JP6618061B1 - オフフレーバー抑制剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)イソブチルアンゲレートを有効成分として含有し、大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品が有するオフフレーバーを抑制するためのオフフレーバー抑制剤。
(2)イソブチルアンゲレートが、ローマンカミツレ由来である上記(1)に記載のオフフレーバー抑制剤。
(3)大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品と上記(1)または(2)に記載のオフフレーバー抑制剤とを含有し、オフフレーバー抑制剤が、イソブチルアンゲレートに換算して0.1〜2質量ppmの割合で含まれるオフフレーバー低減飲食品。
(4)大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品に、イソブチルアンゲレートを0.1〜2質量ppmの割合で添加する飲食品のオフフレーバー抑制方法。
(5)イソブチルアンゲレートが、ローマンカミツレ由来である上記(4)に記載のオフフレーバー抑制方法。
柑橘類果実:レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、柚子、ミカン、カボス、すだち、シークワシャー、キンカンなど。
仁果類果実:リンゴ、梨、カリン、マルメロなど。
核果類果実:桃、梅、サクランボ、杏など。
ブドウ類:巨峰、マスカットなど。
熱帯果実:パイナップル、バナナ、マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツなど。
ベリー類:苺、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリーなど。
種実類:アーモンド、落花生、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、マカダミアナッツなど。
その他:メロン、スイカなど。
果菜類:ナス、トマト、ピーマン、かぼちゃ、きゅうり、唐辛子、トウモロコシ、グリーンピースなど。
葉菜類:キャベツ、メキャベツ、紫キャベツ、ケール、セロリ、ニラ、白菜、パセリ、ほうれん草、レタス、赤ジソ、ビート、アシタバ、チンゲンサイ、クレソン、小松菜など。
茎菜類:アスパラガス、たけのこ、ニンニク、ネギ、タマネギなど。
根菜類:大根、カブ、わさび、ゴボウ、生姜、ニンジン、レンコン、イモ類など。
花菜類:ブロッコリー、カリフラワーなど。
豆類:小豆、えんどう、そらまめ、大豆、緑豆など。
0.1gのイソブチルアンゲレートを、プロピレングリコールで希釈して、総量を100gとした。得られた溶液に含まれるイソブチルアンゲレートの濃度は1000質量ppmである。
0.35gのローマンカミツレ精油を、プロピレングリコールで希釈して、総量を100gとした。使用したローマンカミツレ精油に含まれるアンゲリカ酸エステルは下記のとおりであり、ローマンカミツレ精油中に28.5質量%のイソブチルアンゲレートが含まれていた。得られた溶液に含まれるイソブチルアンゲレートの濃度は約997質量ppmである。
プロピルアンゲレート:2.9質量%
イソブチルアンゲレート:28.5質量%
2−メチル−2−ブチルアンゲレート:1.5質量%
ブチルアンゲレート:微量
tert−ブチルアンゲレート:微量
市販の無調整豆乳(タンパク質を約9.1質量%、脂質を約7.3質量%、および炭水化物を約3.2質量%の割合で含む)に、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。無調整豆乳に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加された無調整豆乳の風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
2点:オフフレーバーを感じない、あるいは明らかにオフフレーバーが改善されている場合。
1点:若干オフフレーバーを感じるものの、無添加品よりは改善されている場合。
0点:オフフレーバーが改善されておらず、無添加品と差がない場合。
実施例1で用いた無調整豆乳に、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。無調整豆乳に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。無調整豆乳(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加された無調整豆乳(添加品)とを比較して、実施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
市販の調整豆乳に、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。調整豆乳には、原料として無調整豆乳、砂糖、米油、食塩、乳酸カルシウム、乳化剤、糊料および香料が含まれていた。調整豆乳に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加された調整豆乳の風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例2で用いた調整豆乳に、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。調整豆乳に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。調整豆乳(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加された調整豆乳(添加品)とを比較して、実施例3と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
市販の大豆油に、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。大豆油に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加された大豆油の風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例5で用いた大豆油に、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。大豆油に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。大豆油(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加された大豆油(添加品)とを比較して、実施例5と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例5で用いた大豆油の代わりに市販の綿実油を用いた以外は、実施例5と同様の手順で綿実油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例6で用いた大豆油の代わりに市販の綿実油を用いた以外は、実施例6と同様の手順で綿実油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例5で用いた大豆油の代わりに市販の菜種油を用いた以外は、実施例5と同様の手順で菜種油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例6で用いた大豆油の代わりに市販の菜種油を用いた以外は、実施例6と同様の手順で菜種油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例5で用いた大豆油の代わりに市販のヒマワリ油を用いた以外は、実施例5と同様の手順でヒマワリ油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例6で用いた大豆油の代わりに市販のヒマワリ油を用いた以外は、実施例6と同様の手順でヒマワリ油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例5で用いた大豆油の代わりに市販の菜種白絞油を用いた以外は、実施例5と同様の手順で菜種白絞油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例6で用いた大豆油の代わりに市販の菜種白絞油を用いた以外は、実施例6と同様の手順で菜種白絞油のオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
市販のマーガリン(コーン油を70質量%含み、油脂を合計で80質量%以上含む)に、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。マーガリンには、原料としてコーン油、食用精製加工油脂、ホエーパウダー、食塩、乳化剤、香料および着色料が含まれていた。マーガリンに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加されたマーガリンの風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例15で用いたマーガリンに、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。マーガリンに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。マーガリン(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加されたマーガリン(添加品)とを比較して、実施例15と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例15で用いたマーガリンの代わりに別の市販のマーガリン(油脂を合計で80質量%含む)を用いた以外は、実施例15と同様の手順でマーガリンのオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。このマーガリンには、原料として食用精製加工油脂、大豆油、パーム油、脱脂粉乳、乳化剤および香料が含まれていた。結果を表1に示す。
実施例16で用いたマーガリンの代わりに実施例17で用いたマーガリンを用いた以外は、実施例16と同様の手順でマーガリンのオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
実施例15で用いたマーガリンの代わりに市販のファットスプレッド(油脂を合計で65質量%含む)を用いた以外は、実施例15と同様の手順でファットスプレッドのオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。このファットスプレッドには、原料として菜種油、コーン油、食用精製加工油脂、食塩、ホエーパウダー、乳化剤、香料および着色料が含まれていた。マーガリンとファットスプレッドとの違いは油脂の含有量であり、マーガリンの油脂含有量は80質量%以上であり、ファットスプレッドの油脂含有量は80質量%未満である。結果を表1に示す。
実施例16で用いたマーガリンの代わりに実施例19で用いたファットスプレッドを用いた以外は、実施例16と同様の手順でファットスプレッドのオフフレーバーが改善されているか否かを、上記7名のパネラーに評価してもらった。結果を表1に示す。
牛乳を含むコーヒー飲料(乳飲料)について、オフフレーバーが改善されているか否かを検証するために、試験用の乳飲料を次のように調製した。661.6gのコーヒー抽出物(固形分濃度17.2質量%)、450gの牛乳、103gのグラニュー糖、3gの重曹、2gのカゼインナトリウム、および2gの乳化剤を混合して、十分に撹拌した。次いで、得られた混合物にイオン交換水を加えて、全量を2000mLにした。次いで、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加して缶容器に200mLずつ詰め、123℃で20分間殺菌処理を行って試験用の乳飲料を得た。
調製例1で得られた溶液の代わりに、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した以外は、実施例21と同様の手順で試験用の乳飲料を得た。得られた試験用の乳飲料に添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。イソブチルアンゲレートを含まない乳飲料(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加された試験用の乳飲料(添加品)とを比較して、実施例21と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
市販の野菜ミックスジュースに、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。野菜ミックスジュースには、原料としてトマト、ニンジン、メキャベツ、ケール、ピーマン、ビート、ホウレン草、ブロッコリー、アシタバ、チンゲンサイ、小松菜、カボチャ、パセリ、クレソン、アスパラガス、セロリ、ショウガ、トウモロコシ、ゴボウ、グリーンピース、紫イモ、キャベツ、レタス、タマネギ、ダイコン、紫キャベツ、赤シソ、カリフラワー、ナス、白菜、およびレモンが含まれていた。野菜ミックスジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加された野菜ミックスジュースの風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例23で用いた野菜ミックスジュースに、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。野菜ミックスジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。野菜ミックスジュース(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加された野菜ミックスジュース(添加品)とを比較して、実施例23と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
市販のオレンジジュース(濃縮還元)に、調製例1で得られた溶液を0.05質量%の割合で添加した。オレンジジュースには、原料として濃縮オレンジジュースおよび香料が使用されていた。
オレンジジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は0.5質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加されたオレンジジュースの風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例25で用いたオレンジジュースに、調製例2で得られた溶液を0.05質量%の割合で添加した。オレンジジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.4985質量ppmであった。オレンジジュース(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加されたオレンジジュース(添加品)とを比較して、実施例25と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
市販のレモンジュースに、調製例1で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。レモンジュースには、原料としてぶどう糖果糖液糖、砂糖、レモン果汁、酸味料、香料が使用されていた。
レモンジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は0.1質量ppmであった。イソブチルアンゲレートが添加されたレモンジュースの風味について、下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
実施例27で用いたレモンジュースに、調製例2で得られた溶液を0.1質量%の割合で添加した。レモンジュースに添加されたイソブチルアンゲレートの濃度は約0.997質量ppmであった。レモンジュース(無添加品)とイソブチルアンゲレートが添加されたレモンジュース(添加品)とを比較して、実施例27と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
Claims (5)
- イソブチルアンゲレートを有効成分として含有し、大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品が有するオフフレーバーのうち、レトロネザール香に関するオフフレーバーを抑制するためのオフフレーバー抑制剤。
- 前記イソブチルアンゲレートが、ローマンカミツレ由来である請求項1に記載のオフフレーバー抑制剤。
- 大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品と請求項1または2に記載のオフフレーバー抑制剤とを含有し、オフフレーバー抑制剤が、イソブチルアンゲレートに換算して0.1〜2質量ppmの割合で含まれるオフフレーバー低減飲食品。
- 大豆、牛乳、果実類、野菜類および植物油からなる群より選択される少なくとも1種の食材を含む飲食品に、イソブチルアンゲレートを0.1〜2質量ppmの割合で添加する飲食品のオフフレーバー抑制方法であって、
オフフレーバーがレトロネザール香に関するオフフレーバーである、オフフレーバー抑制方法。 - 前記イソブチルアンゲレートが、ローマンカミツレ由来である請求項4に記載のオフフレーバー抑制方法。
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