JP6648435B2 - 判別装置、判別方法、プログラム、モデル生成装置、及びモデル生成方法 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る判別システム1は、予めモデル生成装置10により所定の動きに基づいて生成された回帰学習モデルを判別装置20に適用させ、センサ2により検出された動体の動きを判別装置20により判別するシステムである。以下、判別システム1の概要について説明する。
センサ2は、図1に示すように、部屋の天井等に設置される非接触型のセンサである。センサ2は、例えば、検出エリアである部屋の屋内に向けて、光、電磁波、または音波等の放射波を放射し、動体(例えば図1においては人物P、エアコンAC、またはカーテンCU等)により反射された反射波を受信する電波センサであってもよい。電波センサは、例えばドップラーセンサであってもよい。このとき、反射波の周波数は、物体の振動等の運動により生じるドップラー効果により、放射波の周波数から変化する。センサ2は、放射波の周波数と反射波の周波数との差分の周波数を有する信号を生成する。センサ2は、例えば直交検波方式を搭載してもよい。この場合、センサ2は、余弦波成分(I成分)および正弦波成分(Q成分)の2種類の信号を生成してもよい。センサ2は、生成した信号を、モデル生成装置10、または判別装置20のいずれかに出力する。
モデル生成装置10は、所定の動体の動きのモデル生成処理に用いられる装置である。モデル生成装置10は、例えば、ネットワーク上の一または複数の情報処理装置によって実現されてもよい。より具体的には、モデル生成装置10は、サーバやPC(Personal Computer)等により実現されてもよい。モデル生成装置10は、所定の動体の動きに由来する信号をセンサ2から取得するとともに、所定の動体の動きに対応する評価値を生成する。そして、モデル生成装置10は、各所定の動体の動きの信号と各動体の動きに対応する評価値とに基づいて回帰学習モデルを生成する。生成された回帰学習モデルは、判別装置20において用いられる。
判別装置20は、特定の動体の動きの判別処理に用いられる装置である。判別装置20は、例えば、ネットワーク上の一または複数の情報処理装置によって実現されてもよい。より具体的には、判別装置20は、サーバやPC等により実現されてもよい。判別装置20は、センサ2により検出された動体の動きに由来する信号と、モデル生成装置10により生成された回帰学習モデルとを用いることにより、動体の動きを判別する。例えば、判別装置20は、センサ2により検出された動体の動きについて回帰学習モデルを用いることにより得られた評価値と、調整可能な閾値とを比較することにより、動体の動きについて判別してもよい。判別装置20は、例えば、不図示の通信部を介して、判別結果を有線または無線により外部装置等に送信することが可能である。これにより、例えば、上記外部装置において、判別結果を用いた処理を行うことが可能となる。判別結果を用いた処理により、例えば、人物Pの存在の有無を把握することが可能となる。なお、判別結果を用いた処理については、上記のような外部装置ではなく、判別装置20本体において行うことも可能である。
以下、本発明の第1の実施形態に係るモデル生成装置10、および判別装置20について説明する。
(1)構成
図2は、本発明の第1の実施形態に係るモデル生成装置10の構成例を示すブロック図である。図2を参照すると、モデル生成装置10は、信号取得部110、信号DB(データベース)111、フィルタ部120、特徴量算出部130、評価値生成部140、評価値DB141、モデル生成部150、および回帰学習モデルDB151を備える。モデル生成装置10は、センサ2により検出される既知の所定の動きに由来する信号から算出される特徴ベクトルから構成される特徴空間と上記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータから、回帰学習モデルを生成する。生成された回帰学習モデルは、判別装置20において用いられる。以下、本実施形態に係るモデル生成装置10について説明する。
信号取得部110は、不図示の通信部または入力部等を介して、センサ2から出力される信号データを取得する。本実施形態において、センサ2はドップラーセンサである。センサ2から出力される信号データは、時系列のデジタル信号からなるデータであり、I成分であるI(n)とQ成分であるQ(n)の2成分を有する。信号データは、センサ2により規定の時間収集される。規定の時間は、例えば10分間であってもよい。また、信号データのサンプリング周波数は特に限定されないが、人物の動きを判別するためには、100Hz以上であることが好ましい。信号取得部110は、所定の動きを検出した信号を信号データとして取得し、取得した信号データを信号DB111に出力する。
信号DB111は、信号取得部110より取得した信号データを格納するデータベースである。データベースは複数のデータリストを有し、データリストは複数のデータセットにより構成される。図3は、信号DB111に格納されているデータリストの一例を示す図である。図3を参照すると、データリスト1000には、信号取得部110より取得した所定の動きに由来する信号データのデータファイル(A1.dat、B2.dat、・・・、C6.dat)が、ID、属性、およびシナリオとともにデータセットとして記憶されている。IDは、取得された信号データごとに割り振られるインデックスである。属性は、動体の動きの種類を示す項目であり、一のデータリストに複数の属性が設定され得る。図3に示したデータリスト1000においては、例として、「無人(外乱なし)」、「無人(外乱あり)」、および「有人」の3種類の属性が設定されている。ここで、「無人(外乱なし)」とは、人物を含めた動体による動きが全く検出されない状態であることを意味する。「無人(外乱あり)」とは、人物は存在しないが、他の動体の動きが検出され得る状態であることを意味する。また、「有人」とは、人物による動きのみが検出され得る状態であることを意味する。
フィルタ部120は、信号DB111から取得したデータリストに含まれている信号データにフィルタ処理を実施する。データリストに含まれている信号データには、動体の動きとは無関係の、高周波成分のノイズが多く含まれている。そのため、フィルタ部120は、LPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)処理を実施することにより、これらのノイズを除去または低減する。
特徴量算出部130は、フィルタ部120から取得したデータリストに格納されているLPF処理後の信号データの特徴量を算出する。ここで、特徴量とは、信号データの波形に基づいて算出される特徴量である。例えば、特徴量には、信号データの波形の振幅や、波形の周波数成分等により算出される特徴量が含まれる。本実施形態においては、特徴量算出部130は、信号データの波形の振幅特徴量、および周波数特徴量を特徴量として算出する。
評価値生成部140は、信号DB111に格納されたデータリストのシナリオごとに対応する評価値を生成する。ここで、評価値とは、特定の動体による動きを判別するために用いられるパラメータである。例えば、評価値を0から1の範囲で設定する場合、特定の動体による動き(ここでは人物の動きとする)であるシナリオについては、評価値として1が設定され、人物の動きでないシナリオについては、評価値として1以外の値が設定され得る。ここで、例えば、明らかに人物の動きでないシナリオについては、評価値として0が設定され得るが、人物の動きと紛らわしい動きであるシナリオについては、評価値として0と1の中間値が設定され得る。また、同じ属性であっても、シナリオごとに異なる評価値が設定されてもよい。このように、評価値をシナリオと対応させて設定することにより、のちの判別処理において、人物等の特定の動体による動きと紛らわしい動きを判別するための調整が容易となる。
評価値DB141は、評価値生成部140より取得した評価値リストを記憶するデータベースである。図6は、評価値DB141に格納されている評価リストの一例を示す図である。図6を参照すると、評価値DB141に格納されている評価リスト2000において、評価値が、ID、属性、およびシナリオとともにデータセットとして記憶されている。ID、属性、およびシナリオの意味は、信号DB111に格納されているデータリストに含まれる各要素と同一であるため、説明を省略する。評価値DB141に格納された評価値リストは、モデル生成部150に出力される。なお、各データセットに記憶されている評価値の値は、不図示の入力部や通信部等を介して、モデル生成装置10のユーザ等により設定、追加、修正、または削除されてもよい。その場合、モデル生成装置10は、必ずしも評価値生成部140を含まなくてもよい。
モデル生成部150は、特徴量算出部130から出力された特徴ベクトルと、評価値DB141より取得した評価値リストに含まれる評価値とを組とする複数のデータに基づいて、回帰学習モデルを生成する。具体的には、まず、モデル生成部150は、J個の抽出データおよびM個のシナリオに対応する特徴ベクトルF1(j)〜FM(j)からなる特徴空間を生成し、M個のシナリオに対応する評価値Y1(j)〜YM(j)組とするデータに基づいて回帰学習モデルを生成する。なお、評価値は対応するシナリオごとに評価値生成部140において割り振られるので、同一のシナリオ(つまり信号データ)に対応する評価値Ym(j)の値は、jの値によらず同一である。
回帰学習モデルDB151は、モデル生成部150より出力された回帰学習モデルを記憶するデータベースである。回帰学習モデルDB151には、例えば、上記式(6)〜式(8)により生成された回帰学習モデルのサポートベクタ行列s、重みベクトルc、閾値b、およびガウシアン型カーネル関数の係数σ等が記憶される。回帰学習モデルDB151には、一または複数の回帰学習モデルが記憶されてもよい。例えば、後述する判別装置20により判別される動体の種類や動体の動きの種類に応じた回帰学習モデルが回帰学習モデルDB151に記憶されてもよい。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るモデル生成装置10の動作例を示すフローチャートである。まず、信号取得部110は、センサ2が検出した所定の動きに由来する信号を信号データとして取得する(S201)。信号取得部110は、複数の所定の動きに由来する複数の信号データを信号DB111に出力する。信号DB111は、複数の信号データを、ID、属性、パラメータとともに、データリストとして記憶し、フィルタ部120、および評価値生成部140に出力する(S203)。
(1)構成
図8は、本発明の第1の実施形態に係る判別装置20の構成例を示すブロック図である。図8を参照すると、判別装置20は、信号取得部210、信号DB211、フィルタ部220、特徴量算出部230、評価値算出部240、回帰学習モデルDB241、判別部250、および調整部260を備える。
信号取得部210は、不図示の通信部または入力部等を介して、センサ2から出力される信号データを取得する。取得した信号についてリアルタイムに判別処理を実施する場合は、信号取得部210は、取得した信号データをフィルタ部220に出力する。また、取得した信号データについて事後的に判別処理を実施する場合は、信号取得部210は、信号DB211に取得した信号データを出力してもよい。
信号DB211は、信号取得部210が取得した信号データを逐次的に記憶するデータベースである。記憶された信号データについて判別処理を実施する場合は、信号DB211に記憶された信号データは、フィルタ部220に出力される。
フィルタ部220は、信号取得部210、または信号DB211から取得した信号データにフィルタ処理を実施する。フィルタ部220により実施されるフィルタ処理は、モデル生成装置10のフィルタ部120と同様に、LPF処理であってもよい。この場合、LPF処理は、IIRフィルタによるものであってもよい。IIRフィルタについては、上述したIIRフィルタと同一であるので、説明を省略する。フィルタ部220は、LPF処理がされた信号データを、特徴量算出部230に出力する。
特徴量算出部230は、フィルタ部220から取得した信号データの特徴量を算出する。特徴量算出部230が算出する特徴量は、モデル生成装置10の特徴量算出部130により算出される特徴量と同一である。例えば、特徴量算出部230は、信号データの波形の振幅特徴量と、周波数特徴量とを、特徴量として算出する。これらの特徴量の具体的な算出方法については、モデル生成装置10の特徴量算出部130による算出方法と同一であるため、説明を省略する。
評価値算出部240は、特徴量算出部230から取得した特徴ベクトルF(k)と、回帰学習モデルDB241に記憶されている一の回帰学習モデルを用いて、センサ2により検出された動体の動きに対応する評価値を算出する。回帰学習モデルDB241に記憶されている回帰学習モデルは、モデル生成装置10により生成された回帰学習モデルである。評価値算出部240は、例えば、下記式(9)に示される判別関数に特徴ベクトルF(k)を代入することにより得られる出力値z(k)の値を、評価値として算出する。なお、下記式(9)に示される関数g(xi,k,σ)は、上記式(8)に示されるカーネル関数である。
回帰学習モデルDB241は、モデル生成装置10により算出された少なくとも一の回帰学習モデルを記憶する。回帰学習モデルDB241は、モデル生成装置10の回帰学習モデルDB151に記憶されている回帰学習モデルの一部または全部を記憶する。回帰学習モデルDB241に記憶されている回帰学習モデルは、評価値算出部240に出力される。評価値算出部240に出力される回帰学習モデルの種類については、判別装置20のユーザ等により、自由に選択される。例えば、判別装置20が用いられる環境や建物の構造、材質等に適した回帰学習モデルが選択されてもよい。なお、回帰学習モデルDB241に記憶されている回帰学習モデルは、不図示の入力部または通信部を介して、適宜追加、変更、または削除され得る。
判別部250は、評価値算出部240から算出される評価値(出力値)z(k)に基づいて、センサ2により検出された動体の動きを判別する。本実施形態においては、判別部250は、評価値z(k)に基づいて、センサ2により検出された動体の動きが人物の動きであるか否かを判別する。より具体的には、判別部250は、評価値z(k)と、感度閾値Thとを比較し、その大小関係に基づいて、動体の動きが人物の動きであるか否かを判別する。ここで、人物の動きであるか否かを示す判別結果値をdとすると、以下の比較式に基づいて、判別結果値をdの値が決定される。まず、z(k)≧Thの場合、d=1となる。d=1の場合、動体の動きは人物の動きであると判別される。一方、z(k)<Thの場合、d=0となる。d=0の場合、動体の動きは人物の動きではないと判別される。
調整部260は、判別部250による動体の動きの判別のために、動体の動きに対応する評価値と比較される感度閾値Thを調整する。調整部260は、不図示の入力部または通信部を介して、感度閾値Thを調整する。感度閾値Thの対象となる評価値z(k)は、上記式(9)により示される判別関数により得られる連続値である。上記判別関数は、回帰学習モデルに含まれるサポートベクタ行列s、重みベクトルc、および閾値bにより構成される連続関数である。つまり、回帰学習モデルは、個々のシナリオに基づいて生成された連続関数を構成する。そのため、例えば、センサ2により検出される信号が複数の外乱が混在する信号であったとしても、上記判別関数により、個々のシナリオに対応する信号の特徴を反映させた、一次元の評価値が出力される。したがって、調整部260は、感度閾値Thを任意の値に設定するだけで、複数の外乱が存在する環境における動体の動きの判別に対する感度を調整することができる。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る判別装置20の動作例を示すフローチャートである。まず、信号取得部210は、センサ2が検出した動体の動きに由来する信号を信号データとして取得する(S301)。信号取得部210は、取得した信号データを信号DB211、またはフィルタ部220に出力する。
ここまで、図1〜図9を用いて、本発明の第1の実施形態について説明した。本発明の第1の実施形態によれば、モデル生成装置10は、複数の所定の動きの特徴量と所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて、SVR等による回帰学習モデルを生成する。そして、判別装置20は、モデル生成装置10により生成された回帰学習モデルを用いて、センサ2により検出された動体の動きについて判別を行う。回帰学習モデルは、連続的な関数である判別関数を構成し、判別装置20は、判別関数を用いて、動体の動きに対応する一次元の評価値を算出する。そして、判別装置20は、評価値と任意の値に調整可能な感度閾値とを比較することにより、動体の動きについて判別する。かかる構成において、複数の所定の動きを反映させた回帰学習モデルを用いることにより、センサ2により検出された動体の動きに付随する様々な外乱が信号に含まれる場合であっても、判別装置20は、それらの外乱の種類に依存せず、自由に感度閾値を設定することができる。これにより、動体の動きの判別に係る感度を、より細かく調整することができる。したがって、例えば、感度補正手段の対象とはなっていない外乱や、複数の外乱の混在など、従来では判別し得なかった外乱が含まれる信号についても、判別のための感度調整を行うことができる。よって、動体の動きの判別精度をより向上させることができる。
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、モデル生成装置10に含まれる評価値生成部140が、各シナリオに対応する評価値を適正に決定する機能を有する。本発明の第1の実施形態においては、シナリオ毎に予め所定の値が割り振られていたが、この所定の値は、モデル生成装置10のユーザ等の主観や経験により決定される値であった。そのため、回帰学習モデルを生成するにあたって、これらの評価値は必ずしも最適なモデルを生成するものではない。そこで、本実施形態に係る評価値生成部140は、複数の所定の動きに由来する信号データを含む複数のデータリストを用意し、各データリストごとに複数の参考回帰学習モデルを生成し、各参考回帰学習モデルを用いて、参考回帰学習モデルの生成に用いられた全てのデータリストについて判別処理を行う。そして、評価値生成部140は、各参考回帰学習モデルを用いて得られた判別結果について比較を行い、その比較結果に基づいて適正な評価値を決定する。これにより、所定の動きに対する評価値を、ユーザ等の主観を排し、機械的に決定することができる。したがって、モデル生成装置10による回帰学習モデルの質が向上し、判別装置20による判別結果の精度をさらに向上させることができる。以下、第2の実施形態に係るモデル生成装置10、および評価値生成部140について説明する。
(1)構成
図10は、本発明の第2の実施形態に係るモデル生成装置10の構成例を示すブロック図である。図10を参照すると、モデル生成装置10は、信号取得部110、信号DB111、フィルタ部120、特徴量算出部130、特徴量DB131、評価値生成部140、評価値DB141、モデル生成部150、および回帰学習モデルDB151を備える。本実施形態に係る信号取得部110、信号DB111、フィルタ部120、特徴量算出部130、評価値DB141、モデル生成部150、および回帰学習モデルDB151は、第1の実施形態に係る各構成要素と同一の機能を有するので、説明を省略する。特徴量DB131は、特徴量算出部130により算出された信号データの特徴量を含むデータを、信号DB111に記憶されているデータセットにひも付けて記憶するデータベースである。特徴量DB131については、詳しくは後述する。以下、評価値生成部140の構成等について説明する。
(1)構成
図11は、評価値生成部140および評価値生成部140において用いられる各種データを格納するデータベースの構成例を示すブロック図である。図11を参照すると、評価値生成部140は、参考モデル生成部410、判別検証部420、および評価値決定部430を含む。
参考モデル生成部410は、特徴量DB131に格納されている複数のデータリストに含まれる特徴量(特徴ベクトル)と、参考評価値DB151に格納されている、上記複数のデータリストの各々に対応する参考評価値リストに含まれる参考評価値を用いて、参考回帰学習モデルを生成する。参考回帰学習モデルとは、複数のデータリストの各々に含まれる特徴量と、参考評価値との組による複数のデータセットを用いて生成される回帰学習モデルである。本実施形態においては、データリストは2種類(データリスト1(外乱なし)、データリスト2(外乱あり))用意される。そのため、参考回帰学習モデルについて、データリスト1に対応するモデルと、データリスト2に対応するモデルの、2種類のモデルが生成される。なお、本実施形態においては、2種類の参考回帰学習モデルが生成されるが、本発明はかかる例に限定されず、3種類以上のデータリストを用いて、上記データリストにそれぞれ応じた参考回帰学習モデルが生成されてもよい。
判別検証部420は、特徴量DB131に格納されているうちの、参考回帰学習モデルの生成に用いられた全てのデータリストに含まれる特徴量について、参考モデルDB161に格納されている参考回帰学習モデルの各々を用いて判別処理を行い、参考回帰学習モデル毎の判別結果について検証し、その検証結果に基づいて各シナリオに対応する評価値を決定する。具体的には、判別検証部420は、まず、データリスト1およびデータリスト2に含まれている全ての特徴量データから特徴量を取得する。そして、判別検証部420は、各々の特徴量について、参考回帰学習モデル1、および参考回帰学習モデル2を用いて、特定の動体の動きの有無(ここでは、人物の存在の有無)を判別する。判別検証部420は、人物の存在の有無の判別結果(無人率)について、各参考回帰学習モデル間における差を比較する。そして、判別検証部420は、上記差に基づいて、各シナリオに対応する評価値を決定する。以下、判別検証部420における処理について、順に説明する。
評価値決定部430は、判別検証部420から取得した判別結果に基づいて、回帰学習モデルの生成処理に用いられる評価値を決定する。より具体的には、評価値決定部430は、判別検証部420から取得した無人率の参考回帰学習モデルごとの差に基づいて、評価値を決定する。以下、評価値決定部430による評価値決定処理について、図16を参照しながら説明する。
図18は、本発明の第2の実施形態に係る評価値生成部140の処理フローを示すフローチャートである。図18を参照すると、評価値生成部140は、まず参考モデル生成部410により各データリストに対応する参考回帰学習モデルを生成する(S400)。次に、評価値生成部140は、判別検証部420により各参考回帰学習モデルを用いた全シナリオに対する判別処理を行い、無人率を算出する(S500)。そして、評価値生成部140は、評価値決定部430により参考回帰学習モデル間の無人率の比較を行い、比較結果に応じた各シナリオの評価値を決定する(S600)。以下、上記の3つの処理について、順に説明する。
ここまで、図10〜図21を用いて、本発明の第2の実施形態について説明した。本発明の第2の実施形態によれば、評価値生成部140は、複数の異なるデータリストおよび参考評価値リストを組とする複数の参考回帰学習モデルを生成し、それらの参考回帰学習モデルを用いて、上記の複数のデータリストに含まれるシナリオについて、人物の存在の有無について判別する。そして、評価値生成部140は、各参考回帰学習モデル間における判別結果(無人率)の差に基づいて、各シナリオに対応する評価値を決定する。かかる構成において、回帰学習モデルの生成に用いられる評価値を回帰分析手法を用いて決定することにより、各シナリオに対応する評価値を、機械的に決定することができる。これにより、例えば、属性「無人(外乱あり)」や、シナリオ「座る」など、人物の動きか否かの判別が困難であるシナリオに対応する評価値を、ユーザ等の主観を排し、機械的に決定することができる。したがって、本実施形態に係るモデル生成装置10は、より適正な評価値を含む評価値リストを用いて回帰学習モデルを生成することができる。よって、動体の動きがある特定の動きであるか否かの判別精度をより向上させることができる。
以上、本発明の各実施形態に係る判別システム1について説明した。次に、図22を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図22は、本開示の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、上記の実施形態におけるモデル生成装置10、および判別装置20を実現しうる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
2 センサ
10 モデル生成装置
20 判別装置
110、210 信号取得部
120、220 フィルタ部
130、230 特徴量算出部
140 評価値生成部
150 モデル生成部
240 評価値算出部
250 判別部
260 調整部
410 参考モデル生成部
420 判別検証部
430 評価値決定部
Claims (12)
- センサにより検出された動体の動きを示すセンサ信号に基づいて、前記動体の動きの特徴量を算出する特徴量算出部と、
所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された回帰学習モデルを用いて、前記特徴量算出部により算出された前記動体の動きの特徴量に応じて、前記動体の動きに対応する評価値を算出する評価値算出部と、
前記動体の動きの判別のために前記動体の動きに対応する前記評価値と比較される閾値を調整する調整部と、
を備え、
前記所定の動きに対応する評価値は、前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応して予め設定された評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された複数の回帰学習モデルを用いて判別された前記所定の動きに対応する複数の判別結果間における誤差に応じて決定される、判別装置。 - 前記回帰学習モデルは、サポートベクタ回帰により生成される回帰学習モデルであり、
前記評価値算出部は、前記サポートベクタ回帰により生成される前記回帰学習モデルを構成するサポートベクタと、前記動体の動きの特徴量とを用いて、前記動体の動きに対応する評価値を算出する、請求項1に記載の判別装置。 - 前記特徴量算出部は、前記センサ信号の波形に基づいて前記特徴量を算出する、請求項1または2に記載の判別装置。
- 前記特徴量算出部は、前記センサ信号の振幅の大きさを前記特徴量として算出する、請求項3に記載の判別装置。
- 前記特徴量算出部は、所定区間における前記センサ信号の波形の周波数を前記特徴量として算出する、請求項3または4に記載の判別装置。
- 前記調整部は、前記閾値を段階的に調整する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の判別装置。
- 前記所定の動きは、生体の動きを含み、
前記動体の動きの判別は、前記動体の動きが前記生体の動きであるか否かの判別を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の判別装置。 - 前記センサはドップラーセンサである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の判別装置。
- センサにより検出された動体の動きを示すセンサ信号に基づいて、前記動体の動きの特徴量を算出するステップと、
所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された回帰学習モデルを用いて、前記動体の動きの特徴量に応じて、前記動体の動きに対応する評価値を算出するステップと、
前記動体の動きの判別のために前記動体の動きに対応する前記評価値と比較される閾値を調整するステップと、
を含み、
前記所定の動きに対応する評価値は、前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応して予め設定された評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された複数の回帰学習モデルを用いて判別された前記所定の動きに対応する複数の判別結果間における誤差に応じて決定される、判別方法。 - コンピュータを、
センサにより検出された動体の動きを示すセンサ信号に基づいて、前記動体の動きの特徴量を算出する特徴量算出部と、
所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された回帰学習モデルを用いて、前記特徴量算出部により算出された前記動体の動きの特徴量に応じて、前記動体の動きに対応する評価値を算出する評価値算出部と、
前記動体の動きの判別のために前記動体の動きに対応する前記評価値と比較される閾値を調整する調整部と、
として機能させ、
前記所定の動きに対応する評価値は、前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応して予め設定された評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された複数の回帰学習モデルを用いて判別された前記所定の動きに対応する複数の判別結果間における誤差に応じて決定される、プログラム。 - センサにより検出された動体による所定の動きを示すセンサ信号に基づいて、前記所定の動きの特徴量を算出する特徴量算出部と、
前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応して予め設定された参考評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された複数の回帰学習モデルを用いて判別された前記所定の動きに対応する複数の判別結果間における誤差に応じて、前記所定の動きに対応する評価値を決定する、回帰学習モデル評価値決定部と、
前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて回帰学習モデルを生成するモデル生成部と、
を備えるモデル生成装置。 - センサにより検出された動体による所定の動きを示すセンサ信号に基づいて、前記所定の動きの特徴量を算出するステップと、
前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応して予め設定された参考評価値とを組とする複数のデータに基づいて生成された複数の回帰学習モデルを用いて判別された前記所定の動きに対応する複数の判別結果間における誤差に応じて、前記所定の動きに対応する評価値を決定するステップと、
前記所定の動きの特徴量と、前記所定の動きに対応する評価値とを組とする複数のデータに基づいて回帰学習モデルを生成するステップと、
を含む、モデル生成方法。
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