JP6658675B2 - 水性インクジェットインキ - Google Patents
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Description
前記バインダー樹脂が、酸価1〜80mgKOH/gである水溶性樹脂であり、
前記水溶性有機溶剤としてグリフィン法によるHLB値が8以下である水溶性有機溶剤を水性インクジェットインキ全量に対し10〜50重量%含有し、
前記界面活性剤(A)が、グリフィン法によるHLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)を含有し、
前記HLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)の含有量が、水性インクジェットインキ全量に対し0.5〜5.0重量%であることを特徴とする、水性インクジェットインキに関する。
上記の通り、本発明ではグリフィン法によるHLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)を使用することを特徴の一つとする。なお好ましいHLB値は1.0以上2.9以下であり、より好ましくは2.0以上2.8以下である。上記の通り、HLB値が3以下のアセチレンジオール界面活性剤(a1)は、インキ液滴表面への配向速度に優れることから、濡れ性を良化させるとともに液滴の合一を抑制することができると考えられる。また、HLB値が8以下の水溶性有機溶剤と併用することで、インキの保存安定性や吐出性を好適なレベルのまま維持することが可能となる。
、材料の親水・疎水性を表すパラメータの一つである。HLB値の算出方法にはグリフィン法、デイビス法、川上法等種々の方法があるが、本発明ではグリフィン法を用いてHLB値の算出を行う。
HLB値=20×(親水性部分の分子量の総和)÷(材料の分子量)
本発明では、HLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)に加え、ポリシロキサン系界面活性剤を併用することが好ましい。一般にポリシロキサン系界面活性剤は、アセチレンジオール系界面活性剤に比べ、液体表面への配向速度が遅く、また色境界にじみや凝集むらを更に改善できることから好ましい。また、ポリシロキサン系界面活性剤を用いることで、印刷物に撥水性や耐摩擦性を付与するとともに、インキの表面張力や吐出性を制御することもでき、前記観点からも好ましく使用される。
HLB値が4以下であるポリシロキサン系界面活性剤(a2)は、上記の通り、主にインキの濡れ性に寄与するものであり、そのHLB値は、2.0以上3.8以下であることが好ましく、より好ましくは2.4以上3.6以下である。
HLB値が8以上20以下であるポリシロキサン界面活性剤(a3)は、主に基材上での液滴同士の合一を抑制するために用いられるものであり、そのHLB値は、10以上18以下であることがより好ましく、更に好ましくは12以上16以下である。
本発明では、上記効果を阻害しない範囲で、上記以外の界面活性剤を用いることもできる。界面活性剤としては用途に合わせて様々なものが知られているが、インキの表面張力を好適なものに保持し、濡れ性や吐出性を確保する観点、及び、親水性材料と安定に共存できる点から、上記以外のアセチレン系、グリコールエーテル系、フッ素系等の界面活性剤を使用することができる。
上記のように、本発明ではHLB値が8以下である水溶性有機溶剤を、インキ全量に対し10〜50重量%含有することを特徴とする。上記HLB値が8以下である水溶性有機溶剤は、併用するHLB値の小さい界面活性剤を水中に相溶させる機能を有していると考えられる。従って、親水性を損なわない範囲内でHLB値が小さいものを用いることが好ましい。具体的には、HLB値が1以上7.8以下であることが好ましく、2以上7.6以下であることが特に好ましい。なお、上記水溶性有機溶剤のHLB値もグリフィン法を用いて算出される。
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコールモノエーテル系溶剤;
プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等のプロピレングリコールジエーテル系溶剤;3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール等のメトキシブタノール系溶剤等が挙げられる。上記の中でも、1気圧下における沸点が180℃以上250℃以下である溶剤である、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルが特に好ましく用いられる。
本発明では、印刷物の塗膜耐性を向上させる点から、バインダー樹脂を添加することが好ましい。一般にインクジェットインキに使用されるバインダー樹脂としては、水溶性樹脂と樹脂微粒子が知られている。このうち樹脂微粒子は水溶性樹脂と比較して高分子量であること、また樹脂微粒子はインキ粘度を低くすることができ、より多量の樹脂をインキ中に含有することができることから、印刷物の耐性を高めるのに適している。樹脂微粒子として使用される樹脂の種類としては、アクリル系、スチレンアクリル系、ウレタン系、スチレンブタジエン系、塩化ビニル系、ポリオレフィン系等が挙げられる。中でも、インキの保存安定性、印刷物の耐性の面を考慮するとアクリル系、スチレンアクリル系の樹脂微粒子が好ましく使用される。
28)、メリッシル基(C30)、ドトリアコンタノイル基(C32)、テトラトリアコンタ
ノイル基(C34)、ヘキサトリアコンタノイル基(C36)等が挙げられる。またアルキル基の炭素数として、好ましくは炭素数10〜30であり、更に好ましくは炭素数18〜24である。
本発明では、顔料として、無機顔料、及び有機顔料のいずれも使用できる。無機顔料の一例として、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、炭酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、ホワイトカーボン、アルミナホワイト、カオリンクレー、タルク、ベントナイト、黒色酸化鉄、カドミウムレッド、べんがら、モリブデンレッド、モリブデートオレンジ、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、ビクトリアグリーン、群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、コバルトシリカブルー、コバルト亜鉛シリカブルー、マンガンバイオレット、及びコバルトバイオレット、等が挙げられる。
長期間のインキの安定性を維持するため、上記の顔料はインキ中に分散して使用される。顔料の分散方法には、顔料を酸化処理や樹脂被覆等により顔料を表面改質し、分散剤なしで分散させる方法や、界面活性剤や樹脂を分散剤として使用し分散させる方法があるが、本発明では印刷物の光沢を向上させるとともに、より保存安定性や吐出性に優れたインキとするために、顔料分散樹脂を使用して顔料を分散することが好ましい。
本発明のインキに含まれる水としては、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用するのが好ましい。本発明の水の含有量は、インキ全量に対し20〜90重量%の範囲であることが好ましい。
また本発明のインキは、上記の成分の他に、必要に応じて所望の物性値を持つインキとするために、消泡剤、防腐剤等の添加剤を適宜に添加することができる。これらの添加剤の添加量としては、インキの全重量に対して、0.01重量%以上10重量%以下が好適である。
本実施形態のインキは、難吸収性基材に特に好適に用いることができる。難吸収性基材とは、水を吸収し難い、もしくは吸収速度が遅い記録媒体のことであり、具体的には、ブリストー法(J.TAPPI紙パルプ試験方法No.51−87)により測定した、水に対する吸収係数が0〜0.6ml/m2msec1/2であるものを指す。なお上記の吸収係数は、例えば熊谷理機工業社製自動走査吸液計を用いることで測定することができる。具体的には上記装置と水を使用し、接触時間100〜1000ミリ秒の間で得られた水の吸液量(ml/m2)と接触時間の平方根(msec1/2)の関係図から、最小二乗法により求められる直線の勾配を吸収係数とする。
本発明のインクジェットインキを印刷する方法として、インクジェットヘッドのノズルからインキを吐出させ、印刷基材上にインキ液滴を付着させる方法が用いられる。
顔料としてLIONOGEN BLUE FG−7358G(C.I.PigmentBlue15:3、トーヨーカラー社製)を20部、顔料分散樹脂としてスチレンアクリル樹脂(スチレン:アクリル酸:ベヘニルメタクリレート=35:30:35(重量比)のランダム重合体、分子量:16000、酸価:250)の水性化溶液(不揮発分20%)を15部、水65部を混合し、ディスパーで予備分散した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ1800gを充填した容積0.6Lのダイノーミルを用いて本分散を行い、シアン顔料分散液1を得た。
顔料をLIONOL YELLOW TT−1405G(C.I.PigmentYellow14、トーヨーカラー社製)に変えた以外は、シアン顔料分散液と同様の方法で、イエロー顔料分散液2を得た。
顔料をFASTOGEN Super Magenta RTS(C.I.PigmentRed122、DIC社製)に変えた以外は、シアン顔料分散液と同様の方法で、マゼンタ顔料分散液3を得た。
顔料をPrinteX85(カーボンブラック、オリオンエンジニアドカーボンズ社製)に変えた以外は、シアン顔料分散液と同様の方法で、ブラック顔料分散液4を得た。
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、ブタノール93.4部を仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を110℃に加熱し、重合性モノマーとしてスチレン20部、メタクリル酸10部、メチルメタクリレート70部、および重合開始剤としてV−601(和光純薬製)9部の混合物を2時間かけて滴下し、重合反応を行った。滴下終了後、さらに110℃で3時間反応させた後、V−601(和光純薬製)0.9部を添加し、さらに110℃で1時間反応を続けて、樹脂1の溶液を得た。前記顔料分散樹脂の重量平均分子量を測定したところ、約12000であった。
さらに、室温まで冷却した後、ジメチルアミノエタノールを37.1部添加し中和したのち、水を100部添加し水性化した。その後100℃以上に加熱し、ブタノールを水と共沸させてブタノールを留去したのち、固形分が50%になるように調整することで、水溶性樹脂1の水性化溶液(固形分50%)を得た。
重合性モノマーとして、表1記載の材料及び量を用いた以外は、水溶性樹脂1と同様の合成方法を用いることで、水溶性樹脂2〜4の水性化溶液(固形分50%)を得た。
特開2002−356451号明細書、実施例1記載の方法を利用し、原料ケトンとしてメチルイソアミルケトンを用いることで、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオールを合成した。なお、前記化合物のHLB値は2.7である。また同様にして、原料ケトンとしてジ−n−プロピルケトン(4−ヘプタノン)を用いることで4,7−ジプロピル−デカ−5−イン−4,7−ジオール(HLB値=2.7)を、メチルヘキシルケトン(2−オクタノン)を用いることで、7,10−ジメチルヘキサデカ−8−イン−7,10−ジオール(HLB値=2.4)を、メチルイソブチルケトンを用いることで、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール(HLB値=3.0)を合成した。
ガス導入管、温度計、コンデンサー、攪拌機を備えた反応容器に、エチレングリコールアリルメチルエーテル360gと、塩化白金酸の0.5重量%トルエン溶液0.5gとを仕込み、窒素ガスで置換した。反応容器内を70℃に加熱したのち、シロキサン鎖の両末端が水素原子であるヘキサデカメチルオクタシロキサン480gを30分かけて滴下した。次いで、反応容器内を110℃まで加熱し、攪拌しながら3時間保持することで、上記材料を反応させた。反応終了後、低沸分を減圧下で留去することで、ポリエーテル変性シロキサン1を得た。なお前記ポリエーテル変性シロキサン1は、一般式(4)の構造で表され、r=6であり、またR1は一般式(3)においてm=3、n=1、o=0、R3=CH3のものである。また前記化合物のHLB値は3.8である。
エチレングリコールアリルメチルエーテルの添加量を180gとし、またヘキサデカメチルオクタシロキサンの代わりに、中心のケイ素原子に水素原子が1個結合しているヘプタメチルトリシロキサンを200g用いた以外は、ポリシロキサン系界面活性剤1と同様の方法により、ポリシロキサン系界面活性剤2を得た。なお前記ポリエーテル変性シロキサン1は、一般式(2)の構造で表され、p=0、q=1、R2=CH3であり、またR1
は一般式(3)においてm=3、n=1、o=0、R3=CH3のものである。また前記化合物のHLB値は4.6である。
エチレングリコールアリルメチルエーテルの代わりに、ジエチレングリコールアリルメチルエーテルを500g用い、またヘキサデカメチルオクタシロキサンの代わりに、シロキサン鎖の両末端が水素原子であるヘキサメチルトリシロキサンを180g用いた以外は、ポリシロキサン系界面活性剤1と同様の方法により、ポリシロキサン系界面活性剤3を得た。なお前記ポリエーテル変性シロキサン3は、一般式(4)の構造で表され、r=1であり、またR1は一般式(3)においてm=3、n=2、o=0、R3=CH3のもので
ある。また前記化合物のHLB値は19.5である。
シアン顔料分散液1を20部、1,2−ブタンジオール25部、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール1部、を混合容器に順次投入したのち、インキ全体で100部になるように水を加えて調整し、ディスパーで十分に均一になるまで攪拌した。その後、孔径1μmのメンブランフィルターで濾過を行い、ヘッドつまりの原因となる粗大粒子を除去し、インキ1Cを作製した。
なお、上記シアン顔料分散液1に代えて、イエロー顔料分散液2、マゼンタ顔料分散液3ブラック顔料分散液4をそれぞれ用いる以外は上記インキ1Cの場合と同様にして、インキ1Y、1M、1Kを作製した。
表2〜4記載の原料を用いてインキ1Cの製造例と同様にして、インキ2〜49(それぞれC、Y、M、Kの4色)の作製を行った。
作製したインキ1〜49を用いて以下の評価を行った。なお、評価結果は表2〜4に示す通りである。
京セラ社製ヘッド(QA06NTB)を搭載したインクジェット吐出装置により、周波数20kHz、600×600dpiの印字条件で、上記1C〜49Cのシアンインキを吐出し、印字率100%のベタ印刷を行った。なお、印刷基材としてUPM Finess Gloss紙(コート紙)を用いた。印刷後、50℃エアオーブンを用いて印刷物を3分間乾燥させ、印刷物の白抜け度合をルーペ及び目視で確認することで、白抜けの評価を行った。評価基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。
◎:ルーペ及び目視で白抜けが見られなかった
○:ルーペでは僅かに白抜けが見られたが、目視で白抜けが見られなかった
△:目視で僅かに白抜けが見られた
×:目視で明らかに白抜けが見られた
京セラ社製ヘッド(QA06NTB)を4個、印刷基材の搬送方向に並べて設置したインクジェット吐出装置を準備し、上流側から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインキを充填した。続いて、評価1と同じ印刷基材を準備し、前記ヘッドの下部を一定速度で通過させた。その際、周波数20kHz、600×600dpiの印字条件で、各ヘッドからインキを吐出させ、1cm×1cmの100%ベタパッチを、各色が隣り合うように印刷した。印刷後、50℃エアオーブンを用いて印刷物を3分間乾燥させ、ベタの色間の境界にじみの度合をルーペ及び目視で確認することで、境界にじみを評価した。評価基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。
◎:ルーペ及び目視で色間の境界にじみが見られなかった
○:ルーペでは僅かに色間の境界にじみが見られたが、目視では見られなかった
△:目視で僅かに色間の境界にじみが見られた
×:目視で明らかに色間の境界にじみが見られた
評価1と同様の印刷基材、及び印字条件で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色について、印字率10%から100%まで10%刻みとなるように、グラデーションパターンを印刷した。印刷後、50℃エアオーブンを用いて印刷物を3分間乾燥させ、印字率20%、50%、80%の印刷部分の凝集むらの度合をルーペ及び目視で確認することで、凝集むらの評価を行った。評価基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。なお表2〜4には、評価を行った4色のうち、最も結果の悪かった色の結果のみを示した。
◎:印字率20、50、80%のいずれの箇所においても、ルーペ及び目視で凝集む
らが見られなかった
○:印字率20、50、80%のいずれか1箇所以上において、ルーペでは凝集むら
が見られたが、目視では見られなかった
△:印字率20、50、80%のいずれか1箇所以上において、目視で僅かに凝集む
らが見られた
×:印字率20、50、80%のいずれか1箇所以上において、目視で明らかに凝集
むらが見られた
評価1と同様の印刷基材、及び印字条件で、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色について、印字率100%のベタ印刷を行った。印刷後、25℃の環境下で一定時間インクジェット吐出装置を待機させた後、再度、同様の印刷基材、及び印字条件で、印字率100%のベタ印刷を行った。その際、ベタの打ち始めの部分が印刷されているか目視及びルーペで確認を行うことで、吐出性の評価を行った。評価基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。なお表2〜4には、評価を行った4色のうち、最も結果の悪かった色の結果のみを示した。
◎:3時間待機させた後に印刷しても、打ち始めの部分に欠けが見られなかった
○:3時間待機させた後に印刷すると、打ち始めの部分に欠けが見られたが、2時間
待機時には欠けが見られなかった
△:2時間待機させた後に印刷すると、打ち始めの部分に欠けが見られたが、2時間
待機時には欠けが見られなかった
×:1時間待機させた後に印刷しても、打ち始めの部分に欠けが見られた
評価2と同様の吐出装置、印刷基材、及び印字条件で、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの印字率100%ベタを掛け合わせ、印字率300%ベタを印刷した。50℃エアオーブンを用いて、所定の時間加熱させた後、印刷物を指で触ることで、印刷物の乾燥性の評価を行った。評価基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。
◎:オーブン投入から1分後、指で触ってもインキが付着しなかった
○:オーブン投入から1分後には指にインキが付着したが、2分後は付着しなかった
△:オーブン投入から2分後には指にインキが付着したが、3分後は付着しなかった
×:オーブン投入から3分後でも、指にインキが付着した
インキ1〜49の各色について、E型粘度計(東機産業社製TVE−20L)を用いて、25℃、回転数50rpmという条件で粘度を測定した。このインキを密閉容器に入れ、70℃の恒温機に保存し、経時促進させた後、再度上記装置を用いて粘度を測定し、経時前後でのインキの粘度変化を算出することで、インキの保存安定性を評価した。基準は下記のとおりであり、◎、○、△評価が実用可能領域である。なお表2〜4には、評価を行った4色のうち、最も結果の悪かった色の結果のみを示した。
◎:4週間保存後の粘度変化率が±5%未満
○:2週間保存後の粘度変化率が±5%未満
△:1週間保存後の粘度変化率が±5%未満
×:1週間保存後の粘度変化率が±5%以上
比較例1は、HLB値が8以下である水溶性有機溶剤の含有量が10重量%未満であった系であり、HLB値が3以下のアセチレンジオール系界面活性剤(a1)として2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオールを使用することで、印刷物のベタの白抜け、凝集むら等は実用可能領域であったが、インキの吐出性、保存安定性が悪い結果となった。HLB値が8以下の溶剤である1,2−ブタンジオールの含有量が少なく、前記界面活性剤のインキに対する相溶性が不十分であったためと考えられる。
Claims (9)
- 少なくとも、顔料、顔料分散樹脂、バインダー樹脂、水溶性有機溶剤、および、界面活性剤(A)を含む水性インクジェットインキであって、
前記バインダー樹脂が、酸価1〜80mgKOH/gである水溶性樹脂であり、
前記水溶性有機溶剤としてグリフィン法によるHLB値が8以下である水溶性有機溶剤を水性インクジェットインキ全量に対し10〜50重量%含有し、
前記界面活性剤(A)が、グリフィン法によるHLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)を含有し、
前記HLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)の含有量が、水性インクジェットインキ全量に対し0.5〜5.0重量%であることを特徴とする、水性インクジェットインキ。 - 前記界面活性剤(A)が、更にグリフィン法によるHLB値が4以下であるポリシロキサン系界面活性剤(a2)を含有することを特徴とする、請求項1記載の水性インクジェットインキ。
- 前記界面活性剤(A)が、更にグリフィン法によるHLB値が8〜20であるポリシロキサン系界面活性剤(a3)を含有することを特徴とする、請求項1または2記載の水性インクジェットインキ。
- 前記HLB値が4以下であるポリシロキサン系界面活性剤(a2)の含有量と、前記HLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)の含有量との比が、0.2:1.0〜3.3:1.0であることを特徴とする、請求項2記載の水性インクジェットインキ。
- 前記HLB値が8以上20以下であるポリシロキサン系界面活性剤(a3)の含有量と、前記HLB値が3以下であるアセチレンジオール系界面活性剤(a1)の含有量との比が、0.1:1.0〜2.0:1.0であることを特徴とする、請求項3記載の水性インクジェットインキ。
- 前記HLB値が8以下である水溶性有機溶剤が、ポリオール系溶剤を含むことを特徴とする、請求項1〜5いずれか記載の水性インクジェットインキ。
- 前記水溶性樹脂が、炭素数8〜36のアルキル鎖を有することを特徴とする、請求項1〜6いずれか記載の水性インクジェットインキ。
- 前記水溶性樹脂の含有量が、水性インクジェットインキ全量に対し0.5〜10重量%であることを特徴とする、請求項1〜7いずれか記載の水性インクジェットインキ。
- 請求項1〜8いずれか記載の水性インクジェットインキが、基材上に印刷されてなる印刷物。
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