす線状導電体31のうち縦線をなす接続要素34aが、横線をなす接続要素34bよりちらつきにより強く影響を及ぼしていると推測し、この推測に基づいた改良を主として縦線に対して施すことによってちらつきを効果的に目立たなくすることが可能となることを知見した。以下において、ちらつきが発生する推定理由と、ちらつきを目立たなくするための工夫について説明するが、本発明は、以下の推定に拘束されるものではない。
図5及び図6は、自動車1のフロントガラス5に適用された合わせガラス10に、外部光源から光線L1,L2,L3,L4が入射したときの、接続要素34における光の反射を説明する図である。図5は、合わせガラス10をその板面への法線方向を含む鉛直方向に平行な断面で示す断面図であり、図6は、合わせガラス10の斜視図である。これらの図において、合わせガラス10は、その構成の一部を省略して図示している。
図5では、接続要素34のうち横線をなす接続要素34bでの光線L1,L2の反射を示している。自動車1のフロントガラス5に適用された合わせガラス10では、横線で反射される光L1,L2は、上方または下方に進みやすくなる。したがって。このような光は、自動車内にいる観察者によって観察されにくくなることが予想される。この点から、接続要素34のうち横線をなす接続要素34bで反射された光は、ちらつきの主たる原因とはなっていないことが推測される。
一方、図6では、接続要素34のうち縦線をなす接続要素34aでの光線L3,L4の反射を示している。図6から理解されるように、外部からの光L3,L4は、縦線をなす接続要素34aの側部で反射されることで横方向に進行方向をいくらか曲げて、自動車1の内部に進むことができる。この光は、自動車1内の観察者によって視認される。このようにして観察される反射光により、縦線をなす接続要素34aの輪郭が自動車1内の観察者に把握されるようになるものと推測される。
ここで、接続要素34において、縦線をなす接続要素34aとは、合わせガラス10表面の該接続要素34近傍の接平面P1への法線のうち該接平面P1と合わせガラス10表面との接点に於ける法線nd1と同一鉛直面に位置する法線nd2を有する鉛直面P2にパターン導電体30を投影した場合に、当該鉛直面P2上での当該接続要素の射影の両端間を結ぶ線分が当該鉛直面P2上の鉛直方向に対してなす角度が、当該鉛直面P2上の水平方向に対してなす角度よりも小さくなる接続要素34のことをいう。
此処で、合わせガラス10の接平面P1とは、縦線乃至横線を判別すべき対象の接続要素34近傍の任意の1点に於ける法線nd1と該1点に於いて直交する平面であり、図7における面P1のことである。この面P1への該接点に於ける法線nd1と同一鉛直面内に位置する法線nd2を有する鉛直面とは、図7における面P2のことである。当該鉛直面P2にパターン導電体30を投影すると、鉛直面でのパターン導電体の射影130となる。すなわち、鉛直面P2でのパターン導電体の射影130の接続要素134の両端間を結ぶ線分が鉛直方向に対して45度より小さく傾斜している接続要素134となる、パターン導電体30における接続要素34を、縦線をなす接続要素34aという。同様に、横線をなす接続要素34bとは、鉛直面でのパターン導電体の射影130の接続要素134の両端間を結ぶ線分が鉛直方向に対して45度以上で傾斜している接続要素134となる、パターン導電体30における接続要素34をいう。すなわち、横線をなす接続要素34bとは、縦線をなす接続要素34a以外の接続要素34のことをいう。
ちらつきを観察されにくくするためには、特に縦線をなす接続要素34aにおいて、外部光源からの光線が反射される方向が観察者のいる方向と異なることである。しかしながら、接続要素34の集まりである線状導電体31がメッシュ状のパターンをなすことから、完全には接続要素34での反射光の進む方向を観察者のいる方向と異なるようにはできない。したがって、接続要素34において、反射光の進む方向をばらけさせること、すなわち散乱させることを考える。
このような接続要素34として、曲線形状の接続要素が考えられる。しかしながら、本件発明者が確認したところ、一方にのみ曲がっている接続要素、すなわち、1つの凸部のみからなる形状の接続要素では、光源からの光を十分に散乱させることができなかった。そこで、図8に示す例では、接続要素34は、波線、すなわちその両端となる分岐点32を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状となっている。特に縦線をなす接続要素34aをこのような形状にすることで、反射光の進む方向をばらけさせて観察者に反射光を観察させにくくすることで、合わせガラスを介した視界において、ちらつきを低減し、良好な視界を確保することができる。さらに、縦線をなす接続要素34aに限らず、横線をなす接続要素34bをも波線としてもよい。図9は、縦線をなす接続要素34aだけを波線とした合わせガラス越しに光源LSを観察した状態を示している。図9に示された観察では、縦に延びる線状の模様が観察されなくなっている。
観察者にとって、縦線をなす接続要素34aにおける拡散は、横線をなす接続要素34bにおける拡散よりも強く作用する。したがって、接続要素34において、縦線をなす接続要素34aの長さの、その両端となる分岐点32を結ぶ線分の長さに対する比が、横線をなす接続要素34bの長さの、その両端となる分岐点32を結ぶ線分の長さに対する比より大きくなっていることが好ましい。この場合、パターン導電体30における透過率を大きく下げることなく、外部光源からの光が、横線をなす接続要素34bより、縦線をなす接続要素34aで拡散されやすくすることができる。
次に、合わせガラス10の製造方法の一例について、説明する。
まず、基材フィルム21上に第1の暗色層37を形成するようになる暗色膜を設ける。
次に、導電性金属層36を形成するようになる金属膜を暗色膜上に設ける。金属膜は、公知の方法で形成され得る。例えば、銅箔等の金属箔を貼着する方法、電界めっき及び無電界めっきを含むめっき法、スパッタリング法、CVD法、PVD法、イオンプレーティング法、又はこれらの二以上を組み合わせた方法を採用することができる。
その後、金属膜上に、レジストパターンを設ける。レジストパターンは、形成されるべきパターン導電体30に対応した形となっている。このレジストパターンは、公知のフォトリソグラフィー技術を用いたパターニングにより形成することができる。
次に、レジストパターンをマスクとして、金属膜及び暗色膜をエッチングする。このエッチングにより、金属膜及び暗色膜がレジストパターンと略同一のパターンにパターニングされる。この結果、パターニングされた金属膜から、線状導電体31の一部をなすようになる導電性金属層36が、形成される。また、パターニングされた暗色膜から、線状導電体31の一部をなすようになる第1の暗色層37が、形成される。
なお、エッチング方法は特に限られることはなく、公知の方法が採用できる。公知の方法としては、例えば、エッチング液を用いるウェットエッチングや、プラズマエッチングなどが挙げられる。その後、レジストパターンを除去する。
その後、導電性金属層36の第1の暗色層37が設けられた面と反対側の面及び側面に第2の暗色層38を形成する。第2の暗色層38は、例えば導電性金属層36をなす材料の一部分に暗色化処理(黒化処理)を施して、導電性金属層36をなしていた一部分から、金属酸化物や金属硫化物からなる第2の暗色層38を形成することができる。また、導電性金属層36の表面に第2の暗色層38を設けるようにしてもよい。また、導電性金属層36の表面を粗化して第2の暗色層38を設けるようにしてもよい。
以上の工程によって、パターン導電体30を有する導電体付きシート20が作製される。
最後に、パターン導電体30の側から接合層13及びガラス板11を積層して、導電体付きシート20とガラス板11とを接合する。同様に、基材フィルム21の側から接合層14及びガラス板12を積層して、導電体付きシート20とガラス板12とを接合する。これにより、図3に示した合わせガラス10が作製される。
以上に説明してきたように、本実施の形態による合わせガラス10は、一対のガラス板11,12と、一対のガラス板11,12の間に配置され、メッシュ状のパターンで配置された線状導電体31を有するパターン導電体30と、を備え、線状導電体31は、2つの分岐点32の間を延びて開口33を画成する複数の接続要素34の集まりとして構成され、縦線をなす接続要素34aは、その両端となる分岐点32を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状である。このような合わせガラス10によれば、縦線をなす接続要素34aにおいて、反射光の進む方向をばらけさせて観察者に反射光を観察させにくくすることで、合わせガラスを介した視界において、ちらつきを低減し、良好な視界を確保することができる。
また、本実施の形態の合わせガラス10において、縦線をなす接続要素34a以外の接続要素34が、その両端となる分岐点32を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状である。このような合わせガラス10によれば、横線をなす接続要素34bにおいても、反射光の進む方向をばらけさせて観察者に反射光を観察させにくくすることで、合わせガラスを介した視界において、ちらつきを低減し、良好な視界を確保することができる。
さらに、本実施の形態の合わせガラス10において、縦線をなす接続要素34aの長さの、その両端となる分岐点32を結ぶ線分の長さに対する比が、縦線をなす接続要素34a以外の接続要素34の長さの、その両端となる分岐点32を結ぶ線分の長さに対する比より大きい。このような合わせガラス10によれば、パターン導電体30における透過率を大きく下げることなく、外部光源からの光が、横線をなす接続要素34bより、縦線をなす接続要素34aで反射されやすくできる。縦線をなす接続要素34aは、ちらつきを低減する効果をより奏するので、合わせガラス10全体としても、ちらつきを低減する効果をより奏することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
上述した実施の形態では、合わせガラス10が、基材フィルム21を有している導電体付きシート20を備える例を示したが、製造過程において基材フィルム21を剥離させる等によって、合わせガラス10中に基材フィルム21を有さないようにしてもよい。この場合、合わせガラス10の全体を薄型にすることができ、また軽量化することができる。さらに、パターン導電体30から生じる熱を、合わせガラス10全体により早く伝達させることもできる。
前述した実施の形態において、合わせガラス10が曲面状に形成されている例を示したが、この例に限られず、合わせガラス10が、平板状に形成されていてもよい。
合わせガラス10は、自動車1のリアウィンドウ、サイドウィンドウやサンルーフに用いてもよい。また、自動車以外の、鉄道車両、航空機、船舶、宇宙船等の乗り物の窓或いは扉の透明部分に用いてもよい。
さらに、合わせガラス10は、乗り物以外にも、特に室内と室外とを区画する箇所、例えばビルや店舗、住宅の窓或いは扉の透明部分、建物の窓又は扉、冷蔵庫、展示箱、戸棚等の收納乃至保管設備の窓あるいは扉の透明部分等に使用することもできる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 自動車
5 フロントウィンドウ
7 電源
10 合わせガラス
11 ガラス板
12 ガラス板
13 接合層
14 接合層
15 配線部
20 導電体付きシート
21 基材フィルム
25 バスバー
30 パターン導電体
31 線状導電体
32 分岐点
33 開口
34 接続要素

Claims (3)

  1. 一対のガラス板と、
    前記一対のガラス板の間に配置され、メッシュ状のパターンで配置された線状導電体を有するパターン導電体と、を備える合わせガラスであって、
    前記線状導電体は、2つの分岐点の間を延びて開口を画成する複数の接続要素の集まりとして構成され、
    縦線をなす前記接続要素は、その両端となる前記分岐点を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状であり、
    ここで、縦線をなす接続要素とは、前記合わせガラス表面の該接続要素近傍の接平面への法線のうち該接平面と合わせガラス表面との接点に於ける法線と同一鉛直面に位置する法線を有する鉛直面にパターン導電体を投影した場合に、前記鉛直面上での当該接続要素の射影の両端間を結ぶ線分が前記鉛直面上の鉛直方向に対してなす角度が、前記鉛直面上の水平方向に対してなす角度よりも小さくなる接続要素のことをいい、
    前記縦線をなす接続要素の長さの、当該接続要素の両端となる前記分岐点を結ぶ線分の長さに対する比が、前記縦線をなす接続要素以外の接続要素の長さの、当該接続要素の両端となる前記分岐点を結ぶ線分の長さに対する比より大きい、合わせガラス。
  2. 縦線をなす接続要素以外の接続要素が、その両端となる前記分岐点を結ぶ方向と交差する方向における一側および他側に交互に突出して凸部を形成する形状である、請求項1に記載の合わせガラス。
  3. 請求項1または2に記載の合わせガラスを備えた乗り物。
JP2016117301A 2016-06-13 2016-06-13 合わせガラス及び乗り物 Active JP6757515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117301A JP6757515B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 合わせガラス及び乗り物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117301A JP6757515B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 合わせガラス及び乗り物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017222525A JP2017222525A (ja) 2017-12-21
JP6757515B2 true JP6757515B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=60687575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117301A Active JP6757515B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 合わせガラス及び乗り物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6757515B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006045514B4 (de) * 2006-08-16 2012-04-05 Saint-Gobain Sekurit Deutschland Gmbh & Co. Kg Transparente Flächenelektrode
WO2009151203A1 (ko) * 2008-06-13 2009-12-17 주식회사 엘지화학 발열체 및 이의 제조방법
JP2010205432A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Fujifilm Corp 透明導電体及び透明発熱体
JP5548051B2 (ja) * 2010-06-30 2014-07-16 富士フイルム株式会社 透明導電性フイルム及び発熱ガラスの製造方法
EP3954666A1 (en) * 2014-11-17 2022-02-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Heating plate, conductive pattern sheet, vehicle, and method of manufacturing heating plate

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017222525A (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7220994B2 (ja) パターン導電体、導電体付きシート、発熱板、乗り物及びパターン導電体の製造方法
JP7565007B2 (ja) 導電基板および合わせ板
JP6951674B2 (ja) 発熱用導電体、導電体付きシート、発熱板および乗り物
JP6913294B2 (ja) 発熱板、導電体付きシート、乗り物及び建築物用窓
JP7316535B2 (ja) 発熱用導電体、発熱板および発熱用導電体の製造方法
JP7310370B2 (ja) 発熱板、導電体付きフィルム及び発熱板の製造方法
JP6745073B2 (ja) 導電性パターンシート、発熱板、発熱板を備えた乗り物、及び、発熱板の製造方法
JP7310366B2 (ja) 合わせ板、デフロスタ、移動体
JP6770702B2 (ja) 導電性発熱体、合わせガラスおよび乗物
JP2019197727A (ja) 発熱板、導電体付きフィルム及び発熱板の製造方法
JP6757515B2 (ja) 合わせガラス及び乗り物
JP6897706B2 (ja) 発熱板及び乗り物
JP7405096B2 (ja) パターン導電体、バスバー付きパターン導電体、合わせ板、仕切部材及び移動体
EP4240105A2 (en) Pattern conductor, heating plate, and mobile body
JP6597574B2 (ja) 透明発熱板、乗り物及び建築物用窓
JP6579433B2 (ja) 透明発熱板及び透明発熱板を備えた乗り物
JP6770703B2 (ja) パターン導電体、発熱用導電体、導電体付きシート、発熱板、乗り物および建築物
JP7356640B2 (ja) 発熱用導電体、発熱板、移動体
JP6740715B2 (ja) パターン導電体、発熱用導電体、導電体付きシート、発熱板、乗り物および建築物
JP7800019B2 (ja) 導電体
JP6540037B2 (ja) 発熱板及び乗り物
JP2016104681A (ja) 合わせガラスの製造方法及び合わせガラス
JP2018092881A (ja) 発熱用導電体、発熱板および乗り物
JP6670466B2 (ja) 発熱板、乗り物及び建築物用窓
JP2018055942A (ja) 発熱用導電体、導電体付きシート、発熱板、乗り物および建築物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6757515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150